JP2003179026A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2003179026A
JP2003179026A JP2001380487A JP2001380487A JP2003179026A JP 2003179026 A JP2003179026 A JP 2003179026A JP 2001380487 A JP2001380487 A JP 2001380487A JP 2001380487 A JP2001380487 A JP 2001380487A JP 2003179026 A JP2003179026 A JP 2003179026A
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insulating film
carbon dioxide
forming
semiconductor device
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Takuya Fukuda
琢也 福田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板上に形成される絶縁膜や誘電体膜
のリーク電流低減、絶縁耐圧の向上、経時的絶縁破壊の
低減を図る。 【解決手段】 半導体装置に用いられる絶縁膜や誘電体
膜を超臨界状態の二酸化炭素に曝す。超臨界状態の二酸
化炭素はこれらの膜の組織内の隅々にまで入り込むた
め、膜中の水分、電荷、不純物は、入り込んだ二酸化炭
素に溶解または取り込まれて除去される。また、絶縁膜
や誘電体膜にあらかじめ水分を含有させ、その後、超臨
界状態の二酸化炭素に曝して膜を乾燥させる。この場合
は、水分が強い極性を有するようになるため、膜中に含
有されている電荷や欠陥部あるいは不純物に水が吸着す
る。次に、この膜を超臨界状態の二酸化炭素に曝すと、
電荷や欠陥部あるいは不純物は、吸着された水と共に除
去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
技術に関し、特に、半導体装置に用いられる絶縁膜や誘
電体膜の高品質化、高信頼化に適用して有効な技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置に用いられる絶縁膜や誘電体
膜の信頼性を向上させるための方法として、これらの膜
を高温でアニールする方法が周知である。しかし近年、
半導体素子の微細化と拡散層接合部の浅接合化に伴い、
上記のような高温アニールは素子の劣化を招く一因にな
り、さらに配線材料にCuが用いられるようになってか
らは、配線層の電気的信頼性の低下を招く一因にもなっ
てきた。
【0003】また、半導体基板上に通常の方法で形成さ
れる絶縁膜、例えばCVD(Chemical Vapor Depositio
n)法やSOG(Spin On Glass)法で形成される絶縁膜の
内部には、水分以外にも電荷や欠陥部あるいは不純物な
どが少なからず含有されているが、これらの電荷や不純
物を低減させる手段は講じられていなかった。
【0004】なお、"アプリケーション オブ ハイプ
レッシャ プロセス イントゥ Cu/Low−k テ
クノロジーズ (K, Suzuki et al., "Application of hi
gh pressure process into Cu/Low-k technologies" Pr
oc. p105-p107, 2000 Int'lInterconnect Tech. Conf.
(2000)"には、基板洗浄後の微細パターンの倒壊防止、
あるいは多孔質膜の破壊防止のために、毛管力を生じさ
せない超臨界状態の二酸化炭素(CO2)を用いる技術
が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】半導体装置の信頼性や
製造歩留まりを向上させるためには、絶縁膜や誘電体膜
のリーク電流低減、絶縁耐圧の向上および経時的絶縁破
壊の低減を図ることが重要であるが、絶縁膜や誘電体膜
中に含有される水分、電荷、欠陥部、不純物などは、半
導体装置の信頼性や製造歩留まりの向上を阻む要因にな
っている。これらの要因のうち、膜中の水分は高温での
長時間アニールによって有効に除去することができる
が、前述したように、高温アニールは半導体素子の劣化
を招く。また、電荷や不純物は、アニールによって除去
することはできない。
【0006】超臨界状態の流動体は、液体状態とは異な
り、粘性は気体状態と同じである。超臨界状態の流動体
が二酸化炭素である場合には、水分を溶解することが知
られている。従って、微細構造体に超臨界二酸化炭素を
作用させ、圧力と温度を異ならせて超臨界状態から気体
状態に移行させると、微細構造体の内部は毛管力が働か
ない状況になるため、微細構造の破壊を伴うことなく、
微細構造体を乾燥させることができる。
【0007】しかしながら、1)空孔をほとんど持たない
酸化シリコン膜や有機膜に超臨界状態の流動体を浸透さ
せる処理は、これまで半導体分野ではなされたことがな
かった。また、2)半導体分野で使用されているCVD膜
やSOG膜を超純水などに晒したり、超純水で煮沸した
りした場合、空孔をほとんど有さない膜であっても、余
剰の水分を含有するようになるという知見は、これまで
なかった。
【0008】本発明の目的は、半導体装置に用いられる
絶縁膜や誘電体膜の高品質化、高信頼化を実現すること
のできる技術を提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0011】超臨界状態の流動体を絶縁膜や誘電体膜に
作用させると、流動体はこれらの膜の組織内の隅々にま
で入り込む。従って、絶縁膜や誘電体膜を超臨界状態の
二酸化炭素に曝すと、膜中の水分や不純物は、入り込ん
だ二酸化炭素に溶解または取り込まれて除去されること
になる。
【0012】また、絶縁膜や誘電体膜を超臨界状態の二
酸化炭素で処理する前に、超純水などを用いて膜に余剰
の水分を含有させると、水分が強い極性を有するように
なるため、膜中に含有されている電荷や欠陥部あるいは
不純物に水が吸着する。次にこの膜を超臨界状態の二酸
化炭素に曝すと、電荷や欠陥部あるいは不純物が吸着さ
れた水と共に除去される。
【0013】そこで、本発明では、1)半導体装置に用い
られる絶縁膜や誘電体膜を超臨界状態の二酸化炭素に曝
す。あるいは、2)これらの膜にあらかじめ水分を含有さ
せ、その後、超臨界状態の二酸化炭素に曝して膜を乾燥
させる。
【0014】これらの処理により、膜中に含有されてい
る水分はもとより、電荷や欠陥部あるいは不純物が有効
に除去されるので、リーク電流の低減と絶縁耐圧の向上
ならびに経時的絶縁破壊の低減を、素子の劣化を伴うこ
となく図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の部材には同一の符号を付
し、その繰り返しの説明は省略する。
【0016】また、実施の形態では、シリコン基板上に
形成したMOS(Metal Oxide semiconductor)トランジ
スタを用いて説明するが、他の半導体材料を用いたMI
S(Metal Insulator semiconductor)トランジスタであ
っても動作原理は同じである。さらに、実施の形態で
は、主としてnチャネル型MOSトランジスタを例に挙
げて説明するが、使用する不純物を反対導電型に変えた
pチャネル型MOSトランジスタに適用することもでき
る。
【0017】また、実施の形態でアイソレーション絶縁
膜と称するものは、半導体素子を分離する目的で基板に
形成された溝の内部に埋め込まれた膜を意味する。
【0018】また、実施の形態でトランジスタ絶縁膜と
称するものは、MOSトランジスタを構成するゲート電
極(DRAM(Dynamic Random Access Memory)の場合は
ワード線も意味する)同士を絶縁する絶縁膜や、ゲート
電極と基板に接続されるプラグとを絶縁する膜を意味す
る。
【0019】また、実施の形態で層間絶縁膜と称するも
のは、配線同士あるいは配線とプラグを絶縁する膜を意
味する。
【0020】また、実施の形態でキャパシタ誘電体膜と
称するものは、DRAMあるいはFeRAM(Ferro-ele
ctric Random Access Memory)で用いられる誘電体膜を
意味する。
【0021】また、実施の形態でキャパシタ電極絶縁膜
と称するものは、DRAMあるいはFeRAMで用いら
れるキャパシタ電極(下部電極およびプレート電極)を
絶縁する膜を意味する。
【0022】また、実施の形態でパッシベーション膜と
称するものは、最上層の配線の上部に形成される表面保
護膜を意味する。
【0023】また、実施の形態でCu配線の拡散バリア
膜と称するものは、Cuの拡散を防止する絶縁膜を意味
し、バリア金属膜と称するものは、Cuの拡散を防止す
る金属膜を意味し、シード膜と称するものは、Cuメッ
キを成長させるための下地となる導電膜を意味する。
【0024】また、超臨界状態の二酸化炭素(または超
臨界二酸化炭素)とは、臨界温度および臨界圧力を超え
た温度および圧力下にある二酸化炭素を意味する。
【0025】(実施の形態1)図1は、本実施の形態の
半導体装置であるロジックLSIの構造を示す要部断面
図である。
【0026】図中の符号1はp型のシリコン基板(以
下、基板ともいう)、2は素子分離用のアイソレーショ
ン絶縁膜である。素子分離には、基板1に溝を形成して
その内部にPSG(Phosphorus Silicate Glass)などか
らなるアイソレーション絶縁膜2を埋め込んだ後、溝の
外部のアイソレーション絶縁膜2を化学的機械研磨法で
除去することによって形成したトレンチアイソレーショ
ンと呼ばれる構造を用いている。
【0027】符号3、4は論理演算回路を構成するMO
Sトランジスタの拡散層(ソース、ドレイン)、5はゲ
ート電極、7はゲート絶縁膜である。8はMOSトラン
ジスタを絶縁するトランジスタ絶縁膜、10は上層の配
線と拡散層(ソース、ドレイン)3、4とを接続するコ
ンタクトプラグである。拡散層(ソース、ドレイン)
3、4とコンタクトプラグ10との間には、両者の接触
抵抗を下げるためのコバルトシリサイド膜6が形成され
ている。
【0028】配線は、第1層から第6層までの6層配線
であり、第1層配線12および第2層配線19は、局所
配線(ブロック内短距離配線)、第3層配線25および
第4層配線31は、信号配線(X、Y軸方向)、第5層
配線37および第6層配線43は、クロック、電源およ
びブロック間配線をそれぞれ構成している。符号11、
14、17、20、23、26、29、32、35、3
8および41はこれらの配線を絶縁する層間絶縁膜であ
り、例えば酸化シリコン膜からなる。また、42は窒化
シリコン膜などからなるパッシベーション膜である。
【0029】配線材料は、第1層配線12〜第4層配線
31が主としてCu膜からなり、第5層配線37および
第6層配線43が主としてAl合金膜からなる。また、
上下の配線間を接続するプラグ16、22、28、3
4、40は、主としてW(タングステン)膜からなる。
第1層配線12〜第4層配線31は、ピッチが0.5μ
m、高さは0.4μmであり、プラグ16、22、28
は、径が0.25μm、高さは0.4μmである。ま
た、第5層配線37および第6層配線43は、ピッチが
1μm、高さは0.8μmであり、プラグ34、40
は、径が0.25μm、高さは0.4μmである。
【0030】第1層配線12〜第4層配線31のそれぞ
れの底部および側面には、Cuの拡散を防止するための
バリア金属膜(符号省略)が形成されている。これらの
バリア金属膜は、Ta(タンタル)膜、TiN(窒化チ
タン)膜、TaN(窒化タンタル)膜、WN(窒化タン
グステン)膜またはWC(炭化タングステン)膜などか
らなる。Cu配線(第1層配線12〜第4層配線31)
を形成するには、層間絶縁膜に配線溝を形成し、続いて
バリア金属膜およびシード膜を形成した後、メッキ法で
Cu膜を形成し、化学的機械研磨(CMP)法によって
余剰のCu膜とバリア金属膜とを除去する。上層の第5
層配線37および第6層配線43は、Cu膜に代えてA
l合金膜をスパッタリング法で形成するほかは、上記と
同様の方法で形成する。
【0031】符号9、15、21、27、33および3
9は、層間絶縁膜に配線溝を形成する際に使用するエッ
チングストッパ膜であり、例えば窒化シリコン膜からな
る。また、符号13、18、24、30および36は、
Cu(またはAl)の拡散を防止する拡散バリア膜であ
り、例えば炭化シリコン膜または窒化シリコン膜からな
る。
【0032】図2は、第2層配線19およびプラグ16
が形成された領域を拡大して示す断面図である。図中の
符号101は、第2層配線19の主要部を構成するCu
膜102の拡散を防止するためのバリア金属膜、104
は、プラグ16が埋め込まれたスルーホールである。
【0033】図3(a)〜(d)は、第1層配線12を
形成してから第2層配線19を形成するまでの工程を示
す断面図である。
【0034】まず、前述した方法で第1層配線12を形
成した後、(a)に示すように、拡散バリア膜13、層
間絶縁膜14、エッチングストッパ膜15および層間絶
縁膜17を順次形成し、続いて層間絶縁膜17の上部に
スルーホール104を形成するためのフォトレジスト膜
103を形成する。
【0035】次に、(b)に示すように、フォトレジス
ト膜103をマスクに用いて層間絶縁膜17、エッチン
グストッパ膜15、層間絶縁膜14および拡散バリア膜
13をドライエッチングすることにより、スルーホール
104を形成する。次に、フォトレジスト膜103を除
去し、層間絶縁膜17の上部に新たなフォトレジスト膜
105を形成した後、フォトレジスト膜105をマスク
に用いて層間絶縁膜17をドライエッチングすることに
より、配線溝50を形成する。
【0036】次に、フォトレジスト膜105を除去した
後、(c)に示すように、配線溝50およびスルーホー
ル104の内部にバリア金属膜101を形成し、続いて
バリア金属膜101の上部にCuシード膜(図示せず)
を形成し、さらにその上部にメッキ法でCu膜102を
形成する。
【0037】次に、(d)に示すように、余剰のCu膜
102、Cuシード膜およびバリア金属膜101を化学
的機械研磨法で研磨し、配線溝50およびスルーホール
104の内部にこれらの膜を残すことによって第2層配
線19を形成する。
【0038】第3層配線25〜第6層配線43を形成す
る工程は、上記した工程(a)〜(d)の繰り返しであ
る。すなわち、図1に示すプラグ22は、第2層配線1
9と第3層配線25とを接続する導電膜であり、エッチ
ングストッパ膜21は、層間絶縁膜22をエッチングし
てプラグ22を埋め込むスルーホールを形成するための
絶縁膜である。層間絶縁膜23は、第3層配線25を絶
縁するための絶縁膜であり、拡散バリア膜24は、第3
層配線25を構成するCu膜が周囲の絶縁膜中に拡散す
るのを防止するための絶縁膜である。
【0039】また、プラグ28は、第3層配線25と第
4層配線31とを接続する導電膜であり、エッチングス
トッパ膜27は、層間絶縁膜29をエッチングする際の
ストッパ膜となる絶縁膜である。層間絶縁膜26は、プ
ラグ28を埋め込むスルーホールが形成される絶縁膜で
あり、かつプラグ28を絶縁するための絶縁膜である。
拡散バリア膜30は、第4層配線31を構成するCu膜
が周囲の絶縁膜中に拡散するのを防止するための絶縁膜
である。
【0040】また、プラグ34は、第4層配線31と第
5層配線37とを接続する導電膜であり、エッチングス
トッパ膜33は、層間絶縁膜35をエッチングする際の
ストッパ膜となる絶縁膜である。層間絶縁膜32は、プ
ラグ34を埋め込むスルーホールが形成される絶縁膜で
あり、かつプラグ34を絶縁するための絶縁膜である。
拡散バリア膜36は、第5層配線37を構成するCu膜
が周囲の絶縁膜中に拡散するのを防止するための絶縁膜
である。
【0041】また、プラグ40は、第5層配線37と第
6層配線43とを接続する導電膜であり、エッチングス
トッパ膜39は、層間絶縁膜41をエッチングする際の
ストッパ膜となる絶縁膜である。層間絶縁膜38は、プ
ラグ40を埋め込むスルーホールが形成される絶縁膜で
あり、かつプラグ40を絶縁するための絶縁膜である。
パッシベーション膜42は、第6層配線43を構成する
Cu膜が周囲の絶縁膜中に拡散するのを防止するための
拡散バリア膜を兼ねた最終保護膜である。
【0042】図4は、MOSトランジスタおよびコンタ
クトプラグ10が形成された領域を拡大して示す断面図
である。MOSトランジスタのゲート電極5とコバルト
シリサイド膜6との絶縁は、窒化シリコン膜などからな
る側壁絶縁膜44によって行われ、コンタクトプラグ1
0とゲート電極5との絶縁、および広い意味でのMOS
トランジスタの絶縁は、酸化シリコン膜などからなるト
ランジスタ絶縁膜8によって行われている。
【0043】次に、素子分離用のアイソレーション絶縁
膜2に対して水分除去処理とイオン除去処理とを施した
後、拡散層3、4間のリーク電流を調べた。使用したア
イソレーション絶縁膜2は、プラズマCVD法で堆積し
た、リンの含有量が4%のPSG膜である。
【0044】結果を図5に示す。Aは未処理のもの、B
は、超臨界状態の二酸化炭素にアイソレーション絶縁膜
を10分間曝す処理を行ったもの、Cはアイソレーショ
ン絶縁膜を超純水に2分間浸した後、超臨界状態の二酸
化炭素に10分間曝す処理を行ったものである。超臨界
状態は、温度32℃以上で、二酸化炭素に7.4Mpa
以上の圧力を加えて作り出した。なお、以下の説明で
は、特に断りがない限り、圧力は8Mpa、温度は80
℃とした。
【0045】リーク電流の発生には、アイソレーション
膜2に含まれる水分と可動イオンとが関与している。超
臨界二酸化炭素処理(B)では、未処理(A)の場合に
比べてリーク電流が少なくなっている。すなわち、膜中
の水分を除去するとリーク電流が低減することが分か
る。
【0046】また、あらかじめアイソレーション膜2に
水分を含ませ、続いて超臨界状態の二酸化炭素で処理し
て膜中の水分を除去する処理(C)では、リーク電流が
さらに低減することが分かる。すなわち、あらかじめ膜
に水分を含ませた場合は、余剰の水分が膜中のイオンに
吸着し、その後に超臨界状態の二酸化炭素で処理する
と、吸着水がイオンを取り込んだまま除去されるので、
膜中のイオンが減少し、リーク電流がさらに低減する。
【0047】次に、膜中の含有電荷量を調べるために、
シリコン基板1上にPSG膜を形成した後、上記と同じ
処理B、Cを行い、次にこの膜にAl電極を接続してC
−V測定を行い、膜のフラットバンド電圧(Vfb)を
調べた。また、膜中の水分量を赤外吸収スペクトルから
求めた。この結果、未処理(A)ではVfb=±4.5
V、水分量=0.3%であったが、処理BではVfb=
±4.1V、水分量=0.01%以下、処理CではVf
b=±2.9V、水分量=0.01%以下であった。こ
の結果からも、超臨界状態の二酸化炭素で処理すること
によって水分が除去されること、および膜中に水分を含
ませてから超臨界状態の二酸化炭素で処理することによ
ってイオンが除去されることが分かる。
【0048】(実施の形態2)本実施形態では、前記実
施の形態1で用いたMOSトランジスタを絶縁するトラ
ンジスタ絶縁膜8に対して処理を施した。使用したトラ
ンジスタ絶縁膜8は、無機系のSOG(Spin On Glass)
膜である。
【0049】トランジスタ絶縁膜8が半導体デバイスに
悪影響を及ぼす例として、コンタクトプラグ10の抵抗
増加がある。前記コンタクトプラグ10は、ドライエッ
チングでトランジスタ絶縁膜8にコンタクトホールを形
成した後、このコンタクトホールの内部を含むトランジ
スタ絶縁膜8上にバリア金属膜(TiN膜)とW膜とを
形成し、続いてコンタクトホールの外部のバリア金属膜
とW膜とを化学的機械研磨法で除去することによって形
成する。このとき、バリア金属膜を堆積する工程でコン
タクトホール内壁からトランジスタ絶縁膜中の水分や溶
剤などの残留不純物ガスが吹き出し、これがコンタクト
ホール底部の拡散層(3、4)とバリア金属膜との間に
絶縁性の膜を形成し、コンタクトプラグの抵抗増加を引
き起こす。
【0050】そこで、ドライエッチングでトランジスタ
絶縁膜8にコンタクトホールを形成した後、トランジス
タ絶縁膜8に対して前記実施の形態1で行った処理
(B、C)を施し、コンタクトプラグ10の抵抗を測定
した。
【0051】結果を図6に示す。図中のAは未処理のも
の、Bはコンタクトホール10を形成後、超臨界状態の
二酸化炭素にトランジスタ絶縁膜8を10分間曝す処理
を行ったもの、Cはコンタクトホール10を形成後、ト
ランジスタ絶縁膜8を超純水に2分間曝し、続いて超臨
界状態の二酸化炭素に10分間曝す処理を行ったもので
ある。Dは比較例であり、トランジスタ絶縁膜8にコン
タクトホールを形成する前に処理(C)を施したもので
ある。
【0052】コンタクトホール形成後、超臨界状態の二
酸化炭素にトランジスタ絶縁膜8を曝す処理(B)を行
うことにより、未処理(A)の場合に比べてコンタクト
抵抗の低減が見られたものの、その程度は、あらかじめ
トランジスタ絶縁膜8を超純水に曝した処理(C)に比
較すると小さい。処理(C)の場合は、未処理(A)の
場合に比べてコンタクト抵抗が半減した。コンタクトホ
ール形成前に超純水処理と超臨界二酸化炭素処理を行う
Dの場合にもコンタクト抵抗が著しく低減していること
から、超純水処理と超臨界二酸化炭素処理によってコン
タクトホール内部が洗浄されたことが抵抗低減の要因で
はなく、膜全体の不純物が取り除かれたことが主な要因
であることが分かる。
【0053】次に、トランジスタ絶縁膜8に含まれる不
純物を調べるために、処理(A、B、C)を施した膜の
脱ガス量を測定した。顕著な差が生じたNH3とCH3
脱ガス量を図7に示す。有機溶剤に起因すると思われる
残留CH3は、超臨界二酸化炭素処理によって効率よく
除去されたことが分かる。一方、SOG膜の形成反応に
よって生じたNH3は、超臨界二酸化炭素処理だけでは
除去され難いが、超純水処理+超臨界二酸化炭素処理に
よって効率よく除去されており、この無機系不純物の除
去がコンタクト抵抗の低減に大きく寄与していることが
分かった。
【0054】(実施の形態3)本実施形態では、前記実
施の形態1で用いたCu配線を絶縁する層間絶縁膜に対
して処理を施した。層間絶縁膜としては、Parylene膜
(-(-CH2-C6H4-CH2-)n-)を使用した。
【0055】まず、p型シリコン基板1上に膜厚300
nmのParylene膜を形成し、その上部にAl電極を形成
し、Al電極とシリコン基板1との間に流れる電流密度
−電界(I−E)特性を調べた結果を図8に示す。室温
での電流密度は0.4MV/cmであり、10-10A/
cm2以下であるが、高温になるにつれて電流密度は増
加した。この電流密度の上昇は、膜中に存在する可動電
荷に由来する。
【0056】次に、150℃でのI−E特性を図10に
示す。Aは、未処理のもの、Bは、超臨界状態の二酸化
炭素に層間絶縁膜を曝す処理を行って水分を除去したも
の、Cは、層間絶縁膜を超純水に10分間曝し、続いて
超臨界状態の二酸化炭素に曝す処理を行ってイオンを除
去したものである。これらの処理は、Al電極を形成す
る直前に行った。
【0057】この結果から、単に水分を除去しただけで
は膜の特性向上には大きく寄与しないことが分かる
(A、B)。一方、膜に水分を含有させてから電荷種を
除去した処理(C)では膜の特性が著しく改善されてい
ることが分かる。しかしながら、電界の高い領域では電
流密度が10-8A/cm2以上となっているので、実際
のデバイスへの適用は困難である。これは、膜中のイオ
ンが十分に除去されていないことが原因であると考えら
れる。
【0058】そこで、膜中の電荷種への水分の吸着を促
進するために、Parylene膜を超純水で2時間煮沸し、そ
の後に超臨界状態の二酸化炭素に曝す処理を行った。測
定結果を図10のDに示す。実際のデバイスの使用限界
温度である150℃においても電流密度は10-11A/
cm2以下であり、膜中の電荷種を取り除けば実際のデ
バイスの適用できることが分かる。そこで、先に処理し
た試料を用いて膜中に蓄積されている電荷量をC−V特
性のVfb測定から調べた。
【0059】結果を図9に示す。未処理(A)の膜のV
fbは、0.52Vであった。また、超純水処理+超臨
界二酸化炭素処理(C)の膜のVfbは0.29V、超
純水煮沸処理+超臨界二酸化炭素処理(D)の膜のVf
bは0.25Vであった。このことから、膜形成初期の
膜中電荷量を少なくとも半減させると、層間絶縁膜とし
て使用できることが分かる。
【0060】次に、前記実施の形態1の6層配線を有す
る論理演算回路の層間絶縁膜に適用した結果を示す。各
処理は、層間絶縁膜を形成した直後とバリア金属膜形成
直前の2回実施した。適用試験として、第2層目の配線
層に形成した一対の櫛形配線パターンを用いて絶縁膜の
経時変化を調べた。
【0061】結果を図12に示す。電荷種の除去が図ら
れていない場合の絶縁破壊に至る時間はいたって短い
が、電荷種の除去を図った場合は、絶縁破壊に至る時間
が長くなり、膜形成初期の電荷種の含有量を半減させる
処理(D)を施した場合、その寿命は実際のデバイスに
適用してもなんら問題がないことが分かる。
【0062】同様の効果は、アクリル系、ポリアリルエ
ーテル系、イミダゾール系、ポリイミド系絶縁膜などで
も見られた。すなわち、膜形成初期よりは、超臨界二酸
化炭素処理を施した膜の方が、さらには超純水処理によ
る余剰水分供給後に超臨界二酸化炭素処理を施した膜の
方が優れた絶縁特性を示すことが分かった。なお、超純
水処理による余剰水分供給後、水分を除去するために真
空中で高温アニールを行った膜の場合は、単なる水分除
去の効果しか観測されなかった。
【0063】(実施の形態4)本実施形態では、各頂点
のSi原子にメチル基が結合したカゴ型Si−O骨格を
基本とした多孔質ガラス膜の膜質改善に適用したもので
ある。この膜は、多孔質であるため、いわゆる“シリカ
ゲル効果”によって水分を吸着し、絶縁性が劣化する。
絶縁性の測定は、p型シリコン基板に厚さ300nmの
膜を形成した後、その上にAl電極を形成し、Al電極
とAl電極とシリコン基板との間に流れる電流密度−電
界(I−E)特性を調べた。室温での電流密度は0.4
MV/cmであり、10-10A/cm2以下であるが、高
温になるにつれて電流密度は増加した。この電流密度の
上昇は、膜の空孔に付着する水分と、この水分に吸着す
る膜中および大気中の電荷に由来する。
【0064】次に、150℃でのI−E特性を図11に
示す。Aは、膜形成直後で未処理のもの、Bは、超臨界
状態の二酸化炭素に膜を曝す処理を行って水分を除去し
たもの、Cは、膜を超純水に10分間曝し、続いて超臨
界状態の二酸化炭素に曝す処理を行ってイオンを除去し
たものである。各処理は、前記実施の形態3と同じくA
l電極を形成する直前に行った。
【0065】この結果から、超臨界状態の二酸化炭素に
膜を曝す処理を行って水分を除去することにより、膜質
が大きく改善されることが分かる。そこで、膜中の水分
除去を図るために、膜に高温アニールを施した結果を図
中のE、FおよびGに示す。Eは窒素雰囲気中で400
℃、2時間のアニール、Fは400℃、30分の真空ア
ニール、Gは400℃、2時間の真空アニールを施した
場合である。この結果から、単に窒素雰囲気中でアニー
ルをするだけの処理(E)は、膜の特性向上に大きく寄
与せず、アニールによって膜質を改善するためには、真
空中でのアニール(F、G)が必要となることが分か
る。一方、超臨界二酸化炭素処理による水分除去は、低
温かつ短時間で膜質を改善できることが分かる。
【0066】図15は、上記の処理(A〜G)を施した
多孔質ガラス膜の脱ガススペクトルを示したものであ
る。この結果から、真空アニール処理と超臨界二酸化炭
素処理は、膜の水分を除去する効果が同程度であること
が分かる。しかし、水分の除去量が膜質の改善程度に直
接結びついていない。膜の絶縁性向上に有効な処理は、
窒素雰囲気中でのアニール処理よりも真空アニール処理
であり、真空アニール処理よりは超臨界二酸化炭素処理
である。窒素雰囲気中でのアニール処理は、真空アニー
ル処理よりも水分除去能力が小さいことが分かる。この
結果が、膜質の改善に結びついていないことが分かる。
真空アニール処理は、膜から水分が除去されていること
は分かるが、除去量がI−E特性の改善に直接役立って
いないことが分かる。
【0067】一方、超純水処理+超臨界二酸化炭素処理
(C)は、単なる超臨界二酸化炭素処理(B)に比べて
水分含有量が多いにも拘わらず、I−E特性が改善され
ている。このことから、多孔質で水分が吸着し易い膜で
あっても、膜から荷電種を除去することが膜質改善に有
効であることが分かる。真空アニール処理よりも超臨界
二酸化炭素処理の方が膜質改善効果が高い理由は、水分
と同時に大気中の電荷を取り込んだとしても、荷電種を
取り込んだ水分と共に除去されるためと考えられる。な
お、上記の実験から、形成初期の膜に含まれる水分を半
減させた膜では、I−E特性が改善されることが分か
る。
【0068】超臨界二酸化炭素処理を含む処理では、膜
中の水分が低減されるので膜の誘電率が低減されるはず
である。そこで、第2層目の配線層に形成した一対の櫛
形配線パターンを用いて絶縁膜の経時変化を調べた。結
果を図13に示す。窒素雰囲気中でのアニール処理
(E)では大きな効果はないが、超臨界二酸化炭素処理
をした場合(B、C)は、配線間容量の低下が見られ
る。この結果から、膜を形成した後、あるいは膜を加工
した後に超臨界二酸化炭素処理を施すことにより、リー
ク電流の低減といった信頼性だけでなく、配線間容量の
低下といった配線の高速化にも有効であることが分か
る。
【0069】(実施の形態5)本実施形態では、実際の
デバイスの層間絶縁膜として使用されているCVD−S
iO2膜、CVD−SiOC膜、CVD−SiOF膜、
SOG/SiO2膜、SOG/SiOC膜などの無機系
絶縁膜に上記の処理(B、C、D)を施した。処理
(B)は超臨界二酸化炭素処理、処理(C)は純水処理
+超臨界二酸化炭素処理、処理(D)は超純水煮沸処理
+超臨界二酸化炭素処理である。ここでは、一例として
CVD−SiOF膜を用いたときの結果を示す。CVD
−SiOF膜は、前記実施の形態1で示した6層配線の
間の全ての層間絶縁膜に使用した。
【0070】図14は、nチャネル型MOSトランジス
タの相互コンダクタンス(gm)特性を示し、図15
は、第2層配線を形成する際にモニタとして基板に形成
した膜の赤外吸収スペクトルを示している。図中のAは
従来プロセスで作成したもの(未処理)、Bは超臨界二
酸化炭素処理のみ施したもの、Cは超純水に10分間浸
してから超臨界二酸化炭素処理したもの、Dは超純水で
10分間煮沸してから超臨界二酸化炭素処理したもの、
Fは比較のため400℃、2時間の真空アニールを施し
たもの、Hは超純水で10分間煮沸したものである。な
お、B〜Fの処理は、バリア金属膜形成の直前に行っ
た。
【0071】この結果から、真空アニールを施したもの
(F)でも相互コンダクタンスの劣化が低減され、膜の
ホットキャリア耐性が向上していることが分かるが、そ
れよりも、B(超臨界二酸化炭素処理のみ施したも
の)、C(超純水に10分間浸してから超臨界二酸化炭
素処理したもの)、D(超純水で10分間煮沸してから
超臨界二酸化炭素処理したもの)の順でホットキャリア
耐性が向上していることが分かる。モニタ膜の赤外吸収
スペクトルでO−H振動領域を見ると、未処理の場合に
比較して真空アニールおよび超臨界二酸化炭素処理とも
に高波数側に見られる未結合のH2O量が半減している
ことが分かる。これにより、真空アニールによるホット
キャリア耐性の向上は、膜からの脱水作用が関与してい
ることが分かる。また、超臨界二酸化炭素処理によるホ
ットキャリア耐性のさらなる向上は、3400cm-1
近に見られる結合O−Hの量が減少したためであること
が分かる。また、C(超純水に10分間浸してから超臨
界二酸化炭素処理したもの)、D(超純水で10分間煮
沸してから超臨界二酸化炭素処理したもの)でのホット
キャリア耐性のさらなる向上は、上記結合O−Hを取り
去ったためであることが分かる。結合O−HにはSiに
結合するものと膜中の電荷や欠陥に結合するものがあ
る。余剰の水分が膜に与えられたことにより、余剰水分
が結合O−Hの周りに吸着し、結合O−Hを含んだH2
O団が膜中に形成される。次に、超臨界二酸化炭素に曝
されると、このH2O団が二酸化炭素内に取り込まれ
る。このため、超純水に浸してから超臨界二酸化炭素処
理を施すと、膜内の電荷が除去されると共に結合O−H
も除去され、膜の高品質化が図れることが分かる。
【0072】(実施の形態6)図16は、本実施の形態
の半導体装置であるDRAM(Dynamic Random AccessMe
mory)の構造を示す断面図である。このDRAMの記憶
容量は256Mバイト、チップサイズは12mm×5m
m、メモリセルのチップ占有率は58%である。なお、
本実施形態ではシリコンMOSトランジスタとキャパシ
タとで構成されたDRAMについて説明するが、他の半
導体材料を使ったMISトランジスタとキャパシタとで
構成されたDRAMでも動作原理は同じである。また、
本実施形態ではMOSトランジスタを主としてnチャネ
ル型で構成した場合について説明するが、用いる不純物
を反対導電型に代えることにより、pチャネル型で構成
することもできる。
【0073】図中の符号1はp型のシリコン基板、2は
アイソレーション絶縁膜、106はメモリセルを構成す
るMOSトランジスタ、107は周辺回路を構成するM
OSトランジスタ、3、4はMOSトランジスタ10
6、107の拡散層(ソース、ドレイン)、5はゲート
電極、8はMOSトランジスタ106、107を絶縁す
るトランジスタ絶縁膜である。
【0074】また、符号117はメモリセルを構成する
キャパシタの下部電極、118は容量絶縁膜、119は
プレート電極、109、115はキャパシタの下部電極
117とMOSトランジスタ106の拡散層3とを接続
するプラグ、112はMOSトランジスタ106の拡散
層4に接続されるビット線、113は周辺回路の第1層
配線、10はMOSトランジスタ107の拡散層(3ま
たは4)と第1層配線113とを接続するコンタクトプ
ラグ、6は第1層配線113と拡散層(3または4)と
の接触抵抗を下げるためのコバルトシリサイド膜、11
4はビット線112および第1層配線113を絶縁する
絶縁膜、122はキャパシタの下部電極117を絶縁す
る絶縁膜、116は絶縁膜122をエッチングしてキャ
パシタを形成する際のエッチングストッパ膜となる窒化
シリコン膜、120、125はキャパシタの上部に形成
される第2層配線、123はキャパシタと第2層配線1
25を分離する絶縁膜、121は第1層配線113と第
2層配線120とを接続するプラグ、127はキャパシ
タのプレート電極119と第2層配線125とを接続す
るプラグ、126は第2層配線120、125を絶縁す
る層間絶縁膜、129は第3層配線、128は第2層配
線120と第3層配線129とを接続するプラグ、13
0はパッシベーション膜である。
【0075】上記DRAMのメモリセル形成工程は、概
略下記の通りである。まず、p型シリコン基板1に素子
分離用の溝を形成した後、基板1上に酸化シリコン膜か
らなるアイソレーション絶縁膜2を堆積し、続いて化学
的機械研磨法によって溝の外部のアイソレーション絶縁
膜2を除去することにより素子分離溝を形成する。
【0076】次に、基板1のメモリセル領域にMOSト
ランジスタ106を形成し、周辺回路領域にMOSトラ
ンジスタ109を形成した後、MOSトランジスタ10
6、107の上部にトランジスタ絶縁膜8を形成する。
トランジスタ絶縁膜8を形成するには、例えば基板1上
にSOG膜を塗布し、400℃でキュアさせた後、80
0℃のアニールを施して膜を安定化させる。次に、SO
G膜上にプラズマCVD法で酸化シリコン膜を堆積す
る。この酸化シリコン膜は、基板1からの高さが1.3
μmとなるような膜厚で堆積した後、ゲート電極5に起
因する下地段差を無くすために、基板1からの高さが
0.8μmとなるまでその表面を化学的機械研磨する。
【0077】次に、MOSトランジスタ106の拡散層
3、4上のトランジスタ絶縁膜8をドライエッチングし
てコンタクトホールを形成した後、このコンタクトホー
ルの内部に多結晶シリコン膜を埋め込んでコンタクトフ
ラグ109を形成する。また、MOSトランジスタ10
7の拡散層3、4上のトランジスタ絶縁膜8をドライエ
ッチングしてコンタクトホールを形成した後、このコン
タクトホールの内部にTi膜、TiN膜、W膜を順次埋
め込んでコンタクトフラグ10を形成する。
【0078】次に、トランジスタ絶縁膜8の上部にTi
N膜およびW膜を堆積した後、フォトレジスト膜をマス
クにしたドライエッチングでこれらの膜をパターニング
することにより、ビット線112および第1層配線11
3を形成する。ビット線112はコンタクトプラグ10
9を通じてMOSトランジスタ106の拡散層4と接続
され、第1層配線113はコンタクトプラグ10を通じ
てMOSトランジスタ107の拡散層3、4と接続され
る。
【0079】次に、ビット線112および第1層配線1
13の上部に絶縁膜114を形成する。絶縁膜114は
前記トランジスタ絶縁膜8と同様の方法で堆積し、ビッ
ト線112および第1層配線113に起因する下地段差
を無くすために、その表面を化学的機械研磨する。次
に、絶縁膜114の上部に窒化シリコン膜116を堆積
した後、ビット線112と接続されていないコンタクト
フラグ109の上部の窒化シリコン膜116および絶縁
膜114をドライエッチングしてスルーホールを形成し
た後、このスルーホールの内部に多結晶シリコン膜を埋
め込んでプラグ115を形成する。
【0080】次に、窒化シリコン膜116の上部に膜厚
1.2μmの酸化シリコン膜からなる絶縁膜122を堆
積した後、フォトレジスト膜をマスクにしてメモリセル
領域の絶縁膜122および窒化シリコン膜116をドラ
イエッチングすることによって平面寸法が0.75μm
×0.25μmの溝を形成する。次に、この溝の内部を
含む絶縁膜122上に膜厚30nmの多結晶シリコン膜
を堆積した後、溝の外部の多結晶シリコン膜を化学的機
械研磨法で除去することによって、溝の内部に下部電極
117を形成する。
【0081】次に、下部電極117の表面を含む絶縁膜
122上に酸化タンタル膜からなる容量絶縁膜118を
堆積し、続いて容量絶縁膜118の上部にプレート電極
材料であるTiN膜を堆積した後、周辺回路領域のTi
N膜および容量絶縁膜118を除去することにより、T
iN膜からなるプレート電極119、酸化タンタル膜か
らなる容量絶縁膜118および多結晶シリコン膜からな
る下部電極117によって構成されるキャパシタが完成
する。
【0082】次に、キャパシタの上部に膜厚0.3μm
の酸化シリコン膜からなる絶縁膜123を堆積し、続い
て化学的機械研磨法でその表面を平坦化した後、フォト
レジスト膜をマスクにして周辺回路領域の絶縁膜12
3、122、窒化シリコン膜116および絶縁膜114
をドライエッチングすることにより、第1層配線113
の上部にスルーホールを形成する。また、プレート電極
119の上部の絶縁膜123をドライエッチングしてス
ルーホールを形成する。次に、これらのスルーホールの
内部を含む絶縁膜123上にTiN膜およびW膜を堆積
した後、スルーホールの外部のTiN膜およびW膜を化
学的機械研磨法で除去することによってプレート電極1
19の上部のスルーホール内にプラグ127を形成し、
第1層配線113の上部のスルーホール内にプラグ12
1を形成する。
【0083】次に、絶縁膜123の上部にTiN膜、A
l合金膜およびTiN膜を堆積した後、フォトレジスト
膜をマスクにしたドライエッチングでこれらの膜をパタ
ーニングすることにより、第2層配線120、125を
形成する。次に、第2層配線120、125の上部に酸
化シリコン膜からなる層間絶縁膜126を形成する。続
いて、第2層配線129の上部の層間絶縁膜126をド
ライエッチングしてスルーホールを形成し、次に、この
スルーホールの内部を含む層間絶縁膜126上にTiN
膜およびW膜を堆積した後、スルーホールの外部のTi
N膜およびW膜を化学的機械研磨法で除去することによ
って、スルーホール内にプラグ128を形成する。次
に、層間絶縁膜126の上部にTiN膜、Al合金膜お
よびTiN膜を堆積した後、フォトレジスト膜をマスク
にしたドライエッチングでこれらの膜をパターニングす
ることにより、第3層配線129を形成する。その後、
第3層配線129の上部にパッシベーション膜130を
形成する。
【0084】次に、上記キャパシタの容量絶縁膜118
を構成する酸化タンタル膜に超臨界二酸化炭素処理を施
した結果を図17に示す。図中のAは未処理のもの、B
は超臨界二酸化炭素処理のみを施したもの、Cは酸化タ
ンタル膜を超純水に10分間浸してから、超臨界二酸化
炭素処理を施したものであり、下部電極117とプレー
ト電極119の間に流れる電流密度を調べた。また、
B、Cの処理は、プレート電極119を形成する前に行
った。
【0085】図から明らかなように、超臨界二酸化炭素
処理を施したものは、未処理のものと比較して膜の特性
向上が見られた。酸化タンタル膜を堆積する前にモニタ
としてシリコン基板に形成した膜の脱ガス量を測定した
ところ、未処理の酸化タンタル膜からは塩素、水分など
の脱ガスが観測され、質量数200までの全脱ガス量を
100とすると、超臨界二酸化炭素処理を施したものは
70であった。超臨界二酸化炭素処理によって特性が改
善されたのは、膜中の不純物が除去されたためである。
また、超純水に浸してから超臨界二酸化炭素処理を施し
た膜ではリーク電流がさらに低減した。モニタ膜におけ
る脱ガスは、塩素が無くなり、全脱ガス量の半分以下の
36であった。膜の電荷量をモニタ基板を用いて調べた
ところ、A(未処理):Vfb=5.4V、B(超臨界
二酸化炭素処理):Vfb=5.0V、C(超純水処理
+超臨界二酸化炭素処理):Vfb=3.3Vであっ
た。熱酸化膜のVfbが2.7Vであることから、超純
水処理+超臨界二酸化炭素処理を施した膜では不純物の
除去がなされ、膜中の電荷量も50%以上除去されてい
ることが分かった。
【0086】キャパシタの容量絶縁膜としても用いられ
る強誘電体膜であるPZT(Pb(Ti,Zr)O3
に上記の処理B、Cを施して効果を調べたところ、酸化
タンタル膜と同様の効果が見られた。すなわち超臨界二
酸化炭素処理のみを施したものよりは、あらかじめ超純
水に浸してから超臨界二酸化炭素処理を施したものの方
が膜の品質が向上し、特に膜中の不純物としての脱ガス
量を半減させると、リーク電流の低減およびQ−Vヒス
テリシスの劣化防止に著しい効果があった。
【0087】(実施の形態7)前記実施の形態1の半導
体装置において、MOSトランジスタのゲート絶縁膜7
を酸化ジルコニウム(ZrO2)で形成し、このゲート
絶縁膜に超純水処理と超臨界二酸化炭素処理とを施した
場合の信頼性を評価した。結果を図18に示す。図中の
Aは未処理のもの、Bは超臨界二酸化炭素処理のみを施
したもの、Cは酸化ジルコニウム膜を超純水に10分間
浸してから、超臨界二酸化炭素処理を施したものであ
る。
【0088】この結果、超臨界二酸化炭素処理のみを施
したものよりは、あらかじめ超純水に浸してから超臨界
二酸化炭素処理を施したものの方が膜の信頼性が向上
し、特に膜中の不純物としての脱ガス量を半減させる
と、絶縁破壊防止に著しい効果があった。
【0089】(実施の形態8)前記実施の形態1の半導
体装置において、パッシベーション膜42をポリイミド
樹脂膜で形成し、形成直後のポリイミド樹脂膜に前記実
施の形態7と同様の処理A、Bを施して未処理のものと
共に信頼性を評価した。この結果、超臨界二酸化炭素処
理のみを施したものよりは、あらかじめ超純水に浸して
から超臨界二酸化炭素処理を施したものの方が膜の信頼
性が向上し、特に膜中の不純物としての脱ガス量を半減
させると、キャパシタの不良発生防止に著しい効果があ
った。
【0090】次に、前記実施の形態6のDRAMにおい
て、キャパシタを絶縁する絶縁膜122に前記実施の形
態7と同様の処理A、Bを施し、未処理のものと共に信
頼性を評価した。この評価は、キャパシタの下部電極1
17を形成する直前に行った。この結果、超臨界二酸化
炭素処理のみを施したものよりは、あらかじめ超純水に
浸してから超臨界二酸化炭素処理を施したものの方が膜
の信頼性が向上し、特に膜中の不純物としての脱ガス量
を半減させると、キャパシタの不良発生防止に著しい効
果があった。
【0091】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0092】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0093】超臨界状態の二酸化炭素で絶縁膜を処理す
ることにより、あるいはあらかじめ超純水に絶縁膜を浸
した後、超臨界状態の二酸化炭素で処理することによ
り、膜の品質向上、信頼性向上を図ることができる。こ
れにより、従来であれば使用が困難が絶縁材料であって
も半導体装置の絶縁膜として使用することが可能とな
り、半導体装置の特性を向上させることができる。ま
た、絶縁膜の品質向上、信頼性向上により、半導体装置
の製造歩留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体装置の構造
を示す要部断面図である。
【図2】図1の一部を拡大して示す断面図である。
【図3】(a)〜(d)は、図1に示す半導体装置の製
造工程の一部を示す要部断面図である。
【図4】図1の一部を拡大して示す断面図である。
【図5】アイソレーション膜のリーク電流特性を示す頻
度図である。
【図6】コンタクト抵抗のコンタクト径依存性を示すグ
ラフである。
【図7】トランジスタ絶縁膜のTDS特性を示すグラフ
である。
【図8】層間絶縁膜のI−E特性を示すグラフである。
【図9】層間絶縁膜のC−E特性を示すグラフである。
【図10】層間絶縁膜のTDDB特性を示すグラフであ
る。
【図11】層間絶縁膜のI−E特性を示すグラフであ
る。
【図12】層間絶縁膜のTDS特性を示すグラフであ
る。
【図13】配線間容量特性を示すグラフである。
【図14】トランジスタのgm特性を示すグラフであ
る。
【図15】層間絶縁膜の赤外吸収スペクトルを示すグラ
フである。
【図16】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
構造を示す要部断面図である。
【図17】キャパシタ誘電体膜のI−E特性を示すグラ
フである。
【図18】ゲート絶縁膜破壊のストレス時間依存性を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 アイソレーション絶縁膜 3、4 拡散層(ソース、ドレイン) 5 ゲート電極 6 コバルトシリサイド膜 7 ゲート絶縁膜 8 トランジスタ絶縁膜 9 エッチングストッパ膜 10 コンタクトプラグ 11 層間絶縁膜 12 第1層配線 13 拡散バリア膜 14 層間絶縁膜 15 エッチングストッパ膜 16 プラグ 17 層間絶縁膜 18 拡散バリア膜 19 第2層配線 20 層間絶縁膜 21 エッチングストッパ膜 22 プラグ 23 層間絶縁膜 24 拡散バリア膜 25 第3層配線 26 層間絶縁膜 27 エッチングストッパ膜 28 プラグ 29 層間絶縁膜 30 拡散バリア膜 31 第4層配線 32 層間絶縁膜 33 エッチングストッパ膜 34 プラグ 35 層間絶縁膜 36 拡散バリア膜 37 第5層配線 38 層間絶縁膜 39 エッチングストッパ膜 40 プラグ 41 層間絶縁膜 42 パッシベーション膜 43 第6層配線 44 側壁絶縁膜 50 配線溝 101 バリア金属膜 102 Cu膜 103 フォトレジスト膜 104 スルーホール 105 フォトレジスト膜 106、107 MOSトランジスタ 109 コンタクトプラグ 112 ビット線 113 第1層配線 114 絶縁膜 115 プラグ 116 窒化シリコン膜(エッチングストッパ膜) 117 下部電極 118 容量絶縁膜 119 プレート電極 120 第2層配線 121 プラグ 122、123 絶縁膜 125 第2層配線 126 層間絶縁膜 127、128 プラグ 129 第3層配線 130 パッシベーション膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/8234 H01L 27/10 444C 5F140 21/8242 27/08 102D 27/08 331 102H 27/088 29/78 301Y 27/105 21/76 L 27/108 29/78 301R 29/78 Fターム(参考) 5F032 AA35 AA49 CA17 DA41 5F033 HH08 HH11 HH18 HH19 HH21 HH32 HH33 HH34 HH36 JJ01 JJ04 JJ08 JJ11 JJ18 JJ19 JJ21 JJ32 JJ33 JJ34 JJ36 KK08 KK11 KK18 KK19 KK21 KK25 KK32 KK33 KK34 KK36 LL04 MM02 MM12 MM13 NN06 NN07 PP15 PP27 PP28 PP33 QQ09 QQ11 QQ25 QQ37 QQ48 QQ74 QQ85 QQ86 RR01 RR04 RR06 RR09 RR11 RR21 RR22 RR29 SS11 TT08 VV10 VV16 WW00 XX00 XX09 XX28 5F048 AA04 AA08 AB03 AC01 BF01 BF02 BF06 BF07 BF12 BF15 BG02 BG13 DA27 5F058 BA01 BA02 BA05 BD02 BD04 BD07 BD10 BF07 BF46 BH20 BJ02 BJ03 BJ06 5F083 AD31 AD48 AD49 AD62 GA02 GA06 JA02 JA06 JA15 JA35 JA36 JA37 JA39 JA40 JA53 JA56 JA57 JA58 KA20 MA04 MA06 MA16 MA17 MA19 MA20 NA01 PR06 PR23 PR40 5F140 AA05 AA10 AA19 AA23 AA24 BD11 BG14 BJ08 BJ27 BK24 BK25 CA02 CA03 CB04 CC02 CC03 CC10 CC12 CC16 CE07

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の主面に素子分離用の溝を形
    成する工程と、前記溝の内部に絶縁膜を埋め込む工程
    と、前記絶縁膜を超臨界状態の二酸化炭素に曝す工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板の主面に複数のMISトラン
    ジスタを形成する工程と、前記複数のMISトランジス
    タのゲート電極を絶縁する少なくとも一種の絶縁膜を形
    成する工程と、前記少なくとも一種の絶縁膜を超臨界状
    態の二酸化炭素に曝す工程とを有することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板の主面上に形成された複数の
    配線を絶縁する絶縁膜を超臨界状態の二酸化炭素に曝す
    工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板の主面にキャパシタを有する
    メモリセルを形成する工程と、前記キャパシタの容量絶
    縁膜を超臨界状態の二酸化炭素に曝す工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板の主面に強誘電体膜を含むメ
    モリセルを形成する工程と、前記強誘電体膜を超臨界状
    態の二酸化炭素に曝す工程とを有することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体基板の主面にキャパシタを有する
    複数のメモリセルを形成する工程と、前記キャパシタの
    電極を絶縁する絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜を
    超臨界状態の二酸化炭素に曝す工程とを有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板の主面上に形成されたパッシ
    ベーション膜を超臨界状態の二酸化炭素に曝す工程を有
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板の主面に複数のMISトラン
    ジスタを形成する工程と、前記複数のMISトランジス
    タのゲート電極を絶縁する少なくとも一種の絶縁膜を形
    成する工程と、前記少なくとも一種の絶縁膜に電荷を除
    去した水分を吸収させる工程と、前記水分を吸収した前
    記絶縁膜を超臨界状態の二酸化炭素に曝す工程とを有す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基板の主面上に複数の配線を形成
    する工程と、前記複数の配線を絶縁する絶縁膜を形成す
    る工程と、前記絶縁膜に電荷を除去した水分を吸収させ
    る工程と、前記水分を吸収した前記絶縁膜を超臨界状態
    の二酸化炭素に曝す工程とを有することを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板の主面にキャパシタを有す
    るメモリセルを形成する工程と、前記キャパシタの容量
    絶縁膜に電荷を除去した水分を吸収させる工程と、前記
    水分を吸収した前記容量絶縁膜を超臨界状態の二酸化炭
    素に曝す工程とを有することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体基板の主面に強誘電体膜を含む
    メモリセルを形成する工程と、前記強誘電体膜に電荷を
    除去した水分を吸収させる工程と、前記水分を吸収した
    前記強誘電体膜を超臨界状態の二酸化炭素に曝す工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板の主面にキャパシタを有す
    る複数のメモリセルを形成する工程と、前記キャパシタ
    を絶縁する絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜に電荷
    を除去した水分を吸収させる工程と、前記水分を吸収し
    た前記絶縁膜を超臨界状態の二酸化炭素に曝す工程とを
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体基板の主面上にパッシベーショ
    ン膜を形成する工程と、前記パッシベーション膜に電荷
    を除去した水分を吸収させる工程と、前記水分を吸収し
    た前記パッシベーション膜を超臨界状態の二酸化炭素に
    曝す工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 半導体装置に用いる少なくとも一種の
    絶縁膜で、その絶縁膜が形成された直後の赤外吸収スペ
    クトルの3000cm-1〜3800cm-1のO−Hに基
    づく吸収強度より、1/2以下の強度となる絶縁膜を用
    いたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 半導体装置に用いる少なくとも一種の
    絶縁膜で、その絶縁膜が形成された直後の脱ガス量よ
    り、1/2以下の脱ガス量となる絶縁膜を用いたことを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 半導体装置に用いる少なくとも一種の
    絶縁膜で、その絶縁膜が形成された直後の含有電荷量よ
    り、1/2以下の含有量となる絶縁膜を用いたことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
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