JP2003178414A - 磁気記録媒体および磁気記録媒体用の記録再生装置 - Google Patents

磁気記録媒体および磁気記録媒体用の記録再生装置

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JP2003178414A
JP2003178414A JP2001375422A JP2001375422A JP2003178414A JP 2003178414 A JP2003178414 A JP 2003178414A JP 2001375422 A JP2001375422 A JP 2001375422A JP 2001375422 A JP2001375422 A JP 2001375422A JP 2003178414 A JP2003178414 A JP 2003178414A
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Naoto Maeda
直人 前田
Wataru Okawa
渉 大川
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニア方式の磁気記録媒体の記録容量の増大
化を図り、磁気転写を抑制する。 【解決手段】 長尺形状の非磁性支持体11の両主面上
に、それぞれ情報記録層として、少なくとも一層の斜方
蒸着金属磁性薄膜よりなる磁性層12、13を有し、長
手方向にリニアで信号の記録、再生がなされる磁気記録
媒体を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニア方式の磁気
記録媒体に関するものであり、特に、両主面に情報記録
層を形成した高密度記録の磁気記録媒体と、この磁気記
録媒体用の記録再生装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ装置、あるいはビデオ装
置、オーディオ装置等に付随する磁気記録装置は、近年
ますます高密度記録化が要望されるようになってきてお
り、かかる要請に応えるべく、高い面密度記録が実現可
能な磁気記録媒体が開発されてきている。
【0003】現在、コンピューターデータのバックアッ
プ用途として固定ヘッド方式によって記録、再生がなさ
れるディジタルリニアテープ(以下DLTとする)や、
リニアテープオープン(以下LTOとする)等が適用さ
れている。これらにおいては、長尺形状の磁気記録媒体
に対して長手方向に記録用磁気ヘッドを摺動させて信号
がリニアにディジタル記録される方式が採られている。
【0004】現在、リニア方式磁気記録再生装置として
提案されているDLTシステムやLTOシステムにおい
て、非磁性支持体の一主面にのみ情報記録層を有し、他
の一の主面は情報記録に寄与しないものとされた構成の
磁気記録媒体が適用されている。また、このような磁気
記録媒体としては、強磁性金属粉末をバインダー中に分
散して得られる磁性塗料を、非磁性支持体上に塗布する
ことによって情報記録層が形成されてなる、いわゆる塗
布型の磁気記録媒体が適用されている。
【0005】ところで、高い面記録密度が実現可能な磁
気記録媒体として、真空蒸着技術を用いて磁性層が形成
されて成るいわゆる金属薄膜型の磁気記録媒体が実用化
されているが、特に、磁性層にコバルト系斜方蒸着膜を
用い磁性層上にダイヤモンドライクカーボン保護膜が形
成された構成の高性能磁気テープ(以下、AME(Adva
nced Metal Evaporated)テープとする)は、電磁変
換特性、保存安定性、実用信頼性に優れた特性を示すも
のである。
【0006】現在、上記AMEテープはディジタル映像
記録機器であるDV方式のムービー等に使用されるとと
もに、8mm幅のデータストレージ用テープとして用い
られている。AMEテープは、優れた特性を有するもの
であるとともに、従来のいわゆる塗布型の磁気テープよ
りも、薄層構造の磁気テープが容易に作製できるので、
大容量記録のデータストレージ機器用として好適であ
る。
【0007】従来、上記AMEテープに対し信号記録お
よび再生を行うには、ヘリカルスキャン方式として実用
化されている回転ドラムを用いた方式が適用されてい
た。このようなヘリカルスキャン方式は、高密度記録に
適した記録方式であるが、近年データストレージ用とし
てリニア方式が見直されつつある。リニア方式は、磁気
テープの幅方向にトラックを設け、長手方向に信号記録
を行う方式であって、ヘリカルスキャン方式以前の機器
から適用されている。
【0008】ヘリカルスキャン方式においては、記録再
生の際にヘリカル方向に磁気テープを傾斜させて走行さ
せる必要があるため走行系が複雑化し、高速で磁気テー
プを走行させると、テープエッジに大きな力が作用して
エッジダメージを生じることがあるため正確な制御が不
可欠となる。一方、リニア方式では高速でテープを走行
させても、走行系が簡易であるため、アクセス性が良好
であり、近年データストレージ用として多用されつつあ
る。
【0009】しかしながら、上記AMEテープは、従来
においては上記リニア方式の磁気記録媒体としては適用
されていなかった。これはヘリカルスキャン方式では磁
気テープと磁気ヘッドとの相対的な動きは一方向に決め
られているが、リニア方式では両方向になることに起因
する。
【0010】また、AMEテープの磁性層は、斜方蒸着
技術を利用した反応性真空蒸着法によって形成される。
このようにして形成した磁性層の磁化容易方向は、面内
方向ではなく、面内から傾いた斜方方向となっており、
そのために信号記録を行う磁気ヘッドの走行方向によっ
て、高出力となる方向(順方向)と低出力となる方向
(逆方向)が存在することが知られている。このため、
高密度記録では一定方向だけ記録するヘリカルスキャン
方式に適することが知られており、両方向に記録するリ
ニア記録方式には適していないとされてきた。
【0011】現在汎用しているリニア記録方式の磁気記
録再生装置においては、その記録方式ゆえに、磁気記録
媒体として塗布型メタルテープのみが適用されている。
斜方蒸着型磁気テープにおいては、磁化容易方向が片方
に傾いているために、その走行方向によって記録再生特
性が大きく異なってしまい、リニア記録方式の磁気記録
再生装置には用いられていなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、リニ
ア方式の磁気記録再生装置として提案されているシステ
ムに適用される磁気記録テープは、従来、非磁性支持体
の一の主面にのみ情報記録層が形成された構成を有して
いるため、記録容量の増大化を図る上において限界に来
ている。
【0013】また、リニア方式の磁気記録再生装置とし
て提案されているシステムに適用される磁気記録記録媒
体に対して記録再生を行う場合には、一主面にのみ形成
された情報記録層の長手方向の双方向において磁気ヘッ
ドを摺動させなければならず、信号品質を一定に保つた
めには、塗布型の磁気記録媒体を採用せざる得なくな
り、かかる点においても高密度記録化を図る上において
障害となっている。
【0014】そこで、本発明者等は、上述したような従
来の問題点に鑑みて、高密度記録化、データ転送速度の
高速化、信号品質の均一化を図ったリニア方式の磁気記
録媒体およびこの磁気記録媒体に対する記録再生装置を
提供することとした。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明においては、長尺
形状の非磁性支持体の両主面上に、それぞれ情報記録層
として、少なくとも一層の斜方蒸着金属磁性薄膜よりな
る磁性層を有し、長手方向にリニアで信号の記録、再生
がなされる磁気記録媒体を提供する。
【0016】また、本発明においては、長尺形状の非磁
性支持体の両主面上に、それぞれ情報記録層としての少
なくとも一層の磁性層を有し、長手方向にリニアで信号
の記録、再生がなされる磁気記録媒体用の記録再生装置
であって、磁気記録媒体の、それぞれの主面に形成され
た情報記録層に対応した記録再生磁気ヘッドが設けられ
てなる記録再生装置を提供する。
【0017】本発明の磁気記録媒体によれば、特にリニ
ア方式の磁気記録媒体の高密度記録化が図られる。
【0018】本発明の記録再生装置によれば、非磁性支
持体の両主面に情報記録層が形成された構成の磁気記録
媒体に対応した信号の記録および再生を高転送速度をも
って行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に本発明の磁気記録媒体の一
例の概略断面図を示す。磁気記録媒体10は、長尺形状
の非磁性支持体11の一主面に情報記録層として磁性層
12が形成され、他の一主面にも情報記録層としての磁
性層13が形成されて成る、いわゆる両面記録型の構成
を有する。この磁気記録媒体10は、長手方向にリニア
で信号の記録、再生がなされるものとする。以下、磁気
記録媒体10の各構成要素について詳細に説明する。
【0020】非磁性支持体11は、一般的に磁気記録媒
体に使用されるものをいずれも適用できる。プラスチッ
クフィルム単独で構成してもよく、あるいはプラスチッ
クフィルムの一主面、あるいは両主面に所定の材料によ
り形成された任意の下地層を積層形成した構成としても
よい。
【0021】非磁性支持体11の材料としては、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポ
リテトラメチレンテレフタレート、ポリ−1,4−シク
ロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン
−p−オキシベンゾエート等が挙げられる。また、これ
らのポリエステルは、ホモポリエステルであってもコポ
リエステルであってもよい。
【0022】さらに非磁性支持体11は、各種表面処理
や各種装飾を施してもよい。例えば、適宜微細な凹凸形
状を形成したり、表面にコロナ放電処理や電子線照射処
理等の前処理を施したりしてもよい。また、表面に易接
着層を形成して成膜される層との接着性を向上させるよ
うにしてもよい。
【0023】また、走行安定性や耐久性の向上を図るた
めに、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、ポリスチレ
ン等の無機フィラーや有機フィラーを内添させてもよ
い。
【0024】情報記録層を構成する磁性層12、13
は、真空下で強磁性金属材料を加熱蒸発させ非磁性支持
体1上に所定方向に積層させる真空斜方蒸着技術によっ
て形成される。この例において磁性層12、13は、そ
れぞれ図1中に示す矢印a、b方向に磁化容易軸を有す
るように形成されているものとする。
【0025】磁性層12、13は、磁気記録媒体用とし
て従来公知の強磁性金属、合金をいずれも適用して形成
することができる。例えば、Co、Ni等の強磁性金
属、CoNi、FeCo、FeCoNi、CoCr、C
oPt、CoPtB、CoCrPt、CoCrTa、C
oCrPtTa等の合金材料や、これらの材料を酸素雰
囲気中で成膜し、膜中に酸素を含有させたもの、または
これらの材料に1種類あるいは2種類以上のその他の元
素を含有させたもの等が挙げられる。
【0026】本発明の磁気記録媒体の最表面には、従来
公知の方法により所定の保護層や潤滑剤層を形成しても
よい。
【0027】図1に示した磁気記録媒体10に対する信
号の記録および再生を行う場合には、磁気ヘッド30
を、それぞれの磁性層12、13の磁化容易軸に対応し
た図1中の矢印A、B方向に走行させて行う。
【0028】次に、本発明の磁気記録媒体の他の一例に
ついて、図2を参照して説明する。磁気記録媒体20
は、長尺形状の非磁性支持体11の一主面に、情報記録
層として、第1の磁性層21と第2の磁性層22とが積
層形成されてなり、他の一の主面にも、情報記録層とし
て、第1の磁性層31と第2の磁性層32とが積層形成
されてなる、いわゆる両面記録型の構成を有している。
【0029】第1の磁性層21と第2の磁性層22のそ
れぞれの磁化容易軸は、長手方向にて逆向きに傾斜して
いるものとし、例えば、図2中の矢印a、b方向に傾斜
しているものとする。他の一主面に形成された第1の磁
性層31と第2の磁性層32のそれぞれの磁化容易軸に
ついても同様に、長手方向にて逆向きに傾斜しているも
のとし、例えば、図2中矢印c、d方向に傾斜している
ものとする。
【0030】図2に示す磁気記録媒体20に対しても、
長手方向にリニアで信号の記録、再生がなされるが、こ
の場合においては、上述したように磁化容易軸を互いに
逆向きにする磁性層が積層形成されているため、磁気ヘ
ッド30は、図2中の矢印A、B方向のいずれの方向に
走行させてもよい。すなわち、図2に示す磁気記録媒体
においては、矢印A、Bのいずれの方向に磁気ヘッドを
走行させた場合においても信号品質が均一に保つことが
できるので、転送速度の高速化を図ることができる。
【0031】図2に示した磁気記録媒体20を構成する
非磁性支持体11、磁性層21、22、31、32につ
いては、図1に示した磁気記録媒体10と同様の材料を
適用して作製することができる。
【0032】次に、上記図1および上記図2に示した磁
気記録媒体10、20に対する信号の記録、再生を行う
装置について説明する。図3に本発明の記録再生装置5
0の概略斜視図を示す。この記録再生装置50は、磁気
記録媒体が収納されているカセット100から長尺状の
磁気記録媒体10(20)を巻き出す巻き出しロール5
1と、巻き取りロール52とを有し、これらの中間部に
磁気記録媒体10(20)に対して所定のテンションを
与え、所望の方向に走行させるためのガイドロール53
が所定間隔に配設されて成る。これらガイドロール53
間には、磁気記録媒体10(20)のそれぞれの主面に
形成された情報記録層に対して信号の記録、再生を行う
ための磁気ヘッド54、55が配置されている。
【0033】この記録再生装置50で磁気記録媒体10
(20)に対して信号の記録、あるいは再生を行うに
は、磁気記録媒体10(20)を収納したカセット10
0を記録再生装置内50に設置し、巻き出しロール5
1、および巻き取りロール52を駆動させて磁気記録媒
体10(20)を走行させ、ガイドロール53間の磁気
ヘッド54、55を磁気記録媒体表面に摺動させること
により行う。
【0034】上述した本発明の記録再生装置50は、両
主面に情報記録層を有する磁気記録媒体に対応して、高
密度大容量記録化、高転送速度化を図る上において好適
なものである。
【0035】次に、本発明の磁気記録媒体および記録再
生装置の他の一例について説明する。上述したように、
本発明の磁気記録媒体10(20)は、両主面に情報記
録層を構成する磁性層を有する、いわゆる両面記録方式
のものであるため、磁気記録媒体10(20)を巻き芯
に巻いた状態において、隣接する磁性層同士が密に重な
り合うため、磁気転写が生じて記録信号の品質が劣化す
るおそれがあるという問題を生じ得る。
【0036】かかる問題点に鑑みて、図4に示すよう
に、磁気記録媒体10(20)を巻き芯に巻回する際に
積層される磁気記録媒体間に空気を送り込み、これによ
り隣接する情報記録層間に所定の厚さの空気層60が形
成された構成とした。これにより、図4に示すように、
巻き芯に巻回されてなる所定の周回数a周目と(a+
1)周目との、密に重なり合っている磁性層間にスペー
シングを設けることができ、これらの間の磁気転写を抑
制することができ、信号の劣化を回避することができ
る。
【0037】上述したように、積層された磁気記録媒体
間に空気層60を形成する機能を有する記録再生装置の
一例について図5を参照して説明する。なお、図5に示
す記録再生装置70においては、図3に示した記録再生
装置50と共通部分については同一符号を付し当該箇所
の説明を省略する。
【0038】図5の記録再生装置70においては、巻き
出しロール51、巻き取りロール52の近傍にそれぞれ
ガス供給手段71に連結されたノズル72、73が設け
られている構成を有している。この記録再生装置70に
おいては、ガス供給手段71から供給されたガス、例え
ば空気がノズル72、73から送出するようになされて
いる。磁気記録媒体10(20)が巻き取りロール52
に巻回される際には、ノズル72から空気を送出して積
層する磁気記録媒体10(20)間に送り込み、重なり
合う情報記録層間に空気層60を形成する。磁気記録媒
体10(20)をカセット100内に収納する場合にお
いては、ノズル73から空気を送出して同様に重なり合
う情報記録層間に空気層60を形成する。
【0039】次に、本発明の磁気記録媒体および記録再
生装置の他の一例について説明する。上述したように、
本発明の磁気記録媒体10(20)は、巻き芯に巻回し
た状態において、情報記録層が密に重なり合うため、磁
気転写が生じて記録信号の品質が劣化するという問題を
生じ得る。このような問題に鑑みて、図6に示すよう
に、磁気記録媒体10(20)を巻き芯に巻回された状
態において、磁気記録媒体間に、所定の厚さの非磁性テ
ープ88を介在させることによって、所定の周回数b周
目と(b+1)周目との、磁気記録媒体の密に重なりあ
っている情報記録層間にスペーシングを設けることがで
きる。
【0040】情報記録層間に介在させる非磁性テープ8
8は、磁気記録媒体10(20)を構成する非磁性支持
体11と同様の材料よりなるテープを適用することがで
きる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリフェニレンサルファイド、芳香
族ポリアミド等、従来公知の材料を適用することができ
る。
【0041】この例においては、非磁性支持体11の両
主面に磁性層が形成された磁気記録媒体と非磁性テープ
88とが共通の巻き芯に重ねて巻回された状態でカート
リッジに収納されているものとする。このような構成と
することにより、積層される磁性層間の磁気転写を効果
的に抑制することができる。なお、非磁性テープ88
は、厚い程磁気転写を抑制する効力は大きいが、厚すぎ
ると巻き芯に巻回した状態での巻き径が大きくなりすぎ
てしまい、体積当たりの記録容量が減少してしまうた
め、非磁性テープの厚さは、5μm以下が好ましく、さ
らには2μm以下とすることが好適である。
【0042】非磁性テープ88が介在されている構成を
有する磁気記録媒体に適用する記録再生装置の一例につ
いて、図7を参照して説明する。なお、図7に示す記録
再生装置80において、図3に示した記録再生装置50
と共通部分については同一符号を付し当該箇所の説明を
省略する。
【0043】図7に示す記録再生装置80においては、
磁気記録媒体10(20)の走行途中に設けられている
ガイドロール53間に、記録再生磁気ヘッド54、55
が配置されているため、これら記録再生を行う箇所にお
いては、非磁性テープ88の走行経路が、磁気記録媒体
10(20)の走行経路とは別途に設けられてなるもの
とする。すなわち予め積層されている磁気記録媒体10
(20)と、非磁性テープ88とを分離し、非磁性テー
プ88はテイクアップリール81にガイドされて走行す
るようにし、最終的に巻き取りロール52によって巻き
取られる際に、再び磁気記録媒体10(20)と積層す
るようにする。
【0044】〔実施例〕以下に、本発明の磁気記録媒体
について具体的な実施例を挙げて説明する。 (面記録密度、記録容量の比較)従来LTO用として適
用されている塗布型の磁気テープと、斜方蒸着型磁気テ
ープとして周知のAMEテープ作製方法に基づいて作製
されたコバルト系斜方蒸着型磁気テープのそれぞれの面
記録密度および記録容量について測定し、これらを比較
した。 (サンプル1)従来LTO用として適用されている塗布
型の磁気テープを作製した。非磁性支持体として厚さ
6.5μmのポリエチレンテレフタレートを用い、非磁
性支持体の一主面にのみ、磁性塗料を塗布して厚さ0.
2μmの磁性層を形成した。保磁力(Hc)は1800
(Oe)であるものとする。 (サンプル2)非磁性支持体の一主面にのみ情報記録層
を有するコバルト系斜方蒸着型磁気テープを作製した。
非磁性支持体として厚さ6.5μmのポリエチレンテレ
フタレートを用い、非磁性支持体の一主面にのみ、従来
公知の斜方蒸着法により、厚さ0.2μmのCoO磁性
層を形成した。保磁力(Hc)は1500(Oe)であ
るものとする。 (サンプル3)非磁性支持体の両主面に情報記録層を有
するコバルト系斜方蒸着型磁気テープを作製した。非磁
性支持体として厚さ6.5μmのポリエチレンテレフタ
レートを用い、非磁性支持体の両主面に、従来公知の斜
方蒸着法により、それぞれ厚さ0.2μmのCoO磁性
層を形成した。それぞれの磁性層の保磁力(Hc)は1
500(Oe)であるものとする。
【0045】上記サンプル1〜3の磁気テープの面密度
記録、および記録容量を比較した。なお、これらの測定
に用いた記録ヘッドおよび再生ヘッドは、いずれも従来
のLTOシステムに適用されているものとした。上記サ
ンプル1〜3の面記録密度および記録容量を下記表1に
示す。
【0046】
【表1】
【0047】上記表1に示されているように、塗布型の
磁気テープよりも斜方蒸着型磁気テープの方がより高記
録密度化が可能であり、また、両主面に情報記録層を有
する磁気テープにおいては、更なる大容量化が可能であ
ることがわかる。
【0048】(転送速度の比較)次に、図1に示すよう
に両主面に単層構造の磁性層からなる情報記録層が形成
された構成のコバルト系斜方蒸着型磁気テープと、図2
に示すように両主面に2層構造の磁性層からなる情報記
録層を有しこれらの磁化容易軸方向がテープ長手方向で
逆向きになされているコバルト系斜方蒸着型磁気テープ
とを作製し、これらの転送速度を比較した。 (サンプル4)非磁性支持体の両主面に、それぞれの面
で順方向となるように斜方蒸着金属膜よりなる情報記録
層を形成して磁気テープを作製した。非磁性支持体とし
て厚さ6.5μmのポリエチレンテレフタレートを用
い、非磁性支持体の両主面に、従来公知の斜方蒸着法に
より、それぞれ厚さ0.2μmのCoO磁性層を形成し
た。それぞれの磁性層の保磁力(Hc)は1500(O
e)であるものとする。 (サンプル5)非磁性支持体の両主面に2層構造の、そ
れぞれの磁化容易軸方向をテープ長手方向で逆向きとな
っている磁性層を有するコバルト系斜方蒸着型磁気テー
プとを作製した。非磁性支持体として厚さ6.5μmの
ポリエチレンテレフタレートを用い、図2中の第1の磁
性層として、厚さ0.13μmのCoO磁性層を形成
し、第2の磁性層として厚さ0.07μmのCoO磁性
層を形成した。第1および第2の磁性層の保磁力(H
c)は、それぞれ1500(Oe)であるものとする。
【0049】上記サンプル4,5の転送速度を比較し
た。なお、これらの測定に用いた記録ヘッドおよび再生
ヘッドは、いずれも従来のLTOシステムに適用されて
いるものとした。上記サンプル4,5の転送速度(相対
値)を下記表2に示す。
【0050】
【表2】
【0051】上記表2に示すように、サンプル4の一方
向に磁気ヘッドを走査させた場合にのみ均一な信号品質
をもって記録再生可能な磁気テープよりも、テープの双
方向に磁気ヘッドを走査させた場合のいずれも均一な信
号品質をもって記録再生可能なサンプル5の磁気テープ
の方が、より高い転送速度が得られることがわかった。
【0052】(磁気転写の比較)次に、図4に示すよう
に巻き芯に巻回させた際に磁気テープ間に空気層60を
介在させた構成の磁気テープと、巻回させた際に磁気テ
ープ間に空気層を介在させなかった構成の磁気テープ
と、一の主面にのみ情報記録層が形成された構成の磁気
テープの、それぞれの磁気テープにおいて、情報記録層
に信号を記録した場合に隣接する情報記録層に対する磁
気転写を測定し比較した。 (サンプル6)図4に示すように、非磁性支持体11の
両主面に情報記録層として斜方蒸着型磁性層12、13
を形成し、磁気テープ間に空気層60を介在させて巻回
させた磁気テープを作製した。非磁性支持体として厚さ
6.5μmのポリエチレンテレフタレートを用い、非磁
性支持体の両主面に、従来公知の斜方蒸着法により、そ
れぞれ厚さ0.2μmのCoO磁性層を形成した。それ
ぞれの磁性層の保磁力(Hc)は1500(Oe)であ
るものとする。また、空気層60の厚さは、0.1μm
であるものとする。 (サンプル7)図8に示すように、非磁性支持体11の
両主面に情報記録層として斜方蒸着型磁性層12、13
を形成し、磁気テープ間に空気層を介在させずに巻回さ
せた磁気テープを作製した。非磁性支持体として厚さ
6.5μmのポリエチレンテレフタレートを用い、非磁
性支持体の両主面に、従来公知の斜方蒸着法により、そ
れぞれ厚さ0.2μmのCoO磁性層を形成した。それ
ぞれの磁性層の保磁力(Hc)は1500(Oe)であ
るものとする。 (サンプル8)非磁性支持体の一主面のみに情報記録層
として斜方蒸着型磁性層を形成し、巻芯に巻回させた磁
気テープを作製した。非磁性支持体として厚さ6.5μ
mのポリエチレンテレフタレートを用い、非磁性支持体
の一主面にのみ、従来公知の斜方蒸着法により、厚さ
0.2μmのCoO磁性層を形成した。保磁力(Hc)
は1500(Oe)であるものとする。
【0053】図4に示すサンプル6の磁気テープの磁性
層12に1MHzの信号を記録し、磁性層13に10M
Hzの信号を記録した。図8に示すサンプル7の磁気テ
ープの磁性層12に1MHzの信号を記録し、磁性層1
3に10MHzの信号を記録した。サンプル8の磁気テ
ープの磁性層には、10MHzの信号を記録した。
【0054】上述したように信号を記録したサンプル6
〜8の磁気テープを、温度30℃、湿度50%の一定環
境下で24時間放置し、その後信号再生を行い、信号レ
ベルを比較した。上記サンプル6、7の磁気テープの磁
性層13に記録した10MHzの信号の再生信号レベル
を、上記サンプル8の磁気テープの磁性層に記録した1
0MHzの信号の再生信号レベルを基準として比較し
た。再生信号レベルの劣化レベルを下記表3に示す。
【0055】
【表3】
【0056】上記表3に示すように、空気層60を介在
させずに密に重なりあっている状態としたサンプル7の
磁気テープにおいては、磁性層13は磁性層12により
磁気転写の影響を受けて再生信号が劣化した。一方、空
気層60を介在させた場合のサンプル6の磁気テープに
おいては、磁性層13は磁性層12により磁気転写の影
響を殆ど受けることがなく、再生信号の劣化が効果的に
抑制することができた。
【0057】次に、サンプル6、7の磁気テープの、そ
れぞれ1MHzの信号を記録した磁性層12からの磁気
転写により生じた、それぞれの磁気テープの磁性層13
における1MHzの信号の再生レベルを、サンプル8の
磁気テープを基準として比較した。なお、サンプル8の
磁気テープには、1MHzの信号を記録していないた
め、1MHzの信号の再生レベルは0dBである。再生
信号レベルを下記表4に示す。
【0058】
【表4】
【0059】上記表4に示すように、空気層60を介在
させずに密に重なりあっている状態としたサンプル7の
磁気テープにおいては、磁性層13は磁性層12による
磁気転写の影響を受けて1MHzの再生信号を生じ、記
録データが変調されてしまった。一方、空気層60を介
在させてスペーシングを設けたサンプル6の磁気テープ
においては、磁性層13は磁性層12により磁気転写の
影響を殆ど受けることがなく、再生信号の変調を効果的
に抑制することができた。
【0060】(磁気転写の比較)図6に示すように巻き
芯に巻回させた際に磁気テープ間に非磁性テープ88を
介在させた構成の磁気テープと、図8に示すように巻回
させた際に非磁性テープ88を介在させなかった構成の
磁気テープと、一の主面にのみ情報記録層が形成された
構成の磁気テープの、それぞれにおいて、情報記録層に
信号を記録した場合に隣接する情報記録層に対する磁気
転写を測定し比較した。
【0061】(サンプル9)図6に示すように、非磁性
支持体11の両主面に情報記録層として斜方蒸着型磁性
層12、13を形成し、磁気テープ間に非磁性テープ8
8を介在させて巻回させた磁気テープを作製した。非磁
性支持体として厚さ3.0μmの芳香族ポリアミドを用
い、非磁性支持体の両主面に、従来公知の斜方蒸着法に
より、それぞれ厚さ0.2μmのCoO磁性層を形成し
た。それぞれの磁性層の保磁力(Hc)は1500(O
e)であるものとする。非磁性テープ88として厚さ
3.0μmの芳香族ポリアミドを用いた。
【0062】(サンプル10)図8に示すように、非磁
性支持体11の両主面に情報記録層として斜方蒸着型磁
性層12、13を形成し、磁気テープ間に非磁性テープ
を介在させずに巻回させた磁気テープを作製した。非磁
性支持体として厚さ3.0μmの芳香族ポリアミドを用
い、非磁性支持体の両主面に、従来公知の斜方蒸着法に
より、それぞれ厚さ0.2μmのCoO磁性層を形成し
た。それぞれの磁性層の保磁力(Hc)は1500(O
e)であるものとする。 (サンプル11)非磁性支持体の一主面のみに情報記録
層として斜方蒸着型磁性層を形成し、巻芯に巻回させた
磁気テープを作製した。非磁性支持体として厚さ3.0
μmの芳香族ポリアミドを用い、非磁性支持体の一主面
にのみ、従来公知の斜方蒸着法により、厚さ0.2μm
のCoO磁性層を形成した。保磁力(Hc)は1500
(Oe)であるものとする。
【0063】図6に示すサンプル9の磁気テープの磁性
層12に1MHzの信号を記録し、磁性層13に10M
Hzの信号を記録した。図8に示すサンプル10の磁気
テープの磁性層12に1MHzの信号を記録し、磁性層
13に10MHzの信号を記録した。サンプル11の磁
気テープの磁性層には、10MHzの信号を記録した。
【0064】上述したように信号を記録したサンプル9
〜11の磁気テープを、それぞれ温度30℃、湿度50
%の一定環境下で24時間放置し、その後信号再生を行
い、信号レベルを比較した。上記サンプル9、10の磁
気テープの磁性層13に記録した10MHzの信号の再
生信号レベルを、上記サンプル11の磁気テープの磁性
層に記録した10MHzの信号の再生信号レベルを基準
として比較した。再生信号レベルの劣化レベルを下記表
5に示す。
【0065】
【表5】
【0066】上記表5に示すように、非磁性テープ88
を介在させず、情報記録層が密に重なり合った状態とし
たサンプル10の磁気テープにおいては、磁性層13は
磁性層12により磁気転写の影響を受けて再生信号が劣
化した。一方、非磁性テープ88を介在させ、スペーシ
ングを設けた場合のサンプル9の磁気テープにおいて
は、磁性層13は磁性層12により磁気転写の影響を殆
ど受けることがなく、再生信号の劣化が効果的に抑制す
ることができた。
【0067】次に、サンプル9、10の磁気テープの、
それぞれ1MHzの信号を記録した磁性層12からの磁
気転写により生じた、それぞれの磁気テープの磁性層1
3における1MHzの信号の再生レベルを、サンプル1
1の磁気テープを基準として比較した。なお、サンプル
11の磁気テープには、1MHzの信号を記録していな
いため、1MHzの信号の再生レベルは0dBである。
再生信号レベルを下記表6に示す。
【0068】
【表6】
【0069】上記表6に示すように、磁性層間に非磁性
テープ88を介在させずに密に重なりあっている状態の
サンプル10の磁気テープにおいては、磁性層13は磁
性層12による磁気転写の影響を受けて1MHzの再生
信号を生じ、記録データが変調されてしまった。一方、
磁性層間に非磁性テープ88を介在させてスペーシング
を設けたサンプル6の磁気テープにおいては、磁性層1
3は磁性層12により磁気転写の影響を殆ど受けること
がなく、再生信号の変調を効果的に抑制することができ
た。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、特にリニア方式の磁気
記録媒体において、高密度記録化、記録容量の増大化を
効果的に図ることができた。
【0071】請求項2に係る発明によれば、記録再生用
の磁気ヘッドを、長尺形状の磁気記録媒体のいずれの方
向に走行させた場合においても、信号品質が均一に保つ
ことができ、転送速度の高速化を図ることができた。
【0072】請求項3に係る発明によれば、磁気記録媒
体が巻回された状態において、重なり合っている情報記
録層間にスペーシングを設けることができ、これらの間
の磁気転写を抑制することができ、信号の劣化を回避す
ることができた。
【0073】請求項5に係る発明によれば、磁気記録媒
体が巻回された状態において、重なり合っている情報記
録層間にスペーシングを設けることができ、より効果的
に磁気転写を抑制することができ、信号の劣化を回避す
ることができた。
【0074】請求項7に係る本発明の記録再生装置によ
れば、非磁性支持体の両主面に情報記録層が形成された
構成の磁気記録媒体に対応した信号の記録および再生を
高転送速度をもって行うことができた。
【0075】請求項8に係る記録再生装置によれば、簡
易な構成をもって、情報記録層間に空気層を形成せしめ
ることができ、隣接する情報記録層間の磁気転写を抑制
することができ、信号の劣化を回避することができた。
【0076】請求項9に係る記録再生装置によれば、情
報記録層間に非磁性テープを介在させた磁気記録媒体を
簡易な構成をもって走行させることができ、隣接する情
報記録層間の磁気転写を抑制し、信号の劣化を回避する
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の概略構成図を示す。
【図2】本発明の磁気記録媒体の概略構成図を示す。
【図3】本発明の磁気記録媒体用の記録再生装置の概略
構成図を示す。
【図4】本発明の磁気記録媒体の概略構成図を示す。
【図5】本発明の磁気記録媒体用の記録再生装置の概略
構成図を示す。
【図6】本発明の磁気記録媒体の概略構成図を示す。
【図7】本発明の磁気記録媒体用の記録再生装置の概略
構成図を示す。
【図8】本発明の磁気記録媒体の効果を解説するための
比較図を示す。
【符号の説明】
10……磁気記録媒体、11……非磁性支持体、12…
…磁性層(情報記録層)、13……磁性層(情報記録
層)、20……磁気記録媒体、21……第1の磁性層、
22……第2の磁性層、30……磁気ヘッド、31……
第1の磁性層、32……第2の磁性層、50……記録再
生装置、51……巻き出しロール、52……巻き取りロ
ール、54……磁気ヘッド、55……磁気ヘッド、60
……空気層、70……記録再生装置、71……ガス供給
手段、72……ノズル、73……ノズル、80……記録
再生装置、81……テイクアップリール、88……非磁
性テープ、100……カセット。
フロントページの続き Fターム(参考) 5D006 BB08 BB09 DA09 EA03 FA09 5D081 AA05 AA10 CC06 5D091 AA02 CC05 GG06 HH20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺形状の非磁性支持体の両主面上に、
    それぞれ情報記録層として、少なくとも一層の斜方蒸着
    金属磁性薄膜よりなる磁性層を有し、長手方向にリニア
    で信号の記録、再生がなされることを特徴とする磁気記
    録媒体。
  2. 【請求項2】 上記非磁性支持体の両主面上に、それぞ
    れ情報記録層として、 二層構造の斜方蒸着金属磁性薄膜よりなる第1の磁性層
    および第2の磁性層を有し、 上記第1の磁性層と上記第2の磁性層の、それぞれの磁
    化容易軸が、長手方向にて逆向きに傾斜していることを
    特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 長尺形状の非磁性支持体の両主面上に、
    それぞれ情報記録層として、少なくとも一層の磁性層を
    有する磁気記録媒体であって、 磁気記録媒体の巻回用の巻き芯を中心軸として巻回され
    てなり、互いの積層部分に空気層が設けられてなること
    を特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記空気層の厚さが、0.5μm以下で
    あることを特徴とする請求項3に記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 長尺形状の非磁性支持体の両主面上に、
    それぞれ情報記録層として、少なくとも一層の磁性層を
    有する磁気記録媒体であって、 長尺形状の非磁性テープとともに、磁気記録媒体の巻回
    用の巻き芯を中心軸として巻回されてなり、 隣接する磁性層間に、上記非磁性テープが挟入されてな
    ることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 上記非磁性テープの膜厚が、3.0μm
    以下であることを特徴とする請求項5に記載の磁気記録
    媒体。
  7. 【請求項7】 長尺形状の非磁性支持体の両主面上に、
    それぞれ情報記録層としての少なくとも一層の磁性層を
    有し、長手方向にリニアで信号の記録、再生がなされる
    磁気記録媒体用の記録再生装置であって、 上記磁気記録媒体の、それぞれの主面に形成された情報
    記録層に対応した記録再生用磁気ヘッドが設けられてな
    ることを特徴とする記録再生装置。
  8. 【請求項8】 上記磁気記録媒体を、上記巻き芯を中心
    軸として巻回する際に、磁気記録媒体の積層部分の隣接
    する情報記録層間に、気体を送り込むエア送出手段が設
    けられていることを特徴とする請求項7に記載の記録再
    生装置。
  9. 【請求項9】 長尺形状の非磁性支持体の両主面上にそ
    れぞれ情報記録層として少なくとも一層の磁性層を有
    し、磁気記録媒体の巻回用の巻き芯を中心軸として巻回
    されてなる状態において長尺形状の非磁性テープが隣接
    する情報記録層間に挟入されてなる磁気記録媒体が、巻
    き出しロールと巻き取りロール間を走行する途上におい
    て、上記非磁性テープの走行経路が、上記磁気記録媒体
    の走行経路とは別途に設けられてなることを特徴とする
    請求項7に記載の記録再生装置。
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