JP2003178089A - データ処理システム、データ処理方法、および情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

データ処理システム、データ処理方法、および情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラム

Info

Publication number
JP2003178089A
JP2003178089A JP2001377659A JP2001377659A JP2003178089A JP 2003178089 A JP2003178089 A JP 2003178089A JP 2001377659 A JP2001377659 A JP 2001377659A JP 2001377659 A JP2001377659 A JP 2001377659A JP 2003178089 A JP2003178089 A JP 2003178089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user
interest
information
search request
vector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001377659A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003178089A5 (ja
JP3997774B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Koike
宏幸 小池
Masakazu Furuyama
将佳寿 古山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001377659A priority Critical patent/JP3997774B2/ja
Priority to US10/315,491 priority patent/US7630960B2/en
Priority to KR1020020078350A priority patent/KR100990098B1/ko
Publication of JP2003178089A publication Critical patent/JP2003178089A/ja
Publication of JP2003178089A5 publication Critical patent/JP2003178089A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3997774B2 publication Critical patent/JP3997774B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q50/00Information and communication technology [ICT] specially adapted for implementation of business processes of specific business sectors, e.g. utilities or tourism
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/40Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of multimedia data, e.g. slideshows comprising image and additional audio data
    • G06F16/43Querying
    • G06F16/435Filtering based on additional data, e.g. user or group profiles
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/10File systems; File servers
    • G06F16/18File system types
    • G06F16/182Distributed file systems
    • G06F16/1834Distributed file systems implemented based on peer-to-peer networks, e.g. gnutella
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S707/00Data processing: database and file management or data structures
    • Y10S707/99931Database or file accessing
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S707/00Data processing: database and file management or data structures
    • Y10S707/99931Database or file accessing
    • Y10S707/99933Query processing, i.e. searching
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S707/00Data processing: database and file management or data structures
    • Y10S707/99931Database or file accessing
    • Y10S707/99933Query processing, i.e. searching
    • Y10S707/99935Query augmenting and refining, e.g. inexact access

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Primary Health Care (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピア・ツー・ピア・ネットワークにおけるデ
ータ検索を効率的に実行可能とするデータ処理システム
を提供する。 【解決手段】 ピア・ツー・ピア・ネットワークにおけ
る制御用サーバがるユーザの興味情報に基づいて、各ジ
ャンルに対する感心を示すパラメータによって興味ベク
トルを設定し、検索要求ユーザの興味ベクトルに近い興
味ベクトルを選択してコンテンツ有無の問い合わせ先と
して設定する。本構成により、制御用サーバにコンテン
ツ情報を保持する必要がなく、確度の高いコンテンツ検
索処理が実行可能となる。また、設定した興味ベクトル
を様々な条件の下に更新する構成としたので、ユーザの
興味情報の正確度を維持させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ処理システ
ム、データ処理方法、および情報処理装置、並びにコン
ピュータ・プログラムに関する。さらに詳細には、ピア
・ツー・ピア・ネットワークにおけるデータ検索効率を
向上させたデータ処理システム、データ処理方法、およ
び情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラムに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネット等の通信ネットワ
ークを介した画像、音声データ、各種プログラム等のデ
ータ転送が盛んに行われている。ネットワークを通じて
やりとりされるコンテンツの種類は、テキスト・静止画
などから、動画・音声などのマルチメディアコンテンツ
へと移行が進んでいる。それに従って、コンテンツの大
容量化が著しく進んでいる。
【0003】ところで、近年、情報処理装置間の直接通
信処理としてのピア・ツー・ピア(P2P:Peer-to-Pe
er)ネットワーク技術が開発されている。P2Pネット
ワークとは、集中的に処理を行なうサーバを設置するの
ではなく、各ネットワーククライアントが持つ資源とし
ての情報処理装置、例えばPC、携帯端末、PDA、携
帯電話、さらに、通信処理可能な機能を持つあるいは通
信機器に接続された記憶手段としてのディスク装置、あ
るいはプリンタ等、様々な機器をお互いにネットワーク
を介して通信し、各ネットワーククライアントが持つ資
源の共有を可能としたネットワークである。
【0004】ピア・ツー・ピア(P2P:Peer-to-Pee
r)ネットワーク技術は、米IBM社が提唱するAPP
N(Advanced Peer to Peer Networking)の中で用いられ
たのが最初とされている。このネットワークを使うこと
で、従来のようなクライアント-サーバ型ネットワーク
においてコンテンツ配信を行う場合に必要となる巨大な
配信サーバを設置する必要がなくなり、各ネットワーク
クライアントが持つ資源に分散配置されたコンテンツを
多くのユーザが利用可能となり、大容量のコンテンツの
分散格納および、配信が可能となる。
【0005】ピア・ツー・ピア(P2P:Peer-to-Pee
r)ネットワークには、「ピュア(Pure)ピア・ツー・
ピア(P2P:Peer-to-Peer)ネットワーク」と「ハイ
ブリッド(Hybrid)ピア・ツー・ピア(P2P:Peer-t
o-Peer)ネットワーク」の2つのネットワーク形態があ
る。図1に、これら2つのネットワーク形態を説明する
図を示す。図1(a)がピュア(Pure)ピア・ツー・ピ
ア(P2P:Peer-to-Peer)ネットワークであり、図1
(b)が、ハイブリッド(Hybrid)ピア・ツー・ピア
(P2P:Peer-to-Peer)ネットワークである。
【0006】ピュア(Pure)ピア・ツー・ピア(P2
P:Peer-to-Peer)ネットワークとは、システムの各構
成要素(ピア:Peer)は等しい機能・役割を持ち、対等
なコミュニケーションを行うネットワーク形態である。
それを用いた代表的なサービスとしては「Gnuterlla(ht
tp://gnutella.wego.com/)」が挙げられる。ハイブリッ
ド(Hybrid)ピア・ツー・ピア(P2P:Peer-to-Pee
r)ネットワークとは、ピュア(Pure)ピア・ツー・ピ
ア(P2P:Peer-to-Peer)ネットワークに加えて、シ
ステムの各構成要素(ピア:Peer)間の相互作用を円滑
にするための制御用サーバを用いるネットワーク形態の
ことである。それを用いた代表的なサービスとしては
「Napster(http://www.napster.com/)」が挙げられ
る。
【0007】しかしながら、従来のピア・ツー・ピア
(P2P)ネットワークにおいて、任意のコンテンツの
検索を行う場合に以下のような問題点があった。
【0008】1.ピュア(Pure)ピア・ツー・ピア(P
2P)ネットワークでは、コンテンツやユーザを管理す
るデータベースが存在しないため、任意のコンテンツを
検索しようとしたときトラフィック量が増大してしま
い、検索が困難になってしまう可能性がある。 2.ハイブリッド(Hybrid)ピア・ツー・ピア(P2
P:Peer-to-Peer)ネットワークでは、コンテンツとコ
ンテンツを所持する機器であるシステムの各構成要素
(ピア:Peer)の対応を管理するデータベースが必要と
なり、管理サーバの負荷が高くなってしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
点に鑑みてなされたものであり、本発明では、ユーザ情
報を管理する制御用サーバとコンテンツを保持する情報
処理装置としてのネットワーク構成要素であるピア(Pe
er)機器からなるシステムにおいて、ユーザの興味情報
を利用することで、コンテンツにメタデータを付加する
ことや制御用サーバにてコンテンツを管理することな
く、任意のコンテンツの検索を効率的に実行することを
可能として、ピア・ツー・ピア(P2P:Peer-to-Pee
r)ネットワークにおけるコンテンツ検索の利便性を高
めることを可能としたデータ処理システム、データ処理
方法、および情報処理装置、並びにコンピュータ・プロ
グラムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面は、
相互にネットワーク接続された複数のピア機器としての
情報処理装置、および制御用サーバからなるデータ処理
システムであり、前記ピア機器は、コンテンツ識別子に
基づくコンテンツ検索可能なコンテンツデータベースを
有し、前記制御用サーバは、前記ピア機器を利用するユ
ーザの興味情報をジャンル毎の興味度を示すパラメータ
として各ユーザの識別データに対応させて保持したユー
ザ情報データベースと、ピア機器から受信するコンテン
ツ検索要求に応じて、該検索要求ピア機器に対応して登
録されたユーザの興味情報を前記ユーザ情報データベー
スから取得し、取得した興味情報に近い興味情報を有す
るユーザを、前記ユーザ情報データベースから抽出する
コンテンツ検索要求処理手段と、前記コンテンツ検索要
求処理手段において抽出したユーザに対応して設定され
たピア機器に対してコンテンツ保持の問い合わせを実行
する機器検索要求発行手段と、を有することを特徴とす
るデータ処理システムにある。
【0011】さらに、本発明のデータ処理システムの一
実施態様において、前記ユーザ情報データベースは、ユ
ーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味ベ
クトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した構
成を持ち、前記コンテンツ検索要求処理手段は、検索要
求ピア機器に対応して登録されたユーザの興味ベクトル
と、前記ユーザ情報データベースに登録された他のユー
ザの興味ベクトルとの距離を算出し、算出された距離の
小さい興味ベクトルを持つユーザを、検索要求ピア機器
に対応して登録されたユーザの興味情報に近い興味情報
を有するユーザとして抽出する処理を実行する構成であ
ることを特徴とする。
【0012】さらに、本発明のデータ処理システムの一
実施態様において、前記ユーザ情報データベースは、ユ
ーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味ベ
クトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した構
成を持ち、前記コンテンツ検索要求処理手段は、検索要
求ピア機器に対応して登録されたユーザの興味ベクトル
と、前記ユーザ情報データベースに登録された他のユー
ザの興味ベクトルとの距離を算出し、算出された距離の
小さい順にシーケンシャルにユーザを抽出し、前記機器
検索要求発行手段は、前記コンテンツ検索要求処理手段
において抽出したシーケンシャルに基づいたユーザ順に
各ユーザに対応して設定されたピア機器に対してコンテ
ンツ保持の問い合わせを実行する構成であることを特徴
とする。
【0013】さらに、本発明のデータ処理システムの一
実施態様において、前記ユーザ情報データベースは、ユ
ーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味ベ
クトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した構
成を持ち、前記コンテンツ検索要求処理手段は、検索要
求ピア機器に対応して登録されたユーザの興味ベクトル
と、前記ユーザ情報データベースに登録された他のユー
ザの興味ベクトルとの距離を算出し、算出された距離の
等しいユーザ間のベクトル長を算出し、算出されたベク
トル長の大きい順にシーケンシャルにユーザを抽出し、
前記機器検索要求発行手段は、前記コンテンツ検索要求
処理手段において抽出したシーケンシャルに基づいたユ
ーザ順に各ユーザに対応して設定されたピア機器に対し
てコンテンツ保持の問い合わせを実行する構成であるこ
とを特徴とする。
【0014】さらに、本発明のデータ処理システムの一
実施態様において、前記ユーザ情報データベースは、ユ
ーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味ベ
クトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した構
成を持ち、前記制御用サーバは、さらにユーザ興味管理
手段を有し、前記ユーザ興味管理手段は、ピア機器から
の検索要求に基づくコンテンツ検索処理実行に基づく検
索要求ユーザの興味ベクトル更新処理を実行する構成で
あり、前記興味ベクトル更新処理は、検索要求ユーザの
興味ベクトルと、コンテンツ取得先のピア機器のユーザ
の興味ベクトルとの距離を小さくする処理として実行す
る構成であることを特徴とする。
【0015】さらに、本発明のデータ処理システムの一
実施態様において、前記ユーザ情報データベースは、ユ
ーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味ベ
クトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した構
成を持ち、前記制御用サーバは、さらにユーザ興味管理
手段を有し、前記ユーザ興味管理手段は、ピア機器から
の検索要求に基づくコンテンツ検索処理実行が所定時間
発生しない場合に検索要求ユーザの興味ベクトル更新処
理を実行する構成であり、前記興味ベクトル更新処理
は、検索要求ユーザの興味ベクトルと、該検索要求ユー
ザが初期登録時に前記ユーザ情報データベースに登録し
た初期興味ベクトルとの距離を小さくする処理として実
行する構成であることを特徴とする。
【0016】さらに、本発明のデータ処理システムの一
実施態様において、前記ピア機器は、前記制御用サーバ
に対するコンテンツ検索要求に、ユーザ識別子およびコ
ンテンツ識別子を格納して送信する構成であり、前記制
御用サーバのコンテンツ検索要求処理手段は、検索要求
ピア機器から受信するコンテンツ検索要求に含まれるユ
ーザ識別子に基づいて、ユーザの興味情報を前記ユーザ
情報データベースから取得し、取得した興味情報に近い
興味情報を有するユーザを、前記ユーザ情報データベー
スから抽出する処理を実行するとともに、前記コンテン
ツ検索要求処理手段において発見されたコンテンツ保持
ピア機器のアドレス情報を前記検索要求ピア機器に対し
て送信する処理を実行する構成であることを特徴とす
る。
【0017】さらに、本発明のデータ処理システムの一
実施態様において、前記ユーザ情報データベースは、ユ
ーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味ベ
クトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した構
成を持ち、前記制御用サーバは、さらにユーザ情報登録
要求処理手段を有し、前記ユーザ情報登録要求処理手段
は、ピア機器からのユーザ登録情報を受信し、該ユーザ
情報中に興味情報が含まれている場合は、該興味情報に
基づく興味ベクトルを各ユーザの識別データに対応させ
て前記ユーザ情報データベースに登録し、ピア機器から
のユーザ登録情報中に嗜好情報が含まれている場合は、
該嗜好情報に基づく嗜好ベクトルの興味ベクトルへの変
換を実行し、変換した興味ベクトルを各ユーザの識別デ
ータに対応させて前記ユーザ情報データベースに登録す
る処理を実行する構成であることを特徴とする。
【0018】さらに、本発明の第2の側面は、相互にネ
ットワーク接続され、コンテンツを格納した情報処理装
置としての複数のピア機器と、制御用サーバからなるデ
ータ処理システムにおいて、前記制御用サーバの実行す
るデータ処理方法であり、コンテンツ検索要求をピア機
器から受信する要求受信ステップと、ピア機器を利用す
るユーザの興味情報をジャンル毎の興味度を示すパラメ
ータとして各ユーザの識別データに対応させて保持した
ユーザ情報データベースの検索により、検索要求ピア機
器に対応して登録されたユーザの興味情報を取得する検
索ステップと、前記検索ステップにおいて取得した興味
情報に近い興味情報を有するユーザを、前記ユーザ情報
データベースから抽出するユーザ抽出ステップと、前記
ユーザ抽出ステップにおいて抽出したユーザに対応して
設定されたピア機器に対してコンテンツ保持の問い合わ
せを実行する問い合わせ実行ステップと、を有すること
を特徴とするデータ処理方法にある。
【0019】さらに、本発明のデータ処理方法の一実施
態様において、前記ユーザ情報データベースは、ユーザ
の興味情報をジャンル別のパラメータとした興味ベクト
ルを各ユーザの識別データに対応させて保持した構成を
持ち、前記ユーザ抽出ステップは、検索要求ピア機器に
対応して登録されたユーザの興味ベクトルと、前記ユー
ザ情報データベースに登録された他のユーザの興味ベク
トルとの距離を算出し、算出された距離の小さい興味ベ
クトルを持つユーザを、検索要求ピア機器に対応して登
録されたユーザの興味情報に近い興味情報を有するユー
ザとして抽出する処理を実行するステップを含むことを
特徴とする。
【0020】さらに、本発明のデータ処理方法の一実施
態様において、前記ユーザ情報データベースは、ユーザ
の興味情報をジャンル別のパラメータとした興味ベクト
ルを各ユーザの識別データに対応させて保持した構成を
持ち、前記ユーザ抽出ステップは、検索要求ピア機器に
対応して登録されたユーザの興味ベクトルと、前記ユー
ザ情報データベースに登録された他のユーザの興味ベク
トルとの距離を算出し、算出された距離の小さい順にシ
ーケンシャルにユーザを抽出するステップを含み、前記
問い合わせ実行ステップは、前記ユーザ抽出ステップに
おいて抽出したシーケンシャルに基づいたユーザ順に各
ユーザに対応して設定されたピア機器に対してコンテン
ツ保持の問い合わせを実行することを特徴とする。
【0021】さらに、本発明のデータ処理方法の一実施
態様において、前記ユーザ情報データベースは、ユーザ
の興味情報をジャンル別のパラメータとした興味ベクト
ルを各ユーザの識別データに対応させて保持した構成を
持ち、前記ユーザ抽出ステップは、検索要求ピア機器に
対応して登録されたユーザの興味ベクトルと、前記ユー
ザ情報データベースに登録された他のユーザの興味ベク
トルとの距離を算出し、算出された距離の等しいユーザ
間のベクトル長を算出し、算出されたベクトル長の大き
い順にシーケンシャルにユーザを抽出するステップを含
み、前記問い合わせ実行ステップは、前記ユーザ抽出ス
テップにおいて抽出したシーケンシャルに基づいたユー
ザ順に各ユーザに対応して設定されたピア機器に対して
コンテンツ保持の問い合わせを実行することを特徴とす
る。
【0022】さらに、本発明のデータ処理方法の一実施
態様において、前記ユーザ情報データベースは、ユーザ
の興味情報をジャンル別のパラメータとした興味ベクト
ルを各ユーザの識別データに対応させて保持した構成を
持ち、前記制御用サーバは、さらに、ピア機器からの検
索要求に基づくコンテンツ検索処理実行に基づく検索要
求ユーザの興味ベクトル更新処理を実行し、前記興味ベ
クトル更新処理は、検索要求ユーザの興味ベクトルと、
コンテンツ取得先のピア機器のユーザの興味ベクトルと
の距離を小さくする処理として実行することを特徴とす
る。
【0023】さらに、本発明のデータ処理方法の一実施
態様において、前記ユーザ情報データベースは、ユーザ
の興味情報をジャンル別のパラメータとした興味ベクト
ルを各ユーザの識別データに対応させて保持した構成を
持ち、前記制御用サーバは、さらに、ピア機器からの検
索要求に基づくコンテンツ検索処理実行が所定時間発生
しない場合に検索要求ユーザの興味ベクトル更新処理を
実行し、前記興味ベクトル更新処理は、検索要求ユーザ
の興味ベクトルと、該検索要求ユーザが初期登録時に前
記ユーザ情報データベースに登録した初期興味ベクトル
との距離を小さくする処理として実行することを特徴と
する。
【0024】さらに、本発明のデータ処理方法の一実施
態様において、前記データ処理方法において、前記制御
用サーバは、さらに、問い合わせ実行ステップにおいて
発見されたコンテンツ保持ピア機器のアドレス情報を前
記検索要求ピア機器に対して送信する処理を実行するこ
とを特徴とする。
【0025】さらに、本発明のデータ処理方法の一実施
態様において、前記データ処理方法において、前記制御
用サーバは、さらに、ピア機器からのユーザ登録情報を
受信し、該ユーザ情報中に興味情報が含まれている場合
は、該興味情報に基づく興味ベクトルを各ユーザの識別
データに対応させて前記ユーザ情報データベースに登録
し、ピア機器からのユーザ登録情報中に嗜好情報が含ま
れている場合、該嗜好情報に基づく嗜好ベクトルの興味
ベクトルへの変換を実行し、変換した興味ベクトルを各
ユーザの識別データに対応させて前記ユーザ情報データ
ベースに登録する処理を実行することを特徴とする。
【0026】さらに、本発明の第3の側面は、相互にネ
ットワーク接続され、情報処理装置としての複数のピア
機器と、制御用サーバからなるシステムを構成する制御
用サーバとしての情報処理装置であり、前記複数のピア
機器を利用するユーザの興味情報をジャンル毎の興味度
を示すパラメータとして各ユーザの識別データに対応さ
せて保持したユーザ情報データベースと、ピア機器から
受信するコンテンツ検索要求に応じて、該検索要求ピア
機器に対応して登録されたユーザの興味情報を前記ユー
ザ情報データベースから取得し、取得した興味情報に近
い興味情報を有するユーザを、前記ユーザ情報データベ
ースから抽出するコンテンツ検索要求処理手段と、前記
コンテンツ検索要求処理手段において抽出したユーザに
対応して設定されたピア機器に対してコンテンツ保持の
問い合わせを実行する機器検索要求発行手段と、を有す
ることを特徴とする情報処理装置にある。
【0027】さらに、本発明の情報処理装置の一実施態
様において、前記ユーザ情報データベースは、ユーザの
興味情報をジャンル別のパラメータとした興味ベクトル
を各ユーザの識別データに対応させて保持した構成を持
ち、前記コンテンツ検索要求処理手段は、検索要求ピア
機器に対応して登録されたユーザの興味ベクトルと、前
記ユーザ情報データベースに登録された他のユーザの興
味ベクトルとの距離を算出し、算出された距離の小さい
興味ベクトルを持つユーザを、検索要求ピア機器に対応
して登録されたユーザの興味情報に近い興味情報を有す
るユーザとして抽出する処理を実行する構成であること
を特徴とする。
【0028】さらに、本発明の情報処理装置の一実施態
様において、前記ユーザ情報データベースは、ユーザの
興味情報をジャンル別のパラメータとした興味ベクトル
を各ユーザの識別データに対応させて保持した構成を持
ち、前記コンテンツ検索要求処理手段は、検索要求ピア
機器に対応して登録されたユーザの興味ベクトルと、前
記ユーザ情報データベースに登録された他のユーザの興
味ベクトルとの距離を算出し、算出された距離の小さい
順にシーケンシャルにユーザを抽出し、前記機器検索要
求発行手段は、前記コンテンツ検索要求処理手段におい
て抽出したシーケンシャルに基づいたユーザ順に各ユー
ザに対応して設定されたピア機器に対してコンテンツ保
持の問い合わせを実行する構成であることを特徴とす
る。
【0029】さらに、本発明の情報処理装置の一実施態
様において、前記ユーザ情報データベースは、ユーザの
興味情報をジャンル別のパラメータとした興味ベクトル
を各ユーザの識別データに対応させて保持した構成を持
ち、前記コンテンツ検索要求処理手段は、検索要求ピア
機器に対応して登録されたユーザの興味ベクトルと、前
記ユーザ情報データベースに登録された他のユーザの興
味ベクトルとの距離を算出し、算出された距離の等しい
ユーザ間のベクトル長を算出し、算出されたベクトル長
の大きい順にシーケンシャルにユーザを抽出し、前記機
器検索要求発行手段は、前記コンテンツ検索要求処理手
段において抽出したシーケンシャルに基づいたユーザ順
に各ユーザに対応して設定されたピア機器に対してコン
テンツ保持の問い合わせを実行する構成であることを特
徴とする。
【0030】さらに、本発明の情報処理装置の一実施態
様において、前記ユーザ情報データベースは、ユーザの
興味情報をジャンル別のパラメータとした興味ベクトル
を各ユーザの識別データに対応させて保持した構成を持
ち、前記情報処理装置は、さらにユーザ興味管理手段を
有し、前記ユーザ興味管理手段は、ピア機器からの検索
要求に基づくコンテンツ検索処理実行に基づく検索要求
ユーザの興味ベクトル更新処理を実行する構成であり、
前記興味ベクトル更新処理は、検索要求ユーザの興味ベ
クトルと、コンテンツ取得先のピア機器のユーザの興味
ベクトルとの距離を小さくする処理として実行する構成
であることを特徴とする。
【0031】さらに、本発明の情報処理装置の一実施態
様において、前記ユーザ情報データベースは、ユーザの
興味情報をジャンル別のパラメータとした興味ベクトル
を各ユーザの識別データに対応させて保持した構成を持
ち、前記情報処理装置は、さらにユーザ興味管理手段を
有し、前記ユーザ興味管理手段は、ピア機器からの検索
要求に基づくコンテンツ検索処理実行が所定時間発生し
ない場合に検索要求ユーザの興味ベクトル更新処理を実
行する構成であり、前記興味ベクトル更新処理は、検索
要求ユーザの興味ベクトルと、該検索要求ユーザが初期
登録時に前記ユーザ情報データベースに登録した初期興
味ベクトルとの距離を小さくする処理として実行する構
成であることを特徴とする。
【0032】さらに、本発明の情報処理装置の一実施態
様において、前記コンテンツ検索要求処理手段は、検索
要求ピア機器から受信するコンテンツ検索要求に含まれ
るユーザ識別子に基づいて、ユーザの興味情報を前記ユ
ーザ情報データベースから取得し、取得した興味情報に
近い興味情報を有するユーザを、前記ユーザ情報データ
ベースから抽出する処理を実行するとともに、前記コン
テンツ検索要求処理手段において発見されたコンテンツ
保持ピア機器のアドレス情報を前記検索要求ピア機器に
対して送信する処理を実行する構成であることを特徴と
する。
【0033】さらに、本発明の情報処理装置の一実施態
様において、前記ユーザ情報データベースは、ユーザの
興味情報をジャンル別のパラメータとした興味ベクトル
を各ユーザの識別データに対応させて保持した構成を持
ち、前記情報処理装置は、さらにユーザ情報登録要求処
理手段を有し、前記ユーザ情報登録要求処理手段は、ピ
ア機器からのユーザ登録情報を受信し、該ユーザ情報中
に興味情報が含まれている場合は、該興味情報に基づく
興味ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて前記
ユーザ情報データベースに登録し、ピア機器からのユー
ザ登録情報中に嗜好情報が含まれている場合は、該嗜好
情報に基づく嗜好ベクトルの興味ベクトルへの変換を実
行し、変換した興味ベクトルを各ユーザの識別データに
対応させて前記ユーザ情報データベースに登録する処理
を実行する構成であることを特徴とする。
【0034】さらに、本発明の第4の側面は、ネットワ
ーク接続された情報処理装置としてのピア機器からのコ
ンテンツ検索要求に対応する処理を実行するコンピュー
タ・プグラムであり、ピア機器を利用するユーザの興味
情報をジャンル毎の興味度を示すパラメータとして各ユ
ーザの識別データに対応させて保持したユーザ情報デー
タベースの検索により、検索要求ピア機器に対応して登
録されたユーザの興味情報を取得する検索ステップと、
前記検索ステップにおいて取得した興味情報に近い興味
情報を有するユーザを、前記ユーザ情報データベースか
ら抽出するユーザ抽出ステップと、前記ユーザ抽出ステ
ップにおいて抽出したユーザに対応して設定されたピア
機器に対してコンテンツ保持の問い合わせを実行する問
い合わせ実行ステップと、を有することを特徴とするコ
ンピュータ・プログラムにある。
【0035】なお、本発明のコンピュータ・プログラム
は、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎
用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読
な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、CDや
FD、MOなどの記録媒体、あるいは、ネットワークな
どの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログ
ラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読
な形式で提供することにより、コンピュータ・システム
上でプログラムに応じた処理が実現される。
【0036】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細
書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成
であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限ら
ない。
【0037】
【発明の実施の形態】[システム及びデータ送受信概
要]まず、図2を参照して、本発明のシステム概要及び
データ処理の概要について説明する。
【0038】図2のデータ処理システムは、ピア(Pee
r)機器120と、制御用サーバ110から構成され、
ピア(Peer)機器120と、制御用サーバ110はイン
ターネット等の通信ネットワークを介したデータ通信が
可能である。また、図2には1つのピア(Peer)機器1
20のみを示してあるが、ネットワークに接続された多
数のピア(Peer)機器が存在する。
【0039】ピア(Peer)機器は、ピア・ツー・ピア
(P2P:Peer-to-Peer)ネットワークを構成するネッ
トワークに接続された情報処理装置であり、各ネットワ
ーククライアントが持つ資源としての情報処理装置、例
えばPC、携帯端末、PDA、携帯電話、さらに、通信
処理可能な機能を持つあるいは通信機器に接続された記
憶手段としてのディスク装置、あるいはプリンタ等様々
な機器によって構成される。
【0040】ピア(Peer)機器120と、制御用サーバ
110の構成について説明する。ピア(Peer)機器12
0は、ユーザインタフェース121、コンテンツデータ
ベース122、機器検索要求処理部123とを有し、制
御用サーバ110は、ユーザ情報登録要求処理部11
1、コンテンツ検索要求処理部112、ユーザ情報デー
タベース113、ユーザ興味情報管理部114、機器検
索要求発行部115とを有する。
【0041】ピア(Peer)機器120の各構成要素につ
いて説明する。ユーザインターフェース121は、制御
用サーバ110へのユーザの興味の登録要求や、コンテ
ンツの検索要求を発行するためのユーザインターフェー
スである。コンテンツデータベース122は、ピア(Pe
er)機器120が所持しているコンテンツ情報を保持す
るためのデータベースである。コンテンツ情報には、コ
ンテンツに対応付けられたコンテンツ識別子を含む。
【0042】コンテンツ識別子は、例えば以下に示すよ
うなグローバルユニークなIDが各コンテンツに対応付
けて設定される。 [Contents ID:crid://broadcaster.co.jp;comedy/wib
ble] 上記のコンテンツIDは、TV-Anytime(http://www.tv-
anytime.org/)で定義された、コンテンツ参照識別子
(Contents Reference ID(CRID))と呼ばれるコンテ
ンツIDのフォーマットを使った例であるが、他の団体
などによって定義されたフォーマットをコンテンツID
として使用することも可能である。
【0043】図3にコンテンツデータベースのデータ構
成例を示す。図3のデータベースは、ピア(Peer)機器
120の所有コンテンツに対するシーケンシャル番号と
してのIDと、IDに対応付けたグローバルユニークな
コンテンツIDが格納された構成である。コンテンツデ
ータベース122に格納されたコンテンツIDに基づい
て、ピア(Peer)機器120の所有コンテンツが識別さ
れ、コンテンツの抽出が可能となる。
【0044】機器検索要求処理部123は、制御用サー
バ110からの機器検索要求を処理するための処理モジ
ュールである。ピア(Peer)機器120が制御用サーバ
110からの機器検索要求を受信した場合、機器検索要
求処理部123は、コンテンツデータベース122にア
クセスし、ピア(Peer)機器120がコンテンツ所持の
有無を判断し、制御用サーバ110に結果を返す処理を
実行する。
【0045】次に、制御用サーバ110の構成について
説明する。ユーザ情報登録要求処理部111は、ピア
(Peer)機器120からのユーザ情報登録要求を処理
し、ユーザ情報データベース113に登録を行う処理モ
ジュールである。
【0046】コンテンツ検索要求処理部112は、ピア
(Peer)機器120からのコンテンツ検索要求を処理す
る処理モジュールである。コンテンツ検索要求処理部1
12は、ピア(Peer)機器120からのコンテンツ検索
要求に基づいて、ユーザ情報データベース113にアク
セスし、検索要求を発行したユーザの興味から、コンテ
ンツを所持している可能性のあるユーザまたはピア(Pe
er)機器の抽出処理を実行する。
【0047】ユーザ情報データベース113は、ネット
ワーク接続されたピア(Peer)機器を利用するユーザに
関するユーザ情報を保持するためのデータベースであ
る。ユーザ情報には、ユーザ識別情報としてのユーザI
D、ユーザが所持している機器のアドレス(ex. IP Add
ress)、及びユーザ興味情報から構成される。ユーザ興
味情報は、興味ジャンルと、興味ジャンルに対して定め
られたパラメータ値で表され、パラメータ値は、ユーザ
が現在持つ興味(興味ベクトル)とユーザがユーザ情報
登録時に持つ興味(初期興味ベクトル)から構成され
る。
【0048】図4にユーザ情報データベースのデータ構
成例を示す。図4に示すように、ユーザ情報データベー
スは、制御用サーバ110の管理するピア(Peer)機器
の所有ユーザに対するシーケンシャル番号としてのID
と、そのユーザに対して設定された識別子としてのユー
ザIDと、ユーザの有するピア(Peer)機器のIPアド
レスと、ユーザの興味情報が格納される。
【0049】ユーザ興味情報は、予め設定されたジャン
ルに区分され、各ジャンルにおける各ユーザの興味度を
ベクトル値で示している。図4の例では、興味ジャンル
は、第1ジャンルとして[スポーツ]と、[ミュージッ
ク]に区分され、さらに第1ジャンルの下位の第2ジャ
ンルとして、[スポーツ]に対しては、[テニス]、
[ベースボール]の各ジャンルが設定され、また、[ミ
ュージック]に対しては、[ジェーポップ(J−Po
p)]の第2ジャンルが設定されている。ここに示すジ
ャンルの区分は、一例であり、この例に限らず、様々な
区分が可能である。
【0050】興味ベクトルと、初期興味ベクトルに格納
された値は、各ユーザの持つ現在の興味度と、初期登録
時の興味度を示すパラメータであり、最大10〜最小0
の範囲で設定される。すなわちユーザがそのジャンルに
興味が無い場合は、値が空欄または0として設定され、
非常に興味がある場合は10を設定する。このように正
規化することで、各ジャンルにおけるパラメータ値の重
み付けの差をなくす。初期興味ベクトルは、ユーザの登
録時に初期設定される値であり、基本的に更新されない
が、興味ベクトルは、現在の興味度を示すものであり、
ユーザの処理に応じて、あるいは時間経過に応じて更新
される。これらの処理については、後段で説明する。
【0051】図4に示す例では、User Aは、IP
アドレス「10.1.1.1」のピア機器を持ち、ユー
ザ登録時には、「Music“J−pop”」に興味が
あったが、次第に「Sports“Tennis”」に
も興味を高めているということを示している。また、U
ser DはIPアドレス「10.4.4.1」「1
0.4.4.2」の2台のピア機器を所持していること
を示している。このように、1人のユーザが複数の情報
処理装置をピア機器として登録可能である。
【0052】次に、ユーザ情報データベースに登録され
る興味ベクトルについて説明する。ユーザ情報データベ
ースに登録される各ジャンル、各ユーザは互いに独立関
係にあるものとし、興味ジャンルを軸にとった空間を
「興味空間」とする。従って、興味空間は、興味ジャン
ルがn個に区分されていた場合、n次元空間として設定
される。興味ベクトルは、各ジャンルの興味度によって
決定するn次元ベクトルとなる。
【0053】例えば2つの興味ジャンルとして、ベース
ボール(Baseball)、ジャパニーズ・ポップス
(J−pop)を設定した場合のユーザA,B,Cの興
味ベクトル例を図5に示す。ユーザA,B,Cの興味ベ
クトルは、図5に示すApref,Bpref,Cprefである。
【0054】図5に示す例では、ベクトル(J−po
p,Baseball)としたとき、ユーザAの興味ベ
クトル:Apref=(8,2)、ユーザBの興味ベクト
ル:Bpref=(7,4)、ユーザCの興味ベクトル:C
pref=(3,3)となる。興味ベクトルは、以下の(式
1)に示すように定義される。
【0055】 p1:ジャンル1(例えばスポーツ−テニス) p2:ジャンル2(ベースボール) p3:音楽(J−pop) 以下、p4,…pnのジャンルを設定したとき、
【0056】
【数1】 興味ベクトル:Xpref =[p1,p2,…pi,…pn]T ただし、1≦i≦n……(式1)
【0057】先に説明した図4のユーザ情報データベー
ス構成例におけるユーザA、ユーザB、ユーザCの各興
味ベクトルは、 p1:ジャンル1(例えばスポーツ−テニス) p2:ジャンル2(ベースボール) p3:音楽(J−pop) の3次元ベクトルとして設定され、それぞれ以下の式2
として示される。
【0058】
【数2】
【0059】図2の制御用サーバ110のその他の構成
について説明する。ユーザ興味情報管理部114は、時
間経過などによって変化するユーザの興味を管理するモ
ジュールである。時間経過に従って各ユーザの興味ベク
トルを、初期興味ベクトルに近づけるといったことを行
う。この処理の詳細については、後段で説明する。
【0060】機器検索要求発行部115は、ネットワー
ク接続されたピア(Peer)機器に対してコンテンツの保
持の有無問い合わせ要求を発行するための処理モジュー
ルである。
【0061】[データ処理の詳細]次に、本発明のデー
タ処理システムにおけるデータ処理の詳細について説明
する。本システムの処理シーケンスの概略を図6に示
す。図6には、ネットワーク接続されたA、B、C3人
のユーザの持つ情報処理装置をピア機器として、制御用
サーバに対する処理、あるいは制御用サーバを介する処
理を示している。
【0062】本発明のデータ処理システムにおけるデー
タ処理は、以下のフェーズから構成されるシーケンスに
よって行われる。 (1)ユーザ情報登録フェーズ (2)コンテンツ検索要求発行フェーズ (3)コンテンツ所持機器発見フェーズ (4)コンテンツ所持機器通知フェーズ (5)ユーザ興味管理フェーズ 以下、それぞれのフェーズの詳細を述べる。
【0063】(1)ユーザ情報登録フェーズ ユーザ情報登録フェーズは、ピア・ツー・ピア(P2
P:Peer-to-Peer)ネットワークを適用したデータ処理
システムをユーザが利用するに当たって必要なユーザ情
報を、各ピア機器から制御用サーバに対して登録するフ
ェーズである。
【0064】ここで各ピア機器から制御用サーバに対し
て登録するユーザ情報は、ユーザID、ユーザが所持し
ている機器のアドレス(ex. IP Address)、及びユーザ
興味情報から構成される。図7にユーザの登録情報例を
示す。ユーザ興味情報は、先に説明したように、興味ジ
ャンルと、興味ジャンルに対して定められた興味ベクト
ルを構成するパラメータ値で表される。初期登録時のパ
ラメータ値は、初期興味ベクトルの構成値となる。
【0065】図7に示す例では、ユーザAは、ユーザI
Dとして[User A]、所持ピア機器のIPアドレ
スとして[10.1.1.1]、興味ジャンルのベクト
ル構成パラメータとして、スポーツ−テニスのジャンル
に対応して[3]、スポーツ−ベースポールのジャンル
に対応して[2]、ミュージック−J−popのジャン
ルに対応して[8]の各パラメータをユーザ情報として
登録する。ユーザAは、主に「Music“J−po
p”」に興味を持っているということを表している。
【0066】図6に示すユーザ情報登録フェーズにおい
て、ユーザAはステップS1において図7に示す各情報
を制御用サーバに送信し、制御用サーバは受信した情報
をユーザ情報データベース(図2の113)に登録す
る。ユーザB、ユーザCも、図6に示すように、ステッ
プS2、ステップS3においてそれぞれユーザ情報を登
録する。これら情報の登録は、図2に示すピア機器12
0のユーザインタフェース121を通じたユーザ入力に
基づいて実行され、制御用サーバ110上のユーザ情報
登録要求処理部が各ピア機器からの情報を受信して、ユ
ーザ情報データベース113に登録することでこのフェ
ーズが終了する。登録時の各興味ジャンルに設定された
値は、初期興味ベクトルを構成する。
【0067】(2)コンテンツ検索要求発行フェーズ コンテンツ検索要求発行フェーズは、上述のユーザ情報
登録フェーズにおいてユーザ登録を実行したユーザによ
るコンテンツ検索要求を制御用サーバに対して実行する
フェーズである。なお、本発明のシステムは、ピア・ツ
ー・ピア(P2P:Peer-to-Peer)ネットワークを適用
したデータ処理システムであり、制御用サーバには、コ
ンテンツの保管はされず、各ピア機器の格納データが検
索対象となる。すなわち、コンテンツを保管したピア機
器の抽出処理がコンテンツ検索の大きなステップであ
り、制御用サーバは、ユーザによるコンテンツ検索要求
に基づいて、コンテンツを保管したピア機器の情報を提
供するのみの処理を実行する。
【0068】ユーザが利用ピア機器を介して、任意のコ
ンテンツ検索要求を制御用サーバに対して実行するフェ
ーズが、コンテンツ検索要求発行フェーズである。図2
に示すピア機器120のユーザインタフェース121を
介してユーザ入力されたコンテンツ指定情報としてのキ
ーと、ユーザIDからなるクエリとして発行される。コ
ンテンツの検索のキーとなるのは、コンテンツ固有のI
Dである。
【0069】ピア機器から制御用サーバに対して発行さ
れるコンテンツ検索要求クエリの格納データとしてのユ
ーザID、およびコンテンツIDは、例えば以下に示す
データ構成である。 User ID :User_A Contents ID:crid://broadcaster.co.jp;comedy/wibbl
e
【0070】上述したクエリ構成データの例は、ユーザ
ID(User A)を持つピア機器から、グローバルユニー
クなコンテンツ識別子としてのコンテンツ参照ID(Co
ntents Reference ID(CRID))「crid://broadcaster.
co.jp;comedy/wibble」で定義されたコンテンツの検索
要求クエリであることを示している。
【0071】図6に示すシーケンス例では、ステップS
4において、ユーザAが制御用サーバに対してコンテン
ツ検索要求クエリを発行した例を示している。
【0072】(3)コンテンツ所持機器発見フェーズ コンテンツ所持機器発見フェーズは、ピア機器からコン
テンツ検索要求クエリを受信した制御用サーバ110が
コンテンツ検索要求処理部112において、受信クエリ
に含まれるユーザIDに基づいて、ユーザ情報データベ
ース113の検索を実行し、検索結果に基づいて、その
ユーザIDを持つユーザの興味情報を興味ベクトルとし
て抽出し、抽出したユーザの興味ベクトルに近い興味ベ
クトルを持つ他の1以上の登録ユーザをコンテンツを保
持している可能性が高いユーザとして抽出し、抽出した
1以上のユーザの所有ピア機器に対するコンテンツ検索
要求を、機器検索発行部115から出力する処理として
実行する。
【0073】機器検索発行部115から出力するコンテ
ンツ検索要求には、グローバルユニークなコンテンツ識
別子としてのコンテンツ参照IDが含まれる。機器検索
発行部115から出力するピア機器に対するコンテンツ
検索要求を受信したピア機器が対応コンテンツを所持し
ていない場合は、要求コンテンツを所持していないこと
を示すメッセージデータを制御用サーバに否定応答メッ
セージとして返し、否定応答メッセージを受信した制御
用サーバは、検索要求を発行したユーザの興味ベクトル
に次に近い興味ベクトルを持つ他のユーザのピア機器に
対して同様のコンテンツ検索要求を発行する。
【0074】制御用サーバは、コンテンツ検索要求の発
行処理を、例えば、前述の(2)コンテンツ検索要求発
行フェーズで検索要求を発行したユーザの興味ベクトル
に近い興味ベクトルを持つユーザから順にシーケンシャ
ルに実行する。あるいは、検索要求を発行したユーザの
興味ベクトルに近い興味ベクトルを持つ予め定めた所定
数の複数ユーザのピア機器に対して、マルチキャストで
コンテンツ検索要求を発行する構成としてもよい。
【0075】制御用サーバ110のコンテンツ検索要求
処理部112が実行する検索要求を発行したユーザの興
味ベクトルに近い興味ベクトルを持つユーザの発見処理
について、以下説明する。
【0076】ユーザ発見処理は、検索要求を発行したユ
ーザの興味ベクトルと他の登録ユーザの興味ベクトルと
の距離算出処理によって行なわれる。図8を参照してベ
クトル間距離の算出処理について説明する。図8には、
興味ジャンルとして2つのジャンル、すなわちベースボ
ール(Baseball)とジャパニーズポップス(J
−pop)を設定し、興味ベクトルを2次元ベクトルと
して設定した例を示している。ここで、例えばPu
Aが、前述の(2)コンテンツ検索要求発行フェーズで
検索要求を発行したユーザの興味ベクトルであり、ベク
トル距離の算出対象としてのユーザBの興味ベクトルを
PuBとするとしたとき、ベクトルPuAとベクトルPu
Bとの距離を||euAuB||と示すことにする。
【0077】興味ベクトル間の距離としての興味ベクト
ル距離の算出処理を一般化した式として示す。検索対象
ユーザ数をn、検索ユーザのユーザIDをui(1≦i
≦n)、ユーザID:uiの興味ベクトルをPuiとし
たとき、検索要求ユーザuq(i≠q)とuiの興味ベ
クトル距離||euiuq||は、下式(式3)によって定義さ
れる。
【0078】
【数3】
【0079】なお、本発明のデータ処理システムにおい
ては、「コンテンツを保持している可能性が高い」とい
うことと、「機器所有ユーザ同士の興味ベクトルの距離
が近い」ことはほぼ等価なことであると定義する。これ
は、コンテンツを所持している可能性のある機器から検
索することは、検索要求を発行したユーザと同じような
興味を持つ人の機器から順に、コンテンツの検索するこ
とと等価であることを意味する。
【0080】ユーザuqが検索しようとしているコンテ
ンツについて、ユーザuiが所持している可能性をIui
qとすると、コンテンツ所持可能性Iuiqは、興味
ベクトルPuiと興味ベクトルPuqとの距離||euiuq||
を用いて下式(式4)によって示すことができる。
【0081】
【数4】Iuiq=1/||euiuq||
【0082】前述の(2)のコンテンツ検索要求発行フ
ェーズで検索要求を発行したユーザの興味ベクトルに近
い興味ベクトルを持つユーザから順に、制御用サーバか
らコンテンツ検索要求をシーケンシャルに実行する場合
のコンテンツ検索要求発行順の決定例を図9を参照して
説明する。
【0083】図9には、興味ジャンルとして2つのジャ
ンル、すなわちベースボール(Baseball)とジ
ャパニーズポップス(J−pop)を設定し、興味ベク
トルを2次元ベクトルとして設定した例を示している。
ここで、例えばPuAが、前述の(2)コンテンツ検索
要求発行フェーズで検索要求を発行したユーザの興味ベ
クトルであり、ベクトル距離の算出対象としてのユーザ
Bの興味ベクトルをPuBとし、同様にベクトル距離の
算出対象としてのユーザCの興味ベクトルをPuCとし
た場合、コンテンツ検索要求発行順の決定処理は、ベク
トルPuAとベクトルPuBとの距離:||euAuB||と、ベ
クトルPuAとベクトルPuCとの距離:||euAuC||との
距離の比較を行なって、より短い興味ベクトル距離を持
つユーザをユーザAにより近い興味ベクトルであると判
定し、その興味ベクトルを持つユーザのピア機器からコ
ンテンツ検索要求を発行することになる。
【0084】図9に示す例では、ベクトル(J−po
p,Baseball)としたとき、ユーザAの興味ベ
クトル:PuA=(8,2)、ユーザBの興味ベクト
ル:PuB=(7,4)、ユーザCの興味ベクトル:P
C=(3,3)である。ユーザAが検索しようとして
いるコンテンツについて、ユーザB、ユーザCがそれぞ
れ所持している可能性をIuBuA、IuCuAとし、ユーザA
の興味ベクトル:PuAと、ユーザBの興味ベクトル:
PuB間の距離であるAB間興味ベクトル距離:euAu B
=PuB−PuAとし、また、ユーザAの興味ベクトル:
PuAと、ユーザCの興味ベクトル:PuC間の距離であ
るAC間興味ベクトル距離:euAuC=PuC−PuAとす
る。
【0085】このとき、各ユーザの興味ベクトルApref
=(8,2)、Bpref=(7,4)、Cpref=(3,
3)のパラメータに基づいて、 AB間興味ベクトル距離:||euAuB||、 AC間興味ベクトル距離:||euAuC||、および、 ユーザBのコンテンツ所持可能性:IuBuA、 ユーザCのコンテンツ所持可能性:IuCuA、 を算出する。算出式は、下式(式5〜8)に示される通
りとなる。
【0086】
【数5】
【0087】上記(式7)、(式8)により、IuBuA
uCuAとの結論が得られ、ユーザBがユーザCよりユー
ザAの興味ベクトルに近い興味ベクトルを持つユーザで
あると判定される。この結果に基づいて、ユーザAの要
求コンテンツを所持している可能性が高いと判定し、制
御用サーバからの検索要求発行シーケンスをユーザB、
ユーザCの順に実行する。
【0088】上記処理においては、シーケンス設定対象
としてのユーザB、ユーザCは、それぞれユーザAの興
味ベクトルとの距離が異なり、距離に基づくシーケンス
の設定が可能であった。しかし、シーケンス設定対象と
してのユーザB、ユーザCが、それぞれユーザAの興味
ベクトルとの距離が等しくなる場合も発生する。以下、
このような等距離となった興味ベクトル距離を持つユー
ザのシーケンス設定処理について図10を参照して説明
する。
【0089】図10は、図9と同様、興味ジャンルとし
て2つのジャンル、すなわちベースボール(Baseb
all)とジャパニーズポップス(J−pop)を設定
し、興味ベクトルを2次元ベクトルとして設定した例を
示している。ここで、例えばPuAが、前述の(2)コ
ンテンツ検索要求発行フェーズで検索要求を発行したユ
ーザの興味ベクトルであり、ベクトル距離の算出対象と
してのユーザBの興味ベクトルをPuBとし、同様にベ
クトル距離の算出対象としてのユーザCの興味ベクトル
をPuCとした場合、コンテンツ検索要求発行順の決定
処理は、ベクトルPuAとベクトルPuBとの距離:||e
uAuB||と、ベクトルPuAとベクトルPuCとの距離:||
uAuC||との距離の比較を行なうが、||euAuB||=||e
uAuC||である。
【0090】このように検索要求ユーザの興味ベクトル
とある複数のユーザの興味ベクトルが等距離にあると
き、等距離として抽出された複数のユーザ、図10の例
では、ユーザBの興味ベクトルをPuBと、ユーザCの
興味ベクトルをPuCの各興味ベクトル中、原点(0,
0)からの距離が大きい興味ベクトルから順にシーケン
ス設定処理を行なう。つまり興味の度合いが大きい人ほ
ど検索するコンテンツを持っている可能性が高いと考
え、興味の度合いが大きい、すなわち、原点(0,0)
からの距離が大きい興味ベクトル、ベクトル長の大きい
ベクトルから優先的にシーケンス設定を行なう。
【0091】制御用サーバ110のコンテンツ検索要求
処理部112が実行する検索要求を発行したユーザの興
味ベクトルに近い興味ベクトルを持つユーザの抽出処理
に際して実行する抽出ユーザに対する検索要求発行シー
ケンス設定のための算出処理としては、等距離として抽
出された複数のユーザの興味ベクトルの大きさ(ベクト
ル長)を考慮した算出処理を実行することになる。ユー
ザ:Uiの興味ベクトルの大きさ(ベクトル長)を||P
Ui||とする。
【0092】このとき、ユーザ:Uqの検索要求コンテ
ンツをユーザ:Uiが所持しているコンテンツ所持可能
性:IPuiuqを興味ベクトルPuiと興味ベクトルPuq
との距離||euiuq||を用いて下式(式9)によって示す
ことができる。
【0093】
【数6】IPuiuq=||PUi||/||euiuq||
【0094】図10に示す例では、ベクトル(J−po
p,Baseball)としたとき、ユーザAの興味ベ
クトル:PuA=(3,5)、ユーザBの興味ベクト
ル:PuB=(8,4)、ユーザCの興味ベクトル:P
C=(2,2)である。ユーザAが検索しようとして
いるコンテンツについて、ユーザB、ユーザCがそれぞ
れ所持している可能性をIPuBuA、IPuCuAとし、ユー
ザAの興味ベクトル:Pu Aと、ユーザBの興味ベクト
ル:PuB間の距離であるAB間興味ベクトル距離:e
uAuB=PuB−PuAとし、また、ユーザAの興味ベクト
ル:PuAと、ユーザCの興味ベクトル:PuC間の距離
であるAC間興味ベクトル距離:euAuC=PuC−PuA
とする。
【0095】このとき、各ユーザの興味ベクトルApref
=(3,5)、Bpref=(8,4)、Cpref=(2,
2)のパラメータに基づいて、 AB間興味ベクトル距離:||euAuB||、 AC間興味ベクトル距離:||euAuC||、および、 ユーザBの興味ベクトルBprefの大きさ:||PuB||、 ユーザCの興味ベクトルCprefの大きさ:||PuC||、 ユーザBのコンテンツ所持可能性:IPuBuA、 ユーザCのコンテンツ所持可能性:IPuCuA、 を算出する。算出式は、下式(式10〜15)に示され
る通りとなる。
【0096】
【数7】
【0097】上記(式14)、(式15)により、IP
uBuA>IPuCuAとの結論が得られ、ユーザBとユーザC
の興味ベクトルとユーザAの興味ベクトルとの距離は等
しいが、ユーザBがユーザCより大きい興味ベクトルを
持つユーザであると判定される。この結果に基づいて、
ユーザBがユーザAの要求コンテンツを所持している可
能性が高いと判定し、制御用サーバからの検索要求発行
シーケンスをユーザB、ユーザCの順に実行する。
【0098】上述のように、制御用サーバに対して検索
要求を発行したユーザの興味ベクトルとの距離に基づい
て、検索対象ピア機器のユーザを決定する際、検索要求
を発行したユーザの興味ベクトルと等距離にある複数の
ユーザの興味ベクトルが抽出された場合は、より大きい
ベクトル長の興味ベクトルを持つユーザを優先して検索
要求を発行する。
【0099】図6におけるシーケンス図におけるコンテ
ンツ所持機器発見フェーズでは、上述のベクトル間距離
の算出に基づいて検索要求発行対象ユーザ機器としてユ
ーザB、ユーザCのピア機器が選択され、ベクトル間距
離、あるいはベクトル長に基づいて、検索要求発行シー
ケンスを、ユーザB、ユーザCの順で実行した例を示し
ている。
【0100】ステップS5では、ユーザBのピア機器に
対して、先のコンテンツ検索要求フェーズにおいて受信
した検索要求クエリに含まれるグローバルユニークなコ
ンテンツ識別子としてのコンテンツ参照ID、例えば
[crid://broadcaster.co.jp;comedy/wibble]を含む検
索要求をユーザBのピア機器に対して送信する。
【0101】制御用サーバから検索要求を受信したユー
ザBのピア機器は、図2に示す自己のピア機器120内
の機器検索要求処理部123において、受信したコンテ
ンツIDに基づいて、コンテンツデータベース122を
検索し、コンテンツデータベース内に検索対象コンテン
ツが格納されているか否かを判定する。コンテンツが格
納されていない場合は、コンテンツが提供不可能である
ことを示す否定応答を制御用サーバに送信する。図6の
ステップS6がこの否定応答である。
【0102】制御用サーバは、ユーザBピア機器から否
定応答を受信すると、次の検索要求ピア機器を選択す
る。この選択は、上述したベクトル間距離あるいはベク
トル長に基づいて定められたシーケンスに従って実行さ
れる。図6の例では、次の検索要求ピア機器は、ユーザ
Cピア機器であり、ステップS7では、ユーザCのピア
機器に対して、先のコンテンツ検索要求フェーズにおい
てユーザ機器Aから受信した検索要求クエリに含まれる
グローバルユニークなコンテンツ識別子としてのコンテ
ンツIDを含む検索要求をユーザBのピア機器に対して
送信する。
【0103】制御用サーバから検索要求を受信したユー
ザCのピア機器は、図2に示す自己のピア機器120内
の機器検索要求処理部123において、受信したコンテ
ンツIDに基づいて、コンテンツデータベース122を
検索し、コンテンツデータベース内に検索対象コンテン
ツが格納されているか否かを判定する。コンテンツが格
納されている場合は、コンテンツが提供可能であること
を示す肯定応答を制御用サーバに送信する。図6のステ
ップS8がこの肯定応答である。
【0104】(4)コンテンツ所持機器通知フェーズ 上述のコンテンツ所持機器発見フェーズにおいて、コン
テンツ所持機器が発見されると、制御用サーバ110の
コンテンツ検索要求処理部112は、発見したコンテン
ツ所持機器に関する情報を、先の(2)のコンテンツ検
索要求フェーズで、制御用サーバに対してコンテンツ検
索要求を発行したピア機器に対して通知する。この通知
処理が、コンテンツ所持機器通知フェーズにおいて実行
される。
【0105】コンテンツ所持機器通知フェーズでは、先
の(2)のコンテンツ検索要求フェーズで、制御用サー
バに対してコンテンツ検索要求を発行したピア機器に対
して、(3)のコンテンツ所持機器発見フェーズでコン
テンツ提供が可能であるとの肯定応答を発行したピア機
器のアドレス情報を送信する処理として実行される。
【0106】図6に示すステップS9が、制御用サーバ
からのアドレス通知処理である。制御用サーバからアド
レス通知を受信したユーザAピア機器は、受信したアド
レスを持つピア機器に対してコンテンツIDを含むコン
テンツ要求を送信する。図6に示すステップS10がこ
の処理に相当する。ユーザAピア機器からコンテンツ要
求を受信したユーザCピア機器は、コンテンツIDに従
って、コンテンツを自己のデータベースから抽出し、ユ
ーザAピア機器に対して送信する。図6に示すステップ
S11がこの処理に相当する。
【0107】図11に上述したコンテンツ検索処理にお
いて制御用サーバの実行する処理を説明する処理フロー
を示す。図12の概念図を参照しながら、図11に示す
フローの各ステップについて説明する。
【0108】ステップS101では、ピア機器からのコ
ンテンツ検索要求受信を判定する。コンテンツ検索要求
を受信するとステップS102に進む。コンテンツ検索
要求は、前述したように、ユーザIDおよびコンテンツ
識別子としてのコンテンツIDが含まれる。図12の概
念図では、ユーザ200の利用するピア機器211から
制御用サーバ250に対してコンテンツ検索要求が発行
されたものとする。
【0109】ステップS102では、制御用サーバ25
0が、受信したコンテンツ検索要求に含まれるユーザI
Dに基づいて、ユーザ情報データベース(図2の11
3、および図4参照)を検索して、対応ユーザの興味情
報データとしての興味ベクトルを構成するパラメータ値
を抽出する。
【0110】次に、ステップ103において、前述した
ベクトル間距離算出に基づいて、ユーザの興味ベクトル
との距離の短い興味ベクトルを有するユーザを抽出す
る。なお、この処理においては、コンテンツ所持問い合
わせを実行するピア機器のシーケンスを、ベクトル間距
離またはベクトル長に基づいて決定する処理も併せて実
行する。
【0111】図12に示す例では、コンテンツ所持問い
合わせを実行するピア機器のシーケンスは、図12
(b)に示すように、ピア機器212、ピア機器21
5、ピア機器214、ピア機器213の順に設定された
ものとする。この順番は、ユーザAの興味ベクトルとの
距離が小さい興味ベクトルを持つユーザのピア機器の順
番に相当する。
【0112】ステップS104において、ステップS1
03で決定したコンテンツ所持問い合わせを実行するピ
ア機器シーケンスに従って、コンテンツの問い合わせと
しての検索要求を制御用サーバからピア機器に対して送
信する。この検索要求には、先に制御用サーバがピア機
器から受信した検索要求に格納されたコンテンツIDが
含まれる。
【0113】ステップS105では、制御用サーバは、
ピア機器からコンテンツの有無を識別可能な肯定応答あ
るいは否定応答を受信し、否定応答である場合は、先に
決定したシーケンスに従って次のピア機器に対して問い
合わせを実行する。
【0114】コンテンツを所持しているピア機器が発見
されると、ステップS106に進み、検索要求ユーザの
ピア機器に対して、ステップS105で発見したコンテ
ンツ所持ピア機器のアドレスを通知する。
【0115】図12の概念図では、(b)に示すよう
に、コンテンツの所持問い合わせシーケンスは、ピア機
器212、ピア機器215、ピア機器214、ピア機器
213の順に設定され、第1番目の問い合わせ先である
ピア機器212から、否定応答が制御用サーバ250に
送信され、次の問い合わせ先であるピア機器215か
ら、肯定応答が制御用サーバ250に送信された例を示
している。この場合、制御用サーバ250は、ピア機器
211に対して、ピア機器215のアドレスを通知し、
アドレス通知を受信したピア機器211は、ピア機器2
15にコンテンツ要求を送信することで、ピア機器21
5のコンテンツを確実に取得することが可能となる。
【0116】[興味ベクトルの更新処理]上記実施例に
おいて、ピア・ツー・ピア・ネットワークにおけるデー
タ検索処理について説明してきた。上述の説明から理解
されるように、本発明のシステムでは、ユーザの興味情
報としての興味ベクトルに基づいて、検索対象ピア機器
を選別する処理を実行するものである。すなわち、検索
要求ユーザにより近い興味情報としての興味ベクトルを
有するユーザが検索要求ユーザの要求コンテンツを保持
している可能性が高いという考えの下にピア機器選択を
実行する構成である。
【0117】しかし、ユーザの興味は固定されたもので
はなく、時とともに変化することが考えられる。以下、
このようなユーザの興味の変化を反映すべく制御用サー
バのユーザ情報データベースに登録された興味ベクトル
(パラメータ)を更新する処理について説明する。この
更新処理は、図2に示す制御用サーバ110のユーザ興
味管理部114が実行する。先に図4を参照して説明し
たが、ユーザ情報データベースには、興味ベクトルと、
初期興味ベクトルが登録される。初期興味ベクトルは、
ユーザ登録時に登録され基本的に更新されないが、興味
ベクトルは更新対象データである。以下、この興味ベク
トル更新処理について説明する。
【0118】上述の実施例の説明から理解されるよう
に、本発明のシステムでは、ユーザ間の興味ベクトルが
近いこととコンテンツ所持している可能性が高いことを
ほぼ等価とみなしている。従って、検索要求ユーザが、
制御用サーバにおいて実行される興味ベクトル比較処理
に基づくピア機器抽出処理により、抽出したピア機器か
らコンテンツを取得した場合、検索要求ユーザと、コン
テンツ取得先となったピア機器の所有ユーザは、確実に
近い興味を持つユーザであると判定し、検索要求ユーザ
の興味ベクトルを発見先機器の所有者であるユーザの興
味ベクトルに近づける興味ベクトル更新処理を実行す
る。
【0119】この興味ベクトル更新処理により、同じコ
ンテンツを所持したユーザABの興味ベクトル間距離は
小さくなる。この更新処理後に、例えば、いずれかのユ
ーザ例えばユーザAからコンテンツ検索要求が発生した
場合、制御用サーバにおける興味ベクトル間距離算出に
基づく問い合わせ発行先選定処理において、問い合わせ
先としてユーザBのピア機器を、更新前に比較して、よ
り上位に設定することが可能となる。すなわち、問い合
わせシーケンスにおいて、ユーザBのピア機器に対する
問い合わせが早期に実行されることになる。これは、つ
まり任意のコンテンツを所持するユーザの興味ベクトル
と、興味空間の間に生じる「興味ベクトルと所持するコ
ンテンツのジャンルのズレ」を減少させる処理である。
この更新処理により、コンテンツ検索の効率の向上が期
待できる。
【0120】図13を参照して興味ベクトル更新処理の
具体例を説明する。図13において、検索要求ユーザ:
uqの更新前の興味ベクトルをPuqj-1とし、コンテ
ンツ取得先ユーザ:dの興味ベクトルをPudとし、検
索要求ユーザ:uqの更新後の興味ベクトルをPuqj
として示す。すなわち、検索要求ユーザ:uqは、j回
目のコンテンツ検索要求処理において、ユーザ:udの
ピア機器からコンテンツ取得を行なった場合の検索要求
ユーザ:uqの興味ベクトル更新処理を示している。
【0121】図13から理解されるように、検索要求ユ
ーザ:uqの更新前の興味ベクトルをPuqj-1は、コ
ンテンツ取得先ユーザ:udの興味ベクトルをPudに
対して、その距離を半分とするように更新され、更新後
興味ベクトル:Puqjが設定される。この例では、検
索要求ユーザ:uqの更新後の興味ベクトル:Puq j
とコンテンツ取得先ユーザ:udの興味ベクトル間距離
を、更新前の検索要求ユーザ:uqの興味ベクトル:P
uqj-1とコンテンツ取得先ユーザ:udの興味ベクト
ル間距離の1/2とする設定であるがこの興味ベクトル
間距離の削減率は任意に設定可能である。
【0122】興味ベクトルの更新処理を一般化した式と
して示す。興味ベクトル:Puqj- 1を有するユーザu
qが検索要求処理回数:第j番目のコンテンツをユーザ
ud(興味ベクトルはPud)から取得終了した際の、
ユーザuqの更新された興味ベクトルPuqjは、下式
(式16)によって算出される。
【0123】
【数8】 Puqj=k(pud−Puqj-1)+Puqj-1……(式16) ただし、1≦j, 0≦k≦1
【0124】上記式において、kは近似係数であり、0
ならば、発見先機器のユーザに一切近づかず、検索ユー
ザの興味ベクトルのままとなり、1ならば発見先機器の
ユーザと同じになる。図13に示す例は、k=1/2と
して設定した例である。
【0125】ただし、上述した興味ベクトル更新処理手
法の欠点として、検索要求ユーザの興味ベクトルをコン
テンツ発見先ユーザの興味ベクトルに単純に近づける処
理を行なうと、検索要求ユーザの興味ベクトルの他のパ
ラメータ値に影響を与えるということがある。
【0126】図14を参照して説明する。例えば、図1
4(a)において、検索要求ユーザ:uqの更新前の興
味ベクトルをPuqj-1とし、コンテンツ取得先ユー
ザ:dの興味ベクトルをPudとし、検索要求ユーザ:
uqの更新後の興味ベクトルをPuqjとして示す。す
なわち、検索要求ユーザ:uqは、j回目のコンテンツ
検索要求処理において、ユーザ:udのピア機器からコ
ンテンツ取得を行なった場合の検索要求ユーザ:uqの
興味ベクトル更新処理を示している。
【0127】図14(a)から理解されるように、検索
要求ユーザ:uqの更新前の興味ベクトルをPuqj-1
は、コンテンツ取得先ユーザ:udの興味ベクトルをP
udに対して、その距離を半分とするように更新され、
更新後興味ベクトル:Puq jが設定される。
【0128】検索要求ユーザ:uqは、コンテンツ取得
先ユーザ:udから、ジャンルとしてベースボール(B
aseball)のコンテンツを検索したとする。コン
テンツ取得先ユーザ:udは、ベースボール(Base
ball)に対する興味が高いユーザであるが、他のジ
ャンルであるジェーポップ(J−pop)に対する興味
は検索要求ユーザ:uqに比較すると低い。すなわちコ
ンテンツ取得先ユーザ:udの興味ベクトル(J−po
p,Baseball)は、(5,5)であり、検索要
求ユーザ:uqの更新前の興味ベクトル(J−pop,
Baseball)は、(7,2)である。
【0129】この時、上述した検索要求ユーザ:uqの
興味ベクトル更新処理を実行すると、検索要求ユーザ:
uqの興味ベクトル(J−pop,Baseball)
は、(6,4)として設定され、検索ユーザ:uqの興
味ベクトルはジャンル:ジェーポップ(J−pop)に
興味を失ったとみなされてしまう。一般的に、ある事象
から、他の事象に興味が移ったとき、大きく元の事象の
興味を失うことは考えられない。また、実際にはコンテ
ンツを所持していることから、興味ベクトルを無意味な
方向に向けることは、検索の効率の点で好ましくない。
【0130】そこで、更新処理後のベクトルが更新前の
ベクトルに対して、いずれの要素でもパラメータ値を減
少させないようにする。具体的には、検索ユーザの興味
ベクトルと発見先ユーザの興味ベクトルの各要素を比べ
て、更新後減少方向に進む要素に関しては、元の検索ユ
ーザのベクトルの要素値を用いる。すなわち、図14
(b)に示す処理となる。
【0131】図14に示す例では、コンテンツ取得先ユ
ーザ:udの興味ベクトル(J−pop,Baseba
ll)は、(5,5)であり、更新前の検索要求ユー
ザ:uqの興味ベクトル(J−pop,Basebal
l)は、(7,2)である。この時、検索要求ユーザ:
uqの興味ベクトルの更新処理により、検索要求ユー
ザ:uqの興味ベクトル(J−pop,Basebal
l)を、更新後減少方向に進む要素に関しては、元の検
索ユーザのベクトルの要素値を用い、(7,4)として
設定する。こうすることで、検索ユーザ:uqの興味ベ
クトルはジャンル:ジェーポップ(J−pop)におけ
る興味は変更されず維持される。
【0132】図14に示すように、更新後減少方向に進
む要素に関しては、元の検索ユーザのベクトルの要素値
を用いた興味ベクトルの更新処理を一般化して説明す
る。興味ジャンル数をmとし、各ユーザの興味ベクトル
がm次元ベクトルとして設定されるとする。すなわち、
ユーザuqが検索要求処理回数:第j番目のコンテンツ
を取得した場合のユーザuqの更新された興味ベクトル
Puqjは、下式(式17)に示すm次元ベクトルとな
る。
【0133】
【数9】 興味ベクトル:Puqj =[pq1j,pqlj,…pqmjT ただし、1≦l≦n……(式17)
【0134】また、興味ベクトル:Puqj-1を有する
ユーザuqが検索要求処理回数:第j番目のコンテンツ
を他ユーザud(興味ベクトルはPud)から取得終了
した際の、ユーザuqの更新された興味ベクトルPuq
jは、下式(式18)によって算出される。
【0135】
【数10】
【0136】上記式において、kは近似係数であり、0
ならば、発見先機器のユーザに一切近づかず、検索ユー
ザの興味ベクトルのままとなり、1ならば発見先機器の
ユーザと同じになる。図14(b)に示す例は、k=1
/2として設定した例である。
【0137】ユーザがあるジャンルに興味を持ち続ける
こととは、このシステムにおいてはコンテンツの検索お
よひ取得を頻繁に続けていることを意味する。逆に、ユ
ーザがコンテンツの検索および取得を行わなかった場
合、ユーザは興味を失いつつあることを意味する。興味
ベクトルによるコンテンツの検索およひ取得を頻繁に続
けている場合には、上述の興味ベクトル更新処理によっ
て、ユーザの興味に応じてベクトル更新がされる。しか
し、コンテンツの検索および取得を、継続して長期間行
わなかった場合、この更新された興味ベクトルの信頼性
は低くなると考えられる。
【0138】従って、ある一定時間経過毎に、現在のユ
ーザの興味ベクトルから、ユーザが元来持つ興味を表す
初期興味ベクトルに近づける処理を興味ベクトル更新処
理として実行する。以下、時間経過に基づく興味ベクト
ル更新処理について説明する。
【0139】図15を参照して、時間経過に伴う興味ベ
クトル更新処理について説明する。図15において、検
索要求ユーザ:uqの更新前の興味ベクトルをPuqj
とし、検索要求ユーザ:uqの初期興味ベクトルをPu
0とし、検索要求ユーザ:uqの時間:t経過に伴う
更新後の興味ベクトルをPuqjtとして示す。すなわ
ち、検索要求ユーザ:uqが、j回目のコンテンツ検索
要求処理から、あらかじめ定められた閾値時間:tの
間、検索要求を行なっていない場合の検索要求ユーザ:
uqの興味ベクトル更新処理を示している。
【0140】図15から理解されるように、検索要求ユ
ーザ:uqの更新前の興味ベクトルをPuqjは、検索
要求ユーザ:uqの初期興味ベクトルをPuq0に対し
て、その距離を半分とするように更新され、更新後興味
ベクトル:Puqjtが設定される。この例では、検索要
求ユーザ:uqの更新後の興味ベクトル:Puqjtと、
検索要求ユーザ:uqの初期興味ベクトル:Puq0
の距離を、更新前の検索要求ユーザ:uqの興味ベクト
ルをPuqjと、検索要求ユーザ:uqの初期興味ベク
トル:Puq0との距離の1/2とする設定であるが、
この興味ベクトル間距離の削減率は任意に設定可能であ
る。なお、時間tは、最終の検索要求処理からの経過時
間として、予め制御用サーバが設定した閾値時間であ
る。
【0141】時間経過に伴う興味ベクトルの更新処理を
一般化した式として示す。興味ベクトル:Puqjを有
するユーザ:uqが制御用サーバが設定した閾値時間:
t、検索要求処理を実行しなかった場合の更新された興
味ベクトル:Puqjtは、下式(式19)によって示さ
れる。
【0142】
【数11】 Puqjt=r(puq0−Puqj)+Puqj……(式19) ただし、1≦j, r=wt(0≦w≦1)
【0143】上記式において、rは近似係数、wは変化
度を示す。すなわち、r=0、つまりw=0ならば、更
新処理によって初期興味ベクトルに一切近づかず、検索
ユーザの興味ベクトルは不変となり、r=1ならば更新
処理によって初期興味ベクトルに一致させる更新がなさ
れる。図15に示す例は、r=1/2として設定した例
である。
【0144】[嗜好空間におけるベクトル処理]上述し
た実施例は、各ユーザの様々なジャンルに対する「興味
ある・なし」の尺度を持つ興味空間を元に各ユーザの興
味ベクトルを設定したシステム例であったが、各ユーザ
の様々なジャンルに対する嗜好、すなわち「好き・嫌
い」の尺度でパラメータを設定した嗜好ベクトルを構成
し、制御用サーバが各ユーザの嗜好ベクトルをユーザ情
報データベースに登録し、各ユーザのピア機器からのコ
ンテンツ検索要求に対して、ユーザ情報データベースに
登録された嗜好ベクトル間距離を算出して、コンテンツ
検索対象ピア機器を選定する構成が可能である。
【0145】例えば、上述の興味ベクトルと同様に、n
次元のジャンルを設定し、各ジャンルについて、ユーザ
から「好き・嫌い」の尺度で各ジャンルに対するパラメ
ータを設定し、設定したパラメータに基づいて嗜好ベク
トル:V(v1,v2...vn)(但し、−1≦vi
≦1、1≦i≦n)を生成し、上述の興味ベクトル間距
離の算出処理と同様の処理を実行して嗜好ベクトル間距
離を求めて、検索対象ピア機器を選定することができ
る。なお、嗜好ベクトルの各パラメータにおいて、−方
向を「嫌い」、+方向を「好き」であること定義する。
【0146】また、制御用サーバが、ユーザから「好き
・嫌い」の尺度で各ジャンルに対するパラメータを設定
し、設定したパラメータに基づいて嗜好ベクトル:V
(v1,v2...vn)(但し、−1≦vi≦1、1
≦i≦n)を生成し、生成した嗜好ベクトル:V(v
1,v2...vn)に基づいて興味ベクトル:P(p
1,p2...pn)を生成する処理を実行することも
可能である。
【0147】上述したように嗜好ベクトメの各パラメー
タにおいて、−方向を「嫌い」、+方向を「好き」であ
ると定義した場合、「非常に好き・嫌い」は「非常に興
味がある」と考えられることから、n次元の興味ジャン
ルからなる興味ベクトルをP=(p1,p2...p
n)としたとき、以下に示す(式20)による変換を行
うことで嗜好ベクトル:V(v1,v2...vn)に
基づく興味ベクトル:P(p1,p2...pn)を生
成することができる。
【0148】
【数12】 P=[|v1|,…|vi|,…|vn|]…(式20)
【0149】この変換は、制御用サーバ110のユーザ
情報登録要求処理手段111がユーザ情報登録フェーズ
において実行する。その際の制御用サーバの実行する処
理を説明するフローチャートを図16に示す。
【0150】ステップS201では、制御用サーバが、
ピア機器からユーザ情報受信判定を実行し、ユーザ情報
を受信した場合にステップS202に進む。ステップS
202では、ユーザ情報の中に興味情報を含むかを判定
し、含む場合には、ステップS206に進み、受信した
興味情報に基づいて先に図4を参照して説明したユーザ
情報データベースに興味情報に基づく興味ベクトルの構
成パラメータを格納し、登録する。
【0151】ステップS202において、ユーザ情報の
中に興味情報を含まないと判定した場合は、ステップS
203に進み、受信したユーザ情報の中に、嗜好情報を
含むかを判定し、含む場合には、ステップS204に進
み、受信した嗜好情報に基づいて上述の(式20)を用
いて興味情報ベクトルへの変換処理を実行し、変換して
生成した興味ベクトルに基づいて先に図4を参照して説
明したユーザ情報データベースに興味ベクトルの構成パ
ラメータを格納し、登録する。
【0152】受信したユーザ情報に興味情報、嗜好情報
の双方ともが含まれない場合は、ステップS205にお
いて、すべての興味情報を0と設定してユーザ情報デー
タベースに登録する。この場合でも、そのユーザが何ら
かの検索処理を実行し、コンテンツ取得に成功した場合
には、前述した興味ベクトル更新処理が実行され、デー
タベースの興味ベクトルパラメータは更新されることに
なる。
【0153】なお、本発明のシステムを、例えばコンテ
ンツの提供を行なうサービスプロバイダが利用すること
により、同様な興味情報を持ったユーザ群への特定コン
テンツの推奨が可能となる。
【0154】すなわち、本システムにおける制御用サー
バの有するユーザ情報データベースの登録情報を利用す
ることで、同じような興味情報を持つユーザを特定可能
となり、興味空間の任意の範囲に同じような興味を持つ
ユーザが集まることから、クラスター分析などの統計解
析を用いてグルーピングを行い、その範囲に興味のあり
そうなコンテンツを推奨することで、効果的なリコメン
ドシステムが構築できる。
【0155】また、制御用サーバにおいては、各ユーザ
の興味ベクトルの履歴を元に、検索ユーザの次の検索後
の興味ベクトルを予測することが可能になる。ここで予
測興味ベクトルの周辺の興味ベクトルを持つユーザが所
持するコンテンツは、検索ユーザにとって興味のあるも
のであると考えられる。ここで、周辺ベクトルのユーザ
が所持するコンテンツを推奨することで効果的なリコメ
ンドシステムを構築できる。
【0156】[各機器の構成]上述の実施例において説
明したユーザの情報処理装置としてのピア機器、および
制御用サーバの構成例について、図17のシステム構成
図を参照して説明する。各ユーザのピア機器は例えば通
信処理機能を持つPC等によって構成され、制御用サー
バもまた、PCと同様、CPUを有する通信処理可能な
データ処理装置であり、データベースとしての例えばハ
ードディスク、DVD等の記憶手段を有する構成によっ
て実現可能である。
【0157】図17に、ピア機器、および制御用サーバ
の一構成例として、制御手段としてCPU(Central pro
cessing Unit)を備えたデータ処理装置例を示す。な
お、図17に示す構成例は1つの例であり、各機器は、
ここに示すべての機能を必ずしも備えることが要求され
るものではない。
【0158】図17に示す構成について説明する。CP
U(Central processing Unit)901は、各種実行プロ
グラム、OS(Operating System)を実行するプロセッ
サである。ROM(Read-Only-Memory)902は、CP
U901が実行するプログラム、あるいは演算パラメー
タとしての固定データを格納する。RAM(Random Acc
ess Memory)903は、CPU901の処理において実
行されるプログラム、およびプログラム処理において適
宜変化するパラメータの格納エリア、ワーク領域として
使用される。
【0159】HDD904はハードディスクの制御を実
行し、ハードディスクに対する各種データ、プログラム
の格納処理および読み出し処理を実行する。暗号処理手
段905は、送信データの暗号処理、復号処理、認証処
理等を実行する。制御用サーバとピア機器間ではユーザ
情報の送受信の処理の際、ユーザの個人情報がネットワ
ークによって送受信されるため、必要に応じて暗号処理
が実行される。なお、ここでは、暗号処理手段を個別モ
ジュールとした例を示したが、このような独立した暗号
処理モジュールを設けず、例えば暗号処理プログラムを
ROM902に格納し、CPU901がROM格納プロ
グラムを読み出して実行するように構成してもよい。メ
モリ(セキュアモジュール)906は例えば耐タンパ構
造を持つメモリとして構成され、暗号処理に必要な鍵デ
ータ、アクセス許可書の格納領域として使用可能であ
る。なお、これらのデータは、他のメモリ領域、記憶媒
体に格納することも可能である。
【0160】バス921はPCI(Peripheral Compone
nt Internet/Interface)バス等により構成され、各モ
ジュール、入出力インタフェース822を介した各入手
力装置とのデータ転送を可能にしている。
【0161】入力部911は、例えばキーボード、ポイ
ンティングデバイスを含む入力部である。キーボードや
マウス等を介して入力部911が操作された場合、ある
いは、通信部913からのデータを受信した場合などに
CPU901に指令が入力され、ROM(Read Only Mem
ory)902に格納されているプログラムを実行する。出
力部912は、例えばCRT、液晶ディスプレイ等であ
り、各種情報をテキストまたはイメージ等により表示す
る。
【0162】通信部913は制御用サーバとピア機器
間、あるいはピア機器相互間の通信、あるいは、その他
のエンティテイ、例えばサービスプロバイダ、認証局等
との通信処理を実行し、CPU901の制御の下に、各
記憶部から供給されたデータ、あるいはCPU901に
よって処理されたデータ、暗号化されたデータ等を送信
したり、他エンティテイからのデータを受信する処理を
実行する。
【0163】ドライブ914は、フロッピー(登録商
標)ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only
Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Dig
ital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリな
どのリムーバブル記録媒体915の記録再生を実行する
ドライブであり、各リムーバブル記録媒体915からの
プログラムまたはデータ再生、リムーバブル記録媒体9
15に対するプログラムまたはデータ格納を実行する。
【0164】各記憶媒体に記録されたプログラムまたは
データを読み出してCPU901において実行または処
理を行なう場合は、読み出したプログラム、データは入
出力インタフェース922、バス921を介して例えば
接続されているRAM903に供給される。
【0165】なお、明細書中において説明したシステム
の各処理方法、およびシステム全体のデータ処理方法は
ハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複
合構成によって実行することが可能である。一連の処理
をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフト
ウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組
み込まれているコンピュータ、又は各種のプログラムを
インストールすることで各種の機能を実行することが可
能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、フ
ロッピーディスクやCD−ROM等のプログラム読み取
り可能な記録媒体にプログラムを格納して提供してもよ
いし、インターネットなどの通信網を介してプログラム
をダウンロードしてもよい。
【0166】具体的には、プログラムは記録媒体として
のハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め
記録しておくことができる。あるいは、プログラムはフ
ロッピーディスク、CD−ROM(Compact Disc Read O
nly Memory),MO(Magnetooptical)ディスク,DVD
(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモ
リなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続
的に格納(記録)しておくことができる。このようなリ
ムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエ
アとして提供することができる。
【0167】また、プログラムは、上述したようなリム
ーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする
他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送
したり、LAN(Local Area Network)、インターネット
といったネットワークを介して、コンピュータに有線で
転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されて
くるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の
記録媒体にインストールすることができる。
【0168】なお、明細書に記載された各種の処理は、
記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実
行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあ
るいは個別に実行されてもよい。また、本明細書におい
てシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、
各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
【0169】以上、特定の実施例を参照しながら、本発
明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成
し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で
本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべ
きではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に
記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0170】
【発明の効果】以上、説明してきたように、本発明の構
成によれば、ピア・ツー・ピア・ネットワークにおける
データ検索を実行する構成において、制御用サーバが各
ピア機器に対応するユーザの興味情報または嗜好情報に
基づいて、様々なジャンルに対する感心を示すパラメー
タによって構成される興味ベクトルを設定し、検索要求
ユーザの興味ベクトルに近い興味ベクトルを選択してコ
ンテンツ有無の問い合わせ先として設定する構成とした
ので、制御用サーバにコンテンツ情報を保持する必要が
なく、確度の高いコンテンツ検索処理が実行可能とな
る。
【0171】また、本発明の構成によれば、ピア・ツー
・ピア・ネットワークにおけるデータ検索を実行する構
成において、コンテンツに対応するコンテンツ情報とし
てのメタ情報を管理する必要ことがなく、ユーザの興味
情報のみに基づくピア・ツー・ピア・ネットワークにお
けるデータ検索が可能となる。
【0172】また、本発明の構成によれば、ピア・ツー
・ピア・ネットワークにおけるデータ検索を実行する構
成において、制御用サーバが各ピア機器に対応するユー
ザの興味情報または嗜好情報に基づいて、様々なジャン
ルに対する感心を示すパラメータによって構成される興
味ベクトルを設定するとともに、設定した興味ベクトル
を様々な条件の下に更新しデータベースに格納する構成
としたので、ユーザの興味情報の正確度を維持させるこ
とが可能となり、確度の高いコンテンツ検索を実現する
ことが可能となる。
【0173】また、本発明の構成によれば、ピア・ツー
・ピア・ネットワークにおけるデータ検索を実行する構
成において、制御用サーバが各ピア機器に対応するユー
ザの興味情報または嗜好情報を取得し、検索要求ユーザ
の興味ベクトルに近い興味ベクトルを選択してコンテン
ツ有無の問い合わせ先として設定する構成としたのでよ
り確度の高い問い合わせが可能となり、ネットワークト
ラフィックの緩和が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ピア・ツー・ピア・ネットワーク構成を示す図
である。
【図2】本発明のデータ処理システムにおける制御用サ
ーバおよびピア機器の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明のデータ処理システムにおけるピア機器
のコンテンツ情報データベースの格納データ例を示す図
である。
【図4】本発明のデータ処理システムにおける制御用サ
ーバのユーザ情報データベースの格納データ例を示す図
である。
【図5】本発明のデータ処理システムにおける制御用サ
ーバの管理するユーザの興味情報に基づく興味ベクトル
を説明する図である。
【図6】本発明のデータ処理システムにおける処理シー
ケンスを説明する図である。
【図7】本発明のデータ処理システムにおける制御用サ
ーバのユーザ情報登録データ例を示す図である。
【図8】本発明のデータ処理システムにおける制御用サ
ーバの実行するユーザの興味ベクトル間距離算出処理を
説明する図である。
【図9】本発明のデータ処理システムにおける制御用サ
ーバの実行するユーザの興味ベクトル間距離算出処理を
説明する図である。
【図10】本発明のデータ処理システムにおける制御用
サーバの実行するユーザの興味ベクトル間距離算出処理
において等距離となる例を説明する図である。
【図11】本発明のデータ処理システムにおける制御用
サーバの実行する処理を説明するフロー図である。
【図12】本発明のデータ処理システムにおける制御用
サーバの実行するユーザの興味ベクトル間距離算出処理
に基づくコンテンツ検索処理を説明する図である。
【図13】本発明のデータ処理システムにおける制御用
サーバの実行するユーザの興味ベクトル更新処理を説明
する図である。
【図14】本発明のデータ処理システムにおける制御用
サーバの実行するユーザの興味ベクトル更新処理を説明
する図である。
【図15】本発明のデータ処理システムにおける制御用
サーバの実行する時間経過に基づくユーザの興味ベクト
ル更新処理を説明する図である。
【図16】本発明のデータ処理システムにおける制御用
サーバの実行するユーザの興味情報登録処理を説明する
フロー図である。
【図17】本発明のデータ処理システムにおける制御用
サーバおよびピア機器のシステム構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
110 制御用サーバ 111 ユーザ情報登録要求処理部 112 コンテンツ検索要求処理部 113 ユーザ情報データベース 114 ユーザ興味管理部 115 機器検索要求発行部 120 ピア機器 121 ユーザインタフェース 122 コンテンツデータベース 123 機器検索要求処理部 200 ユーザ 211〜216 ピア機器 250 制御用サーバ 901 CPU 902 ROM 903 RAM 904 HDD 905 暗号処理手段 906 メモリ 911 入力部 912 出力部 913 通信部 914 ドライブ 915 リムーバブル記憶媒体 921 バス 922 入出力インタフェース

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互にネットワーク接続された複数のピア
    機器としての情報処理装置、および制御用サーバからな
    るデータ処理システムであり、 前記ピア機器は、 コンテンツ識別子に基づくコンテンツ検索可能なコンテ
    ンツデータベースを有し、 前記制御用サーバは、 前記ピア機器を利用するユーザの興味情報をジャンル毎
    の興味度を示すパラメータとして各ユーザの識別データ
    に対応させて保持したユーザ情報データベースと、 ピア機器から受信するコンテンツ検索要求に応じて、該
    検索要求ピア機器に対応して登録されたユーザの興味情
    報を前記ユーザ情報データベースから取得し、取得した
    興味情報に近い興味情報を有するユーザを、前記ユーザ
    情報データベースから抽出するコンテンツ検索要求処理
    手段と、 前記コンテンツ検索要求処理手段において抽出したユー
    ザに対応して設定されたピア機器に対してコンテンツ保
    持の問い合わせを実行する機器検索要求発行手段と、 を有することを特徴とするデータ処理システム。
  2. 【請求項2】前記ユーザ情報データベースは、 ユーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味
    ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した
    構成を持ち、 前記コンテンツ検索要求処理手段は、 検索要求ピア機器に対応して登録されたユーザの興味ベ
    クトルと、前記ユーザ情報データベースに登録された他
    のユーザの興味ベクトルとの距離を算出し、算出された
    距離の小さい興味ベクトルを持つユーザを、検索要求ピ
    ア機器に対応して登録されたユーザの興味情報に近い興
    味情報を有するユーザとして抽出する処理を実行する構
    成であることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理
    システム。
  3. 【請求項3】前記ユーザ情報データベースは、 ユーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味
    ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した
    構成を持ち、 前記コンテンツ検索要求処理手段は、 検索要求ピア機器に対応して登録されたユーザの興味ベ
    クトルと、前記ユーザ情報データベースに登録された他
    のユーザの興味ベクトルとの距離を算出し、算出された
    距離の小さい順にシーケンシャルにユーザを抽出し、 前記機器検索要求発行手段は、 前記コンテンツ検索要求処理手段において抽出したシー
    ケンシャルに基づいたユーザ順に各ユーザに対応して設
    定されたピア機器に対してコンテンツ保持の問い合わせ
    を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載
    のデータ処理システム。
  4. 【請求項4】前記ユーザ情報データベースは、 ユーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味
    ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した
    構成を持ち、 前記コンテンツ検索要求処理手段は、 検索要求ピア機器に対応して登録されたユーザの興味ベ
    クトルと、前記ユーザ情報データベースに登録された他
    のユーザの興味ベクトルとの距離を算出し、算出された
    距離の等しいユーザ間のベクトル長を算出し、算出され
    たベクトル長の大きい順にシーケンシャルにユーザを抽
    出し、 前記機器検索要求発行手段は、 前記コンテンツ検索要求処理手段において抽出したシー
    ケンシャルに基づいたユーザ順に各ユーザに対応して設
    定されたピア機器に対してコンテンツ保持の問い合わせ
    を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載
    のデータ処理システム。
  5. 【請求項5】前記ユーザ情報データベースは、 ユーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味
    ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した
    構成を持ち、 前記制御用サーバは、さらにユーザ興味管理手段を有
    し、 前記ユーザ興味管理手段は、 ピア機器からの検索要求に基づくコンテンツ検索処理実
    行に基づく検索要求ユーザの興味ベクトル更新処理を実
    行する構成であり、 前記興味ベクトル更新処理は、検索要求ユーザの興味ベ
    クトルと、コンテンツ取得先のピア機器のユーザの興味
    ベクトルとの距離を小さくする処理として実行する構成
    であることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理シ
    ステム。
  6. 【請求項6】前記ユーザ情報データベースは、 ユーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味
    ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した
    構成を持ち、 前記制御用サーバは、さらにユーザ興味管理手段を有
    し、 前記ユーザ興味管理手段は、 ピア機器からの検索要求に基づくコンテンツ検索処理実
    行が所定時間発生しない場合に検索要求ユーザの興味ベ
    クトル更新処理を実行する構成であり、 前記興味ベクトル更新処理は、検索要求ユーザの興味ベ
    クトルと、該検索要求ユーザが初期登録時に前記ユーザ
    情報データベースに登録した初期興味ベクトルとの距離
    を小さくする処理として実行する構成であることを特徴
    とする請求項1に記載のデータ処理システム。
  7. 【請求項7】前記ピア機器は、前記制御用サーバに対す
    るコンテンツ検索要求に、ユーザ識別子およびコンテン
    ツ識別子を格納して送信する構成であり、 前記制御用サーバのコンテンツ検索要求処理手段は、 検索要求ピア機器から受信するコンテンツ検索要求に含
    まれるユーザ識別子に基づいて、ユーザの興味情報を前
    記ユーザ情報データベースから取得し、取得した興味情
    報に近い興味情報を有するユーザを、前記ユーザ情報デ
    ータベースから抽出する処理を実行するとともに、前記
    コンテンツ検索要求処理手段において発見されたコンテ
    ンツ保持ピア機器のアドレス情報を前記検索要求ピア機
    器に対して送信する処理を実行する構成であることを特
    徴とする請求項1に記載のデータ処理システム。
  8. 【請求項8】前記ユーザ情報データベースは、 ユーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味
    ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した
    構成を持ち、 前記制御用サーバは、さらにユーザ情報登録要求処理手
    段を有し、 前記ユーザ情報登録要求処理手段は、 ピア機器からのユーザ登録情報を受信し、該ユーザ情報
    中に興味情報が含まれている場合は、該興味情報に基づ
    く興味ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて前
    記ユーザ情報データベースに登録し、 ピア機器からのユーザ登録情報中に嗜好情報が含まれて
    いる場合は、該嗜好情報に基づく嗜好ベクトルの興味ベ
    クトルへの変換を実行し、変換した興味ベクトルを各ユ
    ーザの識別データに対応させて前記ユーザ情報データベ
    ースに登録する処理を実行する構成であることを特徴と
    する請求項1に記載のデータ処理システム。
  9. 【請求項9】相互にネットワーク接続され、コンテンツ
    を格納した情報処理装置としての複数のピア機器と、制
    御用サーバからなるデータ処理システムにおいて、前記
    制御用サーバの実行するデータ処理方法であり、 コンテンツ検索要求をピア機器から受信する要求受信ス
    テップと、 ピア機器を利用するユーザの興味情報をジャンル毎の興
    味度を示すパラメータとして各ユーザの識別データに対
    応させて保持したユーザ情報データベースの検索によ
    り、検索要求ピア機器に対応して登録されたユーザの興
    味情報を取得する検索ステップと、 前記検索ステップにおいて取得した興味情報に近い興味
    情報を有するユーザを、前記ユーザ情報データベースか
    ら抽出するユーザ抽出ステップと、 前記ユーザ抽出ステップにおいて抽出したユーザに対応
    して設定されたピア機器に対してコンテンツ保持の問い
    合わせを実行する問い合わせ実行ステップと、 を有することを特徴とするデータ処理方法。
  10. 【請求項10】前記ユーザ情報データベースは、 ユーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味
    ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した
    構成を持ち、 前記ユーザ抽出ステップは、 検索要求ピア機器に対応して登録されたユーザの興味ベ
    クトルと、前記ユーザ情報データベースに登録された他
    のユーザの興味ベクトルとの距離を算出し、算出された
    距離の小さい興味ベクトルを持つユーザを、検索要求ピ
    ア機器に対応して登録されたユーザの興味情報に近い興
    味情報を有するユーザとして抽出する処理を実行するス
    テップを含むことを特徴とする請求項9に記載のデータ
    処理方法。
  11. 【請求項11】前記ユーザ情報データベースは、 ユーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味
    ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した
    構成を持ち、 前記ユーザ抽出ステップは、 検索要求ピア機器に対応して登録されたユーザの興味ベ
    クトルと、前記ユーザ情報データベースに登録された他
    のユーザの興味ベクトルとの距離を算出し、算出された
    距離の小さい順にシーケンシャルにユーザを抽出するス
    テップを含み、 前記問い合わせ実行ステップは、 前記ユーザ抽出ステップにおいて抽出したシーケンシャ
    ルに基づいたユーザ順に各ユーザに対応して設定された
    ピア機器に対してコンテンツ保持の問い合わせを実行す
    ることを特徴とする請求項9に記載のデータ処理方法。
  12. 【請求項12】前記ユーザ情報データベースは、 ユーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味
    ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した
    構成を持ち、 前記ユーザ抽出ステップは、 検索要求ピア機器に対応して登録されたユーザの興味ベ
    クトルと、前記ユーザ情報データベースに登録された他
    のユーザの興味ベクトルとの距離を算出し、算出された
    距離の等しいユーザ間のベクトル長を算出し、算出され
    たベクトル長の大きい順にシーケンシャルにユーザを抽
    出するステップを含み、 前記問い合わせ実行ステップは、 前記ユーザ抽出ステップにおいて抽出したシーケンシャ
    ルに基づいたユーザ順に各ユーザに対応して設定された
    ピア機器に対してコンテンツ保持の問い合わせを実行す
    ることを特徴とする請求項9に記載のデータ処理方法。
  13. 【請求項13】前記ユーザ情報データベースは、 ユーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味
    ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した
    構成を持ち、 前記制御用サーバは、さらに、 ピア機器からの検索要求に基づくコンテンツ検索処理実
    行に基づく検索要求ユーザの興味ベクトル更新処理を実
    行し、 前記興味ベクトル更新処理は、検索要求ユーザの興味ベ
    クトルと、コンテンツ取得先のピア機器のユーザの興味
    ベクトルとの距離を小さくする処理として実行すること
    を特徴とする請求項9に記載のデータ処理方法。
  14. 【請求項14】前記ユーザ情報データベースは、 ユーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味
    ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した
    構成を持ち、 前記制御用サーバは、さらに、 ピア機器からの検索要求に基づくコンテンツ検索処理実
    行が所定時間発生しない場合に検索要求ユーザの興味ベ
    クトル更新処理を実行し、 前記興味ベクトル更新処理は、検索要求ユーザの興味ベ
    クトルと、該検索要求ユーザが初期登録時に前記ユーザ
    情報データベースに登録した初期興味ベクトルとの距離
    を小さくする処理として実行することを特徴とする請求
    項9に記載のデータ処理方法。
  15. 【請求項15】前記データ処理方法において、 前記制御用サーバは、さらに、 問い合わせ実行ステップにおいて発見されたコンテンツ
    保持ピア機器のアドレス情報を前記検索要求ピア機器に
    対して送信する処理を実行することを特徴とする請求項
    9に記載のデータ処理方法。
  16. 【請求項16】前記データ処理方法において、 前記制御用サーバは、さらに、 ピア機器からのユーザ登録情報を受信し、該ユーザ情報
    中に興味情報が含まれている場合は、該興味情報に基づ
    く興味ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて前
    記ユーザ情報データベースに登録し、ピア機器からのユ
    ーザ登録情報中に嗜好情報が含まれている場合、該嗜好
    情報に基づく嗜好ベクトルの興味ベクトルへの変換を実
    行し、変換した興味ベクトルを各ユーザの識別データに
    対応させて前記ユーザ情報データベースに登録する処理
    を実行することを特徴とする請求項9に記載のデータ処
    理方法。
  17. 【請求項17】相互にネットワーク接続され、情報処理
    装置としての複数のピア機器と、制御用サーバからなる
    システムを構成する制御用サーバとしての情報処理装置
    であり、 前記複数のピア機器を利用するユーザの興味情報をジャ
    ンル毎の興味度を示すパラメータとして各ユーザの識別
    データに対応させて保持したユーザ情報データベース
    と、 ピア機器から受信するコンテンツ検索要求に応じて、該
    検索要求ピア機器に対応して登録されたユーザの興味情
    報を前記ユーザ情報データベースから取得し、取得した
    興味情報に近い興味情報を有するユーザを、前記ユーザ
    情報データベースから抽出するコンテンツ検索要求処理
    手段と、 前記コンテンツ検索要求処理手段において抽出したユー
    ザに対応して設定されたピア機器に対してコンテンツ保
    持の問い合わせを実行する機器検索要求発行手段と、 を有することを特徴とする情報処理装置。
  18. 【請求項18】前記ユーザ情報データベースは、 ユーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味
    ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した
    構成を持ち、 前記コンテンツ検索要求処理手段は、 検索要求ピア機器に対応して登録されたユーザの興味ベ
    クトルと、前記ユーザ情報データベースに登録された他
    のユーザの興味ベクトルとの距離を算出し、算出された
    距離の小さい興味ベクトルを持つユーザを、検索要求ピ
    ア機器に対応して登録されたユーザの興味情報に近い興
    味情報を有するユーザとして抽出する処理を実行する構
    成であることを特徴とする請求項17に記載の情報処理
    装置。
  19. 【請求項19】前記ユーザ情報データベースは、 ユーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味
    ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した
    構成を持ち、 前記コンテンツ検索要求処理手段は、 検索要求ピア機器に対応して登録されたユーザの興味ベ
    クトルと、前記ユーザ情報データベースに登録された他
    のユーザの興味ベクトルとの距離を算出し、算出された
    距離の小さい順にシーケンシャルにユーザを抽出し、 前記機器検索要求発行手段は、 前記コンテンツ検索要求処理手段において抽出したシー
    ケンシャルに基づいたユーザ順に各ユーザに対応して設
    定されたピア機器に対してコンテンツ保持の問い合わせ
    を実行する構成であることを特徴とする請求項17に記
    載の情報処理装置。
  20. 【請求項20】前記ユーザ情報データベースは、 ユーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味
    ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した
    構成を持ち、 前記コンテンツ検索要求処理手段は、 検索要求ピア機器に対応して登録されたユーザの興味ベ
    クトルと、前記ユーザ情報データベースに登録された他
    のユーザの興味ベクトルとの距離を算出し、算出された
    距離の等しいユーザ間のベクトル長を算出し、算出され
    たベクトル長の大きい順にシーケンシャルにユーザを抽
    出し、 前記機器検索要求発行手段は、 前記コンテンツ検索要求処理手段において抽出したシー
    ケンシャルに基づいたユーザ順に各ユーザに対応して設
    定されたピア機器に対してコンテンツ保持の問い合わせ
    を実行する構成であることを特徴とする請求項17に記
    載の情報処理装置。
  21. 【請求項21】前記ユーザ情報データベースは、 ユーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味
    ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した
    構成を持ち、 前記情報処理装置は、さらにユーザ興味管理手段を有
    し、 前記ユーザ興味管理手段は、 ピア機器からの検索要求に基づくコンテンツ検索処理実
    行に基づく検索要求ユーザの興味ベクトル更新処理を実
    行する構成であり、 前記興味ベクトル更新処理は、検索要求ユーザの興味ベ
    クトルと、コンテンツ取得先のピア機器のユーザの興味
    ベクトルとの距離を小さくする処理として実行する構成
    であることを特徴とする請求項17に記載の情報処理装
    置。
  22. 【請求項22】前記ユーザ情報データベースは、 ユーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味
    ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した
    構成を持ち、 前記情報処理装置は、さらにユーザ興味管理手段を有
    し、 前記ユーザ興味管理手段は、 ピア機器からの検索要求に基づくコンテンツ検索処理実
    行が所定時間発生しない場合に検索要求ユーザの興味ベ
    クトル更新処理を実行する構成であり、 前記興味ベクトル更新処理は、検索要求ユーザの興味ベ
    クトルと、該検索要求ユーザが初期登録時に前記ユーザ
    情報データベースに登録した初期興味ベクトルとの距離
    を小さくする処理として実行する構成であることを特徴
    とする請求項17に記載の情報処理装置。
  23. 【請求項23】前記コンテンツ検索要求処理手段は、 検索要求ピア機器から受信するコンテンツ検索要求に含
    まれるユーザ識別子に基づいて、ユーザの興味情報を前
    記ユーザ情報データベースから取得し、取得した興味情
    報に近い興味情報を有するユーザを、前記ユーザ情報デ
    ータベースから抽出する処理を実行するとともに、前記
    コンテンツ検索要求処理手段において発見されたコンテ
    ンツ保持ピア機器のアドレス情報を前記検索要求ピア機
    器に対して送信する処理を実行する構成であることを特
    徴とする請求項17に記載の情報処理装置。
  24. 【請求項24】前記ユーザ情報データベースは、 ユーザの興味情報をジャンル別のパラメータとした興味
    ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて保持した
    構成を持ち、 前記情報処理装置は、さらにユーザ情報登録要求処理手
    段を有し、 前記ユーザ情報登録要求処理手段は、 ピア機器からのユーザ登録情報を受信し、該ユーザ情報
    中に興味情報が含まれている場合は、該興味情報に基づ
    く興味ベクトルを各ユーザの識別データに対応させて前
    記ユーザ情報データベースに登録し、 ピア機器からのユーザ登録情報中に嗜好情報が含まれて
    いる場合は、該嗜好情報に基づく嗜好ベクトルの興味ベ
    クトルへの変換を実行し、変換した興味ベクトルを各ユ
    ーザの識別データに対応させて前記ユーザ情報データベ
    ースに登録する処理を実行する構成であることを特徴と
    する請求項17に記載の情報処理装置。
  25. 【請求項25】ネットワーク接続された情報処理装置と
    してのピア機器からのコンテンツ検索要求に対応する処
    理を実行するコンピュータ・プグラムであり、 ピア機器を利用するユーザの興味情報をジャンル毎の興
    味度を示すパラメータとして各ユーザの識別データに対
    応させて保持したユーザ情報データベースの検索によ
    り、検索要求ピア機器に対応して登録されたユーザの興
    味情報を取得する検索ステップと、 前記検索ステップにおいて取得した興味情報に近い興味
    情報を有するユーザを、前記ユーザ情報データベースか
    ら抽出するユーザ抽出ステップと、 前記ユーザ抽出ステップにおいて抽出したユーザに対応
    して設定されたピア機器に対してコンテンツ保持の問い
    合わせを実行する問い合わせ実行ステップと、 を有することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
JP2001377659A 2001-12-11 2001-12-11 データ処理システム、データ処理方法、および情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラム Expired - Fee Related JP3997774B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001377659A JP3997774B2 (ja) 2001-12-11 2001-12-11 データ処理システム、データ処理方法、および情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラム
US10/315,491 US7630960B2 (en) 2001-12-11 2002-12-10 Data processing systems and methods for data retrieval
KR1020020078350A KR100990098B1 (ko) 2001-12-11 2002-12-10 데이터 처리 시스템, 데이터 처리 방법, 정보 처리 디바이스, 및 컴퓨터 판독가능 기록 매체

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001377659A JP3997774B2 (ja) 2001-12-11 2001-12-11 データ処理システム、データ処理方法、および情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003178089A true JP2003178089A (ja) 2003-06-27
JP2003178089A5 JP2003178089A5 (ja) 2005-03-17
JP3997774B2 JP3997774B2 (ja) 2007-10-24

Family

ID=19185570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001377659A Expired - Fee Related JP3997774B2 (ja) 2001-12-11 2001-12-11 データ処理システム、データ処理方法、および情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7630960B2 (ja)
JP (1) JP3997774B2 (ja)
KR (1) KR100990098B1 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005056247A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Sony Corp 情報端末装置、サーバ装置およびプログラム
JP2007058688A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Sharp Corp 情報処理装置、コンテンツ提供装置、情報処理装置の制御方法、情報処理装置の制御プログラム、および情報処理装置の制御プログラムを記録した記録媒体
JP2007140604A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Kyushu Institute Of Technology ピュア型ピアツーピアネットワーク内の資源検索方法
JP2007515011A (ja) * 2003-12-19 2007-06-07 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ P2pネットワーク上の配信ドリブンバーチャルコミュニティ
JP2007323225A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Access Co Ltd システム、端末、サーバ、及び、動的情報提供方法
JP2009506455A (ja) * 2005-08-30 2009-02-12 マイクロソフト コーポレーション ネットワークにおけるファイルの分散キャッシング
JP2009151773A (ja) * 2008-12-10 2009-07-09 Sony Corp 情報端末装置、情報端末装置の処理方法およびプログラム
JP2013504100A (ja) * 2009-09-01 2013-02-04 ロヴィ テクノロジーズ コーポレイション コンテンツの調節可能な配布のための方法およびシステム
JP2016116100A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 Kddi株式会社 管理サーバ、コンテンツ共有システム及びコンテンツ共有方法

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7159039B1 (en) * 2000-02-28 2007-01-02 Verizon Laboratories Inc. Systems and methods for providing in-band and out-band message processing
US20040205242A1 (en) * 2003-03-12 2004-10-14 Zhichen Xu Querying a peer-to-peer network
JP2006525584A (ja) * 2003-04-29 2006-11-09 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 単一のクエリ結果にマッピングされたp2pネットワークへの同一記録
KR100928395B1 (ko) * 2003-06-26 2009-11-23 주식회사 케이티 P2p 망에서 호스트 브라우즈 프로토콜을 이용한 유사데이터 취합 방법
US7213036B2 (en) * 2003-08-12 2007-05-01 Aol Llc System for incorporating information about a source and usage of a media asset into the asset itself
US7975035B2 (en) * 2003-12-01 2011-07-05 International Business Machines Corporation Method and apparatus to support application and network awareness of collaborative applications using multi-attribute clustering
JP2008507752A (ja) * 2004-07-23 2008-03-13 エレクトロニクス アンド テレコミュニケーションズ リサーチ インスチチュート アプリケーションプログラムのダウンロードを支援する拡張されたパッケージ構成、並びに、これを利用したアプリケーションプログラムサービス方法及びシステム
TR201907399T4 (tr) * 2004-11-17 2019-06-21 Koninklijke Philips Nv Yayın içeriğini tanımlama.
US8095523B2 (en) * 2004-12-29 2012-01-10 Baynote, Inc. Method and apparatus for context-based content recommendation
JP4615344B2 (ja) * 2005-03-24 2011-01-19 株式会社日立製作所 データ処理システム及びデータベースの管理方法
US7516123B2 (en) * 2005-04-14 2009-04-07 International Business Machines Corporation Page rank for the semantic web query
US20060235842A1 (en) * 2005-04-14 2006-10-19 International Business Machines Corporation Web page ranking for page query across public and private
JP4179341B2 (ja) * 2006-06-01 2008-11-12 ソニー株式会社 情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体
US20070282905A1 (en) * 2006-06-06 2007-12-06 Sony Ericsson Mobile Communications Ab Communication terminals and methods for prioritizing the playback of distributed multimedia files
GB0611435D0 (en) * 2006-06-09 2006-07-19 Infinite Data Storage Ltd Place-shifting apparatus and system
US20070299820A1 (en) * 2006-06-22 2007-12-27 Dennis Bushmitch CRID-based metadata management architecture and service for p2p networks
US8285829B2 (en) 2008-12-22 2012-10-09 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for providing peer selection in a network
US20130054558A1 (en) * 2011-08-29 2013-02-28 Microsoft Corporation Updated information provisioning
US9836545B2 (en) 2012-04-27 2017-12-05 Yahoo Holdings, Inc. Systems and methods for personalized generalized content recommendations
US8996530B2 (en) * 2012-04-27 2015-03-31 Yahoo! Inc. User modeling for personalized generalized content recommendations
US9785883B2 (en) 2012-04-27 2017-10-10 Excalibur Ip, Llc Avatars for use with personalized generalized content recommendations
WO2014155553A1 (ja) * 2013-03-27 2014-10-02 富士通株式会社 分散処理のための情報処理方法、情報処理装置及びプログラム、並びに分散処理システム
CN111694971A (zh) * 2020-06-10 2020-09-22 三星电子(中国)研发中心 一种内容的推荐方法和系统

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5619692A (en) * 1995-02-17 1997-04-08 International Business Machines Corporation Semantic optimization of query order requirements using order detection by normalization in a query compiler system
US6236768B1 (en) * 1997-10-14 2001-05-22 Massachusetts Institute Of Technology Method and apparatus for automated, context-dependent retrieval of information
US6134532A (en) * 1997-11-14 2000-10-17 Aptex Software, Inc. System and method for optimal adaptive matching of users to most relevant entity and information in real-time
US6356879B2 (en) * 1998-10-09 2002-03-12 International Business Machines Corporation Content based method for product-peer filtering
JP2000187666A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Ntt Data Corp 関連情報提供システム、嗜好類似度評価システム、情報紹介システム、関心情報取得方法、嗜好類似度評価方法及び記録媒体
JP2000194725A (ja) * 1998-12-25 2000-07-14 Just Syst Corp 類似グル―プ抽出装置、及び類似グル―プ抽出プログラムが記憶された記憶媒体
US6654735B1 (en) * 1999-01-08 2003-11-25 International Business Machines Corporation Outbound information analysis for generating user interest profiles and improving user productivity
US6834294B1 (en) * 1999-11-10 2004-12-21 Screenboard Technologies Inc. Methods and systems for providing and displaying information on a keyboard
WO2001046843A2 (en) * 1999-12-21 2001-06-28 Tivo, Inc. Intelligent peer-to-peer system and method for collaborative suggestions and propagation of media
US6981040B1 (en) * 1999-12-28 2005-12-27 Utopy, Inc. Automatic, personalized online information and product services
JP2001306606A (ja) * 2000-04-24 2001-11-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 通信相手選定方法及び通信相手選定処理プログラムを記録した記録媒体
US6621930B1 (en) * 2000-08-09 2003-09-16 Elron Software, Inc. Automatic categorization of documents based on textual content
US6647383B1 (en) * 2000-09-01 2003-11-11 Lucent Technologies Inc. System and method for providing interactive dialogue and iterative search functions to find information
KR20000072731A (ko) * 2000-09-22 2000-12-05 김병록 피투피 방식의 전자 상거래 중개 검색 시스템과 피어프로그램을 이용한 다양한 광고 게재 및 활성화 방법.
US6845374B1 (en) * 2000-11-27 2005-01-18 Mailfrontier, Inc System and method for adaptive text recommendation
US6832242B2 (en) * 2000-12-28 2004-12-14 Intel Corporation System and method for automatically sharing information between handheld devices
US7308496B2 (en) * 2001-07-31 2007-12-11 Sun Microsystems, Inc. Representing trust in distributed peer-to-peer networks

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005056247A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Sony Corp 情報端末装置、サーバ装置およびプログラム
JP2007515011A (ja) * 2003-12-19 2007-06-07 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ P2pネットワーク上の配信ドリブンバーチャルコミュニティ
JP2007058688A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Sharp Corp 情報処理装置、コンテンツ提供装置、情報処理装置の制御方法、情報処理装置の制御プログラム、および情報処理装置の制御プログラムを記録した記録媒体
JP2009506455A (ja) * 2005-08-30 2009-02-12 マイクロソフト コーポレーション ネットワークにおけるファイルの分散キャッシング
JP2007140604A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Kyushu Institute Of Technology ピュア型ピアツーピアネットワーク内の資源検索方法
JP2007323225A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Access Co Ltd システム、端末、サーバ、及び、動的情報提供方法
JP2009151773A (ja) * 2008-12-10 2009-07-09 Sony Corp 情報端末装置、情報端末装置の処理方法およびプログラム
JP2013504100A (ja) * 2009-09-01 2013-02-04 ロヴィ テクノロジーズ コーポレイション コンテンツの調節可能な配布のための方法およびシステム
JP2016116100A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 Kddi株式会社 管理サーバ、コンテンツ共有システム及びコンテンツ共有方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7630960B2 (en) 2009-12-08
KR100990098B1 (ko) 2010-10-29
JP3997774B2 (ja) 2007-10-24
US20030120634A1 (en) 2003-06-26
KR20030047856A (ko) 2003-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3997774B2 (ja) データ処理システム、データ処理方法、および情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラム
US9348918B2 (en) Searching content in distributed computing networks
KR102338208B1 (ko) 데이터를 처리하기 위한 방법, 장치 및 시스템
JP3907184B2 (ja) データベース検索システム及びデータ共有システム
WO2017193783A1 (zh) 用户位置信息保护方法和装置
US7043470B2 (en) Method and apparatus for improving querying
CN113094334B (zh) 基于分布式存储的数字服务方法、装置、设备及储存介质
JP5537428B2 (ja) ワイヤレス通信ネットワークを通じた検索インデックス断片の標的設定した配信
US20040205242A1 (en) Querying a peer-to-peer network
WO2021238555A1 (zh) 信息搜索
US20090192999A1 (en) Search service providing system and search service providing method
KR20110087587A (ko) 영상 검색 방법 및 장치
Zhang et al. Enabling Cooperative Privacy-preserving Personalized search in cloud environments
JP2011034323A (ja) 情報端末装置、情報検索方法、および情報検索プログラム
WO2013120412A1 (zh) 数据下载方法、终端、服务器和系统
US20060209717A1 (en) Distributed storing of network position information for nodes
JP2010277517A (ja) ファイル管理サーバ、ファイル管理システム、ファイル管理プログラム、及びファイル管理方法
JP7509948B2 (ja) データ配布制限のセキュアな管理
US20020092012A1 (en) Smart-caching system and method
Kang et al. A Semantic Service Discovery Network for Large‐Scale Ubiquitous Computing Environments
JP2002373175A (ja) サービス検索方法及びシステム
Thilliez et al. Evaluating location dependent queries using ISLANDS
JP2004094321A (ja) 情報処理システム、情報処理装置および方法、プログラム格納媒体、並びにプログラム
JP2004094320A (ja) 情報提供システムおよび方法、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
JP2010238143A (ja) ノード装置、ノード処理プログラム及び検索方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040423

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070730

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3997774

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130817

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees