JP2003177468A - プロジェクタ - Google Patents

プロジェクタ

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JP2003177468A
JP2003177468A JP2001377010A JP2001377010A JP2003177468A JP 2003177468 A JP2003177468 A JP 2003177468A JP 2001377010 A JP2001377010 A JP 2001377010A JP 2001377010 A JP2001377010 A JP 2001377010A JP 2003177468 A JP2003177468 A JP 2003177468A
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light
light tunnel
tunnel
liquid crystal
mirror
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Application number
JP2001377010A
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English (en)
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Mikio Shindo
幹雄 新藤
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Tamron Co Ltd
Original Assignee
Tamron Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な機構で、精度良く各光学素子を位置決
めすることができるプロジェクタを提供する。 【解決手段】 本発明のプロジェクタ(1)は、光源
(18)と、画像を投射するための投影レンズ(10)
と、光源からの光を投影レンズに導くための光路を構成
し、光学素子を保持するための部品保持部が内壁に形成
されたライトトンネル(42、44、46、48、5
0、52)と、このライトトンネルの中に配置された、
少なくともダイクロイックミラー(24、26)、又
は、ミラー(28、30、32)を含む光学素子と、を
有し、光学素子の少なくとも一つが、ライトトンネルの
内壁に形成された部品保持部(54)によって保持され
ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロジェクタに関
し、特に、光源からの光を色分解光学系によって色分解
し、色分解された各色を変調して像を形成するプロジェ
クタに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平10−48743号公報には、液
晶プロジェクタのミラー保持機構が記載されている。こ
のミラー保持機構は、ミラーの隣り合う2辺を保持する
ガイド溝を有するレール部材と、各ガイド溝の反対側に
取付けられた、ミラーをミラーの板厚方向と直交する方
向に押圧力を発生させる押圧ばねによって構成されてい
る。また、レール部材に設けられたガイド溝は、勾配を
有しており、溝の最小幅は、保持すべきミラーの厚さよ
りも狭く形成されている。レール部材をプロジェクタの
筐体に取付け、レール部材の勾配を有する溝にミラーを
挿入し、押圧ばねによってミラーを押圧することによ
り、ミラーが確実に保持される。
【0003】一方、特開2000−36970号公報に
は、画像投影装置(プロジェクタ)が記載されている。
このプロジェクタでは、照明系色分解素子、透過型液晶
等の光学素子の周囲を樹脂成形した枠を取付けて、照明
系色分解ユニット、透過型液晶パネルユニット等のユニ
ットが構成される。この樹脂成形した枠には、位置決め
ダボが設けられており、この位置決めダボによって各ユ
ニットが位置決めされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した、特開平10
−48743号公報、及び、特開2000−36970
号公報に記載された光学素子の取り付け方法において
は、まず、光学素子を取付けるべきプロジェクタの筐体
等に光学素子固定用の部材が取付けられ、この部材に光
学素子が取付けられるため、各部材の寸法誤差等が累積
し、部品の位置精度、部品間の相対的位置関係、部品の
水平度、垂直度等の精度が悪化するという問題がある。
【0005】従って、各光学素子の取り付け精度を確保
するために、各素子の位置調整、補正等が必要となり、
機構の複雑化、それに伴う部品コストの増大、及び、製
造コストの増大を招くという問題がある。本発明は、簡
単な機構で、精度良く各光学素子を位置決めすることが
できるプロジェクタを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明のプロジェクタは、光源と、画像を投射
するための投影レンズと、光源からの光を投影レンズに
導くための光路を構成し、光学素子を保持するための部
品保持部が内壁に形成されたライトトンネルと、このラ
イトトンネルの中に配置された、少なくともダイクロイ
ックミラー、又は、ミラーを含む光学素子と、を有し、
光学素子の少なくとも一つが、ライトトンネルの内壁に
形成された部品保持部によって保持されることを特徴と
している。
【0007】このように構成された本発明においては、
光源から射出された光は、ライトトンネルに入り、ライ
トトンネル内の内壁に形成された部品保持部によって保
持されたダイクロイックミラー、又は、ミラー等の光学
素子によって、例えば、色分解等の処理を受け、投影レ
ンズから投射される。この構成により、簡単な機構で、
精度良く光学素子を位置決めすることができる。
【0008】好ましくは、部品保持部は、ライトトンネ
ル内に形成された溝である。また、光学素子はライトト
ンネル内に形成された溝に直接挿入されることによって
保持されるのが良い。この構成によれば、光学素子を取
付ける際に介在する部材によって生じる、取付位置の誤
差の累積を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態によ
るプロジェクタ1の収納時を示す斜視図であり、図2は
プロジェクタ1の使用時を示す斜視図である。
【0010】本発明の実施形態によるプロジェクタ1
は、照明光学系(図示せず)、投影レンズ(図示せ
ず)、電源(図示せず)等を内蔵した第1筐体2と、画
像処理回路等の電子回路(図示せず)を内蔵した第2筐
体4によって構成され、これら第1、第2筐体は、ヒン
ジ部品6によって回動可能に連結されている。このヒン
ジ部品6は、第1筐体の側面2bと第2筐体の側面4b
が接する図1に示す収納状態から、第1筐体の上面2
a、第2筐体の上面4aが接触して第1筐体が第2筐体
の上に支持される図2に示す使用状態に、プロジェクタ
1を変形させることができるように構成されている。複
数の操作スイッチ8が第1筐体の外側側面に設けられて
いる。投影レンズ10及び通気口12が、図2に示すよ
うな、使用時にのみ露出する第1筐体の内側側面2bに
設けられている。
【0011】図3は、第1、第2筐体の内部を示す断面
図である。図示するように、第1筐体2は、照明光学系
14と、照明光学系用電源16と、投影レンズ10とを
内蔵している。また、第2筐体4は、画像処理回路等を
搭載した電子回路基板56と、この電子回路基板56の
回路を作動させるための直流電源58とを内蔵する。照
明光学系14は、光源18と、ライトパイプ20と、偏
光変換素子21と、第1コンデンサレンズ22、第2コ
ンデンサレンズ23と、色分解光学系を構成する第1ダ
イクロイックミラー24、第2ダイクロイックミラー2
6と、ミラー28、30、32と、変調光学系である透
過型液晶板34、36、38と、合成光学系であるダイ
クロイックプリズム40とを有する。これらの各光学素
子は、第1乃至第6ライトトンネル42、44、46、
48、50、52の中に各々配置されている。
【0012】好ましくは、これらのライトトンネルは、
必要最小限の太さとし、投影レンズ10から射出すべき
光の形状に対応した断面形状にする。即ち、アスペクト
比4:3の断面形状の光を射出する場合には、ライトト
ンネルの断面形状を概略矩形とし、その矩形の縦横の比
を4:3とするのが良い。好ましくは、ライトパイプ2
0の内面は光の反射面とする。また、適用によっては、
ライトパイプ20の代りにロッドレンズを使用しても良
い。さらに、適用によっては、第1乃至第6ライトトン
ネル42、44、46、48、50、52の内面を光の
反射面としても良い。
【0013】光源18の光の射出方向にはライトパイプ
20が配置され、ライトパイプ20の光源18の反対側
の端部には偏光変換素子21が配置されている。第1ラ
イトトンネル42は、ライトパイプ20と連通するよう
に構成され、光源18から射出され、ライトパイプ20
及び偏光変換素子21を通過した光線を受け入れる。第
1ライトトンネル42の入口部にはコンデンサレンズ2
2が取付けられている。第2ライトトンネル44は、第
1ライトトンネル42と連通し、第1ライトトンネル4
2のコンデンサレンズ22よりも先端の側から、第1ラ
イトトンネル42に対して直角に延びている。第1ダイ
クロイックミラー24は、第1ライトトンネル42と第
2ライトトンネル42との分岐点に、第1ライトトンネ
ル42に対して45゜の角度をなして取付けられてい
る。このダイクロイックミラー24は、赤色光を反射さ
せ、それを第2ライトトンネル44に差し向け、他の色
の光を透過させるように構成されている。
【0014】第3ライトトンネル46は、第1ライトト
ンネル42と連通し、第2ライトトンネル44に対して
平行に、第2ライトトンネル44よりも先端の側から、
第1ライトトンネル42に対して直角に延びる。第2ダ
イクロイックミラー26は、第1ライトトンネル42と
第3ライトトンネル46との分岐点に、第1ライトトン
ネル42に対して45゜の角度をなして取付けられてい
る。この第2ダイクロイックミラー26は、緑色光を反
射させ、それを第3ライトトンネル46に差し向け、他
の色の光(青色光)を透過させるように構成されてい
る。
【0015】第4ライトトンネル48は、第1ライトト
ンネル42と連通し、第3ライトトンネル46に対して
平行に、第1ライトトンネル42の先端から、第1ライ
トトンネル42に対して直角に延びる。ミラー28は、
第1ライトトンネル42の先端に、第1ライトトンネル
42に対して45゜の角度をなして取付けられている。
このミラー28は、入射光を第4ライトトンネル48に
差し向けるように構成されている。
【0016】第5ライトトンネル50は、第2ライトト
ンネル44と連通し、第2ライトトンネル44の先端か
ら第3ライトトンネル46の先端に向けて、第1ライト
トンネル42に対して平行に延びる。ミラー30が、第
2ライトトンネル44の先端に、第2ライトトンネル4
4に対して45゜の角度をなして取付けられ、ダイクロ
イックミラー24によって反射された赤色光を第5ライ
トトンネル50の方向に導く。
【0017】同様に、第6ライトトンネル52は、第4
ライトトンネル48と連通し、第4ライトトンネル48
の先端から第3ライトトンネル46の先端に向けて、第
1ライトトンネル42に対して平行に延びる。ミラー3
2が、第4ライトトンネル48の先端に、第4ライトト
ンネル48に対して45゜の角度をなして取付けられ、
ミラー28によって反射された青色光を第6ライトトン
ネル52の方向に導く。
【0018】赤色光を変調するための液晶板34が第5
ライトトンネル50の先端に、緑色光を変調するための
液晶板36が第3ライトトンネル46の先端に、青色光
を変調するための液晶板38が第6ライトトンネル52
の先端に夫々配置されている。概略立方体のダイクロイ
ックプリズム40が、第3、第5、第6ライトトンネル
の合流点に配置されている。ダイクロイックプリズム4
0には、その対角線の方向に向けられた、赤色光のみを
反射させる反射面40rと、反射面40rと直交する方
向に向けられた、青色光のみを反射させる反射面40b
とが設けられている。これにより、ダイクロイックプリ
ズム40は、第5ライトトンネル50から入射して液晶
板34によって変調された赤色光、第3ライトトンネル
46から入射して液晶板36によって変調された緑色
光、及び、第6ライトトンネル52から入射して液晶板
38によって変調された入射する青色光を夫々ダイクロ
イックプリズム40の射出面40aに導き、各色の光を
合成するように構成される。投影レンズ10はダイクロ
イックプリズム40の射出面40aに隣接して配置さ
れ、ダイクロイックプリズム40によって合成された光
が、投影レンズ10から投影されるように構成される。
【0019】図4は、第1ダイクロイックミラー24の
第1ライトトンネル42への取り付けを示す拡大断面図
である。本実施形態では、各ライトライトトンネルに所
定の寸法精度で形成された部品保持部である溝54が設
けられている。第1ダイクロイックミラー24の周囲の
四辺は、固定用の部材等を介さず、直接、溝54に挿入
されている。好ましくは、溝54にテーパを付け、溝5
4の底で最も幅が狭く、溝54の入口部分で最も幅が広
くなるように構成する。同様に、第2ダイクロイックミ
ラー26、ミラー28、30、32も同様に、各ライト
トンネルに形成された溝(図示せず)に直接挿入するこ
とによって固定されている。また、好ましくは、各ライ
トトンネルは、部品保持部を精度良く形成するために、
例えば、アルミニウム等の金属で構成するのが良い。
【0020】溝54にはテーパが付けられているので、
溝54の幅、又は、ダイクロイックミラー等の光学素子
の厚さ等に僅かな寸法誤差がある場合にも、光学素子と
溝との間に隙間が生じにくくなる。ダイクロイックミラ
ー等の各光学素子は、溝54にガタなく受け入れられる
ことによって、確実に各ライトトンネルに固定される。
また、各光学素子の位置決め精度及び相対的な位置関係
は、各ライトトンネルに形成された溝54の工作精度の
みによって規定される。従って、十分な精度で各ライト
トンネルを構成することにより、照明光学系14の調整
は、第1コンデンサレンズ22、及び、第2コンデンサ
レンズ23のみによって行うことができる。また、適用
によっては、第1コンデンサレンズ22、第2コンデン
サレンズ23等、他の光学素子も、同様の取り付け方法
でライトトンネルに取付けても良い。
【0021】図5は、各ライトトンネル46、50、5
2、液晶板32、36、38、及び、ダイクロイックプ
リズム40の取り付けを示す切断斜視図である。図5に
示すように、保持部品60が、ダイクロイックプリズム
40を中に受け入れて保持する。液晶板34は第5ライ
トトンネル50と保持部品60との間に挟持される。同
様に、液晶板36は第3ライトトンネル46と保持部品
60との間に、液晶板38は第6ライトトンネル52と
保持部品60との間に夫々挟持される。
【0022】図6は、保持部品60を示す斜視図であ
る。保持部品60は、概ね6面体状のフレーム構造を有
し、内側にダイクロイックプリズム40を受け入れるた
めのプリズム受入れ穴62と、液晶板を各々保持するた
めの3つの液晶板保持凹部64が形成されている。プリ
ズム受入れ穴62は、ダイクロイックプリズム40を受
入れ、ガタなく保持することができるように所定の寸法
精度で形成されている。液晶板保持凹部64は、保持部
品60の4つの側面のうちの3つの面に夫々形成されて
いる。各液晶板保持凹部64は、液晶板当接面66と、
外周面68とを有する。液晶板保持凹部64に受け入れ
られた液晶板は、板面の外縁部が液晶板当接面66と当
接し、側面が外周面68と当接した状態で保持される。
液晶板当接面66は、ダイクロイックプリズム40の入
射面との間に所定の間隔を隔てて、液晶板を入射面と平
行に保持することができるように、所要の寸法精度で形
成される。
【0023】ダイクロイックプリズム40が保持部品6
0の中にガタなく受け入れられ、且つ、各ライトトンネ
ルによって各液晶板が液晶保持凹部64の中の液晶板当
接面66に押付けられることによって、各液晶板がダイ
クロイックプリズム40に対して所定の精度で位置決め
される。
【0024】図7は、図3のVII−VIIにおける第1筐体
2の側断面図である。図7に示すように、光源18は、
ランプ70と、該ランプの光を反射させて光を第1ライ
トトンネルに差し向けるランプリフレクタ72と、該ラ
ンプリフレクタ72の開放部を覆う防爆用ガラス74と
を有する。
【0025】照明光学系を冷却するための軸流ファン7
6が、ランプリフレクタ72の背面に配置されている。
軸流ファン76によって筐体2の中に導入された空気を
第1ライトトンネル42に差し向けるためのダクト82
がランプリフレクタ72の前面側に設けられている。ま
た、フィン84がダクト82の内面に設けられ、ランプ
リフレクタ72の背面から前面に向かって流れ、ダクト
82の中に流入した空気の一部を光源18の方へ差し向
ける。さらに、軸流ファン76によって筐体2の内部に
吸入された空気を排出するためのファン78が、ダイク
ロイックプリズム40の下方に設けられる。各ライトト
ンネルから筐体2に熱を逃すために、種々の厚さの熱伝
導シート80がライトトンネルに貼り付けられる。熱伝
導シート80は、熱伝導率の高い材料で構成され、ライ
トトンネルと、第1筐体2との両方に直接接触するよう
に取付けられる。
【0026】次に、本発明の実施形態によるプロジェク
タ1の作用を説明する。プロジェクタ1を使用するとき
は、第1筐体2を回動させることによって、プロジェク
タ1を図1に示す収納状態から図2に示す使用状態に変
形させる。使用状態においては、第1筐体2の上に第2
筐体4が支持されるので、第2筐体4はプロジェクタ1
の脚として機能する。また、収納状態においては、投影
レンズ10は第2筐体4によって覆われているので、第
2筐体4は投影レンズ10を保護するためのレンズキャ
ップとして機能する。同様に、第2筐体4は、通気口を
保護し、通気口からの埃等の侵入を阻止する保護カバー
としても機能する。
【0027】プロジェクタ1を使用状態に変形させた後
で、操作スイッチ8を操作してプロジェクタ1の電源を
投入し、図2に示すように、投影レンズ10を第1筐体
2から突出させる。次いで、操作スイッチ8によって光
源18のランプ70を点灯させる。
【0028】ランプ70から射出した光は、直接、又
は、ランプリフレクタ72によって反射されてライトパ
イプ20に入射する。ライトパイプ20を通過した光は
第1ライトトンネル42内に取付けられた第1コンデン
サレンズ22を透過し、第1ダイクロイックミラー24
に入射する。第1ダイクロイックミラー24に入射した
光のうちの赤色光の波長成分は、第1ダイクロイックミ
ラー24によって反射され、第2ライトトンネル44内
に差し向けられる。第2ライトトンネル44を通過した
赤色光は、第2ライトトンネル44の先端に取付けられ
たミラー30によって反射される。ミラー30によって
反射された光は、第2ライトトンネル44の先端から第
2ライトトンネル44に対して直角に延びる第5ライト
トンネル50に入り、第5ライトトンネル50の先端に
取付けられた液晶板34に入射する。
【0029】一方、第1ダイクロイックミラー24に入
射した光のうちの赤色光以外の波長成分は、第1ダイク
ロイックミラー24を透過して、第2ダイクロイックミ
ラー26に入射する。第2ダイクロイックミラー26に
入射した光のうちの緑色光の波長成分は、第2ダイクロ
イックミラー26によって反射され、第3ライトトンネ
ル46内に差し向けられ、第3ライトトンネル46の先
端に取付けられた液晶板36に入射する。
【0030】また、第2ダイクロイックミラー26に入
射した光のうちの緑色光以外の波長成分の光である青色
光は、第2ダイクロイックミラー26を透過して、ミラ
ー28に入射する。この青色光は、ミラー28によって
反射され、第4ライトトンネル48内に差し向けられ、
第4ライトトンネル48内に取付けられた第2コンデン
サレンズ23を透過する。第2コンデンサレンズ23を
透過した青色光は、第4ライトトンネル48の先端に取
付けられたミラー32によって反射される。ミラー32
によって反射された光は、第4ライトトンネル48の先
端から第4ライトトンネル48に対して直角に延びる第
6ライトトンネル52に入り、第6ライトトンネル52
の先端に取付けられた液晶板38に入射する。
【0031】液晶板34に入射した赤色光は、液晶板3
4によって変調されてダイクロイックプリズム40に入
射する。ダイクロイックプリズム40内に設けられた反
射面40rは、赤色光を反射し、それを投影レンズ10
に差し向ける。同様に、液晶板36に入射した緑色光
は、液晶板36によって変調されてダイクロイックプリ
ズム40に入射する。この緑色光は、ダイクロイックプ
リズム40内に設けられた反射面40r、40bを透過
して投影レンズ10に入射する。また、液晶板38に入
射した青色光は、液晶板38によって変調されてダイク
ロイックプリズム40に入射する。ダイクロイックプリ
ズム40内に設けられた反射面40bは、青色光を反射
し、それを投影レンズ10に差し向ける。これにより、
液晶板34、36、38で変調された光は、ダイクロイ
ックプリズム40によって合成されて投影レンズ10に
入射し、スクリーン(図示せず)上に結像する。
【0032】次に、照明光学系に対する冷却作用につい
て説明する。軸流ファン76は、第1筐体2の外部から
空気を吸込み、ランプリフレクタ72の後側から前側に
向かって空気を流す。軸流ファン76はランプリフレク
タ72の真後ろに取付けられているので、ランプリフレ
クタ72の周囲には、軸流ファン76によって均一な気
流が生起される。ランプリフレクタ72の背面に沿って
流れた空気は、ランプリフレクタ72の前方に設けられ
たダクト82の中に入る。ダクト82の中に入った空気
の一部は、ダクト82内に設けられたフィン84によっ
て偏向され、渦を形成する。この渦による気流は、ラン
プリフレクタ72の前面に設けられた防爆用ガラス74
の周辺部の加熱を防止する。
【0033】また、各ライトトンネルの熱は、ライトト
ンネルに貼り付けられた熱伝導シート80に伝わり、更
に、熱伝導シート80と接触している第1筐体2に伝わ
って第1筐体2から外気に発散される。
【0034】本発明の実施形態によるプロジェクタによ
れば、簡単な機構で、精度良く各光学素子を位置決めす
ることができる。また、光源から各液晶板までの光路が
必要にして十分な断面積を有するライトトンネルによっ
て構成されているため、必要最小限の大きさで構成され
たダイクロイックミラー、ミラー等を、ライトトンネル
に直接配置することが可能になる。更に、光学素子をラ
イトトンネルに直接取付けることによって、それらの間
に介在する部材の誤差が累積することがない。また、ダ
イクロイックミラー、ミラー等の光学素子の相対的な位
置関係が、ライトトンネルの工作精度のみによって規定
されるので、照明光学系の調整をコンデンサレンズだけ
で行うことが可能になる。
【0035】以上、本発明の好ましい実施形態を説明し
たが、本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、特
許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内におい
て、開示した実施形態に種々の変更をすることができ
る。特に、上記実施形態では、本発明を、変調光学系と
して透過型液晶板を使用した液晶プロジェクタに適用し
た場合について説明したが、本発明を、DMD(Digita
l Micro Mirror Device)や、LCOS(Liquid Crysta
l on Silicon)等を使用したプロジェクタにも適用する
ことができる。
【0036】
【発明の効果】本発明のプロジェクタによれば、簡単な
機構で、精度良く各光学素子を位置決めすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるプロジェクタの収納状
態における斜視図である。
【図2】本発明の実施形態によるプロジェクタの使用状
態における斜視図である。
【図3】本発明の実施形態によるプロジェクタの上面断
面図である。
【図4】ダイクロイックミラーのライトトンネルへの取
り付け状態を示す断面図である。
【図5】各液晶板のダイクロイックプリズムへの取り付
け状態を示す切断斜視図である。
【図6】各液晶板を保持するための保持部品の斜視図で
ある。
【図7】光源及びダクトの構造を示す図3のVII-VII断
面図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ 2 第1筐体 4 第2筐体 6 ヒンジ部品 8 操作スイッチ 10 投影レンズ 12 通気口 14 照明光学系 16 照明光学系用電源 18 光源 20 ライトパイプ 21 偏光変換素子 22 第1コンデンサレンズ 23 第2コンデンサレンズ 24 第1ダイクロイックミラー 26 第2ダイクロイックミラー 28 ミラー 30 ミラー 32 ミラー 34 液晶板 36 液晶板 38 液晶板 40 ダイクロイックプリズム 42 第1ライトトンネル 44 第2ライトトンネル 46 第3ライトトンネル 48 第4ライトトンネル 50 第5ライトトンネル 52 第6ライトトンネル 54 溝 56 電子回路基板 58 直流電源 60 保持部品 62 プリズム受入れ穴 64 液晶板保持凹部 66 液晶板当接面 68 外周面 70 ランプ 72 ランプリフレクタ 74 防爆用ガラス 76 軸流ファン 78 ファン 80 熱伝導シート 82 ダクト 84 フィン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 21/14 G02B 7/18 A 33/12 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 画像を投射するための投影レンズと、 前記光源からの光を前記投影レンズに導くための光路を
    構成し、光学素子を保持するための部品保持部が内壁に
    形成されたライトトンネルと、 該ライトトンネルの中に配置された、少なくともダイク
    ロイックミラー、又は、ミラーを含む光学素子と、を有
    し、 前記光学素子の少なくとも一つが、前記ライトトンネル
    の内壁に形成された部品保持部によって保持されること
    を特徴とするプロジェクタ。
  2. 【請求項2】 前記部品保持部が、前記ライトトンネル
    内に形成された溝であることを特徴とする請求項1記載
    のプロジェクタ。
  3. 【請求項3】 前記光学素子が前記ライトトンネル内に
    形成された溝に直接挿入されることによって保持される
    ことを特徴とする請求項2記載のプロジェクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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