JP2003177396A - 半透過・反射型電気光学装置、電子機器、および半透過・反射型電気光学装置の製造方法 - Google Patents

半透過・反射型電気光学装置、電子機器、および半透過・反射型電気光学装置の製造方法

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JP2003177396A
JP2003177396A JP2001377304A JP2001377304A JP2003177396A JP 2003177396 A JP2003177396 A JP 2003177396A JP 2001377304 A JP2001377304 A JP 2001377304A JP 2001377304 A JP2001377304 A JP 2001377304A JP 2003177396 A JP2003177396 A JP 2003177396A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 反射モードおよび透過モードのいずれにおい
ても表示光量の増大を図ることのできる半透過・反射型
電気光学装置、それを備えた電子機器、および半透過・
反射型電気光学装置の製造方法を提供すること。 【解決手段】 反射型電気光学装置100のTFTアレ
イ基板10において、光反射膜8aの下層側には、凹凸
パターン8gを形成する凹凸形成層13aが屈折率がn
1の第1の感光性樹脂で形成され、この凹凸形成層13
aの上層には、屈折率がn2(n1>n2)の第2の感光
性樹脂からなる上層絶縁膜7aが形成され、かつ、凹凸
形成層13aには、光反射膜8aの光透過窓8dと平面
的に重なる領域に凸レンズ形状の凸部13cが形成され
ている。凸部13cは、裏面側から入射した光を光透過
窓8dに向けて屈折させる集光レンズとして機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半透過・反射型電
気光学装置、それを用いた電子機器、および半透過・反
射型電気光学装置の製造方法に関するものである。さら
に詳しくは、半透過・反射型電気光学装置の画素構成に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶装置などの電気光学装置は、各種機
器の直視型の表示装置として用いられている。このよう
な電気光学装置のうち、例えば、画素スイッチング用の
非線形素子としてTFTを用いたアクティブマトリクス
型の液晶装置では、図18および図19に示すように、
電気光学物質としての液晶50を挟持するTFTアレイ
基板10および対向基板20のうち、TFTアレイ基板
10の方には、画素スイッチング用のTFT(薄膜トラ
ンジスタ/Thin Film Transisto
r)30と、このTFT30に電気的に接続するITO
膜などの透明導電膜からなる画素電極9a(透光性電
極)とが形成されている。
【0003】また、液晶装置のうち、反射型のもので
は、対向基板20の側から入射してきた外光を対向基板
20の方に向けて反射するための光反射膜8aが画素電
極9aの下層側に形成されており、図19および図20
に矢印LAで示すように、対向基板20側から入射した
光をTFTアレイ基板10側で反射し、対向基板20側
から出射された光によって画像を表示する(反射モー
ド)。
【0004】但し、反射型の液晶装置において、光反射
膜8aで反射された光の方向性が強いと、画像をみる角
度で明るさが異なるなどの視野角依存性が顕著に出てし
まう。そこで、液晶装置を製造する際、層間絶縁膜4、
あるいはその表面に形成した表面保護膜(図示せず)の
表面に、アクリル樹脂などといった感光性樹脂を800
nm〜1500nmの厚さに塗布した後、フォトリソグ
ラフィ技術を用いて、光反射膜8aの下層側のうち、光
反射膜8aと平面的に重なる領域に、感光性樹脂層から
なる凹凸形成層13aを所定のパターンで選択的に残す
ことにより、光反射膜8aの表面に凹凸パターン8gを
付与している。また、このままでは、凹凸パターン8g
に凹凸形成層13aのエッジがそのまま出てしまうの
で、凹凸形成層13aの上層にもう1層、流動性の高い
感光性樹脂層からなる上層絶縁膜7aを塗布、形成する
ことにより、光反射膜8aの表面にエッジのない、なだ
らかな形状の凹凸パターン8gを付与している。
【0005】また、反射型の液晶装置のうち、透過モー
ドでの表示も可能な半透過・反射型の液晶装置では、光
反射膜8aに対して、画素電極9aと平面的に重なる領
域には光透過窓8dが形成されている。この光透過窓8
dは、例えば、図18に示すように、各画素毎に矩形形
状に1つ形成され、この光透過窓8dに相当する領域
は、凹凸形成層13aが全面に形成されているか、凹凸
形成層13aが一切形成されていないため、平坦面であ
る。
【0006】このように構成した半透過・反射型の液晶
装置において、TFTアレイ基板10の側にバックライ
ト装置(図示せず)を配置し、このバックライト装置か
ら出射された光をTFTアレイ基板10の側から入射さ
せれば、図20に矢印LB1、LB2で示すように、光
反射膜8aに向かう光は、光反射膜8aで遮られて表示
に寄与しないものの、図19および図20に矢印LB0
で示すように、光反射膜8aが形成されていない光透過
窓8dに向かう光は、光透過窓8dを介して対向基板2
0側に透過し、表示に寄与する(透過モード)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半透過・反射型の液晶装置では、光反射膜8aおよび光
透過窓8dの面積によって、反射モードでの表示光量、
および透過モードでの表示光量が完全に規定されている
ため、一方のモードでの表示の明るさを高めると、他方
のモードでの表示の明るさが犠牲になってしまい、双方
のモードで表示の明るさを向上させることができないと
いう問題点がある。
【0008】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
反射モードおよび透過モードのいずれにおいても表示光
量の増大を図ることのできる半透過・反射型電気光学装
置、それを備えた電子機器、および半透過・反射型電気
光学装置の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、電気光学物質を保持する基板上には、
所定パターンに形成された第1の透光性材料からなる凹
凸形成層と、該凹凸形成層の上層側に形成された第2の
透光性材料からなる上層絶縁膜と、該上層絶縁膜の上層
側に形成され、前記凹凸形成層が構成する凸部および凹
部によって光散乱用の凹凸パターンが表面に形成された
光反射膜と、前記上層絶縁膜の上層側で前記光反射膜の
上層側あるいは下層側に形成された透光性電極とを有
し、前記反射膜には光透過窓が部分的に形成された半透
過・反射型電気光学装置において、前記凹凸形成層は、
感光性樹脂に対する露光マスクを介してのハーフ露光、
現像および加熱によってなだらかな表面形状をもって形
成されているとともに、前記凹凸形成層は、前記光透過
窓と平面的に重なる領域にレンズ形状の凹凸を備え、か
つ、前記第1の透光性材料および前記第2の透光性材料
は、前記基板の裏面側から入射した光を前記光透過窓に
向けて屈折させるレンズ機能を前記レンズ形状の凹凸に
付与する屈折率をそれぞれ有していることを特徴とす
る。
【0010】また、本発明では、電気光学物質を保持す
る基板上には、所定パターンに形成された第1の透光性
材料からなる凹凸形成層と、該凹凸形成層の上層側に形
成された第2の透光性材料からなる上層絶縁膜と、該上
層絶縁膜の上層側に形成され、前記凹凸形成層が構成す
る凸部および凹部によって光散乱用の凹凸パターンが表
面に形成された光反射膜と、前記上層絶縁膜の上層側で
前記光反射膜の上層側あるいは下層側に形成された透光
性電極とを有し、前記反射膜には光透過窓が部分的に形
成された半透過・反射型電気光学装置の製造方法におい
て、前記凹凸形成層を形成する際には、感光性樹脂の塗
布、当該感光性樹脂に対する露光マスクを介してのハー
フ露光、現像、および加熱を行うことにより前記光反射
膜の表面に光散乱用の凹凸パターンを形成するための凸
部および凹部を形成するとともに、前記光透過窓と平面
的に重なる領域にレンズ形状の凹凸を形成し、前記上層
絶縁膜を形成する際には、前記第2の透光性材料とし
て、前記基板の裏面側から入射した光を前記光透過窓に
向けて屈折させるレンズ機能を前記レンズ形状の凹凸に
付与する屈折率の透光性材料を用いることを特徴とす
る。
【0011】本発明を適用した半透過・反射型電気光学
装置では、光反射膜が形成されているので、反射モード
での表示を行うことができるとともに、光反射膜に光透
過窓が部分的に形成されているので、透過モードでの表
示を行うこともできる。ここで、光反射膜の下層側に
は、その表面に光散乱用の凹凸パターンを付与するため
の凹凸形成層が第1の透光性材料で形成され、この凹凸
形成層の上層には第2の透光性材料からなる上層絶縁膜
が形成されている。また、凹凸形成層は、光透過窓と平
面的に重なる領域にレンズ形状の凹凸を備え、かつ、第
1の透光性材料および第2の透光性材料として、基板の
裏面側から入射した光を前記光透過窓に向けて屈折させ
るレンズ機能を前記レンズ形状の凹凸に付与する屈折率
の透光性材料を用いている。従って、基板の裏面側から
入射した光のうち、従来なら光反射膜に向かうため透過
モードでの表示に寄与しなかった光も、一部が光透過窓
を抜けて表示に寄与することになる。それ故、光透過窓
の面積を拡大させなくても、透過モードでの表示光量を
増大させることができるので、反射モードでの表示の明
るさを犠牲にすることなく、透過モードでの表示の明る
さを向上することができる。さらに、本発明では、感光
性樹脂の塗布、この感光性樹脂に対する露光マスクを介
してのハーフ露光、現像、および加熱を行うことにより
凹凸形成層を形成するので、表面形状がなだらかな光散
乱用の凹凸パターンを光反射膜の表面に付与することが
でき、かつ、レンズ形状の凹凸も容易に形成できる。し
かも、凹凸形成層自身の表面形状がなだらかであるた
め、上層絶縁膜によって凹凸パターンの形状をなだらか
にする必要がないので、上層絶縁膜に用いる第2の透光
性材料としては、屈折率を重視して材料の選択を行うこ
とができる。
【0012】本発明において、前記凹凸形成層は、前記
光透過窓と平面的に重なる領域に凸レンズ形状の凸部を
備え、前記第1の透光性材料は、前記第2の透光性材料
と比較して大きな屈折率を有している。
【0013】本発明において、前記凹凸形成層は、前記
光透過窓と平面的に重なる領域に凹レンズ形状の凹部を
備え、前記第1の透光性材料は、前記第2の透光性材料
と比較して小さな屈折率を有している。
【0014】本発明において、前記凹凸形成層の上層側
には、例えば、前記上層絶縁膜、前記透光性電極、およ
び前記光反射膜がこの順に形成されている。
【0015】本発明において、前記凹凸形成層の上層側
には、前記透光性電極、前記上層絶縁膜、および前記光
反射膜がこの順に形成されることもある。
【0016】本発明において、前記第2の透光性材料と
しても透光性の感光性樹脂を用いることができる。
【0017】本発明において、前記電気光学物質は、例
えば、液晶である。また、本発明の半透過・反射型電気
光学装置は、電気光学物質を保持する基板上には、所定
パターンに形成された透光性材料からなる凹凸形成層
と、該凹凸形成層の上層側に形成され、前記凹凸形成層
が構成する凸部および凹部によって光散乱用の凹凸パタ
ーンが表面に形成された光反射膜と、前記凹凸形成層の
上層側で前記光反射膜の上層側あるいは下層側に形成さ
れた透光性電極とを有し、前記反射膜には光透過窓が部
分的に形成された半透過・反射型電気光学装置におい
て、前記凹凸形成層は、前記光透過窓と平面的に重なる
領域に、該光透過窓の形状に対応した1個の凹部、また
は1個の凸部を備えているので、前記光透過窓全体を凸
形状あるいは凹形状にすることが可能となる。基板の裏
面側から入射した光のうち、従来なら光反射膜に向かう
ため透過モードでの表示に寄与しなかった光も、一部が
光透過窓を抜けて表示に寄与することになる。それ故、
光透過窓の面積を拡大させなくても、透過モードでの表
示光量を増大させることができるので、反射モードでの
表示の明るさを犠牲にすることなく、透過モードでの表
示の明るさを向上することができる。さらに、本発明の
半透過・反射型電気光学装置においては、前記光透過窓
と平面的に重なる領域に設けられて成る該光透過窓の形
状に対応した1個の凹部のまたは1個の凸部の大きさ
は、前記光透過窓と平面的に重ならない領域に存在する
凹部または凸部の大きさよりも大きくしたので、かなり
広い領域にわたって凹レンズ形状または凸レンズ形状を
した領域が形成される。従って、従来なら光反射膜に向
かうため透過モードでの表示に寄与しなかった光を、よ
り広い範囲から光透過窓へ集光することが可能となり、
透過モードでの表示光量を増大できる。
【0018】本発明を適用した電気光学装置は、モバイ
ルコンピュータや携帯電話機などといった電子機器の表
示装置として用いることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。本発明の代表的な実施形態を図5およ
び図12に示す。図5は、光透過窓8dの形状に対応し
た1個の凸部13cが形成されていることを示してい
る。また、図12は、光透過窓8dの形状に対応した1
個の凹部13dが形成されていることを示している。以
下に、これらの実施形態についてさらに詳しく説明す
る。
【0020】[実施の形態1] (電気光学装置の基本的な構成)図1は、本発明を適用
した電気光学装置を各構成要素とともに対向基板の側か
ら見た平面図であり、図2は、図1のH−H′断面図で
ある。図3は、電気光学装置の画像表示領域においてマ
トリクス状に形成された複数の画素における各種素子、
配線等の等価回路図である。なお、本形態の説明に用い
た各図では、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の
大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめ
てある。
【0021】図1および図2において、本形態の電気光
学装置100は、シール材52において貼り合わされた
TFTアレイ基板10と対向基板20との間に、電気光
学物質としての液晶50が挟持されており、シール材5
2の形成領域の内側領域には、遮光性材料からなる周辺
見切り53が形成されている。シール材52の外側の領
域には、データ線駆動回路101、および実装端子10
2がTFTアレイ基板10の一辺に沿って形成されてお
り、この一辺に隣接する2辺に沿って走査線駆動回路1
04が形成されている。TFTアレイ基板10の残る一
辺には、画像表示領域の両側に設けられた走査線駆動回
路104の間をつなぐための複数の配線105が設けら
れており、更に、周辺見切り53の下などを利用して、
プリチャージ回路や検査回路が設けられることもある。
また、対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所に
おいては、TFTアレイ基板10と対向基板20との間
で電気的導通をとるための上下導通材106が形成され
ている。また、データ線駆動回路101、および走査線
駆動回路104等は、シール材52の形成領域と重なっ
てもよいし、シール材52の形成領域の内側領域に形成
されてもよい。
【0022】なお、データ線駆動回路101および走査
線駆動回路104をTFTアレイ基板10の上に形成す
る代わりに、たとえば、駆動用LSIが実装されたTA
B(テープ オートメイテッド、ボンディング)基板を
TFTアレイ基板10の周辺部に形成された端子群に対
して異方性導電膜を介して電気的および機械的に接続す
るようにしてもよい。なお、電気光学装置100では、
使用する液晶50の種類、すなわち、TN(ツイステッ
ドネマティック)モード、STN(スーパーTN)モー
ド等々の動作モードや、ノーマリホワイトモード/ノー
マリブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相
差フィルム、偏光板などが所定の向きに配置されるが、
ここでは図示を省略してある。また、電気光学装置10
0をカラー表示用として構成する場合には、対向基板2
0において、TFTアレイ基板10の各画素電極(後述
する。)に対向する領域にRGBのカラーフィルタをそ
の保護膜とともに形成する。
【0023】このような構造を有する電気光学装置10
0の画面表示領域においては、図3に示すように、複数
の画素100aがマトリクス状に構成されているととも
に、これらの画素100aの各々には、画素電極9a、
およびこの画素電極9aを駆動するための画素スイッチ
ング用のTFT30が形成されており、画素信号S1、
S2・・・Snを供給するデータ線6aが当該TFT3
0のソースに電気的に接続されている。データ線6aに
書き込む画素信号S1、S2・・・Snは、この順に線
順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ
線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにして
もよい。また、TFT30のゲートには走査線3aが電
気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線3
aにパルス的に走査信号G1、G2・・・Gmをこの順
に線順次で印加するように構成されている。画素電極9
aは、TFT30のドレインに電気的に接続されてお
り、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけ
そのオン状態とすることにより、データ線6aから供給
される画素信号S1、S2・・・Snを各画素に所定の
タイミングで書き込む。このようにして画素電極9aを
介して液晶に書き込まれた所定レベルの画素信号S1、
S2、・・・Snは、図2に示す対向基板20の対向電
極21との間で一定期間保持される。
【0024】ここで、液晶50は、印加される電圧レベ
ルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、
光を変調し、階調表示を可能にする。ノーマリーホワイ
トモードであれば、印加された電圧に応じて入射光がこ
の液晶50の部分を通過する光量が低下し、ノーマリー
ブラックモードであれば、印加された電圧に応じて入射
光がこの液晶50の部分を通過する光量が増大してい
く。その結果、全体として電気光学装置100からは画
素信号S1、S2、・・・Snに応じたコントラストを
持つ光が出射される。
【0025】なお、保持された画素信号S1、S2、・
・・Snがリークするのを防ぐために、画素電極′と対
向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量6
0を付加することがある。例えば、画素電極9aの電圧
は、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時間
だけ蓄積容量60により保持される。これにより、電荷
の保持特性は改善され、コントラスト比の高い電気光学
装置100が実現できる。なお、蓄積容量60を形成す
る方法としては、図3に例示するように、蓄積容量60
を形成するための配線である容量線3bとの間に形成す
る場合、あるいは前段の走査線3aとの間に形成する場
合もいずれであってもよい。
【0026】(TFTアレイ基板の構成)図4は、本形
態の電気光学装置に用いたTFTアレイ基板の相隣接す
る複数の画素群の平面図である。図5は、電気光学装置
の画素の一部を図4のA−A′線に相当する位置で切断
したときの断面図である。
【0027】図4において、TFTアレイ基板10上に
は、複数の透明なITO(Indium Tin Ox
ide)膜からなる画素電極9aがマトリクス状に形成
されており、これら各画素電極9aに対して画素スイッ
チング用のTFT30がそれぞれ接続している。また、
画素電極9aの縦横の境界に沿って、データ線6a、走
査線3a、および容量線3bが形成され、TFT30
は、データ線6aおよび走査線3aに対して接続してい
る。すなわち、データ線6aは、コンタクトホールを介
してTFT30の高濃度ソース領域1dに電気的に接続
し、走査線3aは、その突出部分がTFT30のゲート
電極を構成している。なお、蓄積容量60は、画素スイ
ッチング用のTFT30を形成するための半導体膜1の
延設部分1fを導電化したものを下電極とし、この下電
極41に容量線3bが上電極として重なった構造になっ
ている。
【0028】このように構成した画素領域のA−A′線
における断面は、図5に示すように、TFTアレイ基板
10の基体たる透明な基板10′の表面に、厚さが30
0nm〜500nmのシリコン酸化膜(絶縁膜)からな
る下地保護膜11が形成され、この下地保護膜11の表
面には、厚さが30nm〜100nmの島状の半導体膜
1aが形成されている。半導体膜1aの表面には、厚さ
が約50〜150nmのシリコン酸化膜からなるゲート
絶縁膜2が形成され、このゲート絶縁膜2の表面に、厚
さが300nm〜800nmの走査線3aが形成されて
いる。半導体膜1aのうち、走査線3aに対してゲート
絶縁膜2を介して対峙する領域がチャネル領域1a′に
なっている。このチャネル領域1a′に対して一方側に
は、低濃度ソース領域1bおよび高濃度ソース領域1d
を備えるソース領域が形成され、他方側には低濃度ドレ
イン領域1cおよび高濃度ドレイン領域1eを備えるド
レイン領域が形成されている。
【0029】画素スイッチング用のTFT30の表面側
には、厚さが300nm〜800nmのシリコン酸化膜
からなる層間絶縁膜4が形成され、この層間絶縁膜4の
表面には、厚さが100nm〜300nmのシリコン窒
化膜からなる表面保護膜(図示せず)が形成されること
がある。層間絶縁膜4の表面には、厚さが300nm〜
800nmのデータ線6aが形成され、このデータ線6
aは、層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホールを介
して高濃度ソース領域1dに電気的に接続している。層
間絶縁膜4の表面にはデータ線6aと同時形成されたド
レイン電極6bが形成され、このドレイン電極6bは、
層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホールを介して高
濃度ドレイン領域1eに電気的に接続している。
【0030】層間絶縁膜4の上層には、第1の感光性樹
脂(第1の透光性材料)からなる凹凸形成層13aが所
定のパターンで形成され、この凹凸形成層13aの表面
には、第2の感光性樹脂(第2の透光性材料)からなる
上層絶縁膜7aが形成されている、また、上層絶縁膜7
aの表面には、アルミニウム膜などからなる光反射膜8
aが形成されている。従って、光反射膜8aの表面に
は、凹凸形成層13aの凹凸が上層絶縁膜7aを介して
反映されて凹凸パターン8gが形成されている。
【0031】光反射膜8aの上層にはITO膜からなる
画素電極9aが形成されている。画素電極9aは、光反
射膜8aの表面に直接、積層され、画素電極9aと光反
射膜8aとは電気的に接続されている。また、画素電極
9aは、第1の感光性樹脂13、および第2の感光性樹
脂からなる上層絶縁膜7aに形成されたコンタクトホー
ルを介してドレイン電極6bに電気的に接続している。
【0032】ここで、光反射膜8aには、画素電極9a
と平面的に重なる領域の一部に矩形の光透過窓8dが形
成され(図4を参照)、この光透過窓8dに相当する部
分には、ITOからなる画素電極9aは存在するが、光
反射膜8aが存在しない。
【0033】画素電極9aの表面側にはポリイミド膜か
らなる配向膜12が形成されている。この配向膜12
は、ポリイミド膜に対してラビング処理が施された膜で
ある。
【0034】なお、高濃度ドレイン領域1eからの延設
部分1f(下電極)に対しては、ゲート絶縁膜2aと同
時形成された絶縁膜(誘電体膜)を介して容量線3bが
上電極として対向することにより、蓄積容量60が構成
されている。
【0035】TFT30は、好ましくは上述のようにL
DD構造をもつが、低濃度ソース領域1b、および低濃
度ドレイン領域1cに相当する領域に不純物イオンの打
ち込みを行わないオフセット構造を有していてもよい。
また、TFT30は、ゲート電極(走査線3aの一部)
をマスクとして高濃度で不純物イオンを打ち込み、自己
整合的に高濃度のソースおよびドレイン領域を形成した
セルフアライン型のTFTであってもよい。
【0036】また、本形態では、TFT30のゲート電
極(走査線3a)をソース−ドレイン領域の間に1個の
み配置したシングルゲート構造としたが、これらの間に
2個以上のゲート電極を配置してもよい。この際、各々
のゲート電極には同一の信号が印加されるようにする。
このようにデュアルゲート(ダブルゲート)、あるいは
トリプルゲート以上でTFT30を構成すれば、チャネ
ルとソース−ドレイン領域の接合部でのリーク電流を防
止でき、オフ時の電流を低減することが出来る。これら
のゲート電極の少なくとも1個をLDD構造或いはオフ
セット構造にすれば、さらにオフ電流を低減でき、安定
したスイッチング素子を得ることができる。
【0037】(凹凸パターンの構成)図6は、図5に示
す電気光学装置において、TFTアレイ基板に形成した
凹凸パターン、および光透過窓の周辺を拡大して示す説
明図である。
【0038】図5に示すように、TFTアレイ基板10
において、光反射膜8aの表面には、凸部8bおよび凹
部8cを備えた凹凸パターン8gが形成されており、本
形態では、図4に示すように、凸部8b、およびそれを
構成する凹凸形成層13aが正六角形の平面形状を有す
るものとして表してある。但し、凸部8bおよび凹凸形
成層13aの平面形状については、六角形に限らず、円
形や八角形など、種々の形状のものを採用することがで
きる。
【0039】このような凹凸パターン8gを構成するに
あたって、本形態のTFTアレイ基板10では、図5に
示すように、光反射膜8aの下層側のうち、凹凸パター
ン8gの凸部8bに相当する領域に、第1の感光性樹脂
(第1の透光性材料)からなる凹凸形成層13aが厚く
形成され、凹部8cに相当する領域に凹凸形成層13a
が薄くされており、その上層側に形成される光反射膜8
aの表面に光散乱用の凹凸パターン8gを付与してい
る。ここで、凹凸形成層13aは、表面はエッジのな
い、なだらかな形状になっている。このため、光反射膜
8aの表面において、凹凸パターン8gもエッジのな
い、なだらかな形状になっている。
【0040】このような凹凸形成層13aは、後述する
ように、ポジタイプの感光性樹脂を塗布した後、この感
光性樹脂に対して、露光マスクを介してのハーフ露光、
現像、および加熱を行ったものである。従って、凹凸パ
ターン8gの凹部8cに相当する領域では、凹凸形成層
13aを構成する感光性樹脂が厚さ方向の途中位置まで
露光、現像されているだけであるので、感光性樹脂が完
全に除去されず、薄く残っている。これに対して、凹凸
パターン8gの凸部8bに相当する領域では、凹凸形成
層13aを構成する感光性樹脂が露光されず、厚いまま
残っている。また、ハーフ露光、現像した後の感光性樹
脂に対しては加熱処理が施されているため、この加熱処
理によって、感光性樹脂が溶融する結果、凹凸形成層1
3aは、角張った部分がなく、エッジのない、なだらか
な形状になっている。
【0041】さらに、凹凸形成層13aにおいて、光反
射膜8aの光透過窓8dと平面的に重なる領域には、該
光透過窓の形状に対応した1個の凹部、または1個の凸
部を備えているので、光反射膜8aの表面に光散乱用の
凹凸パターン8gを付与するための凹凸と比較してかな
り広い領域にわたって凸レンズ形状をした凸部13cが
形成されている。この凸部13cも、感光性樹脂に対し
て、露光マスクを介してのハーフ露光、現像、および加
熱を行ったものであるため、なだらかな表面形状をして
いる。
【0042】また本形態では、凹凸形成層13aの上層
にもう1層、第2の感光性樹脂(第2の透光性材料)か
らなる上層絶縁膜7aが塗布、形成されている。
【0043】ここで、凹凸形成層13aを構成する第1
の感光性樹脂の屈折率n1は、上層絶縁膜7aを構成す
る第2の感光性樹脂の屈折率n2と比較して大きい。従
って、凹凸形成層13aと上層絶縁膜7aとの間におい
て、凸レンズ形状の凸部13cは、集光レンズとして機
能する。
【0044】(対向基板の構成)図5において、対向基
板20では、TFTアレイ基板10に形成されている画
素電極9aの縦横の境界領域と対向する領域にブラック
マトリクス、あるいはブラックストライプなどと称せら
れる遮光膜23が形成され、その上層側には、ITO膜
からなる対向電極21が形成されている。また、対向電
極21の上層側には、ポリイミド膜からなる配向膜22
が形成され、この配向膜22は、ポリイミド膜に対して
ラビング処理が施された膜である。
【0045】(本形態の作用・効果)このように構成し
た半透過・反射型の電気光学装置100では、画素電極
9aの下層側に光反射膜8aが形成されているため、図
5に矢印LAで示すように、対向基板20側から入射し
た光をTFTアレイ基板10側で反射し、対向基板20
側から出射された光によって画像を表示する(反射モー
ド)。
【0046】また、TFTアレイ基板10の裏面側に配
置されたバックライト装置(図示せず)から出射された
光のうち、光反射膜8aが形成されていない光透過窓8
dに向かう光は、図6に矢印LB0で示すように、光透
過窓8dを介して対向基板20側に透過し、表示に寄与
する(透過モード)。
【0047】また、本形態では、光反射膜8aの下層側
には、その表面に凹凸パターン8gを付与するための凹
凸形成層13aが形成され、凹凸形成層13aは、光反
射膜8aの光透過窓8dと平面的に重なる領域に凸レン
ズ形状の凸部13cを備えている。また、凹凸形成層1
3aは、屈折率がn1の第1の感光性樹脂で形成され、
この凹凸形成層13aの上層には、屈折率がn2(n1
2)の第2の感光性樹脂からなる上層絶縁膜7aが形
成されている。このため、凹凸形成層13aと上層絶縁
膜7aとの間で凸部13cは、TFTアレイ基板10の
裏面側から入射した光を光透過窓8dに向けて屈折させ
るレンズ機能を備えている。
【0048】従って、TFTアレイ基板10の裏面側か
ら入射した光のうち、従来なら光反射膜8aに向かうた
め透過モードでの表示に寄与しなかった光も、図6に矢
印LB1、LB2で示すように、光透過窓8dを抜けて
表示に寄与することになる。それ故、光透過窓8dの面
積を拡大させなくても、透過モードでの表示光量を増大
させることができるので、反射モードでの表示の明るさ
を犠牲にすることなく、透過モードでの表示の明るさを
向上することができる。
【0049】さらに、本形態では、感光性樹脂の塗布、
この感光性樹脂に対する露光マスクを介してのハーフ露
光、現像、および加熱を行うことにより凹凸形成層13
aを形成するので、表面形状がなだらかな光散乱用の凹
凸パターン8gを光反射膜8aの表面に付与することが
でき、かつ、凸レンズ形状の凸部13cも容易に形成で
きる。しかも、凹凸形成層13a自身の表面形状がなだ
らかであるため、上層絶縁膜7aによって凹凸パターン
8gの形状をなだらかにする必要がないので、上層絶縁
膜7aに用いる第2の透光性材料としては、屈折率を重
視して材料の選択を行うことができる。
【0050】(TFTの製造方法)このような構成の電
気光学装置100の製造工程のうち、TFTアレイ基板
10の製造工程を、図7ないし図11を参照して説明す
る。図7、図8、図9、図10、および図11はいずれ
も、本形態のTFTアレイ基板10の製造方法を示す工
程断面図であり、いずれの図においても、図4のA−
A′線における断面に相当する。
【0051】まず、図7(A)に示すように、超音波洗
浄等により清浄化したガラス製等の基板10′を準備し
た後、基板温度が150℃〜450℃の温度条件下でプ
ラズマCVD法により、基板10′の全面に厚さが30
0nm〜500nmのシリコン酸化膜からなる下地保護
膜11を形成する。このときの原料ガスとしては、たと
えばモノシランと笑気ガスとの混合ガスやTEOSと酸
素、あるいはジシランとアンモニアを用いることができ
る。
【0052】次に、下地保護膜11の表面に島状の半導
体膜1a(能動層)を形成する。それには、基板温度が
150℃〜450℃の温度条件下で、基板10′の全面
に、アモルファスのシリコン膜からなる半導体膜をプラ
ズマCVD法により30nm〜100nmの厚さに形成
した後、半導体膜に対してレーザ光を照射してレーザア
ニールを施し、アモルファスの半導体膜を一度溶融させ
た後、冷却固化過程を経て結晶化させる。この際には、
各領域へのレーザ光の照射時間が非常に短時間であり、
かつ、照射領域も基板全体に対して局所的であるため、
基板全体が同時に高温に熱せられることがない。それ
故、基板10′としてガラス基板などを用いても熱によ
る変形や割れ等が生じない。次に、半導体膜の表面にフ
ォトリソグラフィ技術を用いてレジストマスクを形成
し、このレジストマスクを介して半導体膜をエッチング
することにより、島状の半導体膜1aを形成する。な
お、半導体膜1aを形成するときの原料ガスとしては、
たとえばジシランやモノシランを用いることができる。
【0053】次に、図7(B)に示すように、350℃
以下の温度条件下で、基板10′の全面に厚さが50n
m〜150nmのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜
2を形成する。このときの原料ガスは、たとえばTEO
Sと酸素ガスとの混合ガスを用いることができる。ここ
で形成するゲート絶縁膜2は、シリコン酸化膜に代えて
シリコン窒化膜であってもよい。
【0054】次に、図示を省略するが、所定のレジスト
マスクを介して半導体膜1aの延設部分1fに不純物イ
オンを打ち込んで、容量線3bとの間に蓄積容量60を
構成するための下電極を形成する。
【0055】次に、図7(C)に示すように、走査線3
a(ゲート電極)および容量線3bを形成する。それに
は、スパッタ法などにより、基板10′の全面にアルミ
ニウム膜、タンタル膜、モリブデン膜、またはこれらの
金属のいずれかを主成分とする合金膜からなる導電膜を
300nm〜800nmの厚さに形成した後、フォトリ
ソグラフィ技術を用いてレジストマスクを形成し、この
レジストマスクを介して導電膜をドライエッチングす
る。
【0056】次に、画素TFT部および駆動回路のNチ
ャネルTFT部(図示せず)の側には、走査線3a(ゲ
ート電極)をマスクとして、約0.1×1013/cm2
〜約10×1013/cm2 のドーズ量で低濃度の不純物
イオン(リンイオン)を打ち込んで、走査線3aに対し
て自己整合的に低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレ
イン領域1cを形成する。ここで、走査線3aの真下に
位置しているため、不純物イオンが導入されなかった部
分は半導体膜1aのままのチャネル領域1a′となる。
【0057】次に、図7(D)に示すように、走査線3
a(ゲート電極)より幅の広いレジストマスク555を
形成して高濃度の不純物イオン(リンイオン)を約0.
1×1015/cm2 〜約10×1015/cm2 のドーズ
量で打ち込み、高濃度ソース領域1dおよびドレイン領
域1eを形成する。
【0058】これらの不純物導入工程に代えて、低濃度
の不純物の打ち込みを行わずにゲート電極より幅の広い
レジストマスクを形成した状態で高濃度の不純物(リン
イオン)を打ち込み、オフセット構造のソース領域およ
びドレイン領域を形成してもよい。また、走査線3aを
マスクにして高濃度の不純物を打ち込んで、セルフアラ
イン構造のソース領域およびドレイン領域を形成しても
よいことは勿論である。
【0059】なお、図示を省略するが、このような工程
によって、周辺駆動回路部のNチャネルTFT部を形成
する。また、周辺駆動回路のPチャネルTFT部を形成
する際には、画素部およびNチャネルTFT部をレジス
トで被覆保護して、ゲート電極をマスクとして、約0.
1×1015/cm2 〜約10×1015/cm2 のドーズ
量でボロンイオンを打ち込むことにより、自己整合的に
Pチャネルのソース・ドレイン領域を形成する。この
際、NチャネルTFT部の形成時と同様、ゲート電極を
マスクとして、約0.1×1013/cm2 〜約10×1
13/cm2 のドーズ量で低濃度の不純物(ボロンイオ
ン)を導入して、ポリシリコン膜に低濃度領域を形成し
た後、ゲート電極より幅の広いマスクを形成して高濃度
の不純物(ボロンイオン)を約0.1×1015/cm2
〜約10×1015/cm2 のドーズ量で打ち込んで、L
DD構造(ライトリー・ドープト・ドレイン構造)のソ
ース領域およびドレイン領域を形成してもよい。また、
低濃度の不純物の打ち込みを行わずに、ゲート電極より
幅の広いマスクを形成した状態で高濃度の不純物(リン
イオン)を打ち込み、オフセット構造のソース領域およ
びドレイン領域を形成してもよい。これらのイオン打ち
込み工程によって、CMOS化が可能になり、周辺駆動
回路の同一基板内への内蔵が可能となる。
【0060】次に、図8(E)に示すように、走査線3
aの表面側にCVD法などにより、厚さが300nm〜
800nmのシリコン酸化からなる層間絶縁膜4を形成
した後、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストマス
クを形成し、このレジストマスクを介して層間絶縁膜4
をエッチングしてコンタクトホールを形成する。層間絶
縁膜4を形成するときの原料ガスは、たとえばTEOS
と酸素ガスとの混合ガスを用いることができる。
【0061】次に、図8(F)に示すように、層間絶縁
膜4の表面側にデータ線6aおよびドレイン電極6bを
形成する。それには、アルミニウム膜、タンタル膜、モ
リブデン膜、またはこれらの金属のいずれかを主成分と
する合金膜からなる導電膜をスパッタ法などで300n
m〜800nmの厚さに形成した後、フォトリソグラフ
ィ技術を用いてレジストマスクを形成し、このレジスト
マスクを介して導電膜にドライエッチングを行う。
【0062】次に、図8(G)に示すように、データ線
6aおよびドレイン電極6bの表面側、あるいはその表
面に表面保護膜を形成した後、スピンコート法などを用
いて、ポジタイプの第1の感光性樹脂13を塗布する。
【0063】次に、図9(H)に示すように、露光マス
ク200を介して第1の感光性樹脂13を露光する。こ
こで、露光マスク200では、図5を参照して説明した
凹凸パターン8gの凹部8cに相当する領域が透光部2
10になっており、感光性樹脂13のうち、凹凸パター
ン8gの凹部8cに相当する領域が選択的に露光され
る。但し、ここで行う露光は、一般的な露光条件と比較
して露光時間が短い。このため、第1の感光性樹脂13
は、厚さ方向の途中位置まで露光されるだけである。
【0064】次に、図9(I)に示すように、第1の感
光性樹脂13に現像を施して、第1の感光性樹脂13の
うち、露光された部分を除去する。その結果、第1の感
光性樹脂13は、凹凸パターン8gの凹部8cに相当す
る領域(露光された部分)では薄く、凹凸パターン8g
の凸部8bに相当する領域(露光されなかった部分)は
厚いままである。この際、図5および図6を参照した凸
レンズ形状の凸部13cに相当する領域にも、第1の感
光性樹脂13が厚く残される。
【0065】このようにして現像した後、第1の感光性
樹脂13に対して加熱処理を行って、第1の感光性樹脂
13を溶融させる。その結果、図9(J)に示すよう
に、第1の感光性樹脂13は、表面がなだらかな凹凸形
成層13aとなる。
【0066】なお、凹凸形成層13aには、ドレイン電
極6bと画素電極9aとを電気的に接続するためのコン
タクトホールを形成する必要がある。このようなコンタ
クトホールを形成するには、例えば、図9(H)に示す
露光工程において、コンタクトホールを形成する部分に
ついては、露光マスクを交換して露光時間を延長するな
どの方法を採用することができる。
【0067】次に、図10(K)に示すように、第2の
感光性樹脂からなる上層絶縁膜7aを形成する。この
際、上層絶縁膜7aには、画素電極9aとドレイン電極
6bとを電気的に接続するためのコンタクトホールを形
成する。
【0068】次に、図10(L)に示すように、上層絶
縁膜7aの表面にアルミニウムなどの金属膜8を形成し
た後、その表面に、フォトリソグラフィ技術を用いて、
レジストマスク556を形成し、このレジストマスク5
56を介して金属膜8をパターングし、図10(M)に
示すように、光反射膜8aを形成する。このようにして
形成した光反射膜8aでは、凹凸形成層13aの表面形
状が上層絶縁膜7aを介して反映されるので、光反射膜
8aの表面には、エッジのない、なだらかな凹凸パター
ン8aが形成される。この際、凹凸形成層13aの凸レ
ンズ形状の凸部13cと平面的に重なる領域に光透過窓
8dを形成する。
【0069】次に、図11(N)に示すように、光反射
膜8aの表面側に厚さが40nm〜200nmのITO
膜9をスパッタ法などで形成した後、フォトリソグラフ
ィ技術を用いてレジストマスク557を形成し、このレ
ジストマスク557を介してITO膜9にエッチングを
行って、図11(O)に示すように、画素電極9aを形
成する。
【0070】しかる後には、図5に示すように、画素電
極9aの表面側にポリイミド膜(配向膜12)を形成す
る。それには、ブチルセロソルブやn−メチルピロリド
ンなどの溶媒に5〜10重量%のポリイミドやポリアミ
ド酸を溶解させたポリイミド・ワニスをフレキソ印刷し
た後、加熱・硬化(焼成)する。そして、ポリイミド膜
を形成した基板をレーヨン系繊維からなるパフ布で一定
方向に擦り、ポリイミド分子を表面近傍で一定方向に配
列させる。その結果、後で充填した液晶分子とポリイミ
ド分子との相互作用により液晶分子が一定方向に配列す
る。
【0071】[実施の形態2]図12は、本発明の実施
の形態2に係る電気光学装置の断面図である。図13
は、図12に示す電気光学装置において、TFTアレイ
基板に形成した凹凸パターン、および光透過窓の周辺を
拡大して示す説明図である。
【0072】実施の形態1では、光透過窓8dを凹凸形
成層13aの凸部13cと重なる位置に形成するととも
に、凹凸形成層13aを屈折率がn1の第1の感光性樹
脂で形成し、この凹凸形成層13aの上層に、屈折率が
2(n1>n2)の第2の感光性樹脂からなる上層絶縁
膜7aを形成したが、図12および図13に示すよう
に、光反射膜8aの光透過窓8dを凹凸形成層13aの
大きな凹部13dと平面的に重なる位置に形成するとと
もに、凹凸形成層13aを屈折率がn1の第1の感光性
樹脂で形成し、この凹凸形成層13aの上層には、屈折
率がn2(n1<n 2)の第2の感光性樹脂からなる上層
絶縁膜7aを形成した構成であってもよい。
【0073】このように構成した場合も、凹凸形成層1
3aと上層絶縁膜7aとの界面で凹部13dは、TFT
アレイ基板10の裏面側から入射した光を光透過窓8d
に向けて屈折させるレンズ機能を有することになる。従
って、TFTアレイ基板10の裏面側から入射した光の
うち、従来なら光反射膜8aに向かうため透過モードで
の表示に寄与しなかった光も、図13に矢印LB1で示
すように、光透過窓8dを抜けて表示に寄与することに
なる。それ故、光透過窓8dの面積を拡大させなくて
も、透過モードでの表示光量を増大させることができる
ので、反射モードでの表示の明るさを犠牲にすることな
く、透過モードでの表示の明るさを向上することができ
る。
【0074】なお、その他の構成は、前記した実施の形
態と共通しているため、共通する機能を有する部分には
同一符号を付して図12および図13に示すことにし
て、それらの説明を省略する。
【0075】[実施の形態3]図14は、本発明の実施
の形態3に係る電気光学装置の断面図である。
【0076】実施の形態1、2では、凹凸形成層13a
の上層側に、上層絶縁膜7a、画素電極9a、および光
反射膜8aがこの順に形成されていたが、図14に示す
ように、凹凸形成層13aの上層側には、画素電極9
a、上層絶縁膜7a、および光反射膜8aがこの順に形
成された場合にも本発明を適用することができる。
【0077】すなわち、本形態でも、光反射膜8aの光
透過窓8dと平面的に重なる領域に、凹凸形成層13a
によって凸レンズ形状の凸部13cが形成され、この凸
部13cの上層側に、ITO膜からなる画素電極9a、
および上層絶縁膜7aが形成されている。このため、凹
凸形成層13aの凸部13cと上層絶縁膜7aとの間に
ITOからなる画素電極9aが介在しているが、それで
も、凸部13cは、TFTアレイ基板10の裏面側から
入射した光を光透過窓8dに向けて屈折させるレンズ機
能を発揮する。それ故、光透過窓8dの面積を拡大させ
なくても、透過モードでの表示光量を増大させることが
できるので、反射モードでの表示の明るさを犠牲にする
ことなく、透過モードでの表示の明るさを向上すること
ができる。
【0078】なお、その他の構成は、前記した実施の形
態1と共通しているため、共通する機能を有する部分に
は同一符号を付して図14に示すことにして、それらの
説明を省略する。また、本形態でも、実施の形態2で説
明した凹レンズ形状の凹部13dを利用して、TFTア
レイ基板10の裏面側から入射した光を光透過窓8dに
向けて屈折させてもよい。
【0079】[その他の実施の形態]また、上記形態で
は、画素スイッチング用のアクティブ素子としてTFT
を用いた例を説明したが、アクティブ素子としてMIM
(Metal Insulator Metal)素子
などの薄膜ダイオード素子(TFD素子/ThinFi
lm Diode素子)を用いた場合も同様である。
【0080】[電気光学装置の電子機器への適用]この
ように構成した半透過・反射型の電気光学装置100
は、各種の電子機器の表示部として用いることができる
が、その一例を、図15、図16、および図17を参照
して説明する。
【0081】図15は、本発明に係る電気光学装置を表
示装置として用いた電子機器の回路構成を示すブロック
図である。
【0082】図15において、電子機器は、表示情報出
力源70、表示情報処理回路71、電源回路72、タイ
ミングジェネレータ73、そして液晶装置74を有す
る。また、液晶装置74は、液晶表示パネル75および
駆動回路76を有する。液晶装置74としては、前述し
た電気光学装置100を用いることができる。
【0083】表示情報出力源70は、ROM(Read
Only Memory)、RAM(Random
Access Memory)等といったメモリ、各種
ディスク等といったストレージユニット、デジタル画像
信号を同調出力する同調回路等を備え、タイミングジェ
ネレータ73によって生成された各種のクロック信号に
基づいて、所定フォーマットの画像信号等といった表示
情報を表示情報処理回路71に供給する。
【0084】表示情報処理回路71は、シリアル−パラ
レル変換回路や、増幅・反転回路、ローテーション回
路、ガンマ補正回路、クランプ回路等といった周知の各
種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、そ
の画像信号をクロック信号CLKと共に駆動回路76へ
供給する。電源回路72は、各構成要素に所定の電圧を
供給する。
【0085】図16は、本発明に係る電子機器の一実施
形態であるモバイル型のパーソナルコンピュータを示し
ている。ここに示すパーソナルコンピュータ80は、キ
ーボード81を備えた本体部82と、液晶表示ユニット
83とを有する。液晶表示ユニット83は、前述した電
気光学装置100を含んで構成される。
【0086】図17は、本発明に係る電子機器の他の実
施形態である携帯電話機を示している。ここに示す携帯
電話機90は、複数の操作ボタン91と、前述した電気
光学装置100からなる表示部とを有している。
【0087】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る半透
過・反射型電気光学装置では、光透過窓と平面的に重な
る領域に、基板の裏面側から入射した光を光透過窓に向
けて屈折させるレンズを設けたので、基板の裏面側から
入射した光のうち、従来なら光反射膜に向かうため透過
モードでの表示に寄与しなかった光も、一部が光透過窓
を抜けて表示に寄与することになる。それ故、光透過窓
の面積を拡大させなくても、透過モードでの表示光量を
増大させることができるので、反射モードでの表示の明
るさを犠牲にすることなく、透過モードでの表示の明る
さを向上することができる。さらに、本発明では、感光
性樹脂の塗布、この感光性樹脂に対する露光マスクを介
してのハーフ露光、現像、および加熱を行うことにより
凹凸形成層を形成するので、表面形状がなだらかな光散
乱用の凹凸パターンを光反射膜の表面に付与することが
でき、かつ、レンズ形状の凹凸も容易に形成できる。し
かも、凹凸形成層自身の表面形状がなだらかであるた
め、上層絶縁膜によって凹凸パターンの形状をなだらか
にする必要がないので、上層絶縁膜に用いる第2の透光
性材料としては、屈折率を重視して材料の選択を行うこ
とができる。また、光透過窓に重なる領域の凹凸形成層
に、光透過窓の形状に対応した1個の凹部あるいは1個
の凸部を形成したので、より広い範囲から光透過窓に集
光できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される電気光学装置を対向基板の
側からみたときの平面図である。
【図2】図1のH−H′線における断面図である。
【図3】電気光学装置において、マトリクス状に配置さ
れた複数の画素に形成された各種素子、配線などの等価
回路図である。
【図4】本発明を適用した電気光学装置において、TF
Tアレイ基板に形成された各画素の構成を示す平面図で
ある。
【図5】本発明の実施の形態1に係る電気光学装置を、
図4のA−A′線に相当する位置での切断したときの断
面図である。
【図6】図5に示す電気光学装置において、TFTアレ
イ基板に形成した凹凸パターン、および光透過窓の周辺
を拡大して示す説明図である。
【図7】(A)〜(D)は、本発明を適用した電気光学
装置のTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図で
ある。
【図8】(E)〜(G)は、本発明を適用した電気光学
装置のTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図で
ある。
【図9】(H)〜(J)は、本発明を適用した電気光学
装置のTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図で
ある。
【図10】(K)〜(M)は、本発明を適用した電気光
学装置のTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図
である。
【図11】(N)、(O)は、本発明を適用した電気光
学装置のTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図
である。
【図12】本発明の実施の形態2に係る電気光学装置の
断面図である。
【図13】図12に示す電気光学装置において、TFT
アレイ基板に形成した凹凸パターン、および光透過窓の
周辺を拡大して示す説明図である。
【図14】本発明の実施の形態3に係る電気光学装置の
断面図である。
【図15】本発明に係る電気光学装置を表示装置として
用いた電子機器の回路構成を示すブロック図である。
【図16】本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器
の一実施形態としてのモバイル型のパーソナルコンピュ
ータを示す説明図である。
【図17】本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器
の一実施形態としての携帯電話機の説明図である。
【図18】従来の電気光学装置において、TFTアレイ
基板に形成された各画素の構成を示す平面図である。
【図19】従来の電気光学装置の断面図である。
【図20】従来の電気光学装置において、TFTアレイ
基板に形成した凹凸パターン、および光透過窓の周辺を
拡大して示す説明図である。
【符号の説明】
1a 半導体膜 2 ゲート絶縁膜 3a 走査線 3b 容量線 4 層間絶縁膜 6a データ線 6b ドレイン電極 7a 上層絶縁膜 8a 光反射膜 8b 凹凸パターンの凸部 8c 凹凸パターンの凹部 8d 光透過窓 8g 光反射膜表面の凹凸パターン 9a 画素電極 10 TFTアレイ基板 11 下地保護膜 13 第1の感光性樹脂 13a 凹凸形成層 13c 凸レンズ形状の凸部 13d 凹レンズ形状の凹部 20 対向基板 21 対向電極 23 遮光膜 30 画素スイッチング用のTFT 50 液晶 60 蓄積容量 100 電気光学装置 100a 画素

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光学物質を保持する基板上には、所
    定パターンに形成された第1の透光性材料からなる凹凸
    形成層と、該凹凸形成層の上層側に形成された第2の透
    光性材料からなる上層絶縁膜と、該上層絶縁膜の上層側
    に形成され、前記凹凸形成層が構成する凸部および凹部
    によって光散乱用の凹凸パターンが表面に形成された光
    反射膜と、前記上層絶縁膜の上層側で前記光反射膜の上
    層側あるいは下層側に形成された透光性電極とを有し、
    前記反射膜には光透過窓が部分的に形成された半透過・
    反射型電気光学装置において、 前記凹凸形成層は、感光性樹脂に対する露光マスクを介
    してのハーフ露光、現像および加熱によってなだらかな
    表面形状をもって形成されているとともに、 前記凹凸形成層は、前記光透過窓と平面的に重なる領域
    にレンズ形状の凹凸を備え、かつ、前記第1の透光性材
    料および前記第2の透光性材料は、前記基板の裏面側か
    ら入射した光を前記光透過窓に向けて屈折させるレンズ
    機能を前記レンズ形状の凹凸に付与する屈折率をそれぞ
    れ有していることを特徴とする半透過・反射型電気光学
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記凹凸形成層は、
    前記光透過窓と平面的に重なる領域に凸レンズ形状の凸
    部を備え、前記第1の透光性材料は、前記第2の透光性
    材料と比較して大きな屈折率を有していることを特徴と
    する半透過・反射型電気光学装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記凹凸形成層は、
    前記光透過窓と平面的に重なる領域に凹レンズ形状の凹
    部を備え、前記第1の透光性材料は、前記第2の透光性
    材料と比較して小さな屈折率を有していることを特徴と
    する半透過・反射型電気光学装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記凹凸形成層の上層側には、前記上層絶縁膜、前記透
    光性電極、および前記光反射膜がこの順に形成されてい
    ることを特徴とする半透過・反射型電気光学装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記凹凸形成層の上層側には、前記透光性電極、前記上
    層絶縁膜、および前記光反射膜がこの順に形成されてい
    ることを特徴とする半透過・反射型電気光学装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記第2の透光性材料も透光性の感光性樹脂からなるこ
    とを特徴とする半透過・反射型電気光学装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記電気光学物質は、液晶であることを特徴とする電気
    光学装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに規定する
    電気光学装置を表示装置として用いたことを特徴とする
    電子機器。
  9. 【請求項9】 電気光学物質を保持する基板上には、所
    定パターンに形成された第1の透光性材料からなる凹凸
    形成層と、該凹凸形成層の上層側に形成された第2の透
    光性材料からなる上層絶縁膜と、該上層絶縁膜の上層側
    に形成され、前記凹凸形成層が構成する凸部および凹部
    によって光散乱用の凹凸パターンが表面に形成された光
    反射膜と、前記上層絶縁膜の上層側で前記光反射膜の上
    層側あるいは下層側に形成された透光性電極とを有し、
    前記反射膜には光透過窓が部分的に形成された半透過・
    反射型電気光学装置の製造方法において、 前記凹凸形成層を形成する際には、感光性樹脂の塗布、
    当該感光性樹脂に対する露光マスクを介してのハーフ露
    光、現像、および加熱を行うことにより前記光反射膜の
    表面に光散乱用の凹凸パターンを形成する凸部および凹
    部を形成するとともに、前記光透過窓と平面的に重なる
    領域にレンズ形状の凹凸を形成し、 前記上層絶縁膜を形成する際には、前記第2の透光性材
    料として、前記基板の裏面側から入射した光を前記光透
    過窓に向けて屈折させるレンズ機能を前記レンズ形状の
    凹凸に付与する屈折率の透光性材料を用いることを特徴
    とする半透過・反射型電気光学装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記凹凸形成層に
    よって、前記光透過窓と平面的に重なる領域に凸レンズ
    形状の凸部を形成し、かつ、前記第1の透光性材料とし
    て、前記第2の透光性材料と比較して大きな屈折率の透
    光性材料を用いることを特徴とする半透過・反射型電気
    光学装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項9において、前記凹凸形成層に
    よって、前記光透過窓と平面的に重なる領域に凹レンズ
    形状の凹部を形成し、かつ、前記第1の透光性材料とし
    て、前記第2の透光性材料と比較して小さな屈折率の透
    光性材料を用いることを特徴とする半透過・反射型電気
    光学装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項9ないし11のいずれかにおい
    て、前記凹凸形成層の上層側に、前記上層絶縁膜、前記
    透光性電極、および前記光反射膜をこの順に形成するこ
    とを特徴とする半透過・反射型電気光学装置の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項9ないし11のいずれかにおい
    て、前記凹凸形成層の上層側に、前記透光性電極、前記
    上層絶縁膜、および前記光反射膜をこの順に形成するこ
    とを特徴とする半透過・反射型電気光学装置。
  14. 【請求項14】 請求項9ないし13のいずれかにおい
    て、前記第2の透光性材料として透光性の感光性樹脂を
    用いることを特徴とする半透過・反射型電気光学装置の
    製造方法。
  15. 【請求項15】 電気光学物質を保持する基板上には、
    所定パターンに形成された透光性材料からなる凹凸形成
    層と、該凹凸形成層の上層側に形成され、前記凹凸形成
    層が構成する凸部および凹部によって光散乱用の凹凸パ
    ターンが表面に形成された光反射膜と、前記凹凸形成層
    の上層側で前記光反射膜の上層側あるいは下層側に形成
    された透光性電極とを有し、前記反射膜には光透過窓が
    部分的に形成された半透過・反射型電気光学装置におい
    て、 前記凹凸形成層は、前記光透過窓と平面的に重なる領域
    に、該光透過窓の形状に対応した1個の凹部、または1
    個の凸部を備えていることを特徴とする半透過・反射型
    電気光学装置。
  16. 【請求項16】前記光透過窓と平面的に重なる領域に設
    けられて成る該光透過窓の形状に対応した1個の凹部の
    大きさは、前記光透過窓と平面的に重ならない領域に存
    在する凹部または凸部の大きさよりも大きいことを特徴
    とする請求項15記載の半透過・反射型電気光学装置。
  17. 【請求項17】前記光透過窓と平面的に重なる領域に設
    けられて成る該光透過窓の形状に対応した1個の凸部の
    大きさは、前記光透過窓と平面的に重ならない領域に存
    在する凹部または凸部の大きさよりも大きいことを特徴
    とする請求項15記載の半透過・反射型電気光学装置。
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