JP2003176976A - 貯蔵庫の扉構造 - Google Patents
貯蔵庫の扉構造Info
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Abstract
間を低減し、冷気洩れによる冷却効率の低下を防止す
る。 【解決手段】 断熱箱体に形成された開口部の内周囲に
配設された上枠と下枠とに、前および後のスライド扉が
夫々左右方向にスライド可能に支持される。下枠には、
前後方向に離間して2本の下レールが立設されて、夫々
が長手方向に平行に延在している。各レールに、対応す
るスライド扉がその下部に配設した一対のローラ60,
60を介してスライド可能に支持される。ローラ60
は、スライド扉に対してスライド方向に位置調節可能に
配設される。下レールには、その頂部位置が所定高さだ
け低く設定された落込部が形成され、該落込部にスライ
ド扉の一方のローラ60が落着することで、該スライド
扉は無負荷状態で傾くよう設定される。
Description
に関し、更に詳細には、本体に開設した開口部の内周下
部に配設された下レールに対してスライド扉をスライド
可能に支持し、このスライド扉により前記開口部を開閉
するよう構成した貯蔵庫の扉構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】食料品店やコンビニエンスストア等で、
食品や飲料品等の貯蔵物を冷蔵状態で収納して陳列する
冷蔵ショーケース(貯蔵庫)が好適に使用されている。こ
の冷蔵ショーケースは、内箱と外箱との間にウレタン等
の発泡断熱材を充填してなる本体としての断熱箱体の内
部に、前記貯蔵物の収納室が画成される。また断熱箱体
の前部には、前方に開放する矩形状の開口部が開設さ
れ、この開口部の内周上部および下部に配設された上レ
ールおよび下レール間に、該開口部を開閉する前および
後のスライド扉がスライド可能に支持されている。 【0003】前記スライド扉は、矩形状の枠体の内側に
透明なガラス板を嵌め込んで構成されるものであって、
その枠体下部には、スライド扉におけるスライド方向の
両端部近傍にローラが夫々回動可能に配設され、これら
一対のローラを前記下レールに対して移動可能に載置す
ることで、当該スライド扉がローラを介して下レールに
沿ってスライドするよう構成されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記収納室に貯蔵物を
収納した際に、特に収納室中央部に棚柱が設置されるタ
イプでは、その荷重が断熱箱体の中央部に加わるため、
これによって前記下レールの中央部も下方に撓むことが
ある。この場合、収納室に貯蔵物が収納されていない無
負荷状態において、前記下レールに対してスライド扉が
傾いていない正しい姿勢で取付けられていると、前記下
レールが撓むのに伴ってスライド扉も傾いてしまう。こ
のようにスライド扉の下レール中央側が下がるよう傾く
と、扉上部は開口部内側縁から離間して隙間が発生す
る。この開口部内側縁にはサイドレールが配設されてス
ライド扉の前面側をある程度は覆っているが、傾きが大
きくなると扉上部の隙間も広がって正面から見えるよう
になってしまうと共に、収納室からの冷気洩れを生ず
る。 【0005】そこで、発明者は前記問題の解決策を求め
て模索したところ、無負荷状態において、負荷状態とな
ったときに発生する傾きを相殺し得る逆方向にスライド
扉を予め傾かせることで対応し得ることを知見するに至
った。すなわち、下レールに落込部を設け、無負荷状態
においてスライド扉で開口部を全閉した際に、該扉にお
ける開口部内側縁に近接する側のローラを落込部に落着
させることで、負荷状態において傾動する向きとは逆向
きにスライド扉を予め傾かせるようにした。 【0006】この場合に、冷蔵ショーケースに対する最
大負荷、すなわち下レール中央部が最大に撓んだ場合を
想定して、前記スライド扉に対するローラの配設位置を
決めて無負荷状態での傾き角度を設定していた。しかる
に、当該冷蔵ショーケースが実際に使用される状況は様
々であり、特に無負荷に近い状態で使用される際には、
予め付与している傾きによって扉下部と開口部内側縁と
の間に大きな隙間が生じてしまい、この隙間からの冷気
洩れにより冷却効率が低下するおそれがあり、これを如
何に解決するかが新たな課題となっていた。 【0007】 【発明の目的】本発明は、前述した従来の技術に内在し
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、使用状況に応じてローラの配設位
置を調節することで、スライド扉と開口部内側縁との間
に生ずる隙間を低減し、冷気洩れによる冷却効率の低下
を防止し得る貯蔵庫の扉構造を提供することを目的とす
る。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため、本発明に係る貯蔵庫の扉構造
は、スライド方向に離間する一対のローラが下部に回動
可能に配設されたスライド扉が、本体に開設した開口部
の内周下部に配設された下レールに前記ローラを介して
スライド可能に支持され、該スライド扉を下レールに沿
ってスライドすることで前記開口部を開閉するよう構成
した貯蔵庫において、前記下レールには、前記開口部に
対する全閉位置に臨むスライド扉における開口部の内縁
側に近接する一方のローラが落着する落込部が形成さ
れ、前記本体に内部画成された収納室に貯蔵物等が収納
されていない無負荷状態で、前記一方のローラが落込部
に落着したときにスライド扉が、前記収納室に貯蔵物等
が収納された負荷状態で前記下レールが下方に撓むこと
で該スライド扉が傾動する向きとは逆向きに所定角度で
傾くよう設定され、前記スライド扉に対してローラは、
該スライド扉のスライド方向に位置調節可能に構成され
ていることを特徴とする。 【0009】 【発明の実施の形態】次に、本発明に係る貯蔵庫の扉構
造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しな
がら以下説明する。図1は、実施例に係るスライド扉の
要部を概略的に示すものであり、図2および図3は、実
施例に係る貯蔵庫としての冷蔵ショーケースの全体構成
を示すものである。 【0010】図2および図3に示す如く、実施例に係る
冷蔵ショーケース10は、内装板と外装板との間にウレ
タン等の発泡断熱材を充填してなる本体としての断熱箱
体12と、該箱体12が載置されるシャーシ14とから
基本的に構成される。またシャーシ14の内部に画成さ
れた機械室に、圧縮機や凝縮器等からなる冷凍装置16
が収納されている。 【0011】前記断熱箱体12の内部上方に、前記冷凍
装置16から冷媒が循環供給される冷却器18や冷気循
環装置20等が配設され、冷気循環装置20により送気
される冷気によって断熱箱体12に内部画成した収納室
22を冷却するよう構成されている。また収納室22に
は、食品や飲料品等の貯蔵物が整列載置される棚部材2
4が上下方向に多段的に配設される。なお、収納室22
の幅方向(図2の左右方向)の中央に棚柱26が立設さ
れ、該棚柱26に着脱可能に取付けた棚受金28によっ
て、前記棚部材24が水平姿勢で取付けられるようにな
っている。 【0012】前記断熱箱体12の前部には、前方に開放
する矩形状の開口部12aが形成され、この開口部12
aの内周囲に、上枠30、側枠32,34および下枠3
6が配設されている。そして、上枠30と下枠36と
に、前および後のスライド扉38,40が夫々左右方向
にスライド可能に支持されて、開口部12aを開閉し得
るよう構成してある。前記下枠36は、図5に示す如
く、その底板36aの上面に前後方向に離間して2本の
下レール42,42が立設されて、夫々が長手方向(左右
方向)に平行に延在している。そして、各レール42
に、対応するスライド扉38,40がその下部に配設し
た後述する一対のローラ60,60を介してスライド可
能に支持されるようになっている。なお、底板36aの
前端縁には、立上がり部36bが長手方向の全長に亘っ
て立設され、該立上がり部36bにより下レール42に
よるローラ60の支持部を前側から見えないよう覆って
いる。また実施例では、図2に示す如く、前スライド扉
38が開口部12aの右側半分を閉成し、後スライド扉
40が開口部12aの左側半分を閉成するよう構成して
ある。 【0013】前記左右の側枠32,34には、その前端
縁に所定長さで開口部側(他方の側枠側)に延出する延出
部32a,34aが上下方向の全長に亘って形成され、
前記対応するスライド扉38,40を開口部12aに対
する全閉位置に臨ませた際に、該扉38,40の対応す
る側縁部を前側から覆い得るよう構成される。 【0014】前記前後に位置する2枚のスライド扉3
8,40の基本的な構成は同じであるので、図2におい
て右側に位置する前スライド扉38の構成につき説明
し、左側に位置する後スライド扉40の同一部材には同
じ符号を付して示し、その詳細説明は省略する。 【0015】前記前スライド扉38は、図4または図5
に示す如く、ガラスや合成樹脂等から形成される透明な
矩形状の2枚の平板材からなる透視体44と、該透視体
44の左右および上下の外周囲に配設された合成樹脂製
の枠体46とから構成されている。前スライド扉38
は、前記開口部12aの右半分を略閉成可能な寸法に設
定され、枠体46の右側端を前記右側枠34の内側面に
当接することで開口部12aを閉成するようになってい
る(全閉位置)。枠体46は、透視体44の左右側の外縁
部に配設された左枠材46aと右枠材46b、および透
視体44の上下側の外縁部に配設された上枠材46cと
下枠材48とから構成される。なお、前スライド扉38
の右枠材46b(後スライド扉40では左枠材46aに
は、前方に突出する取っ手50が上下方向に所要長さで
形成されている。 【0016】前記枠体46を構成する下枠材48には、
図5に示す如く、下方に開放する角溝51が下レール4
2の延在方向である長手方向(左右方向)の全長に亘って
形成され、該角溝51の下端近傍の下レール42と交差
する方向に対向する前後の内面に、内側に所定長さで突
出する凸部52,52が、左右の側端から長手方向に所
要長さに亘って下レール42と平行に延在するよう突設
されている。そして、角溝51の底部51aと両凸部5
2,52との間に画成される空間に、後述する複数(実施
例では2つ)のローラ組54が着脱可能に収納されるよ
う構成される。 【0017】前記下枠材48の角溝51は、長手方向
(下レール42の延在方向両側端)の両側端が開放し、そ
の側端開放部から前記ローラ組54が空間に収納される
ようになっている。また角溝51における底部51aの
上側に画成されている隙間には、図6に示す如く、L字
形状に形成された固定金具55の一方の片部55aが側
端開放部から挿入されて、ローラ組54を位置決め固定
するネジ56を対応するネジ孔55cに螺挿すること
で、該片部55aは底部51aに載置された状態で固定
される。なお、固定金具55の他方の片部55bは、下
枠材48の側端開放部を閉成するよう位置すると共に、
該片部55bに右枠材46bの下部をネジ57を介して
固定するよう構成される。 【0018】前記下枠材48に配設されるローラ組54
は、図1に示す如く、矩形状の平板をコ字状に折曲げ形
成した取付部材58と、該取付部材58に支持軸59を
介して回動可能に軸支されるローラ60とから構成され
る。取付部材58の前後に対向する垂直板58a,58
aには、その下端縁の所要位置に下方(凸部52側)に開
放するU字状の受部58b,58bが形成されており、
ローラ60の中心通孔60aに挿通した支持軸59の該
ローラ60から突出する両軸端部59a,59aが、長
手方向(左右方向)への移動を規制された状態で両受部5
8b,58bに支持されるよう構成される。なお、受部
58bの深さ寸法は、支持軸59における軸端部59a
の直径と略同一に設定される。また取付部材58の両垂
直板58a,58aの間に臨む水平板58cには、その
長手方向(スライド扉38,40のスライド方向)に所定
長さで延在する複数(実施例では2つ)の長孔58dが、
長手方向に所定間隔離間して穿設されている。 【0019】前記取付部材58の高さ寸法は、前記下枠
材48における角溝51の底部51aと凸部52,52
との離間距離と略同一に設定され、該取付部材58を、
その水平板58cが底部51aと対向する姿勢となるよ
う角溝51の側端開放部から空間に収納した際に、その
垂直板58a,58aの下端が凸部52,52と対向して
当接するよう構成される(図6参照)。そしてこの状態
で、前記支持軸59の両軸端部59a,59aが、受部
58b,58bによって長手方向への移動が規制される
と共に、該受部58b,58bの開放側に位置する凸部
52,52で受けられて抜止めされるようになってい
る。 【0020】前記下枠材48における角溝51の底部5
1aには、取付部材58における水平板58cに設けら
れた各長孔58dと対応する位置に通孔51bが穿設さ
れており、両孔58d,51bに水平板側から挿通した
ネジ56を、前記固定金具55のネジ孔55cに螺挿す
ることで、当該ロール組54が下枠材48の取付位置に
位置決め固定されるよう構成してある(図6参照)。また
両ネジ56,56を緩めることで、下枠材48に対して
取付部材58、すなわちローラ60の位置を、前スライ
ド扉38のスライド方向(長手方向)に移動調節し得るよ
うになっている。 【0021】前記下枠材48における両凸部52,52
には、図7に示す如く、該下枠材48の取付位置にロー
ラ組54を取付けた際に、前記支持軸59が支持されて
いる位置から離間する部位(側端開放部から離間する部
位)に、該支持軸59の通過を許容する切欠部52a,5
2aが形成されている。また両凸部52,52の離間幅
は、前記ローラ60の軸方向寸法より大きく設定され、
前記切欠部52a,52aに支持軸59を一致させた状
態で、前記角溝51に対する支持軸59およびローラ6
0の取出しおよび取付けを行ない得るようになってい
る。 【0022】前記下枠36における下レール42には、
図8に示す如く、右側枠34に近接する位置に、その頂
部位置が他の部分より所定高さだけ低く設定された落込
部61が形成されており、該落込部61には、前記開口
部12aに対する全閉位置に臨む前スライド扉38にお
ける右側枠34に近接する側(開口部の内縁側)に近接す
る右側(一方)のローラ60が落着するよう設定されてい
る。そして、この状態で前スライド扉38は、図9およ
び図10に示す如く、扉上部右端が、右側枠34に近接
する向き、すなわち扉下部右端が右側枠34から離間す
る向きに所定角度で傾くよう設定される。 【0023】この前スライド扉38の傾く向きは、前記
収納室22に収納された貯蔵物等の荷重により下レール
42(下枠36)における幅方向の中央部が下方に撓んだ
場合に該スライド扉38が傾動する向きとは逆であっ
て、その傾き角度は、該扉38に配設される一対のロー
ラ60,60の配設位置を調節することで変更可能に構
成されている。すなわち、一対のローラ60,60を最
も近接するよう位置固定した際には(図9)、下レール4
2の中央部が下方に最大に撓んだ場合の負荷状態での傾
きを相殺し得る角度を採り得るようになっている。ま
た、一対のローラ60,60を最も離間するよう位置決
め固定した際の傾きは僅かに設定され(図10)、この状
態において、右枠材46bの開放端(枠体46の右側端)
が右側枠34の延出部34aより内側(開口部側)にはみ
出して大きな隙間が生じないよう設定されている。 【0024】なお、前記下レール42における左側枠3
2に近接する位置に、後スライド扉40に対する落込部
61が形成されており、この落込部61と後スライド扉
40との関係は、各向きが逆となるだけで、前述した前
スライド扉38の場合と同様である。 【0025】 【実施例の作用】次に、実施例に係る扉構造の作用につ
き、前スライド扉38の場合で説明する。前記取付部材
58に支持軸59を介してローラ60を組付けたロール
組54を、図1に示すようにして、前記下枠材48の角
溝51における底部51aと両凸部52,52との間の
空間に、側端開放部から収納する。前記取付部材58の
各長孔58dと下枠材47の対応する通孔51bとを一
致させると共に、前記固定金具55の一方の片部55a
を底部51aの上方の隙間に側端開放部から収納し、そ
の各ネジ孔55cを前記孔58d,51bと一致させ
る。この状態で、前記孔58d,51bに挿通したネジ
56をネジ孔55cに螺挿することで、ローラ組54は
下枠材47の取付位置に位置決め固定される(図6参
照)。 【0026】前記下枠材48に一対のローラ組54,5
4を配設した前スライド扉38を、そのローラ60,6
0が前記下枠36の下レール42に載るようにして開口
部12a内に組付ける。この前スライド扉38により開
口部12aの右半分を閉成する全閉位置に位置決めした
ときに、図9に示す如く、右側のローラ60が前記落込
部61に落着し、これによって前スライド扉38は扉上
部右端が右側枠34に近接する向きで傾く。 【0027】前記冷蔵ショーケース10において、前記
収納室22に配設した棚部材24に貯蔵物を載置して収
納すると、その荷重が収納室22の内底面に加わり、前
記下枠36が下方に撓む。実施例のように棚部材24を
支持するための棚柱26が収納室22における左右方向
の中央部に設れられているものでは、下枠36の中央部
が下方に撓むことになる。従ってこの場合は、下枠36
の下レール42にローラ60,60を介して支持されて
いる前スライド扉38が、その扉上部右端が右側枠34
から離間する向きに傾く。しかし実施例では、前スライ
ド扉38は無負荷状態で、予め負荷状態により傾動する
向きとは逆向きに傾くよう設定されているから、両傾き
が相殺されて、当該前スライド扉38は全く傾いていな
い状態か、あるいは僅かに傾いた状態となり、前記右枠
材46bの上下端部と右側枠34との間に生ずる隙間は
小さ抑えられ、前記収納室22からの冷気洩れによる冷
却効果の低下は抑制される。 【0028】ここで、冷蔵ショーケース10が、常に最
大量の貯蔵物が収納された状態で使用される場合、僅か
な貯蔵物しか収納されずに、無負荷に近い状態で使用さ
れる場合等、その使用状況は様々である。従って、その
使用状況に応じて、前記前スライド扉38に配設されて
いる一対のローラ60,60の位置を調節することで、
常に最良な状態で使用することが可能となる。 【0029】すなわち、通常は前述したように前記下レ
ール42が最大に撓むことを前提として一対のローラ6
0,60を位置決めしているため、図9に示すように、
無負荷状態での前スライド扉38の傾き角度は大きく、
右枠材46bと右側枠34との間に生ずる隙間も大きく
なっている。従って、このように設定された冷蔵ショー
ケース10を無負荷に近い状態で使用すると、下レール
42の撓みは僅かであるため、前スライド扉38が無負
荷状態での傾きを相殺するような逆向きへの傾動は生じ
ず、前記隙間からの冷気洩れによる冷却効率の低下を招
くおそれがある。そこで、このときには、前記下枠材4
8に対して前記ローラ60,60を最も離間させた位置
に位置決め固定する。これにより、図10に示すように
右側のローラ60が前記落込部61に落着したときにお
ける前スライド扉38の傾きは小さく、右枠材46bと
右側枠34との間に生ずる隙間も小さくなるから、冷気
洩れによる冷却効率の低下は抑えられる。またこの状態
において、前記右枠材46bの開放端は右側枠34の延
出部34aにより覆われるよう設定してあるから、冷気
洩れの発生を更に抑制し得る。 【0030】なお、実施例では扉構造を冷蔵ショーケー
スに採用した場合で説明したが、本願はこれに限定され
るものでなく、冷凍庫や温蔵庫等であってもよい。また
扉構造が採用される開口部を有する本体は断熱箱体でな
くてもよく、貯蔵物を冷却または加温することなく常温
で収容する構成のものであってもよい。 【0031】 【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る貯蔵庫
の扉構造によれば、収納室に貯蔵物等が収納された負荷
状態において下レールが下方に撓むことでスライド扉が
所定方向に傾動することを想定して、無負荷状態でスラ
イド扉を予め逆向きに傾くよう構成したから、負荷状態
での傾きが相殺されて、使用状態ではスライド扉は略正
しい姿勢で使用される。しかも、スライド扉に対してロ
ーラを位置調節可能に構成したから、無負荷状態での傾
き角度を調節することで、負荷の大小等の使用状況に応
じてスライド扉を最適な状態にすることができ、開口部
とスライド扉との間に生ずる隙間を最小限に抑えること
が可能となり、例えば冷気洩れ等の発生を抑制し得る。
解状態で示す斜視図である。 【図2】 実施例に係る冷蔵ショーケースを一部省略し
て示す正面図である。 【図3】 実施例に係る冷蔵ショーケースを示す縦断側
面図である。 【図4】 実施例に係る前スライド扉を示す一部切欠正
面図である。 【図5】 実施例に係る下レールの配設部分を示す縦断
側面図である。 【図6】 実施例に係る前スライド扉におけるロール組
の取付部位を示す縦断正面図である。 【図7】 実施例に係る前スライド扉を示す要部底面図
である。 【図8】 実施例に係る下レールを示す概略正面図であ
る。 【図9】 実施例に係る前スライド扉を示すものであっ
て、一対のローラを最も近づけた場合の無負荷状態での
姿勢を示す説明図である。 【図10】 実施例に係る前スライド扉を示すものであ
って、一対のローラを最も離間した場合の無負荷状態で
の姿勢を示す説明図である。 【符号の説明】 12 断熱箱体(本体),12a 開口部,22 収納室 38 前スライド扉(スライド扉),40 後スライド扉
(スライド扉) 42 下レール,60 ローラ,61 落込部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 スライド方向に離間する一対のローラ(6
0,60)が下部に回動可能に配設されたスライド扉(38,40)
が、本体(12)に開設した開口部(12a)の内周下部に配設
された下レール(42)に前記ローラ(60,60)を介してスラ
イド可能に支持され、該スライド扉(38,40)を下レール
(42)に沿ってスライドすることで前記開口部(12a)を開
閉するよう構成した貯蔵庫において、 前記下レール(42)には、前記開口部(12a)に対する全閉
位置に臨むスライド扉(38,40)における開口部(12a)の内
縁側に近接する一方のローラ(60)が落着する落込部(61)
が形成され、 前記本体(12)に内部画成された収納室(22)に貯蔵物等が
収納されていない無負荷状態で、前記一方のローラ(60)
が落込部(61)に落着したときにスライド扉(38,40)が、
前記収納室(22)に貯蔵物等が収納された負荷状態で前記
下レール(42)が下方に撓むことで該スライド扉(38,40)
が傾動する向きとは逆向きに所定角度で傾くよう設定さ
れ、 前記スライド扉(38,40)に対してローラ(60,60)は、該ス
ライド扉(38,40)のスライド方向に位置調節可能に構成
されていることを特徴とする貯蔵庫の扉構造。
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JP2001374812A JP3886371B2 (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | 貯蔵庫の扉構造 |
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JP2009011570A (ja) * | 2007-07-04 | 2009-01-22 | Abilit Corp | 遊技機 |
JP2016214313A (ja) * | 2015-05-14 | 2016-12-22 | 福島工業株式会社 | ショーケース |
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