JP2003176309A - 染料含有樹脂微粒子及びその分散液 - Google Patents

染料含有樹脂微粒子及びその分散液

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JP2003176309A
JP2003176309A JP2001376678A JP2001376678A JP2003176309A JP 2003176309 A JP2003176309 A JP 2003176309A JP 2001376678 A JP2001376678 A JP 2001376678A JP 2001376678 A JP2001376678 A JP 2001376678A JP 2003176309 A JP2003176309 A JP 2003176309A
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JP2001376678A
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Toyomasa Hoshino
豊正 星野
Makoto Morita
真 森田
Akihito Nemoto
明史 根本
Yukichi Murata
勇吉 村田
Yoshiori Ishida
美織 石田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油溶性染料を含有する樹脂微粒子及びその分
散液を提供する。 【解決手段】 水または水を主体とする液中にて、特定
の構造を有するアゾ系染料、界面活性剤、及び水溶性重
合開始剤の存在下にエチレン性単量体を乳化重合してな
る樹脂微粒子であって、アゾ系染料が樹脂微粒子中に
0.1重量%以上含有されていることを特徴とする樹脂
微粒子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂微粒子及びその
分散液に関する。さらに詳しくは、特定のアゾ系染料を
含有する樹脂微粒子およびその分散液に関する。
【0002】
【従来の技術】染料や顔料が含有した樹脂微粒子の調製
法としては、懸濁重合・乳化重合を行って着色樹脂微粒
子を得る方法や無色の樹脂微粒子を染料で染色する方法
などが提案されている。また、近年ではマイクロエマル
ション重合法またはミニエマルション重合法の利用も新
規提唱されている。これらの樹脂微粒子は、従来より、
塗料、接着剤、表面処理剤、インク、トナーその他の用
途として広く利用されている。
【0003】まず、懸濁重合法で得られた着色樹脂微粒
子は、平均粒径が約5μm以上の微粒子が得られ、塗料・
インキ用の着色剤としては大きすぎて適さない。そこで
近年、マイクロエマルション重合法またはミニエマルシ
ョン重合法による着色微粒子の調製法が提案されている
が、得られる着色樹脂微粒子径を小さくし、且つ粒径分
布を狭くする目的で、超音波等の摂動を加えるなどの煩
雑かつモノマー油滴径の調製再現性を得るには不安定要
因を抱えるモノマー滴調製工程を得る必要がある。
【0004】上記方法論に対して、乳化重合法は、ミセ
ルに順次重合物が入る形で樹脂微粒子が形成されるが、
確率的に、どのミセルにも均等に重合物が入ることとな
るので、樹脂微粒子の粒御分布は、懸濁重合法やミニエ
マルション重合法もしくはマイクロエマルション重合法
による場合より狭く、且つ平均粒子径を5nm程度から500
nm程度までの間で合目的的に調製することが容易であ
る。
【0005】しかしながら、乳化重合による染料や顔料
種の樹脂微粒子内への含有化例として、特公昭52-2933
6、特開平10-251567、特開2000-154341等の実施例が存
在するが現在まで特に利用可能な染料種の明確な指針が
存在せず、乳化重合による染料や顔料を樹脂微粒子中に
含有させる研究・開発例が少ない実状がある。つまり、
乳化重合法では調製樹脂微粒子の粒御分布が狭く、且つ
粒径制御が容易である反面、選択しうる染料範囲が限ら
れているのが実状であった。それは、乳化重合で染料を
樹脂微粒子中に含有しようとした場合、どのような構造
の染料が適しているのかが明確になっていない事情に起
因している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は乳化重
合法の特徴を十二分に生かしつつ、適切な染料を選択し
て染料含有樹脂微粒子を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、下記一般式
[1]で表されるアゾ染料の存在下に乳化重合を行えば、
赤から青の色相を呈する粒径分布の狭い小粒子径着色微
粒子を実用的に作製することが可能であることを見出し
た。即ち、本発明の要旨は水または水を主体とする液中
にて、下記一般式[1]で表されるアゾ系染料、界面活性
剤、及び水溶性重合開始剤の存在下にエチレン性単量体
を乳化重合してなる樹脂微粒子であって、アゾ系染料が
樹脂微粒子中に0.1重量%以上含有されていることを
特徴とする樹脂微粒子に存する。
【0008】
【化2】
【0009】(式中、D及びD'はジアゾ成分D−NH2
及びD'−NH2の残基であり、E及びE'はカップリン
グ成分E−H及びE'−Hの残基を表し、Lは連結基を
表し、m及びnは0〜4の整数値を表し、1≦m+n≦
4)
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の樹脂微粒子は、下記一般式[1]で表わされる
アゾ染料を含有しており、その分散液は該樹脂微粒子を
水または水を主体とする液中に分散、乳化してなるもの
である。
【0011】
【化3】
【0012】式中、D及びD'はジアゾ成分D−NH2
びD'−NH2の残基であり、E及びE'はカップリング
成分E−H及びE'−Hの残基を表し、Lは連結基を表
し、m及びnは0〜4の整数値を表し、1≦m+n≦4
である。好ましくは、一般式[1]で表されるアゾ染料
のD及びD'がベンゼン系、チアゾール系、イミダゾー
ル系、イソチアゾール系、ピラゾール系、チアジアゾー
ル系、チオフェン系、ベンゾチアゾール系、又はベンゾ
イソチアゾール系のジアゾ成分の残基であり、E及び
E'がアニリン系、テトラヒドロキノリン系、ジュロル
ジン系、インドリン系、ナフチルアミン系、アミノピリ
ジン系、アミノキノリン系、ピラゾール系、アミノチア
ゾール系、ピリドン系、フェノール系、又はナフトール
系のカップリング成分の残基である。
【0013】一般式[1]中のD及びD'のベンゼン系
ジアゾ成分は下記構造式で表される。
【0014】
【化4】
【0015】(但し、一般式[2]中、R1 〜R5 は、
各々独立して、水素原子、置換されていても良い直鎖状
もしくは分岐鎖状のアルキル基;置換されていても良い
アルコキシ基;置換されていても良いフェノキシ基;ア
ルケニル基;ハロゲン原子;CN基;COOR6 基;C
ONR78 基;SO29 基;SO310基;SO2
NR1112基;SO2 F基;COR13基又は−CH=C
(X)Y基を表す。但し、X及びYはCN基又はCOO
6 基を表し、R7 、R8 、R11、R12及びR13は、各
々独立して、水素原子;置換されていても良いアルキル
基;又は、フェニル基を表し、R6 、R9 及びR10は、
各々独立して、置換されていても良い直鎖状もしくは分
岐鎖状のアルキル基;又は、置換されていてもよいフェ
ニル基を表す。) R1 〜R5 の好ましい基としては水素原子;フッ素原
子、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキ
シ基、フェノキシ基又はフェニル基で置換されていても
良い炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル
基;炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキ
シ基;フッ素原子;塩素原子;臭素原子;CN基;CO
OR6 基;CONR78 基;SO29 基;SO3
10基;SO 2 NR1112基;SO2 F基;COR13基;
−CH=C(X)Y基などが挙げられる。但し、X及び
YはCN基又はCOOR6 基を表し、R7 、R8
11、R 12及びR13は前記したものの中でも水素原子;
フッ素原子、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状の
アルコキシ基、フェノキシ基、フェニル基もしくはテト
ラヒドロフリル基で置換されていても良い炭素数1〜8
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、トリフルオ
ロメチル基、フッ素原子、塩素原子又は臭素原子で置換
されていても良いフェニル基であるのが好ましく、R
6 、R9 及びR10は前記したものの中でもフッ素原子、
炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ
基、フェノキシ基、フェニル基もしくはテトラヒドロフ
リル基で置換されていても良い炭素数1〜8の直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキル基;炭素数1〜4の直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルコキシ基、トリフルオロメチル
基、フッ素原子、塩素原子又は臭素原子で置換されてい
ても良いフェニル基であるのが好ましい。
【0016】R1 〜R5 の特に好ましい基としては水素
原子;フッ素原子で置換されていても良い炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基;フッ素原
子;塩素原子;臭素原子;CN基;COOR6 基;CO
NR78 基;SO29 基;SO310基;SO2
1112基;SO2 F基;COR13基;−CH=C(C
N)2 ;−CH=C(CN)COOR6 基が挙げられ
る。但し、R7 、R8 、R11、R12及びR13は更に水素
原子;フッ素原子もしくはフェニル基で置換されていて
も良い炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキ
ル基又はフェニル基であるのが好ましく、R 6 、R9
びR10は更にフッ素原子又はフェニル基で置換されてい
ても良い炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアル
キル基又はフェニル基であるのが好ましい。
【0017】一般式[1]中のD及びD'のチアゾール
系ジアゾ成分の残基が下記構造式で表される
【0018】
【化5】
【0019】(但し、一般式[3]中、R14は水素原
子;置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルキル基;ハロゲン原子を表し、R14´ は水素原子;
ホルミル基;COOR15基;SO2 NR1617基又は−
CH=C(X)Y基を表す。但し、X及びYはCN基又
はCOOR6 基を表し、R16及びR17は水素原子;置換
されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基
を表し、R6 及びR15は置換されていても良い直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキル基;置換されていても良いフ
ェニル基を表す。) R14の好ましい基としては水素原子;フッ素原子、炭素
数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、フ
ェノキシ基又はフェニル基で置換されていても良い炭素
数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;フッ
素原子;塩素原子;臭素原子が挙げられる。
【0020】R14の特に好ましい基としては水素原子;
フッ素原子で置換されていても良い炭素数1〜4の直鎖
状もしくは分岐鎖状のアルキル基;フッ素原子;塩素原
子;臭素原子が挙げられる。R14´ の好ましい基とし
ては水素原子;ホルミル基;COOR15基;SO2NR
1617基;−CH=C(X)Y基が挙げられる。但し、
X及びYはCN基又はCOOR6 基を表し、R6 及びR
15は前記した中でもフッ素原子、炭素数1〜4の直鎖状
もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、フェノキシ基、フェ
ニル基又はテトラヒドロフリル基で置換されていても良
い炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル
基;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル
基、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキ
シ基、トリフルオロメチル基、フッ素原子、塩素原子又
は臭素原子で置換されていても良いフェニル基を表し、
16及びR17は水素原子;フッ素原子、炭素数1〜4の
直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、フェノキシ
基、フェニル基又はテトラヒドロフリル基で置換されて
いても良い炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルキル基;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルキル基、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルコキシ基、トリフルオロメチル基、フッ素原子、塩素
原子又は臭素原子で置換されていても良いフェニル基が
好ましい。
【0021】R14´ の特に好ましい基としては水素原
子;ホルミル基;COOR15基;SO2 NR1617基;
−CH=C(CN)2 ;−CH=C(CN)COOR6
基が挙げられる。但し、R16及びR17は水素原子;フッ
素原子又はフェニル基で置換されていても良い炭素数1
〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基又はフェニ
ル基を表し、R14´の中で定義されるR6 及びR15は前
記した基の中でもフッ素原子又はフェニル基で置換され
ていても良い炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状の
アルキル基又はフェニル基であるのが好ましい。
【0022】一般式[1]中のD及びD'のイミダゾー
ル系ジアゾ成分の残基は下記構造式で表される。
【0023】
【化6】
【0024】(但し、一般式[4] 中、R18は水素原
子;置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルキル基、又はアルケニル基を表わす。) R18の好ましい基としてはフッ素原子、炭素数1〜4の
直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、フェノキシ
基、シアノ基又はフェニル基で置換されていても良い炭
素数1〜12の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;
アリル基挙げられる。
【0025】R18の特に好ましい基としてはシアノ基、
フェニル基、フェノキシ基、炭素数1〜4の直鎖状もし
くは分岐鎖状のアルコキシ基で置換されていても良い炭
素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;ア
リル基が挙げられる。一般式[1]中のD及びD'のイ
ソチアゾール系ジアゾ成分の残基は下記構造式で表され
る。
【0026】
【化7】
【0027】(但し、一般式[5]中、R19は水素原
子;置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルキル基又はハロゲン原子を表す。) R19の好ましい基としては水素原子;フッ素原子、炭素
数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、フ
ェノキシ基又はフェニル基で置換されていても良い炭素
数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;フッ
素原子;塩素原子;臭素原子が挙げられる。
【0028】R19の特に好ましい基としては水素原子;
フッ素原子で置換されていても良い炭素数1〜4の直鎖
状もしくは分岐鎖状のアルキル基;フッ素原子;塩素原
子;臭素原子が挙げられる。一般式[1]中のD及び
D'のピラゾール系ジアゾ成分の残基が下記構造式で表
される。
【0029】
【化8】
【0030】(但し、一般式[6]中、R20は水素原
子;置換されていても良いアルキル基;ハロゲン原子を
表し、R21は水素原子;置換されていても良い直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキル基;アルケニル基を表わ
す。) R20の好ましい基としては水素原子;フッ素原子、炭素
数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、フ
ェノキシ基又はフェニル基で置換されていても良い炭素
数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;フッ
素原子;塩素原子;臭素原子が挙げられる。
【0031】R20の特に好ましい基としては水素原子;
フッ素原子で置換されていても良い炭素数1〜4の直鎖
状もしくは分岐鎖状のアルキル基;フッ素原子;塩素原
子;臭素原子が挙げられる。R21の好ましい基としては
フッ素原子、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状の
アルコキシ基、フェノキシ基、シアノ基又はフェニル基
で置換されていても良い炭素数1〜12の直鎖状もしく
は分岐鎖状のアルキル基;アリル基が挙げられる。
【0032】R21の特に好ましい基としてはシアノ基、
フェニル基、フェノキシ基、炭素数1〜4の直鎖状もし
くは分岐鎖状のアルコキシ基で置換されていても良い炭
素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;ア
リル基が挙げられる。一般式[1]中のD及びD'のチ
アジアゾール系ジアゾ成分の残基の一例は下記構造式で
表される。
【0033】
【化9】
【0034】(但し、一般式[7]中R22は水素原子;
置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキ
ル基;ハロゲン原子;SR23基;SOR24基又はSO2
25基を表す。但し、R23〜R25は置換されていても良
い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を表す。) R22の好ましい基としてはフッ素原子、炭素数1〜4の
直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、フェノキシ
基、シアノ基もしくはフェニル基で置換されていても良
い炭素数1〜12の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル
基;フェニル基;フッ素原子;塩素原子;臭素原子;S
23基;SOR24基又はSO225基が挙げられる。但
し、R23〜R25は前記した中でもフッ素原子、炭素数1
〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、フェノ
キシ基、シアノ基又はフェニル基で置換されていても良
い炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基
であるのが好ましい。
【0035】R22の特に好ましい基としては炭素数1〜
4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;フェニル
基;SR23基;SOR24基又はSO225基が挙げられ
る。但し、R23〜R25は前記した中でも更にフェニル基
で置換されていても良い炭素数1〜8の直鎖状もしくは
分岐鎖状のアルキル基であるのが好ましい。一般式
[1]中のD及びD'のチアジアゾール系ジアゾ成分の
残基の他の一例は、下記構造式で表される。
【0036】
【化10】
【0037】(但し、一般式[8]中R26は水素原子;
置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキ
ル基;ハロゲン原子;SR23基;SOR24基又はSO2
25基を表す。但し、R23〜R25置換されていても良い
直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を表す。) R26の好ましい基としてはフッ素原子、炭素数1〜4の
直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、フェノキシ
基、シアノ基又はフェニル基で置換されていても良い炭
素数1〜12の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;
フェニル基;フッ素原子;塩素原子;臭素原子;SR23
基;SOR24基又はSO225基が挙げられる。但し、
23〜R25は前記した中でもフッ素原子、炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、フェノキシ
基、シアノ基又はフェニル基で置換されていても良い炭
素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基であ
るのが好ましい。
【0038】R26の特に好ましい基としては炭素数1〜
4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;フェニル
基;SR23基;SOR24基又はSO225基が挙げられ
る。但し、R23〜R25は前記した中でも、更にフェニル
基で置換されていても良い炭素数1〜8の直鎖状もしく
は分岐鎖状のアルキル基であるのが好ましい。一般式
[1]中のD及びD'のチオフェン系ジアゾ成分の残基
は下記構造式で表される。
【0039】
【化11】
【0040】(但し、一般式[9]中R27は水素原子;
置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキ
ル基;ハロゲン原子;シアノ基;COOR30基又はCO
31基を表し、R28は水素原子;直鎖状若しくは分岐鎖
状のアルキル基を表し、R29は水素原子;置換されてい
ても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;ハロゲ
ン原子;シアノ基;COOR30基;COR31基;ホルミ
ル基又は−CH=C(X)Y基を表す。但し、X及びY
はCN基又はCOOR6 基を表し、R6 、R30及びR31
は置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアル
キル基又は置換されていても良いフェニル基を表す。) R27の好ましい基としては水素原子;フッ素原子、炭素
数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、フ
ェノキシ基、又はフェニル基で置換されていても良い炭
素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;フ
ッ素原子;塩素原子;臭素原子;シアノ基;COOR30
基又はCOR31基が挙げられる。但し、R30及びR31
前記したものの中、フッ素原子、炭素数1〜4の直鎖状
もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、フェノキシ基、フェ
ニル基又はテトラヒドロフリル基で置換されていても良
い炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル
基;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル
基、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキ
シ基、トリフルオロメチル基、フッ素原子、塩素原子も
しくは臭素原子で置換されていても良いフェニル基が好
ましい。
【0041】R27の特に好ましい基としては水素原子;
炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;
フッ素原子;塩素原子;臭素原子;シアノ基;COOR
30基又はCOR31基が挙げられる。但し、R30及びR31
は前記した中でもフッ素原子もしくはフェニル基で置換
されていても良い炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖
状のアルキル基又はフェニル基であるのが好ましい。
【0042】R28の好ましい基としては水素原子;炭素
数1〜4の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基を表
す。R29の好ましい基としては水素原子;フッ素原子、
炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ
基、フェノキシ基、又はフェニル基で置換されていても
良い炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル
基;シアノ基;ホルミル基;フッ素原子;塩素原子;臭
素原子;COOR30基;COR31基;−CH=C(X)
Y基が挙げられる。但し、X及びYはCN基又はCOO
6 基を表し、R6 、R30及びR31は前記一般式[2]
及びR27の基において定義したものと同じであり、具体
的には、フッ素原子、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分
岐鎖状のアルコキシ基、フェノキシ基、フェニル基もし
くはテトラヒドロフリル基で置換されていても良い炭素
数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;炭素
数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素
数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、ト
リフルオロメチル基、フッ素原子、塩素原子又は臭素原
子で置換されていても良いフェニル基を表す。
【0043】R29の特に好ましい基としては水素原子;
炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;
シアノ基;ホルミル基;フッ素原子;塩素原子;臭素原
子;COOR30基;COR31基;−CH=C(CN)
2 ;−CH=C(CN)COOR6 基が挙げられる。但
し、R6 、R30及びR31は前記したものの中でも、更に
フッ素原子又はフェニル基で置換されていても良い炭素
数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基又はフ
ェニル基であるのが好ましい。
【0044】一般式[1]中のD及びD'のベンゾチア
ゾール系ジアゾ成分の残基は下記構造式で表される。
【0045】
【化12】
【0046】(但し、一般式[10]中R32〜R35は水
素原子;置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状
のアルキル基;アルコキシ基;ハロゲン原子;シアノ
基;COOR30基又はCOR31基を表す。但し、R30
びR31は置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状
のアルキル基又は置換されていても良いフェニル基を表
す。) R32〜R35の好ましい基としては水素原子;フッ素原
子、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキ
シ基、フェノキシ基もしくはフェニル基で置換されてい
ても良い炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアル
キル基;炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアル
コキシ基;フッ素原子;塩素原子;臭素原子;CN基;
SO29 基;COOR30基;COR31基が挙げられ
る。ここで、R9 、R30及びR31は具体的にはフッ素原
子、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキ
シ基、フェノキシ基、フェニル基又はテトラヒドロフリ
ル基で置換されていても良い炭素数1〜8の直鎖状もし
くは分岐鎖状のアルキル基;炭素数1〜4の直鎖状もし
くは分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖状もし
くは分岐鎖状のアルコキシ基、トリフルオロメチル基、
フッ素原子、塩素原子又は臭素原子で置換されていても
良いフェニル基を表す。
【0047】R32〜R35の特に好ましい基としては水素
原子;フッ素原子で置換されていても良い炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基;フッ素原
子;塩素原子;臭素原子;CN基;チオシアノ基;SO
29 基が挙げられる。但し、R9 は炭素数1〜4の直
鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を表す。
【0048】一般式[1]中のD及びD'のベンゾイソ
チアゾール系ジアゾ成分の残基は下記構造式で表され
る。
【0049】
【化13】
【0050】(但し、一般式[11]中R36〜R39は水
素原子;置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状
のアルキル基;直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ
基;ハロゲン原子;シアノ基;COOR30基又はCOR
31基を表す。但し、R30及びR31は置換されていても良
い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基又は置換されて
いても良いフェニル基を表す。) R36〜R39の好ましい基としては水素原子;フッ素原
子、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキ
シ基、フェノキシ基又はフェニル基で置換されていても
良い炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル
基;炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキ
シ基;フッ素原子;塩素原子;臭素原子;CN基;CO
OR30基;COR31基が挙げられる。但し、R30及びR
31は前記したものの中でもフッ素原子、炭素数1〜4の
直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、フェノキシ
基、フェニル基又はテトラヒドロフリル基で置換されて
いても良い炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルキル基;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルキル基、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルコキシ基、トリフルオロメチル基、フッ素原子、塩素
原子又は臭素原子で置換されていても良いフェニル基で
あるのが好ましい。
【0051】R36〜R39の特に好ましい基としては水素
原子;フッ素原子で置換されていても良い炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基;フッ素原
子;塩素原子;臭素原子;CN基;COOR30基;CO
31基が挙げられる。但し、R30及びR31は前記した中
でも、更にフッ素原子又はフェニル基で置換されていて
も良い炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキ
ル基又はフェニル基であるのが好ましい。
【0052】一般式[1]中のE及びE'のアニリン系
カップリング成分の残基は下記構造式で表される。
【0053】
【化14】
【0054】(但し、一般式[12]中、R40は水素原
子;置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルキル基;直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基;ハ
ロゲン原子;NHCOR44基;NHCOOR45基又はN
HSO246基を表し、R41は水素原子;直鎖状もしく
は分岐鎖状のアルキル基又は直鎖状もしくは分岐鎖状の
アルコキシ基を表し、R42及びR43は各々独立に水素原
子;置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルキル基;アルケニル基;シクロアルキル基;置換され
ていても良いフェニル基を表わすか、R42及びR43はそ
れらが結合している窒素原子と一緒にモルホリン環;ピ
ペリジン環;ピペラジン環又はチオモルホリン環を形成
する。但しR44〜R46は置換されていても良い直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキル基;アルケニル基;シクロア
ルキル基;置換されていても良いフェニル基を表す。) R40の好ましい基としては水素原子;炭素数1〜4の直
鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;炭素数1〜4の直
鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基;CF3基;ハロ
ゲン原子;NHCOR44基;NHCOOR45基又はNH
SO246基が挙げられる。但しR44〜R46は前記した
中でもフッ素原子、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐
鎖状のアルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基又はヘ
テロ環基で置換されていても良い炭素数1〜8の直鎖状
もしくは分岐鎖状のアルキル基;炭素数2〜8のアルケ
ニル基;炭素数5〜6のシクロアルキル基;炭素数1〜
4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜
4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、炭素数1
〜4のフルオロアルキル基又はハロゲン原子で置換され
ていても良いフェニル基が好ましい。
【0055】R40の特に好ましい基としては水素原子;
メチル基;メトキシ基;NHCOR 44基;NHCOOR
45基又はNHSO246基が挙げられる。但しR44〜R
46の好ましい基としてはフッ素原子で置換されていても
良い炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル
基又はフェニル基が挙げられる。R41の好ましい基とし
ては水素原子;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状
のアルキル基又は炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖
状のアルコキシ基が挙げられる。R41の特に好ましい基
としては水素原子;メチル基又はメトキシ基、エトキシ
基が挙げられる。
【0056】R42及びR43の好ましい基としては各々独
立に水素原子;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状
のアルコキシ基、フェノキシ基、フェニル基、ヘテロ環
基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、COOR
83基、CONR8485基、OCOR86基、OCOOR87
基、で置換されていても良い炭素数1〜12の直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキル基;炭素数2〜8のアルケニ
ル基;炭素数5〜6のシクロアルキル基;炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、炭素数1〜
4のフルオロアルキル基又はハロゲン原子で置換されて
いても良いフェニル基;R42及びR43がそれらが結合し
ている窒素原子と一緒にモルホリン環;ピペリジン環;
ピペラジン環又はチオモルホリン環を形成したものが挙
げられる。但しR83〜R87はフッ素原子、炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、フェニル
基、フェノキシ基又はヘテロ環基で置換されていても良
い炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル
基;炭素数2〜8のアルケニル基;炭素数5〜6のシク
ロアルキル基;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状
のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状
のアルコキシ基、炭素数1〜4のフルオロアルキル基又
はハロゲン原子で置換されていても良いフェニル基を表
す。
【0057】R42及びR43の特に好ましい基としては各
々独立に水素原子;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐
鎖状のアルコキシ基、フェノキシ基、フェニル基、テト
ラヒドロフリル基、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、
ヒドロキシ基、COOR83基、OCOR86基又はOCO
OR87基で置換されていても良い炭素数1〜8の直鎖状
もしくは分岐鎖状のアルキル基;アリル基;フェニル基
が挙げられる。また、R83、R86及びR87の更に好まし
いものとしてはフッ素原子又はフェニル基で置換されて
いても良い炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルキル基又はフェニル基が挙げられる。
【0058】一般式[1]中のE及びE'のテトラヒド
ロキノリン系カップリング成分の残基は下記構造式で表
される。
【0059】
【化15】
【0060】(但し、一般式[13]中、R47〜R50
水素原子又は炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状の
アルキル基を表し、R51は水素原子;置換されていても
良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;アルケニル
基;シクロアルキル基;置換されていても良いフェニル
基を表わす。) R47の好ましい基としては水素原子又は炭素数1〜4の
直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基が挙げられ、特に
好ましい基としては水素原子又はメチル基が挙げられ
る。
【0061】R48〜R50の好ましい基としては水素原子
又はメチル基が挙げられる。R51の好ましい基としては
各々独立に水素原子;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分
岐鎖状のアルコキシ基、フェノキシ基、フェニル基、ヘ
テロ環基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、C
OOR83基、CONR8485基、OCOR86基、OCO
OR87基、で置換されていても良い炭素数1〜12の直
鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;炭素数2〜8のア
ルケニル基;炭素数5〜6のシクロアルキル基;炭素数
1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数
1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、炭素
数1〜4のフルオロアルキル基又はハロゲン原子で置換
されていても良いフェニル基が挙げられる。但しR83
87は一般式[12]におけるのと同じくフッ素原子、
炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ
基、フェニル基、フェノキシ基又はヘテロ環基で置換さ
れていても良い炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状
のアルキル基;炭素数2〜8のアルケニル基;炭素数5
〜6のシクロアルキル基;炭素数1〜4の直鎖状もしく
は分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖状もしく
は分岐鎖状のアルコキシ基、炭素数1〜4のフルオロア
ルキル基又はハロゲン原子で置換されていても良いフェ
ニル基を表す。
【0062】R51の特に好ましい基としては各々独立に
水素原子;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルコキシ基、フェノキシ基、フェニル基、テトラヒドロ
フリル基、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、ヒドロキ
シ基、COOR83基、OCOR86基又はOCOOR87
で置換されていても良い炭素数1〜8の直鎖状もしくは
分岐鎖状のアルキル基;アリル基が挙げられる。また、
83、R86及びR87の更に好ましい基としてはフッ素原
子で置換されていても良い炭素数1〜4の直鎖状もしく
は分岐鎖状のアルキル基又はフェニル基が挙げられる。
【0063】一般式[1]中のE及びE'のジュロリジ
ン系カップリング成分の残基は下記構造式で表される。
【0064】
【化16】
【0065】(但し、一般式[14]中、R52は水素原
子又は炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキ
ル基を表し、R53〜R56は水素原子又はメチル基を表
す。) R52の好ましい基としては水素原子又はメチル基が挙げ
られる。一般式[1]中のE及びE'のインドリン系カ
ップリング成分の残基は下記構造式で表される。
【0066】
【化17】
【0067】(但し、一般式[15]中、R57は水素原
子又は炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキ
ル基を表し、R58〜R61は水素原子又はメチル基を表
し、R62は水素原子;置換されていても良い直鎖状もし
くは分岐鎖状のアルキル基;アルケニル基;シクロアル
キル基;置換されていても良いフェニル基を表わす。) 一般式[15]中、R57は水素原子又は炭素数1〜4の
直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を表し、R58〜R
61は水素原子又はメチル基を表し、R62は水素原子;置
換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル
基;アルケニル基;シクロアルキル基;置換されていて
も良いフェニル基を表わす。
【0068】R57の好ましい基としては水素原子又はメ
チル基が挙げられる。R62の好ましい基としては各々独
立に水素原子;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状
のアルコキシ基、フェノキシ基、フェニル基、ヘテロ環
基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、COOR
83基、CONR8485基、OCOR86基、OCOOR87
基、で置換されていても良い炭素数1〜12の直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキル基;炭素数2〜8のアルケニ
ル基;炭素数5〜6のシクロアルキル基;炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、炭素数1〜
4のフルオロアルキル基又はハロゲン原子で置換されて
いても良いフェニル基が挙げられる。但しR83〜R87
一般式[12]におけるのと同じでありフッ素原子、炭
素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、
フェニル基、フェノキシ基又はヘテロ環基で置換されて
いても良い炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルキル基;炭素数2〜8のアルケニル基;炭素数5〜6
のシクロアルキル基;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分
岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分
岐鎖状のアルコキシ基、炭素数1〜4のフルオロアルキ
ル基又はハロゲン原子で置換されていても良いフェニル
基を表す。
【0069】R62の特に好ましい基としては各々独立に
水素原子;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルコキシ基、フェノキシ基、フェニル基、テトラヒドロ
フリル基、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、ヒドロキ
シ基、COOR83基、OCOR86基又はOCOOR87
で置換されていても良い炭素数1〜8の直鎖状もしくは
分岐鎖状のアルキル基;アリル基が挙げられる。またR
83、R86及びR87の更に好ましい基としてはフッ素原子
で置換されていても良い炭素数1〜4の直鎖状もしくは
分岐鎖状のアルキル基又はフェニル基が挙げられる。
【0070】一般式[1]中のE及びE'のナフチルア
ミン系カップリング成分の残基は下記構造式で表され
る。
【0071】
【化18】
【0072】(但し、一般式[16]中、R63及びR64
は各々独立に水素原子;置換されていても良い直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキル基;アルケニル基;シクロア
ルキル基;置換されていても良いフェニル基を表わす
か、R63及びR64はそれらが結合している窒素原子と一
緒にモルホリン環;ピペリジン環;ピペラジン環又はチ
オモルホリン環を形成する。) 一般式[16]中、R63及びR64は各々独立に水素原
子;置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルキル基;アルケニル基;シクロアルキル基;置換され
ていても良いフェニル基を表わすか、R63及びR64はそ
れらが結合している窒素原子と一緒にモルホリン環;ピ
ペリジン環;ピペラジン環又はチオモルホリン環を形成
する。
【0073】R63及びR64の好ましい基としては各々独
立に水素原子;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状
のアルコキシ基、フェノキシ基、フェニル基、ヘテロ環
基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、COOR
83基、CONR8485基、OCOR86基、OCOOR87
基、で置換されていても良い炭素数1〜12の直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキル基;炭素数2〜8のアルケニ
ル基;炭素数5〜6のシクロアルキル基;炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、炭素数1〜
4のフルオロアルキル基又はハロゲン原子で置換されて
いても良いフェニル基;R63及びR64がそれらが結合し
ている窒素原子と一緒にモルホリン環;ピペリジン環;
ピペラジン環又はチオモルホリン環を形成したものが挙
げられる。但しR83〜R87は一般式[12]におけるの
と同じくフッ素原子、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分
岐鎖状のアルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基又は
ヘテロ環基で置換されていても良い炭素数1〜8の直鎖
状もしくは分岐鎖状のアルキル基;炭素数2〜8のアル
ケニル基;炭素数5〜6のシクロアルキル基;炭素数1
〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数1
〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、炭素数
1〜4のフルオロアルキル基又はハロゲン原子で置換さ
れていても良いフェニル基を表す。
【0074】R63及びR64の特に好ましい基としては各
々独立に水素原子;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐
鎖状のアルコキシ基、フェノキシ基、フェニル基、テト
ラヒドロフリル基、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、
ヒドロキシ基、COOR83基、OCOR86基又はOCO
OR87基で置換されていても良い炭素数1〜8の直鎖状
もしくは分岐鎖状のアルキル基;アリル基が挙げられ
る。またR83、R86及びR87の更に好ましい基としては
フッ素原子で置換されていても良い炭素数1〜4の直鎖
状もしくは分岐鎖状のアルキル基又はフェニル基が挙げ
られる。
【0075】一般式[1]中のE及びE'のアミノピリ
ジン系カップリング成分の残基は下記構造式で表され
る。
【0076】
【化19】
【0077】(但し、一般式[17]中、R65は水素原
子又は置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状の
アルキル基を表し、R66は水素原子又はシアノ基を表
し、R67〜R70は各々独立に水素原子;置換されていて
も良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;アルケニ
ル基;シクロアルキル基;置換されていても良いフェニ
ル基を表わすか、R67とR68及びR69とR70はそれらが
結合している窒素原子と一緒にモルホリン環;ピペリジ
ン環;ピペラジン環又はチオモルホリン環を形成す
る。) 一般式[17]中、R65は水素原子又は置換されていて
も良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を表し、R
66は水素原子又はシアノ基を表し、R67〜R70は各々独
立に水素原子;置換されていても良い直鎖状もしくは分
岐鎖状のアルキル基;アルケニル基;シクロアルキル
基;置換されていても良いフェニル基を表わすか、R67
とR68及びR69とR70はそれらが結合している窒素原子
と一緒にモルホリン環;ピペリジン環;ピペラジン環又
はチオモルホリン環を形成する。但し、R71は置換され
ていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;置
換されていても良い直鎖状又は分岐鎖状のアルコキシ
基;置換されていても良いフェニル基を表す。
【0078】R65の好ましい基としては水素原子;フッ
素原子で置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状
のアルキル基が挙げられ特に好ましい基としては水素原
子;メチル基;トリフルオロメチル基が挙げられる。R
67〜R70の好ましい基としては各々独立に水素原子;炭
素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、
フェノキシ基、フェニル基、ヘテロ環基、ハロゲン原
子、シアノ基、ヒドロキシ基、COOR83基、CONR
8485基、OCOR86基、OCOOR87基、で置換され
ていても良い炭素数1〜12の直鎖状もしくは分岐鎖状
のアルキル基;炭素数2〜8のアルケニル基;炭素数5
〜6のシクロアルキル基;炭素数1〜4の直鎖状もしく
は分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖状もしく
は分岐鎖状のアルコキシ基、炭素数1〜4のフルオロア
ルキル基又はハロゲン原子で置換されていても良いフェ
ニル基;R67及びR68がそれらが結合している窒素原子
と一緒にモルホリン環;ピペリジン環;ピペラジン環又
はチオモルホリン環を形成したものが挙げられる。但し
83〜R87は一般式[12]におけるのと同じくフッ素
原子、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコ
キシ基、フェニル基、フェノキシ基又はヘテロ環基で置
換されていても良い炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐
鎖状のアルキル基;炭素数2〜8のアルケニル基;炭素
数5〜6のシクロアルキル基;炭素数1〜4の直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルコキシ基、炭素数1〜4のフルオ
ロアルキル基又はハロゲン原子で置換されていても良い
フェニル基を表す。
【0079】R67〜R70の特に好ましい基としては各々
独立に水素原子;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖
状のアルコキシ基、フェノキシ基、フェニル基、テトラ
ヒドロフリル基、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、ヒ
ドロキシ基、COOR83基、OCOR86基又はOCOO
87基で置換されていても良い炭素数1〜8の直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキル基;アリル基が挙げられる。
またR83、R86及びR 87の更に好ましい基としてはフッ
素原子で置換されていても良い炭素数1〜4の直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキル基又はフェニル基が挙げられ
る。
【0080】一般式[1]中のE及びE'のアミノキノ
リン系カップリング成分の残基は下記構造式で表され
る。
【0081】
【化20】
【0082】(但し、一般式[18]中、R71及びR72
は各々独立に水素原子;置換されていても良い直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキル基;アルケニル基;シクロア
ルキル基;置換されていても良いフェニル基を表わす
か、R71とR72はそれらが結合している窒素原子と一緒
にモルホリン環;ピペリジン環;ピペラジン環又はチオ
モルホリン環を形成する。R73は水素原子又はメチル基
を表す。) R71及びR72の好ましい基としては各々独立に水素原
子;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキ
シ基、フェノキシ基、フェニル基、ヘテロ環基、ハロゲ
ン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、COOR83基、CO
NR8485基、OCOR86基、OCOOR87基、で置換
されていても良い炭素数1〜12の直鎖状もしくは分岐
鎖状のアルキル基;炭素数2〜8のアルケニル基;炭素
数5〜6のシクロアルキル基;炭素数1〜4の直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルコキシ基、炭素数1〜4のフルオ
ロアルキル基又はハロゲン原子で置換されていても良い
フェニル基;R71及びR72がそれらが結合している窒素
原子と一緒にモルホリン環;ピペリジン環;ピペラジン
環又はチオモルホリン環を形成したものが挙げられる。
但しR83〜R87は一般式[12]におけるのと同じであ
り、フッ素原子、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖
状のアルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基又はヘテ
ロ環基で置換されていても良い炭素数1〜8の直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキル基;炭素数2〜8のアルケニ
ル基;炭素数5〜6のシクロアルキル基;炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4
の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、炭素数1〜
4のフルオロアルキル基又はハロゲン原子で置換されて
いても良いフェニル基を表す。
【0083】R71及びR72の特に好ましい基としては各
々独立に水素原子;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐
鎖状のアルコキシ基、フェノキシ基、フェニル基、テト
ラヒドロフリル基、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、
ヒドロキシ基、COOR83基、OCOR86基又はOCO
OR87基で置換されていても良い炭素数1〜8の直鎖状
もしくは分岐鎖状のアルキル基;アリル基が挙げられ
る。またR83、R86及びR87の更に好ましい基としては
フッ素原子で置換されていても良い炭素数1〜4の直鎖
状もしくは分岐鎖状のアルキル基又はフェニル基が挙げ
られる。
【0084】一般式[1]中のE及びE'のピラゾール
系カップリング成分の残基は下記構造式で表される。
【0085】
【化21】
【0086】(但し、一般式[19]中、R74はヒドロ
キシ基又はアミノ基を表し、R75は水素原子;置換され
ていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;C
OOR 88;NR8990基を表し、R76は水素原子;置換
されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル
基;アルケニル基;シクロアルキル基;置換されていて
も良いフェニル基を表わす。但し、R88は置換されてい
ても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;アルケ
ニル基;シクロアルキル基;置換されていても良いフェ
ニル基を表わし、R89及びR90は水素原子;置換されて
いても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;アル
ケニル基;シクロアルキル基;置換されていても良いフ
ェニル基を表わす。) 一般式[19]中、R74はヒドロキシ基又はアミノ基を
表し、R75は水素原子;置換されていても良い直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキル基;COOR88;NR8990
基を表し、R76は水素原子;置換されていても良い直鎖
状もしくは分岐鎖状のアルキル基;アルケニル基;シク
ロアルキル基;置換されていても良いフェニル基を表わ
す。但しR88〜R90は水素原子;置換されていても良い
直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;アルケニル基;
シクロアルキル基;置換されていても良いフェニル基を
表わす。
【0087】R75の好ましい基としては水素原子;炭素
数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;CO
OR88;NR8990が挙げられる。ここで、R88〜R90
の更に好ましいものとしては炭素数1〜4の直鎖状もし
くは分岐鎖状のアルキル基が挙げられる。R76の好まし
い基としては水素原子;炭素数1〜4の直鎖状もしくは
分岐鎖状のアルコキシ基、フェノキシ基、フェニル基、
ヘテロ環基、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、
COOR83基、CONR8485基、OCOR86基、OC
OOR87基、で置換されていても良い炭素数1〜12の
直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;炭素数2〜8の
アルケニル基;炭素数5〜6のシクロアルキル基;炭素
数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素
数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、炭
素数1〜4のフルオロアルキル基又はハロゲン原子で置
換されていても良いフェニル基が挙げられる。但しR83
〜R87は一般式[12]におけるのと同じであり、フッ
素原子、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアル
コキシ基、フェニル基、フェノキシ基又はヘテロ環基で
置換されていても良い炭素数1〜8の直鎖状もしくは分
岐鎖状のアルキル基;炭素数2〜8のアルケニル基;炭
素数5〜6のシクロアルキル基;炭素数1〜4の直鎖状
もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖状
もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、炭素数1〜4のフル
オロアルキル基又はハロゲン原子で置換されていても良
いフェニル基を表す。
【0088】R76の特に好ましい基としては水素原子;
炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ
基、フェノキシ基、フェニル基、テトラヒドロフリル
基、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、
COOR83基、OCOR86基又はOCOOR87基で置換
されていても良い炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖
状のアルキル基;アリル基;フェニル基が挙げられる。
また、R83、R86及びR87の更に好ましい基としてはフ
ッ素原子で置換されていても良い炭素数1〜4の直鎖状
もしくは分岐鎖状のアルキル基又はフェニル基が挙げら
れる。
【0089】一般式[1]中のE及びE'のピリドン系
カップリング成分の残基は下記構造式で表される。
【0090】
【化22】
【0091】(但し、一般式[20]中、R77は水素原
子又は置換されていても良いアルキル基を表し、R78
水素原子又はシアノ基を表し、R79は水素原子;置換さ
れていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;
アルケニル基;シクロアルキル基;置換されていても良
いフェニル基を表わす。) R77の好ましい基としては水素原子;フッ素原子で置換
されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基
が挙げられ、特に好ましい基としては水素原子;メチル
基;トリフルオロメチル基が挙げられる。
【0092】R79の好ましい基としては水素原子;炭素
数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、フ
ェノキシ基、フェニル基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、
シアノ基、ヒドロキシ基、COOR83基、CONR84
85基、OCOR86基、OCOOR87基、で置換されてい
ても良い炭素数1〜12の直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルキル基;炭素数2〜8のアルケニル基;炭素数5〜6
のシクロアルキル基;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分
岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分
岐鎖状のアルコキシ基、炭素数1〜4のフルオロアルキ
ル基又はハロゲン原子で置換されていても良いフェニル
基が挙げられる。但しR83〜R87は前記一般式[12]
におけるのと同じであり、フッ素原子、炭素数1〜4の
直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、フェニル基、
フェノキシ基又はヘテロ環基で置換されていても良い炭
素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;炭
素数2〜8のアルケニル基;炭素数5〜6のシクロアル
キル基;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアル
キル基、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアル
コキシ基、炭素数1〜4のフルオロアルキル基又はハロ
ゲン原子で置換されていても良いフェニル基を表す。
【0093】R79の特に好ましい基としては水素原子;
炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ
基、フェノキシ基、フェニル基、テトラヒドロフリル
基、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、
COOR83基、OCOR86基又はOCOOR87基で置換
されていても良い炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖
状のアルキル基;アリル基が挙げられる。また、R83
86及びR87の更に好ましい基としてはフッ素原子で置
換されていても良い炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐
鎖状のアルキル基又はフェニル基が挙げられる。
【0094】一般式[1]中のE及びE'のアミノチア
ゾール系カップリング成分の残基は下記構造式で表され
る。
【0095】
【化23】
【0096】(但し、一般式[21]中、R80は水素原
子又は置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状の
アルキル基を表し、R81及びR82は各々独立に水素原
子;置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルキル基;アルケニル基;シクロアルキル基;置換され
ていても良いフェニル基を表わすか、R81とR82はそれ
らが結合している窒素原子と一緒にモルホリン環;ピペ
リジン環;ピペラジン環又はチオモルホリン環を形成す
る。) 一般式[21]中、R80は水素原子又は置換されていて
も良い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を表し、R
81及びR82は各々独立に水素原子;置換されていても良
い直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;アルケニル
基;シクロアルキル基;置換されていても良いフェニル
基を表わすか、R81とR82はそれらが結合している窒素
原子と一緒にモルホリン環;ピペリジン環;ピペラジン
環又はチオモルホリン環を形成する。
【0097】R80の好ましい基としては水素原子又はフ
ッ素原子で置換されていても良い直鎖状もしくは分岐鎖
状のアルキル基が挙げられ、特に好ましい基としては水
素原子;メチル基;トリフルオロメチル基が挙げられ
る。R81及びR82の好ましい基としては各々独立に水素
原子;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコ
キシ基、フェノキシ基、フェニル基、ヘテロ環基、ハロ
ゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、COOR83基、C
ONR8485基、OCOR86基、OCOOR87基、で置
換されていても良い炭素数1〜12の直鎖状もしくは分
岐鎖状のアルキル基;炭素数2〜8のアルケニル基;炭
素数5〜6のシクロアルキル基;炭素数1〜4の直鎖状
もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖状
もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、炭素数1〜4のフル
オロアルキル基又はハロゲン原子で置換されていても良
いフェニル基;R81及びR82がそれらが結合している窒
素原子と一緒にモルホリン環;ピペリジン環;ピペラジ
ン環又はチオモルホリン環を形成したものが挙げられ
る。但しR83〜R87は前記一般式[12]におけるのと
同じであり、フッ素原子、炭素数1〜4の直鎖状もしく
は分岐鎖状のアルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基
又はヘテロ環基で置換されていても良い炭素数1〜8の
直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基;炭素数2〜8の
アルケニル基;炭素数5〜6のシクロアルキル基;炭素
数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素
数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、炭
素数1〜4のフルオロアルキル基又はハロゲン原子で置
換されていても良いフェニル基を表す。
【0098】R81及びR82の特に好ましい基としては各
々独立に水素原子;炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐
鎖状のアルコキシ基、フェノキシ基、フェニル基、テト
ラヒドロフリル基、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、
ヒドロキシ基、COOR83基、OCOR86基又はOCO
OR87基で置換されていても良い炭素数1〜8の直鎖状
もしくは分岐鎖状のアルキル基;アリル基が挙げられ
る。また、R83、R86及びR87の更に好ましい基として
はフッ素原子で置換されていても良い炭素数1〜4の直
鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基又はフェニル基が挙
げられる。
【0099】一般式[1]中のE及びE'のフェノール
系カップリング成分の残基は下記構造式で表される。
【0100】
【化24】
【0101】(但し、一般式[22]中、OH基はアゾ
基に対してオルト位又はパラ位に有り、環Aは直鎖状若
しくは分岐鎖状のアルキル基;直鎖状又は分岐鎖状のア
ルコキシ基で置換されていても良い。) 環Aの好ましい置換基としては炭素数1〜4の直鎖状若
しくは分岐鎖状のアルキル基;炭素数1〜4の直鎖状若
しくは分岐鎖状のアルコキシ基が挙げられ、特に好まし
い置換基としてはメチル基、メトキシ基などが挙げられ
る。
【0102】一般式[1]中のE及びE'のナフトール
系カップリング成分の残基は下記構造式で表される。
【0103】
【化25】
【0104】(但し、一般式[23]中、OH基は2位
又は4位に有り、環Bは直鎖状若しくは分岐鎖状のアル
キル基;直鎖状又は分岐鎖状のアルコキシ基で置換され
ていても良い。) 環Bの好ましい置換基としては炭素数1〜4の直鎖状若
しくは分岐鎖状のアルキル基;炭素数1〜4の直鎖状若
しくは分岐鎖状のアルコキシ基が挙げられ、特に好まし
い置換基としてはメチル基、メトキシ基などが挙げられ
る。
【0105】一般式[1]中のLで表される連結基とし
ては、置換されていても良いアルキレン基、置換されて
いても良いシクロアルキレン基、置換されていても良い
アリーレン基、置換されていても良いヘテロ環基などが
挙げられる。本発明で用いられる前記一般式〔1〕で示
される色素としては、次に示すものが具体的に挙げられ
る。
【0106】
【化26】
【0107】
【化27】
【0108】
【化28】
【0109】
【化29】
【0110】
【化30】
【0111】
【化31】
【0112】
【化32】
【0113】
【化33】
【0114】
【化34】
【0115】
【化35】
【0116】本発明の樹脂微粒子分散液の製造法は特に
限定されず、乳化重合法、懸濁重合法さらにはミニエマ
ルションまたはマイクロエマルション等の重合法により
製造することができるが、粒度分布の制御の容易さから
乳化重合法で製造する方が好ましい。乳化重合法で本発
明の樹脂微粒子分散液を製造するには、典型的には、水
に対する溶解度が0.0001〜10g/lであり、且つトルエン
に対する溶解度が10〜無限g/lであるアントラキノン染
料を含有したモノマー(混合物でもよい)を界面活性剤
の存在下、水または水を主体とする液中に分散し、これ
に水溶性の重合開始剤を加えて重合を行う。
【0117】本発明の樹脂粒子分散液に含有されるラテ
ックス樹脂は、従来より乳化重合で得られた樹脂が使用
でき、樹脂を構成するモノマー(エチレン性単量体)と
して、好ましくは、スチレン、パラクロロスチレン、α
−メチルスチレン等のスチレン類の単独重合体又は共重
合体(スチレン系樹脂);酢酸ビニル;アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アク
リル酸n−ブチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2
−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸ラウ
リル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のビニル基を
有するエステル類の単独重合体又は共重合体(ビニル系
樹脂);アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビ
ニルニトリル類の単独重合体又は共重合体(ビニル系樹
脂);ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテ
ル等のビニルエーテル類の単独重合体又は共重合体(ビ
ニル系樹脂);ビニルメチルケトン、ビニルエチルケト
ン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類の
単独重合体又は共重合体(ビニル系樹脂);エチレン、
プロピレン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィン類
の単独重合体又は共重合体(オレフィン系樹脂);エポ
キシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ
アミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂等の非
ビニル縮合系樹脂、及びこれらの非ビニル縮合系樹脂と
ビニル系単量体とのグラフト重合体などが挙げられる。
これらの樹脂は、1種単独で使用してもよいし、2種以
上を併用してもよい。
【0118】これらの樹脂の中でも、スチレン系樹脂、
ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、オレフィン系樹脂が
好ましく、スチレンとアクリル酸ブチルとの共重合体、
アクリル酸ブチル、ビスフェノールA・フマル酸共重合
体、スチレンとオレフィンとの共重合体が特に好まし
い。本発明の樹脂微粒子を製造するにあたっては、上記
樹脂を構成するモノマーとアゾ系染料を、乳化剤の存在
下で乳化し、重合開始剤を添加して、定法に従って重合
する。
【0119】乳化剤は、公知のカチオン界面活性剤、ア
ニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤の中から選ば
れ、2種以上を併用してもよい。カチオン界面活性剤の
具体例としては、ドデシルアンモニウムクロライド、ド
デシルアンモニウムブロマイド、ドデシルトリメチルア
ンモニウムブロマイド、ドデシルピリジニウムクロライ
ド、ドデシルピリジニウムブロマイド、ヘキサデシルト
リメチルアンモニウムブロマイド等があげられる。
【0120】また、アニオン界面活性剤の具体例として
は、ステアリン酸ナトリウム、ドデカン酸ナトリウム、
等の脂肪酸石けん、硫酸ドデシルナトリウム、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウ
ム等があげられる。さらに、ノニオン界面活性剤の具体
例としては、ドデシルポリオキシエチレンエーテル、ヘ
キサデシルポリオキシエチレンエーテル、ノニルフェニ
ルポリオキシエチレンエーテル、ラウリルポリオキシエ
チレンエーテル、ソルビタンモノオレアートポリオキシ
エチレンエーテル、モノデカノイルショ糖等があげられ
る。
【0121】重合開始剤は、乳化重合を行う場合には、
水溶性または油溶性のものを用いる。例えば、過硫酸カ
リウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム単独
か、もしくはそれらと鉄三価イオン含有無機塩もしくは
有機塩とのレドックス系を構築した開始剤系、他のレド
ックス系としては過酸化水素とアスコルビン酸を組み合
わせたレドックス系の重合開始剤が好ましい。
【0122】アゾ染料の含有量は樹脂微粒子中0.1重
量%以上であり、用いるアゾ染料の必要不可欠量にもよ
るが、バインダー樹脂100重量部に対して通常1〜1
00重量部、好ましくは3〜50重量部となるように用
いられる。これらのアゾ染料は、乳化重合の工程におい
て乳化剤の存在下で水中に分散させたモノマーの油滴中
に溶解して用いることにより、乳化重合により生成した
樹脂微粒子に含有される。
【0123】乳化重合の工程において、アゾ染料が重合
体とともにミセル内へ移動することを考慮すると、僅か
に水に対して溶解した方が良いので、着色剤の水に対す
る溶解度は0.0001〜10g/lが好ましく、0.
001〜5g/lが更に好ましい。また、乳化重合工程
において、着色剤はモノマーの油滴中に溶解したほうが
良いので、トルエンに対する溶解度は5〜無限g/lが
好ましく、20〜1000g/lが更に好ましく、30
〜300g/lが特に好ましい。
【0124】上記樹脂微粒子の体積平均粒径は、樹脂の
周りに存在する界面活性剤の層を含めて200nm以下
であり、好ましくは120nm以下、更に好ましくは8
0nm以下、特には70nm以下である。体積平均粒径
が上記範囲より大きいと自己組織化が発現しにくくな
る。樹脂微粒子の体積平均粒径の下限は、界面活性剤の
層が存在することから考えて通常5nmであるが、体積
平均粒径が著しく小さいと、分散液中の樹脂を使用する
目的の場合に樹脂の割合が少なくなりすぎるので、10
nm以上が好ましい。なお、平均粒径は、光ドップラー
式粒度分布計(日機装社製「MICROTRAC粒度分
布計」)で測定できる、もしくは樹脂微粒子を透過型電
子顕微鏡(TEM)(例えば、日立H―9000NA)
で撮影し、その写真を画像解析することにより測定する
ことができる。
【0125】また樹脂微粒子分散液の固形分濃度は、通
常10〜50%であり、用途に応じて適宜希釈して使用
できる。上記までに記載したアゾ系染料含有樹脂微粒子
分散液は、 厚さ約60μmの再生紙(コクヨ(株) 品
番「ヒ-501N」)の上に、樹脂微粒子分散液を0.5m
lを滴下し、5分間経過した後の透過する水分量が1m
g以下であることが好ましい。
【0126】また、自己組織化の発現を容易にするため
には、粒度分布が小さく、かつ粒子の形が同じであるこ
とが好ましいので、樹脂微粒子の体積平均粒径(DV)
と個数平均粒径(DN)との関係が、1≦DV/DN≦
1.5であることが好ましく、1≦DV/DN≦1.4
であることが更に好ましく、1≦DV/DN≦1.3で
あることが特に好ましい。
【0127】さらに詳細な実用例としては樹脂微粒子が
アゾ系染料として油溶性染料であった場合、水系塗料用
インク、高解像度を達成しうるプリンター用インクなど
にも用いる事が可能な樹脂微粒子分散液となる。上記の
樹脂分散液を塗料として使用する場合、水性のバインダ
ー樹脂を添加して使用することが出来る。水性バインダ
ー樹脂としては例えば、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルアルコールなどの水溶性樹脂、アクリル系エマルジ
ョン、酢酸ビニル系エマルジョン、スチレン系エマルジ
ョン、エポキシ樹脂系エマルジョン、ウレタン樹脂系エ
マルジョン、シリコン樹脂系エマルジョン、フッ素樹脂
系エマルジョン、ゴムラテックス、ポリオレフィン樹脂
系エマルジョンなどの樹脂のエマルジョン液などが挙げ
られる。更に必要に応じて水混和性の溶媒、界面活性
剤、粘度調製剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収
剤、防黴剤、乾燥防止剤などを添加して使用することも
できる。溶剤及び界面活性剤としてはインクで示した物
と同じ物が挙げられる。
【0128】また、上記の樹脂分散液をインクとして使
用する場合、そのままでもインクとして用いることが出
来るが、更に必要に応じて水混和性の溶媒、界面活性
剤、粘度調製剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収
剤、防黴剤、乾燥防止剤などを添加して使用することも
できる。溶剤としては例えば、エタノール、イソプロパ
ノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、
ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、グリセリン、エチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチ
レンウリコールモノアリルエーテル、2−ピロリドン、
N−メチルピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジ
ノン、チオジエタノール、スルホラン、ジメチルスルホ
キシドなどが挙げられ、界面活性剤としては公知のカチ
オン界面活性剤、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活
性剤の中から選ばれ、2種以上を併用してもよい。
【0129】カチオン界面活性剤の具体例としては、ド
デシルアンモニウムクロライド、ドデシルアンモニウム
ブロマイド、ドデシルトリメチルアンモニウムブロマイ
ド、ドデシルピリジニウムクロライド、ドデシルピリジ
ニウムブロマイド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウ
ムブロマイド、等があげられる。また、アニオン界面活
性剤の具体例としては、ステアリン酸ナトリウム、ドデ
カン酸ナトリウム、等の脂肪酸石けん、硫酸ドデシルナ
トリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラ
ウリル硫酸ナトリウム等があげられる。
【0130】さらに、ノニオン界面活性剤の具体例とし
ては、ドデシルポリオキシエチレンエーテル、ヘキサデ
シルポリオキシエチレンエーテル、ノニルフェニルポリ
オキシエチレンエーテル、ラウリルポリオキシエチレン
エーテル、ソルビタンモノオレアートポリオキシエチレ
ンエーテル、モノデカノイルショ糖、等があげられる。
【0131】これらのインクはインクジェット記録用、
筆記具用、印刷用などに使用できるが、特にインクジェ
ット記録用に好適である。
【0132】
【実施例】以下実施例として、アゾ染料内包樹脂微粒子
分散液の作製の具体例を示すが、本発明は、その要旨を
越えない限り、これら実施例に限定されるものではな
い。なお、以下において「部」は「重量部」を表わす。 [実施例1] (アゾ染料内包樹脂微粒子分散液の作製)攪拌装置、加
熱冷却装置、濃縮装置、及び各原料・助剤仕込み装置を
備えたガラス製反応器に以下の量の10%N−ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム(S−DBS)水溶液
12部、脱塩水 383部を仕込み、窒素気流下で90
℃に昇温した。
【0133】その後、下記のモノマー類に油溶性染料
(前記D−1の化合物)を溶解し、乳化剤水溶液に分散
した。そして、90℃に昇温した乳化液に重合開始剤を
添加し、6.5時間乳化重合を行った。
【0134】
【表1】 (モノマー類) スチレン 79部 アクリル酸ブチル 21部 アクリル酸 3部 トリクロロブロモメタン(TCBM) 0.5部 メルカプトエタノール(MPE) 0.01部 (油溶性染料) 前記D−1の化合物 10部 (乳化剤水溶液) ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム10%水溶液 8部 脱塩水 18部 (重合開始剤) 8%過酸化水素水溶液 10.6部 8%アスコルビン酸水溶液 10.6部 重合反応終了後冷却し、黄色の重合体分散液を得た。得
られた重合体分散液の固形分濃度は17.5%であり、
収率は88%であった。
【0135】この結果、体積平均粒子径は27nm、D
V/DN=1.4であった。この樹脂微粒子分散液0.
5mlを6枚重ねた再生紙(コクヨ(株) 品番「ヒ-5
01N」)上にピペットで置き、5分間放置したが、滲む
こともなく、かつ上から2枚目の紙に黄色が着色するこ
ともなく、樹脂微粒子中の水は再生紙を透過しなかっ
た。 [実施例2](インク製造および評価の実施例) 上記実施例1で製造した染料含有樹脂微粒子分散液に、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液および水
をそれぞれ混合し、染料含有樹脂微粒子が10重量%、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムが4重量%とな
るように調製した。この着色混合水溶液を桐山No.5C
(1ミクロン)濾紙を用い、窒素ガスにより加圧ろ過し
てインクを得た。
【0136】このインクをインクジェットプリンター機
(エプソンPM-670C)のカートリッジに入れ、普通紙に
印字テストパターンを印字した。その結果、印字物は、
発色性に優れ、耐水性も顔料インク程度で優れており、
且つ耐擦性に優れた印字物が得られた。 [比較例1]攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び各
原料・助剤仕込み装置を備えたガラス製反応器に以下の
量の10%N−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
(S−DBS)水溶液 12部、脱塩水 383部を仕
込み、窒素気流下で90℃に昇温した。
【0137】その後、下記のモノマー類に油溶性染料
(下記化合物(A))を溶解し、乳化剤水溶液に分散し
た。そして、90℃に昇温した乳化液に重合開始剤を添
加し、6.5時間乳化重合を行った。
【0138】
【表2】 (モノマー類) スチレン 79部 アクリル酸ブチル 21部 アクリル酸 3部 トリクロロブロモメタン(TCBM) 0.5部 メルカプトエタノール(MPE) 0.01部 (油溶性染料) 下記化合物(A) 10部 (乳化剤水溶液) ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム10%水溶液 8部 脱塩水 18部
【0139】
【化36】
【0140】(重合開始剤) 8%過酸化水素水溶液 10.6部 8%アスコルビン酸水溶液 10.6部 重合中、化合物Aが溶解したモノマー類相と溶媒の水溶
液相が分相していた。重合反応終了後冷却し、重合体分
散液の固形分濃度を測定したが2%以下であり乳化重合
で該染料の含有した着色微粒子を調製できなかった。
【0141】
【発明の効果】本発明により、水系塗料用インクや高解
像度を達成しうるプリンター用インクに適用することが
できる染料含有樹脂微粒子分散液を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根本 明史 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社内 (72)発明者 村田 勇吉 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社内 (72)発明者 石田 美織 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社内 Fターム(参考) 4J002 BB021 BB111 BB161 BC021 BC111 BE041 BE051 BF021 BG041 BG051 BG061 BG071 BG101 BN171 CH022 EG027 EN137 EQ016 EU116 EV257 EV306 EV326 FD096 FD312 FD317 GT00 HA07 4J011 AA05 PA25 PA29 PA36 PA38 PA90 PB40 PC06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水または水を主体とする液中にて、下記
    一般式[1]で表されるアゾ系染料、界面活性剤、及び
    水溶性重合開始剤の存在下にエチレン性単量体を乳化重
    合してなる樹脂微粒子であって、アゾ系染料が樹脂微粒
    子中に0.1重量%以上含有されていることを特徴とす
    る樹脂微粒子。 【化1】 (式中、D及びD'はジアゾ成分D−NH2及びD'−N
    2の残基であり、E及びE'はカップリング成分E−H
    及びE'−Hの残基を表し、Lは連結基を表し、m及び
    nは0〜4の整数値を表し、1≦m+n≦4である)
  2. 【請求項2】 一般式[1]のD及びD'がベンゼン系、
    チアゾール系、イミダゾール系、イソチアゾール系、ピ
    ラゾール系、チアジアゾール系、チオフェン系、ベンゾ
    チアゾール系、又はベンゾイソチアゾール系のジアゾ成
    分の残基であり、E及びE'がアニリン系、テトラヒド
    ロキノリン系、ジュロルジン系、インドリン系、ナフチ
    ルアミン系、アミノピリジン系、アミノキノリン系、ピ
    ラゾール系、アミノチアゾール系、ピリドン系、フェノ
    ール系、又はナフトール系のカップリング成分の残基で
    あることを特徴とする請求項1に記載の樹脂微粒子。
  3. 【請求項3】 体積平均粒径(DV)が5nm以上20
    0nm以下であり、且つ、体積平均粒径(DV)と個数
    平均粒径(DN)との関係が、1≦DV/DN≦1.5
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂微
    粒子。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかの樹脂微粒子
    が水または水を主体とする液中に乳化分散されてなる樹
    脂微粒子分散液。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の樹脂微
    粒子分散液を用いたインク。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれかに記載の樹脂微
    粒子分散液を用いた塗料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007106818A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Mitsubishi Rayon Co Ltd アクリル系重合体微粒子、その製造方法、プラスチゾル及び成形品
JP2013007052A (ja) * 2012-09-24 2013-01-10 Mitsubishi Rayon Co Ltd アクリル系重合体微粒子、その製造方法、プラスチゾル及び成形品
CN108355580A (zh) * 2018-01-25 2018-08-03 西安石油大学 一种橙色表面活性剂的制备方法

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CN108355580B (zh) * 2018-01-25 2020-04-10 西安石油大学 一种橙色表面活性剂的制备方法

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