JP2003176164A - 高性能コンクリート - Google Patents

高性能コンクリート

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JP2003176164A
JP2003176164A JP2001372811A JP2001372811A JP2003176164A JP 2003176164 A JP2003176164 A JP 2003176164A JP 2001372811 A JP2001372811 A JP 2001372811A JP 2001372811 A JP2001372811 A JP 2001372811A JP 2003176164 A JP2003176164 A JP 2003176164A
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cement
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sio
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Hikoji Hyodo
彦次 兵頭
Mitsuru Tanimura
充 谷村
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Taiheiyo Cement Corp
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Taiheiyo Cement Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工性が良好であり、70N/mm2以上の圧縮強
度を発現し、かつ自己収縮が小さい高性能コンクリート
を提供する。 【解決手段】 2CaO・SiO2を30重量%以上含み、かつ熱
重量測定による20℃から500℃までの重量減少量が0.7〜
2.5重量%であるセメントと、主要鉱物が3CaO・SiO2−2
CaO・SiO2−CaO−間隙物質、3CaO・SiO2−CaO−間隙物
質、2CaO・SiO2−CaO−間隙物質又はCaO−間隙物質であ
り、かつCaO結晶を50〜92重量%含有するクリンカ組成
物と石膏の混合粉砕物、あるいは前記クリンカ組成物と
生石灰および石膏との混合粉砕物とからなる混和材と、
減水剤と、細骨材と、粗骨材と、水を含む配合物の硬化
体であって、セメントと混和材の合計量が500〜700kg/m
3、水/(セメント+混和材)比が25〜35重量%で、配
合物のスランプフロー値が50〜80cmである高性能コンク
リート。上記混和材の配合量は1〜60kg/m3であることが
好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、70N/mm2以上の圧
縮強度を発現する高性能コンクリートに関し、特に施工
性が良好で、自己収縮が小さい高性能コンクリートに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、土地のより一層の有効利用の観点
から、建築物の超高層化ないしは大規模化の傾向は益々
顕著になってきている。このような超高層ないしは大規
模な建築物の建設工事においては、施工期間の短縮、施
工の省力化、施工欠陥の解消などの観点から、流動性と
材料分離抵抗性に優れ、かつ高強度(圧縮強度70N/mm2
以上)を発現する高流動コンクリートが求められてい
る。また、コンクリート製品工場においても振動締固め
による騒音の低減などの観点から、流動性と材料分離抵
抗性に優れ、かつ高強度(圧縮強度70N/mm2以上)を発
現する高流動コンクリートが求められている。
【0003】従来より、高流動コンクリートとしては、 1)増粘作用を有する水溶性高分子を使用する、通常増粘
剤系と称する高流動コンクリート、 2)コンクリート中のセメント量を多くし(例えば、500k
g/m3以上)、減水剤(高性能減水剤や高性能AE減水剤
等)を使用して水/セメント比を小さくした(例えば、
35重量%以下)、通常粉体系と称する高流動コンクリー
ト、が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記増粘剤系高流動コ
ンクリートでは、流動性を確保するために、セメント量
が400〜500kg/m3、水/セメント比が40〜50重量%程度
であることが多い。そのため、該増粘剤系高流動コンク
リートでは、70N/mm2以上の圧縮強度を発現することが
困難であった。一方、粉体系高流動コンクリートでは、
流動性と材料分離抵抗性に優れ、70N/mm2以上の高強度
を発現させることもできるのではあるが、一方で、セメ
ント量が多く、また、水/セメント比が小さいので、硬
化後の自己収縮が大きくなるという課題があった。この
ような自己収縮が大きいコンクリートでは、例えば、R
C部材の製造に用いたとき、鉄筋の拘束により部材下縁
部に大きな引張応力が発生し、力学的に弊害を起こす可
能性があることが指摘されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意研究した結果、特定のセメントと
特定の混和材を組み合わせ、かつ配合割合を限定したコ
ンクリートであれば、70N/mm2以上の圧縮強度を発現す
るコンクリートであっても、施工性が良好であり、自己
収縮を小さくすることができることを見いだし、本発明
を完成させたものである。即ち、本発明は、2CaO・SiO2
を30重量%以上含み、かつ熱重量測定による20℃から50
0℃までの重量減少量が0.7〜2.5重量%であるセメント
と、主要鉱物が3CaO・SiO2−2CaO・SiO2−CaO−間隙物
質、3CaO・SiO2−CaO−間隙物質、2CaO・SiO 2−CaO−間
隙物質又はCaO−間隙物質であり、かつCaO結晶を50〜92
重量%含有するクリンカ組成物と石膏の混合粉砕物、あ
るいは前記クリンカ組成物と生石灰および石膏との混合
粉砕物とからなる混和材と、減水剤と、細骨材と、粗骨
材と、水を含む配合物の硬化体であって、セメントと混
和材の合計量が500〜700kg/m3、水/(セメント+混和
材)比が25〜35重量%で、配合物のスランプフロー値が
50〜80cmであることを特徴とする高性能コンクリート
(請求項1)である。そして、上記混和材の配合量は1
〜60kg/m3であることが好ましい(請求項2)。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明で使用するセメントは、2CaO・SiO2(以
下、ビーライトと称す)を30重量%以上含み、かつ熱重
量測定による20℃から500℃までの重量減少量が0.7〜2.
5重量%であるセメントである。該セメントとしては、
例えば、中庸熱ポルトランドセメントや低熱ポルトラン
ドセメント、さらには中庸熱ポルトランドセメントや低
熱ポルトランドセメントと、石灰石粉末、高炉スラグ粉
末、フライアッシュ、珪石粉末、シリカフュームから選
ばれる1種以上の無機粉末を混合したセメントに、高速
攪拌しながら水を噴霧する/又は水蒸気を吹きつける等
の方法で水を保持させた加水処理セメントや、中庸熱ポ
ルトランドセメントや低熱ポルトランドセメントの製造
時において、セメントクリンカと石膏を仕上げミルで粉
砕する際に、散水しながら粉砕したセメント等が挙げら
れる。
【0007】本発明においては、ビーライトを30重量%
以上含み、かつ熱重量測定による20℃から500℃までの
重量減少量が0.7〜2.5重量%であるセメントを使用する
ことにより、施工性を損なわずに高性能コンクリートの
自己収縮を小さくする効果が得られる。ビーライト量が
30重量%未満のセメントでは、施工性が低下するうえ、
自己収縮が大きくなるので好ましくない。好ましいビー
ライト量は、施工性、強度発現性、自己収縮低減などか
ら40〜60重量%である。熱重量測定による20℃から500
℃までの重量減少量が0.7重量%未満のセメントでは、
自己収縮が大きくなるので好ましくない。熱重量測定に
よる20℃から500℃までの重量減少量が2.5重量%を超え
るセメントでは、強度発現性が低下し、70N/mm2以上の
圧縮強度を発現させることが困難になるので好ましくな
い。好ましい重量減少量は、施工性、強度発現性、コス
トなどから1.0〜2.0重量%である。なお、熱重量測定
は、市販の熱重量測定装置を使用して行えば良い。昇温
速度は、10〜20℃/minが好ましい。
【0008】なお、本発明において、セメントとして、
中庸熱ポルトランドセメントや低熱ポルトランドセメン
トと、石灰石粉末、高炉スラグ粉末、フライアッシュ、
珪石粉末、シリカフュームから選ばれる1種以上の無機
粉末を混合したセメントを使用する場合は、石灰石粉
末、高炉スラグ粉末、フライアッシュ又は珪石粉末は、
ブレーン比表面積2000〜10000cm2/gのものを使用するの
が好ましく、シリカフュームは、BET比表面積10〜20m
2/gのものを使用するのが好ましい。
【0009】本発明で使用する混和材は、主要鉱物が3C
aO・SiO2−2CaO・SiO2−CaO−間隙物質、3CaO・SiO2−C
aO−間隙物質、2CaO・SiO2−CaO−間隙物質又はCaO−間
隙物質であり、かつCaO結晶を50〜92重量%含有するク
リンカ組成物と石膏の混合粉砕物、あるいは前記クリン
カ組成物と生石灰および石膏との混合粉砕物からなるも
のである。
【0010】混和材中のクリンカ組成物は、主要鉱物と
して少なくともCaO結晶と間隙物質を含み、エーライト
(3CaO・SiO2)および/またはビーライト(2CaO・SiO2)を
含んでも又は含まなくてもよいクリンカ組成物を粉砕し
たものであって、CaO結晶を50〜92重量%含むものであ
る。主要鉱物として少なくともCaO結晶と間隙物質を含
むことにより、施工性を損なわずに高性能コンクリート
の自己収縮を小さくする効果が得られる。クリンカ組成
物中のCaO結晶が50重量%未満では、高性能コンクリー
トの自己収縮を小さくする効果が小さくなり好ましくな
い。クリンカ粉砕物中のCaO結晶が92重量%を超える
と、施工性が悪くなり好ましくない。なお、間隙物質は
セメントクリンカ鉱物中のエーライトやビーライトの間
を埋める鉱物に類するものであり、具体的には、2CaO・
Fe2O3等のカルシウムフェライト鉱物、3CaO・Al2O3等の
カルシウムアルミネート鉱物、あるいは、6CaO・Al2O3
・Fe2O3、4CaO・Al2O3・Fe2O3、6CaO・2Al2O3・Fe2O3
のカルシウムアルミノフェライト鉱物である。
【0011】クリンカ組成物は、石灰質原料、粘土原
料、珪石、スラグ類、石膏などを混合し、この原料混合
物をロータリーキルンなどで1300〜1600℃の温度で目標
とするクリンカの鉱物が得られるまで充分に焼き締めて
焼成することにより製造される。
【0012】混和材中の石膏の種類は限定するものでは
なく、無水石膏、半水石膏、二水石膏が使用できるが、
好ましくは無水石膏がよい。混和材中の石膏の量は、
混和材がクリンカ組成物と石膏との二成分系である場合
は、クリンカ組成物100重量部に対して石膏5〜50重量部
が適当である。また、混和材がクリンカ組成物と生石
灰および石膏の三成分系である場合は、クリンカ組成物
と生石灰の合計量100重量部に対して石膏5〜50重量部が
適当である。混和材中の石膏の配合量が前記範囲より少
ないと、高性能コンクリートの自己収縮を小さくする効
果が小さくなり好ましくない。石膏の配合量が前記範囲
より多いと、高性能コンクリートが膨張ひび割れによる
強度低下を招く懸念があり好ましくない。
【0013】本発明においては、混和材に生石灰を配合
することによって、高性能コンクリートの自己収縮をよ
り小さくすることができる。生石灰の種類は限定するも
のではなく、軟焼生石灰、中焼生石灰、硬焼生石灰、極
硬焼生石灰等の生石灰が使用できるが、施工性から、日
本石灰協会の4N−塩酸による粗粒滴定試験法による粗粒
滴定試験値が650ml以下の生石灰を使用することが好ま
しく、400ml以下の生石灰を使用することがより好まし
い。
【0014】混和材中の生石灰の配合量は、クリンカ組
成物100重量部に対して400重量部未満、すなわちクリン
カ組成物と生石灰の合計量において生石灰80重量%未満
が適当である。混和材中の生石灰の配合量が前記範囲よ
り多いと、施工性が悪くなり好ましくない。
【0015】混和材は、上記クリンカ組成物および石膏
の混合粉砕物、あるいは上記クリンカ組成物、生石灰お
よび石膏との混合粉砕物からなるものであるが、これら
は個別に粉砕した後に混合したものでもよく、混合した
後に粉砕したものでもよい。また、個別に粉砕したもの
を、配合物の混練時に他の材料とともにミキサに投入し
てもよい。粉砕には、ボールミル、ロールミル等の粉砕
機を用いることができる。混和材の粉末度は、ブレーン
比表面積で3000cm2/g以上が好ましく、施工性、自己収
縮低減、コストなどから、4000〜8000cm2/gがより好ま
しい。混和材のブレーン比表面積が3000cm2/g未満で
は、高性能コンクリートの自己収縮を小さくする効果が
小さくなり好ましくない。
【0016】本発明で使用するセメント、混和材以外の
材料を説明する。細骨材としては、川砂、陸砂、海砂、
砕砂又はこれらの混合物を使用することができる。粗骨
材としては、川砂利、山砂利、海砂利、砕石又はこれら
の混合物を使用することができる。減水剤としては、リ
グニン系、ナフタレンスルホン酸系、メラミン系、ポリ
カルボン酸系の減水剤、AE減水剤、高性能減水剤又は
高性能AE減水剤を使用することができる。本発明で
は、減水効果の大きい高性能減水剤又は高性能AE減水
剤を使用することが好ましい。水は、水道水等を使用す
ることができる。なお、本発明においては、必要に応じ
て、支障のない範囲内で、空気連行剤、消泡剤、増粘剤
等を使用することは差し支えない。
【0017】本発明の高性能コンクリートは、上記セメ
ントと、上記混和材と、減水剤と、細骨材と、粗骨材
と、水を含む配合物の硬化体である。混練方法や混練装
置は、特に限定するものではなく、慣用の方法で、慣用
のミキサで混練すれば良い。養生方法も特に限定するも
のではなく、気中養生、水中養生、蒸気養生などを行え
ば良い。
【0018】本発明の高性能コンクリートにおいては、
セメントと混和材の合計量が500〜700kg/m3、水/(セ
メント+混和材)比が25〜35重量%で、配合物のスラン
プフロー値が50〜80cmである。セメントと混和材の合計
量が500kg/m3未満では、70N/mm2以上の圧縮強度を発現
させることが困難になり好ましくない。セメントと混和
材の合計量が700kg/m3を超えると、自己収縮が大きくな
り好ましくない。また、水/(セメント+混和材)比が
25重量%未満では、スランプフロー値が50cm未満にな
り、施工性が低下し、例えば、建築物の建設工事におい
ては施工期間の短縮、施工の省力化、施工欠陥の解消な
どを図ることが困難になるので好ましくない。水/(セ
メント+混和材)比が35重量%を超えると、70N/mm2
上の圧縮強度を発現させることが困難になり好ましくな
い。また、配合物のスランプフロー値が50cm未満では、
施工性が低下し、例えば、建築物の建設工事においては
施工期間の短縮、施工の省力化、施工欠陥の解消などを
図ることが困難になる、また、コンクリート製品工場に
おいても振動締固めによる騒音の低減を図ることが困難
になるので好ましくない。スランプフロー値が80cmを超
えると、材料分離抵抗性が低下するので好ましくない。
【0019】本発明の高性能コンクリートにおいては、
混和材の配合量は、施工性、自己収縮低減などの観点か
ら、1〜60kg/m3が好ましく、施工性、自己収縮低減、コ
ストなどの観点から、5〜50kg/m3がより好ましく、10〜
40kg/m3がさらに好ましい。混和材の配合量が1kg/m3
満では、高性能コンクリートの自己収縮が大きくなり好
ましくない。混和材の配合量が60kg/m3を超えると、施
工性が悪くなるうえ、高性能コンクリートが膨張ひび割
れによる強度低下を招く懸念があり好ましくない。
【0020】本発明の高性能コンクリートにおいては、
セメントと混和材の合計量が500〜700kg/m3、混和材量
が好ましくは1〜60kg/m3、水/(セメント+混和材)比
が25〜35重量%、配合物のスランプフロー値が50〜80cm
であれば、減水剤/(セメント+混和材)比や単位粗骨
材絶対容積は特に限定するものではないが、施工性やコ
ストなどを考慮して、減水剤(固形分換算)/(セメン
ト+混和材)比は0.3〜2.0重量%、単位粗骨材絶対容積
は0.27〜0.36m3/m3とすることが好ましい。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 1.使用材料 以下に示す材料を使用した。 1)セメント セメントA;太平洋セメント(株)製低熱ポルトラン
ドセメント(ビーライト量50重量%)を二軸式ニーダに
投入し、攪拌しつつ超音波加湿器にて加水処理した加水
処理セメントを使用した。該セメントの熱重量測定によ
る20℃から500℃までの重量減少量は1.2重量%であっ
た。 セメントB;太平洋セメント(株)製低熱ポルトラン
ドセメントを使用した。該セメントの熱重量測定による
20℃から500℃までの重量減少量は0.5重量%であった。
【0022】2)混和材 クリンカ組成物の調製 石灰石、珪石、粘土、鉄原料および無水石膏を表1に示
す鉱物組成となるように混合し、該混合物をロータリー
キルンで焼成温度1300〜1600℃、滞留時間60〜120分で
焼き締めてクリンカを製造し、これをブレーン比表面積
5000cm2/gに粉砕した。
【0023】
【表1】
【0024】混和材の調製 上記クリンカ組成物100重量部と、無水石膏(ブレーン
比表面積6500cm2/g)10重量部を混合し、混和材を調製
した。
【0025】セメント、混和材以外の材料として、以下
に示す材料を使用した。 3)高性能AE減水剤;レオビルドSP-8S((株)エヌ
エムビー製)を使用した。 4)細骨材;静岡県産陸砂(表乾比重:2.60)を使用し
た。 5)粗骨材;茨城県産砕石(表乾比重:2.64)を使用し
た。 6)水;水道水を使用した。
【0026】2.コンクリートの配合及び混練 前記材料を使用し、表2に示す配合にしたがってコンク
リートを調製した。混練は、2軸強制練りミキサ(0.06
m3)を用いて、180秒間混練した。
【0027】
【表2】
【0028】3.評価 1)スランプフロー 各コンクリートの混練直後のスランプフローを、「JIS
A 1101(コンクリートのスランプ試験方法)」に準じて
スランプコーンを引き上げた後、拡がったコンクリート
の最大直径の長さとその直角方向の長さを測定して、平
均値を算出し、スランプフロー値を求めた。 2)圧縮強度および作業性(施工性) 各コンクリートを、φ10×20cmの型枠を用いて成形し
た。成形時に、各コンクリートの作業性(施工性)を評
価した。成形後、1日間型枠内で養生し、脱型した。そ
の後、材令28日まで水中養生し、「JIS A 1108(コンク
リートの圧縮強度試験方法)」に準じて圧縮強度を測定
した。 3)自己収縮 各コンクリートの自己収縮を、(社)日本コンクリート
工学協会「セメントペースト、モルタルおよびコンクリ
ートの自己収縮および自己膨張試験方法(案)」に準じ
て測定した(材令28日)。なお、測定は凝結の始発時間
を基長とした。その結果を表3に示す。
【0029】
【表3】
【0030】表3から明らかなように、本発明で規定す
る高性能コンクリートでは、作業性(施工性)が良好なう
え、70N/mm2以上の圧縮強度であっても自己収縮が小さ
かった。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の高性能コ
ンクリートは、70N/mm2以上の圧縮強度を発現し、かつ
自己収縮が小さいので、例えば、RC部材の製造に適用
した場合でも、力学的な弊害が生じる可能性は極めて少
ない。また、本発明の高性能コンクリートは、スランプ
フロー値が50〜80cmである配合物を硬化させたものであ
るので、施工性が良好であり、例えば、建築物の建設工
事においては、施工期間の短縮、施工の省力化、施工欠
陥の解消など、また、コンクリート製品工場において
は、振動締固めによる騒音の低減を図ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 22:06 C04B 14:06 Z 14:06 24:18 A 24:18 24:20 24:20 24:22 A 24:22 24:30 B 24:30 24:26 H 24:26) 111:34 111:34 Fターム(参考) 4G012 MA00 MB02 MB23 PA04 PB03 PB05 PB06 PB11 PB23 PB24 PB25 PB32 PB35 PC01 PC02 PC03 PC04 PC09 PC11 PD01 PD03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2CaO・SiO2を30重量%以上含み、かつ熱
    重量測定による20℃から500℃までの重量減少量が0.7〜
    2.5重量%であるセメントと、主要鉱物が3CaO・SiO2−2
    CaO・SiO2−CaO−間隙物質、3CaO・SiO2−CaO−間隙物
    質、2CaO・SiO2−CaO−間隙物質又はCaO−間隙物質であ
    り、かつCaO結晶を50〜92重量%含有するクリンカ組成
    物と石膏の混合粉砕物、あるいは前記クリンカ組成物と
    生石灰および石膏との混合粉砕物とからなる混和材と、
    減水剤と、細骨材と、粗骨材と、水を含む配合物の硬化
    体であって、 セメントと混和材の合計量が500〜700kg/m3、水/(セ
    メント+混和材)比が25〜35重量%で、配合物のスラン
    プフロー値が50〜80cmであることを特徴とする高性能コ
    ンクリート。
  2. 【請求項2】 上記混和材の配合量が1〜60kg/m3である
    請求項1に記載の高性能コンクリート。
JP2001372811A 2001-12-06 2001-12-06 高性能コンクリート Pending JP2003176164A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008081357A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Taiheiyo Cement Corp セメント組成物
JP2008266132A (ja) * 2007-03-27 2008-11-06 Taiheiyo Cement Corp コンクリート組成物及びコンクリート硬化体
CN112225509A (zh) * 2020-10-21 2021-01-15 安徽瑞和新材料有限公司 一种低收缩与低粘性c80高强泵送混凝土及其制备方法

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