JP2003175957A - 液切れ促進液体注出キャップ - Google Patents
液切れ促進液体注出キャップInfo
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Abstract
供する 【解決手段】ボトル2のノズルに取付けられて中心線1
0を含む平面内に傾けて注出孔18を通して液体内容物
を注出する液体注出キャップであって、液体通路15を
構成する注出筒12と、注出筒12の中心線10方向の
途中において液体通路15とボトル2の内部との連通を
遮断する位置に設けられている膜状の隔壁17と、隔壁
17に形成されていて注出孔18の輪郭に沿って形成さ
れている注出孔スコアーと、注出孔スコアーの内側部分
の隔壁17の部分に取付けられているプルリング22
と、注出筒12の上端に設けられた注出端部23とを有
し、注出端部23は傾けた時に下になる注出側におい
て、基端部が注出筒12の液体案内面16に接続した状
態で平面内の断面形状が180°以上の円弧をなしてカ
ールしている注出案内面24を有している。
Description
ら注出する時に、使用する液体注出キャップ、特に、液
切れを促進することができる液体注出キャップに関する
ものである。
ャップにおいて、油、ソース、ケチャップなど特に粘度
の高い内容液をボトルを傾けて注出し、かつ注出が終わ
ってボトルの傾きを元に戻した時に、液切れが悪いと、
注ぎ口で内容物が液垂れしてキャップ本体やボトルの側
面を汚すことがあることは周知である。このために、容
器キャップの注出部の構造については従来から各種の工
夫が行われている。
おいては、ボトルノズル部にキャップを嵌着させてボト
ルノズル部の開口部の開閉及び注出液の案内をしてい
る。このキャップは通常2部材から成っていて、すなわ
ちボトルノズル部に嵌着して液体内容物の注出流の案内
をするキャップ本体と、そのキャップ本体に係合、離脱
してキャップ本体を開閉する上蓋との2部材から成って
いる。キャップ本体における注出流を案内する部分は注
出筒とその上端に形成されている注出端部とから成って
いる。
注出端部の一例を図7に示す。この注出筒12bと注出
端部23bの構成は液体内容物が流れる液体通路15b
を構成する注出筒12bの液体案内面16bの上端に注
出端部23bの注出案内面24bが連続しており、注出
端部23bは外側にカールしており、その注出案内面2
4は縦断面では円弧となっている。液体内容物の注出時
にボトルを傾けると、図8に示すように液体内容物33
が液体案内面16b及び注出案内面24bに沿って流れ
て、注出案内面24bの最高位点c点を超えて外部に流
れ出し注出される。所要量の注出が終わって、ボトルの
傾きを元に戻すと、流れていた液体内容物33は図9に
示すように、注出案内面24bの最高位点c点を境にし
て注出筒12bの外側に残る外側部分33aと、注出筒
12bの内側に戻る内側部分33bとに分離される。
分33aがその直後、円滑に注出案内面24bから液切
れして注出されることが望ましいが、この液切れが行わ
れずにその残された外側部分33aが注出案内面24b
上に残留すると、図10に示すように、注出案内面24
bの先端点aに滴となって付着し、これがキャップ本体
4bを汚す原因となる。
液切れ不良の問題が残る原因として考えられるのは、図
7に示す注出筒12bと注出端部23bの構造では、断
面形状が注出筒12bの液体案内面16bは直線をな
し、注出案内面24bは円弧状をなしているが、注出案
内面24bが形成される角度範囲θは基端部のb点から
先端部のa点まで180°以下である。したがって、注
出後にボトルの傾きを元にもどしても、先端部のa点の
向きが垂直下方を向かないので、垂直下方に流れ落ちよ
うとする滴が付着し易いと考えられる。
注出端部23bの他の例としては図11及び図12に示
すものがあり、この従来の注出キャップも断面形状が注
出筒12bの内面の液体案内面16bは直線をなし、注
出案内面24bは円弧状をなしているが、注出案内面2
4bが形成される角度範囲θは基端部のb点から先端部
のa点まで、180°以下である。
注出端部23bの他の例としては、図13及び図14に
示すものがあり、この従来の注出キャップも断面形状が
注出筒12bの内面は直線をなし、注出案内面24bは
円弧状をなしているが、注出案内面24bが形成される
角度範囲θは基端部のb点から先端部のa点まで、18
0°以下である。
注出端部23bの他の例としては、図15及び図16に
示すように、断面形状が注出筒12bの内面は直線をな
し、注出案内面24bは基端部のb点から先端部のa点
まで短い直線である。
内面24bの組合せにおける液切れは必ずしも満足すべ
きものではなかった。その原因としては注出案内面24
bが形成される角度範囲θが図7、図11、図13に示
すように小さかったり、或いは図15に示すように注出
案内面24bの長さが小さかったりしてボトルの傾きを
元に戻したときに、注出案内面24b上に残った外側部
分33aが注出案内面24bから流れ落ちずに、注出案
内面24bの先端a点に接触して、表面張力の作用で保
持され滞溜することが考えられる。
れを決定する要因としては、注出案内面の形状及び大き
さの他にも、注出筒12bの高さ、注出孔の形状や位置
など検討すべき項目があると思われるが、それらの検討
が充分なされていない。
内容物の注出キャップの開発が望まれている。
たものであって、液切れの良好な液体内容物の注出キャ
ップを提供することを目的とするものである。
ップは、ボトルのノズルに取付けられて中心線を含む平
面内に傾けて注出孔を通して液体内容物を注出する液体
注出キャップであって、液体通路を構成する注出筒と、
前記注出筒の前記中心線方向の途中において前記液体通
路と前記ボトルの内部との連通を遮断する位置に設けら
れている膜状の隔壁と、前記隔壁に形成されていて前記
注出孔の輪郭に沿って形成されている注出孔スコアー
と、前記注出孔スコアーの内側部分の前記隔壁の部分に
取付けられているプルリングと、前記注出筒の上端に設
けられた注出端部とを有し、前記注出端部は前記傾けた
時に下になる注出側において、基端部が前記注出筒の液
体案内面に接続した状態で前記平面内の断面形状が18
0°以上の円弧をなしてカールしている注出案内面を有
していることを特徴としている。
ついて説明する。図1から図4において、1は注出キャ
ップであり、液体内容物を充填したボトル2のノズル部
3に嵌着して、液体内容物の注出及びノズル部3の開閉
の機能をなすものである。注出キャップ1はキャップ本
体4と上蓋5とからなっている。
用され、上蓋5はキャップ本体4の上端部に嵌合及び離
脱してキャップ本体4を開閉する。この実施例ではキャ
ップ本体4と上蓋5は傾きサイド6の反対側の連結サイ
ド7でヒンジ8によって連結している。したがって、こ
の実施例では注出キャップ1はヒンジキャップを構成す
るが、この発明はキャップ本体4と上蓋5を有するがヒ
ンジ8をもたない注出キャップにも適用されるものであ
る。
出筒12とを同心状に具え、その間にボトル2のノズル
部の上端が挿入される状態でノズル部3に取付けられ、
ノズル部3のアンダーカット13とアウターリング11
のアンダーカット14とが係合してキャップ本体4がノ
ズル部3に固定される。注出筒12はボトル2の内外を
連通する液体通路15を構成する部材で、その内面が液
体案内面16を構成する。この液体案内面16は仮想の
中心0を通る直交3軸X、Y、Zを考え、Y軸を注出筒
12の中心線10と一致させるとき、X−Y平面上の断
面形状は直線である。
遮断する位置には液体通路15を横断した膜状の隔壁1
7が形成されており、この隔壁17は注出孔18が穿孔
して形成される部材であり、この穿孔形成される注出孔
18の輪郭に沿ってスコアー21が形成され、このスコ
アー21の内側部分にはプルリング22が取付けられて
いる。
れている。図4に示すように、注出端部23の注出案内
面24は外側にカールしていてX−Y平面における断面
形状がY方向に凸の円弧をなしている。注出案内面24
の内側の基端部bは注出筒12の液体案内面16の上端
に接続し、外側の先端部aは基端部よりも145°以
上、好ましくは180°以上の角度範囲θにあり、注出
案内面24の上端cから先端部aまでのY方向の距離A
は0.1mm以上であり、注出筒12の液体案内面16
の下端部と注出孔18の直近の縁25とのX方向の距離
Cは1.1mm以下である。また注出筒12の液体案内
面16と注出孔18の直近の縁25とのY方向の距離B
は注出筒12の高さHの1/2以上である。この実施例
は隔壁17が注出筒12の底部に形成された例、すなわ
ちB=Hの場合の例である。
ち、Z方向に横軸27をもち縦軸26の中央部28附近
において、注出孔18のZ方向の幅Dが最大(Dma
x)である。
で上蓋5が連結しており、上蓋5の天板31には上蓋イ
ンナーリング32が立ち上がって形成されており、上蓋
5がキャップ本体4を閉じるときは上蓋インナーリング
32がキャップ本体4の注出筒12の上蓋に嵌合して液
密シールを形成する。
容液の注出の際の作用は次の通りである。まず、プルリ
ング22を引き上げて、スコアー21で隔壁17を引き
裂いて除去すると注出孔18が開口し、キャップ本体4
の液体案内面16とボトル2の内部が連通する。この状
態から図5に示すように、ボトル2を傾きサイド6が下
になるように傾けると、液体内容物33がボトル2の内
部から注出孔18を通って注出筒12の液体案内面16
を通り、さらに、注出案内面24に流れが案内されて外
部に注出される。必要量の注出が終了してボトル2の傾
きを元の正立の状態に戻すと、図6に示すように、注出
案内面24上にある液体内容物のうち最上位点cの外側
にある外側部分33aと最上位点cよりも内側にある部
分33bとに分離され、外側部分33aは重力によって
外側に流れ落ち、内側部分33bには重力とともに表面
張力により注出筒12上の液体内容物からの引力の作用
を受けて注出筒12の液体案内面16上の残液33cに
引き入れられ、ついてその残液とともに注出孔18を通
ってボトル2内に戻る。このような注出端部23におい
ては、外側に流れ落ちる外側部分33aについては、注
出端部23の注出案内面24がほとんど180°の角度
範囲で形成されているので、外側部分33aの流れの方
向がほとんど垂直になるまで注出案内面24に案内され
た後に落下するので、その途中で外側部分33aが注出
案内面24の先端のa点に接触したとしてもa点に付着
してa点上に残留することはない。また、このキャップ
本体4では注出筒12の液体案内面16の距離Bが大き
いので、ここに残留する液体内容物33cの量も大き
く、これが注出案内面24上に残る内側部分33bに作
用させる引力も大きく、内側部分33bの引き戻しが迅
速であり、これが外側部分33aと内側部分33bの液
切れを良好にする。さらに、注出案内面24上から引か
れる内側部分33bと注出筒12の液体案内面16の上
に残る液33cの重量及び体積が大きくなって一層流下
し易くなり、液の回収及び液切れが促進される。さらに
距離Cが小さく、注出孔18の縁25と液体案内面16
が接近していて、これがボトル内に戻る回収液に対する
流れの抵抗を小さくしているので、ボトル内への流入が
容易であり、これも注出案内面24上の液切れを促進さ
せる。
作して液切れ性嗜好性順位試験を実施した。 それぞれのサンプルの形状については図17参照 パネラー10名による液ギレ性嗜好性順位法試験を実施
した。内容物ソース(濃厚)を使用して、7種類のキャ
ップに対して、液ギレの良い順に1位から7位までの順
位付けをしてもらっところ、表1のようになった。 1位:サンプルNo.2 2位:NO.6 3位:NO.4 4位:NO.3 5位:NO.5 6位:NO.1 7位:NO.7 次に、順位一致性の検定を行った。5%誤差での検定の
結果、10人の順位の一致性はあるといえる。よって、
順位の信頼性はあるといえる。
類のキャップの液ギレ性を総当たりでの比較をすると、
例えばサンプルNo.2とNo.6の比較で10人中7
人はNo.2の法が液ギレが良い(順位が高い)と判断
している。統計的に検定(5%誤差)すると、10人中
9人以上の結果が一致した場合は有意差有りといえるの
で、この場合No.2と6で差があるとはいえない。表
2よりNo.2はNo.1・3・5・7とは有意差があ
り、No.6とNo.4以外のサンプルに対してはN
o.2の方が液ギレ性が良いと認められる。また、N
o.2は他の6種類のサンプルとの比較で6勝0敗であ
った。
o.6とNo.4までは液ギレ改良に対して検討の余地
があると考えられる。
によれば液切れの良好な液体内容物の注出キャップを得
ることができる。
面図
を示す拡大縦断面図
を示す拡大縦断面図
を示す拡大縦断面図
大縦断面図
大縦断面図
大縦断面図
大縦断面図
大縦断面図
大縦断面図
Claims (8)
- 【請求項1】 ボトルのノズルに取付けられて中心線を
含む平面内に傾けて注出孔を通して液体内容物を注出す
る液体注出キャップであって、液体通路を構成する注出
筒と、 前記注出筒の前記中心線方向の途中において前記液体通
路と前記ボトルの内部との連通を遮断する位置に設けら
れている膜状の隔壁と、 前記隔壁に形成されていて前記注出孔の輪郭に沿って形
成されている注出孔スコアーと、 前記注出孔スコアーの内側部分の前記隔壁の部分に取付
けられているプルリングと、 前記注出筒の上端に設けられた注出端部とを有し、 前記注出端部は前記傾けた時に下になる注出側におい
て、基端部が前記注出筒の液体案内面に接続した状態で
前記平面内の断面形状が145°以上の円弧をなしてカ
ールしている注出案内面を有していることを特徴とする
液切れ促進液体注出キャップ。 - 【請求項2】 前記注出案内面の上端から外側先端まで
の前記中心線方向の距離Aは0.1mm以上であること
を特徴とする請求項1記載の液切れ促進液体注出キャッ
プ。 - 【請求項3】 前記注出案内面の上端から前記注出孔の
縁までの前記中心線方向の距離Bは前記注出筒の前記中
心線方向の長さHの1/2よりも大きいものであること
を特徴とする請求項1記載の液切れ促進液体注出キャッ
プ。 - 【請求項4】 前記注出筒の前記注出側の液体案内面と
前記注出孔の縁との前記平面内の前記中心線に垂直な方
向の距離Cは1.1mm以下であることを特徴とする請
求項1記載の液切れ促進液体注出キャップ。 - 【請求項5】 前記注出筒の形状が前記平面に平行な縦
軸と前記平面に垂直な横軸を持つ形状をなし前記縦軸の
中央若しくは前記中央よりも前記注出側寄りの位置にお
いて前記注出孔の前記横軸方向の幅Dが最大であること
を特徴とする請求項1記載の液切れ促進液体注出キャッ
プ。 - 【請求項6】 前記注出案内面の上端から外側先端まで
の前記中心線方向の距離Aは0.1mm以上であり、前
記注出案内面の上端から前記注出孔の縁までの前記中心
線方向の距離Bは前記注出筒の前記中心線方向の長さH
の1/2よりも大きいものであることを特徴とする請求
項1記載の液切れ促進液体注出キャップ。 - 【請求項7】 前記注出案内面の上端から外側先端まで
の前記中心線方向の距離Aは0.1mm以上であり、前
記注出案内面の上端から前記注出孔の縁までの前記中心
線方向の距離Bは前記注出筒の前記中心線方向の長さH
の1/2よりも大きいものであり、かつ前記注出筒の前
記注出側の液体案内面の下端部と前記注出孔の縁との前
記平面内の前記中心線に垂直な方向の距離Cは1.1m
m以下であることを特徴とする請求項1記載の液切れ促
進液体注出キャップ。 - 【請求項8】 前記注出案内面の上端から外側先端まで
の前記中心線方向の距離Aは0.1mm以上であり、前
記注出案内面の上端から前記注出孔の縁までの前記中心
線方向の距離Bは前記注出筒の前記中心線方向の長さH
の1/2よりも大きいものであり、前記注出筒の前記注
出側の液体案内面の下端部と前記注出孔の縁との前記平
面内の前記中心線に垂直な方向の距離Cは1.1mm以
下であり、かつ前記注出孔の形状が前記平面に平行な縦
軸と前記平面に垂直な横軸を持つ形状をなし前記縦軸の
中央若しくは前記中央よりも前記注出側寄りの位置にお
いて前記注出筒の前記横軸方向の幅Dが最大であること
を特徴とする請求項1記載の液切れ促進液体注出キャッ
プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001379133A JP2003175957A (ja) | 2001-12-12 | 2001-12-12 | 液切れ促進液体注出キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001379133A JP2003175957A (ja) | 2001-12-12 | 2001-12-12 | 液切れ促進液体注出キャップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003175957A true JP2003175957A (ja) | 2003-06-24 |
Family
ID=19186633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001379133A Pending JP2003175957A (ja) | 2001-12-12 | 2001-12-12 | 液切れ促進液体注出キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003175957A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013011581A1 (ja) * | 2011-07-20 | 2013-01-24 | 株式会社ゼンシン | 液垂れ防止用キャップ |
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-
2001
- 2001-12-12 JP JP2001379133A patent/JP2003175957A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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JPWO2013011581A1 (ja) * | 2011-07-20 | 2015-02-23 | 株式会社ゼンシン | 液垂れ防止用キャップ |
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