JP2003175784A - 車載用バッテリーの配線方法及び配線構造 - Google Patents

車載用バッテリーの配線方法及び配線構造

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JP2003175784A JP2001376086A JP2001376086A JP2003175784A JP 2003175784 A JP2003175784 A JP 2003175784A JP 2001376086 A JP2001376086 A JP 2001376086A JP 2001376086 A JP2001376086 A JP 2001376086A JP 2003175784 A JP2003175784 A JP 2003175784A
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electric wire
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vehicle
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Yoriyuki Miyazaki
順之 宮▲崎▼
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリー端子やこれに接続される電線側の
接続端子等を特に設計変更しなくても車載用バッテリー
に対する電線の誤接続を確実に防止できるようにする。 【解決手段】 車両内の特定位置に固定されたバッテリ
ー10の端子12P,12Nに対して電線14P,14
Nの端末をそれぞれ接続するための配線方法と構造。そ
の接続の前に、電線14Nの途中部分を電線固定部材3
0によって車両側の例えばボディ内壁20に固定してお
く。その固定位置は端子12Pからの距離よりも端子1
2Nからの距離の方が小さい位置とし、その固定部分か
ら電線端末までの電線14Nの電線長が当該固定部分か
ら端子12Nまでの距離以上でかつ端子12Pまでの距
離未満となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載用バッテリー
のバッテリー端子に電線を接続するための配線方法及び
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車載用バッテリーの各バッテリー
端子に電線を接続する構造として、例えば図6に示すよ
うなものが知られている。
【0003】図6において、バッテリー10の上面に負
極端子12N及び正極端子12Pが上向きに突設されて
いる。図6の例では、負極端子12N及び正極端子12
Pはボルト状をなし、これにナット18が螺合可能とな
っている。一方、負極端子12Nに接続されるべき負極
側電線14Nの端末には、当該負極端子12Nに外嵌可
能なリング状の接続端子16Nがカシメ等の手段で固定
され、同様に、正極端子12Pに接続されるべき正極側
電線14Pの端末には、当該正極端子12Pに外嵌可能
なリング状の接続端子16Pがカシメ等の手段で固定さ
れている。そして、各接続端子16N,16Pを前記車
載用バッテリー10の負極端子12N及び正極端子12
Pにそれぞれ外嵌し、当該端子12N,12Pにナット
18を装着して締め付けることにより、各電線14N,
14Pの端末が負極端子12N及び正極端子12Pに電
気的に接続されるようになっている。
【0004】前記車載用バッテリー10は、例えば図7
に示すようなエンジンルームER内に固定され、その負
極端子12Nが前記負極用電線14Nを介してアース
(例えば車両のボディ)に接続される一方、正極端子1
2Pが正極用電線14Pを介して図略の電気接続箱等に
接続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記接続構造では、正
極端子12Pと負極端子12Nの形状が同一であり、ま
た、接続端子16P,16Nの形状も相互同一であるた
め、負極用電線14Nの接続端子16Nを正極端子12
Pに誤接続し、かつ、正極用電線14Pの接続端子16
Pを負極端子12Nに誤接続してしまうおそれがある。
特に、アースに接続されている負極用電線14Nを誤っ
て正極端子12Pに接続した場合、その状態で正極用電
線14Pが少しでもアースに触れると両端子12P,1
2Nが短絡することとなるので、かかる誤接続の防止は
保安上重要な課題となっている。
【0006】このような誤接続を防止する手段として、
正極端子12Pと負極端子12Nの形状を相互異ならせ
て例えば負極用電線14Nの接続金具16Nが正極端子
12Pに接続できないようにすることが考えられるが、
その場合、バッテリー端子を特殊形状のものに変更しな
ければならず、汎用性が低下するとともにコストアップ
となる不都合がある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑み、バッテ
リー端子やこれに接続される電線側の接続端子等を特に
設計変更しなくても車載用バッテリーに対する電線の誤
接続を確実に防止できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、本発明は、第1の電線の端末を車載用バ
ッテリーにおける第1のバッテリー端子に接続し、か
つ、第2の電線の端末を前記車載用バッテリーにおける
第2のバッテリー端子に接続するための方法であって、
前記車載用バッテリーを車両内の特定位置に固定するバ
ッテリー設置工程と、前記第2の電線の特定部分を前記
特定位置における車載用バッテリーの第1のバッテリー
端子からの距離よりも前記第2のバッテリー端子からの
距離の方が小さい位置で車両側に固定する電線固定工程
と、その固定した状態で前記第1の電線の端末及び第2
の電線の端末をそれぞれ前記第1のバッテリー端子及び
第2のバッテリー端子に接続する電線接続工程とを含
み、前記電線固定工程では、前記第2の電線の固定部分
から端末までの電線長を当該第2の電線の固定位置から
前記特定位置における車載用バッテリーの第2のバッテ
リー端子までの距離以上でかつ当該第2の電線の固定位
置から前記特定位置における車載用バッテリーの第1の
バッテリー端子までの距離未満とするものである。
【0009】この方法では、第2の電線の特定部分を車
両側に固定する電線固定工程において、当該第2の電線
の固定部分から端末までの電線長を当該第2の電線の固
定位置から前記第1のバッテリー端子までの距離未満と
した上で、各電線端末をバッテリー端子に接続する電線
接続工程を行うようにしているので、この電線接続工程
では前記第2の電線の端末を第1のバッテリー端子に接
続しようとしても当該第1のバッテリー端子には届か
ず、よって当該第2の電線の端末は第2のバッテリー端
子にしか接続することができない。従って、特にバッテ
リー端子や電線端末の設計変更をしなくても第1のバッ
テリー端子に第2の電線の端末が誤接続されることが確
実に防止される。
【0010】前記第1のバッテリー端子及び第2のバッ
テリー端子の正負は問わないが、前記第1のバッテリー
端子は正極端子であり、前記第2のバッテリー端子は負
極端子であり、前記第2の電線は前記負極端子をアース
に接続するための負極用電線であることが、より好まし
い。この構成によれば、正極端子である第1のバッテリ
ー端子が第2の電線を介してアースに誤接続されてしま
うのを阻止することができ、その誤接続に起因するバッ
テリー端子間の短絡を確実に防止することができる。
【0011】また本発明は、第1のバッテリー端子及び
第2のバッテリー端子を有し、車両内の特定位置に固定
される車載用バッテリーと、前記第1のバッテリー端子
に端末が接続される第1の電線と、前記第2のバッテリ
ー端子に端末が接続される第2の電線とを含む車載用バ
ッテリーの配線構造であって、前記第2の電線の特定部
分が前記特定位置における車載用バッテリーの第1のバ
ッテリー端子からの距離よりも前記第2のバッテリー端
子からの距離の方が小さい位置で車両側に固定され、そ
の第2の電線の固定部分から端末までの電線長が当該第
2の電線の固定位置から前記特定位置における車載用バ
ッテリーの第2のバッテリー端子までの距離以上でかつ
当該第2の電線の固定位置から前記特定位置における車
載用バッテリーの第1のバッテリー端子までの距離未満
であるものである。
【0012】この構造では、各電線の特定部分が第2の
バッテリー端子寄りの位置で車両側に固定されるととも
に、第2の電線の固定部分から端末までの電線長が当該
第2の電線の固定位置から前記第1のバッテリー端子ま
での距離未満であるため、この第2の電線の端末を第1
のバッテリー端子に接続することは不可能である。従っ
て、バッテリー交換等において第2の電線の端末が第1
のバッテリー端子に誤接続されることが確実に防止され
る。
【0013】この構造においても、前記第1のバッテリ
ー端子は正極端子であり、前記第2のバッテリー端子は
負極端子であり、前記第2の電線は前記負極端子をアー
スに接続するための負極用電線である構成とすることに
より、正極端子である第1のバッテリー端子が第2の電
線を介してアースに誤接続されてしまうのを阻止するこ
とができ、その誤接続に起因するバッテリー端子間の短
絡を確実に防止することができる。
【0014】本発明において、第1の電線は必ずしも車
両側に固定しなくてもよいが、当該第1の電線の特定部
分が前記第2の電線の特定部分とともに車両側に固定さ
れ、かつ、当該第1の電線の固定部分から端末までの電
線長が当該第1の電線の固定位置から第1のバッテリー
端子間での距離以上である構成とすることにより、前記
誤接続の防止と配線作業の効率化とを同時に実現するこ
とが可能となる。
【0015】その具体的手段としては、例えば前記第1
の電線の特定部分及び第2の電線の特定部分を車両側に
固定するための電線固定部材を備え、この電線固定部材
は、車両側に固定される固定部材本体と、この固定部材
本体に設けられ、前記第1の電線の特定部分を当該部分
の軸方向移動を規制するように保持する第1の保持部
と、前記第2の電線の特定部分を当該部分の軸方向移動
を規制するように保持する第2の保持部とを含むもの
が、好適である。
【0016】この構成によれば、共通の電線固定部材に
よって各電線の特定部分を保持した状態で当該電線固定
部材の固定部材本体を車両側に固定することにより、簡
単な作業で各電線の特定部分を車両側に固定できる。ま
た、各保持部は電線の特定部分をその軸方向移動を規制
するように保持するものであるので、当該保持部による
固定部分から電線端末までの電線長は一定に保たれ、第
1のバッテリー端子への第2の電線の端末の誤接続が確
実に防止される。
【0017】また、前記第1のバッテリー端子は正極端
子であり、前記第2のバッテリー端子は負極端子であ
り、前記第2の電線は前記負極端子をアースに接続する
ための負極用電線である場合には、前記第2の電線の端
末であって前記車載用バッテリーの第2のバッテリー端
子に接続される端末と反対側の端末にアース端子が設け
られるとともに、前記第1の電線の特定部分及び第2の
電線の特定部分を車両側に固定するための電線固定部材
を備え、この電線固定部材は、車両側に固定される固定
部材本体と、この固定部材本体に設けられ、前記第1の
電線の特定部分を当該部分の軸方向移動を規制するよう
に保持する第1の保持部と、前記第2の電線の特定部分
を当該部分の軸方向移動を規制するように保持する第2
の保持部と、前記アース端子を車両のボディに接続可能
な位置に保持する端子保持部とを含む構成とすることに
より、各電線の特定部分を保持することによる効果、す
なわち、第1のバッテリー端子への第2の電線の誤接続
を防止する効果と、配線作業の効率化という効果とが得
られるのに加え、前記電線固定部材を車両の所定位置に
固定する作業によって当該電線固定部材の端子保持部に
保持されたアース端子(第2の電線の端末に設けられた
アース端子)と車両のボディとの接続個所の位置合せが
自動的に行われることとなり、アース接続作業の効率も
高められる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0019】まず、この実施の形態にかかるバッテリー
配線方法及び配線構造の概略を図1(a)(b)に基づ
いて説明する。なお、車載用バッテリー10及び各電線
14P,14Nの端末構造は前記図6に示したものと同
等であり、ここでは説明を省略する。また、正極側電線
14Pは図略の車両側回路に接続され、負極側電線14
Nはアース(例えば車両のボディアース)に接続されて
いるものとする。
【0020】1)バッテリー設置工程 図7に示したエンジンルームER内の特定位置に車載用
バッテリー10を固定する。図例では、前記特定位置を
図1に示すような位置、すなわち、ボディの片側内壁2
0に対して負極端子12Nが正極端子12Pよりも近く
なるような位置としている。
【0021】2)電線固定工程 前記正極側電線(第1の電線)14Pの特定部分及び負
極側電線(第2の電線)14Nの特定部分を電線固定部
材30によってボディ内壁20の所定位置に固定する。
その固定位置は、前記車載用バッテリー10に比較的近
い位置であって、かつ、当該バッテリー10の正極端子
(第1のバッテリー端子)12Pからの距離よりも負極
端子(第2のバッテリー端子)12Nからの距離の方が
小さい位置とする。また、各電線14P,14Nを固定
する個所は、次の条件を満たすように設定する。
【0022】 前記正極側電線14Pの固定部分から
端末(接続端子16P)までの電線長がその正極側電線
14Pの固定位置から正極端子12Pまでの距離以上と
なること。
【0023】 前記負極側電線14Nの固定部分から
端末(接続端子16N)までの電線長がその負極側電線
14Nの固定位置から負極端子12Nまでの距離以上で
かつ当該負極側電線14Nの固定位置から正極端子12
Pまでの距離未満となること。
【0024】なお、この電線固定工程は前記1)バッテ
リー設置工程に先行して行うようにしてもよい。
【0025】3)電線接続工程 前記電線固定工程終了後、図1(a)に示すように、正
極側電線14Pの端末(接続端子16P)を車載用バッ
テリー10の正極端子12Pに接続し、かつ、負極側電
線14Nの端末(接続端子16N)を車載用バッテリー
10の負極端子12Nに接続する。
【0026】このとき、誤って正極側電線14Pの接続
端子16Pを車載側バッテリー10の負極端子12Nに
接続したとしても、負極側電線14Nの固定部分(電線
固定部材30により固定されている部分)から接続端子
16Nまでの電線長がその固定位置から正極端子12P
までの距離よりも小さいために、当該接続端子16Nを
正極端子12Pには接続することができない(図1
(b)参照)。従って、この時点で作業者は電線接続に
誤りがあることを認識することができ、配線形態を図1
(a)に示す正常な形態へ修正することができる。ま
た、その後、バッテリー交換時等において車載用バッテ
リー10と各電線14P,14Nとの切り離し及び再接
続を行う場合についても同様である。
【0027】すなわち、ここに示す配線方法及び配線構
造によれば、車載用バッテリー10の各端子12P,1
2Nや電線14P,14Nの接続端子16P,16Nの
形状を特に変更しなくても、負極側電線14Nの接続端
子16Nが正極端子12Pに誤接続されるのを確実に阻
止することが可能であり、当該誤接続に起因する端子1
2P,12N間の短絡等の不都合を未然に防止すること
ができる。
【0028】次に、前記電線固定部材30の好ましい構
造の例を図2〜図4に基づいて説明する。
【0029】図2に示す電線固定部材30は、全体が合
成樹脂等の絶縁材料で形成され、図2及び図3に示すよ
うな固定部材本体32と、第1の保持部34P及び第2
の保持部34Nと、固定部36とを一体に有している。
【0030】固定部材本体32はブロック状をなし、そ
の裏面は平坦で、ボディ内壁20の内側面に密着可能と
なっている。そして、この裏面から前記固定部36が突
出している。
【0031】この固定部36は、支柱部36aと、この
支柱部36aの先端から固定部材本体32の裏面に向か
って斜め向きに延びる左右一対の係止片36bとを一体
に有している。一方、ボディ内壁20の適所には窓22
が穿設され、この窓22に対して前記係止片36bの閉
じ方向の撓みを伴いながら固定部36を車両内側から押
し込むことにより、当該固定部36の係止片36bがボ
ディ内壁20の裏側で広がって前記窓22の周縁に係止
され、これにより固定部材本体32がボディ内壁20に
固定されるようになっている。
【0032】第1の保持部34Pは正極側電線14Pの
途中部分(特定部分)を保持するものであり、同様に第
2の保持部34Nは負極側電線14Nの途中部分(特定
部分)を保持するものである。図2に示す例では、第1
の保持部34Pが固定部材本体32の上側部分に設けら
れ、第2の保持部34Nが固定部材本体32の下側部分
に設けられるとともに、電線保持作業を円滑にすべく両
保持部34P,34Nが水平方向(ボディ内壁20の法
線と略平行な方向)に位置をずらして配設されている。
【0033】各保持部34P,34Nの詳細を図4
(a)(b)に示す。各保持部34P,34Nは、ベル
ト挿通孔42をもつブロック状の本体部44と、ベルト
46とを有している。ベルト46の幅方向両端面にはベ
ルト長手方向にラチェット状の係止歯46aが並んでい
る。そして、このベルト46を電線14P(14N)の
特定部分に巻き付けて前記ベルト挿通孔42に通し、当
該ベルト46の先端を引張って締め上げることにより、
当該ベルト46の係止歯46aが前記ベルト挿通孔42
の出口42aの周縁部に係止されて当該ベルト46によ
る電線14P(14N)の緊締状態が保持されるように
なっている。
【0034】また、前記ベルト46の裏面には、図4
(b)に示すような多数の突起46bが並設され、当該
ベルト46の締め付け時に各突起46bが電線14P
(14N)の外周部に食い込んで滑り止めの機能を果た
すようになっている。このような滑り止め効果により、
各保持部34P,34Nに対して電線14P(14N)
が軸方向に移動するのを確実に規制することができる。
従って、当該保持部34P,34Nにより電線14P,
14Nを保持した状態で固定部材本体32を固定部36
によってボディ内壁20に固定することにより、その固
定位置での前記保持部34P,34Nによる電線保持部
分(固定部分)から電線端末までの電線長を確実に一定
に保つことが可能となる。
【0035】さらに、この構造では、前記負極側電線1
4Nの端末であって前記接続端子16Nと反対側の端末
に当該接続端子16Nと同一構成のアース端子16Eが
カシメ等の手段で固定されるとともに、前記電線固定部
材30に前記アース端子16Eを保持するための端子保
持部38がその本体32と一体に成形されている。
【0036】この端子保持部38は、前記固定部材本体
32から一方向に延び、図3(b)に示すような略コ字
状の断面を有しており、車両内側に向かって開放されて
いる。さらに、この端子保持部38の両側壁からは内側
に係止爪38aが突出し、これらの係止爪38aによっ
て前記アース端子16Eが抱き込まれるようにして保持
されている。
【0037】一方、ボディ内壁20には、車両内側に突
出して局所的に肉厚が大きくなっているボス部23が形
成され、このボス部23にねじ孔24が貫設されてい
る。このねじ孔24の位置は、前記ボディ内壁20に前
記固定部36によって固定部材本体32が固定された状
態で、前記端子保持部38に保持されているアース端子
16Eの貫通孔と合致する位置に設定されている。ま
た、当該端子保持部38の底壁には、前記ボス部23が
嵌入可能な貫通孔38bが設けられている。そして、こ
の貫通孔38bに前記ボス部23が嵌入されることによ
り、当該ボス部23とアース端子16Eとが接触するよ
うになっており、さらに、そのアース端子16Eの貫通
孔を通じて前記ねじ孔24に金属製のボルト40がねじ
込まれることにより、このボルト40を媒介として前記
アース端子16Eとボディ内壁20との電気的接続がよ
り確実に行われる(すなわちアース端子16Eがボディ
アースに接続される)ようになっている。
【0038】この構造によれば、予め端子保持部38に
アース端子16Eを保持した状態で電線固定部材30を
ボディ内壁20に固定することにより、この電線固定部
材30に保持されているアース端子16Eと前記ねじ孔
24とが自ずと位置合せされ、そのままボルト40を装
着することが可能となる。従って、前記アース端子16
Eとねじ孔24とをわざわざ位置合せする必要がなくな
り、アース接続作業の効率が向上する。
【0039】なお、アース端子16Eの接続個所は適宜
設定が可能である。例えば、図5に示すように車載用バ
ッテリー10の下側にアース端子16Eの接続個所を設
定すれば、当該アース端子16Eのアース接続を行って
から車載用バッテリー10の設置をしないと当該アース
接続ができないため、当該アース接続を忘れたままこれ
に先行してバッテリー配線作業が進められてしまう不都
合を未然に防止することが可能となる。さらに、バッテ
リー交換時には、必ずアース端子16Eの取り外しに先
行して車載用バッテリー10の取り出しが行われること
になるので、先にアース端子16Eが外されて車載用バ
ッテリー10の正極端子12Pに接触することによる回
路短絡が確実に防止される利点もある。
【0040】その他、本発明は例えば次のような実施の
形態をとることも可能である。
【0041】・前記実施形態では第1の電線を正極側電
線14P、第2の電線を負極側電線14Nとしたが、逆
に第1の電線を負極側電線14N、第1の電線を正極側
電線14Pとしても誤接続の防止は可能である。
【0042】・本発明では、電線特定部分を固定するた
めの具体的な構造を問わない。例えば前記のような電線
固定部材30を用いずに粘着テープ等を用いて電線特定
部分を車両側に固定するようにしてもよい。また、電線
固定部材30を用いる場合にもその具体的な構造は問わ
ず、例えば電線途中部分を挟持するように開閉可能な樹
脂製のクランプ部材を用いるようにしてもよい。
【0043】・本発明では、少なくとも第2の電線の特
定部分を車両側に固定することにより当該第2の電線が
第1のバッテリー端子に誤接続されるのを防ぐことが可
能であり、第1の電線は必ずしも車両側に固定しなくて
もよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明は、車両内の特定位
置に固定された車載用バッテリーの第1のバッテリー端
子及び第2のバッテリー端子に対して第1の電線の端末
及び第2の電線の端末をそれぞれ接続するに際し、前記
第2の電線の特定部分を前記第1のバッテリー端子から
の距離よりも前記第2のバッテリー端子からの距離の方
が小さい位置で車両側に固定し、かつ、その第2の電線
の固定部分から端末までの電線長を当該第2の電線の固
定位置から前記第2のバッテリー端子までの距離以上で
かつ当該第2の電線の固定位置から前記第1のバッテリ
ー端子までの距離未満としておき、この第2の電線の端
末が第1のバッテリー端子には届かないようにしたもの
であるので、バッテリー端子やこれに接続される電線側
の接続端子等を特に設計変更しなくても車載用バッテリ
ーに対する電線の誤接続を確実に防止できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態において各電線が
バッテリー端子に対して正常に接続された状態を示す平
面図、(b)は一方の電線が誤って接続された状態を示
す平面図である。
【図2】前記実施の形態において電線の固定に用いられ
る電線固定部材の構造例を示す斜視図である。
【図3】(a)は前記電線固定部材の構造例を示す平面
図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図4】(a)は前記電線固定部材における各保持部の
詳細を示す斜視図、(b)は同保持部におけるベルトの
形状を示す断面正面図である。
【図5】負極側電線の端末を車載用バッテリーの下側で
アース接続する例を示す斜視図である。
【図6】従来の車載用バッテリーに対する電線の接続構
造を示す斜視図である。
【図7】前記車載用バッテリーがエンジンルーム内に設
けられている様子を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 車載用バッテリー 12P 正極端子(第1のバッテリー端子) 12N 負極端子(第2のバッテリー端子) 14P 正極側電線(第1の電線) 14N 負極側電線(第2の電線) 14E アース端子 16P 接続端子(第1の電線の端末) 16N 接続端子(第2の電線の端末) 20 ボディ内壁 24 ねじ孔(アース端子の接続個所) 30 電線固定部材 32 固定部材本体 34P 第1の保持部 34N 第2の保持部 36 固定部 38 端子保持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 3/30 H02G 15/02 B 3/38 3/28 F 15/02 3/26 H (72)発明者 宮▲崎▼ 順之 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5G355 AA03 BA08 BA11 5G363 AA16 BA02 DA13 DA16 DC02 5G375 AA02 CA02 CA17 CC07 DA36 EA17 5H022 CC10 CC12 KK04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電線の端末を車載用バッテリーに
    おける第1のバッテリー端子に接続し、かつ、第2の電
    線の端末を前記車載用バッテリーにおける第2のバッテ
    リー端子に接続するための方法であって、前記車載用バ
    ッテリーを車両内の特定位置に固定するバッテリー設置
    工程と、前記第2の電線の特定部分を前記特定位置にお
    ける車載用バッテリーの第1のバッテリー端子からの距
    離よりも前記第2のバッテリー端子からの距離の方が小
    さい位置で車両側に固定する電線固定工程と、その固定
    した状態で前記第1の電線の端末及び第2の電線の端末
    をそれぞれ前記第1のバッテリー端子及び第2のバッテ
    リー端子に接続する電線接続工程とを含み、前記電線固
    定工程では、前記第2の電線の固定部分から端末までの
    電線長を当該第2の電線の固定位置から前記特定位置に
    おける車載用バッテリーの第2のバッテリー端子までの
    距離以上でかつ当該第2の電線の固定位置から前記特定
    位置における車載用バッテリーの第1のバッテリー端子
    までの距離未満とすることを特徴とする車載用バッテリ
    ーの配線方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車載用バッテリーの配線
    方法において、前記第1のバッテリー端子は正極端子で
    あり、前記第2のバッテリー端子は負極端子であり、前
    記第2の電線は前記負極端子をアースに接続するための
    負極用電線であることを特徴とする車載用バッテリーの
    配線方法。
  3. 【請求項3】 第1のバッテリー端子及び第2のバッテ
    リー端子を有し、車両内の特定位置に固定される車載用
    バッテリーと、前記第1のバッテリー端子に端末が接続
    される第1の電線と、前記第2のバッテリー端子に端末
    が接続される第2の電線とを含む車載用バッテリーの配
    線構造であって、前記第2の電線の特定部分が前記特定
    位置における車載用バッテリーの第1のバッテリー端子
    からの距離よりも前記第2のバッテリー端子からの距離
    の方が小さい位置で車両側に固定され、その第2の電線
    の固定部分から端末までの電線長が当該第2の電線の固
    定位置から前記第2のバッテリー端子までの距離以上で
    かつ当該第2の電線の固定位置から前記第1のバッテリ
    ー端子までの距離未満であることを特徴とする車載用バ
    ッテリーの配線構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車載用バッテリーの配線
    構造において、前記第1のバッテリー端子は正極端子で
    あり、前記第2のバッテリー端子は負極端子であり、前
    記第2の電線は前記負極端子をアースに接続するための
    負極用電線であることを特徴とする車載用バッテリーの
    配線構造。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の車載用バッテリ
    ーの配線構造において、前記第1の電線の特定部分及び
    第2の電線の特定部分を車両側に固定するための電線固
    定部材を備え、この電線固定部材は、車両側に固定され
    る固定部材本体と、この固定部材本体に設けられ、前記
    第1の電線の特定部分を当該部分の軸方向移動を規制す
    るように保持する第1の保持部と、前記第2の電線の特
    定部分を当該部分の軸方向移動を規制するように保持す
    る第2の保持部とを含むことを特徴とする車載用バッテ
    リーの配線構造。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の車載用バッテリーの配線
    構造において、前記第2の電線の端末であって前記車載
    用バッテリーの第2のバッテリー端子に接続される端末
    と反対側の端末にアース端子が設けられるとともに、前
    記第1の電線の特定部分及び第2の電線の特定部分を車
    両側に固定するための電線固定部材を備え、この電線固
    定部材は、車両側に固定される固定部材本体と、この固
    定部材本体に設けられ、前記第1の電線の特定部分を当
    該部分の軸方向移動を規制するように保持する第1の保
    持部と、前記第2の電線の特定部分を当該部分の軸方向
    移動を規制するように保持する第2の保持部と、前記ア
    ース端子を車両のボディに接続可能な位置に保持する端
    子保持部とを含むことを特徴とする車載用バッテリーの
    配線構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016037158A (ja) * 2014-08-07 2016-03-22 日産自動車株式会社 車両用ケーブル配索構造
KR101837698B1 (ko) * 2015-01-20 2018-03-12 주식회사 엘지화학 전지 모듈간 연결 구조가 개선된 전력 저장 시스템
JP7367594B2 (ja) 2020-04-06 2023-10-24 日産自動車株式会社 バッテリーの車体アース構造、及びバッテリーの車体アース方法
JP7420589B2 (ja) 2020-02-21 2024-01-23 日野自動車株式会社 蓄電装置

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