JP2003175026A - イメージング・システムを較正する方法及び装置 - Google Patents

イメージング・システムを較正する方法及び装置

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JP2003175026A
JP2003175026A JP2002289353A JP2002289353A JP2003175026A JP 2003175026 A JP2003175026 A JP 2003175026A JP 2002289353 A JP2002289353 A JP 2002289353A JP 2002289353 A JP2002289353 A JP 2002289353A JP 2003175026 A JP2003175026 A JP 2003175026A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数回の走査を必要とせずに個々の検出器素
子の間の一様性を保証する較正を行なう。 【解決手段】 第一の高さ(60)に第一の表面(5
8)を有し、第一の減弱係数を有する第一の物質(6
2)を少なくとも部分的に含んでいる第一のファントム
要素物質ブロック(54)と、第二の高さ(66)に第
二の表面(64)を有し、第二の減弱係数を有する第二
の物質(68)を少なくとも部分的に含んでいる第二の
ファントム要素物質ブロック(56)を含む較正ファン
トム・システムを設ける。第一及び第二のファントム要
素物質ブロックは検出器上に共存配置される。本発明の
方法は、撮像によりファントム画像を取得し(13
4)、これを処理し(136)、処理済のファントム画
像から複数の較正値を抽出する工程(138)を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明は一般的には、イメージング・シ
ステムに関し、さらに具体的には、医用イメージング・
システムの較正に関する。
【0002】少なくとも幾つかの公知のイメージング・
システム構成では、放射線源がコーン(円錐)形状のビ
ームを投射し、このビームは患者等の被撮像物体を透過
して、放射線検出器の矩形アレイに入射する。幾つかの
公知の断層写真合成法(トモシンセシス)システムで
は、放射線源はガントリと共に枢軸点の周りを回転し
て、物体のビューを様々な投影角について取得する。本
書で用いる「ビュー」とは単一の投影画像を指してお
り、又はさらに具体的には、「ビュー」は投影画像を形
成する単一の投影放射線写真を指す。また、本書で用い
る場合には、検出器の上方の固定した高さにおける被撮
像物体の内部構造を表わす単一の再構成(断面)画像を
「スライス」と呼ぶ。また、ビューの集合(又は複数の
ビュー)を「投影データ集合」と呼ぶ。すべての高さに
ついてのスライスの集合(又は複数のスライス)を「被
撮像物体を表わす三次元データ集合」と呼ぶ。
【0003】被撮像物体を表わす三次元データ集合を再
構成する公知の一方法は、単純逆投影又はシフト積算平
均法(shift-and-add)として当技術分野で公知であ
る。単純逆投影は、撮像空間にわたって各々のビューを
逆投影して、逆投影したビューを平均する。再構成され
たデータ集合の「スライス」は、検出器の上方の何らか
の着目高さについての逆投影画像の平均を含んでいる。
各々のスライスが着目高さでの被撮像物体の構造を表わ
しており、様々な高さについてのこれらスライスの集合
が被撮像物体を表わす三次元データ集合を構成する。代
替的には、例えば頭足方向走査(CC走査)又は内外斜
位方向走査(MLO)のような二次元走査では、被撮像
物体を表わす二次元データ集合を構成する単一のスライ
スのみを取得する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】マンモグラフィ画像の
画質を確実に良好にするためには、個々の検出器素子の
間の一様性が重要である。さもないと、収集したデータ
に異常が生ずる虞がある。データ異常の結果として、一
般にアーティファクトと呼ばれている画像歪みが生ず
る。検出器の一様性は多くの要因に影響を受ける可能性
があり、これらの要因としては、放射線損傷、湿分損
傷、電磁場、及びシンチレータ材料の感度等があるがこ
れらに限定されない。この一様性について補正を行なう
ために、検出器の定期的な較正が必要となる。
【0005】較正の少なくとも一つの公知の方法では、
既知の腺及び脂肪組織組成の参照測定値集合が必要であ
る。この参照測定値集合を収集するためには、被撮像物
体の多数回の走査が必要となる場合がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】イメージング・システム
と共に用いられる較正ファントム・システムを提供す
る。較正ファントム・システムは、第一の高さに第一の
表面を有する第一のファントム要素物質ブロックを含ん
でおり、第一のファントム要素物質ブロックは、第一の
減弱係数を有する第一の物質を少なくとも部分的に含ん
でいる。較正ファントム・システムはまた、第一の高さ
と異なる第二の高さに第二の表面を有する第二のファン
トム要素物質ブロックを含んでおり、第二のファントム
要素物質ブロックは、第一の減弱係数と異なる第二の減
弱係数を有する第二の物質を少なくとも部分的に含んで
いる。第一のファントム要素物質ブロック及び第二のフ
ァントム要素物質ブロックは検出器上に共存配置されて
いる。
【0007】また、放射線源とディジタル検出器とを含
んでいるイメージング・システムの較正の方法を提供す
る。この方法は、第一の高さに第一の表面を有する第一
のファントム要素物質ブロックを含む較正ファントム・
システムを設ける工程を含んでおり、第一のファントム
要素物質ブロックは、第一の減弱係数を有する第一の物
質を少なくとも部分的に含んでいる。較正ファントム・
システムを設ける工程はまた、第一の高さと異なる第二
の高さに第二の表面を有する第二のファントム要素物質
ブロックを設ける工程を含んでおり、第二のファントム
要素物質ブロックは、第一の減弱係数と異なる第二の減
弱係数を有する第二の物質を少なくとも部分的に含んで
いる。第一のファントム要素物質ブロック及び第二のフ
ァントム要素物質ブロックは検出器上に共存配置されて
いる。この方法はまた、ファントム画像を得るために較
正ファントム・システムを撮像する工程と、ファントム
画像を処理する工程と、処理済のファントム画像から複
数の較正値を抽出する工程とを含んでいる。
【0008】さらに、放射線源とディジタル検出器とを
含んでいるイメージング・システムの較正のためにコン
ピュータによって実行可能なプログラムで符号化されて
いるコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。この
プログラムは、較正ファントム・システムを撮像すべく
コンピュータに指示するように構成されており、較正フ
ァントム・システムは、第一の高さに第一の表面を有す
る第一のファントム要素物質ブロックを含んでおり、第
一のファントム要素物質ブロックは、第一の減弱係数を
有する第一の物質を少なくとも部分的に含んでいる。較
正ファントム・システムはまた、第一の高さと異なる第
二の高さに第二の表面を有する第二のファントム要素物
質ブロックを含んでおり、第二のファントム要素物質ブ
ロックは、第一の減弱係数と異なる第二の減弱係数を有
する第二の物質を少なくとも部分的に含んでいる。第一
のファントム要素物質ブロック及び第二のファントム要
素物質ブロックは検出器上に共存配置されている。プロ
グラムはまた、ファントム画像を取得し、ファントム画
像を処理して、処理済のファントム画像から複数の較正
値を抽出すべくコンピュータに指示するように構成され
ている。
【0009】
【発明の実施の形態】図1について説明する。実施形態
の一例では、ディジタル・イメージング・システム10
が、マンモグラフィ断層画像合成法において患者の乳房
12等の被撮像物体12を表わす三次元データ集合を生
成する。システム10は、X線源14のような放射線源
と、複数の投影角18からビューを収集する1以上の検
出器アレイ16とを含んでいる。明確に述べると、一実
施形態では、システム10は、X線のコーン形状のビー
ムを投射する放射線源14を含んでおり、ビームは物体
12を透過して検出器アレイ16に入射する。各々の角
度18で得られたビューを用いて、複数のスライスすな
わち検出器16に平行な複数の平面20に位置する構造
を表わす画像を再構成することができる。検出器アレイ
16は、乳房12等の関心のある物体全体についての画
像を形成するように行及び列を成して配列した複数のピ
クセル(図示されていない)を有するパネル構成として
作製されている。一実施形態では、検出器アレイ16は
心臓検出器アレイ16であり、物体12は心臓12であ
る。各々のピクセルがフォトダイオードのような光セン
サを含んでおり、光センサは切り換えトランジスタを介
して二つの別個のアドレス線、一つの走査線及び一つの
データ線に結合されている。シンチレータ材料及びピク
セル光センサに入射した放射線は、ダイオードに跨がる
電荷の変化によって、X線とシンチレータとの相互作用
による発光の量の測定値を与える。結果として、各々の
ピクセルが、検出器アレイ16に入射したX線ビームの
物体12による減弱の後の強度を表わす電気信号を発生
する。一実施形態では、検出器アレイ16は約20cm
×20cmであって、関心のある物体、例えば乳房12
の全体についてのビューを生成するように構成される。
代替的には、検出器アレイ16は、所期の用途に応じて
可変的な寸法を有する。加えて、検出器アレイ16の個
々のピクセルもまた、所期の用途に応じて任意のサイズ
を有していてよい。
【0010】一実施形態では、再構成される三次元デー
タ集合は、検出器アレイ16に平行な複数の平面に対応
するスライスとして構成されずに、より一般的な態様で
構成される。他の実施形態では、再構成されるデータ集
合は、単一の二次元画像、又は一次元関数のみから成っ
ている。さらに他の実施形態では、検出器16は平面以
外の形状を有する。
【0011】一実施形態では、放射線源14及び検出器
アレイ16は、物体12に対して、且つ互いに対して可
動である。さらに明確に述べると、放射線源14及び検
出器アレイ16は、撮像空間の投影角18を変化させる
ように並進可能となっている。放射線源14及び検出器
アレイ16は、投影角18がいかなる鋭角投影角又は斜
位投影角にもなり得るように並進可能となっている。
【0012】放射線源14の動作は、イメージング・シ
ステム10の制御機構28によって制御されている。制
御機構28は、放射線制御器30とモータ制御器32と
を含んでおり、放射線制御器30は放射線源14に電力
信号及びタイミング信号を供給し、モータ制御器32は
放射線源14及び検出器アレイ16のそれぞれの並進速
度及び位置を制御する。制御機構28内に設けられてい
るデータ取得システム(DAS)34が、後続の処理の
ために検出器16からのディジタル・データをサンプリ
ングする。画像再構成器36が、サンプリングされてデ
ィジタル化された投影データ集合をDAS34から受け
取って本書に記載するような高速画像再構成を実行す
る。再構成された被撮像物体12を表わす三次元データ
集合はコンピュータ38への入力として印加されて、コ
ンピュータ38は大容量記憶装置40に三次元データ集
合を記憶させる。画像再構成器36は、本書に記載する
諸機能を実行するようにプログラムされており、本書で
用いる「画像再構成器」という用語は、コンピュータ、
プロセッサ、マイクロコントローラ、マイクロコンピュ
ータ、プログラマブル・ロジック・コントローラ、特定
用途向け集積回路、及び他のプログラム可能な回路を指
すものとする。
【0013】コンピュータ38はまた、入力装置を有す
るコンソール42を介して操作者から指令及び走査用パ
ラメータを受け取る。陰極線管表示器及び液晶表示器
(LCD)のような表示器44によって、操作者は再構
成された三次元データ集合及びコンピュータ38からの
その他のデータを観測することができる。操作者が供給
する指令及びパラメータはコンピュータ38によって用
いられて、DAS34、モータ制御器32及び放射線制
御器30に制御信号及び情報を供給する。
【0014】利用時には、関心のある物体12がシステ
ム10の視野内に位置するように、すなわち放射線源1
4と検出器アレイ16との間に延在する撮像空間内に乳
房12が配置されるように患者を配置する。次いで、少
なくとも二つの投影角18から乳房12のビューを取得
して、関心のある空間の投影データ集合を生成する。こ
れらの複数のビューは、断層画像合成用投影データ集合
に相当している。次いで、収集された投影データ集合を
利用して、三次元データ集合、すなわち撮像されている
乳房12の三次元放射線写真表現に相当する走査されて
いる乳房12についての複数のスライスを形成する。放
射線源14を起動して放射線ビームが第一の投影角46
で照射されるようにした後に、検出器アレイ16を用い
てビューを収集する。次いで、放射線ビームの中心軸4
8が第二の投影角49に変化するように線源14の位置
を並進させることによりシステム10の投影角18を変
化させると共に、検出器アレイ16の位置を乳房12が
システム10の視野内に依然として位置するように変化
させる。放射線源14を再び起動して、第二の投影角4
9についてビューを収集する。その後、後続の任意の数
の投影角18について同じ手順を繰り返す。
【0015】図2は、較正ファントム・システム50の
実施形態の一例の遠近図である。この較正ファントム・
システム50は非一体型で、検出器16上に共存配置さ
れている少なくとも第一のファントム要素物質ブロック
54と少なくとも第二のファントム要素物質ブロック5
6とを含めた複数のファントム要素52を含んでいる。
第一のファントム要素物質ブロック54は、第一の高さ
60に第一の表面58を有しており、乳房の等価物質6
2のような第一の物質62を少なくとも部分的に含んで
いる。第一のファントム要素物質ブロック54はまた、
第一の減弱係数を有している。第二のファントム要素物
質ブロック56は、第一の高さ60とは異なる第二の高
さ66に第二の表面64を有しており、第二の乳房の等
価物質68のような第二の物質68を少なくとも部分的
に含んでいる。第二のファントム要素物質ブロック56
はまた、第一の減弱係数とは異なる第二の減弱係数を有
している。
【0016】利用時には、較正ファントム・システム5
0は、複数の隣接する行70及び隣接する列72を成し
て配列されている複数のファントム要素52を含んでい
る。一実施形態では、第一のファントム要素物質ブロッ
ク54及び第二のファントム要素物質ブロック56は、
減弱係数が小さくなる順序で配置される。もう一つの実
施形態では、第一のファントム要素物質ブロック54及
び第二のファントム要素物質ブロック56は、高さが低
くなる順序で配置される。較正ファントム・システム5
0全体の減弱係数のプロファイルは設計上の選択肢であ
り、図2に示したものに必ずしも対応していなくてもよ
いので、代替的に、何らかの他の構成で配列した複数の
ファントム要素52を用いてもよい。一実施形態では、
ファントム要素52は、ファントム要素52がX線源1
4の視野内に位置するように検出器16上に共存配置さ
れている。一実施形態では、減弱性の最も小さい物質
が、実際の人体の乳房において最小のX線減弱を有する
ものと予期される脂肪の等価組織に対応する。また、減
弱性の最も大きい物質が、人体の乳房に正常な状態で発
生する非石灰化組織のうち最大のX線減弱を有すると予
期される腺/乳房塊状組織の等価組織に対応する。代替
的な実施形態では、リン酸カルシウム又はシュウ酸カル
シウムの等価組織のように減弱係数のさらに高い物質を
用いてもよい。
【0017】図3は、図2に示すファントム要素52の
実施形態の一例の遠近図であり、ファントム要素52
は、放射線遮蔽板80と、要素物質ブロック82とを含
んでいる。放射線遮蔽板80は、要素物質ブロック82
に接触しており放射線ビームの減少を容易にする。代替
的な実施形態では、ファントム要素52は放射線遮蔽板
80を含まない。
【0018】一実施形態では、放射線遮蔽板80は実質
的に矩形である。代替的には、放射線遮蔽板80は実質
的に方形、楕円形又は円形である。放射線遮蔽板80は
実質的に中実又は一様であり、幅86を有する開口84
を含んでいる。放射線遮蔽板80はまた、長さ88、第
一の表面90、第二の表面92、及び第一の表面90と
第二の表面92との間で測定される厚み94を有してい
る。幅86、長さ88及び厚み94は、放射線遮蔽板8
0の所期の用途に応じて可変的に選択される。一実施形
態では、第一の表面90及び第二の表面92は実質的に
平行であり、開口84は第一の表面90から放射線遮蔽
板80を貫通して第二の表面92まで延在している。代
替的には、放射線遮蔽板80は実質的に中実又は一様で
あり、意図的に設けた開口、内部空隙又は内部通路を有
さない。一実施形態では、開口84は実質的に円形であ
り、0.5mm〜5mmの直径を有しているが、較正フ
ァントム要素、当座の較正業務、及び所望の散乱拒絶に
適した任意の直径を用いてよい。代替的には、開口84
は、放射線遮蔽板80の所期の用途に応じて可変的に選
択される。代替的な実施形態では、放射線遮蔽板80は
複数のスリットを含んでいる(図示されていない)。一
実施形態では、放射線遮蔽板80は、鉛、タングステ
ン、及びアルミニウム等の金属物質96を含んでいるが
金属物質はこれらに限定されない。金属物質96は、X
線減弱の向上又は低下を容易にするように選択される。
一実施形態では、放射線遮蔽板80は要素物質ブロック
82を実質的に被覆している。代替的には、放射線遮蔽
板80は要素物質ブロック82の一部を被覆している。
他の実施形態では、放射線遮蔽板80は要素物質ブロッ
ク82を全く被覆していない。
【0019】要素物質ブロック82は実質的に中実又は
一様であり、意図的に設けた内部空隙又は内部通路を有
さない。一実施形態では、要素物質ブロック82は実質
的に矩形である。代替的な実施形態では、要素物質ブロ
ック82は実質的に方形、球形、又は楕円の断面を有す
る形状である。要素物質ブロック82は、幅100、長
さ102、第一の表面104、第二の表面106、及び
第一の表面104と第二の表面106との間で測定され
る高さ108を含んでいる。高さ108は所期の用途に
応じて可変的に選択される。一実施形態では、第一の表
面104及び第二の表面106は実質的に平行である。
一実施形態では、要素物質ブロック82は、乳房の等価
物質を含んでいるが、これに限定されない。代替的に
は、要素物質ブロック82は実際の組織を含んでいる
(図示されていない)。一実施形態では、放射線遮蔽板
80は要素物質ブロック82に摩擦力で結合して、較正
時の放射線遮蔽板80の取り外しを容易にする。
【0020】要素物質ブロック82はブロック82の高
さ108にわたって減弱スペクトルμi(E)を含んで
おり、すなわち減弱係数はフォトン・エネルギEの関数
となっている。ここで、EはX線フォトン・エネルギで
あり、μiは単一のX線のスペクトルにおける減弱係数
である。一実施形態では、幅100及び長さ102は較
正を容易にするように可変的に選択される。例えば、散
乱カーネル効果のため、最小の高さ108を有するファ
ントム要素52を、底面積(footprint)すなわち検出
器上での要素領域が最小となるように機械加工すること
ができる。代替的には、ファントム要素52は矩形でな
くてもよく、すなわち「尖鋭化(pointed)」させ、線
源焦点に対するファントム要素52の指向を容易にし
て、ファントム要素52の特定の幾何学的形状を変化さ
せることを容易にしてもよい。ファントムを図示の設計
から「歪ませる(warp)」(刈り込む(shear))こと
も可能であり、既知の幾何学的形状による較正業務に有
用な場合がある。
【0021】図4は、較正ファントム・システムの実施
形態のもう一つの例の遠近図である。較正ファントム・
システム110は一体型であり、複数のファントム凸部
112を含んでいる。各々のファントム凸部が、第一の
高さ116にある第一の表面114と、第一の高さ11
6とは異なる第二の高さ120にある第二の表面118
とを含んでいる。較正ファントム・システム110は、
乳房の等価物質122等の物質122の空間的に変化す
る勾配を用いて作製されている。一実施形態では、較正
ファントム・システム110は射出成形され、すなわち
成分ポリマー濃度の混成を射出時にわたって制御して、
物質の組成が空間的に変化するようにするが、他のアプ
ローチでも較正ファントムに類似の特性を与えることが
できる。
【0022】利用時には、医療の臨床現場で見受けられ
る所期の乳房の厚み変化に近似的に一致するように高さ
116及び高さ120を選択する。例えば、選択される
最小の高さは約3cmであり、最大の高さは約7cmで
あってよい。代替的には、較正の目的に応じて、高さ分
布のあらゆる任意の標本を用いてよい。
【0023】図5は、方法130の流れ図であり、方法
130は、較正ファントム・システムを設ける工程13
2と、1以上のファントム画像を形成するために較正フ
ァントム・システムを医用イメージング・システム10
(図1に示す)によって撮像する工程134と、1以上
のファントム画像を処理する工程136と、1以上の処
理136済のファントム画像から複数の較正値を抽出し
て較正曲線を作成する工程138とを含んでいる。
【0024】較正ファントム・システムを設ける工程1
32は、較正ファントム・システム50(図2に示す)
及び較正ファントム・システム110(図4に示す)を
設けることを含んでいる。代替的には、較正ファントム
・システム50の複数の代替的な実施形態を設けてもよ
い。
【0025】1以上のファントム画像を形成するために
較正ファントム・システム50を医用イメージング・シ
ステム(図1に示す)によって撮像する工程134は、
放射線源14(図1に示す)と検出器アレイ16(図1
に示す)との間に較正ファントム・システム50を配置
する工程140と、1以上のファントム画像について画
像取得パラメータを設定する工程142と、1以上のデ
ィジタル画像及び1以上のフィルム・スクリーン画像を
取得する工程144とを含んでいる。一実施形態では、
較正ファントム・システム50を配置する工程140
は、較正ファントム・システム50が放射線源14と検
出器アレイ16との間に位置するように較正ファントム
・システム50を並進、回転及び傾斜させることを含ん
でいる。一実施形態では、較正ファントム・システム5
0は、公知の散乱防止グリッド(図示されていない)に
接触する。代替的には、散乱防止グリッドを用いずに、
較正ファントム・システム50を検出器アレイ18上に
配置する。他の実施形態では、較正ファントム・システ
ム50を放射線源14と検出器アレイ16との間の一点
に懸吊する。さらにもう一つの実施形態では、圧迫板
(図示されていない)又は他の何らかの装置を用いて、
較正ファントム・システム50を放射線源14と検出器
アレイ16との間に配置する。採用されている任意の特
定のX線手法に応じて画像取得パラメータを設定142
する場合に、パラメータとしては(1)陽極物質、
(2)フィルタ物質、(3)kVp(発生したフォトン
・エネルギのピーク・キロ電子ボルト)、及び電荷の尺
度であるmAsがある。陽極物質の典型的な選択肢は、
(a)モリブデン、(b)ロジウム、又は(c)タング
ステンである。フィルタ種別は任意の物質であってよ
い。典型的には、フィルタは(a)モリブデン又は
(b)ロジウムである。但し、マンモグラフィ・エネル
ギ範囲にあるフィルタ物質の他の選択肢として、Cu、
Al、W、及びルーサイト(Lucite)がある。マンモグ
ラフィ・エネルギについてのkVpは典型的には15k
eV〜49keVである。mAsは典型的には4mAs
〜250mAsである。これら四つの変数すなわちフィ
ルタ、陽極、kVp、及びmAsの各々に一つずつの選
択が「取得パラメータ集合」を構成しており、このパラ
メータ集合が現場で「X線手法」と呼ばれるものの一つ
の例を記述する。例えば、Rh/Rh、Mo/Rh又は
Mo/Mo(フィルタ/陽極の三種の組み合わせ)手法
を、kVpを20〜40(21の選択肢)とし、またm
Asを50、60、70、80、90、又は100(6
つの値)のいずれかとして用いると、操作者は可能性と
しては3×21×6=378の異なるX線手法からの選
択を行なうことができる。1以上のファントム画像を取
得するためには1以上の手法が必要である。1以上のフ
ァントム画像は、較正ファントム・システム50を配置
した後に取得される。ディジタル及びフィルム・スクリ
ーン画像を取得する工程144は、二重エネルギ・マン
モグラフィのような多数のエネルギで、フィルタと陽極
との多数の組み合わせで複数の画像を取得することを含
んでいる。例えば、較正ファントム・システム50を用
いる場合に、較正手順は、20キロ電子ボルト(ke
V)〜40keVでフィルタ/陽極の一定数の異なる組
み合わせでの取得を含み得る。各々の較正ファントム・
システム50毎に1以上のファントム画像を処理する工
程136は、本書に記載した画像取得方法においてファ
ントム要素52の特定の配列及び構成について特別に構
成することができる。代替的には、本書に記載したすべ
ての撮像方法に較正ファントム・システム110を用い
てもよい。
【0026】図6は、1以上のファントム画像を処理す
る工程136を含む方法130(図5に示す)の一部の
流れ図である。1以上のファントム画像を処理する工程
136は、1以上のファントム画像を前処理する工程1
50と、1以上の前処理済の画像の散乱カーネルを推定
する工程152と、1以上の散乱カーネル推定値を用い
て散乱を補正する工程154と、1以上の散乱補正した
画像を用いてX線ピクセル雑音を推定する工程156と
を含んでいる。
【0027】1以上のファントム画像を前処理する工程
150は暗フレーム補正を含んでいてよく、すなわちフ
ァントム画像取得の前にX線放射線が存在しない状態で
X線走査を取得する。「暗フレーム」画像は、ファント
ム画像から減算することができる。代替的には、画像を
ゲイン補正してもよいし、又は独立に補正、すなわち検
出器アレイ16に対するX線入射角の影響について操作
者が補正してもよい。ゲイン補正及び独立補正を用い
て、検出器アレイ16全体での放射線源14の可変的な
線束を考慮する。利用時には、陽極から特定のディジタ
ル検出器ピクセルまでの角度、又はフィルム・スクリー
ンの場合にはフィルムの特定の位置までの角度の余弦に
関する関数を用いて、個々のピクセル(図示されていな
い)上での実効的な線束を算出することができる。
【0028】1以上の前処理済の画像を用いて散乱カー
ネルを推定する工程152は、放射線遮蔽板80(図3
に示す)、並びに較正ファントム・システム50及び較
正ファントム・システム110等の複数の較正ファント
ム・システムを用いることを含んでいる。代替的には、
1以上の前処理済の画像を用いて散乱カーネルを推定す
る工程152を放射線遮蔽板80を用いずに行なっても
よい。さらに明確に述べると、散乱防止グリッドを含む
イメージング・システム及び散乱防止グリッドを含まな
いイメージング・システム等の異なるイメージング・シ
ステム構成において、散乱カーネル推定を調節して散乱
及び一次X線事象の減少量を補償することができる。さ
らに、散乱防止グリッドを除去して検出器16上で直接
取得される画像及び放射線源14の近くで取得される画
像のように異なるファントム要素構成における散乱及び
一次X線事象の減少量に従って散乱カーネル推定を調節
してもよい。実施形態の一例では、1以上の前処理済の
画像を用いて散乱カーネルを推定する工程152は、要
素物質ブロック82の表面を覆って延在しており開口8
4を含む放射線遮蔽板80を用いてファントム画像を取
得することを含んでいる。
【0029】一実施形態では、1以上の前処理済の画像
を用いて散乱カーネルを推定する工程152はまた、開
口86の下での一次線に対応するピークの位置を決定す
ること、散乱カーネルの台(support)すなわち何らか
の小さい定数よりも大きい値を有するカーネル位置を推
定すること、並びにファントム要素52についての事前
情報すなわち物質ブロックの高さ、開口直径、ファント
ム要素52の配列、ファントム要素52の構成すなわち
散乱グリッドの有無、検出器16の上方に懸吊されてい
るのか又は検出器16上に直接位置しているのか、及び
他の幾何学的効果についての情報を用いることを含んで
いる。散乱カーネルを推定する工程152はまた、ファ
ントム要素の検出器上での底面積の任意の部分集合に対
するフーリエ及び空間領域のような複数のデコンボリュ
ーション手法を用いて、散乱カーネルの形状、振幅、及
び一次X線事象の振幅を推定することを含んでいる。散
乱X線事象とは、陽極で検出器16に向かって放出され
たフォトンが物質を透過するX線軌跡の間に、X線軌跡
が直線から実質的に逸脱するように物質ブロック内の原
子核から逸れて偏向していることを意味する。本書では
陽極から放出されて検出器に入射するその他すべてのX
線フォトンを一次線と呼ぶ。
【0030】他の実施形態では、1以上の前処理済の画
像を用いて散乱カーネルを推定する工程152は、要素
物質ブロック82の一部を覆って延在しており開口82
を含む放射線遮蔽板80を用いて複数のファントム画像
を取得することにより行なわれる。1以上の前処理済の
画像の散乱カーネルを推定する工程152はまた、ファ
ントム要素52の配列及び構成に基づく事前情報を用い
て散乱事象のエッジの位置又は散乱及び一次事象のエッ
ジの位置を推定し、一次事象エッジの位置を用いてエッ
ジ拡がり関数を推定して、散乱カーネルの事前情報又は
散乱カーネルの特性を画定する物理学的情報を用いて散
乱カーネルを推定することを含んでいる。
【0031】さらにもう一つの実施形態では、1以上の
前処理済の画像を用いて散乱カーネルを推定する工程1
52は、放射線遮蔽板80を用いずに複数のファントム
画像を取得することを含んでいる。1以上の前処理済の
画像を用いて散乱カーネルを推定する工程152はま
た、純粋に散乱性である事象と、散乱X線フォトン及び
一次X線フォトンの組み合わせによる事象との間でエッ
ジ位置を推定すること、複数の乳房等価物質62及び6
8の間でエッジ位置を推定すること、並びに複数の乳房
等価物質ファントム要素の高さ66及び60の間でエッ
ジ位置を推定することを含んでいる。エッジ情報は、フ
ァントム位置測定値から事前に利用可能となっている場
合もある。散乱カーネル推定はまた、複数のエッジ位置
を用いて散乱カーネルの台を推定し、カーネルの台の推
定値を用いて一次及び散乱X線事象の空間的に変化する
複数の寄与を推定して、散乱放射線及び一次放射線の観
測値から一次推定の逆問題を解くことを含んでいる。
【0032】放射線遮蔽板80を含む較正ファントム・
システム50を用いる一実施形態では、1以上の前処理
済の画像を用いて散乱カーネルを推定する工程152
は、較正ファントム・システム50について一次X線事
象のピクセル位置を決定し、空間依存型エッジ検出、閾
値処理、及びモルフォロジー演算子の組み合わせを用い
て一次X線の底面積を生成することを含んでいる。
【0033】一次X線の底面積を用い、また散乱カーネ
ルが円形対称であるとの仮定を用いると、カーネル推定
手順についてrT(ここでrはデカルト座標の極形態で
ありすなわちr=(x2+y21/2である)の有用な範
囲を決定することができる。一実施形態では、図3を参
照すると、ファントム要素52についてのrTの範囲
は、幅100を2で除算したもの又は長さ102を2で
除算したものよりも小さくなる。利用時には、rTはま
た、ピンホール直径86を2で除算したもの(ここでは
pと呼ぶ)よりも大きくなる。代替的には、rTは、特
定の較正業務に応じて可変的に選択してよい。
【0034】一実施形態では、rTの有用な範囲はrを
用いて決定され、ここで、θにわたって平均した平均信
号レベルy(r,θ)はr=rpの内部でその平均値の
R%まで低下するものとする。一実施形態では、散乱カ
ーネル・パラメータの推定のためのrの有用な範囲はr
<rpであり、y(r,θ)はr<rpについてはβより
も大きい。例えば、散乱カーネル推定に有用な信号レベ
ルの一つの選択肢は、平均信号レベルがr=rpの内部
でy(r,θ)の平均信号レベルのR=5%未満で変化
する場合の半径であってよい。
【0035】さらに、rTの有用な範囲を用いて散乱カ
ーネルのパラメトリック・モデルが決定される。一実施
形態では、散乱カーネルのパラメトリック・モデルは、 Kg(r) =a1G(r;o,σ1)+a2G(r;o,σ2)+...anG(r;o,σn) (式1) である。ここで、Kg(r)は極座標での散乱カーネル
のパラメトリック・モデルであり、g(x;μ,σ)は
平均μ及び標準偏差σを有するxについての二次元円対
称ガウス関数である。ここに記載するパラメトリック・
モデルでは、観測される平均信号は、すべて原点を中心
として、異なる振幅ak、及び分散σkを有する放射対称
ガウス関数のr=rpの円の内部での定数項の和とな
る。
【0036】もう一つの実施形態では、散乱カーネルの
パラメトリック・モデルは、 Ke(r)=aeexp(−r/λ) (式2) であり、ここで、Ke(r)は極座標での散乱カーネル
のパラメトリック・モデルであり、aeは空間時間定数
λによる放射対称減衰指数関数の振幅である。一実施形
態では、Ke及びKgのみが散乱カーネルのパラメータ化
についての唯二つの選択肢となる。代替的な実施形態で
は、散乱カーネルの空間的に変化する特性を捉える任意
のパラメータ化を用いることができる。
【0037】一実施形態では、本書に記載した散乱カー
ネルを用いると、散乱のモデルは、 yc=P+P*K+η (式3) となる。ここで、ycは観測される画像であり、Pは一
次X線すなわち散乱していないX線によるフォトン数デ
ータの確定的成分であり、Kで畳み込みしたPは確定的
であるが未知の散乱フォトン数データ成分であり、ηは
系雑音(量子雑音及び電子雑音)である。利用時には、
この推定アプローチを一般的な散乱カーネルKについて
用いることができるので、式1及び式2のKe若しくは
gに適用することもできるし、又は他の任意のカーネ
ル表現に適用することもできる。極座標におけるPの一
つのモデルは、r<rpではP=βであり、r>rpでは
P=0である。
【0038】図7は、EM散乱カーネル・パラメータ推
定を示すプロット図である。一実施形態では、散乱カー
ネル・パラメータの識別に対して最尤(ML)推定アプ
ローチを用いる。一実施形態では、一次事象及び散乱事
象のML推定は、期待値最大化(EM)アルゴリズムを
用いて行なわれる。EMアルゴリズムは、E段階、M段
階、及び初期化の定義を必要とする。
【0039】一実施形態では、EMアルゴリズムは、第
j回の繰り返しにおいて、この繰り返しでの完全データ
の期待値βj=E[β|yc,Kj-1]を算出する(E段
階)ことにより決定することができる。ここで、β
jは、E段階からの一次線に対応するrpの内部の定数信
号レベルの推定値である。βは、一次線のみによる観測
信号の推定値である。例えば、K=式1のKgと設定す
るとE段階はβj=E[β|yc,ak j,σk j]となり、
代替的には、K=式2のKeと設定するとE段階はβj
E[β|yc,ae j-1,λj-1]となる。βjが与えられ
たら、散乱の期待値が与えられたときの散乱カーネル・
パラメータの尤度を最大化(M段階)し、すなわち
k j,σk j=arg max p(ak j-1,σk j-1|y
c,α,β)とする。一般的には、E段階は、散乱カー
ネルが与えられた場合に一次X線事象を推定することに
対応する。M段階は、一次事象が既知であると仮定して
散乱カーネル特性を推定することに対応する。この概念
を図7に示す。
【0040】全EMを初期化するために、一次事象の初
期推定値を決定する。一実施形態では、この初期化は、
【0041】
【数1】
【0042】であり、ここでβ0は開口内での平均フォ
トン数に対応する。代替的には、散乱カーネルのML推
定値への収束を可能にする任意の初期化を用いてよい。
【0043】EMアルゴリズムを用いて、ファントム要
素パラメータから利用可能な事前情報を用いたEMアル
ゴリズムの第j回の繰り返しについて、散乱カーネル・
モデルのカーネル・パラメータを更新することができ
る。事前情報は、ピンホール被覆孔が半径dmmの円で
あるとするならば、ピンホール中心の直上に点源が位置
しておりピクセル・ピッチ=100ミクロンであると仮
定してrp=5dとなる等の情報を含んでいる。2pピ
クセルの場合等の代替的なピクセル・ピッチ・サイズに
ついても同じ解析を適用することができ、ここで、d及
びpはmm単位でのピンホール直径及びピクセル・ピッ
チである。ピンホール中心と点源とを結ぶ線が検出器に
垂直でない場合の射線については、一次及び散乱X線底
面積に対して適当な幾何学的変換を施す。利用時には、
この変換によって、検出器空間において観測される底面
積が、ピンホール中心の直上に位置する点源について検
出器空間において予期される底面積に歪む。
【0044】一実施形態では、所望の忠実度に応じて、
第一近似として幾何学的変換を省略することもでき、β
jは、
【0045】
【数2】
【0046】を用いて推定することができる。ここで、
a(r)はr=0からr=aまでの幅aの矩形パルス
であり、Kは散乱カーネルであり、Ke、Kg又は第j回
の繰り返しからのその他任意の散乱カーネル推定値をK
として用いることができる。例えば、K(r)=K
g(r;ai,σi)である場合には、ai及びσiはEM
アルゴリズムの前回の繰り返しで推定された散乱カーネ
ルのガウス成分の振幅及び標準偏差の推定値となる。代
替的に、K(r)=Ke(r)である場合には、ae及び
λは前回の繰り返しから得られた振幅及びλの推定値と
なる。
【0047】M段階では、E段階からパラメータ推定で
算出された開口を通過する一次放射線の推定値によって
不完全データgの定義が「完全化」されることを必要と
する。M段階は、
【0048】
【数3】
【0049】である。
【0050】図示のように、不完全データは、前回の繰
り返しでの開口における一次放射線成分の期待値を観測
値から減算したものとなる。次いで、散乱カーネル・パ
ラメータの推定に対するMLアプローチを用いる。この
過程は、フーリエ空間又はウェーブレット空間のような
変換空間でアプローチすることもできるし、又は空間領
域自体でアプローチすることもできる。一実施形態で
は、正則化フーリエ解析を用いて散乱カーネルの推定値
を先ず求める一アプローチがある。例えば、G(ω)を
j(r)の空間周波数表現とし、Φ(ω)を開口を通
過する一次放射線Pの空間周波数推定値であるとする
と、理論的な散乱カーネル周波数領域表現は、
【0051】
【数4】
【0052】となる。ここで、τ-1は逆フーリエ変換を
示す。利用時には、散乱カーネル推定は、一次放射線の
周波数領域表現Φ(ω)におけるゼロによって複雑化す
る。公知の正則化アプローチを適用してこの問題点を改
善することができる。一実施形態では、Φ(ω)のフー
リエ係数について下限値を設定する一アプローチがあ
る。Φ(ω)のフーリエ係数が下限値未満に低下すると
きには、比における対応する係数をゼロに設定する。こ
のようにして、K(r)の推定値をΦ(ω)の特定の形
態に対して不感受性にする。K(r)の推定値が与えら
れれば、すなわちK e及びKgの場合のようにKが実際に
パラメータ化されれば、複数のパラメータ・フィッティ
ング・ルーチンをカーネル・パラメータに適用すること
ができる。代替的には、次回の繰り返しについてのK
(r)の正則化した推定値を用いることもできる。例え
ば、複数のMLガウス混合フィッティング・ルーチンを
適用して、M段階でのパラメータ推定に対するEMアプ
ローチのように、式1における散乱カーネルについての
パラメータを推定することができる。従って、所載のE
Mアプローチは入れ子式EMアプローチとなる。
【0053】一実施形態では、追加の制約でアプローチ
を精密化することができる。例えば、ak>0と制約
し、且つ散乱カーネル平均をゼロに制約すると、関心の
あるカーネルに対するパラメータ検索空間が精密化す
る。この方式でak及びσkの組を推定することができ
る。M段階に対する代替的なアプローチには、緩和フー
リエ解析、エネルギ最小化アプローチ、及び繰り返し式
条件付き期待値アプローチがある。代替的には、カーネ
ル・パラメータのML推定値を与える任意のアプローチ
を用いてよい。EM散乱カーネル・パラメータ推定手順
を図7に線図で示す。
【0054】散乱カーネル推定値を用いて検出器上での
一次X線事象を推定する工程154は、本書で前に決定
した散乱カーネル推定値、及びファントム要素構成につ
いての事前情報を用いることを含んでいる。一次事象は
複数の方法で推定することができる。一実施形態では、
散乱推定は必要ではなく、放射線遮蔽板による遮蔽の開
口のコリメーションによって開口内部での散乱の寄与が
大幅に減少するので、X線開口の底面積内又は検出器内
での平均数データによって一次推定値を近似することが
できる。代替的には、散乱の寄与は既知であるが散乱カ
ーネル推定値Pが特に必要とされない場合には、X線開
口内の平均数データの何らかの部分数を用いて一次放射
線の寄与を推定することもできる。代替的には、散乱カ
ーネル推定における一次線の推定に対するEMアプロー
チからのE段階の任意の実施形態を用いてもよい。幾つ
かの実施形態では、散乱を無視することができ、散乱を
推定する必要も測定数から減算する必要もない。
【0055】1以上の散乱補正した画像を用いてX線ピ
クセル雑音を推定する工程156は、一次放射線の寄与
及び散乱放射線の寄与の推定値が与えられた場合に、一
次放射線の寄与及び散乱放射線の寄与から雑音寄与を推
定して、一次線についての雑音を算出することを含んで
いる。代替的には、画像から直接雑音パラメータを推定
するのではなく、X線事象のポアソン分布を用いたモデ
ル化によって散乱カーネル領域に予期される雑音を決定
することもできる。雑音推定についてのもう一つの代替
的な方法は、放射線遮蔽板80を取り外して、別のX線
画像を取得し、この画像を用いて雑音を推定するもので
ある。雑音推定についてのもう一つの代替的な方法は、
物質ブロック組成の関数として雑音をモデル化し、これ
らの推定値を用いて組織組成推定値に対するエラー・バ
ー(error bar)を算出するものである。利用時には、
画像自体から雑音を推定する場合又は物質ブロック組成
に基づいて理論値として推定する場合には、フォトン数
の小領域についての標準偏差、分散、ロバスト統計、及
びハウスドルフ尺度を含めた複数の尺度を用いて、ばら
つきを定量化することができる。
【0056】一実施形態では、雑音分散を用いる。所定
の画像の小領域を用いると共に、較正ファントムの既知
の幾何学的形状すなわちX線開口底面積を用いて、散乱
雑音寄与及び一次雑音寄与の単純なモデルを用いて雑音
を推定することができる。例えば、被覆板80を用いる
と、フォトン数雑音を下記の式8を用いて推定すること
ができる。
【0057】
【数5】
【0058】ここでは、変数rTを用いて雑音パワー推
定に有用な半径を記述している。
【0059】1以上の処理済のファントム画像から複数
の較正値を抽出して較正曲線を作成する工程138は、
一次事象及び雑音推定値を用いて較正曲線を作成するこ
とを含んでいる。利用時には、各々のファントム要素に
よる検出器における一次X線事象(フォトン数)を算出
する。第iの物質ブロックについての減弱係数を下記の
関係を用いて推定することができる。
【0060】
【数6】
【0061】ここで、βi(T)は特定の物質ブロック
組成についての厚みの関数としてのフォトン数データで
ある。例えば、脂肪及び腺の両方についての減弱係数を
式9を用いて推定することができる。利用時には、β
(T)の連続形態は既知でないか、又は選択された数の
厚みTにおいてのみ既知である場合があるため、多項
式、スプライン、又は式9において導関数の算出に有用
なその他の曲線に関数をフィッティングさせるとよい。
【0062】様々な特定の実施形態によって本発明を説
明したが、当業者であれば、特許請求の範囲及び要旨の
範囲内の改変を施して本発明を実施し得ることを理解さ
れよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】断層写真法イメージング・システムの見取り図
である。
【図2】較正ファントム・システムの実施形態の一例の
遠近図である。
【図3】図2に示すファントム・システムのファントム
要素の実施形態の一例の遠近図である。
【図4】較正ファントム・システムの実施形態のもう一
つの例の遠近図である。
【図5】較正ファントム・システムを撮像することを含
む方法の流れ図である。
【図6】ファントム要素を前処理することを含む図5に
示す方法の一部の流れ図である。
【図7】EM散乱カーネル・パラメータ推定を示すプロ
ット図である。
【符号の説明】
10 ディジタル・イメージング・システム 12 被撮像物体 14 放射線源 16 検出器アレイ 18 投影角 20 スライス平面 28 制御機構 44 表示器 46、49 投影角 48 放射線ビームの中心軸 50 非一体型較正ファントム・システム 52 ファントム要素 54 第一のファントム要素物質ブロック 56 第二のファントム要素物質ブロック 58 第一の表面 60 第一の高さ 62 第一の物質 64 第二の表面 66 第二の高さ 68 第二の物質 70 ファントム要素の行 72 ファントム要素の列 80 放射線遮蔽板 82 要素物質ブロック 84 開口 86 開口の幅 86 遮蔽板の幅 88 長さ 90 第一の表面 92 第二の表面 94 厚み 96 金属物質 100 要素物質ブロックの幅 102 長さ 104 第一の表面 106 第二の表面 108 高さ 110 一体型較正ファントム・システム 112 ファントム凸部 114 ファントム凸部の第一の表面 116 第一の高さ 118 第二の表面 120 第二の高さ 122 乳房等価物質 130 較正の方法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン・エリック・トカチク アメリカ合衆国、ニューヨーク州、デラン ソン、バートン・ヒル・ロード、154番 (72)発明者 ディンコ・イー・ゴンザレス・トロッター アメリカ合衆国、ニューヨーク州、クリフ トン・パーク、パトナム・レーン、7番 (72)発明者 ジェフリー・ウェイン・エーベルハルト アメリカ合衆国、ニューヨーク州、オール バニ、バルサム・ウェイ、7番 (72)発明者 ジェフリー・エー・トマス アメリカ合衆国、メリーランド州、ベテス ダ、ジョーンズ・ブリッジ・ロード、4301 番 Fターム(参考) 4C093 AA16 CA09 CA13 CA36 DA06 GA01

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージング・システム(10)と共に
    用いられる較正ファントム・システムであって、 第一の高さ(60)に第一の表面(58)を有する第一
    のファントム要素物質ブロック(54)であって、第一
    の減弱係数を有する第一の物質(62)を少なくとも部
    分的に含んでいる第一のファントム要素物質ブロック
    (54)と、 前記第一の高さと異なる第二の高さ(66)に第二の表
    面(64)を有する第二のファントム要素物質ブロック
    (56)であって、前記第一の減弱係数と異なる第二の
    減弱係数を有する第二の物質(68)を少なくとも部分
    的に含んでいる第二のファントム要素物質ブロック(5
    6)とを備えており、 前記第一のファントム要素物質ブロック及び前記第二の
    ファントム要素物質ブロックは検出器(16)上に共存
    配置されている、較正ファントム・システム。
  2. 【請求項2】 前記第一のファントム要素物質ブロック
    (54)の頂部に配置されている第一の放射線遮蔽板
    (80)と、前記第二のファントム要素物質ブロック
    (56)の頂部に配置されている第二の放射線遮蔽板と
    をさらに含んでいる請求項1に記載の較正ファントム・
    システム。
  3. 【請求項3】 前記第一のファントム要素物質ブロック
    (54)は実質的に矩形である請求項1に記載の較正フ
    ァントム要素物質ブロック。
  4. 【請求項4】 前記第一の放射線遮蔽板(80)は実質
    的に矩形である請求項2に記載の較正ファントム・シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記要素物質ブロック(82)は乳房等
    価物質(122)を含んでいる請求項1に記載の較正フ
    ァントム・システム。
  6. 【請求項6】 前記第一のファントム要素及び前記第二
    のファントム要素は、減弱係数が小さくなる順序で共存
    配置されている請求項1に記載の較正ファントム・シス
    テム。
  7. 【請求項7】 前記放射線遮蔽板(80)は前記要素物
    質ブロック(82)の表面(106)を覆って延在して
    いる請求項2に記載の較正ファントム・システム。
  8. 【請求項8】 前記放射線遮蔽板(80)は開口(8
    4)を含んでいる請求項2に記載の較正ファントム・シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記放射線遮蔽板(80)は金属物質
    (96)を含んでいる請求項2に記載の較正ファントム
    ・システム。
  10. 【請求項10】 前記放射線遮蔽板(80)は、鉛、タ
    ングステン、及びアルミニウムの1以上を少なくとも部
    分的に含んでいる請求項9に記載の較正ファントム・シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 イメージング・システム(10)と共
    に用いられる較正ファントム・システムであって、 第一の高さ(60)に第一の表面(58)を有する第一
    のファントム要素物質ブロック(54)であって、第一
    の減弱係数を有する第一の物質(62)を少なくとも部
    分的に含んでいる第一のファントム要素物質ブロック
    (54)と、 該第一のファントム要素物質ブロックの頂部に配置され
    ている放射線遮蔽板(80)と、 前記第一の高さと異なる第二の高さ(66)に第二の表
    面(64)を有する第二のファントム要素物質ブロック
    (56)であって、前記第一の減弱係数と異なる第二の
    減弱係数を有する第二の物質(68)を少なくとも部分
    的に含んでいる第二のファントム要素物質ブロック(5
    6)とを備えており、 前記第一のファントム要素物質ブロック及び前記第二の
    ファントム要素物質ブロックは検出器(16)上に共存
    配置されている、較正ファントム・システム。
  12. 【請求項12】 放射線源(14)とディジタル検出器
    (16)とを含んでいるイメージング・システム(1
    0)の較正の方法(130)であって、 第一の高さ(60)に第一の表面(58)を有する第一
    のファントム要素物質ブロック(54)であって、第一
    の減弱係数を有する第一の物質(62)を少なくとも部
    分的に含んでいる第一のファントム要素物質ブロック
    (54)と、前記第一の高さと異なる第二の高さ(6
    6)に第二の表面(64)を有する第二のファントム要
    素物質ブロック(56)であって、前記第一の減弱係数
    と異なる第二の減弱係数を有する第二の物質(68)を
    少なくとも部分的に含んでいる第二のファントム要素物
    質ブロック(56)とを含む較正ファントム・システム
    を設ける工程(132)であって、前記第一のファント
    ム要素物質ブロック及び前記第二のファントム要素物質
    ブロックは検出器上に共存配置される、設ける工程(1
    32)と、 ファントム画像を得るために前記較正ファントム・シス
    テムを撮像する工程(134)と、 前記ファントム画像を処理する工程(136)と、 前記処理済のファントム画像から複数の較正値を抽出す
    る工程と(138)を備えた方法(130)。
  13. 【請求項13】 前記較正ファントム・システムを撮像
    する工程(134)は、 前記ディジタル検出器(16)上に前記較正ファントム
    ・システムを配置する工程(140)と、 1以上の画像について画像取得パラメータを設定する工
    程(142)と、 1以上のディジタル画像及び1以上のフィルム・スクリ
    ーン画像を取得する工程と(144)を含んでいる請求
    項12に記載の方法(130)。
  14. 【請求項14】 前記ファントム画像を処理する工程
    (136)は、 1以上のファントム画像を前処理する工程(150)
    と、 1以上の前処理済の画像の散乱カーネルを推定する工程
    (152)と、 該散乱カーネル推定値を用いて前記検出器での一次X線
    事象を推定する工程(154)と、 該一次X線事象を用いて放射線ピクセル雑音を推定する
    工程(156)とを含んでいる請求項12に記載の方法
    (130)。
  15. 【請求項15】 前記処理済のファントム画像から複数
    の較正値を抽出する工程(138)は、前記処理済の画
    像から較正値を抽出して較正曲線を算出する工程を含ん
    でいる請求項12に記載の方法(130)。
  16. 【請求項16】 前記散乱カーネルを推定する工程(1
    52)は、放射線遮蔽板(80)を用いて散乱カーネル
    を推定する工程を含んでいる請求項14に記載の方法
    (130)。
  17. 【請求項17】 前記放射線遮蔽板(80)を用いる工
    程は、要素物質ブロック(82)の表面(106)を覆
    って延在する放射線遮蔽板を用いる工程を含んでいる請
    求項16に記載の方法(130)。
  18. 【請求項18】 放射線源(14)とディジタル検出器
    (16)とを含んでいるイメージング・システム(1
    0)の較正の方法(130)であって、 第一の高さ(60)に第一の表面(58)を有する第一
    のファントム要素物質ブロック(54)であって、第一
    の減弱係数を有する第一の物質(62)を少なくとも部
    分的に含んでいる第一のファントム要素物質ブロック
    (54)と、前記第一の高さと異なる第二の高さ(6
    6)に第二の表面(64)を有する第二のファントム要
    素物質ブロック(56)であって、前記第一の減弱係数
    と異なる第二の減弱係数を有する第二の物質(68)を
    少なくとも部分的に含んでいる第二のファントム要素物
    質ブロック(56)とを含む較正ファントム・システム
    を設ける工程(132)であって、前記第一のファント
    ム要素物質ブロック及び前記第二のファントム要素物質
    ブロックは検出器上に共存配置される、設ける工程(1
    32)と、 ファントム画像を得るために前記較正ファントム・シス
    テムを撮像する工程(134)であって、 ・前記ディジタル検出器(16)上に前記較正ファント
    ム・システムを配置する工程(140)と、 ・1以上の画像について画像取得パラメータを設定する
    工程(142)と、 ・1以上のディジタル画像及び1以上のフィルム・スク
    リーン画像を取得する工程と(144)を含んでいる撮
    像する工程(134)と、 前記ファントム画像を処理する工程(136)であっ
    て、 ・1以上のファントム画像を前処理する工程(150)
    と、 ・1以上の前処理済の画像の散乱カーネルを推定する工
    程(152)と、 ・該散乱カーネル推定値を用いて前記検出器での一次X
    線事象を推定する工程(154)と、 ・該一次X線事象を用いて放射線ピクセル雑音を推定す
    る工程(156)とを含んでいる処理する工程(13
    6)と、 前記処理済のファントム画像から複数の較正値を抽出す
    る工程と(138)を備えた方法(130)。
  19. 【請求項19】 放射線源(14)とディジタル検出器
    (16)とを含んでいるイメージング・システム(1
    0)の較正のためにコンピュータ(38)により実行可
    能なプログラムで符号化されているコンピュータ読み取
    り可能な媒体であって、前記プログラムは、 ファントム画像を得るために較正ファントム・システム
    を撮像し(134)、ここで該較正ファントム・システ
    ムは、第一の高さ(60)に第一の表面(58)を有す
    る第一のファントム要素物質ブロック(54)であっ
    て、第一の減弱係数を有する第一の物質(62)を少な
    くとも部分的に含んでいる第一のファントム要素物質ブ
    ロック(54)と、前記第一の高さと異なる第二の高さ
    (66)に第二の表面(64)を有する第二のファント
    ム要素物質ブロック(56)であって、前記第一の減弱
    係数と異なる第二の減弱係数を有する第二の物質(6
    8)を少なくとも部分的に含んでいる第二のファントム
    要素物質ブロック(56)とを含んでおり、前記第一の
    ファントム要素物質ブロック及び前記第二のファントム
    要素物質ブロックは検出器上に共存配置されており、 前記ファントム画像を処理し(136)、 該処理済のファントム画像から複数の較正値を抽出す
    (138)べく前記コンピュータに指示するように構成
    されている、コンピュータ読み取り可能な媒体。
  20. 【請求項20】 前記較正ファントム・システムを撮像
    するために、前記プログラムは、 前記ディジタル検出器(16)上に前記較正ファントム
    ・システムを配置し(140)、 1以上の画像について画像取得パラメータを設定して
    (142)、 1以上のディジタル画像及び1以上のフィルム・スクリ
    ーン画像を取得する(144)ようにさらに構成されて
    いる請求項19に記載のコンピュータ読み取り可能な媒
    体。
  21. 【請求項21】 前記ファントム画像を処理する(13
    6)ために、前記プログラムは、 1以上のファントム画像を前処理し(150)、 1以上の前処理済の画像の散乱カーネルを推定し(15
    2)、 該散乱カーネル推定値を用いて前記検出器での一次X線
    事象を推定して、 該一次X線事象を用いて放射線ピクセル雑音を推定する
    (156)ようにさらに構成されている請求項19に記
    載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
  22. 【請求項22】 前記処理(136)済のファントム画
    像から複数の較正値を抽出する(138)ために、前記
    プログラムは、前記処理済の画像から較正値を抽出して
    較正曲線を算出するようにさらに構成されている請求項
    19に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
  23. 【請求項23】 散乱カーネルを推定する(152)た
    めに、前記プログラムは、放射線遮蔽板(80)を用い
    て散乱カーネルを推定するようにさらに構成されている
    請求項21に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
  24. 【請求項24】 散乱カーネルを推定する(152)た
    めに、前記プログラムは、要素物質ブロック(82)の
    表面を覆って延在する放射線遮蔽板(80)を用いて散
    乱カーネルを推定するようにさらに構成されている請求
    項21に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
  25. 【請求項25】 放射線源(14)とディジタル検出器
    (16)とを含んでいるイメージング・システム(1
    0)の較正のためにコンピュータ(38)により実行可
    能なプログラムで符号化されているコンピュータ読み取
    り可能な媒体であって、前記プログラムは、 第一の高さ(60)に第一の表面(58)を有する第一
    のファントム要素物質ブロック(54)であって、第一
    の減弱係数を有する第一の物質(62)を少なくとも部
    分的に含んでいる第一のファントム要素物質ブロック
    (54)と、前記第一の高さと異なる第二の高さ(6
    6)に第二の表面(64)を有する第二のファントム要
    素物質ブロック(56)であって、前記第一の減弱係数
    と異なる第二の減弱係数を有する第二の物質(68)を
    少なくとも部分的に含んでいる第二のファントム要素物
    質ブロック(56)とを含む較正ファントム・システム
    を設け(132)、ここで前記第一のファントム要素物
    質ブロック及び前記第二のファントム要素物質ブロック
    は検出器上に共存配置されており、 ファントム画像を得るために前記較正ファントム・シス
    テムを撮像し(134)、ここで該撮像は、 ・前記ディジタル検出器(16)上に前記較正ファント
    ム・システムを配置し(140)、 ・1以上の画像について画像取得パラメータを設定して
    (142)、 ・1以上のディジタル画像及び1以上のフィルム・スク
    リーン画像を取得する(144)ことを含んでおり、 前記ファントム画像を処理し(136)、ここで該処理
    は、 ・1以上のファントム画像を前処理し(150)、 ・1以上の前処理済の画像の散乱カーネルを推定し(1
    52)、 ・該散乱カーネル推定値を用いて前記検出器での一次X
    線事象を推定して(154)、 ・該一次X線事象を用いて放射線ピクセル雑音を推定す
    る(156)ことを含んでおり、 前記処理済のファントム画像から複数の較正値を抽出す
    (138)べく前記コンピュータに指示するように構成
    されている、コンピュータ読み取り可能な媒体。
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