JP2003173580A - 光情報記録媒体搬送用キャリアおよびそれを用いる光情報記録用媒体の製造方法 - Google Patents

光情報記録媒体搬送用キャリアおよびそれを用いる光情報記録用媒体の製造方法

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JP2003173580A
JP2003173580A JP2001370777A JP2001370777A JP2003173580A JP 2003173580 A JP2003173580 A JP 2003173580A JP 2001370777 A JP2001370777 A JP 2001370777A JP 2001370777 A JP2001370777 A JP 2001370777A JP 2003173580 A JP2003173580 A JP 2003173580A
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Takayuki Abe
敬行 阿部
Masayuki Takahashi
正行 高橋
Yuichi Nakajima
雄一 中嶋
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性の樹脂フィルムを用いて光情報記録
媒体を作成する際に、前記樹脂フィルムを基板への貼り
合わせ工程まで容易に搬送し、位置決めできるようにす
る。 【解決手段】 キャリア2を、所定の大きさに打ち抜か
れた樹脂フィルム1を載置可能なフィルム載置面3aを
有した保持部3と、樹脂フィルム1をその転写領域の周
囲部分あるいは転写領域の背面において保持部3に固定
する固定手段としての外周リング4とを有した構成とす
る。このキャリア2により樹脂フィルム1を転写領域に
傷つけることなく保持して、各製造工程へ搬送し、加工
に供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報記録媒体搬
送用キャリアおよびそれを用いる光情報記録用媒体の製
造方法に関し、特に、次世代光ディスクと呼ばれる高密
度な光情報記録用媒体のための光情報記録媒体搬送用キ
ャリアおよびそれを用いる光情報記録用媒体の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CD、DVDなどの光情報記録用媒体を
製造する際には、ポリカーボネート樹脂などを用いて媒
体独特の凹凸状の情報記録面を持った基板を成形し、こ
の基板上に誘電体膜、磁性膜、反射膜などの薄膜をスパ
ッタにより成膜している。その際に、凹凸状の情報記録
面を持った2枚の薄板(基板)を射出成形し、成膜後に
貼り合わせる方法、UV硬化樹脂等を用いる2P法やス
ピン法、樹脂フィルムに情報記録面形状を転写し、成膜
後に基板に貼り合わせる方法、などが実施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、たとえばD
VDの場合、ディスクドライブとしてドライブレンズの
開口数0.65〜0.85のものが存在しており、次世
代高密度DVD用のディスクドライブは開口数0.85
以上を標準仕様とすることが決められている。
【0004】ところが現状のディスク工程では、1.2
mm厚ディスクを、上述したように2枚の薄板(0.6
mm厚)を射出成形して成膜後に貼り合わせることで作
成しているため、上記したようなディスクドライブにと
っては表面から記録信号部までの距離が長すぎ、信号が
読めなくなる。そのため、ディスクドライブが記録信号
部に近づけるように、貼り合せる2枚の薄板の厚みを不
均等にする必要がある。つまり、貼り合わせ後の製品厚
みが1.2mmとなるように、一方の薄板を板厚0.8
〜1.1mmとし、もう一方の薄板を板厚0.4〜0.
1mmとする成形が必要となる。しかし現在の射出成形
の技術では、厚み0.4mm以下の薄板の成形は困難で
ある。
【0005】そこで、0.4mm以下の薄肉部の成形
に、UV硬化樹脂を用いた成形方法または樹脂フィルム
を用いた成形方法が必要である。しかしながら、UV硬
化樹脂は硬化の際に収縮するため、基板に反りが発生す
ることがある。一方、樹脂フィルムは薄いがゆえに搬送
などのハンドリングが容易でなく、そのため、情報記録
面形状を転写する転写工程はロール状にて行い、その後
に基板サイズに打ち抜き、基板に貼り合わせているので
あるが、打ち抜き工程や貼り合わせ工程で位置決めが困
難であり、偏芯が生じることもある。
【0006】本発明は上記問題を解決するもので、樹脂
フィルムを用いて光情報記録媒体を製造する際に、前記
樹脂フィルムを基板への貼り合わせ工程まで容易に搬送
し、位置決めできるようにすることを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、樹脂フィルムをキャリアにて保持し、その
キャリアを位置決めするようにしたものである。
【0008】すなわち請求項1記載の本発明は、熱可塑
性の樹脂フィルムに情報記録面形状を転写する転写工程
と、前記情報記録面形状が転写された樹脂フィルムに薄
膜を形成する成膜工程と、前記成膜された樹脂フィルム
を基板に貼り合せる貼り合せ工程とを行なって、光情報
記録媒体を製造する際に使用する光情報記録媒体搬送用
キャリアであって、所定の大きさに打ち抜かれた前記樹
脂フィルムを載置可能なフィルム載置面を有した保持部
と、前記樹脂フィルムをその転写領域の周囲部分あるい
は転写領域の背面において前記保持部に固定する固定手
段とを有したことを特徴とする。この搬送用キャリアに
よれば、樹脂フィルムを転写領域に傷つけることなく保
持して、各製造工程間を搬送し加工に供することができ
る。
【0009】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
光情報記録媒体搬送用キャリアにおいて、固定手段は、
保持部に対して脱着自在に設けられ、保持部との間に樹
脂フィルムの外周縁部を挟み込む環状体であることを特
徴とするもので、保持部に対して樹脂フィルムを設置し
たうえで環状体を取り付けることで、樹脂フィルムをそ
の転写領域に傷つけることなくキャリアに装着できる。
【0010】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
光情報記録媒体搬送用キャリアにおいて、固定手段とし
ての環状体と保持部とに、互いを一体化する係合部が設
けられたことを特徴とするもので、係合部を利用して環
状体を保持部に対し容易に脱着できる。
【0011】請求項4記載の本発明は、請求項2記載の
光情報記録媒体搬送用キャリアにおいて、保持部に、樹
脂フィルムの内周縁と外周縁の少なくとも一方に接触し
て位置規正する凸部が設けられたことを特徴とするもの
で、凸部によって樹脂フィルムを保持部に容易に位置決
め設置できるとともに、搬送中、加工中の位置ズレを防
止できる。
【0012】請求項5記載の本発明は、請求項2記載の
光情報記録媒体搬送用キャリアにおいて、保持部は金属
材料からなり、フィルム設置面の下方に断熱材を有した
ことを特徴とするもので、保持部との温度差に基づくス
タンパーの温度低下を断熱材によって緩和できるので、
スタンパーの温度設定を高くする必要がなく、樹脂フィ
ルムの熱変形を防止できる。
【0013】請求項6記載の本発明は、請求項1記載の
光情報記録媒体搬送用キャリアにおいて、固定手段は、
保持部のフィルム設置面に配置された帯電体と、この帯
電体に樹脂フィルムを吸着する静電気を発生させる静電
気発生手段とよりなることを特徴とするもので、静電気
発生手段によって発生する静電気によって樹脂フィルム
を保持部に吸着保持できる。
【0014】請求項7記載の本発明は、請求項1から請
求項6のいずれかに記載の光情報記録媒体搬送用キャリ
アにおいて、保持部に、各製造工程を行なう製造装置に
設けられた位置決め用の凸部または凹部に嵌合する位置
決め穴または位置決めピンが設けられたことを特徴とす
るもので、凸部と位置決め穴、または凹部と位置決めピ
ンを嵌合させることで製造装置にキャリアを位置決めで
きるので、製造装置に対する樹脂フィルムの位置決め
(芯出し)を容易に行なえる。
【0015】請求項8記載の本発明は、熱可塑性の樹脂
フィルムに情報記録面形状を転写する転写工程と、前記
情報記録面形状が転写された樹脂フィルムに薄膜を形成
する成膜工程と、前記成膜された樹脂フィルムを基板に
貼り合せる貼り合せ工程とを行なって、光情報記録媒体
を製造する際に、所定の大きさに打ち抜かれた前記樹脂
フィルムを、その転写領域の周囲部分あるいは転写領域
の背面において搬送用キャリアに固定し、この搬送用キ
ャリアを、加熱されたスタンパーを備えた成形装置にセ
ットして、搬送用キャリアに保持された樹脂フィルムに
対して前記転写工程を行なうことを特徴とする。これに
よれば、樹脂フィルムを転写領域に傷つけることなく保
持して搬送し、成形装置に位置決めすることができる。
【0016】請求項9記載の本発明は、請求項8記載の
光情報記録媒体の製造方法において、樹脂フィルムが厚
さ0.05mm〜0.4mmであることを特徴とするも
ので、このような厚さの樹脂フィルムを対象とする場合
に特に、ハンドリングが容易になる。
【0017】請求項10記載の本発明は、請求項8また
は請求項9のいずれかに記載の光情報記録媒体の製造方
法において、搬送用キャリア上で所定の大きさの樹脂フ
ィルムを帯状樹脂フィルムから打ち抜くことを特徴とす
るもので、樹脂フィルムを1枚ずつ保持部に搬送して位
置決めする必要がなくなる。
【0018】請求項11記載の本発明は、請求項8から
請求項10のいずれかに記載の光情報記録媒体の製造方
法において、転写工程の後に、基板が設置された成形装
置に搬送用キャリアをセットし、搬送用キャリアに保持
された樹脂フィルムに対して貼り合せ工程を行なうこと
を特徴とするもので、樹脂フィルムの貼り合せ工程への
搬送や貼り合せ工程での位置決めも搬送用キャリアによ
って容易に行なえる。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明の
実施の形態1における光情報記録媒体搬送用キャリアを
示す。
【0020】この光情報記録媒体搬送用キャリア(以
下、キャリアという)は、DVDなどの光情報記録媒体
(以下、光ディスク)を製造する際に使用されるもので
ある。具体的には、複数枚の光ディスクを連続して製造
する際に、熱可塑性の樹脂フィルムを保持して、情報記
録面形状を転写する転写工程と、薄膜を形成する成膜工
程と、基板に貼り合せる貼り合せ工程とに、順次に搬送
するために使用される。
【0021】図1(a) に示すように、情報記録面形状が
転写される樹脂フィルム1は中心穴1aを持つように円
環状に打ち抜かれている。キャリア2は、図1(b) の平
面図および図1(c) の断面図に示すような、樹脂フィル
ム1を平坦に載置可能な円板状の保持部3と、図1(c)
の平面図および図1(d) の断面図に示すような、樹脂フ
ィルム1の外周縁部を保持部3との間に挟み込み可能な
外周リング4とを有している。
【0022】保持部3には、フィルム載置面3aの中央
部に、樹脂フィルム1の中心穴1aの基準となる基準ピ
ン5(φ10〜25)が突設され、この基準ピン5を中
心とする円周上に、樹脂フィルム1の外周縁の基準とな
り位置ズレを防止する位置ズレ防止ピン6(φ3〜5)
が等間隔(90°間隔)に突設され、これら円周上の位
置ズレ防止ピン6の基部に相応する位置に磁石7が埋め
込まれている。フィルム載置面3aに背反する保持部3
の背面には、各工程の製造装置に対する位置決め用の基
準穴8が形成されている。
【0023】詳細には、保持部3は、金属材料にてφ1
30〜150mm、厚さ5〜20mm、平行度0.00
3〜0.005に形成されている。金属材料は、押圧力
10kg/cm2〜2000kg/cm2によっても変形
が起こらず、加熱時に面内での温度バラツキが5℃以内
となる熱伝導性を有するもので、たとえばステンレス鋼
である。位置ズレ防止ピン6は、それぞれの中心を結ぶ
円がφ122〜140mmとなるように、つまり製品と
しての光ディスク(φ120)の外径より大きくなるよ
うに配置されている。
【0024】外周リング4は、転写領域よりも大きく設
定された内径を有し、保持部3の位置ズレ防止ピン6が
嵌入可能なピン穴9が形成されている。上記したキャリ
ア2を用いる光ディスクの製造方法を説明する。
【0025】予め、上述したような円環状の樹脂フィル
ム1を帯状樹脂フィルムから打ち抜いておく。この樹脂
フィルム1は、所定厚さ(0.05mm〜0.4m
m)、所定の外形(φ130〜150)、基準ピン5に
嵌合する内径とする。
【0026】そして、図2に示すようにして、円環状の
樹脂フィルム1をキャリア2に装着する。つまり、樹脂
フィルム1をその中央穴1aが基準ピン5に嵌合し、外
周縁部が位置ズレ防止ピン6に当たるように保持部3に
載置する。次に、この保持部3上の樹脂フィルム1を外
周リング4で押さえる。つまり、外周リング4をそのピ
ン孔9が位置ズレ防止ピン6に嵌合するように配置し、
磁石7にて引き付けることにより、保持部3と外周リン
グ4とを一体化させる。
【0027】その後に、樹脂フィルム1を保持したキャ
リア2を、図示を省略したアームによって搬送レールに
載せ、転写工程に搬送する。図3は転写工程を示す。こ
の工程で用いる成形機としてのプレス機10は、上プレ
ス板11,下プレス板12からなり、上プレス板11は
スタンパ固定金型13を介してスタンパー14(たとえ
ば、厚さ約0.3mm,内径約15mm,外形80〜1
50mm)を固定しており、下プレス板12はキャリア
位置決め用の位置決めピン15を備えている。上プレス
板11,下プレス板12はそれぞれ独立して温度設定可
能であり、厚さ0.1mm以下の樹脂フィルム1を成形
対象とする時には、上プレス板11は、スタンパ固定金
型13を介してスタンパー14を樹脂フィルム1のガラ
ス転移温度(ポリカーボネートでは155℃)以上の所
定温度まで加熱するように、200℃〜230℃にセッ
トされ、下プレス板12は常温のまま待機される。
【0028】このようなプレス機10に対して、図3
(a)(b)に示すように、キャリア2を下プレス板12に位
置決めピン15にて位置合わせしてセットする。次に、
図3(c) に示すように、上プレス板11,下プレス板1
2を閉板して、加熱されたスタンパー14を樹脂フィル
ム1に圧縮力10kg/cm2〜100kg/cm2で3
〜10秒間押しつけ、スタンパー14に形成された信号
記録形状を樹脂フィルム1上に転写する。そして、加熱
されていない下プレス板12との温度差によって樹脂表
面が冷え始め、ガラス転移温度以下(150℃)になっ
た時に、図3(d)に示すように、上プレス板11,下プ
レス板12を開板する。
【0029】その後に、樹脂フィルム1を保持したキャ
リア2を、図示を省略したアームによって搬送レールに
載せ、成膜工程、貼り合せ工程へと順次に搬送する。こ
のようにして、樹脂フィルム1をキャリア2に装着した
状態で各工程に搬送し、キャリア2を各工程の成形機
(製造装置)に取り付けるようにしたので、薄い樹脂フ
ィルム1であっても容易に搬送できるだけでなく、搬送
中の樹脂フィルム1の位置ズレ(横ズレ)を防止でき、
各工程での芯合わせも容易にできる。よって、生産効率
および歩留まりを向上できる。 (実施の形態2)図4は本発明の実施の形態2における
光情報記録媒体用キャリアを示す。
【0030】このキャリア2が実施の形態1のものと相
違するのは、保持部3を、厚さ5〜10mmの金属板2
3で断熱材24(カーボン等)を挟み込んだ構成とした
点である。
【0031】このようなキャリア2によれば、断熱材2
4がない場合に比べて、転写工程で樹脂フィルム1上に
押し当てられたスタンパー14の表面温度低下を緩和で
きるので、スタンパー14の温度低下を低減するための
上プレス板11の設定温度を低くすることが可能にな
る。よって樹脂フィルム1の熱歪みを低減できる。 (実施の形態3)図5は本発明の実施の形態3における
光情報記録媒体用キャリアを示す。
【0032】このキャリア2は、ドライエッチングに用
いられる静電チャックと同様の構成を有している。円板
状の保持部3(φ30〜φ150)は概ね絶縁体3bに
より構成されているが、フィルム設置面3aに帯電体3
c(導体あるいは半導体)が配置され、帯電体3cの下
方に内部電極25が埋設され、内部電極25に電圧を印
加するための導入端子26が背面に形成されていて、導
入端子26からの電圧印加時にフィルム設置面3aに分
極電荷が発生するようになっている。
【0033】このため、分極電荷が発生したフィルム設
置面3aに樹脂フィルム1を接触させると、フィルム設
置面3aと樹脂フィルム1の表面とに静電気力が発生
し、樹脂フィルム1は静電気力によってフィルム設置面
3aに吸着保持される。この静電気力は電圧供給を停止
しても2〜3分程度は樹脂フィルム1の表面を帯電状態
に維持するので、樹脂フィルム1をキャリア2に保持し
た状態で搬送することが可能である。
【0034】したがって、樹脂フィルム1を保持したキ
ャリア2を、図示を省略したアームによって搬送レール
に載せ、転写工程に搬送して、実施の形態1で説明した
のと同様にして転写を実施できる。
【0035】またその後に、樹脂フィルム1を保持した
キャリア2を、図示を省略したアームによって搬送レー
ルに載せ、成膜工程、貼り合せ工程に順次に搬送でき
る。しかもこのキャリア2によれば、樹脂フィルム1を
背面から吸着保持しているので、樹脂フィルム1をキャ
リア2に保持した状態で貼り合せ可能である。
【0036】図6は貼り合せ工程を示す。この工程で用
いる成形機16は、基板17を位置決め固定する基板固
定板18と、キャリア2を位置決め固定するキャリア固
定板19とを有している。20はキャリア位置決め用の
位置決めピンである。
【0037】このような成形機16においては、図6
(a) に示すように、射出成形され反射膜などの薄膜が成
膜された基板17を基板固定板18上に設置し、その表
面にUV硬化樹脂21などの接着用樹脂を供給し(供給
手段は図示せず)、スピン法などによって面内均一化さ
せる。その一方で、キャリア2をキャリア固定板19に
設置し、このキャリア固定板19を樹脂フィルム1がU
V硬化樹脂21に対向するように配置する。
【0038】次いで、図6(b) に示すように、基板固定
板18とキャリア固定板19とを互いに接近させて、U
V硬化樹脂21を介して基板17と樹脂フィルム1とを
一体化させる。そして、図6(c) に示すように、基板固
定板18とキャリア固定板19とを互いに離間させ、樹
脂フィルム1の上方よりUVを照射して(照射手段は図
示せず)UV硬化樹脂21を硬化させることにより、基
板17と樹脂フィルム1とを貼り合せる。
【0039】完成したディスク22とキャリア2をそれ
ぞれ、図示を省略したアームによって搬送レールに載置
し、次工程あるいはキャリア回収部へ搬送する。図7
(a)(b)はディスク22の斜視図および断面図である。上
記したスタンパー14の凹凸形状に対応する情報記録面
22aと反射膜22bなどの薄膜とが形成された樹脂フ
ィルム1と、UV硬化樹脂21層と、情報記録面17a
と反射膜17bなどの薄膜が形成された基板17とで構
成されている。情報記録面22aはたとえば、図7(c)
に示すようなピット22c(ROMの場合)や、図7
(d) に示すような溝22d(RAMの場合)が、らせん
状に配置されたものである。
【0040】なお、このキャリア2を用いる場合、フィ
ルム設置面3aに凹凸がないので、図8に示すように、
ロール状の樹脂フィルム1をフィルム設置面3aの上に
載置し、静電吸着させた状態で、刃27a,27bを同
心状に配置した円筒状カッタ27などによって所定の大
きさに打ち抜くこともできる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基板材料
としての樹脂シートを、各工程の製造装置に取り付け可
能なキャリアに保持するようにしたため、樹脂シートを
キャリアにて容易に搬送して加工し基板に貼り合せるこ
とが可能になり、高密度記録容量の光情報記録媒体の製
造に特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における光情報記録媒体
搬送用キャリアおよびそれにより搬送される樹脂フィル
ムの構成図
【図2】図1のキャリアに樹脂フィルムを装着する状態
を示す断面図
【図3】図1のキャリアに保持された樹脂フィルムへの
転写工程を示す断面図
【図4】本発明の実施の形態2における光情報記録媒体
搬送用キャリアの構成図
【図5】本発明の実施の形態3における光情報記録媒体
搬送用キャリアの構成図
【図6】図5のキャリアに保持された樹脂フィルムの貼
り合せ工程を示す断面図
【図7】樹脂フィルムが基板に貼り合されたディスクの
構成図
【図8】図5のキャリア上で樹脂フィルムを打ち抜く状
態を示す斜視図
【符号の説明】
1 樹脂フィルム 2 キャリヤ 3 保持部 3a フィルム載置面 4 外周リング 5 基準ピン 6 位置ズレ防止ピン 7 磁石 8 基準穴 9 ピン穴 11 上プレス板 12 下プレス板 14 スタンパー 17 基板 21 UV硬化樹脂 23 断熱材 25 内部電極 26 導入端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 雄一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D121 AA07 DD06 DD13 FF15 GG24 JJ01 JJ02 JJ09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性の樹脂フィルムに情報記録面形
    状を転写する転写工程と、前記情報記録面形状が転写さ
    れた樹脂フィルムに薄膜を形成する成膜工程と、前記成
    膜された樹脂フィルムを基板に貼り合せる貼り合せ工程
    とを行なって、光情報記録媒体を製造する際に使用する
    光情報記録媒体搬送用キャリアであって、 所定の大きさに打ち抜かれた前記樹脂フィルムを載置可
    能なフィルム載置面を有した保持部と、前記樹脂フィル
    ムをその転写領域の周囲部分あるいは転写領域の背面に
    おいて前記保持部に固定する固定手段とを有したことを
    特徴とする光情報記録媒体搬送用キャリア。
  2. 【請求項2】 固定手段は、保持部に対して脱着自在に
    設けられ、保持部との間に樹脂フィルムの外周縁部を挟
    み込む環状体であることを特徴とする請求項1記載の光
    情報記録媒体搬送用キャリア。
  3. 【請求項3】 固定手段としての環状体と保持部とに、
    互いを一体化する係合部が設けられたことを特徴とする
    請求項2記載の光情報記録媒体搬送用キャリア。
  4. 【請求項4】 保持部に、樹脂フィルムの内周縁と外周
    縁の少なくとも一方に接触して位置規正する凸部が設け
    られたことを特徴とする請求項2記載の光情報記録媒体
    搬送用キャリア。
  5. 【請求項5】 保持部は金属材料からなり、フィルム設
    置面の下方に断熱材を有したことを特徴とする請求項2
    記載の光情報記録媒体搬送用キャリア。
  6. 【請求項6】 固定手段は、保持部のフィルム設置面に
    配置された帯電体と、この帯電体に樹脂フィルムを吸着
    する静電気を発生させる静電気発生手段とよりなること
    を特徴とする請求項1記載の光情報記録媒体搬送用キャ
    リア。
  7. 【請求項7】 保持部に、各製造工程を行なう装置に設
    けられた位置決め用の凸部または凹部に嵌合する位置決
    め穴または位置決めピンが設けられたことを特徴とする
    請求項1から請求項6のいずれかに記載の光情報記録媒
    体搬送用キャリア。
  8. 【請求項8】 熱可塑性の樹脂フィルムに情報記録面形
    状を転写する転写工程と、前記情報記録面形状が転写さ
    れた樹脂フィルムに薄膜を形成する成膜工程と、前記成
    膜された樹脂フィルムを基板に貼り合せる貼り合せ工程
    とを行なって、光情報記録媒体を製造する際に、 所定の大きさに打ち抜かれた前記樹脂フィルムを、その
    転写領域の周囲部分あるいは転写領域の背面において搬
    送用キャリアに固定し、この搬送用キャリアを、加熱さ
    れたスタンパーを備えた成形装置にセットし、搬送用キ
    ャリアに保持された樹脂フィルムに対して前記転写工程
    を行なうことを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。
  9. 【請求項9】 樹脂フィルムが厚さ0.05mm〜0.
    4mmであることを特徴とする請求項8記載の光情報記
    録媒体の製造方法。
  10. 【請求項10】 搬送用キャリア上で所定の大きさの樹
    脂フィルムを帯状樹脂フィルムから打ち抜くことを特徴
    とする請求項8または請求項9のいずれかに記載の光情
    報記録媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 転写工程の後に、基板が設置された成
    形装置に搬送用キャリアをセットし、搬送用キャリアに
    保持された樹脂フィルムに対して貼り合せ工程を行なう
    ことを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに
    記載の光情報記録媒体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003096332A1 (en) * 2002-05-09 2003-11-20 Tdk Corporation Stamper sticking method and device, and multi-layer recording medium

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WO2003096332A1 (en) * 2002-05-09 2003-11-20 Tdk Corporation Stamper sticking method and device, and multi-layer recording medium

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