JP2003173553A - 光ヘッド及びそれを搭載したディスク装置 - Google Patents
光ヘッド及びそれを搭載したディスク装置Info
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- JP2003173553A JP2003173553A JP2001372879A JP2001372879A JP2003173553A JP 2003173553 A JP2003173553 A JP 2003173553A JP 2001372879 A JP2001372879 A JP 2001372879A JP 2001372879 A JP2001372879 A JP 2001372879A JP 2003173553 A JP2003173553 A JP 2003173553A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ディスク装置の光ヘッドにおいて、小型、軽量
かつ低コストな構成下で、対物レンズのトラッキング方
向の位置の検出精度を確保し正確なトラッキング制御を
可能とする。 【解決手段】レンズホルダ面に照射する光の反射量から
対物レンズ位置を検出するセンサと該レンズホルダ面と
の間に、該センサ側から出射される光の一部を遮る遮光
手段を設け、フォーカス方向移動変位によるレンズホル
ダ面からの該出射光のすり抜けをなくす。
かつ低コストな構成下で、対物レンズのトラッキング方
向の位置の検出精度を確保し正確なトラッキング制御を
可能とする。 【解決手段】レンズホルダ面に照射する光の反射量から
対物レンズ位置を検出するセンサと該レンズホルダ面と
の間に、該センサ側から出射される光の一部を遮る遮光
手段を設け、フォーカス方向移動変位によるレンズホル
ダ面からの該出射光のすり抜けをなくす。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ヘッド及びそれ
を備えたディスク装置の構成に関する。
を備えたディスク装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置においてDVD−RAM
やDVD−Rのディスクのように溝構造を持った光ディ
スクのトラッキングエラー信号の検出を行う場合、最も
基本的な方式としては、1ビームでのプッシュプル方式
(以下、PP方式と記す)がある。このPP方式の場
合、レーザーから発射された光ビームに対してレンズシ
フトが起こるとレーザーの強度分布ずれを生じ、正弦波
状のトラッキングエラー信号に、このずれ分に対応する
オフセットが発生する。この場合、トラッキング制御系
はこのずれた位置を基準に制御を行うため、正確な記録
トラックへの追従ができなくなる。従来、この対策技術
として、ディファレンシャルプッシュプル方式(以下、
DPP方式と記す)というトラッキングエラー信号検出
方式がある。該DPP方式では、レーザー光源から発射
された光ビームの光路中に回折格子を配置することによ
って、メインスポットを基準にしてそれを挟み込むよう
にメインスポット内外に、使用するディスクのトラック
ピッチの1/2の間隔を空け、メインスポット1つ、サ
ブスポット2つ、の合計3つのスポットを生成する。メ
インスポットとサブスポットでは、トラックピッチの1
/2だけずれた位置を照射するため、トラッキング信号
は互いに位相が180°異なり、レンズシフトが発生し
た場合のオフセット量は等しくなる。これら2種類の信
号を減算することによって、オフセットをキャンセルし
たトラッキングエラー信号を得ることができる。一方、
近年、様々な種類のディスク(マルチディスク)に対応
した光ディスク装置が製品化されつつある。例えば、D
VD−RディスクとDVD−RAMディスクとでは、そ
れぞれのトラックピッチが異なり、上記DPP方式では
それぞれのディスクに対し1/2トラックにサブスポッ
トを設定する必要があるが、回折格子の構造の点から不
可能である。そこで、トラックピッチの異なる複数種類
のディスクに対応した光ディスク装置では、1ビームを
用いた構成でレンズシフトによるトラッキングエラー信
号のオフセットを補正するために、対物レンズ自体の位
置を検出する方法が用いられる場合がある。対物レンズ
の位置を検出する方法としては、対物レンズを載置した
レンズホルダのトラッキング方向の側面位置に、反射型
フォトインタラプタ式構成の光センサを配置し、該光セ
ンサの光をホルダ側面に照射し、その戻り光量(反射光
量)を検出することで、センサと対物レンズの距離を検
出し、対物レンズのトラッキング方向の位置を検出して
いる。例えば、特開平10−143886号公報には、
レンズホルダに突起部を設け、該突起部に光センサの光
を当てて、その反射光を検出し、レンズホルダのフォー
カス方向またはトラッキング方向の位置を検出する技術
が記載されている。
やDVD−Rのディスクのように溝構造を持った光ディ
スクのトラッキングエラー信号の検出を行う場合、最も
基本的な方式としては、1ビームでのプッシュプル方式
(以下、PP方式と記す)がある。このPP方式の場
合、レーザーから発射された光ビームに対してレンズシ
フトが起こるとレーザーの強度分布ずれを生じ、正弦波
状のトラッキングエラー信号に、このずれ分に対応する
オフセットが発生する。この場合、トラッキング制御系
はこのずれた位置を基準に制御を行うため、正確な記録
トラックへの追従ができなくなる。従来、この対策技術
として、ディファレンシャルプッシュプル方式(以下、
DPP方式と記す)というトラッキングエラー信号検出
方式がある。該DPP方式では、レーザー光源から発射
された光ビームの光路中に回折格子を配置することによ
って、メインスポットを基準にしてそれを挟み込むよう
にメインスポット内外に、使用するディスクのトラック
ピッチの1/2の間隔を空け、メインスポット1つ、サ
ブスポット2つ、の合計3つのスポットを生成する。メ
インスポットとサブスポットでは、トラックピッチの1
/2だけずれた位置を照射するため、トラッキング信号
は互いに位相が180°異なり、レンズシフトが発生し
た場合のオフセット量は等しくなる。これら2種類の信
号を減算することによって、オフセットをキャンセルし
たトラッキングエラー信号を得ることができる。一方、
近年、様々な種類のディスク(マルチディスク)に対応
した光ディスク装置が製品化されつつある。例えば、D
VD−RディスクとDVD−RAMディスクとでは、そ
れぞれのトラックピッチが異なり、上記DPP方式では
それぞれのディスクに対し1/2トラックにサブスポッ
トを設定する必要があるが、回折格子の構造の点から不
可能である。そこで、トラックピッチの異なる複数種類
のディスクに対応した光ディスク装置では、1ビームを
用いた構成でレンズシフトによるトラッキングエラー信
号のオフセットを補正するために、対物レンズ自体の位
置を検出する方法が用いられる場合がある。対物レンズ
の位置を検出する方法としては、対物レンズを載置した
レンズホルダのトラッキング方向の側面位置に、反射型
フォトインタラプタ式構成の光センサを配置し、該光セ
ンサの光をホルダ側面に照射し、その戻り光量(反射光
量)を検出することで、センサと対物レンズの距離を検
出し、対物レンズのトラッキング方向の位置を検出して
いる。例えば、特開平10−143886号公報には、
レンズホルダに突起部を設け、該突起部に光センサの光
を当てて、その反射光を検出し、レンズホルダのフォー
カス方向またはトラッキング方向の位置を検出する技術
が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報記載の技術を
含めた従来技術では、例えばトラッキング方向の位置を
検出する場合でも、光センサから発せられた光は拡散す
るため、フォーカス方向(ディスク面に垂直な方向)に
レンズホルダが動いたとき、レンズホルダの上端部また
は下端部(ディスク面に垂直な方向の上端部または下端
部)で光のすり抜け(漏れ)が発生し、反射光を検出す
るセンサの出力が低下する。このため、あたかもレンズ
ホルダがトラッキング方向に動いているかのように検知
してしまい、トラッキング方向の本来の検出精度を劣化
させる。光ディスク装置では、対物レンズがディスクと
の間で信号のやりとりを行うとき、該対物レンズは、デ
ィスクの半径方向つまりトラッキング方向(以下、TR
方向という)の移動動作の他に、ディスク面に対し垂直
上下方向、つまりフォーカス方向(以下、AF方向とい
う)にも移動動作する。
含めた従来技術では、例えばトラッキング方向の位置を
検出する場合でも、光センサから発せられた光は拡散す
るため、フォーカス方向(ディスク面に垂直な方向)に
レンズホルダが動いたとき、レンズホルダの上端部また
は下端部(ディスク面に垂直な方向の上端部または下端
部)で光のすり抜け(漏れ)が発生し、反射光を検出す
るセンサの出力が低下する。このため、あたかもレンズ
ホルダがトラッキング方向に動いているかのように検知
してしまい、トラッキング方向の本来の検出精度を劣化
させる。光ディスク装置では、対物レンズがディスクと
の間で信号のやりとりを行うとき、該対物レンズは、デ
ィスクの半径方向つまりトラッキング方向(以下、TR
方向という)の移動動作の他に、ディスク面に対し垂直
上下方向、つまりフォーカス方向(以下、AF方向とい
う)にも移動動作する。
【0004】以下、図11から図14を用い、対物レン
ズが載置されたレンズホルダのTR方向の側面側に配し
た反射型フォトインタラプタ式の光センサによってTR
方向のレンズホルダ位置の検出について説明する。光セ
ンサから赤外光が発射され、その光がレンズホルダ側面
に当たり、その戻り光量を検出することで、光センサと
対物レンズの距離、つまり対物レンズの位置を検出する
ことができる。
ズが載置されたレンズホルダのTR方向の側面側に配し
た反射型フォトインタラプタ式の光センサによってTR
方向のレンズホルダ位置の検出について説明する。光セ
ンサから赤外光が発射され、その光がレンズホルダ側面
に当たり、その戻り光量を検出することで、光センサと
対物レンズの距離、つまり対物レンズの位置を検出する
ことができる。
【0005】図11は光ヘッド8の側面図であり、一部
断面を示す。図11において、60は対物レンズ61を
搭載するレンズホルダ、60aはレンズホルダ60の側
壁であり、後述の光センサから発せられる赤外光の反射
壁になる(以下、該側壁を反射壁という)。60bは反
射壁60aの下端部である。62はレンズホルダ60を
支持しているヨーク、63はレンズホルダ60をTR方
向に駆動するためにレンズホルダ60に取り付けられた
トラッキングコイル(以下、TRコイルという)、64
はレンズホルダをAF方向に駆動するために取り付けら
れたフォーカスコイル(以下、AFコイルという)であ
る。また、86はAFコイル駆動用の磁石であり、上記
TRコイル63、AFコイル64に通電された時、TR
コイル駆動用の磁石(図示なし)とともに、これら磁石
が発生する磁場により、対物レンズ61の位置、つまり
レンズホルダ60の位置をAF方向もしくはTR方向、
または両方向に変化させるようになっている。また、7
0はレンズホルダのTR方向の位置を検出するために取
り付けられた光センサであり、一般的な反射型のフォト
インタラプタを使用している。70cは光センサから発
せられる赤外光であり、ある角度を持って広がりながら
レンズホルダ60の側壁60aに照射される。光センサ
はセンサホルダ91を介しヨーク62に取り付けられて
いる。
断面を示す。図11において、60は対物レンズ61を
搭載するレンズホルダ、60aはレンズホルダ60の側
壁であり、後述の光センサから発せられる赤外光の反射
壁になる(以下、該側壁を反射壁という)。60bは反
射壁60aの下端部である。62はレンズホルダ60を
支持しているヨーク、63はレンズホルダ60をTR方
向に駆動するためにレンズホルダ60に取り付けられた
トラッキングコイル(以下、TRコイルという)、64
はレンズホルダをAF方向に駆動するために取り付けら
れたフォーカスコイル(以下、AFコイルという)であ
る。また、86はAFコイル駆動用の磁石であり、上記
TRコイル63、AFコイル64に通電された時、TR
コイル駆動用の磁石(図示なし)とともに、これら磁石
が発生する磁場により、対物レンズ61の位置、つまり
レンズホルダ60の位置をAF方向もしくはTR方向、
または両方向に変化させるようになっている。また、7
0はレンズホルダのTR方向の位置を検出するために取
り付けられた光センサであり、一般的な反射型のフォト
インタラプタを使用している。70cは光センサから発
せられる赤外光であり、ある角度を持って広がりながら
レンズホルダ60の側壁60aに照射される。光センサ
はセンサホルダ91を介しヨーク62に取り付けられて
いる。
【0006】図12は、レンズホルダ60がAF方向に
動作したときの説明図である。図12では、レンズホル
ダはAF方向の上限まで移動したときの状態を示す。ま
た図中の符号は、上記図11の場合と同様である。対物
レンズ61が移動、つまりレンズホルダ60がAF方向
に移動した場合、光センサの反射面、つまりレンズホル
ダ60の反射壁60aもいっしょに上方に移動する。こ
のとき、該反射壁60aのAF方向の移動量が大きい
と、光センサ60から発せられる赤外光70cがある角
度を持って拡散しているため、該赤外光70cの一部が
反射壁60aの下端60bの外側をすり抜けてしまう場
合がある。この光のすり抜けが起こると、光センサ70
とレンズホルダ60との距離は変化していないにもかか
わらず、反射壁60aからの反射する光量が減少してし
まう。
動作したときの説明図である。図12では、レンズホル
ダはAF方向の上限まで移動したときの状態を示す。ま
た図中の符号は、上記図11の場合と同様である。対物
レンズ61が移動、つまりレンズホルダ60がAF方向
に移動した場合、光センサの反射面、つまりレンズホル
ダ60の反射壁60aもいっしょに上方に移動する。こ
のとき、該反射壁60aのAF方向の移動量が大きい
と、光センサ60から発せられる赤外光70cがある角
度を持って拡散しているため、該赤外光70cの一部が
反射壁60aの下端60bの外側をすり抜けてしまう場
合がある。この光のすり抜けが起こると、光センサ70
とレンズホルダ60との距離は変化していないにもかか
わらず、反射壁60aからの反射する光量が減少してし
まう。
【0007】図13は、レンズホルダがAF方向に移動
動作した場合の光センサの出力特性の測定結果例を示
す。図13(a)は、上記光のすり抜けがない理想的な
場合であり、光センサの出力はAF方向動作によらず一
定となる。実際には、上記のように側壁60aの外側
(図の下部)をすり抜ける光があるため、光センサの出
力特性は、同図13に示す(b)、(c)、または
(d)のような特性となり、レンズホルダがTR方向に
動作していないにもかかわらず、あたかもレンズホルダ
の反射壁がTR方向に遠ざかったときのような特性とな
る。
動作した場合の光センサの出力特性の測定結果例を示
す。図13(a)は、上記光のすり抜けがない理想的な
場合であり、光センサの出力はAF方向動作によらず一
定となる。実際には、上記のように側壁60aの外側
(図の下部)をすり抜ける光があるため、光センサの出
力特性は、同図13に示す(b)、(c)、または
(d)のような特性となり、レンズホルダがTR方向に
動作していないにもかかわらず、あたかもレンズホルダ
の反射壁がTR方向に遠ざかったときのような特性とな
る。
【0008】図14は、レンズホルダのTR方向移動量
と、光センサの出力との関係の特性測定の結果例であ
る。本例では、レンズホルダをAF方向の3箇所に移動
させた場合の特性を示している(図14(a)、
(b)、(c))。図14(a)は、AF方向最下点、
図14(b)はAF方向中間点、図14(c)はAF方
向最上点にレンズホルダを移動させた場合の特性例であ
る。レンズホルダの反射壁の下端部側から赤外光のすり
抜けが起こるとすると、レンズホルダがAF方向の最下
点側から最上点上方向にいくにつれて、そのすり抜け量
が多くなるため、光センサからの出力特性は、(a)か
ら(b)を経て(c)に移行する。このため、光センサ
で検出された出力がある値Pであっても、その出力から
導かれるTR方向の位置は、レンズホルダのAF方向の
位置により、x、y、zと複数の値が考えられ、この結
果、レンズホルダのTR方向位置が定まらず、光センサ
と、レンズホルダ間の距離を正確に検出できない。光デ
ィスク装置では、光センサからの出力情報に基づきトラ
ッキングのオフセット補正を行う構成のため、光センサ
が上記のようにTR方向の距離を正確に検出できない場
合は、正確なオフセット補正ができず、正確なトラッキ
ング制御を行うことが不可能となる。ディスクを高速回
転させる場合や、面振れや偏心の大きなディスクを用い
る場合などには特に、トラック追従性を向上させたトラ
ッキング性能の確保が必要となる。光のすり抜けを防止
するにはレンズホルダの反射壁の面積を増大する対策が
考えられるが、トラック追従性向上の点からは、レンズ
ホルダを小型・軽量化して動作感度を向上させることと
逆行する。また、光のすり抜け防止の別の対策として、
光の直進性の高いレーザー式の光センサなどを用いる方
法も考えられるが、レーザー式の光センサは大型、かつ
高価であるため、光ディスク装置に搭載することが難し
い。
と、光センサの出力との関係の特性測定の結果例であ
る。本例では、レンズホルダをAF方向の3箇所に移動
させた場合の特性を示している(図14(a)、
(b)、(c))。図14(a)は、AF方向最下点、
図14(b)はAF方向中間点、図14(c)はAF方
向最上点にレンズホルダを移動させた場合の特性例であ
る。レンズホルダの反射壁の下端部側から赤外光のすり
抜けが起こるとすると、レンズホルダがAF方向の最下
点側から最上点上方向にいくにつれて、そのすり抜け量
が多くなるため、光センサからの出力特性は、(a)か
ら(b)を経て(c)に移行する。このため、光センサ
で検出された出力がある値Pであっても、その出力から
導かれるTR方向の位置は、レンズホルダのAF方向の
位置により、x、y、zと複数の値が考えられ、この結
果、レンズホルダのTR方向位置が定まらず、光センサ
と、レンズホルダ間の距離を正確に検出できない。光デ
ィスク装置では、光センサからの出力情報に基づきトラ
ッキングのオフセット補正を行う構成のため、光センサ
が上記のようにTR方向の距離を正確に検出できない場
合は、正確なオフセット補正ができず、正確なトラッキ
ング制御を行うことが不可能となる。ディスクを高速回
転させる場合や、面振れや偏心の大きなディスクを用い
る場合などには特に、トラック追従性を向上させたトラ
ッキング性能の確保が必要となる。光のすり抜けを防止
するにはレンズホルダの反射壁の面積を増大する対策が
考えられるが、トラック追従性向上の点からは、レンズ
ホルダを小型・軽量化して動作感度を向上させることと
逆行する。また、光のすり抜け防止の別の対策として、
光の直進性の高いレーザー式の光センサなどを用いる方
法も考えられるが、レーザー式の光センサは大型、かつ
高価であるため、光ディスク装置に搭載することが難し
い。
【0009】本発明の課題点は、上記従来技術の状況に
鑑み、光ヘッドにおいて、小型、軽量かつ低コストな構
成下で、対物レンズのTR方向(トラッキング方向)の
位置の検出精度を確保して正確なトラッキング制御が行
えるようにすること、である。本発明の目的は、かかる
課題点を解決できる技術の提供にある。
鑑み、光ヘッドにおいて、小型、軽量かつ低コストな構
成下で、対物レンズのTR方向(トラッキング方向)の
位置の検出精度を確保して正確なトラッキング制御が行
えるようにすること、である。本発明の目的は、かかる
課題点を解決できる技術の提供にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題点を解決するた
めに、本発明では、(1)レンズホルダに照射される光
の該レンズホルダ面からの反射量から対物レンズ位置を
検出するセンサと該レンズホルダとの間に、該センサ側
から出射される光の一部を遮る遮光手段(該当実施例:
符号71a、81a、91a、91b)を設け、該遮光
手段により上記レンズホルダの光照射面積の変化を抑え
た状態で、上記センサが、トラッキング方向の上記対物
レンズの位置を検出できる構成とする。(2)センサを
保持するためのセンサホルダ(該当実施例:符号71、
81、91)上に、センサ側からの光の一部を遮る遮光
手段(該当実施例:符号71a、81a、91a、91
b)を設け、該遮光手段により上記レンズホルダの光照
射面積の変化を抑えた状態で、上記センサが、トラッキ
ング方向の上記対物レンズの位置を検出する構成とす
る。上記(1)、(2)の遮光手段はそれぞれ、レンズ
ホルダの反射壁(該当実施例:符号60a)における光
照射面積の変化を抑える。
めに、本発明では、(1)レンズホルダに照射される光
の該レンズホルダ面からの反射量から対物レンズ位置を
検出するセンサと該レンズホルダとの間に、該センサ側
から出射される光の一部を遮る遮光手段(該当実施例:
符号71a、81a、91a、91b)を設け、該遮光
手段により上記レンズホルダの光照射面積の変化を抑え
た状態で、上記センサが、トラッキング方向の上記対物
レンズの位置を検出できる構成とする。(2)センサを
保持するためのセンサホルダ(該当実施例:符号71、
81、91)上に、センサ側からの光の一部を遮る遮光
手段(該当実施例:符号71a、81a、91a、91
b)を設け、該遮光手段により上記レンズホルダの光照
射面積の変化を抑えた状態で、上記センサが、トラッキ
ング方向の上記対物レンズの位置を検出する構成とす
る。上記(1)、(2)の遮光手段はそれぞれ、レンズ
ホルダの反射壁(該当実施例:符号60a)における光
照射面積の変化を抑える。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例につき、図
面を用いて説明する。実施例としては、ディスクに対し
情報の記録または再生のいずれか一方または両方が可能
なDVDドライブ装置等の光ディスク装置の例を挙げ
る。図1〜図8は本発明の第1の実施例の説明図であ
る。図1は光ヘッドが搭載される光ディスク装置の分解
斜視図、図2は光ヘッドの平面図、図3は図2の光ヘッ
ドの断面図、図4はセンサホルダの構成例図、図5は図
2の光ヘッドの断面図であって、レンズホルダがAF方
向に移動したときの状態を示す図、図6はレンズホルダ
のAF方向移動に対する光センサの出力特性例図、図7
はレンズホルダがAF方向とTR方向とに移動したとき
の状態を示す図、図8はレンズホルダのTR方向移動に
対する光センサの出力特性例図である。
面を用いて説明する。実施例としては、ディスクに対し
情報の記録または再生のいずれか一方または両方が可能
なDVDドライブ装置等の光ディスク装置の例を挙げ
る。図1〜図8は本発明の第1の実施例の説明図であ
る。図1は光ヘッドが搭載される光ディスク装置の分解
斜視図、図2は光ヘッドの平面図、図3は図2の光ヘッ
ドの断面図、図4はセンサホルダの構成例図、図5は図
2の光ヘッドの断面図であって、レンズホルダがAF方
向に移動したときの状態を示す図、図6はレンズホルダ
のAF方向移動に対する光センサの出力特性例図、図7
はレンズホルダがAF方向とTR方向とに移動したとき
の状態を示す図、図8はレンズホルダのTR方向移動に
対する光センサの出力特性例図である。
【0012】図1において、1はディスク、2は、ディ
スク1を光ディスク装置(以下、装置と記す)の内部に
搬入したり、装置内から装置外に搬出したりするための
トレイ、3はターンテーブルを回転させるディスクモー
タ、4は、ディスク1を載置するターンテーブル、5
は、ターンテーブル4とディスク1を挟んで保持するク
ランパ、6は、光学系(図示なし)を内蔵しディスク1
に対し情報の記録または再生を行う光ヘッドである。光
ヘッド6は、やりとりを行うディスク1上の信号の位置
に従い、移動機構(図示なし)によって矢印A方向(デ
ィスク1の半径方向に該当)に移動し、ディスク1上の信
号の粗検索を行えるようになっている。17は、ディス
クモータ3及び光ヘッド6を搭載しているメカシャー
シ、20はメカシャーシ17を搭載するメカベース、1
8は、メカシャーシ17内で発生するディスク回転時に
発生する振動等をメカベース20に伝達しないようにす
る防振ゴム、30は回路基板である。回路基板30に
は、ディスクモータ3の回転駆動を制御するモータ制御
系や、光ヘッド6のトラッキング動作などを制御するヘ
ッド制御系や、光ヘッド6から出力される再生信号や該
光ヘッドに入力する記録信号を信号処理する信号処理系
の回路が形成されている。32は装置外筐の一部を形成
するトップカバー、33は同じくボトムカバー、34は
同じくフロントパネルである。
スク1を光ディスク装置(以下、装置と記す)の内部に
搬入したり、装置内から装置外に搬出したりするための
トレイ、3はターンテーブルを回転させるディスクモー
タ、4は、ディスク1を載置するターンテーブル、5
は、ターンテーブル4とディスク1を挟んで保持するク
ランパ、6は、光学系(図示なし)を内蔵しディスク1
に対し情報の記録または再生を行う光ヘッドである。光
ヘッド6は、やりとりを行うディスク1上の信号の位置
に従い、移動機構(図示なし)によって矢印A方向(デ
ィスク1の半径方向に該当)に移動し、ディスク1上の信
号の粗検索を行えるようになっている。17は、ディス
クモータ3及び光ヘッド6を搭載しているメカシャー
シ、20はメカシャーシ17を搭載するメカベース、1
8は、メカシャーシ17内で発生するディスク回転時に
発生する振動等をメカベース20に伝達しないようにす
る防振ゴム、30は回路基板である。回路基板30に
は、ディスクモータ3の回転駆動を制御するモータ制御
系や、光ヘッド6のトラッキング動作などを制御するヘ
ッド制御系や、光ヘッド6から出力される再生信号や該
光ヘッドに入力する記録信号を信号処理する信号処理系
の回路が形成されている。32は装置外筐の一部を形成
するトップカバー、33は同じくボトムカバー、34は
同じくフロントパネルである。
【0013】図2、図3は光ヘッド6の構成を示し、う
ち図2は光ヘッド6の平面図、図3は図2の構成の断面
図である。光ヘッド6は、ディスク上の信号の精密な検
索(以下、密検索という)を行うために、光ヘッド内部
において、上記粗検索とは独立して対物レンズを微小動
作(以下、密検索動作という)できる構成となってい
る。以降、トラッキング動作に関してはこの密検索動作
時において説明を行うものとする。図2、図3におい
て、61は対物レンズ、60は対物レンズ61を搭載す
るためのレンズホルダ、70は光センサ、60aはレン
ズホルダ60の側壁であり、光センサ70から発せられ
る赤外光の反射壁となる。以下、レンズホルダ60の側
壁60aを反射壁という。62はレンズホルダ60を支
持部材(図示なし)で支持しているヨーク、63はレン
ズホルダ60をTR方向に駆動するためにレンズホルダ
60に取り付けられたTRコイル、64はレンズホルダ
60をAF方向に駆動するためにレンズホルダ60に取
り付けられたAFコイル、65、66は磁場形成用の磁
石である。TRコイル63、AFコイル64に通電され
る電流と、これら磁石が形成する磁場とにより、レンズ
ホルダ60の位置、すなわち対物レンズ61の位置がA
F方向、TR方向の所定の位置に移動する。光センサ7
0は、レンズホルダ60のトラッキング方向の位置を検
出するためのもので、反射型のフォトインタラプタを用
いている。70a(図3)は光センサから発せられる赤
外光、71は光センサ70をヨーク62に取り付けるた
めのセンサホルダ、71aは、光センサ70とレンズホ
ルダ60との間に配され、光センサ70から発せられた
赤外光の一部を遮る遮光手段としての遮光壁である。本
実施例構成においては、遮光壁71aはセンサホルダ7
1に一体的に構成されている。遮光壁71aはセンサホ
ルダ71と別体とした構成でもよいが、例えば、センサ
ホルダ71を成形等で構成する場合は、該遮光壁71a
もセンサホルダ71と一体的に構成すると、製作コスト
を低減できる利点がある。センサホルダ71はヨーク6
2に取り付けられている。かかる構成において、遮光壁
71aは、光センサ70から発せられた赤外光のうち図
の下側へ広がるものを遮る。また、磁石66は、光セン
サ70から発せられた赤外光のうち図の上側へ広がるも
のを遮る。光センサ70から発せられる赤外光のうち、
遮光壁71aと磁石66とで遮られない赤外光がレンズ
ホルダ60の反射壁に照射される。
ち図2は光ヘッド6の平面図、図3は図2の構成の断面
図である。光ヘッド6は、ディスク上の信号の精密な検
索(以下、密検索という)を行うために、光ヘッド内部
において、上記粗検索とは独立して対物レンズを微小動
作(以下、密検索動作という)できる構成となってい
る。以降、トラッキング動作に関してはこの密検索動作
時において説明を行うものとする。図2、図3におい
て、61は対物レンズ、60は対物レンズ61を搭載す
るためのレンズホルダ、70は光センサ、60aはレン
ズホルダ60の側壁であり、光センサ70から発せられ
る赤外光の反射壁となる。以下、レンズホルダ60の側
壁60aを反射壁という。62はレンズホルダ60を支
持部材(図示なし)で支持しているヨーク、63はレン
ズホルダ60をTR方向に駆動するためにレンズホルダ
60に取り付けられたTRコイル、64はレンズホルダ
60をAF方向に駆動するためにレンズホルダ60に取
り付けられたAFコイル、65、66は磁場形成用の磁
石である。TRコイル63、AFコイル64に通電され
る電流と、これら磁石が形成する磁場とにより、レンズ
ホルダ60の位置、すなわち対物レンズ61の位置がA
F方向、TR方向の所定の位置に移動する。光センサ7
0は、レンズホルダ60のトラッキング方向の位置を検
出するためのもので、反射型のフォトインタラプタを用
いている。70a(図3)は光センサから発せられる赤
外光、71は光センサ70をヨーク62に取り付けるた
めのセンサホルダ、71aは、光センサ70とレンズホ
ルダ60との間に配され、光センサ70から発せられた
赤外光の一部を遮る遮光手段としての遮光壁である。本
実施例構成においては、遮光壁71aはセンサホルダ7
1に一体的に構成されている。遮光壁71aはセンサホ
ルダ71と別体とした構成でもよいが、例えば、センサ
ホルダ71を成形等で構成する場合は、該遮光壁71a
もセンサホルダ71と一体的に構成すると、製作コスト
を低減できる利点がある。センサホルダ71はヨーク6
2に取り付けられている。かかる構成において、遮光壁
71aは、光センサ70から発せられた赤外光のうち図
の下側へ広がるものを遮る。また、磁石66は、光セン
サ70から発せられた赤外光のうち図の上側へ広がるも
のを遮る。光センサ70から発せられる赤外光のうち、
遮光壁71aと磁石66とで遮られない赤外光がレンズ
ホルダ60の反射壁に照射される。
【0014】図4は、図3中の光センサ70及びセンサ
ホルダ71の拡大図である。遮光壁71aは厚さt、高
さhでセンサホルダ71と一体的に形成されている。図
5は図2の光ヘッドの断面図であって、レンズホルダ6
0がAF方向(図の上方向)に最大変位で移動したとき
の状態を示す。遮光壁71aにより、レンズホルダ60
がAF方向に最大変位で移動した場合も、光センサ70
からの赤外光70cは、レンズホルダ60の反射壁60
aの下端の外側部60bをすり抜け(漏れ)たり、所定
の反射壁領域をはずれたりすることがない。
ホルダ71の拡大図である。遮光壁71aは厚さt、高
さhでセンサホルダ71と一体的に形成されている。図
5は図2の光ヘッドの断面図であって、レンズホルダ6
0がAF方向(図の上方向)に最大変位で移動したとき
の状態を示す。遮光壁71aにより、レンズホルダ60
がAF方向に最大変位で移動した場合も、光センサ70
からの赤外光70cは、レンズホルダ60の反射壁60
aの下端の外側部60bをすり抜け(漏れ)たり、所定
の反射壁領域をはずれたりすることがない。
【0015】図6は、上記第1の実施例構成における光
ヘッド6の、レンズホルダ60のAF方向への移動に対
する光センサ70の出力特性の例を示す。横軸はレンズ
ホルダ60のAF方向への移動変位量、縦軸は光センサ
70の出力である。レンズホルダ60のAF方向への移
動に対し、光センサ70からの赤外光の、レンズホルダ
下端外側からのすり抜けや所定の反射壁領域からのはず
れが発生しないため、平坦な出力特性となっている。こ
のため、光センサ70は、レンズホルダ60のAF方向
への移動の影響を受けずに、TR方向のレンズホルダ6
0と光センサ70間の距離、すなわち対物レンズ61の
TR方向の移動位置の検出を行うことができる。光セン
サ70の検出出力により上記ヘッド制御系でトラッキン
グ制御信号のオフセット補正が行われる。
ヘッド6の、レンズホルダ60のAF方向への移動に対
する光センサ70の出力特性の例を示す。横軸はレンズ
ホルダ60のAF方向への移動変位量、縦軸は光センサ
70の出力である。レンズホルダ60のAF方向への移
動に対し、光センサ70からの赤外光の、レンズホルダ
下端外側からのすり抜けや所定の反射壁領域からのはず
れが発生しないため、平坦な出力特性となっている。こ
のため、光センサ70は、レンズホルダ60のAF方向
への移動の影響を受けずに、TR方向のレンズホルダ6
0と光センサ70間の距離、すなわち対物レンズ61の
TR方向の移動位置の検出を行うことができる。光セン
サ70の検出出力により上記ヘッド制御系でトラッキン
グ制御信号のオフセット補正が行われる。
【0016】図7は、レンズホルダ60がAF方向とT
R方向との両方向に移動した場合の状態を示す。上記図
6の出力特性例からも明らかなように、レンズホルダ6
0のAF方向の移動位置によらず光センサ70の出力を
略一定にすることができるため、レンズホルダ60のT
R方向の位置の検出、すなわち対物レンズ61のTR方
向の移動位置の検出を精度良く行うことができる。図8
は、上記第1の実施例構成における光ヘッド6の、レン
ズホルダ60のTR方向への移動に対する光センサ70
の出力特性の例を示す。横軸はレンズホルダ60のTR
方向への移動変位量、縦軸は光センサ70の出力であ
る。レンズホルダ60のTR方向への移動距離の増加に
対応して光センサ70の出力が滑らかに減少する特性と
なっている。
R方向との両方向に移動した場合の状態を示す。上記図
6の出力特性例からも明らかなように、レンズホルダ6
0のAF方向の移動位置によらず光センサ70の出力を
略一定にすることができるため、レンズホルダ60のT
R方向の位置の検出、すなわち対物レンズ61のTR方
向の移動位置の検出を精度良く行うことができる。図8
は、上記第1の実施例構成における光ヘッド6の、レン
ズホルダ60のTR方向への移動に対する光センサ70
の出力特性の例を示す。横軸はレンズホルダ60のTR
方向への移動変位量、縦軸は光センサ70の出力であ
る。レンズホルダ60のTR方向への移動距離の増加に
対応して光センサ70の出力が滑らかに減少する特性と
なっている。
【0017】上記第1の実施例構成によれば、小型、軽
量かつ低コストな構成で、対物レンズ61の位置検出を
精度良く行うことができ、トラッキング制御信号のオフ
セット補正を正確に行うことができる。これによって、
高感度で正確なトラッキング制御が可能となる。
量かつ低コストな構成で、対物レンズ61の位置検出を
精度良く行うことができ、トラッキング制御信号のオフ
セット補正を正確に行うことができる。これによって、
高感度で正確なトラッキング制御が可能となる。
【0018】図9は、本発明の第2の実施例を示す。本
第2の実施例は、光の遮光手段としての遮光壁を、第1
の実施例の場合とは反対側、すなわち図の上方側に設け
る。光ヘッド内における他の部分の構成や、光ディスク
装置としての他の部分の構成は、上記第1の実施例の場
合と同様であるとする。図9において、81はセンサホ
ルダ、81aは遮光壁である。遮光壁81aはセンサホ
ルダと一体的な構成とする。上記第1の実施例では、遮
光壁71aはセンサ70の下側(図の方向において下
側)へ広がる光を遮る構造としたが、本第2の実施例で
は、遮光壁81aによりセンサ70の上側(図の方向に
おいて上側)へ広がる光を遮るようにしている。70d
は、遮光壁81aで遮られずにレンズホルダの反射壁に
照射される光である。かかる構成により、レンズホルダ
の上方端部の外側からの光のすり抜けや反射壁領域から
の光のはずれが防止される。本第2の実施例において
も、上記第1の実施例と同様、レンズホルダのAF方向
移動に対する光センサ70の出力特性は図6のような平
坦特性となり、レンズホルダのTR方向移動に対する光
センサ70の出力特性は図8のような滑らかな変化の特
性となる。この結果、レンズホルダのTR方向の位置の
検出、すなわち対物レンズのTR方向の移動位置の検出
を精度良く行うことができる。
第2の実施例は、光の遮光手段としての遮光壁を、第1
の実施例の場合とは反対側、すなわち図の上方側に設け
る。光ヘッド内における他の部分の構成や、光ディスク
装置としての他の部分の構成は、上記第1の実施例の場
合と同様であるとする。図9において、81はセンサホ
ルダ、81aは遮光壁である。遮光壁81aはセンサホ
ルダと一体的な構成とする。上記第1の実施例では、遮
光壁71aはセンサ70の下側(図の方向において下
側)へ広がる光を遮る構造としたが、本第2の実施例で
は、遮光壁81aによりセンサ70の上側(図の方向に
おいて上側)へ広がる光を遮るようにしている。70d
は、遮光壁81aで遮られずにレンズホルダの反射壁に
照射される光である。かかる構成により、レンズホルダ
の上方端部の外側からの光のすり抜けや反射壁領域から
の光のはずれが防止される。本第2の実施例において
も、上記第1の実施例と同様、レンズホルダのAF方向
移動に対する光センサ70の出力特性は図6のような平
坦特性となり、レンズホルダのTR方向移動に対する光
センサ70の出力特性は図8のような滑らかな変化の特
性となる。この結果、レンズホルダのTR方向の位置の
検出、すなわち対物レンズのTR方向の移動位置の検出
を精度良く行うことができる。
【0019】本第2の実施例によれば、上記第1の実施
例の場合と同様、小型、軽量かつ低コストな構成で、対
物レンズ61の位置検出を精度良く行うことができ、ト
ラッキング制御信号のオフセット補正を正確に行うこと
ができる。これによって、高感度で正確なトラッキング
制御が可能となる。
例の場合と同様、小型、軽量かつ低コストな構成で、対
物レンズ61の位置検出を精度良く行うことができ、ト
ラッキング制御信号のオフセット補正を正確に行うこと
ができる。これによって、高感度で正確なトラッキング
制御が可能となる。
【0020】図10は、本発明の第3の実施例を示す。
本第3の実施例は、光の遮光手段としての遮光壁を、セ
ンサホルダに対し、図の上方側と下方側との両方に設け
る。光ヘッド内における他の部分の構成や、光ディスク
装置としての他の部分の構成は、上記第1、第2の実施
例の場合と同様である。図10において、91はセンサ
ホルダ、91aは、センサ70の下側(図の方向におい
て下側)へ広がる光を遮るためにセンサホルダ91に対
し下方側に設けられた遮光壁、91bは、センサ70の
上側(図の方向において上側)へ広がる光を遮るために
センサホルダ91に対し上方側に設けられた遮光壁、7
0eは、遮光壁91a、91bで遮られずにレンズホル
ダの反射壁に照射される光である。該遮光壁91a、9
1bはそれぞれ、該センサホルダ91と一体的な構成と
して設ける。かかる構成により、レンズホルダの上方端
部の外側及び下方端部の外側の両方からの光のすり抜け
や、反射壁領域からの光のはずれを防ぐ。本第3の実施
例においても、上記第1、第2の実施例と同様、レンズ
ホルダのAF方向移動に対する光センサ70の出力特性
は図6のような平坦特性となり、レンズホルダのTR方
向移動に対する光センサ70の出力特性は図8のような
滑らかな変化の特性となる。この結果、レンズホルダの
TR方向の位置の検出、すなわち対物レンズのTR方向
の移動位置の検出を精度良く行うことができる。
本第3の実施例は、光の遮光手段としての遮光壁を、セ
ンサホルダに対し、図の上方側と下方側との両方に設け
る。光ヘッド内における他の部分の構成や、光ディスク
装置としての他の部分の構成は、上記第1、第2の実施
例の場合と同様である。図10において、91はセンサ
ホルダ、91aは、センサ70の下側(図の方向におい
て下側)へ広がる光を遮るためにセンサホルダ91に対
し下方側に設けられた遮光壁、91bは、センサ70の
上側(図の方向において上側)へ広がる光を遮るために
センサホルダ91に対し上方側に設けられた遮光壁、7
0eは、遮光壁91a、91bで遮られずにレンズホル
ダの反射壁に照射される光である。該遮光壁91a、9
1bはそれぞれ、該センサホルダ91と一体的な構成と
して設ける。かかる構成により、レンズホルダの上方端
部の外側及び下方端部の外側の両方からの光のすり抜け
や、反射壁領域からの光のはずれを防ぐ。本第3の実施
例においても、上記第1、第2の実施例と同様、レンズ
ホルダのAF方向移動に対する光センサ70の出力特性
は図6のような平坦特性となり、レンズホルダのTR方
向移動に対する光センサ70の出力特性は図8のような
滑らかな変化の特性となる。この結果、レンズホルダの
TR方向の位置の検出、すなわち対物レンズのTR方向
の移動位置の検出を精度良く行うことができる。
【0021】本第3の実施例によれば、上記第1、第2
の実施例の場合と同様、小型、軽量かつ低コストな構成
で、対物レンズ61の位置検出を精度良く行うことがで
き、トラッキング制御信号のオフセット補正を正確に行
うことができる。この結果、高感度で正確なトラッキン
グ制御が可能となる。
の実施例の場合と同様、小型、軽量かつ低コストな構成
で、対物レンズ61の位置検出を精度良く行うことがで
き、トラッキング制御信号のオフセット補正を正確に行
うことができる。この結果、高感度で正確なトラッキン
グ制御が可能となる。
【0022】なお、上記各実施例における遮光壁の高さ
hは、レンズホルダのTR方向やAF方向の移動距離、
ヨークや磁石の配置、光センサとレンズホルダの距離等
に対応して設定する。また、遮光壁の厚さtは、例え
ば、図4の構成で材質をポリカーボンとした場合、赤外
光の透過を防止する点から0.5mm以上とすることが
望ましい。
hは、レンズホルダのTR方向やAF方向の移動距離、
ヨークや磁石の配置、光センサとレンズホルダの距離等
に対応して設定する。また、遮光壁の厚さtは、例え
ば、図4の構成で材質をポリカーボンとした場合、赤外
光の透過を防止する点から0.5mm以上とすることが
望ましい。
【0023】上記実施例では、光センサからの赤外光の
反射面部でのすり抜け防止に関し、本実施の形態では、
遮光壁をセンサホルダに一体的に設けたり、磁石を利用
したりする構造としたが、本発明はこれに限定されず、
遮光壁をセンサホルダとは別個に設けたり、ヨークを利
用したりしてもよい。さらに、本発明の課題を解決可能
な遮光手段の範囲であれば他の構成であってもよい。
反射面部でのすり抜け防止に関し、本実施の形態では、
遮光壁をセンサホルダに一体的に設けたり、磁石を利用
したりする構造としたが、本発明はこれに限定されず、
遮光壁をセンサホルダとは別個に設けたり、ヨークを利
用したりしてもよい。さらに、本発明の課題を解決可能
な遮光手段の範囲であれば他の構成であってもよい。
【0024】本発明は、例えば、DVD−RAMのディ
スクにおける信号の読み出しや信号の書き込みに適用で
きるのみならず、DVD−Rのディスクにおける信号の
読み出しまたは信号の書き込みにも対応できるものであ
る。
スクにおける信号の読み出しや信号の書き込みに適用で
きるのみならず、DVD−Rのディスクにおける信号の
読み出しまたは信号の書き込みにも対応できるものであ
る。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、小型、軽量かつ低コス
トな構成下で、対物レンズの位置検出を精度良く行うこ
とができる。この結果、高感度で正確なトラッキング制
御が可能となる。
トな構成下で、対物レンズの位置検出を精度良く行うこ
とができる。この結果、高感度で正確なトラッキング制
御が可能となる。
【図1】本発明の光ヘッドが搭載されたディスク装置の
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例としての光ヘッドの平面
図である。
図である。
【図3】図2の光ヘッドの断面図である。
【図4】センサホルダの構成例図である。
【図5】図2の光ヘッドのレンズホルダがフォーカス方
向に移動したときの状態を示す図である。
向に移動したときの状態を示す図である。
【図6】レンズホルダのフォーカス方向移動に対する光
センサの出力特性例図である。
センサの出力特性例図である。
【図7】レンズホルダがフォーカス方向とトラッキング
方向とに移動したときの状態を示す図である。
方向とに移動したときの状態を示す図である。
【図8】レンズホルダのトラッキング方向移動に対する
光センサの出力特性例図である。
光センサの出力特性例図である。
【図9】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図11】従来の光ヘッドの断面図である。
【図12】従来の光ヘッドの断面図である。
【図13】従来の光ヘッドにおいて、レンズホルダのフ
ォーカス方向移動に対する光センサの出力特性例図であ
る。
ォーカス方向移動に対する光センサの出力特性例図であ
る。
【図14】従来の光ヘッドにおいて、レンズホルダのト
ラッキング方向移動に対する光センサの出力特性例図で
ある。
ラッキング方向移動に対する光センサの出力特性例図で
ある。
1…ディスク、 2…トレイ、 3…ディスクモータ、
4…ターンテーブル、 5…クランパ、 6、8…光
ヘッド、 17…メカシャーシ、 20…メカベース、
30…回路基板、 32…トップカバー、 33…ボ
トムカバー、60…レンズホルダ、 60a…反射壁、
61…対物レンズ、 62…ヨーク、 63…トラッ
キングコイル、 64…フォーカスコイル、 65、6
6…磁石、 70…光センサ、 70c、70d、70
e…赤外光、 71、81,91…センサホルダ、 7
1a、81a、91a、91b…遮光壁。
4…ターンテーブル、 5…クランパ、 6、8…光
ヘッド、 17…メカシャーシ、 20…メカベース、
30…回路基板、 32…トップカバー、 33…ボ
トムカバー、60…レンズホルダ、 60a…反射壁、
61…対物レンズ、 62…ヨーク、 63…トラッ
キングコイル、 64…フォーカスコイル、 65、6
6…磁石、 70…光センサ、 70c、70d、70
e…赤外光、 71、81,91…センサホルダ、 7
1a、81a、91a、91b…遮光壁。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 長井 究一郎
神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株
式会社日立製作所デジタルメディア開発本
部内
(72)発明者 乾 真朗
神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株
式会社日立製作所デジタルメディア開発本
部内
(72)発明者 信太 郁夫
神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株
式会社日立製作所デジタルメディア開発本
部内
Fターム(参考) 5D118 AA01 AA13 BA01 BB03 BB07
CD03 CF01 DC03
Claims (5)
- 【請求項1】対物レンズを介しレーザー光をディスクの
情報記録面に照射し、その反射光を受光する光ヘッドに
おいて、 上記対物レンズを保持するレンズホルダと、 該レンズホルダに照射される光の該レンズホルダ面から
の反射量を検知し、該レンズホルダの位置により上記対
物レンズの位置を検出するセンサと、 該センサと上記レンズホルダとの間に配され、該センサ
側から出射される光の一部を遮る遮光手段と、 上記レンズホルダを駆動して移動変位させるホルダ駆動
手段と、 を備え、上記遮光手段により上記レンズホルダの光照射
面積の変化を抑えた状態で、上記センサが、上記ディス
クのトラックに交差する方向の上記対物レンズの位置を
検出することを特徴とする光ヘッド。 - 【請求項2】対物レンズを介しレーザー光をディスクの
情報記録面に照射し、その反射光を受光する光ヘッドに
おいて、 上記対物レンズを保持するレンズホルダと、 該レンズホルダに照射される光の該レンズホルダ面から
の反射量を検知し、該レンズホルダの位置により上記対
物レンズの位置を検出するセンサと、 該センサを保持するセンサホルダと、 該センサホルダ上に設けられ、該センサ側からの光の一
部を遮る遮光手段と、 上記レンズホルダを駆動して移動変位させるホルダ駆動
手段と、 を備え、上記遮光手段により上記レンズホルダの光照射
面積の変化を抑えた状態で、上記センサが、上記ディス
クのトラックに交差する方向の上記対物レンズの位置を
検出することを特徴とする光ヘッド。 - 【請求項3】上記センサは、発光部と受光部とを有する
光反射型フォトインタラプタである請求項1または請求
項2に記載の光ヘッド。 - 【請求項4】ディスクの情報記録面に光ヘッドによりレ
ーザー光を照射し、反射光を受光して、信号の記録、再
生のいずれか一方または両方を行うディスク装置におい
て、 ディスクを回転駆動するディスクモータと、 対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズホルダ
に照射される光の該レンズホルダ面からの反射量を検知
し、該レンズホルダの位置により上記対物レンズの位置
を検出するセンサと、該センサと上記レンズホルダとの
間に配され該センサ側から出射される光の一部を遮る遮
光手段と、上記レンズホルダを駆動して移動変位させる
ホルダ駆動手段とを備えた光ヘッドと、 上記センサの位置検出出力により、オフセット補正され
たトラッキング制御用信号を形成し、該制御信号により
上記ホルダ駆動手段の駆動を制御する制御系と、 上記光ヘッドから出力される再生信号または該光ヘッド
に入力する記録信号を信号処理する信号処理系と、 を備え、 記録または再生時に、上記光ヘッドが、上記遮光手段に
より上記レンズホルダの光照射面積の変化を抑えた状態
で、上記センサにより、上記ディスクのトラックに交差
する方向の上記対物レンズの移動位置を検出し、上記制
御系によってトラッキング制御を行う構成としたことを
特徴とするディスク装置。 - 【請求項5】ディスクの情報記録面に光ヘッドによりレ
ーザー光を照射し、反射光を受光して、信号の記録、再
生のいずれか一方または両方を行うディスク装置におい
て、 ディスクを回転駆動するディスクモータと、 対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズホルダ
に照射される光の該レンズホルダ面からの反射量を検知
し、該レンズホルダの位置により上記対物レンズの位置
を検出するセンサと、該センサを保持するセンサホルダ
と、該センサホルダ上に設けられ該センサ側からの光の
一部を遮る遮光手段と、上記レンズホルダを駆動して移
動変位させるホルダ駆動手段とを備えた光ヘッドと、 上記センサの位置検出出力により、オフセット補正され
たトラッキング制御用信号を形成し、該制御信号により
上記ホルダ駆動手段の駆動を制御する制御系と、 上記光ヘッドから出力される再生信号または該光ヘッド
に入力する記録信号を信号処理する信号処理系と、 を備え、 記録または再生時に、上記光ヘッドが、上記遮光手段に
より上記レンズホルダの光照射面積の変化を抑えた状態
で、上記センサにより、上記ディスクのトラックに交差
する方向の上記対物レンズの移動位置を検出し、上記制
御系によってトラッキング制御を行う構成としたことを
特徴とするディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001372879A JP2003173553A (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | 光ヘッド及びそれを搭載したディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001372879A JP2003173553A (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | 光ヘッド及びそれを搭載したディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003173553A true JP2003173553A (ja) | 2003-06-20 |
Family
ID=19181689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001372879A Pending JP2003173553A (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | 光ヘッド及びそれを搭載したディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003173553A (ja) |
-
2001
- 2001-12-06 JP JP2001372879A patent/JP2003173553A/ja active Pending
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