JP2003172974A - プロジェクタ装置 - Google Patents

プロジェクタ装置

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JP2003172974A
JP2003172974A JP2001371856A JP2001371856A JP2003172974A JP 2003172974 A JP2003172974 A JP 2003172974A JP 2001371856 A JP2001371856 A JP 2001371856A JP 2001371856 A JP2001371856 A JP 2001371856A JP 2003172974 A JP2003172974 A JP 2003172974A
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JP
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light
liquid crystal
crystal panel
projector device
polarizer
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Yoshihisa Sato
能久 佐藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホワイトバランスの取れた映像を投射する。 【解決手段】 本発明を適用したプロジェクタ装置1
は、第1のダイクロイックプリズム16及び第2のダイ
クロイックプリズム21により、光源11から出射され
た光を赤色光、緑色光及び青色光に分離し、マイクロレ
ンズアレイを有する第1の液晶パネル19及び第3の液
晶パネル30に、赤色光及び青色光を導き、マイクロレ
ンズアレイを有さない第2の液晶パネル23に緑色光を
導き、第1の液晶パネル19、第2の液晶パネル23及
び第3の液晶パネル30により、赤色光、緑色光及び青
色光を空間的に変調し、クロスダイクロプリズム32に
より各色光を合成して投射レンズ33によりスクリーン
2に投射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光の3原色に対応
する光変調素子を用いてカラーの映像を投影するプロジ
ェクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映像を投射するプロジェクタ装置として
は、液晶パネルを3枚用いたいわゆる3板方式のものが
あり、透過型の液晶パネル内にマイクロレンズアレイを
設けて、液晶パネルにおける光利用効率を向上させたも
のがある。そこで、以下では、3板方式のプロジェクタ
装置について説明する。
【0003】プロジェクタ装置100は、図2に示すよ
うに、光源101と、光源101から出射された出射光
の光路順に、集光レンズとなるメインコンデンサ102
と、入射光を波長帯域に応じて分離する第1のダイクロ
イックミラー103とを備えている。
【0004】光源101は、カラー画像を投射するため
に必要とされる、光の3原色である赤色、緑色及び青色
の光を含む白色光を出射することができるようにされて
おり、超高圧水銀ランプ等が用いられている。
【0005】メインコンデンサ102は、集光レンズで
あり、光源から出射された白色光を各液晶パネルに集光
する。第1のダイクロイックミラーは、入射光を赤色光
とそれ以外の色光すなわち緑色光と青色光とに分離す
る。
【0006】また、このプロジェクタ装置1は、第1の
ダイクロイックミラー103によって分離された赤色光
の光路順に、光を全反射する第1の全反射ミラー104
と、入射光を所定の偏光方向の成分のみ透過させる第1
の偏光子105と、入射光を空間的に変調する第1の液
晶パネル106と、入射光を所定の偏光方向の成分のみ
透過させる第1の検光子107とを備えている。
【0007】第1の全反射ミラー104は、第1のダイ
クロイックミラー103によって分離された赤色光を、
第1の偏光子105に向けて反射する。
【0008】第1の偏光子105は、第1の全反射ミラ
ー104によって反射された赤色光を所定の偏光方向の
成分のみ透過させる。
【0009】第1の液晶パネル106は、入射側にマイ
クロレンズアレイを有し、第1の偏光子105を介して
入射した赤色光を、赤色の画像情報に対応した画像信号
に応じて空間的に変調する。
【0010】第1の検光子107は、第1の液晶パネル
106に変調された赤色光を、第1の偏光子105と直
交する偏光方向の成分のみ透過させる。
【0011】さらに、プロジェクタ装置1は、第1のダ
イクロイックミラー103によって分離された他の色
光、すなわち緑色光及び青色光の光路に沿って、入射光
を波長帯域に応じて分離する第2のダイクロイックミラ
ー108を備えている。
【0012】第2のダイクロイックミラー108は、入
射光を緑色光と、その他の色光、すなわち青色光とに分
離する。
【0013】さらにまた、プロジェクタ装置1は、第2
のダイクロイックミラー108によって分離された緑色
光の光路順に、入射光を所定の偏光方向の成分のみ透過
させる第2の偏光子109と、入射光を空間的に変調す
る第2の液晶パネル110、入射光を所定の偏光方向の
成分のみ透過させる第2の検光子111とを備えてい
る。
【0014】第2の偏光子109は、第2のダイクロイ
ックミラー108によって分離された緑色光を所定の偏
光方向の成分のみ透過させる。
【0015】第2の液晶パネル110は、入射側にマイ
クロレンズアレイを有し、第2の偏光子109を介して
入射した緑色光を、緑色の画像情報に対応した画像信号
に応じて空間的に変調する。
【0016】第2の検光子111は、第2の液晶パネル
110に変調された緑色光を、第2の偏光子109と直
交する偏光方向の成分のみ透過させる。
【0017】さらにまた、プロジェクタ装置1は、第2
のダイクロイックミラー108によって分離された青色
光の光路順に、光を全反射する第2の全反射ミラー11
2及び第3の全反射ミラー113と、入射光を所定の偏
光方向の成分のみ透過させる第3の偏光子114と、入
射光を空間的に変調する第3の液晶パネル115と、入
射光を所定の偏光方向の成分のみ透過させる第3の検光
子116とを備えている。
【0018】第2の全反射ミラー112は、第2のダイ
クロイックミラーによって分離された青色光を、第3の
全反射ミラー113に向けて反射する。
【0019】第3の全反射ミラー113は、第2の全反
射ミラー112により反射された青色光を、第3の偏光
子114に向けて反射する。
【0020】第3の偏光子114は、第3の全反射ミラ
ー113によって反射された青色光を所定の偏光方向の
成分のみ透過する。
【0021】第3の液晶パネル115は、入射側にマイ
クロレンズアレイを有し、第3の偏光子114を介して
入射した青色光を、青色の画像情報に対応した画像信号
に応じて空間的に変調する。
【0022】第3の検光子116は、第3の液晶パネル
115に変調された青色光を、第3の偏光子114と直
交する偏光方向の成分のみ透過させる。
【0023】さらにまた、プロジェクタ装置1は、第1
の液晶パネル106、第2の液晶パネル110及び第3
の液晶パネル115によりそれぞれ空間的に変調された
赤色光、緑色光及び青色光の光路が交わる位置に、これ
ら赤色光、緑色光及び青色光を合成するクロスダイクロ
プリズム117と、クロスダイクロプリズム117によ
り合成された合成光を投射する投射レンズ118とを備
えている。
【0024】クロスダイクロプリズム117は、第1の
液晶パネル106、第2の液晶パネル110及び第3の
液晶パネル115によりそれぞれ空間的に変調された赤
色光、緑色光及び青色光を合成して、投射レンズ118
に出射する。
【0025】投射レンズ118は、クロスダイクロプリ
ズム117から出射された合成光を外部のスクリーン1
19等に拡大して投射する。
【0026】このように構成されたプロジェクタ装置1
00は、光源111から出射された出射光を赤色光、緑
色光及び青色光に分離して、各色光に対応する第1の液
晶パネル106、第2の液晶パネル110及び第3の液
晶パネル115に入射させ、各色光に対応する第1の液
晶パネル106、第2の液晶パネル110及び第3の液
晶パネル115により空間的に変調する。そして、プロ
ジェクタ装置100は、各色光に対応する第1の液晶パ
ネル106、第2の液晶パネル110及び第3の液晶パ
ネル115により変調された各色光をクロスダイクロプ
リズム117により合成して投射レンズ118によりス
クリーン119へ投射することで、第1の液晶パネル1
06、第2の液晶パネル110及び第3の液晶パネル1
15に表示されたパターンに応じた画像をスクリーン1
19へ投射する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなプロジ
ェクタ装置100においては、光源101が超高圧水銀
ランプ等の水銀成分を含む高圧ガスが封入された放電ラ
ンプが広く用いられている。この光源101は、図3に
示す出射する光のスペクトル分布から、特に緑の波長帯
域のエネルギーが強いことがわかる。このような光源1
01を用いるプロジェクタ装置100は、光源101か
ら出射された光を赤色光、緑色光及び青色光に分離した
場合、各色光毎のエネルギーに差が生じてしまい、各色
光を合成してスクリーン119に投射してもきれいな白
色とならず、いわゆるホワイトバランスが取れない状態
になるといった問題があった。
【0028】なお、図3におけるスペクトル分布では、
短波長ほど光子一個あったりのエネルギーが高いため、
青の波長帯域のエネルギーが高くなっているが、人間の
目が波長に対応する感度、すなわち比視感度を乗じて換
算すると、青色光は不足していることになる。なお、図
3においては、一般的な赤の波長帯域をR、緑の波長帯
域をG、青の波長帯域をBで示している。
【0029】このような光源101を用いるプロジェク
タ装置100は、赤色光及び青色光の光量が少ないた
め、緑色光の光量を落とす必要がある。そこで、プロジ
ェクタ装置100では、図4に示すように、第2のダイ
クロイックミラー108と第2の偏光子109との間に
減衰フィルタ120を配設して、緑色光の光量を落とす
ようにすることが考えられるが、減衰フィルタ120を
新たに配設することとなるので、部品点数が増加し、装
置全体の重量及び製造コストが共に増加してしまうとい
った問題があった。
【0030】また、プロジェクタ装置100は、第1の
液晶パネル106、第2の液晶パネル110及び第3の
液晶パネル115に、マイクロレンズアレイと呼ばれる
微小なレンズ素子を液晶パネル内の画素数分だけ配設
し、透過率を向上させているが、マイクロレンズアレイ
を液晶パネルの内部に作成することは困難であるといっ
た問題があった。また、プロジャクタ装置100は、マ
イクロレンズアレイを有する液晶パネルとすることで液
晶パネルでの光利用効率を上昇させるが、入射光に対し
て出射光が発散してしまうため、コントラストが悪くな
り、投射する画像の画質が劣化するといった問題があっ
た。
【0031】そこで、本発明は、装置全体の重量及びコ
ストを増加させることなく、ホワイトバランスが取れた
適切な画像を投射することができるプロジェクタ装置を
提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
ために、本発明に係るプロジェクタ装置は、光を出射す
る光源と、光源から出射された出射光を異なる色の波長
帯域に分離する分離手段と、分離手段により分離された
各色の波長帯域の光に対応し、各色の波長帯域の光を変
調する複数の光変調手段と、複数の光変調手段により変
調された各色の波長帯域の光を合成する合成手段と、合
成手段で合成された合成光を投射する投射手段とを備
え、複数の光変調手段は、分離手段により分離された各
色の波長帯域の光のうちで、最も光量の多い波長帯域の
光以外に対応するものにマイクロレンズアレイを有する
ことを特徴とする。
【0033】以上のように構成された本発明に係るプロ
ジェクタ装置は、光源の特性に応じて光量の多い波長帯
域の光以外に対応する光変調手段にマイクロレンズアレ
イを有することで、ホワイトバランスをとる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したプロジェ
クタ装置について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0035】まず、プロジェクタ装置の光学系について
説明する。図1に示すように、プロジェクタ装置1は、
透過型の液晶パネルを3枚用いてカラー画像表示を行う
3板方式のものであり、外部のスクリーン2等に画像を
投射する。このプロジェクタ装置1は、光源11と、光
源11から出射された出射光の光路順に、紫外領域及び
赤外領域の光を除去するUV/IR(ultraviolet/inf
rared)カットフィルタ12と、照度分布を均一化する
フライアイレンズ13,14と、集光レンズとなるメイ
ンコンデンサ15と、入射光を波長帯域に応じて分離す
る第1のダイクロイックミラー16とを備えている。
【0036】光源11は、カラー画像を投射するために
必要とされる、光の3原色である赤色、緑色及び青色の
光を含む白色光を出射することができるようにされてい
る。このような光源11は、白色光を発する発光体11
aと、発光体11aから発せられた光を反射するリフレ
クタ11bとを有している。光源11の発光体11aと
しては、水銀成分を含むガスが封入された放電ランプ、
例えば、超高圧水銀ランプ等が用いられる。光源11の
リフレクタ11bは、凹面鏡となっており、その鏡面が
周効率のよい形状とされている。また、リフレクタ11
bは、例えば、回転方物面や回転楕円面のような回転対
称面の形状とされている。
【0037】UV/IRカットフィルタ12は、光源1
1から出射された白色光に含まれる紫外領域及び赤外領
域の光を除去する。
【0038】フライアイレンズ13,14は、光源11
から出射された照明光が後述する液晶パネルの有効面積
内を均一に照明するために、照明光を液晶パネルの有効
面積の形状の光束とし、照度分布を均一化するようにさ
れている。このようなフライアイレンズ13,14は、
マルチレンズアレイとも呼ばれ、複数の小さな凸レンズ
をアレイ状に設けたものを二つ組み合わせ、光源11側
のマルチレンズアレイにより光源11からの照明光を集
光し小さな点光源を作り出し、他方のマルチレンズアレ
イによりそれぞれの点光源からの照明光を合成する。
【0039】メインコンデンサ15は、凸レンズであ
り、フライアイレンズ13,14を透過した照明光を集
光する。
【0040】第1のダイクロイックミラー16は、メイ
ンコンデンサ15を介して入射した光を、反射させる赤
色光と、透過させるその他の色光、すなわち緑色光及び
青色光とに分離する。
【0041】また、このプロジェクタ装置1は、第1の
ダイクロイックミラー16によって分離された赤色光の
光路順に、光を全反射する第1の全反射ミラー17と、
入射光を所定の偏光方向の成分のみ透過させる第1の偏
光子18と、入射光を空間的に変調する第1の液晶パネ
ル19と、入射光を所定の偏光方向の成分のみ透過させ
る第1の検光子20とを備えている。
【0042】第1の全反射ミラー17は、第1のダイク
ロイックミラー16によって分離された赤色光を、第1
の偏光子18に向けて反射する。
【0043】第1の偏光子18は、第1の全反射ミラー
17によって反射された赤色光を所定の偏光方向の成分
のみ透過するようにされている。
【0044】第1の液晶パネル19は、入射側にマイク
ロレンズアレイを有し、第1の偏光子18を介して入射
した赤色光を、赤色の画像情報に対応した画像信号に応
じて空間的に変調する。
【0045】第1の検光子20は、第1の液晶パネル1
9により変調された赤色光を、第1の偏光子18と直交
する偏光方向の成分のみ透過させる。
【0046】さらに、プロジェクタ装置1は、第1のダ
イクロイックミラー16によって分離された他の色光、
すなわち緑色光及び青色光の光路に沿って、入射光を波
長帯域に応じて分離する第2のダイクロイックミラー2
1を備えている。
【0047】第2のダイクロイックミラー21は、入射
した光を緑色光と、その他の色光、すなわち青色光とに
分離する。
【0048】さらにまた、プロジェクタ装置1は、第2
のダイクロイックミラー21によって分離された緑色光
の光路順に、入射光を所定の偏光方向の成分のみ透過さ
せる第2の偏光子22と、入射光を空間的に変調する第
2の液晶パネル23と、入射光を所定の偏光方向の成分
のみ透過させる第2の検光子24とを備えている。
【0049】第2の偏光子22は、第2のダイクロイッ
クミラー21によって分離された緑色光を所定の偏光方
向の成分のみ透過させる。
【0050】第2の液晶パネル23は、第2の偏光子2
2を介して入射した緑色光を、緑色の画像情報に対応し
た画像信号に応じて空間的に変調する。
【0051】第2の検光子24は、第2の液晶パネル2
3により変調された緑色光を、第2の偏光子22と直交
する偏光方向の成分のみ透過させる。
【0052】さらにまた、プロジェクタ装置1は、第2
のダイクロイックミラー21によって分離された青色光
の光路順に、光路長を調整する第1のリレーレンズ25
と、入射光を全反射する第2の全反射ミラー26と、光
路長を補正する第2のリレーレンズ27と、入射光を全
反射する第3の全反射ミラー28と、入射光を所定の偏
光方向の成分のみ透過させる第3の偏光子29と、入射
光を空間的に変調する第3の液晶パネル30と、入射光
を所定の偏光方向の成分のみ透過させる第3の検光子3
1とを備えている。
【0053】第1のリレーレンズ25は、第2のダイク
ロイックミラー21によって分離された青色光を、第2
の全反射ミラー26へ導く。
【0054】第2の全反射ミラー26は、第1のリレー
レンズ25を介して入射した青色光を、第2のリレーレ
ンズ27に向けて反射する。
【0055】第2のリレーレンズ27は、第2の全反射
ミラー26によって反射された青色光を、第3の全反射
ミラー28へ導く。
【0056】第3の全反射ミラー28は、第2のリレー
レンズ27を介して入射した青色光を、第3の偏光子2
9に向けて反射する。
【0057】第3の偏光子29は、第3の全反射ミラー
28によって反射された青色光を、所定の偏光方向の成
分のみ透過させる。
【0058】第3の液晶パネル30は、入射側にマイク
ロレンズアレイを有し、第3の偏光子29を介して入射
した青色光を、青色の画像情報に対応した画像信号に応
じて空間的に変調する。
【0059】第3の検光子31は、第3の液晶パネル3
0により変調された青色光を、第3の偏光子29と直交
する偏光方向の成分のみ透過させる。
【0060】なお、第1のリレーレンズ25及び第2の
リレーレンズ27は、青色光の第3の液晶パネル30ま
での光路が、赤色光の第1の液晶パネル19までの光路
と、緑色光の第2の液晶パネル23まで光路と比して長
いため、これを補正して、第3の液晶パネル30に焦点
が合うように適切に青色光を導くようになっている。
【0061】さらにまた、プロジェクタ装置1は、第1
の液晶パネル19、第2の液晶パネル23及び第3の液
晶パネル30によりそれぞれ空間的に変調された赤色
光、緑色光及び青色光の光路が交わる位置に、これら赤
色光、緑色光及び青色光を合成するクロスダイクロプリ
ズム32と、クロスダイクロプリズム32により合成さ
れた合成光を、スクリーン2に向けて投射するための投
射レンズ33とを備えている。
【0062】クロスダイクロプリズム32は、3つの入
射面32R,32G,32Bと、1つの出射面32Tと
を有している。クロスダイクロプリズム32は、入射面
32Rに、第1の液晶パネル19から出射され第1の検
光子20を透過した赤色光が入射するようになってお
り、また入射面32Gに、第2の液晶パネル23から出
射され第2の検光子24を透過した緑色光が入射するよ
うになっており、さらに入射面32Bに、第3の液晶パ
ネル30から出射され第3の検光子31を透過した青色
光が入射するようになっている。そして、クロスダイク
ロプリズム32は、入射面32R,32G,32Bにそ
れぞれ入射した赤色光,緑色光,青色光を合成して出射
面32Tから出射する。
【0063】投射レンズ33は、クロスダイクロプリズ
ム32の出射面32Tから出射された合成光をスクリー
ン2に拡大して投射する。
【0064】ここで、プロジェクタ装置1における第1
の液晶パネル19、第2の液晶パネル23及び第3の液
晶パネル30は、TN(Twisted Nematic)液晶を用い
た透過型のものであり、図示しない2つの透明基板の間
に分子構造がねじれた状態となるようにネマチック液晶
が封入されている。
【0065】各偏光子と各検光子とは、光の透過軸が互
いに直交した、いわゆる直交ニコルの関係となるように
配設されている。各偏光子の透過軸は、各液晶パネルの
入射側の基板表面における液晶分子の配向と同一方向と
なるように設定されている。一方、各検光子の透過軸
は、各液晶パネルの出射側の基板表面における液晶分子
の配向と同一方向となるように設定されている。
【0066】このような構成とされた各液晶パネルで
は、各偏光子に光源11からの各色光が入射すると、各
偏光子の透過軸と同一の振動方向の直線偏光成分のみ
が、各偏光子を透過する。一方、各偏光子の透過軸に直
交する振動方向の直線偏光成分は、各偏光子に吸収され
透過しない。次に、各偏光子を透過した直線偏光成分
は、各液晶パネルに入射する。
【0067】ここで、各液晶パネルにおいて2つの透明
電極間に電圧を印加していない通常状態であるときに
は、液晶分子のねじれによって旋光性が生じ、光の振動
方向が液晶分子のねじれに沿って90°回転させられ
る。これにより、各液晶パネルを出射した光は、その振
動方向が各検光子の透過軸と同一方向になり、各検光子
を透過する。各検光子を透過した光は、クロスダイクロ
プリズム32に入射され、投射レンズ33を介してスク
リーン2に投射される。このとき、スクリーン2に投射
された画像の表示状態は、いわゆる白レベルの表示とな
る。
【0068】一方、各液晶パネルにおいて2つの透明電
極間に電圧を印加しているときには、印加電圧に応じて
旋光性が変化して、各検光子を透過する成分が変調され
る。
【0069】このように、第1の液晶パネル19、第2
の液晶パネル23及び第3の液晶パネル28は、赤色、
緑色及び青色の画像情報に対応した各画像信号に基づい
て赤色光、緑色光及び青色光を空間的に変調するように
なっている。
【0070】また、第1の液晶パネル19及び第3の液
晶パネル23は、入射側にマイクロレンズアレイが設け
られており、入射光を第1の液晶パネル19及び第2の
液晶パネル23の各画素に適切に集光し、光利用効率を
高めている。
【0071】ここで、プロジェクタ装置1において、図
1に示すように、光源11から出射された出射光の光路
に沿って、各部の動作を説明する。
【0072】光源11から出射された出射光は、UV/
IRカットフィルタ12に入射し、UV/IRカットフ
ィルタ12により紫外領域及び赤外領域の光が除去され
てフライアイレンズ13,14に導かれ、フライアイレ
ンズ13,14により照度分布が均一化されてメインコ
ンデサ15に導かれ、メインコンデンサ15により集光
されて第1のダイクロイックミラー16に導かれる。
【0073】次に、メインコンデンサ15を透過した出
射光は、第1のダイクロイックミラー16により、赤色
光が反射され第1の全反射ミラー17に導かれ、その他
の色光、すなわち緑色光及び青色光が透過されて第2の
ダイクロイックミラー21に導かれる。
【0074】第1の全反射ミラー17に導かれた赤色光
は、第1の全反射ミラー17により反射されて第1の偏
光子18に導かれ、第1の偏光子18により所定の偏光
方向の成分のみ透過し第1の液晶パネル19に導かれ
る。第1の液晶パネル19に導かれた赤色光は、第1の
液晶パネル19内のマイクロレンズアレイにより各画素
に集光され赤色の画像情報に対応した画像信号に基づい
て空間的に変調され、第1の検光子20を第1の偏光子
18と直交する偏光方向の成分のみ透過し、クロスダイ
クロプリズム32に導かれて入射面32Rからクロスダ
イクロプリズム32内に入射する。
【0075】一方、第2のダイクロイックミラー21に
導かれた、緑色光及び青色光は、第2のダイクロイック
ミラー21により、緑色光が反射されて第2の偏光子2
2に導かれ、青色光が透過されて第1のリレーレンズ2
5に導かれる。
【0076】第2の偏光子22に導かれた緑色光は、第
2の偏光子22を所定の偏光方向の成分のみ透過し、第
2の液晶パネル23に導かれる。第2の液晶パネル23
に導かれた緑色光は、緑色の画像情報に対応した画像信
号に基づいて空間的に変調され、第2の検光子24を第
2の偏光子22と直交する偏光方向の成分のみ透過し、
クロスダイクロプリズム32に導かれて入射面32Gか
らクロスダイクロプリズム32内に入射する。
【0077】一方、第1のリレーレンズ25に導かれた
青色光は、第1のリレーレンズ25により第2の全反射
ミラー26に導かれ、第2の全反射ミラー26により反
射されて第2のリレーレンズ27に導かれ、第2のリレ
ーレンズ27によりさらに第3の全反射ミラー28に導
かれ、第3の全反射ミラー28により反射されて、第3
の偏光子29に導かれる。第3の偏光子29に導かれた
青色光は、第3の偏光子29を所定の偏光方向の成分の
み透過し、第3の液晶パネル30に導かれる。第3の液
晶パネル30に導かれた青色光は、第3の液晶パネル3
0内のマイクロレンズアレイにより各画素に集光され青
色の画像情報に対応した画像信号に基づいて空間的に変
調され、第3の検光子31を第3の偏光子29と直交す
る偏光方向の成分のみ透過し、クロスダイクロプリズム
32に導かれ入射面32Bからクロスダイクロプリズム
32内に入射する。
【0078】クロスダイクロプリズム32の各入射面3
2R,32G,32Bから入射した赤色光、緑色光及び
青色光は、クロスダイクロプリズム32により合成され
て合成光となり出射面32Tから投射レンズ33に向け
て出射され、投射レンズ33によりスクリーン2に拡大
投射される。
【0079】以上のように構成されたプロジェクタ装置
1は、第1の液晶パネル19及び第2の液晶パネル30
にマイクロレンズアレイを有する、すなわち第2の液晶
パネル23にマイクロレンズアレイを省略するが、図3
に示すように、光源11の発する光のスペクトル分布が
緑色の波長帯域でエネルギーが最大となることから、光
の光利用効率が低下した分と相殺して、各色光のバラン
スが取れるようになる。
【0080】これにより、プロジェクタ装置1は、各色
光のバランスすなわちホワイトバランスがとれ、適切な
色の映像を投射することができる。
【0081】また、このプロジェクタ装置1は、従来に
比してマイクロレンズアレイを省略することができるの
で、装置の重量を低下させ、製造コストを低減すること
ができる。
【0082】さらに、このプロジェクタ装置1は、減衰
フィルターを必要としないことから、部品点数を低減さ
せ、装置重量を低下させ、製造コストを低減することが
できる。
【0083】さらにまた、このプロジェクタ装置1は、
緑色光に対応した第2の液晶パネル23にマイクロレン
ズアレイを用いないことから、人間の眼に最も感度のよ
い緑色光のコントラストを向上させ、鮮明な映像を投射
することができる。
【0084】なお、上述のプロジェクタ装置1では、第
1の液晶パネル19及び第3の液晶パネル30にマイク
ロレンズアレイを有する、すなわち緑色光に対応する第
2の液晶パネル23にマイクロレンズアレイを有さない
としたが、用いるランプのスペクトルにより、第3の液
晶パネル30のみマイクロレンズアレイを有する、すな
わち赤色光に対応した第1の液晶パネル19のマイクロ
レンズアレイも省略して、各色のバランスを取るように
してもよい。これは、光源11のスペクトル分布におい
て、人間の目の感度を換算すると、緑色光の次に赤色光
の光量が多いためである。
【0085】これにより、プロジェクタ装置1は、従来
に比してマイクロレンズアレイをさらに省略することが
できるので、装置の重量を低下させ、製造コストを低減
することができる。
【0086】
【発明の効果】以上のように本発明に係るプロジェクタ
装置は、分離手段により分離された各色の波長帯域の光
のうち、最も光量の多い波長帯域の光以外に対応する液
晶パネルがマイクロレンズアレイを有することで、各色
のバランスをとり、適切な色の画像を投射することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたプロジェクタ装置の構成を
示す図である。
【図2】従来のプロジェクタ装置の構成を示す図であ
る。
【図3】プロジェクタ装置に用いられる光源のスペクト
ル分布を示す図である。
【図4】従来のプロジェクタ装置の他の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 プロジェクタ装置、2 スクリーン、11 光源、
12 UV/IRカットフィルタ、13,14 フライ
アイレンズ、15 メインコンデンサ、16第1のダイ
クロイックミラー、17 第1の全反射ミラー、18
第1の偏光子、19 第1の液晶パネル、20 第1の
検光子、21 第2のダイクロイックミラー、22 第
2の偏光子、23 第2の液晶パネル、24 第2の検
光子、25 第1のリレーレンズ、26 第2の全反射
ミラー、27 第2のリレーレンズ、28 第3の全反
射ミラー、29 第3の偏光子、30 第3の液晶パネ
ル、31 第3の検光子、32 クロスダイクロプリズ
ム、33 投射レンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を出射する光源と、 上記光源から出射された出射光を異なる色の波長帯域に
    分離する分離手段と、 上記分離手段により分離された各色の波長帯域に対応
    し、当該各色の波長帯域の光を変調する複数の光変調手
    段と、 上記複数の光変調手段により変調された各色の波長帯域
    の光を合成する合成手段と、 上記合成手段で合成された合成光を投射する投射手段と
    を備え、 上記複数の光変調手段は、上記分離手段により分離され
    た各色の波長帯域の光のうちで、最も光量の多い波長帯
    域の光以外に対応するものにマイクロレンズアレイを有
    するプロジェクタ装置。
  2. 【請求項2】 上記光源は、水銀成分を含むガスが封入
    された放電ランプであり、 上記複数の光変調手段は、上記分離手段により分離され
    た各色の波長帯域の光のうちで緑の波長帯域の光以外に
    対応するものにマイクロレンズアレイを有する請求項1
    記載のプロジェクタ装置。
  3. 【請求項3】 上記複数の光変調手段は、上記分離手段
    により分離された各色の波長帯域の光のうちで赤の波長
    帯域の光以外に対応するものにマイクロレンズアレイを
    有する請求項2記載のプロジェクタ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006113373A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Seiko Epson Corp 電子機器
WO2010064816A2 (ko) * 2008-12-05 2010-06-10 포스앤핏 주식회사 3차원 데이터 생성을 위한 프로젝터용 렌즈 장치, 이미지 캡쳐용 렌즈 장치 및 이들을 구비한 3차원 스캐닝 시스템

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