JP2003170150A - アルミニウム層を含む積層体の処理及び資源回収方法 - Google Patents

アルミニウム層を含む積層体の処理及び資源回収方法

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JP2003170150A JP2001377666A JP2001377666A JP2003170150A JP 2003170150 A JP2003170150 A JP 2003170150A JP 2001377666 A JP2001377666 A JP 2001377666A JP 2001377666 A JP2001377666 A JP 2001377666A JP 2003170150 A JP2003170150 A JP 2003170150A
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aluminum
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rubber
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Katsushiro Seki
勝四郎 関
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SEKI SHOTEN KK
Seki Shoten KK
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SEKI SHOTEN KK
Seki Shoten KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温焼却炉にアルミニウムを含むごみを投入
すると、アルミニウムが溶け、微細粒がボイラや除塵機
に付着し、ボイラや除塵機を傷めることがある。 【解決手段】 アルミニウムの融点より低く、樹脂やゴ
ムや紙が熱分解、気化、炭化若しくは融解する温度以上
に炉体12内部を保ち、この炉体12でアルミニウムを
含むごみを処理する。 【効果】 アルミニウムは炉体12に残るため、ボイラ
や除塵機が傷む心配はない。炉体12に残ったアルミニ
ウムは回収して金属資源として再利用することができ
る。樹脂やゴムや紙から発生するガスは、回収して燃料
として再び利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は包装紙及び容器に代
表的に用いられるアルミニウム層を含む積層体の処理及
び資源回収技術に関する。 【0002】 【従来の技術】図3は従来の焼却設備の構成図であり、
焼却設備100はバーナ101及び投入口ホッパ102
を備えた焼却炉103と、この焼却炉103から延ばし
た煙道104と、この煙道104の途中に設けたボイラ
ー105及び除塵機106と、煙突107とからなり、
ごみ108を焼却処理する設備である。焼却炉103は
ダイオキシン対策の一環として、少なくとも800〜9
00℃に保つ。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】アルミニウムの融点が
660℃であるため、ごみ108に、アルミニウムが混
入していると、この溶けたアルミニウムの微粒が排気ガ
スに乗ってボイラー105や除塵機106に到達する。
そして、ボイラー105の伝熱管に付着し、又は除塵機
106のフィルタに付着する。この結果、伝熱管が破損
する虞れがあり、又はフィルタの交換頻度が高まり、設
備の保全や運転費低減の観点からは好ましくない。 【0004】ごみ108に混入するアルミニウムは、樹
脂、ゴム又は紙からなる第1層に、アルミニウムからな
る第2層を積層してなる包装紙や容器の形で存在する。
すなわち、包装紙や容器を構成する樹脂、ゴム又は紙は
微量ではあるが空気透過性がある。透過空気は内部の食
品を酸化させ、風味を落とすため、近年、アルミホイー
ル並びにアルミ・コーティングが多用され、この結果、
ごみに混入するアルミニウムが飛躍的に増加しつつあ
る。そこで、アルミニウムを含む積層体の処理技術が不
可欠となり、本発明の目的は、アルミニウムで設備を傷
める虞れのない、資源回収可能な処理技術を提供するこ
とにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、樹脂、ゴム又は紙からなる第1層に、ア
ルミニウムからなる第2層を積層してなる積層体の処理
方法において、積層体を、空気が存在しない雰囲気中
で、第1層が熱分解、気化、炭化若しくは融解する温度
以上で且つアルミニウムの融点未満の温度に保つこと
で、第2層から第1層を分離可能にすることを特徴とす
る。 【0006】積層体を、空気が存在しない雰囲気中で、
第1層が熱分解、気化、炭化若しくは融解する温度以上
で且つアルミニウムの融点未満の温度に保てば、第2層
はそのまま残り、第1層は炭化若しくは流れ落ちる。炭
化した場合には振動等の機械的処理で第2層から剥がす
ことができる。アルミニウムの融点未満で処理するた
め、アルミニウムの微粒が煙道へ侵入することはなく、
ボイラーや除塵機が傷む心配もない。アルミニウムは炉
内に残るため、回収して再資源化を図ることができる。
第1層がガス化した場合は、回収して燃料として利用す
ることも可能となる。従って、請求項1によれば、資源
の回収と設備の保全との両方を実現することができる。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。図1は本発明に係る処理設備の
構成図であり、処理設備10は、ヒータ11を備える炉
体12と、上下2個のバルブ13,14を備え、炉体1
2に付属する投入口ホッパ15と、炉体12へ窒素ガス
を吹込む窒素ガス吹込み管16と、この窒素ガス吹込み
管16に介設した流量調節弁17を開閉制御する制御部
18と、この制御部18へ炉内の酸素濃度を伝達する酸
素濃度センサ19と、炉体12から延長した煙道21
と、この煙道21に介設したボイラー又は熱交換器22
及び除塵機23と、煙突24とからなる。25はガス回
収管、26はアフターバーナである。 【0008】図2はアルミニウムを含む積層体の断面図
であり、積層体30は、樹脂、ゴム又は紙からなる第1
層31と、この第1層31に付着したアルミニウムから
なる第2層32と、からなる。 【0009】第1層31は例えばポリエチレンであり、
表面を酸化剤で処理すれば、印刷インク33,33を容
易に載せることができる。しかし、極微量であるが空気
を透過させる性質を有する。そこで、第2層32を構成
するアルミニウムを第1層31に蒸着又はアルミホイー
ルを密着させることにより、このアルミニウムが微細孔
を塞ぎ、空気遮断性を発揮させることができる。 【0010】なお、ポリエチレン(溶解温度135〜2
50℃)は、不活性ガス中では300℃を超えると熱分
解しはじめる。その他の樹脂、例えば塩化ビニル(溶解
温度80〜160℃)などの樹脂、ゴム、紙も同様に3
00〜500℃の不活性ガス雰囲気で分解、気化、炭化
若しくは溶解する。一方、アルミニウムの融点は660
℃である。 【0011】以上の構成からなる処理設備10の作用を
述べる。先ず、所定量のごみを投入口ホッパ15を経て
炉体12へ投入し、少なくともバルブ14は閉じる。そ
して、炉体12内へ窒素ガス吹込み管16で窒素ガスを
吹込み、炉体12内を実質的に無酸素雰囲気にする。実
質的に無酸素雰囲気は、完全な無酸素だけでなく、可燃
物が燃焼するに至らない程度の少量の酸素は許容する準
無酸素を含む。 【0012】酸素濃度センサ19で常に酸素濃度を監視
し、酸素濃度が高まれば、流量調節弁17をより開いて
窒素ガスの吹込み量を増量して、濃度を下げる。そのた
めに、酸素濃度センサ19及び流量調節弁17を設け
た。 【0013】炉体12内が実質的に無酸素雰囲気に達し
たら、ヒータ11で、炉体12内部を昇温し、樹脂、ゴ
ム又は紙は熱分解、気化、炭化若しくは溶解する以上の
温度(300〜500℃)で、アルミニウムの融点(6
60℃)未満の温度、すなわち300〜600℃の範囲
から選択した温度に保つ。この温度は、高いほどアルミ
ニウムの酸化が進行するため、第1層31の熱的性質を
考慮して、できるだけ300℃に近い温度を選択する。 【0014】炉体12内では第1層(図2の符号31)
が溶解し、流れ落ちる、又は炭化し、実質的に第2層
(図2の符号32)が残る。第1層から可燃ガスが発生
した場合には、図1のガス回収管25を用いて可燃ガス
を回収する。また、第1層から刺激臭ガスや好ましくな
いガスが発生した場合には、アフターバーナ26で燃や
して、無臭化若しくは無害化する。 【0015】そして、可燃性ガス又は排気ガスの保有熱
はボイラー又は熱交換器22で回収し、排気ガスに含ま
れる塵芥は除塵機23で除去し、クリーンな排気ガスを
煙突24から排出する。ここで重要なことは、アルミニ
ウムが炉体12に残るため、結果として、排気ガスにア
ルミニウムの微粒子が含まれず、ボイラー又は熱交換器
22や除塵機23が傷む心配がないことである。加え
て、炉体12に残ったアルミニウムは回収して、金属資
源として再資源化を図ることができる。 【0016】処理が進み炉体12内に空(あき)が生じ
たら、投入口ホッパ15からごみを次の手順で投下す
る。バルブ14を閉じ、バルブ13を開いて、バルブ1
4上にごみを溜める。バルブ13を閉じて、バルブ1
3,14間にごみを封じ込める。次に、バルブ14を開
いてごみを炉体12内に投下する。バルブ13,14の
少なくとも一方が常に閉じているので、炉外の空気が炉
体12内に侵入する虞れはない。これで、炉体12内部
は無酸素雰囲気に保つことができる。 【0017】尚、処理装置10は一例を示したに過ぎ
ず、本発明方法が実施できるものであれば、装置構成は
任意である。また、無酸化雰囲気は、窒素ガス等の不活
性ガスを吹込むことで容易に達成できるが、その他、二
酸化炭素雰囲気や還元性ガス雰囲気であってもよい。 【0018】また、請求項1に記載の樹脂は、プラッス
チックであれば種類は問わない。ゴムは人造ゴム、天然
ゴムの何れであってもよい。紙は植物繊維、動物繊維、
ガラス繊維、樹脂繊維の一つ又は複合したところの見掛
け上の紙を指す。 【0019】 【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1によれば、積層体を、空気が存在しない
雰囲気中で、第1層が熱分解、気化、炭化若しくは融解
する温度以上で且つアルミニウムの融点未満の温度に保
てば、第2層はそのまま残り、第1層は炭化若しくは流
れ落ちる。炭化した場合には振動等の機械的処理で第2
層から剥がすことができる。アルミニウムの融点未満で
処理するため、アルミニウムの微粒が煙道へ侵入するこ
とはなく、ボイラーや除塵機が傷む心配もない。アルミ
ニウムは炉内に残るため、回収して再資源化を図ること
ができる。第1層がガス化した場合は、回収して燃料と
して利用することも可能となる。従って、請求項1によ
れば、資源の回収と設備の保全との両方を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る処理設備の構成図 【図2】アルミニウムを含む積層体の断面図 【図3】従来の焼却設備の構成図 【符号の説明】 10…処理設備、11…ヒータ、12…炉体、15…投
入口ホッパ、16…窒素ガス吹込み管、18…制御部、
19…酸素濃度センサ、25…ガス回収管、30…積層
体、21…第1層、22…第2層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 樹脂、ゴム又は紙からなる第1層に、ア
    ルミニウムからなる第2層を積層してなる積層体の処理
    方法において、前記積層体を、空気が存在しない雰囲気
    中で、第1層が熱分解、気化、炭化若しくは融解する温
    度以上で且つアルミニウムの融点未満の温度に保つこと
    で、第2層から第1層を分離可能にすることを特徴とす
    るアルミニウム層を含む積層体の処理及び資源回収方
    法。
JP2001377666A 2001-12-11 2001-12-11 アルミニウム層を含む積層体の処理及び資源回収方法 Pending JP2003170150A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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