JP2003170035A - バブル発生装置、バブル発生制御装置およびバブル発生制御方法ならびに情報記憶媒体 - Google Patents

バブル発生装置、バブル発生制御装置およびバブル発生制御方法ならびに情報記憶媒体

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JP2003170035A
JP2003170035A JP2001374197A JP2001374197A JP2003170035A JP 2003170035 A JP2003170035 A JP 2003170035A JP 2001374197 A JP2001374197 A JP 2001374197A JP 2001374197 A JP2001374197 A JP 2001374197A JP 2003170035 A JP2003170035 A JP 2003170035A
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JP
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gas
bubble
liquid
air
predetermined component
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JP2001374197A
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Atsushi Otomo
篤 大友
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Kumamoto Technology and Industry Foundation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バブル発生装置の運転中に種々の条件の変化
や目的に応じた種々の制御パターンの運転状態を選択し
て、十分な溶存酸素量等の確保や水質改善効果を実現し
つつ、省エネルギー化や運転効率の向上を達成する。ま
た、処理対象の液体中に溶存しているアンモニアガス等
を効果的に抜き出して水質を浄化する。 【解決手段】 記憶部32に記憶されている複数種類の
制御パターンのうちから1度に1種類の制御パターンを
選択し、その選択された制御パターンに則して、制御部
31が空気26の供給流量および処理対象水11の供給
流量を制御する。あるいはバブル発生器21でキャビテ
ーション作用によって溶存ガスを処理対象水11からマ
イクロバブルとして抽出し、それを大きな気泡の上昇と
共に水面へと迅速に移動させて、確実かつ迅速に溶存ガ
スを処理対象水11から除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバブル発生装置、バ
ブル発生制御装置およびバブル発生制御方法ならびに情
報記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】魚の養殖などの水槽における溶存酸素量
の増加や水質改善を行うために処理対象の淡水や海水な
どの液体中に空気あるいは酸素をバブル(気泡)の状態
で吹き込むバブル発生装置は、例えば特開平09−31
4190号などで提案されている。ここで、前記の液体
中に空気あるいは酸素をバブルの状態で「吹き込む」と
は、例えばポンプなどの運転によって外気などを強制的
に液体中に送り込んで「吹き込む」という場合と、何ら
かの手法によってバブル発生器に負圧を与えておき、そ
の負圧によって液体中にバブルを「吹き込む」という場
合との、2通りがある。
【0003】従来のバブル発生装置では、一般に、処理
対象の液体の流量を制御するポンプ等の運転状態は固定
のままで、必要に応じてポンプの出口(排出口)部分に
設けられた弁の開度を手動で調節して、処理対象の水な
どの流量を制御していた。また、バブルを発生させるた
めに処理対象の水に吹き込まれる空気の供給量に関して
も、そのときの処理対象の水などの液体の流量や、発生
しているバブルに対応して経験的に適当であると考えら
れる量の空気を供給するために、その空気の供給用配管
の途中に手動の空気弁などを設けておき、その空気弁の
開度を作業者等が経験的な勘などに基づいて調節してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
技術では、バブルの大きさや処理対象の液体の流量など
を目視によって確認し、それに基づいて作業者が経験則
的にポンプの弁や空気弁の開度を設定していたため、最
適な制御を実現することができなくなったり、最適な目
標値に対してずれを生じたり、バブル発生装置の運転中
に種々の条件が変化した場合にそれを見逃してしまい、
バブル発生装置の運転状態が所定の好適範囲から逸脱し
てしまう場合があるという問題があった。またそれと関
連して、バブル発生装置によって発生するバブルは、μ
m(マイクロメートル)のオーダーからcm(センチメ
ートル)のオーダーまで、様々な大きさのものがあり、
それらは大きさによって魚の生育環境や水質改善に与え
る影響が異なったものとなる。従って、魚の生育や水質
改善といった、バブル発生装置の利用目的に関しても、
バブル発生装置を常に一定の条件で使用するだけではな
く、水質やその他の環境条件等に対応して最適な運転状
態に制御することが望ましいが、従来の技術では、その
ような目的に応じた最適制御の実現が困難あるいは不可
能であるという問題があった。
【0005】また、いわゆるマイクロバブルは、水質改
善や溶存酸素量の増大に極めて効果的であることから、
そのようなマイクロバブルを処理対象の水などに吹き込
んで溶解または混入させることが好ましいが、マイクロ
バブルは前述のようにμmオーダーの大きさであるため
に人間の目視では正確に検知または計測することが困難
あるいは不可能であることから、従来の技術ではマイク
ロバブルの発生状況に正確に対応してバブル発生装置の
運転を制御することは困難あるいは不可能であるという
問題があった。しかも、仮にマイクロバブルの発生状況
を正確に計測できたとしても、その計測結果に対して精
確に対応したバブル発生装置の運転制御を実現すること
は、その制御を手動で行っているので、実質的に不可能
であるという問題があった。
【0006】また、省エネルギーあるいはバブル発生装
置の実質的な運転効率という観点からは、十分な溶存酸
素量が確保できており水質も問題ないといった場合に
は、バブル発生装置の運転を停止または間欠運転するこ
とが望ましいが、従来の技術では、そのような溶存酸素
量の検出や十分な溶存酸素量が確保できているか否かの
判定を行うことができず、作業者等の人的な労力による
水質検査や目視による確認および管理しかできないとい
う問題があった。
【0007】また、従来の技術では、処理対象の淡水や
海水のような液体中に溶存しているアンモニアガスやメ
タンガスなどの成分を、その処理対象の液体中から効果
的に抽出するための効果的な手法は提案されておらず、
従って液体中に溶存しているアンモニアガスなどの成分
を積極的に抽出して抜き去ることが困難であるという問
題があった。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、バブル発生装置の運転中に種々の条
件が変化しても、それに確実かつ精確に対応して常に最
適な運転状態を実現することができ、また目的に応じた
種々のモードでの運転状態を選択することができるバブ
ル発生装置、バブル発生制御装置およびバブル発生制御
方法ならびに情報記憶媒体を提供することにある。
【0009】また、本発明の目的は、十分な溶存酸素量
等の確保や十分な水質改善効果を実現しつつ、省エネル
ギー化や運転効率の向上を達成することができるバブル
発生装置、バブル発生制御装置およびバブル発生制御方
法ならびに情報記憶媒体を提供することにある。
【0010】また、本発明の目的は、処理対象の淡水や
海水のような液体中に溶存しているアンモニアガスやメ
タンガスなどの成分を、その処理対象の液体中から効果
的に抽出することができるバブル発生装置、バブル発生
制御装置およびバブル発生制御方法ならびに情報記憶媒
体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるバブル発生
装置は、処理対象の液体に空気または所定成分の気体を
吹き込んで前記液体中に前記空気または所定成分の気体
のバブルを発生させるバブル発生器と、前記空気または
所定成分の気体を前記バブル発生器に供給する気体供給
手段と、前記液体を前記バブル発生器に供給する液体供
給手段とを備えたバブル発生装置であって、前記空気ま
たは所定成分の気体の前記バブル発生器に対する供給流
量の設定を入力する気体供給流量設定入力手段と、前記
液体の前記バブル発生器に対する供給流量の設定を入力
する液体供給流量設定入力手段と、前記気体供給流量設
定入力手段によって入力された気体供給流量の設定と、
前記液体供給流量設定入力手段によって入力された液体
供給流量の設定とに基づいて、前記空気または所定成分
の気体と前記液体との供給流量および時間を組み合わせ
てなる制御パターンを記憶する制御パターン記憶手段
と、前記制御パターン記憶手段に記憶されている複数種
類の制御パターンのうちから1度に1種類の制御パター
ンを選択する制御パターン選択手段と、前記制御パター
ン選択手段によって選択された制御パターンに則して、
前記気体供給流量および前記液体供給流量を制御して、
前記バブル発生器で発生させるバブルの大きさまたは量
のうち少なくともいずれか一方を制御する制御手段とを
備えている。
【0012】また、本発明によるバブル発生制御装置
は、処理対象の液体に空気または所定成分の気体を吹き
込んで前記液体中に前記空気または所定成分の気体のバ
ブルを発生させるバブル発生器と、前記空気または所定
成分の気体を前記バブル発生器に供給する気体供給手段
と、前記液体を前記バブル発生器に供給する液体供給手
段とを備えたバブル発生装置における前記空気または所
定成分の気体のバブルの発生状態を制御するバブル発生
制御装置であって、前記空気または所定成分の気体の前
記バブル発生器に対する供給流量の設定を入力する気体
供給流量設定入力手段と、前記液体の前記バブル発生器
に対する供給流量の設定を入力する液体供給流量設定入
力手段と、前記気体供給流量設定入力手段によって入力
された気体供給流量の設定と、前記液体供給流量設定入
力手段によって入力された液体供給流量の設定とに基づ
いて、前記空気または所定成分の気体と前記液体との供
給流量および時間を組み合わせてなる制御パターンを記
憶する制御パターン記憶手段と、前記制御パターン記憶
手段に記憶されている複数種類の制御パターンのうちか
ら1度に1種類の制御パターンを選択する制御パターン
選択手段と、前記制御パターン選択手段によって選択さ
れた制御パターンに則して、前記気体供給流量および前
記液体供給流量を制御して、前記バブル発生器で発生さ
せるバブルの大きさまたは量のうち、少なくともいずれ
か一方を制御する制御手段とを備えている。
【0013】また、本発明によるバブル発生制御方法
は、処理対象の液体に空気または所定成分の気体を吹き
込んで前記液体中に前記空気または所定成分の気体のバ
ブルを発生させるバブル発生器と、前記空気または所定
成分の気体を前記バブル発生器に供給する気体供給手段
と、前記液体を前記バブル発生器に供給する液体供給手
段とを備えたバブル発生装置における前記空気または所
定成分の気体のバブルの発生状態を制御するバブル発生
制御方法であって、前記空気または所定成分の気体の前
記バブル発生器に対する供給流量の設定を入力する手順
と、前記液体の前記バブル発生器に対する供給流量の設
定を入力する液体供給流量設定入力する手順と、前記入
力された気体供給流量の設定と前記入力された液体供給
流量の設定とに基づいて、前記空気または所定成分の気
体と前記液体との供給流量および時間を組み合わせてな
る制御パターンを記憶する手順と、前記記憶されている
複数種類の制御パターンのうちから1度に1種類の制御
パターンを選択する手順と、前記選択された制御パター
ンに則して、前記気体供給流量および前記液体供給流量
を制御して、前記バブル発生器で発生させるバブルの大
きさまたは量のうち少なくともいずれか一方を制御する
制御手順とを含んでいるものである。
【0014】また、本発明による情報記憶媒体は、上記
のような本発明によるバブル発生制御方法の手順を汎用
コンピュータによって実行させるための情報を格納して
なるものである。そしてこのような情報記憶媒体を用い
て、上記のような本発明によるバブル発生制御方法を汎
用コンピュータによって実行するために、上記のような
本発明によるバブル発生制御装置を汎用コンピュータに
構築することが可能である。
【0015】本発明によるバブル発生装置、バブル発生
制御装置およびバブル発生制御方法ならびに情報記憶媒
体では、バブル発生器に対する空気または所定成分の気
体の供給流量の設定が入力され、処理対象の液体のバブ
ル発生器に対する供給流量の設定が入力され、それら入
力された気体供給流量の設定と液体供給流量の設定とに
基づいて、空気または所定成分の気体と液体との供給流
量および時間を組み合わせてなる制御パターンを記憶
し、その記憶されている複数種類の制御パターンのうち
から1度に1種類の制御パターンを選択し、その選択さ
れた制御パターンに則して、気体供給流量および液体供
給流量を制御することにより、バブル発生器で発生させ
るバブルの大きさまたは量のうち少なくともいずれか一
方を制御して、入力された設定に基づいた最適なバブル
をバブル発生器により発生させる。
【0016】本発明による他のバブル発生装置は、処理
対象の液体に空気または所定成分の気体を吹き込んで前
記液体中に前記空気または所定成分の気体のバブルを発
生させるバブル発生器と、前記空気または所定成分の気
体を前記バブル発生器に供給する気体供給手段と、前記
液体を前記バブル発生器に供給する液体供給手段とを備
えたバブル発生装置であって、前記処理対象の液体中に
溶存しているガスを気泡核としたバブルをキャビテーシ
ョンによって発生させるキャビテーション発生手段と、
前記バブル発生器に対する前記気体供給手段からの前記
空気または所定成分の気体の供給を停止または所定の供
給量以下に制限した状態で、前記キャビテーション発生
手段によって前記ガスを気泡核としたバブルを発生さ
せ、それに続いて、前記液体供給手段によって前記液体
を前記バブル発生器に供給させながら前記気体供給手段
からの前記空気または所定成分の気体の供給量を増加さ
せて前記液体中に前記空気または所定成分の気体のバブ
ルを発生させて、そのバブルの前記液体中での浮力によ
る上昇によって、前記ガスを気泡核としたバブルの上昇
を促進させることで、前記ガスを気泡核としたバブルの
前記液体の水面への移動を促進させるように、前記キャ
ビテーション発生手段および前記気体供給手段ならびに
前記液体供給手段を制御する制御手段とを備えている。
【0017】また、本発明による他のバブル発生制御装
置は、処理対象の液体に空気または所定成分の気体を吹
き込んで前記液体中に前記空気または所定成分の気体の
バブルを発生させるバブル発生器と、前記空気または所
定成分の気体を前記バブル発生器に供給する気体供給手
段と、前記処理対象の液体中に溶存している前記空気ま
たは前記所定成分の気体とは異なるガスを気泡核とした
バブルをキャビテーションによって発生させて、そのガ
スを前記液体から抽出するキャビテーション発生手段
と、前記液体を前記バブル発生器に供給する液体供給手
段とを備えたバブル発生装置における前記空気または所
定成分の気体のバブルの発生状態および前記液体からの
前記ガスの抽出を制御するバブル発生制御装置であっ
て、前記バブル発生器に対する前記気体供給手段からの
前記空気または所定成分の気体の供給を停止または所定
の供給量以下に制限した状態で、前記キャビテーション
発生手段によって前記ガスを気泡核としたバブルを発生
させ、それに続いて、前記液体供給手段によって前記液
体を前記バブル発生器に供給させながら前記気体供給手
段からの前記空気または所定成分の気体の供給量を増加
させて前記液体中に前記空気または所定成分の気体のバ
ブルを発生させて、そのバブルの前記液体中での浮力に
よる上昇によって、前記ガスを気泡核としたバブルの上
昇を促進させることで、前記ガスを気泡核としたバブル
の前記液体の水面への移動を促進させるように、前記キ
ャビテーション発生手段および前記気体供給手段ならび
に前記液体供給手段を制御する制御手段を備えている。
【0018】また、本発明による他のバブル発生制御方
法は、処理対象の液体に空気または所定成分の気体を吹
き込んで前記液体中に前記空気または所定成分の気体の
バブルを発生させるバブル発生器と、前記空気または所
定成分の気体を前記バブル発生器に供給する気体供給手
段と、前記処理対象の液体中に溶存している前記空気ま
たは前記所定成分の気体とは異なるガスを気泡核とした
バブルをキャビテーションによって発生させて、そのガ
スを前記液体から抽出するキャビテーション発生手段
と、前記液体を前記バブル発生器に供給する液体供給手
段とを備えたバブル発生装置における前記空気または所
定成分の気体のバブルの発生状態および前記液体からの
前記ガスの抽出を制御するバブル発生制御方法であっ
て、前記バブル発生器に対する前記空気または所定成分
の気体の供給を停止または所定の供給量以下に制限した
状態で、前記キャビテーション発生手段によって前記ガ
スを気泡核としたバブルを発生させ、それに続いて、前
記液体供給手段によって前記液体を前記バブル発生器に
供給させながら前記気体供給手段からの前記空気または
所定成分の気体の供給量を増加させて前記液体中に前記
空気または所定成分の気体のバブルを発生させること
で、そのバブルの前記液体中での浮力による上昇によっ
て前記ガスを気泡核としたバブルの上昇を促進させて、
前記ガスを気泡核としたバブルの前記液体の水面への移
動を促進させるように、前記キャビテーション発生手段
および前記気体供給手段ならびに前記液体供給手段を制
御する制御手順を含んでいる。
【0019】また、本発明による他の情報記憶媒体は、
上記のような本発明による他のバブル発生制御方法の手
順を汎用コンピュータによって実行させるための情報を
格納してなるものである。そしてこのような情報記憶媒
体を用いて、上記のような本発明による他のバブル発生
制御方法を汎用コンピュータによって実行するために、
上記のような本発明による他のバブル発生制御装置を汎
用コンピュータに構築することが可能である。
【0020】本発明による他のバブル発生装置および他
のバブル発生制御装置ならびに他のバブル発生制御方法
ならびに他の情報記憶媒体では、バブル発生器に対する
空気または所定成分の気体の供給を停止または所定の供
給量以下に制限した状態で、流体機械や流体工学では一
般的には望ましくないと考えられているキャビテーショ
ンの作用を逆転の発想でむしろ積極的に利用して、キャ
ビテーション発生手段によるキャビテーションの作用に
より、処理対象の液体に溶存しているガスを気泡核とし
たバブルを発生させ、それに続いて、処理対象の液体を
バブル発生器に供給しながら空気または所定成分の気体
の供給量を増加させて、処理対象の液体中に空気または
所定成分の気体のバブルを発生させることで、そのバブ
ルの液体中での浮力による上昇によってガスを気泡核と
したバブルの上昇を促進させて、キャビテーションによ
って抽出されたガスを気泡核としたバブルの水面への移
動(つまり大気中への放散)を促進させる。
【0021】なお、より詳細な態様としては、上記のバ
ブル発生装置またはバブル発生制御装置において、前記
処理対象の液体中に溶存している空気または所定成分の
気体の溶存量を検出する空気溶存量センサをさらに備え
ると共に、前記制御手段が、前記空気溶存量センサによ
って検出された空気または所定成分の気体の溶存量を正
常値として設定された所定の範囲と比較して、前記溶存
量が前記所定の範囲から逸脱している場合には、前記溶
存量が前記所定の範囲内の正常値に戻るように、前記気
体供給手段および前記液体供給手段を制御するようにし
てもよい。
【0022】あるいは、上記の他のバブル発生装置また
は他のバブル発生制御装置において、前記処理対象の液
体中に溶存している前記空気または所定成分の気体とは
異なったガスの溶存量を検出するガス溶存量センサをさ
らに備えると共に、前記制御手段が、前記ガス溶存量セ
ンサによって検出された前記ガスの溶存量を正常値とし
て設定された所定の範囲と比較して、前記溶存量が前記
所定の範囲から逸脱している場合には、前記溶存量が前
記所定の範囲内の正常値に戻るように、前記キャビテー
ション発生手段および前記気体供給手段ならびに前記液
体供給手段を制御するようにしてもよい。
【0023】また、上記のバブル発生装置またはバブル
発生制御装置、あるいは上記の他のバブル発生装置また
は他のバブル発生制御装置において、前記気体供給手段
が、弁の開度を開状態と閉状態との2値的に調節する空
気弁を備えたものであり、前記制御手段が、空気弁の開
状態または閉状態のデューティ期間を制御することよっ
て、前記空気または所定成分の気体の供給流量を制御す
るようにしてもよい。これは換言すれば、空気弁の開閉
をPWM(パルス幅変調方式)的に制御することで、開
状態と閉状態との2値的な開度の選択のみが可能である
簡易な構造で低廉(低コスト)な空気弁を用いて多値的
な流量制御を行うことも可能である、ということであ
る。
【0024】また、空気弁として、それぞれ所定の開口
面積のオリフィスを有する複数の空気弁を備えており、
前記制御手段が、前記複数の空気弁のうちの開状態にす
る空気弁の組み合わせによって、前記空気または所定成
分の気体の供給流量を制御するようにしてもよい。これ
は換言すれば、個々の空気弁としては、可動部分等の機
構がないので構造が極めて簡易で故障も少なく低廉でも
あるオリフィスを用いて、それらのうち空気や所定成分
の気体を流すことができるように開状態にしたものの組
み合わせを変化させることによって、バブル発生器へと
供給する空気または所定成分の気体の流量を多値的に制
御することも可能である、ということである。
【0025】また、前記バブル発生器に供給される前記
空気または所定成分の気体の圧力を計測する第1の圧力
センサと、前記バブル発生器に供給される前記液体の圧
力を計測する第2の圧力センサとをさらに備え、前記制
御手段が、前記バブル発生器に供給される前記空気また
は所定成分の気体の圧力および前記バブル発生器に供給
される前記液体の圧力をフィードバック制御するように
してもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0027】図1は、本発明の一実施の形態に係るバブ
ル発生装置の主要部の構成を表したものである。なお、
本発明のバブル発生制御装置またはバブル発生制御方法
あるいは情報記憶媒体は、このバブル発生装置の動作ま
たは作用あるいは部分的な構成によって具現化されるも
のであるから、以下、それらを併せて説明する。
【0028】このバブル発生装置は、バブル発生部20
と、運転制御部30とを、その主要部として備えてい
る。さらに詳細には、バブル発生部20は、水槽10に
満たされた処理対象の液体である水(以下これを処理対
象水と呼ぶ)11中に配置されたバブル発生器21と、
そのバブル発生器21に処理対象水11を供給する可変
送水部22と、その供給される処理対象水11を導通さ
せる送水パイプ24と、バブル発生器21に供給(吸
気)される空気26の流量を調節するための空気弁25
とを備えている。
【0029】水槽10に満たされた処理対象水11中に
配置されたバブル発生器21の入り口211に、可変送
水部22によって加圧された処理対象水11が送水パイ
プ24を介して送り込まれ、それと並行して、空気26
が空気弁25および空気導入パイプ27を介してバブル
発生器21に取り込まれる。そのバブル発生器21で
は、バブル100を発生させて、それを出口212から
処理対象水11中に噴出させる。
【0030】可変送水部22としては、加圧された水を
所定の流量でバブル発生器21に供給することができる
ものであれば、例えば出力可変ポンプを用いることなど
が可能である。処理対象水11は、可変送水部22によ
って水槽10から一旦汲み上げられて、バブル発生器2
1を介して再び水槽10へと循環される。なお、本実施
の形態では、水槽10の中の処理対象水11を処理する
場合について説明しているが、本実施の形態に係るバブ
ル発生装置は海洋や港湾などにおける大規模な海水の循
環処理や、河川や湖沼の水質改善用などにも適用するこ
となども可能であり、その場合には、水槽10を省略し
てバブル発生器21を港湾の海水や湖沼の淡水などに直
截的に浸して用いるようにしてもよいことは言うまでも
ない。
【0031】運転制御部30は、バブル発生部20を制
御するためのもので、演算部33を内蔵してなる制御部
31と、記憶部32と、設定入力部34と、空気弁駆動
出力部36と、可変送水駆動出力部37とを備えて、実
質的にバブル発生制御装置として機能するものである。
この運転制御部30は、マイクロコンピュータまたはプ
ログラマブルコントローラあるいは汎用コンピュータな
どによって構成することが可能である。ただしそれらの
みには限定されず、例えば配線回路基板上に各種電子部
品を実装してなるディスクリートな回路構成など(図示
省略)によってこの運転制御部30を構築することなど
も可能であることは言うまでもない。
【0032】制御部31は、空気弁駆動出力部36から
の空気弁駆動制御信号361の出力を制御して、空気弁
25の開度または開閉状態を制御する機能と、可変送水
駆動出力部37からの可変送水部駆動制御信号371の
出力を制御して、可変送水部22の駆動状態(送水出力
または送水能率)を制御する機能とを兼備している。そ
れらの制御は演算部33による演算結果に基づいて行わ
れる。
【0033】設定入力部34は、運転モード選択入力3
51、制御パターン番号設定入力341、空気弁開度設
定入力342、可変送水駆動出力設定入力343を受け
る機能と、制限値(所定の好適範囲の値)の設定入力
(溶存酸素制限値設定入力411,アンモニア制限値設
定入力421)を受ける機能とを有している。また、必
要により制御パターンごとに稼動時間を設定する時間設
定入力345を受ける機能も有している。この設定入力
部34のハードウェアとしては、例えば一般的なキーボ
ード入力装置や押ボタン式入力装置などを好適に用いる
ことができる。
【0034】なお、本実施の形態では、処理対象水11
に溶存しているアンモニアガスやその他の有害ガスなど
をキャビテーション作用によってマイクロバブルとして
抽出して抜き出すための手段としてもバブル発生器21
を兼用しているが、この他にも、アンモニアガスやその
他の有害ガスなどを抜き出すための専用の手段(キャビ
テーション発生手段)をバブル発生器21とは別に設け
てもよいことは言うまでもない。但し、本実施の形態の
ように、バブル発生器21をキャビテーション発生手段
としても兼用することにより、装置の構成をより簡易化
することができるので望ましい。
【0035】次に、本実施の形態に係るバブル発生装置
の動作について説明する。
【0036】[基本的運転動作システム]図2は本実施
の形態に係るバブル発生装置の基本的運転動作の概要の
一例を表したものである。ここでは、溶存酸素量が制限
値超(制限値を超えた値)で、かつアンモニアが制限値
以下の場合には平常状態として通常運転を行うものと
し、水質モニター用センサ40によって計測されてA/
D変換器71,72等を経て得られた計測結果から、例
えば溶存酸素が制限値以下あるいはアンモニアが制限値
以上の場合には異常状態であると判定して、溶存酸素が
制限値以上かつアンモニアが制限値以下という平常状態
に戻すようにあらかじめ設定された制御パターンに則し
た緊急運転を行うものとしている。
【0037】通常運転(S6)の場合には、空気弁開度
設定342と可変送水駆動出力設定343との組み合わ
せによるパターン(X1 、X2 、…Xn )としてあらか
じめ幾つかのパターンを設定しておき、これを時間経過
とともに切り替えて運転する。その切り替えは、例えば
プログラムタイマーにより連続的に切り替えて行く手法
(S9)などが好適である。あるいは作業者が必要に応
じて手動で切り替え操作を行うなどして、所望の制御パ
ターンを選択して実行させるようにすることなども可能
であることは言うまでもない。
【0038】この通常運転の継続中に、水質モニター用
センサ40によって計測された溶存酸素量(溶存酸素量
濃度などの値)が何らかの要因で制限値以下となった場
合には(S1のY)、制御パターンを異常状態における
緊急運転に切り替えて(S2)、溶存酸素量が迅速に正
常値に回復させるために、急速に空気のバブル発生量を
増加させるように設定した制御パターンY1に則した制
御パターンを採用し(S3)、その運転状態を溶存酸素
量が制限値以上になるまで継続する(S3〜S1のY〜
S3の繰り返し)。
【0039】その溶存酸素量が制限値超(S1のN)に
なったか否かは、水質モニター用センサ40による計測
結果に基づいて、制御部31が判定する(図2では図示
省略)。
【0040】溶存酸素量が制限値超(S1のN)の状態
であり、かつ溶存アンモニア量が制限値以上(S4の
Y)である場合には(すなわちS1のN〜S4のY)、
処理対象水11から迅速にアンモニアを除去するため
に、制御パターンY2(S7)および制御パターンY3
(S8)に則した運転を行う。
【0041】この場合、緊急運転用の制御パターンY2
では、図3にその設定の一例を模式的に示したように、
空気弁25を閉めて空気の供給を停止した状態で、キャ
ビテーションの発生原理によって処理対象水11中のガ
スを気泡核としたマイクロバブルを所定の時間に亘って
発生させることで、処理対象水11中に溶存していたガ
スを抽出する(抜き出す)。
【0042】そして、その後、制御パターンY3に則し
て空気弁を全開にして空気の供給量を増加させて、直径
が大きくて処理対象水11中での浮力が前記のガスを気
泡核としたマイクロバブルの浮力よりも格段に大きなバ
ブルを発生させることで、その大きなバブルの浮力によ
る上昇と、そのバブルの上昇力に影響されて上昇する水
の流れを生じさせる。このようにして生じさせた大きな
直径のバブルの大きな浮力による浮上およびそれによっ
て生じた上昇する水の流れによって、既に発生していた
がキャビテーションによって生じたために微小な直径で
あることに起因して浮力が小くて極めて遅くしか上昇で
きなかった、抽出されたガスのマイクロバブルを、処理
対象水11の水面に向かって迅速に移動させることがで
きる。
【0043】上記の動作を必要に応じて繰り返し行うな
どして、溶存酸素量が制限値超(S1のN)でかつアン
モニアが制限値未満(S4のN)の状態になると、それ
を水質モニター用センサ40によって計測された結果に
基づいて制御部31が判定し、通常運転(S6)に復帰
する。
【0044】[制御パターン設定登録と運転制御部によ
る制御パターンの設定]設定入力部34における設定登
録では、制御パターンおよび各条件のデータ設定の登録
を行うが、このときの運転制御部30における基本的な
運転モードおよび制御パターンの設定は、図3に模式的
に示したような内容のものであり、その各種パラメータ
の調整およびデータ設定の登録手順は図4にその主要部
を示したような流れとなる。
【0045】運転制御部30は、運転モード選択入力3
51によって、「運転開始」、「運転停止」、「手動運
転」と「自動運転」との切り替え、「設定登録」が可能
となっている。
【0046】設定入力部34では、手動運転状態の場
合、図4に示したように、例えば制御パターン番号とし
てパターンX1 (溶存酸素量が少ない場合に対応した運
転パターン)を選択すると(S41)、制御パターンX
1 に則した空気弁開度設定およびポンプ出力設定のデー
タ等を設定し(S42)、さらに、稼動時間Tの時間設
定を行う(図示省略)。
【0047】続いて、この手動運転状態で上記のパター
ンX1 に則した駆動制御を行って(S43)、バブル発
生器21によるバブルを発生させる(S44)。そして
作業者は駆動状態の確認や水質検査などを行って、好ま
しい状態になるまで上記のような諸条件の再設定や再調
節等を繰り返して(S45のN〜S42〜S45のNの
繰り返し)、良好な状態が実現されると(S45の
Y)、そのときの運転を行うための制御パターンのデー
タを設定登録して記憶部32に記憶させる(S46)。
なお、このようなデータ設定登録のさらに具体的な流れ
の主要部の一例を図5に示した。
【0048】制御パターン(X2、X3、…Xn)につい
ても上記および図4に示したようなX1 の場合と同様
に、制御パターンの諸設定が良好な結果をもたらすもの
であれば、その制御パターンも記憶部32に記憶させ
る。なお、各制御パターンでの稼動時間Tも、必要に応
じてそれぞれの制御パターンごとに時間設定入力345
によって設定し、そのデータを各制御パターン(X2、
X3、・・・・Xn)のデータと共に記憶部32に記憶さ
せる。
【0049】同様にして、緊急運転状態における制御パ
ターン(Y1、Y2 、Y3 ・・Yn)の諸設定、および
必要に応じて各制御パターンごとの稼働時間Tの設定を
行い、その設定が良好な結果をもたらすものであれば、
その制御パターンも記憶部32に記憶させる。
【0050】[制御パターン設定]次に、制御パターン
設定について幾つかの例に則して説明する
【0051】(1)制御パターンX1 ;通常運転として
の空気弁開度設定入力342および可変送水部22の送
水ポンプ等を制御する可変送水部駆動制御信号371の
設定で、大きさ数10[μm]のマイクロバブルを発生
する状態に設定する。
【0052】(2)制御パターンX2 ;可変送水部22
の出力は制御パターン1と同様であるが、処理対象水1
1中のガスを気泡核としたバブルを発生させて水中のガ
スをより多く抜くため、空気弁開度設定入力342を、
空気弁25を閉状態にする設定にして、空気の供給を停
止させる。
【0053】(3)制御パターンX3 ;空気の供給を増
加させることで大きなバブルを発生させて、そのバブル
自体の浮上とそれに伴って上昇する水の流れを引き起こ
すために、空気弁25を大きく開いた状態にする設定に
する。
【0054】(4)制御パターンXn ;各種パターンを
あらかじめ設定しておき、必要に応じてそれらのうちか
ら選択して用いる。
【0055】なお、上記の説明では、通常運転状態にお
いても処理対象水11からのガスの抽出(ガス抜き)を
所定時間ごとに繰り返すパターンで運転するように設定
しているが、制御パターンX1 で連続運転するように設
定することなども可能であることは言うまでもない。
【0056】[自動運転]「自動運転」に切り替えた場
合(「自動運転」を選択した場合)、運転制御部30に
よる判定結果に基づいて制御パターンが決定され、それ
に則した運転制御が実行される。例えば、図2のS9に
示したようにプログラムタイマーなどによって順次制御
パターンを切り替えて運転する。あるいは24時間タイ
マー等によって、あらかじめ設定されている稼動開始予
定時刻から稼働終了予定時刻までの間の定時運転、ある
いは所定の稼動時間に亘っての定時運転などを行うこと
も可能である。
【0057】なお、そのような定時運転が設定されてい
ない場合には、あらかじめ設定入力されて記憶部32に
記憶されている複数種類の制御パターンのうちから順次
に制御パターン(X1 ,X2 ,X3 ,…Xn )の内容に
則して可変送水部22の駆動制御が行われて、処理対象
水11の流量が調節されると共に空気弁25の開度が制
御されて空気26の吸入量が調節される。
【0058】[水質モニター用センサの設定と自動運
転]本実施の形態の運転制御部31は、水質モニター用
センサ40によって検出された計測結果と、あらかじめ
入力されている溶存酸素値設定入力411に基づいて設
定された制限値および溶存アンモニア値設定入力421
に基づいて設定された制限値とを比較して、選択すべき
制御パターン等を自動的に選択する機能を備えているの
で、「自動運転状態」においては、溶存酸素センサ40
1によって計測された溶存酸素量の値があらかじめ設定
された制限値超であり、かつ溶存アンモニアセンサ40
2によって計測されたアンモニアの溶存量の値が制限値
未満であれば、通常運転状態が選択される。アンモニア
の溶存量の値が制限値未満であっても溶存酸素値が設定
した制限値未満であれば、緊急運転に切り替えて制御パ
ターンY1での設定内容による運転が行われる。
【0059】また、溶存酸素量が設定された制限値を超
えた値となり、かつアンモニアの溶存量が設定された制
限値を超えた値になった場合には、自動的に制御パター
ンY2に切り替えて、その制御パターンY2の設定内容
に則した運転が所定時間に亘って行われ、続いて制御パ
ターンY3による運転が所定時間に亘って行われる。こ
の緊急運転では、制限値に対して改善効果が不十分であ
れば(換言すれば溶存酸素量やアンモニアの溶存量が制
限値の好適範囲内に到達しない場合には)、さらに上記
と同様の動作が繰り返される。
【0060】なお、上記の説明は制御パターンの動作順
序の一例について述べたものであり、この他にも種々の
態様が可能であることは言うまでもない。また、稼動時
間タイマーについては、必要に応じて付加すればよく、
必須のものとは言えないが、実際のシステム設計におい
てはハンチング現象等の防止のために、センサーからの
出力による動作のON−OFFヒステレシスの有無ある
いはタイマーによる稼動時間の設定との関係に十分留意
する必要がある。そのような観点からすると、ハンチン
グ等のない良好な制御の実現に必要であれば、稼動時間
タイマー等を付設することが望ましい。
【0061】また、空気弁25としては、空気の制御に
比例的に面積を変化させる構造の弁を使用してもよい
が、そのような弁は構造が精密なものであるため一般に
煩雑なメンテナンスを必要とする場合や高価である場合
が多いという不都合がある。そこで、構造が簡易で煩雑
なメンテナンスが不要であり、また低廉(安価)である
という種々のメリットを有している、ON−OFF方式
(弁の開閉状態を開か閉かの2値的にのみ変化させる方
式)の空気弁等を用いることが望ましい。そのようなO
N−OFF方式の空気弁を用いた場合に空気の供給量
(流量)の多値的な調節を実現するためには、図6に示
したように、PWM(Pulse Width Mod
ulation)方式による制御手法を用いて、空気O
N−OFFパルス発生装置36Aによって空気弁25A
の開度を制御することなどが可能である。
【0062】あるいは、図7に示したように、開度ビッ
トON−OFF発生装置36Bによって複数の空気ON
−OFF制御弁25B1 ,25B2 ,…25Bn を制御
して空気の流量を多値的に制御することなども可能であ
る。
【0063】これらの手法によれば、構造が簡易で煩雑
なメンテナンスが不要でありまた低廉でもあるON−O
FF弁をPWM(Pulse Width Modul
ation)で制御することによって多値的な制御が可
能となり(図6の場合)、あるいは複数の空気弁のオリ
フィスの面積を例えば2の二乗の倍率(1,2,4,8
…)で設定しておき、そのそれぞれが異なった面積のオ
リフィスを有する複数の空気弁のうちから一度に開状態
にするものの組み合わせによって、ほぼ比例弁相当の制
御を簡易かつ安価に実現することが可能となる(図7の
場合)。
【0064】以上のような制御方式によって、空気の供
給量を概ね比例制御的に調節してバブルの発生状態を制
御することができるが、さらに高精度な制御を実現する
ためには、図8に例示したように、バブル発生器21の
入口付近を流れる(または流量0の場合には停止してい
る)処理対象水11の圧力を計測する圧力センサ51と
バブル発生器21への供給空気圧を計測する圧力センサ
52とを設け、実験で得られた設定バブルを供給する圧
力条件に基づいて、処理対象水11および空気25の入
口圧力をフィードバック制御することにより、バブル発
生器21の加工精度のばらつきや製造誤差等に起因した
流量制御の誤差やばらつき等を補正すると共に、所望通
りのバブルが実際に発生しているか否かを確認しながら
バブル発生装置を運転することが可能となる。
【0065】すなわち、バブルの発生状態は、実験的に
求められた相関関係に基づいて、バブル発生器21への
入口圧力に対応して把握することができる。従って、圧
力フィードバックによって圧力を制御することで、所望
通りのバブルを発生させることができると同時に、運転
状態に何らかの異常が生じて圧力値が異常になった場合
などには、その圧力値の異常を検知することで、運転状
態の異常発生をモニタリングすることが可能である。そ
のような実験で求められたデータは記憶部32に記憶さ
れており、設定された圧力条件と実際の計測値とを比較
し、その結果から制御部31の可変空気弁駆動出力部3
6あるいは可変送水駆動出力部37からの出力を修正す
ることなどにより、可変空気弁19の開度や可変送水部
22による処理対象水11の供給量(流量)を制御し
て、圧力センサ51や圧力センサ52で計測される圧力
が所定の圧力値となるようにフィードバック制御するこ
とができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1,2,
4,5,6,7のいずれか1つの項に記載のバブル発生
装置または請求項8,9,11,12,13,14,1
5のいずれか1つの項に記載のバブル発生制御装置また
は請求項16記載のバブル発生制御方法または請求項1
8記載の情報記憶媒体によれば、バブル発生器に対する
空気または所定成分の気体の供給流量の設定が入力さ
れ、処理対象の液体のバブル発生器に対する供給流量の
設定が入力され、それら入力された気体供給流量の設定
と液体供給流量の設定とに基づいて、空気または所定成
分の気体と液体との供給流量および時間を組み合わせて
なる制御パターンを記憶し、その記憶されている複数種
類の制御パターンのうちから1度に1種類の制御パター
ンを選択し、その選択された制御パターンに則して、気
体供給流量および液体供給流量を制御することにより、
バブル発生器で発生させるバブルの大きさまたは量のう
ち少なくともいずれか一方を制御して、入力された設定
に基づいた最適なバブルをバブル発生器で発生させるよ
うにしたので、バブル発生装置の運転中に種々の条件が
変化しても、それに確実かつ精確に対応して常に最適な
運転状態を実現することができ、また目的に応じた種々
のモードでの運転状態を選択することができる。例えば
運転状態において異常をキャッチした場合には緊急状態
としての対応動作を自動的に採ることなどが可能とな
る。また、十分な溶存酸素量等の確保や十分な水質改善
効果を実現しつつ、さらなる省エネルギー化や運転効率
の高効率化を達成することができる。
【0067】また、請求項3,4,5,6,7のいずれ
か1つの項に記載のバブル発生装置または請求項10,
11,12,13,14,15のいずれか1つの項に記
載のバブル発生制御装置または請求項17記載のバブル
発生制御方法または請求項19記載の情報記憶媒体によ
れば、バブル発生器に対する空気または所定成分の気体
の供給を停止または所定の供給量以下に制限した状態
で、キャビテーション発生手段によってガスを気泡核と
したバブルを発生させ、それに続いて、処理対象の液体
をバブル発生器に供給しながら空気または所定成分の気
体の供給量を増加させて、液体中に空気または所定成分
の気体のバブルを発生させることで、そのバブルの液体
中での浮力による上昇によってガスを気泡核としたバブ
ルの上昇を促進させて、キャビテーションによって抽出
されたガスを気泡核としたバブルの水面への移動(つま
り大気中への放散)を促進させるように、キャビテーシ
ョン発生手段および気体供給手段ならびに液体供給手段
を制御するようにしたので、処理対象の淡水や海水のよ
うな液体中に溶存しているアンモニアガスやメタンガス
のような有害成分などを、その処理対象の液体中から抽
出して迅速に水面へと移動させて、処理対象の淡水や海
水などの液体中から効果的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るバブル発生装置の
主要部分の構成を表した図である。
【図2】バブル発生装置の基本的運転動作の概要の一例
を表した図である。
【図3】バブル発生装置における入力設定の一例を模式
的に表した図である。
【図4】制御パターンの設定に関する各種パラメータの
調整およびデータ設定の登録手順の主要な流れを表した
図である。
【図5】データ設定登録のさらに具体的な流れの主要部
の一例を表した図である。
【図6】PWM方式による制御手法を実現するために、
図1に示したバブル発生装置に付加される構成の主要部
を表した図である。
【図7】オリフィスを備えた空気弁を用いて空気の流量
の多値的な制御を行うために、図1に示したバブル発生
装置に付加される構成の主要部を表した図である。
【図8】バブル発生器の入口付近の処理対象水の圧力を
計測する圧力センサとバブル発生器への供給空気圧を計
測する圧力センサとを設けて、実験で得られた設定バブ
ルを供給する圧力条件に基づいて処理対象水および空気
の入口圧力をフィードバック制御する場合のバブル発生
装置の概要構成を表した図である。
【符号の説明】
10…水槽、20…マイクロバブル発生装置、22…可
変送水装置、25…空気弁、31…制御装置、32…記
憶装置、33…演算装置、34…入力設定装置、40…
水質モニター用センサ、51,52…圧力センサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/34 ZAB C02F 1/34 ZAB Fターム(参考) 4D011 AA15 AA18 AC01 AC04 AC10 4D037 AA01 AA09 AB12 AB18 BA26 BB01 BB02 BB05 4G035 AB05 AC15 AE02 AE13 4G037 AA01 BA03 BC04 BD10 BE03 EA01

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象の液体に空気または所定成分の
    気体を吹き込んで前記液体中に前記空気または所定成分
    の気体のバブルを発生させるバブル発生器と、前記空気
    または所定成分の気体を前記バブル発生器に供給する気
    体供給手段と、前記液体を前記バブル発生器に供給する
    液体供給手段とを備えたバブル発生装置であって、 前記空気または所定成分の気体の前記バブル発生器に対
    する供給流量の設定を入力する気体供給流量設定入力手
    段と、 前記液体の前記バブル発生器に対する供給流量の設定を
    入力する液体供給流量設定入力手段と、 前記気体供給流量設定入力手段によって入力された気体
    供給流量の設定と、前記液体供給流量設定入力手段によ
    って入力された液体供給流量の設定とに基づいて、前記
    空気または所定成分の気体と前記液体との供給流量およ
    び時間を組み合わせてなる制御パターンを記憶する制御
    パターン記憶手段と、 前記制御パターン記憶手段に記憶されている複数種類の
    制御パターンのうちから1度に1種類の制御パターンを
    選択する制御パターン選択手段と、 前記制御パターン選択手段によって選択された制御パタ
    ーンに則して、前記気体供給流量および前記液体供給流
    量を制御して、前記バブル発生器で発生させるバブルの
    大きさまたは量のうち少なくともいずれか一方を制御す
    る制御手段とを備えたことを特徴とするバブル発生装
    置。
  2. 【請求項2】 前記処理対象の液体中に溶存している空
    気または所定成分の気体の溶存量を検出する空気溶存量
    センサを、さらに備えており、 前記制御手段が、前記空気溶存量センサによって検出さ
    れた空気または所定成分の気体の溶存量を正常値として
    設定された所定の範囲と比較して、前記溶存量が前記所
    定の範囲から逸脱している場合には、前記溶存量が前記
    所定の範囲内の正常値に戻るように、前記気体供給手段
    および前記液体供給手段を制御することを特徴とする請
    求項1記載のバブル発生装置。
  3. 【請求項3】 処理対象の液体に空気または所定成分の
    気体を吹き込んで前記液体中に前記空気または所定成分
    の気体のバブルを発生させるバブル発生器と、前記空気
    または所定成分の気体を前記バブル発生器に供給する気
    体供給手段と、前記液体を前記バブル発生器に供給する
    液体供給手段とを備えたバブル発生装置であって、 前記処理対象の液体中に溶存しているガスを気泡核とし
    たバブルをキャビテーションによって発生させるキャビ
    テーション発生手段と、 前記バブル発生器に対する前記気体供給手段からの前記
    空気または所定成分の気体の供給を停止または所定の供
    給量以下に制限した状態で、前記キャビテーション発生
    手段によって前記ガスを気泡核としたバブルを発生さ
    せ、それに続いて、前記液体供給手段によって前記液体
    を前記バブル発生器に供給させながら前記気体供給手段
    からの前記空気または所定成分の気体の供給量を増加さ
    せて前記液体中に前記空気または所定成分の気体のバブ
    ルを発生させて、そのバブルの前記液体中での浮力によ
    る上昇によって、前記ガスを気泡核としたバブルの上昇
    を促進させることで、前記ガスを気泡核としたバブルの
    前記液体の水面への移動を促進させるように、前記キャ
    ビテーション発生手段および前記気体供給手段ならびに
    前記液体供給手段を制御する制御手段とを備えたことを
    特徴とするバブル発生装置。
  4. 【請求項4】 前記処理対象の液体中に溶存している前
    記空気または所定成分の気体とは異なったガスの溶存量
    を検出するガス溶存量センサを、さらに備えており、 前記制御手段が、前記ガス溶存量センサによって検出さ
    れた前記ガスの溶存量を正常値として設定された所定の
    範囲と比較して、前記溶存量が前記所定の範囲から逸脱
    している場合には、前記溶存量が前記所定の範囲内の正
    常値に戻るように、前記キャビテーション発生手段およ
    び前記気体供給手段ならびに前記液体供給手段を制御す
    ることを特徴とする請求項3記載のバブル発生装置。
  5. 【請求項5】 前記気体供給手段が、弁の開度を開状態
    と閉状態との2値的に調節する空気弁を備えたものであ
    り、 前記制御手段が、空気弁の開状態または閉状態のデュー
    ティ期間を制御することよって、前記空気または所定成
    分の気体の供給流量を制御することを特徴とする請求項
    1または3記載のバブル発生装置。
  6. 【請求項6】 前記空気弁として、それぞれ所定の開口
    面積のオリフィスを有する複数の空気弁を備えており、 前記制御手段が、前記複数の空気弁のうちの開状態にす
    る空気弁の組み合わせによって、前記空気または所定成
    分の気体の供給流量を制御することを特徴とする請求項
    1または3記載のバブル発生装置。
  7. 【請求項7】 前記バブル発生器に供給される前記空気
    または所定成分の気体の圧力を計測する第1の圧力セン
    サと、 前記バブル発生器に供給される前記液体の圧力を計測す
    る第2の圧力センサとを、さらに備えており、 前記制御手段が、前記バブル発生器に供給される前記空
    気または所定成分の気体の圧力および前記バブル発生器
    に供給される前記液体の圧力を、フィードバック制御す
    ることを特徴とする請求項1または3記載のバブル発生
    装置。
  8. 【請求項8】 処理対象の液体に空気または所定成分の
    気体を吹き込んで前記液体中に前記空気または所定成分
    の気体のバブルを発生させるバブル発生器と、前記空気
    または所定成分の気体を前記バブル発生器に供給する気
    体供給手段と、前記液体を前記バブル発生器に供給する
    液体供給手段とを備えたバブル発生装置における前記空
    気または所定成分の気体のバブルの発生状態を制御する
    バブル発生制御装置であって、 前記空気または所定成分の気体の前記バブル発生器に対
    する供給流量の設定を入力する気体供給流量設定入力手
    段と、 前記液体の前記バブル発生器に対する供給流量の設定を
    入力する液体供給流量設定入力手段と、 前記気体供給流量設定入力手段によって入力された気体
    供給流量の設定と、前記液体供給流量設定入力手段によ
    って入力された液体供給流量の設定とに基づいて、前記
    空気または所定成分の気体と前記液体との供給流量およ
    び時間を組み合わせてなる制御パターンを記憶する制御
    パターン記憶手段と、 前記制御パターン記憶手段に記憶されている複数種類の
    制御パターンのうちから1度に1種類の制御パターンを
    選択する制御パターン選択手段と、 前記制御パターン選択手段によって選択された制御パタ
    ーンに則して、前記気体供給流量および前記液体供給流
    量を制御して、前記バブル発生器で発生させるバブルの
    大きさまたは量のうち少なくともいずれか一方を制御す
    る制御手段とを備えたことを特徴とするバブル発生制御
    装置。
  9. 【請求項9】 前記バブル発生装置が、前記処理対象の
    液体中に溶存している空気または所定成分の気体の溶存
    量を検出する空気溶存量センサをさらに備えており、 前記制御手段が、前記空気溶存量センサによって検出さ
    れた空気または所定成分の気体の溶存量を正常値として
    設定された所定の範囲と比較して、前記溶存量が前記所
    定の範囲から逸脱している場合には、前記溶存量が前記
    所定の範囲内の正常値に戻るように、前記気体供給手段
    および前記液体供給手段を制御することを特徴とする請
    求項8記載のバブル発生制御装置。
  10. 【請求項10】 処理対象の液体に空気または所定成分
    の気体を吹き込んで前記液体中に前記空気または所定成
    分の気体のバブルを発生させるバブル発生器と、前記空
    気または所定成分の気体を前記バブル発生器に供給する
    気体供給手段と、前記処理対象の液体中に溶存している
    前記空気または前記所定成分の気体とは異なるガスを気
    泡核としたバブルをキャビテーションによって発生させ
    て、そのガスを前記液体から抽出するキャビテーション
    発生手段と、前記液体を前記バブル発生器に供給する液
    体供給手段とを備えたバブル発生装置における前記空気
    または所定成分の気体のバブルの発生状態および前記液
    体からの前記ガスの抽出を制御するバブル発生制御装置
    であって、 前記バブル発生器に対する前記気体供給手段からの前記
    空気または所定成分の気体の供給を停止または所定の供
    給量以下に制限した状態で、前記キャビテーション発生
    手段によって前記ガスを気泡核としたバブルを発生さ
    せ、それに続いて、前記液体供給手段によって前記液体
    を前記バブル発生器に供給させながら前記気体供給手段
    からの前記空気または所定成分の気体の供給量を増加さ
    せて前記液体中に前記空気または所定成分の気体のバブ
    ルを発生させて、そのバブルの前記液体中での浮力によ
    る上昇によって、前記ガスを気泡核としたバブルの上昇
    を促進させることで、前記ガスを気泡核としたバブルの
    前記液体の水面への移動を促進させるように、前記キャ
    ビテーション発生手段および前記気体供給手段ならびに
    前記液体供給手段を制御する制御手段を備えたことを特
    徴とするバブル発生制御装置。
  11. 【請求項11】 前記バブル発生装置が、前記処理対象
    の液体中に溶存している前記空気または所定成分の気体
    とは異なったガスの溶存量を検出するガス溶存量センサ
    を、さらに備えており、 前記制御手段が、前記ガス溶存量センサによって検出さ
    れた前記ガスの溶存量を正常値として設定された所定の
    範囲と比較して、前記溶存量が前記所定の範囲から逸脱
    している場合には、前記溶存量が前記所定の範囲内の正
    常値に戻るように、前記キャビテーション発生手段およ
    び前記気体供給手段ならびに前記液体供給手段を制御す
    ることを特徴とする請求項10記載のバブル発生制御装
    置。
  12. 【請求項12】 前記バブル発生装置の前記気体供給手
    段が、弁の開度を開状態と閉状態との2値的に調節する
    空気弁を備えたものであり、 前記制御手段が、空気弁の開状態または閉状態のデュー
    ティ期間を制御することよって、前記空気または所定成
    分の気体の供給流量を制御することを特徴とする請求項
    8または10記載のバブル発生制御装置。
  13. 【請求項13】 前記バブル発生装置が、前記空気弁と
    して、それぞれ所定の開口面積のオリフィスを有する複
    数の空気弁を備えており、 前記制御手段が、前記複数の空気弁のうちの開状態にす
    る空気弁の組み合わせによって、前記空気または所定成
    分の気体の供給流量を制御することを特徴とする請求項
    8または10記載のバブル発生制御装置。
  14. 【請求項14】 前記バブル発生装置が、前記バブル発
    生器に供給される前記空気または所定成分の気体の圧力
    を計測する第1の圧力センサと、前記バブル発生器に供
    給される前記液体の圧力を計測する第2の圧力センサと
    を、さらに備えており、 前記制御手段が、前記バブル発生器に供給される前記空
    気または所定成分の気体の圧力および前記バブル発生器
    に供給される前記液体の圧力を、フィードバック制御す
    ることを特徴とする請求項8または10記載のバブル発
    生制御装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段が、汎用コンピュータを
    用いて構築されたものであることを特徴とする請求項8
    または10記載のバブル発生制御装置。
  16. 【請求項16】 処理対象の液体に空気または所定成分
    の気体を吹き込んで前記液体中に前記空気または所定成
    分の気体のバブルを発生させるバブル発生器と、前記空
    気または所定成分の気体を前記バブル発生器に供給する
    気体供給手段と、前記液体を前記バブル発生器に供給す
    る液体供給手段とを備えたバブル発生装置における前記
    空気または所定成分の気体のバブルの発生状態を制御す
    るバブル発生制御方法であって、 前記空気または所定成分の気体の前記バブル発生器に対
    する供給流量の設定を入力する手順と、 前記液体の前記バブル発生器に対する供給流量の設定を
    入力する液体供給流量設定入力する手順と、 前記入力された気体供給流量の設定と、前記入力された
    液体供給流量の設定とに基づいて、前記空気または所定
    成分の気体と前記液体との供給流量および時間を組み合
    わせてなる制御パターンを記憶する手順と、 前記記憶されている複数種類の制御パターンのうちから
    1度に1種類の制御パターンを選択する手順と、 前記選択された制御パターンに則して、前記気体供給流
    量および前記液体供給流量を制御して、前記バブル発生
    器で発生させるバブルの大きさまたは量のうち少なくと
    もいずれか一方を制御する制御手順とを含んだことを特
    徴とするバブル発生制御方法。
  17. 【請求項17】 処理対象の液体に空気または所定成分
    の気体を吹き込んで前記液体中に前記空気または所定成
    分の気体のバブルを発生させるバブル発生器と、前記空
    気または所定成分の気体を前記バブル発生器に供給する
    気体供給手段と、前記処理対象の液体中に溶存している
    前記空気または前記所定成分の気体とは異なるガスを気
    泡核としたバブルをキャビテーションによって発生させ
    て、そのガスを前記液体から抽出するキャビテーション
    発生手段と、前記液体を前記バブル発生器に供給する液
    体供給手段とを備えたバブル発生装置における前記空気
    または所定成分の気体のバブルの発生状態および前記液
    体からの前記ガスの抽出を制御するバブル発生制御方法
    であって、 前記バブル発生器に対する前記空気または所定成分の気
    体の供給を停止または所定の供給量以下に制限した状態
    で、前記キャビテーション発生手段によって前記ガスを
    気泡核としたバブルを発生させ、それに続いて、前記液
    体供給手段によって前記液体を前記バブル発生器に供給
    させながら前記気体供給手段からの前記空気または所定
    成分の気体の供給量を増加させて前記液体中に前記空気
    または所定成分の気体のバブルを発生させることで、そ
    のバブルの前記液体中での浮力による上昇によって前記
    ガスを気泡核としたバブルの上昇を促進させて、前記ガ
    スを気泡核としたバブルの前記液体の水面への移動を促
    進させるように、前記キャビテーション発生手段および
    前記気体供給手段ならびに前記液体供給手段を制御する
    制御手順を含んだことを特徴とするバブル発生制御方
    法。
  18. 【請求項18】 処理対象の液体に空気または所定成分
    の気体を吹き込んで前記液体中に前記空気または所定成
    分の気体のバブルを発生させるバブル発生器と、前記空
    気または所定成分の気体を前記バブル発生器に供給する
    気体供給手段と、前記液体を前記バブル発生器に供給す
    る液体供給手段とを備えたバブル発生装置における前記
    空気または所定成分の気体のバブルの発生状態を制御す
    るバブル発生制御方法を汎用コンピュータによって実行
    させるための情報を格納してなる情報記憶媒体であっ
    て、 前記空気または所定成分の気体の前記バブル発生器に対
    する供給流量の設定を入力する手順と、 前記液体の前記バブル発生器に対する供給流量の設定を
    入力する液体供給流量設定入力する手順と、 前記入力された気体供給流量の設定と、前記入力された
    液体供給流量の設定とに基づいて、前記空気または所定
    成分の気体と前記液体との供給流量および時間を組み合
    わせてなる制御パターンを記憶する手順と、 前記記憶されている複数種類の制御パターンのうちから
    1度に1種類の制御パターンを選択する手順と、 前記選択された制御パターンに則して、前記気体供給流
    量および前記液体供給流量を制御して、前記バブル発生
    器で発生させるバブルの大きさまたは量のうち少なくと
    もいずれか一方を制御する制御手順とを汎用コンピュー
    タによって実行させるための情報を格納してなることを
    特徴とする情報記憶媒体。
  19. 【請求項19】 処理対象の液体に空気または所定成分
    の気体を吹き込んで前記液体中に前記空気または所定成
    分の気体のバブルを発生させるバブル発生器と、前記空
    気または所定成分の気体を前記バブル発生器に供給する
    気体供給手段と、前記処理対象の液体中に溶存している
    前記空気または前記所定成分の気体とは異なるガスを気
    泡核としたバブルをキャビテーションによって発生させ
    て、そのガスを前記液体から抽出するキャビテーション
    発生手段と、前記液体を前記バブル発生器に供給する液
    体供給手段とを備えたバブル発生装置における前記空気
    または所定成分の気体のバブルの発生状態および前記液
    体からの前記ガスの抽出を制御するバブル発生制御方法
    を汎用コンピュータによって実行させるための情報を格
    納してなる情報記憶媒体であって、 前記バブル発生器に対する前記空気または所定成分の気
    体の供給を停止または所定の供給量以下に制限した状態
    で、前記キャビテーション発生手段によって前記ガスを
    気泡核としたバブルを発生させ、それに続いて、前記液
    体供給手段によって前記液体を前記バブル発生器に供給
    させながら前記気体供給手段からの前記空気または所定
    成分の気体の供給量を増加させて前記液体中に前記空気
    または所定成分の気体のバブルを発生させることで、そ
    のバブルの前記液体中での浮力による上昇によって前記
    ガスを気泡核としたバブルの上昇を促進させて、前記ガ
    スを気泡核としたバブルの前記液体の水面への移動を促
    進させるように、前記キャビテーション発生手段および
    前記気体供給手段ならびに前記液体供給手段を制御する
    制御手順を汎用コンピュータによって実行させるための
    情報を格納してなることを特徴とする情報記憶媒体。
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