JP2003169792A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JP2003169792A
JP2003169792A JP2001371043A JP2001371043A JP2003169792A JP 2003169792 A JP2003169792 A JP 2003169792A JP 2001371043 A JP2001371043 A JP 2001371043A JP 2001371043 A JP2001371043 A JP 2001371043A JP 2003169792 A JP2003169792 A JP 2003169792A
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ray tube
detector
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JP2001371043A
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English (en)
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Takayuki Nagaoka
孝行 長岡
Yasushi Miyazaki
宮崎  靖
Shigeyuki Ikeda
重之 池田
Takaaki Furubiki
孝明 古曳
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線源に対する力学的な負荷が小さく、か
つ、低騒音で、比較的安価な、高画質で高速のX線CT
装置を提供する。 【解決手段】 16本のX線管31及び、複数の検出器
32を、被検体30を取り囲む様に配置し、1スキャン
時間である0.3s内にX線管31を被検体30を中心
にして22.5°回転させ、1スキャン時間内に各X線
管31から45回X線を照射することによって、720
の投影データを取得し、X線管31がX線を照射するタ
イミングを示すタイムチャートに基づいて、X線管31
がX線を照射した位置を検出し、投影データの再編成を
行い、画像を再構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体断層像画像
を取得するX線CT装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】X線を利用して、被検体の内部断層面を
撮影するコンピュータトモグラフィ装置(X線CT装
置)は、既に、医療現場で広く利用されており、さら
に、螺旋スキャン型X線CT装置は、X線の照射中に、
被検体を搭載した寝台を移動することにより、被検体を
螺旋状にスキャンして広範囲にわたる撮影を可能にする
ものであり、大幅に検査時間を短縮し、検査能力は著し
く向上した。
【0003】また、被検体を螺旋状にスキャンしなが
ら、広範囲にわたる撮影及び、計測を行う螺旋スキャン
型X線CT装置のスキャン方式では、X線源と検出器を
スキャナ回転盤に搭載する。このスキャナ回転盤を連続
して回転させてスキャンする、機械スキャン方式の装置
が現在の主流である。また、X線管を高速に回転させ、
かつ、X線管に連続して電力を供給しなければならない
ため、スキャナの機械的強度や電力供給手段の信頼性等
の確保の点から、次のような方式が考えられている。 (1)検出器を被検体の全周に配置して、検出器を固定
し、この検出器の周りを一つのX線源を回転させてスキ
ャンする方式(Stationary/Rotate
(S−R方式))(医歯藥出版株式会社、医用放射線科
学講座13、放射線診断機器工学、239頁〜240
頁、2001年2月20日第1版第5刷発行参照)があ
る。このX線CT装置は、被検体の周囲に回転すること
ができる1本のX線管を設け、また被検体を取り囲む様
に複数の検出器を設け、1スキャン時間、すなわち、被
検体の1断面の投影データを取得するのに要する時間内
に、X線管を360°回転する。 (2)X線管及び検出器を含むX線撮影機構を複数組互
いに(180°+ファン角度)/2の角度だけ隔てて配
置して、これらを被検体の周囲に回転させる方式(特開
平4−22343号公報参照)。 (3)電子ビーム方式 X線源の回転を機械的に行わずに、電子ビームを制御し
て加速偏向させてターゲットリングに照射しX線を発生
させる方式で、50msec程度の超高速スキャン速度
の達成が可能(医歯薬出版株式会社、医用放射線科学講
座13、放射線診断機器工学、240頁〜241頁、2
001年2月20日第1版第5刷発行参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
X線CT装置は、従来の技術で、説明した項目(1)につ
いて、以下の問題がある。すなわち、1スキャン時間
で、重量物であるX線管を360°回転させる必要があ
り、1スキャン時間が0.3sであるとすると、X線管
の回転速度は1200°/sになる。そして、例えば、
X線管の回転速度が倍になると、遠心力は2乗で増加す
るため、遠心力は元の回転速度の時に比べて4倍にな
り、X線管に対する力学的な負荷が増大する。X線管
は、多くの部品から構成される構造体であり、大負荷を
繰り返し受けると部品間の位置ずれが起こるから、画質
が悪化するのみならず、最悪にはX線管が破損する可能
性がある。さらに、X線管の高速回転によって発生する
騒音は、X線CT装置による検査に影響を及ぼす恐れが
ある。
【0005】また、X線CT装置においては、スキャン
速度を高速化して、心臓などの速い動きを伴う臓器の検
査に対しても、対応可能にすることが望まれているが、
現在の方式においては、以下の理由で、スキャン速度の
高速化には限界がある。すなわち、X線管を高速に回転
させ、かつ、X線管に連続して電力を供給しなければな
らないため、スキャナの機械的強度や電力供給手段の信
頼性等の確保の点から、現時点では0.5秒/360度
より大幅な高速化は望めない。
【0006】また、従来の技術で、説明した項目(2)に
ついて、以下の問題がある。すなわち、X線管の回転に
含めて、検出器も回転させるために、発明が解決しよう
とする課題の項目(1)で説明したように、X線管の有す
る問題が、検出器についても、ほぼ同様に発生する。そ
の問題は、検出器に対する力学的負荷及び、騒音等であ
る。
【0007】そして、従来の技術で、説明した項目(3)
について、以下の問題がある。すなわち、電子線をスキ
ャンする装置を有するCT装置は、ガントリそのものが
一つの真空管となることから非常に高価な設備となり、
また真空に保持する空間が大きいことから維持管理の工
程が煩雑になる。さらに、X線管を用いた場合に比べ電
子線が進む行程が長距離になる為、電流を十分に確保で
きない。
【0008】本発明は、X線源に対する力学的な負荷が
小さく、かつ、低騒音で、比較的安価な、また、高画質
で、かつ、高速なX線CT装置を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を実現するた
めに、本発明においては、特許請求の範囲に記載するよ
うに構成している。すなわち、本発明は、請求項1に記
載のように、X線源を被検体を中心にして回転させると
ともに前記X線源からX線を照射し、検出器によって前
記被検体を透過したX線の減衰量を示す投影データを取
り込み、前記投影データに基づき、画像再構成手段によ
り画像を再構成し、表示手段により画像を表示するX線
CT装置において、複数の前記X線源及び、複数の前記
検出器を、前記被検体を取り囲む様に配置し、1スキャ
ン時間内に複数の前記X線源を、360°を前記X線源
の個数で除した角度以上回転させ、1スキャン時間内に
各前記X線源から複数回、X線を照射することによっ
て、前記投影データを取得することを特徴とするX線C
T装置を構成する。
【0010】また、本発明は、請求項2に記載のよう
に、請求項1の前記X線CT装置において、前記X線源
を第1のリングに支持し、前記検出器を第2のリングに
固定し、前記第1のリングの中心軸と前記第2のリング
の中心軸とを一致させ、前記X線源の前記中心軸方向の
中心線と前記検出器の中心軸方向の中心線とを一致させ
ず、前記X線源の一部と前記検出器の一部とが前記中心
軸方向に重なるようにしたことを特徴とするX線CT装
置を構成する。
【0011】また、本発明は、請求項3に記載のよう
に、請求項1または2の前記X線CT装置において、2
個以上の前記X線源から、同時に、X線を照射すること
によって前記投影データを取得することを特徴とするX
線CT装置を構成する。
【0012】また、本発明は、請求項4に記載のよう
に、請求項1、2または3の前記X線CT装置におい
て、前記X線源がX線を照射するタイミングを制御する
システムコントローラを具備して、前記X線源がX線を
照射した位置を検出し、前記投影データの再編成を行
い、前記画像を再構成することを特徴とするX線CT装
置を構成する。
【0013】また、本発明は、請求項5に記載のよう
に、請求項1〜4のいずれかの前記X線CT装置におい
て、X線の直接線が照射されない位置の前記検出器の出
力信号を用いて、散乱線を検出し、前記散乱線の補正を
行うことを特徴とするX線CT装置を構成する。
【0014】また、本発明は、請求項6に記載のよう
に、請求項1〜5のいずれかの前記X線CT装置におい
て、複数のスキャンによって得られた前記投影データを
利用して、前記被検体の1断面の画像を再構成すること
を特徴とするX線CT装置を構成する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態であ
る、X線CT装置の全体構成を示す図である。図1にお
いて、被検体30は寝台33上に横になり、X線CT装
置による検査を受ける。また、複数たとえば、16本の
X線管31及び、複数の検出器32が被検体30(寝台
33)を取り囲む様に配置され、X線管31で発生した
X線は、被検体30を通過し、検出器32により投影デ
ータを得る。X線管31は、電源35により、X線の曝
射、停止が行われる。
【0016】また、操作卓34により、寝台33、X線
管31、検出器32及び電源35が制御される。そし
て、操作卓34は、表示手段によって画面として、被検
体30の断層像画像を表示することができる。
【0017】そして、図2は、図1に示したX線CT装
置のX線管と検出器の制御機構を示す図である。図2に
示すように、X線CT装置の機械的構成は、装置の骨格
となる支持フレーム40と、支持フレーム40に固定さ
れた軸受42と、軸受42に回転可能に支持された回転
枠44と、回転枠44に直結した大プーリ47と、支持
フレーム40に固定されたモータ50と、モータ50の
モータ軸に固定された小プーリ49と、大プーリ47と
小プーリ49とを連結するベルト48と、回転枠44に
固定された複数のX線管31と、支持フレーム40に直
接固定されたリング43と、リング43内面の円周上に
配置された複数の検出器32によって構成される。動作
は、モータ50の回転によって、小プーリ49が回転
し、その回転をベルト48を介して大プーリ47に伝
え、かつ、大プーリ47に接続された回転枠44が回転
する。また、回転枠44に固定された複数のX線管31
は、回転枠44と共に回転しながらX線を照射する。照
射されたX線は、X線管31と対向する位置の検出器3
2により検出される。
【0018】次に、図3は、図2に示したX線CT装置
のX線管と検出器の構成を示す図である。図3に示すよ
うに、複数のX線管31がリング状に並んだX線管31
のリングと、リング状に配置した複数の検出器32のリ
ングとは、同軸にかつ、軸方向に位置の差を付けて配置
する。すなわち、検出器32とX線管31の配置は、次
の構造とする。 (1)被検体30の周囲を回転可能な回転枠44(第1
のリング)に所定の間隔を有して複数のX線管31を取
り付ける。 (2)検出器32の直径は、回転枠44の直径よりも小
さい。そして、被検体30を取り囲むように、複数の検
出器32を、支持フレーム40に配置したリング43
(第2のリング)に固定配置する。 (3)また、回転枠44の中心軸とリング43の中心軸
とが一致しており、X線管31の中心軸39方向の中心
線と検出器32の中心軸39方向の中心線とは一致して
おらず、X線管31の一部と検出器32の一部とが中心
軸39方向に重なっている。 (4)電源35(図1に図示)から複数のX線管31にX
線を発生するための電力を供給し、被検体30にX線を
照射し、被検体30を透過したX線を検出器32で検出
して、被検体30の全周に渡る透過X線データを収集し
て投影データを得る。
【0019】従って、この複数の検出器32のリングの
径は、X線管31のリングの径より小径であり、複数の
検出器32を複数のX線管31のリングの内側に入り込
むように配置する。このような、X線管31と検出器3
2の構造によって、検出器32が、ノイズのない投影デ
ータの取得が可能となり、高画質のX線CT装置が実現
する。
【0020】次に、図4は、図1に示したX線CT装置
の制御部を示す図である。図4に示すように、X線CT
装置のX線管31のスキャナ部は、複数のX線管31の
リングの回転角度を計測するエンコーダ61、X線を検
出する検出器32、X線管31を回転させるスキャナ駆
動部60から構成されている。また、システムコントロ
ーラ63は、エンコーダ61からの回転位置信号を基
に、スキャナ制御部62にスタート信号を出し、同時に
画像処理部64にスライス位置情報、取込タイミング情
報及び、X線管番号を通知する。
【0021】そして、X線管31に電力を供給する高圧
発生器66は、システムコントローラ63のタイミング
信号に基づいてパルス状の電圧を発生し、高圧分配器6
7がシステムコントローラ63の切換信号に応じて高圧
を指定のX線管31に供給する。
【0022】つまり、システムコントローラ63は、現
在のX線管31のリングの回転位置と、スキャンスター
トからの時間を基に、照射すべきX線管31を決定し、
決定したX線管31をオンし、同時に対向する有効な検
出器32の検出データの取り込みを画像処理部64に通
知する。この様にすることで、画像処理部64は、X線
が照射された位置と、それに対応する投影データを再編
成することが可能となり、通常のX線CT装置で言うと
ころの投影データを生成することができる。すなわち、
X線管31からX線を照射するタイミングを示すタイム
チャートに基づいて、X線管31がX線を照射した位置
を検出して、検出器32の投影データの再編成を行う。
この場合、確実に投影データの再編成を行うことができ
る。
【0023】また、コンソール65は、図4に示す各部
を操作する機能のものであり、X線CT装置の操作者の
操作をX線CT装置に伝えるマン・マシン機能を持ち、
そして、操作卓34の構成要素の一つである。
【0024】次に、図1〜図4に示したX線CT装置に
よる投影データの取得について説明する。すなわち、1
スキャン時間を0.3sとし、1スキャン時間内に16
本のX線管31のリングを22.5°(360°をX線
管31の本数16で除した角度)だけ回転し、1スキャ
ン時間内に720の投影データを取り込む。この場合、
16本のX線管31を0.5°回転する間に、図5に示
すように、16本のX線管31を1,2,……,16の
順序で点燈し、X線管31が22.5°回転するうちに
各X線管31からは、45回のX線を照射する。
【0025】そして、従来のX線CT装置では、1スキ
ャン時間(0.3s)の間に、角度0゜から360゜ま
でX線管31が1回転した時の投影データの数(サンプ
リング数)を720個とすると、時間間隔が約0.42m
s(=0.3s÷720)で、検出器32の投影データの
取り込みを行うことになる。その結果、X線管31は、
0.3sで1周分(360゜)の投影データは取得できる
が、X線管31の回転速度は1200°/s(=360゜
÷0.3s)と非常に高速である。
【0026】これに対して、図1〜図4に示したX線C
T装置においては、X線管31は、回転速度75°/s
(=22.5゜÷0.3s)で回転し、低速の回転速度で7
20個(=16×45)の投影データが得られる。この場
合のX線管31のスイッチング周波数は2.4kHzで
ある。
【0027】また、サンプリング方向の投影データは、
時間的には飛び飛びの投影データになるが、画像再構成
の為には、投影データが取得された検出器32の位置が
判明すれば良いので、投影データの再編成は可能であ
る。
【0028】このように、X線管31を、従来のX線C
T装置と比較して、1/16という、低速の回転速度で
回転させることが可能となり、X線管31に対する力学
的な負荷が小さく、かつ、低騒音のX線CT装置が実現
する。
【0029】なお、1スキャン時間内に22.5゜の倍
数の角度だけ16本のX線管31のリングを回転しても
よい。この場合には、X線管31のX線照射時間を長く
することができるから、被検体30の断層像画像のコン
トラストが良好となる。
【0030】次に、16本のX線管のうちの、3本のX
線管を同時にオンする例を説明する。図6は、図4に示
した制御部によるタイムチャートである。図6に示すよ
うに、1スキャン時間(0.3s)の間に、角度0°か
ら360゜までの必要な投影データの数を720とする
と、X線管31が、16本(No.1〜16)の場合、
X線管31のオン/オフを示すタイムチャートは、1つ
の区間に於いて、A〜Pを繰り返す。そして、図6の斜
線に示したように、例えば、No.1とNo.5及び、N
o.10のX線管31を同時にオンすれば、1区間に4
8(=16×3)の投影データが取得できるので、区間数
は15区間(=720÷48)となる。この結果、1区間
の角度は、1.5°(=360゜÷(16×15))とな
り、1区間の時間は、20ms(300÷15)となる。
【0031】また、現在のX線管31の回転位置と、ス
キャンスタートからの時間を基に、照射すべきX線管3
1の方向を検出し、決定したX線管31をオンし、同時
に対向する有効な検出器32の投影データの取り込みを
画像処理部64に通知する。この様にすることで、画像
処理部64は、X線が照射した位置と、それに対応する
投影データを再編成することが可能となり、被検体30
の断層像画像を再構成することができる。
【0032】このように、3本のX線管31を同時にオ
ンしたときには、1サンプル当りの時間周期は0.42
msであるが,X線管31のスイッチング周波数は0.
8kHzであり、X線管31のスイッチング周波数を小
さくすることができる。また、スイッチング周波数を例
えば、2.4kHzまで上昇させれば、同一のスキャン
時間0.3sで、サンプリング数2160個(=720×
2.4kHz÷0.8kHz)という分解能の高い画質が
得られる。
【0033】さらに、図6に示したタイムチャートは、
X線管31の本数、スイッチング周波数、スキャン時間
及び、投影データの数をパラメータとして設定し、X線
管31のオン/オフ及び、回転速度を制御することがで
きる。
【0034】一方、螺旋撮影では、被検体30の寝てい
る寝台33が、移動しながら撮影を行う。そのため、X
線CT装置本体から見ると、撮影中に被検体30が移動
していることになる。X線CT装置における画像再構成
手段は、ラドン変換の理論を利用しており、基本的に
は、静止している被検体30の断面情報を得るための手
段である。この画像再構成手段を、螺旋撮影した投影デ
ータに、そのまま適用すると、画像は被検体30の動き
によって著しく乱れる。
【0035】そこで、螺旋撮影の場合は、図6に示した
タイムチャートを2回以上、繰り返すことによって得ら
れた投影データ(X線CT装置の検出器32によって検
出されたデータ)、すなわち、複数のスキャンによって
得られた投影データを利用して、被検体30の1断面の
被検体断層像画像を再構成することにより、被検体30
の動きに関する画像上の乱れを、低減することができ
る。
【0036】次に、図7により散乱線の補正について説
明する。X線管31AからX線を照射したときに、被検
体30で発生した散乱線20は、X線管31Aからの直
接線21が入射する検出器32A以外の検出器、すなわ
ち、X線の直接線21が照射されない位置の検出器、例
えば、検出器32Bに入射する。したがって、X線の直
接線21が照射されない位置の検出器32Bの出力信号
を用いて、散乱線20を検出し、X線管31AからX線
を照射したときの、投影データの散乱線20についての
補正を行う。
【0037】この図7の実施の形態によって、散乱線を
補正した高画質のX線CT装置が実現する。
【0038】なお、実施の形態では、X線管の数を、1
6本で説明したが、X線管の本数が異なる場合でも、同
様の効果が得られる。また、X線管の数を、nを整数と
する3n±1とするのが望ましい。さらに、X線CT装
置に使用するX線管は、X線源の一つの実施形態であ
り、X線管に限定されず、放射線源(ラジオアイソトー
プ)等でも、同様な効果が得られることは明らかであ
る。
【0039】
【発明の効果】本発明の実施によって得られる効果を各
請求項ごとに説明する。
【0040】まず、請求項1の発明においては、複数の
X線源を、比較的低速で回転させることが出来るから、
X線源に対する力学的な負荷が小さく、かつ、低騒音
で、比較的安価な、また高画質で、高速のX線CT装置
が実現する。
【0041】また、請求項2の発明においては、X線源
と検出器の設置を、回転の中心軸方向に部分的に一致さ
せることで、隣接する検出器に影響を与えないので、ノ
イズの少ない高画質のX線CT装置が実現する。
【0042】また、請求項3の発明においては、複数の
X線源を同時に照射させることによって、X線源のスイ
ッチング周波数が小さいX線CT装置が実現する。
【0043】また、請求項4の発明においては、確実に
投影データの再編成を行うことができるX線CT装置が
実現する。
【0044】また、請求項5の発明においては、X線の
直接線が照射されない位置の検出器の出力信号を用い
て、散乱線を検出し、散乱線の補正を行うことで、非常
に高画質のX線CT装置が実現する。
【0045】また、請求項6の発明においては、複数の
スキャンを行うことで、被検体の動きに関する画像上の
乱れを低減することが可能なX線CT装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である、X線CT装置の全
体構成を示す図である。
【図2】図1に示したX線CT装置のX線管と検出器の
制御機構を示す図である。
【図3】図2に示したX線管と検出器の構成を示す図で
ある。
【図4】図1に示したX線CT装置の制御部を示す図で
ある。
【図5】図3に示したX線管の点燈順序を示す図であ
る。
【図6】図4に示した制御部によるタイムチャートであ
る。
【図7】図1に示したX線CT装置の散乱線補正の説明
図である。
【符号の説明】
30…被検体 31…X線管 32…検出器 33…寝台 34…操作卓 35…電源 38…オフセット 39…中心軸 40…支持フレーム 42…軸受 43…リング 44…回転枠 47…大プーリ 48…ベルト 49…小プーリ 60…スキャナ駆動部 61…エンコーダ 62…スキャナ制御部 63…システムコントローラ 64…画像処理部 65…コンソール 66…高圧発生器 67…高圧分配器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 重之 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 (72)発明者 古曳 孝明 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 Fターム(参考) 4C093 AA22 BA04 CA18 CA27 CA39 CA50 EA02 EA06 EB18 EB19 FC26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線源を被検体を中心にして回転させると
    ともに前記X線源からX線を照射し、検出器によって前
    記被検体を透過したX線の減衰量を示す投影データを取
    り込み、前記投影データに基づき、画像再構成手段によ
    り画像を再構成し、表示手段により画像を表示するX線
    CT装置において、複数の前記X線源及び、複数の前記
    検出器を、前記被検体を取り囲む様に配置し、1スキャ
    ン時間内に複数の前記X線源を、360°を前記X線源
    の個数で除した角度以上回転させ、1スキャン時間内に
    各前記X線源から複数回、X線を照射することによっ
    て、前記投影データを取得することを特徴とするX線C
    T装置。
  2. 【請求項2】請求項1の前記X線CT装置において、前
    記X線源を第1のリングに支持し、前記検出器を第2の
    リングに固定し、前記第1のリングの中心軸と前記第2
    のリングの中心軸とを一致させ、前記X線源の前記中心
    軸方向の中心線と前記検出器の中心軸方向の中心線とを
    一致させず、前記X線源の一部と前記検出器の一部とが
    前記中心軸方向に重なるようにしたことを特徴とするX
    線CT装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2の前記X線CT装置にお
    いて、2個以上の前記X線源から、同時に、X線を照射
    することによって前記投影データを取得することを特徴
    とするX線CT装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3の前記X線CT装置
    において、前記X線源がX線を照射するタイミングを制
    御するシステムコントローラを具備して、前記X線源が
    X線を照射した位置を検出し、前記投影データの再編成
    を行い、前記画像を再構成することを特徴とするX線C
    T装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかの前記X線CT装
    置において、X線の直接線が照射されない位置の前記検
    出器の出力信号を用いて、散乱線を検出し、前記散乱線
    の補正を行うことを特徴とするX線CT装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかの前記X線CT装
    置において、複数のスキャンによって得られた前記投影
    データを利用して、前記被検体の1断面の画像を再構成
    することを特徴とするX線CT装置。
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