JP2003169773A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2003169773A
JP2003169773A JP2001371737A JP2001371737A JP2003169773A JP 2003169773 A JP2003169773 A JP 2003169773A JP 2001371737 A JP2001371737 A JP 2001371737A JP 2001371737 A JP2001371737 A JP 2001371737A JP 2003169773 A JP2003169773 A JP 2003169773A
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circuit board
electronic component
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plug
insulating
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JP2001371737A
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Yutaka Tatsuno
裕 龍野
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気接点、基板を含む電気回路をオートクレー
ブ等の環境から確実に保護し、かつ簡単な組立てを実現
する内視鏡装置を提供すること。 【解決手段】プラグ7aは、電子内視鏡1の挿入部2に
内蔵された撮像素子から出力される撮像信号等を伝送す
る信号線7bが電気的に接続され、各種電子部品25を
実装したプリント基板20と、プリント基板20の実装
面の凹凸に対応する凹凸面を有形成した、信号ケーブル
7との接続部を含むプリント基板20を一体的に挟持す
る、耐熱性を有する一対の絶縁構造体71、72とを具
備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートクレーブ滅
菌の可能な内視鏡装置、特に、撮像素子から出力される
撮像信号等を伝送する信号線を内挿した信号ケーブルに
設けられる内視鏡用コネクタ装置を有する内視鏡装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、体腔内に細長の挿入部を挿入
することにより、体腔内臓器等を観察したり、必要に応
じて処置具チャンネル内に挿通した処置具を用いて各種
治療処置を行える内視鏡が広く利用されている。この内
視鏡には、撮像手段として電荷結合素子(CCD)等の
撮像素子を用いた電子内視鏡がある。
【0003】前記電子内視鏡の滅菌方法の1つに、高温
水蒸気滅菌(以下オートクレーブ)がある。前記電子内
視鏡では先端部に湿気等の水分がわずかでも侵入する
と、対物光学系に内側から曇りが生じる不具合や、固体
撮像素子のカラーフィルター等を劣化させる等の不具合
が発生する。また、固体撮像素子と信号線とを電気的に
接続する接続端子等を腐蝕させたり、短絡させるおそれ
がある。そのため、オートクレーブ滅菌の際、湿気等の
水分が内視鏡内部に侵入して、内視鏡内部に配設された
各構成部材の劣化等を防止するための手段が種々提案さ
れている。
【0004】また、本出願人は特願2001−1202
7号に内視鏡用の各種装置において、滅菌環境に曝され
るコネクタや装置内に、回路・基板を内蔵した内視鏡用
コネクタ装置を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、蒸気対
策を行うために、回路等を完全な気密パッケージ内に設
ける方法では、外形が大きくなること、組立途中での各
種調整或いはチェック、修理が難しいこと、特殊な電気
接点部が必要になる等の不具合があり、気密接合技術と
その製造上の理由からより簡単な構成が望まれている。
【0006】このため、シリコンやフッ素を主成分にし
たコーティング剤を用いることも考えられるが、圧力変
化を伴う蒸気に対する安定性に欠けるばかりでなく、耐
久性が不足するという不具合がある。
【0007】また、コネクタ内部の空間に水蒸気が残留
すると、この残留水蒸気が結露する可能性がある。この
ため、内部空間を可能な限りなくすために樹脂封止を充
填する構造も示されているが、これには以下の不具合が
ある。
【0008】(1)封止樹脂の硬化条件(温度、収縮)
で各種電子部品、素子の破壊が生じたり、硬化時に半田
が外れるおそれある。このため、使用可能な電子部品に
制限が生じる。
【0009】(2)組み込んだ後、封止樹脂を充填して
硬化させるため、硬化するまでの組立てを中断しなけれ
ばならない。
【0010】(3)硬化後の分解が難しい。すなわち、
修理ができないのでユニット交換になる。
【0011】(4)封止樹脂を充填する際、空洞部であ
る「す」が形成されたり、封止樹脂がはみ出ないように
するため作業が難しく、歩留り低下、修正が発生する。
【0012】(5)従来、基板、回路保護で使用されて
いたポリイミドやポリウレタン等のホットメルト法では
高圧蒸気によって加水分解が起きてしまう。このため、
使用不可となる。
【0013】(6)寸法を規制するために、外形を規定
して充填する場合、充填部の外に枠部材を設ける必要が
ある。この枠部材を設けないと、充填硬化の際、形状が
不安定になり、仕上がり寸法も一定しないという不具合
がある。
【0014】なお、このような不具合はコネクタ装置内
部のみに限られるものではなく、オートクレーブ滅菌の
可能な内視鏡装置内で、電気接点、基板を含む電気回路
を有する部分であれば、何れでも生じる可能性がある。
【0015】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、電気接点、基板を含む電気回路を簡単な構成でオ
ートクレーブ滅菌の環境から保護できる内視鏡装置を提
供することを目的にしている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡装置は、
オートクレーブ滅菌可能に構成された、内視鏡像を取得
する第1の電子部品を内蔵した内視鏡本体部と、前記第
1の電子部品と電気的に接続される第2の電子部品を実
装して実装面が凹凸形状の回路基板と、この回路基板に
実装された第2の電子部品に適合可能に形成された凹部
を有し、この凹部内に前記第2の電子部品を配置した状
態にして、前記回路基板を挟持して収納する絶縁性材料
で形成した一対の絶縁構造体とを具備している。
【0017】また、オートクレーブ滅菌可能に構成され
た、内視鏡像を取得する第1の電子部品を内蔵した内視
鏡本体部と、前記第1の電子部品と電気的に接続される
第2の電子部品を実装して実装面が凹凸形状の回路基板
と、この回路基板に実装された第2の電子部品に適合可
能に形成された凹部を有し、この凹部内に前記第2の電
子部品を配置した状態にして、前記回路基板を挟持して
収納する耐熱性を有する絶縁性弾性材料で形成した一対
の弾性絶縁構造体と、これら一対の弾性絶縁構造体を互
いに圧接して、この弾性絶縁構造体を回路基板に密着さ
せた状態にして、回路基板及び弾性絶縁構造体を一体的
に挟持して収納するパッケージ部材とを具備している。
【0018】そして、前記回路基板と前記絶縁構造体又
は、前記回路基板と前記弾性絶縁構造体とを密着させた
とき生じる空隙に、弾性を有する充填材料を充填して充
填部を設けている。
【0019】これらの構成によれば、凹部を設けた絶縁
構造体で回路基板を挟持することによって、回路基板の
表面まで蒸気が侵入することが阻止されるとともに、内
視鏡装置内の不要な空隙が減少する。
【0020】また、回路基板を挟持した弾性絶縁構造体
をパッケージ部材で挟持することによって、回路基板の
表面まで蒸気が侵入すること及び、内視鏡装置内の不要
な空隙が大幅に減少する。
【0021】そして、弾性を有する充填材料を充填する
ことで、空隙がほぼなくなって、蒸気による直接のアタ
ックがなくなる。」
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図5は本発明の第1実
施形態に係り、図1は先端部に撮像素子を内蔵した電子
内視鏡を説明する図、図2は内視鏡用コネクタ装置を説
明する平面図、図3は内視鏡用コネクタ装置を説明する
側面図、図4は内視鏡装置を説明する分解斜視図、図5
は内視鏡の接眼部に接続され、内視鏡画像をモニタ画面
上に表示させる撮像素子を内蔵したTVカメラを説明す
る図である。
【0023】図1に示すように電子内視鏡1は、例えば
体腔内等に挿入可能な細長の挿入部2を有している。こ
の挿入部2は、先端側から順に、第1の電子部品として
の撮像素子2dを内蔵した硬性な先端部2a、複数の湾
曲駒を連接して上下左右方向に湾曲可能な湾曲部2b、
可撓性を有する可撓管部2cを連設して構成されてい
る。
【0024】前記挿入部2の手元側端部には把持部を兼
ねた操作部3が設けられており、前記挿入部2と、この
操作部3とを含めていわゆる内視鏡本体部が形成されて
いる。この操作部3には前記湾曲部2bを湾曲操作する
湾曲操作ノブ3a等が設けられている。
【0025】前記操作部3の基端部からは図示しない信
号ケーブル、ライトガイドファイバ等を内挿したユニバ
ーサルコード4が延出している。このユニバーサルコー
ド4の基端部には、照明光を供給する、外部装置である
光源装置5に着脱自在な光源コネクタプラグ6aを突出
した内視鏡光源コネクタ6が設けてある。
【0026】この内視鏡光源コネクタ6の側部からは電
気ケーブル7が延出している。この電気ケーブル7の基
端部には、前記撮像素子2dを駆動する第2の電子部品
としての駆動回路、撮像素子2dで光電変換された被写
体の電気信号を映像信号に処理する信号処理回路等を備
えた、外部装置であるカメラ・コントロール・ユニット
(以下CCUと記載する)8のレセプタクル8aに着脱
自在に電気的に接続される内視鏡装置となるプラグ7a
が設けてある。
【0027】図2ないし図4に示すように前記プラグ7
aは、前記レセプタクル8aに接続される接点部10
と、撮像素子2dを駆動する駆動回路などを有する回路
基板であるプリント基板20と、このプリント基板20
を電磁シールドする極薄な金属材で形成したシールドケ
ース30と、前記プラグ7aの外装を形成する樹脂製で
ケース形状のパッケージ部材となるプラグ本体部40
と、前記接点部10と前記プラグ本体部40との間を防
水構造にするOリング等の防水部材50と、前記電気ケ
ーブル7の接続部分をクランプ固定するフェルール61
と、プラグ本体部40と電気ケーブル7との間を防水構
造にしてプラグ7aの後端部を形成するプラグ後端部6
2とで主に構成されている。
【0028】前記接点部10は、例えばポリフェニルサ
ルフォン等のオートクレーブ耐性を有する樹脂製の本体
11と、この本体11に一体的に配置され、前記レセプ
タクル8aに設けられている図示しない接点端子と電気
的に接続される複数の板状接点部材12と、前記本体1
1の外周の基端側部を略全周に渡って囲むように配置さ
れたシールド板13とで構成され、本実施形態において
は前記板状接点部材12及びシールド板13を本体11
に対してインサート成形によって一体に形成している。
なお、前記シールド板13は、前記プラグ7aを組み立
てたとき、前記シールドケース30と電気的に接続され
るようになっている。
【0029】前記接点部10の厚さ寸法は、プラグ本体
部40の厚さよりも薄く、幅寸法についても狭く形成さ
れている。また、前記接点部10の上下両面及び左右両
面は、いずれも略平面形状であり、それぞれの面同士は
互いに略平行な面として形成されている。さらに、前記
接点部10の上面又は下面、或いは上下両面は、複数の
板状接点部材12を配置した、接点面12aとして構成
されている。なお、前記接点部10の樹脂製の本体11
と、板状接点部材12及びシールド板13との間は水密
である。
【0030】前記接点部10の基端部所定位置には、前
記プリント基板20の一端部が係入配置される凹部が設
けられており、この凹部を介して前記プリント基板20
の第1パターン21と、前記接点部10の板状接点部材
12とが電気的に接続されるようになっている。
【0031】前記プリント基板20には前記第1パター
ン21の他に、前記先端部2aに設けられている撮像素
子2dを駆動する駆動回路等を形成する回路部23と、
電気ケーブル7の複数の信号線7bが半田付けされる第
2パターン22(或いは図示しないスルーホール)と、
前記シールドケース30と電気的に接続されるGNDパ
ターン24とが設けられている。なお、前記回路部23
には複数の第2の電子部品である各種電子部品25が実
装されている。
【0032】前記プリント基板20の上下両面側にはポ
リフェニルサルフォン等の耐熱性を有する絶縁体で形成
された一対の絶縁構造体71,72が挟持配設されるよ
うになっている。これら絶縁構造体71,72の内側面
は、前記回路部23に搭載されている各種電子部品25
の凹凸形状に略一致した形状であるとともに、前記接点
部10及び接続状態の信号線7bとの接触・干渉を避け
る形状になっている。そして、これら絶縁構造体71,
72の外表面の形状は、前記シールドケース30内の空
間を略埋め尽くすように配置される形状になっている。
【0033】具体的には、前記絶縁構造体71,72の
外周面側形状は、前記シールドケース30内に略密着状
態で収納される形状であり、これに対して内周面側形状
は前記回路部23に実装された電子部品が配置される凹
部73を設けて、前記プリント基板20の表面に略密着
するように形成されている。
【0034】前記プラグ本体部40の前面には第1ビス
9aがねじ込まれるねじ部41が形成されている。ま
た、前記プラグ本体部40には基板配置凹部42が設け
られている。したがって、組立時、この基板配置凹部4
2内にシールドケース30で覆ったプリント基板20を
挿入配置した後、接点部10をプラグ本体部40の所定
位置に配置させた状態で、前記第1ビス9aをねじ部4
1に螺合していくことによって、接点部10とプラグ本
体部40とが一体的に締結固定されてプラグ7aが構成
される。
【0035】このとき、前記プリント基板20とそれぞ
れの絶縁構造体71,72との間及び、シールドケース
30とそれぞれの絶縁構造体71,72との間に空隙が
ほとんどなくなった状態になる。
【0036】なお、前記絶縁構造体71,72は、切削
加工品又は成形加工品のいずれであってもよい。また、
前記絶縁構造体71,72と、プリント基板20及びシ
ールドケース30との空隙に弾性接着剤等を充填してさ
らに空隙を略なくす構造にしてもよい。さらに、前記絶
縁構造体71,72をシリコーンゴム等の弾性体で形成
してもよい。このことにより、弾性体で形成されたの絶
縁構造体71,72がプリント基板20等に密着して空
隙をなくすことができる。
【0037】又、本実施形態においては内視鏡装置を、
電子内視鏡1のユニバーサルコード4の基端部に設けた
プラグ7aとしているが、内視鏡装置はプラグ7aに限
定されるものではなく、図5に示すように光学式の内視
鏡80の接眼部81に着脱自在に配設される図示しない
撮像素子82aを備えたカメラヘッド82を有する内視
鏡カメラ83の信号ケーブル84の基端部設けられたプ
ラグ85であってもよい。符号86は光源装置5の照明
光を内視鏡80に伝送するライトガイドケーブルであ
る。
【0038】本実施形態のプラグ7aのオートクレーブ
滅菌時の作用を説明する。電子内視鏡1のオートクレー
ブを開始すると、例えば135℃の高圧飽和水蒸気がプ
ラグ7aの完全に気密でない空間に入り込んでくる。こ
のとき、プリント基板20を狭持被覆する絶縁構造体7
1,72の外形がシールドケース30内を埋めつくす大
きさであるのでシールドケース30と絶縁構造体71,
72との間にはごく僅かな量の水蒸気しか浸入しない。
【0039】また、プリント基板20を狭持被覆する絶
縁構造体71,72の内面形状が、電子部品25を搭載
したプリント基板20の表面形状に略一致した形状であ
るのでプリント基板20と絶縁構造体71,72との間
にもごく僅かな量の水蒸気しか浸入しない。
【0040】特に、弾性接着剤を絶縁構造体71,72
と、プリント基板20、シールドケース30との空隙に
充填する構造をとている場合及び、弾性体で形成した絶
縁構造体71,72を圧接する場合には、空隙が形成さ
れ難いことから水蒸気が浸入することが阻止される。
【0041】つまり、前記絶縁構造体71、72は、前
記プリント基板20の回路部23に対して、この回路部
23を覆って水蒸気のダメージが直接的に作用すること
を防止する干渉構造体になっている。
【0042】このように、プリント基板を所定形状の絶
縁構造体で狭持し、回路部との間の空隙をほとんどなく
してプラグを構成することによって、オートクレーブ滅
菌等の水蒸気環境下にプラグを曝した場合に、プラグの
電気回路に水蒸気が接すること及び水蒸気が残留するこ
とをほとんどなくすとこができる。
【0043】このことによって、侵入する水蒸気や結露
の発生によって電気回路が腐食によってダメージを受け
ることが確実に防止される。
【0044】また、プリント基板組立て後、樹脂等によ
って一体にする構造のとき発生していた、樹脂の硬化条
件(温度、収縮)による部品破壊、素子破壊や、硬化時
の外力によって半田が外れる等の不具合が皆無になるば
かりでなく、オートクレーブの温度変化に対応可能な範
囲で使用可能な電子部品、素子が増加する。
【0045】さらに、組立て及び分解が容易であるた
め、組立て作業の短縮化、歩留りの向上を図れるととも
に、小単位での修理対応が可能になる。
【0046】又、枠部材を不要にして所定強度を得られ
るとともに、GNDやパターン部をマスキングする対策
を不要にすることができる。
【0047】図6は本発明の第2実施形態にかかるプラ
グの他の構成を説明する図である。図に示すように本実
施形態のプラグ7Aにおいては、プラグ本体部40A
を、シールドケース30等を収納するベース部43と、
このベース部43に被せられる蓋部44とに分割してい
る。この蓋部44は、締結ビス9bによって前記ベース
部43に一体的に締結固定されてプラグ本体部40Aを
構成する。
【0048】なお、シールドケース30とベース部43
との間の空隙を弾性接着剤で埋める構造としてもよい。
その他の構成は前記第1実施形態と同様であり、同部材
には同符合を付して説明を省略する。
【0049】このように、プラグ本体部をベース部と蓋
部とで構成して、締結ビスによって一体構造にしたこと
によって、シールドケース全体の配置を視認して組立て
をを行えるので、組立作業性の向上を図ることができ
る。特に、シールドケースとプラグ本体部との間に弾性
接着剤を充填する作業をより確実かつ迅速に行うことが
できる。
【0050】なお、本実施形態においては絶縁構造体7
1,72を弾性体で形成するとともに、重量がかさむシ
ールドケース30を薄肉に形成し、プラグ本体部40A
のベース部43と蓋部44との締結時に前記絶縁構造体
71,72を押圧固定する構造にすることによって、プ
ラグ7Aの軽量化を図れる。その他の作用及び効果は前
記実施形態と同様である。
【0051】図7は本発明の第3実施形態にかかるプラ
グの別の構成を説明する図である。図に示すように本実
施形態のプラグ7Bにおいては、前記プラグ本体部40
のベース部43及び蓋部44の内側形状を、回路部23
に搭載されている各種電子部品25の凹凸形状に略一致
した形状で形成するとともに、前記接点部10及び接続
状態の信号線7bとの接触・干渉を避ける形状にした係
合面45を形成している。加えて、前記ベース部43及
び蓋部44に前記シールドケース30に相当するシール
ド層46を一体成形にて形成している。
【0052】このことにより、上述した実施形態に示し
たシールドケース30の内側と外側とに形成される空隙
がなくなるので、この空隙を埋める作業が不要になる。
その他の構成及び作用は前記第2実施形態と同様であ
り、同部材には同符合を付して説明を省略する。
【0053】このように、シールドケースを形成する代
わりに、シールド層を一体成形したベース部及び蓋部を
使用することによって、プラグの構成を単純化して、プ
ラグの組立性を大幅に向上させることができる。その他
の作用及び効果は前記実施形態と同様である。
【0054】ところで、撮像ユニットにおいても組立て
及び分解が容易な気密を保持する撮像ユニット構造が望
まれていた。
【0055】図8の撮像ユニットの構成を説明する図を
参照して撮像ユニットの構成及び作用を説明する。本実
施形態の撮像ユニット100には、対物レンズ113、
第1の電子部品としての固体撮像素子115、この固体
撮像素子115の駆動回路を形成する第2の電子部品と
しての電子部品121等が設けられている。
【0056】撮像ユニット100を構成するカバー窓1
11は、先端枠112に半田、ろう付け等で気密に接合
されている。このカバー窓111の基端面にはレンズ枠
114に配置された対物レンズ113が臨まれている。
この対物レンズ113の後方側にはマスク119が中間
枠118に固定された状態で配置されている。このマス
ク119の後方側には固体撮像素子115、固体撮像素
子カバーガラス120及びカバーレンズユニット116
が接合配置されている。
【0057】前記固体撮像素子115は、駆動回路等を
形成する第1基板122の外周端部に設けられた図示し
ないパターン部及び信号線7bが電気的に接続された第
2基板123の外周端部に設けられた図示しないパター
ン部に接続ピン124を介して電気的に接続されてい
る。
【0058】前記固体撮像素子115と前記固体撮像素
子カバーガラス120とは接合後、この固体撮像素子1
15の周辺部に少なくとも補強接着による補強接着層1
25が設けられいてる。
【0059】前記固体撮像素子カバーガラス120の外
周面を撮像枠117に対して気密に接合されており、こ
の撮像枠117は中間枠118に対して気密に接合され
ている。また、先端枠112と中間枠118とは、対物
レンズ113とカバーレンズユニット116とを含めた
固体撮像素子115との間で光軸に沿って焦点調整を行
った後、気密に接合されている。
【0060】前記信号線7bを含む電気ケーブル7と撮
像枠117とは、内部形状を前記固体撮像素子115、
第1基板122、第2基板123、接続ピン124、信
号線7b及び電気ケーブル7の形状に略一致して形成し
た、電気ケーブル7の軸方向に対して少なくとも2分割
して形成された絶縁構造体126で覆われている。
【0061】なお、前記絶縁構造体126は、上述した
実施形態と同様、耐熱樹脂であっても、耐熱弾性体であ
ってもよい。また、2重構造にして、内側面を内容物の
形状に沿って形成して分割した耐熱弾性構造部材127
とし、その外側を耐熱樹脂で出来た絶縁構造体128と
してもよい。
【0062】このように、撮像ユニットに固体撮像素
子、第1基板、第2基板、接続ピン、信号線及び電気ケ
ーブルの形状に略一致して面を有する絶縁構造体を使用
することで、弾性接着剤を充填する構造に比べ、組立
性、修理性を大きく向上させることができる。
【0063】このことによって、非常に細い信号線が用
いられている撮像ユニットでは、信号線の断線等が生じ
易いという不具合があったが、分解可能な構造をとるこ
とによって、カバー窓、対物レンズ、カバーレンズユニ
ット、固体撮像素子、各種枠体を調整済みの状態で再利
用することが可能になる。
【0064】図9の撮像ユニットの他の構成を説明する
図を参照して撮像ユニットの構成及び作用を説明する。
図に示すように本実施形態の撮像ユニット100Aに
は、対物レンズ113と、この対物レンズ113を保持
するレンズ枠114の後方に固体撮像素子115及びこ
の固体撮像素子115を保持する撮像枠117とが設け
られている。
【0065】前記撮像枠117と前記先端枠112とは
固体撮像素子115と対物レンズ113との焦点調整後
に気密に接合される。また、固体撮像素子115を基端
にして、カバー窓111と先端枠112と撮像枠117
とで気密パッケージを構成する。
【0066】前記固体撮像素子115の電気ケーブル7
側の基端部には固体撮像素子115と電気的に接続され
る駆動回路等を搭載したプリント基板129が接続され
ている。このプリント基板129には各種電子部品が実
装されている。
【0067】前記電気ケーブル7の端部には、前記実施
形態と同様、フェルール61が電気ケーブル7のシール
ド編組みを巻き込んでカシメられている。このフェルー
ル61にはフランジ状の凸部61aが設けられていて、
この凸部61aの外側に接触した状態でシールドケース
130が設けられている。
【0068】前記シールドケース130の内面側には、
プリント基板129に実装された電子部品の形状に沿わ
せて形成した図8に示した実施形態同様な平面を有する
絶縁構造体131がプリント基板129の平面部方向に
対して2分割して設けられている。
【0069】本実施形態の構成においては、外側の構造
体を非絶縁物として電気的シールドを強化している。つ
まり、シールドケースが内部の絶縁構造体の保護及び電
気的なシールドを兼ねるので、ノイズに強い撮像ユニッ
トを簡潔に構成することができる。
【0070】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0071】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0072】(1)オートクレーブ滅菌可能に構成され
た、内視鏡像を取得する第1の電子部品を内蔵した内視
鏡本体部と、前記第1の電子部品と電気的に接続される
第2の電子部品を実装して実装面が凹凸形状の回路基板
と、この回路基板に実装された第2の電子部品に適合可
能に形成された凹部を有し、この凹部内に前記第2の電
子部品を配置した状態にして、前記回路基板を挟持して
収納する絶縁性材料で形成した一対の絶縁構造体と、を
具備するオートクレーブ滅菌に対応した内視鏡装置。
【0073】(2)オートクレーブ滅菌可能に構成され
た、内視鏡像を取得する第1の電子部品を内蔵した内視
鏡本体部と、前記第1の電子部品と電気的に接続される
第2の電子部品を実装して実装面が凹凸形状の回路基板
と、この回路基板に実装された第2の電子部品に適合可
能に形成された凹部を有し、この凹部内に前記第2の電
子部品を配置した状態にして、前記回路基板を挟持して
収納する耐熱性を有する絶縁性弾性材料で形成した一対
の弾性絶縁構造体と、これら一対の弾性絶縁構造体を互
いに圧接して、この弾性絶縁構造体を回路基板に密着さ
せた状態にして、回路基板及び弾性絶縁構造体を一体的
に挟持して収納するパッケージ部材と、を具備したオー
トクレーブ滅菌可能な内視鏡装置。
【0074】(3)前記回路基板と前記絶縁構造体又
は、前記回路基板と前記弾性絶縁構造体とを密着させた
とき生じる空隙に、弾性を有する充填材料を充填して充
填部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に
記載の内視鏡装置。
【0075】(4)電子内視鏡の挿入部に内蔵された撮
像素子又は、光学式内視鏡の接眼部に取り付けられる内
視鏡用撮像装置に内蔵された撮像素子から出力される撮
像信号等を伝送する信号線が電気的に接続され、各種電
子部品を実装した回路基板と、この回路基板の実装面の
凹凸に対応する凹部を有し、前記信号ケーブルとの接続
部を含む前記回路基板を一体的に挟持する、耐熱性を有
する一対の絶縁構造体と、を具備する内視鏡装置。
【0076】(5)電子内視鏡の挿入部に内蔵された撮
像素子又は、光学式内視鏡の接眼部に取り付けられる内
視鏡用撮像装置に内蔵された撮像素子から出力される撮
像信号等を伝送する信号線が電気的に接続され、各種電
子部品を実装した回路基板と、この回路基板の実装面の
凹凸に対応する凹部を有する耐熱性を有する一対の弾性
絶縁構造体と、前記弾性絶縁構造体を圧接し、前記信号
ケーブルとの接続部を含む前記回路基板を一体的に挟持
するパッケージ部材と、を具備する内視鏡装置。
【0077】(6)前記回路基板と前記絶縁構造体との
空隙又は、前記回路基板と前記弾性絶縁構造体との間に
弾性充填材を封止した付記1又は付記2に記載の内視鏡
装置。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
気接点、基板を含む電気回路を簡単な構成でオートクレ
ーブ滅菌の環境から保護する内視鏡装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の第1実施形態に係
り、図1は先端部に撮像素子を内蔵した電子内視鏡を説
明する図
【図2】内視鏡装置を説明する平面図
【図3】内視鏡装置を説明する側面図
【図4】内視鏡装置を説明する分解斜視図
【図5】内視鏡の接眼部に接続され、内視鏡画像をモニ
タ画面上に表示させる撮像素子を内蔵したTVカメラを
説明する図
【図6】本発明の第2実施形態にかかるプラグの他の構
成を説明する図
【図7】本発明の第3実施形態にかかるプラグの別の構
成を説明する図
【図8】撮像ユニットの構成を説明する図
【図9】撮像ユニットの他の構成を説明する図
【符号の説明】
7a…プラグ 10…接点部 20…プリント基板 30…シールドケース 71、72…絶縁構造体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オートクレーブ滅菌可能に構成された、
    内視鏡像を取得する第1の電子部品を内蔵した内視鏡本
    体部と、 前記第1の電子部品と電気的に接続される第2の電子部
    品を実装して実装面が凹凸形状の回路基板と、 この回路基板に実装された第2の電子部品に適合可能に
    形成された凹部を有し、この凹部内に前記第2の電子部
    品を配置した状態にして、前記回路基板を挟持して収納
    する絶縁性材料で形成した一対の絶縁構造体と、 を具備することを特徴とするオートクレーブ滅菌に対応
    した内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 オートクレーブ滅菌可能に構成された、
    内視鏡像を取得する第1の電子部品を内蔵した内視鏡本
    体部と、 前記第1の電子部品と電気的に接続される第2の電子部
    品を実装して実装面が凹凸形状の回路基板と、 この回路基板に実装された第2の電子部品に適合可能に
    形成された凹部を有し、この凹部内に前記第2の電子部
    品を配置した状態にして、前記回路基板を挟持して収納
    する耐熱性を有する絶縁性弾性材料で形成した一対の弾
    性絶縁構造体と、 これら一対の弾性絶縁構造体を互いに圧接して、この弾
    性絶縁構造体を回路基板に密着させた状態にして、回路
    基板及び弾性絶縁構造体を一体的に挟持して収納するパ
    ッケージ部材と、 を具備したことを特徴とするオートクレーブ滅菌可能な
    内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記回路基板と前記絶縁構造体又は、前
    記回路基板と前記弾性絶縁構造体とを密着させたとき生
    じる空隙に、弾性を有する充填材料を充填して充填部を
    設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    内視鏡装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006102268A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Pentax Corp 内視鏡用多層配線基板および内視鏡
US8052596B2 (en) * 2008-08-14 2011-11-08 Korea Plant Service & Engineering Co., Ltd. Arc-shaped flexible printed circuit film type endoscope using imaging device
JP2013222898A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 Olympus Corp 内視鏡の結露防止構造
CN108761767A (zh) * 2018-08-02 2018-11-06 张雯蕾 立体布线式电子内窥镜及其制备方法

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