JP2003169727A - 温度調節装置およびこの装置を内蔵した座席 - Google Patents

温度調節装置およびこの装置を内蔵した座席

Info

Publication number
JP2003169727A
JP2003169727A JP2001373679A JP2001373679A JP2003169727A JP 2003169727 A JP2003169727 A JP 2003169727A JP 2001373679 A JP2001373679 A JP 2001373679A JP 2001373679 A JP2001373679 A JP 2001373679A JP 2003169727 A JP2003169727 A JP 2003169727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
peltier module
temperature
heat
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001373679A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Uno
浩 宇野
Mitsuru Yoneyama
充 米山
Shintaro Nozawa
真太郎 野澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001373679A priority Critical patent/JP2003169727A/ja
Publication of JP2003169727A publication Critical patent/JP2003169727A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/56Heating or ventilating devices
    • B60N2/5607Heating or ventilating devices characterised by convection
    • B60N2/5621Heating or ventilating devices characterised by convection by air
    • B60N2/5635Heating or ventilating devices characterised by convection by air coming from the passenger compartment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/56Heating or ventilating devices
    • B60N2/5607Heating or ventilating devices characterised by convection
    • B60N2/5621Heating or ventilating devices characterised by convection by air
    • B60N2/5657Heating or ventilating devices characterised by convection by air blown towards the seat surface

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に冬季において座席表面の人体に接する領
域の温度を短時間で上昇させ、ほぼ均一に加温して快適
に座れるようにすること。 【解決手段】 ペルチェモジュール20による冷温風の
風量を大小に交互に変化させ、小風量時には、主に冷却
または加温による冷温風の温度変化を大きくし、大風量
時には、主に冷却または加温された冷温風を被温度調節
部カバー28へ搬送して吹き出させるようにし、特に冬
季において被温度調節部カバー28へ搬送可能な大風量
を一定に送風する場合に比べて、被温度調節部カバー2
8の温度上昇幅が大きくなるので、暖かく感じ、快適性
が一層向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に自動車の座席
温度を一定に温度調節して常に快適な温度に保つ温度調
節装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の温度調節装置としては、
特開平5−277020号公報に記載されているような
ものがあった。図11は、前記公報に記載された従来の
温度調節装置を示すものである。
【0003】図11において、温度調節装置は背当部1
と着座部2からなる自動車用の座席3と、この座席3の
下部空間に配設されたペルチェモジュール4と、このペ
ルチェモジュール4に接続され、空気流を冷却または加
温する主熱交換器5および廃熱を空気流に熱交換する廃
熱熱交換器6と、背当部1と着座部2の乗員が座る座席
の表面カバー7に設け、空気流を吹き出す空気流吹出孔
8と、主熱交換器5から空気流吹出孔8に連通し、吹出
す空気流を搬送するために背当部1と着座部2の内部に
設けた空気流通路9と、廃熱熱交換器6から廃熱空気流
を搬送する廃熱空気流通路10と、ペルチェモジュール
4に接続した主熱交換器5および廃熱熱交換器6に空気
流を搬送する送風機11から構成されていた。
【0004】そして、自動車の運転時にペルチェモジュ
ール4と送風機11が駆動し、夏季では、送風機11で
搬送された空気流はペルチェモジュール4で伝熱された
主熱交換器5で冷却されて、空気流通路9で搬送され、
空気流吹出孔8から冷風として吹出していた。ペルチェ
モジュール4で伝熱された廃熱熱交換器6で加温された
廃熱空気流は廃熱空気流通路10から廃熱として吹出し
ていた。一方、冬季では、送風機11で搬送された空気
流はペルチェモジュール4で伝熱された主熱交換器5で
加温されて、空気流通路9で搬送され、空気流吹出孔8
から温風として吹出していた。ペルチェモジュール4で
伝熱された廃熱熱交換器6で冷却された廃熱空気流は廃
熱空気流通路10から廃熱として吹出していた。このよ
うにして、乗員の背中および臀部を冷却または加温して
座席の空調が行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の装置では、冬季に自動車の運転を停止して座席温度が
低下した後、再運転をすると、ペルチェモジュール4と
送風機11が駆動し、空気流が加温されて、空気流吹出
孔8へと搬送されるが、空気流の上昇温度はペルチェモ
ジュール4の加温熱量と送風機11の風量から決定され
る。空気流の吹き出す温度は雰囲気温度に上昇温度が上
乗せして決定されるが、その温度では暖かくない場合も
あり、ある一定の空気流を連続して吹き出す方式では暖
かく感じることが出来ないという課題があった。
【0006】本発明は前記従来の課題を解決するもの
で、冬季に座席の表面カバーの人体に接する領域の温度
を暖かく感じる温度でほぼ均一に加温して快適に座れる
ようにした温度調節装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の温度調節装置は、ペルチェモジュー
ルによる冷温風の風量を大小交互に変化させ、小風量時
には、主に冷却または加温による冷温風の温度変化を大
きくし、大風量時には、主に冷却または加温された冷温
風を被温度調節部カバーへ搬送して吹き出させるように
したものである。
【0008】これによって、運転をすると、送風機によ
りペルチェモジュールに供給された空気は冷温風に熱交
換されるが、風量制御手段により、冷温風の風量は大小
に交互に変化させられる。ペルチェモジュールの冷却熱
または加温熱による冷温風の温度変化は、風量が小さく
なると逆に大きくなる。この傾向を用い、小風量時は、
主に冷却または加温による冷温風の温度変化を大きくさ
せる。しかし、小風量では圧力抵抗などから被温度調節
部カバーに冷温風を搬送できない場合がある。そこで、
大風量に切り替えて、主に冷却または加温された冷温風
を被温度調節部カバーへ搬送して吹き出させる。当然な
がら、大風量時においてもペルチェモジュールの冷却熱
または加温熱により、冷温風は冷却または加温される。
【0009】このようにして、吹き出す冷温風は大きく
温度変化するため、被温度調節部カバーの冷却または加
温される効果が増大する。とくに冬季では、被温度調節
部カバーへ搬送可能な大風量で一定に送風する場合に比
べ、被温度調節部カバーの温度上昇幅が大きくなり、暖
かく感じ、快適性が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、ペルチ
ェモジュールによる冷温風の風量を大小に交互に変化さ
せ、小風量時に、主に冷却または加温による冷温風の温
度変化を大きくし、大風量時に、主に冷却または加温さ
れた冷温風を被温度調節部カバーへ搬送して吹き出させ
るようにしたものである。
【0011】これによって、運転をすると、送風機によ
りペルチェモジュールに供給された空気は冷温風に熱交
換されるが、風量制御手段により、冷温風の風量は大小
に交互に変化させられる。ペルチェモジュールの冷却熱
または加温熱による冷温風の温度変化は、風量が小さく
なると逆に大きくなる。この傾向を用い、小風量時は、
主に冷却または加温による冷温風の温度変化を大きくさ
せる。しかし、小風量では圧力抵抗などから被温度調節
部カバーに冷温風を搬送できない場合がある。そこで、
大風量に切り替えて、主に冷却または加温された冷温風
を被温度調節部カバーへ搬送して吹き出させる。当然な
がら、大風量時においてもペルチェモジュールの冷却熱
または加温熱により、冷温風は冷却または加温される。
【0012】このようにして、吹き出す冷温風は大きく
温度変化するため、被温度調節部カバーの冷却または加
温される効果が増大する。とくに冬季では、被温度調節
部カバーへ搬送可能な大風量で一定に送風する場合に比
べ、被温度調節部カバーの温度上昇幅が大きくなり、暖
かく感じ、快適性が向上する。
【0013】請求項2に記載の発明は、特に請求項1記
載の温度調節装置を、送風機の風量を大きくするステッ
プと小さくするステップを交互に繰り返して、風量が小
さいステップでは主に、ペルチェモジュールの冷却熱ま
たは加温熱で冷却または加温される空気の温度変化を大
きくし、風量が大きいステップでは主に、冷風または温
風に熱交換された空気を通風路を経由して被温度調節部
カバーに設けた吹き出し孔から吹き出させるようにした
風量制御手段を設けて構成したことにより、運転をする
と、送風機によりペルチェモジュールに供給された空気
は冷温風に熱交換されるが、風量制御手段により、冷温
風の風量は大小に交互に変化させられる。ペルチェモジ
ュールの冷却熱または加温熱による冷温風の温度変化
は、風量が小さくなると逆に大きくなる。この傾向を用
い、風量を小さくするステップでは、主に冷却または加
温による冷温風の温度変化を大きくさせる。しかし、小
風量では圧力抵抗などから被温度調節部カバーに冷温風
を搬送できない場合がある。そこで、風量を大きくする
ステップに切り替えると、主に冷却または加温された冷
温風を被温度調節部カバーへ搬送して吹き出させる。当
然ながら、風量を大きくするステップににおいてもペル
チェモジュールの冷却熱または加温熱により、冷温風は
冷却または加温される。
【0014】このようにして、吹き出す冷温風は大きく
温度変化するため、被温度調節部カバーの冷却または加
温される効果が増大する。とくに冬季では、被温度調節
部カバーへ搬送可能な大風量で一定に送風する場合に比
べ、被温度調節部カバーの温度上昇幅が大きくなり、暖
かく感じ、快適性が向上する。
【0015】請求項3に記載の発明は、特に請求項1記
載の温度調節装置を、電気的に送風機の回転数を制御し
て、風量を大きくするステップと小さくするステップを
交互に繰り返すようにした風量制御手段を設けて構成し
たため、送風機の回転数を電気的に変化させて、風量を
大きくまたは小さく制御する。
【0016】このようにして、風量制御手段は電気的に
風量を大きくするステップと小さくするステップを交互
に繰り返すため、機械的に行う場合に比べ、占有スペー
スが少なく、信頼性が向上する。
【0017】請求項4に記載の発明は、特に請求項1記
載の温度調節装置を、送風機からの風量を通過させるス
テップと風量を停止させるステップを交互に繰り返し、
風量を停止させるステップでは、主にペルチェモジュー
ルの冷却温度または加温温度を大きくして冷却または加
温される空気の温度変化を大きくし、風量を通過させる
ステップでは、主に通風路を経由して被温度調節部カバ
ーに設けた吹き出し孔から冷温風を吹き出させるように
した風量制御手段を設けているため、運転をすると、送
風機によりペルチェモジュールに供給された空気は冷温
風に熱交換されるが、風量制御手段により、冷温風の風
量は通過と停止に交互に変化させられる。ペルチェモジ
ュールの冷却熱または加温熱による冷温風の温度変化
は、ペルチェモジュールの温度が低いほど、または高い
ほど、大きくなる。この傾向を用い、風量を停止するス
テップでは、冷却時にペルチェモジュールの温度が低下
し、加温時には上昇する。つぎに、風量を通過させるス
テップに切り替えると、供給された空気は冷温風に熱交
換され、被温度調節部カバーへ搬送されて吹き出す。
【0018】また、風量を停止させるステップにおいて
も、慣性の風量および自然対流などで、僅かであるが、
ペルチェモジュールの冷却熱または加温熱は冷温風に熱
交換される。
【0019】このようにして、吹き出す冷温風は大きく
温度変化するため、被温度調節部カバーの冷却または加
温される効果が増大する。とくに冬季では、被温度調節
部カバーへ搬送可能な大風量で一定に送風する場合に比
べ、被温度調節部カバーの温度上昇幅が大きくなり、暖
かく感じ、快適性が向上する。
【0020】請求項5に記載の発明は、特に請求項1記
載の温度調節装置を、温風に熱交換させる運転モードに
おいて、ペルチェモジュールの廃熱を出す廃熱面を加温
するヒータを設けているため、運転をすると、ヒータが
ペルチェモジュールの廃熱を出す廃熱面を加温する。加
温運転ではペルチェモジュールの廃熱面は吸熱するた
め、ヒータの加温熱を吸熱して温度が上昇する。廃熱面
の温度が上昇すると、相対的に冷温風と熱交換する冷温
面の温度も上昇するため、温風は大きく温度変化し、高
温になる。
【0021】このようにして、吹き出す温風は大きく温
度変化するため、被温度調節部カバーの温度上昇幅が大
きくなり、暖かく感じ、快適性が向上する。
【0022】請求項6に記載の発明は、特に請求項1記
載の温度調節装置を、ペルチェモジュールAと、このペ
ルチェモジュールAで冷風または温風に熱交換された空
気を被温度調節部カバーAに設けた吹き出し孔に導く通
風路Aと、ペルチェモジュールBと、このペルチェモジ
ュールBで冷風または温風に熱交換された空気を被温度
調節部カバーBに設けた吹き出し孔に導く通風路Bと、
前記ペルチェモジュールAおよびペルチェモジュールB
の冷却熱または加温熱により冷風または温風に熱交換さ
せるために、送風する少なくとも1個の送風機と、前記
ペルチェモジュールAと前記ペルチェモジュールBの両
方に供給できる電力の総量の範囲内で前記ペルチェモジ
ュールAのみに電力を供給するステップA、前記ペルチ
ェモジュールBのみに電力を供給するステップBを交互
に繰り返す制御部とを設けたため、運転をすると、制御
部がステップAを選択し、ペルチェモジュールAのみに
電力を供給し、ペルチェモジュールBには電力供給をし
ない。そこで、送風機により、ペルチェモジュールAに
送風された空気は冷風または温風に熱交換され、通風路
Aを経由して被温度調節部カバーAに設けた吹き出し孔
から吹き出す。つぎに、制御部はステップBに切り替
え、ペルチェモジュールBのみに電力を供給し、ペルチ
ェモジュールAには電力の供給を停止する。そこで、送
風機により、ペルチェモジュールBに送風された空気は
冷風または温風に熱交換され、通風路Bを経由して被温
度調節部カバーBに設けた吹き出し孔から吹き出す。こ
の場合、ペルチェモジュールAに送風された空気はペル
チェモジュールAの余熱で冷風または温風に熱交換され
る。
【0023】このようにして、ペルチェモジュールAと
ペルチェモジュールBの両方に供給できる電力の総量の
範囲内で、ペルチェモジュールAのみに、またはペルチ
ェモジュールBのみに電力を供給するため、ペルチェモ
ジュールAとペルチェモジュールBの両方に電力を連続
して供給する場合に比べ、電力を供給された場合は冷温
風は大きく温度変化する。そこで、連続して小さく温度
変化する場合に比べ、被温度調節部カバーの冷却または
加温される効果が増大する。とくに冬季では、被温度調
節部カバーの温度上昇幅が大きくなり、暖かく感じ、快
適性が向上する。
【0024】請求項7に記載の発明は、特に請求項5記
載の温度調節装置を、ペルチェモジュールAと前記ペル
チェモジュールBの両方に供給できる電力の総量の範囲
内で前記ペルチェモジュールAおよび前記ペルチェモジ
ュールBに供給する電力の比率を設定したステップA、
ステップAの比率を逆にした比率てペルチェモジュール
AおよびペルチェモジュールBに供給するステップB、
このステップAおよびステップBを交互に繰り返す制御
部とを設けたため、運転をすると、制御部がステップA
を選択し、ペルチェモジュールAとペルチェモジュール
Bにある比率で電力を供給する。例えば、ペルチェモジ
ュールAに大電力を供給し、ペルチェモジュールBに小
電力を供給すると、送風機により、ペルチェモジュール
Aに送風された空気は冷風または温風に熱交換され、大
きく温度変化し、通風路Aを経由して被温度調節部カバ
ーAに設けた吹き出し孔から吹き出す。、ペルチェモジ
ュールBに送風された空気は冷風または温風に熱交換す
るが、大きくは温度変化をしない。つぎに、制御部はス
テップBに切り替え、ペルチェモジュールBに送風され
た空気は冷風または温風に熱交換され、大きく温度変化
し、通風路Aを経由して被温度調節部カバーBに設けた
吹き出し孔から吹き出す。ペルチェモジュールAに送風
された空気は冷風または温風に熱交換するが、大きくは
温度変化をしない。
【0025】このようにして、ペルチェモジュールAと
ペルチェモジュールBの両方に供給できる電力の総量の
範囲内で、ペルチェモジュールAに大電力、またはペル
チェモジュールBに大電力を供給するため、ペルチェモ
ジュールAとペルチェモジュールBの両方に同じ比率で
電力を供給する場合に比べ、大電力を供給された場合は
冷温風は大きく温度変化する。そこで、連続して小さく
温度変化する場合に比べ、被温度調節部カバーの冷却ま
たは加温される効果が増大する。とくに冬季では、被温
度調節部カバーの温度上昇幅が大きくなり、暖かく感
じ、快適性が向上する。
【0026】請求項8に記載の発明は、特に請求項1記
載の温度調節装置を、被温度調節部を座席の乗員と接す
る座席カバーとして構成することにより、温度差が大き
く変化した冷風または温風は被温度調節部カバーとして
の座席の座席カバーから吹き出す。
【0027】このようにして、被温度調節部カバーとし
ての座席の座席カバーの人体に接する領域は、温度をほ
ぼ均一に短時間で冷却または加温できる。とくに夏季で
は、冷風で汗を除去し、むれ感を解消できる。冬季で
は、被温度調節部カバーとしての座席の座席カバーの温
度上昇幅が大きくなり、暖かく感じ、快適性が向上す
る。
【0028】請求項9に記載の発明は、特に請求項1記
載の温度調節装置を、ペルチェモジュールAと、このペ
ルチェモジュールAで冷風または温風に熱交換された空
気を被温度調節部カバーAに設けた吹き出し孔に導く通
風路Aとを座席の座部に設け、被温度調節部カバーAを
座部の座席カバーとし、ペルチェモジュールBと、この
ペルチェモジュールBで冷風または温風に熱交換された
空気を被温度調節部カバーBに設けた吹き出し孔に導く
通風路Bとを座席の背部に設け、被温度調節部カバーB
を背部の座席カバーとした構成により、運転をすると、
座席の背部の座席カバーおよび座席の座部の座席カバー
は温度差が大きく変化した冷風または温風が吹き出す。
【0029】このようにして、座席の背部の座席カバー
および座席の座部の座席カバーは短時間で冷却または加
温できる。とくに夏季では、冷風で汗を除去し、むれ感
を解消できる。冬季では、温度上昇幅が大きくなり、暖
かく感じ、快適性が向上する。できる。
【0030】請求項10に記載の発明は、特に請求項1
記載の温度調節装置を、ペルチェモジュールAとペルチ
ェモジュールBに供給する電力の合計値は座席を搭載し
た自動車のバッテリーの供給可能な値以内とした構成に
より、運転をすると、ペルチェモジュールAとペルチェ
モジュールBの両方に同じ比率で電力を供給する場合に
比べ、大電力を供給された場合は冷温風は大きく温度変
化する。
【0031】このようにして、連続して小さく温度変化
する場合に比べ、座席カバーの冷却または加温される効
果が増大し、とくに冬季では、座席カバーの温度上昇幅
が大きくなり、暖かく感じ、快適性が向上する。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0033】(実施例1)図1は本発明の実施例1にお
ける温度調節装置の構成図を示すものである。図1にお
いて、20は冷却または加温するペルチェモジュールで
あり、冷温熱交換器21で通過する空気を冷却または加
温する。23は廃熱熱交換器で廃熱を通過する空気と熱
交換する。25は送風機であり、冷温熱交換器21およ
びで廃熱熱交換器23に送風する。26はパッドであ
り、冷温熱交換器21と接続して、冷温熱交換器21で
熱交換された空気を被温度調節部カバー28に設けた吹
き出し孔29に導く通風路30を形成している。31は
風量制御手段である。
【0034】以上のように構成された温度調節装置につ
いて、以下、その動作、作用を説明する。運転をする
と、送風機25によりペルチェモジュール20に供給さ
れた空気は冷温風に熱交換されるが、風量制御手段31
により、冷温風の風量は大小に交互に変化させられる。
ペルチェモジュール20の冷却熱または加温熱による冷
温風の温度変化は、風量が小さくなると逆に大きくな
る。この傾向を用い、小風量時は、主に冷却または加温
による冷温風の温度変化を大きくさせる。しかし、小風
量では圧力抵抗などから被温度調節部カバー28に冷温
風を搬送できない場合がある。そこで、大風量に切り替
えて、主に冷却または加温された冷温風を被温度調節部
カバー28へ搬送して吹き出させる。当然ながら、大風
量時においてもペルチェモジュール20の冷却熱または
加温熱により、冷温風は冷却または加温される。
【0035】以上のように、本実施例においては、吹き
出す冷温風は大きく温度変化するため、被温度調節部カ
バー28の冷却または加温される効果が増大する。とく
に冬季では、被温度調節部カバー28へ搬送可能な大風
量で一定に送風する場合に比べ、被温度調節部カバー2
8の温度上昇幅が大きくなり、暖かく感じ、快適性が向
上する。
【0036】(実施例2)図1は本発明の実施例2の温
度調節装置の構成図、図2は制御のフローチャートを示
すものである。なお実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。
【0037】実施例1と異なる点は、送風機25の風量
を大きくするステップと小さくするステップを交互に繰
り返して、風量が小さいステップでは主に、ペルチェモ
ジュール20の冷却熱または加温熱で冷却または加温さ
れる空気の温度変化を大きくし、風量が大きいステップ
では主に、冷風または温風に熱交換された空気を通風路
30を経由して被温度調節部カバー28に設けた吹き出
し孔29から吹き出させるようにした風量制御手段31
を設けたところである。
【0038】以上のように構成された温度調節装置につ
いて、以下、その動作、作用を説明する。運転をする
と、送風機25によりペルチェモジュール20に供給さ
れた空気は冷温風に熱交換されるが、風量制御手段31
により、冷温風の風量は大小に交互に変化させられる。
ペルチェモジュール20の冷却熱または加温熱による冷
温風の温度変化は、風量が小さくなると逆に大きくな
る。この傾向を用い、風量を小さくするステップでは、
主に冷却または加温による冷温風の温度変化を大きくさ
せる。しかし、小風量では圧力抵抗などから被温度調節
部カバー28に冷温風を搬送できない場合がある。そこ
で、風量を大きくするステップに切り替えると、主に冷
却または加温された冷温風を被温度調節部カバー28へ
搬送して吹き出させる。当然ながら、風量を大きくする
ステップににおいてもペルチェモジュール20の冷却熱
または加温熱により、冷温風は冷却または加温される。
【0039】次にフローチャートで説明する。s100
で運転をすると、S101で小風量に設定する時間であ
るか判定し、Yesであれば、S106に進み、風量制
御手段31で小風量に設定する。Noであれば、S10
2に進む。S102で大風量に設定する時間であるか判
定し、Yesであれば、S107に進み、風量制御手段
31で大風量に設定する。NoであればS103に進
む。S103で運転を終了するか判定し、Yesであれ
ば、S104からS105に進み、終了する。Noであ
ればS101に戻り、繰り返す。
【0040】以上のように、本実施例においては、吹き
出す冷温風は大きく温度変化するため、被温度調節部カ
バー28の冷却または加温される効果が増大する。とく
に冬季では、被温度調節部カバー28へ搬送可能な大風
量で一定に送風する場合に比べ、被温度調節部カバー2
8の温度上昇幅が大きくなり、暖かく感じ、快適性が向
上する。
【0041】(実施例3)図3は本発明の実施例3の温
度調節装置の構成図である。なお実施例1と同一符号の
ものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0042】実施例1と異なる点は、電気的に送風機2
5の回転数を制御して、風量を大きくするステップと小
さくするステップを交互に繰り返すようにした風量制御
手段31を設けたところである。
【0043】以上のように構成された温度調節装置につ
いて、以下、その動作、作用を説明する。風量制御手段
31は送風機25の回転数を電気的に変化させて、風量
を大きくまたは小さく制御する。
【0044】以上のように、本実施例においては、風量
制御手段31は電気的に風量を大きくするステップと小
さくするステップを交互に繰り返すため、機械的に行う
場合に比べ、占有スペースが少なく、信頼性が向上す
る。
【0045】(実施例4)図1は本発明の実施例4の温
度調節装置の構成図、図4はフローチャートである。な
お実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は
省略する。
【0046】実施例1と異なる点は、送風機25からの
風量を通過させるステップと風量を停止させるステップ
を交互に繰り返し、風量を停止させるステップでは、主
にペルチェモジュール20の冷却温度または加温温度を
大きくして冷却または加温される空気の温度変化を大き
くし、風量を通過させるステップでは、主に通風路30
を経由して被温度調節部カバー28に設けた吹き出し孔
29から冷温風を吹き出させるようにした風量制御手段
31を設けた構成したところである。
【0047】以上のように構成された温度調節装置につ
いて、以下、その動作、作用を説明する。運転をする
と、送風機25によりペルチェモジュール20に供給さ
れた空気は冷温風に熱交換されるが、風量制御手段31
により、冷温風の風量は通過と停止に交互に変化させら
れる。ペルチェモジュール20の冷却熱または加温熱に
よる冷温風の温度変化は、ペルチェモジュール20の温
度が低いほど、または高いほど、大きくなる。この傾向
を用い、風量を停止するステップでは、冷却時にペルチ
ェモジュール20の温度が低下し、加温時には上昇す
る。つぎに、風量を通過させるステップに切り替える
と、供給された空気は冷温風に熱交換され、被温度調節
部カバー28へ搬送されて吹き出す。
【0048】また、風量を停止させるステップにおいて
も、慣性の風量および自然対流などで、僅かであるが、
ペルチェモジュール20の冷却熱または加温熱は冷温風
に熱交換される。
【0049】次にフローチャートで説明する。s110
で運転をすると、S111で風量停止に設定する時間で
あるか判定し、Yesであれば、S116に進み、風量
制御手段31で風量停止に設定する。Noであれば、S
112に進む。S112で風量通過に設定する時間である
か判定し、Yesであれば、S117に進み、風量制御
手段31で風量通過に設定する。NoであればS113
に進む。S113で運転を終了するか判定し、Yesで
あれば、S114、S115に進み、終了する。Noで
あればS111に戻り、繰り返す。
【0050】以上のように、本実施例においては、吹き
出す冷温風は大きく温度変化するため、被温度調節部カ
バー28の冷却または加温される効果が増大する。とく
に冬季では、被温度調節部カバー28へ搬送可能な大風
量で一定に送風する場合に比べ、被温度調節部カバー2
8の温度上昇幅が大きくなり、暖かく感じ、快適性が向
上する。
【0051】(実施例5)図5は本発明の実施例5の温
度調節装置の構成図である。なお実施例1と同一符号の
ものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0052】実施例1と異なる点は、温風に熱交換させ
る運転モードにおいて、ペルチェモジュール20の廃熱
を出す廃熱面22を加温するヒータ32を設けて構成し
たところである。
【0053】以上のように構成された温度調節装置につ
いて、以下、その動作、作用を説明する。運転をする
と、ヒータ32がペルチェモジュール20の廃熱を出す
廃熱面22を加温する。加温運転ではペルチェモジュー
ル20の廃熱面22は吸熱するため、ヒータ32の加温
熱を吸熱して温度が上昇する。廃熱面22の温度が上昇
すると、相対的に冷温風と熱交換する冷温面の温度も上
昇するため、温風は大きく温度変化し、高温になる。
【0054】以上のように、本実施例においては、吹き
出す温風は大きく温度変化するため、被温度調節部カバ
ー28の温度上昇幅が大きくなり、暖かく感じ、快適性
が向上する。
【0055】(実施例6)図6は本発明の実施例6の温
度調節装置の構成図、図7はフローチャートである。な
お実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は
省略する。
【0056】実施例1と異なる点は、ペルチェモジュー
ルA20aと、このペルチェモジュールA20aで冷風
または温風に熱交換された空気を被温度調節部カバーA
28aに設けた吹き出し孔29に導く通風路A30a
と、ペルチェモジュールB20bと、このペルチェモジ
ュールB20bで冷風または温風に熱交換された空気を
被温度調節部カバーB28bに設けた吹き出し孔29に
導く通風路B30bと、前記ペルチェモジュールA20
aおよびペルチェモジュールB20bの冷却熱または加
温熱により冷風または温風に熱交換させるために、送風
する少なくとも1個の送風機25と、前記ペルチェモジ
ュールA20aと前記ペルチェモジュールB20bの両
方に供給できる電力の総量の範囲内で前記ペルチェモジ
ュールA20aのみに電力を供給するステップA、前記
ペルチェモジュールB20bのみに電力を供給するステ
ップBを交互に繰り返す制御部33とを設けたところで
ある。
【0057】以上のように構成された温度調節装置につ
いて、以下、その動作、作用を説明する。運転をする
と、制御部33がステップAを選択し、ペルチェモジュ
ールA20aのみに電力を供給し、ペルチェモジュール
B20bには電力供給をしない。そこで、送風機25に
より、ペルチェモジュールA20aに送風された空気は
冷風または温風に熱交換され、通風路A30aを経由し
て被温度調節部カバーA28aに設けた吹き出し孔29
から吹き出す。つぎに、制御部33はステップBに切り
替え、ペルチェモジュールB20bのみに電力を供給
し、ペルチェモジュールA20aには電力の供給を停止
する。そこで、送風機25により、ペルチェモジュール
B20bに送風された空気は冷風または温風に熱交換さ
れ、通風路B30bを経由して被温度調節部カバーB2
8bに設けた吹き出し孔29から吹き出す。この場合、
ペルチェモジュールA20aに送風された空気はペルチ
ェモジュールA20aの余熱で冷風または温風に熱交換
される。
【0058】次にフローチャートで説明する。S120
で運転をすると、S121でステップAに設定する時間
であるか判定し、Yesであれば、S126に進み、ペ
ルチェモジュールA20aは電力供給、ペルチェモジュ
ールB20bは電力停止に設定する。Noであれば、S
122に進む。S122でステップBに設定する時間で
あるか判定し、Yesであれば、S127に進み、風量
制御手段31で風量通過に設定する。NoであればS1
23に進む。S123で運転を終了するか判定し、Ye
sであれば、S124、S125に進み、終了する。No
であればS121に戻り、繰り返す。
【0059】以上のように、本実施例においては、ペル
チェモジュールA20aとペルチェモジュールB20b
の両方に供給できる電力の総量の範囲内で、ペルチェモ
ジュールA20aのみに、またはペルチェモジュールB
20bのみに電力を供給するため、ペルチェモジュール
A20aとペルチェモジュールB20bの両方に電力を
連続して供給する場合に比べ、電力を供給された場合は
冷温風は大きく温度変化する。そこで、連続して小さく
温度変化する場合に比べ、被温度調節部カバー28の冷
却または加温される効果が増大する。とくに冬季では、
被温度調節部カバー28の温度上昇幅が大きくなり、暖
かく感じ、快適性が向上する。
【0060】(実施例7)図6は本発明の実施例7の温
度調節装置の構成図、図8はフローチャートである。な
お実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は
省略する。
【0061】実施例1と異なる点は、ペルチェモジュー
ルA20aと前記ペルチェモジュールB20bの両方に
供給できる電力の総量の範囲内で前記ペルチェモジュー
ルA20aおよび前記ペルチェモジュールB20bに供
給する電力の比率を設定したステップA、ステップAの
比率を逆にした比率てペルチェモジュールA20aおよ
びペルチェモジュールB20bに供給するステップB、
このステップAおよびステップBを交互に繰り返す制御
部33とを設けたところである。
【0062】以上のように構成された温度調節装置につ
いて、以下、その動作、作用を説明する。運転をする
と、制御部33がステップAを選択し、ペルチェモジュ
ールA20aとペルチェモジュールB20bにある比率
で電力を供給する。例えば、ペルチェモジュールA20
aに大電力を供給し、ペルチェモジュールB20bに小
電力を供給すると、送風機25により、ペルチェモジュ
ールA20aに送風された空気は冷風または温風に熱交
換され、大きく温度変化し、通風路A30aを経由して
被温度調節部カバーA28aに設けた吹き出し孔29か
ら吹き出す。、ペルチェモジュールB20bに送風され
た空気は冷風または温風に熱交換するが、大きくは温度
変化をしない。つぎに、制御部33はステップBに切り
替え、ペルチェモジュールB20bに送風された空気は
冷風または温風に熱交換され、大きく温度変化し、通風
路A30aを経由して被温度調節部カバーB28bに設
けた吹き出し孔29から吹き出す。ペルチェモジュール
A20aに送風された空気は冷風または温風に熱交換す
るが、大きくは温度変化をしない。
【0063】次にフローチャートで説明する。S130
で運転をすると、S131でステップAに設定する時間
であるか判定し、Yesであれば、S136に進み、ペ
ルチェモジュールA20aは電力供給、ペルチェモジュ
ールB20bは電力停止に設定する。Noであれば、S
132に進む。S132でステップBに設定する時間であ
るか判定し、Yesであれば、S137に進み、風量制
御手段31で風量通過に設定する。NoであればS13
3に進む。S133で運転を終了するか判定し、Yes
であれば、S134、S135に進み、終了する。Noで
あればS131に戻り、繰り返す。
【0064】以上のように、本実施例においては、ペル
チェモジュールA20aとペルチェモジュールB20b
の両方に供給できる電力の総量の範囲内で、ペルチェモ
ジュールA20aに大電力、またはペルチェモジュール
B20bに大電力を供給するため、ペルチェモジュール
A20aとペルチェモジュールB20bの両方に同じ比
率で電力を供給する場合に比べ、大電力を供給された場
合は冷温風は大きく温度変化する。そこで、連続して小
さく温度変化する場合に比べ、被温度調節部カバー28
の冷却または加温される効果が増大する。とくに冬季で
は、被温度調節部カバー28の温度上昇幅が大きくな
り、暖かく感じ、快適性が向上する。
【0065】(実施例8)図9は本発明の実施例8の温
度調節装置の構成図である。なお実施例1と同一符号の
ものは同一構造を有し、説明は省略する。実施例1と異
なる点は、被温度調節部カバー28を座席34の乗員と
接する座席カバー35として構成したところである。
【0066】以上のように構成された温度調節装置につ
いて、以下、その動作、作用を説明する。温度差が大き
く変化した冷風または温風は被温度調節部カバー28と
しての座席34の座席カバー35から吹き出す。
【0067】以上のように、本実施例においては、被温
度調節部カバー28としての座席34の座席カバー35
の人体に接する領域は、温度をほぼ均一に短時間で冷却
または加温できる。とくに夏季では、冷風で汗を除去
し、むれ感を解消できる。冬季では、被温度調節部カバ
ー28としての座席34の座席カバー35の温度上昇幅
が大きくなり、暖かく感じ、快適性が向上する。
【0068】(実施例9)図10は本発明の実施例9の
温度調節装置の構成図である。なお実施例1と同一符号
のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0069】実施例1と異なる点は、ペルチェモジュー
ルA20aと、このペルチェモジュールA20aで冷風
または温風に熱交換された空気を被温度調節部カバーA
28aに設けた吹き出し孔29に導く通風路A30aと
を座席34の着座部36に設け、被温度調節部カバーA
28aを着座部孔の座席カバー35aとし、ペルチェモ
ジュールB20bと、このペルチェモジュールB20b
で冷風または温風に熱交換された空気を被温度調節部カ
バーB28bに設けた吹き出し孔29に導く通風路B3
0bとを座席34の背もたれ部37に設け、被温度調節
部カバーB28bを背もたれ部37の座席カバー35b
として構成したところである。
【0070】以上のように構成された温度調節装置につ
いて、以下、その動作、作用を説明する。運転をする
と、座席34の背もたれ部37の座席カバー35bおよ
び座席34の着座部36の座席カバー35aは温度差が
大きく変化した冷風または温風が吹き出す。
【0071】以上のように、本実施例においては、座席
34の背もたれ部37の座席カバー35bおよび座席3
4の着座部36の座席カバー35aは短時間で冷却また
は加温できる。とくに夏季では、冷風で汗を除去し、む
れ感を解消できる。冬季では、温度上昇幅が大きくな
り、暖かく感じ、快適性が向上する。
【0072】(実施例10)図8は本発明の実施例10
の温度調節装置の制御のフローチャートである。なお実
施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略
する。実施例1と異なる点は、ペルチェモジュールA2
0aとペルチェモジュールB20bに供給する電力の合
計値は座席34を搭載した自動車のバッテリーの供給可
能な値以内としたところである。
【0073】以上のように構成された温度調節装置につ
いて、以下、その動作、作用を説明する。例えば、自動
車のバッテリーの供給可能な値が100wとすると、一
例として、70Wと30Wの比率でペルチェモジュール
A20aとペルチェモジュールB20bに供給する。運
転をすると、ペルチェモジュールA20aとペルチェモ
ジュールB20bの両方に同じ比率で電力を供給する場
合に比べ、大電力を供給された場合は冷温風は大きく温
度変化する。
【0074】以上のように、本実施例においては、連続
して小さく温度変化する場合に比べ、座席カバーの冷却
または加温される効果が増大し、とくに冬季では、座席
カバーの温度上昇幅が大きくなり、暖かく感じ、快適性
が向上する。
【0075】
【発明の効果】以上の説明から明らかのように、本発明
によれば、吹き出す冷温風の温度差が大きくなるため、
被温度調節部カバーの冷却または加温される効果が増大
する。とくに冬季では、加温された空気の一部を送風機
の戻さない場合に比べ、被温度調節部カバーの温度上昇
幅が大きくなり、暖かく感じ、快適性が向上するという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1、実施例2及び実施例4にお
ける温度調節装置の構成図
【図2】本発明の実施例2における温度調節装置の制御
フローチャート
【図3】本発明の実施例3における温度調節装置の構成
【図4】本発明の実施例4における温度調節装置のフロ
ーチャート
【図5】本発明の実施例5における温度調節装置の構成
【図6】本発明の実施例6及び実施例7における温度調
節装置の構成図
【図7】本発明の実施例7における温度調節装置の制御
のフローチャート
【図8】本発明の実施例7及び実施例10における温度
調節装置の制御のフローチャート
【図9】本発明の実施例8における温度調節装置を内蔵
した座席の構成図
【図10】本発明の実施例9における温度調節装置を内
蔵した座席の構成図
【図11】従来の温度調節装置及び座席の構成図
【符号の説明】
20 ペルチェモジュール 21 冷温熱交換器 23 廃熱熱交換器 24 廃熱面 25 送風機 26 パッド 28 被温度調節部カバー 29 吹き出し孔 30 通風路 31 風量制御手段 32 ヒータ 33 制御部 34 座席 35 座席カバー 36 着座部 37 背もたれ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野澤 真太郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B084 CA09 JG02 JG06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペルチェモジュールにより冷却または加
    温された冷温風の風量を大小交互に変化させ、小風量時
    には、前記冷温風の温度変化を大きくし、大風量時に
    は、前記冷温風を被温度調節部カバーへ搬送して吹き出
    させるようにした温度調節装置。
  2. 【請求項2】 ペルチェモジュールと、このペルチェモ
    ジュールの冷却熱または加温熱により冷風または温風に
    熱交換するために送風する送風機と、冷風または温風に
    熱交換された空気を被温度調節部カバーに設けた吹き出
    し孔に導く通風路と、前記送風機の風量を大きくするス
    テップと小さくするステップを交互に繰り返し、風量が
    小さいステップでは、前記ペルチェモジュールの冷却熱
    または加温熱で冷却または加温される空気の温度変化を
    大きくし、風量が大きいステップでは、冷風または温風
    に熱交換された空気を前記通風路を経由して前記被温度
    調節部カバーに設けた吹き出し孔から吹き出させる風量
    制御手段とを備えてなる温度調節装置。
  3. 【請求項3】 風量制御手段は、風量を大きくするステ
    ップと小さくするステップを交互に繰り返すように送風
    機の回転数を制御する請求項2記載の温度調節装置。
  4. 【請求項4】 ペルチェモジュールと、このペルチェモ
    ジュールの冷却熱または加温熱により冷風または温風に
    熱交換するために送風する送風機と、冷風または温風に
    熱交換された空気を被温度調節部カバーに設けた吹き出
    し孔に導く通風路と、前記送風機からの風量を通過させ
    るステップと風量を停止させるステップとを交互に繰り
    返し、風量を停止させるステップでは、前記ペルチェモ
    ジュールの冷却温度または加温温度を大きくして冷却ま
    たは加温される空気の温度変化を大きくし、風量を通過
    させるステップでは、前記通風路を経由して前記被温度
    調節部カバーに設けた吹き出し孔から冷温風を吹き出さ
    せる風量制御手段とを備えてなる温度調節装置。
  5. 【請求項5】 ペルチェモジュールと、このペルチェモ
    ジュールの冷却熱または加温熱により冷風または温風に
    熱交換させるために送風する送風機と、冷風または温風
    に熱交換された空気を被温度調節部カバーに設けた吹き
    出し孔に導く通風路と、温風に熱交換させる運転モード
    において、前記ペルチェモジュールの廃熱を出す廃熱面
    を加温するヒータとを備えてなる温度調節装置。
  6. 【請求項6】 ペルチェモジュールAと、このペルチェ
    モジュールAで冷風または温風に熱交換された空気を被
    温度調節部カバーAに設けた吹き出し孔に導く通風路A
    と、ペルチェモジュールBと、このペルチェモジュール
    Bで前記ペルチェモジュールAによる空気を被温度調節
    部カバーBに設けた吹き出し孔に導く通風路Bと、前記
    ペルチェモジュールAおよびペルチェモジュールBの冷
    却熱または加温熱により冷風または温風に熱交換させる
    ために送風する少なくとも1個の送風機と、前記ペルチ
    ェモジュールAと前記ペルチェモジュールBの両方に供
    給できる電力の総量の範囲内で前記ペルチェモジュール
    Aのみに電力を供給するステップA、前記ペルチェモジ
    ュールBのみに電力を供給するステップBを交互に繰り
    返す制御部とを備えてなる温度調節装置。
  7. 【請求項7】 ペルチェモジュールAと、このペルチェ
    モジュールAで冷風または温風に熱交換された空気を被
    温度調節部カバーAに設けた吹き出し孔に導く通風路A
    と、ペルチェモジュールBと、このペルチェモジュール
    Bで前記ペルチェモジュールAによる空気を被温度調節
    部カバーBに設けた吹き出し孔に導く通風路Bと、前記
    ペルチェモジュールAおよびペルチェモジュールBの冷
    却熱または加温熱により冷風または温風に熱交換させる
    ために送風する少なくとも1個の送風機と、前記ペルチ
    ェモジュールAと前記ペルチェモジュールBの両方に供
    給できる電力の総量の範囲内で前記ペルチェモジュール
    Aおよび前記ペルチェモジュールBに供給する電力の比
    率を設定したステップA、このステップAの比率を逆に
    した比率によって前記ペルチェモジュールAおよび前記
    ペルチェモジュールBに供給するステップB、このステ
    ップAおよびステップBを交互に繰り返す制御部とを備
    えてなる温度調節装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7記載の温度調節装置を内
    蔵し、被温度調節部カバーは着座時の乗員と接する座席
    カバーとした座席。
  9. 【請求項9】 請求項6から7記載の温度調節装置を内
    蔵し、ペルチェモジュールAと、このペルチェモジュー
    ルAで冷風または温風に熱交換された空気を被温度調節
    部カバーAに設けた吹き出し孔に導く通風路Aとを着座
    部に設け、前記被温度調節部カバーAを前記着座部の座
    席カバーとし、ペルチェモジュールBと、このペルチェ
    モジュールBで冷風または温風に熱交換された空気を被
    温度調節部カバーBに設けた吹き出し孔に導く通風路B
    とを背もたれ部に設け、前記被温度調節部カバーBを前
    記背もたれ部の座席カバーとした座席。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の温度調節装置を内蔵し
    た車載用の座席において、ペルチェモジュールAとペル
    チェモジュールBに供給する電力の合計値は自動車のバ
    ッテリーの供給可能な値以内とした座席。
JP2001373679A 2001-12-07 2001-12-07 温度調節装置およびこの装置を内蔵した座席 Pending JP2003169727A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001373679A JP2003169727A (ja) 2001-12-07 2001-12-07 温度調節装置およびこの装置を内蔵した座席

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001373679A JP2003169727A (ja) 2001-12-07 2001-12-07 温度調節装置およびこの装置を内蔵した座席

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003169727A true JP2003169727A (ja) 2003-06-17

Family

ID=19182353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001373679A Pending JP2003169727A (ja) 2001-12-07 2001-12-07 温度調節装置およびこの装置を内蔵した座席

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003169727A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007012477A1 (de) * 2005-07-27 2007-02-01 Daimlerchrysler Ag Kraftfahrzeugsitz mit einer belüftungseinrichtung
US8176741B2 (en) 2007-01-11 2012-05-15 Denso Corporation Local air conditioning system for vehicle and method of controlling local air conditioning unit
KR101154476B1 (ko) 2005-11-10 2012-07-03 한라공조주식회사 자동차 시트 공기조화장치
JP2013524498A (ja) * 2010-03-30 2013-06-17 ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 車両用の温度調整素子および温度調整装置
WO2017134291A1 (de) * 2016-02-05 2017-08-10 Gentherm Gmbh Temperier-einrichtung fuer einen fahrzeugsitz
WO2017163580A1 (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 車載空調装置
JP2017171132A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 車載空調装置
JP2021060011A (ja) * 2019-10-08 2021-04-15 京セラ株式会社 送風装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007012477A1 (de) * 2005-07-27 2007-02-01 Daimlerchrysler Ag Kraftfahrzeugsitz mit einer belüftungseinrichtung
JP2009502279A (ja) * 2005-07-27 2009-01-29 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト 換気装置を備える自動車の座席
KR101154476B1 (ko) 2005-11-10 2012-07-03 한라공조주식회사 자동차 시트 공기조화장치
US8176741B2 (en) 2007-01-11 2012-05-15 Denso Corporation Local air conditioning system for vehicle and method of controlling local air conditioning unit
JP2013524498A (ja) * 2010-03-30 2013-06-17 ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 車両用の温度調整素子および温度調整装置
WO2017134291A1 (de) * 2016-02-05 2017-08-10 Gentherm Gmbh Temperier-einrichtung fuer einen fahrzeugsitz
WO2017163580A1 (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 車載空調装置
JP2017171132A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 車載空調装置
JP2021060011A (ja) * 2019-10-08 2021-04-15 京セラ株式会社 送風装置
JP7417398B2 (ja) 2019-10-08 2024-01-18 京セラ株式会社 送風装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9025942B2 (en) Radiant heating device for vehicle
KR101836664B1 (ko) 차량용 냉온 헤드레스트의 작동 제어방법
JP4175000B2 (ja) 温度調節装置およびこの装置を内蔵した座席
JP2004215748A (ja) 車両用空調装置
US20080248736A1 (en) Air conditioner for vehicle
EP3017998B1 (en) Vehicle heating system
KR101302842B1 (ko) 펠티에 소자를 이용한 차량용 냉난방 방석
JP2009178247A (ja) 車両用座席加熱装置
JP2003042590A (ja) 温度調節装置
JP2003042594A (ja) 温度調節装置
JP2003169727A (ja) 温度調節装置およびこの装置を内蔵した座席
KR101694841B1 (ko) 냉온 겸용 시트 및 그 제작 방법
JP2002234332A (ja) 座席用空調装置
JP2003042591A (ja) 温度調節装置
JP2003038297A (ja) 温度調節装置
JP2003042595A (ja) 温度調節装置
JP2003042592A (ja) 温度調節装置
JP2003083633A (ja) 温度調節装置及びこの装置を内蔵した座席
KR101610730B1 (ko) 시트 히터 장치
KR101356157B1 (ko) 차량의 시트
JP2006069327A (ja) 車両シート用空調装置
KR20200031351A (ko) 차량용 송풍 시스템
JP2003042593A (ja) 温度調節装置
KR200357474Y1 (ko) 냉난방장치를 갖는 자동차 시트
JP2002233431A (ja) 座席用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040514

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070222

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070522

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070717

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070925

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02