JP2003169717A - 歯間ブラシ用ワイヤおよび歯間ブラシ - Google Patents

歯間ブラシ用ワイヤおよび歯間ブラシ

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JP2003169717A
JP2003169717A JP2002066808A JP2002066808A JP2003169717A JP 2003169717 A JP2003169717 A JP 2003169717A JP 2002066808 A JP2002066808 A JP 2002066808A JP 2002066808 A JP2002066808 A JP 2002066808A JP 2003169717 A JP2003169717 A JP 2003169717A
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Mayumi Adachi
まゆみ 足立
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げ強度及び剛性を高め、また、これらを低
下することなく細径化を図って狭い歯間への挿通性と疲
労強度を改善する。 【解決手段】 多本数のフィラメント2を挟み込んで、
撚り合わせて固定した挟着体Kの二つ折りワイヤ3とし
て、幅W、厚みTの断面トラック形状の偏平異形線を用
いた。挟着体Kの根元部Kaにおける、直径Dの外接円
の断面積に占めるワイヤの実質断面積比率が少なくとも
55%以上としたので、挟着体の曲げ強度及び剛性を高
くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯の隙間(以下、
歯間という)に挿通して、通常の歯ブラシでは歯垢清掃
が困難な歯間部を清掃するのに適した歯間ブラシ用ワイ
ヤ及び歯間ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の歯間ブラシ1は、一般的に、図
7に示すように、撚線状の挟着体Kと、この挟着体Kに
多数本のフィラメント2を直交方向に突出して挟着した
ブラシ部Bと、上記挟着体Kの根元部Kaの端部に固着
したグリップ部Gとから成る。上記挟着体Kは、所定長
のワイヤ(例えば、ステンレス鋼線)を二つ折りして撚
り合わせたものであり、上記ブラシ部Bは合成繊維又は
天然繊維からなる多数本のフィラメント2を挟着体Kと
なる二つ折りしたワイヤ間に挟み込んで、ワイヤの捻じ
りによって固定したものである。
【0003】従来の歯間ブラシ11では、上記挟着体K
が、図8(a)、(b)に示すように、断面形状が真円
のワイヤ13で構成されている。なお、図中12はブラ
シ部を構成するフィラメントである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、歯間ブラシ
は、狭い歯間にブラシ部を入れて、歯の両側部分に摺動
して使用される。このため、使用時において、曲げ歪み
や座屈歪みが挟着体Kに繰り返し加えられる。従って、
歯間ブラシには、滑らかな挿通感は勿論のこと、挟着体
が曲げ強度、剛性、及び疲労強度を具備することが要求
される。また、近年、歯間ブラシを一般に歯間の狭い若
年層の人にも普及するために、挟着体の細径化が要望さ
れている。
【0005】しかるに、従来技術によるときは、ブラシ
部Bが断面形状円形のワイヤからなる挟着体Kで挟着す
る構造であるから、次の問題がある。すなわち、外接円
の断面積に対するワイヤの実質断面積比率が約50%で
あり、繰り返し曲げ歪みに対する疲労強度を高めること
が困難であった。また、挟着体Kは、その根元部Kaに
おける外接円の直径をD、ワイヤの線径をdとすると
き、D=2dとなる。挟着体Kの細径化はワイヤの線径
を細くすることにより可能である。しかし、線径を細く
すると、曲げ強度や剛性がより一層低下して、挟着体が
曲がったままになったり、使用中、ワイヤが疲労破断し
て、口中を怪我する危険性が高くなり、この種製品の安
全性の点で好ましくなく、挟着体の細径化が困難であっ
た。
【0006】よって、本発明は、より良い挿通感が期待
でき、しかも曲げ強度及び剛性を高め、また、これらを
低下することなく細径化を図って狭い歯間への挿通性と
疲労強度を改善することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する為、
本発明の歯間ブラシ用ワイヤは、多数本のフィラメント
を備えたブラシ部と、上記ブラシ部を挟み込んで固定し
た二つ折りワイヤの撚線状の挟着体と、上記挟着体の根
元部端部に固着したグリップ部とから成る歯間ブラシに
用いるワイヤであって、上記ワイヤが偏平異形線である
ことを特徴とする。この手段によるときは、ワイヤが偏
平異形線であるから、ワイヤの撚線である挟着体の外接
円の断面積に占めるワイヤの実質断面積比率が大きくな
る。そして、実質断面積比率が大きくなるほど挟着体の
曲げ強度および剛性が高くなる。よって、所定の曲げ強
度及び剛性を維持して、挟着体の直径の細径化が図れ
る。また、細径化した場合には、曲げ歪みを受けたとき
にワイヤ表面に生じる曲げ応力が減少するため、疲労強
度も改善される。
【0008】この発明において、偏平異形線は、挟着体
の根元部の断面における外接円の断面積に占めるワイヤ
の実質断面積比率が少なくとも55%以上となる断面形
状とするのが好ましい。このように実質断面積比率を限
定したものでは、従来技術に比べて、曲げ強度及び剛性
がより一層大きくなり、挟着体の細径化が可能になる。
【0009】また、偏平異形線は、その幅をW、厚みを
Tとしたとき、1.2T≦W≦2.7Tの関係を満足す
るものが好ましい。というのは、この範囲を外れると、
挟着体の外接円断面積に占めるワイヤの実質断面積比率
が小さくなり、曲げ強度及び剛性が低下する傾向になる
からである。
【0010】さらに、偏平異形線の断面形状として様々
なものが考えられるが、主として加工性の点を考慮する
と、断面形状が略トラック形状あるいは略楕円形状であ
ることが好適である。ここで略トラック形状とは、間隔
をおいて平行に向かい合う2本の直線と、2本の直線の
端部同士につながる2つの円弧とによって形成される形
状を意味する。このようにすると、丸断面のワイヤを上
下方向から圧延することにより成形でき、製造コストが
低減される。また、略トラック形状の場合は、挟着体が
面接触する構造になり、幅広面間に多数本のフィラメン
トが確固に挟持される。
【0011】さらに、本発明の歯間ブラシは、多数本の
フィラメントを備えたブラシ部と、上記ブラシ部を挟み
込んで固定した二つ折りワイヤの撚線状の挟着体と、上
記挟着体の根元部端部に固着したグリップ部とから成る
歯間ブラシであって、上述したワイヤを、幅広側同士が
対向するように二つ折りして用いて成る。これにより、
従来の同一外接円径の歯間ブラシに比して、曲げ強度や
剛性が顕著に強い歯間ブラシとすることができる。ま
た、従来の歯間ブラシと同等の曲げ強度や剛性を有しな
がら、通過径の細径化を達成することができる。さら
に、実質断面積比率が大きくなるから、挟着体表面の凹
凸が小さくなって、より良い挿痛感が期待できる。
【0012】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について、図面
を参照して説明する。
【0013】図1(a)、(b)において、挟着体K
は、幅Wと厚みTがW=2.5Tの関係式を満足するト
ラック断面形状のワイヤ3で構成したものであり、根元
部Kaの外接円の断面積に占めるワイヤの実質断面積比
率は約70%である。また、図2において、挟着体K
は、幅Wと厚みTがW=1.7Tの関係を満足する楕円
断面形状のワイヤ4で構成したものであり、根元部Ka
の外接円の断面積に占めるワイヤの実質断面積比率は約
65%である。上記実施の形態によるときは、上記実質
断面積比率が従来技術の約50%に比べて格段に大きく
なる。よって、外接円の直径Dを小さくしても、十分な
曲げ強度と剛性が維持される。また、図1に示すトラッ
ク断面形状の場合は、フィラメント2を挟持するワイヤ
3、3の接触面が大きくなり、複数本のフィラメント2
は挟着体Kによって確固に挟持される。
【0014】上記挟着体Kは、例えば、図1に示すトラ
ック断面形状を例にとれば、図3に示すように、ワイヤ
3を幅広側同士が対向するように二つ折りして、一方の
ワイヤ3の幅広面に多数本のフィラメント2を並べ、幅
広面同士を密着させて、ワイヤ3,3を撚り合わせるこ
とにより製造される。この挟着体Kは、図7に示すよう
に、ワイヤと直交方向に突出した複数のフィラメント群
を有するブラシ部Bを備えた構成に成り、上記挟着体K
の根元部Kaの端部を樹脂製のグリップ部Gに埋め込ん
で固着して、所望の歯間ブラシを製造することができ
る。
【0015】図4〜図6に示す実施の形態は、断面形状
が異なる偏平異形線からなるワイヤで夫々挟着体Kを構
成したものである。すなわち、図4が台形断面のワイヤ
5を用いたもの、図5が半円断面のワイヤ6を用いたも
の、図6が紡錘形断面のワイヤ7を用いたものである。
また、上記各ワイヤ5,6,7は、幅Wと厚みTが1.
2T≦W≦2.7Tの関係式を満足するようにした。こ
れらの実施の形態によるときは、根元部Kaの外接円の
断面積に占めるワイヤの実質断面積比率を少なくとも5
5%以上にすることができる。
【0016】これらの場合において、ワイヤの材質とし
ては、通常の歯間ブラシに用いる鉄系、Ni系の金属線
材(例えば、ステンレス線材)やCo基合金線材を使用
することができる。また、ワイヤの寸法としては、通常
は丸線換算でφ0.2〜0.35mmの範囲のものを使
用する。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、ワイヤの撚線である挟
着体の外接円の断面積に占めるワイヤの実質断面積比率
を大きくすることができ、挟着体の曲げ強度及び剛性を
高くすることができる。また、曲げ強度及び剛性を一定
にした場合、従来技術の歯間ブラシに用いられている丸
線ワイヤの挟着体に比べて、挟着体の直径を15%から
30%程度小さくすることができ、細径化が図れて、狭
い歯間への挿通性と疲労強度を改善することができる。
そして、このワイヤを用いた歯間ブラシは、従来の歯間
ブラシに比べ、よりスムーズな挿通感を期待することが
できる。さらに、ブラシ部を構成する多数本のフィラメ
ントがワイヤの幅広面で挟持され、フィラメントの挟持
力を大幅に向上することができ、フィラメントの脱落事
故を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態の歯間ブラシを示し、(a)は挟
着体の根元部の断面図、(b)はフィラメントを挟持し
た挟着体の断面図である。
【図2】 他の実施形態の歯間ブラシを示し、挟着体の
根元部の断面図である。
【図3】 歯間ブラシの製造過程を示す概略斜視図であ
る。
【図4】 他の実施形態の歯間ブラシを示し、挟着体の
根元部の断面図である。
【図5】 他の実施形態の歯間ブラシを示し、挟着体の
根元部の断面図である。
【図6】 他の実施形態の歯間ブラシを示し、挟着体の
根元部の断面図である。
【図7】 歯間ブラシの一般的構造を示す概略側面図で
ある。
【図8】 従来の歯間ブラシを示し、(a)は挟着体の
根元部の断面図であり、(b)はフィラメントを挟持し
た挟着体の断面図である。
【符号の説明】
1 歯間ブラシ 2 フィラメント 3,4,5,6,7 ワイヤ B ブラシ部 K 挟着体 Ka 根元部 G グリップ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数本のフィラメントを備えたブラシ部
    と、上記ブラシ部を挟み込んで固定した二つ折りワイヤ
    の撚線状の挟着体と、上記挟着体の根元部端部に固着し
    たグリップ部とから成る歯間ブラシに用いるワイヤであ
    って、上記ワイヤが偏平異形線であることを特徴とする
    歯間ブラシ用ワイヤ。
  2. 【請求項2】 挟着体の根元部の断面における外接円の
    面積に対するワイヤの実質断面積比率が少なくとも55
    %以上となる断面形状を有する請求項1に記載の歯間ブ
    ラシ用ワイヤ。
  3. 【請求項3】 偏平異形線の幅Wと厚みTの関係が、
    1.2T≦W≦2.7Tである請求項1に記載の歯間ブ
    ラシ用ワイヤ。
  4. 【請求項4】 断面形状が略トラック形状または略楕円
    形状である請求項1又は2に記載の歯間ブラシ用ワイ
    ヤ。
  5. 【請求項5】 多数本のフィラメントを備えたブラシ部
    と、上記ブラシ部を挟み込んで固定した二つ折りワイヤ
    の撚線状の挟着体と、上記挟着体の根元部端部に固着し
    たグリップ部とから成る歯間ブラシであって、請求項1
    乃至4のいずれかに記載のワイヤを、幅広側同士が対向
    するように二つ折りして用いたことを特徴とする歯間ブ
    ラシ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005152176A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Tokusen Kogyo Co Ltd 隙間ブラシ用ワイヤおよび隙間ブラシ
BE1025531B1 (de) * 2017-02-22 2019-04-08 Zahoransky Ag Eingedrehte Bürste, Verfahren zur Herstellung einer eingedrehten Bürste sowie Vorrichtung zur Herstellung einer eingedrehten Bürste
WO2022253977A1 (de) * 2021-06-02 2022-12-08 Curaden Ag Interdentalbürste mit ovalem drahtquerschnitt und verfahren zu deren herstellung

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