JP2003169608A - 餌料及びその製造方法 - Google Patents

餌料及びその製造方法

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JP2003169608A
JP2003169608A JP2001376045A JP2001376045A JP2003169608A JP 2003169608 A JP2003169608 A JP 2003169608A JP 2001376045 A JP2001376045 A JP 2001376045A JP 2001376045 A JP2001376045 A JP 2001376045A JP 2003169608 A JP2003169608 A JP 2003169608A
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Motohiro Saito
元弘 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】餌自体で従来の代替餌料に比べて捕集と捕食行
動をより一層効果的に刺激することができ、しかも、廃
棄処分されている魚介類等の生物残材を有効利用するこ
とで、環境にも優しい延縄漁業や遊魚等の使用条件問わ
ず、更には養殖用餌としても使用することができ、又、
川や海に生息する生物にも自然界にも安全な餌料とその
製造方法を提供する。 【解決手段】生物残材からなるゲル状餌1と、このゲル
状餌1を包み込むこんにゃくからなる生物形状の外皮体
2とで構成され、前記外皮体2は、真水又は海水へ浸漬
されることで解けるゲル状餌1がしみ出す多数の孔3を
有する多孔質体であることで、外皮体2の孔3からしみ
出してくる対象魚の食性に合った生物残材からなるゲル
状餌1により撒き餌やコマセ等を使用せずに魚の集魚と
捕食行動を効果的に刺激し、生物そのものに恰も認識さ
せて食い付かせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、延縄漁業や遊魚用
の餌として、或いは養殖用の飼として使用される餌料及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、エビ、イカ、タコその他の鮮魚類
を加工する加工場や市場等で毎日大量に発生している鮮
魚類の頭、骨、皮、内臓等の生物残材は殆ど産業廃棄物
として焼却処分されている。この様に毎日大量に発生す
る生物残材を焼却するためには言うまでもなく大量のエ
ネルギーを必要とするばかりか、二酸化炭素の発生、そ
の他の自然界に与える影響が大きい等、環境を汚染する
問題があり、望ましくない。
【0003】一方、海に目を向ければ延縄漁業や遊魚で
使用する餌料にも様々な問題があり、例えば鯛を釣る場
合、主に使用される餌料は通称赤エビと呼ばれているサ
ルエビやキシエビ等の小型エビであり、これらの小型エ
ビは、水深が30〜50mの沿岸域に生息し、餌料曵と呼ば
れる専用の小型底曵縄で捕獲され、餌料として供されて
いる。しかし、最近では赤エビが減少し、特に延縄漁業
の餌料不足が深刻化しており、この問題は単に餌が不足
して延縄漁業が低下するだけではなく、餌料曵の曵縄面
積が増えることにより、混獲される大量の稚仔魚を死に
追い遣ると言う新たな問題を引き起こしている。
【0004】そこで、近年ではこれらの生き餌料に代わ
る代替餌料として例えば特開平7−115876号(以
後、前者)や特開平9−3226767号(以後、後
者)公報等において公表されている。前者の代替餌料
は、グルコマンナンと植物性糊材を用いて生物の形状に
作製される疑似餌であって、投げ釣等で千切れして釣針
から離れないように、冷凍で半乾燥状態に離水すること
により、適宜の弾性と十分な引き裂き強度とを有するこ
んにゃく製疑似餌である。
【0005】後者の代替餌料は、食品及び食品添加物と
して使用可能なカラギナン、ジェランガム、澱粉等の単
体でもゲル化特性を有する自然産品、又は酸、アルカリ
条件又は塩類との反応によりゲル化特性を有するキチ、
キトサン等の自然産品、又は複合使用することによりゲ
ル化特性を有するカラギナとグルコマンナン等の組み合
わせからなる自然産品、これら何れかの自然産品を原料
として作製される釣り用疑似餌である。又、前記原料に
魚が好む海藻エキスや魚介類エキス等を餌成分として添
加し、匂いつけや味つけされて製作される釣り用疑似餌
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した前
者の代替餌料はこんにゃくを用いてみみず等の生物形状
に作製される疑似餌であることで、疑似餌を使用して行
う特有の動きを疑似餌に与えなければ、魚の捕食行動を
刺激することができない。従って、この前者の代替餌料
はプラスチックや金属等にて製作されている疑似餌と同
様に釣竿若しくは手で動きを与えながら行う釣り条件で
なければ使用することができない。又、みみず等の生物
形状のみで魚の捕食行動を刺激すものであることで、十
分な集魚効果が得られないものであった。
【0007】一方、後者の代替餌料においては前者の代
替餌料に比べて集魚効果を匂いや味により得られるが、
魚の捕食行動を効果的に刺激する効果はあまり得られな
い。そのために、捕集と捕食行動を効果的に刺激するた
めに従来から行われている撒き餌やコマセ等を使用しな
ければない。
【0008】本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とする処は、餌自体で従来の代替餌
料に比べて捕集と捕食行動をより一層効果的に刺激する
ことができ、しかも、廃棄処分されている魚介類等の生
物残材を有効利用することで、環境にも優しい延縄漁業
や遊魚等の使用条件問わず、更には養殖用餌としても使
用することができ、又、川や海に生息する生物にも自然
界にも安全な餌料とその製造方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を達成するための手段】課題を達成するための本
発明の餌料は、生物残材からなるゲル状餌と、このゲル
状餌を包み込むこんにゃくからなる外皮体とで構成さ
れ、前記外皮体は、真水又は海水へ浸漬されることで解
けるゲル状餌がしみ出す多数の孔を有する多孔質体であ
ることを要旨とする。
【0010】ここで、延縄漁業や遊魚等の餌として使用
する場合には外皮体を、エビ、イカ、タコその他の魚介
類の生物形状に形成すると共に、魚が食い付いた時に破
ける程度の厚さに形成することが好ましい。つまり、延
縄漁業や遊魚等で使用する場合、その対象魚の食性に合
った生物形状に外皮体を形成する。この場合、外皮体を
内部空洞に形成し、該内部空洞に夫々の生物形状の生物
残材を用いて形成したゲル状餌を注入により充填するこ
とが好ましい。例えば、エビの残材を用いたゲル状餌を
エビの形状に形成した外皮体の内部空洞に注入により充
填する餌料を作製する。これにより、対象魚の食性に合
った生物本来の形状、大きさに復元された外皮体と、外
皮体の孔からしみ出してくる対象魚の食性に合った生物
残材からなるゲル状餌とにより対象魚の集魚と捕食行動
を効果的に刺激し、食い付かせることができる。又、食
い付いた時に外皮体の破れ、或いは注入孔から押し出さ
れる内部のゲル状餌が一気に水中に飛び出すことで、よ
り一層効果的に集魚と捕食行動に刺激を与える。これに
より、撒き餌やコマセ等を使用せずに、対象魚の食性に
合った生物そのものに認識させて食い付かせることがで
きる。
【0011】又、養殖用の餌として使用する場合、ゲル
状餌を含めて外皮体の形状は特に限定されるものではな
いが、養殖魚の食性や捕食可能な大きさに形成すること
が重要で、形状については問わないものである。又、こ
の場合に重要なことは、外皮体の厚さは極力薄いことが
好ましい。つまり、魚が食べる前に外皮体は内部のゲル
状餌が解けて水中にばらけないようにゲル状餌を包み込
み保護し得る程度の厚さで良い。これにより、魚が食べ
ると外皮体が即座に破け、内部ゲル状餌が出ることで、
捕食行動を有効に刺激する。又、外皮体は消化し易くな
る。
【0012】又、本発明の餌料の製造方法は、生物残材
からなるゲル状餌と、このゲル状餌を包み込む外皮体と
で構成される餌料の製造方法であって、前記ゲル状餌
は、細かくミンチした生物残材のミンチ重量の1〜3%
のエタノールと同ミンチ重量の0.5〜5%の増粘多糖類
を加えて混合することにより適度の粘度を有するゲル状
に形成し、前記外皮体は、グルコマンナン1kgに対し、
水を30〜50lの割合で混合攪拌した後に可食性アルカリ
剤を2〜3%加えた混合液を、型により適宜の形状に成
形し内部に前記ゲル状餌を注入した後、或いは前記ゲル
状餌の表面に塗布した後に離水処理することによりゲル
状餌がしみ出す多数の孔を有する多孔質体に形成するこ
とを要旨とする。又、グルコマンナンに水を加えて混合
攪拌した後に、可食性アルカリ剤を加えた混合液を30分
程度加熱することより、冷却し、凝固させることができ
る。
【0013】ここで、延縄漁業や遊魚用の餌、そして養
殖用の餌として使用する場合、その使用条件(時間)に
合わせて外皮体の孔からしみ出すゲル状餌の量を調整す
るものであるが、この場合上記生物残材のミンチ重量に
対して0.5〜5%の範囲において加える増粘多糖類によ
るゲル状餌の粘度調整と、外皮体を作る際のグルコマン
ナン1kgに対して30〜50lの割合で加える水の分量を調
整することで、その後の冷凍による離水処理によって得
られる外皮体の孔の大きさ(孔径)やその個数による粗
さ調整により行う。これにより、ゲル状餌は真水又は海
水へ浸漬されても一気に解けず、ゆっくりと解けながら
外皮体の孔よりしみ出すことを可能とし、又、外皮体の
孔からしみ出すゲル状餌の量を使用条件に合わせて変え
る等によって例えば1〜20時間の長時間持続を可能とす
る。つまり、外皮体からしみ出すゲル状餌による魚の集
魚や捕食行動を刺激する効果持続を1〜20時間の長時間
に亘り可能となることで、延縄漁業や遊魚用の餌、そし
て養殖用の餌として使用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の具体例を図面に基
づいて説明する。本発明の餌料Aは、エビ、イカ、タ
コ、魚その他の鮮魚類を加工する加工場や市場等で毎日
大量に発生している鮮魚類の頭、骨、皮、内臓等の生物
残材からなるゲル状餌1と、このゲル状餌1を包み込み
保護するこんにゃくからなる外皮体2とで構成され、該
外皮体2は真水又は海水へ浸漬されることで解けるゲル
状餌1がしみ出す多数の孔3を有する多孔質体としてな
る。
【0015】尚、ゲル状餌1は、生物残材を主原料とし
て使用するが、栄養バランスを調整する意味合いや、魚
の捕集と捕食行動をより効果的に刺激する意味合い等を
含めて生物そのもの、所謂鮮魚類の肉を加えることが好
ましい場合もある。
【0016】そして、本発明の餌料Aは、延縄漁業や遊
魚用の餌として使用する場合、図1に例示したように、
外皮体2をエビ、イカ、タコその他の魚介類の生物本来
の形状に形成すると共に、内部には空洞4を設け、更に
この内部空洞4に通じる注入孔5を適宜の位置に設け、
この注入孔5より同内部空洞4にゲル状餌1を注入し充
填することで作製する。この場合、イカの残材からなる
ゲル状餌1はイカの形状に形成した外皮体2内に、エビ
の残材からなるゲル状餌1はエビの形状に形成した外皮
体2内に、イワシ等の魚の残材からなるゲル状餌1は魚
の形状に形成した外皮体2内に等、対象魚の食性に合っ
た夫々の餌料Aを作製するものである。又、外皮体2は
魚が食い付いた時に破ける程度の厚さに形成することが
好ましい。これにより、対象魚の食性に合った生物本来
の形状、大きさに復元された外皮体2と、外皮体2の孔
3からしみ出してくる対象魚の食性に合った生物残材か
らなるゲル状餌1とにより対象魚の集魚と捕食行動を効
果的に刺激し、食い付かせることができる。又、魚が食
い付いた時に外皮体2の破れ、或いは注入孔5から押し
出される内部のゲル状餌1が一気に水中に飛び出すこと
で、撒き餌やコマセ等を使用せずに、より一層効果的に
集魚と捕食行動に刺激を与えることができる。これによ
り、対象魚の食性に合った生物そのものに認識させて食
い付かせることができる。
【0017】又、図2に例示した養殖用の餌として使用
する場合、ゲル状餌1を含めて外皮体2の形状は球形、
楕円形、それら以外の形状等、特に限定されるものでは
ない。この場合、養殖魚の食性や捕食可能な一口で飲み
込める大きさに形成することが重要である。又、外皮体
2の厚さは極力薄いことが好ましい。つまり、魚が食べ
る前に外皮体2は内部のゲル状餌1が解けて水中にばら
けないようにゲル状餌1を包み込み保護し得る程度の厚
さで良い。これにより、魚が食べると外皮体2が即座に
破け、内部ゲル状餌1が出ることで、魚の捕食行動を効
果的に刺激することができる。又、飲み込まれた外皮体
2は消化し易くなることで、魚にも優しく安全である。
【0018】次に、以上の如く構成した本発明餌料Aの
製造方法について説明する。エビ、イカ、タコ、魚その
他の鮮魚類を加工する加工場や市場等で毎日大量に発生
している鮮魚類の頭、骨、皮、内臓等の生物残材を冷凍
又は冷蔵する等により鮮度を保てる状態で入手し、この
生物残材を5%のエタノール水溶液に数分間浸すことで
減菌処理を行う。次に、減菌処理した生物残材を細かく
ミンチに加工して、このミンチ重量の1〜3%のエタノ
ールと、同ミンチ重量の0.5〜5%範囲で増粘多糖類を
加えてよく混ぜ合わせることにより、必要とされる粘度
のゲル状餌1が得られる。この時、延縄漁業や遊魚用の
餌、或いは養殖用の餌等の使用条件に合わせてミンチ重
量に対して0.5〜5%の範囲において加える増粘多糖類
の添加量を調整することにより、延縄漁業や遊魚用の
餌、或いは養殖用の餌等の使用条件に合わせた粘度のゲ
ル状餌1を作ることができた。尚、ここで使用した増粘
多糖類は、エタノールや水に溶け易く、又、冷凍後も粘
度特性を1年以上の長期間に亘り持続し得る食品添加物
のキサンタンガムである。又、イカの内臓のように細か
くミンチした場合、液状になるような生物残材において
は生物の肉をミンチして混ぜ合わせることが好ましい。
【0019】次に、前述のゲル状餌1を包み込み保護す
る外皮体2について説明すると、グルコマンナン(こん
にゃく製粉)1kgに対し、水を30〜50lの割合で混合攪
拌し、30分程度加熱する。この時、グルコマンナン1kg
に対して30〜50lの割合で加える水の分量を、延縄漁業
や遊魚用の餌、そして養殖用の餌として使用するその使
用条件(時間)に合わせて調整し、後で行われる冷凍に
よる離水処理によって得られる外皮体2の孔3の大きさ
(孔径)やその個数による粗さ調整を行う。
【0020】その後、可食性アルカリ剤の一例として水
酸化カルシウムの水溶液を2〜3%加えた混合液を、延
縄漁業や遊魚用で使用する餌とすべく対象魚の食性に合
った生物形状、例えば図1に例示したようなエビ形状に
形成する場合にはエビそのものの原型に作られた型に流
し込み、冷却凝固させることで、内部に空洞4を有する
エビ原型の外皮体2が得られる。そして、このようにし
て得られたエビ原型の外皮体2に、内部空洞4に連通す
る注入孔5から同空洞4に前述のゲル状餌1を注入し充
填した後に、−15℃〜−20℃の雰囲気中で冷凍により離
水処理を行うことで、図1の拡大図に示すような真水又
は海水へ浸漬されることで解けるゲル状餌1がしみ出す
多数の孔3を有する多孔質体の外皮体2が得られ、エビ
原型の餌料Aを作製することができた。
【0021】又、図2に示すような養殖用で使用する餌
とする場合には、丸形や楕円形等の様々な形状に予め成
形した前述のゲル状生の表面に前述の混合液を、刷け塗
りやその他の塗布手段により塗布した後に、前述した雰
囲気中での冷凍により離水処理を行うことで、図2の拡
大図に示すような真水又は海水へ浸漬されることで解け
るゲル状餌1がしみ出す多数の孔5を有する多孔質体の
外皮体2からなる餌料Aを作製することができた。
【0022】
【発明の効果】本発明は叙上の如く構成してなること
で、対象魚の食性に合った生物本来の形状、大きさに復
元された外皮体と、外皮体の孔からしみ出してくる対象
魚の食性に合った生物残材からなるゲル状餌とにより対
象魚の集魚と捕食行動を効果的に刺激し、食い付かせる
ことができる。しかも食い付いた時に外皮体が破れ、内
部のゲル状餌が一気に水中に飛び出すことで、より一層
効果的に集魚と捕食行動に刺激を与えることができる。
従って、本発明の餌料によれば、撒き餌やコマセ等を使
用せずに、対象魚の食性に合った生物そのものに恰も認
識させて食い付かせることができる。
【0023】又、ゲル状餌の主原料はエビ、イカ、タ
コ、魚その他の鮮魚類を加工する加工場や市場等で毎日
大量に発生している鮮魚類の頭、骨、皮、内臓等の生物
残材であることで、産業廃棄物として処理する必要がな
くなり、経済的効果が大きい。しかも、自然界に生息し
ている生物そのものが主原料であることで、養殖用の餌
として使用することで、魚の成長に必要な栄養素を十分
に含んでおり、生物にも自然界にも安全な餌料として提
供することができる。
【0024】又、本発明では生物残材のミンチ重量に対
して0.5〜5%の範囲において加える増粘多糖類による
ゲル状餌の粘度調整と、外皮体を作る際のグルコマンナ
ン1kgに対して30〜50lの割合で加える水の分量を調整
することで、その後の冷凍による離水処理によって得ら
れる外皮体の孔の大きさ(孔径)やその個数による粗さ
調整が可能となる。従って、本発明の製造方法によれ
ば、ゲル状餌は真水又は海水へ浸漬されても一気に解け
ず、ゆっくりと解けながら外皮体の孔よりしみ出すこと
を可能とし、又、外皮体の孔からしみ出すゲル状餌の量
を使用条件に合わせて変える等によって例えば1〜20時
間の長時間持続が可能となることで、延縄漁業や遊魚用
の餌、そして養殖用の餌として使用することができる汎
用性の高い餌料を作製し提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明餌料の実施形態の一例を示す側面図
で、一部を切欠して示す
【図2】 本発明餌料の他の実施例を示す平面図で、一
部を切欠して示す
【符号の説明】
A:餌料 1:ゲル状餌 2:外皮体 3:孔 4:空洞 5:注入孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生物残材からなるゲル状餌と、このゲル
    状餌を包み込むこんにゃくからなる外皮体とで構成さ
    れ、 前記外皮体は、真水又は海水へ浸漬されることで解ける
    ゲル状餌がしみ出す多数の孔を有する多孔質体であるこ
    とを特徴とする餌料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の外皮体が、内部空洞を有
    する生物形状を成し、内部空洞にゲル状餌を注入し充填
    することで製作されることを特徴とする餌料。
  3. 【請求項3】 生物残材からなるゲル状餌と、このゲル
    状餌を包み込む外皮体とで構成される餌料の製造方法で
    あって、 前記ゲル状餌は、細かくミンチした生物残材のミンチ重
    量の1〜3%のエタノールと同ミンチ重量の0.5〜5%
    の増粘多糖類を加えて混合することにより適度の粘度を
    有するゲル状に形成し、 前記外皮体は、グルコマンナン1kgに対し、水を30〜50
    lの割合で混合攪拌した後に可食性アルカリ剤を2〜3
    %加えた混合液を、型により適宜の形状に成形し内部に
    前記ゲル状餌を注入した後、或いは前記ゲル状餌の表面
    に塗布した後に離水処理することによりゲル状餌がしみ
    出す多数の孔を有する多孔質体に形成することを特徴と
    する餌料の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の外皮体が、内部空洞で生
    物形状に成形され、該内部空洞にゲル状餌を注入し充填
    することにより作製されることを特徴とする餌料の製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2459136A (en) * 2008-04-12 2009-10-14 Bait Box Ltd Bait holder
KR101845130B1 (ko) * 2015-05-22 2018-04-05 손하율 동물용 사료

Cited By (2)

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