JP2003168930A - 歪み補償増幅器及びその制御方法 - Google Patents

歪み補償増幅器及びその制御方法

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JP2003168930A JP2001366690A JP2001366690A JP2003168930A JP 2003168930 A JP2003168930 A JP 2003168930A JP 2001366690 A JP2001366690 A JP 2001366690A JP 2001366690 A JP2001366690 A JP 2001366690A JP 2003168930 A JP2003168930 A JP 2003168930A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主増幅器106で発生した歪みを検出する歪
み検出ループ101、検出された歪みを主増幅器の出力
信号から除去する歪み除去ループ121、パイロット信
号を用いて歪み検出ループの特性を調整する調整手段、
パイロット信号を用いて歪み除去ループの特性を調整す
る調整手段を備える歪み補償増幅器において、初期状態
での応答速度を下げず且つ平衡状態になってからの制御
精度を高める。 【解決手段】 歪み除去ループで検出されたパイロット
信号のレベルが高いときには通過帯域幅が広く、歪み除
去ループで検出されたパイロット信号のレベルが低いと
きには通過帯域幅が狭いフィルタ152を備える。ま
た、最終出力信号から検出されたパイロット信号のレベ
ルが高いときには通過帯域幅が広く、最終出力信号から
検出されたパイロット信号のレベルが低いときには通過
帯域幅が狭いフィルタ162を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主増幅器で発生し
た歪みを歪み検出ループで検出して、検出された歪みを
主増幅器の出力信号から歪み除去ループで除去すること
により歪みの極めて少ない増幅信号を出力する歪み補償
増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の歪み補償増幅器は、広い帯域に
わたり、入力信号を、極めて少ない歪みしか発生させな
いで、増幅することができるので、例えば、所定帯域内
に複数のキャリアを有する信号を増幅するために用いら
れている。
【0003】図17に従来例による歪み補償増幅器の構
成を示す。
【0004】図17を参照すると、従来例による歪み補
償増幅器は、歪み検出ループ901、分配合成器91
1、歪み除去ループ921、分配合成器931、分配器
941、第1のパイロット信号レベル検出部951、第
1の制御部954、第2のパイロット信号レベル検出部
961及び第2の制御部964を備える。歪み検出ルー
プ901は、第1のパイロット信号発生器902、加算
器903、分配器904、第1のベクトル調整器90
5、主増幅器906、第2のパイロット信号発生器90
7、加算器908及び第1の遅延信号経路909を備え
る。分配合成器912は、分配器912及び合成器91
3を備える。歪み除去ループ921は、第2の遅延信号
経路922、分配器923、第2のベクトル調整器92
4及び誤差増幅器925を備える。第1のパイロット信
号レベル検出部951は、第1の帯域フィルタ952及
び第1の検波器953を備える。第2のパイロット信号
レベル検出部961は、第2の帯域フィルタ962及び
第2の検波器963を備える。
【0005】入力信号は、分配器904で主入力信号と
副入力信号に分配される。主入力信号は主増幅器906
により増幅されるが、主増幅器906の非線形性等によ
り、主増幅器906の出力信号には、信号成分の外に歪
み成分も含まれている。分配器912は、主増幅器90
6の出力信号を第2の遅延信号経路922に伝達すると
共に、減衰した出力信号を合成器913に伝達する。合
成器913では、減衰した主増幅器906の出力信号か
ら副入力信号を減じる。合成器913の加算入力端子を
経由する信号の分配器904の入力端子から合成器91
3の出力端子までのゲイン、位相及び遅延時間が、合成
器913の減算入力端子を経由する信号の分配器904
の入力端子から合成器913の出力端子までのゲイン、
位相及び遅延時間に等しくなるように調整されていれ
ば、合成器913からは、主増幅器906で発生し、分
配器912と合成器913で減衰した歪み成分のみが得
られる。
【0006】歪み除去ループ921の誤差増幅器925
のゲインは、合成器932の加算入力端子を経由する信
号の分配器912の入力端子から合成器932の出力端
子までのゲインが合成器932の減算入力端子を経由す
る信号の分配器912の入力端子から合成器の出力端子
までのゲインが等しくなるように調整される。そして、
分配合成器931の合成器932が、主増幅器906の
出力信号から誤差増幅器925の出力信号を引くことに
より、歪み成分が除去された増幅信号を得ることができ
る。
【0007】ここで、合成器913で相互にキャンセル
されるべき主増幅器906を経由した入力信号と主増幅
器906を経由していない入力信号が等しくならなけれ
ばならないが、主増幅器906の特性の経時変化、温度
依存性等により両者を常に等しくすることができない。
そこで、入力信号が分配器904で分配される前に第1
のパイロット信号発生器902で発生した第1のパイロ
ット信号を加算器903で入力信号に加算し、分配器9
23で取り出された歪み成分及びパイロット信号を含む
信号を第1の帯域フィルタ952に供給し、第1の帯域
フィルタ952で第1のパイロット信号のみを取り出
し、第1の検波器953で第1のパイロット信号のレベ
ルを検出し、検出された第1のパイロット信号のレベル
が低くなるように第1の制御部954で第1のベクトル
調整器905の特性を制御する。第1のベクトル調整器
905は、第1の制御部954による制御に従って、主
増幅器906で増幅するべき入力信号の振幅及び/又は
位相を調整する。なお、第1の遅延信号経路909は、
入力信号を遅延させるものであるが、この遅延は、第1
のベクトル調整器905及び主増幅器906での入力信
号の遅延を補うために設けられている。
【0008】同様に、分配合成器931の合成器932
で相互にキャンセルされるべき誤差増幅器925を経由
した歪み成分と誤差増幅器925を経由していない歪み
成分が等しくならなければならないが、誤差増幅器92
5の特性の経時変化、温度依存性等により両者を常に等
しくすることができない。そこで、主増幅器906の出
力信号が分配器912で分配される前に第2のパイロッ
ト信号発生器907で発生した第2のパイロット信号を
加算器908でその出力信号に加算し、分配器941で
取り出された主信号及び第2のパイロット信号を含む信
号を第2の帯域フィルタ962に供給し、第2の帯域フ
ィルタ962で第2のパイロット信号のみを取り出し、
第2の検波器963で第2のパイロット信号のレベルを
検出し、検出された第2のパイロット信号のレベルが低
くなるように第2の制御部964で第2のベクトル調整
器924の特性を制御する。第2のベクトル調整器92
4は、第2の制御部964による制御に従って、誤差増
幅器925で増幅するべき歪み成分の振幅及び/又は位
相を調整する。なお、第2の遅延信号経路922は、主
増幅器906の出力信号を遅延させるものであるが、こ
の遅延は、第2のベクトル調整器924及び誤差増幅器
925での歪み成分の遅延を補うために設けられてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
に、パイロット信号を用いて制御が行われている歪み補
償増幅器は、ループ引き込み後にパイロット信号レベル
が低下することにより、検出精度が劣化して、安定した
制御ができなくなるという問題点がある。
【0010】この解決のため、例えば、特開平10−2
33628号公報に開示されているように、パイロット
信号検出器の入力に可変減衰器を設けて制御精度を高
め、応答を早くし、動作を安定化させる方法が提案され
ている。この先行技術文献に開示された手法は、図18
に簡略化して示されている。検出器入力に減衰器を設け
てS/Nを最適化し、さらには制御速度を最適化するた
めに、平衡状態を見いだすために制御系が与える摂動幅
を可変するという2重の動作を行っている。このため、
制御が複雑になっているという問題がある。
【0011】本発明の主な目的は、引き込み時にはベク
トル調整器の特性調整の応答速度を低下させることがな
く、また引き込み後には安定して大きな歪み補償が得ら
れる歪み補償増幅器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点によ
れば、主増幅器で発生した歪みを検出する歪み検出ルー
プと、前記歪み検出ループで検出された前記歪みを前記
主増幅器の出力信号から除去する歪み除去ループと、パ
イロット信号を用いて前記歪み除去ループの特性を調整
する調整手段と、を備える歪み補償増幅器において、前
記パイロット信号を通過させるフィルタであって、最終
出力信号から検出された前記パイロット信号のレベルが
高いときには通過帯域幅が広く、前記最終出力信号から
検出された前記パイロット信号のレベルが低いときには
前記通過帯域幅が狭いものを前記調整手段が備えること
を特徴とする歪み補償増幅器が提供される。
【0013】本発明の第2の観点によれば、主増幅器で
発生した歪みを検出する歪み検出ループと、前記歪み検
出ループで検出された前記歪みを前記主増幅器の出力信
号から除去する歪み除去ループと、パイロット信号を用
いて前記歪み検出ループの特性を調整する調整手段と、
を備える歪み補償増幅器において、前記パイロット信号
を通過させるフィルタであって、前記歪み除去ループで
検出された前記パイロット信号のレベルが高いときには
通過帯域幅が広く、前記歪み除去ループで検出された前
記パイロット信号のレベルが低いときには前記通過帯域
幅が狭いものを前記調整手段が備えることを特徴とする
歪み補償増幅器が提供される。
【0014】本発明の第3の観点によれば、入力信号を
増幅する主増幅器と、前記主増幅器の出力信号にパイロ
ット信号を加算する加算器と、前記主増幅器の前記出力
信号の歪み成分を検出する歪み検出手段と、前記パイロ
ット信号が加算された前記主増幅器の前記出力信号が伝
搬する第1の遅延信号経路と、前記歪み成分の振幅及び
/又は位相を調整する第1の調整器と、前記第1の調整
器により振幅及び/又は位相が調整された前記歪み成分
を増幅する誤差増幅器と、前記パイロット信号が加算さ
れ、前記第1の遅延信号経路を伝搬した前記主増幅器の
前記出力信号から前記誤差増幅器の出力信号を減じて、
減算結果を最終出力信号として出力する第1の合成器
と、前記最終出力信号から前記パイロット信号のレベル
を検出するパイロット検出部と、検出された前記パイロ
ット信号のレベルが小さくなるように前記第1の調整器
を制御する第1の制御部と、を備える歪み補償増幅器に
おいて、前記パイロット検出部は、検出された前記パイ
ロット信号のレベルが高いときに通過帯域幅が広く、検
出された前記パイロット信号のレベルが低いときに前記
通過帯域幅が狭いフィルタを備えることを特徴とする歪
み補償増幅器が提供される。
【0015】本発明の第3の観点による歪み補償増幅器
において、前記フィルタは帯域通過フィルタであっても
よく、前記フィルタの中心周波数は、前記パイロット信
号の周波数と同一であってもよい。
【0016】本発明の第3の観点による歪み補償増幅器
において、前記パイロット検出部は、前記パイロット信
号の周波数を所定の周波数に変換する回路を更に備えて
いてもよく、前記フィルタは帯域通過フィルタであって
もよく、前記フィルタの中心周波数は、前記所定の周波
数と同一であってもよい。
【0017】本発明の第3の観点による歪み補償増幅器
において、前記パイロット検出部は、前記パイロット信
号の周波数を直流又はその近傍の周波数に変換する回路
を更に備えていてもよく、前記フィルタは低域通過フィ
ルタであってもよい。
【0018】本発明の第3の観点による歪み補償増幅器
において、前記歪み検出手段は、前記入力信号の一部を
分岐させる第1の分配器と、前記第1の分配器による分
岐した前記入力信号が伝搬する第2の遅延信号経路と、
前記主増幅器の前記出力信号の一部を分岐させる第2の
分配器と、前記第2の分配器により分岐した前記主増幅
器の前記出力信号の一部から前記第2の遅延信号経路を
伝搬した前記入力信号を減じて、減算結果を前記歪み成
分として出力する第2の合成器と、を備えていてもよ
い。
【0019】本発明の第3の観点による歪み補償増幅器
は、前記入力信号が前記主増幅器により増幅される前に
前記入力信号の振幅及び/又は位相を調整する第2の調
整器と、前記歪み成分を基に前記第2の調整器を制御す
る第2の制御部と、を更に備えていてもよい。
【0020】本発明の第4の観点によれば、入力信号に
パイロット信号を加算する加算器と、前記パイロット信
号が加算された前記入力信号の振幅及び/又は位相を調
整する第1の調整器と、前記パイロット信号が加算さ
れ、前記振幅及び/又は前記位相が調整された前記入力
信号を増幅する主増幅器と、前記パイロット信号が加算
された前記入力信号の一部を分岐させる第1の分配器
と、前記パイロット信号が加算され、前記第1の分配器
により分岐された前記入力信号が伝播する第1の遅延信
号経路と、前記主増幅器の前記出力信号の一部を分岐さ
せる第2の分配器と、前記第2の分配器により分岐した
前記主増幅器の前記出力信号の一部から前記パイロット
信号が加算され、前記第1の分配器により分岐され、前
記遅延信号経路を伝搬した前記入力信号を減じて、減算
結果を第1の歪み成分として出力する第1の合成器と、
前記第1の歪み成分から前記パイロット信号のレベルを
検出するパイロット検出部と、検出された前記パイロッ
ト信号のレベルが小さくなるように前記第1の調整器を
制御する第1の制御部と、を備える歪み補償増幅器にお
いて、前記パイロット検出部は、検出された前記パイロ
ット信号のレベルが高いときに通過帯域幅が広く、検出
された前記パイロット信号のレベルが低いときに前記通
過帯域幅が狭いフィルタを備えることを特徴とする歪み
補償増幅器が提供される。
【0021】本発明の第4の観点による歪み補償増幅器
において、前記フィルタは帯域通過フィルタであっても
よく、前記フィルタの中心周波数は、前記パイロット信
号の周波数と同一であってもよい。
【0022】本発明の第4の観点による歪み補償増幅器
において、前記パイロット検出部は、前記パイロット信
号の周波数を所定の周波数に変換する回路を更に備えて
いてもよく、前記フィルタは帯域通過フィルタであって
もよく、前記フィルタの中心周波数は、前記所定の周波
数と同一であってもよい。
【0023】本発明の第4の観点による歪み補償増幅器
において、前記パイロット検出部は、前記パイロット信
号の周波数を直流又はその近傍の周波数に変換する回路
を更に備えていてもよく、前記フィルタは低域通過フィ
ルタであってもよい。
【0024】本発明の第4の観点による歪み補償増幅器
は、前記主増幅器の出力信号が伝搬する第2の遅延信号
経路と、前記第1の歪み成分の振幅及び/又は位相を調
整する第2の調整器と、前記第2の調整器により振幅及
び/又は位相が調整された前記第1の歪み成分を増幅す
る誤差増幅器と、前記第2の遅延信号経路を伝搬した前
記主増幅器の出力信号から前記誤差増幅器の出力信号を
減じて、減算結果を最終出力信号として出力する第2の
合成器と、前記最終出力信号から第2の歪み成分を検出
する歪み成分検出回路と、前記第2の歪み成分が小さく
なるように前記第2の調整器を制御する第2の制御部
と、を更に備えていてもよい。
【0025】本発明の第5の観点によれば、主増幅器で
発生した歪みを検出する歪み検出ループと、前記歪み検
出ループで検出された前記歪みを前記主増幅器の出力信
号から除去する歪み除去ループとを備える歪み補償増幅
器の前記歪み除去ループの特性をパイロット信号を用い
て調整する制御方法において、最終出力信号から分岐信
号を取り出すステップと、前記分岐信号をフィルタに通
すステップと、前記フィルタを通った前記分岐信号から
前記パイロット信号のレベルを検出するステップと、前
記パイロット信号のレベルが低くなるように前記歪み除
去ループを調整するステップと、前記パイロット信号の
レベルが高いときには、前記フィルタの通過帯域が広
く、前記パイロット信号のレベルが低いときには、前記
フィルタの通過帯域が狭いように前記フィルタを設定す
る設定ステップと、を有することを特徴とする制御方法
が提供される。
【0026】本発明の第5の観点による制御方法におい
て、前記設定ステップでは、前記パイロット信号のレベ
ルがしきい値よりも高いときには、通過帯域が広いフィ
ルタを選択し、前記パイロット信号のレベルが前記しき
い値よりも低いときには、通過帯域が狭いフィルタを選
択してもよい。本発明の第5の観点による制御方法にお
いて、前記設定ステップでは、前記パイロット信号のレ
ベルがしきい値よりも高いときには、前記フィルタの通
過帯域が広くなるようなパラメータを選択し、前記パイ
ロット信号のレベルが前記しきい値よりも低いときに
は、前記フィルタの通過帯域が狭くなるようなパラメー
タを選択してもよい。
【0027】本発明の第5の観点による制御方法におい
て、前記設定ステップでは、前記パイロット信号のレベ
ルがしきい値よりも高いときには、前記フィルタの通過
帯域を広げ、前記パイロット信号のレベルがしきい値よ
りも低いときには、前記フィルタの通過帯域を狭め、前
記しきい値を前記パイロット信号のレベルで更新しても
よい。
【0028】本発明の第6の観点によれば、主増幅器で
発生した歪みを検出する歪み検出ループと、前記歪み検
出ループで検出された前記歪みを前記主増幅器の出力信
号から除去する歪み除去ループとを備える歪み補償増幅
器の前記歪み検出ループの特性をパイロット信号を用い
て調整する制御方法において、前記歪み除去ループから
分岐信号を取り出すステップと、前記分岐信号をフィル
タに通すステップと、前記フィルタを通った前記分岐信
号から前記パイロット信号のレベルを検出するステップ
と、前記パイロット信号のレベルが低くなるように前記
歪み検出ループを調整するステップと、前記パイロット
信号のレベルが高いときには、前記フィルタの通過帯域
が広く、前記パイロット信号のレベルが低いときには、
前記フィルタの通過帯域が狭いように前記フィルタを設
定する設定ステップと、を有することを特徴とする制御
方法が提供される。
【0029】本発明の第6の観点による制御方法におい
て、前記設定ステップでは、前記パイロット信号のレベ
ルがしきい値よりも高いときには、通過帯域が広いフィ
ルタを選択し、前記パイロット信号のレベルが前記しき
い値よりも低いときには、通過帯域が狭いフィルタを選
択してもよい。
【0030】本発明の第6の観点による制御方法におい
て、前記設定ステップでは、前記パイロット信号のレベ
ルがしきい値よりも高いときには、前記フィルタの通過
帯域が広くなるようなパラメータを選択し、前記パイロ
ット信号のレベルが前記しきい値よりも低いときには、
前記フィルタの通過帯域が狭くなるようなパラメータを
選択してもよい。
【0031】本発明の第6の観点による制御方法におい
て、前記設定ステップでは、前記パイロット信号のレベ
ルがしきい値よりも高いときには、前記フィルタの通過
帯域を広げ、前記パイロット信号のレベルがしきい値よ
りも低いときには、前記フィルタの通過帯域を狭め、前
記しきい値を前記パイロット信号のレベルで更新しても
よい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について詳細に説明する。
【0033】[実施形態1]図1は、本発明の実施形態
1による歪み補償増幅器の構成を示す。
【0034】図1を参照すると、本発明の実施形態1に
よる歪み補償増幅器は、歪み検出ループ101、分配合
成器111、歪み除去ループ121、分配合成器13
1、分配器141、パイロット信号レベル検出部16
1、第1の制御部171及び第2の制御部164を備え
る。歪み検出ループ101は、分配器104、第1のベ
クトル調整器105、主増幅器106、パイロット信号
発生器107、加算器108及び第1の遅延信号経路1
09を備える。分配合成器111は、分配器112及び
合成器113を備える。歪み除去ループ121は、第2
の遅延信号経路122、分配器123、第2のベクトル
調整器124及び誤差増幅器125を備える。分配合成
器131は合成器132を備える。パイロット信号レベ
ル検出部161は、可変帯域フィルタ162及び検波器
163を備える。
【0035】分配器104は、入力信号を第1のベクト
ル調整器105及び遅延信号経路109に分配する。第
1のベクトル調整器105は、第1の制御部171から
の制御信号に従って、分配器104で分配された入力信
号の振幅及び/又は位相を調整する。主増幅器106
は、第1のベクトル調整器105により振幅及び/又は
位相が調整された入力信号を増幅する。パイロット信号
発生器107はパイロット信号を発生する。パイロット
信号は、例えば、所定の周波数の正弦波である。ただ
し、パイロット信号は、その主要なスペクトラムが可変
帯域フィルタの帯域内に収る限り、周波数が変動したり
位相変調されていてもよい。加算器108は、主増幅器
106の出力信号にパイロット信号を加算する。加算器
108の出力信号は、増幅された主信号と主増幅器10
6で発生した歪み成分とパイロット信号を含む。第1の
遅延信号経路109は、分配器104により分配された
入力信号を所定時間遅延させる。
【0036】分配器112は、加算器108の出力信号
を第2の遅延信号経路122及び合成器113に分配す
る。合成器113は、分配器112の第1の出力信号か
ら第1の遅延信号経路109により遅延された入力信号
を減算して、主増幅器106で発生した歪み成分とパイ
ロット信号とを含む信号を出力する。
【0037】第2の遅延信号経路122は、分配器11
2の第2の出力信号を所定期間遅延させる。分配器12
3は、合成器113の出力信号を第2のベクトル調整器
124と第1の制御部171に分配する。第2のベクト
ル調整器124は、分配器123により分配された歪み
成分及びパイロット信号の振幅及び/又は位相を調整す
る。誤差増幅器125は、第2のベクトル調整器124
により振幅及び/又は位相が調整された歪み成分及びパ
イロット信号を増幅する。
【0038】合成器132は、第2の遅延信号経路12
2が出力する主信号、歪み成分及びパイロット信号から
誤差増幅器125が出力する歪み成分及びパイロット信
号を減じて、主信号を主に含む信号を出力する。なお、
分配合成器131の出力信号には、理想的には歪み成分
及びパイロット信号が含まれないことが望ましいが、一
般にはこれらが僅かに含まれる。
【0039】分配器141は、合成器132の出力信号
を出力端子及び可変帯域フィルタ162に分配する。
【0040】可変帯域フィルタ162は、分配器141
から供給される主信号、歪み成分及びパイロット信号の
うちパイロット信号のみを通過させる。なお、可変帯域
フィルタ162は、パイロット信号の周波数を中心周波
数とする帯域通過フィルタである。検波器163は、可
変帯域フィルタ162を通過したパイロット信号のレベ
ルを検出する。
【0041】第2の制御部164は、検波器163によ
り検出されたパイロット信号のレベルが低くなるよう
に、第2のベクトル調整器124での歪み成分及びパイ
ロット信号の振幅及び/又は位相の調整量を制御する。
【0042】また、第2の制御部164は、検波器16
3により検出されたパイロット信号のレベルが高いとき
には可変帯域フィルタ162の通過帯域幅が広くなり、
検波器163により検出されたパイロット信号のレベル
が低いときには可変帯域フィルタ162の通過帯域幅が
狭くなるように、可変帯域フィルタ制御信号により、可
変帯域フィルタ162の通過帯域幅を制御する。
【0043】第1の制御部171は、分配器123から
分配された歪み成分及びパイロット信号から歪み成分を
検出して、検出された歪み成分が小さくなるように第1
のベクトル調整器105による入力信号の振幅及び/又
は位相の調整量を制御する。
【0044】第1のベクトル調整器105は、ベクトル
をゲインと位相に分けて、ゲインと位相をそれぞれ調整
するポーラ(Polar)型のものであってもよいし、ベクト
ルを同相成分と直交成分に分けて、同相成分と直交成分
をそれぞれ調整するカーテシアン(Cartesian)型のもの
であってもよい。ベクトル調整器105のゲインが周波
数にかかわらず一定であり且つ移相量がリニアフェーズ
であることが理想的である。
【0045】実施形態1による歪み補償増幅器の従来例
による歪み補償増幅器との相違点は、従来例による歪み
補償増幅器の第2のフィルタ962の代わりに可変帯域
フィルタ162を設け、可変帯域フィルタ162の通過
帯域幅を第2の制御部164により制御する点である。
【0046】この可変帯域フィルタ162は、検出した
パイロット信号のレベルに応じて、連続的に、あるいは
段階的に通過帯域幅が設定される。具体的には、パイロ
ット信号レベルが低い場合は、帯域幅は狭く設定され、
高い場合には帯域幅が広く設定される。可変帯域フィル
タ162の通過帯域幅が変化する様子を図2に示す。
【0047】従って、フィードフォワード制御の引き込
み動作時には、通過帯域幅が広く設定されているが、パ
イロット信号レベルが高く、信号対雑音(S/N)比は
高いままであるので、制御の引き込み動作時の応答速度
を低下させることなくパイロット信号を検出できる。
【0048】またフィードフォワード制御のループがバ
ランスしてパイロット信号がキャンセルすることによ
り、パイロット信号の検出レベルが低くなってきた場合
には、可変帯域フィルタの通過帯域幅が狭く設定される
ので、パイロット信号の信号対雑音比(S/N比)が改
善され、検出レベルの雑音による誤差を少なくすること
ができる。
【0049】このため、結果的に安定して大きな歪み補
償が得られるという効果がある。
【0050】次に、実施形態1による歪み補償増幅器の
動作について説明する。
【0051】まず、初期動作時の歪み除去ループの動作
について述べる。
【0052】歪み除去ループ121が平衡に達するまで
の間、パイロット信号検出部161に入力されるパイロ
ット信号のレベルは、平衡状態と比べるとかなり高く、
パイロット信号レベル検出部161に平衡状態において
入力されるパイロット信号のレベルを基準としたとき
の、パイロット信号レベル検出部161に非平衡状態に
おいて入力されるパイロット信号のレベルは例えば数十
dB程度である。
【0053】歪み除去ループ121の制御が開始され
て、歪み除去ループ121が平衡状態に近づくにしたが
い、パイロット信号レベル検出部161に入力されるパ
イロット信号のレベルが低下してくる。すなわち、歪み
除去ループ121の平衡状態が達成されていくに従っ
て、パイロット信号のレベルが徐々に低下していく。従
って、パイロット信号レベル検出部161におけるパイ
ロット信号レベルと雑音の信号対雑音比(S/N比)は
劣化していく。
【0054】ここで、雑音とは、歪み補償増幅器の出力
での熱雑音レベルや、主信号それ自体、あるいは主信号
系から発生している相互変調歪みのパイロット信号周波
数帯域や近傍への漏れ電力などを示している。また、後
述するヘテロダイン検波を用いたパイロット検出部16
1C(図11)では、パイロット検出部161B自体の
雑音指数特性により発生する雑音等も含まれる。これら
の雑音レベルはパイロット信号レベルと同じようには低
下しない成分であるため、S/N比が劣化してしまう。
【0055】この信号レベルの関係を図3に模式的に示
す。図3を参照すると、雑音レベルは一定であるが、初
期状態、つまり、歪み除去ループが平衡状態になる前で
は、パイロット信号のレベルが高く、歪み除去ループが
平衡状態になったときには、パイロット信号のレベルが
低い。従って、初期状態では、S/Nが大きいのに対し
て、平衡状態では、S/Nが小さい。
【0056】次に、第2の制御部164がパイロット信
号レベル検出部161によって検出されたパイロット信
号レベルに応じて、パイロット信号レベル検出部161
に備えられた可変帯域フィルタ162の通過帯域幅を制
御する動作について説明する。なお、ここでは、簡単の
ために可変帯域フィルタの帯域幅を2段階に設定する場
合について説明するが、容易に他の場合にも拡張するこ
とができる。
【0057】まず、可変帯域フィルタ162は、検出し
たパイロット信号のレベルに応じて、連続的に、あるい
は段階的に、第2の制御部164によって通過帯域幅が
設定される。具体的には、パイロット信号レベルが低い
場合は、通過帯域幅は狭く設定され、高い場合には通過
帯域幅が広く設定される。これらの関係を、図4にフィ
ルタの帯域を連続的に可変させる場合とともに模式的に
図示する。
【0058】制御部164による可変帯域フィルタ16
2の帯域の制御方法について図5、図6を参照して更に
詳細に説明する。
【0059】制御部164が段階的に可変帯域フィルタ
162の帯域を制御する場合の制御部164の動作を図
5を参照して説明する。
【0060】まず、パイロット信号のレベルを検出する
(ステップS201)。次に、ステップS201で検出
されたパイロット信号のレベルがしきい値より高いか否
かを判断する(ステップS202)。ステップS202
でパイロット信号のレベルがしきい値よりも高いと判断
された場合には、広帯域に対応したフィルタのパラメー
タを選択する(ステップS203)。ステップS202
でパイロット信号のレベルがしきい値以下であると判断
された場合には、狭帯域に対応したフィルタのパラメー
タ162を選択する(ステップS204)。ステップ2
03又はステップS204の次に、ステップS201で
検出されたパイロット信号のレベルが低くなるように第
2のベクトル調整器124のパラメータを調整する(ス
テップS205)。そして、ステップS205からステ
ップS201に戻り、ステップS201〜S205を繰
り返す。
【0061】制御部164が連続的に可変帯域フィルタ
162の帯域を制御する場合の制御部164の動作を図
6を参照して説明する。
【0062】まず、パイロット信号のレベルを検出する
(ステップS221)。次に、ステップS221で検出
されたパイロット信号のレベルがしきい値より高いか否
かを判断する(ステップS222)。ステップS222
でパイロット信号のレベルがしきい値よりも高いと判断
された場合には、フィルタ162の帯域がより広くなる
ようにフィルタのパラメータを変化させる(ステップS
223)。ステップS202でパイロット信号のレベル
がしきい値以下であると判断された場合には、フィルタ
の帯域がより狭くなるようにフィルタのパラメータ16
2を変化させる(ステップS224)。ステップ223
又はステップS224の次に、しきい値にステップS2
21で検出されたパイロット信号のレベルを代入する
(ステップS225)。次に、ステップS221で検出
されたパイロット信号のレベルが低くなるように第2の
ベクトル調整器124のパラメータを調整する(ステッ
プS226)。そして、ステップS226からステップ
S221に戻り、ステップS221〜S226を繰り返
す。
【0063】フィルタの通過帯域幅が一定である場合に
は、パイロット信号対雑音のS/N比は、前述のとおり
パイロット信号レベルの低下とともに劣化していく。し
かし、本発明では、パイロット信号レベルが低下するに
対応して通過帯域幅が狭くなるように可変帯域フィルタ
162の通過帯域幅を制御する。可変帯域フィルタ16
2の通過帯域幅を狭くしたときには、パイロット信号の
レベルは変わらず、雑音レベルは帯域幅に比例して低下
するため、パイロット信号のS/N比が改善される。
【0064】たとえば、図4に示した例のように、パイ
ロット信号レベルがそのしきい値より低いときに、パイ
ロット信号レベルがあるしきい値より高い場合に比べ
て、通過帯域幅を1/10に狭く設定した場合には、雑
音レベルは帯域幅に比例して10dB低下するので、S
/Nは10dB改善される。
【0065】図7に、これらの信号の関係を、通過帯域
幅を可変しない場合とともに示す。
【0066】このように、通過帯域幅をパイロット信号
レベルに応じて制御することにより、雑音によるパイロ
ット検出レベルの誤差や、それによる誤制御を抑圧する
ことができるため、歪み除去ループ121をさらに精度
の高い平衡状態近傍までもっていくことができ、また、
誤制御による歪み補償量の劣化を防ぐことができる。す
なわち、安定した大きな歪み補償が得られることにな
る。
【0067】次に、フィードフォワード制御の引き込み
動作時に、可変帯域フィルタ162の通過帯域幅が広く
設定されている理由について述べる。
【0068】このときは、前述したようにパイロット信
号レベルが高く、信号対雑音(S/N)比は高いままで
あるので、あえて、可変帯域フィルタ162の帯域を狭
くする必要はない。一方、引き込み動作時においては、
パイロット信号のレベルの変化が急激であるので、第2
のベクトル調整器124の制御の応答時間を速くするた
めには、可変帯域フィルタ162の帯域を広くしておく
必要がある。
【0069】この関係を図8に示す。図8(a)は、可
変帯域フィルタ162の通過帯域幅が2段階で変化する
場合の可変帯域フィルタ162の通過帯域幅と可変フィ
ルタ162の応答時間の関係を示し、図8(b)は、可
変帯域フィルタ162の通過帯域幅が連続的に変化する
場合の可変帯域フィルタ162の通過帯域幅と可変フィ
ルタ162の応答時間の関係を示す。
【0070】したがって、初期立ち上げ時のような応答
速度が重視される状態では、可変帯域フィルタ162の
通過帯域幅を所望の応答速度が得られる程度に広くして
おくことが望ましい。
【0071】また、ループが平衡した状態においては、
制御系は誤差増幅器125等の回路素子の温度変化や経
年変化などに追従すればよく、これらの時間変化は制御
回路の動作時間と比較して非常にゆっくりしているた
め、可変帯域フィルタ162の通過帯域幅を狭くして
も、これによって制御系の応答速度が遅くなるというこ
とがほとんど問題とはならない。
【0072】[実施形態2]本発明の実施形態2は、実
施形態1と比べて、パイロット信号レベル検出部161
が図9に示すパイロット信号レベル検出部161Bに変
わった点のみが異なる。
【0073】図9に示すように、帯域幅の異なる複数の
フィルタを第2の制御部164からの可変帯域フィルタ
制御信号による切り替えて使用しても実施形態1と同様
の効果を得ることができる。図9において、パイロット
信号の検出レベルが高い場合には、通過帯域幅の広いフ
ィルタ162Aが選択され、パイロット信号の検出レベ
ルが低い場合には帯域の狭いフィルタ162Bが選択さ
れる。それぞれのフィルタの特性を図10に示す。動作
や制御の方法は、図2に示した実施形態の場合と同様で
ある。
【0074】もちろん、これもさらに切り替えるフィル
タの個数をN個(N>=3)の場合に容易に拡張するこ
とができる。
【0075】さらに、複数の可変帯域フィルタを切り替
えて使用したり、固定帯域フィルタと可変帯域フィルタ
を組み合わせて使用することもできる。
【0076】固定帯域フィルタと可変帯域フィルタの組
み合わせの例としては、以下のものが考えられる。
【0077】(1)固広定帯域フィルタと可変狭帯域フ
ィルタの直列接続する形態 (2)固定狭帯域フィルタと可変広帯域フィルタを用意
しておき、パイロット信号レベルがしきい値以上であれ
ば可変広帯域フィルタを帯域を変化させながら使用し、
パイロット信号レベルがしきい値よりも小さければ固定
狭帯域フィルタを使う形態
【0078】[実施形態3]実施形態3による歪み補償
増幅器は、実施形態1による歪み補償増幅器と比べて、
パイロット信号レベル検出部161が図11に示すパイ
ロット信号レベル検出部161Cに変わった点のみが異
なる。
【0079】実施形態3では、分配器141から供給さ
れる、パイロット信号を含む信号に、局部発振器160
で発生したパイロット信号とは異なった周波数の発振信
号を乗算器165において乗算することにより、パイロ
ット信号を含む信号を周波数変換する。そして、周波数
変換された信号を中心周波数を周波数変換後のパイロッ
ト信号の周波数とする可変帯域フィルタ166に通すこ
とにより、周波数変換されたパイロット信号のみを取り
出してから、検波器163によりパイロット信号のレベ
ルを検出する。
【0080】可変帯域フィルタ166は、可変帯域フィ
ルタ162と同様に、第2の制御部164により、検出
されたパイロット信号のレベルが高いときには通過帯域
幅が広く、検出されたパイロット信号のレベルが低いと
きには通過帯域幅が狭くなるように制御される。
【0081】[実施形態4]実施形態4による歪み補償
増幅器の構成を図12に示す。図1と図12を比較する
と明らかなように、実施形態4による歪み補償増幅器
は、実施形態1による歪み補償増幅器と比べて、パイロ
ット信号レベル検出部161がパイロット信号レベル検
出部161Dに変わった点のみが異なる。
【0082】実施形態4では、分配器141から供給さ
れる、パイロット信号を含む信号に、パイロット信号を
乗算器165において乗算することにより、パイロット
信号を含む信号を周波数変換する。周波数変換後は、パ
イロット信号の中心周波数は直流となる。そして、周波
数変換された信号を可変帯域フィルタ167に通すこと
により、周波数変換されたパイロット信号のみを取り出
してから、検波器163によりパイロット信号のレベル
を検出する。可変帯域フィルタ167は、低域通過フィ
ルタである。
【0083】可変帯域フィルタ167は、可変帯域フィ
ルタ162と同様に、第2の制御部164により、検出
されたパイロット信号のレベルが高いときには通過帯域
幅が広く、検出されたパイロット信号のレベルが低いと
きには通過帯域幅が狭くなるように制御される。
【0084】[実施形態5]実施形態5による歪み補償
増幅器は、実施形態1による歪み補償増幅器と比べて、
パイロット信号レベル検出部161が図13に示すパイ
ロット信号レベル検出部161Eに変わった点のみが異
なる。
【0085】実施形態5では、分配器141から供給さ
れる、パイロット信号を含む信号を可変帯域フィルタ1
62に通してから、この信号に局部発振器160で発生
したパイロット信号とは異なった周波数の発振信号を乗
算器165において乗算することにより、可変帯域フィ
ルタ162の出力信号を周波数変換する。そして、周波
数変換された信号を中心周波数を周波数変換後のパイロ
ット信号の周波数とする可変帯域フィルタ166に通す
ことにより、周波数変換されたパイロット信号のみを取
り出してから、検波器163によりパイロット信号のレ
ベルを検出する。
【0086】パイロット信号レベル検出部161Eの可
変帯域フィルタ162は、パイロット信号レベル検出部
161の可変帯域フィルタ162と同一であり、実施形
態1と同様に、第2の制御部164により通過帯域幅が
制御される。また、パイロット信号レベル検出部161
Eの可変帯域フィルタ166は、パイロット信号レベル
検出部161Cの可変帯域フィルタ166と同一であ
り、実施形態3と同様に、第2の制御部164による通
過帯域幅が制御される。なお、可変帯域フィルタ162
の通過帯域幅の制御と可変帯域フィルタ166の通過帯
域幅の制御は、同時に行っても良いし、順次行っても良
い。
【0087】[実施形態6]実施形態6による歪み補償
増幅器は、実施形態5の歪み補償増幅器と基本的な構成
が同一である。ただし、可変帯域フィルタ162及び可
変帯域フィルタ166の制御パラメータが異なる。
【0088】実施形態6では、可変帯域フィルタ162
の中心周波数及び/又は可変帯域フィルタ166の中心
周波数をシフトすることにより、両者を合わせたときの
通過帯域幅を調整する。すなわち、検出されたパイロッ
ト信号のレベルが高いときには、可変帯域フィルタ16
2の中心周波数をパイロット信号の周波数に一致させ、
可変帯域フィルタ166の中心周波数を周波数変換され
たパイロット信号の周波数に一致させることにより通過
帯域幅を広くする。一方、検出されたパイロット信号の
レベルが低いときには、可変帯域フィルタ162の中心
周波数をパイロット信号の周波数よりも高くし、可変帯
域フィルタ166の中心周波数を周波数変換されたパイ
ロット信号の周波数よりも低くすることにより通過帯域
幅を狭くする。又は、検出されたパイロット信号のレベ
ルが低いときには、可変帯域フィルタ162の中心周波
数をパイロット信号の周波数よりも低くし、可変帯域フ
ィルタ166の中心周波数を周波数変換されたパイロッ
ト信号の周波数よりも高くすることにより通過帯域幅を
狭くする。
【0089】[実施形態7]本発明の実施形態7は、実
施形態1と比べて、パイロット信号レベル検出部161
が図14に示すパイロット信号レベル検出部161Fに
変わった点のみが異なる。
【0090】実施形態7では、分配器141から供給さ
れる、パイロット信号を含む信号をA/D変換器168
によりA/D変換してから、A/D変換後のデジタル信
号をデジタル可変帯域フィルタ162Bを通すことによ
り、パイロット信号を抽出し、抽出されたパイロット信
号をデジタル検波器163Bに通すことによりデジタル
のパイロット信号の検出レベルを得る。
【0091】デジタル可変帯域フィルタ162Bは、可
変帯域フィルタ162と同様に第2の制御部164によ
り制御される。
【0092】なお、デジタル可変帯域フィルタ162B
の出力をD/A変換するD/A変換器を設け、検波器と
してはデジタル検波器163Bを用いずに、検波器16
3を用いるようにしてもよい。
【0093】また、図11に示すパイロット信号レベル
検出部161C、図12に示すパイロット信号レベル検
出部161D及び図13に示すパイロット信号レベル検
出部161Eにおいて、掛算器165より後段の構成要
素をデジタル化してもよい。
【0094】[実施形態8]実施形態8による歪み補償
増幅器の構成を図15に示す。
【0095】図1と図15を比較すると明らかなよう
に、実施形態1は、歪み除去ループ121内の第2のベ
クトル調整器124を制御するためのパイロット信号レ
ベル検出部161及び第2の制御部164が特徴を有す
るが、実施形態8は、歪み検出ループ101内の第1の
ベクトル調整器105を制御するためのパイロット信号
レベル検出部151及び第1の制御部154に特徴を有
する。
【0096】パイロット信号レベル検出部151は、パ
イロット信号検出レベル検出部161と同様の構成を有
し、同様の動作をする。従って、可変帯域フィルタ15
2は、可変帯域フィルタ162と同様であり、検波器1
53は、検波器163と同様である。また、第1の制御
部154は、第2の制御部164と同様の構成を有し、
同様の動作をする。
【0097】第1の制御部154は、分配器123で分
配された信号中に含まれるパイロット信号のレベルが低
くなるように第1のベクトル調整器105を制御する
が、実施形態1と同様に、パイロット信号のレベルが高
いときには可変帯域フィルタ152の通過帯域幅が広く
なり、パイロット信号のレベルが低いときには可変帯域
フィルタ152の通過帯域幅が狭くなるように、可変帯
域フィルタ152の通過帯域幅を制御する。
【0098】歪み成分検出回路181は、最終出力信号
から分配器141により分配された信号から歪み成分を
検出する。例えば、所定の周波数の非直線歪み成分等を
検出する。第2の制御部182は、歪み成分検出回路1
81で検出された歪み成分が小さくなるように、第2の
ベクトル調整器124を制御する。
【0099】なお、実施形態1から実施形態2〜実施形
態7が派生したのと同様に、実施形態8から実施形態2
〜実施形態7と同様の実施形態を派生させることができ
るのはいうまでもない。
【0100】[実施形態9]実施形態9による歪み補償
増幅器の構成を図16に示す。実施形態9は、実施形態
1と実施形態8とを組み合わせた形態である。
【0101】歪み検出ループ101内の第1のベクトル
調整器105は、パイロット信号レベル検出器151で
検出されたパイロット信号のレベルが低くなるように第
1の制御部154により制御され、歪み除去ループ12
1内の第2のベクトル調整器124は、パイロット信号
レベル検出器161で検出されたパイロット信号のレベ
ルが低くなるように第2の制御部164により制御され
る。
【0102】なお、実施形態1から実施形態2〜実施形
態7が派生したのと同様に、実施形態9から実施形態2
〜実施形態7と同様の実施形態を派生させることができ
るのはいうまでもない。
【0103】[他の実施形態]なお、上記実施形態で
は、可変帯域フィルタとして、帯域通過フィルタについ
て説明したが、低域通過フィルタ、高域通過フィルタな
ど他の形式のフィルタで構成してもよい。
【0104】また、上記実施形態では、可変帯域フィル
タの帯域幅を2段階に制御する場合について記述した
が、さらに細かく複数段階に分割して制御してもよいこ
とはいうまでもない。あるいは、帯域幅を連続的に制御
してももちろんよいし、両者を組み合わせて制御をおこ
なってもよい。
【0105】また、上記実施形態で述べた可変帯域フィ
ルタについては、制御回路から帯域幅の制御を行うこと
を考慮すると、電気的に帯域幅を制御できることがのぞ
ましいが、電圧で容量の変化する素子、たとえばバラク
タダイオードや、電圧で誘電率が変化する素子、たとえ
ば電圧可変誘電体、などで可変帯域フィルタを構成する
ことより実現することができる。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、パイロット信号レ
ベルが低下するのに対応して通過帯域幅が狭くなるよう
にフィルタの通過帯域幅を制御しているので、同一のパ
イロット信号レベルに対して、雑音レベルが帯域幅に比
例して低下するため、信号対ノイズ比を改善できる。
【0107】従って、歪み検出ループ及び歪み除去ルー
プをさらに平衡状態近傍に制御することができ、また、
誤制御による歪み補償量の劣化を防ぐことができ、結果
として、歪み補償増幅器として安定した大きな歪み補償
動作を得ることが可能となる。
【0108】また、パイロット信号レベルが高いときに
は、フィルタの通過帯域を広くしているので、制御ルー
プを早期に平衡状態に落ち着かせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1による歪み補償増幅器の構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態による可変帯域フィルタの通
過帯域幅が変化する様子を示した図である。
【図3】初期状態におけるパイロット信号レベル、S/
Nとループ平衡状態におけるパイロット信号レベル、S
/Nを比較する図である。
【図4】本発明の実施形態によるパイロット信号の検出
レベルに応じて可変帯域フィルタの通過帯域を変化させ
る様子を示す図である。
【図5】本発明の実施形態による制御部が段階的に可変
帯域フィルタの帯域を制御する場合の制御部の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態による制御部が連続的に可変
帯域フィルタの帯域を制御する場合の制御部の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態においてパイロット信号の検
出レベルに応じて可変帯域フィルタの通過帯域を変化さ
せることにより、S/Nが改善されることを示す図であ
る。
【図8】本発明の実施形態において可変帯域フィルタの
通過帯域幅を変化させることにより、応答時間が変化す
る様子を示す図である。(a)は可変帯域フィルタの通
過帯域幅を段階的に変化させる場合のものであり、
(b)は可変帯域フィルタの通過帯域幅を連続的に変化
させる場合のものである。
【図9】本発明の実施形態2によるパイロット信号レベ
ル検出部の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施形態2によるパイロット信号レ
ベル検出部で用いられるフィルタの特性を示す図であ
る。
【図11】本発明の実施形態3によるパイロット信号レ
ベル検出部の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施形態4による歪み補償増幅器の
構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施形態5によるパイロット信号レ
ベル検出部の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の実施形態7によるパイロット信号レ
ベル検出部の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の実施形態8による歪み補償増幅器の
構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の実施形態9による歪み補償増幅器の
構成を示すブロック図である。
【図17】従来例による歪み補償増幅器の構成を示すブ
ロック図である。
【図18】従来例による歪み補償増幅器の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
101 歪み検出ループ 102 パイロット信号発生器 103 加算器 104 分配器 105 第1のベクトル調整器 106 主増幅器 107 パイロット信号発生器 108 加算器 109 第1の遅延信号経路 111 分配合成器 112 分配器 113 合成器 121 歪み除去ループ 122 第2の遅延信号経路 123 分配器 124 第2のベクトル調整器 125 誤差増幅器 131 分配合成器 132 合成器 141 分配器 151 パイロット信号レベル検出部 152 可変帯域フィルタ 153 検波器 154 第1の制御部 161 パイロット信号レベル検出部 162 可変帯域フィルタ 163 検波器 164 第2の制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J090 AA01 CA21 CA41 FA20 GN05 GN07 KA15 KA16 KA23 KA26 KA41 KA44 KA55 KA68 MA14 TA01 TA02 TA03 TA07 5J500 AA01 AC21 AC41 AF20 AK15 AK16 AK23 AK26 AK41 AK44 AK55 AK68 AM14 AT01 AT02 AT03 AT07

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主増幅器で発生した歪みを検出する歪み
    検出ループと、 前記歪み検出ループで検出された前記歪みを前記主増幅
    器の出力信号から除去する歪み除去ループと、 パイロット信号を用いて前記歪み除去ループの特性を調
    整する調整手段と、 を備える歪み補償増幅器において、 前記パイロット信号を通過させるフィルタであって、最
    終出力信号から検出された前記パイロット信号のレベル
    が高いときには通過帯域幅が広く、前記最終出力信号か
    ら検出された前記パイロット信号のレベルが低いときに
    は前記通過帯域幅が狭いものを前記調整手段が備えるこ
    とを特徴とする歪み補償増幅器。
  2. 【請求項2】 主増幅器で発生した歪みを検出する歪み
    検出ループと、 前記歪み検出ループで検出された前記歪みを前記主増幅
    器の出力信号から除去する歪み除去ループと、 パイロット信号を用いて前記歪み検出ループの特性を調
    整する調整手段と、 を備える歪み補償増幅器において、 前記パイロット信号を通過させるフィルタであって、前
    記歪み除去ループで検出された前記パイロット信号のレ
    ベルが高いときには通過帯域幅が広く、前記歪み除去ル
    ープで検出された前記パイロット信号のレベルが低いと
    きには前記通過帯域幅が狭いものを前記調整手段が備え
    ることを特徴とする歪み補償増幅器。
  3. 【請求項3】 入力信号を増幅する主増幅器と、 前記主増幅器の出力信号にパイロット信号を加算する加
    算器と、 前記主増幅器の前記出力信号の歪み成分を検出する歪み
    検出手段と、 前記パイロット信号が加算された前記主増幅器の前記出
    力信号が伝搬する第1の遅延信号経路と、 前記歪み成分の振幅及び/又は位相を調整する第1の調
    整器と、 前記第1の調整器により振幅及び/又は位相が調整され
    た前記歪み成分を増幅する誤差増幅器と、 前記パイロット信号が加算され、前記第1の遅延信号経
    路を伝搬した前記主増幅器の前記出力信号から前記誤差
    増幅器の出力信号を減じて、減算結果を最終出力信号と
    して出力する第1の合成器と、 前記最終出力信号から前記パイロット信号のレベルを検
    出するパイロット検出部と、 検出された前記パイロット信号のレベルが小さくなるよ
    うに前記第1の調整器を制御する第1の制御部と、 を備える歪み補償増幅器において、 前記パイロット検出部は、検出された前記パイロット信
    号のレベルが高いときに通過帯域幅が広く、検出された
    前記パイロット信号のレベルが低いときに前記通過帯域
    幅が狭いフィルタを備えることを特徴とする歪み補償増
    幅器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の歪み補償増幅器におい
    て、 前記フィルタは帯域通過フィルタであり、前記フィルタ
    の中心周波数は、前記パイロット信号の周波数と同一で
    あることを特徴とする歪み補償増幅器。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の歪み補償増幅器におい
    て、 前記パイロット検出部は、前記パイロット信号の周波数
    を所定の周波数に変換する回路を更に備え、 前記フィルタは帯域通過フィルタであり、 前記フィルタの中心周波数は、前記所定の周波数と同一
    であることを特徴とする歪み補償増幅器。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の歪み補償増幅器におい
    て、 前記パイロット検出部は、前記パイロット信号の周波数
    を直流又はその近傍の周波数に変換する回路を更に備
    え、 前記フィルタは低域通過フィルタであることを特徴とす
    る歪み補償増幅器。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至6のいずれか1項に記載の
    フィードフォワード増幅器において、 前記歪み検出手段は、 前記入力信号の一部を分岐させる第1の分配器と、 前記第1の分配器による分岐した前記入力信号が伝搬す
    る第2の遅延信号経路と、 前記主増幅器の前記出力信号の一部を分岐させる第2の
    分配器と、 前記第2の分配器により分岐した前記主増幅器の前記出
    力信号の一部から前記第2の遅延信号経路を伝搬した前
    記入力信号を減じて、減算結果を前記歪み成分として出
    力する第2の合成器と、 を備えることを特徴とする歪み補償増幅器。
  8. 【請求項8】 請求項3乃至7のいずれか1項に記載の
    フィードフォワード増幅器において、 前記入力信号が前記主増幅器により増幅される前に前記
    入力信号の振幅及び/又は位相を調整する第2の調整器
    と、 前記歪み成分を基に前記第2の調整器を制御する第2の
    制御部と、 を更に備えることを特徴とする歪み補償増幅器。
  9. 【請求項9】 入力信号にパイロット信号を加算する加
    算器と、 前記パイロット信号が加算された前記入力信号の振幅及
    び/又は位相を調整する第1の調整器と、 前記パイロット信号が加算され、前記振幅及び/又は前
    記位相が調整された前記入力信号を増幅する主増幅器
    と、 前記パイロット信号が加算された前記入力信号の一部を
    分岐させる第1の分配器と、 前記パイロット信号が加算され、前記第1の分配器によ
    り分岐された前記入力信号が伝播する第1の遅延信号経
    路と、 前記主増幅器の前記出力信号の一部を分岐させる第2の
    分配器と、 前記第2の分配器により分岐した前記主増幅器の前記出
    力信号の一部から前記パイロット信号が加算され、前記
    第1の分配器により分岐され、前記遅延信号経路を伝搬
    した前記入力信号を減じて、減算結果を第1の歪み成分
    として出力する第1の合成器と、 前記第1の歪み成分から前記パイロット信号のレベルを
    検出するパイロット検出部と、 検出された前記パイロット信号のレベルが小さくなるよ
    うに前記第1の調整器を制御する第1の制御部と、 を備える歪み補償増幅器において、 前記パイロット検出部は、検出された前記パイロット信
    号のレベルが高いときに通過帯域幅が広く、検出された
    前記パイロット信号のレベルが低いときに前記通過帯域
    幅が狭いフィルタを備えることを特徴とする歪み補償増
    幅器。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の歪み補償増幅器にお
    いて、 前記フィルタは帯域通過フィルタであり、前記フィルタ
    の中心周波数は、前記パイロット信号の周波数と同一で
    あることを特徴とする歪み補償増幅器。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の歪み補償増幅器にお
    いて、 前記パイロット検出部は、前記パイロット信号の周波数
    を所定の周波数に変換する回路を更に備え、 前記フィルタは帯域通過フィルタであり、 前記フィルタの中心周波数は、前記所定の周波数と同一
    であることを特徴とする歪み補償増幅器。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載の歪み補償増幅器にお
    いて、 前記パイロット検出部は、前記パイロット信号の周波数
    を直流又はその近傍の周波数に変換する回路を更に備
    え、 前記フィルタは低域通過フィルタであることを特徴とす
    る歪み補償増幅器。
  13. 【請求項13】 請求項9乃至12のいずれか1項に記
    載のフィードフォワード増幅器において、 前記主増幅器の出力信号が伝搬する第2の遅延信号経路
    と、 前記第1の歪み成分の振幅及び/又は位相を調整する第
    2の調整器と、 前記第2の調整器により振幅及び/又は位相が調整され
    た前記第1の歪み成分を増幅する誤差増幅器と、 前記第2の遅延信号経路を伝搬した前記主増幅器の出力
    信号から前記誤差増幅器の出力信号を減じて、減算結果
    を最終出力信号として出力する第2の合成器と、 前記最終出力信号から第2の歪み成分を検出する歪み成
    分検出回路と、 前記第2の歪み成分が小さくなるように前記第2の調整
    器を制御する第2の制御部と、 を更に備えることを特徴とする歪み補償増幅器。
  14. 【請求項14】 主増幅器で発生した歪みを検出する歪
    み検出ループと、 前記歪み検出ループで検出された前記歪みを前記主増幅
    器の出力信号から除去する歪み除去ループとを備える歪
    み補償増幅器の前記歪み除去ループの特性をパイロット
    信号を用いて調整する制御方法において、 最終出力信号から分岐信号を取り出すステップと、 前記分岐信号をフィルタに通すステップと、 前記フィルタを通った前記分岐信号から前記パイロット
    信号のレベルを検出するステップと、 前記パイロット信号のレベルが低くなるように前記歪み
    除去ループを調整するステップと、 前記パイロット信号のレベルが高いときには、前記フィ
    ルタの通過帯域が広く、前記パイロット信号のレベルが
    低いときには、前記フィルタの通過帯域が狭いように前
    記フィルタを設定する設定ステップと、 を有することを特徴とする制御方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の制御方法におい
    て、 前記設定ステップでは、前記パイロット信号のレベルが
    しきい値よりも高いときには、通過帯域が広いフィルタ
    を選択し、前記パイロット信号のレベルが前記しきい値
    よりも低いときには、通過帯域が狭いフィルタを選択す
    ることを特徴とする制御方法。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の制御方法におい
    て、 前記設定ステップでは、前記パイロット信号のレベルが
    しきい値よりも高いときには、前記フィルタの通過帯域
    が広くなるようなパラメータを選択し、前記パイロット
    信号のレベルが前記しきい値よりも低いときには、前記
    フィルタの通過帯域が狭くなるようなパラメータを選択
    することを特徴とする制御方法。
  17. 【請求項17】 請求項14に記載の制御方法におい
    て、 前記設定ステップでは、前記パイロット信号のレベルが
    しきい値よりも高いときには、前記フィルタの通過帯域
    を広げ、前記パイロット信号のレベルがしきい値よりも
    低いときには、前記フィルタの通過帯域を狭め、前記し
    きい値を前記パイロット信号のレベルで更新することを
    特徴とする制御方法。
  18. 【請求項18】 主増幅器で発生した歪みを検出する歪
    み検出ループと、 前記歪み検出ループで検出された前記歪みを前記主増幅
    器の出力信号から除去する歪み除去ループとを備える歪
    み補償増幅器の前記歪み検出ループの特性をパイロット
    信号を用いて調整する制御方法において、 前記歪み除去ループから分岐信号を取り出すステップ
    と、 前記分岐信号をフィルタに通すステップと、 前記フィルタを通った前記分岐信号から前記パイロット
    信号のレベルを検出するステップと、 前記パイロット信号のレベルが低くなるように前記歪み
    検出ループを調整するステップと、 前記パイロット信号のレベルが高いときには、前記フィ
    ルタの通過帯域が広く、前記パイロット信号のレベルが
    低いときには、前記フィルタの通過帯域が狭いように前
    記フィルタを設定する設定ステップと、 を有することを特徴とする制御方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の制御方法におい
    て、 前記設定ステップでは、前記パイロット信号のレベルが
    しきい値よりも高いときには、通過帯域が広いフィルタ
    を選択し、前記パイロット信号のレベルが前記しきい値
    よりも低いときには、通過帯域が狭いフィルタを選択す
    ることを特徴とする制御方法。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載の制御方法におい
    て、 前記設定ステップでは、前記パイロット信号のレベルが
    しきい値よりも高いときには、前記フィルタの通過帯域
    が広くなるようなパラメータを選択し、前記パイロット
    信号のレベルが前記しきい値よりも低いときには、前記
    フィルタの通過帯域が狭くなるようなパラメータを選択
    することを特徴とする制御方法。
  21. 【請求項21】 請求項18に記載の制御方法におい
    て、 前記設定ステップでは、前記パイロット信号のレベルが
    しきい値よりも高いときには、前記フィルタの通過帯域
    を広げ、前記パイロット信号のレベルがしきい値よりも
    低いときには、前記フィルタの通過帯域を狭め、前記し
    きい値を前記パイロット信号のレベルで更新することを
    特徴とする制御方法。
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