JP2003167940A - 位置決め冶具の設計方法 - Google Patents

位置決め冶具の設計方法

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JP2003167940A
JP2003167940A JP2001364646A JP2001364646A JP2003167940A JP 2003167940 A JP2003167940 A JP 2003167940A JP 2001364646 A JP2001364646 A JP 2001364646A JP 2001364646 A JP2001364646 A JP 2001364646A JP 2003167940 A JP2003167940 A JP 2003167940A
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Yasushi Kanazawa
泰 金沢
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の位置決め冶具の設計データを利用して
新たな位置決め冶具を設計する方法を提供する。 【解決手段】 既存の設計データを選択し(S1)、新
たに設計する位置決め冶具を使用する部分のワーク断面
形状を取得し(S2、S3)、既存の設計データからワ
ークと接触する規制部の位置情報と規制方向情報を読み
取って、規制部の位置関係および規制方向と同じワーク
断面形状のなかの面を検索し(S4)、新たに設計する
位置決め冶具の規制部の位置を検索した面の位置に合わ
せて新たな位置決め冶具の規制部位置を位置決めし、規
制部以外の構成部分の長さを決定して冶具形状を作成す
る(S5、S6)ことを特徴とする位置決め冶具の設計
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置決め冶具の設
計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体の製造工程においては、様々
な種類、形状の車体パネルが用いられているが、この車
体パネルを位置決めするための位置決め冶具は、従来、
車種ごとにそれぞれ個別に設計されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、車体パネル
の形状は、車種が異なっていても似た形状の部分があ
り、特に、位置決め冶具が実際に車体パネルに接触して
支持する部分は、ほとんど同じ形状である場合も少なく
ない。
【0004】しかしながら、従来の位置決め冶具は、こ
のように似た形状の部分が多いにもかかわらず、車種が
違ったり、あるいは同一車種でもモデルチェンジが行わ
れたりするたびに、初めから位置決め冶具の設計を行う
こととなっており、位置決め冶具設計のために多くの時
間やコストがかかるといった問題があった。
【0005】このような問題は、位置決め冶具の設計手
法自体の問題でもあり、たとえば間ラメトリックモデリ
ングという手法を用いる場合は、パネル形状を基準にし
て位置決め冶具の受け部や押さえ部の形状を決定する拘
束条件をつけるため、パネル形状が少しでも異なると、
拘束条件をすべて見直さなければならず、他の車種の位
置決め冶具の設計データを流用するとしても、結局車種
が異なれば、拘束条件をすべて見直す必要があるため、
一から設計しなおすのと何等代わりの無いものとなって
しまう。
【0006】また、特開平9−326045号公報で
は、2つの図形間に幾何的に拘束条件をつけて3次元モ
デルを生成することが開示されている。しかしこのよう
な手法を位置決め冶具の設計に用いたとしても、車種が
異なることにより車体パネル形状が変化し、これまで冶
具と接触していた部分がなくなると、冶具側でもその部
分をなくす必要があるが、パネル側で消滅した部分をデ
ータとして表現することができなくなるため理論的な整
合が取れなくなり、結局このような場合には他車種用の
位置決め冶具のデータを流用することは難しい。
【0007】そこで、本発明の目的は、既存の位置決め
冶具の設計データを利用して新たな位置決め冶具を設計
することのできる位置決め冶具の設計方法を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、以下の
構成により達成される。
【0009】(1)新たに設計する位置決め冶具に使用
する既存の設計データを選択する段階と、前記新たに設
計する位置決め冶具を使用する部分のワーク断面形状を
取得する段階と、前記既存の設計データから、ワークと
接触する規制部の位置を表す位置情報と該規制部によっ
てワークの位置が規制される方向を表す規制方向情報を
読み取る段階と、前記位置情報および規制方向情報か
ら、前記規制部の位置関係および規制方向と同じ前記ワ
ーク断面形状のなかの面を検索する段階と、前記新たに
設計する位置決め冶具の規制部の位置を前記検索した面
の位置に合わせる段階と、前記位置合わせした規制部を
基準にして、前記既存の設計データの中の規制部以外の
構成部分の長さおよび位置を調節する段階と、を有する
ことを特徴とする位置決め冶具の設計方法。
【0010】(2)既存の設計データは、複数の線分に
よって表されており、該複数の線分のうちワークと接触
する前記規制部の線分は、前記位置情報と前記規制方向
情報を持つことを特徴とする。
【0011】(3)前記ワーク断面形状は、複数の線分
によって表されており、前記面を検索する段階は、当該
ワーク断面形状を表す線分ごとに、前記既存の設計デー
タを表す線分が持つ前記規制部の位置関係および規制方
向から前記ワーク断面形状のなかの面を検索することを
特徴とする。
【0012】
【発明の効果】本発明は請求項ごとに以下の効果を奏す
る。
【0013】請求項1記載の本発明によれば、ワーク断
面の位置決め冶具と接触する部分の位置に既存の位置決
め冶具の設計データのうち規制部となっている部分を位
置合わせして、この位置合わせした規制部を基準に他の
構成部分の長さを調整することで、新たな位置決め冶具
の設計データを作成することとしたので、ワークの位置
を規制する面を確実に規制することができ、かつ、その
他の部分については既存の設計データからその長さおよ
び位置を調整するだけでよいので、既存の設計データを
利用して容易に新しい位置決め冶具を設計することがで
きる。
【0014】請求項2記載の本発明によれば、既存の位
置決め冶具の設計データが、あらかじめ線分に分割され
ているものとしたので、規制部となる部分の線分を対応
するワーク断面に合わせることで、容易に規制部の位置
合わせを行うことができる。
【0015】請求項3記載の本発明によれば、ワーク断
面形状も複数の線分によって表し、ワーク断面形状を表
す線分ごとに、既存の設計データを表す線分が持つ規制
部の位置関係および規制方向からワーク断面形状のなか
の規制される面を検索することとしたので、線分ごとに
検索することで、容易に位置決め冶具の規制部と接触し
ている面を検索することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0017】図1は、車体パネルとその位置決め冶具の
一例を示す図面であり、図2は、位置決め冶具のうちの
一つを示す拡大図である。
【0018】まず、車体パネルの位置決め冶具について
説明する。
【0019】車体パネルの位置決め冶具は、図1に示す
ように、たとえばワークとして車体のサイドパネル(以
下単にパネルと称する)10をG1〜G11までの複数
の位置決め冶具で支持し、位置決めするものである。
【0020】一つの位置決め冶具の構造は、たとえばG
5を例に示すと、図2に示すように、パネル10を下側
から支持する冶具受け12と、パネル10を上側から押
さえる冶具押さえ13からなる。そして、このような位
置決め冶具11では、位置決め精度を容易に出すために
パネル10との接触部分が少なくなるようにしており、
図2の例では、パネル10との接触部分はK1〜K4の
4点であり、このうちK1、K2、およびK4はパネル
の上下方向の位置を規制し、K3はパネルの横方向の位
置を規制している。また、K1およびK2は、冶具受け
12とともに冶具押さえ13によってパネルを挟み動か
ないようにしている。なお、K3およびK4に押さえは
なく、それぞれ横方向と下方向の位置を規制しているだ
けである。
【0021】このようなパネルに接触してその位置を規
制する部分であるK1〜K4を規制部と称する。
【0022】G5以外の位置決め冶具も、図2に示した
ものと寸法や規制部位の違いはあるものの、基本的にど
れもほぼ同様の構造をしている。
【0023】そして、本実施の形態では、このような位
置決め冶具11の構造を複数の線分で表し、線分ごと
に、始点と終点、受け/押さえの有無、規制方向、およ
び規制部番号の優先順位をデータとして登録する。ここ
で線分の切り分けは、一つの線分が直線となるようにす
る。
【0024】図3は、図2に示した位置決め冶具11を
線分のデータとして表した図面であり、図4は、この位
置決め冶具11の登録されたデータを示す図面である。
【0025】図2に示すように、この位置決め冶具11
は、冶具受け側を線分SB1〜SB13、冶具押さえ側
をSC1〜SC10で表す。
【0026】そして線分ごとに登録されたデータは、図
4に示すように、位置情報としての始点と終点、受け/
押さえの有無、優先順位規制部番号、規制方向がそれぞ
れ登録されている。なお、図4には受け側のデータのみ
を示したが、押さえ側も同様に線分ごとにその位置情報
を記憶するが、受け/押さえの有無、優先順位規制部番
号、および規制方向については受け側の情報から取得可
能であるので、これらはなくてもよい。
【0027】ここで位置情報としての始点と終点は、任
意の座標系において位置決め冶具のパターンを表示さ
せ、その座標系おける各線分の始点と終点の座標値であ
る。ここでは、任意の座標系として図3に示したよう
に、XY座標系を用いている。
【0028】受け/押さえの有無は、その線分がパネル
面と折衝して受けになるか押さえになるか、または、冶
具受け12と冶具押さえ13によって挟まれる部分であ
るかを識別するものである。
【0029】優先順位規制部番号は、図2および図3に
示したK1〜4のことで、このK番号の数値がそのまま
優先順位となる。
【0030】規制方向は、パネルの位置を規制する方向
を示すもので、図3に示したXまたはY方向である。
【0031】これらのうち、受け/押さえの有無、優先
順位規制部番号、および規制方向を合わせて規制面情報
を称する。
【0032】このような位置決め冶具のデータは、たと
えばパネルの支持位置ごとに分類して記憶媒体に記憶さ
せる。これは、パネルの支持位置が同じであれば、車種
によらず、ほぼ同じような形状の部分を支持することが
多いため、このように分類することで、すでに設計され
ている他車種の位置決め冶具のデータを利用する際に、
パネル内の支持位置から同じような形状のものを選択し
やすくなる。
【0033】この位置決め冶具のデータは、たとえばパ
ソコンやワークステーションなどと称されているコンピ
ュータによるCADシステムの記憶媒体に設けた位置決
め冶具用のデータベースに記憶させ、後述するように、
この位置決め冶具のデータを用いて、新たな位置決め冶
具の設計がCADシステムを用いて行われる。
【0034】以下、このデータを用いた位置決め冶具の
設計について説明する。
【0035】図5は、本実施の形態における位置決め冶
具の設計方法の手順全体を示すメインルーチンのフロー
チャートである。
【0036】まず、設計済みの位置決め冶具の冶具受け
側パターンを前述したデータベースの中から選択する
(S1)。このとき設計済みデータを選択する基準とし
ては、たとえばこれから設計する位置決め冶具と同じ位
置を支持している位置決め冶具のデータ、また、同じ位
置に限らず支持点の数が同じ位置決め冶具のデータ、さ
らには設計者がこれまでの経験から、おおむね似た形状
であると判断されるデータなどである。
【0037】続いて、設計する位置決め冶具をワークで
あるパネル内においてどの位置に適用するかを指定する
(S2)。これは、たとえば、図1に示したようなパネ
ルにおいて、どの位置に設計する位置決め冶具を取り付
けかを指定するものである。なお、パネルの形状データ
は、あらかじめこの位置決め冶具を設計するCADシス
テム内に記憶させておくか、または、他のCADシステ
ムやデータベースから取得する。
【0038】なお、ステップS1とステップS2の順番
は、逆でもよい。
【0039】続いて、指定したパネル位置の断面形状を
取得する(S3)。この断面形状は先に説明したパネル
の設計データから取得する。なお、断面形状をあらわす
座標系は、任意でよく先の位置決め冶具の座標系と同じ
である必要はない。しかし作業のやりやすさを考慮すれ
ば、原点合わせまでは必要ないものの同じ座標系とする
方が好ましい。したがって、本実施の形態では図3に示
したものと同様のXY座標系としている。
【0040】続いて、取得した断面形状から冶具の規制
部と接触させる規制面の候補を検索する(S4)。
【0041】図6は、規制面候補検索の手順を示すサブ
ルーチンフローチャートである。
【0042】規制面候補検索は、まず、前記のステップ
S1で選択した位置決め冶具のデータから規制面情報を
読み込む(S41)。ここで規制面情報は、図4からわ
かるように、優先順位規制部番号が付与されている線分
についてのみ存在するので、その線分のデータから読み
取る。
【0043】続いて、前記ステップS3により取得した
パネル断面を線分に分け、そのうちの1本を選択し、規
制面候補となり得るか否かを検査する(S42)。な
お、線分の選択は、あらかじめ線分に付した番号の順に
選択する。
【0044】この規制面候補となり得るか否かの検査
は、たとえば図7に示すようなパネル10の断面形状の
場合、これを図8に示すように、線分PS1〜PS8の
線分に分割し、各線分について水平方向または垂直方向
の傾きが、それぞれ所定角度範囲内であり、かつ、所定
長さ以上であるか否かを判断するものである。ここで、
水平方向または垂直方向の傾きの所定角度範囲および線
分の長さは、位置決め冶具によって規制される部分の角
度や大きさとして十分なものであればよく、たとえば、
角度は水平垂直ともに±10程度以内、長さは5mm以
上とするのが好ましい。
【0045】また、線分の分割は、一つの直線を一つの
線分として分割するが、所定長さ以上の直線が取れない
部分、たとえば図8における線分PS3などのような部
分は、曲線のまま一つの線分とする。
【0046】この検査の結果、規制面となり得るか否か
を判断し(S43)、規制面となり得る線分の場合(S
43:Yes)、ステップS41で取得した規制面情報
からその線分がどの規制部に対応し得るかを調べ対応し
得る規制部番号を候補としてマークする(S44)。
【0047】これは、線分が水平か垂直かを判断して、
その方向に規制している規制部番号の位置決め冶具の線
分を、その線分にすべて対応付けするものである。
【0048】図9は、パネル断面の線分すべてについ
て、規制部番号の対応付けが終わった段階での図面であ
る。この図からわかるように、この処理では、パネル断
面の一つの線分について、規制部に対応し得る可能性の
ある規制面に、すべての規制部番号が付与されることに
なる。たとえばパネル断面の線分PS1に着目すれば、
この線分PS1は水平の線分であるので、規制部番号K
1、K2、およびK4が対応する可能性のある候補とし
て対応付けが行われマークされる。
【0049】ステップS43において、選択した線分が
規制面となりえない場合には、次にすべての線分につい
て検査したか否かを判断して(S45)、すべての線分
についての検査が終了していなければ(S45:N
o)、線分番号をインクリメントして(S46)、ステ
ップS42へ戻る。ステップS42では、インクリメン
トされた次の線分を選択して、以降、すべての線分の検
査が終了する(S45:Yes)までステップS42か
らS46までの処理を継続する。
【0050】これにより、すべてのパネル断面の線分に
ついて、規制面候補となるか否かの検索が終了し、候補
になったパネル断面の線分については、図9に示したよ
うに、それぞれ規制部番号が対応付けされる。
【0051】そしてすべての線分についての処理が終了
したなら、メインルーチンのステップS5へリターンす
る。
【0052】続いてメインルーチンの処理は、規制面と
してあげられた候補の中から、ステップS1で選択した
位置決め冶具の冶具受け側パターンに合うように採用す
る規制採用面を決定する(S5)。
【0053】図10は、規制採用面決定の手順を示すサ
ブルーチンフローチャートである。
【0054】この規制採用面決定の処理は、まず、ステ
ップS1で選択された冶具受けのパターンから規制部の
構造的な位置関係式を求める(S51)。この位置関係
式は、規制面を支持する規制部がどのような位置関係に
あるかを示すもので、図3に示した冶具では、図中、X
方向の座標値がK1<K4<K3<K4の順となってお
り、Y方向の座標値がK4<K3<K1,K2(K1,
K2は同値)の順となっている。したがって、ここで作
成される関係式は、X方向にK1<K4<K3<K4、
Y方向にK4<K3<K1,K2となる。なお、各規制
部の座標値は、それぞれの始点と終点の中間位置を求め
て、この中間位置座標値の大小を比較するとよい。
【0055】続いて、パネル断面の線分のうち、先の規
制面候補検索において候補としてあげられた線分のうち
の1本を選択する(S52)。なお、線分の選択は、あ
らかじめ線分に付与された番号の順に選択する。
【0056】続いて、選択したパネル断面の線分の座標
値と、その線分に候補として付与されている規制部番号
の一つと、同じ線分に付与されている他の候補の規制部
番号が付与されている他の線分の座標値とを比較して、
それぞれの座標値が先の関係式を満たすか否かを判断す
る(S53)。
【0057】これは、たとえば線分としてPS1が選択
された状態で、候補として付与された規制部番号の一つ
K1についてみると、このK1の座標値は先の関係式か
ら、X方向には他の候補K2、K4の座標値より小さ
く、Y方向にはK4より大きくK2と同じはずである。
そこでPS1の座標値をみると他の候補K2、K4が付
与されている他の線分PS6、PS9の座標値よりX方
向は小さく、Y方向はPS6より大きくPS9と同じで
ある。したがって、この線分PS1の候補K1は、先の
関係式を満たすことになる。
【0058】ここで、関係式を満たす場合(S53:Y
es)は、選択されている線分が候補として付与された
規制部の規制採用面として決定される(S54)。そし
て、規制採用面として採用された規制部番号について、
その規制部番号が付いている他の線分から、その規制部
番号を消去する(S55)。
【0059】なお、このとき、選択されている一つの線
分が既に規制採用面として決定している場合、すなわ
ち、一つの線分に複数の規制部番号が対応してしまう場
合には、規制部番号の優先順位(ここではKの数値部
分)の順番にしたがって決定する。
【0060】続いて、選択されている線分に候補として
付与されている規制部番号すべてについて関係式を満た
すか否かが確認されたか否かを判断する(S56)。こ
こで、他の候補について確認されていなければ、ステッ
プS53へ戻り、他の候補について関係式を満たすか否
かが確認され、候補となっているすべての規制部番号に
ついて確認が終了すれば次のステップS58へ進む。
【0061】先のステップS53において、関係式を満
たさない場合、たとえば線分としてPS1が選択された
状態で、候補として付与された規制部番号の一つK2に
ついてみると、このK2の座標値は先の関係式から、X
方向には他の候補K1、K4の座標値より大きく、Y方
向にはK4より大きくK1と同じはずである。そこでP
S1の座標値をみると、他の候補K1、K4が付与され
ている他の線分PS6、PS9の座標値よりX方向は小
さく、Y方向はPS6より大きくPS9と同じである。
したがって、先の関係式のうちX方向の関係を満たさな
いことになる。
【0062】このように関係式を満たさない場合(S5
3:No)は、選択されている線分に付与されているそ
の規制部番号を消去し(S57)、ステップS56へ進
むことになる。
【0063】ステップS56において、すべての候補に
ついて確認が終了したと判断された後は、すべての線分
について検査したか否かを判断して(S58)、すべて
の線分ついての検査が終了していなければ(S57:N
o)、候補となる規制部番号が付与されている線分の番
号をインクリメントして(S59)、ステップS52へ
戻る。ステップS52では、インクリメントされた次の
線分を選択して、以降、すべての線分の検査が終了する
(S57:Yes)までステップS52からS58まで
の処理を継続する。
【0064】これにより、すべてのパネル断面の線分に
ついて、規制採用面が決定される。図11は、規制採用
面として決定された状態を示す図面である。図示するよ
うに、パネル断面の線分PS1に規制部番号K1、線分
PS6に規制部番号K4、線分PS8に規制部番号K
3、線分PS9に規制部番号K2がそれぞれ対応するよ
うに規制採用面として決定される。
【0065】そしてすべての線分についての処理が終了
したなら、メインルーチンのステップS6へリターンす
る。
【0066】続いて、メインルーチンの処理は、規制採
用面から冶具形状を作成する(S6)。
【0067】図12は、冶具形状を作成のサブルーチン
フローチャートである。
【0068】まず、ステップS1で選択された冶具受け
パターンにおける規制部K1〜K4を、それぞれ先のス
テップS5において決定された規制採用面PS1、PS
6、PS8、PS9に対応させて位置合わせする(S6
1)。
【0069】すなわち、PS1の座標値にK1、PS6
の座標値にK4、PS8の座標値にK3、PS9の座標
値にK2を合わせる。
【0070】そして、この位置合わせを行った冶具受け
パターンにおける規制部以外の線分について、パネル断
面と干渉するか否かを判断する(S62)。ここで干渉
がなければ(S62:No)、そのままステップS64
へ進み、一方、干渉がある場合(S62:Yes)に
は、干渉する線分を干渉しない方向へずらす(S6
3)。
【0071】そして、規制部以外のすべての線分がパネ
ル断面を干渉しないようにして、規制部以外の線分の長
さを調節する(S64)。なお、冶具受けパターンにお
ける規制部以外の線分の長さを調節する際には、切りの
よい寸法としてもよく、たとえば1mm以下は丸めても
よい。
【0072】これにより冶具受け側の形状が決定するの
で、さらに、押さえが必要な部分、すなわちK1とK2
にのみ冶具押さえ側のパターンの決定する(S65)。
【0073】これにより、図13に示すように、設計済
みの位置決め冶具のデータを利用して、新たな位置決め
冶具1を設計することができる。
【0074】以上説明した実施の形態では、設計済みの
位置決め冶具のデータを利用することとしたが、この設
計済みのデータは実際に使用される位置決め冶具のデー
タそのものでははなく、たとえば標準データのようなも
のをあらかじめ作っておいてそれを使用することとして
もよい。
【0075】また、上述した実施の形態における形状に
限らず、たとえば、図14に示すようなパネル20の断
面形状部分を位置決め冶具によりクランプする場合であ
ってもまったく同じように設計することができる。この
ような形状の場合は、それに対応する既存の位置決め冶
具の設計データとして、図15に示すような位置決め冶
具21のデータを用意し、前述した実施の形態とまった
く同様に、規制部K1〜K4の部分に対応するパネル断
面の線分を求めて、その線分の位置に対応する規制部を
位置合わせして、他の線分の長さおよび位置の調整を行
うことで、図16に示すように新たな位置決め冶具2を
設計することができる。
【0076】また、本実施の形態では、車体パネルの位
置決め冶具の設計方法として説明したが、ワークとして
は当然に車体パネル以外のものであってもよく、同様な
位置決め冶具により位置を規制し、ワークを支持するも
のであれば、本発明の位置決め冶具の設計方法を適用す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車体パネルとその位置決め冶具の一例を示す
図面である。
【図2】 位置決め冶具のうちの一つを示す拡大図であ
る。
【図3】 位置決め冶具を線分データとして表した図面
である。
【図4】 位置決め冶具の登録されたデータを示す図面
である。
【図5】 位置決め冶具の設計方法の手順全体を示すメ
インルーチンのフローチャートである。
【図6】 規制面候補検索の手順を示すサブルーチンフ
ローチャートである。
【図7】 車体パネル断面形状を示す図面である。
【図8】 車体パネル断面の線分に分けた状態を示す図
面である。
【図9】 車体パネル断面の線分すべてについて、規制
部番号の対応付けが終わった段階の車体パネル断面図で
ある。
【図10】 規制採用面決定の手順を示すサブルーチン
フローチャートである。
【図11】 規制採用面として決定された状態を示す車
体パネル断面図である。
【図12】 規制採用面から冶具形状を作成する手順を
示すサブルーチンフローチャートである。
【図13】 出来上がった冶具形状を示す図面である。
【図14】 他の形状の位置決め冶具を設計するパネル
断面を示す図面である。
【図15】 他の形状の位置決め冶具を設計する際に利
用する既存の位置決め冶具の形状を示す図面である。
【図16】 他の形状の位置決め冶具を示す図面であ
る。
【符号の説明】
1、2、11、21…位置決め冶具 12…冶具受け 13…冶具押さえ 10、20…パネル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 新たに設計する位置決め冶具に使用する
    既存の設計データを選択する段階と、 前記新たに設計する位置決め冶具を使用する部分のワー
    ク断面形状を取得する段階と、 前記既存の設計データから、ワークと接触する規制部の
    位置を表す位置情報と該規制部によってワークの位置が
    規制される方向を表す規制方向情報を読み取る段階と、 前記位置情報および規制方向情報から、前記規制部の位
    置関係および規制方向と同じ前記ワーク断面形状のなか
    の面を検索する段階と、 前記新たに設計する位置決め冶具の規制部の位置を前記
    検索した面の位置に合わせる段階と、 前記位置合わせした規制部を基準にして、前記既存の設
    計データの中の規制部以外の構成部分の長さおよび位置
    を調節する段階と、 を有することを特徴とする位置決め冶具の設計方法。
  2. 【請求項2】 既存の設計データは、複数の線分によっ
    て表されており、 該複数の線分のうちワークと接触する前記規制部の線分
    は、前記位置情報と前記規制方向情報を持つことを特徴
    とする請求項1記載の位置決め冶具の設計方法。
  3. 【請求項3】 前記ワーク断面形状は、複数の線分によ
    って表されており、 前記面を検索する段階は、当該ワーク断面形状を表す線
    分ごとに、前記既存の設計データを表す線分が持つ前記
    規制部の位置関係および規制方向から前記ワーク断面形
    状のなかの面を検索することを特徴とする請求項2記載
    の位置決め冶具の設計方法。
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