JP2003167906A - 画像蓄積装置及び画像保管装置 - Google Patents

画像蓄積装置及び画像保管装置

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JP2003167906A
JP2003167906A JP2001368385A JP2001368385A JP2003167906A JP 2003167906 A JP2003167906 A JP 2003167906A JP 2001368385 A JP2001368385 A JP 2001368385A JP 2001368385 A JP2001368385 A JP 2001368385A JP 2003167906 A JP2003167906 A JP 2003167906A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検索が容易に行える画像蓄積装置及び画像保管
装置を提供する。 【解決手段】蓄積した画像関連情報についての外部との
交信履歴を検索対象として画像情報を検索する。交信履
歴の例は、画像保管装置に対する画像保管依頼や保管画
像情報についての指示である。他の画像蓄積装置への画
像関連情報の送信も交信記録の例である。デジタルカメ
ラやメモリーカードなどからの入力履歴も検索対象とな
る。履歴は画像保管装置に集結され、複数の画像蓄積装
置において関連する履歴が共有される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が関連する技術分野】この発明は、画像蓄積装置
及び画像保管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラにより撮影した静止画像
データのための画像蓄積装置としては、いわゆる画像フ
ァイリング装置や電子アルバム装置が種々提案されてい
る。例えば、特開昭63−142963号公報、特開平
7−87432号公報、特開平7−282077号公
報、特開平7−182366号公報、特開平11−32
285号公報、特開2000−341614号公報、キ
ャメディアVS100MO(オリンパス光学工業株式会
社の商品名)、デジタルフォトステーション(キヤノン
株式会社の商品名)PHOTO STATION PA-200(商品名)
などが知られている。
【0003】一方、デジタルカメラにより撮影した画像
については、上記のようにこれらを個人で管理する他、
デジタルカメラ又はパソコンから外部の画像サーバなど
の画像保管装置に画像データを通信手段によって送信
し、その保管とファイリングを委託することも提案され
ている。画像サーバに保管されている画像についてはそ
の保管を委託した本人だけでなく通信によって他人に閲
覧させることも可能になっている。
【0004】また、個人間の通信によって画像を添付し
た電子メールを交換することも行われており、画像の保
管及び利用に関する提案は多様である。
【0005】一方、蓄積した画像の検索に関しても、種
々の提案がなされている。例えば上記の特開2000−
341614号公報には、その図24から図26に関連
して、以後の検索の情報として各画像に処理履歴を書込
むことが開示されている。具体的には、画像選択日時、
その画像に至った検索履歴などその他の選択条件、誰が
検索したかという個人情報などが検索結果のヒット画像
のヘッダ部に書込まれ、後日の検索の手がかりとするこ
とが開示されている。例えば、画像選択日時は、「1週
間前に見た画像」という検索条件にて同じ画像を検索す
る際に有用であることなどが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、上
記のような従来の技術をさらに改良し、蓄積した画像の
検索が容易に行える画像蓄積装置及び画像保管装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、画像情報又はこれに関する情報を情報
蓄積部に蓄積し、蓄積されている情報に関して外部と行
った交信履歴を記憶するとともに、記憶された交信履歴
を検索対象として画像情報を検索する画像蓄積装置を提
供する。情報蓄積部に蓄積される情報は、外部の画像保
管装置に画像情報を送信して保管させた場合、送信した
画像情報についての関連情報であってもよい。また、こ
の関連情報の具体例としては、画像情報に基いて作成さ
れた情報量のより少ない蓄積用画像情報などがある。
【0008】なお、交信履歴の具体例としては、画像保
管装置に対する画像保管依頼や保管画像情報についての
指示などがある。また、この指示の具体例としては、保
管画像情報に基づく印刷、保管画像情報の出力、保管画
像の編集などがある。
【0009】一方、交信履歴の他の具体例としては、他
の画像蓄積装置に情報蓄積部の情報を送信した記録やな
ども含まれる。さらに、他の画像蓄積装置から情報蓄積
部の情報を受信した場合の記録も交信履歴に含まれる。
【0010】以上のように、この発明によれば画像情報
又はこれに関する情報に関して外部と行った交信履歴を
検索対象とすることによって画像情報の検索を行うの
で、交信の種類、目的、日時、相手などの豊富な検索キ
ーが交信に伴って自然に蓄積されていくとともに、多様
な検索が可能となり、交信に関する記憶などによって目
的の画像を検索して絞り込むことができる。
【0011】この発明の他の特徴によれば、外部から入
力した画像情報に関する情報を蓄積するとともに、入力
履歴を記憶し、記憶した入力履歴を検索対象として画像
情報を検索する画像蓄積装置が提供される。入力履歴と
はどんな操作を契機として画像情報がデジタルカメラや
メモリーカードから入力されたかの履歴であり、その具
体例としては、印刷の指示、送信の指示、鑑賞の指示な
どがある。
【0012】以上のように、印刷、送信、鑑賞などを目
的に画像蓄積装置に入力された画像情報についてはこれ
に関連する情報が入力履歴とともに蓄積されるので、入
力の契機の種類や日付などが検索キーとして自然に蓄積
されていくとともに、これらをきっかけとする検索と絞
り込みが可能となる。
【0013】なお、画像情報に関する情報は他の画像蓄
積装置など外部から受信することも可能であり、このよ
うな受信を契機として画像情報に関する情報がされたと
きは、その旨を入力履歴とみなして記憶し、検索に供す
る。
【0014】この発明のさらに他の特徴によれば、外部
の送信元より画像情報を受信して保管するとともに、保
管した画像情報に関する外部との交信履歴を記憶し、こ
れを画像蓄積装置など外部に送信する画像保管装置が提
供される。交信履歴の具体例としては、例えば画像情報
の送信元からの画像情報についての指示があるが、これ
は画像送信元だけでなく、送信元以外にも送信可能であ
る。また、交信履歴の他の具体例としては、画像情報の
送信元以外からの画像情報についての指示があるが、こ
れも指示元だけでなく、画像送信元にも送信可能であ
る。
【0015】なお、交信履歴の送信はその交信履歴に係
わりのある交信先に送信される。また、交信履歴が複数
の交信相手に係わりがあるとき、その交信履歴はそれぞ
れの交信先に送信される。
【0016】一方、画像蓄積装置では、受信した履歴を
履歴記憶部に記憶する。具体的には、受信した履歴によ
り履歴記憶部の記憶を更新する。また、受信する履歴に
は自身の画像情報についてのの指示であっても自身が行
ったのではない履歴も含まれていることがある。なお、
画像蓄積装置では最新の履歴を受信する前提として自身
の履歴については速やかにこれを画像保管装置に送信す
る。
【0017】以上のようにして、画像保管装置に履歴情
報を集結する事により複数の画像蓄積装置間で自身に係
わりのある履歴を共有することができる。
【0018】この発明の特徴によれば、履歴情報を検索
対象とする際、検索に先だって画像保管装置など外部か
ら履歴を受信し、受信した履歴により履歴記憶部の記憶
を更新する。そして、受信ができないときは、更新前の
履歴記憶部の情報を検索対象とする。このようにして、
できるだけ最新の履歴を対象として検索を行う。
【0019】この発明の詳細な特徴は、以下に図面とと
もに説明する発明の実施の形態からさらに明らかとな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、この発明による画像蓄積
装置における第一の実施の形態を示す斜視図である。こ
の発明の画像蓄積装置はデジタルカメラで撮影された画
像を蓄積することを主な目的とするが、第一の実施の形
態では電話機一体型画像蓄積装置として構成されてい
る。図1における第一の実施の形態は、表示画面つきの
ファックス電話機とほぼ同様の形状をしており、本体1
に受話器2が接続されている。この受話器2はいわゆる
コードレスのものであってもよい。通常の電話と同じよ
うに、着信があったときは受話器2を取り外すことによ
って電話が接続状態となり通話が可能となる。5インチ
程度のカラー高精細液晶表画面3aを有する大画面表示
部3は、本体1に対して回転可能であって、本体1に沿
わせて倒すことも、図1の状態のように立てることもで
きる。大画面表示部3の上端中央には着脱可能なカメラ
部4が設置されている。カメラ部4は小型のデジタルカ
メラであるが、画像蓄積装置での蓄積の対象とする画像
を撮影するデジタルカメラに比べ画素数の小さなもので
あり、主に後述のテレビ電話を目的とするものである。
【0021】図1における電話機一体型画像蓄積装置
は、通常のファックス電話と同様、モジュラージャック
5によって接続される電話回線を介し、音声通話及びフ
ァックス通信が可能である。さらに、この電話回線を介
して、パソコン通信や携帯電話で提供されているような
種々のサービスを受けることができる。たとえば、テン
キー6と大画面表示部3を使って電子メールのやりとり
を行ったり、音楽コンテンツの配信を受けてステレオの
スピーカ7でこれを再生したりすることなどが可能であ
る。また、カメラ部4で撮影した顔の画像を送信した
り、カメラ部4、内蔵のマイク8、及びスピーカ7によ
りテレビ電話を楽しんだりすることもできる。なお、テ
レビ電話における音声のやりとりは受話器2によっても
可能である。受話器2を置いたまま、マイク8とスピー
カ7で通話を行うときは、着信時又は送信時に送受信ボ
タン9を押す。ステレ−スピーカー7は電話の着信音も
発生する。
【0022】充電コード10はプラグ11により商用電
源ラインに接続されると共にACアダプター10aを有
する。本体1はバッテリーを内蔵しているので、充電済
み状態であればプラグ11を外して任意の場所に持ち運
びできる。
【0023】着信待ち状態では、大画面表示部3の表示
はなされず、画像蓄積装置全体も最低限の電力消費状態
におかれる。この状態から、受話器2を取り上げるか、
又は送受信ボタン9を押すか、又はテンキー6のいずれ
かを押すか、又はスクロールダイヤル12、左シフトボ
タン13及び右シフトボタン14のいずれかを操作する
かすると、画像蓄積装置は直ちに立上がって能動状態に
なり、大画面表示部3の表示が始まる。いずれの場合
も、大画面表示部3には初期メニュー画面が表示され
る。
【0024】スクロールダイヤル12は上下方向に回転
可能になっており、これを回転させることにより、上下
方向の画面スクロール、上下方向のメニュー選択、上下
方向のアイコン選択などを行う。またスクロールダイヤ
ル12を押し込むことにより選択の決定などが行われ
る。左シフトボタン13は、ワンプッッシュ毎に、所定
量の左方向への画面スクロール、左方向へのメニューシ
フト、左方向へのアイコンシフトなどを行う。また、右
シフトボタン14は、ワンプッッシュ毎に、所定量の右
方向への画面スクロール、右方向へのメニューシフト、
右方向へのアイコンシフトなどを行う。
【0025】終了ボタン15は画像蓄積装置を立上がり
状態から着信待ち状態に戻すためのものである。着信待
ち状態への復帰は、スクロールダイヤル12によるメニ
ューの操作からも可能である。また、挙げていた受話器
2を降ろすことによっても、画像蓄積装置は立上がり状
態から着信待ち状態に戻る。
【0026】ヘルプボタン16は画像蓄積装置の操作が
わからなくなったときに押すことにより、音声によるナ
ビゲーションを受けることが出来る。
【0027】以上、電話機としての機能を中心に説明し
たが、図1における第一の実施の形態は電話機一体型の
画像蓄積装置であり、メモリーカードを外部のデジタル
カメラから取り出し、カードスロット17に挿入するこ
とにより、このデジタルカメラで撮影した画像データを
メモリーカードから吸上げ、ハードディスクを有する電
話機一体型画像蓄積装置の本体1内で蓄積する。吸上げ
た画像データは大画面表示部3で表示したり、ファック
スのプリント機能によって印刷したり、電話機能により
他の電話機一体型画像蓄積装置、又は画像サーバなど画
像の保管サービスを行う外部の画像保管装置に送信した
りすることが可能である。
【0028】なお、デジタルカメラからの画像データの
吸上げは、上記のようなメモリーカードの挿脱によら
ず、デジタルカメラとデジタル端子18との間をデジタ
ルコードで接続して、デジタルカメラから直接画像を吸
上げることも可能である。
【0029】また、本体1が、特開2000―3416
14号公報に開示されているようなデジタルカメラの充
電兼データ吸上げステーションを兼ねている場合は、本
体1の上部にデジタルカメラの載置部を設け、この載置
部内にデジタルカメラのための充電端子とともにデジタ
ル端子18を配するようにする。このようにすれば、デ
ジタルカメラを載置部に置けば、デジタル端子18と充
電端子が直接デジタルカメラの対応する端子にそれぞれ
接触し、画像の吸上げ及び充電が可能となる。
【0030】図2は、上記のような第一の実施の形態に
おけるシステム全体の構成を示すブロック図であり、図
1で言及した部分については、同一番号を付す。なお、
送受話部20は図1の受話器2を含んでおり、操作部2
1は、図1のテンキー6、送受信ボタン9、スクロール
ダイヤル12、左シフトボタン13、右シフトボタン1
4、終了ボタン15、ヘルプボタン16などを含んでい
る。また、オーディオ処理部22はスピーカ7とマイク
8の信号を処理する。さらに、充電コード10に接続し
ている電源部23は、バッテリー24を有し、電話機一
体型画像像蓄積装置25全体に電力を供給する。
【0031】さて、図2の電話機一体型画像蓄積装置2
5において、カードスロット17内のメモリーカードに
おけるすべての画像データ、又はデジタル端子18を介
してアクセスされるデジタルカメラにおけるすべての画
像データからは、まずそれらの画像に付属しているサム
ネイルデータが吸上げられ、制御/処理部内26内のメ
モリに一時保管される。
【0032】これらのサムネイルデータは、大画面表示
部3に並べて表示されるが、操作部21によってこれら
サムネイルの一つを選択し、これを鑑賞する旨の操作を
すると、選択されたサムネイルに対応する画像データが
メモリーカード又はデジタルカメラから吸上げられる。
この状態の画像データ(以下、「オリジナル画像デー
タ」と称する)は圧縮状態にあるが、制御/処理部26
はこのオリジナル画像データを伸張し、これを大画面表
示部3全面に表示する。同時に制御/処理部26は伸張
されたオリジナルデータを大画面表示部3全面での表示
に充分な解像度まで画素を間引くとともにこれを圧縮し
て蓄積用画像データを作成する。なお、オリジナル画像
データが同一画像に対して複数の解像度の画像データを
用意しているようなファイル構造であれば、この動作は
省略できる。この場合は、複数の解像度デ用意されてい
る画像データのうち、大画面表示部3全面での表示に充
分な解像度のものを蓄積用画像データとする。
【0033】この蓄積用画像データは記憶部27のハー
ドディスク28に記憶される。記憶部27はさらに、後
述する種々の操作の履歴を記憶する。一方、対応するオ
リジナル画像データは、通信部29より画像サーバ30
の通信部31に送信され、大容量記憶部32の画像部3
3に記憶される。このようにして、オリジナル画像デー
タを大画面表示部3に表示するための操作部21の操作
によりオリジナル画像データが吸上げられるとともに、
自動的に蓄積用画像データが作成されて記憶部27に記
憶され、さらにオリジナル画像データが画像サーバ30
に送信されて大容量記憶部32に記憶される。なお、画
像サーバ30の大容量記憶部32には、画像部33の他
に、後に説明する履歴部32がある。
【0034】また、操作部21によって大画面表示部3
に表示されるサムネイルの一つを選択し、これを印刷部
35で印刷する旨の操作をしたときも、上記と同様の動
作となる。つまり、制御/処理部26は選択されたサム
ネイルに対応するオリジナル画像データをメモリーカー
ド又はデジタルカメラから吸上げるとともにこれを伸張
し、印刷部35に送って印刷を実行させる。同時に制御
/処理部26は伸張されたオリジナルデータを大画面表
示部3全面での表示に充分な解像度まで画素を間引くと
ともにこれを圧縮して蓄積用画像データを作成する。そ
して、この蓄積用画像データを記憶部27のハードディ
スク28に記憶する一方、対応するオリジナル画像デー
タを通信部29より画像サーバ30の通信部31に送信
し、大容量記憶部32に記憶する。このようにして、オ
リジナル画像データを印刷部35で印刷するための操作
部21の操作によりオリジナル画像データが吸上げられ
るとともに、自動的に蓄積用画像データが記憶部27に
記憶され、さらにオリジナル画像データが画像サーバ3
0に送信されて大容量記憶部32に記憶される。
【0035】さらに、操作部21によって大画面表示部
3に表示されるサムネイルの一つを選択し、これを画像
サーバ30における銀塩プリンターなどの高画質印刷部
36で印刷する旨の依頼の操作をしたときも、上記と同
様の動作となる。つまり、制御/処理部26は選択され
たサムネイルに対応するオリジナル画像データをメモリ
ーカード又はデジタルカメラから吸上げるとともにこれ
を伸張し、印刷依頼対象の確認のために大画面表示部3
に送って表示させる。同時に制御/処理部26は伸張さ
れたオリジナルデータを大画面表示部3全面での表示に
充分な解像度まで画素を間引くとともにこれを圧縮して
蓄積用画像データを作成する。そして、この蓄積用画像
データを記憶部27のハードディスク28に記憶する一
方、対応するオリジナル画像データを通信部29より画
像サーバ30の通信部31に送信し、大容量記憶部32
に記憶する。そして、大容量記憶部32のオリジナルデ
ータを伸張して高画質印刷部36による印刷が行なわれ
る。このようにして、オリジナル画像データを画像サー
バ30の高画質印刷部36で印刷してもらうための操作
部21の操作によりオリジナル画像データが吸上げられ
るとともに、自動的に蓄積用画像データが作成されて記
憶部27に記憶され、さらにオリジナル画像データが画
像サーバ30に送信されて大容量記憶部32に記憶され
る。
【0036】図2において、第二の電話機一体型画像蓄
積装置37は、上記に説明してきた第一の電話機一体型
画像蓄積装置25と全く同様の構成のものである。従っ
て、煩雑を避けるため、通信部38以外の構成は図示を
省略している。
【0037】上記の動作は、操作部21によって大画面
表示部3に表示されるサムネイルの一つを選択し、第二
の電話機一体型画像蓄積装置37に送る旨の操作をした
ときも、実行される。つまり、制御/処理部26は選択
されたサムネイルに対応するオリジナル画像データをメ
モリーカード又はデジタルカメラから吸上げるとともに
これを伸張し、大画面表示部3全面での表示に充分な解
像度まで画素を間引くとともに圧縮して蓄積用画像デー
タを作成する。そして、この蓄積用画像データを記憶部
27のハードディスク28に記憶するとともに、通信部
29から第二の電話機一体型画像蓄積装置37の通信部
38にも送信する。送信された蓄積用画像データは、第
二の電話機一体型画像蓄積装置37における記憶部のハ
ードディスクに記憶される。その一方で、対応するオリ
ジナル画像データを通信部29より画像サーバ30の通
信部31に送信し、大容量記憶部32に記憶する。この
ようにして、所望の画像を他の電話機一体型画像蓄積装
置に送信するための操作部21の操作によりオリジナル
画像データが吸上げられるとともに、自動的に蓄積用画
像データが作成されて記憶部27に記憶され、さらにオ
リジナル画像データが画像サーバ30に送信されて大容
量記憶部32に記憶される。このように、電話機一体型
画像蓄積装置同士の画像送信はオリジナル画像データで
はなく、蓄積用画像データが用いられる。
【0038】テレビ出力端子39は伸張されたオリジナ
ル画像データをデジタルテレビによる鑑賞のために出力
するデジタル端子であり、大画面表示部3への出力と同
様のデジタル信号が出力される。上記の動作は、操作部
21によってテレビ出力端子39に接続されたデジタル
テレビに表示されるサムネイルの一つを選択する操作を
したときも、実行される。つまり、制御/処理部26は
選択されたサムネイルに対応するオリジナル画像データ
をメモリーカード又はデジタルカメラから吸上げるとと
もにこれを伸張し、テレビ出力端子39に出力する。さ
らに、制御/処理部26は伸張されたオリジナル画像デ
ータを大画面表示部3全面での表示に充分な解像度まで
画素を間引くとともに圧縮して蓄積用画像データを作成
する。そして、この蓄積用画像データを記憶部27のハ
ードディスク28に記憶するとともに、対応するオリジ
ナル画像データを通信部29より画像サーバ30の通信
部31に送信し、大容量記憶部32に記憶する。このよ
うにして、所望の画像をテレビ出力端子39に接続され
たデジタルテレビで鑑賞するための操作部21の操作に
より、オリジナル画像データが吸上げられるとともに、
自動的に蓄積用画像データが作成されて記憶部27に記
憶され、さらにオリジナル画像データが画像サーバ30
に送信されて大容量記憶部32に記憶される。
【0039】以上説明してきたように、この発明によれ
ば、画像の鑑賞、印刷、送信などのために操作部21を
操作することにより、いずれも自動的にオリジナル画像
データの吸上げがおこなわれるとともに、蓄積用画像デ
ータが電話機一体型画像蓄積装置25内部の記憶部27
におけるハードディスク28に記憶される。従って、特
に意識しなくても何らかの関心を持って操作した画像は
必ず記憶部27に蓄積され、以後画像が必要な場合は、
記憶部27の中だけを探せばよく、撮影した画像が散逸
することがない。このようにして画像データの蓄積とい
う観点からみて、怠慢によりデータベースの構築が破綻
することがない。
【0040】また、記憶部27に存在する画像に対して
は、そのバックアップとして対応するオリジナル画像デ
ータが必ず画像サーバ30に記憶されるので、万一ユー
ザサイドにおいて電話機一体型画像蓄積装置25のハー
ドディスク27が破損しても、オリジナル画像データが
安全に保存される。
【0041】なお、操作部21により、どの画像にどん
な操作をしたかの履歴はすべて画像サーバ30の大容量
記憶部32における履歴部34に自動的に記憶される。
従って、画像サーバにアクセスし、履歴部34の記憶を
検索のキーとして記憶部27に記憶されている画像を検
索することが可能となる。また、履歴部34の記憶につ
いては、関与する履歴であれば第二の電話機一体型画像
蓄積装置37にも共有される履歴なので、第二の電話機
一体型画像蓄積装置37から画像サーバ30の履歴部3
4にアクセスし、その記憶を検索のキーとして第二の電
話機一体型画像蓄積装置37における記憶部の中から、
第一の電話機一体型画像蓄積装置25によって送信され
た画像を検索することも可能となる。なお、一度履歴部
34にアクセスして得た履歴は、電話機一体型画像蓄積
装置25又は37の記憶部27にも保存されるので、更
新の必要がない限り、いちいち画像サーバ30にアクセ
スしなくても、これを検索のキーとして利用することが
できる。
【0042】上記において説明した、画像の鑑賞、印
刷、送信などの操作に伴う蓄積用画像データ及びオリジ
ナル画像データの自動記憶は、他の操作によって同じ画
像に関する自動記憶が既に実行済みである場合は省略さ
れる。例えば、先に画像の鑑賞を行った結果、蓄積用画
像データが及びオリジナル画像データがそれぞれ記憶部
27と大容量記憶部32に既に自動記憶されている場合
において、引き続いて同じ画像を印刷部35で印刷する
よう指示したとしても、伸張されたオリジナルデータに
基く印刷の実行が行なわれるだけで、蓄積用画像データ
及びオリジナル画像データの自動記憶が繰り返されるこ
とはない。但し、その画像印刷を指示したという履歴だ
けは、通信部29から通信部31に送られ、大容量記憶
部32の履歴部34に記憶される。
【0043】なお、電話機一体型画像蓄積装置25の記
憶部27には、ファイルサイズの小さい蓄積用画像デー
タを蓄積するとともに、バックアップとなる画像サーバ
30の方にオリジナル画像データを蓄積するようにして
いるが、これは、記憶部27のコストアップを招くこと
なしにその容量の限界を実質的になくす意味がある。さ
らに、画像サーバ30と電話機一体型画像蓄積装置25
との交信機会を少なくするとともに、電話機一体型画像
蓄積装置同士の画像通信データ量を少なくして交信コス
トを下げる意味もある。すなわち、電話機一体型記憶装
置25における画像利用で最も頻度の高いのは大画面表
示部3による鑑賞であるが、記憶部27の蓄積用画像デ
ータは大画面表示部3全面での表示に充分な解像度なの
で、鑑賞における画質としては問題がなく、画像サーバ
30にアクセスしてオリジナル画像データを求める必要
がない。また、電話機一体型記憶装置同士の画像通信に
おいても、受信相手に必要なのは相手側の大画面表示部
3全面での表示に充分な解像度なので、蓄積用画像デー
タを送信すれば足り、画像サーバ30にアクセスしてオ
リジナル画像データを求める必要がないので、通信コス
トが小さくて済む。
【0044】なお、印刷部35によって高画質印刷を行
う場合や、テレビ出力端子39に接続されたデジタルテ
レビで画像を鑑賞する場合は、蓄積用画像データでは解
像度が不足するので、画像サーバ30にアクセスして大
容量記憶部32のオリジナル画像データを制御/処理部
26のバッファメモリにダウンロードし、これを印刷部
35又はテレビ出力端子に供給する。
【0045】電話機一体型画像蓄積装置25は、記憶部
27に記憶した画像の編集を行うことも可能である。編
集を行う際には、まず、編集対象の画像を記憶部27か
ら呼び出して大画面表示部3に表示する。同時に画像サ
ーバ30にアクセスし、大画面表示部3に表示されてい
る蓄積用画像データに対応する画像サーバ30側のオリ
ジナル画像データを指定する。そして、オリジナル画像
データを電話機一体型画像蓄積装置25にダウンロード
することなく、画像サーバ30との常時接続状態で、画
像サーバ30の機能によりその結果を大画面表示部3で
モニターしながら操作部21の操作によって編集を行
う。編集が完了した画像は、新たなオリジナル画像デー
タとして画像サーバ30に登録するとともに、対応する
新たな蓄積用画像データを作成して記憶部27のハード
ディスク28に記憶する。このように、見かけ上の編集
操作は電話機一体型画像蓄積装置25側において大画面
表示部3をリアルタイムでモニターしながら操作部21
で行うが、操作部21の編集操作に応答して実際にオリ
ジナル画像データに編集効果をかけているのは画像サー
バ30側のソフトウエアの機能である。
【0046】図3は、電話機一体型画像蓄積装置25の
メインフローチャートである。ステップS1で電源スイ
ッチが入ると、ステップS2で電話機一体型画像蓄積装
置25がサーバセンターに登録済みかどうかのチェック
が行われる。電話機一体型画像蓄積装置25を新たに購
入して初めて電源スイッチを入れた場合、又は、所定の
登録処理が未完の場合はステップS3に進んで画像サー
バ30への接続が自動的に行われる。接続が完了すると
ステップS4で所定の登録/初期化処理が行われ、完了
するとステップS5で画像サーバ30との接続を切断す
る。ここで、登録/初期化とは、電話機一体型画像蓄積
装置25を画像サーバ30に登録するとともに一連の機
能の初期化を行い、両者が画像の蓄積及び検索において
連携するために必要なものである。例えば、電話機一体
型画像蓄積装置25が登録/初期化済みであっても、電
話機一体型画像蓄積装置37の登録/初期化が済んでい
ないと、電話機一体型画像蓄積装置25及び37が画像
サーバ30を介して画像データ及び履歴データを共有す
る際に支障が出る。このため、ステップS2からステッ
プS5は、個々の電話機一体型画像蓄積装置を初めて使
用する際に、この登録/初期化がそれぞれ確実に行なわ
れるようにする意味を持つ。
【0047】一方、ステップS2において電話機一体型
画像蓄積装置25が登録済みであることが判断される
と、ステップS6からステップS11において、各種の
割込みを可能にしてステップS12で待機状態に入る。
【0048】図4は、蓄積割込みがかかったときの動作
を示すフローチャートである。蓄積割込みは、カードス
ロット17にメモリーカードが挿入されたとき、又は、
デジタル端子18がデジタルカメラに接続されたとき、
又は、第二の電話機一体型画像蓄積装置37などの他の
電話機一体型画像蓄積装置から画像を受信したときにか
かり、ステップS21からスタートする。
【0049】ステップS22では、メモリーカード又は
デジタルカメラ内部にある画像データのサムネイルが制
御/処理部26に吸上げられ、大画面表示部3に並べて
表示される。また、第二の電話機一体型画像蓄積装置3
7などから蓄積用画像データを受信した場合における蓄
積割込みであれば、受信した蓄積用画像データのサムネ
イルが大画面表示部3に表示される。
【0050】ステップS23では、他の電話機一体型画
像蓄積装置から蓄積用画像データを受信したことによる
蓄積割込みであるかどうかがチェックされ、画像受信に
よる割込みであったときは、ステップS24で直ちに受
信した蓄積用画像データを記憶部27に記憶する。ま
た、ステップS25で、その蓄積用画像データがいつ誰
から受信してものであるかなどの受信履歴が記憶部27
に記憶される。これらの処理が終わると、ステップS2
6で受信した蓄積用画像データを伸張し、今まで表示し
ていたサムネイルに換えて大画面表示部3で表示すると
ともに、ステップS27に進んで次の操作を待ち、待機
する。なお、複数の蓄積用画像データを受信していた場
合は、ステップS26において所定のルールに従いその
一つを選択して全画面表示する。
【0051】一方、ステップS23で画像受信による割
込みでなかったときは、カードスロット17にメモリー
カードが挿入されたか、又は、デジタル端子18がデジ
タルカメラに接続されたより蓄積割込みがかかったこと
を意味する。この場合は、直接ステップS27に飛び、
サムネイルの表示を維持したまま次の操作を待って待機
する。
【0052】図5は、鑑賞割込みがかかったときの動作
を示すフローチャートである。鑑賞を目的としてサムネ
イルの一つを選択する旨の操作を操作部21で行うと鑑
賞割込みがかかり、フローはステップS31からスター
トする。ステップS32では、選択されたサムネイルに
該当する蓄積用画像データが記憶部27のハードディス
ク28に蓄積済みかどうかがチェックされる。蓄積済み
でなければ、選択されたサムネイルは、カードスロット
17に挿入されているメモリーカード、又はデジタル端
子18に接続されているデジタルカメラ内にある未蓄積
のオリジナル画像データに対応するものであることを意
味する。そこで、ステップS33でメモリーカード又は
デジタルカメラから該当するオリジナル画像データを制
御/処理部26のバッファメモリに吸上げる。この状態
ではオリジナル画像データは圧縮されている。ステップ
S34では、オリジナル画像データの伸張を行うととも
に、ステップS35で間引き処理を行うことによって蓄
積用画像データを作成する。さらに、これをステップS
36で圧縮するとともに、ステップS37で記憶部27
のハードディスク28に記憶する。ステップS37で
は、併せて記憶された蓄積用画像データが電話機一体型
画像蓄積装置25において鑑賞された旨の履歴データも
記憶部27に記憶される。
【0053】ステップS38では、ステップS33で吸
上げたオリジナル画像データを圧縮されたままの状態で
通信部29から画像サーバ30の通信部31に送信し、
大容量記憶部32に記憶するための一連の処理をスター
トする。ステップS38の送信処理では、併せて、送信
された画像データが電話機一体型画像蓄積装置25にお
いて鑑賞された旨の履歴データも画像サーバ30に送信
され、履歴部34に記憶される。
【0054】そして、ステップS39において、ステッ
プS35で作成された蓄積用画像データを大画面表示部
3で表示する。なお、上記において、ステップS38
は、画像サーバへの送信処理がスタートすることを意味
しており、以後送信処理自体は、ステップS39以降の
処理と並行して行われる。従って、ステップS38の処
理が完了してからステップS39に進むわけではなく、
ステップS38の処理がスタートすると直ちにステップ
39に移行し、大画面表示部3での表示が実行される。
【0055】一方、ステップS32において、選択され
たサムネイルに該当する蓄積用画像データが記憶部27
にのハードディスク28に蓄積済みのものであった場合
は、ステップS41で該当する蓄積用画像データを記憶
部27から制御/処理部26に読出す。その際、記憶部
27に、その蓄積用画像データを鑑賞のために読み出し
た履歴を記憶する。ステップS42では、読出した蓄積
用画像データを伸張し、ステップS38に進む。この場
合、ステップS38の送信処理では、記憶部27から読
出された蓄積用画像データが電話機一体型画像蓄積装置
25において鑑賞された旨の履歴データだけが画像サー
バ30に送信され、履歴部34に記憶される。以上の処
理の後、ステップS42で伸張した蓄積用画像データを
ステップS39において大画面表示部3で表示する。
【0056】図6は、画像サーバへのデータ送信処理の
フローチャートであり、図5のステップS38における
処理の詳細な内容をなすとともに、後述の「間欠発呼」
がセットされている場合において所定時間毎に実行され
る処理でもある。ステップS51でフローがスタートす
ると、ステップS52で電話機一体型画像蓄積装置25
が画像サーバ30に接続中であるかどうかがチェックさ
れる。接続中でなければ,ステップS53で画像サーバ
30に電話をかけるための発呼が行なわれる。
【0057】ステップS54では、発呼後、所定時間が
経過したかどうかがチェックされ、経過していなけれ
ば、ステップS55で電話が接続されたかどうかがチェ
ックされる。電話が接続されないときは、ステップS5
4に戻り、以後、所定時間が経過するまではステップS
54とステップS55を繰り返す。
【0058】ステップS55で電話が接続されれば、ス
テップS56で送信用データの送信が実行される。送信
用データは場合によっては、、メモリカード又はデジタ
ルカメラから吸上げて制御/処理部26に保持していた
オリジナル画像データ及び操作の履歴データであり、場
合によっては操作の履歴データのみである。ステップS
57では、送信用データの送信が完了したかどうかを見
る。送信が完了していないときはステップS56に戻
り、以後、送信が完了するまでステップS56とステッ
プS57を繰り返す。送信が完了するとステップS58
に進み、送信用データを制御/処理部26から消去す
る。また、ステップS59で「間欠発呼」をリセット
し、ステップS60で処理を終了する。なお、ステップ
S59は「間欠発呼」がセットされていた場合のみ作用
し、これがセットされていない場合は何の作用もなし
に、ステップS60に至る。
【0059】一方、ステップS52で電話機一体型画像
蓄積装置25が画像サーバ30に接続中であったとき
は、ステップS56に飛び、直ちに送信用データの送信
を開始する。
【0060】また、ステップS54において電話の接続
が不成功に終わって所定時間が経過してしまったとき
は、ステップS61に進み、送信用データを制御/処理
部26に保持する。さらに、ステップS62で「間欠発
呼」をセットしてステップS60で処理を終了する。な
お、ステップS61において、既に該当する送信用デー
タの保持が指示されていた場合は、ステップS61では
何の作用も行わない。同様に、既に「間欠発呼」がセッ
トされていた場合は、ステップS62では何の作用も行
わない。このようなケースは、以前に接続に失敗した後
に再び接続に失敗してステップS54からステップS6
1に至ったときに生じる。
【0061】さて、「間欠発呼」がセットされると、電
話機一体型画像蓄積装置25は所定時間毎に自動的にス
テップS51からのフローを実行する。従って、ステッ
プS55からステップS56以降のステップに進んで送
信用データの送信、同データの消去、及び「間欠発呼」
のリセットが実行されない限り、ステップS51からス
テップS55及びステップS61からステップS60の
動作が所定時間毎に繰り返される。そして、この間、ス
テップS61の作用により、未送信のオリジナル画像デ
ータがあればこれを蓄積用画像データとともに電話機一
体型画像蓄積装置25内で保持する。この保持は、まず
制御/処理部26内のバッファメモリによって行われ、
所定時間毎に記憶部27でバックアップされる。なお、
この場合において、ステップS58でオリジナル画像デ
ータの消去が指示されたときは、制御/処理部26内の
バッファメモリ及び、記憶部27でのバックアップがと
もに消去される。
【0062】以上説明した図6の画像サーバへの送信処
理は、以下に説明する印刷割込み、及び送信割込みのフ
ローにおいても適用される。
【0063】図7は、印刷割込みがかかったときの動作
を示すフローチャートである。印刷の指示を操作部21
で行うと印刷割込みがかかり、フローはステップS71
からスタートする。なお、印刷の指示においては、オリ
ジナル画像データに基いて画像サーバ30の高画質印刷
部36による外部印刷を依頼するのか、又は電話機一体
型画像蓄積装置25の印刷部35において内部印刷をす
るのか、さらには、内部印刷の場合においてオリジナル
画像データによる内部高画質印刷をするのか又は蓄積用
画像データによる簡易画像印刷をするのかについても、
操作部21で予め設定しておく。
【0064】ステップS72では、大画面表示部3にお
いて何らかの画像を全画面表示して鑑賞中に印刷指示の
操作をしたのかどうかがチェックされる。鑑賞中でなけ
れば、大画面表示部3にサムネイルが表示されている状
態でその一つを選択し、印刷を指示したことを意味す
る。この場合は、ステップS73に進み、選択されたサ
ムネイルに該当する蓄積用画像データが記憶部27に蓄
積済みかどうかをチェックする。蓄積済みでなければ、
選択されたサムネイルは、カードスロット17に挿入さ
れているメモリーカード、又はデジタル端子18に接続
されているデジタルカメラ内にある未蓄積のオリジナル
画像データに対応するものなので、ステップS74でメ
モリーカード又はデジタルカメラから該当するオリジナ
ル画像データを制御/処理部26のバッファメモリに吸
上げる。ステップS75では、オリジナル画像データの
伸張を行う。ステップS76では、蓄積用画像データ処
理を行うが、その内容は図5におけるステップS35の
間引き処理、ステップS36の圧縮処理、及びステップ
S37の記憶処理と同様である。
【0065】ステップS77では、ステップS74で吸
上げたオリジナル画像データ及びこの画像データに対し
て印刷を指示した旨の履歴データを画像サーバに送信す
る処理を行う。その内容は図6のとおりである。なお、
印刷の指示としては、外部印刷、内部高画質印刷、及び
簡易画質印刷のいずれかが選択可能なので、上記履歴デ
ータにはこのいずれを選択したかも併せて画像サーバに
送信する。また、これらの履歴データは、ステップS7
6の蓄積用画像データ処理において記憶部27にも記憶
される。
【0066】ステップS78における印刷処理では、内
部高画質印刷が選択されていた場合、ステップS75で
伸張したオリジナル画像データに基き印刷部35で印刷
処理がスタートする。一方、簡易画質印刷が選択されて
いた場合は、蓄積用画像データに基き印刷部35で印刷
処理がスタートする。さらに外部印刷が選択されていた
場合は、画像サーバ30の高画質印刷部36で印刷処理
がスタートする。いずれの場合においても、印刷処理が
スタートするとフローはステップS79に進み、待機状
態となる。なお、上記において、一般にステップS77
は、画像サーバへの送信処理がスタートすることを意味
しており、以後送信処理自体は、ステップS78以降の
処理と並行して行われる。但し、上記のケースのように
ステップS73からステップS74を経由してステップ
S77に至った場合は、オリジナル画像データが画像サ
ーバ30に送信され、画像部33への記憶が完了してか
らステップS78に進む。
【0067】一方、ステップS72において、大画面表
示部3において何らかの画像を全画面表示して鑑賞中に
印刷指示の操作をした場合は、既に鑑賞割込みに基く処
理が行われた後の印刷の指示であることが明白である。
すなわち、既に図5の処理が実行され、対応するオリジ
ナル画像データの画像サーバへの送信処理及び蓄積用画
像データ処理の手配は済んでいる。従って、ステップS
80に移行し、吸上げたオリジナル画像データがまだ電
話機一体型画像蓄積装置25内に保持されているかどう
かをチェックする。保持されていなければ、オリジナル
画像データの画像サーバ30への送信処理が完了し、電
話機一体型画像蓄積装置25内ではそれが消去されてい
ることを意味する。そこで、ステップS81に進んで内
部高画質印刷が選択されているかどうかをチェックす
る。そして、内部高画質印刷の場合はステップS82で
画像サーバ30に発呼してこれに接続することにより、
オリジナル画像データを受信する処理を行う。そして、
受信したオリジナル画像データをステップS83で伸張
する。この場合、ステップS77では、受信したオリジ
ナル画像データについて印刷を指示した旨の履歴データ
のみが画像サーバ30に送信される。なお、履歴部34
に印刷指示の旨の履歴を記憶させることは、画像サーバ
30と交信しているステップS82の段階でも可能であ
り、その場合は、ステップS77での履歴データ送信処
理は省略できる。ステップS78では、ステップS82
で伸張されたオリジナル画像に基き、印刷部35で印刷
処理が行なわれる。
【0068】一方、ステップS81で内部高画質印刷が
選択されていなかったときは外部印刷又は簡易画質印刷
であるから、いずれもオリジナル画像データを画像サー
バ30から電話機一体型画像蓄積装置25に送信する手
続きは不要であり、直接ステップS77に進み、指示に
従って、高画質印刷部36又は印刷部35において印刷
処理が行なわれる。
【0069】また、ステップS72で鑑賞中に印刷指示
の操作をし、かつ、ステップS80に進んで吸上げデー
タが保持されていると判断された場合は、蓄積用画像デ
ータ処理は済んでいるが、電話の不通などでオリジナル
画像データの画像サーバへの送信処理が完了していなか
ったことを意味する。この場合は、内部高画質印刷が指
示されていたときは電話機一体型画像蓄積装置25内で
伸張されているオリジナル画像データを利用すればよい
ので、直接ステップS77に至る。そして、鑑賞の対象
となっている画像に基いて印刷を指示した旨の履歴デー
タの送信処理が図6に従って試みられる。この場合、ス
テップS55で画像サーバ30への接続が成功すれば、
ステップS56において、送信用データとして保持され
ていたオリジナル画像データ及び鑑賞履歴が印刷履歴と
ともに一括して送信データとして送信されることにな
る。また、この場合において、外部印刷が指示されてい
たときは、画像サーバ30へのオリジナル画像データの
送信完了を待って、ステップS78の印刷処理が開始さ
れる。
【0070】さらに、ステップS73において、蓄積用
画像データが記憶部27に蓄積済みであった場合も、ス
テップS80に進む。この場合、吸上げデータが制御/
処理部26に保持されているのはレアケースであり、ほ
とんどの場合、ステップS81でのチェックの結果が内
部高画質印刷であればステップS82及びステップS8
3の処理を行うことが必要になるが、念のためステップ
S80のチェックを行い、画像サーバ30からの無用な
オリジナル画像データの受信処理を避けてステップS7
7における履歴データの送信のみに留めることを可能に
する。
【0071】図8は、送信割込みがかかったときの動作
を示すフローチャートである。第二の電話機一体型画像
蓄積装置37などへの送信の指示を操作部21で行うと
送信割込みがかかり、フローはステップS91からスタ
ートする。ステップS92では、大画面表示部3におい
て何らかの画像を全画面表示して鑑賞中に送信指示の操
作をしたのかどうかがチェックされる。鑑賞中でなけれ
ば、大画面表示部3にサムネイルが表示されている状態
でその一つを選択し、送信を指示したことを意味する。
この場合は、ステップS93に進み、選択されたサムネ
イルに該当する蓄積用画像データが記憶部27に蓄積済
みかどうかをチェックする。蓄積済みでなければ、選択
されたサムネイルは、カードスロット17に挿入されて
いるメモリーカード、又はデジタル端子18に接続され
ているデジタルカメラ内にある未蓄積のオリジナル画像
データに対応するものなので、ステップS94でメモリ
ーカード又はデジタルカメラから該当するオリジナル画
像データを制御/処理部26のバッファメモリに吸上げ
る。ステップS95では、オリジナル画像データの伸張
を行う。ステップS96では、蓄積用画像データ処理を
行うが、その内容は図5におけるステップS35の間引
き処理、ステップS36の圧縮処理、及びステップS3
7の記憶処理と同様である。
【0072】ステップS97では、送信先の電話機一体
型画像蓄積装置37などに対する送信条件の設定処理を
行う。送信条件としては、蓄積用画像データを受信した
電話機一体型画像蓄積装置37による画像サーバ30の
対応するオリジナル画像データへのアクセス権、ダウン
ロード権、印刷権、編集権、転送権などがあり、これら
は送信の指示に先だって操作部21で設定されている。
ステップS97は、これらの指示が正しく電話機一体型
画像蓄積装置37及び画像サーバ30に伝達されるため
の送信条件データの作成処理を行う。
【0073】ステップS98では、ステップS94で吸
上げたオリジナル画像データ、及びこの画像データにつ
いての送信指示に関する履歴データを画像サーバに送信
する処理を行う。その内容は図6のとおりである。な
お、上記履歴データには第二の電話機一体型画像蓄積装
置37などの送信先を特定するデータ及び送信条件デー
タも含まれる。なお、上記履歴データは、ステップS9
6の蓄積用画像データ処理において記憶部27にも記憶
される。
【0074】画像サーバ30への送信処理が完了する
と、引き続きステップS99において、ステップS96
の蓄積用画像データ処理における間引き処理(図5のス
テップS35に相当)で作成した蓄積用画像データ及び
送信条件データを送信先の第二の電話機一体型画像蓄積
装置37などへ送信する処理を開始し、ステップS10
0で待機する。この送信処理は送信先が異なるだけで、
大略において図6の画像サーバへの送信処理と同様であ
る。
【0075】なお、ステップS98からステップS99
への移行は、ステップS98において画像サーバ30へ
の送信処理が完了した場合だけでなく、ステップS98
において画像サーバ30への接続がうまくいかず、ステ
ップS62で「間欠発呼」がセットされた場合において
も行なわれる。すなわち、「間欠発呼」がセットされ
て、次に画像サーバ30への発呼が行なわれるまでの待
ち時間を活用して、ステップS99の処理が実行される
場合もある。
【0076】一方、ステップS92において、大画面表
示部3において何らかの画像を全画面表示して鑑賞中に
送信指示の操作をした場合は、既に鑑賞割込みに基く処
理が行われた後の送信の指示であることが明白である。
すなわち、既に図5の処理が実行され、対応するオリジ
ナル画像データの画像サーバへの送信処理及び蓄積用画
像データ処理の手配は済んでいる。さらに、制御/処理
部26には図5のステップS36で圧縮された蓄積用画
像データが存在する。従って、直接ステップS97に飛
ぶ。そして、ステップ98では送信条件を含む送信に関
する履歴データのみが画像サーバ30送信される。履歴
データに関しては、新たな履歴を画像サーバ30に送信
する際、常に同一内容の履歴を記憶部27にも記憶させ
る。これはこの発明においてすべての場合に共通の事項
である。ステップS98が完了すると、ステップS99
で圧縮された蓄積用画像データを送信条件とともに第二
の電話機一体型画像蓄積装置37などに送信する。
【0077】一方、全画面表示による鑑賞中ではないこ
とがステップS92で判明し、かつ、選択されたサムネ
イルに該当する蓄積用画像データが記憶部27に蓄積済
みであることがステップS93で判明したときは、ステ
ップS101でその蓄積用データを記憶部27から読出
してステップS97に進む。また、記憶部27には読出
した蓄積用データを送信する旨の指示をした履歴が送信
先のデータや送信条件とともに記憶される。さらに、ス
テップS98においては、同様の送信指示に関する履歴
データが画像サーバ30にも送信される。またステップ
S99では、ステップS101で読出された蓄積用画像
データが圧縮されたまま第二の電話機一体型画像蓄積装
置37などに送信条件とともに送信される。
【0078】図9は、図8のステップS97における送
信条件設定の詳細を示すフローチャートであり、送信に
先だつ操作部21での設定に基き、画像サーバ30及び
送信先の電話機一体型画像蓄積装置に送信すべき使用条
件に関する送信用データを作成する。以下、電話機一体
型画像蓄積装置25から第二の電話機一体型画像蓄積装
置37に蓄積用画像データを転送する場合を例にとって
図9を説明する。
【0079】図9において、ステップS106でフロー
がスタートすると、ステップS107で、受信した蓄積
用画像データに基き電話機一体型画像蓄積装置37から
画像サーバ30の対応するオリジナル画像データにアク
セスが可能なように設定されているかどうかをチェック
する。設定されていれば、ステップS108でアクセス
権データを作成する。このデータは送信用データとして
画像サーバ30及び電話機一体型画像蓄積装置37に送
信されるとともに、画像サーバ30の履歴部34にも記
憶される。このアクセス権データなしに電話機一体型画
像蓄積装置37から画像サーバ30に電話しても、対応
するオリジナルデータへのアクセスは拒絶される。
【0080】アクセス権がある場合はステップS109
に進み、受信した蓄積用画像データに基き電話機一体型
画像蓄積装置37から画像サーバ30の対応するオリジ
ナル画像データの印刷を依頼ことが可能なように設定さ
れているかどうかをチェックする。設定されていれば、
ステップS110で高画質印刷権データを作成し、ステ
ップS111に進む。作成された高画質印刷権データ
は、送信用データとして画像サーバ30及び電話機一体
型画像蓄積装置37に送信され、さらに、画像サーバ3
0の履歴部34にも記憶される。ステップS109で印
刷が可能である旨の設定がされていないことが判明すれ
ば、直接ステップS112に進む。なお、高画質印刷権
データが作成されなかった場合、電話機一体型画像蓄積
装置37は受信した蓄積用画像データに基き自身で簡易
画質印刷をすることしかできない。
【0081】ステップS111では、受信した蓄積用画
像データに基き電話機一体型画像蓄積装置37から画像
サーバ30の対応するオリジナル画像データにアクセス
して画像サーバの機能によりこれを編集することが可能
なように設定されているかどうかをチェックする。設定
されていれば、ステップS112で高画質印刷権データ
を作成し、ステップS113に進む。作成された編集権
データは、送信用データとして画像サーバ30及び電話
機一体型画像蓄積装置37に送信され、さらに、画像サ
ーバ30の履歴部34にも記憶される。この編集権デー
タがある場合、電話機一体型画像蓄積装置37は編集後
の画像を新たなオリジナル画像データとして画像サーバ
30の画像部33に記憶することができる。一方、ステ
ップS111で編集が可能である旨の設定がされていな
いことが判明すれば、直接ステップS113に進む。な
お、編集権データが作成されなかった場合、電話機一体
型画像蓄積装置37からは、受信した蓄積用画像データ
に対応するオリジナル画像データを改変することはでき
ない。
【0082】ステップS113では、受信した蓄積用画
像データに基き電話機一体型画像蓄積装置37から画像
サーバ30の対応するオリジナル画像データにアクセス
してこれをダウンロードすることが可能なように設定さ
れているかどうかをチェックする。設定されていれば、
ステップS114で高画質印刷権データを作成し、ステ
ップS115に進む。作成されたダウンロード権データ
は、送信用データとして画像サーバ30及び電話機一体
型画像蓄積装置37に送信され、さらに、画像サーバ3
0の履歴部34にも記憶される。このダウンロード権デ
ータがある場合、電話機一体型画像蓄積装置37はオリ
ジナル画像データそのものを入手することが可能とな
り、以後これを自由に利用できる。一方、ステップS1
13でダウンロードが可能である旨の設定がされていな
いことが判明すれば、直接ステップS115に進む。な
お、ダウンロード権データが作成されなかった場合、電
話機一体型画像蓄積装置37は、データとしてのオリジ
ナル画像データを入手することはできない。
【0083】ステップS115では、受信した蓄積用画
像データを電話機一体型画像蓄積装置37からさらに他
の電話機一体型画像蓄積装置に転送する場合において、
電話機一体型画像蓄積装置37に対して設定されている
上記種々の権利とともに転送できるよう設定されている
かどうかをチェックする。なお、この設定は個々の権利
についてそれぞれ独立に設定できる。上記の権利の少な
くとも一つについてこの権利付転送が可能である旨設定
されていれば、ステップS116で個々の権利について
権利付転送権データを作成し、ステップS117でフロ
ーを終了する。なお、作成された権利付転送権データ
は、送信用データとして画像サーバ30及び電話機一体
型画像蓄積装置37に送信され、さらに、画像サーバ3
0の履歴部34にも記憶される。この権利付転送権デー
タを伴って転送が行なわれたときは、転送先の電話機一
体型画像蓄積装置においても、電話機一体型画像蓄積装
置37と同様にして画像サーバにアクセスし、設定され
た権利に基いてオリジナル画像データが利用できる。一
方、ステップS115でいずれの権利についても権利付
転送が可能である旨の設定がされていないことが判明す
れば、直接ステップS117に進み、フローを終了す
る。なお、権利付転送権データが作成されなかった場
合、電話機一体型画像蓄積装置25で設定された権利
は、電話機一体型画像蓄積装置37限りのものとなる。
【0084】以上のような諸権利の設定は、個人的な知
人間の画像送信においても有用であるが、デジタル画像
を商品として有償で顧客に提供する場合において特に有
用であり、種々のビジネスモデルにおいて、様々な権利
の組合せを設定することによりデジタル画像の円滑な流
通を図ることができる。
【0085】図10は、編集割込みがかかったときの動
作を示すフローチャートである。鑑賞中の画像に対し編
集を行う旨の指示を操作部21で行うと編集割込みがか
かり、ステップS121からフローがスタートする。編
集操作は画像サーバ30の機能を利用して行われるの
で、ステップS122で電話機一体型画像蓄積装置25
と画像サーバ30とを常時接続とするための処理が行な
われる。この処理の詳細は、図6のステップS51から
ステップS55に準じたものである。画像サーバへの接
続が行なわれるとステップS123で編集対象の画像が
電話機一体型画像蓄積装置25自身から画像サーバ30
に提供した自己画像かどうかがチェックされる。自己画
像でなければ他の電話機一体型画像蓄積装置から受信し
た蓄積用画像データに対応するオリジナル画像データを
編集しようとしていることになるので、ステップS12
4で編集権までの設定を受けているかどうかをチェック
し、編集権があればステップS125に進む。一方、ス
テップS123において、編集対象が自己画像であれば
当然に編集権があるので直接ステップS125に進む。
【0086】ステップS125では、電話機一体型画像
蓄積装置25と画像サーバ30との常時接続状態に基い
て、操作部21の操作と大画面表示部3におけるモニ
タ、及び画像サーバ30の編集機能に基いて、画像サー
バ30のオリジナル画像データに編集効果がおよぼされ
る。ステップS126では編集結果を保存する指示を操
作部21で行ったかどうかがチェックされる。保存指示
が行なわれればステップS127の保存処理に進む。保
存処理では編集結果が新たなオリジナル画像データとし
て画像サーバ30の画像部33に記憶されるとともに、
電話機一体型画像蓄積装置25において大画面表示部3
に表示された対応する編集結果が対応する新たな蓄積用
画像データとして記憶部27に記憶される。保存処理が
終わるとステップS128に進む。なお、ステップS1
26の段階で保存指示をしていなかったときは直接ステ
ップS128に進む。
【0087】ステップS128では編集処理完了の操作
が操作部21で行なわれたかどうかがチェックされ、完
了であればステップS129に進む。一方、完了でなけ
ればステップS125に戻り、以後、編集処理が完了す
るまでは,ステップS125からステップS128が繰
り返される。
【0088】ステップS129では、編集履歴の記憶処
理が行なわれる。この処理では、編集履歴が画像サーバ
30の履歴部に記憶されるとともに、同様の履歴が電話
機一体型画像蓄積装置25の記憶部27にも記憶され
る。編集履歴記憶処理が完了するとステップS130に
進み、画像サーバ30との常時接続を断ってステップS
131で待機状態となる。なお、ステップS124で編
集権がないことが判明した場合は、直接ステップS13
0に飛んで直ちに画像サーバ30との常時接続を断つ。
【0089】図11は、画像サーバ30の大容量記憶部
32における画像部33のデータ構造を示す表であり、
「画像ID」、「ヘッダ部データ」、「オリジナル画像
データ」及び「サムネイルデータ」からなる。「画像I
D」は画像サーバ30における内部管理のために画像の
受付け順に付与されるものである。因みに、図11は、
画像サーバ30の履歴部33における2001年10月
15日から同年10月23日までの分の記録を抜き出し
て例示している。
【0090】「ヘッダ部データ」における「ファイルN
o.」は受付けた画像に対し自動的に付与され、最初の
四桁は、画像を提供した電話機一体型画像蓄積装置の登
録番号を示し、例えば「1234」は図2の電話機一体
型画像蓄積装置25の登録番号である。従って「ID
4」は、最初の四桁が「1234」であるから、電話機
一体型画像蓄積装置25から提供された画像データであ
ることを意味する。また、「ID1」のデータにおける
「1231」は図2の第二の電話機一体型画像蓄積装置
37における登録番号を意味する。さらに、「ID7」
における「1237」は、図示されない第三の電話機一
体型画像蓄積装置の登録番号である。
【0091】また、「ファイルNo.」の次の六桁は日
付を意味し、例えば、「ID1」における「01101
5」は「2001年10月15日」を示す。「ファイル
No.」のさらに次の二桁はその日付で受付けた何番目
の画像であるかを示し、例えば、「ID1」における
「01」は電話機一体型画像蓄積装置37より2001
年10月15日に受付けられた一番目の画像であること
を示す。
【0092】以上のようなナンバリングのルールに基
き、画像サーバによってオリジナル画像データに付与さ
れた「ファイルNo.」は、即座に画像サーバから電話
機一体型画像蓄積装置に返信され、対応する蓄積用画像
データにも付与されて記憶部27に記憶され、以後の取
扱いや履歴の管理における画像の特定に用いられるな
お、図11では、上記のように電話機一体型画像蓄積装
置の登録番号、画像の受付け日付、及び画像の番号を一
つに組合せて「ファイルNo.」としたが、電話機一体
型画像蓄積装置の登録番号や画像の受付け日付は「ファ
イルNo.」とは別のヘッダ部データとし、これら別デ
ータを組み合わせて画像データを特定するような管理も
可能である。
【0093】既に述べたように、画像サーバ30では、
あるオリジナル画像データを編集した結果の画像データ
も新たな「オリジナル画像データ」として記憶する。そ
して編集の対象となった元の画像の「ファイルNo.」
が「ヘッダ部データ」における「編集対象」の欄に情報
として入力される。「ID10」及び「ID11」はそ
の例である。「ID10」は、電話機一体型画像蓄積装
置25が提供した画像データであるが、元は電話機一体
型画像蓄積装置37から提供された「ID1」の画像デ
ータを編集し改変したものである。一方、「ID11」
は、電話機一体型画像蓄積装置25が自ら提供した「I
D4」の画像データを編集したものである。なお、「I
D1」から「ID9」及び「ID12」から「ID2
1」は編集によって作成されたものではなく、真のオリ
ジナル画像なので「ヘッダ部データ」の「編集対象」の
欄には「オリジナル」を意味する「O」が入力されてい
る。
【0094】「ヘッダ部データ」の「その他」の欄に
は、その他管理に必要なヘッダ部情報が入力されるとと
もに、「オリジナル画像データ」の欄には圧縮されたオ
リジナル画像データが、「サムネイルデータ」の欄には
サムネイル画像データが、それぞれ入力される。
【0095】図12は、画像サーバ30の大容量記憶部
32における履歴部34のデータ構造を示す表であり、
「履歴ID」、「操作日」、「ファイルNo.」、「区
分」、「操作者」、「関与者」、及び「条件」からな
る。因みに、図12は、画像サーバ30の履歴部34に
おける2001年10月16日から同年10月18日ま
でに操作した分の記録を抜き出して例示している。
【0096】履歴IDのうち、イタリックで示した「I
D3」から「ID6」、「ID8」、「ID11」、
「ID12」、「ID17」及び「ID18」は、それ
ぞれ図11の画像IDにおける「ID3」から「ID1
1」の画像サーバ30への新規記憶に対応している。従
ってこれらの操作日は「ファイルNo.」における日付
と一致している。さらに、「区分」欄において、これら
の画像データがどのような履歴を契機として記憶された
かが示されている。例えば、「ID4」から「ID6」
は操作部21による鑑賞の操作を契機として画像サーバ
30に送信され、画像部33に記憶されたことを示す。
また、「ID11」は簡易画質印刷、「ID17」は編
集のために操作部21を操作したことを契機として画像
サーバに送られたものである。「操作者」の欄には、誰
が操作を行ったことによるかの履歴が記録されており、
例えば「ID3」は電話機一体型画像蓄積装置25によ
る操作が履歴として記録されている。
【0097】さらに、「ID8」のように送信操作を契
機として新規記憶されたものは「関与者」の欄に送信相
手が履歴として記録されており、この例の場合は、第三
の電話機一体型画像蓄積装置から電話機一体型画像蓄積
装置25への送信であることが示されている。また、
「条件」の欄には送信条件が記録されており、この例の
場合の「不可」は、画像サーバ30におけるオリジナル
画像データへのアクセス権が一切認められていないこと
を示す。
【0098】図12において、イタリックで示されてい
ない履歴IDは既に記憶済みの画像データに対してその
後行なわれた操作の履歴である。例えば「ID1」は、
2001年10月15日に既に画像部に記憶されている
「12301101501」というオリジナル画像デー
タについて、2001年10月16日に電話機一体型画
像蓄積装置37で鑑賞が行なわれたことを示す履歴であ
る。また、「ID2」は、同日、これに引き続いて同画
像データが電話機一体型画像蓄積装置25に送信された
ことを示す履歴である。この「ID2」では、送信に際
し、電話機一体型画像蓄積装置37から電話機一体型画
像蓄積装置25に対して高画質印刷権及び編集権が与え
られている。
【0099】図12における履歴の内、電話機一体型画
像蓄積装置25が関与する履歴、すなわち、「ID1」
及び「ID3」以外の履歴は、電話機一体型画像蓄積装
置25自身の記憶部27にも記憶される。
【0100】一方、図12における履歴の内、電話機一
体型画像蓄積装置37が関与する履歴、すなわち、「I
D1」から「ID3」、「ID9」、「ID10」及び
「ID17」の履歴は、電話機一体型画像蓄積装置37
の記憶部にも記憶されている。「ID9」及び「ID1
0」は電話機一体型画像蓄積装置25における操作の履
歴ではあるが、対象が電話機一体型画像蓄積装置37か
ら提供された画像であるからである。また、「ID1
7」は電話機一体型画像蓄積装置25から提供された画
像を対象とする履歴ではあるが、この画像は図11の
「ID10」から明らかなように、元々電話機一体型画
像蓄積装置37から提供された画像を編集したものであ
るからである。
【0101】このようにして、画像サーバ30を介し、
複数の電話機一体型画像蓄積装置は互いに遣り取りした
画像データだけでなく、それらの取扱履歴についても情
報を共有できる。これは、画像データベース及び履歴デ
ータが共有できることを意味する。そして、自身が関与
するデータである限り、電話機一体型画像蓄積装置同士
で直接遣り取りしたデータでなく他の電話機一体型画像
蓄積装置の操作によるのものであっても、画像サーバ3
0の履歴部34にアクセスすることで、最新の取扱履歴
の情報を入手することができる。
【0102】画像サーバ30の履歴部32又は電話機一
体型画像蓄積装置自身の記憶部に記憶される履歴は画像
の検索に有用である。図13は、検索割込みがかかった
ときの動作を示すフローチャートである。記憶部27の
中から所望の蓄積用画像データを検索する旨の指示を操
作部21で行うと検索割込みがかかり、ステップS13
6からフローがスタートする。ステップS137では、
と大画面表示部3を見ながら操作部21で検索条件の設
定処理を行う。
【0103】検索条件の設定が完了するとステップS1
38で電話機一体型画像蓄積装置25が画像サーバ30
に接続中であるかどうかがチェックされる。接続中でな
ければ,ステップS139で画像サーバ30に電話をか
けるための発呼が行なわれる。ステップS140では、
発呼後、所定時間が経過したかどうかがチェックされ、
経過していなければ、ステップS141で電話が接続さ
れたかどうかがチェックされる。電話が接続されないと
きは、ステップS140に戻り、以後、所定時間が経過
するまではステップS140とステップS141を繰り
返す。
【0104】ステップS141で電話が接続されれば、
ステップS142で画像サーバ30の履歴部34から最
新履歴を受信し、記憶部27の履歴を更新する。なお、
このとき電話機一体型画像蓄積装置25が提供した画像
データに関連する画像データがあれば、少なくともその
ヘッダ部データもあわせて受信し、記憶部27に記憶す
る。そしてステップS143で画像サーバ30との接続
を断つ。
【0105】ステップS144では、記憶部27の画像
データのヘッダ部データ及び履歴データとステップS1
37で設定した検索条件に基き、検索実行処理が行なわ
れ、結果が大画面表示部3に表示される。また、ステッ
プS145において検索結果を含む検索履歴の記憶処理
が行なわれる。具体的には、上記の新たな検索履歴が電
話機一体型画像蓄積装置25の記憶部27の履歴部にも
記憶されとともに、画像サーバ30への発呼が行なわ
れ、同様の検索履歴が送信用データとして図6に準じた
処理に基き画像サーバ30に送信されて、履歴部34の
履歴を更新する。そしてステップS146で待機状態と
なり、検索結果に対する操作部21からの操作を待つ。
【0106】一方、ステップS140において電話の接
続が不成功に終わって所定時間が経過してしまったとき
は、ステップS147に進み、画像サーバ30からの最
新履歴データによる更新を諦めるとともに、現時点で記
憶部27に記憶されている画像データのヘッダ部データ
及び履歴データを検索対象として採用する。そしてこれ
に基き、ステップS144で検索の実行を行う。
【0107】図14は、検索に関する履歴データの例を
示す表であり、図13のステップS137で設定された
「検索条件」とステップS144で実行された「検索実
行結果」を含むとともに、個々の検索についての「検索
ID」、「検索日」及び「検索者」の情報を持ってい
る。
【0108】検索IDの「ID1」は、2001年10
月19日に電話機一体型画像蓄積装置25によって検索
された例である。そして、検索条件としては2001年
10月16日付の履歴データがあること、履歴は「印
刷」ではないこと、及び電話機一体型画像蓄積装置25
の操作による履歴であること、が設定されている。この
ような検索条件により、図11における画像情報のヘッ
ダ部データ及び図12における履歴データを検索した結
果、ファイルNo.「123401101601」及び
「123401101603」の二つの画像データが抽
出されている。図12の履歴データにおいて2001年
10月16日付の履歴IDは「ID1」から「ID8」
までであるが、このうち電話機一体型画像蓄積装置25
の操作によるものは「ID4」から「ID7」で、その
対象の画像は三つに絞られる。さらに、その内の「12
3401101602」は「印刷」の履歴があるので除
外され、最終的は検索実行結果が確定している。
【0109】図14における検索IDの「ID2」及び
「ID3」は、電話機一体型画像蓄積装置25及び電話
機一体型画像蓄積装置37のいずれから検索しても、編
集前後の関連する二つの画像が抽出されることを示した
例である。
【0110】図14における検索IDの「ID4」は、
電話機一体型画像蓄積装置25が受信したか又は電話機
一体型画像蓄積装置25で編集した画像であって、20
01年8月1日から同年10月21日までに何らかの履
歴を持っている画像データを検索した例である。
【0111】図14における検索IDの「ID5」は、
電話機一体型画像蓄積装置25が第二又は第三の電話機
一体型画像蓄積装置から受信した画像であって、印刷権
が付与されている画像データを検索した例である。従っ
て、送信条件において画像サーバ30におけるオリジナ
ル画像データへのアクセス権が一切認められていない
「123701101601」は除外されている。
【0112】図14における検索IDの「ID6」は、
電話機一体型画像蓄積装置25が簡易画質印刷を行った
画像を検索した例であって、2001年10月18日以
降の操作日を持つ履歴に限定されている結果、それより
前に操作した「123101101501」は除外され
ている。
【0113】図14における検索IDの「ID7」は、
1998年12月31日以前において電話機一体型画像
蓄積装置25から外部印刷をしたという記憶に基いて、
画像データを検索した例である。
【0114】図14における検索IDの「ID8」は、
電話機一体型画像蓄積装置37が鑑賞しかつ送信した画
像データを検索した例であり、鑑賞のみしか行なわれて
いない「123101101601」は除外されてい
る。
【0115】以上のように、過去の操作の曖昧な記憶な
どに基いて、図11における画像データのヘッダ部デー
タ及び図12の履歴データに対し、適当な検索条件を設
定することによって、所望の画像データの抽出を援助す
ることが可能となる。
【0116】さらに、検索を行ったこと自体も履歴デー
タとして後日利用可能である。例えば、図14における
検索IDの「ID1」の検索を行った結果、ファイルN
o.「123401101601」及び「123401
101603」の二つの画像データが抽出されたという
履歴は、図12における履歴IDの「ID13」及び
「ID14」として記録されている。従って、例えば、
「何日から何日の間で電話機一体型画像蓄積装置25で
検索したもの」などという記憶に基いて後日検索を行う
ことが可能であるとともに、図14の検索履歴にける詳
細な検索条件の設定を新たな検索における検索条件とし
て設定することで、さらに細かな検索を行うことも可能
である。
【0117】このようにして、この発明によれば、特別
の検索キーや分類を画像データに付与しなくても、過去
の操作履歴が自動的に検索キーとして蓄積されていくの
で、データ蓄積時の怠慢によってデータベースの検索機
能の前提が破綻することはない。
【0118】図15は、この発明による第二の実施の形
態におけるシステム全体の構成を示すブロック図であ
り、図2における第一の実施の形態と共通する部分には
共通の番号を付し、それらの説明は省略する。また、図
15の画像サーバ30は図2におけるものと全く同様の
構成であるので、通信部31を除き、内部の詳細は図示
を省略している。さらに、図15の蓄積入力部51は、
図2におけるカードスロット17及びデジタル端子18
をまとめて図示したものであり、その内容は同一であ
る。
【0119】図15における第二の実施の形態は、事業
サーバ52を有し、通信部53によって画像サーバ3
0、電話機一体型画像蓄積装置37、及び電話機一体型
画像蓄積装置54と接続可能である。事業サーバ52
は、業務用の画像55を蓄積しているとともに、画像5
5の利用などに関するコマーシャルメッセージ56を記
憶している。一方、電話機一体型画像蓄積装置54のコ
マーシャルメッセージ記憶部57は事業サーバ52から
のコマーシャルメッセージ56を通信部29から受信し
て記憶し、制御/処理部58の制御により大画面表示部
3、及び場合に応じてスピーカ7でも、コマーシャルメ
ッセージを再生する。
【0120】以上の構成において、事業サーバ52は、
例えば週一回など、CM契約に従って定期的に電話機一
体型画像蓄積装置54などに接続し、CM記憶部57の
コマーシャルメッセージを更新する。また、後述する電
話機一体型画像蓄積装置54からの接続によってもCM
記憶部57のコマーシャルメッセージを更新する。さら
に、事業サーバ52は電話機一体型画像蓄積装置54と
接続した際、後述の支払い請求処理に基き、電話機一体
型画像蓄積装置54へのCM受信料の支払い処理を行
う。
【0121】図16は、上記第二の実施の形態における
CM割込みのフローチャートであり、コマーシャルメッ
セージの取扱いに関する制御/処理部58の機能を説明
するものである。図16のCM割込みは、次のような場
合にかかる。まず、操作部21により手動でCM割込み
操作をした場合である。この操作はユーザが望む限り任
意に行ってよいが、特に誰かに電話をかけて電話料金を
課金されている最中において相手に電話を保留にされた
場合などに有効である。後述のように、電話課金中にC
M割込みをかけてCMを再生した場合、その再生時間に
対応する電話料金に応じて事業サーバ52から電話機一
体型画像蓄積装置54にCM受信料が支払われる。これ
は、電話課金中に相手に保留にされたときの待ち時間を
事業サーバに買上げてもらうことを意味し、電話代が無
駄にならない。このようなビジネスモデルの構築によ
り、事業サーバ52は、コマーシャルメッセージ受信の
インセンティブを電話機一体型画像蓄積装置54に与え
ることになる。
【0122】また、上記のような手動操作のほか、電話
中の無音状態、又は相手から送信される保留中チャイム
音により電話の保留状態を自動検知してCM割込みをか
けるよう構成してもよい。
【0123】CM割込みがかかると、フローはステップ
S151からスタートし、ステップS152でCM記憶
部に記憶されている多数のコマーシャルメッセージをシ
ャッフルしてその都度順序を決定し、その一番目のもの
からCM再生を開始する。シャッフルを行うのは、順序
をランダムに変えることで意外性を演出し、同じコマー
シャルメッセージを何度も見てもらうためである。
【0124】ステップS153ではCM割込みが電話課
金中にかかったかどうかをチェックする。電話課金中で
あればステップS154で通話先に応じた電話課金の時
間単価をチェックして記録する。一方ステップS154
で電話課金中でなければ、ステップS154はスキップ
する。
【0125】ステップS155ではCM再生の終了指示
があったかどうかをチェックする。この終了指示は、相
手が電話口に出て保留が終わったときに通話者が操作部
21を手動で操作することによって行われる。また、電
話が無音状態でなくなるか、又は相手から送信される保
留中チャイム音がなくなることを検出して自動的に終了
指示がなされるよう構成してもよい。
【0126】ステップS155で終了指示がなければス
テップS156に進み、コマーシャルメッセージの変更
指示があったかどうかをチェックする。この変更指示
は、通話者の意志により操作部21を手動で操作するこ
とによって行われる。ステップS156で変更指示がな
ければ、通話者が同じCMを見続けたいという意思を持
っていることを意味するので、ステップS155に戻
り、以下、終了指示又は変更指示がなされるまでステッ
プS155とステップS156を繰り返す。
【0127】ステップS156で変更指示があれば、ス
テップS157に進み、そのコマーシャルメッセージの
再生が開始されてから所定時間以内に変更指示が行われ
たのかどうかをチェックする。この所定時間は例えば2
秒程度とする。所定時間以内に変更指示が行われたとい
うことは、初出のコマーシャルメッセージであっても通
話者に関心がないか、又は既に再生したコマーシャルメ
ッセージであって通話者が二度と見たくないと思ってい
るものであることを意味し、いずれにしても通話者は以
後そのコマーシャルメッセージの再生を望んでいない。
従ってステップS158に進み、そのコマーシャルメッ
セージに「廃止マーク」を付与した後、ステップS15
9で次のコマーシャルメッセージの再生へ移行する。な
お、「廃止マーク」が付与されたコマーシャルメッセー
ジは、以後、その電話機一体型画像蓄積装置54に関す
る限り、ステップS152におけるコマーシャルメッセ
ージの順序決定の際に、再生対象から除外される。一
方、ステップS157において変更指示が所定時間内で
なかったときは「廃止マーク」を付与せず、ステップS
159に進む。また繰り返し見てもらえる可能性がある
からである。
【0128】ステップ160では、終了指示がなされた
かどうかをチェックし、終了指示がなければステップS
155に戻り、以下、終了指示がなされるまでステップ
S155からステップS160を繰り返す。そして、終
了指示があればステップS161に移行し、CM割込み
の開始から終了指示までのCM時間をカウントし、記録
する。なお、ステップS156の変更指示を待ってステ
ップS155とステップS156を繰り返している状態
において、ステップS155で終了指示があれば、速や
かにステップS161に飛ぶ。
【0129】ステップS161で時間カウントの情報が
得られると、ステップS162に進み、廃止要求処理が
行われる。廃止要求処理では、ステップS158によっ
て廃止マークが付与されたコマーシャルメッセージがあ
るかどうかをチェックし、該当があれば速やかに事業サ
ーバ52に接続して廃止マークのあるコマーシャルメッ
セージを新しいコマーシャルメッセージへの更新を求め
る処理である。この処理は事業サーバ側52に必要なも
のなので、このための電話料金は事業サーバ52の着信
側払いで処理される。
【0130】ステップS162の処理の手配が終わると
ステップS163で支払請求処理が行われる。支払請求
処理では、ステップS154で記録した時間単価の情報
とステップS161で記録したCM時間から支払請求額
を算出する。そして、次回の事業サーバとの接続の機会
に、この支払い処理を事業サーバ52に請求する。コマ
ーシャルメッセージを見てもらうことの対価としては、
かけている電話の時間単価が高かろうと低かろうと関係
がないが、上記のようなビジネスモデルとすることによ
り、CM割込みへのインセンティブを心理的に高める。
支払請求処理の手配が終わるとフローはステップS16
4で待機状態となる。なお、CM割込みは任意にかける
ことができるので、電話が相手からかかってきたとき
や、電話中でないときでも可能であり、そのようなとき
はステップS154での時間単価の記録がない。この場
合は、時間単価をゼロとみなしてステップS163での
支払請求処理はおこなわないものとする。
【0131】なお、事業サーバ52の立場からすれば、
いかなる理由にせよ、コマーシャルメッセージを見てく
れさえすれば目的が達成できるので、電話課金中以外で
もCM受信料を支払うようにしてCM割込みへのインセ
ンティブをつけるビジネスモデルも可能である。この場
合は、上記とは異なる実施の形態とし、ステップS15
4で時間単価の記録がなかった場合でも所定額の時間単
価が記録されているものとみなし、ステップS163で
支払請求処理を行うようにする。ただし、この「所定
額」は、CMを見ることで事業サーバに電話課金中の無
駄な保留時間を買上げてもらうという本来のインセンテ
ィブの意味が曖昧になるのを避けるため、電話料金の最
低時間単価よりも明らかに低くなるよう設定する。
【0132】事業サーバ30は、コマーシャルメッセー
ジの効果によって業務用の画像55の利用申し込みがあ
ったとき、これを有料で電話機一体型画像蓄積装置54
に提供する。このように、電話機一体型画像蓄積装置5
4の利用者は一般ユーザだけでなく、画像利用事業者で
あってもよい。また、業務用画像の流通に関しては、画
像サーバ30と事業サーバ52が連携し、画像サーバ3
0から事業サーバ52に画像を提供するビジネスモデル
も可能である。この場合、画像サーバ30は一般ユーザ
からの画像を保管するだけでなく、業務用画像作家の画
像を保管する役割を担ってもよい。そして、このときの
電話機一体型画像蓄積装置54の利用者は業務用画像作
家となる。なお、事業サーバ52のコマーシャルメッセ
ージ56は画像商品に関するものに限られるものではな
く、広く一般の商品に適用可能である。
【0133】図17は、この発明による第三の実施の形
態におけるシステム全体の構成を示すブロック図であ
り、図2における第一の実施の形態と共通する部分には
共通の番号を付し、それらの説明は省略する。また、図
2のカメラ部4、オーディオ部22、スピーカ7、マイ
ク8及び電源部23は第三の実施の形態においても設け
られるが、図17では図示と説明を省略する。なお、第
二の電話機一体型画像蓄積装置103は、電話機一体型
画像蓄積装置101と全く同様の構成なので、煩雑を避
けるため、通信部38以外の構成は図示を省略する。
【0134】この第三の実施の形態は、基本的には第一
の実施の形態と同様の構成であるが、蓄積用画像データ
の記憶、送信、及びオリジナル画像データとの関連付け
などにインターネットにおける電子メール用のメールソ
フトウエアを利用したことを特徴とするものである。
【0135】電話機一体型画像蓄積装置101の記憶部
104のハードディスク105には、メールソフトウエ
ア106が格納されており、蓄積用画像データはこのメ
ールソフトウエア106におけるメールファイルの添付
ファイルとしてハードディスク105に記憶される。ハ
ードディスク105はさらに履歴ソフトウエア107を
格納しており、大画面表示部3に表示されたメールファ
イルを操作部21で操作した際の履歴などを記憶管理す
る。これらのメールソフトウエア106及び履歴ソフト
ウエア107などの機能は、制御/処理部108で処理
される。
【0136】画像サーバ102の大容量記憶部109は
大容量のハードディスク110を有し、オリジナル画像
データなどを記憶管理する画像記憶ソフトウエア11
1、電話機一体型画像蓄積装置101の履歴ソフトウエ
ア107と共通形式の履歴ソフトウエア112、及び編
集ソフトウエア113を格納している。画像サーバ10
2のハードディスク110は、さらに電話機一体型画像
蓄積装置101の履歴ソフトウエア107と共通形式の
メールソフトウエア114を有し、オリジナル画像デー
タを画像記憶ソフトウエア111に格納したとき、これ
に対応する蓄積用画像データを作成してメールに添付
し、電話機一体型画像蓄積装置101に送信する。この
ように、第三の実施の形態では、画像サーバ102が蓄
積用画像データの作成機能を有するが、その他の機能に
ついては、第一の実施の形態と基本的に同一である。
【0137】なお、上記のような電話機一体型画像蓄積
装置101において、ユーザが直接操作するのは画像蓄
積装置の基本ソフトウエア115であり、個々のメール
ファイルを除き、メールソフトウエア106や履歴ソフ
トウエア107の画面が大画面表示部3に現れることは
ない。従って、実際の操作において、ユーザはメールソ
フトウエア106や履歴ソフトウエア107をその都度
開いて操作する必要はなく、見かけ上は、画面に現れる
基本ソフトウエア107に基く操作を行うだけでよい。
これによって、基本ソフトウエアがその裏でメールソフ
トウエア106や履歴ソフトウエア107を自動的に動
作させる。
【0138】図18から図20は、第三の実施の形態に
おいて大画面表示部3に表示される表示画面レイアウト
を示す。以下、メモリーカードをカードスロット17に
挿入することで蓄積割込みがかかった場合をモデルケー
スにして第三の実施の形態における表示画面レイアウト
の変化を説明する。
【0139】図18(A)は、図17の基本ソフト11
5による初期画面であり、画像蓄積機能を手動で起動し
た場合の他、モデルケースのように図4における蓄積割
込みにより、自動的にこの画面が表示される。図18
(A)において大画面表示部3は情報画面201と操作
画面202からなり、情報画面201にはサムネイル2
03が表示されている。サムネイル203の数が多いと
きは、スクロールボタン204を操作部21で選択操作
することで、画面を上下にスクロールできる。
【0140】モデルケースではメモリカード挿入による
蓄積割込みにより図18(A)の初期画面が表示されて
いるから、操作画面202のデータソース表示部205
はか「カード」と表示されている。操作画面202には
鑑賞ボタン206、印刷ボタン207、メールボタン2
08、編集ボタン209及び検索ボタン210が表示さ
れており、これらのボタンを操作部21で選択操作する
ことにより、所望の動作の割込みがかかる。また、操作
部21によりサムネイルの一つを選び、削除ボタン21
1を操作することにより、データソース表示部205に
表示されているデータソースから対応する画像データが
削除される。この場合、表示は「カード」であるから、
挿入されているメモリーカードから対応する画像データ
が削除される。以下、大画面表示部3に表示される各種
のボタンは操作部21によって選択操作されるので、逐
一の言及は省略する。なお、このような操作部21によ
る操作に代えて、グラフィカルユーザインターフェース
(GUI)をタッチパネル形式とすることにより、直接
大画面表示部3上のボタンに直接指でタッチして操作で
きるようにしてもよい。
【0141】図18(A)において、操作部21により
サムネイルの一つを選び、鑑賞ボタン206を操作する
と、鑑賞割込みがかかり、図18(B)の画面となる。
図18(B)では、選択されたサムネイルに対応する画
像データがメモリーカードから吸上げられ、伸張間引き
など所要の処理を経て拡大画面212として情報画面2
01に表示される。あわせて、吸上げたオリジナル画像
データの画像サーバ102への送信、及び蓄積用画像デ
ータの電話機一体型画像蓄積装置101への蓄積が行わ
れる。
【0142】図18(B)の画面において、画面送りボ
タン213により次画面への送り操作を行うと、図18
(A)の配列における次のサムネイルに対応する画像デ
ータがメモリーカードから吸上げられ、伸張間引きなど
所要の処理を経て拡大画面212として表示されるとと
もに、オリジナル画像データの送信及び蓄積用画像デー
タの蓄積が行われる。なお、サムネイルボタン214を
操作して一旦図18(A)の画面に戻り、任意のサムネ
イルを選択するとともに鑑賞ボタンを操作することによ
って、所望の拡大画面212が表示された図18(B)
に至ることができる。
【0143】図18(B)における鑑賞中の画面レイア
ウトでは、鑑賞ボタン206の表示が消えている以外、
図18(A)と同様であり、これらのボタンの一つを操
作することによって鑑賞中の画像を印刷したり、メール
したり、編集したりすることが可能である。また、検索
ボタン210の操作で鑑賞画面から直接検索画面に飛ぶ
ことや、削除ボタン211の操作で拡大画面212に対
応する画像データを削除することもできる。
【0144】図19(A)は、画像サーバ102のメー
ルソフト114によって作成され、電話機一体型画像蓄
積装置101に送信されるメールファイルの表示レイア
ウトである。このメールファイルは、蓄積割込みにより
画像サーバ102に送信されたオリジナル画像データに
基いて大容量記憶部109で作成された蓄積用画像デー
タが添付されており、画像サーバ102へのオリジナル
画像データの送信に応答して直ちに作成され、電話機一
体型画像蓄積装置101に返信される。
【0145】メールファイル216は、送信ボタン21
7、宛名欄218及び件名欄219、メッセージ欄22
0などからなり、宛名欄は空欄とされているとともに、
件名欄219には画像サーバ102によってオリジナル
画像データ対して付与されたファイルNo.が自動入力
されている。
【0146】また、メッセージ欄220には、メールフ
ァイル216に添付されている蓄積用画像データに対応
するサムネイル221が表示されているとともに、簡易
印刷ボタン222、精細印刷ボタン223、編集ボタン
224、ダウンロードボタン225及び転送ボタン22
6が表示されている。これらメッセージ欄220内の表
示は単なる画像ではなく、それぞれがリンクボタンとな
っている。すなわち、サムネイル221はメールファイ
ルに添付されている蓄積用画像データのリンクボタンに
もなっており、このサムネイル221をクリックすると
蓄積用画像データが開いて拡大表示される。
【0147】その他の各ボタンのリンク機能は下記のと
おりである。まず、簡易印刷ボタン222をクリックす
るとメールファイルに添付されている蓄積用画像データ
に基いて簡易印刷がスタートする。精細印刷ボタン22
3をクリックした場合は、画像サーバ102に接続し、
画像記憶ソフト111中の対応するオリジナル画像デー
タに基いて高画質印刷部36での印刷がスタートする。
さらに、編集ボタン224をクリックしても画像サーバ
102に接続し、画像記憶ソフト111において対応す
るオリジナル画像データに対する編集ソフトが起動す
る。また、ダウンロードボタン225をクリックした場
合でも画像サーバ102に接続し、画像記憶ソフト11
1中の対応するオリジナル画像データのダウンロードが
始まる。一方、転送ボタン226をクリックした場合
は、電話機一体型画像蓄積装置101のメールソフト1
06がメールファイルをコピーして転送ファイルを作成
する。
【0148】図19(A)における以上のようなメール
ファイルは受信後直ちにメールソフト106によってハ
ードディスク105に格納される。従って、その後、手
動操作によって図18(A)の初期画面が立ちあがった
時には、データソース表示部205が「蓄積装置」とな
るとともに、メールソフト106に格納された最新のメ
ールファイルから順に、メールファイルのサムネイル2
21が図18(A)のレイアウトに従って表示される。
なお、ハードディスク105に格納済みの画像データに
ついて図18(A)の状態からサムネイルの一つを選択
して鑑賞ボタン206を操作したときは、メールファイ
ル形式での格納であるにもかかわらず、図19(A)の
メール形式のレイアウトではなく、図18(B)の形式
で拡大画面が表示される。従って、データソース表示部
205が「蓄積装置」となっていることを除き、表示形
式は同一である。
【0149】なお、第二の電話機一体型画像蓄積装置1
03から送信される蓄積用画像データも図19(A)と
同様のメールファイルと同様の形式であり、受信後直ち
にメールソフト106によってハードディスク105に
格納される。そして格納後の鑑賞は、上記と同様、図1
8(A)及び図18(B)の表示形式で行われる。
【0150】以上のように、画像サーバ102からの受
信の場合でも、他の電話機一体型画像蓄積装置103か
らの受信の場合でも、基本ソフトを操作している限り、
表面上は、生のままの図19(A)のレイアウトが表示
されることはない。
【0151】図19(B)は、図18(B)で鑑賞して
いる画像を、例えば、電話機一体型画像蓄積装置103
にメールしようとして、メールボタン208を操作した
ときの表示画面のレイアウトである。このとき大画面表
示部3の情報画面201には、図18(B)で鑑賞中で
あった画像データに対応するメールファイルをコピーし
たものが新規メールとして図9(A)のメールレイアウ
トどおりに表示される。そして、情報画面201内を操
作する限りはメールソフト106が機能する。
【0152】そこで、宛先に電話機一体型画像蓄積装置
38のメールアドレスを入力し、送信条件の設定を行
う。送信条件の設定は、許可したくない機能に対応する
ボタンをメッセージ欄220から削除することによって
行う。例えば、今回送信する画像について、印刷権まで
は認めるが、編集権、ダウンロード権及び権利付転送権
は認めないとすると、編集ボタン224、ダウンロード
ボタン225及び転送ボタン226をメッセージ欄22
0から削除する。これによって、単にメッセージ欄にお
けるボタン表示が消えるだけでなく、これらのボタンか
らのリンクも解除されるので、受信画像のオリジナル画
像データをダウンロードしようと思っても、操作は不可
能となる。
【0153】メールに必要な入力及び条件設定が完了す
ると、操作画面202の確定ボタン227を操作する。
確定ボタン227の操作がないと送信ボタン217の操
作ができない。これは、意図しない権利が設定されたま
ま不用意に画像データを送信してしまわないためであ
る。送信ボタン217を操作すると、メールの送信を開
始するとともに、送信が終わるとメールモードを終了
し、一つ前の画面に戻る。この場合は、図18(B)に
戻る。なお、送信を行うことなく操作画面202の取消
ボタン228を操作してもメールモードを終了する。作
成中のメールを保存するかどうかの処理はメールソフト
ウエアに従う。
【0154】送信の実行により、図19(B)の情報画
面201の部分、すなわち、図19(A)の部分がメー
ルソフト106により通信部29を介して電話機一体型
画像蓄積装置103に電子メールとして送信される。し
かしながら、電話機一体型画像蓄積装置103も基本ソ
フト115を有するので、受信した画像は、図18
(A)、図18(B)又は図19(B)のようなレイア
ウトで表示され、図19(A)のレイアウトが生のまま
で表示されることはない。そして、この場合、受信した
画像に対して設定される権利に制限があるので、電話機
一体型画像蓄積装置103においては、図19(B)の
表示レイアウトにおける編集ボタン224、ダウンロー
ドボタン225及び転送ボタン226が表示されないと
ともに、図18(B)の表示レイアウトにおいても編集
ボタン209が表示されない。
【0155】なお、受信側に基本ソフトがない場合であ
っても、画像の添付及びそのリンクボタンの設定は汎用
メールソフトの形式に従って行われる表示及び各種のリ
ンクの機能を利用することができる。この場合は受信側
に図19(A)の生のメールファイルが表示される。そ
して、権利が設定されている限り、メッセージ欄220
にリンクボタンが表示されるので、例えばダウンロード
が認められているなら、図19(A)のダウンロードボ
タン225をクリックしてオリジナル画像データを入手
することができる。
【0156】さらに、上記のように受信側に基本ソフト
がない場合であっても、画像の送信は一つのメールに一
つの画像を添付した形で行われるので、一つの画像ごと
に汎用メールソフトの形式に従ったメールの件名、送信
者、送信日、受信者、受信日が自動付与される。しがた
がってこれらのデータを元に、汎用メールソフトのメー
ル検索機能を利用して画像検索を行うことも可能であ
る。
【0157】図20(A)は、図18(B)で鑑賞して
いる画像を印刷するために印刷ボタン207を操作した
ときの表示画面のレイアウトである。情報画面201の
拡大画面231には図18(B)で鑑賞中であった拡大
画面212と同一の画像データが表示される。また、件
名欄232には画像サーバ102によって付与されたフ
ァイルNo.が自動入力されている。
【0158】図20(A)における操作画面202に
は、まず、印刷の種類の選択を行うための三つのボタン
が表示される。すなわち、蓄積用画像データに基く印刷
を選択する簡易印刷ボタン233、オリジナル画像デー
タに基く電話機一体型画像蓄積装置内部での印刷を選択
する高画質印刷ボタン233及びオリジナル画像データ
に基く画像サーバ102での印刷を選択する外部印刷ボ
タン233である。但し、対象画像についてアクセス権
が設定されていない場合は簡易印刷しかできないので、
これらの三つのボタンは表示されず、簡易印刷のみの設
定となる。また、ダウンロード権が設定されていない場
合、高画質印刷ボタン234が、高画質印刷権が設定さ
れていない場合は外部印刷ボタン235が表示されな
い。
【0159】操作画面202には、他に、印刷部数設定
ボタン236、印刷用紙サイズ設定ボタン237及びさ
らに詳細な印刷条件を設定する画面を開くための詳細設
定ボタン238が設けられている。
【0160】操作画面202における諸設定が完了する
と実行ボタン239を操作して印刷を開始する。また、
印刷を取消すときは取消ボタン240を操作する。
【0161】図20(B)は、図18(B)で鑑賞して
いる画像を編集するために編集ボタン209を操作した
ときの表示画面のレイアウトである。情報画面201の
拡大画面241には図18(B)で鑑賞中であった拡大
画面212と同一の画像データが表示される。さらに、
電話機一体型画像蓄積装置101が画像サーバ102と
常時接続状態となり、大画面表示部3で行う編集機能の
遂行は画像サーバ102に委ねられる。
【0162】操作画面202には、画像サーバ102の
編集ソフトウエア113の機能に基く種々の編集ボタン
243〜248が表示される。また、より詳細な編集を
行うための操作画面を開くための詳細設定ボタン249
が設けられている。編集が完了し、確定ボタン250を
操作すると編集後の画像が新たなオリジナル画像データ
として画像記憶ソフト111により記憶され、画像サー
バ102との常時接続が断たれる。また、取消ボタン2
51を操作しても画像サーバ102との常時接続が断た
れる。この場合、編集中の画像は新たなオリジナル画像
データとしては保存されない。
【0163】図18から図20の各ボタンの操作はすべ
て履歴データとして電話機一体型画像蓄積装置101の
履歴ソフト107に記憶される。また、画像サーバ10
2と連携して行った操作は、履歴ソフト112にも記憶
される。さらに、履歴ソフト107と履歴ソフト112
は定期的に情報交換を行い、相互の履歴を共有する。す
なわち、電話機一体型画像蓄積装置101の履歴はほぼ
リアルタイムで画像サーバ102にアップロードされ
る。一方、例えば電話機一体型画像蓄積装置103の操
作に由来して画像サーバ102が把握した電話機一体型
画像蓄積装置101の画像に関連する履歴、又は画像サ
ーバ102自身の機能に基く電話機一体型画像蓄積装置
101の画像に関連する履歴についても、ほぼリアルタ
イムに履歴ソフト112から履歴ソフト107にダウン
ロードされる。
【0164】図21は、この発明による第四の実施の形
態におけるシステム全体の構成を示すブロック図であ
り、操作履歴の活用を含め、基本的には図2における第
一の実施の形態と同様である。但し、電話機一体型画像
蓄積装置301や第二の電話機一体型画像蓄積装置30
2において蓄積用画像データを用いず、すべてオリジナ
ル画像データの形で取扱うところが第一の実施の形態と
異なる。このことを表現するため、図21の図示におい
て図2と異なる形式を採用しているが、対応する構成が
異なるわけではない。
【0165】なお、第四の実施の形態における電話機一
体型画像蓄積装置301は、図2の送受話部20、テレ
ビ出力端子39、デジタル端子18、カメラ部4、オー
ディオ部22、スピーカ7、マイク8、及び電源部23
に対応する構成を有するが、図21では図示と説明を省
略する。また、画像サーバ303も、図2における大容
量記憶部32や高画質印刷部36に対応する構成を有す
るが、図21では、通信インターフェース304以外の
図示と説明は省略する。さらに、第二の電話機一体型画
像蓄積装置302は、電話機一体型画像蓄積装置301
と全く共通の構成なので、通信インターフェース305
以外の図示と説明を省略する。
【0166】図21に基いて第四の実施の形態における
鑑賞時の動作を説明すると、まずメモリーカード306
がカードスロットに挿入されるとカードスロット内のカ
ードドライブ307からメモリーカード内のサムネイル
データが多重化バス308に所定のタイミングで出力さ
れ、制御/処理部309に取りこまれる。なお、多重化
バス308では、アドレスバスとデータバスが多重化さ
れている。制御/処理部309で処理されたサムネイル
データは、所定のタイミングで多重化バス308に出力
され、表示用バッファ310に取りこまれて表示部31
1で表示される。
【0167】操作部312で、サムネイルを選択して鑑
賞する旨の操作をすると対応するデータが操作部インタ
ーフェース313から多重化バス308に所定のタイミ
ングで出力され、制御/処理部309で取りこまれる。
これに応答して、制御/処理部309はカードドライブ
307に指示し、サムネイルに対応するオリジナル画像
データをメモリーカード306から多重化バス308に
所定のタイミングで出力させ、これを取り込む。そして
取り込んだオリジナル画像データを伸張して多重化バス
308に所定のタイミングで出力し、表示用バッファ3
10にこれを取り込ませて表示部311で表示させる。
【0168】制御/処理部309は、引き続いて同じオ
リジナル画像データをメモリーカード306から多重化
バス308に所定のタイミングで再度出力させるととも
に、画像記憶部314に指示してこれを取り込ませ、記
憶させる。制御/処理部309は、さらに引き続いて同
じオリジナル画像データをメモリーカード306から多
重化バス308に所定のタイミングで再々度出力させる
とともに、通信用バッファ315に指示してこれを取り
込ませる。通信用バッファ315に取り込まれたオリジ
ナル画像データは制御/処理部309からの指示で通信
インターフェース316を介して画像サーバ303の通
信インターフェース304に送信される。
【0169】なお、上記においては、オリジナル画像デ
ータがメモリーカード306から三度連続して多重化バ
ス308に出力されているが、これを一度で行ってもよ
い。すなわち、制御/処理部309に取り込むためにオ
リジナル画像データがメモリーカードから多重化バス3
08に出力されたタイミングで、同時に画像記憶部31
3及び通信用バッファ314に取り込むよう構成しても
よい。このことは、以下に述べる画像の印刷及び画像の
送信においても同様である。
【0170】次に、第四の実施の形態における印刷時の
動作を説明すると、サムネイルが表示部311に表示さ
れている状態において、操作部312で、その一つを選
択して印刷する旨の操作をすると、対応するデータが操
作部インターフェース313から多重化バス308に所
定のタイミングで出力され、制御/処理部309で取り
こまれる。これに応答して制御/処理部309はカード
ドライブ307に指示し、サムネイルに対応するオリジ
ナル画像データをメモリーカード306から多重化バス
308に所定のタイミングで出力させ、これを取り込
む。そして取り込んだオリジナル画像データを伸張して
多重化バス308に所定のタイミングで出力し、印刷用
バッファ317にこれを取り込ませて印刷部318で印
刷させる。
【0171】制御/処理部309は、引き続いて同じオ
リジナル画像データをメモリーカード306から多重化
バス308に所定のタイミングで再度出力させるととも
に、画像記憶部314に指示してこれを取り込ませ、記
憶させる。制御/処理部309は、さらに引き続いて同
じオリジナル画像データをメモリーカード306から多
重化バス308に所定のタイミングでまた出力させると
ともに、通信用バッファ315に指示してこれを取り込
ませる。通信用バッファ315に取り込まれたオリジナ
ル画像データは制御/処理部309からの指示で通信イ
ンターフェース316を介して画像サーバ303の通信
インターフェース304に送信される。
【0172】さらに、第四の実施の形態における送信時
の動作を説明すると、サムネイルが表示部311に表示
されている状態において、操作部312で、その一つを
選択して電話機一体型画像蓄積装置305に送信する旨
の操作をすると、対応するデータが操作部インターフェ
ース313から多重化バス308に所定のタイミングで
出力され、制御/処理部309で取りこまれる。これに
応答して制御/処理部309はカードドライブ307に
指示し、サムネイルに対応するオリジナル画像データを
メモリーカード306から多重化バス308に所定のタ
イミングで出力させるとともに、画像記憶部314に指
示してこれを取り込ませ、記憶させる。
【0173】制御/処理部309は、引き続いて同じオ
リジナル画像データをメモリーカード306から多重化
バス308に所定のタイミングで再度出力させるととも
に、通信用バッファ315に指示してこれを取り込ませ
る。通信用バッファ315に取り込まれたオリジナル画
像データは制御/処理部309からの指示で通信インタ
ーフェース316を介し、送信先の電話機一体型画像蓄
積装置305の通信インターフェース305、及び画像
サーバ303の通信インターフェース304にそれぞれ
送信される。
【0174】なお、上記において、操作部312による
印刷の操作が表示部311によるオリジナル画像データ
の鑑賞中に行われ、画像記憶部314及び通信用バッフ
ァ315へのオリジナル画像データの取り込み、並びに
通信インターフェース316から画像サーバ303への
オリジナル画像データの送信が既に完了しているとき
は、これらの動作は省略される。また、操作部312に
よる送信の操作が同様の状況下で行われたときは、画像
記憶部314へのオリジナル画像データの取り込みが省
略されるとともに、画像の送信は電話機一体型画像蓄積
装置305に対してのみ行われ、画像サーバ303への
送信は省略される。このことは第一の実施の形態と同様
である。
【0175】図22は、上記第四の実施の形態において
画像サーバへの送信割込みがかかったときの制御/処理
部309の動作を示すフローチャートである。図21の
多重化バス308に新たにオリジナル画像データが出力
される度に画像サーバへの送信割込みがかかる。また、
後述のステップS181で言及するタイマーの時間カウ
ントの結果、前回の送信から所定時間が経過したとき
も、画像サーバへの送信割込みがかかる。この所定時間
を例えば12時間とすると、後述のステップS174で
一括送信処理に回されたオリジナル画像データは、累積
データ量又は累積件数にかかわらず、少なくとも1日二
回は画像サーバ303に送信されることになる。
【0176】さて、画像サーバへの送信割込みがかか
り、ステップS171でフローがスタートすると、ステ
ップS172で電話機一体型画像蓄積装置301が画像
サーバ303に接続中であるかどうかがチェックされ
る。接続中でなければステップS173で電話機一体型
画像蓄積装置301に対する通信システムからの課金契
約が通信対象のデータ量に応じて行われるデータ量課金
であるかどうかがチェックされる。データ量課金でなけ
れば通信時間に応じた課金を行う契約であるので通信料
をセーブするため、ステップS174で一括送信処理が
行われる。一括送信処理ではオリジナル画像データをそ
の都度直ちには送信せず、何件かまとめて送信するため
に制御/処理部309で一時保管するものである。
【0177】ステップS175は今回の送信割込みによ
って一時保管されるオリジナル画像データの累積データ
量が所定量に達したかどうかがチェックされる。所定量
に達していなければ、オリジナル画像データの累積件数
が所定件数に達したかどうかがステップS176でさら
にチェックされる。所定件数に達していなければさらに
ステップS177で、今回の画像サーバへの送信割込み
がタイマーによる所定時間経過によってかかったのかど
うかがチェックされる。
【0178】ステップS177で送信割込みが所定時間
経過によってかかったことが分かるとステップS178
で一括送信処理されたオリジナル画像データが多重化バ
ス308を介して制御/処理部309から通信用バッフ
ァ315にまとめて移送される。そしてステップS17
9で画像サーバ303への接続処理が行われる。接続が
できると、ステップS180でオリジナル画像データの
送信が開始される。また、ステップS181では、タイ
マーのリセットスタートが行われ、今回の送信から所定
時間が経過したときに画像サーバへの送信割込みをかけ
るため、今までの時間カウントをリセットするとともに
新たな時間カウントをスタートする。そして、ステップ
S182で待機する。
【0179】一方、ステップS172において、送信割
込みがかかったときに電話機一体型画像蓄積装置301
が画像サーバ303に接続中であった場合は、直ちにス
テップS180に飛んで送信を開始する。また、ステッ
プS173においてデータ量課金であったときは、一括
送信処理をしても通信料のセーブする意味はないから、
直ちにステップS179に飛んで画像サーバ303への
接続処理を開始する。
【0180】また、ステップS175においてオリジナ
ル画像データの累積データ量が所定量を超えたとき、又
はステップS176でオリジナル画像データの累積件数
が所定数を越えたときは、直ちにステップS178に飛
んで一括送信処理されたオリジナル画像データを通信用
バッファ315に移送し、ステップS179における画
像サーバ303への接続処理を開始する。
【0181】なお、上記第四の実施の形態における画像
サーバへの送信割込みは、さらに所定時刻(例えば通信
の込み合わない毎日早朝5時など)になったときにもこ
れがかかるよう構成することが可能である。この場合、
ステップS177では所定時刻になったことにより画像
サーバへの送信割込みがかかったのかどうかもあわせて
チェックし、そうであったならばステップS178に進
むようにする。
【0182】図23は、この発明による第五の実施の形
態におけるシステム全体の構成を示すブロック図であ
る。図2における第一の実施の形態と共通する部分には
共通の番号を付し、それらの説明は省略する。また、図
2のカメラ部4、オーディオ部22、スピーカ7、マイ
ク8及び電源部23は第五の実施の形態における電話機
一体型画像蓄積装置401にも設けられるが、図23で
は図示と説明を省略する。なお、第二の電話機一体型画
像蓄積装置402は、電話機一体型画像蓄積装置401
と全く同様の構成なので、煩雑を避けるため、通信部3
8以外の構成は図示を省略する。また、画像サーバ40
3において、記憶部404は図2の大容量記憶部32と
同一の構成であるが、単に「記憶部」と略称するととも
に、その内部の画像部33及び履歴部34について図示
を省略する。さらに、印刷部405も図2の画像サーバ
30における高画質印刷部36と同一の構成であるが、
単に「印刷部」と略称する。画像サーバ403は、図2
との通信部31と同様の通信部406を介して電話機一
体型画像蓄積装置401及びその他のシステム内器機と
通信する。
【0183】この第五の実施の形態は、基本的には第一
の実施の形態と同様の構成であるが、電話機一体型画像
蓄積装置401からは画像サーバ403だけでなく、他
の画像サーバにも画像を送信する。他の画像サーバの例
として、第二の画像サーバ407及び第三の画像サーバ
408を図示する。第二の画像サーバ407は、第一の
画像サーバ403と同様の通信部409、及び第一の画
像サーバ403と共通の規格により画像を管理するをも
つ記憶部410を持つが、印刷部は設けられていないタ
イプのものである。一方、第三の画像サーバ408は、
第一の画像サーバ403と同様の通信部411を持つ
が、記憶部412は独自規格に基づく画像管理を行うと
ともに、印刷部413は、例えばカレンダー作成などの
独自サービスの提供が可能なタイプのものである。
【0184】電話機一体型画像蓄積装置401の記憶部
414におけるハードディスク415は、統括ソフトウ
エア416を格納している。統括ソフトウエア416
は、電話機一体型画像蓄積装置401からどの画像サー
バにオリジナル画像が送ったかを気にすることなく、あ
たかもすべての画像データが記憶部414に蓄積されて
いるような使い勝手を実現する。また、履歴ソフトウエ
ア417は、どの画像サーバを相手にした操作であるか
の情報も含め、操作の履歴を記憶して行く。これらハー
ドディスク415内のソフトウエアは制御/処理部41
8によって機能する。
【0185】電話機一体型画像蓄積装置401が複数の
画像サーバを利用する場合としては次のようなものが考
えられる。まず、各画像サーバが容量制限枠をつけて画
像の無料保管サービスを行っているとき、無料の枠内で
複数の画像サーバを併用する場合である。また、料金を
支払うことにより容量を充分確保している場合でも、多
様なサービスを求めて複数の画像サーバを使い分けるこ
ともある。さらに電話機一体型画像蓄積装置401を家
族で共用している場合は、家族の構成員の好みによって
異なる複数の画像サーバを利用することがある。第五の
実施の形態はこのようにして複数の画像サーバを利用す
る場合においても、統括ソフトウエア416によって一
元的な画像の管理ができるようにする。
【0186】図24は、電話機一体型画像蓄積装置40
1の記憶部414において統括ソフトウエア416で管
理される画像データのデータ構造を示す表であり、「統
括ID」、「管理データ」、「蓄積用画像データ」及び
「サムネイルデータ」からなる。「統括ID」は電話機
一体型画像蓄積装置401に関連する画像データを一元
的に管理するために付されるもので、電話機一体型画像
蓄積装置401における画像の蓄積順に付与されるもの
である。
【0187】「管理データ」は、「入力日」「発信者」
「サーバ名」「サーバファイルNo.」「共通規格」の
各項目を有する。例えば、「統括ID1」におけるこれ
らの項目は次のようになっている。まず、「入力日」よ
り、この画像データは2001年10月16日に蓄積さ
れたものであり、「発信者」の欄が空欄なので、外部か
ら受信して蓄積された画像ではなく、電話機一体型画像
蓄積装置401自身によって蓄積された画像であること
がわかる。また、「サーバ名」より、対応するオリジナ
ル画像が第一の画像サーバ403に保管されていること
がわかる。なお、第一の画像サーバ403は共通規格に
基づいて保管されたオリジナル画像データに対して「サ
ーバファイルNo.」を付与している。例えば、図11
における「画像ID4」の「ファイルNo.」の頭にさ
らに第一の画像サーバに割り当てられたコード「01」
を付加した「01123401101601」が図24
における「統括ID1」に対する「サーバファイルN
o.」となっている。この第一の画像サーバに割り当て
られたコード「01」は、システム共通の識別情報とし
て登録され、共通規格に従う限り、システム内のどこで
あってもこのコードが通用する。
【0188】「サーバファイルNo.」の3桁目以降の
「123401101601」は、図11の「ファイル
No.」で説明したのと同じ意味を持つ。なお、図11
で説明したのと同様、複数の情報を一つにまとめて「サ
ーバファイルNo.」とせず、情報ごとに分けて管理す
る規格としてもよい。「共通規格」の欄の「Yes」は
「統括ID1」が共通規格によって管理されていること
を示す。
【0189】電話機一体型画像蓄積装置401は、上記
の「統括ID1」によってオリジナル画像データを特定
し、図24における対照表に基づいてこれを「サーバフ
ァイルNo.」に変換して画像サーバ403、407、
408などにアクセスする。アクセスを受けた画像サー
バ403、407、408などは「サーバファイルN
o.」によって特定されたオリジナル画像データについ
て、電話機一体型画像蓄積装置401からの指示どおり
の処理を行う。
【0190】図24の「統括ID4」は、「発信者」が
第二の電話機一体型画像蓄積装置402となっており、
外部から受信して蓄積された画像である。また「サーバ
名」より、この画像が第一の画像サーバ403によって
保管されているものであることがわかる。「サーバファ
イルNo.」も、最初の二桁が第一の画像サーバ403
のコードである「01」となっているとともに、次の四
桁が第二の電話機一体型画像蓄積装置402の登録番号
である「1231」となっている。このようにシステム
の共通規格に従う器機同士の場合は、画像の登録者以外
の者による転送がない限り、「サーバファイルNo.」
には「発信者」と「サーバ名」の情報も重複して含まれ
ることになる。
【0191】「サーバファイルNo.」と別に「発信
者」と「サーバ名」の項目を設けている理由は、上記の
ように転送の場合に対応する他、共通規格に従わない画
像サーバもシステム内に取り込み、統括ソフトウエア4
16で管理するためである。例えば、図24の「統括I
D5」は第一の電話機一体型画像蓄積装置401が第三
の画像サーバ408にオリジナル画像データを送信した
場合であるが、第三の画像サーバ408は、共通規格に
よらず、独自の「サーバファイルNo.」を付与してく
る。このような場合でも電話機一体型画像蓄積装置40
1による「統括ID」の付与及び図24のデータ構造で
統括管理を可能とする。
【0192】図24の「統括ID12」は、第一の電話
機一体型画像蓄積装置401が自身で吸上げて蓄積した
画像データであるが、対応するオリジナル画像は第二の
画像サーバ407に保管している。第二の画像サーバ4
07は共通規格に従った管理を行っているので「サーバ
ファイルNo.」の最初の二桁は第二の画像サーバ40
7のコードである「05」となっている。また、次の四
桁は第一の電話機一体型画像蓄積装置401の登録番号
である「1234」である。このように、共通規格に従
う限り、どの画像サーバに画像を保管する場合でも、第
一の電話機一体型画像蓄積装置401の登録番号である
「1234」が一貫して使用される。この登録番号はシ
ステム共通の識別情報として登録され、システム内の画
像サーバである限り、この登録番号が通用する。
【0193】図24の「サーバファイルNo.」は、画
像サーバ側で付与するものとして説明したが、これを電
話機一体型画像蓄積装置側で付与するような実施の形態
も可能である。ただし、この場合、共通規格に基づく
「サーバファイルNo.」のナンバリングルールの情報
及び共通規格によって管理されているシステム内の各画
像サーバの最新のコード(例えば第一の画像サーバ40
3なら「01」)の情報が必要である。また、「サーバ
ファイルNo.」の末尾二桁は、画像サーバ毎の受付け
の順ではなく、電話機一体型画像蓄積装置401からの
発送の順を意味することになる。さらに共通規格に基づ
かない第三の画像サーバ408などに対しては、次の処
理が必要である。すなわち、上記のようにして共通規格
に基づいて電話機一体型画像蓄積装置401側で付与し
た「サーバファイルNo.」と第三の画像サーバが独自
に付与するファイルナンバーとの対照表を統括ソフト4
16に設け、第三の画像サーバ408などとの通信の際
にはファイルナンバーの変換を行う。
【0194】図25は、第五の実施の形態において、画
像の検索を行い、その結果表示されたサムネイルの一つ
を選んで対応するオリジナル画像データに基づき印刷処
理を行う場合の電話機一体型画像蓄積装置401のフロ
ーチャートである。
【0195】印刷を前提に検索を行い検索結果が出ると
ステップS191からフローがスタートし、検索の結果
ヒットしたすべての画像データに対応するサムネイルが
ステップS192で表示される。なお、検索対象は統括
IDの付与されたすべての画像である。換言すれば、検
索範囲は複数の画像サーバにまたがる。また、特に検索
条件をつけない限り、オリジナル画像データの検索はそ
れらのがどの画像サーバに保管されているかは問わずに
行われる。従ってステップS191で表示される検索結
果のサムネイルに対応するオリジナル画像データの保管
先も複数の画像サーバにわたっている可能性がある。
【0196】なお、どの画像サーバに保管されているか
がわかっていれば、画像サーバを検索キーに加えて検索
を行ってもよい。この場合は当然、ステップS191で
表示される検索結果のサムネイルに対応するオリジナル
画像データの保管先は検索条件に合致する画像サーバに
限られる。
【0197】ステップS193で、サムネイルの表示後
所定時間が経過したがどうかがチェックされ、経過して
いなければステップS194でサムネイルの選択が行わ
れたかどうかがチェックされる。選択が行われなければ
ステップS193に戻り、以下所定時間が経過するまで
はステップS193とステップS194を繰り返す。な
お、サムネイルの選択にあたっては、それらがどの画像
サーバのものかは全く気にせず所望のものを選べばよ
い。
【0198】ステップS194でサムネイルの選択が行
われると、ステップS195で対応するオリジナル画像
データを保管している画像サーバの特定処理が行われ、
特定結果が保存される。続いてステップS196で、シ
ステムに可能な印刷機能のメニューが表示される。この
印刷メニューはステップS195で特定された画像サー
バによって提供されるサービスに限らず、システムに参
加している全ての画像サーバが提供している全てのサー
ビスが表示される。但し、ステップS194で選択され
たサムネイルに対応するオリジナル画像データに対して
提供不可能なサービスは表示から除かれる。例えば、オ
リジナル画像データの解像度が低かった場合において、
これを大幅に上回る高解像度の印刷サービスを表示して
も意味がないのでメニューから除かれる。また、高画質
印刷権のない画像に対して高画質印刷サービスを表示し
ても意味がないのでこのような場合もステップS196
の表示メニューから除かれる。
【0199】ステップS197で、メニューの表示後所
定時間が経過したがどうかがチェックされ、経過してい
なければステップS198でメニューの選択が行われた
かどうかがチェックされる。選択が行われなければステ
ップS197に戻り、以下所定時間が経過するまではス
テップS197とステップS198を繰り返す。なお、
メニューの選択にあたっては、それらがどの画像サーバ
によって提供されているかは全く気にせず所望のものを
選べばよい。従ってオリジナル画像データを保管してい
る画像サーバでは提供できないサービスも選択肢の一つ
になりうる。
【0200】ステップS198でメニューの選択が行わ
れると、ステップS199で選択されたメニューに従っ
た印刷が実行可能な画像サーバの特定処理が行われ、特
定結果が保存される。選択されたメニューを実行可能な
画像サーバが複数あるときはあわせて優先順位がつけら
れる。この優先順位は、ユーザが予め設定した希望、オ
リジナル画像データの転送などの都合、プリントの配送
の都合、サービスの混み具合などによって自動的に決め
られる。
【0201】ステップS200では、ステップS195
及びステップS199で特定された画像サーバがすべて
共通規格に従ったものかどうかがチェックされる。共通
規格に従っていれば、ステップS201でアクセス先整
理処理が行われる。この処理は、例えばオリジナル画像
データを保管している画像サーバと印刷を実行する画像
サーバが異なっていた場合その一方を代表のアクセス先
として指定する処理である。この実施の形態では、共通
規格に従っていれば、関連する画像サーバ同士で印刷実
行に必要な連絡をとって印刷を実行してくれるので、電
話機一体型画像蓄積装置401からは、一つの画像サー
バにアクセスするだけで済む。ステップS201のアク
セス先サーバ整理処理では、電話機一体型画像蓄積装置
401が窓口となる画像サーバを予め指定している場合
には、常にこの窓口画像サーバがアクセス先として指定
され、窓口画像サーバは注文内容に応じて関連する画像
サーバに注文内容の実行を全て手配する。一方、窓口画
像サーバが予め指定されていない場合は、印刷を実行す
る画像サーバがアクセス先の窓口として指定される。こ
れは、最終処理を行う画像サーバが窓口となる方が課金
の回収から見て合理的だからである。
【0202】ステップS202では、決定されたアクセ
ス先へのアクセス及び注文内容の送信の処理をスタート
し、ステップS203で待機する。なお、ステップS2
00で共通規格でない画像サーバが関与していた場合は
システムとしての印刷実行の手配ができないので、ステ
ップS201をスキップし、ステップS195及びステ
ップS199で特定された関連する画像サーバがすべて
にアクセスして注文内容の送信処理をおこなう。この場
合画像印刷の実行全体の差配は統括ソフトウエア416
が行う。
【0203】なお、ステップS193で、サムネイルの
選択が行われないまま所定時間が経過したときは、ステ
ップS203に飛んで待機状態に入る。また、ステップ
S197で、メニューの選択が行われないまま所定時間
が経過したときは、ステップS204に進み、ステップ
S195の画像保管サーバ特定処理を取消すとともにス
テップS203に飛んで待機状態に入る。
【0204】図26は、第五の実施の形態において共通
規格に基づく第一の画像サーバ403又は第二の画像サ
ーバ403における動作のフローチャートである。画像
サーバが電話機一体型画像蓄積装置からの印刷注文を受
けるとステップS211からフローがスタートし、ステ
ップS212で適正注文かどうかがチェックされる。
「適正注文」のチェックとはその画像に対して印刷権の
ある注文者からの注文か否か、又は、著作権上印刷の認
められている画像を対象とする印刷かどうかなどのチェ
ックである。併せて、解像度の低いオリジナル画像デー
タに対する高解像度印刷の注文など、実行が不適な印刷
の注文でないかどうかも念のためチェックされる。
【0205】適正注文であれば、次にステップS213
で窓口受注かどうかがチェックされる。「窓口受注」と
は、受注画像サーバがその注文の窓口として指定されて
いる形での受注である。窓口受注であればステップS2
14に進み、受注画像サーバに実行可能な注文かどうか
がチェックされる。これは、窓口受注の場合、受注画像
サーバ自身では実行できない注文である可能性があるか
らである。注文が実行可能であればステップS215に
進み、印刷対象のオリジナル画像データが、受注画像サ
ーバ自身による保管画像であるかどうかがチェックッさ
れる。
【0206】ステップS215で印刷対象が保管画像で
なければ、ステップS216に進み、印刷対象のオリジ
ナル画像データを保管している他の画像サーバに対し、
データの移送依頼処理を行う。そして、オリジナル画像
データが入手できればステップS217で印刷実行処理
を行い、ステップS218で待機する。一方、ステップ
S215で印刷対象が保管画像であれば、自身がオリジ
ナル画像データを保持しているから、直ちにステップS
217の印刷実行処理に入る。
【0207】ステップS212で適正注文でなければス
テップS219の不適通知処理を行う。不適通知書には
二種類あり、その一つは注文に応じられない旨の通知を
注文主本人に対し行う処理である。他の一つは著作権侵
害など違法行為に該当する場合の取締り機関など第三者
への通報である。不適正通知処理が終わると、以下、注
文への対応は何も行わず、ステップS218に飛んで待
機する。
【0208】また、ステップS213で窓口受注でなけ
れば、印刷を実行できる画像サーバという立場で受注し
たのであるから直ちにステップS215に飛ぶ。つま
り、窓口受注でなければ、実行できない注文が来ること
はないからである。
【0209】窓口受注の場合に戻って、ステップS21
4で受注画像サーバに実行可能な注文でなかったとき
は、ステップS220で、システム内において注文を実
行できる他の画像サーバに対して印刷委託処理を行う。
併せて、ステップS221で印刷委託先の画像サーバが
印刷対象のオリジナル画像データを保管しているかどう
かをチェックする。そして保管していなければ、ステッ
プS222でそのオリジナル画像データを受注画像サー
バ自身が自己保管しているかどうかをチェックする。自
己保管していれば、ステップS223で、そのオリジナ
ル画像データを印刷委託先の画像サーバに移送するため
の移送実行処理を行う。一方、印刷対象のオリジナル画
像データを自己保管していなければステップS224に
移行し、印刷対象のオリジナル画像データを保管してい
るさらに他の画像サーバに対し、印刷委託先への移送を
求める移送依頼処理を行う。一方、ステップS221で
印刷委託先の画像サーバ自身が印刷対象のオリジナル画
像データを保管している場合には、これ以上の手配は不
要であるので直接ステップS218に飛ぶ。窓口受注を
受け、自身で印刷を実行できない場合はシステム内の他
の画像サーバに以上のような手配をして窓口の責務を全
うする。
【0210】図27は、図25のステップS202にお
けるアクセス/送信処理の詳細を示すフローチャートで
あり、複数の画像について印刷を依頼する場合にも対応
可能なものである。図25においてステップS202に
至ると図27のフローがステップS231からスタート
し、ステップS232でアクセス先を累積記憶する。
「累積」の意味は後述する。さらにステップS233に
おいて、ステップS198で行われたメニューの選択内
容を累積記憶する。このメニューの選択内容には、画
質、用紙サイズ、印刷枚数、色調調整の指示なども含ま
れている。
【0211】ステップS234では、印刷対象となる画
像のサムネイル選択が全て完了した旨の指示がなされた
かどうかをチェックする。そして、完了であればステッ
プS235で累積記憶整理を行った上でステップS23
6で一括送信処理を行い、ステップS237でアクセス
/送信処理を終了する。「累積記憶整理」及び「一括送
信」の意味も後述する。
【0212】ステップS234でサムネイル選択完了の
旨の指示がされていない場合は、まだ他に印刷のために
選択したいサムネイルがあることを意味する。従ってス
テップS238で印刷処理の再スタートを指示する。こ
れによって図25の印刷処理がステップS191から再
スタートする。そしてステップS192の検索結果サム
ネイル表示が再び行われる。この表示は最初にステップ
S192でなされたものと同一である。
【0213】このようにして、図27のステップS23
4においてサムネイル選択完了の旨の指示がなされない
かぎり、図25のステップS191からステップS20
2が繰り返され、ステップS194で次々とサムネイル
が選択されていく。そして、この繰り返しの度に、ステ
ップS194で選択される異なった画像についてステッ
プS232とステップS233でそれぞれアクセス先と
そのアクセス先への送信内容が累積して記憶されて行
く。
【0214】「累積」の意味は以上のとおりであるが、
ステップS235ではこれを整理し、同一の送信先の画
像をまとめたり、同一の送信内容をまとめたりする。ま
た、ステップS236では、これら複数の画像に対する
複数の異なったアクセス先への送信を一括して行う。こ
れによって、異なったアクセス先への送信操作を個別に
行わなくても、サムネイル選択完了の旨の操作を一つし
ておくだけで、ステップS234からステップS236
に至り、一括して送信が行われる。
【0215】なお、図25におけるステップS191か
らステップS202の繰り返しにおいて、ステップS1
95からステップS202における大画面表示部3の表
示としては次の二つの形態がある。その一つは、ステッ
プS194でサムネイルの選択が行われれば対応する画
像を大画面表示部3一杯に拡大表示し、ステップS19
6でメニューを重畳表示するものである。第二の表示の
形態としては、ステップS194でサムネイルの選択が
行われたときもサムネイルの表示を維持するとともに、
選択されたサムネイルを他と識別可能に表示する。そし
てステップS196でそのサムネイルの下にメニューを
表示する。この第二の表示の形態によれば、ステップS
191からステップS202の繰り返しにおいて、各画
像の選択及びこれに対応するメニューの選択の結果が常
に一覧できる。また、この一覧の結果、選択を訂正する
ことができるよう構成してもよい。
【0216】図28は、図27のステップS236にお
ける一括送信処理の一部を成す指示手配のフローチャー
トである。共通規格に従う画像サーバでは、各種の指示
についても共通化された信号及び命令が用いられるの
で、電話機一体型画像蓄積装置401から出された信号
にそのまま応答して指示どおりの動作が可能である。し
かしながら、独自規格の画像サーバでは信号や命令のル
ールも異なる場合があるので、共通規格の信号を送って
も対応できない。図28はこのような独自規格に基づく
画像管理を行う画像サーバに対しても支障なく指示を行
うことを可能にするものである。
【0217】一括送信処理の初期において、対象になっ
ている画像それぞれについて図28の指示手配処理のフ
ローが実行される。従って、指示手配未完の画像がある
限りステップS241からステップS250が繰り返さ
れ、一括送信の対象になっている全ての画像について指
示手配処理が完了すると、一括送信処理における次のス
テップに進む。
【0218】ある画像についてステップS241からス
タートするフローは、ステップS242で指示対象の画
像データを確認するとともに、ステップS243でその
画像データに対する指示内容を確認する。これらに基づ
き、ステップS244ではその画像への指示に関与する
画像サーバを明らかにするとともにそのチェック順を決
定する。
【0219】ステップS245では、まず最初の画像サ
ーバについて共通規格に基づくものかどうかチェックす
る。共通規格に基づくサーバでなければステップS24
6に進み、そのサーバ固有の信号変換表を準備する。そ
してステップS247で共通規格の指示信号をそのサー
バ固有の指示信号に変換する。これによって、共通規格
の指示信号によって操作をするにもかかわらず、画像サ
ーバにはその画像サーバ固有の指示信号が送信されるこ
とになる。ステップS246の信号変換表は、画像サー
バ側のバージョンアップがあって信号が変更されたとき
は、電話機一体型画像蓄積装置401のメンテナンスサ
ービスにインターネットなどでコンタクトし、新しいバ
ージョンのものをダウンロードすることができる。
【0220】ステップS248では全ての関与サーバに
ついてのチェックが完了したかどうかが判別され、他に
チェックすべき画像サーバがなければ、ステップS24
9に進んで指示信号による関与サーバへの指示を手配
し、ステップS250でその画像についての指示手配処
理を終わる。
【0221】一方、ステップS245においてチェック
対象の画像サーバが共通規格に従うものであった場合
は、信号を変換する必要がないのでステップS248に
飛ぶ。また、ステップS248で他にチェックすべき画
像サーバがあった時はステップS245にもどり、以下
全ての画像サーバがチェックされるまでステップS24
5からステップS248を繰り返す。
【0222】上記第五の実施の形態において、図25か
ら図28では印刷の場合について具体的に説明したが、
第五の実施の形態における利点は印刷サービスに限ら
ず、複数の画像サーバが提供する多種多様なサービスに
ついて応用可能である。そして、これら印刷以外のサー
ビスにおいても、複数の画像サーバの協業における共通
規格の採用、また共通規格以外のサービスをも含めた統
括ソフト416による管理による利点が享受できる。
【0223】図29は、この発明による第六の実施の形
態における画像蓄積装置の大画面表示部3に表示される
表示画面レイアウトを示す。第六の実施の形態は、基本
的には第五の実施の形態と同様であり、そのシステム全
体も図23と共通なので暖めての図示を省略し、図23
を援用して説明する。第六の実施の形態における電話機
一体型画像蓄積装置401も、複数の画像サーバ40
3、407、408などに画像を送信するものである
が、統括ソフトウエア416の機能が第五の実施の形態
と異なる。すなわち、第五の実施の形態では、統括ソフ
トウエア416に従うレイアウトの画面が大画面表示部
3に表示されるとともに共通規格の管理手法によって操
作を行うので、個々の画像サーバ独自の画面レイアウト
は表面に出てこない。これに対し、第六の実施の形態で
は、個々の画像サーバ固有の画面構成や管理手法を尊重
している。図29はこの点を説明するためのものであ
る。
【0224】図29(A)は、電話機一体型画像蓄積装
置401の画像管理機能に置いて最初に表示される画面
レイアウトであり、複数の画像サーバのアイコン50
1、502、503及び504が表示されている。アイ
コンデザインも各画像サーバ毎に異なっている。ユーザ
が第一の画像サーバにアクセスしたい場合はそのアイコ
ン501を操作すると第一の画像サーバ特有の操作画面
が開き、その指示に従って操作を行うことができる。開
かれる操作画面の構成や指示も画像サーバ毎に異なって
いる。
【0225】なお、大画面表示部3に表示されているア
イコンは、電話機一体型画像蓄積装置401がそのオリ
ジナル画像データにアクセス可能な画像情報を保管して
いる画像サーバに限られる。従って、アクセス可能な画
像情報が初めて生じた画像サーバのアイコンがあればそ
のアイコンの表示が大画面表示部3に自動的に追加され
る。例えば、ある画像サーバについて、初めて画像を送
信して保管を依頼するか、又は他人からアクセス件のあ
る蓄積用画像データを初めて受信して場合など、その画
像サーバのアイコン表示が自動追加される。一方、画像
の削除どによってアクセス可能な画像情報がなくなった
画像サーバのアイコンの表示は大画面表示部3から自動
的に削除される。このようにして、アクセスの可能な画
像サーバのみを大画面表示部3に一覧表示することによ
って、個々の画像サーバ固有の画面構成や管理手法を尊
重しながらも、確実かつ効率のよい画像管理が可能にな
る。つまり、外部の画像サーバに保管を依頼した画像デ
ータは大画面表示部に一覧表示される画像サーバのいず
れかの中に必ず存在することが保証される。また、無用
な画像サーバが混在して表示されることがないので、操
作に無駄がなくなる。
【0226】なお、画像アイコンを表示するか否かに換
えて、次のような実施の形態も可能である。すなわち、
利用可能な画像サーバを全て大画面表示部に一応表示す
るとともに、アクセス可能な画像情報を保管している画
像サーバの表示色を変えるなどしてその表示形態を他の
画像サーバと異ならしめるよう表示制御する。この場合
は、必要な画像サーバが識別できるとともに、初めての
画像サーバに画像を送信する操作をする場合などにおい
て、画面を切換えることなく、同じ画面から操作するこ
とができる。この実施の形態においても、アクセス可能
な画像情報が初めて生じたり、全くなくなったりしたと
きはその画像サーバについて表示形態を自動的に以前と
異ならしめる。
【0227】さらに、別の実施の形態として、利用可能
な画像サーバを全て大画面表示部に一応表示する場合に
おいて、表示画面からグラフィカルユーザインターフェ
ース(GUI)によって操作が可能なようにし、アクセ
ス可能な画像情報を保管している画像サーバのアイコン
への指示のみを可能とするよう構成することもできる。
このようにアイコンの表示を変えるのではなく、機能を
変えることによっても同様の使い勝手が可能となる。な
お、この実施の形態においても、アクセス可能な画像情
報が初めて生じた画像サーバのアイコンへの指示を自動
的に可能とするとともに、アクセス可能な画像情報が全
くなくなった画像サーバのアイコンへの指示を自動的に
不能とする。
【0228】上記第六の実施の形態において、画像サー
バ毎にアクセス可能な画像情報が初めて生じたことや、
それらが全くなくなったことの検出は、履歴ソフトウエ
ア417における画像の送受信や削除操作の履歴に基づ
いて行う。
【0229】図29(B)は、基本的には図29(A)
と同様の実施の形態であるが、指示信号の信号の変換に
より、アイコン505、506、507及び508のデ
ザインを統一するとともに、開かれる操作画面の構成や
指示も統一し、画像サーバ毎に異なっる指示の仕方を個
別に覚えなくてもよいようにしたものである。
【0230】以上の各実施の形態における機能は、コン
ピュータのアプリケーションプログラムによって実現す
ることが可能であり、その場合はこのアプリケーション
プログラムをインストールしたコンピュータ及び必要に
応じ接続されるその周辺器機が上記に説明してきた装置
となる。従って、この発明の機能を実現するためにイン
ターネットなどにより流通するアプリケーションプログ
ラム自体又はそれを記録したCD−ROMなどの記録媒
体もこの発明の対象である。
【0231】また、以上の各実施の形態において、通信
部は必ずしも電話機一体型画像蓄積装置内部に設けられ
ている必要はない。例えば、インターネットを利用して
電話通信を行う場合、図2の第一の実施の形態におい
て、通信部29をパソコンに接続するためのインターフ
ェースに置き換え、電話機一体型画像蓄積装置をこのよ
うなインターフェースを介してパソコンに接続すること
により、通信機機能そのものはパソコンに委ねることも
可能である。さらに、パソコンへの接続に換えて、家庭
内LANに電話機一体型画像蓄積装置を接続するような
実施の形態も可能である。この場合、通信部29自体は
通信実行機能を持たず、通信先のアドレス指定機能と家
庭内LANに対するインターフェース機能を有する部分
として構成され、実際の外部との通信は、家庭内LAN
に接続されたモデムが実行する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像蓄積装置における第一の実施の
形態を示す斜視図。
【図2】第一の実施の形態におけるシステム全体の構成
を示すブロック図。
【図3】第一の実施の形態における画像蓄積装置のメイ
ンフローチャート。
【図4】蓄積割込みがかかったときの動作を示すフロー
チャート。
【図5】鑑賞割込みがかかったときの動作を示すフロー
チャート。
【図6】画像サーバへのデータ送信処理のフローチャー
ト。
【図7】印刷割込みがかかったときの動作を示すフロー
チャート。
【図8】送信割込みがかかったときの動作を示すフロー
チャート。
【図9】送信条件設定の詳細を示すフローチャート。
【図10】編集割込みがかかったときの動作を示すフロ
ーチャート。
【図11】画像サーバの大容量記憶部における画像部の
データ構造を示す表。
【図12】画像サーバの大容量記憶部における履歴部の
データ構造を示す表。
【図13】検索割込みがかかったときの動作を示すフロ
ーチャート。
【図14】検索に関する履歴データの例を示す表。
【図15】第二の実施の形態におけるシステム全体の構
成を示すブロック図。
【図16】第二の実施の形態におけるCM割込みのフロ
ーチャート。
【図17】第三の実施の形態におけるシステム全体の構
成を示すブロック図。
【図18】第三の実施の形態における初期画面及び鑑賞
画面の表示レイアウト。
【図19】第三の実施の形態におけるメールファイル及
びメール作成画面の表示レイアウト。
【図20】第三の実施の形態における印刷画面及び編集
画面の表示レイアウト。
【図21】第四の実施の形態におけるシステム全体の構
成を示すブロック図。
【図22】上記第四の実施の形態において画像サーバへ
の送信割込みがかかったときの動作を示すフローチャー
ト。
【図23】第五の実施の形態におけるシステム全体の構
成を示すブロック図。
【図24】第五の実施の形態における統括ソフトウエア
で管理される画像データのデータ構造を示す表。
【図25】第五の実施の形態において、印刷処理を行う
場合の電話機一体型画像蓄積装置のフローチャート。
【図26】第五の実施の形態において共通規格に基づく
画像サーバの動作のフローチャート。
【図27】図25のアクセス/送信処理の詳細を示すフ
ローチャート。
【図28】図27の一括送信処理の一部を成す指示手配
のフローチャート。
【図29】第六の実施の形態における画像蓄積装置の操
作画面の表示レイアウト。
【符号の説明】
3 大画面表示部 5 モジュラージャック 6 テンキー 17 カードスロット 18 デジタル端子 20 送受話部 21 操作部 25 第一の電話機一体型画像蓄積装置 27 記憶部 28 ハードディスク 30 画像サーバ 32 大容量記憶部 33 画像部 34 履歴部 35 印刷部 36 高画質印刷部 37 第二の電話機一体型画像蓄積装置 51 蓄積入力部 52 事業サーバ 54 第一の電話機一体型画像蓄積装置 56 コマーシャルメッセージ 57 コマーシャルメッセージ記憶部 101 第一の電話機一体型画像蓄積装置 102 画像サーバ 103 第二の電話機一体型画像蓄積装置 104 記憶部 105 ハードディスク 106 メールソフトウエア 107 履歴ソフトウエア 109 大容量記憶部 110 ハードディスク 111 画像記憶ソフトウエア 112 履歴ソフトウエア 113 編集ソフトウエア 114 メールソフトウエア 115 基本ソフトウエア 201 情報画面 202 操作画面 203 サムネイル 205 データソース表示部 212 拡大画面 216 メールファイル 220 メッセージ欄 221 サムネイル 231 拡大画面 241 拡大画面 301 第一の電話機一体型画像蓄積装置 302 第二の電話機一体型画像蓄積装置 303 画像サーバ 308 多重化バス 401 第一の電話機一体型画像蓄積装置 402 第二の電話機一体型画像蓄積装置 403 第一の画像サーバ 407 第二の画像サーバ 408 第三の画像サーバ 416 統括ソフトウエア 501 個別デザインアイコン 505 統一デザインアイコン

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信部と、画像情報に関する情報を蓄積す
    る情報蓄積部と、前記情報蓄積部に蓄積されている情報
    に対応する画像情報に関し前記通信部を介して外部と交
    信する交信部と、交信部による交信履歴を記憶する履歴
    記憶部と、前記履歴記憶部の情報を検索対象として画像
    情報を検索する検索部とを有することを特徴とする画像
    蓄積装置。
  2. 【請求項2】前記情報記憶部に記憶されている情報は画
    像情報そのものであることを特徴とする請求項1記載の
    画像蓄積装置。
  3. 【請求項3】前記通信部を介して外部の画像保管装置に
    画像情報を送信して保管させる画像保管依頼部を有する
    とともに、前記情報記憶部に保管される情報には送信し
    た画像情報についての関連情報が含まれることを特徴と
    する請求項1記載の画像蓄積装置。
  4. 【請求項4】前記関連情報には、前記画像情報に基いて
    作成された情報量のより少ない蓄積用画像情報が含まれ
    ることを特徴とする請求項3記載の画像蓄積装置。
  5. 【請求項5】前記履歴記憶部に記憶されている交信記録
    には、前記画像保管依頼部による前記画像保管装置に対
    する画像保管依頼が含まれることを特徴とする請求項3
    または4に記載の画像蓄積装置。
  6. 【請求項6】前記履歴記憶部に記憶されている交信履歴
    には、前記画像保管依頼部に保管されている画像情報に
    ついての指示が含まれることを特徴とする請求項3から
    5記載の画像蓄積装置。
  7. 【請求項7】前記指示には前記画像保管装置に保管され
    ている前記画像情報に基づく印刷が含まれることを特徴
    とする請求項6記載の画像蓄積装置。
  8. 【請求項8】前記指示には前記画像保管装置に保管され
    ている前記画像情報の出力が含まれることを特徴とする
    請求項6又は7に記載の画像蓄積装置。
  9. 【請求項9】前記履歴記憶部に記憶されている交信履歴
    には、前記通信部を介して他の画像蓄積装置に前記情報
    蓄積部の情報を送信した記録が含まれることを特徴とす
    る請求項1から8のいずれか記載の画像蓄積装置。
  10. 【請求項10】前記履歴記憶部に記憶されている交信履
    歴には、前記通信部を介する外部への画像情報の印刷依
    頼が含まれることを特徴とする請求項1から9のいずれ
    か記載の画像蓄積装置。
  11. 【請求項11】前記履歴記憶部に記憶されている交信履
    歴には、前記画像情報の編集に関する外部との交信が含
    まれることを特徴とする請求項1から10のいずれか記
    載の画像蓄積装置。
  12. 【請求項12】前記履歴記憶部に記憶されている交信履
    歴には、、前記通信部を介して他の画像蓄積装置から前
    記情報蓄積部の情報を受信した記録が含まれることを特
    徴とする請求項1から11のいずれか記載の画像蓄積装
    置。
  13. 【請求項13】外部から画像情報を入力する入力部と、
    入力した画像情報に関する情報を蓄積する情報蓄積部
    と、前記情報蓄積部に蓄積される情報に対応する画像情
    報の入力履歴を記憶する履歴記憶部と、前記履歴記憶部
    の情報を検索対象として画像情報を検索する検索部とを
    有することを特徴とする画像蓄積装置。
  14. 【請求項14】画像情報に基づく印刷を指示する印刷指
    示部を有し、前記入力部は前記印刷指示部の指示に応答
    して印刷対象の画像情報を入力するとともに、前記履歴
    記憶部は前記印刷指示部の指示を入力履歴として記憶す
    ることを特徴とする請求項13記載の画像蓄積装置。
  15. 【請求項15】画像情報の外部への送信を指示する送信
    指示部を有し、前記入力部は前記送信指示部の指示に応
    答して送信対象の画像情報を入力するとともに、前記履
    歴記憶部は前記送信指示部の指示を入力履歴として記憶
    することを特徴とする請求項13または14に記載の画
    像蓄積装置。
  16. 【請求項16】画像情報の鑑賞を指示する鑑賞指示部を
    有し、前記入力部は前記鑑賞指示部の指示に応答して鑑
    賞対象の画像情報を入力するとともに、前記履歴記憶部
    は前記鑑賞指示部の指示を入力履歴として記憶すること
    を特徴とする請求項13から15のいずれかに記載の画
    像蓄積装置。
  17. 【請求項17】画像情報に関する情報を外部から受信す
    る受信部を有し、前記情報蓄積部はさらに前記受信部を
    介して受信した情報をも蓄積するとともに、前記履歴記
    憶部は前記蓄積部に蓄積された情報が前記受信部を介し
    て受信したものであるときはその旨を入力履歴とみなし
    て記憶することを特徴とする請求項13から16のいず
    れかに記載の画像蓄積装置。
  18. 【請求項18】前記受信部を介して受信した情報に対応
    する画像情報については前記入力部から入力されないこ
    とを特徴とする請求項17記載の画像蓄積装置。
  19. 【請求項19】通信部と、前記通信部を介して外部の送
    信元より画像情報を受信して保管する画像保管部と、前
    記画像保管部に保管されている画像情報に関する外部と
    の交信履歴を記憶する履歴記憶部と、前記履歴記憶部の
    交信履歴を前記通信部を介して外部に送信する交信履歴
    供給部を有することを特徴とする画像保管装置。
  20. 【請求項20】前記外部との交信履歴には前記画像情報
    の送信元からの前記画像情報についての指示が含まれる
    ことを特徴とする請求項19記載の画像保管装置。
  21. 【請求項21】前記交信履歴供給部は、前記画像情報の
    送信元からの指示に関する交信履歴を前記送信元以外に
    供給することを特徴とする請求項20記載の画像保管装
    置。
  22. 【請求項22】前記外部との交信履歴には前記画像情報
    の送信元以外からの前記画像情報についての指示が含ま
    れることを特徴とする請求項19記載の画像保管装置。
  23. 【請求項23】前記交信履歴供給部は、前記画像情報の
    送信元以外からの指示に関する交信履歴を前記送信元に
    供給することを特徴とする請求項22記載の画像保管装
    置。
  24. 【請求項24】前記指示には前記画像保管部に保管され
    ている前記画像情報に基づく印刷が含まれることを特徴
    とする請求項20から23のいずれかに記載の画像保管
    装置。
  25. 【請求項25】前記指示には前記画像保管部に保管され
    ている前記画像情報の出力が含まれることを特徴とする
    請求項20から24のいずれかに記載の画像保管装置。
  26. 【請求項26】前記交信履歴供給部は、交信履歴のうち
    特定の外部交信相手に係わりのある交信履歴を前記特定
    の外部交信相手に送信することを特徴とする請求項19
    から25のいずれかに記載の画像保管装置。
  27. 【請求項27】交信履歴が複数の外部交信相手に係わり
    があるとき、前記交信履歴供給部はそれぞれの外部交信
    相手にその交信履歴を送信可能であることを特徴とする
    請求項26記載の画像保管装置。
  28. 【請求項28】通信部と、画像情報に関する情報を蓄積
    する情報蓄積部と、前記情報蓄積部に蓄積されている情
    報に対応する画像情報に関する処理履歴を記憶する履歴
    記憶部と、前記通信部を介し前記情報蓄積部に蓄積され
    ている情報に対応する画像情報に関する処理履歴を外部
    の履歴保管部から受信して前記履歴記憶部に記憶する処
    理履歴受信部とを有することを特徴とする画像蓄積装
    置。
  29. 【請求項29】前記処理履歴受信部は受信した処理履歴
    により前記履歴記憶部の記憶を更新することを特徴とす
    る請求項28記載の画像蓄積装置。
  30. 【請求項30】前記処理履歴受信部が受信する処理履歴
    には前記情報蓄積部に蓄積されている情報に対応する画
    像情報についての自身が行ったのではない処理履歴が含
    まれていることを特徴とする請求項28又は29記載の
    画像保管装置。
  31. 【請求項31】前記処理履歴記憶部は新たに記憶した自
    身の処理履歴を前記通信部を介して前記履歴保管部に送
    信することを特徴とする請求項28から30のいずれか
    に記載の画像蓄積装置。
  32. 【請求項32】前記履歴記憶部の情報を検索対象として
    画像情報を検索する検索部を有することを特徴とする請
    求項28から31のいずれかに記載の画像蓄積装置。
  33. 【請求項33】前記処理履歴受信部は前記検索部による
    検索に先だって前記外部の履歴保管部から処理履歴を受
    信し、受信した処理履歴により前記履歴記憶部の記憶を
    更新することを特徴とする請求項32記載の画像蓄積装
    置。
  34. 【請求項34】前記検索部は、前記処理履歴受信部によ
    る処理履歴の受信ができないときは、更新前の前記履歴
    記憶部の情報を検索対象として画像情報を検索すること
    を特徴とする請求項33記載の画像蓄積装置。
  35. 【請求項35】通信部と、画像情報に関する情報を蓄積
    する情報蓄積部と、前記情報蓄積部に蓄積されている情
    報に対応する画像情報に関する処理履歴を前記通信部を
    介して外部の履歴保管部に送信する履歴送信部とを有す
    ることを特徴とする画像蓄積装置。
  36. 【請求項36】画像情報に関する情報を蓄積する情報蓄
    積部と、前記情報蓄積部に蓄積されている情報に対応す
    る画像情報の印刷を指示する印刷指示部と、前記印刷指
    示部による印刷指示の履歴を記憶する履歴記憶部と、前
    記履歴記憶部の情報を検索対象として画像情報を検索す
    る検索部とを有することを特徴とする画像蓄積装置。
  37. 【請求項37】画像情報に関する情報を蓄積する情報蓄
    積部と、前記情報蓄積部に蓄積されている情報に対応す
    る画像情報の編集を指示する編集指示部と、前記編集指
    示部による編集指示の履歴を記憶する履歴記憶部と、前
    記履歴記憶部の情報を検索対象として画像情報を検索す
    る検索部とを有することを特徴とする画像蓄積装置。
  38. 【請求項38】前記通信部は外部の通信機能実行部に接
    続される通信用インターフェース部であることを特徴と
    する請求項1から37のいずれかに記載の通信装置。
  39. 【請求項39】コンピュータに、請求項1から38のい
    ずれかに記載の機能を実現させるプログラム。
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