JP2003167799A - 遠隔管理システムにおける接続装置 - Google Patents

遠隔管理システムにおける接続装置

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JP2003167799A
JP2003167799A JP2001365458A JP2001365458A JP2003167799A JP 2003167799 A JP2003167799 A JP 2003167799A JP 2001365458 A JP2001365458 A JP 2001365458A JP 2001365458 A JP2001365458 A JP 2001365458A JP 2003167799 A JP2003167799 A JP 2003167799A
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Shigehisa Harukawa
茂久 春川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチ信号(接点信号)しか出力できない
旧態の装置は遠隔管理が困難である。また、データに互
換性のない機械装置は1つの遠隔管理システムで一括し
て管理できなかった。 【解決手段】 接続装置10は、電気的に外部の機器と
接続するためのインターフェースである入出力バス11
と、演算機能を有する論理回路からなる演算装置である
マイクロプロセッサ(CPU)12と、記憶装置であっ
て記憶内容を変更できるフラッシュメモリ13と、通信
装置であってローカルエリアネットワークでTCP/I
Pでデータ通信を行なえるLANアダプタ14とを含ん
でなる。マイクロプロセッサ12は、スイッチ信号を入
力して管理の対象である機械装置31乃至34の特定の
稼動状態に相当するデータに置換する置換手段121
と、それらのデータをウェブ上で情報を発信するための
所定の構造化文書のフォーマットに変換する変換手段1
22と、変換されたデータを所定の通信プロトコルに従
うデータに変換して送信する通信手段123を含んでな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信回線を通して
1以上の装置を監視あるいは操作する遠隔管理を行なう
遠隔管理システムにおいて、管理の対象となる機械装置
と遠隔管理システムのコンピュータとの間に接続され、
機械装置からの情報を所定のフォーマットのデータに変
換して遠隔管理システムのコンピュータに送信する接続
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通信回線を通して遠く離れた場所からコ
ンピュータで機械装置を監視しあるいは操作する遠隔管
理システムが知られている。遠隔管理システムは、広い
意味を有しており、管理の対象となる複数の機械装置の
ある時点における稼動状態を逐次監視するものから、機
械装置の稼動状態を時系列で累積記録した履歴のデータ
を分析して故障の診断や機械装置の割当てを決めるなど
のスケジュール管理をしたり、それらの機械装置を遠隔
地から操作することができるものまで、多種多用のもの
が開発されてきている。
【0003】遠隔管理システムで管理できる機械装置
は、基本的に、それらの機械装置を管理するためのソフ
トウェアを有する遠隔管理システムのコンピュータに電
子情報(以下、単にデータという)を送信することがで
きる機能を有している。そして、遠隔管理システムのコ
ンピュータは、機械装置から送信されてくるデータを集
積して分析することによって、複数の機械装置をさまざ
まな目的で統括管理する。管理の対象となる機械装置
は、被加工物を加工する工作機械、部品を組み立てる組
立装置、生産ライン上に設けられたロボット、火災や不
審者の侵入を感知する警報装置、電話や時報の入力を検
知する検出装置、あるいは自動販売機などがある。
【0004】管理の対象である機械装置と遠隔管理シス
テムのコンピュータとを通信回線を通して接続する形態
の基本は、遠隔管理システムのコンピュータを管理の対
象である機械装置に直接接続する構成である。実際は、
管理の対象となる機械装置と操作者が管理システムを動
作させる端末の操作機器がそれぞれ複数あり、遠隔管理
システムのホストコンピュータを中心に配置して管理の
対象となる機械装置と端末の操作機器をホストコンピュ
ータに接続し、1つの遠隔管理システムのコンピュータ
ネットワークを構築している。この場合、ホストコンピ
ュータが遠隔管理システムのソフトウェアを保有してい
るが、端末の操作機器で遠隔管理システムを操作するこ
とができる。このコンピュータネットワークに設けられ
ているハードウェアおよびソフトウェアのほとんどは、
特定の遠隔管理システムのために専用に作られたもので
ある。
【0005】この種の遠隔管理システムは、1つのコン
ピュータネットワークで構成され、他のコンピュータネ
ットワークと遮断されているため、機密性や安全性に優
れており、また特定の遠隔管理に適応した機能が充実し
ている。その反面、この遠隔管理システムは汎用性がな
い。そのため、通信回線を含めて専用のハードウェアと
ソフトウェアとを必要とし、そのシステムの導入と拡張
には高額の費用を要する。また、この遠隔管理システム
は、他のコンピュータネットワークと接続する適合性や
データの互換性が低いので、他の遠隔管理システムと連
携することは容易でない。
【0006】このようなことから、汎用性のある遠隔管
理システムの開発が進められてきたが、近年急速にイン
ターネットが普及したことにともなって、このインター
ネットを利用した遠隔管理システムが増加している。イ
ンターネットを利用した遠隔管理システムは、サーバ機
能を有する1以上のコンピュータ(以下、単にサーバと
いう)を中継させて管理の対象である複数の機械装置と
端末の操作機器である複数のパーソナルコンピュータ
(以下、単にクライアントという)を接続している。遠
隔管理システムのソフトウェアは、サーバまたは各クラ
イアントのそれぞれが保有しており、操作者はクライア
ントを操作して複数の装置の稼動状態を監視することが
できる。
【0007】汎用のコンピュータネットワークを利用し
た遠隔管理システムは、特定の遠隔管理システムに適応
するハードウェアおよびソフトウェアの自由度が高く、
管理の対象となる機械装置やクライアントの増設が容易
で、しかも他の遠隔管理システムとの互換性に優れてい
る。この遠隔管理システムにおけるクライアントは遠隔
管理システム以外の目的で使うことができる。言い換え
れば、他の目的使われているパーソナルコンピュータを
クライアントとして利用することができる。
【0008】もっとも、汎用のコンピュータネットワー
クを利用した遠隔管理システムと言えども、汎用のコン
ピュータネットワークが、データの伝送に関してただ一
つのデータの形式あるいは通信プロトコルで運用されて
いるわけではないから、データを送信する装置とそのデ
ータを受信してその装置を管理するコンピュータ側との
間では、データをやり取りする間に取決めは必要であ
る。もしも、その取決めと異なるデータをやり取りする
場合は、そのデータを所定の取決めに従ったデータに変
換することが必要である。したがって、もともと所定の
取決めに従ったデータに変換して送信することができな
い機械装置は、別の遠隔管理システムで管理される必要
がある。
【0009】ところで、このような遠隔管理システムで
管理できる機械装置は、そもそもその機械装置が遠隔管
理システムで解析可能なデータを取得してそれらのデー
タを遠隔管理システムのコンピュータに送信できる機能
を有する機械装置である必要がある。したがって、単に
警報音を発したりパイロットランプや信号灯を点灯させ
たりするスイッチ信号(接点信号)しか出力することが
できない旧態の機械装置は、もともとこの種の遠隔管理
システムの対象外である。
【発明が解決するべき課題】
【0010】ところが、現実的には、上述したような旧
態の機械装置が数多く混在しており、遠隔管理システム
の拡張がなかなか進んでいないのが実情である。もちろ
ん、旧態の機械装置を遠隔管理システムで管理できる最
新の機械装置に入れ換えてしまえばいいことであるが、
旧態の機械装置の数が多ければ最新の機械装置に入れ換
えるために必要な時間と経費は増大し、遠隔管理システ
ムのためだけに現状で充分稼動している機械装置を新し
い機械装置に入れ替えることは有益ではない。もっと
も、機械装置の遠隔操作までもが要求される高度な遠隔
管理システムを実現する場合は、管理の対象となる機械
装置が必要とする能力を欠いているならば、いかなる方
法をもってしても遠隔管理システムの拡張に限界があ
る。また、高度な機密性やコンピュータウィルスの侵入
を防止するなどの安全性が不可欠である遠隔管理システ
ムでは、本質的に全く異なる対策が要求される。
【0011】しかしながら、現状は、遠隔管理システム
に対する要求の大半が、機械装置の故障の発生と頻度、
安全管理、稼動時間の統計と見積もり、割当てのような
管理ができればよいということあって、それ以上に高度
な遠隔操作は当面要求されていない。遠隔管理システム
がこのような要求を満足するためには、ある時点におけ
るリアルタイムの機械装置の稼動状態と所定期間中の稼
動状態を確認できるデータがあれば十分である。
【0012】このように、もともと遠隔管理システムの
対象外とされてきたこの種の旧態の機械装置を汎用性お
よび拡張性のある遠隔管理システムで管理できること、
可能であるならば既に遠隔管理システムで管理できる他
の機械装置と一括して同じ遠隔管理システムで管理でき
るようにすることが強く望まれている。また、データは
送信することができるが、送信するデータに互換性がな
い機械装置を他の機械装置と一括して同じ管理システム
で管理できるようにすることも望まれている。
【0013】本発明は、この課題に鑑みて、スイッチ信
号のみを出力できる旧態の機械装置と遠隔管理システム
のコンピュータとの間を接続する新規な接続装置を提供
することを目的とする。また、送信するデータに互換性
がない機械装置を1つの遠隔管理システムで一括して管
理可能にするための新規な接続装置を提供することを目
的とする。その他、本発明の接続装置で得られる多くの
利点は、発明の実施の形態で具体的に説明される。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の接続装置(10)は、具体的には、管
理の対象となる1以上の工作機械などの機械装置とそれ
らの機械装置に接続されそれらの機械装置を遠隔管理す
る機能を有するコンピュータとを含んでなる遠隔管理シ
ステムにおいて、遠隔管理する機能を有するサーバ(2
0)と管理の対象となる機械装置(30)ないしは(4
0)との間に設けられ、その機械装置(30)ないしは
(40)からのスイッチ信号を入力してそのスイッチ信
号をその機械装置(30)ないしは(40)の特定の稼
動状態に相当するバイナリデータに置換する置換手段
(121)と、そのバイナリデータをウェブ(WWW,
World Wide Web)上で情報を発信するための所定の構造
化文書のフォーマットのデータに変換する変換手段(1
22)と、所定のフォーマットに変換されたデータを所
定の通信プロトコルに従うデータに変換して送信する送
信手段と、を設けるものである。
【0015】好ましくは、上記フォーマットは、XML
(eXtensible Markup Language)形式である。また、上
記通信プロトコルは、FTP(File Transfer Protoco
l)またはHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)
である。この方式によれば、遠隔管理システムにより高
い汎用性を与えることができる。
【0016】また、好ましくは、本発明の接続装置(1
0)は、置換手段(121)、変換手段(122)、お
よび送信手段(123)は、演算機能を有する論理回路
からなる演算装置(12)である。この構成は、接続装
置(10)がパーソナルコンピュータと同程度の高度な
演算機能を有し、高度かつ高速のデータの変換と通信を
可能にする。さらに、上記所定のフォーマットに変換さ
れたデータを変換手段(122)により変換するため、
または上記データを送信手段(123)により送信する
ためのパラメータの設定をコンピュータ(20)で変更
できる設定手段(124)をを含んでなる。
【0017】また、好ましくは、本発明の接続装置(1
0)は、上記所定のフォーマットに変換されたデータを
時系列で累積して記録する記憶装置(13)を含んでな
る。この構成によれば、複数の種類のスイッチ信号を入
力して、単なる機械装置の稼動状態の監視だけでなく、
所定期間中の機械装置の稼動状態を監視することができ
る。
【0018】さらに好ましくは、本発明の接続装置(1
0)は、複数のスイッチ信号をパラレルに入力できるイ
ンターフェース(11)と、送信手段(123)によっ
て出力されるデータを所定の通信形態のデータで出力で
きる通信装置(14)とを含んでなる。この構成は、1
台の機械装置に対して複数のスイッチ信号の入力を可能
にしてより幅広い機械装置の稼動状態の分析を可能にす
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の接続装置を含
み、管理の対象である数値制御装置を備えた工作機械と
コンピュータとがローカルエリアネットワーク(LA
N,Local Area Network)で結ばれた遠隔管理システム
の一例を示している。この汎用のコンピュータネットワ
ークの通信の形態は、通信プロトコルにTCP/IP
(Transmission Control Protocol/Internet Protoco
l)を使用したインターネットである。
【0020】通信回線80上には、本発明の接続装置1
0と、サーバ20、マシニングセンタ30、形彫放電加
工機40、ワイヤカット放電加工機50、監視カメラ6
0、端末のパーソナルコンピュータであるクライアント
70が接続されている。ここでは、イントラネット(企
業内のインターネット)で遠隔管理システムのグループ
を形成する例を示しており、通信回線80は企業内に引
き回されたデータラインである。符号90は、10BA
SE−Tまたは100BASE−T規格のハブを示して
いる。
【0021】サーバ20は、パーソナルコンピュータで
あるが、TCP/IPを利用したネットワーク上でファ
イル(以下、特定のデータの固まりの意味で使用する)
転送の機能を有するプロトコルであるFTPでのデータ
の転送を可能とするFTPサーバとしての機能およびイ
ンターネット上での情報を統一的に得ることができる分
散データベースシステムの1つであるウェブが利用でき
るウェブサーバとしての機能を有している。サーバ20
は、モニタ、キーボード、マウス等の操作装置、各種メ
ディアのドライブ等の周辺装置、ルータ、モデム、LA
Nボード(Local Aria Network Board)等の通信装置を
組み合わせて備えている。
【0022】サーバ20には、インターネットに対応し
コンピュータにFTPサーバとウェブサーバの機能を与
えることができるシステムソフトウェア(OS,Operatin
g System software)と、そのシステムプログラムに適
合しウェブ(インターネットに対応する分散型データベ
ースの意味で使用する)で動作する遠隔管理システムの
アプリケーションソフトウェアがインストールされてい
る。サーバ20は、この遠隔管理システムのプログラム
によって、任意、定期的、あるいは機械の状態が変化し
たときに、ネットワーク上にある機械から、少なくと
も、現在の機械の稼動状態と所定の期間中の機械の稼動
状態を時系列で累積して記録した履歴のデータを取得す
る。
【0023】サーバ20の記憶装置の所定の領域はウェ
ブに割り当てられており(以下、ウェブサイトとい
う)、機械から取得されたデータはXML形式のフォー
マットのデータに変換されウェブサイトにファイル(拡
張子xml)として保存される。XMLは、よく知られて
いるように、ウェブ上で情報を発信するための言語の1
つであり、XML形式のデータはインターネットで情報
交換できる。このフォーマットに従って配列された構造
化文書は、単なる情報だけではなく特定のコマンドを含
んでおり、構造化文書を解読することによって論理回路
に特定の命令を実行させることができる。装置から取得
されたデータが最初からXMLデータであるときは、そ
のままウェブサイトに保存される。
【0024】マシニングセンタ30は、基本的にデータ
を通信する機能を有していないが、装置の制御のために
スイッチ信号を別々に多数出力している装置の例であ
る。本発明でいうスイッチ信号(接点信号)は、具体的
には、意味を示す値が「1」と「0」の2種類の信号、
オン「ON」とオフ「OFF」の信号、電圧レベルがハ
イ「H」とロー「L」の信号などの単に2つの値のみを
切り換えて出力される信号を意味し、本発明では、この
電気信号をスイッチ信号と総称する。したがって、本発
明では、スイッチ信号は、2値の電気信号が集合して形
成され多くの情報を含む電子情報(データ)と明確に区
別して使用される。このマシニングセンタ30が出力す
る、あるスイッチ信号は、異常が生じたときにパイロッ
トランプPLを点灯させるために使われていて、マシニ
ングセンタ30が運転中であることを作業者に知らせる
ようになっている。パイロットランプPLに接続する電
気ラインは、単純に電気信号を通すための線であり、両
端にそれぞれ1つの端子を有していると考えて差し支え
ない。
【0025】形彫放電加工機40は、データを通信する
機能を有しているがデータの通信の規則が不明である装
置の例である。形彫放電加工機40は、リアルタイムに
機械の稼動状態を取得してデータとして記憶させておく
ことができる。また、形彫放電加工機40は、特定のコ
ンピュータにデータを転送することができる。しかしな
がら、記憶されるデータの形式やこれらのデータを転送
する形式は、形彫放電加工機40に固有のものであり、
形彫放電加工機40を遠隔管理するためには、特定の遠
隔管理システムのアプリケーションソフトウェアが必要
である。また、形彫放電加工機40は、マシニングセン
タ30と同じように、いくつかのスイッチ信号を出力す
る端子を備えている。この端子と接続装置10は、電気
ラインで結ばれている。
【0026】ワイヤカット放電加工機50は、データを
通信する機能を有している装置の例である。また、ワイ
ヤカット放電加工機50は、リアルタイムに機械の稼動
状態を取得してデータとして記憶させておくことができ
る。さらに、ワイヤカット放電加工機50は、最新の機
械であり、取得した現在の機械の状態のデータを自身で
累積記録して管理することができる。また、ワイヤカッ
ト放電加工機50は、得られた稼動状態のデータを予め
XMLのフォーマットに変換して送信することができる
ため、汎用のデータ通信システム上でのデータ転送が可
能である。したがって、ワイヤカット放電加工機50
は、本発明の接続装置10に接続せずに直接通信回線8
0を通してサーバ20に接続されている。
【0027】監視カメラ60は、マシニングセンタ30
が写し出される位置に配置されている。監視カメラ60
は、IEEE1394規格ベースの端子を備え動画の画
像データを送信する機能を有するデジタルビデオカメラ
であるとともに100BASE−Tまたは1000BA
SE−T規格の端子を備え静止画の画像データを送信す
る機能を有するデジタルカメラである。監視カメラ60
は、直接通信回線80を通してサーバ20にデータを転
送している。この監視カメラ60が採用した画像データ
のフォーマットは、動画がMPEG(Motion Picture E
xperts Group)形式であり、静止画がJPEG(Joint
Photographics Experts Group)形式である。監視カメ
ラ60は、本体の手元のスイッチを切り換えることによ
って選択的に動画と静止画を送信する。ネットワーク上
にある遠隔管理システムを運用するための全ての機器の
能力によって、データの容量の大きな動画の画像データ
の配信の可能性が左右されるため、通常は、静止画像の
データを送信するようにセッティングされる。
【0028】クライアント70は、遠隔管理システムの
端末の操作機器に相当するパーソナルコンピュータであ
る。クライアント70には、少なくとも1つのインター
ネットに対応したシステムソフトウェアとそのシステム
ソフトウェア上で動作するウェブ上のコンテンツを閲覧
操作できるアプリケーションソフトウェア(以下、単に
ブラウザという)がインストールされている。また、ク
ライアント70のパーソナルコンピュータの本体には、
データをローカルエリアネットワーク上で通信をするた
めのLANボードが専用スロットに装着されており、そ
のためのドライバがインストールされている。
【0029】クライアント70には、遠隔管理システム
のアプリケーションソフトウェアはインストールされて
いない。操作者は、クライアント70でブラウザを起動
して所定のパス(URL Address,Uniform Resource Loca
tor)を指定することによって、サーバ20の遠隔管理
システムのコンテンツが閲覧できるウェブサイトにアク
セスし、ブラウザを介してサーバ20にインストールさ
れている遠隔管理システムを操作する。ブラウザを介し
て閲覧するコンテンツは、サーバ20にあるウェブサイ
トからダウンロードしたものであるから、クライアント
70からリアルタイムに機械の稼動状態を監視するため
には、定期的に必要なコンテンツをダウンロードする。
【0030】このように、本発明の接続装置を含む遠隔
管理システムは、既存の汎用のコンピュータネットワー
クを利用し、その汎用のコンピュータネットワークにお
けるウェブを利用することによって、遠隔管理システム
の導入にあたって、サーバに遠隔管理システムのソフト
ウェアをインストールするとともに必要な機械装置を通
信回線に接続するだけで概ね設置が完了し、新たな設備
投資をほとんど必要としないように構成されている。ま
た、この遠隔管理システムの拡張性は、汎用のコンピュ
ータネットワークを利用する他の遠隔管理システムに対
しても優れており、他の遠隔管理システムのグループと
の互換が容易にされている。したがって、本発明の接続
装置は、この遠隔管理システムの有用性を損なわないよ
うに、多くの工夫がされている。以下に、本発明の接続
装置の具体的な構成の一例を詳細に説明する。
【0031】図2は、本発明の接続装置の好ましい実施
の形態をブロック図で示している。この図は実際の電気
的な接続を示す電気図面ではなく、図中の矢印は単にデ
ータの流れを示し、実際の各部品間の電気ラインを示す
ものではない。接続装置10は通信回線80を通してサ
ーバ20と接続される一方、電気ラインを通して機械3
1乃至機械34とパラレルに接続される。
【0032】接続装置10は、電気的に外部の機器と接
続するためのインターフェースである入出力バス11
と、演算機能を有する論理回路からなる演算装置である
マイクロプロセッサ(CPU,Central Processing Unit)
12と、記憶装置であって記憶内容を変更できるフラッ
シュメモリ(EAROM,Electrically Alterable Read Onl
y Memory)13と、通信装置であってローカルエリアネ
ットワークでTCP/IPでデータ通信を行なえるLA
Nアダプタ(Local Area Network Adopter)14とを含
んでなる。
【0033】接続装置10は単に異なる2種類の通信を
中継するゲートウェイの機能を果たしているが、単なる
媒体ではなく、それよりも高度な機能を有する装置であ
る。接続装置10は、1つのコンピュータとして所定の
データの置換と変換および解析が可能である。接続装置
10にはサーバ機能を与えることができるシステムプロ
グラムを有しており、接続装置10自体にFTPサーバ
とウェブサーバの機能を与えている。接続装置10を構
成する上述したデバイスは、全て防磁機能を有し耐久性
に優れる1つの強化ケース内に収納され、振動や落下に
よる部品の保護が図られるとともに、強磁気を発生する
装置の周辺にも接続装置を設置できるようにされてい
る。
【0034】バス11は、外部の機械31乃至機械34
からの各スイッチ信号をパラレルに区別して入力するこ
とができる。バス11は4つの入出力ポートを1つの機
械が専有するように定義され、全部で16のポートを備
えている。したがって、接続装置10には最大4台の機
械が接続でき、それぞれの機械に対して各4種類のスイ
ッチ信号を入力することができる。このポートの数と割
り当ては任意であり、このポートの数が多いほど多くの
種類のスイッチ信号を入力できる。このときバス11に
接続される電気ラインは、データラインという高次元の
機能で使用されず、単なる電気信号を伝送するものであ
ることに注意する必要があり、このことは本発明におい
て重要である。
【0035】しかしながら、このことは、接続装置10
がスイッチ信号以外のデータを入力できないことを意味
するものではない。例えば、ネットワークインターフェ
ースを介して、SNMP(Simple Network Management
Protocol)などの既存のネットワーク上の機器を管理す
る通信プロトコルのデータなどを入力することができ
る。
【0036】また、PLCポート(Programmable Logic
Control)やRS232C(TIA/EIA−232)
などのインターフェースを増設することによって、PL
Cデータやその他のシリアルデータなど、別の規格のデ
ータを外部から入力することができる。ただし、本発明
の接続装置は、特に、直接サーバ20にデータを送受信
できない機械装置から容易に稼動状態のデータを発信で
きることに優れているものであり、このような拡張のイ
ンターフェースを不必要に数多く増設することは機能的
に要求されない。むしろ、接続装置のハードウェアおよ
びソフトウェアの構成をかえって複雑にする虞れがある
から、この種の拡張のインターフェースは選択的に必要
な範囲に制限して増設することが推奨される。
【0037】マイクロプロセッサ12は、置換手段12
1、変換手段122、送信手段123、設定手段124
を含んでいる。これらの手段は、よく知られているリナ
ックス(Linux,PC−UNIX(登録商標))の系統
のシステムプログラムに従って動作する。マイクロプロ
セッサ12は、演算用の集積回路であって、図示しない
レジスタ、クロック、メモリのようなデバイスが含まれ
ている。実施の形態のマイクロプロセッサ12は、CP
Uであり、同じ演算用の集積回路である専用LSIと区
別される。
【0038】置換手段121は、機械31乃至機械34
からのスイッチ電気信号をパラレル入力して、この電気
信号を機械31乃至機械34の特定の状態に相当するバ
イナリデータまたはテキストデータに置換する。変換手
段122は、置換手段121で得られたデータをウェブ
上で情報を発信するための所定のフォーマットのデータ
に変換する。送信手段123は、フラッシュメモリ13
に記憶されているデータを要求に応じて所定の通信プロ
トコルを付してサーバ20に送信する。設定手段124
は、フラッシュメモリ13に記憶されているシステムソ
フトウェアや各アプリケーションソフトウェアの設定、
すなわち接続装置10の各種設定をサーバ20からの要
求に応じて変更する。
【0039】置換手段121は、ドライバプログラムに
従って、機械31乃至機械34から所定のスイッチ信号
を入力したバス11のポート番号を検出して所定のスイ
ッチ信号を特定のデータに置き換える。スイッチ信号の
データ化は、バス11の所定のポートから入力されたス
イッチ信号をそのポートに1対1で対応する予め設定さ
れた規定のバイナリデータまたはテキストデータに置き
換えることで達成される。その結果、もともとは単なる
2値の電気信号であるスイッチ信号が特定の意味を有す
るデータに変換される。以下にスイッチ信号のバイナリ
データ化のプロセスの具体例を示す。
【0040】ある電気信号の値が「1」のときに機械が
運転中であることを示すスイッチ信号がバス11の第1
番目のポートから入力されるように電気ラインが接続さ
れている場合、「1」の値を有する電気信号をバス11
の第1番目のポートから入力されたことを検出すると、
置換手段121は、フラッシュメモリ13の中の第1番
目のポートに1対1で対応する予め設定によって割り当
てられた機械の稼動状態を示すバイナリデータを割り当
てる。このとき割り当てられたバイナリデータは、機械
が運転中であること意味を含んでいる。そして、同時に
図示しないクロックから計測される現在時刻をデータ化
して現在の機械の稼動状態を示すデータに付加する。こ
れによって、単なる「1」と「0」のスイッチ信号は、
機械が何時何分に稼動を開始したかを示すデータに置き
換えられる。
【0041】図3に、バス11の4つのポートに割り当
てられた1対1で対応する稼動状態のデータのパラメー
タの内容と意味が示されている。どのポートに何のスイ
ッチ信号の電気ラインを接続するかは、操作者の設定に
よって決定される。操作者は、サーバ20から設定手段
124に介して各ポートに1対1で対応する4種類の稼
動状態のデータを図3に示される入力例のようにデータ
を入力して設定する。
【0042】この実施の形態は、管理の対象が機械であ
り、1つのスイッチ信号で1種類の情報しか得られない
ために、1つのスイッチ信号に対して1つの稼動状態の
データを対応させている。例えば、スイッチ信号が
「1」のときに機械が運転中であったとしても、同じス
イッチ信号が「0」のときに機械が休止中であるとは限
らず、一時停止や異常によることが考えられる。しか
し、本質的に、スイッチ信号は2種類の値を有している
から、管理の対象となる装置と稼動状態の内容によって
は、1つの電気信号で2種類の情報が得られる場合があ
る。このような場合は、1つのスイッチ信号で2種類の
データを得るように設計的に変更することができる。
【0043】置換手段121は、スイッチ信号以外の信
号を受け付けることができる。既存のネットワーク上の
機器を管理する特定の通信プロトコルのデータが入力さ
れてくる場合、その通信プロトコルのデータを読み取っ
て通信プロトコルが付けられる前のデータに戻す。ま
た、別の規格のインターフェースからデータが入力され
てくるように拡張されている場合は、入力されてくるデ
ータは、その規格の方法に従って送信前の元のデータに
戻される。したがって、ドライバプログラムがサポート
していない通信プロトコルのデータは、置換手段121
でシャットアウトされる。
【0044】しかしながら、このことは接続装置10の
本質的な能力を左右するものではない。なぜなら、通信
プロトコルの変換は、プロトコルのデータが付けられた
ときの逆のプロセスで元のデータに戻すことが基本的な
手法であるから、通信の規則が公開されてさえいれば、
それらのデータを利用可能なデータに置換させることは
それほど難しいことではなく、通信プロトコルやフォー
マットの異なるデータを何種類サポートするかは設計上
の問題であるからである。むしろ、本発明の接続装置
は、管理の対象である装置のメーカから通信の規則が公
開されていない装置でさえも、スイッチ信号を取得する
ことによって1つの遠隔管理システムに一括して管理さ
せることができ、ほとんどの装置を一括で遠隔管理でき
るようにする点において、極めて有用である。
【0045】変換手段122は、コンバータプログラム
に従って、置換手段121で新たにスイッチ信号をデー
タ化したとき、つまり、現在の機械の稼動状態に変化が
あったときに、置換手段121で新しく置換されたデー
タをXMLのフォーマットのデータに変換し、現在の機
械の稼動状態のデータとしてフラッシュメモリ13に記
憶させる。変換されるデータは、ウェブ上で情報を発信
するための構造化文書のフォーマットのデータであれば
よいので、例えば、よく知られているHTML(Hyper
Text Markup Language)形式のフォーマットのデータを
使用することができる。本発明の接続装置は、HTML
より高度な機能を有するこの種の言語として、事後の拡
張性を考慮してXMLを採用している。
【0046】図4に、記憶装置13に記憶された機械の
最新の稼動状態のXMLファイルの例が示されている。
「status.xml」ファイルのデータの表示内容は「010611
154055,RUN」であり、対象の機械が2001年6月11
日午後3時40分55秒現在運転中であることを示して
いる。
【0047】入力されたデータを所定のフォーマットの
データに変換するプロセスは、最も簡単に説明すれば、
あるフォーマットの規定で配列されたデータを整理して
特定のフォーマットに従う配列に並べ替えるものであ
る。この実施の形態では、不要なデータを削除しデータ
を接合するとともに必要な他のデータを付加結合し、ス
イッチ信号の組合せのロジック判定などを行なってか
ら、XMLのフォーマットに従う配列にデータを整列し
て、XMLのフォーマットのデータであることを示す識
別子のデータを付加する。なお、複数の機械装置からの
スイッチ信号を入力したときは、これらの複数のスイッ
チ信号に対して同時に処理する。
【0048】変換手段122は、作成された稼動状態の
XMLデータをフラッシュメモリ13の所定のウェブサ
イトに記憶させる(既に述べたとおり、接続装置10は
ウェブサーバの機能を有している)。現在の稼動状態を
示すXMLデータは、以前のデータをファイルごとオー
バライトするように記憶させるので、古いデータは実質
的に消去されて記憶されるデータ量は増加せず、常に機
械の最新の稼動状態のデータのみが記録されている。図
4に示されているように、このデータ(status.xml)
は、特定のファイルのグループ(フォルダ)に記憶され
る。なお、図4に示されているツリー構造は、フラッシ
ュメモリ13の物理的な記憶領域の配置ではなく、ソフ
トウェア上の論理的な配置である。
【0049】変換手段122は、アナライジングプログ
ラムに従って、装置の稼動状態を日付単位で時系列に累
積して記録したテキストベースのログデータ(拡張子lo
g)を作成する。一度作成されたログデータは、機械の
最新の稼動状態のXMLデータが更新されるごとに更新
される。ログデータは、既に存在するデータ列に新しく
得られたデータを付加するようにして書き換えられる。
【0050】日付が変わった場合は、新たな日付のログ
データのファイルが作られる。古い日付のログデータは
解析され、予め不要であると定義されているデータを削
除するなどして整理されてから、コンバータプログラム
に従ってXMLのフォーマットのデータに変換され、履
歴のデータとしてフラッシュメモリ13に記憶される。
同時に、ファイルが作成された日付から所定期間経過し
ている古い日付のログデータは削除される。このため、
全体としてフラッシュメモリ13に記憶されているデー
タは常に整理されており、データの記憶量に大きな増減
がない。
【0051】図4に、ログデータと古いログデータが整
理されたXMLデータが示されている。時系列で累積さ
れた2001年6月11日の履歴のデータは、「01061
1.log」のデータのファイルの名前で記録されている。
現在の機械の稼動状態のデータが書き換えられたとき
に、その内容と同じデータがデータに付け加えられるよ
うに履歴のデータが書き換えられる。日付が6月12日
に変わったとき以降に次のデータが得られたときは、新
しいログデータのファイル「010612.log」が作られると
ともに古いログデータのファイルのデータを解析して整
理し履歴データがXLMで作成される。例えば、新しく
作成された「010611.xml」が残され、古いログデータの
ファイル「010611.log」のデータが削除される。
【0052】以上に説明された変換手段122による変
換と解析の作業によって、スイッチ信号(または種々の
通信プロトコルで送信されてくるデータ)は、XMLの
フォーマットで統一された現在の稼動状態のデータと履
歴のデータに変換される。また、最新の稼動状態のデー
タはオーバライトされて更新されるとともに、履歴のデ
ータは定期的に削除されるので、データは常時整理され
ている。
【0053】送信手段123は、ドライバプログラムな
どに従って、フラッシュメモリ13に記憶されている特
定の機械の最新の稼動状態のデータまたは履歴のデータ
(共にXMLデータ)を読み出して、予め定められたF
TPの規定に従ってデータ列をプロトコル変換する。転
送するデータがサーバ20のウェブサーバ機能を利用す
る場合は、HTTPの規定に従ってプロトコル変換す
る。次いで、TCP/IPのデータの規定に従ってデー
タ列をプロトコル変換する。
【0054】接続装置10がデータを転送するタイミン
グは、データの種類によって異なる。機械の最新の稼動
状態のデータは、データが更新されたとき、すなわち接
続されている機械の状態に変化があったとき直ちに転送
され、または設定された時間間隔毎に送信される。ま
た、履歴のデータは、24時間間隔で所定の時刻に送信
される。もちろん、データを送信するこれらの時間間隔
は任意に設定できる。なお、クライアント70は、ブラ
ウザを介した遠隔管理システムのアプリケーションソフ
トウェアの中の設定によって定期的に、または任意に、
サーバ20からサーバ20が保持しているデータをダウ
ンロードして表示装置に表示させているため、このタイ
ミングとクライアント70が表示を要求するタイミング
は直接関係しない。
【0055】設定手段124は、接続装置10の各種の
パラメータを設定するためのものである。設定手段12
4は、接続装置10のウェブサーバの機能によって、各
種パラメータの設定をサーバ20から行えるようにして
いる。さらに、設定手段124は、リモートログイン
(遠隔操作)機能を有するソフトウェアであるテルネッ
ト(telnet,TELecommunication NETwork)を使って、
サーバ20から接続装置10に接続して、サーバ20か
らの命令で同様に各種パラメータの設定を書き換えられ
る他、接続装置10の機械的なパラメータの設定や接続
装置10が保有する各ソフトウェアのアップデートやメ
インテナンスも可能にしている。
【0056】ユーザが書き換えるパラメータは、例え
ば、FTPサーバとウェブサーバのそれぞれのURLア
ドレス、接続している機械を特定するためのコンピュー
タネットワーク上の機械の名前と機械の稼動状態のモー
ド(既に説明されたバス11の各ポートと1対1で対応
する稼動状態を示すデータ)と機械のタイプ、およびF
TPによるデータ通信をする上でのユーザ名とパスワー
ドがある。図3に、機械の名前と機械の稼動状態のモー
ドと機械のタイプを設定する方法が示されている。サー
バ20から図4に示される「fabox.setting」のファイ
ルを開くと、設定の画面が表示される。サーバ20のキ
ーボードから文字を入力することによって書換え命令と
書換えデータを接続装置10に送信する。図4の入力例
のように設定されたときは、論理的には、その上に示さ
れている対応表のような対応関係で設定値が決められ
る。
【0057】フラッシュメモリ13は、少なくともシス
テムソフトウェア、そのシステムソフトウェア上で動作
する必要な各種のソフトウェアを領域131に記憶し、
機械31乃至機械34から取得される現在の機械の状態
のデータ、履歴のデータ、設定データなどをウェブサイ
トに割り当てられた領域132に記憶している。記憶装
置は、機能的には、他の読み書き可能なメモリやハード
ディスクなどの記憶装置に置き換えることができるが、
領域131に記憶されるデータの量がそれほど多くない
こと、領域132に記憶されるデータは適宜古いデータ
が削除されること、および特定の記憶領域へのデータの
書き込み回数が比較的少ないことから、衝撃に強いフラ
ッシュメモリが推奨される。
【0058】通信装置は、ローカルエリアネットワーク
でデータの通信をすればよいため、LANアダプタ14
が採用されている。組み入れられたLANアダプタ14
の接続ポートは、10BASE−Tまたは100BAS
E−T規格である。LANアダプタ14は、通信のため
の専用LSIを備えており、規定に従って、エラー検
出、プロトコル変換、伝送データ列のコード変換、ビッ
ト変換、伝送データのバッファリング、送受信タイミン
グの制御などの通信制御を行なう。
【0059】物理的な事情でローカルエリアネットワー
クで接続装置10から遠隔管理システムのサーバ20へ
データを転送できない場合は、ダイヤルアップを使用し
てインターネットで接続させるか、一旦別のサーバ機能
を有するコンピュータを通して公衆の通信回線(公衆電
話回線、ISDN等)、第三者により提供されている専
用回線、あるいは携帯電話接続などの接続サービスを利
用して、インターネットでサーバ20と接続する。な
お、セキュリティとインターネット接続を目的として、
接続装置10そのものにプロキシ(Proxy)の機能を与
えることができる。
【0060】この実施の形態の説明で理解できるよう
に、接続装置10は、汎用のコンピュータネットワーク
におけるデータ通信をサポートしていない機械装置のみ
ならず、単なる2値の電気信号であるスイッチ信号しか
出力することができない機械装置からその機械装置の現
在の稼動状態や履歴のデータを取得することができるよ
うにするとともに、それらのデータをブラウザを使って
インターネットで共有できるXMLデータに変換して送
信することができるので、新旧問わず、あらゆる機械装
置を一括して1つの遠隔管理システムで管理することを
可能にする。
【0061】上述した実施の形態は、本発明の技術思想
を逸脱しない範囲で、さまざまな変形が可能である。置
換、拡張、組合せなどの設計的な変更の可能性について
は、既に述べられているが、それに限るものではない。
例えば、アナログ信号を入力し、それをデジタル信号に
変換するアナログ−デジタルコンバータを設けて、アナ
ログ信号しか出力できない機械装置を管理できるように
することは困難ではない。このとき、機械装置はアナロ
グ信号を出力しているが、実質的にはスイッチ信号を出
力しているのと同等である。念のため付言すれば、既に
説明された実施の形態は、工場に設置された工作機械を
対象にしているが、生産ラインのロボット、警報機、監
視カメラなど多岐にわたる分野の機械装置を複合的に1
つの遠隔管理システムでの管理の対象とすることができ
る。
【0062】
【発明の効果】本発明の接続装置の顕著な効果は、管理
の対象となる機械装置のタイプに関らず一括で管理でき
ることである。特に、スイッチ信号のみが得られる全く
データ通信をサポートしていない機械装置を、1つの遠
隔管理システムのソフトウェアで管理することができる
ようにすることからもたらさせる全ての利益が本発明の
接続装置の最も優れた効果である。また、互換性のない
データのみを送信できる機械装置を1つの遠隔管理シス
テムのソフトウェアで管理することができる。また、本
発明の接続装置は、接続する機械装置と設置場所を殆ど
選ぶことがないから、コストパフォーマンスに優れると
ともに操作性がよく簡便である。
【図面の簡単な説明】
【図1】遠隔管理システムにおける本発明の接続装置と
の接続関係を示すブロック図である。
【図2】本発明の接続装置の一実施の形態を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明の接続装置のデータの論理的な記憶方法
を示すツリー構造図である。
【図4】本発明の接続装置の入力されるスイッチ信号と
パラメータおよびデータとの1対1の関係を示す表およ
びパラメータの設定および入力の例を示す表である。
【符号の説明】
10,接続装置 11,バス 12,マイクロプロセッサ 121,置換手段 122,変換手段 123,通信手段 124,設定手段 13,フラッシュメモリ 14,LANアダプタ 20,サーバ 31,32,33,34,機械

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管理の対象となる1以上の機械装置と前
    記機械装置に接続され前記機械装置を遠隔管理する機能
    を有するコンピュータとを含んでなる遠隔管理システム
    において、 遠隔管理する機能を有するコンピュータと管理の対象と
    なる機械装置との間に設けられ、前記機械装置からのス
    イッチ信号を入力して前記スイッチ信号を前記機械装置
    の特定の稼動状態に相当する電子情報に置換する置換手
    段と、前記電子情報をウェブ上で情報を発信するための
    所定のフォーマットの電子情報に変換する変換手段と、
    前記所定のフォーマットに変換された電子情報を所定の
    通信プロトコルに従う電子情報に変換して送信する送信
    手段と、を備えてなる接続装置。
  2. 【請求項2】 前記フォーマットは、XML形式である
    請求項1に記載の接続装置。
  3. 【請求項3】 前記通信プロトコルは、FTPである請
    求項1に記載の接続装置。
  4. 【請求項4】 前記通信プロトコルは、HTTPである
    請求項1に記載の接続装置。
  5. 【請求項5】 前記置換手段、前記変換手段、および前
    記送信手段は、演算機能を有する論理回路からなる演算
    装置である請求項1に記載の接続装置。
  6. 【請求項6】 前記置換手段により置換された電子情報
    を前記所定のフォーマットの電子情報に変換するまたは
    送信手段により送信するための設定を前記コンピュータ
    からの命令により変更させる設定手段を含んでなる請求
    項1に記載の接続装置。
  7. 【請求項7】 前記所定のフォーマットに変換された電
    子情報を時系列で累積して記録する記憶装置を含んでな
    る請求項1に記載の接続装置。
  8. 【請求項8】 複数の前記スイッチ信号をパラレルに入
    力できるインターフェースと、前記送信手段によって出
    力される電子情報を所定の通信形態の電子情報で出力で
    きる通信装置とを含んでなる請求項1に記載の接続装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006024187A (ja) * 2004-06-10 2006-01-26 Ricoh Co Ltd 通信装置、機器メッセージ処理プログラム及び記録媒体
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