JP2003167644A - 携帯型情報処理装置用ゴム脚 - Google Patents
携帯型情報処理装置用ゴム脚Info
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Abstract
有効に低減し、本体内部のHDD等、精密デバイスが破
損しにくくする。 【解決手段】 本体フレーム1の底面1bには、その外
周近傍に沿って複数のゴム脚11〜15が取り付けられ
ている。ゴム脚13〜15は、それぞれHDD6の内蔵
位置から離れた第二隅部1d、第三隅部1e及び第四隅
部1f近傍に配置されている。HDD6の内蔵位置側の
ゴム脚11,12は、本体フレーム1の底面1bにおけ
る正面側の縁部1gの長さをLx、第一隅部1cから延
びる側面側の縁部1hの長さをLyとすると、第一隅部
1cを挟む二辺の長さがそれぞれLx/4,Ly/4で
ある長方形の領域aより外側に配置されている。
Description
ルコンピュータ(以下、ノート型パソコンと略称する)
等、携帯型情報処理装置の本体フレーム底面のゴム脚に
関する。 【0002】 【従来の技術】図3は、一般的なノート型パソコンの外
環を示す斜視図であり、図4は、その本体フレームの底
面図である。すなわち、携帯型情報処理装置であるノー
ト型パソコンは、良く知られているように、本体フレー
ム1の背面側の端部に、液晶ディスプレイ2がヒンジ2
を介して開閉可能に取り付けられており、本体フレーム
1の上面1aには、多数の入力キー4と、その手前の、
正面側寄りの中央付近に設けられたポインタデバイス5
を有する。また、本体フレーム1には、HDD(ハード
ディスク・ドライブ)6や、図示されていないCD−R
OMドライブ、DVD−ROMドライブ等が内蔵されて
おり、本体フレーム1の底面1bには、複数のゴム脚7
が突設されている。 【0003】ゴム脚7は、本体フレーム1が滑ったりガ
タついたり、本体フレーム1の底面1bや机が傷付いた
りするのを防止し、かつCD・DVD−ROMドライブ
等の駆動時における振動低減や、外部からの衝撃の緩和
を行うもので、図5に示されるように、従来、このゴム
脚7は、本体フレーム1の安定性を考慮して、その底面
1bにおける四隅近傍に配置されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ノート型パソコンは、机上での移動時や机上への載置の
際に、過失による落下の衝撃で、HDD6が破損するこ
とがある。図5は、このような落下の発生状況を示すも
ので、すなわち、図5(A)に示されるように、本体フ
レーム1を、例えばHDD6が内蔵された側の端部を手
で持ち上げ、机8の上を引きずるようにして移動させる
過程では、机8の上面に対するゴム脚7の摩擦力が大き
いため、本体フレーム1をしっかり持たないと手が滑
り、図5(B)に示されるように、過って取り落として
しまうことがある。 【0005】この場合、本体フレーム1の端部の持ち上
げ高さ、すなわち落下高さHは、せいぜい50〜120
mmであるが、図5(B)に示される落下等による衝撃
入力時は、本体フレーム1の両端近傍に配置されたゴム
脚7,7によって、両持ち梁状の支持状態となるので、
本体フレーム1が撓みにくく、持ち上げられた側のゴム
脚7(7a)が机8の上面に衝突した時にHDD6が受
ける衝撃は大きいものとなり、破損の原因となってい
た。 【0006】HDD6は言うまでもなく、この種の情報
端末処理装置における大容量の記憶装置として重要なデ
バイスであり、破損するとハードディスクからのプログ
ラムデータや各種データを読み出すことができなくなっ
てしまい、しかも破損の修復には多大なコストと時間が
必要になるため、落下等による衝撃を極力低減可能な構
造として耐衝撃性を向上することが要望されていた。 【0007】また、一般に、ゴム脚7による緩衝性を高
めるには、その肉厚(高さ)を大きくすることが考えら
れるが、この場合は、本体フレーム1の水平方向の自由
度が増すため、CD・DVD−ROMドライブ等の駆動
に伴う水平振動の振幅が大きくなってしまうといった新
たな問題を生じる。しかも、ゴム脚7の高さを大きくす
ることは、薄型化が要求されるノート型パソコンのよう
な精密機器においては、要求に逆行することでもあっ
た。 【0008】本発明は、上述のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その技術的課題は、過失による落下時の衝
撃を、ゴム脚によって有効に低減し、本体内部のHDD
等、精密デバイスが破損しにくくすることにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】従来の技術的課題は、本
発明によって有効に解決することができる。すなわち請
求項1の発明に係る携帯型情報処理装置用ゴム脚は、本
体フレームの第一隅部近傍に精密デバイスが内蔵された
携帯型情報処理装置において、前記本体フレームの底面
に、前記精密デバイスから離れた第二乃至第四隅部近傍
に位置してそれぞれゴム脚が取り付けられており、前記
第一隅部を挟む二つの縁部の近傍であって、それぞれ前
記第一隅部から前記各縁部の長さの1/4以上の距離だ
け離れた位置に、ゴム脚が取り付けられたものである。
そしてこのようなゴム脚の配置とすることによって、本
体フレーム自体に緩衝性を生じ、本体フレームの精密デ
バイス側の端部を持ち上げて落下させた時に、この精密
デバイスに作用する衝撃の加速度が有効に緩和されるの
である。 【0010】 【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る携帯型情報
処理装置用ゴム脚の配置を示すノート型パソコンの本体
フレームの底面図である。この図1において、参照符号
1は携帯型情報処理装置であるノート型パソコンの本体
フレームで、図の下方が正面側、図の上方が背面側であ
り、本体フレーム1の正面側の一端である第一第一隅部
1cの近傍には、本発明による保護対象の精密デバイス
であるHDD(ハードディスク・ドライブ)6が内蔵さ
れている。なお、このノート型パソコン自体は、基本的
には先に説明した図3と同様のものである。 【0011】本体フレーム1の底面1bには、その外周
近傍に沿って複数のゴム脚11〜15が取り付けられて
いる。各ゴム脚11〜15の高さは同一であり、その下
面は平坦に形成されている。 【0012】ゴム脚11〜15のうち、ゴム脚13は、
正面側におけるHDD6の内蔵位置と反対側の第二隅部
1d近傍に配置され、ゴム脚14,15は、背面側にお
ける左右両端である第三隅部1e及び第四隅部1f近傍
に配置されている。また、HDD6の内蔵位置側のゴム
脚11,12は、本体フレーム1の底面1bにおける正
面側の縁部1gの長さをLx、第一隅部1cから延びる
側面側の縁部1hの長さをLyとすると、第一隅部1c
を挟む二辺の長さがそれぞれLx/4,Ly/4である
長方形の領域(図1に細かい点を付して示される領域)
aより外側に配置されている。 【0013】すなわち、ゴム脚11は、本体フレーム1
の底面1bにおける正面側の縁部1g近傍に配置され、
HDD6の内蔵位置側の第一隅部1cからゴム脚11ま
での距離L1は、L1≧Lx/4となっている。また、
ゴム脚12は、本体フレーム1の底面1bにおける側面
側の縁部1h近傍に配置され、第一隅部1cからゴム脚
12までの距離L2は、L2≧Ly/4となっている。 【0014】図2は、ゴム脚11〜15)が上述のよう
に配置されたノート型パソコンを、机8上での移動時や
机8上への載置の際に過って落下させた時の状況を示す
説明図である。上述の構成によれば、図2(A)に示さ
れるように、本体フレーム1を、HDD6が内蔵された
側の縁部1hを手で持ち上げ、机8の上を引きずるよう
にして移動させる過程で、手が滑り、図2(B)に示さ
れるように、過って取り落としてしまったような場合、
その衝撃によってHDD6に作用する加速度が、従来に
比較して大幅に減少する。このため、HDD6の破損に
よるデータ読み出し不能等の発生を防止することができ
る。 【0015】これは、第一隅部1cからそれぞれ距離L
1,L2だけ離れた位置に設けられたゴム脚11,12
よりも第一隅部1c側の部分は、ゴム脚による支持がな
く、すなわち片持ち支持状態になっているため、このゴ
ム脚11,12が机8の上面と衝突した時に、本体フレ
ーム1が図2(B)に一点鎖線及び二点鎖線で示される
ように撓み、これによって、第一隅部1cの近傍に内蔵
されたHDD6への衝撃を吸収するからであると考えら
れる。また、机8の上面と衝突した時のゴム脚11,1
2の変形量も、ゴム脚を第一隅部1c近傍に設けた場合
より大きくなるので、これによる緩衝機能も増大するも
のと考えられる。 【0016】しかも、上述の構成によれば、緩衝性を高
めるために、ゴム脚11〜15の高さ(肉厚)を大きく
することによってゴム脚11〜15自体を低ばね定数と
する必要がない。このため、本体フレーム1の水平方向
の自由度が増大せず、したがって、CD・DVD−RO
Mドライブ等の駆動に伴う水平振動の振幅が大きくなっ
てしまうようなこともない。 【0017】本発明による効果を確認するために、図2
(A)に示されるように、机8の上に載置したノート型
パソコンの本体フレーム1を、HDD6が偏在する側面
側の縁部1hを高さH=120mmまで持ち上げて斜め
の状態に支持し、この状態から支持を解除して、図2
(B)に示されるように机8の上へ自然落下させ、この
時の衝撃値を計測する実験を、複数のサンプルについて
行った。その結果、第一隅部1cからゴム脚11及び1
2までの距離L1,L2を、それぞれL1<Lx/4、
L2<Ly/4とした場合は、衝撃値が160〜200
(G)であったのに対し、本発明のように、L1≧Lx
/4及びL2≧Ly/4とした場合は、衝撃値が平均7
6(G)であり、著しい緩衝効果が確認された。 【0018】また上述の実験の結果、各ゴム脚11〜1
5のばね特性は、100〜200N/mmとすることが
最適であることが判明した。 【0019】なお、図1に参照符号16で示されるよう
に、ゴム脚11〜15に加えて、第一隅部1cの近傍
に、ゴム脚11〜15よりも高さの小さいゴム脚を取り
付けても良い。すなわち、このゴム脚16は、通常は机
8等の上面から浮き上がった状態になっているが、図2
(A)のように本体フレーム1を斜めに持ち上げた状態
から落下させることによって、本体フレーム1が図2
(B)に一点鎖線及び二点鎖線で示されるように撓んだ
場合、ある程度の撓み量に達した時点で、ゴム脚16が
机8等の上面に緩衝的に接触し、本体フレーム1の過大
な撓みを防止するものである。 【0020】同様に、このようなゴム脚は、例えば参照
符号17で示されるように、ゴム脚13,15の間に位
置して取り付けても良い。 【0021】 【発明の効果】請求項1の発明に係る携帯型情報処理装
置用ゴム脚は、本体フレームの底面に、精密デバイス側
の第一隅部を挟む二つの縁部の近傍に設けられたゴム脚
が、それぞれ第一隅部から前記各縁部の長さの1/4以
上の距離だけ離れた位置にあるため、本体フレームにお
ける精密デバイス側の端部を持ち上げて斜めにした状態
から過って落下させたような場合に、本体フレーム自体
が精密デバイス側で撓んで緩衝性を奏するため、この精
密デバイスに作用する衝撃を緩和してその破損を有効に
防止することができる。
置を示すノート型パソコンの本体フレームの底面図であ
る。 【図2】本発明のゴム脚を設けたノート型パソコンを机
上で斜めに持ち上げて落下させた時の状況を示す説明図
である。 【図3】一般的なノート型パソコンの外環を示す斜視図
である。 【図4】従来の技術に係る携帯型情報処理装置用ゴム脚
の配置を示すノート型パソコンの本体フレームの底面図
である。 【図5】ノート型パソコンを机上での移動時や机上への
載置の際に、過失によって落下する時の状況を示す説明
図である。 【符号の説明】 1 本体フレーム 1c 第一隅部 1d 第二隅部 1e 第三隅部 1f 第四隅部 6 HDD(精密デバイス) 11〜17 ゴム脚
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 本体フレーム(1)の第一隅部(1c)
近傍に精密デバイス(6)が内蔵された携帯型情報処理
装置において、前記本体フレーム(1)の底面(1d)
に、前記精密デバイス(6)から離れた第二乃至第四隅
部(1d,1e,1f)近傍に位置してそれぞれゴム脚
(13,14,15)が取り付けられており、前記第一
隅部(1c)を挟む二つの縁部(1g,1h)の近傍で
あって、それぞれ前記第一隅部(1c)から前記各縁部
(1g,1h)の長さの1/4以上の距離だけ離れた位
置に、ゴム脚(11,12)が取り付けられたことを特
徴とする携帯型情報処理装置用ゴム脚。
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2001
- 2001-12-04 JP JP2001369465A patent/JP4048349B2/ja not_active Expired - Fee Related
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