JP2003167248A - 液晶表示装置内蔵機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗い場所において利用する場合であっても、
固定表示板の表示を明確に視認する。 【解決手段】 導光板２４を固定表示板８の裏側に延設
し、この導光板の裏側の面のうち光透過性の固定表示板
８が配設されている位置に相当する位置に反射板２５を
配設する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置内蔵機
器に係り、特に表示部に固定表示板が配設されている液
晶表示装置内蔵機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、例えばＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａ
ｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔ）や携帯ゲー
ム機器等のような液晶表示装置が内蔵され、かつ表示部
に固定表示板が配設されている液晶表示装置内蔵機器が
知られている。

【０００３】図５は、従来の液晶表示装置内蔵機器の断
面を示す概略図であり、この図に示すように、前記液晶
表示装置内蔵機器３１は、ケーシング３２を有し、この
ケーシング３２のうち観察者側の面は開口されて前記液
晶表示装置内蔵機器３１として表示を行う表示部３３と
されている。

【０００４】また、この表示部３３の全体には、透明な
プラスチックフィルム等により形成されたタッチスイッ
チ３６が形成されている。このタッチスイッチ３６は、
前記液晶表示装置内蔵機器３１の各部を制御する図示し
ない制御部に接続されている。

【０００５】また、前記ケーシング３２内の観察者側で
あってタッチスイッチ３６の裏側の一部分には、文字等
の画像が予め形成されているフィルム等により構成され
た固定表示板３８が設けられている。

【０００６】また、前記ケーシング３２の内部であって
前記固定表示板３８が配設されていない部分には、文字
等の画像の表示装置として反射型液晶表示装置３９が配
設されている。この反射型液晶表示装置３９は、液晶表
示パネル４０を有しており、この液晶表示パネル４０を
構成する一対の透明基板４１のうち表示画面として表示
を行う表示領域の間隙には、図示しない液晶が封入され
ている。また、この一対の透明基板４１のうち観察者側
とは反対の裏側の透明基板４１の表面には、観察者側か
ら照射される照射光を反射するための反射層４２が配設
されている。

【０００７】また、この液晶表示パネル４０の観察者側
には、液晶表示パネル４０に照射光を照射するためのフ
ロントライトユニット４４が配設されている。このフロ
ントライトユニット４４のうち前記液晶表示パネル４０
の表示領域に対応する位置には、導光板４６が配設され
ており、この導光板４６の一側端部近傍には、前記導光
板４６の側方に照射光を照射するための光源４５が配設
されている。

【０００８】そして、例えば前記タッチスイッチ３６
は、前記固定表示板３８の表示または反射型液晶表示装
置３９の表示に従って前記タッチスイッチ３６が押圧さ
れることにより前記制御部への指示が入力されるように
なっている。

【０００９】このような液晶表示装置内蔵機器４１は、
まず、光源４５により導光板４６の側方に照射光を照射
させ、この照射光を前記導光板４６により液晶表示パネ
ル４０の方向に反射させる。そして、前記液晶表示パネ
ル４０に入射された照射光を前記反射層４２により観察
者側に反射させ、この反射光を用いて反射型液晶表示装
置３９の表示を行うことになる。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のよう
に、従来の液晶表示装置内蔵機器３１は、導光板４６が
液晶表示パネル４０の表示領域に対応する位置にのみ配
設されているため、光源４５から前記導光板４６を介し
て照射光を照射することができる照射範囲は、前記液晶
表示装置内蔵機器３１の表示部３３のうち前記液晶表示
パネル４０の表示領域の範囲に限定され、前記表示部３
３のうち固定表示板３８の部分は照射されない。このた
め、明るい場所において前記液晶表示装置内蔵機器３１
を利用する場合には、前記固定表示板３８の表示を明確
に視認することが可能であるが、暗い場所において利用
する場合には、前記固定表示板３８の表示を視認するこ
とが困難になってしまうという問題を有していた。

【００１１】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、暗い場所において利用する場合であっても、固
定表示板の表示を明確に視認することができる液晶表示
装置内蔵機器を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項１に記載の発明に係る液晶表示装置内蔵機器
は、光源と導光板とを有するフロントライトユニットが
配設された反射型液晶表示装置が内蔵され、前記反射型
液晶表示装置の少なくとも一辺に沿うように固定表示板
が配設されている液晶表示装置内蔵機器において、前記
導光板が前記固定表示板の裏側に延設され、この導光板
の裏側の面のうち前記固定表示板が配設されている位置
に相当する部分に反射手段が形成され、前記固定表示板
が光透過性の材料によって形成されていることを特徴と
する。

【００１３】この請求項１に記載の発明によれば、光源
から照射された照射光を反射板に反射させて固定表示板
を裏側から照射し、光透過性の材料によって形成された
固定表示板を透過させて液晶表示装置内蔵機器から観察
者側の方向に出射させることができる。

【００１４】また、請求項２に記載の発明に係る液晶表
示装置内蔵機器は、前記固定表示板および前記反射型液
晶表示装置の表示部に相当する位置に光透過性の材料に
より形成されたタッチスイッチが配設され、前記固定表
示板に前記タッチスイッチに対応する表示が記載されて
いることを特徴とする。

【００１５】この請求項２に記載の発明によれば、タッ
チスイッチのうち固定表示板が配設されている範囲を裏
側から照射し、この照射光を観察者側の方向に出射させ
ることができる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る液晶表示装置
内蔵機器の実施形態を図１から図４を参照して説明す
る。

【００１７】図１は、本実施形態に係る液晶表示装置内
蔵機器を示す断面図であり、図２は、本実施形態に係る
液晶表示装置内蔵機器を示す斜視図である。

【００１８】図１および図２に示すように、前記液晶表
示装置内蔵機器１は、ケーシング２を有し、このケーシ
ング２のうち観察者側の面は開口されて前記液晶表示装
置内蔵機器１として表示を行う表示部３とされている。

【００１９】また、この表示部３の全体の表面には、光
が透過する透明樹脂からなるフィルム５によって形成さ
れたタッチスイッチ６が配設されており、このタッチス
イッチ６は、前記液晶表示装置内蔵機器１の各部を制御
する図示しない制御部に電気的に接続されている。

【００２０】また、前記ケーシング２内の観察者側であ
って前記タッチスイッチ６の裏側の一部分には、前記タ
ッチスイッチ６に対応した文字等の画像が記載されてい
る固定表示板８が設けられており、この固定表示板８
は、光透過性のフィルム等によって形成されている。

【００２１】そして、前記タッチスイッチ６は、前記固
定表示板８等の表示に従って図示しない専用のペンまた
は指先等によって前記タッチスイッチ６が押圧されて前
記制御部への指示が入力されるようになっている。

【００２２】なお、本実施形態においては、前記フィル
ム５のうち前記タッチスイッチ６の部分はタッチ・スク
リーンとされており、前記固定表示板８は、前記タッチ
スイッチ６に対応する表示が形成されるものであるが、
これに限定されるものではない。例えば、前記フィルム
５にタッチスイッチ６を形成せず、前記固定表示板８を
単なる文字や模様等の装飾表示が記載されたものとする
ものであってもよい。

【００２３】また、前記ケーシング２の内部であって前
記固定表示板８が配設されていない部分には、文字等の
画像の表示装置として反射型液晶表示装置９が配設され
ている。

【００２４】これら固定表示板８と反射型液晶表示装置
９との平面的な位置関係は、前記反射型液晶表示装置９
の一辺に沿うように固定表示板８が配設されており、本
実施形態においては、後述するフロントライトユニット
の光源２３と対向する辺側に固定表示板８が配設されて
いる。

【００２５】この反射型液晶表示装置９は、液晶表示パ
ネル１０を有しており、この液晶表示パネル１０は一対
の透明基板としてのガラス基板１１ａ、１１ｂを有して
いる。また、これら一対のガラス基板のうち観察者側と
は反対の裏側のガラス基板１１ｂの表面には、観察者側
から照射される照射光を反射するための反射層１９が配
設されている。さらに、前記反射層１９の表面および前
記一対のガラス基板のうち観察者側のガラス基板１１ａ
の裏面には、透明電極１２および配向膜が配設されてい
る。また、この一対のガラス基板のうち表示画面として
利用される表示領域の周辺部分にはシール材１５が配置
されており、このシール材１５に囲まれた内側には、液
晶１６およびスペーサ１７が配置され液晶層とされてい
る。さらに、前記一対のガラス基板のうち観察者側のガ
ラス基板１１ａの観察者側の面には、偏光板２０が配設
されている。

【００２６】また、この液晶表示パネル１０の観察者側
には、前記液晶表示パネル１０に照射光を照射するため
のフロントライトユニット２２が配設されており、この
フロントライトユニット２２は、前記液晶表示パネル１
０の観察者側の面および前記固定表示板８の裏側の面に
対向する程度の大きさの導光板２４を有している。この
導光板２４の観察者側の表面は、断面形状が鋸歯形状と
なるように形成されている。また、この導光板２４の一
側端部近傍には、前記導光板２４の側方に照射光を照射
する光源２３が配設されている。そして、前記光源２３
から照射された大部分の照射光は、前記導光板２４の表
面形状によって前記導光板２４の表面に反射させ、前記
液晶表示装置内蔵機器１の裏側の方向に照射されるよう
になっている。

【００２７】また、前記導光板２４の裏側の面であって
前記固定表示板８が配設されている位置に相当する部分
には、反射手段としての反射板２５が配設されている。
そして、前記光源２３から照射された大部分の照射光を
前記反射板２５によって反射させ観察者側の方向に照射
させるようになっている。

【００２８】なお、本実施形態においては、反射手段と
して反射板２５が配設されているが、これに限定される
ものではなく、例えば、図３に示すように、反射手段と
して導光板２４の裏側の面のうち前記反射手段を形成す
べき部分に反射率の高い材料を印刷等の手段を用いて塗
布することにより反射膜２６を形成するものであっても
よい。また、反射手段として、前記導光板２４の裏側の
面のうち前記反射手段を形成すべき部分を、図４に示す
ように、しぼ等の粗面加工あるいは断面形状が鋸歯形状
となるような加工を施すことによって、直接反射機能を
有する反射面２７とするものであってもよい。

【００２９】次に、本実施形態の作用について説明す
る。

【００３０】まず、フロントライトユニット２２の光源
２３により照射光が照射されると、この照射光は導光板
２４に入射し、前記導光板２４の観察者側の面に反射し
て本液晶表示装置内蔵機器１の裏側の方向に照射され
る。

【００３１】この照射した照射光のうち液晶表示パネル
１０に入射した照射光は、前記液晶表示パネル１０の反
射層１９によって観察者側に反射され、前記液晶表示パ
ネル１０の液晶層、観察者側のガラス基板１１ａおよび
導光板２４を通過して前記液晶表示装置内蔵機器１から
出射する。そして、この出射した照射光によって反射型
液晶表示装置９の部分の表示が行われる。

【００３２】一方、前記導光板２４の観察者側の面によ
って前記液晶表示装置内蔵機器１の裏側の方向に反射し
た照射光のうち前記反射板２５に反射した照射光は、前
記導光板２４、固定表示板８の裏側の面を照射する。

【００３３】本実施形態によれば、前記光源２３から照
射された照射光を前記反射板２５に反射させ、前記固定
表示板８を裏面から照射させることができ、これによ
り、光透過性の材料によって形成された固定表示板８を
透過させて本液晶表示装置内蔵機器１から観察者側に出
射させることができる。

【００３４】したがって、前記固定表示板８の表示を裏
側の面から照射することができるので、前記固定表示板
８の表示を明るくすることができ、この結果、暗い場所
において本液晶表示装置内蔵機器１を利用した場合であ
っても、前記固定表示板８の表示を明確に視認すること
ができる。

【００３５】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、必要に応じて種々変更することが可能で
ある。

【００３６】

【発明の効果】以上述べたように、請求項１に記載の発
明に係る液晶表示装置内蔵機器によれば、固定表示板の
表示を裏側の面から照射することができるので、固定表
示板の表示を明るくすることができ、この結果、暗い場
所において本液晶表示装置内蔵機器を利用した場合であ
っても、前記固定表示板の表示を明確に視認することが
できる。

【００３７】また、請求項２に記載の発明に係る液晶表
示装置内蔵機器によれば、タッチスイッチのうち固定表
示板が配設されている位置の表示をも明るくすることが
できるので、暗い場所においてより容易に本液晶表示装
置内蔵機器を利用することができる

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る液晶表示装置内蔵機器の一実施
形態を示す概略断面図

【図２】 図１に示す液晶表示装置内蔵機器を示す斜視
図

【図３】 本発明に係る液晶表示装置内蔵機器の他の実
施形態を示す概略断面図

【図４】 本発明に係る液晶表示装置内蔵機器の他の実
施形態を示す概略断面図

【図５】 従来の液晶表示装置内蔵機器の断面を示す概
略断面図

【符号の説明】

１ 液晶表示装置内蔵機器 ３ 表示部 ５ フィルム ６ タッチスイッチ ８ 固定表示板 ９ 反射型液晶表示装置 １０ 液晶表示パネル １１ａ、１１ｂ ガラス基板 １６ 液晶 １９ 反射層 ２２ フロントライトユニット ２３ 光源 ２４ 導光板 ２５ 反射板

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０１Ｈ 13/02 Ｈ０１Ｈ 13/02 Ａ 13/70 13/70 Ｅ Ｆターム(参考） 2H091 FA23Z FA41X LA16 2H092 GA62 NA25 PA01 PA02 PA12 5G006 CD06 FB14 FB17 FB19 JA01 JB05 JF21 JF27 5G435 AA01 BB12 BB16 CC09 EE27 FF03 FF08 GG08 GG25 LL07

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 光源と導光板とを有するフロントライト
   ユニットが配設された反射型液晶表示装置が内蔵され、
   前記反射型液晶表示装置の少なくとも一辺に沿うように
   固定表示板が配設されている液晶表示装置内蔵機器にお
   いて、前記導光板が前記固定表示板の裏側に延設され、
   この導光板の裏側の面のうち前記固定表示板が配設され
   ている位置に相当する部分に反射手段が形成され、前記
   固定表示板が光透過性の材料によって形成されているこ
   とを特徴とする液晶表示装置内蔵機器。
2. 【請求項２】 前記固定表示板および前記反射型液晶表
   示装置の表示部に相当する位置に光透過性の材料により
   形成されたタッチスイッチが配設され、前記固定表示板
   に前記タッチスイッチに対応する表示が形成されている
   ことを特徴とする請求項１に記載の液晶表示装置内蔵機
   器。