JP2003166721A - 暖房装置 - Google Patents

暖房装置

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JP2003166721A
JP2003166721A JP2001365393A JP2001365393A JP2003166721A JP 2003166721 A JP2003166721 A JP 2003166721A JP 2001365393 A JP2001365393 A JP 2001365393A JP 2001365393 A JP2001365393 A JP 2001365393A JP 2003166721 A JP2003166721 A JP 2003166721A
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JP
Japan
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heating element
linear heating
linear
portions
metal core
Prior art date
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Application number
JP2001365393A
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English (en)
Inventor
Tsuyoshi Yamamoto
強 山本
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP2001365393A priority Critical patent/JP2003166721A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化できるとともに電磁波の発生を防止でき
る暖房装置の提供。 【解決手段】第1の線状発熱体11及び第2の線状発熱
体12は、仮想直線Pを中心に左右対称に配置され、こ
れらの線状発熱体11と線状発熱体12とは、それぞれ
直線部11A,12Aと曲線部11B,12Bとを接続
して蛇行して形成される。隣り合う直線部11A,12
Aは、この直線部11A,12Aで生じる電磁波をうち
消し合うに十分な距離Mに近接配置され、第1の線状発
熱体11の曲線部11Bと第2の線状発熱体12の曲線
部12Bとは、各々の曲線部11B,12Bで生じる電
磁波をうち消し合うに十分な距離Nに近接配置される。
直線部11A,12A及び仮想直線Pに近接する曲線部
11B,12Bからそれぞれ発生する電磁波は互いに打
ち消し合うため、遮蔽板等を用いることなく電磁波の発
生を少なくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正温度係数特性を
有する線状発熱体を備えた暖房装置に関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】従来、床暖房装置、電気カーペット、暖房
便座、その他の暖房装置は、ニクロム線や発熱物質を用
いて形成された発熱体を備えて構成されている。ニクロ
ム線に電流を流すことにより、人体や電子機器に悪影響
を与える電磁波が発生する。医療機関では、医療器械の
誤動作を防止するため、電磁波の発生を極力防止するこ
とが望まれている。そのため、従来では、ニクロム線を
用いた床暖房装置として、電磁波防止のために磁性材料
からなる用遮蔽板を備えた床暖房パネルがある(特開平
11-37485号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、発熱体には、金
属芯線部に発熱組成物を被覆して正温度係数特性を有す
る発熱部が形成されたものがある(国際公開WO99/44391
号)。この正温度係数特性を有する発熱体を用いた暖房
装置では、特開平11-37485号で示される従来例に比べて
発生する電磁波が少なく、特別な電磁波防止対策が採用
されていない。しかしながら、医療機関では電磁波の発
生量をより低くした暖房装置が求められているため、正
温度係数特性を有する発熱体を用いた暖房装置でも、何
らかの電磁波防止対策を採ることが望まれる。そこで、
特開平11-37485号で示される遮蔽板を、用いることが考
えられるが、この遮蔽板を用いると、床パネルが大型化
され、かつ、パネル重量も重くなり、施工作業が煩雑と
なる。
【0004】本発明の目的は、小型化できるとともに電
磁波の発生を防止できる暖房装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、金
属芯線部に発熱組成物を被覆して正温度係数特性を有す
る線状発熱体を用いるとともに、金属芯線部の配列や線
状発熱体の配置を工夫して前記目的を達成しようとする
ものである。
【0006】具体的には、本発明の暖房装置は、2本の
金属芯線部に、少なくとも熱可塑性樹脂及び導電性粒子
を含有する発熱組成物を被覆して正温度係数特性を有す
る発熱部がそれぞれ形成される第1の線状発熱体と第2
の線状発熱体とを備えた暖房装置であって、前記第1の
線状発熱体及び前記第2の線状発熱体は、仮想直線を中
心に左右対称に配置され、これらの第1の線状発熱体と
第2の線状発熱体とは、それぞれ直線部と曲線部とを接
続して蛇行して形成され、隣り合う直線部は、この直線
部で生じる電磁波をうち消し合うに十分な距離に近接配
置され、前記第1の線状発熱体の曲線部と前記第2の線
状発熱体の曲線部とは、各々の曲線部で生じる電磁波を
うち消し合うに十分な距離に近接配置されていることを
特徴とする。
【0007】この構成の本発明では、2本の金属芯線部
に同方向の電流を流すと、これらの金属芯線の間にある
発熱部が発熱する。この発熱部は、正温度係数特性(P
TC特性)を有するため、温度上昇とともに電気抵抗値
が増大し、一定温度になった時には、それ以上電流が流
れることがなく、過熱が防止される。金属芯線部に通電
されることで、少量といえども、第1の線状発熱体と第
2の線状発熱体とに、それぞれ電磁波が発生するが、こ
れらの線状発熱体は、仮想直線を中心に左右対称に配置
され、各線状発熱体の直線部はそれぞれ互いに近接配置
され、かつ、第1の線状発熱体と第2の線状発熱体との
仮想直線側の曲線部同士は互いに近接配置されているた
め、各線状発熱体の直線部で生じる電磁波は互いにうち
消し合い、第1の線状発熱体の曲線部と第2の線状発熱
体の曲線部とで生じる電磁波は互いにうち消し合うの
で、電磁波の発生をより少なくすることができる。従っ
て、本発明では、電磁波の発生をより少なくすることが
できる他、温度を一定にするためにセンサ等の温度制御
装置が不要され、かつ、電磁波防止のために遮蔽板が不
要とされるので、暖房装置を小型化することができる。
【0008】以上の本発明において、前記直線部の長さ
をLとし、前記近接配置される直線部同士の間隔をMと
し、前記第1の線状発熱体の曲線部と前記第2の線状発
熱体の曲線部との間の間隔をNとすると、L:M:N=
1.5〜2.5:0.5〜1.5:0.1〜1であるこ
とが好ましく、L:M:N=2:1.4:1であること
がより好ましい。L:M:Nの比率が前記の範囲であれ
ば、電磁波の発生をより効果的に防止できる。
【0009】また、本発明の暖房装置は、2本の金属芯
線部に、少なくとも熱可塑性樹脂及び導電性粒子を含有
する発熱組成物を被覆して正温度係数特性を有する発熱
部それぞれが形成される第1の線状発熱体と第2の線状
発熱体とを備えた暖房装置であって、前記第1の線状発
熱体と前記第2の線状発熱体は、仮想平面を挟んで互い
に対向かつ並行に近接配置され、これらの第1の線状発
熱体と第2の線状発熱体は、平面視で同一となるように
配置され、前記金属芯線部に供給される電流が前記第1
の線状発熱体と前記第2の線状発熱体とでは逆向きであ
ることを特徴とする。
【0010】この構成の本発明では、前述の発明と同様
に、金属芯線部に通電されると、発熱部が正温度係数特
性を有するため、温度上昇とともに電気抵抗値が増大し
て過熱が防止される。この際、第1の線状発熱体と第2
の線状発熱体とに、それぞれ電磁波が発生するが、これ
らの線状発熱体は、仮想平面を挟んで互いに対向かつ並
行に近接配置され、これらの第1の線状発熱体と第2の
線状発熱体は、平面視で同一となるように配置されてい
るため、金属芯線部に供給される電流を第1の線状発熱
体と第2の線状発熱体とで逆向きとすることで、第1の
線状発熱体と第2の線状発熱体とでそれぞれ発生する電
磁波は、向きが正反対とされるため、直線部で発生する
電磁波は互いにうち消し合い、曲線部で生じる電磁波は
互いにうち消し合うので、電磁波の発生をより少なくす
ることができる。従って、本発明でも、電磁波の発生を
より少なくすることができる他、センサ等の温度制御装
置が不要され、かつ、電磁波防止要遮蔽板が不要とされ
るので、暖房装置を小型化することができる。
【0011】さらに、本発明の暖房装置は、2本の金属
芯線部に、少なくとも熱可塑性樹脂及び導電性粒子を含
有する発熱組成物を被覆して正温度係数特性を有する発
熱部それぞれが形成される第1の線状発熱体と第2の線
状発熱体とを備えた暖房装置であって、前記第1の線状
発熱体と前記第2の線状発熱体は、仮想平面を挟んで互
いに対向かつ並行に近接配置され、これらの第1の線状
発熱体と第2の線状発熱体は、平面視で0.5周期ずれ
て配置され、前記金属芯線部に供給される電流が前記第
1の線状発熱体と前記第2の線状発熱体とで同じ向きで
あることを特徴とする。
【0012】この構成の本発明では、前述の発明と同様
に、金属芯線部に通電されると、発熱部が正温度係数特
性を有するため、温度上昇とともに電気抵抗値が増大し
て過熱が防止される。この際、第1の線状発熱体と第2
の線状発熱体とに、それぞれ電磁波が発生するが、これ
らの線状発熱体は、前記第1の線状発熱体と前記第2の
線状発熱体は、仮想平面を挟んで互いに対向かつ並行に
近接配置され、これらの第1の線状発熱体と第2の線状
発熱体は、平面視で0.5周期ずれて配置されているた
め、金属芯線部に供給される電流を第1の線状発熱体と
第2の線状発熱体とで同じ向きにすることで、第1の線
状発熱体と第2の線状発熱体とでそれぞれ発生する電磁
波は、向きが正反対とされるため、直線部で発生する電
磁波は互いにうち消し合い、曲線部で生じる電磁波は互
いにうち消し合うので、電磁波の発生をより少なくする
ことができる。従って、本発明でも、電磁波の発生をよ
り少なくすることができる他、センサ等の温度制御装置
が不要され、かつ、電磁波防止要遮蔽板が不要とされる
ので、暖房装置を小型化することができる。
【0013】さらにまた、本発明の暖房装置は、2本の
金属芯線部に、少なくとも熱可塑性樹脂及び導電性粒子
を含有する発熱組成物を被覆して正温度係数特性を有す
る発熱部が形成される線状発熱体を備えた暖房装置であ
って、前記線状発熱体は直線状に形成され、前記2本の
金属芯線部は、互いに供給される電流が逆向きであると
ともに電磁波をうち消し合うに十分な距離に近接配置さ
れていることを特徴とする。
【0014】この構成の本発明では、金属芯線部に通電
されると、発熱部が正温度係数特性を有するため、温度
上昇とともに電気抵抗値が増大して過熱が防止される。
この際、2本の金属芯線部の電磁波が発生するが、これ
らの金属芯線部が互いに近接配置されているため、これ
らの金属芯線部に供給される電流の向きを逆にすること
で、金属芯線部で発生する電磁波は互いにうち消し合
い、電磁波の発生をより少なくすることができる。さら
に、曲線部が設けられていないため、この曲線部で発生
する電磁波を考慮する必要がない。従って、本発明で
も、電磁波の発生をより少なくすることができる他、セ
ンサ等の温度制御装置が不要され、かつ、電磁波防止要
遮蔽板が不要とされるので、暖房装置を小型化すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。ここで、各実施形態において、
同一構成要素は同一符号を付して説明を省略もしくは簡
略にする。図1から図4には本発明の第1実施形態にか
かる暖房装置が示されている。図1及び図2には第1実
施形態にかかる暖房装置である床暖房パネル10の全体
構成が示されている。図1は床暖房パネル10の概略平
面図であり、図2は床暖房パネル10の断面図である。
【0016】図1及び図2において、床暖房パネル10
は、木枠10Aと、この木枠10Aの内部にそれぞれ設
けられた第1の線状発熱体11及び第2の線状発熱体1
2と、これらの第1及び第2の線状発熱体11,12の
下面に隣接し木枠10Aの内部に収納された断熱材13
と、第1及び第2の線状発熱体11,12の断熱材13
とは反対側に配置された絶縁シート14と、この絶縁シ
ート14に重ね合わされた均熱板層15とを備えてい
る。断熱材13は、ポリウレタン等の断熱性を有する合
成樹脂から所定の厚さ寸法(例えば、9mm)を有する略
板状に形成されており、その裏面に不織布が必要に応じ
て設けられている。絶縁シート14は、ポロプロピレン
(PP)の所定厚さ寸法(例えば、0.8mm)のシート材で
あり、その裏面には線状発熱体11,12が図示しない
両面テープで貼付されている。本実施形態では、電気的
な絶縁機能を有する素材であれば、ポリプロピレン以外
の合成樹脂シートを用いてもよい。均熱板層15は、ア
ルミニウムの所定厚さ寸法(例えば、0.05mm)の平板か
ら形成されている。
【0017】第1の線状発熱体11と第2の線状発熱体
12とは接続されて一対のヒータエレメント16を構成
しており、これらのヒータエレメント16は2列が木枠
10Aに並べられてコネクタ17に接続されている。各
ヒータエレメント16において、隣り合う第1の線状発
熱体11と第2の線状発熱体12とは、仮想直線Pを中
心に左右対称に並列配置されており、これらに供給され
る電流の向きは逆である。第1の線状発熱体11は、長
さ寸法Lの直線部11Aと曲線部11Bとを直列接続し
て蛇行して形成され、隣り合う直線部11Aは、この直
線部11Aで生じる電磁波をうち消し合うに十分な距離
Mに近接配置されている。第2の線状発熱体12は、長
さ寸法Lの直線部12Aと曲線部12Bとを直列接続し
て蛇行して形成され、隣り合う直線部12Aは、この直
線部12Aで生じる電磁波をうち消し合うに十分な間隔
Mに近接配置されている。
【0018】第1の線状発熱体11の曲線部11Bと、
第2の線状発熱体12の曲線部12Bとは、各々の曲線
部11B,12Bで生じる電磁波をうち消し合うに十分
な間隔Nに近接配置されている。ここで、直線部11
A,12Aの長さ寸法L、隣り合う直線部11A(12
A)同士の間隔M、仮想直線Pを挟んで対向配置される
曲線部11B,12B同士の距離Nは、L:M:N=
1.5〜2.5:0.5〜1.5:0.1〜1で設定さ
れ、好ましくは、L:M:N=2:1.4:1で設定さ
れる。具体的には、Lが100mmであり、Mが70mmであ
り、Nが50mmである。なお、図1では隣り合う直線部1
1A,12A同士は等間隔Mであるが、1つおきに間隔
Mとし、それ以外は間隔Mより大きな間隔としてもよ
い。
【0019】次に、第1の線状発熱体11と第2の線状
発熱体12との内部構造について、図3及び図4を参照
して説明する。図3は第1及び第2の線状発熱体11,
12の要部斜視図であり、図4は、その断面図である。
図3及び図4において、第1の線状発熱体11は、互い
に対向配置された2本の金属芯線部1と、この金属芯線
部1に被覆された発熱部2と、この発熱部2の外周部に
被覆されたチューブ状の絶縁外装部3とから断面円形に
形成されたコード状部材である。第2の線状発熱体12
は第1の線状発熱体11と同じ構造であり、金属芯線部
1、発熱部2及び絶縁外装部3から構成されている。金
属芯線部1は、中心部に設けられたテフロン製(テフロ
ンは登録商標)の略円柱状のコア部4と、このコア部4
の周囲に設けられた導電部5とから構成されている。金
属芯線部1は、直径寸法が所定寸法(例えば、0.38mm)
であり、隣り合う金属芯線部1の相互の間隔は5mm以
内、好ましくは、0.05mm〜4mm(例えば、3mm)であ
る。第1実施形態では、2本の金属芯線部1が一対の電
極として機能する。
【0020】コア部4は、ポリテトラフルオロエチレン
をはじめとするテフロン系樹脂(ポリフッ化エチレン系
樹脂)又はポリエステル系樹脂から形成され、1本の円
柱状部材、あるいは、複数本の糸材を断面円柱状に束ね
又はよって形成されている。さらに、コア部4の断面形
状は図3及び図4で示される通り、円形のものでもよ
く、あるいは、三角形、四角形等の多角形でもよく、さ
らには、中空であっても、中空でなくてもよい。図3及
び図4では、2本のコア部4は同じ太さとされる。導電
部5は、導電線5Aをコア部4の外周に巻き付けて螺旋
状に形成されている。この導電線5Aは、導電性の高い
金属、例えば、銅や銅合金、金、銀、ニッケル、アルミ
ニウム等の金属線が好適に用いられ、必要に応じて、
銀、ニッケル、錫によるメッキ等のコート材が表面に形
成される。この導電線5Aは、単線でもよく、より線で
もよい。
【0021】発熱部2は、2本の金属芯線部1の外周部
にそれぞれに被覆されたチューブ状の第1発熱層6と、
これらの第1発熱層6の外周部にそれぞれ被覆されたチ
ューブ状の第2発熱層7と、この第2発熱層7と絶縁外
装部3との間に設けられた第3発熱層8とから構成され
ている。第1発熱層6は、外径寸法が所定寸法(例え
ば、0.58mm)であり、断面厚肉寸法が所定寸法(例え
ば、0.1mm)である。第2発熱層7は、外径寸法が所定
寸法(例えば、1.5mm)であり、断面厚肉寸法が所定寸
法(例えば、0.46mm)である。第3発熱層8は、外径寸
法が所定寸法(例えば、3mm)である。
【0022】第1発熱層6、第2発熱層7及び第3発熱
層8は、少なくとも熱可塑性樹脂及び導電性粒子を含有
する発熱組成物を被覆して正温度係数特性(PTC特
性)を有する構成であるが、第1発熱層6と、第2発熱
層7及び第3発熱層8とは、正温度係数特性の異なる発
熱組成物から形成されている。第1発熱層6、第2発熱
層7及び第3発熱層8に用いる熱可塑性樹脂としては、
結晶性熱可塑性樹脂が好ましく、具体的には、ポリオレ
フィン樹脂及びその共重合樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリアセタール樹脂、熱可塑性ポリエ
ステル樹脂、ジェン系重合体、ポリフェニレンオキシド
樹脂、ノニル樹脂、ポリスルフォン樹脂等を挙げること
ができる。
【0023】前記ポリオレフィン樹脂としては、例え
ば、高密度ポリエチレン、中、低密度ポリエチレン、直
鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン類、アイソタ
クチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロ
ピレン等のポリプロピレン類、ポリブテン、4−メチル
ペンテン−1樹脂等を挙げることができる。ポリオレフ
ィン共重合体としては、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体
(EEA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体等
のエチレン−アクリレート系共重合体、エチレン−塩化
ビニル共重合体等のオレフィンとビニル化合物との共重
合体及びフッ素含有エチレン系重合体、ならびに、これ
らの変成物も使用できる。
【0024】前記酢酸ビニル系樹脂としては、例えば、
酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアセトアセタール、ポリビ
ニルブチラール等を挙げることができる。前記ポリアミ
ド樹脂としては、例えば、ナイロン6、ナイロン8、ナ
イロン11、ナイロン66、ナイロン610 等を挙げることが
できる。前記ポリアセタールは、単一重合体であっても
共重合体であってもよい。前記熱可塑性ポリエステル樹
脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート等を挙げることができる。ま
た、ジェン系重合体としては、トランス−1,3−ポリ
イソプレン、シンジオタクチック−1,2−ポリブタジ
エン等のジエン系重合体及び共重合体等も使用すること
ができる。
【0025】前記各種の結晶性熱可塑性樹脂は、1種単
独で用いてもよいし、2種以上をポリマーブレンド等と
して併用してもよい。もっとも、前記各種の結晶性熱可
塑性樹脂の中でも、高密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレン、直鎖状ポリエチレンやエチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等のオ
レフィン系共重合体やトランス−1,4−ポリイソプレ
ン等が好ましい。前記各種の結晶性熱可塑性樹脂は、必
要に応じて他のポリマーや添加物との組成物として使用
することもできる。
【0026】前記導電性粒子としては、例えば、カーボ
ンブラック粒子、グラファイト粒子等の粒状物、鉄(F
e)、ニッケル(Ni)、プラチナ(Pt)、銅(Cu)、銀
(Ag)、金(Au)等の金属微粒子、金属粉体、金属酸化
粉体等の粉状物、炭素繊維等の繊維状物、導電性無機材
料(In-Sn-O等)、チタン酸バリウム(BaTiO3),チタ
ン酸ストロンチウム(SrTiO3)等の正温度係数特性を有
する無機材料等を挙げることができる。これらの中でも
カーボンブラック粒子、グラファイト粒子等の粒状物、
特に、カーボンブラック粒子が好ましい。前記各種の導
電性粒子は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を混
合物として併用してもよい。導電性粒子の粒径として
は、特に制限はないが、例えば、平均粒径が通常10〜20
0 nm、好ましくは、15〜100 nmである。導電性粒子が繊
維状である場合には、そのアスペクト比は通常1〜100
0、好ましくは、1〜100 程度である。
【0027】前記結晶性樹脂と導電性粒子との配合割合
は、重量比として、通常、10〜80:90〜20、好ましく
は、55〜75:45〜25である。導電性粒子の配合割合がこ
の範囲より少ないと発熱部2の抵抗値が大きくなり、線
状発熱体11,12が実用上、十分に発熱しないことが
あり、一方、導電性粒子の配合割合がこの範囲より多い
と正温度係数特性が十分に発現しないことになる。発熱
組成物中の熱可塑性結晶性樹脂を架橋して発熱組成物を
硬化させることが好ましい。この発熱組成物を硬化させ
ると、正温度特性が改良されるとともに、面状発熱体の
熱変形あるいは熱軟化等による不良を防止することがで
きる。
【0028】結晶性熱可塑性樹脂の架橋は、架橋剤及び
/又は放射線を利用して行うことができる。前記架橋剤
は、結晶性熱可塑性樹脂の種類に応じて、有機過酸化
物、硫黄化合物、オキシム類、ニトロソ化合物、アミン
化合物、ポリアミン化合物等から適宜選択して決定する
ことができる。例えば、前記結晶性熱可塑性樹脂がポリ
オレフィン系樹脂等である場合には、好適な架橋剤とし
て、例えば、有機過酸化物を利用することができる。こ
の有機過酸化物としては、例えば、ベンゾイルパーオキ
シド、ラウロイルパーオキシド、ジクミルパーオキシ
ド、tert−ブチルパーオキシド、tert−ブチルパーオキ
シベンゾエート、tert−ブチルクミルパーオキシド、te
rt−ブチルヒドロパーオキシド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、
1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)
ベンゼン、1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシ)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−
4,4−ビス(tert−ブチルペルオキシ)バレレート、
2,2−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ブタン、tert
−ブチルペルオキシベンゼン等を挙げることができる。
【0029】これらの中でも、特に、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3
等が好ましい。なお、これらの各種の有機過酸化物は1
種単独で使用してもよいし、必要に応じて、トリアリル
シアヌレートやジビニルベンゼン、トリアリルイソシア
ヌレート等の架橋補助剤を添加してもよい。前記有機過
酸化物の使用割合は、前記結晶性樹脂100 重量部に対し
て、通常、0.01〜5重量部、好ましくは、0.05〜2重量
部である。この割合が0.01重量部未満では、架橋化が不
十分となり、正温度係数特性が十分に発現しなかった
り、高温領域での抵抗の低下がみられる等の問題が生じ
やすい。一方、5重量部を越えると、架橋化度が高くな
りすぎて、成形性が低下したり、正温度係数特性の低下
する現象がみられることになる。
【0030】第1発熱層6に用いる発熱組成物は、その
正温度係数特性における抵抗の立上がり倍率が、第2発
熱層7及び第3発熱層8の発熱組成物の抵抗の最大立上
がり倍率を示す温度以下の範囲において、第1発熱層6
の発熱組成物の抵抗立上がり倍率よりも低く、好ましく
は、0.5倍以下となるように、熱可塑性樹脂と導電性粒
子の種類や配合比率等を調整した発熱組成物を用いる。
この場合、前記に代えて、第1発熱層6に用いる発熱組
成物の抵抗温度特性における抵抗値の立上がり開始温度
が、第2発熱層7及び第3発熱層8の発熱組成物の抵抗
値の立上がり開始温度よりも高い温度、好ましくは、5
℃以上高い温度となるように熱可塑性樹脂と導電性粒子
の種類や配合比率等を調整した発熱組成物を用いても良
い。ここで、正温度係数特性における抵抗値の立上がり
倍率とは、横軸を温度、縦軸を抵抗値として、発熱組成
物の昇温時の抵抗値をプロットした時、抵抗値の最大値
の最小値に対する倍率である。また、抵抗温度特性にお
ける抵抗値の立上がり開始温度とは、前記発熱組成物の
室温(23℃)における抵抗値の2倍の抵抗値を示す時
の温度である。
【0031】絶縁外装部3は、外径寸法が所定寸法(例
えば、4mm)であり、断面厚肉寸法が所定寸法(例え
ば、0.5mm)である。絶縁外装部3の材質は、電気的な
絶縁層として機能する合成樹脂が使用される。この合成
樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリカーボネ
ート、ポリプロピレン、ポリエチレン、その他のオレフ
ィン系樹脂を例示できる。
【0032】以上の構成の第1実施形態では、第1の線
状発熱体11と第2の線状発熱体12との金属芯線部1
に同方向の電流を流すと、これらの金属芯線部1の間に
ある発熱部2が発熱する。この発熱部2は、正温度係数
特性を有するため、温度上昇とともに電気抵抗値が増大
し、一定温度になった時には、それ以上電流が流れるこ
とがなく、過熱が防止される。ここで、第1及び第2の
線状発熱体11,12において、それぞれ2本の金属芯
線部1に同じ方向の電流が流れることにより、微量なが
ら同方向の電磁波が発生するが、図1に示される通り、
隣り合う直線部11A,12Aでは逆方向の電流が流れ
るため、電磁波が逆向きα1,α2に発生し、互いに打
ち消し合うことになり、さらに、仮想直線Pを挟んで近
接配置された曲線部11B,12Bでは逆方向の電流が
流れるため、電磁波が逆向きβ1、β2に発生し、互い
に打ち消し合うことになる。
【0033】従って、第1実施形態によれば、次の作用
効果がある。 (1)2本の金属芯線部1に、少なくとも熱可塑性樹脂及
び導電性粒子を含有する発熱組成物を被覆して正温度係
数特性を有する発熱部2がそれぞれ形成される第1の線
状発熱体11と第2の線状発熱体12とを備えて床暖房
パネル10を構成したから、温度を一定にするためにセ
ンサ等の温度制御装置が不要されることで、床暖房パネ
ル10を小型化することができる。 (2)第1の線状発熱体11及び第2の線状発熱体12
は、仮想直線Pを中心に左右対称に配置され、これらの
第1の線状発熱体11と第2の線状発熱体12とは、そ
れぞれ直線部11A,12Aと曲線部11B,12Bと
を接続して蛇行して形成され、隣り合う直線部11A,
12Aは、この直線部11A,12Aで生じる電磁波を
うち消し合うに十分な距離Mに近接配置され、第1の線
状発熱体11の曲線部11Bと第2の線状発熱体12の
曲線部12Bとは、各々の曲線部11B,12Bで生じ
る電磁波をうち消し合うに十分な距離Nに近接配置され
ているから、直線部11A,12A及び仮想直線Pに近
接する曲線部11B,12Bからそれぞれ発生する電磁
波は互いに打ち消し合うため、電磁波の発生を少なくす
ることができる他、電磁波防止のために遮蔽板等の部材
が不要とされるので、この点からも、床暖房パネル10
を小型化することができる。
【0034】(3)直線部11A,12Aの長さをLと
し、近接配置される直線部11A,12A同士の間隔を
Mとし、第1の線状発熱体11の曲線部11Bと第2の
線状発熱体12の曲線部12Bとの間の間隔をNとする
と、L:M:N=1.5〜2.5:0.5〜1.5:
0.1〜1としたから、電磁波の発生をより効果的に防
止できる。 (4)隣り合う直線部11A,12A同士の間隔を全て同
じMとしたから、第1及び第2の線状発熱体11,12
の構造を簡易なものにすることができる。
【0035】(5)2本の金属芯線部1に発熱組成物を被
覆して正温度係数特性を有する発熱部2が形成され、こ
の金属芯線部1は、可撓性を有するコア部4と、このコ
ア部4の周囲に設けられた導電部5とを備えて構成され
ているので、コア部4が可撓性を有することで、第1及
び第2の線状発熱体11,12は折り曲げられ等して
も、この動きに導電部5が破断されることなく追随す
る。そのため、第1及び第2の線状発熱体11,12は
変形自在となるので、設置場所に応じて変形すればよ
く、そのため、直線部11A,12A同士の間隔をより
小さいものとすることができるため、電磁波発生をより
効果的に防止することができる。
【0036】次に、本発明の第2実施形態を図5及び図
6に基づいて説明する。第2実施形態は第1の線状発熱
体11と第2の線状発熱体12との配置位置が第1実施
形態と異なるもので、他の構成は第1実施形態と同じで
ある。図5及び図6には第2実施形態にかかる床暖房パ
ネル20が示されている。図5は第2実施形態にかかる
床暖房パネル20の分解斜視図であり、図6は第1及び
第2の線状発熱体11,12の拡大斜視図である。
【0037】図5において、床暖房パネル20は、パネ
ル本体21と、このパネル本体21の上に上下に重ねて
配置された第1及び第2の線状発熱体11,12と、こ
れらの第1及び第2の線状発熱体11,12の上に設け
られたフローリング等の表面化粧板22と、第1及び第
2の線状発熱体11,12に接続されたコネクタ23と
を備えた構造である。コネクタ23は、パネル本体21
の内部に収納されており、パネル本体21に重ね合わさ
れた際に外部にコネクタ23が露出するようにするた
め、表面化粧板22には切欠き22Aが形成されてい
る。床暖房パネル20は、複数枚が並べて配置可能であ
る。
【0038】図6に示される通り、第1の線状発熱体1
1と第2の線状発熱体12は、仮想平面Qを挟んで互い
に対向かつ並行に間隔Nとなるように近接配置され、か
つ、平面視で同一となるようにされている。金属芯線部
1(図3及び図4参照)に供給される電流が第1の線状
発熱体11と第2の線状発熱体12とでは逆向きであ
る。第1の線状発熱体11と第2の線状発熱体12との
構造は第1実施形態と同じであるので、説明を省略す
る。
【0039】以上の第2実施形態では、第1の線状発熱
体11と第2の線状発熱体12との金属芯線部1に逆方
向の電流を流すと、第1実施形態と同様に、発熱部2が
発熱するが、この発熱部2は、正温度係数特性を有する
ため、一定温度になった時には、それ以上電流が流れる
ことがなく、過熱が防止される。ここで、第1及び第2
の線状発熱体11,12において、それぞれ2本の金属
芯線部1に電流が流れることにより、微量ながら同方向
の電磁波が発生するが、図6に示される通り、第1の線
状発熱体11の隣り合う直線部11A同士では逆方向の
電流が流れるため、電磁波は逆向きα1,α2に発生し
て互いに打ち消し合い、第2の線状発熱体12の隣り合
う直線部12A同士では逆方向の電流が流れるため、電
磁波は逆向きα3,α4に発生して互いに打ち消し合う
ことになる。さらに、仮想平面Qを挟んで近接配置され
た曲線部11B,12Bでは逆方向の電流が流れるた
め、電磁波が逆向きβ1、β2に発生し、互いに打ち消
し合うことになり、同じく、仮想平面Qを挟んで近接配
置された直線部11A,12Aでは逆方向の電流が流れ
るため、電磁波が逆向きα1、α3とα2、α4に発生
し、互いに打ち消し合うことになる。
【0040】従って、第2実施形態によれば、第1実施
形態の(1)(4)(5)と同様の作用効果を奏するほかに、次
の作用効果を奏することができる。 (6)第1の線状発熱体11と第2の線状発熱体12は、
仮想平面Qを挟んで互いに対向かつ並行に近接配置さ
れ、これらの第1の線状発熱体11と第2の線状発熱体
12は、平面視で同一となるように配置され、金属芯線
部1に供給される電流が第1の線状発熱体11と第2の
線状発熱体12とでは逆向きとしたから、第1の線状発
熱体11と第2の線状発熱体12とでそれぞれ発生する
電磁波は、向きが正反対とされるため、直線部11A,
12Aで発生する電磁波は互いにうち消し合い、曲線部
11B,12Bで生じる電磁波は互いにうち消し合うの
で、電磁波の発生をより少なくすることができる。従っ
て、第2実施形態でも第1実施形態と同様に、電磁波の
発生を少なくすることができる他、電磁波防止のために
遮蔽板等の部材が不要とされるので、床暖房パネル20
を小型化することができる。
【0041】次に、本発明の第3実施形態を図7及び図
8に基づいて説明する。第3実施形態は第2の線状発熱
体11と第2の線状発熱体12との配置位置が0.5周
期ずれているとともに、供給される電流の向きが同じで
ある点が第2実施形態と異なるもので、他の構成は第2
実施形態と同じである。図7及び図8には第3実施形態
にかかる床暖房パネル30が示されている。図7は第3
実施形態にかかる床暖房パネル30の分解斜視図であ
り、図8は第1及び第2の線状発熱体11,12の拡大
斜視図である。
【0042】図7において、床暖房パネル30は、パネ
ル本体21と、このパネル本体21の上に上下に重ねて
配置された第1及び第2の線状発熱体11,12と、こ
れらの第1及び第2の線状発熱体11,12の上に設け
られたフローリング等の表面化粧板22と、第1及び第
2の線状発熱体11,12に接続されたコネクタ23と
を備えた構造である。
【0043】図8に示される通り、第1の線状発熱体1
1と第2の線状発熱体12は、仮想平面Qを挟んで互い
に対向かつ並行に間隔Nとなるように近接配置され、か
つ、平面視で0.5周期ずれて山と谷とが重ならないよ
うに配置されている。金属芯線部1(図3及び図4参
照)に供給される電流が第1の線状発熱体11と第2の
線状発熱体12とでは同じである。第1の線状発熱体1
1と第2の線状発熱体12との構造は第1実施形態と同
じであるので、説明を省略する。
【0044】以上の第3実施形態では、第1の線状発熱
体11と第2の線状発熱体12との金属芯線部1に同方
向の電流を流すと、第1実施形態と同様に、発熱部2が
発熱するが、この発熱部2は、正温度係数特性を有する
ため、一定温度になった時には、それ以上電流が流れる
ことがなく、過熱が防止される。ここで、第1及び第2
の線状発熱体11,12において、それぞれ2本の金属
芯線部1に電流が流れることにより、微量ながら同方向
の電磁波が発生するが、図8に示される通り、第1の線
状発熱体11の隣り合う直線部11A同士では逆方向の
電流が流れるため、電磁波は逆向きα1,α2に発生し
て互いに打ち消し合い、第2の線状発熱体12の隣り合
う直線部12A同士では逆方向の電流が流れるため、電
磁波は逆向きα3,α4に発生して互いに打ち消し合う
ことになる。さらに、仮想平面Qを挟んで近接配置され
た直線部11A,12Aでは逆方向の電流が流れるた
め、電磁波が逆向きα1、α3とα2、α4に発生し、
互いに打ち消し合うことになる。
【0045】従って、第3実施形態によれば、第1実施
形態の(1)(4)(5)と同様の作用効果を奏するほかに、次
の作用効果を奏することができる。 (7)第1の線状発熱体11と第2の線状発熱体12は、
仮想平面Qを挟んで互いに対向かつ並行に近接配置さ
れ、これらの第1の線状発熱体11と第2の線状発熱体
12は、平面視で0.5周期ずれて配置され、金属芯線
部1に供給される電流が第1の線状発熱体11と第2の
線状発熱体12とでは同じ向きとしたから、第1の線状
発熱体11と第2の線状発熱体12とでそれぞれ発生す
る電磁波は、向きが正反対とされるため、直線部11
A,12Aで発生する電磁波は互いにうち消し合うこと
になり、電磁波の発生をより少なくすることができる。
従って、第3実施形態でも第1実施形態と同様に、電磁
波の発生を少なくすることができる他、電磁波防止のた
めに遮蔽板等の部材が不要とされるので、床暖房パネル
30を小型化することができる。
【0046】次に、本発明の第4実施形態を図9に基づ
いて説明する。第4実施形態は線状発熱体の構造が第1
実施形態と異なるもので、他の構成は第1実施形態と同
じである。図9は第4実施形態にかかる床暖房パネル4
0の要部斜視図である。図9において、床暖房パネル4
0は、パネル本体41と、このパネル本体41に配置さ
れた複数本の線状発熱体42と、これらの線状発熱体4
2に接続されたコネクタ43とを備えた構造である。
【0047】線状発熱体42は、直線部から構成されて
おり、第1及び第2の線状発熱体11,12と同様に、
互いに対向配置された2本の金属芯線部1と、この金属
芯線部1に被覆された発熱部2と、この発熱部2の外周
部に被覆されたチューブ状の絶縁外装部3とから構成さ
れている。金属芯線部1は、中心部に設けられたテフロ
ン製の略円柱状のコア部4と、このコア部4の周囲に設
けられた導電部5とから構成されている(図3及び図4
参照)。隣り合う2本の金属芯線部1は、その先端部が
電気的に接続されているため、供給される電流が逆向き
とされる。これらの2本の金属芯線部1は、各金属芯線
部1から発生する電磁波を互いにうち消し合うに十分な
間隔Rに近接配置されている。この間隔Rは、5mm以
内、好ましくは、0.05mm〜4mm(例えば、3mm)であ
る。
【0048】以上の第4実施形態では、線状発熱体42
の金属芯線部1に電流を流すと、第1実施形態と同様
に、発熱部2が発熱するが、この発熱部2は、正温度係
数特性を有するため、一定温度になった時には、それ以
上電流が流れることがなく、過熱が防止される。ここ
で、線状発熱体42において、金属芯線部1に電流が流
れることにより、微量ながら電磁波が発生するが、線状
発熱体42の隣り合う金属芯線部1同士では逆方向の電
流が流れるため、電磁波は逆向きに発生して互いに打ち
消し合うことになる。
【0049】従って、第4実施形態によれば、第1実施
形態の(1)(4)(5)と同様の作用効果を奏するほかに、次
の作用効果を奏することができる。 (8)2本の金属芯線部1を有する線状発熱体42を備
え、この線状発熱体42を直線状に形成し、2本の金属
芯線部1を、互いに供給される電流が逆向きであるとと
もに電磁波をうち消し合うに十分な距離Rに近接配置し
た構成としたから、2本の金属芯線部1でそれぞれ発生
する電磁波は、向きが正反対とされるため、これらの電
磁波は互いにうち消し合うことになり、電磁波の発生を
より少なくすることができる。従って、第4実施形態で
も第1実施形態と同様に、電磁波の発生を少なくするこ
とができる他、電磁波防止のために遮蔽板等の部材が不
要とされるので、床暖房パネル40を小型化することが
できる。
【0050】なお、本発明では、前記各実施の形態の構
成に限定されるものではなく、本発明の目的を達成でき
る範囲であれば次に示す変形例を含むものである。例え
ば、前記各実施形態では、暖房装置を床暖房パネルとし
たが、本発明では、暖房装置を、自動車、その他に用い
られる座席シートの暖房装置、配管、その他の工業プラ
ント用設備品の暖房装置、植木鉢、トレイ等の園芸用設
備品の暖房装置、日本酒、その他の飲料が入った缶を暖
める暖房装置、防寒着、ウェットスーツ、潜水服、スキ
ーウェア、スキーブーツ、その他の衣料品の暖房装置、
ベッド、ソファー、その他の家具の暖房装置、寒冷地で
使用する通信機、その他の電気機器の暖房装置、井戸用
ポンプ、水道管、その他の屋外機器の暖房装置、さらに
は、便座用暖房装置、電気カーペットとして用いられ
る。
【0051】図10には本発明を電気カーペットに適用
した例が示されている。図10において、電気カーペッ
ト50は、カーペット本体51と、このカーペット本体
51の上に重ね合わされたヒータエレメント16と、こ
のヒータエレメント16の上に重ね合わされた均熱シー
ト52と、この均熱シート52に重ね合わされたカバー
シート53と、ヒータエレメント16に接続されたコン
トローラ54とから構成されている。ヒータエレメント
16は第1実施形態と同様に第1の線状発熱体11と第
2の線状発熱体12とから構成されている。図10にお
いて、直線部11A,12Aの長さ寸法L、隣り合う直
線部11A(12A)同士の間隔M、仮想直線Pを挟ん
で対向配置される曲線部11B,12B同士の距離N
は、L:M:N=1.5〜2.5:0.5〜1.5:
0.1〜1で設定され、好ましくは、L:M:N=2:
1.4:1で設定される。具体的には、Lが100mmであ
り、Mが70mmであり、Nが50mmである。なお、図10で
は隣り合う直線部11A,12A同士は等間隔Mである
が、1つおきに間隔Mとし、それ以外は間隔Mより大き
な間隔としてもよい。カーペット本体51及びカバーシ
ート53は、一般的に電気カーペットで使用される材質
と同じ材質のものが使用される。均熱シート52は、ア
ルミ、その他の蓄熱機能を有する金属材料から形成され
る。
【0052】さらに、本発明では、第1及び第2の線状
発熱体11,12の構造は図3及び図4に示されるもの
に限定されるものではなく、例えば、図11及び図12
で示される構造のものでもよい。図11及び図12にお
いて、線状発熱体9は、金属芯線部9Aと、この金属芯
線部9Aの外周に被覆された正温度係数特性を有する発
熱部9Bと、この発熱部9Bの外周部に設けられた導電
部9Cと、この導電部9Cの外周に被覆されたチューブ
状の絶縁外装部9Dとから断面円形に形成されたコード
状部材である。金属芯線部9Aは、導電線5Aを撚るこ
とで、直径寸法が所定寸法(例えば、0.38mm)の略円柱
状に形成されている。この金属芯線部9Aの断面形状は
図11及び図12で示される通り、円形のものでもよ
く、あるいは、三角形、四角形等の多角形でもよく、さ
らには、中空であっても、中空でなくてもよく、金属芯
線部11の構造と同じであってもよい。
【0053】発熱部9Bは、金属芯線部9Aの外周部に
被覆されたチューブ状の第1発熱層6と、この第1発熱
層6の外周部に被覆されたチューブ状の第2発熱層9E
とから構成されている。第2発熱層9Eは、外径寸法が
所定寸法(例えば、1.8mm)である。第2発熱層9Eは
第1実施形態の第2発熱層7と同一の発熱組成物から成
形される。そのため、第1発熱層6と第2発熱層9Eと
は、正温度係数特性の異なる発熱組成物から形成されて
いることになる。導電部9Cは、導電線5Aを発熱部9
Bの外周に巻き付けて螺旋状に形成されている。導電部
9Cは、外径寸法が所定寸法(例えば、2mm)である。
【0054】また、第1及び第2の線状発熱体11,1
2では、コア部4をテフロン系樹脂から形成したが、本
発明では、可撓性を有すれば、その具体的な材質は問わ
ない。例えば、紙、綿等の材質でもよい。但し、耐熱性
を有する材質が好ましい。さらに、第1及び第2の線状
発熱体11,12や線状発熱体42において、発熱部
2,9Bは、正温度係数特性を有するものであれば、1
種類の発熱組成物から形成されるものでもよい。
【0055】また、第1及び第2の線状発熱体11,1
2において、コア部4に導電線5Aを螺旋状に巻き付け
て導電部5を形成したが、本発明では、網線をコア部4
に巻き付けて導電部5を形成するものでもよい。同様
に、線状発熱体42において、発熱部9Bに導電線5A
を螺旋状に巻き付けて導電部9Cを形成したが、本発明
では、網線を発熱部9Bに巻き付けて導電部9Cを形成
するものでもよい。また、線状発熱体11,12,42
の断面形状は円形に限定されるものではなく、楕円形、
三角形、四角形、その他の多角形でもよい。さらに、本
発明では、必要に応じて遮蔽板を暖房装置に設けてもよ
い。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、2本の金属芯線部に、
少なくとも熱可塑性樹脂及び導電性粒子を含有する発熱
組成物を被覆して正温度係数特性を有する発熱部がそれ
ぞれ形成される第1の線状発熱体と第2の線状発熱体と
を備えた暖房装置であって、前記第1の線状発熱体及び
前記第2の線状発熱体は、仮想直線を中心に左右対称に
配置され、これらの第1の線状発熱体と第2の線状発熱
体とは、それぞれ直線部と曲線部とを接続して蛇行して
形成され、隣り合う直線部は、この直線部で生じる電磁
波をうち消し合うに十分な距離に近接配置され、前記第
1の線状発熱体の曲線部と前記第2の線状発熱体の曲線
部とは、各々の曲線部で生じる電磁波をうち消し合うに
十分な距離に近接配置されている構成としたので、電磁
波の発生をより少なくすることができる他、温度を一定
にするためにセンサ等の温度制御装置が不要され、か
つ、電磁波防止のために遮蔽板が不要とされるので、暖
房装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる床暖房パネルの
概略平面図である。
【図2】床暖房パネルの断面図である。
【図3】第1及び第2の線状発熱体の要部斜視図であ
る。
【図4】第1及び第2の線状発熱体の断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかる床暖房パネルの
分解斜視図である。
【図6】第2実施形態における第1及び第2の線状発熱
体の拡大斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態にかかる床暖房パネルの
分解斜視図である。
【図8】第3実施形態における第1及び第2の線状発熱
体の拡大斜視図である。
【図9】本発明の第4実施形態にかかる床暖房パネルの
要部斜視図である。
【図10】本発明の変形例にかかる電気カーペットの分
解斜視図である。
【図11】本発明の変形例にかかる線状発熱体の要部斜
視図である。
【図12】変形例にかかる線状発熱体の断面図である。
【符号の説明】
1,9A 金属芯線部 2,9B 発熱部 10,20,30,40 床暖房パネル(暖房装置) 11,12,42 線状発熱体 11A,12A 直線部 11B,12B 曲線部 50 電気カーペット(暖房装置) P 仮想直線 Q 仮想平面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K034 AA02 AA12 AA22 BA02 BA08 BB08 BB13 BC03 BC12 HA04 JA04 3K092 PP05 QA03 QB02 QB17 QB18 QB21 QB45 QB49 QB54 QB59 RF02 RF14 RF19 RF22 VV27 3L072 AA01 AB04 AC02 AD13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の金属芯線部に、少なくとも熱可塑
    性樹脂及び導電性粒子を含有する発熱組成物を被覆して
    正温度係数特性を有する発熱部がそれぞれ形成される第
    1の線状発熱体と第2の線状発熱体とを備えた暖房装置
    であって、 前記第1の線状発熱体及び前記第2の線状発熱体は、仮
    想直線を中心に左右対称に配置され、これらの第1の線
    状発熱体と第2の線状発熱体とは、それぞれ直線部と曲
    線部とを接続して蛇行して形成され、隣り合う直線部
    は、この直線部で生じる電磁波をうち消し合うに十分な
    距離に近接配置され、前記第1の線状発熱体の曲線部と
    前記第2の線状発熱体の曲線部とは、各々の曲線部で生
    じる電磁波をうち消し合うに十分な距離に近接配置され
    ていることを特徴とする暖房装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の暖房装置において、前
    記直線部の長さをLとし、前記近接配置される直線部同
    士の間隔をMとし、前記第1の線状発熱体の曲線部と前
    記第2の線状発熱体の曲線部との間の間隔をNとする
    と、 L:M:N=1.5〜2.5:0.5〜1.5:0.1
    〜1 であることを特徴とする暖房装置。
  3. 【請求項3】 2本の金属芯線部に、少なくとも熱可塑
    性樹脂及び導電性粒子を含有する発熱組成物を被覆して
    正温度係数特性を有する発熱部それぞれが形成される第
    1の線状発熱体と第2の線状発熱体とを備えた暖房装置
    であって、 前記第1の線状発熱体と前記第2の線状発熱体は、仮想
    平面を挟んで互いに対向かつ並行に近接配置され、これ
    らの第1の線状発熱体と第2の線状発熱体は、平面視で
    同一となるように配置され、前記金属芯線部に供給され
    る電流が前記第1の線状発熱体と前記第2の線状発熱体
    とでは逆向きであることを特徴とする暖房装置。
  4. 【請求項4】 2本の金属芯線部に、少なくとも熱可塑
    性樹脂及び導電性粒子を含有する発熱組成物を被覆して
    正温度係数特性を有する発熱部それぞれが形成される第
    1の線状発熱体と第2の線状発熱体とを備えた暖房装置
    であって、 前記第1の線状発熱体と前記第2の線状発熱体は、仮想
    平面を挟んで互いに対向かつ並行に近接配置され、これ
    らの第1の線状発熱体と第2の線状発熱体は、平面視で
    0.5周期ずれて配置され、前記金属芯線部に供給され
    る電流が前記第1の線状発熱体と前記第2の線状発熱体
    とで同じ向きであることを特徴とする暖房装置。
  5. 【請求項5】 2本の金属芯線部に、少なくとも熱可塑
    性樹脂及び導電性粒子を含有する発熱組成物を被覆して
    正温度係数特性を有する発熱部が形成される線状発熱体
    を備えた暖房装置であって、 前記線状発熱体は直線状に形成され、前記2本の金属芯
    線部は、互いに供給される電流が逆向きであるとともに
    電磁波をうち消し合うに十分な距離に近接配置されてい
    ることを特徴とする暖房装置。
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