JP2003166670A - 圧力バランス型熱応動弁 - Google Patents
圧力バランス型熱応動弁Info
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Abstract
などの油圧回路に使用される圧力バランス型熱応動弁の
提供。 【解決手段】 感温素子6で弁体11を作動させて、油
圧回路を切り換える熱応動弁において、弁ケース1内に
流入側弁12と流出側弁13を有する弁体を配置して、
該弁体の内部軸方向にオイルの貫通状流路14を開設す
ると共に、該貫通状流路内でオイルを流入側から流出側
に流動させて、該オイルを流出側に形成された圧力室9
内に流し込ませ、弁体の流入側弁と流出側弁の各々に反
対方向から加わる圧力を釣り合わせたことにより、極め
て簡素化された弁構造の下で、感温素子の必要作動力を
小さくすることが可能となるので、感温素子の小型化に
伴い、弁構造自体の小型化と軽量化が可能となると共
に、弁体が圧力に影響されることがないので、熱応動弁
を設定温度範囲内で確実に作動させることが可能とな
る。
Description
チックトランスミッションなどの油圧回路に使用される
圧力バランス型熱応動弁に関するものである。
弁は、具体的には図示しないが、ワックスタイプの感温
素子とスプリングを利用して、オイル温度の高低で、油
圧回路をオイルクーラー側とリターン側に切り換える構
成となっているが、この場合には、弁体がオイル圧を直
接受けることとなるので、温度条件によって、弁体を移
動させようとすると、必然的に、上記の感温素子を大型
化しなければならなかった。
133183号公報に示すように、弁ケースの内部に第
1室と中間室と第2室を形成して、第1室と中間室とを
開閉自在な弁体により画成し、中間室と第2室とを弁体
と一体に連結されたピストンにより画成し、上記第1室
にオイルの流入口を設け、中間室にオイルの流出口を設
ける一方、第2室に感温素子たる形状記憶合金ばねを配
置し、中間室にバイアスばねを配置して、上記ピストン
に対して反対方向のばね圧を付与すると共に、第1室と
第2室とをバイパス管路にて連通させた圧力バランス型
熱応動弁が提案されている。
では、第1室と第2室とをバイパス管路で連通させて、
第1室と第2室との圧力バランスを釣り合わせることに
より、感温素子たる形状記憶合金ばねの必要作動力を大
きく軽減させることができるので、感温素子たる形状記
憶合金ばねの小型化が可能となる。
ランス型熱応動弁にあっては、弁体に対する逆方向の開
放力と閉止力を釣り合わせて、形状記憶合金ばねの必要
作動力を小さくすることは可能となるが、反面、この為
には、別に、第1室と第2室を連結するバイパス管路
や、シール性を持ったピストンを設けなければならない
ので、部品点数が増加して、弁構造自体が自ずと複雑と
なる嫌いがあった。
圧力バランス型熱応動弁の課題を有効に解決するために
開発されたもので、請求項1記載の発明は、感温素子で
弁体を作動させて、油圧回路を切り換える熱応動弁にお
いて、弁ケース内に流入側弁と流出側弁を有する弁体を
移動可能に配置して、該弁体の内部軸方向にオイルの貫
通状流路を開設すると共に、該貫通状流路内でオイルを
流入側から流出側に流動させて、該オイルを流出側に形
成された圧力室内に流し込ませ、弁体の流入側弁と流出
側弁の各々に反対方向から加わる圧力を釣り合わせる構
成を採用した。
して、弁体の動きをガイド手段で規制する構成を採用し
た。
弁体の貫通状流路内を流動したオイルが流出側に形成さ
れた圧力室に流れ込む関係で、流入側弁の受けるオイル
圧と流出側弁が受けるオイル圧とが釣り合うこととなる
ので、極めて簡素化された弁構造の下で、感温素子の必
要作動力を小さくすることが可能となるので、感温素子
の小型化が期待できることは言うまでもないが、感温素
子の小型化に伴い、弁構造自体の小型化と軽量化が可能
となると共に、弁体が圧力に影響されることがないの
で、熱応動弁を設定温度範囲内で確実に作動させること
が可能となる。
えて、ガイド手段の存在によって、弁ケース内における
弁体の安定した動きを保障できる。
施の形態に基づいて説明すれば、該実施の形態に係る圧
力バランス型熱応動弁は、自動車のオートマチックトラ
ンスミッションの油圧回路、詳しくは、オイルクーラー
回路に使用されるもので、基本的には、感温素子たる形
状記憶合金ばねとバイアスばねとを利用して、オイルの
温度条件によって、上記回路を切り換えるものである。
尚、形状記憶合金ばねに関しては、変態温度以下では収
縮し、変態温度以上に加熱されたら伸長するように熱処
理されている。
す如く、弁ケース1に対しては、その上部の一側にオイ
ルポンプ側に接続される管路2を設け、対向する同他側
にラジエーターに内蔵されたオイルクーラー側に接続さ
れる管路3を設ける一方、下部の一側に潤滑を要する個
所側に接続される管路4を設け、対向する同他側に上記
オイルクーラーに接続されてオイルを回帰させる管路5
を設ける構成となっている。
は、上部側に形状記憶合金ばね6をセットする収納室7
を形成して、該収納室7内の形状記憶合金ばね6を収納
室7の上面と後述する弁体11の流入側弁12間に装着
すると共に、下部側にバイアスばね8をセットする収納
室を兼用する圧力室9を形成して、該圧力室9内のバイ
アスばね8を圧力室9の下面と後述する弁体11の流出
側弁13間に装着し、且つ、上記上部側の管路2・3を
結ぶ直下に流入側弁12で開閉される弁口10を積極的
に形成するものとする。
る弁体11は、その弁軸11aの上部側、即ち、弁ケー
ス1の上部管路2・3側に上記弁口10を開閉する流入
側弁12を形成し、弁軸11aの下部側、即ち、弁ケー
ス1の下部管路4・5側に流出側弁13を形成する一
方、弁体11の内部軸方向にオイルの貫通状流路14を
開設して、該貫通状流路14内でオイルを流入側から流
出側に流動させて、上記した圧力室9内にオイルを流し
込む構成となっている。
部の収納室7側に貫通状流路14の入口に嵌入する断面
十字状のガイド部15を形成すると共に、下部の圧力室
9側にガイド面16を形成し、流出側弁13の外周に該
ガイド面16に沿って移動するガイド羽17を形成し
て、上下で、弁体11の安定した動きを規制するものと
する。
動弁の下で、オイルポンプ側から管路2を通って弁ケー
ス1内にオイルが圧送されて来た場合において、当該オ
イルが形状記憶合金ばね6の変態温度以下の時は、形状
記憶合金ばね6が収縮したまま伸長することがないの
で、図1に示す如く、弁ケース1の弁口10が開放され
て、オイルが当該弁口10から下方に流動すると同時
に、弁体11の貫通状流路14内をオイルがその入口か
ら出口に向かって流動して、オイルが圧力室9内に流れ
込んで、潤滑を要する個所側に管路4を通って流出して
いくこととなる。この場合には、若干ではあるが、オイ
ルは管路3にも流動することはあるが、大半は、オイル
の粘性とオイルクーラー側の抵抗で、上記のように流動
する。
呈する流入側弁12の中心と管路2の中心線が一致して
いるので、オイルの流動は、弁口10側と貫通状流路1
4側に均等に分岐されることとなる。
弁12は管路2から圧送されたオイルによりオイル圧を
受けることとなるが、弁体11の流出側弁13も圧力室
9に流れ込んだオイルから逆方向のオイル圧を受けて、
両弁12・13に対する圧力バランスが相殺されて釣り
合うこととなるので、形状記憶合金ばね6はバイアスば
ね8と釣り合うだけのばね圧を発揮するもので足りる。
ケース1内にオイルが圧送されて来た場合において、当
該オイルが形状記憶合金ばね6の変態温度以上の時は、
今度は、図2に示す如く、形状記憶合金ばね6がバイア
スばね8に打ち勝って伸張して、流入側弁12で弁口1
0を閉塞することとなるので、高温なオイルは管路3を
通ってオイルクーラーで冷却されて、その後、管路5・
4を通って潤滑を要する個所側に回帰することとなる。
体11の流入側弁12と流出側弁13とは圧力バランス
が釣り合っているので、形状記憶合金ばね6はバイアス
ばね8のばね圧に打ち勝つだけのばね圧で足り得るの
で、いずれにしても、感温素子たる形状記憶合金ばね6
は小型のものを使用して、コストの低廉化が図れること
となる。
圧力バランス型熱応動弁の如く、第1室と第2室を連結
するバイパス管路や、シール性を持ったピストンが全く
不要となるので、弁構造を簡素化して、小型な熱応動弁
を提供することが可能となる。又、弁体11が圧力に影
響されることがないので、形状記憶合金ばね6を小型に
できることは勿論であるが、この小さな力で、熱応動弁
を所定の作動温度範囲内で確実に作動させることが可能
となる。更に、従来のバイパス管路を不要としたこと
は、オイル流路も簡素化できるので、弁体11自体も小
型化することが可能となる。
路2・3・4・5を有する四方弁を対象としたものであ
るが、本発明は、これに限定されるものではなく、例え
は、図3に示す如く、オイルクーラーから回帰する管路
5を省略して、三方弁となすことも実施に応じ任意であ
る。この場合にあっても、その他の構成は上記した四方
弁と一緒であるから、同様な作用効果が得られることは
言うまでもないが、管路5の代わりに、弁ケース1を通
さない新たな回帰流路が必要となる。
により、弁体の貫通状流路内を流動したオイルが流出側
に形成された圧力室に流れ込む関係で、流入側弁の受け
るオイル圧と流出側弁が受けるオイル圧とが釣り合うこ
ととなるので、極めて簡素化された弁構造の下で、感温
素子の必要作動力を小さくすることが可能となるので、
感温素子の小型化が期待できることは言うまでもない
が、感温素子の小型化に伴い、弁構造自体の小型化と軽
量化が可能となると共に、弁体が圧力に影響されること
がないので、熱応動弁を設定温度範囲内で確実に作動さ
せることが可能となる。
動弁を弁開状態をもって示す断面図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 感温素子で弁体を作動させて、油圧回路
を切り換える熱応動弁において、弁ケース内に流入側弁
と流出側弁を有する弁体を移動可能に配置して、該弁体
の内部軸方向にオイルの貫通状流路を開設すると共に、
該貫通状流路内でオイルを流入側から流出側に流動させ
て、該オイルを流出側に形成された圧力室内に流し込ま
せ、弁体の流入側弁と流出側弁の各々に反対方向から加
わる圧力を釣り合わせたことを特徴とする圧力バランス
型熱応動弁。 - 【請求項2】 弁体の動きをガイド手段で規制したこと
を特徴とする請求項1記載の圧力バランス型熱応動弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001365715A JP4064661B2 (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 圧力バランス型熱応動弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003166670A true JP2003166670A (ja) | 2003-06-13 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001365715A Expired - Fee Related JP4064661B2 (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 圧力バランス型熱応動弁 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4064661B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007192406A (ja) * | 2006-01-19 | 2007-08-02 | Behr Thermot-Tronik Gmbh | オートマチックトランスミッションをオイルクーラーと接続するためのサーモスタット弁 |
JP2011504564A (ja) * | 2007-07-17 | 2011-02-10 | ジフィ−タイト カンパニ,インコーポレイテッド | クーラーバイパス装置 |
WO2014023157A1 (zh) * | 2012-08-07 | 2014-02-13 | 浙江三花汽车零部件有限公司 | 一种调温器 |
US9541211B2 (en) | 2012-08-07 | 2017-01-10 | Zhejiang Sanhua Automotive Components Co., Ltd. | Thermoregulator and thermoregulator component |
-
2001
- 2001-11-30 JP JP2001365715A patent/JP4064661B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014023157A1 (zh) * | 2012-08-07 | 2014-02-13 | 浙江三花汽车零部件有限公司 | 一种调温器 |
CN104822975A (zh) * | 2012-08-07 | 2015-08-05 | 浙江三花汽车零部件有限公司 | 一种调温器 |
US9541211B2 (en) | 2012-08-07 | 2017-01-10 | Zhejiang Sanhua Automotive Components Co., Ltd. | Thermoregulator and thermoregulator component |
US10007281B2 (en) | 2012-08-07 | 2018-06-26 | Zhejiang Sanhua Automotive Components Co., Ltd. | Thermoregulator |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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