JP2003166221A - 埃の飛散防止方法 - Google Patents

埃の飛散防止方法

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JP2003166221A
JP2003166221A JP2001366375A JP2001366375A JP2003166221A JP 2003166221 A JP2003166221 A JP 2003166221A JP 2001366375 A JP2001366375 A JP 2001366375A JP 2001366375 A JP2001366375 A JP 2001366375A JP 2003166221 A JP2003166221 A JP 2003166221A
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Masashi Furukawa
将士 古川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 散布することによって長期間その効果を発揮
する埃の飛散防止方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも表面が土、砂、微粒塵の1種
又は2種以上からなる微粒の埃によって覆われている場
所10に、埃を相互に付着させてその粒を大きくする団
粒剤を希釈水に入れた希釈水溶液を散布し、その場所1
0からの埃の飛散を防止する。ここで、団粒剤は、水に
溶けるアクリル酸重合体を主成分とする団粒本剤と、液
状多価アルコールを主体とすることができる。これによ
って、その場所10からの埃の飛散を相当期間防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、学校、競技場又は
多目的広場等のグランド、粉塵の多い工場等から発生す
る土、砂、微粒塵等からなる埃の飛散防止方法(なお、
飛砂防止方法ともいわれる)に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にグランド等の表面は微粒子によっ
て覆われ、乾燥した状態で風が吹くとその微粒子が飛散
し、これが飛砂となって競技する人や遊ぶ人の障害とな
っている。また、コークスや微粒原料等を扱う工場にお
いては、その表面を通過する微風のために粉塵が舞い上
がって、労働環境を悪くしている。このような場合、従
来は埃の発生場所(例えば、グランド)の表面に散水し
て相互の粒子を付着させて埃の発生を防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発生場
所の表面に単に散水するのみでは時間の経過と共に水分
が乾燥し、元の状態に戻ってしまうという問題がある。
更に、多量の水を散布すると土砂や粉塵が流れ出て環境
汚染の問題ともなる。本発明はかかる事情に鑑みてなさ
れたもので、特定の薬剤を希釈した水を散布することに
よって長期間その効果を発揮する埃の飛散防止方法を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係る埃の飛散防止方法は、少なくとも表面が土、
砂、微粒塵の1種又は2種以上からなる微粒の埃によっ
て覆われている場所に、前記埃を相互に付着させてその
粒を大きくする団粒剤を希釈水に入れた希釈水溶液を散
布し、その場所からの埃の飛散を防止している。ここ
で、第2の発明に係る埃の飛散防止方法は、第1の発明
に係る埃の飛散防止方法において、前記団粒剤は、水に
溶けるアクリル酸重合体を主成分とする団粒本剤と、液
状多価アルコールを主体とする浸透剤からなるものを使
用している。また、第3の発明に係る埃の飛散防止方法
は、第2の発明に係る埃の飛散防止方法において、前記
希釈水溶液は、前記希釈水に対して容積比で1/300
を超える範囲(より好ましくは、1/200〜1/5
0)の前記団粒本剤と、前記希釈水に対して容積比で1
/3000を超える範囲(より好ましくは、1/200
0〜1/500)の前記浸透剤が混入されている。
【0005】第4の発明に係る埃の飛散防止方法は、第
1の発明に係る埃の飛散防止方法において、前記団粒剤
は、(1)水溶性高分子化合物、(2)カリウムもしく
はアンモニウムの塩酸塩、硫酸塩又は燐酸塩、尿素、尿
素誘導体の何れか1からなる溶解補助剤、及び(3)液
状多価アルコールを主体としている。そして、第5の発
明に係る埃の飛散防止方法は、第4の発明に係る埃の飛
散防止方法において、前記団粒剤中の成分は、前記水溶
性高分子化合物30〜60重量%、前記溶解補助剤65
〜25重量%、前記液状多価アルコール5〜15重量%
の割合からなって、これを100〜500倍の水に溶か
したものが前記希釈水溶液である。
【0006】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1(A)、(B)は本発
明の第1の実施の形態に係る埃の飛散防止方法の説明図
である。
【0007】本発明の第1の実施の形態に係る埃の飛散
防止方法について説明する。図1(A)に示すように、
少なくとも表面が土、砂、微粒塵の1種又は2種以上か
らなる微粒の埃によって覆われている場所の一例である
グランド10に、団粒剤を希釈水に入れた希釈水溶液
を、1m2 について、2〜3リットルの割合で、散水
車、シャワー装置等を用いて散布する。ここで、団粒剤
は、水に溶けるアクリル酸重合体を主成分とする団粒本
剤と、液状多価アルコールを主体とする浸透剤からな
る。希釈水溶液には、希釈水(即ち、水道水)に対して
容積比で1/300を超える範囲、より好ましくは、1
/150〜1/50の団粒本剤と、希釈水に対して容積
比で1/3000を超える範囲、より好ましくは1/1
500〜1/300の浸透剤が混入されている。なお、
当然のことながら、これらの団粒本剤及び浸透剤は人体
に無害で、環境を汚染しない薬剤を選択して使用する。
【0008】ここで、水に溶けるアクリル酸重合体と
は、例えばポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸アン
モニウム、ポリアクリルアミド(部分加水分解物、スル
ホン酸誘導体、陽イオン変性物)等がある。アクリル酸
重合体は、微粒の土、砂等からなる埃を集合させて団粒
を作る作用がある。また、液状多価アルコールとは、例
えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、平均分子量約400以下のポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン等がある。これらはアクリル酸重合体とよく混ざり、
埃の内部に浸透する作用がある。これによって、グラン
ド10の表面の埃は、相互の埃が団粒して結合する。こ
の様子を、図1(B)にも示すが、グランド10の表面
にある0.2mm以下の土及び砂及びそれを超える中粒
が混ぜ合わさって相互に接合される。なお、団粒層11
の厚みは、グランド自体の地質、投入する希釈水溶液の
量にもよるが、グランドの場合には1〜5cm程度の深
さになる。なお、土、砂等の埃の結合においては、溶液
中のイオンが作用しているものと思われる。そして、団
粒層11は放置することによって水分が乾燥し、水が溜
まっていた部分が空洞となる。風によって飛散し易い微
粉は相互に結合するかあるいは粒の大きい粒子に付着す
るので、風が吹いても飛散しない。この飛砂防止効果は
相当期間(例えば0.5〜1.5年程度)継続する。な
お、単位面積当たりの水を除く団粒本剤及び浸透剤の量
が結果として以上の範囲より少ない場合には、埃の団粒
効果が少なくて寿命が短くなる。一方、団粒本剤及び浸
透剤が多い場合には不経済となる。
【0009】次に、本発明の第2の実施の形態に係る埃
の飛散防止方法について説明する。団粒剤を含む希釈水
溶液を、1m2 について、2〜3リットルの割合で散布
することは第1の実施の形態と同じであるが、団粒剤が
(1)水溶性高分子化合物、(2)カリウムもしくはア
ンモニウムの塩酸塩、硫酸塩又は燐酸塩、尿素及び尿素
誘導体の何れか1からなる溶解補助剤、及び(3)液状
多価アルコールを主体とするものから構成されている。
そして、この団粒剤(100重量部)中の成分は、水溶
性高分子化合物が30〜60重量%、溶解補助剤が65
〜25重量%、液状多価アルコールが5〜15重量%の
割合からなって、これを100〜500倍の水に溶かし
たものを希釈水溶液としている。なお、溶解補助剤は省
略することもでき、この場合の比率は、水溶性高分子化
合物1に対して0.03〜0.3程度の液状多価アルコ
ールを用いる。
【0010】ここで、水溶性高分子には、例えば、ポリ
アクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリ
イタコン酸ソーダ、ポリメタクリル酸ソーダ、ポリアク
リルアミド(部分加水分解物、スルホン酸誘導体、陽イ
オン変性物)、ポリスチレンスルホン酸ソーダ、ポリビ
ニルアルコール部分鹸化物、ポリエチレンオキシド、ポ
リビニルアミン、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチ
レンイミン、ポリビニルピリジン塩酸塩、ビニルピリジ
ン共重合体塩、マレイン酸共重合体塩、ポリチオ尿素塩
酸塩、水溶性アニリン樹脂塩酸塩、水溶性尿素樹脂、ポ
リビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、シアノエチルセルロース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、グリコールセルロース、カルボキシメ
チルデンプン、シアノエチルデンプン、ジメチルアミノ
エチル化デンプン、陽性デンプン、α化デンプン、デキ
ストリン、アルギン酸ソーダ、アラビアガム、トラガン
トガム、ローカストビーンガム、グアガムなどがある。
【0011】また、カリウムもしくはアンモニウムの塩
酸塩、硫酸塩又は燐酸塩、尿素、尿素誘導体の何れか1
からなる溶解補助剤には、例えば、各種塩類、尿素など
が含まれるが、人体に害を及ぼさないことが必要であ
る。そして、液状多価アルコールには、例えば、経済的
なエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、平均分子量約400以下のポリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、グリセリンな
どがある。
【0012】以上のように、第1、第2の実施の形態に
おいて、団粒剤を含む希釈水溶液をグランド上に散布す
ると、土、砂や微粒塵の風による飛散を防止できる他、
これらが雨によって流出するのを防止することもでき
る。前記実施の形態においては、学校や広場等のグラン
ドに本発明を適用したが、例えば、コークスや水に不溶
性の粉粒物(例えば、土砂、鉄鉱石)の堆積場等におい
て、本方法を適用して、その飛散や雨水による微粒物の
流出を防止することもできる。
【0013】
【発明の効果】請求項1〜5記載の埃の飛散防止方法は
以上の説明からも明らかなように、少なくとも表面が
土、砂、微粒塵の1種又は2種以上からなる微粒の埃に
よって覆われている場所に、埃を相互に付着させてその
粒を大きくする団粒剤を希釈水に入れた希釈水溶液を散
布すると、その場所からの埃の飛散を相当期間防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)は本発明の第1の実施の形態に
係る埃の飛散防止方法の説明図である。
【符号の説明】
10:グランド、11:団粒層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面が土、砂、微粒塵の1種
    又は2種以上からなる微粒の埃によって覆われている場
    所に、前記埃を相互に付着させてその粒を大きくする団
    粒剤を希釈水に入れた希釈水溶液を散布し、その場所か
    らの埃の飛散を防止することを特徴とする埃の飛散防止
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の埃の飛散防止方法におい
    て、前記団粒剤は、水に溶けるアクリル酸重合体を主成
    分とする団粒本剤と、液状多価アルコールを主体とする
    浸透剤からなることを特徴とする埃の飛散防止方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の埃の飛散防止方法におい
    て、前記希釈水溶液は、前記希釈水に対して容積比で1
    /300を超える範囲の前記団粒本剤と、前記希釈水に
    対して容積比で1/3000を超える範囲の前記浸透剤
    とが混入されていることを特徴とする埃の飛散防止方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の埃の飛散防止方法におい
    て、前記団粒剤は、(1)水溶性高分子化合物、(2)
    カリウムもしくはアンモニウムの塩酸塩、硫酸塩又は燐
    酸塩、尿素、尿素誘導体の何れか1からなる溶解補助
    剤、及び(3)液状多価アルコールを主体とすることを
    特徴とする埃の飛散防止方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の埃の飛散防止方法におい
    て、前記団粒剤中の成分は、前記水溶性高分子化合物3
    0〜60重量%、前記溶解補助剤65〜25重量%、前
    記液状多価アルコール5〜15重量%の割合からなっ
    て、これを100〜500倍の水に溶かしたものが前記
    希釈水溶液であることを特徴とする埃の飛散防止方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010024660A (ja) * 2008-07-16 2010-02-04 Takanobu Yasuma 地盤の防塵処理方法
KR101711786B1 (ko) * 2016-02-17 2017-03-02 강원대학교산학협력단 카르복시산 가교화 전분을 이용한 비산방지용 천연도포제 및 이의 제조방법

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