JP2003165039A - 等高線加工における工具径と加工層の決定方法 - Google Patents

等高線加工における工具径と加工層の決定方法

Info

Publication number
JP2003165039A
JP2003165039A JP2001364644A JP2001364644A JP2003165039A JP 2003165039 A JP2003165039 A JP 2003165039A JP 2001364644 A JP2001364644 A JP 2001364644A JP 2001364644 A JP2001364644 A JP 2001364644A JP 2003165039 A JP2003165039 A JP 2003165039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
machining
maximum
tool diameter
tool
corner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001364644A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3903779B2 (ja
Inventor
Takatsugu Ishii
貴継 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2001364644A priority Critical patent/JP3903779B2/ja
Publication of JP2003165039A publication Critical patent/JP2003165039A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3903779B2 publication Critical patent/JP3903779B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面部分と隅部をできるだけ効率よく、か
つ、連続して加工することができるように等高線加工に
おける工具径と加工層の決定方法を提供する。 【解決手段】 任意の等高線ピッチを決定し(S1)、
斜面における最大削り残し量が許容値以下となる最小工
具径を求め(S2)、最小工具径により平面内の隅部
と、平面と側面部よりなる縦方向隅部とを切削したとき
に発生する最大削り残し量が許容値以下となるか否かを
判断して(S3〜5)、許容値以下とならない場合に
は、等高線加工における加工層を追加し(S6)、ステ
ップS2に戻り、以下これを繰り返すことで、斜面も、
隅部も連続して加工することができる工具径と加工層を
決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、等高線加工におけ
る工具径と加工層の決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】素材の荒加工方法のひとつに等高線加工
法がある。この方法は、フェイスミルなどを用いて、あ
らかじめ決められた残し量となるまで素材の表面を所定
間隔で設定された等高線をたどるようにして、一つの等
高線によって定義される平面を順次削り取って行く方法
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな等高線加工法による荒加工方法には、次のような問
題がある。
【0004】等高線加工法による荒加工では、フェイス
ミルなどの切削工具の形状に応じて、ある等高線におけ
る加工と次の等高線における加工との間に削り残しが出
るため、通常は、この最大削り残し量があらかじめ決め
られら量以下となるように、等高線のピッチや切削工具
の大きさを決める必要がある。
【0005】この工具の大きさを決める際に工具先端を
球体として考えると、被加工面が斜面の場合は、等高線
のピッチが同じであれば、その直径ができるだけ大きい
方が最大削り残し量が少なく、かつ同じ面積を加工する
場合少ない加工軌跡により加工することができる。
【0006】しかし、工具先端が大きくなると、今度
は、平面内における隅部、あるいは平面から立ち上がる
側面と間の縦方向の隅部において、工具先端が、これら
隅部の中に入らなくなるため、これらの部分で大きな削
り残しが発生してしまう。このため、斜面を基準に工具
の大きさを決めると、平面部分と隅部とを別の工具で加
工する必要があり、工具の取り替えや段取り替えが多く
なってしまうといった問題がある。
【0007】一方、隅部にあわせて工具の大きさを決め
てしまうと、今度は必要以上に小さな工具により平面部
分も加工することになり、等高線ピッチが非常に狭くな
って、加工時間が長くなってしまうといった問題があ
る。
【0008】そこで、本発明の目的は、平面部分と隅部
を、できるだけ効率よく、かつ、連続して加工すること
ができるように等高線加工における工具径と加工層の決
定方法を提供することである。
【0009】また、本発明の他の目的は、できるだけ工
具の交換回数が少なくなるように、工具径とその工具径
により加工する加工層を決定することのできる等高線加
工における工具径と加工層の決定方法を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、以下の
構成により達成される。
【0011】(1)斜面における最大削り残し量があら
かじめ定められた許容値以下となる最小工具径を求める
段階と、被加工形状を加工するために設定された等高線
の一つが含まれる平面内の隅部を前記最小工具径により
切削した場合の最大削り残し量を、すべての平面内隅部
について求める段階と、被加工形状を加工するために設
定された等高線の一つが含まれる平面と該平面から立ち
上がる側面部とよりなる縦方向隅部を前記最小工具径に
より切削した場合の最大削り残し量を、すべての該縦方
向隅部について求める段階と、前記平面内隅部の最大削
り残し量と前記縦方向隅部の最大削り残し量があらかじ
め定められた許容値以下か否かを判断し、当該2つの最
大削り残し量のうちいずれか一つでも許容値以下となら
ない場合には、等高線加工における加工層を追加する段
階と、を有することを特徴とする等高線加工における工
具径と加工層の決定方法。
【0012】(2)斜面における最大削り残し量があら
かじめ定められた許容値以下となる最小工具径を、該斜
面ごとに求める段階と、被加工形状を加工するために設
定された等高線の一つが含まれる平面内の隅部における
最大削り残し量があらかじめ定められた許容値以下とな
る最大工具径を、該平面内隅部ごとに求める段階と、被
加工形状を加工するために設定された等高線の一つが含
まれる平面と該平面から立ち上がる側面部とよりなる縦
方向隅部における最大削り残し量があらかじめ定められ
た許容値以下となる最大工具径を、該縦方向隅部ごと求
める段階と、前記最小工具径から前記最大工具径までの
範囲ごとに加工できる加工層を分類する段階と、前記分
類した加工層から一つの最大工具径により加工できる加
工層を1グループとして抽出し、該グループを加工する
工具として該一つの最大工具径の工具を決定する段階
と、を有することを特徴とする等高線加工における工具
径と加工層の決定方法。
【0013】
【発明の効果】本発明は、請求項ごとに以下の効果を奏
する。
【0014】請求項1記載の本発明によれば、斜面にお
ける最大削り残し量が許容値以下となる最小工具径を求
めて、この最小工具径により平面内の隅部と、縦方向隅
部を切削したときに発生する最大削り残し量が許容値以
下となるか否かを判断して、許容値以下とならない場合
には、等高線加工における加工層を追加することとした
ので、被加工形状の斜面においても、隅部においてもと
もに加工することのできる工具径とその工具径による工
具で連続して加工することができる加工層を決定するこ
とができる。
【0015】請求項2記載の本発明によれば、斜面にお
ける最大削り残し量が許容値以下となる最小工具径を斜
面ごとに求め、平面内隅部および縦方向隅部における最
大削り残し量が許容値以下となる最大工具径を隅部ごと
にそれぞれ求め、複数の最小工具径から最大工具径まで
の範囲で加工できる加工層を分類して、一つの最大工具
径で加工できる複数の加工層を抽出しこれを1グループ
として、加工層と工具を決定することとしたので、一つ
の工具径により加工を行うことのできる加工層とその工
具を決定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0017】(第1の実施の形態)第1の実施の形態
は、本発明を適用し、平面部と隅部を同じ工具により加
工することができるように、加工する工具径と加工層を
決定する方法である。
【0018】図1は、この工具径と加工層を決定する方
法の手順を示すフローチャートである。
【0019】まず、等高線加工を行う任意の等高線ピッ
チを設定する(S1)。等高線ピッチは、被加工物を等
高線加工する際に、被加工物をxyzの3次元座標系に
配置し、一つの等高線を含む平面をxy平面とし、高さ
方向をz方向とする場合に、このz方向に等間隔に設け
られる等高線の間隔を言う。
【0020】続いて、斜面における最大削り残し量が許
容値以下となる最小工具径を求める(S2)。これは、
斜面を切削加工する場合、できるだけ大きな工具により
切削する方が、加工ピッチが少なくてすむので、平面の
加工だけであればできるだけ大きな工具を用いる方が加
工時間が短くてすむ。しかし、隅部では、工具径が大き
いと削り残しが大きくなる。そこで、まずこのステップ
S1において、斜面加工時において許容値以下となる最
小の工具径を求めるのである。
【0021】なお、荒加工における許容値は、最小削り
の残し許容値と最大削り残し許容値があり、最小削り残
し許容値は、荒加工時の仕上がり面への食い込みを防止
するための余裕代であり、これ以上削ってはいけない限
界値である。一方、最大削り残し許容値は、仕上げ加工
工程で許容される最大加工負荷以下となる最大削り残し
量である。本発明において、許容値とは後者の最大削り
残し許容値のことである。
【0022】最大削り残し量の算出は、まず、仕上がり
面の傾斜角度に応じて、工具がどのような位置にあるか
を調べる必要がある。これは、加工する部分の仕上がり
面に工具先端の曲率半径による円を等高線の移動ピッチ
ごとに配置したときに、各切削円が重なり、かつ、下層
の等高線上にある切削円とその上層の等高線上にある切
削円の交点が、上層の等高線より下の場合(この場合を
急斜面の場合という)と、各等高線上に配置した切削円
が重なり、かつ、下層の等高線上にある切削円とその上
層の等高線上にある切削円の交点が上層の等高線より上
の場合、および各等高線上に配置した切削円が重ならな
い場合(この場合を緩斜面の場合という)である。
【0023】この判定は、たとえば、図2に示すよう
に、加工層下層の等高線上の切削円を円A、その上の等
高線上の切削円を円Bとし配置した場合に、円Aの中心
を原点(0、0)とするXY平面座標系(これは、被加
工物の3次元座標系とは別である)をとり、移動ピッチ
をP1、工具先端の曲率半径(すなわち円A、Bの半
径)をR、円Aと円Aを配置した等高線の上の等高線L
1との交点(ただし、円Bに近い側の交点)をX1とす
ると、円Aの方程式は、 円A:X2+Y2=R2 である。また、円Bの方程式は、円Bの中心を(X2、
P1)とすると、 円B:(X−X1)2+(Y−P1)2=R2 となる。
【0024】そこで、円Aが配置されている等高線の上
の等高線をL1とすると、 X12+P12=R2 であるから、 X1=√(R2−P12) である。
【0025】これにより、仕上がり面の緩急を判定する
と、 X2>X1 の場合、急斜面であり、最大削り残し量は、円A、Bの
交点となる。
【0026】一方、 X2<X1の場合、緩斜面であ
り、最大削り残し量は、円Aとその上の等高線との交点
となる。
【0027】最大削り残し量の算出は、急斜面の場合、
図3に示すように、加工する部分の仕上がり面に工具先
端の曲率半径Rによる円を等高線の移動ピッチごとに配
置したときに、下記円A、Bの方程式は、 円A:X2+Y2=R2 円B:(X−X2)2+(Y−P1)2=R2 となるので、これを解くことにより、円A、Bの交点
(X、Y)を求め、仕上がり面10からこの交点まで垂
線を降ろした距離がこの場合の最大削り残し量T2とな
る。
【0028】一方、緩斜面の場合、すなわち、工具先端
の曲率半径による円同士が接触しない場合、または円同
士の交点が上層の等高線より上になる場合には、図4に
示すように(図4は切削円同士が接触しない場合を示
す)、円Aに対して、円Bの最下点から等高線に沿って
延ばした線が円Aの弧と交わる点へ、仕上がり面から垂
線を降ろした距離がこの場合の最大削り残し量T2とな
る。この場合、円Aの方程式と、等高線の式 円A:X2+Y2=R2 等高線:Y=P1−R を解くことにより、実質的には、円Aの円弧と、円Aを
配置した等高線の上の等高線との交点を求めて、この交
点へ仕上がり面からの垂線を降ろした距離が最大削り残
し量T2となる。
【0029】そして、以上のようにして求めた最大削り
残し量と許容値とを比較して、最大削り残し量が許容値
以下となるような最小の工具の半径を求める。これによ
り様々な角度の斜面に対しての最大削り残し量が許容値
以下となる最も小さな工具径を求めることができる。
【0030】なお、このステップS2は、実際には使用
できる手持ちの工具について、各工具の半径ごとに、上
記した斜面ごとの最大削り残し量を算出し、そのうち許
容値以下となっているもっと小さな工具径の工具を選択
ようにしてもよい。
【0031】続いて処理は、上記ステップS2で得られ
た最小工具径により、被加工形状のうち、xy平面の隅
部を切削加工した場合の最大削り残し量T3を求める
(S3)。
【0032】xy平面における隅部とは、被加工形状に
設定された等高線の一つが含まれる面であるxy平面内
における隅部のことである。
【0033】xy平面における隅部を切削する場合に
は、図5に示すように、隅部形状の曲率半径rと一致す
る半径を持つ工具を使うことで、確実に隅部10を加工
することができる。ところが、先に求めた最小工具径
は、この隅部の曲率半径と一致するものではないので、
このステップS3において、隅部において発生する最大
削り残し量を求めるのである。
【0034】xy平面の隅部における最大削り残し量
は、図6に示すように、半径R2の工具を隅部形状10
に沿って接触させた状態で、工具の外周と隅部の頂点1
1の距離が最大削り残し量T3となる。したがって、ス
テップS2において求められた最小工具径の工具の半径
をR2として、この最大削り残し量T3を求めることに
なる。なお、これをすべての等高線ごとのxy平面の隅
部について求める。
【0035】続いて処理は、上記ステップS2で得られ
た最小工具径により、被加工形状のうち、z方向隅部で
の最大削り残し量T4を求める(S4)。
【0036】このz方向隅部とは、図7に示されている
ように、等高線加工におけるある平面22と、この平面
22から立ち上がる側面23との間の縦方向の隅部20
である。
【0037】このz方向隅部は、図7に示すように、隅
部形状20の曲率半径と一致する半径rを持つ工具を使
うことで、確実に隅部20を加工することができるが、
先に求めた最小工具径は、この隅部の曲率半径と一致す
るものではないので、このステップS4において、隅部
において発生する最大削り残し量を求めるのである。
【0038】z方向隅部における最大削り残し量は、図
8に示すように、半径R2の工具を隅部形状20に沿っ
て接触させた状態で、工具の外周と隅部の頂点21の距
離が最大削り残し量T4となる。したがって、ステップ
S2において求められた最小工具径の工具の半径をR2
をとして、この最大削り残し量T4を求めることにな
る。なお、この最大削り残し量T4は、z方向隅部のす
べてについて求める。
【0039】続いて処理は、先のステップS3およびS
4において算出した最大削り残し量T3およびT4がと
もに許容値以下か否かを判定する(S5)。
【0040】この判定の結果、T3およびT4がともに
許容値以下であればそのまま処理を終了する。すなわ
ち、ステップS2で求めた最小工具径の工具を用いるこ
とで、xy平面における隅部もz方向の隅部も、ともに
最大削り残し量が許容値以下で連続して加工することが
可能ということである。
【0041】一方、T3およびT4のうちいずれか一つ
でも許容値以下となっていなければ、加工層を追加して
(S6)、ステップS2へ戻る。ここで加工層の追加と
は、ステップS1で設定された等高線ピッチにより決定
される加工層数に対して追加することであり、これによ
り被加工物のz方向における加工層の数が増えるので、
等高線ピッチが必然的に狭くなる。
【0042】これによりステップS2の戻った後、もう
一度最小工具径が計算されるので、加工層が追加されて
等高線ピッチが狭くなったことで、斜面における最大削
り残し量が許容値以下となる最小工具径が前回求められ
た最小工具径より小さくなる。
【0043】したがって、以降ステップS2以下の処理
を繰り返すことで、最終的に、斜面とともに、xy平面
およびz方向のそれぞれの隅部をも加工することのでき
る適切な大きさの工具径が決定されるとともに、加工ピ
ッチも自動的に決定される。
【0044】この後の荒加工においては、決定された工
具径の工具により、同じく決定された加工層を加工する
ことで、斜面部においても、またxy平面やz方向の隅
部においても、ともに最大削り残し量が許容値以下とな
るように連続して加工することができる。
【0045】(第2の実施の形態)上述した第1の実施
の形態では、一つの最小工具径ですべての加工を行うこ
とを前提にしたものであるが、被加工物の形状によって
は、加工面ごとに工具を取り替えることも可能である。
そこで、本第2の実施の形態では、斜面部分から導き出
される最小工具径と、隅部から導き出される最大工具径
の関係から加工できる層を決定するものである。
【0046】図9は、本第2の実施の形態の工具径と加
工層を決定する方法の手順を示すフローチャートであ
る。
【0047】まず、斜面ごとに最大削り残し量が許容値
以下となる最小工具径を求める(S11)。この処理
は、前述した第1の実施の形態のステップS2の処理と
同じようにして、斜面ごとに最大削り残し量が許容値以
下となる最小工具径を求めるものである。したがって、
ここで求めた最小工具径は複数個になる。
【0048】続いて、すべてのxy平面の隅部におい
て、各隅部の最大削り残し量が許容値以下となる最大工
具径をそれぞれ求める(S12)。この処理は、図6に
示したものと同様にして、工具を隅部形状10に沿って
接触させた状態で、工具の外周と隅部の頂点11の距離
を測ることで最大削り残し量T3が求まるので、この最
大削り残し量T3が許容値以下となる最大の大きさの工
具径を、隅部ごとに求めることになる。したがって、こ
こで求めた最大工具径は複数個になる。
【0049】続いて、すべてのz方向の隅部において、
各隅部の最大削り残し量が許容値以下となる最大工具径
をそれぞれ求める(S13)。この処理は、図8に示し
たものと同様にして、工具を隅部形状20に沿って接触
させた状態で、工具の外周と隅部の頂点21の距離を測
ることで最大削り残し量T4が求まるので、この最大削
り残し量T4が許容値以下となる最大の大きさの工具径
を、隅部ごとに求めることになる。したがって、ここで
求めた最大工具径は複数個になる。
【0050】以上の各処理により、切削加工する斜面で
使用できる最小工具径と、加工層ごとの隅部において使
用できる最大工具径が求まる。
【0051】続いて、求めた最小工具径から最大工具径
の範囲ごとに、加工できる加工層を分類する(S1
4)。これは、最小工具径が斜面ごとに求められてお
り、最大工具径がステップS12とステップS13でそ
れぞれ複数求められているため、最小工具径から最大工
具径の範囲が複数になり、それぞれの範囲内において加
工することのできる加工層を分類するものである。
【0052】これにより、たとえば図10に示すよう
に、最小工具径から最大工具径の範囲で加工することの
できる加工層SU1〜SU8がそれぞれ求まることにな
る。なお、図10は、加工層としてSU1〜SU8の8
層を概念的に示した一例であり、等高線加工において
は、当然に切削するために設定した等高線の数だけ加工
層があり、8層以上のこともあれば8層以下のこともあ
る。
【0053】続いて、複数の最小工具径から最大工具径
までの範囲に跨り、一つの最大工具径で加工することの
できる複数の加工層を1グループとして抽出する(S1
5)。
【0054】これは、図10に示したものでは、加工層
SU1〜4までが、加工層SU1における最大工具径の
工具により加工できる第1グループとして抽出するもの
である。同様に、加工層SU5〜8が加工層SU5にお
ける最大工具径の工具により加工できる第2グループと
して抽出するものである。
【0055】以上により、グループ分けされた複数の加
工層が、それぞれのグループごとに一つの工具によって
加工することができるように決定される。
【0056】これにより、この後の荒加工においては、
決定された工具径の工具により、同じく決定された加工
層を加工することで、工具の交換回数をできるだけ少な
くすることが可能となる。
【0057】なお、以上説明した各実施の形態における
各処理は、CAD(コンピュータ支援設計)システムな
どによって、被加工物のデザインモデルデータにおける
斜面部や隅部に工具経を当てはめて、最大削り残し量の
算出、許容値との比較などを行うものである。
【0058】以上本発明を適用した本実施の形態と説明
したが、これらの実施の形態は、本発明を適用した一例
であり、本発明は、このような実施の形態に限定される
ものではなく、当業者により様々な改変が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した第1の実施の形態における
工具と加工層の決定方法の手順を示すフローチャートで
ある。
【図2】 傾斜角度の違いによる最大削り残し量算出位
置の判定方法を説明するための図面である。
【図3】 傾斜角度が急な場合の最大削り残し量の算出
方法を説明するための図面である。
【図4】 傾斜角度が緩い場合の最大削り残し量の算出
方法を説明するための図面である。
【図5】 xy平面における隅部の切削を説明するため
の図面である。
【図6】 xy平面における隅部の切削によって生じる
最大削り残し量を説明するための図面である。
【図7】 z方向における隅部の切削を説明するための
図面である。
【図8】 z方向における隅部の切削によって生じる最
大削り残し量を説明するための図面である。
【図9】 本発明を適用した第2の実施の形態における
工具と加工層の決定方法の手順を示すフローチャートで
ある。
【図10】 最小工具径から最大工具径までの範囲に加
工層を分類した状態を概念的に示す図面である。
【符号の説明】
10 xy平面の隅部 11、21 隅部の頂点 20 z方向の隅部 22 平面 23 側面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜面における最大削り残し量があらかじ
    め定められた許容値以下となる最小工具径を求める段階
    と、 被加工形状を加工するために設定された等高線の一つが
    含まれる平面内の隅部を前記最小工具径により切削した
    場合の最大削り残し量を、すべての平面内隅部について
    求める段階と、 被加工形状を加工するために設定された等高線の一つが
    含まれる平面と該平面から立ち上がる側面部とよりなる
    縦方向隅部を前記最小工具径により切削した場合の最大
    削り残し量を、すべての該縦方向隅部について求める段
    階と、 前記平面内隅部の最大削り残し量と前記縦方向隅部の最
    大削り残し量があらかじめ定められた許容値以下か否か
    を判断し、当該2つの最大削り残し量のうちいずれか一
    つでも許容値以下とならない場合には、等高線加工にお
    ける加工層を追加する段階と、 を有することを特徴とする等高線加工における工具径と
    加工層の決定方法。
  2. 【請求項2】 斜面における最大削り残し量があらかじ
    め定められた許容値以下となる最小工具径を、該斜面ご
    とに求める段階と、 被加工形状を加工するために設定された等高線の一つが
    含まれる平面内の隅部における最大削り残し量があらか
    じめ定められた許容値以下となる最大工具径を、該平面
    内隅部ごとに求める段階と、 被加工形状を加工するために設定された等高線の一つが
    含まれる平面と該平面から立ち上がる側面部とよりなる
    縦方向隅部における最大削り残し量があらかじめ定めら
    れた許容値以下となる最大工具径を、該縦方向隅部ごと
    求める段階と、 前記最小工具径から前記最大工具径までの範囲ごとに加
    工できる加工層を分類する段階と、 前記分類した加工層から一つの最大工具径により加工で
    きる加工層を1グループとして抽出し、該グループを加
    工する工具として該一つの最大工具径の工具を決定する
    段階と、 を有することを特徴とする等高線加工における工具径と
    加工層の決定方法。
JP2001364644A 2001-11-29 2001-11-29 等高線加工における工具径と加工層の決定方法 Expired - Fee Related JP3903779B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001364644A JP3903779B2 (ja) 2001-11-29 2001-11-29 等高線加工における工具径と加工層の決定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001364644A JP3903779B2 (ja) 2001-11-29 2001-11-29 等高線加工における工具径と加工層の決定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003165039A true JP2003165039A (ja) 2003-06-10
JP3903779B2 JP3903779B2 (ja) 2007-04-11

Family

ID=19174797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001364644A Expired - Fee Related JP3903779B2 (ja) 2001-11-29 2001-11-29 等高線加工における工具径と加工層の決定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3903779B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005309673A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Toyoda Mach Works Ltd Nc工作機械および補正加工方法
JP2013088976A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Mitsubishi Electric Corp 工具経路生成装置及び方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005309673A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Toyoda Mach Works Ltd Nc工作機械および補正加工方法
JP2013088976A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Mitsubishi Electric Corp 工具経路生成装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3903779B2 (ja) 2007-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Tata et al. Efficient slicing for layered manufacturing
EP0841606A2 (en) Three-dimensional machining method and recording medium stored with a three-dimensional machining control program
KR102445605B1 (ko) 궤도 산출 프로그램, 가공 장치, 궤도 산출 방법, 공구 및 가공물품
JP2804829B2 (ja) 曲面加工方法
CN109910180B (zh) 一种圆盘锯粗加工三维异型石材的锯切方法
Patel et al. Optimal tool shape selection based on surface geometry for three-axis CNC machining
You et al. Tool-path verification in five-axis machining of sculptured surfaces
Chuang et al. A new approach to z-level contour machining of triangulated surface models using fillet endmills
Ming et al. Tool path generation for clean-up machining of impeller by point-searching based method
CN102540976B (zh) 一种基于实体的切削角度区间高效提取的铣削仿真方法
US5247451A (en) Method for establishing data defining a tool path for a numerically controlled machine without establishing offset plane data
JP2003165039A (ja) 等高線加工における工具径と加工層の決定方法
JP2021179861A (ja) 形状認識装置、および形状認識方法
CN111837080B (zh) 刀具路径生成方法
Tseng Machining of free-form solids using an octree volume decomposition approach
Seiler et al. Tool interference detection and avoidance based on offset nets
Lauwers et al. An operation planning system for multi-axis milling of sculptured surfaces
US6542785B1 (en) Method for determining whether solutions of three-dimensional machining functions can be figured out by an algebraic method or an analytic method
JP2859824B2 (ja) 最大傾斜方向ツリー追跡による曲面体加工物の数値制御ミリング加工方法
Tao et al. Unified rough cutting tool path generation for sculptured surface machining
JPH0683422A (ja) 数値制御方法
Qu et al. Raster milling tool‐path generation from STL files
JP2003108207A (ja) 荒加工方法
Inoue et al. Rapid 5-axis control tool path Generation by Means of Interference-free Space Concept
JP2005292914A (ja) 加工経路の生成方法、加工残りの判定方法、加工経路の生成用プログラム、加工残り判定用プログラムおよび記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070101

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140119

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees