JP2003165004A - バイト - Google Patents

バイト

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JP2003165004A
JP2003165004A JP2001364414A JP2001364414A JP2003165004A JP 2003165004 A JP2003165004 A JP 2003165004A JP 2001364414 A JP2001364414 A JP 2001364414A JP 2001364414 A JP2001364414 A JP 2001364414A JP 2003165004 A JP2003165004 A JP 2003165004A
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JP2001364414A
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Masayoshi Ito
正義 伊藤
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Niterra Co Ltd
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミック製の穴付きチップをクランプ手段
の軸部にてクランプしてなるバイトで、クランプに起因
する同チップの割れ等の破損を防止する。 【解決手段】 クランプ手段の軸部35をチップ21の
穴23に入り込ませ、軸部の先端面36と外周面37と
のなす角につけられた第1の面取り38aと、軸部の外
周面37とのなす角部38bを穴23の内周面25に押
つけることでチップ21をクランプしてなるバイト1
で、第1の面取り38aに加えて、この第1の面取り
と、軸部35の外周面37とのなす角部であって穴の内
周面25に押付けられる部分に第2の面取り38bをつ
けた。この第2の面取り38bを、穴23の内周面25
に微小な面接触状態で押付けてクランプした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック製の穴
付きスローアウェイチップをレバーロック機構などのク
ランプ手段にてホルダーにクランプしてなるバイトに関
する。
【0002】
【従来の技術】図9は、穴付きスローアウェイチップ
(以下、単にチップともいう)21を、ホルダー3のチ
ップポケット(チップ座)11にクランプ(固定)して
なるバイト101の説明用断面図である。同図に示した
ように、穴付きスローアウェイチップ21は、チップ座
にシムシート12を介して着座され、その穴23を利用
してレバーロック機構をなすクランプ手段で固定されて
いる。同図においては、中間に括れ部42を有するクラ
ンプネジ41が図中矢印A方向にねじ込まれることで、
クランプ手段(レバーロック機構)をなすL形のレバー
31が、縦の軸部35と横片34との交差部内側を支点
として小角度(5〜20度)、図示矢印B方向に回転す
る。このような回転により、縦の軸部35と、スローア
ウェイチップ21の穴23の軸とが鋭角で交差するよう
になり、縦の軸部35の先端面36と、外周面37との
なす角38が、同穴23の内周面に押付けられ、チップ
21はチップポケット11の壁面20に押付けられるよ
うにしてクランプされている。
【0003】すなわち、このバイト101は、ホルダー
3のチップポケット11のチップ座に縦穴15が凹設さ
れ、その縦穴底部と、クランプネジ41を螺合するネジ
孔16及びこれと同軸のクランプネジ挿通穴17とが連
通するように横向きに横穴19が形成されている。そし
て、ネジ穴16に括れ部42を有するクランプネジ41
をねじ込んでセットしておく。一方で、レバー31を、
その横片34の端部(横片端部)33がネジ孔内にある
クランプネジ41の括れ部42に遊嵌し、かつ軸部35
がその先端面36を上にしてチップ座において立設され
るよう遊嵌状に配置する。次いで、穴付きシムシート1
2を介して穴付きチップ21をチップ座に着座するよう
に配置し、チップ21の穴(円形穴)23にレバーの軸
部35を遊嵌状に挿通させ、その状態の下で、クランプ
ネジ41を締付けて、その括れ部42の上のネジ部の下
端面45で、レバー31の横片の先端部33を押えつけ
る。こうして、レバー31を軸部35と横片との交差部
内側を支点として図示矢印B方向に回転させ、軸部35
の先端面36と外周面37のなす角38を、スローアウ
ェイチップ21の穴21の内周面23に押付け、チップ
21をチップポケット11の壁面20に引きこむように
してクランプしている。なお、このようなクランプ手段
をなす軸部35の横断面は、円形、楕円形、長円などの
丸断面が普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
クランプ構造では、クランプ時において、レバー31の
軸部35の先端面36と外周面37とのなす角38が、
チップ21の穴23の内周面に、点接触状で局所的に当
るため、その接触点には大きな力が作用する。この角3
8には従来小さめの面取りが付けられていたが、クラン
プ時のクランプ力によって、脆性なAl、Al
−TiC又は窒化珪素を主成分としたセラミックか
らなる穴付きチップ21においては、クランプ時、或い
はその後の加工時において欠損が発生することがあっ
た。脆性なセラミック製の穴付きチップにおいては、超
硬合金やサーメットなどの靭性材料から形成されている
穴付きチップと異なり、穴の内周面を起点としてクラッ
クが入って割れ易いためである。
【0005】こうした問題は、上記したレバーロック機
構によるチップのクランプ手段に限らず、同軸部がチッ
プのすくい面側からその穴に入り込む構造のクランプ手
段の場合でも同様の問題があった。つまり、セラミック
製穴付きチップにおいて、その穴の内周面にクランプ手
段の軸部が入り込み、入り込んだ軸部が、チップの穴の
軸に対して傾斜して交差し、その軸部の先端面と外周面
とのなす角が、同穴の内周面に押付けられてクランプさ
れるもののように、軸部の先端の角の一部で同穴の内周
面を局所的に押付けてクランプするものにおいては、同
様の問題があった。こうしたことから、実際には、Al
、Al−TiC又は窒化珪素を主成分とし
たセラミック製のチップは、穴つきチップとされること
は少なく、多くは穴なしチップとして使用されていた。
【0006】本発明は、こうした問題点に鑑みてなされ
たもので、セラミック製の穴付きチップをクランプ手段
の軸部にてクランプしてなるバイトにおいて、クランプ
に起因する同チップの割れ等の破損を防止できるように
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解消する
ために請求項1記載の発明は、セラミック製の穴付きス
ローアウェイチップをホルダーのチップポケットに配置
し、クランプ手段の軸部をスローアウェイチップの穴に
入り込ませ、該軸部の先端面と外周面とのなす角につけ
られた第1の面取りと、該軸部の外周面とのなす角部を
前記穴の内周面に押つけることで前記スローアウェイチ
ップをクランプしてなるバイトにおいて、前記第1の面
取りに加えて、該第1の面取りと該軸部の外周面とのな
す角部(稜線)であって前記穴の内周面に押付けられる
部分に第2の面取りをつけておき、この第2の面取りが
前記穴の内周面に微小な面接触状態で押付けられてクラ
ンプされていることを特徴とする。
【0008】従来においては、軸部先端の第1の面取り
が45度の面取りで、この第1の面取り面と、外周面と
のなす角が穴の内周面に当ることから、局所的な当りと
なり、応力集中によるクラックの発生の要因となってい
た。本発明では、チップの穴の内周面にクランプ手段の
軸部の、このような角が当らず、第2の面取りが、前記
穴の内周面に微小な面接触状態で押付けられてクランプ
されている。このため、その分、前記穴の内周面に発生
する応力集中が小さくなるため、クランプに起因するチ
ップの割れの発生が防止できる。すなわち、従来のクラ
ンプにおいては、クランプ手段の軸部の先端が、チップ
の穴の内周面に点接触状態で接触していたのに対し、本
発明では、前記第2の面取りにより、微小な面接触状態
で押付けられてクランプされているため、チップの破損
が有効に防止される。
【0009】請求項1記載のバイトにおいては請求項2
に記載のように、前記第1の面取りは、該軸部の軸線に
対する面取り角度が30〜45度で、前記第2の面取り
がないとした場合におけるその軸線方向に沿う面取り幅
が、1.5mm以上あるとよい。ここで、「前記第2の
面取りがないとした場合における」とは、前記第1の面
取りを付けた後で、前記第2の面取りを付ける場合にお
いては、「前記第2の面取りをつける前における」とい
う意味である。
【0010】従来は、このように面取り角度を45度を
基準としていたため、実際にはこれ以上となることも有
り、したがって、前記第1の面取りと該軸部の外周面と
のなす、第2の面取りをつける前の角部が角張ることが
あった。一方、このように面取り角度の範囲を設定する
ことで、そのような角張りの発生を防止できる。加え
て、前記第1の面取りの、前記第2の面取りがないとし
た場合におけるその軸線方向に沿う面取り幅の大きさ
を、このように大きくすることで、第2の面取りをつけ
やすくなる。より好ましくは、請求項3に記載のよう
に、前記第1の面取りは、該軸部の軸線に対する面取り
角度が30〜45度で、前記第2の面取りがないとした
場合におけるその軸線方向に沿う面取り幅が、2.0m
m以上あるとよい。
【0011】上記のいずれの手段においても、請求項4
に記載のように、前記第2の面取りは、前記穴の内周面
に微小な面接触状態で押付けられている際、該穴の軸方
向における接触長さが、0.5〜1.5mmの範囲にあ
るとよい。0.5mm未満では、穴の内周面に対する面
圧を効果的に小さくできないし、1.5mmを超えるよ
うだと、面取り幅が大きくなるためである。なお、第2
の面取りは、傾斜面状の面取りでも、R(丸み)状の面
取りでもよい。
【0012】なお、請求項5に記載のバイトは、セラミ
ック製の穴付きスローアウェイチップをホルダーのチッ
プポケットに配置し、クランプ手段の軸部をスローアウ
ェイチップの穴に入り込ませ、該軸部の先端面と外周面
とのなす角に、半径3mm以上の丸みをつけ、この丸み
を前記穴の内周面に押つけることで前記スローアウェイ
チップをクランプしてなることを特徴とする。
【0013】該軸部の先端面と外周面とのなす角に、半
径3mm以上の大きさの丸み(R面取り)をつけること
で、第1の面取りに加えて第2の面取りを付けたのと同
様にクランプ時の面圧を小さくできため、チップの穴の
内周面における割れの発生防止に有効である。
【0014】本発明において、前記スローアウェイチッ
プは、Al、Al−TiC又は窒化珪素を
主成分として多く含む脆性なセラミック製のものにおい
て顕著な効果がある。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図3に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明にか
かるバイト1の先端部の一部破断面図及びその要部拡大
図である。図2は、図1の要部拡大図の平面図、図3
は、図1の要部拡大図のG部の拡大図を、そして図4
は、図3のH部の拡大図である。
【0016】本形態におけるバイト1は、ホルダー3
と、その先端に凹設されたチップポケット11と、この
チップポケットにセットされる穴付きシムシート12、
そして、その上に配置されるセラミック製の穴付きチッ
プ21、さらにこのチップ21のクランプ手段をなすL
形のレバー31と、クランプネジ41などからなってい
る。ホルダー3は、断面矩形の棒状をなし、その先端の
チップポケット11は、平面視、四角形をなして凹設さ
れている。そして、シムシート12は、四角形板状をな
し、チップ21も同形状をなしている。そして、チップ
21のクランプ手段をなすレバー31はSCM製の鍛造
品である。
【0017】このバイト1をなすホルダー3は、そのチ
ップポケット11のチップ座に縦穴15が凹設されてい
る。そして、チップポケット11よりホルダー3の基端
側には、クランプネジ用のネジ孔16及びこれと同軸の
クランプネジ挿通穴17とが同軸でやや傾斜して設けら
れている。ネジ孔16のねじは、ホルダー3の上面3a
寄り部位にのみ設けられている。そして、チップ座に
は、縦穴15の底部の一側から、ネジ孔16及びこれと
同軸のクランプネジ挿通穴17に連通するように凹溝1
8及び横穴19が形成されている。
【0018】しかして、ネジ穴16に、括れ部42を有
するクランプネジ41をねじ込み、レバー31を、その
横片34の端部(横片端部)33がネジ孔16内にある
クランプネジ41の括れ部42に遊嵌し、かつ軸部35
の先端がチップ座において上向きとなるように遊嵌状に
配置し、穴付きシムシート12を介して穴付きチップ2
1をチップ座に着座するように配置する。そして、チッ
プ21の穴(円形穴)23にレバーの軸部35を遊嵌状
に入り込ませ、その状態の下で、クランプネジ41を締
つける。こうすることで、その括れ部42の上のネジ部
の下端面45で、レバーの横片34の端部33が下向き
に押えつけられる。これにより、レバー31は、軸部3
5と横片34との交差部内側を支点として図示矢印B方
向に回転し、軸部35の先端面36の外周面37とのな
す角38を、スローアウェイチップ21の穴23の内周
面25に押付け、チップ21はチップポケット11の壁
面20に引きこまれる形でクランプされる。なお、軸部
35の先端面36と外周面37とのなす角38には第1
の面取り38aがつけられ、図2〜図4に示したよう
に、その第1の面取り38aと軸部35の外周面37と
のなす角部38bを穴23の内周面25に押付けてい
る。以上の構成は、従来のバイトにおけるクランプ構造
と同じである。
【0019】ところが本形態では、第1の面取り38a
は、軸部35の軸線35gに対する面取り角度θが30
度とされ、次記する第2の面取りがないとした場合にお
けるその軸線35g方向に沿う面取り幅W1が2mm以
上に設定されている。そして、この2mmの第1の面取
りに加えて、第1の面取り38aと、軸部35の外周面
37とのなす角部38bであって前記穴の内周面25に
押付けられる部分に、さらに半径Rからなる第2の面取
り(以下、第2の面取り38bとする)が付けられてい
る。そして、この第2の面取り38bが穴23の内周面
25に微小な面接触状態で押付けられるように設定され
ている。なお、図5に示したように、第2の面取り38
bも第1の面取り38aと同様に傾斜面取りとしてもよ
いが、その際には、第2の面取り38bの軸部35の軸
線35gに対する面取り角度θ2は、その第2の面取り
38bがクランプ時において穴23の軸23gと略平行
になるようにするとよい。なお、軸部35の横断面は、
本形態では、長軸が穴23の内径より小さい長円であ
り、図2に示したように、その長軸方向において穴23
の内周面25を押えつけるように設定されている。本発
明において、クランプ手段をなす軸部35の横断面は、
これに限定されないが、円形、楕円形などの丸断面とす
るとよい。
【0020】しかして、本形態では、軸部35は線接触
状態で穴23の内周面25に押付けられることなく、微
小ではあるが、第2の面取り38bにより割円ないし三
日月形状の面接触状態で穴23の内周面25に押付けら
れている。なお、この押付けにおいては、接触部が変形
するため、実際には、設定値よりも大きい面接触状態で
穴23の内周面25に押付けられている。このため、チ
ップ21の穴23の内周面25に対する面圧を有効に小
さくできる。この結果、チップ21をクランプした際に
おける破損から防止することができるし、その後の、加
工時における破損も有効に防止される。
【0021】ここで、第1の面取り38aが軸線35g
に対して角度θが30度の面取りで、その面取り幅W1
が1.5mmと、2.0mmとしたものにおいて、第2
の面取り38bとして、そのR(半径)を0.1〜2m
mと変更した各種の本発明範囲のサンプルと、比較例と
でクランプ時の破損の発生状況の違いをみてみた。ただ
し、比較例は、第1の面取り38aが45度の面取り
で、その面取り幅W1が0.5mmと、1.0mmで、
第2の面取り38bのないものである。なお、第1の面
取り38aの面取り幅W1は、第2の面取りがないとし
た場合におけるその軸線方向に沿う寸法である。試験
は、クランプネジ41の締付けトルクを80kgfcm
として締付けた場合で、クラックの発生の有無を確認し
た。使用した試料(チップ)はAl系セラミック
チップ(CNGA1204)である。結果は、表1に示
した通りである。なお、各試料とも10個について試験
したものであり、表中の数値は、10個のうちの、チッ
プに割れの発生した数である。
【0022】
【表1】
【0023】表1に示した通り、本発明範囲のもので
は、チップ割れ(クラック)の発生数が、第2の面取り
Rが0.5mm以下のもので3個以下と少なく、第2の
面取りRが1.0mm以上のもので0であった。これに
対し、比較例では、全試料(10個)においてクラック
の発生が見られた。
【0024】次に、第1の面取り38aが45度の面取
りで、その面取り幅W1が1.5mmと、2.0mmと
したものにおいて、第2の面取り38bとして、R0.
1〜2mmと変更した各種の本発明範囲のサンプルと、
比較例とでクランプ時の破損の違いをみてみた。結果
は、表2に示した通りである。ただし、比較例(表1と
同じ)及びその他の条件は上と同じである。以下同じ。
【0025】
【表2】
【0026】表2に示した通り、本発明範囲のもので
は、チップ割れ(クラック)の発生数が、第2の面取り
Rが0.5mm以下のもので4個以下と少なく、第2の
面取りRが1.0mm以上のもので0であった。
【0027】さて次に、第1の面取り38aが45度の
面取りで、その面取り幅W1が1.5mmと、2.0m
mとしたものにおいて、第2の面取り38bとして、R
でなく、図5に示したように傾斜面取りとした本発明の
別形態のサンプルをつくり、同様の試験をし、比較例と
でクランプ時の破損の違いをみてみた。なお、第2の面
取り38bをなす傾斜面取りの、軸部35の軸線35g
に対しする面取り角度θ2は30度とした。結果は、表
3に示した通りである。ただし、面取り幅W1は、第2
の面取りがないとしたときの軸線35g方向に沿う面取
り幅である。また、第2の面取り38bの面取り幅W2
は、0.3mm〜1.5mmと変更した。
【0028】
【表3】
【0029】表3に示した通り、本発明範囲のもので
は、チップ割れ(クラック)の発生数が、比較例と比べ
ると、2個以下と少ないか、或いは0であった。これよ
り、第2の面取りは、円弧でなく、第1の面取りと同様
の傾斜面取りとしてもよいことが分かる。
【0030】さて次に、本発明の別形態を図6に基づい
て説明するが、このものは、クランプ手段をなす軸部3
5の先端面36と外周面37との角に、半径3mmの丸
み39をつけ、その丸み39の部分を穴23の内周面2
5に押つけるようにした点のみが前記形態と異なるだけ
で、その他は異ならないことから、詳細な説明は省略す
る。なお、このような丸みをつけたサンプルでは、丸み
の半径が1.5mm未満では、クランプ時のチップの破
損が多く見られたのに対し、丸みの半径が3mm以上と
なるとその破損がなくなった。
【0031】なお、前記形態では、クランプ手段に、レ
バーロックタイプのものとして、同図の構造のものにお
いて具体化したが、本発明のバイトは、これに限定され
るものではない。すなわち、セラミック製の穴付きスロ
ーアウェイチップをホルダーのチップポケットに配置
し、クランプ手段の軸部をスローアウェイチップの穴に
入り込ませ、軸部の外周面の先端寄り部位を穴の内周面
に押つけることでスローアウェイチップをクランプして
なるバイトにおいて広く適用できる。例えば、図7、8
に示したように、ホルダー53のチップポケット11に
シムシート12を止めネジ13で固定し、その上に穴付
きスローアウェイチップ21を配置する一方、クランプ
ネジ61を締つけることで、すくい面側から、押え金具
71の軸部35をチップ21の穴23に入り込ませ、そ
の軸部35の外周面の先端寄り部位を穴23の内周面2
5に押しつけることでスローアウェイチップ21をクラ
ンプしてなるバイトにおいても同様に適用できる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明及び試験結果からも明らかな
ように、本発明のバイトによれば、セラミック製の穴付
きチップであるが、クランプ時におけるチップの破損が
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるバイトの一例を示した先端部の
一部破断面図及びその要部拡大断面図。
【図2】図1の要部拡大図の平面図。
【図3】図1の要部拡大図のG部の拡大図。
【図4】図3のH部の拡大図。
【図5】図3における第2の面取りを傾斜面取りに変更
して具体化した形態の図。
【図6】本発明にかかるバイトの別形態の要部拡大断面
図。
【図7】本発明にかかるバイトの別形態の先端部の一部
破断面図。
【図8】図7のK部拡大断面図及びその要部のさらなる
拡大図。
【図9】従来のバイトの先端部の一部破断面図。
【符号の説明】
1 バイト 3 ホルダー 11 チップポケット 21 セラミック製の穴付きスローアウェイチップ 23 スローアウェイチップの穴 25 穴の内周面 31 L形レバー(クランプ手段) 35 軸部 36 軸部の先端面 37 外周面 38 軸部の先端面と外周面とのなす角 38a 第1の面取り 38b 第2の面取り

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック製の穴付きスローアウェイチ
    ップをホルダーのチップポケットに配置し、クランプ手
    段の軸部をスローアウェイチップの穴に入り込ませ、該
    軸部の先端面と外周面とのなす角につけられた第1の面
    取りと、該軸部の外周面とのなす角部を前記穴の内周面
    に押つけることで前記スローアウェイチップをクランプ
    してなるバイトにおいて、前記第1の面取りに加えて、
    該第1の面取りと該軸部の外周面とのなす角部であって
    前記穴の内周面に押付けられる部分に第2の面取りをつ
    けておき、この第2の面取りが前記穴の内周面に微小な
    面接触状態で押付けられてクランプされていることを特
    徴とするバイト。
  2. 【請求項2】 前記第1の面取りは、該軸部の軸線に対
    する面取り角度が30〜45度で、前記第2の面取りが
    ないとした場合におけるその軸線方向に沿う面取り幅
    が、1.5mm以上あることを特徴とする請求項1記載
    のバイト。
  3. 【請求項3】 前記第1の面取りは、該軸部の軸線に対
    する面取り角度が30〜45度で、前記第2の面取りが
    ないとした場合におけるその軸線方向に沿う面取り幅
    が、2.0mm以上あることを特徴とする請求項1記載
    のバイト。
  4. 【請求項4】 前記第2の面取りは、前記穴の内周面に
    微小な面接触状態で押付けられている際、該穴の軸方向
    における接触長さが、0.5〜1.5mmの範囲にある
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のバイト。
  5. 【請求項5】 セラミック製の穴付きスローアウェイチ
    ップをホルダーのチップポケットに配置し、クランプ手
    段の軸部をスローアウェイチップの穴に入り込ませ、該
    軸部の先端面と外周面とのなす角に、半径3mm以上の
    丸みをつけ、この丸みを前記穴の内周面に押つけること
    で前記スローアウェイチップをクランプしてなることを
    特徴とするバイト。
  6. 【請求項6】 前記スローアウェイチップは、Al
    、Al−TiC又は窒化珪素を主成分とするセ
    ラミックであることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    かに記載のバイト。
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