JP2003164599A - 遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】可変表示装置における表示の制御によって、従
来にない斬新な遊技過程を演出することを可能とし、遊
技者のスリルと興奮を十分に喚起できる興趣に富んだ遊
技機を提供する。 【解決手段】各始動口２２Ａ〜２２Ｃに球が入賞すると
各可動翼１５０が一時的に開く初期可変動作が実行さ
れ、その間に特別入賞口１５１に球が入賞すると、可変
表示装置３１０で特別可変表示が変動実行され、該特別
可変表示により、球図柄Ｐが特定の停留部１３１１に入
賞すると、再び各可動翼１５０が所定期間に亘り第１状
態に変位する特別遊技状態が発生する。しかも特別遊技
状態の発生中の特別可変表示により、球図柄Ｐが特定の
停留部１３１１以外の停留部１３１２に入賞した数が所
定値を超えると、可変表示装置３１０で可変表示が変動
実行され、その表示結果が特定の組み合わせになると続
いて特別可変表示が変動実行され、球図柄Ｐが特定の停
留部１３１１に入賞すると、再び各可動翼１５０が所定
期間に亘り第１状態に変位する特別遊技状態が発生す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、可変表示可能な可
変表示装置と、該可変表示装置の表示制御を行う表示制
御手段と、遊技者にとって有利な第１状態と不利な第２
状態とに可変動作する一対の条件変更手段を備え、各条
件変更手段の間に特別入賞口が設けられており、所定の
条件の成立に基づき、遊技者に有利な特別遊技状態を発
生可能な遊技機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、遊技機には様々な種類が存在
するが、例えば羽根物と称される第２種パチンコ機で
は、始動口に球が入賞すると、メイン役物の羽根とよば
れる一対の可動片が１，２回だけ開状態となる。その間
に取り込まれた球がメイン役物の内部にある特別入賞口
に入賞すると、さらに可動片が所定の最大回数を限度に
繰り返し開放されるようになっていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の遊技機では、第２種パチンコ機等の何れ
の機種であっても、それぞれの機種が属する種別の範疇
において遊技方法がほぼ特定のパターンに類型化されて
しまっており、遊技内容がマンネリ化して新鮮味に欠け
てしまう傾向にあった。

【０００４】特に第２種パチンコ機にあっては、機械仕
掛けの一対の可動片と共に、同じく機械仕掛けのメイン
役物における球の入賞動作に最大の特徴があるのだが、
その構造が機械式であるが故に球の入賞動作も単調とな
りやすく、しかも、特別入賞口に対する球の入賞度合い
を予め想定することが難しく、また調整することも困難
という問題もあった。

【０００５】本発明は、以上のような従来の技術が有す
る問題点に着目してなされたもので、可変表示装置にお
ける表示の制御によって、従来にない斬新な遊技過程を
演出することを可能とし、遊技者のスリルと興奮を十分
に喚起できる興趣に富んだ遊技機を提供することを目的
としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存す
る。 ［１］可変表示可能な可変表示装置（３１０）と、該可
変表示装置（３１０）の表示制御を行う表示制御手段
（３００）と、遊技者にとって有利な第１状態と不利な
第２状態とに可変動作する一対の条件変更手段（１５
０）を備え、各条件変更手段（１５０）の間に特別入賞
口（１５１）が設けられており、所定の条件の成立に基
づき、遊技者に有利な特別遊技状態を発生可能な遊技機
において、前記可変表示装置（３１０）は、球図柄
（Ｐ）と該球図柄（Ｐ）が入賞し得る複数の停留部（１
３１１，１３１２）を備えた特別装置図柄（１３１０）
による特別可変表示と、複数種類の識別情報による可変
表示とを、それぞれ表示可能であり、 所定の始動条件の成立に基づき、前記各条件変更手段
（１５０）を一時的に第１状態に変位させる初期可変動
作を実行する遊技状態制御手段（１００）を有し、 前記表示制御手段（３００）は、前記各条件変更手段
（１５０）の初期可変動作中に前記特別入賞口（１５
１）に球が入賞することを条件に、前記可変表示装置
（３１０）に球図柄（Ｐ）と特別装置図柄（１３１０）
とを表示させて特別可変表示を変動実行し、 前記特別可変表示により、球図柄（Ｐ）が特別装置図柄
（１３１０）にある特定の停留部（１３１１）に入賞す
ることを少なくとも条件として、前記遊技状態制御手段
（１００）は、前記各条件変更手段（１５０）を所定期
間に亘り第１状態に変位させて前記特別遊技状態を発生
させ、 かつ前記特別遊技状態の発生中に前記特別入賞口（１５
１）に球が入賞する度に、前記可変表示装置（３１０）
で変動実行される前記特別可変表示により、球図柄
（Ｐ）が特別装置図柄（１３１０）にある特定の停留部
（１３１１）以外の停留部（１３１２）に入賞した数が
所定値を超えることを条件として、前記表示制御手段
（３００）は、前記可変表示装置（３１０）で複数種類
の識別情報による可変表示を変動実行し、 前記可変表示の表示結果が、予め定めた特定の識別情報
の組み合わせであった場合に、前記特別可変表示を変動
実行し、該特別可変表示により、球図柄（Ｐ）が特別装
置図柄（１３１０）にある特定の停留部（１３１１）に
入賞することを少なくとも条件として、前記遊技状態制
御手段（１００）は、前記各条件変更手段（１５０）を
所定期間に亘り第１状態に変位させて前記特別遊技状態
を発生させることを特徴とする遊技機。

【０００７】［２］前記可変表示装置（３１０）の下側
に配され、前記特別装置図柄（１３１０）にある特定の
停留部（１３１１）に対応する第１球排出口（３１１）
と、同じく前記可変表示装置（３１０）の下側に配さ
れ、前記特定の停留部（１３１１）以外に対応する第２
球排出口（３１２）と、前記第１球排出口（３１１）の
下方に配された特別始動口（３１３）と、前記第２球排
出口（３１２）の下方に配された排出球受口（３１４）
とを有し、前記特別入賞口（１５１）に入賞した球は遊
技盤裏側でいったん貯留され、前記特別可変表示により
球図柄（Ｐ）が特別装置図柄（１３１０）にある特定の
停留部（１３１１）に入賞した場合には、前記貯留され
ていた球は第１球排出口（３１１）より排出されて特別
始動口（３１３）に入賞し、前記特別可変表示により球
図柄（Ｐ）が特別装置図柄（１３１０）にある特定の停
留部（１３１１）に入賞しなかった場合には、前記貯留
されていた球は第２球排出口（３１２）より排出されて
排出球受口（３１４）に取り込まれることを特徴とする
［１］記載の遊技機。

【０００８】［３］前記特別可変表示により、球図柄
（Ｐ）が特別装置図柄（１３１０）にある特定の停留部
（１３１１）に入賞すると、前記特別入賞口（１５１）
に入賞して遊技盤裏側にいったん貯留されていた球が、
前記第１球排出口（３１１）より排出されて特別始動口
（３１３）に入賞し、該特別始動口（３１３）への球の
入賞を条件として、前記特別遊技状態が発生することを
特徴とする［２］記載の遊技機。

【０００９】［４］前記特別可変表示における前記特別
装置図柄（１３１０）は、回転可能な円盤の円周方向に
前記複数の停留部（１３１１，１３１２）を並べて配し
たルーレット型に表示されることを特徴とする［１］，
［２］または［３］記載の遊技機。

【００１０】［５］前記一対の条件変更手段（１５０）
は開閉可能な一対の可動翼（１５０）から成り、各可動
翼（１５０）は、同期して開いた際に前記特別入賞口
（１５１）に球を導きやすい前記第１状態となり、同期
して閉じた際に前記特別入賞口（１５１）に球を導き難
い前記第２状態となることを特徴とする［１］，
［２］，［３］または［４］記載の遊技機。

【００１１】［６］前記始動条件を構成する複数の始動
口（２２Ａ〜２２Ｃ）を有し、前記遊技状態制御手段
（１００）は、前記各始動口（２２Ａ〜２２Ｃ）への球
の入賞に基づいて、それぞれの始動口（２２Ａ〜２２
Ｃ）に対応した回数だけ前記各条件変更手段（１５０）
の初期可変動作を実行することを特徴とする［１］，
［２］，［３］，［４］または［５］記載の遊技機。

【００１２】［７］前記可変表示の表示結果が、予め定
めた特定の識別情報の組み合わせであった場合に、前記
遊技状態制御手段（１００）は、前記特別遊技状態を発
生とは別に前記各条件変更手段（１５０）を所定期間に
亘り第１状態に変位させることを特徴とする［１］，
［２］，［３］，［４］，［５］または［６］記載の遊
技機。

【００１３】前記本発明は次のように作用する。遊技中
に所定の始動条件が成立すると、これに基づき遊技状態
制御手段（１００）により、先ず一対の条件変更手段
（１５０）が、遊技者にとって不利な第２状態から有利
な第１状態に一時的に変位する初期可変動作が実行され
る。

【００１４】前記各条件変更手段（１５０）の初期可変
動作中に、各条件変更手段（１５０）の間にある特別入
賞口（１５１）に球が入賞すると、これに基づき表示制
御手段（３００）により、可変表示装置（３１０）に球
図柄（Ｐ）と特別装置図柄（１３１０）とが表示され
て、特別可変表示が変動実行される。

【００１５】特別可変表示では、可変表示装置（３１
０）の表示領域上に出現した球図柄（Ｐ）が、特別装置
図柄（１３１０）にある複数の停留部（１３１１，１３
１２）のうちの何れかに入る様子が表示されるが、ここ
で球図柄（Ｐ）が予め定められた特定の停留部（１３１
１）に入賞すると、少なくともこの入賞を条件として、
遊技状態制御手段（１００）によって遊技者に有利な特
別遊技状態が発生する。

【００１６】すなわち、特別遊技状態の発生として、再
び前記各条件変更手段（１５０）が今度は所定期間に亘
り第１状態に変位することになる。ここで各条件変更手
段（１５０）は、所定期間として例えば、最大１８回繰
り返し開閉させたり、また最大３０秒継続して開放させ
たり、あるいは、その間に特別入賞口（１５１）へ球が
入賞する度に特別可変表示が変動実行され、その結果、
特定の停留部（１３１１）に球図柄（Ｐ）が１０個入賞
すると、当該時点で終了させるようにしても良い。

【００１７】前記一対の条件変更手段（１５０）は、例
えば一対の可動翼（１５０）として構成し、各可動翼
（１５０）を同期して開閉させることで、有利な第１状
態（開状態）と不利な第２状態（閉状態）とに容易に切
り換えることができる。ここで各可動翼（１５０）が開
いて第１状態となった際、遊技領域（１７）を流下する
球を各可動翼（１５０）で拾い集めるような形態とな
り、かなり高い入賞確率で球を特別入賞口（１５１）へ
導くことができる。なお、各可動翼（１５０）が閉じて
第２状態となった際、特別入賞口（１５１）へ球が入賞
し難い、あるいは全く入賞できないように設定してもか
まわない。

【００１８】また、前記特別可変表示では、球図柄
（Ｐ）が特別装置図柄（１３１０）の特定の停留部（１
３１１）に入賞するか否かが、機械的な役物の場合とは
異なり総て表示制御により自由な制御が可能となるの
で、該特定の停留部（１３１１）に対する入賞頻度は適
宜正確に調整することができる。

【００１９】ここで前記特別装置図柄（１３１０）を、
例えば、回転可能な円盤の円周方向に前記複数の停留部
（１３１１，１３１２）を並べてルーレット型に３次元
など立体的に表示すれば、かかる特別装置図柄（１３１
０）における球図柄（Ｐ）の入賞態様にスリルが生じ
て、遊技者を十分に視覚的に楽しませることができる。

【００２０】また、遊技盤（２）上に、前記可変表示装
置（３１０）の下側に配され、前記特別装置図柄（１３
１０）にある特定の停留部（１３１１）に対応する第１
球排出口（３１１）と、同じく前記可変表示装置（３１
０）の下側に配され、前記特定の停留部（１３１１）以
外に対応する第２球排出口（３１２）と、前記第１球排
出口（３１１）の下方に配された特別始動口（３１３）
と、前記第２球排出口（３１２）の下方に配された排出
球受口（３１４）とを、それぞれ設けるようにする。

【００２１】そして、前記特別入賞口（１５１）に入賞
した球を遊技盤（２）裏側でいったん貯留し、前記特別
可変表示により球図柄（Ｐ）が特別装置図柄（１３１
０）にある特定の停留部（１３１１）に入賞した場合に
は、前記貯留していた球を第１球排出口（３１１）より
排出させて特別始動口（３１３）に入賞するようにし、
前記特別可変表示により球図柄（Ｐ）が特別装置図柄
（１３１０）にある特定の停留部（１３１１）に入賞し
なかった場合には、前記貯留していた球を第２球排出口
（３１２）より排出させて排出球受口（３１４）に取り
込まれるように設定すると面白い。

【００２２】それにより、球図柄（Ｐ）の表示と実際の
球の動きとに関連性があるように演出することができ、
さらに遊技の興趣を高めることができる。ここで前記特
別始動口（３１３）への球の入賞に基づき相当数の賞球
を払い出し、前記排出球受口（３１４）に球が取り込ま
れた場合には賞球を払い出さないように設定することが
できる。

【００２３】また、前記特別可変表示により、球図柄
（Ｐ）が特別装置図柄（１３１０）にある特定の停留部
（１３１１）に入賞すると、遊技盤（２）裏側にいった
ん貯留されていた球が、前記第１球排出口（３１１）よ
り排出されて特別始動口（３１３）に入賞し、該特別始
動口（３１３）への実際の球の入賞を条件として、前記
特別遊技状態が発生するようにすれば、その遊技過程に
おいて遊技者を十分に楽しませることができる。

【００２４】前記特別遊技状態の発生に係る各条件変更
手段（１５０）の第１状態への開閉ないし開放中にも、
前記特別入賞口（１５１）に球が入賞する度に、前記可
変表示装置（３１０）で特別可変表示が実行されるが、
特別遊技状態が終了した時点で、球図柄（Ｐ）が特別装
置図柄（１３１０）にある特定の停留部（１３１１）以
外の停留部（１３１２）に入賞した数が所定値を超える
ことを条件として、前記表示制御手段（３００）によ
り、前記可変表示装置（３１０）で今度は複数種類の識
別情報による可変表示が変動実行される。

【００２５】前記可変表示の表示結果が、予め定めた特
定の識別情報の組み合わせであった場合、続けて可変表
示装置（３１０）に球図柄（Ｐ）と特別装置図柄（１３
１０）とが表示されて、特別可変表示が変動実行され
る。この特別可変表示で球図柄（Ｐ）が特定の停留部
（１３１１）に入賞すると、少なくともこの入賞を条件
として、再び遊技状態制御手段（１００）の制御により
特別遊技状態が発生する。

【００２６】すなわち、特別遊技状態の発生として、再
び前記各条件変更手段（１５０）が所定期間に亘り第１
状態に変位することになる。ここで各条件変更手段（１
５０）は、所定期間として例えば、最大１８回繰り返し
開閉させたり、また最大３０秒継続して開放させたり、
あるいは、その間に特別入賞口（１５１）へ球が入賞す
る度に特別可変表示が変動実行され、その結果、特定の
停留部（１３１１）に球図柄（Ｐ）が１０個入賞する
と、当該時点で終了させるようにしても良い。

【００２７】また、前記始動条件を構成する複数の始動
口（２２Ａ〜２２Ｃ）を設けておき、各始動口（２２Ａ
〜２２Ｃ）への球の入賞に基づいて、それぞれの始動口
（２２Ａ〜２２Ｃ）に対応した回数だけ、それぞれ前記
一対の条件変更手段（１５０）の初期可変動作を実行す
るようにすれば、さらに第２種パチンコ機のゲーム性に
関する遊技の興趣を高めることができる。

【００２８】さらにまた、前記可変表示の表示結果が、
予め定めた特定の識別情報の組み合わせであった場合
に、その時点で遊技状態制御手段（１００）により、前
記特別遊技状態の発生とは別に、再び前記各条件変更手
段（１５０）を所定期間に亘り第１状態に変位させるよ
うに設定しても面白い。

【００２９】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する実施の形態を説明する。図１〜図１４は本発明の一
実施の形態に係る遊技機を示している。本実施の形態に
係る遊技機は、遊技盤２上に球を打ち出す遊技を実行す
る遊技機本体１と、これに付設され有価価値カードの挿
入により球を貸し出すカードユニット（ＣＲ球貸機）ｂ
から成る。

【００３０】先ず遊技機本体１全体の概要を説明する。
図１は遊技機本体１とカードユニットｂの前面図であ
る。遊技機本体１は、遊技機の特別遊技状態を点灯によ
って報知する遊技機状態ランプ４２２と、額縁状に形成
され正面のガラスを固定するガラス枠１１と、該ガラス
枠の後方にガラス枠１１の開放を検出するためのガラス
枠開放検出スイッチ１３２と、遊技者によって発射され
た球が移動しゲームを進行させるための部品が取り付け
られている遊技盤２が着脱自在に取り付けられている。

【００３１】ガラス枠１１の下部表面には、貸出球や払
出球を貯留する上受け皿３と、該上受け皿３から溢れた
球を貯留する下受け皿４と、前記上受け皿３に貯留した
球を抜き出すための上受け皿球抜きレバー７と、前記下
受け皿４に貯留した球を抜き出すための下受け皿球抜き
レバー８と、遊技者が打球操作するための打球操作ハン
ドル５とが設けられている。また、打球操作ハンドル５
には、球の発射を停止するための発射停止スイッチ６５
２が設けられている。なお、下受け皿４の傍らには、喫
煙者用の灰皿６も設けられている。

【００３２】さらにカードユニットｂの操作を遊技者が
行うための装置として、有価価値カードの残余度数を表
示し確認するための度数表示部１２と、球の貸出指示を
行うための貸出ボタン９と、有価価値カードの返却指示
を行うための返却ボタン１０が上受け皿３の近傍に設け
られ、それらの出力端子は遊技機背面の操作パネル基板
ａにそれぞれ接続されている。

【００３３】図２は遊技機本体１とカードユニットｂの
背面図である。遊技機本体１の背面には各種機能別の制
御基板と部品等で構成されている。ここで制御基板とし
て、遊技全体の動作を管理し制御する主基板１００と、
該主基板１００からの指示情報をパラレル通信により受
信し賞品球の払出動作と、カードユニット接続基板９０
０とカードユニット通信を行うことにより貸球動作の制
御を行う払出制御基板２００が設けられている。

【００３４】さらに制御基板として、球の発射を制御す
る発射制御基板６００と、該発射制御基板６００によっ
て制御される発射モータ６５３と各基板に所定の電力を
供給する電源基板７００と、主基板１００からの賞球情
報が入力され、払出制御基板２００からの球貸情報が入
力され、かつ外部機器と接続し枠用外部情報（賞球信
号、球貸し信号、球切れ信号）を出力するための枠用外
部端子板８００と、カードユニットｂと接続するための
カードユニット接続基板９００も設けられている。

【００３５】また、保護カバー９３内には、表示器制御
基板３００、ランプ制御基板４００、音声制御基板５０
０等が遊技盤２に設けられている。それぞれの制御基板
は専用のケースに納められ、外部からのゴミや他の設備
機器からのこぼれ球、さらには静電気、電気ノイズから
も保護されるようにしている。中でも主基板１００のケ
ースは、専用のネジを使用し所定の回数だけ開閉できる
構造となっている。

【００３６】次に、パチンコ球補給装置から受ける球の
流路について説明する。図２において、パチンコ球補給
装置（図示せず）から補給された球は、遊技機上部のタ
ンクユニット９０に貯留され、賞品球の払出および貸球
動作が行われるごとに、球はシュートユニット９１、払
出ユニット９２を通過し上受け皿３へ送出される。

【００３７】タンクユニット９０は、パチンコ球補給装
置から補給される球を貯留するものであり、該タンクユ
ニット９０の底面には、賞球タンク球有無スイッチ８０
１と球ならし９４が設けられている。賞球タンク球有無
スイッチ８０１は、タンクユニット９０に貯留される球
の有無を検出するスイッチであり、貯留する球の重みに
よってスイッチが入力され、その検出信号は枠用外部端
子板８００を経由し外部へ出力される。

【００３８】また、球ならし９４は、シュートユニット
９１のレーンを流れる球が球圧により隆起しないように
球を均すためのものである。タンクユニット９０の底面
は傾斜しており、シュートユニット９１と接合する部分
に球が集合し落下する構造になっている。

【００３９】シュートユニット９１は、前記タンクユニ
ット９０から流下してくる球を二つのレーンに分け整列
する。球が払出ユニット９５に向かう途中には前記球な
らし９４によって球圧による隆起が押さえられるが、さ
らに球ならし９５によってより効果的に球を均すように
し、払出ユニット９２へ送り込むようにしてある。

【００４０】また、シュートユニット９１の球通路上に
は、シュート球切れスイッチ１３１が設けられている。
シュート球切れスイッチ１３１は、払出ユニット９２ま
での球の有無を検出するスイッチであり、その検出信号
は主基板１００に入力され球の有無が監視される。この
スイッチ１３１は、前記賞球タンク球有無スイッチ８０
１と用途は類似するが、主基板１００との接続有無が大
きな違いとなる。

【００４１】払出ユニット９２は、前記上受け皿３まで
の球通路を形成するとともに、球通路上に、球を送り出
すための払出モータ２２２と、球の流れ（落下）を抑制
する払出停止ソレノイド２２３と、貸出球と払出球の経
路を切り換える経路切換ソレノイド２２４と、払出球を
検出するための賞球検出スイッチ１３０と、貸出球を検
出するための球貸し検出スイッチ２２０等が設けられて
いる。

【００４２】前記払出モータ２２２と払出停止ソレノイ
ド２２３は、前記払出制御基板２００と接続され制御さ
れる。主基板１００から払出制御基板２００に所定の球
の払出要求があると、払出制御基板２００は、前記経路
切換ソレノイド２２４を作動させ、球の経路を払出球側
へとし、払出モータ２２２と払出停止ソレノイド２２３
によって球を上受け皿３へ送出する。

【００４３】また、遊技者の操作により、カードユニッ
トｂからカードユニット接続基板９００を介して、払出
制御基板２００に所定の球の貸出要求信号が入力される
と、払出制御基板２００は前記経路切換ソレノイド２２
４を作動させ、球の経路を貸出球側へとし、払出モータ
２２２と払出停止ソレノイド２２３によって球を上受け
皿３へ送出する。

【００４４】また、要求の内容によって球経路を可変と
しているのは、賞球検出スイッチ１３０と前記球貸し検
出スイッチ２２０によって、それぞれ所定の球数のカウ
ントを分けて確実に計数するためである。さらに、賞球
検出スイッチ１３０は主基板１００に接続され、払出制
御基板２００と同様に所定の球数のカウントを行い、よ
り正確に払出が行われたことを確認できるようにしてい
る。

【００４５】前記上受け皿３からの溢れ球が下受け皿４
へ流下するように形成された球通路上には、オーバフロ
ースイッチ１３３が設けられている。前記下受け皿４に
貯留した球が一杯になり、該オーバフロースイッチ１３
３の設置位置まで球が達すると、その貯留した球の球圧
によってスイッチが入力され、その検出信号は主基板１
００へ入力される。主基板１００は前記オーバフロース
イッチ１３３の入力を検出すると、払出制御基板２００
に対して球の発射を停止するように指示情報を出力す
る。

【００４６】図３は遊技盤２の正面図である。遊技盤２
の正面には、発射された球を遊技領域１７へ導くための
誘導レール１６と、遊技領域１７に導かれた遊技球の流
れに変化を与えるための釘（図示省略）と、各入賞口
と、各入賞口のうち３つの始動口２２Ａ〜２２Ｃの入賞
に起因した始動口スイッチ１２２Ａ〜１２２Ｃの検出信
号により、可変動作が実行される一対の条件変更手段で
ある各可動翼１５０や、各可動翼１５０の基端間に位置
する特別入賞口１５１、それに特別可変表示や可変表示
が変動実行される可変表示装置３１０等が設けられてい
る。

【００４７】前記各入賞口には、始動口２２Ａ，２２
Ｂ，２２Ｃ、特別始動口３１３、特別入賞口１５１、右
袖入賞口２３ａ、左袖入賞口２３ｂ等がある。遊技球が
各入賞口に入賞すると、各入賞口に付設されたスイッチ
により入賞球が検出され、入賞球が検出されるごとに各
入賞口に割り当てられた所定の賞品球が払い出される。

【００４８】また、遊技盤２の最下部には、遊技球が遊
技領域１７内の各入賞口の何れにも入らず落下した球
を、遊技機外に排出するためのアウト口２９が設けられ
ている。アウト口２９に球が入った場合には、遊技者に
何らの特典も与えられず、賞品球の払い出しも行われな
い。

【００４９】さらに装飾ランプとして、可変表示装置３
１０を作動させるための保留球数（各始動口２２Ａ，２
２Ｂ，２２Ｃに入賞した球数で最大数は４個）を遊技者
に報知するための保留ＬＥＤ４２０、サイドケースラン
プ４２３、遊技枠状態ランプ４２４、サイドＬＥＤ４２
８等が設けられている。

【００５０】図４は遊技盤２の背面図である。遊技盤２
の背面には、既に図２で示したものと同様に、各種の制
御基板やその関連部品等が組み付けられている。制御基
板としては、可変表示装置３１０の制御を行う表示器制
御基板３００、前記装飾ランプの制御を行うランプ制御
基板４００、音声の制御を行う音声制御基板５００、外
部機器と接続し盤用外部情報（大当たり１信号、大当た
り２信号、図柄確定回数信号）を出力するための盤用外
部端子板８５０等が設けられている。

【００５１】図４中では図示省略したが、図５および図
６に示すように、各入賞口の入賞球を検出するためのス
イッチとして、各始動口２２Ａ，２２Ｂ，２２Ｃには始
動口スイッチ１２２Ａ，１２２Ｂ，１２２Ｃ、特別始動
口３１３付近には特別始動口スイッチ１２６ａ、特別入
賞口１５１付近には特別入賞口スイッチ１２８、右袖入
賞口２３ａ付近には右袖入賞口スイッチ１２３ａ、左袖
入賞口２３ｂ付近には左袖入賞口スイッチ１２３ｂ等が
各入賞口付近に設置されている。各入賞口のスイッチ
は、それぞれの入賞口付近に設けられているが、入賞球
が遊技機外に排出されるまでの通路上に配置することも
できる。

【００５２】各入賞口に球が入賞すると、各入賞口スイ
ッチにより検知され、検知されるごとに、各入賞口ごと
に割り当てられた次の所定の賞品球の払出が行われる。
各始動口２２Ａ，２２Ｂ，２２Ｃには５発、右袖入賞口
２３ａ、左袖入賞口２３ｂには８発、特別始動口３１３
には１５発と割り当てられている。賞品球数の割り当て
は入賞口ごとに固定化しているが、任意に変更すること
もできる。

【００５３】役物を可変動作させる関連装置には、前記
特別入賞口１５１に入賞して遊技盤２裏側にいったん貯
留された球を、第１球排出口３１１または第２球排出口
３１２の何れか一方に振り分けて再び遊技盤２上に排出
させるための落下振り分けソレノイド１３６、各可動翼
１５０を開閉させるための電動役物ソレノイド１３８等
が設けられている。

【００５４】次に遊技盤２上の主要な構成要素について
さらに詳細に説明する。前記各始動口２２Ａ〜２２Ｃで
ある、左の始動口２２Ａ、中央の始動口２２Ｂ、右の始
動口２２Ｃは、それぞれ一般に第２種始動チャッカーと
称されるものであり、それぞれ入賞口の左右両端に一対
の可動片から成る条件変更手段を備え、図示省略した電
動役物ソレノイドにより必要に応じて各可動片を開閉で
きるようになっている。

【００５５】図６に示すように、各始動口２２Ａ〜２２
Ｃは、それぞれ球の入賞を検知する始動口スイッチ１２
２Ａ，１２２Ｂ，１２２Ｃを内部に備えている。各始動
口スイッチ１２２Ａ，１２２Ｂ，１２２Ｃは、例えば光
センサ、近接センサ、あるいは磁気センサ等の各種セン
サにより構成すれば良い。各始動口２２Ａ〜２２Ｃに球
が入賞することが、後述する各可動翼１５０が初期可変
動作するための始動条件として設定されている。

【００５６】前記可変表示装置３１０は、その画面中に
表示領域を備えており、次述する特別可変表示と可変表
示が変動実行されるものである。かかる可変表示装置３
１０は、液晶ユニットにより構成されているが、ＣＲＴ
表示器、ドラムユニット、７セグメント表示器等を採用
することも可能である。

【００５７】後述する各条件変更手段１５０の初期可変
動作中に、各条件変更手段１５０の間にある特別入賞口
１５１に球が入賞して、特別入賞口スイッチ１２８によ
り入賞球が検出されると、可変表示装置３１０による特
別可変表示の権利が獲得され、特別可変表示が変動実行
される。

【００５８】図１４に示すように、本実施の形態におけ
る特別可変表示では、可変表示装置３１０の表示領域上
に球図柄Ｐと特別装置図柄１３１０とが出現し、球図柄
Ｐが特別装置図柄１３１０にある複数の停留部１３１
１，１３１２のうちの何れかに入る表示が変動実行され
る。

【００５９】特別装置図柄１３１０はルーレット型に３
次元表示される。特別装置図柄１３１０は、回転可能な
円盤１３１０ａを有し、該円盤１３１０ａの円周方向に
それぞれ球図柄Ｐを受け入れ可能な複数の停留部１３１
１，１３１２…が並ぶように配設されている。各停留部
１３１１，１３１２のうちの一部が予め特定の停留部１
３１１として定められており、その傍らに「Ｖ」等の文
字を付記することで、通常の停留部１３１２とは区別で
きるように表示される。

【００６０】詳しく言えば、円盤１３１０ａは水平面よ
り前方へやや傾くような状態で回転可能に表示され、円
盤１３１０ａの周囲には、球図柄Ｐが移動する円環形の
球図柄通路１３１３が設けられている。球図柄通路１３
１３も、円盤１３１０ａと同様に水平面より前方へやや
傾いている。球図柄通路１３１３の内側周壁の前端（図
１４中で正面側）は、その内側で回転する円盤１３１０
ａの停留部１３１１，１３１２に連通する切欠１３１４
が設けられている。

【００６１】図１４において、可変表示装置３１０の表
示領域の上方よりゆっくりと落下する球図柄Ｐは、球図
柄通路１３１３より切欠１３１４を通って、あるいは直
接的に何れかの停留部１３１１，１３１２に入り込むよ
うに表示される。この間、円盤１３１０ａは一定方向へ
回転している。

【００６２】前記各条件変更手段１５０の初期可変動作
中における特別可変表示で、球図柄Ｐが予め定められた
特定の停留部１３１１に入賞すると、少なくともこの入
賞を条件として遊技者に有利な特別遊技状態が発生する
ことになる。すなわち、再び前記各条件変更手段１５０
が今度は所定期間に亘り第１状態に変位することにな
る。なお、特別遊技状態の発生中にも、特別入賞口１５
１に球が入賞する度に可変表示装置３１０で特別可変表
示が実行される。

【００６３】また、特別遊技状態が終了した時点で、そ
の間に変動実行された特別可変表示により、球図柄Ｐが
特別装置図柄１３１０にある特定の停留部１３１１以外
の停留部１３１２に入賞した数が所定値を超えることを
条件として、可変表示装置３１０で今度は、複数種類の
識別情報による可変表示が変動実行されるように設定さ
れている。

【００６４】図１３に示すように、本実施の形態におけ
る可変表示では、可変表示装置３１０の表示領域に横３
列の３つの表示部が出現し、各表示部ごとに各種図柄が
縦方向へスクロール表示される。そして、所定時間の経
過後に各表示部ごとに１つずつ任意の図柄が停止するよ
うに設定されている。各表示部はスロットマシンにおけ
る１つのリールとしての役割を果たしている。なお、可
変表示に用いる識別情報は、０〜９の数字や記号等の単
純な図柄に限定されるものではなく、例えば特定のキャ
ラクターを模したものを用いても良い。

【００６５】前記可変表示が停止し確定した際の表示結
果として、各表示部に停止確定した図柄が、予め定めた
特定の組み合わせ（例えば「５５５」等と３つとも総て
同一に揃った場合等）となった場合には、続いて前記特
別可変表示が続いて変動実行される。この特別可変表示
で球図柄Ｐが特定の停留部１３１１に入賞すると、少な
くともこの入賞を条件として、再び遊技者に有利な特別
遊技状態が発生することになる。すなわち、前述したよ
うに各条件変更手段１５０が所定期間に亘り第１状態に
変位することになる。

【００６６】図３に示すように、前記可変表示装置３１
０の下方両側には、前記特別装置図柄１３１０にある特
定の停留部１３１１に対応する第１球排出口３１１と、
前記特定の停留部１３１１以外の停留部１３１２に対応
する第２球排出口３１２とが左右に並ぶように配置され
ている。さらに、第１球排出口３１１の下方には特別始
動口３１３が配置され、第２球排出口３１２の下方には
排出球受口３１４が配置されている。

【００６７】前記特別入賞口１５１に入賞した球は遊技
盤２裏側でいったん貯留され、前記特別可変表示により
球図柄Ｐが特別装置図柄１３１０にある特定の停留部１
３１１に入賞した場合には、前記貯留されていた球は落
下振り分けソレノイド１３６の駆動によって、第１球排
出口３１１より排出されて特別始動口３１３に入賞す
る。

【００６８】一方、前記特別可変表示により球図柄Ｐが
特別装置図柄１３１０にある特定の停留部１３１１に入
賞しなかった場合、すなわち特定の停留部１３１１以外
の停留部１３１２に入賞した場合には、前記貯留されて
いた球は落下振り分けソレノイド１３６の駆動によっ
て、第２球排出口３１２より排出されて排出球受口１３
４に取り込まれる。

【００６９】詳しくは後述するが、所定の場合の特別可
変表示において、球図柄Ｐが特別装置図柄１３１０にあ
る特定の停留部１３１１に入賞すると、遊技盤２裏側に
いったん貯留されていた球が、前記第１球排出口３１１
より排出されて特別始動口３１３に入賞し、該特別始動
口３１３の特別始動口スイッチ１２６ａにより検出され
るが、かかる検出に基づき、前記特別遊技状態が発生す
るように設定されている。

【００７０】図３に示すように、前記可変表示装置３１
０の上方には、遊技者にとって有利な第１状態と不利な
第２状態とに可変動作する条件変更手段である一対の可
動翼１５０が配置されている。各可動翼１５０は、特別
入賞口１５１を間にしてその上方両側に回動自在に軸支
されている。

【００７１】各可動翼１５０は、図５，図６に示す電動
役物ソレノイド１３８によって、通常は互いに近接する
ように上方へ延びる第２状態（不利な状態）に維持され
るが、電動役物ソレノイド１３８が励磁すると、それぞ
れ左右に広がる第１状態（有利な状態）に可変動作す
る。

【００７２】各可動翼１５０が開いて有利な状態となっ
た際には、遊技領域１７を流下する球を各可動翼１５０
で拾い集めるような形態となり、かなり高い入賞確率で
球を特別入賞口１５１へ導くことができる。なお、可変
入賞装置１５０の直ぐ上方には障害壁１５２が設けられ
ており、各可動翼１５０が第２状態にあるときは、特別
入賞口１５１に球が全く入賞できないように構成されて
いる。

【００７３】特別入賞口１５１は、球の入賞を検知する
特別入賞口スイッチ１２８を内部に備えており、この特
別入賞口スイッチ１２８が入賞球を検知してＯＮになる
と、固有の特別入賞信号を主基板１００に出力するよう
に設定されている。なお、特別入賞口スイッチ１２８
は、例えば光センサ、近接センサ、あるいは磁気センサ
などの各種センサにより構成すれば良い。

【００７４】次に遊技機本体１の制御に用いられる各種
制御基板について説明する。図５および図６は、遊技機
本体１の制御に用いられる各種制御基板およびそれに関
連する構成要素を示すブロック図である。図５、図６に
は、制御基板として、主基板１００、払出制御基板２０
０、表示器制御基板３００、ランプ制御基板４００、音
声制御基板５００、発射制御基板６００、電源基板７０
０が示されている。ここで、表示器制御基板３００は表
示制御手段の機能を実現し、主基板１００は遊技状態制
御手段の機能を実現する。

【００７５】表示制御手段は、前記各可動翼１５０の初
期可変動作中に特別入賞口１５１に球が入賞することを
条件に、可変表示装置３１０に特別装置図柄１３１０と
球図柄Ｐを表示させて特別可変表示を変動実行するもの
である。また、表示制御手段は、前記特別遊技状態の発
生に係る各可動翼１５０の第１状態への開閉ないし開放
中にも、特別入賞口１５１に球が入賞する度に可変表示
装置３１０で特別可変表示を実行するように設定されて
いる。

【００７６】また、表示制御手段は、前記特別遊技状態
が終了した時点で、球図柄Ｐが特別装置図柄１３１０に
ある特定の停留部１３１１以外の停留部１３１２に入賞
した数が所定値（例えば１０）を超えることを条件に、
可変表示装置３１０で今度は複数種類の識別情報による
可変表示を変動実行し、この可変表示の表示結果が、予
め定めた特定の識別情報の組み合わせであった場合に、
さらに前記特別可変表示を変動実行するように設定され
ている。

【００７７】遊技状態制御手段は、前記各始動口２２Ａ
〜２２Ｃの何れかに球が入賞する始動条件の成立に基づ
き、前記各可動翼１５０を一時的に第１状態に変位させ
る初期可変動作を実行するものである。詳しく言えば遊
技状態制御手段は、各始動口２２Ａ〜２２Ｃにある各始
動口スイッチ１２２Ａ〜１２２Ｃからの検出信号に基づ
き、それぞれの始動口２２Ａ〜２２Ｃに対応した回数だ
け一対の可動翼１５０の初期可変動作を実行する。

【００７８】具体的には、遊技状態制御手段の制御によ
り、左右の始動口２２Ａ，２２Ｃへ球が入賞した場合に
は、各可動翼１５０を同期して１回だけ開閉させる初期
可変動作を実行する一方、中央の始動口２２Ｂへ球が入
賞した場合には、各可動翼１５０を同期して２回続けて
開閉させる初期可変動作を実行するように設定されてい
る。

【００７９】また、遊技状態制御手段は、前記初期可変
動作中に変動実行された特別可変表示により、球図柄Ｐ
が特別装置図柄１３１０にある特定の停留部１３１１に
入賞することを少なくとも条件として、各可動翼１５０
を所定期間に亘り第１状態に変位させて特別遊技状態を
発生させるものである。

【００８０】ここで特別可変表示により、球図柄Ｐが特
別装置図柄１３１０にある特定の停留部１３１１に入賞
すると、特別入賞口１５１に入賞して遊技盤２裏側にい
ったん貯留されていた球が、第１球排出口３１１より排
出されて特別始動口３１３に入賞し、特別始動口スイッ
チ１２６ａにより検出されるが、かかる検出に基づき前
記特別遊技状態が発生するように設定されている。

【００８１】また、特別遊技状態の発生として、再び各
可動翼１５０が今度は所定期間に亘り第１状態に変位す
ることになるが、ここで各可動翼１５０は、所定期間と
して例えば、最大１８回繰り返し開閉させたり、また最
大３０秒継続して開放させたり、あるいは、その間に特
別入賞口１５１へ球が入賞する度に特別可変表示が変動
実行され、その結果、特定の停留部１３１１に球図柄Ｐ
が１０個入賞すると、当該時点で終了させるようにして
も良い。なお、特別始動口３１３への球の入賞に基づき
１５個の賞球が払い出されるが、前記排出球受口３１４
に球が取り込まれた場合には賞球は払い出さない。

【００８２】さらにまた、前記特別遊技状態が終了した
時点で、特別可変表示により球図柄Ｐが特別装置図柄１
３１０にある特定の停留部１３１１以外の停留部１３１
２に入賞した数が所定値（例えば１０）を超えることを
条件として、可変表示装置３１０で可変表示が変動実行
され、この可変表示の表示結果が予め定めた特定の識別
情報の組み合わせであった場合、続けて特別可変表示が
変動実行されるが、この特別可変表示で球図柄Ｐが特定
の停留部１３１１に入賞すると、少なくともこの入賞を
条件として、再び特別遊技状態が発生する。すなわち、
遊技状態制御手段の制御により、再び各可動翼１５０が
所定期間に亘り第１状態に変位する特別遊技状態が発生
するように設定されている。

【００８３】続いて先ず、図６に示す主基板１００につ
いて説明する。主基板１００は、主基板内部のクロック
回路１０８が生成するクロックを基準に動作する。また
クロック回路１０８が生成したクロックを内部タイマー
１０７で分周して得た一定時間間隔の割込み信号をＣＰ
Ｕ１０２に入力することで、一定時間ごとに当該ＣＰＵ
１０２でタイマー割込み処理を実行する。ＣＰＵ１０２
は、タイマー設定時間の間隔よりも短い時間で終了する
ように分割した処理を割込み毎に実行することで一連の
動作を遂行する。

【００８４】特別始動口スイッチ１２６ａ、排出球受口
スイッチ１２６ｂ、右袖入賞口スイッチ１２３ａ、左袖
入賞口スイッチ１２３ｂ、特別入賞口スイッチ１２８
は、それぞれ球の入賞を検知するためのスイッチであ
り、これらのスイッチからの各入力信号は、ゲート回路
１１０ａに供給される。

【００８５】また、右賞球検出スイッチ１３０ａ、左賞
球検出スイッチ１３０ｂ、シュート球切れスイッチ１３
１、ガラス枠開放検出スイッチ１３２、オーバフロース
イッチ１３３からの各入力信号は、ゲート回路１１０ｂ
に供給される。さらに、各始動口スイッチ１２２Ａ〜１
２２Ｃも、それぞれ球の入賞を検知するためのスイッチ
であり、これらのスイッチからの各入力信号は、ゲート
回路１１０ｃに供給される。

【００８６】ゲート回路１１０ａ〜１１０ｃのアドレス
は、それぞれＣＰＵ１０２のアドレス空間にメモリマッ
プドＩ／Ｏ方式で設定されている。ＣＰＵ１０２が出力
するアドレス信号およびライト／リードの制御信号を、
ＣＰＵ１０２が出力するシステムクロックに従って、ア
ドレスデコード回路１１３でデコードすることによりチ
ップセレクト信号を生成する。

【００８７】このチップセレクト信号にて各ゲート回路
１１０ａ〜１１０ｃがセレクトされると、各始動口スイ
ッチ１２２Ａ〜１２２Ｃ等からの各入力信号が対応する
ゲート回路１１０ａ〜１１０ｃを通じてデータバスに出
力される。データバス上の各入力信号は、一定時間ごと
に発生する割込み信号によって、次にリセットされるま
での間に複数回検出されてチャタリング防止処理が行わ
れた後、入力信号ごとに指定されたＲＡＭ領域に記憶さ
れる。

【００８８】各始動口スイッチ１２２Ａ，１２２Ｂ，１
２２Ｃからの入力信号は５個賞球の賞球信号として、ま
た右袖入賞口スイッチ１２３ａ、左袖入賞口スイッチ１
２３ｂからの入力信号はそれぞれ８個賞球の賞球信号と
して、さらに特別始動口スイッチ１２６ａからの入力信
号は１５個賞球の賞球信号として扱われ、それぞれのス
イッチで検出された入賞個数が指定されたＲＡＭ領域に
記憶される。またこれと同時に、賞球総数がＣＰＵ１０
２で演算処理され、指定のＲＡＭ領域に記憶される。

【００８９】その他、特別入賞口スイッチ１２８からの
入力信号等に対して乱数値がセットされ、この値がＲＡ
Ｍ領域に記憶される。このデータを基にして、遊技機本
体１の遊技状態が設定され各制御基板にデータが出力さ
れる。

【００９０】各制御基板への出力データは、データバス
の途中に設けたバッファ１１４を通り、さらに出力デー
タバスを通してラッチ回路１１２ａ〜１１２ｇに出力さ
れる。出力用のラッチ回路とＣＰＵ１０２とを結ぶデー
タバスの途中にバッファ１１４を配置することでバス信
号が一方向の流れになり、不正防止の対策となる。

【００９１】各始動口スイッチ５個賞球ＲＡＭ領域、左
右袖入賞口スイッチ８個賞球ＲＡＭ領域、特別始動口ス
イッチ１５個賞球ＲＡＭ領域にデータがあることによ
り、ＣＰＵ１０２は、各賞球数に設定された８ビット賞
球データを順次、データバス、出力データバスを通じて
ラッチ回路１１２ａに出力する。これと同調するように
払出制御基板２００に対する割り込み信号、ストローブ
信号の制御信号をデータバス、出力データバスを通じて
ラッチ回路１１２ｅに出力する。

【００９２】メモリマップドＩ／Ｏで制御されたアドレ
スデコード回路１１３でデコードして得たチップセレク
ト信号がラッチ回路１１２ａ、ラッチ回路１１２ｅに順
次出力されると、８ビット賞球データがラッチ回路１１
２ａに、割込み信号、ストローブ信号の制御信号がラッ
チ回路１１２ｅにそれぞれラッチされ、８ビットパラレ
ル賞球出力信号と割り込み信号、ストローブ信号の２ビ
ットの制御信号で構成された出力信号が、払出制御基板
に賞球データとして出力される。

【００９３】図７に示す払出制御基板２００は、球排出
機構を制御して、賞球データに対応した数の賞球排出を
行うものである。排出した賞球の検知を、右賞球検出ス
イッチ１３０ａ、左賞球検出スイッチ１３０ｂで行い、
その検出信号がゲート回路２１１に出力される。チップ
セレクト信号がアドレスデコード回路２１３からゲート
回路２１１に出力されることにより、右賞球検出スイッ
チ１３０ａ、左賞球検出スイッチ１３０ｂの出力する検
知信号がデータバス上に出力されＣＰＵ１０２に取り込
まれる。

【００９４】これらの検出信号に基づいて、実際に払い
出した賞球総数がＣＰＵ１０２で演算処理され、その値
がＲＡＭ領域の記憶データから減算処理され、リアルタ
イムに賞球総数のデータが更新される。また排出賞球数
の設定数ごとに出力信号がラッチ回路１１２ｆに出力さ
れ、アドレスデコード回路１１３のチップセレクト信号
に同期して外部へパルス出力される。

【００９５】特別入賞口スイッチ１２８の入力信号に対
して乱数値を取得し、これに基づいてＣＰＵ１０２で遊
技演出の種類（制御パターン）が決定され、遊技状態演
出データが生成されてＲＡＭ領域に記憶される。

【００９６】また、表示器制御基板３００へは、前記遊
技状態演出データに対応した停止図柄や画像制御を定め
る各停止図柄や画像に関するデータが時系列に表示演出
データとして出力される。すなわち、ＣＰＵ１０２から
８ビット認識コード、表示状態演出８ビットデータが、
データバスを通じてラッチ回路１１２ｂに順次出力され
ると、これらと同調するように表示器制御基板３００へ
の割り込み信号、各ストローブ信号の２ビット制御信号
がラッチ回路１１２ｅへ出力される。

【００９７】これらの信号は、メモリマップドＩ／Ｏで
制御されたアドレスデコード回路１１３からデコードさ
れて出力されるチップセレクト信号に基づくタイミング
で、順次ラッチ回路にラッチされてパラレル出力され、
各停止図柄や画像に関するデータや、変動停止データ等
が表示演出データとして、表示器制御基板３００に順次
出力される。

【００９８】表示演出データに同調して、８ビットパラ
レルランプ表示出力データと制御信号が、ランプ制御表
示基板４００にラッチ回路１１２ｃを通じて出力され
る。また、表示演出データに同調して、８ビットパラレ
ル音源出力データと制御信号が音声制御基板５００にラ
ッチ回路１１２ｄを通じて出力される。すなわち、各デ
ータがデータバスに出力されるタイミングに同調してア
ドレスデコード回路からチップセレクト信号が出力さ
れ、ラッチ回路１１２ｃ、１１２ｄにデータバス上のデ
ータがラッチされて、ランプ制御表示基板４００等に出
力される。

【００９９】主基板１００に電源が供給されると、電源
基板７００よりリセット信号が供給され主基板１００の
各デバイスはリセット状態になる。その後システムリセ
ット信号が非能動状態となり、各デバイスは能動状態に
遷移する。システムリセット信号が非能動状態に信号変
化するとクロック同期、遅延回路１０９による遅延処理
により一定時間の経過後にワンチップマイコン１０１へ
のリセット信号が非能動となる。これによりワンチップ
マイコン１０１が稼動状態になり、主基板１００の動作
状態が保たれる。その後、ワンチップマイコン１０１の
初期設定が行われる。

【０１００】遊技機外部供給の電源が不安定な場合に
は、電源基板７００から停電検出信号がワンチップマイ
コン１０１のＮＭＩ（ノンマスカブルインターラプト）
１０５に供給され、ワンチップマイコン１０１において
各記憶領域の退避動作が行われる。

【０１０１】具体的には、一定時間にわたって賞球検出
データの検知を行った後、ＲＡＭ領域に停電処理判定の
データを保存し、ＲＡＭ１０４の保護を行う。すなわ
ち、電源電圧が低下する事で、電源基板７００からＲＡ
Ｍ１０４にバックアップ電源ＤＣ５ＶＢＢが供給され、
ＲＡＭ１０４の記憶状態が保持される。

【０１０２】電源が次に供給されたとき、停電処理判定
のデータの有無に基づき停電処理のあったことを認識す
ると、ワンチップマイコン１０１は停電復旧処理を行
う。初期設定の時、ＲＡＭ初期化信号が能動状態であれ
ば、ＣＰＵ１０２はＩ／Ｏポート１０６のデータを検出
してＲＡＭ領域の初期化を行う。

【０１０３】シュート球切れスイッチ１３１で球切れを
検知した信号およびオーバフロースイッチ１３３で遊技
盤面の下皿にて賞球の球詰まりを検出した信号は、ゲー
ト回路１１０ｂおよびデータバスを通じてワンチップマ
イコン１０１に取り込まれる。これらの信号は、データ
変換後、ラッチ回路１１２ａから賞球出力データと同じ
構成にて払出制御基板２００へ出力される。該ラッチ回
路１１２ａ〜１１２ｇの出力は、一方向であり、不可逆
性の出力形態をとる。

【０１０４】主基板１００は、主基板内部のクロック回
路１０８が生成するクロックを基準に動作する。また内
部タイマー１０７は、分周動作により一定時間間隔で割
込み信号をＣＰＵ１０２に発生する。ＣＰＵ１０２は、
当該割り込み信号が入力される一定時間ごとに各種処理
を行うようになっている。

【０１０５】次に、図７に示す払出制御基盤２００につ
いて説明する。払出制御基板２００は、主基板１００か
ら受信のみの一方向通信を行い、８ビットパラレル賞球
データ、賞球データ制御信号１、賞球データ制御信号２
で構成された通信データを受信する。

【０１０６】賞球データ制御信号１が、ワンチップマイ
コン２０１のカウンタ回路２０２に入力されると、当該
カウンタ回路２０２からＣＰＵ２０３に割り込み信号が
出力される。これにより、賞球データ制御信号１は、Ｃ
ＰＵ２０３に対して賞球データの取り込みをトリガーと
する。

【０１０７】ＣＰＵ２０３は、アドレスデコード回路２
１３を通じてチップセレクト信号をゲート回路２１２、
ゲート回路２１１に出力し、ゲート回路２１２、２１１
に入力されている賞球データや各種の信号をゲート回路
およびデータバスを介して取り込み、ＲＡＭ２０５に保
存する。そして、取り込んだ賞球データに対応する賞球
数で順次、払出動作を行う。

【０１０８】ＣＰＵ２０３は、賞球経路切換信号をデー
タバスを通じてラッチ回路２１５に出力し、これと同時
にアドレスデコード回路２１３からチップセレクト信号
を出力させる。これにより賞球経路切換信号がソレノイ
ド２２４に出力され、払出動作の賞球経路確保が行われ
る。その後、ラッチ回路２１４に払出停止ソレノイド信
号の停止解除信号を出力し、払出モータ２２２に払出モ
ータ制御信号１，２，３，４を順次出力し、チップセレ
クト信号の出力タイミングによりモータ回転の制御をし
ながら賞球払出動作を行う。

【０１０９】クロック回路２０９のクロックを基準に、
内部タイマー２０８で一定時間間隔の割込み信号をＣＰ
Ｕ２０３に対して生成し、この割込みタイミングで賞球
払出球の検出信号をデータバスに取り込み、所定の賞球
数を検出したとき、払出停止ソレノイド２２３、払出モ
ータ２２２の駆動を停止する。なお、賞球払出球の検出
は、球貸し経路に設置された右賞球検出スイッチ１３０
ａ、左賞球検出スイッチ１３０ｂで行われ、これらの検
出信号はゲート回路２１１にチップセレクト信号を出力
することでデータバスに取り込まれる。

【０１１０】球貸し動作は、カードユニット（ＣＲ球貸
機）ｂとの間で球貸し信号を、ゲート回路２１１、ラッ
チ回路２１５を通して送受信することにより行われる。
球貸し動作時、ＣＰＵ２０３はラッチ回路２１５を通し
て球貸し経路切換信号を経路切換ソレノイド２２４に出
力して球貸し経路を確保し、球貸し経路に設置された右
貸し球検出スイッチ２２０ａ、左貸し球検出スイッチ２
２０ｂで貸し球の検出を行い、払出動作を行う。

【０１１１】球貸し動作において、一定数ごとにラッチ
回路２１５から外部へ情報出力される。また、球貸し信
号の送受信が正常な状態において、ラッチ回路２１５か
ら、発射制御基板６００に対して発射許可信号が能動状
態で出力される。また球貸し信号の送受信に異常が発生
すると、発射許可信号は非能動状態に変化し、球発射不
可能な状態になる。しかし、球貸し信号の送受信が正常
な状態に復帰することで、発射可能となる。

【０１１２】その他、払出動作においては、主基板１０
０から、賞球データにシュート球切れスイッチ１３１の
シュート球切れ信号、および遊技機本体１の下受け皿４
に設置されたオーバフロースイッチ１３３のオーバーフ
ロー信号が送信されると、払出制御基板２００は払出動
作を停止する。また賞球データに各解除信号が送信され
ることにより払出動作を再開する。

【０１１３】払出制御基板２００に電源が供給される
と、電源基板７００よりシステムリセット信号が供給さ
れ、払出制御基板２００の各デバイスはリセット状態に
なる。その後、リセット信号が非能動状態で、各デバイ
スは能動状態に遷移する。

【０１１４】クロック同期・遅延回路２１０の遅延処理
により、ワンチップマイコン２０１へのリセット信号
は、元のリセット信号が非能動状態に信号変化してから
一定時間の経過後に非能動になる。こうして元のリセッ
ト信号が非能動状態になってから一定時間の経過後に、
ワンチップマイコン２０１は稼動状態になり、払出制御
基板２００の動作状態が保たれる。その後、ワンチップ
マイコン２０１の初期設定が行われる。

【０１１５】遊技機外部供給の電源が不安定な場合に
は、電源基板７００からワンチップマイコン２０１のＮ
ＭＩ（ノンマスカブルインターラプト）２０６に停電検
出信号が供給され、ワンチップマイコン２０１において
各記憶領域の退避動作が行われる。具体的には、一定時
間にわたって賞球検出データの検知を行った後、ＲＡＭ
領域に停電処理判定のデータを保存し、ＲＡＭ２０５の
保護を行う。

【０１１６】電源電圧が低下する場合は、電源基板７０
０からＲＡＭ２０５にバックアップ電源としてＤＣ５Ｖ
ＢＢが供給され、ＲＡＭ２０５の記憶状態が保持され
る。再度電源供給がされたとき、停電処理判定のデータ
の存在を認識することで、ワンチップマイコン２０１は
停電復旧処理を行う。初期設定の時、ＲＡＭ初期化信号
が能動状態であれば、ＣＰＵ２０３はＩ／Ｏポート１０
６のデータを検出して、ＲＡＭ領域の初期化を行う。

【０１１７】次に、図８に示す表示器制御基板３００に
ついて説明する。表示器制御基板３００は、主に遊技盤
２上に設置された可変表示装置３１０の制御を行う。表
示器制御基板３００は、所定の画像処理手順（プログラ
ム）や画像制御データを記憶している表示器制御ＲＯＭ
３０２と、所定の画像処理手順を読み取り実行する表示
器制御ＣＰＵ３０１を有している。

【０１１８】また表示器制御基板３００は、前記表示器
制御ＣＰＵ３０１によって画像処理手順を実行すること
で取得した情報を記憶するための表示器制御ＲＡＭ３０
３と、主基板１００からの指示情報や表示器制御基板内
の各制御ＩＣ等と入出力を行うための入出力インターフ
ェース３０６と、表示器制御ＣＰＵ３０１によって、入
出力インターフェース３０６を介して制御指示情報を取
得し、具体的な画像を生成する画像制御ＩＣ３０４を有
している。

【０１１９】さらに表示器制御基板３００は、画像制御
ＩＣ３０４に管理され、多種多様な画像をデータ化し記
憶している画像データＲＯＭ３０５と、前記表示器制御
ＣＰＵ３０１が正常に動作し画像が表示されていること
を確認するための信号を外部に出力するための試射試験
端子３０７等を有している。

【０１２０】表示器制御ＣＰＵ３０１には、入出力イン
ターフェース３０６を介して、主基板１００からパラレ
ル通信によって指示情報が入力される。表示器制御ＣＰ
Ｕ３０１は、入力された指示情報の内容を、表示器制御
ＲＯＭ３０２に記憶されている画像処理手順に従って実
行し、表示器制御ＲＡＭ３０３に情報を整理して格納し
ながら、画像制御ＩＣ３０４へ具体的な指示を行う。

【０１２１】画像制御ＩＣ３０４は、表示器制御ＣＰＵ
３０１の指示に従い、画像データＲＯＭ３０５を参照し
て、具体的な映像信号を生成し、可変表示装置３１０へ
出力する。図８のブロック図では、画像制御ＩＣ３０４
が生成した画像データやパレット（色）情報等を一時的
に記憶しておく領域であるＶＲＡＭが図示されていない
が、画像制御ＩＣ３０４の内部にＶＲＡＭを内蔵したワ
ンチップマイコンで構成しても良い。

【０１２２】電源基板７００からのリセット信号は、遊
技機本体１に電源が投入されると、電源基板７００から
表示器制御ＣＰＵ３０１に入力される。その後、表示器
制御ＣＰＵ３０１は、表示器制御ＲＯＭ３０２に記憶さ
れている画像制御手順に従って、表示器制御基板３００
内の各制御回路の初期化を行う。

【０１２３】次に、図９に示すランプ制御基板４００に
ついて説明する。ランプ制御基板４００は、遊技機本体
１の前面や遊技盤２上に設置された遊技機状態ランプ４
２２、サイドケースランプ４２３、遊技枠状態ランプ４
２４、サイドＬＥＤ４２８等の点灯制御を行うものであ
る。

【０１２４】ランプ制御基板４００は、所定のランプ制
御処理手順（プログラム）や制御データを記憶している
ランプ制御ＲＯＭ４０２と、所定のランプ制御処理手順
を読み取り実行するランプ制御ＣＰＵ４０１と、ランプ
制御ＣＰＵ４０１によってランプ制御処理手順を実行す
ることで取得した情報を記憶するランプ制御ＲＡＭ４０
３と、主基板１００からの指示情報やランプ制御基板４
００内の各制御回路等と入出力を行うための入出力イン
ターフェース４０４と、ランプ制御ＣＰＵ４０１によっ
て入出力インターフェースを介してランプ制御基板４０
０と接続している各ランプ・ＬＥＤの点灯信号を、駆動
させるためのドライバー回路４０５等で構成されてい
る。

【０１２５】ランプ制御ＣＰＵ４０１には、入出力イン
ターフェース４０４を介して、主基板１００からパラレ
ル通信により指示情報が入力される。ランプ制御ＣＰＵ
４０１は、入力された指示情報の内容をランプ制御ＲＯ
Ｍ４０２に記憶されているランプ制御処理手順に従って
実行し、ランプ制御ＲＡＭ４０３に情報を整理して格納
しながら、ドライバー回路４０５を動作させ、接続され
ている各ランプ・ＬＥＤの点灯・消灯を行う。

【０１２６】電源基板７００からのリセット信号は、遊
技機本体１に電源が投入されると、電源基板７００から
ランプ制御ＣＰＵ４０１に入力される。そして、ランプ
制御ＣＰＵ４０１は、ランプ制御ＲＯＭ４０２に記憶さ
れている制御手順に従って、ランプ制御基板内の各制御
回路の初期化を行う。

【０１２７】次に、図１０に示す音声制御基板５００に
ついて説明する。音声制御基板５００は、遊技機本体１
が遊技状態にある時、ゲーム演出による効果音や音声等
の制御を行うものである。また、遊技状態でない場合
は、遊技機本体１の異常状態を知らせるための警告音等
の制御を行う。

【０１２８】音声制御基板５００は、所定の音声処理手
順（プログラム）や制御データを記憶している音声制御
ＲＯＭ５０２と、所定の音声制御手順を読み取り実行す
る音声制御ＣＰＵ５０１と、音声制御ＣＰＵ５０１によ
り音声処理手順を実行して取得した情報を記憶する音声
制御ＲＡＭ５０３と、主基板１００からの指示情報や音
声制御基板５００内の各制御ＩＣ等と入出力を行うため
の入出力インターフェース５０６と、音声制御ＣＰＵ５
０１により入出力インターフェースを介し制御指示情報
を取得して具体的な音声を生成する音声制御ＩＣ５０４
と、音声制御ＩＣ５０４に管理され、多種多様な音声を
データ化し記憶している音声データＲＯＭ５０５と、音
声制御ＩＣ５０１から生成された音声信号を増幅するア
ンプ回路５０７から構成される。

【０１２９】音声制御ＣＰＵ５０１は、入出力インター
フェース５０６を介して、主基板１００からパラレル通
信により指示情報が入力される。音声制御ＣＰＵ５０１
は、入力された指示情報の内容を音声制御ＲＯＭ５０２
に記憶されている音声制御手順に従って実行し、音声制
御ＲＡＭ５０３に情報を整理して格納しながら、音声制
御ＩＣ５０４へ具体的な指示を行う。

【０１３０】音声制御ＩＣ５０４は、音声制御ＣＰＵ５
０１の指示に従い、音声データＲＯＭ５０５を参照し、
具体的な音声の信号を生成しアンプ回路５０７へ出力す
る。電源基板からのリセット信号は、パチンコ機に電源
が投入されると、該電源基板７００から音声制御ＣＰＵ
５０１に入力され、音声制御ＣＰＵ５０１は音声制御Ｒ
ＯＭ５０３に記憶されている音声制御手順に従い、音声
制御基板内の各制御回路の初期化を行う。

【０１３１】次に、図１１に示す発射制御基板６００に
ついて説明する。発射制御基板６００は、発射モータ６
５３に使用されているパルスモータの回転数を、所定の
回転数にするためのパルスを生成する回路である発振回
路６０１と、分周回路６０２と、ハンドル部６５０内の
タッチセンサ６５１からの信号、ストップスイッチ６５
２からの信号、電源基板７００からのリセット信号、そ
して前記払出制御基板２００からの発射許可信号を判断
し、発射モータ駆動信号を生成するモータ駆動信号制御
回路６０３と、パルスモータ（発射モータ６５３）の各
コイルに励磁させるためのドライバー回路６０４等から
構成されている。

【０１３２】前記ハンドル部６５０は、遊技者がハンド
ル５に触れているか否かを検出するタッチセンサ６５
１、遊技者が任意に球の発射を停止できるようにするス
トップスイッチ６５２、球を発射させるためのパルスモ
ータ６５３（発射モータ）等で構成されている。

【０１３３】電源基板７００からのリセット信号は、遊
技機本体１に電源が投入されると、電源基板７００から
モータ駆動信号制御回路６０３へ入力され、発射制御基
板６００の各回路を初期化する。

【０１３４】ハンドル部６５０内のタッチセンサ６５１
は、遊技者がハンドル５に触れている状態であれば発射
が可能であるとみなす信号を出力し、遊技者がハンドル
５に触れていない状態であれば、発射が不可能であると
みなす信号をモータ駆動信号制御回路６０３にそれぞれ
出力する。

【０１３５】ストップスイッチ６５２は、遊技者が任意
に球の発射を停止することができるように設けたスイッ
チであり、遊技者によりストップスイッチ６５２の操作
がされた場合に、モータ駆動信号制御回路６０３に球の
発射停止信号を出力し、ストップスイッチ６５２の入力
がない場合に、球の発射信号を出力する。

【０１３６】また、ストップスイッチ６５２は、遊技者
から何らストップスイッチ６５２に対し操作がなく、ハ
ンドル５を回転させた状態にない場合には、ストップス
イッチ６５２から入力がされた状態と同じ信号を出力す
る。すなわち、ハンドル５内部の構造上、ハンドル５が
回転していない状態ではストップスイッチ６５２からの
信号が入力されている状態になるようになっている。つ
まり、遊技機本体１に電源が投入され、前記リセット信
号がモータ駆動信号制御回路６０３に入力され、各回路
の初期化が行われた後、遊技者がハンドル５に触れて回
転させた状態になって初めて球が発射される。

【０１３７】次に、図１２に示す電源基板７００につい
て説明する。外部から供給されるＡＣ２４Ｖをダイオー
ドブリッジ整流器で全波整流を行い、直流電源ＤＣ２４
Ｖを生成する。ＤＣ２４Ｖ電源にダイオードを通してコ
ンデンサーで平滑を行い、ＤＣ３２Ｖ電源を生成する。
ＤＣ２４Ｖ、ＤＣ３２Ｖは非安定電源である。

【０１３８】ＤＣ２４Ｖを電源回路７０１に供給して、
安定電源ＤＣ１８Ｖ、ＤＣ１２Ｖ、ＤＣ５Ｖの定電圧電
源が生成され、前記主基板１００、前記払出制御基板２
００、前記ランプ制御基板４００、前記音声制御基板５
００、前記表示器制御基板３００、前記発射制御基板６
００に供給される。

【０１３９】生成されたＤＣ５Ｖの定電圧電源を、ダイ
オードを通してバックアップ回路７０２のコンデンサー
に接続して、ＤＣ５ＶＢＢのバックアップ電源を生成
し、ＤＣ５ＶＢＢが主基板１００、前記払出制御基板２
００に供給される。前記ＡＣ２４Ｖはカードユニット接
続基板９００に供給され、前記払出制御基板２００とカ
ードユニットｂの通信用電源、操作パネル基板ａの電源
に使用される。

【０１４０】ＤＣ２４Ｖ電源の電圧レベルを電圧検出回
路７０８で検出して遅延回路７０７に出力する。遅延回
路７０７は内部時定数５００ミリｓｅｃの遅延時間をも
ち、電圧検出回路７０８の連続出力時間が遅延回路７０
７の時定数より大きくないと遅延回路７０７は出力信号
を出力しない。この為、ＤＣ２４Ｖ電源の電圧レベルが
遅延回路７０７の時定数より小さい時間の電圧変動およ
び電源停止は無視され停電検出信号は電源基板より外部
に出力されない。

【０１４１】遅延回路７０７に時定数より大きな入力信
号があると、遅延回路７０７は停電検出信号を前記主基
板１００、前記払出制御基板２００、シフトレジスタ７
０４のシリアル入力端子に出力する。８ビットシフトレ
ジスタ７０４は、クロック回路７０６より周期２０ミリ
ｓｅｃのクロックが常時入力されている。

【０１４２】ここで８ビットのデータ入力端子はゼロに
固定している。この為、停電検出信号が８ビットシフト
レジスタ７０４に入力すると、８クロック（約１６０ミ
リｓｅｃ）後８ビットシフトレジスタ７０４からリセッ
ト信号が前記主基板１００、前記払出制御基板２００、
前記発射制御基板６００、前記表示器制御基板３００、
前記ランプ制御基板４００、前記音声制御基板５００に
出力される。

【０１４３】電源立ち上げ時および停電復帰後、周辺回
路電源立ち上げ時より遅延回路７０７の時定数の時間、
停電検出信号およびリセット信号は能動状態で出力して
いる。遅延回路７０７の時定数の時間後、停電検出信号
は非能動状態になり、リセット信号は、８ビットシフト
レジスタ７０４の８クロック後非能動状態で出力され
る。ＲＡＭ初期化信号は、ＲＡＭ初期化スイッチ７０５
を手動で押すことにより能動状態で前記主基板１００、
前記払出制御基板２００に出力される。

【０１４４】次に遊技機本体１の作用について説明す
る。図１において遊技者がハンドル５を操作すると、球
が１つずつ遊技盤２に形成されている遊技領域１７に打
ち込まれる。各始動口２２Ａ〜２２Ｃの何れかに球が入
賞する始動条件が成立すると、球は各始動口スイッチ１
２２Ａ〜１２２Ｃにより検出され、各始動口スイッチ１
２２Ａ〜１２２Ｃからの検出信号に基づき、それぞれの
始動口２２Ａ〜２２Ｃに対応した回数だけ各可動翼１５
０の初期可変動作が実行される。

【０１４５】具体的には遊技状態制御手段により、左右
の始動口２２Ａ，２２Ｃへ球が入賞した場合には、各可
動翼１５０が同期して１回だけ開閉する初期可変動作が
実行される一方、中央の始動口２２Ｂへ球が入賞した場
合には、各可動翼１５０が同期して２回続けて開閉する
初期可変動作が実行される。

【０１４６】このように一対の可動翼１５０が同期して
開いて、遊技者に有利な第１状態に変位すると、遊技領
域１７を流下する球を各可動翼１５０で拾い集めるよう
な形態となり、かなり高い入賞確率で球を特別入賞口１
５１へ導くことができる。なお、各可動翼１５０が第２
状態にあるときは、障害壁１５２の存在により特別入賞
口１５１に球が入賞することはない。

【０１４７】前記初期可変動作中に、特別入賞口１５１
に入賞した球は特別入賞口スイッチ１２８により検知さ
れ、かかる検知信号に基づき、表示制御手段により、可
変表示装置３１０に球図柄Ｐと特別装置図柄１３１０と
が表示されて、特別可変表示が変動実行される。

【０１４８】図１４に一例を示すように特別可変表示で
は、特別装置図柄１３１０を成す円盤１３１０ａが水平
面より前方へやや傾くような状態で回転可能に３次元表
示される。そして、表示領域の上方に現れた球図柄Ｐは
ゆっくりと落下し、かかる球図柄Ｐは、球図柄通路１３
１３より切欠１３１４を通って、あるいは直接的に何れ
かの停留部１３１１，１３１２に入り込むように表示さ
れる。この間中、円盤１３１０ａは一定方向へ回転して
いる。

【０１４９】このような特別可変表示により、特別装置
図柄１３１０における球図柄Ｐの入賞態様にスリルが生
じて、遊技者を十分に視覚的に楽しませることができ
る。ここで初期可変動作中の特別可変表示により、
「Ｖ」文字が付記された特定の停留部１３１１に球図柄
Ｐが入賞すると、少なくともこの入賞を条件として、遊
技者に有利な特別遊技状態が発生することになる。

【０１５０】すなわち、遊技状態制御手段の制御によ
り、前記特別遊技状態の発生として、再び各可動翼１５
０が今度は所定期間に亘り第１状態に変位することにな
る。ここで各可動翼１５０は、所定期間として例えば、
最大１８回繰り返し開閉させたり、また最大３０秒継続
して開放させたり、あるいは、その間に特別入賞口１５
１へ球が入賞する度に特別可変表示が変動実行され、そ
の結果、特定の停留部１３１１に球図柄Ｐが１０個入賞
すると、当該時点で終了させるようにしても良い。

【０１５１】前記特別可変表示では、球図柄Ｐが特別装
置図柄１３１０の特定の停留部１３１１に入賞するか否
かが、機械的な役物の場合とは異なり、総て表示制御に
より自由な制御が可能となる。それにより、従来にない
斬新な表示により興趣を高めることが可能となると共
に、特定の停留部１３１１に対する入賞頻度は適宜正確
に調整することができる。

【０１５２】また、前記特別入賞口１５１に入賞した球
は、遊技盤２裏側でいったん貯留され、前記特別可変表
示により球図柄Ｐが特別装置図柄１３１０にある特定の
停留部１３１１に入賞した場合、前記貯留されていた球
は落下振り分けソレノイド１３６の駆動によって、第１
球排出口３１１より排出されて特別始動口３１３に入賞
する。このとき、特別始動口３１３に入賞した球は特別
始動口スイッチ１２６ａにより検出され、かかる検出に
基づき遊技者に１５個賞球が払い出される。

【０１５３】一方、前記特別可変表示により球図柄Ｐが
特別装置図柄１３１０にある特定の停留部１３１１以外
の停留部１３１２に入賞した場合、遊技盤２裏側にいっ
たん貯留されていた球は、落下振り分けソレノイド１３
６の駆動によって、第２球排出口３１２より排出されて
排出球受口１３４に取り込まれる。かかる場合には賞球
は払い出されない。

【０１５４】前記特別遊技状態の発生に係る各可動翼１
５０の第１状態への開閉ないし開放中に、前記特別入賞
口１５１に球が入賞する度に前記特別可変表示が繰り返
し実行されるが、特別遊技状態が終了した時点で球図柄
Ｐが特別装置図柄１３１０にある特定の停留部１３１１
以外の停留部１３１２に入賞した数が所定値（例えば１
０）を超えることを条件として、表示制御手段により、
可変表示装置３１０で今度は複数種類の識別情報による
可変表示が変動実行される。

【０１５５】図１３に一例を示すように可変表示では、
先ず図１３（ａ）に示すように、可変表示装置３１０の
表示領域内に３つの表示部が出現し、各表示部ごとに各
種図柄が縦方向にスクロール変動する。所定時間が経過
すると、図１３（ｂ）に示すように、左端の表示部で何
れかの図柄が停止確定し、続いて図１３（ｃ）に示すよ
うに、右端の表示部でも何れかの図柄が停止確定する。

【０１５６】図１３（ｃ）の如く２つの図柄が停止確定
した時点で、これらが同一図柄に揃う場合がリーチ表示
態様に相当する。そして最後に図１３（ｄ）に示すよう
に、真ん中の表示部でも何れかの図柄が停止確定する。
同図（ｄ）の如く３つの図柄が停止確定した表示結果と
して、総て同一図柄に揃う状態が特定の識別情報の組み
合わせに相当する。

【０１５７】前記可変表示の表示結果が特定の識別情報
の組み合わせに確定した場合には、続いて可変表示装置
３１０の表示領域に、再び球図柄Ｐと特別装置図柄１３
１０とが表示されて、特別可変表示が変動実行される。
なお、可変表示の表示結果が結局、特定の識別情報の組
み合わせに確定しなかった場合には、ハズレ表示態様と
なり、続いて特別可変表示が実行されることはない。

【０１５８】前記可変表示に続く特別可変表示で、球図
柄Ｐが特定の停留部１３１１に入賞すると、少なくとも
この入賞を条件として、再び遊技者に有利な特別遊技状
態が発生することになる。すなわち、遊技状態制御手段
の制御により、前記特別遊技状態の発生として、再び各
可動翼１５０が今度は所定期間に亘り第１状態に変位す
ることになる。

【０１５９】ここでも前記同様に、各可動翼１５０を所
定期間として、例えば最大１８回繰り返し開閉させた
り、また最大３０秒継続して開放させたり、あるいは、
その間に特別入賞口１５１へ球が入賞する度に特別可変
表示が変動実行され、その結果、特定の停留部１３１１
に球図柄Ｐが１０個入賞すると、当該時点で特別遊技状
態を終了させるようにしても良い。

【０１６０】さらにまた、前記可変表示の表示結果が、
予め定めた特定の識別情報の組み合わせであった場合
に、その時点においても遊技状態制御手段により、前記
特別遊技状態の発生とは別に、再び前記各可動翼１５０
を所定期間に亘り第１状態に変位させるように設定して
も面白い。

【０１６１】以上、本発明の実施の形態を図面によって
説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に
限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
における変更や追加があっても本発明に含まれる。例え
ば、遊技機はパチンコ機に限られず、プログラム制御さ
れるスマートボールゲーム機、アレンジボールゲーム機
といった他の遊技機にも同様に本発明を適用することが
できる。

【０１６２】また、可変表示において模擬する遊技内容
は、前述したスロットマシンのような図柄合わせに限ら
れない。例えば、カードゲーム、ルーレット、あるいは
所定のストーリーの展開等、画面で表現できる各種遊技
を模擬の対象とすることができる。また、特別可変表示
における特別装置図柄１３１０も、図示したような円盤
型のいわゆるクルーンに限られるものではない。

【０１６３】

【発明の効果】本発明に係る遊技機によれば、所定の始
動条件の成立に基づき、一対の条件変更手段が第１状態
に一時的に変位する初期可変動作が実行され、該初期可
変動作中に各条件変更手段の間にある特別入賞口に球が
入賞すると、可変表示装置に球図柄と特別装置図柄とが
表示され特別可変表示が変動実行され、該特別可変表示
により、球図柄が特別装置図柄にある特定の停留部に入
賞することを少なくとも条件として、再び各条件変更手
段が所定期間に亘り第１状態に変位する特別遊技状態が
発生する。

【０１６４】しかも、前記特別遊技状態の発生中に前記
特別入賞口に球が入賞する度に、前記可変表示装置で変
動実行される前記特別可変表示により、球図柄が特別装
置図柄にある特定の停留部以外の停留部に入賞した数が
所定値を超えることを条件として、前記可変表示装置で
複数種類の識別情報による可変表示が変動実行され、こ
の表示結果が予め定めた特定の識別情報の組み合わせで
あった場合、前記特別可変表示が変動実行され、該特別
可変表示により、球図柄が特別装置図柄にある特定の停
留部に入賞することを少なくとも条件として、再び各条
件変更手段が所定期間に亘り第１状態に変位する特別遊
技状態が発生する。

【０１６５】このように、特別遊技状態が発生するか否
かの最大の見せ場となる前記特別可変表示では、球図柄
が特別装置図柄の特定の停留部に入賞するか否かが、機
械的な役物の場合とは異なり総て表示制御により自由な
制御が可能となるので、該特定の停留部に対する入賞頻
度は適宜正確に調整することができ、また、従来にない
斬新な表示により興趣を高めることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る遊技機を示す正面図
である。

【図２】本発明の実施の形態に係る遊技機の内部構造を
示す背面図である。

【図３】本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技盤を拡
大して示す正面図である。

【図４】本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技盤裏面
側を拡大して示す背面図である。

【図５】本発明の実施の形態に係る遊技機の回路構成全
体を示すブロック図である。

【図６】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する主基
板の回路構成を示すブロック図である。

【図７】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する払出
制御基板の回路構成を示すブロック図である。

【図８】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する表示
器制御基板の回路構成を示すブロック図である。

【図９】本発明の実施の形態に係る遊技機の有するラン
プ制御基板の回路構成を示すブロック図である。

【図１０】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する音
声制御基板の回路構成を示すブロック図である。

【図１１】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する発
射制御基板の回路構成を示すブロック図である。

【図１２】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する電
源基板の回路構成を示すブロック図である。

【図１３】本発明の実施の形態に係る遊技機の可変表示
装置で変動実行される可変表示の一例を示す説明図であ
る。

【図１４】本発明の実施の形態に係る遊技機の可変表示
装置で変動実行される特別可変表示の一例を示す説明図
である。

【符号の説明】

１…遊技機本体 ２…遊技盤 ３…上受け皿 ４…下受け皿 ５…ハンドル ６…灰皿 ７…上受け皿球抜きレバー ８…下受け皿球抜きレバー ９…貸出ボタン １０…返却ボタン １１…ガラス枠 １２…度数表示部 １５…風車 １６…誘導レール ２２Ａ〜２２Ｃ…始動口 ２３ａ…右袖入賞口 ２３ｂ…左袖入賞口 ２９…アウト口 １００…主基板（遊技状態制御手段） １０１…ワンチップマイコン １０２…ＣＰＵ １０３…ＲＯＭ １０４…ＲＡＭ １０５…ＮＭＩ １０６…Ｉ／Ｏポート １０７…内部タイマー １０８…クロック回路 １０９…クロック同期・遅延回路 １１０ａ〜１１０ｃ…ゲート回路 １１２ａ〜１１２ｇ…ラッチ回路 １１３…アドレスデコード回路 １１４…バッファ １１５…リセット １１６…試射試験信号端子 １２２Ａ〜１２２Ｃ…始動口スイッチ １２３ａ…右袖入賞口スイッチ １２３ｂ…左袖入賞口スイッチ １２８…特別入賞口スイッチ １３０…賞球検出スイッチ １３０ａ…右賞球検出スイッチ １３０ｂ…左賞球検出スイッチ １３１…シュート球切れスイッチ １３２…ガラス枠開放検出スイッチ １３３…オーバフロースイッチ １３６…落下振り分けソレノイド １３８…電動役物ソレノイド １５０…可動翼（条件変更手段） １５１…特別入賞口 １５２…障害壁 ２００…払出制御基板 ２０１…ワンチップマイコン ２０２…カウンタ回路 ２０３…ＣＰＵ ２０４…ＲＯＭ ２０５…ＲＡＭ ２０６…ＮＭＩ ２０７…Ｉ／Ｏポート ２０８…内部タイマー ２０９…クロック回路 ２１０…クロック同期・遅延回路 ２１１、２１２…ゲート回路 ２１３…アドレスデコード回路 ２１４、２１５…ラッチ回路 ２１６…リセット ２２０…球貸し検出スイッチ ２２０ａ…右球貸し検出スイッチ ２２０ｂ…左球貸し検出スイッチ ２２２…払出モータ ２２３…払出停止ソレノイド ２２４…経路切換ソレノイド ３００…表示器制御基板（表示制御手段） ３０１…表示器制御ＣＰＵ ３０２…表示器制御ＲＯＭ ３０３…表示器制御ＲＡＭ ３０４…画像制御ＩＣ ３０５…画像データＲＯＭ ３０６…入出力インターフェース ３０７…試射試験信号端子 ３１０…可変表示装置 ３１１…第１球排出口 ３１２…第２球排出口 ３１３…特別始動口 ３１４…排出球受口 ４００…ランプ制御基板 ４０１…ランプ制御ＣＰＵ ４０２…ランプ制御ＲＯＭ ４０３…ランプ制御ＲＡＭ ４０４…入出力インターフェース ４０５…ドライバー回路 ４２０…保留ＬＥＤ ４２２…遊技機状態ランプ ４２３…サイドケースランプ ４２４…遊技枠状態ランプ ４２８…サイドＬＥＤ ５００…音声制御基板 ５０１…音声制御ＣＰＵ ５０２…音声制御ＲＯＭ ５０３…音声制御ＲＡＭ ５０４…音声制御ＩＣ ５０５…音声データＲＯＭ ５０６…入出力インターフェース ５０７…アンプ回路 ５１０…スピーカー ６００…発射制御基板 ６０１…発振回路 ６０２…分周回路 ６０３…モータ駆動信号制御回路 ６０４…ドライバー回路 ６５０…ハンドル部 ６５１…タッチセンサ ６５２…発射停止スイッチ ６５３…発射モータ ７００…電源基板 ７０１…定電圧電源装置 ７０２…バックアップ電源 ７０３…電圧検出回路 ７０４…シフトレジスタ ７０５…ＲＡＭ初期化スイッチ ７０６…クロック回路 ７０７…遅延回路 ７０８…電圧検出回路 ７０９…停電検出回路 ８００…枠用外部端子板 ８０１…賞球タンク球有無スイッチ ８５０…盤用外部端子板 ９００…カードユニット接続基板 １３１０…特別装置図柄 １３１０ａ…円盤 １３１１…停留部 １３１２…停留部 １３１３…球図柄通路 １３１４…切欠 Ｐ…球図柄 ａ…操作パネル基板 ｂ…カードユニット ｃ…電源ＡＣ２４Ｖ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】可変表示可能な可変表示装置と、該可変表
   示装置の表示制御を行う表示制御手段と、遊技者にとっ
   て有利な第１状態と不利な第２状態とに可変動作する一
   対の条件変更手段を備え、各条件変更手段の間に特別入
   賞口が設けられており、所定の条件の成立に基づき、遊
   技者に有利な特別遊技状態を発生可能な遊技機におい
   て、 前記可変表示装置は、球図柄と該球図柄が入賞し得る複
   数の停留部を備えた特別装置図柄による特別可変表示
   と、複数種類の識別情報による可変表示とを、それぞれ
   表示可能であり、 所定の始動条件の成立に基づき、前記各条件変更手段を
   一時的に第１状態に変位させる初期可変動作を実行する
   遊技状態制御手段を有し、 前記表示制御手段は、前記各条件変更手段の初期可変動
   作中に前記特別入賞口に球が入賞することを条件に、前
   記可変表示装置に球図柄と特別装置図柄とを表示させて
   特別可変表示を変動実行し、 前記特別可変表示により、球図柄が特別装置図柄にある
   特定の停留部に入賞することを少なくとも条件として、
   前記遊技状態制御手段は、前記各条件変更手段を所定期
   間に亘り第１状態に変位させて前記特別遊技状態を発生
   させ、 かつ前記特別遊技状態の発生中に前記特別入賞口に球が
   入賞する度に、前記可変表示装置で変動実行される前記
   特別可変表示により、球図柄が特別装置図柄にある特定
   の停留部以外の停留部に入賞した数が所定値を超えるこ
   とを条件として、前記表示制御手段は、前記可変表示装
   置で複数種類の識別情報による可変表示を変動実行し、 前記可変表示の表示結果が、予め定めた特定の識別情報
   の組み合わせであった場合に、前記特別可変表示を変動
   実行し、該特別可変表示により、球図柄が特別装置図柄
   にある特定の停留部に入賞することを少なくとも条件と
   して、前記遊技状態制御手段は、前記各条件変更手段を
   所定期間に亘り第１状態に変位させて前記特別遊技状態
   を発生させることを特徴とする遊技機。
2. 【請求項２】前記可変表示装置の下側に配され、前記特
   別装置図柄にある特定の停留部に対応する第１球排出口
   と、同じく前記可変表示装置の下側に配され、前記特定
   の停留部以外に対応する第２球排出口と、前記第１球排
   出口の下方に配された特別始動口と、前記第２球排出口
   の下方に配された排出球受口とを有し、 前記特別入賞口に入賞した球は遊技盤裏側でいったん貯
   留され、前記特別可変表示により球図柄が特別装置図柄
   にある特定の停留部に入賞した場合には、前記貯留され
   ていた球は第１球排出口より排出されて特別始動口に入
   賞し、前記特別可変表示により球図柄が特別装置図柄に
   ある特定の停留部に入賞しなかった場合には、前記貯留
   されていた球は第２球排出口より排出されて排出球受口
   に取り込まれることを特徴とする請求項１記載の遊技
   機。
3. 【請求項３】前記特別可変表示により、球図柄が特別装
   置図柄にある特定の停留部に入賞すると、前記特別入賞
   口に入賞して遊技盤裏側にいったん貯留されていた球
   が、前記第１球排出口より排出されて特別始動口に入賞
   し、該特別始動口への球の入賞を条件として、前記特別
   遊技状態が発生することを特徴とする請求項２記載の遊
   技機。
4. 【請求項４】前記特別可変表示における前記特別装置図
   柄は、回転可能な円盤の円周方向に前記複数の停留部を
   並べて配したルーレット型に表示されることを特徴とす
   る請求項１，２または３記載の遊技機。
5. 【請求項５】前記一対の条件変更手段は開閉可能な一対
   の可動翼から成り、各可動翼は、同期して開いた際に前
   記特別入賞口に球を導きやすい前記第１状態となり、同
   期して閉じた際に前記特別入賞口に球を導き難い前記第
   ２状態となることを特徴とする請求項１，２，３または
   ４記載の遊技機。
6. 【請求項６】前記始動条件を構成する複数の始動口を有
   し、 前記遊技状態制御手段は、前記各始動口への球の入賞に
   基づいて、それぞれの始動口に対応した回数だけ前記各
   条件変更手段の初期可変動作を実行することを特徴とす
   る請求項１，２，３，４または５記載の遊技機。
7. 【請求項７】前記可変表示の表示結果が、予め定めた特
   定の識別情報の組み合わせであった場合に、前記遊技状
   態制御手段は、前記特別遊技状態を発生とは別に前記各
   条件変更手段を所定期間に亘り第１状態に変位させるこ
   とを特徴とする請求項１，２，３，４，５または６記載
   の遊技機。