JP2003164445A - 冠動脈イメージング方法及び装置 - Google Patents

冠動脈イメージング方法及び装置

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JP2003164445A
JP2003164445A JP2001359697A JP2001359697A JP2003164445A JP 2003164445 A JP2003164445 A JP 2003164445A JP 2001359697 A JP2001359697 A JP 2001359697A JP 2001359697 A JP2001359697 A JP 2001359697A JP 2003164445 A JP2003164445 A JP 2003164445A
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coronary artery
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heart
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JP2001359697A
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Kimihiro Sasaki
公祐 佐々木
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GE Medical Systems Global Technology Co LLC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 心臓の拍動によらず、冠動脈の高品質なCT
断層像が得られることを課題とする。 【解決手段】 心臓のスキャンと共に検出された心電波
形に基づき所定心位相のスキャンデータを抽出して冠動
脈のCT断層像を再構成する冠動脈イメージング方法に
おいて、心臓のスライス面(z1〜z3)毎に複数心位
相(α1〜α3)のCT断層像を再構成して画面に配列
表示するステップと、表示配列中の少なくとも一つの冠
動脈CT断層像(例えば配列z2,α2の冠動脈A1)
を選択するステップと、該選択された冠動脈CT断層像
と同一又は類似の特徴を有する他の冠動脈CT断層像を
そのスライス面における前側及び又は後側のスライス面
(z1,z3等)の配列から抽出するステップと、選択
及び抽出された各冠動脈CT断層像(例えば配列z2,
α2のA1,配列z1,α1のA1,配列z3,α3の
A1)を所定フォーマットで画面に表示するステップと
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冠動脈イメージング
方法及び装置に関し、更に詳しくは、心臓のスキャンと
共に検出された心電波形に基づき所定心位相(好ましく
は、心臓の動きの少ない状態)のスキャンデータを抽出
して冠動脈のCT断層像を再構成する冠動脈イメージン
グ方法及び装置に関する。
【0002】冠動脈(冠状動脈)は、心臓の表面にあっ
て、かつ心臓の動きと共に移動するため、冠動脈のCT
断層像には移動に起因するアーチファクト(偽像)が生
じ易く、このため、より高品質な冠動脈CT断層像の提
供が望まれている。
【0003】
【従来の技術】図9〜図11は従来技術を説明する図
(1)〜(3)であり、そのうちの図9(A)には典型
的な心電波形(心電図)を示す。図において、今、心拍
数が75/分であるとすると、その心拍周期は800m
sとなり、この期間内に図示の様な心電波形(P波、Q
RS波,T波,U波)が現れる。
【0004】図9(B)に上記心電波形に対応させた心
臓の動きの断面図を示す。図の(a)において、P波の
タイミングでは心房が興奮(収縮)することにより、大
静脈及び肺静脈からの血流が心室の側に流れ込む。図の
(b)において、続くQRS波のタイミングでは前記心
房が興奮からさめると共に、心室が興奮(収縮)するこ
とにより、該心室に蓄えられた血流が大動脈及び肺動脈
の側に押し出される。図の(c)において、続くT波の
タイミングでは前記心室が興奮からさめる。そして、続
くU波のタイミングでは、心臓の動きは最も緩やかなも
のとなっている。
【0005】正常な心臓ではこのような心電波形(動
き)が略規則正しく繰り返される。但し、心臓が正常で
も、心拍数(1分当たりのR波信号の発生数)は被検体
の状態(体調)によっても様々であり、例えば心拍数が
120/分であるとすると、その心拍周期は500ms
となり、この期間内に図示のようなP波〜U波が現れる
ことになる。
【0006】図9(C)に上記心電波形に対応させた心
臓の外観図を示す。心臓の表面には、心筋に栄養を与え
るための冠動脈A1,A2が走っており、この血管部に
造影剤を注入してX線スキャン撮影を行い、冠動脈のC
T断層像を再構成することが行われる。
【0007】従来、このような動く心臓(冠動脈)のC
T断層像を再構成する方法としては、所謂マルチセクタ
リコン(MSR:Multi-Sector Reconstruction)方法
が知られている。この方法では、被検体(心臓)のスキ
ャンと同時に検出された心電波形に基づき所定心位相の
スキャンデータを抽出し、得られた各抽出データ(セク
タデータ)をリコンに必要な数だけ組み合わせること
で、冠動脈CT断層像を再構成する。
【0008】これを図10に従って具体的に説明する。
図において、X線管31からのファンビームは被検体1
00を透過してX線検出器33に一斉に入射し、対応す
る投影データg(X,θ)が得られる。ここで、XはX
線検出器のチャネル番号、θはビュー(投影)角を表
す。更に、ガントリ35が回転した各ビュー角θで上記
同様のX線撮影を行い、こうしてガントリ1回転分の投
影データを収集・蓄積する。また同時に、アキシャル/
ヘリカルスキャン方式に従って撮影テーブル20を被検
体体軸CLbの方向に間欠的/連続的に移動させ、こう
して、被検体100の所要領域についての全投影データ
を収集・蓄積する。
【0009】図中、スキャンS1〜S6はガントリ35
の周回数を表しており、このうちの実線はビュー角0°
〜180°(紙面手前側)、破線はビュー角180°〜
360°(紙面裏側)の各スキャン軌跡を表す。各スラ
イス位置のCT断層像を再構成するための再構成用デー
タh(X,θ)は、上記アキシャル/ヘリカルスキャン
によらず、得られた各投影データg(X,θ)から直接
的に又はデータ補間処理等により間接的に得られる。以
下、このような再構成用データh(X,θ)を投影デー
タh(X,θ)とも呼ぶ。
【0010】今、ガントリ35のスキャン速度=0.5
sec/1回転とすると、スキャンS1〜S6でガント
リ6回転分の投影データg(X,θ)が蓄積される。こ
れと同時に、別途心電計(不図示)により計測した心電
波形が投影データg(X,θ)と時間的に関係つけられ
て記録され、該心電波形とスキャン読取との間では例え
ば図示のような位相関係にあったとする。
【0011】従来のマルチセクタリコン方法では、まず
信号R1から所定時間αを経過した時点の所定時間β分
の投影データh1(X,θ)を抽出する。これを挿入図
(a)のビュー角θで示すと、最初の投影データh1
(X,θ)は、スキャンS2の略ビュー角π/2で始ま
って略ビュー角πで終了する。
【0012】ところで、所謂ハーフリコン方式では、心
臓のある1スライス面について、少なくともビュー角1
80°分の投影データh(X,θ)が必要であるが、こ
れをガントリ1回転分(1心拍分)のスキャンデータで
はカバーできない場合には、連続する2回転分(2心拍
分)又はそれ以降から夫々に抽出した部分投影データ
(セクタデータ)を繋ぎ合わせることで、1スライス面
分のCT断層像を再構成する。
【0013】挿入図(b)に2回目の投影データh2
(X,θ)とビュー角θの関係を示す。2つ目の投影デ
ータh2(X,θ)は、スキャンS3の略ビュー角11
π/6で始まってスキャンS4の略ビュー角π/3で終
了している。従って、この例では、これら2つの投影デ
ータh1(X,θ),h2(X,θ)を繋ぎ合わせるこ
とで、心臓(冠動脈)の比較的動きの少ないU期のCT
断層像を再構成できる。
【0014】図11に心臓の動きの断面図とそのCT断
層像との関係を示す。図11(A)において、今、体軸
方向座標z1のスライス面の画像を再構成するとする。
図11(B)にそのCT断層像を示す。該図11の
(a),(b)において、心電波形のP期及びQRS期
では心臓(心房,心室)が大きく動いているため、この
動きによるアーチファクト(偽像)が発生する。図の
(a)の点線は、右心室の動きが大きかったため、右心
室にアーチファクトが生じた状態を示している。図の
(b)では、右心室及び左心室の動きが大きかったた
め、両者共にアーチファクトが生じている。このため、
通常は、この状態(心位相)のCT断層像は再構成され
ず、従来は、動きの比較的緩やかなU期のCT断層像を
再構成することが行われる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のよ
うにP波信号から単一位相αの投影データを抽出して再
構成する方法であると、U期の心臓は必ずしも静止して
いるわけではないため、例えば図11(B)の(c)に
示す如く、あるスライス面z1では、たまたま冠動脈A
1については良質に再構成できたが、冠動脈A2につい
ては左心室(血管部)の動き(移動)によるアーチファ
クトが生じている。またスライス面z2では、たまたま
冠動脈A2については良質に再構成できたが、冠動脈A
1については右心室(血管部)の動き(移動)によるア
ーチファクトが生じている。このため、従来は、冠動脈
の全体にわたって診断に有用なCT断層像を得ることが
困難であった。
【0016】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的とする所は、心臓の拍動によら
ず、冠動脈の高品質なCT断層像が得られる冠動脈イメ
ージング方法及び装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
の構成により解決される。即ち、本発明(1)の冠動脈
イメージング方法は、心臓のスキャンと共に検出された
心電波形に基づき所定心位相のスキャンデータを抽出し
て冠動脈のCT断層像を再構成する冠動脈イメージング
方法において、心臓のスライス面(z1〜z3等)毎に
複数心位相(α1〜α3等)のCT断層像を再構成して
画面に配列表示するステップと、該表示配列中の少なく
とも一つの冠動脈CT断層像(例えば配列z2,α2の
冠動脈A1)を選択するステップと、該選択された冠動
脈CT断層像と同一又は類似の特徴を有する他の冠動脈
CT断層像をそのスライス面における前側及び又は後側
のスライス面(z1,z3等)の配列から抽出するステ
ップと、前記選択及び抽出された各冠動脈CT断層像
(例えば配列z2,α2のA1,配列z1,α1のA
1,配列z3,α3のA1等)を所定フォーマットで画
面に表示するステップとを備えるものである。
【0018】本発明(1)によれば、心臓のスライス面
毎に複数心位相(好ましくは心臓の動きの少ないU期の
複数心位相)のCT断層像を再構成するので、いずれか
の心位相α1〜α3等でアーチファクトの少ない冠動脈
CT断層像が得られる確率が高い。また、一つの良質な
冠動脈CT断層像を選択すれば、その前後スライス面よ
り同一又は類似の特徴を有する良質の冠動脈CT断層像
が抽出されるため、冠動脈の全長にわたって良質なCT
断層像が得られる。このとき,各心位相α1〜α3等が
共に心臓のU期の状態に含まれるよう選択されていれ
ば、心位相α2の冠動脈CT断層像と心位相α1又はα
3冠動脈CT断層像とを組み合わせても診断上の支障は
生じない。
【0019】本発明(2)では、上記本発明(1)にお
いて、前記選択及び抽出された各冠動脈CT断層像をス
ライス方向の平面に並べて配列表示する。従って、冠動
脈の全長にわたる各2次元CT断層像を良質に提供でき
る。勿論、これらをX線用フィルムにも容易に出力(プ
リント)できる。また、上記に従って、まず冠動脈A1
をイメージングし、次に冠動脈A2をイメージングし
て、これらを同一画面に合成して表示(又はフィルムに
出力)することが容易に行える。
【0020】本発明(3)では、上記本発明(1)にお
いて、前記選択及び抽出された各冠動脈CT断層像の重
心を合わせて画面に3次元表示する。従って、冠動脈A
1,A2の全長にわたる3次元CT断層像を良質に提供
できる。
【0021】本発明(4)では、上記本発明(1)にお
いて、冠動脈CT断層像の選択はオペレータの判断によ
るマニュアル操作で行われる。従って、オペレータの判
断により良質な冠動脈CT断層像を容易に選択できる。
【0022】本発明(5)では、上記本発明(1)にお
いて、複数心位相は心臓の動きの少ないU期の範囲内で
選択される。従って、良質な冠動脈CT断層像が得られ
る機会が大きい。また、異なる心位相の冠動脈CT断層
像間でも断層像の類似性が高い。
【0023】本発明(6)では、上記本発明(1)にお
いて、冠動脈CT断層像についての特徴は、冠動脈CT
断層像を構成する各CT画素を所定のCT閾値で2値化
して得た2値画像についての平面視形状的な特徴であ
る。従って、選択された冠動脈CT断層像と同一又は類
似の特徴を有する他の冠動脈CT断層像をコンピュータ
処理により容易かつ高い信頼性で検索できる。
【0024】本発明(7)のコンピュータ診断装置は、
心臓のスキャンと共に検出された心電波形に基づき所定
心位相のスキャンデータを抽出して冠動脈のCT断層像
を再構成するコンピュータ診断装置において、心臓のス
ライス面毎に複数心位相のCT断層像を再構成して画面
に配列表示する再構成手段と、該表示配列中で選択され
た少なくとも一つの冠動脈CT断層像につきその重心位
置を含む幾何学的な特徴データを抽出する特徴抽出手段
と、該抽出された特徴データに基づき同一又は類似の特
徴を有する他の冠動脈CT断層像をその前側及び又は後
側のスライス面の配列から抽出する抽出手段と、前記選
択及び抽出された各冠動脈CT断層像を所定フォーマッ
トで画面に表示する描画手段とを備えるものである。
【0025】本発明(7)では、選択された冠動脈CT
断層像の幾何学的(平面視形状的)な特徴データを抽出
して、比較する構成により、他の同一又は類似の特徴を
有する冠動脈CT断層像を能率よく高い信頼性で抽出で
きる。なお、この幾何学的な特徴データには、冠動脈A
1とA2を区別できるように心臓(心房,心室)との位
置関係を表すデータも含まれる。
【0026】本発明(8)では、上記本発明(7)にお
いて、再構成手段は、心電波形中のR波信号を基準とし
て、該R波信号から異なる複数心位相(α1〜α3等)
のCT断層像を再構成する。従って、各心位相を高い信
頼性で検出できる。
【0027】本発明(9)では、上記本発明(7)にお
いて、再構成手段は、一つの冠動脈CT断層像の再構成
に必要なスキャンデータを複数心拍に分けて抽出する。
従って、心拍数が大きい状態でも、各スライス面のCT
断層像再構成に必要なスキャンデータを確実に収集でき
る。
【0028】本発明(10)では、上記本発明(7)に
おいて、再構成手段は、複数心位相を心臓の動きの少な
いU期の範囲内で選択する。
【0029】本発明(11)では、上記本発明(7)に
おいて、特徴抽出手段は、表示画面上で指定されたCT
画素と同一又は類似のCT値を有する各CT画素を抽出
すると共に、前記指定画素からの連続領域拡大法により
周囲からセグメンテーションされた冠動脈の2値画像に
基づき幾何学的な特徴データを抽出する。
【0030】本発明(11)によれば、指定されたCT
画素と同一又は類似のCT値を有する各CT画素を抽出
する構成により、動きのアーチファクトによって劣化し
てしまった部分のCT画素を容易に排除できる。更に、
指定画素からの連続領域拡大法により1つの冠動脈領域
を周囲からセグメンテーションする構成により、良質な
血管断面は本来の円環状をなしているが、アーチファク
トを含んでいたような血管断面はもはや本来の円環状を
なさない。従って、良質の冠動脈CT断層像を抽出する
ための幾何学的な特徴データが容易に得られる。
【0031】本発明(12)では、上記本発明(11)
において、幾何学的な特徴データは、冠動脈血管壁の円
形度の情報を含むものである。一般に、良質な血管断面
は血管壁の円形度(真円に近い状態を表す比率)が高
い。また、円形度が高いからこそ、そのもとのCT断層
像には全血管壁の医療用情報が欠落せずに残されている
ものと考えられる。従って、本発明(12)によれば、
円形度情報の比較により、比較的簡単な処理で良質な冠
動脈CT断層像を高速に検索し,抽出できる。なお、単
に2つの冠動脈2値画像をパターンマッチングすること
で、所定以上の一致度が得られるものを抽出しても良
い。
【0032】本発明(13)では、上記本発明(7)に
おいて、描画手段は、選択及び抽出された各冠動脈CT
断層像をスライス方向の平面に並べて配列表示する。
【0033】本発明(14)では、上記本発明(7)に
おいて、描画手段は、選択及び抽出された各冠動脈CT
断層像の重心を合わせて画面に3次元表示する。
【0034】本発明(15)では、上記本発明(7)に
おいて、被検体体軸の回りに回転するガントリであっ
て、被検体を挟んで相対向するX線管とX線検出器とを
具備するもの、を備えるものである。本発明はX線CT
装置に適用して好適なるものである。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通
して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
【0036】図2は実施の形態によるX線CT装置の要
部構成図で、本発明のX線CT装置への適用例を示すも
のである。この装置は、X線ファンビームXLFBによ
り被検体100のスキャン読取を行う走査ガントリ部3
0と、被検体100を載せて体軸CLbの方向に移動さ
せる撮影テーブル20と、上記各部30,20の遠隔制
御を行うと共に、X線撮影技師が操作をする操作コンソ
ール部10とを備える。
【0037】走査ガントリ部30において、31は回転
陽極型のX線管、31AはX線制御部、32はX線スラ
イス幅の制限を行うコリメータ、32Aはコリメータ制
御部、33はチャネルCH方向に並ぶ多数(n=100
0程度)のX線検出素子が体軸CLbの方向の例えば4
列L1〜L4に配列されているX線検出器、34はX線
検出器33の検出信号に基づき被検体の投影データg1
(X,θ)〜g4(X,θ)を生成し、収集するデータ
収集部、35は上記X線撮影系を体軸の回りに回転可能
に支持するガントリ、35Aはガントリ35の回転制御
部である。
【0038】操作コンソール部10において、11はX
線CT装置の主制御・処理(スキャン制御,本発明によ
る冠動脈イメージング処理等)を行う中央処理装置、1
1aはそのCPU、11bはCPU11aが使用するR
AM,ROM等からなる主メモリ(MM)、12はキー
ボードやマウス等を含む指令やデータの入力装置、13
はスキャン計画情報やCT断層像等を表示するための表
示装置(CRT)、14はCPU11aと走査ガントリ
部30及び撮影テーブル20との間で各種制御信号CS
やモニタ信号MS等のやり取りを行う制御インタフェー
ス、15はデータ収集部34からの投影データを一時的
に蓄積するデータ収集バッファ、16はデータ収集バッ
ファ15からの投影データを蓄積・格納すると共に、X
線CT装置の運用に必要な各種アプリケーションプログ
ラムや各種演算/補正用のデータファイル等を格納して
いる二次記憶装置(ハードディスク装置等)である。
【0039】X線撮影の動作を概説すると、X線管31
からのX線ファンビームXLFBは被検体100を透過
してX線検出器33の検出器列L1〜L4に一斉に入射
する。データ収集部34はX線検出器33の各検出列出
力に対応する投影データg1(X,θ)〜g4(X,θ)
を生成し、これらをデータ収集バッファ15に格納す
る。ここで、Xは検出器のチャネル番号、θは投影(ビ
ュー)角を表す。更に、走査ガントリ35が僅かに回転
した各ビュー角θで上記同様のX線投影を行い、こうし
て走査ガントリ1回転分の投影データを収集・蓄積す
る。
【0040】また同時に、アキシャル/ヘリカルスキャ
ン方式に従って撮影テーブル20を体軸CLbの方向に
間欠的/連続的に移動させ、こうして被検体の所要撮影
領域についての全投影データを収集・蓄積し、これらを
二次記憶装置16に格納する。そして、CPU11a
は、全スキャンの終了後、得られた投影データに基づき
被検体100のCT断層像を再構成し、これを表示装置
13に表示する。
【0041】更に、本発明による冠動脈のイメージング
処理を行う場合は、被検体100に心電計40を取り付
け、その検出信号(心電波形データ)を制御インタフェ
ース14を介して装置内部に取り込み、これらを心臓部
位のスキャンデータと同期させた態様で二次記憶装置1
6に記録する。
【0042】次に本発明による冠動脈イメージングの動
作を説明する。なお、上記本発明による各手段(再構成
手段,特徴抽出手段,抽出手段,描画手段等)は以下に
述べるCPU11aのプログラム実行により実現される
ものである。
【0043】図3,図4は実施の形態による冠動脈撮影
処理のフローチャート(1),(2)である。図3にお
いて、好ましくは、事前に被検体100のスカウトスキ
ャンを行った後、この処理に入力する。ステップS11
では、続く被検体100のアキシャル/ヘリカルスキャ
ンのためのスキャン計画画面を表示部13に表示する。
ステップS12では、X線撮影技師が、スキャン計画情
報を設定する。一例のスキャン計画情報は、 スキャンタイプ[Scan Type]=ヘリカルスキャン 体軸上のスキャン開始位置[Start Loc]=z1 体軸上のスキャン終了位置[End Loc]=z2 スキャン回数[NO.of Scan]=15(4列ディテクタ使用
の場合) スキャン幅[Thick]=1mm(検出列当たり) スキャン時間[Sec]=0.5秒/ガントリ1回転 X線管の管電圧[kV]=120kV X線管の管電流[mA]=280mA である。
【0044】ステップS13では、技師が、リコン計画
情報を設定する。心臓(冠動脈)のCTイメージを得る
ための一例のリコン計画情報は、 再構成するスライス開始位置[Start Loc]=S100
(S:Superiorを表す) 再構成するスライス終了位置[End Loc]=I50(I:In
feriorを表す) スライス(イメージ)枚数[NO.of Images]=12枚 被検体のスライス厚[Thick]=1mm 再構成アルゴリズム=デフォルト イメージフィルタ=デフォルト 再構成のマトリクスサイズ=256画素 である。なお、もし必要なら、マルチセクタリコンに必
要なパラメータを設定する。
【0045】ステップS14では、設定確認ボタン「C
ONFIRM」の入力を待ち、やがて「CONFIR
M」が入力されると、ステップS15では上記設定され
たスキャンパラメータに従って被検体100のスキャン
・読取制御を行う。ステップS16では被検体100の
心電波形データ及び投影データg1(X,θ)〜g
4(X,θ)を収集し、これらの間の時間関係を保って
ディスク装置16に蓄積・格納する。ステップS17で
は所要の撮影領域についてのスキャン完了か否かを判別
し、完了でない場合はステップS15に戻る。こうし
て、やがて、全スキャンを完了すると、図4に進み、以
下に述べる冠動脈のイメージング処理を行う。
【0046】図4において、ステップS21では心電波
形中の各R波信号から異なる複数心位相の投影データを
抽出し、複数のスライス面及び心位相の各CT断層像を
再構成する。これを図5のタイミングチャートを参照し
て具体的に説明する。この例では、心電波形中の連続す
る信号R1,R2から各所定心位相α1〜α3の合計6
組の投影データh1(X.θ),h2(X.θ)を抽出
し、各心位相毎に前後の2組を組み合わせてスライス面
z1のCT断層を再構成し、次に信号R3,R4から各
所定心位相α1〜α3の合計6組の投影データh1
(X.θ),h2(X.θ)を抽出し、各心位相毎に前
後の2組をを組み合わせてスライス面z2の画像を再構
成する関係にある。このとき、各所定位相α1〜α3
は、図示の如く、心臓の動きの少ない略U期に属する3
つの異なる心位相からなっており、よって1スライス位
置あたり互いに心位相が僅かに異なる3つのCT断層像
が再構成される。
【0047】好ましくは、上記前後の各抽出データh1
(X.θ),h2(X.θ)は、これらに対応するビュ
ー角間で角度のギャップや重複が生じないように抽出さ
れる。例えば抽出データh1(X.θ)がビュー角π/
2〜πから抽出されたとすると、抽出データh2(X.
θ)は前記ビュー角π/2〜πに接するようなビュー角
π〜3π/2(又はビュー角0〜π/2でも良い)から
抽出される。従って、ハーフリコンに必要な180°分
のスキャンデータを漏れなく重複なく効率よく抽出でき
る。
【0048】なお、各心位相α1〜α3αで抽出した前
後のデータh1(X.θ),h2(X.θ)がたまたま
互いのビュー角を接している場合は良いが、常にこうな
るとは限らない。そこで、データの抽出開始は、基本的
には各心位相α1〜α3のタイミングを目安にするが、
各抽出データのビュー角間で角度のギャップや重複が生
じる場合には、心位相α1〜α3のタイミングに対応す
る各ビュー角から可能な(U期を逸脱しない)範囲内で
データの抽出ビュー角を前後にずらしてデータを抽出し
ても良い。
【0049】図4に戻り、ステップS22では上記得ら
れた各CT断層像を作業用画面に配列表示する。これを
図6の作業用画面13aを参照して具体的に説明する。
ここでは、各スライス位置z1〜z4毎に3つの心位相
α1〜α3に対応するCT断層像が配列表示されてい
る。ここで、冠動脈A1は、配列(z1,α1),(z
2,α2),(z3,α3),(z4,α3)では比較
的良好に再構成されているが、それ以外の各配列では心
臓の動きに伴う冠動脈A1の移動によるアーチファクト
が含まれており、診断に使用するのは適当ではない。一
方、冠動脈A2は、配列(z1,α3),(z2,α
2),(z3,α1),(z4,α1)では比較的良好
に再構成されているが、それ以外の各配列では冠動脈A
2の移動によるアーチファクトが含まれており、診断に
使用するのは適当ではない。実際の心臓の動きは、心臓
の上下及び左右について同一ではないので、このような
状況は頻繁に発生し得る。
【0050】図4のステップS23では技師により作業
画面13a上のいづれかのCT断層像が指定されるのを
待ち、やがて、指定(この例では目視良好な配列z2,
α2上の冠動脈A1をカーソルCで指示)されると、ス
テップS24では指定画素位置に対応する組織(この例
では血管組織)のCT閾値で全CT断層像を2値化(即
ち、血管組織のCT値と同一又は類似のCT値を有する
CT画素を黒、それ以外のCT画素を白の如く2値化)
し、得られた各2値画像をメモリ11bのワークエリア
に格納する。図7(A)に配列z2,α2に対応する2
値画像の例を示す。ここでは、心臓(心筋)組織の画像
が消えており、血管組織の2値画像A1,A2が現れて
いる。他の配列についても同様である。
【0051】図4のステップS25では指定された2値
画像(冠動脈)の領域を公知の連続領域拡張(Region G
rowing)法等により周囲からセグメンテーション(区
分)する。これを図7(B)を参照して具体的に説明す
る。上記図6の表示画面13A上で配列z2,α2の冠
動脈A1が指定されたとすると、このことは図7(B)
のメモリ11bにおける同配列z2,α2の冠動脈2値
画像A1を指定したことにもなる。CPU11aは、指
定画素位置を開始点として、図示の如く、隣接するビッ
ト「1」(黒)の画素をらせん状に検出しながら、ビッ
ト「1」が連続する領域を拡大して行く。ここでは、こ
れを連続領域拡張(Region Growing)法と呼ぶ。こうし
て、アーチファクトの無かった冠動脈A1については、
最終的にその血管壁について図示の如く円環状の2値画
像領域がセグメンテーションされる。
【0052】なお、図7(C)にアーチファクトがあっ
た場合の2値画像(配列z2,α3の冠動脈A2)を示
す。この例ではアーチファクトの存在によって、CT値
が規定閾値から逸脱した部分の2値画像がビット「0」
(白)となったため、良好な円環状の2値画像領域が得
られていない。こうして、CT画像におけるアーチファ
クトの存在有無は、2値画像では円環形状(幾何形状)
の劣化として現れる。
【0053】図4のステップS26では血管領域の幾何
学的な特徴データを抽出する。図7(B)において、こ
の特徴データには、血管領域の重心Oの座標、血管壁を
構成する内壁輪郭R1及び外壁輪郭R2の各半径r1,
r2(又は血管壁A1を代表するような真円R0の半径
r0)、血管壁の円形度等が含まれる。
【0054】今、血管壁A1を代表するような真円R0
の半径をr0とすると、内壁輪郭R1の円形度は、半径
r0と重心Oから各内壁画素に至る距離r1との間の各
差分の360度分について求めた各2乗誤差の和の大き
さ(即ち、分散)で評価できる。該分散が大きければ、
真円R0から遠く、また分散が小さければ真円R0に近
い。外壁輪郭R2の円形度についても同様に評価でき
る。更に、画素の欠け(白部分)が多く、血管壁が円環
形状を為さないような状態も劣化として評価される.な
お、実際の冠動脈A1が被検体体軸CLbと平行でない
ような部分では、該冠動脈A1が斜め方向からスキャン
される結果、その血管部分の断面は幾分楕円形となる。
この場合は、必要なら上記真円R0に代えて、楕円を採
用しても良い。また、冠動脈A1/A2は、先に行くほ
ど細くなるため、これらを代表するような半径r0も徐
々に小さくなる。
【0055】図4のステップS27では抽出された特徴
データに基づき前記指定されたCT断層像を含むスライ
ス面の前側及び又は後側の各スライス面の各CT断層像
から同一又は類似の特徴データを有する冠動脈CT断層
像を抽出する。図6を参照するに、この例では、スライ
ス位置z1では心位相α1の冠動脈A1が抽出され、ま
たスライス位置z3では心位相α3の冠動脈A1が抽出
される。この場合に、幾何学的な特徴が互いに類似して
いる冠動脈A1とA2とを取り違えないためには、冠動
脈と心臓(心房/心室)との間の相対位置関係が考慮さ
れる。
【0056】図4のステップS28では抽出された各冠
動脈CT断層層の重心を被検体体軸方向に重ねて3次元
描画する。これを図8を参照して具体的に説明する。冠
動脈A1については、配列(z1,α1),(z2,α
2),(z3,α2)等から抽出されており,これらの
重心Oを被検体体軸CL1の方向に重ねて3次元描画す
る。このとき、心臓(心房.心室)の部分については描
画しなくても良い。好ましくは、冠動脈A2についても
上記同様の抽出処理を行った結果、この例では、冠動脈
A2については、配列(z1,α3),(z2,α
2),(z3,α1)等から抽出されており,これらの
重心Oを被検体体軸CL2の方向に重ねて3次元描画す
る。そして、図4のステップS29では冠動脈を表示画
面13aに3D表示する。
【0057】なお、図示しないが、抽出された各冠動脈
CT断層像を平面に並べて配列表示しても有効な診断用
画像が得られる。勿論、これらをX線用フィルムにも容
易に出力(プリント)できる。
【0058】また、上記実施の形態では選択及び抽出さ
れた各冠動脈CT断層像の重心を合わせて画面に3次元
表示する場合を述べたが、これに限らない。例えば各ス
ライス面毎に選択及び抽出された各冠動脈CT断層像
を、夫々が画像再構成された位置(平面座標)のままで
体軸方向に重ね合わせて画面に3次元表示(描画)して
も良い。この場合の各冠動脈CT断層像は、実際にスキ
ャンされた時の心臓(冠動脈)と略同じ状態となるよう
に3次元表示される。
【0059】また、上記実施の形態では冠動脈につき幾
何学的な特徴データを求めて比較をしたが、これに限ら
ない。例えば、各冠動脈の2値画像間でパターンマッチ
グ検査を行っても良い。この場合に、断面形状が互いに
類似している冠動脈A1とA2とを取り違えないために
は、冠動脈と心臓(心房/心室)との間の相対位置関係
が考慮される。
【0060】また、上記実施の形態では本発明のX線C
T装置への適用例を述べたが、これに限らない。例えば
磁気イメージング(MRI)装置でも心電波形に同期し
たMRI検出による冠動脈CT断層像が得られるから、
本発明を適用可能である。
【0061】また、上記本発明に好適なる実施の形態を
述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構
成、制御、処理及びこれらの組み合わせの様々な変更が
行えることは言うまでも無い。
【0062】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、心臓の
拍動によらず、冠動脈の高品質なCT断層像が得られる
ため、この種のコンピュータ診断装置の機能及び信頼性
の向上に寄与するところが極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】実施の形態によるX線CT装置の要部構成図で
ある。
【図3】実施の形態による冠動脈撮影処理のフローチャ
ート(1)である。
【図4】実施の形態による冠動脈撮影処理のフローチャ
ート(2)である。
【図5】実施の形態によるマルチセクタリコン処理のタ
イミングチャートである。
【図6】実施の形態による冠動脈再構成処理のイメージ
図(1)である。
【図7】実施の形態による冠動脈再構成処理のイメージ
図(2)である。
【図8】実施の形態による冠動脈再構成処理のイメージ
図(3)である。
【図9】従来技術を説明する図(1)である。
【図10】従来技術を説明する図(2)である。
【図11】従来技術を説明する図(3)である。
【符号の説明】
11 中央処理装置 11a CPU 11b 主メモリ(MM) 12 入力装置 13 表示装置(CRT) 14 制御インタフェース 15 データ収集バッファ 16 二次記憶装置 20 撮影テーブル 30 走査ガントリ部 31 X線管 32 コリメータ 33 X線検出器 34 データ収集部 35 ガントリ 40 心電計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 公祐 東京都日野市旭が丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C093 AA22 CA01 CA13 DA02 FA33 FA35 FA42 FA47 FC25 FE13 FF35 FF42

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心臓のスキャンと共に検出された心電波
    形に基づき所定心位相のスキャンデータを抽出して冠動
    脈のCT断層像を再構成する冠動脈イメージング方法に
    おいて、 心臓のスライス面毎に複数心位相のCT断層像を再構成
    して画面に配列表示するステップと、 該表示配列中の少なくとも一つの冠動脈CT断層像を選
    択するステップと、 該選択された冠動脈CT断層像と同一又は類似の特徴を
    有する他の冠動脈CT断層像をそのスライス面における
    前側及び又は後側のスライス面の配列から抽出するステ
    ップと、 前記選択及び抽出された各冠動脈CT断層像を所定フォ
    ーマットで画面に表示するステップとを備えることを特
    徴とする冠動脈イメージング方法。
  2. 【請求項2】 前記選択及び抽出された各冠動脈CT断
    層像をスライス方向の平面に並べて配列表示することを
    特徴とする請求項1に記載の冠動脈イメージング方法。
  3. 【請求項3】 前記選択及び抽出された各冠動脈CT断
    層像の重心を合わせて画面に3次元表示することを特徴
    とする請求項1に記載の冠動脈イメージング方法。
  4. 【請求項4】 冠動脈CT断層像の選択はオペレータの
    判断によるマニュアル操作で行われることを特徴とする
    請求項1に記載の冠動脈イメージング方法。
  5. 【請求項5】 複数心位相は心臓の動きの少ないU期の
    範囲内で選択されることを特徴とする請求項1に記載の
    冠動脈イメージング方法。
  6. 【請求項6】 冠動脈CT断層像についての特徴は、冠
    動脈CT断層像を構成する各CT画素を所定のCT閾値
    で2値化して得た2値画像についての平面視形状的な特
    徴であることを特徴とする請求項1に記載の冠動脈イメ
    ージング方法。
  7. 【請求項7】 心臓のスキャンと共に検出された心電波
    形に基づき所定心位相のスキャンデータを抽出して冠動
    脈のCT断層像を再構成するコンピュータ診断装置にお
    いて、 心臓のスライス面毎に複数心位相のCT断層像を再構成
    して画面に配列表示する再構成手段と、 該表示配列中で選択された少なくとも一つの冠動脈CT
    断層像につきその重心位置を含む幾何学的な特徴データ
    を抽出する特徴抽出手段と、 該抽出された特徴データに基づき同一又は類似の特徴を
    有する他の冠動脈CT断層像をその前側及び又は後側の
    スライス面の配列から抽出する抽出手段と、 前記選択及び抽出された各冠動脈CT断層像を所定フォ
    ーマットで画面に表示する描画手段とを備えることを特
    徴とするコンピュータ診断装置。
  8. 【請求項8】 再構成手段は、心電波形中のR波信号を
    基準として、該R波信号から異なる複数心位相のCT断
    層像を再構成することを特徴とする請求項7に記載のコ
    ンピュータ診断装置。
  9. 【請求項9】 再構成手段は、一つの冠動脈CT断層像
    の再構成に必要なスキャンデータを複数心拍に分けて抽
    出することを特徴とする請求項7に記載のコンピュータ
    診断装置。
  10. 【請求項10】 再構成手段は、複数心位相を心臓の動
    きの少ないU期の範囲内で選択することを特徴とする請
    求項7に記載のコンピュータ診断装置。
  11. 【請求項11】 特徴抽出手段は、表示画面上で指定さ
    れたCT画素と同一又は類似のCT値を有する各CT画
    素を抽出すると共に、前記指定画素からの連続領域拡大
    法により周囲からセグメンテーションされた冠動脈の2
    値画像に基づき幾何学的な特徴データを抽出することを
    特徴とする請求項7に記載のコンピュータ診断装置。
  12. 【請求項12】 幾何学的な特徴データは、冠動脈血管
    壁の円形度の情報を含むことを特徴とする請求項11に
    記載のコンピュータ診断装置。
  13. 【請求項13】 描画手段は、選択及び抽出された各冠
    動脈CT断層像をスライス方向の平面に並べて配列表示
    することを特徴とする請求項7に記載のコンピュータ診
    断装置。
  14. 【請求項14】 描画手段は、選択及び抽出された各冠
    動脈CT断層像の重心を合わせて画面に3次元表示する
    ことを特徴とする請求項7に記載のコンピュータ診断装
    置。
  15. 【請求項15】 被検体体軸の回りに回転するガントリ
    であって、被検体を挟んで相対向するX線管とX線検出
    器とを具備するもの、を備えることを特徴とする請求項
    7に記載のコンピュータ診断装置。
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