JP2003164419A - 内視鏡スコープ - Google Patents

内視鏡スコープ

Info

Publication number
JP2003164419A
JP2003164419A JP2001369870A JP2001369870A JP2003164419A JP 2003164419 A JP2003164419 A JP 2003164419A JP 2001369870 A JP2001369870 A JP 2001369870A JP 2001369870 A JP2001369870 A JP 2001369870A JP 2003164419 A JP2003164419 A JP 2003164419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
illumination
distal end
light source
body insertion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001369870A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3923794B2 (ja
Inventor
Hideto Kurosawa
秀人 黒澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Pentax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentax Corp filed Critical Pentax Corp
Priority to JP2001369870A priority Critical patent/JP3923794B2/ja
Publication of JP2003164419A publication Critical patent/JP2003164419A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3923794B2 publication Critical patent/JP3923794B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)
  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人体の内部組織表面の凹凸形状の凹凸部を正
面観察によって容易に識別し得るように構成された内視
鏡スコープを提供する。 【解決手段】 内視鏡スコープは、身体挿入部12と、
この身体挿入部12の遠位端面に設けられた結像光学系
22と、この結像光学系22の前方を照明する照明手段
(28、30)とを具備して成る。照明手段(28、3
0)による照明の少なくとも一部は結像光学系22の光
軸に対してその側方から行われ、これにより人体の内部
組織表面Sの凹凸形状の凹凸部の識別が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡スコープ、例
えば電子内視鏡システムに使用される電子内視鏡スコー
プ或いは光ファイバスコープに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、電子内視鏡スコープは電
子内視鏡システムの一部を成すものであり、電子内視鏡
システムには、電子内視鏡スコープの他に、該電子内視
鏡スコープを着脱自在に接続するようになった映像信号
処理ユニットと、この映像信号処理ユニットに接続され
るTVモニタ装置とが設けられる。
【0003】一般的に、電子内視鏡スコープは、剛性構
造の操作部と、この操作部と一体化された可撓性の身体
挿入部とを包含する。操作部には身体挿入部の先端を湾
曲させる遠隔操作ハンドルや種々のスイッチ等が設けら
れる。一方、身体挿入部には、その遠位端側に固体撮像
素子例えばCCD(charge-coupled Device)撮像素子が
設けられ、また該遠位端面の前方を照明するための照明
手段が組み込まれる。CCD撮像素子は身体挿入部の遠
位端面に設けられた結像光学系と組み合わされる。ま
た、照明手段は通常は身体挿入部内を挿通させられた光
ガイドケーブルと、該身体挿入部の遠位端面に設けられ
かつ光ガイドケーブルと光学的に結合された照明光学系
とから成る。電子内視鏡スコープが映像信号処理ユニッ
トに接続されると、固体撮像素子は映像信号処理ユニッ
ト内の映像信号処理回路に電気的に接続される。代表的
な電子内視鏡システムにあっては、映像信号処理ユニッ
ト内にはハロゲンランプ或いはキセノンランプ等を含む
光源装置が設けられ、電子内視鏡スコープと映像信号処
理ユニットとの接続時、光ガイドケーブルは光源装置に
光学的に接続される。
【0004】電子内視鏡スコープの身体挿入部が人体の
内部に挿入させられると、光源装置から発せられた光が
光ガイドケーブルを通して照明光学系から照射され、こ
れにより該身体挿入部の遠位端面の前方が照明される。
かくして、人体の内部組織が結像光学系を通して固体撮
像素子の受光面に内視鏡像として結像され、その内視鏡
像は固体撮像素子によって画像信号に光電変換される。
固体撮像素子からは一フレーム分の画像信号が所定の時
間間隔で繰り返し読み出されて映像信号処理ユニット内
の映像信号処理回路に順次送られ、そこで適宜処理され
た後にビデオ信号に変換されてTVモニタ装置に送ら
れ、TVモニタ装置ではそのビデオ信号に基づいて内視
鏡像が再現される。
【0005】ところで、以上の記載から明らかなよう
に、電子内視鏡スコープの身体挿入部の遠位端面には照
明光学系と撮影用の結像光学系とが並んで設けられる
が、このとき照明光学系の光軸と結像光学系の光軸とは
互いに平行となっているので、照明光は結像光学系の光
軸に沿って照明光学系から照射される。このような照明
自体は一般的には好ましいとされるが、しかし人体の内
部組織の表面の凹凸形状を正面から観察しようとする場
合には適していない。というのは、人体の内部組織の表
面が結像光学系の光軸に沿って照射された照明光で正面
から照明されたとき、凹凸部の明るさに大きな差異はな
く、このため凹凸部の識別が難しいからである。このこ
とは、例えば満月のときに月面のクレータ形状が観察し
難いということに譬えることができる。
【0006】そこで、従来では、人体の内部組織の表面
の凹凸形状を観察しようとする場合には、電子内視鏡ス
コープの身体挿入部の先端を湾曲させて該内部組織の表
面を斜めから観察する手法が取られるが、しかし正面観
察から斜め観察に移行させるためには身体挿入部の先端
を湾曲させる操作だけでなく電子内視鏡スコープの全体
的に動かす操作も必要であり、また斜め観察から正面観
察に戻す際にも同様な操作が必要となる。要するに、従
来においては、人体の内部組織の表面の凹凸形状を観察
する場合には、電子内視鏡スコープの操作が煩わしく面
倒であるだけでなく、その凹凸形状を把握し難いという
問題がある。更には、身体挿入部の先端を頻繁に湾曲さ
せることが必要であるためにその劣化が早まるという点
も問題となる。
【0007】一方、光ファイバスコープとして構成され
る内視鏡スコープの場合にも同様な問題がある。詳述す
ると、光ファイバスコープも剛性構造の操作部と、この
操作部と一体化された可撓性の身体挿入部とを包含し、
該操作部には身体挿入部の先端を湾曲させる遠隔操作ハ
ンドル等が設けられる。光ファイバスコープの場合に
は、身体挿入部内には、像観察用光ファイバケーブル
と、照明用光ガイドケーブルとの双方が挿通させられ、
該身体挿入部の遠位端面には結像光学系及び照明光学系
が設けられる。結像光学系は内視鏡像を像観察用光ファ
イバケーブルの遠位端面に結像するように配置され、ま
た照明光学系は照明用光ガイドケーブルの遠位端面に光
学的に結合される。
【0008】かくして、光ファイバスコープとして構成
される内視鏡スコープの場合でも、人体の内部組織の凹
凸表面が像観察用光ファイバケーブル通して観察される
とき、該凹凸表面は正面から照明されることになり、そ
の凹凸形状については把握し難く、電子内視鏡スコープ
の場合と同様な問題が伴う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、人体の内部組織の凹凸形状の凹凸部を正面観察によ
って容易に識別して把握し得るように構成された内視鏡
スコープを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡スコ
ープは、身体挿入部と、この身体挿入部の遠位端面に設
けられた結像光学系と、この結像光学系の前方を照明す
る照明手段とを具備して成る。本発明によれば、そのよ
うな内視鏡スコープにおいて、照明手段による照明の少
なくとも一部が結像光学系の光軸に対してその側方から
行われることが特徴とされる。
【0011】本発明の一局面によれば、照明手段は身体
挿入部に挿通させられた光ガイドケーブルと、該身体挿
入部の遠位端面側に設けられかつ光ガイドケーブルに光
学的に接続された照明光学系とを包含し、該照明光学系
の光軸が結像光学系の光軸に対して交差させられ、これ
により照明光学系から照明光が結像光学系の光軸に対し
て側方に照射される。
【0012】本発明の別の局面によれば、照明手段は身
体挿入部に挿通させられた光ガイドケーブルと、身体挿
入部の遠位端面に設けられかつ光ガイドケーブルに光学
的に接続された照明光学系と、この照明光学系を部分的
に包囲する反射要素とを具備し、この反射要素が照明光
学系から照射される照明光の一部を結像光学系の光軸に
対して側方に向けて反射させるように配置される。反射
要素については身体挿入部の遠位端部に対して着脱自在
に取り付けられるようにしてもよい。
【0013】本発明の更に別の局面によれば、照明手段
は身体挿入部の遠位端部に装着された光源装置として構
成され、この光源装置には、光源と、この光源を点灯さ
せる電源と、該光源からの照明光を配光させる照明光学
系とが設けられる。照明光学系の光軸は結像光学系の光
軸に対して交差させられ、これにより該照明光学系から
照明光が結像光学系の光軸に対して側方に照射される。
身体挿入部の遠位端部に対する光源装置の装着について
は好ましくは着脱自在とされる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して、本発
明による内視鏡スコープの実施形態について説明する。
【0015】先ず、図1及び図2を参照すると、本発明
による内視鏡スコープの第1の実施形態が示され、この
内視鏡スコープは電子内視鏡スコープとして構成され
る。電子内視鏡スコープは図示されない映像信号処理ユ
ニット及びTVモニタ装置と共に電子内視鏡システムを
構成するものである。電子内視鏡スコープは剛性構造の
操作部10と、この操作部10の先端から一体的に延び
る可撓性の身体挿入部12と、操作部10から延びる信
号ケーブル14とから構成される。信号ケーブル14の
先端にはコネクタが装着され、このコネクタを介して電
子内視鏡スコープは映像信号処理ユニット側のソケット
に着脱自在に接続される。
【0016】電子内視鏡スコープの操作部10には遠隔
操作ハンドル16が設けられ、この遠隔操作ハンドルを
手動操作することにより、身体挿入部12の先端部が湾
曲させられて該先端部の端面即ち身体挿入部12の遠位
端面の向きが変えられるようになっている。また、操作
部10には種々のスイッチ等が設けられるが、これらス
イッチは本発明とは直接関係するものではないので、そ
の説明については省くことにする。
【0017】図2を参照すると、身体挿入部12の遠位
端部が縦断面図として示され、身体挿入部12自体は適
当な可撓性材料例えば柔軟構成樹脂から形成される。身
体挿入部12には通路18がその長手方向に沿って形成
され、この通路18内には固体撮像素子例えばCCD(c
harge-coupled Device)撮像素子20と結像光学系22
とが組み込まれる。
【0018】CCD撮像素子20からは複数の信号ライ
ン24が延び、これら信号ライン24は身体挿入部1
2、操作部10及び信号ケーブル14内を延在し、映像
信号処理ユニットに対する電子内視鏡スコープ10の接
続時に該映像信号処理ユニット内の映像信号処理回路に
接続される。結像光学系22は複数のレンズから成り、
その光軸O1はCCD撮像素子20の受光面に対して直
角とされ、かつ結像光学系22の結像面がCCD撮像素
子20の受光面に一致させられる。
【0019】身体挿入部12には別の通路26が形成さ
れ、この通路26には光ガイドケーブル28が挿通させ
られる。光ガイドケーブル28は信号ライン24の場合
と同様に身体挿入部12、操作部10及び信号ケーブル
14内を延在し、映像信号処理ユニットに対する電子内
視鏡スコープ10の接続時に該映像信号処理ユニット内
の光源装置と光学的に接続される。
【0020】図2に示すように、身体挿入部12の遠位
端面では、その材料の一部、即ち通路26を形成する材
料部分が隆起させられて、該通路26の遠位端面開口が
結像光学系22の光軸を側方から臨むように形成され
る。通路26の遠位端面開口には照明光学系30が嵌め
込まれ、その光軸O2は結像光学系22の光軸O1と適当
な角度で交差させられる。
【0021】光ガイドケーブル28の遠位端面は照明光
学系30と光学的に結合させられ、このため映像信号処
理ユニット内の光源装置から光ガイドケーブル28によ
って導かれる照明光は照明光学系30によって照射さ
れ、その照射方向は照明光学系30の光軸O2に沿う方
向となる。即ち、結像光学系22の前方の照明がその光
軸O1に対して側方から行われる。このような側方照明
によれば、人体の内部組織表面Sの凹凸部の陰影が強調
され、その結果、該内部組織表面Sの凹凸部の識別が容
易となる。このことは、例えば半月のときに月面のクレ
ータ形状が観察し易いということに譬えることができ
る。
【0022】なお、身体挿入部12の遠位端部側には遠
隔操作ハンドル16の操作によって操作された際にその
遠位端部を湾曲させるための湾曲機構が組み込まれる
が、図示の複雑化を避けるために該湾曲機構については
図2から省かれている。
【0023】図3を参照すると、従来の電子内視鏡スコ
ープの遠位端側の構成が本発明との比較のために示され
る。なお、図3では、図2に示した構成要素に対応する
構成要素については同じ参照符号が用いられる。
【0024】図3に示すように、従来にあっては、身体
挿入部12の遠位端面は平坦とされ、結像光学系22及
び照明光学系30は共にそれらの光軸O1及びO2が該遠
位端面に対して直角となるように配置され、このため双
方の光軸O1及びO2は互いに対して平行となる。従っ
て、結像光学系22の前方の照明についてはその光軸O
1の方向に沿って行われる。即ち、人体の内部組織表面
Sは正面照明から照明光を受けることになり、このよう
な正面からの照明時に内部組織表面SがCCD撮像素子
20によって正面から観察されたとき、該内部組織表面
Sの凹部も凸部もほぼ同じ明るさとなり、その凹部及び
凸部を識別することは難しい。このことは、先に述べた
ように、満月のときに月面のクレータ形状が観察し難い
ということに譬えることができる。
【0025】図4及び図5を参照すると、本発明による
電子内視鏡スコープの第2の実施形態の遠位端側の構成
が示される。なお、図4及び図5では、図2に示した構
成要素に対応する構成要素については同じ参照符号が用
いられる。
【0026】図4から明らかなように、第2の実施形態
では、電子内視鏡スコープの遠位端側の内部構成自体は
図3に示した従来の場合と同様であるが、しかし身体挿
入部12の遠位端面の円弧縁からは鍔状部32が一体的
に突出させられる。図5に示すように、鍔状部32は照
明光学系30に最も近接して該照明光学系30を部分的
に取り囲むように設けられる。鍔状部32の内側壁面に
は鏡面処理が施されて、該内側壁面は反射面とされる。
例えば、鍔状部32の内側壁面にはアルミニウム等の金
属材料が蒸着されるか或いはアルミ箔等が貼り付けられ
る。要するに、鍔状部32は反射要素として機能する。
【0027】かくして、第2の実施形態にあっては、照
明光学系30からその光軸O2に沿って照射された照明
光の一部は鍔状部即ち反射要素32の内側壁面即ち反射
面によって結像光学系22の光軸O1に向かって反射さ
せられる。要するに、照明光学系30から照射された照
明光の一部は結像光学系22に対して側方照明光として
用いられる。かくして、上述した第1の実施形態の場合
と同様に、人体の内部組織表面Sの凹凸部の陰影が強調
され、その結果、該内部組織表面Sの凹凸部の識別が容
易となる。
【0028】図6を参照すると、図4及び図5に示した
第2の実施形態の変形実施形態が示される。この変形実
施形態では、反射要素32は身体挿入部12とは別部品
として形成され、その遠位端に例えば螺子34でもって
着脱自在に取り付けられるようになっている。
【0029】本変形実施形態では、好ましくは、鍔状部
32は適当な金属材料例えばアルミニウムやステンレス
スチールから形成され、特にその内側表面には鏡面仕上
げが施される。このような変形実施形態では、人体の内
部組織表面の凹凸形状を観察することが必要なときだ
け、鍔状部32が取り付けられ、これにより上述の第2
の実施形態の場合と同様に、照明光学系30から照射さ
れた照明光の一部が結像光学系22に対して側方照明光
として利用される。一方、かかる凹凸形状の観察が必要
とされないときには、鍔状態32は取り外され、このと
き電子内視鏡スコープは図3に示すような従来の電子内
視鏡スコープとして使用されることになる。
【0030】図7及び図8を参照すると、本発明による
電子内視鏡スコープの第3の実施形態の遠位端側の構成
が示される。なお、図7及び図8では、図2に示した構
成要素に対応する構成要素については同じ参照符号が用
いられる。
【0031】図7から明らかなように、第3の実施形態
では、身体挿入部12からは通路26及び光ガイドケー
ブル28が省かれ、その代わりに小型の光源装置36が
身体挿入部12の遠位端部に着脱自在に装着されるよう
になっている。光源装置36は適当な合成樹脂製のケー
シング38から成り、このケーシング38にはゴムバン
ド40が取り付けられる。
【0032】ケーシング38に対するゴムバンド40の
取付について説明すると、ケーシング38には、図7及
び図8から明らかなように、ゴムバンド40の円弧に適
合するようになった内側彎曲壁面が形成され、その内側
彎曲壁面には片持ち梁の態様で支持された彎曲取付片4
2が一体的に成形される。即ち、彎曲取付片42はケー
シング38の内側彎曲壁面から一体的に突出した突起か
らその彎曲壁面に沿って彎曲して延在する。一方、ゴム
バンド40の肉厚部には彎曲取付片42を収容するよう
になった空所44が形成される。要するに、ケーシング
38の彎曲取付片42をゴムバンド40の空所44に挿
入させることにより、ケーシング38に対するゴムバン
ド40の取付が完了する。
【0033】身体挿入部12の遠位端部に対する光源装
置36の着脱自在の装着はゴムバンド40によって行わ
れる。即ち、ゴムバンド40の内側壁面のほぼ中央には
環状突起46が形成され、その横断面は図7から明らか
なように台形形状とされる。一方、身体挿入部12の遠
位端部の周囲には環状突起46を受け入れるようになっ
た横断面台形溝48が形成される。ゴムバンド40の内
径は身体挿入部12の遠位端部の外形よりも幾分小さく
され、このためゴムバンド40が図7に示すように身体
挿入部12の遠位端部に回りに装着されたとき、光源装
置36はゴムバンド40の弾性力により確実に保持され
ることになる。
【0034】図7に示すように、ケーシング38の内側
彎曲壁面には開口部が形成され、その開口部には照明光
学系49が嵌め込まれ、このとき照明光学系49の光軸
2は結像光学系22の光軸O1に対して直交させられ
る。また、ケーシング38内には適当な白色光源例えば
白色発光ダイオード(LED)50と電源即ちバッテリ
ィ52とが設けられる。
【0035】図7及び図8には図示されないが、ケーシ
ング38にはバッテリィ52を装填するための開閉蓋が
設けられ、この開閉蓋は適当なシール材を備え、このた
め開閉蓋の閉鎖時にはケーシング38の内部は液密状態
に維持される。一方、LED50とバッテリィ52との
間の配線についてはバッテリィ52の装填によってのみ
点灯されるようになっている。換言すれば、ケーシング
38の外側壁面にはLED50を点灯させるための点灯
スイッチを設ける必要はないので、点灯スイッチをケー
シング38内の配線に接続させるためにケーシング38
の壁面に細孔等を形成する必要はない。
【0036】要するに、上述した開閉蓋が適正に閉鎖さ
れている限り、ケーシング38の内部の液密状態は確実
に維持されるので、身体挿入部12が人体内に挿入され
たとしても、人体の体液(例えば、電子内視鏡スコープ
が胃スコープである場合には胃液等)がケーシング38
内に侵入することが阻止される。
【0037】上述した第1及び第2の実施形態の場合と
同様に、第3の実施形態でも、結像光学系22の前方の
照明はその光軸O1に対して側方から行われるので、人
体の内部組織表面Sの凹凸部の陰影が強調され、その結
果、該内部組織表面Sの凹凸部の識別が容易となる。
【0038】図9を参照すると、図7及び図8に示した
第3の実施形態の変形実施形態が示される。この変形実
施形態では、光源装置36が図3に示すような従来の電
子内視鏡スコープの身体挿入部12の遠位端部に対して
装着されるようになっている。即ち、身体挿入部12に
は光ガイドケーブル28を挿通させるための通路26が
形成され、その通路26の遠位端面には照明光学系30
が設けられる。身体挿入部12の遠位端部の周囲には光
源装置36のゴムバンド40を装着させるために横断面
台形溝48が形成される。
【0039】このような実施形態では、人体の内部組織
表面の凹凸形状を観察することが必要なときだけ、光源
装置36が身体挿入部12の遠位端部に装着され、これ
により上述の第3の実施形態の場合と同様に、結像光学
系22の前方の照明は照明光学系30による正面からの
照明に加えて、光源装置36による側方照明も行われる
ので、或いは光源装置36による側方照明だけにも切り
替えられるので、人体の内部組織表面Sの凹凸部の陰影
が強調されてその凹凸部の識別が容易となる。一方、か
かる凹凸形状の観察が必要とされないときには、光源装
置36は取り外され、このとき電子内視鏡スコープは図
3に示すような従来の電子内視鏡スコープとして使用さ
れることになる。
【0040】上述の実施形態では、内視鏡スコープは全
て電子内視鏡スコープとして構成されているが、光ファ
イバスコープとして構成される内視鏡スコープにも本発
明を適用し得ることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
による電子内視鏡スコープにあっては、結像光学系の前
方の照明が側方から行われ、これにより人体の内部組織
表面の凹凸形状を容易に観察することができるので、従
来のように、人体の内部組織表面の凹凸形状の観察のた
めに身体挿入部の遠位端部を頻繁に湾曲させることは必
要とされず、該遠位端部の劣化が早まるという問題が回
避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子内視鏡スコープを示す部分立
面図である。
【図2】本発明による電子内視鏡スコープの第1の実施
形態を示す部分縦断図であって、その身体挿入部の遠位
端部側を示す図である。
【図3】従来の電子内視鏡スコープの部分縦断図であっ
て、その身体挿入部の遠位端部側を示す図である。
【図4】本発明による電子内視鏡スコープの第2の実施
形態を示す部分縦断図であって、その身体挿入部の遠位
端部側を示す図である。
【図5】図4に示す身体挿入部の遠位端部の端面図であ
る。
【図6】図4と同様な部分縦断面図であって、本発明に
よる電子内視鏡スコープの第2の実施形態の変形実施形
態を示す図である。
【図7】本発明による電子内視鏡スコープの第3の実施
形態を示す部分縦断図であって、その身体挿入部の遠位
端部側を示す図である。
【図8】図7に示す身体挿入部の遠位端部の端面図であ
る。
【図9】図7と同様な部分縦断面図であって、本発明に
よる電子内視鏡スコープの第3の実施形態の変形実施形
態を示す図である。
【符号の説明】
10 電子内視鏡スコープ 12 身体挿入部 16 遠隔操作ハンドル 18 通路 20 CCD撮像素子 22 結像光学系 24 信号ライン 26 通路 28 光ガイドケーブル 30 照明光学系 32 鍔状部 36 光源装置 38 ケーシング 40 ゴムバンド 42 彎曲取付片 44 空所 46 環状突起 49 照明光学系 50 LED 52 バッテリィ S 内部組織表面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 身体挿入部と、この身体挿入部の遠位端
    面に設けられた結像光学系と、この結像光学系の前方を
    照明する照明手段とを具備して成る内視鏡スコープにお
    いて、 前記照明手段による照明の少なくとも一部が前記結像光
    学系の光軸に対してその側方から行われることを特徴と
    する内視鏡スコープ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内視鏡スコープにおい
    て、前記照明手段が前記身体挿入部に挿通させられた光
    ガイドケーブルと、前記身体挿入部の遠位端面側に設け
    られかつ前記光ガイドケーブルに光学的に接続された照
    明光学系とを包含し、前記照明光学系の光軸が前記結像
    光学系の光軸に対して交差させられ、これにより前記照
    明光学系から照明光が前記結像光学系の光軸に対して側
    方に照射されることを特徴とする内視鏡スコープ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の内視鏡スコープにおい
    て、前記照明手段が前記身体挿入部に挿通させられた光
    ガイドケーブルと、前記身体挿入部の遠位端面に設けら
    れかつ前記光ガイドケーブルに光学的に接続された照明
    光学系と、この照明光学系を部分的に包囲する反射要素
    とを具備し、この反射要素が前記照明光学系から照射さ
    れる照明光の一部を前記結像光学系の光軸に対して側方
    に向けて反射させるように配置されていることを特徴と
    する内視鏡スコープ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の内視鏡スコープにおい
    て、前記反射要素が前記身体挿入部の遠位端部に対して
    着脱自在に取り付けられることを特徴とする内視鏡スコ
    ープ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の内視鏡スコープにおい
    て、前記照明手段が前記身体挿入部の遠位端部に装着さ
    れた光源装置として構成され、前記光源装置には、光源
    と、この光源を点灯させる電源と、該光源からの照明光
    を配光させる照明光学系とが設けられ、前記照明光学系
    の光軸が前記結像光学系の光軸に対して交差させられ、
    これにより前記照明光学系から照明光が前記結像光学系
    の光軸に対して側方に照射されることを特徴とする内視
    鏡スコープ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の内視鏡スコープにおい
    て、前記身体挿入部の遠位端部に対する前記光源装置の
    装着が着脱自在であることを特徴とする内視鏡スコー
    プ。
JP2001369870A 2001-12-04 2001-12-04 内視鏡スコープ Expired - Fee Related JP3923794B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001369870A JP3923794B2 (ja) 2001-12-04 2001-12-04 内視鏡スコープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001369870A JP3923794B2 (ja) 2001-12-04 2001-12-04 内視鏡スコープ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003164419A true JP2003164419A (ja) 2003-06-10
JP3923794B2 JP3923794B2 (ja) 2007-06-06

Family

ID=19179187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001369870A Expired - Fee Related JP3923794B2 (ja) 2001-12-04 2001-12-04 内視鏡スコープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3923794B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016047191A1 (ja) * 2014-09-25 2016-03-31 オリンパス株式会社 内視鏡システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016047191A1 (ja) * 2014-09-25 2016-03-31 オリンパス株式会社 内視鏡システム
JP6022106B2 (ja) * 2014-09-25 2016-11-09 オリンパス株式会社 内視鏡システム
CN106535734A (zh) * 2014-09-25 2017-03-22 奥林巴斯株式会社 内窥镜系统
EP3150103A4 (en) * 2014-09-25 2018-02-21 Olympus Corporation Endoscope system
US10264956B2 (en) 2014-09-25 2019-04-23 Olympus Corporation Endoscope system having processor for calculating a size of a convex portion

Also Published As

Publication number Publication date
JP3923794B2 (ja) 2007-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8797392B2 (en) Endoscope assembly with a polarizing filter
US8872906B2 (en) Endoscope assembly with a polarizing filter
JP3969827B2 (ja) 内視鏡装置
US7981027B2 (en) Endoscope and front cover
EP1859723B1 (en) Insertion section for endoscope
US8419631B2 (en) Endoscope apparatus with forward viewing and side viewing
EP1834572B1 (en) Endoscope-use insertion unit
US20050043584A1 (en) Endoscope hood
EP1834573A1 (en) Insertion section for endoscope
WO2007092636A2 (en) Endoscope assembly with a polarizing filter
US20080097161A1 (en) Semi-Flexible Electronic Laryngoscope Bendable Upwardly and Downwardly
US8668637B2 (en) Endoscopic image pickup device
JPH10229965A (ja) 内視鏡
JP2008029751A (ja) 内視鏡装置、及び内視鏡用ビデオプロセッサ
JP2001299679A (ja) 光路変更用アダプタおよび内視鏡
CN113543690A (zh) 具有设置在远端部分上的发光器件和图像拾取装置的内窥镜
JP2009201543A (ja) 内視鏡システム
JPH1176150A (ja) 内視鏡
JP2001087217A (ja) 内視鏡
JP2003164419A (ja) 内視鏡スコープ
JPH09122065A (ja) 内視鏡
JP2004321478A (ja) 電子内視鏡用ホワイトバランス調整具
JP2003164418A (ja) 内視鏡装置
JP4491316B2 (ja) 口腔内撮影装置
JPH11298803A (ja) 固体撮像素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees