JP2003164137A - 電磁アクチュエータ - Google Patents

電磁アクチュエータ

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JP2003164137A
JP2003164137A JP2001360445A JP2001360445A JP2003164137A JP 2003164137 A JP2003164137 A JP 2003164137A JP 2001360445 A JP2001360445 A JP 2001360445A JP 2001360445 A JP2001360445 A JP 2001360445A JP 2003164137 A JP2003164137 A JP 2003164137A
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coil
electromagnetic actuator
magnetic
coils
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JP2001360445A
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Akio Toba
章夫 鳥羽
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁アクチュエータにおける、空間的に周期
的に変化する磁束密度分布を有する磁界に含まれる磁束
密度分布の高調波成分よって生じる推力脈動を軽減して
推力を平滑化する。 【解決手段】N極とS極の磁極を交互に周期的に配列し
た界磁子の作る磁界中におかれた集中巻により構成した
コイルのコイルサイド部の幅を、低減したい次元の磁束
密度分布の高調波成分の周期に等しくすることにより、
高調波成分による相対的にコイルに生じる推力の脈動の
発生を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、界磁子により、
空間的に周期的に磁束密度の変化する磁界が形成された
空間内に電機子となるコイルを配置した、いわゆるギャ
ップワインディング型の電磁アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電磁アクチュエータの代
表的な構成は、図12に示すとおりである。
【0003】図12において、101および102は、
一定の空隙Gを介して対向して配置され、支持部材10
4によって支持された磁性基板であり、その対向面にそ
れぞれ空隙G内の磁束密度が磁性基板の長手方向に周期
的に変化するように極性の異なる永久磁石103を交互
に固定して固定子105を構成する。この固定子105
の空隙G内に複数のコイル106、107から電機子1
08が空隙Gの長手方向(磁極の配列方向)に移動可能
に配置される。電機子108のコイル106、107に
電流を通流することによって、固定子の作る磁界との相
互作用により可動子(電機子)108に推力が発生し、
これが矢印109方向に直線的に移動する。
【0004】このように構成されたギャップワインディ
ング型リニア電磁アクチュエータは、電機子が鉄心を有
さないので、コギング推力が原理的にゼロで、かつ電機
子が軽量であるという長所を有する。
【0005】このような長所のため、この種の電磁アク
チュエータは、高速・高精度の位置決めを必要とする装
置のアクチュエータに適しており、半導体製造装置や、
電子部品実装装置になどに実用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】高速・高精度で位置決
めする必要がある場合、そのアクチュエータとしては、
僅かな推力脈動も許容されない場合が多い。しかし、前
記したような電磁アクチュエータにおいては、どうして
も界磁子が作る磁界内の磁束密度分布波および電機子コ
イルの起磁力分布波に高調波が含まれるため、電機子に
生じる推力に脈動が生じる。3相の電磁アクチュエータ
においては、推力脈動の主要因である基本波の5倍およ
び7倍の高調波が特に問題となる。
【0007】この発明は、電磁アクチュエータにおける
磁束密度分布波に含まれる高調波、特に5倍および7倍
の高調波の影響を低減し、推力脈動の少ない平坦な推力
を発生することのできる電磁アクチュエータを提供する
ことを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を達成するた
め、第1の発明は、界磁子により磁束を発生させて空間
的に磁束密度が周期的に変化する磁界を作り、この磁界
内に1個または複数個のコイルからなる電機子を前記界
磁子に対して相対的に移動可能に配置し、このコイルに
電流を供給することによって推力を発生させるようにし
た電磁アクチュエータにおいて、前記各コイルの巻数
を、その前記磁束密度分布に対する相対的な移動方向の
巻幅Cdが、前記磁束密度の空間的分布波の基本波の周
期T0の1/n(nは2以上の整数)となる巻数としたこ
とを特徴とするものである。
【0009】この第1の発明は、界磁子と電機子を、相
対的に直線的に移動可能にしたリニア形の電磁アクチュ
エータまたは相対的に回転可能にした回転形電磁アクチ
ュエータの何れにも適用することができる。
【0010】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、前記コイルを、集中巻で構成するとともにその相対
的な移動方向の全幅Cwおよび巻幅Cdが、磁極対ピッ
チをPpとしたとき、Cw≦Pp×5/6、かつCd=
Pp/nとなる巻数とし、このコイルをPp×5/6ピ
ッチで3個並べて1組としたものを1組または複数組用
いた3相構成としたことを特徴とするものである。この
場合に、前記のコイルの全幅CwをCw≦Pp×2/
3、かつコイルを並べるピッチをPp×2/3とするこ
ともできる。
【0011】第3の発明は、第1の発明において、前記
コイルを、集中巻で構成するとともにその相対的な移動
方向の全幅Cwおよび巻幅Cdが、磁極対ピッチをPp
としたとき、Pp×39/60≦Cw≦Pp×2/3、
かつCd=Pp/5となる巻数とし、このコイルを2個
互いにコイルサイド部が重ならないようにずらして重ね
たコイル対を3対、磁極の配列方向に順次並べたコイル
郡を1組として、このコイル郡を1組または複数組用い
て3相構成としたことを特徴とするものである。
【0012】この第3の発明において、コイルの相対的
な移動方向の全幅CwがCw=Pp×238.3/36
0となるようにコイルの巻数を選定することができる。
【0013】この場合、コイルの巻数でコイル寸法を調
整するようにすると、コイル素線の直径をdとしたとき
±dあるいは±2dの寸法の誤差が生じることがある
が、この程度は問題とならない。
【0014】第4の発明は、第1の発明において、前記
コイルを、集中巻で構成するとともにその相対的な移動
方向の全幅Cwおよび巻幅Cdが、磁極対ピッチをPp
としたとき、Pp×4/7≦Cw≦Pp×2/3、かつ
Cd=Pp/7となる巻数とし、このコイルを3個1組
としたものを1組または複数組用いて3相構成にしたこ
とを特徴とするものである。
【0015】第5の発明は、第1の発明において、前記
コイルを集中巻で構成し、このコイルを2個互いにコイ
ルサイド部が重ならないようにずらして重ねたコイル対
を3対以上用いて多相構成にしたことを特徴とするもの
である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図を参照して説明する。
【0017】図1は、この発明の第1の実施例によるリ
ニア形電磁アクチュエータを模式的に示す構成図であ
る。
【0018】図1において、1は極性の異なる永久磁石
よりなる磁極11を交互に複数個直線的に配列してなる
界磁子であり、2は、集中巻したコイル21を有する電
機子である。界磁子1は直線的に配列された複数の磁極
11により図1(b)に示すように磁極の配列方向に磁
束密度分布が周期的に変化する磁界を形成する。電機子
2は、この界磁子1の作る磁界中に磁極11と所定の間
隔おいて対向して界磁子に対して相対的に磁極の配列方
向に移動可能に配置される。
【0019】電機子2のコイル21に流す電流の極性
を、コイル21の対向する磁極11の極性に応じて切り
替えることにより、コイル21に推力が発生し、コイル
21が磁極11に対して相対的に矢印X方向に移動す
る。
【0020】電機子2のコイル21は、コイル素線を図
2(a)に示すように平面がほぼ口字状となるように集
中巻きして形成されている。このコイル21のその矢印
Xで示す移動方向に対して垂直な辺21aおよび21b
をコイルサイド部と呼び、移動方向と並行な辺21cお
よび21dをコイルエンド部と呼んでいる。
【0021】そして、この発明においては、図2(a)
に示すように一方のコイルサイド部21aの外側から他
方のコイルサイド部21bの外側までの幅Cwをコイル全
幅と呼びコイルサイド部の幅Cdをコイル巻幅と呼ぶこ
とにしている。
【0022】界磁子1の磁極11の配列ピッチ(N極と
S極の磁極対の間隔。以下磁極対ピッチと呼ぶ)を図示
の如くPpとしたとき、前記のコイル巻幅Cdを、Cd
=Pp×(1/5)に選定する。
【0023】電機子2の置かれる界磁子1の作る磁界に
おける磁束密度は、磁極11の配列された間隔で周期的
に変化し、その分布は図1(b)に示すような波形とな
り、これを磁束密度分布波と呼ぶものとする。この磁束
密度分布波は正弦波に近いが、多くの高調波が含まれて
おり、各周波数成分に分けると、図1(c)に示すよう
に基本波成分B1、3次調波成分B3、5次調波成分B5
および7次調波成分B7等に分けることができる。基本
波成分B1の周期T1は、界磁子1の磁極対ピッチPpと
一致する。5次調波成分B5の周期T5は、基本波成分T
1の1/5となるので、図3に示すように、電機子コイ
ル21のコイルサイド部21aおよび21bのコイル巻
幅Cdは、5次調波成分B5の周期T5と一致する。
【0024】図3(a)は、コイル21の磁界と作用し
て推力発生に寄与するコイルサイド部だけを切り出して
模式的に示している。ここで、コイルサイド部の幅(コ
イル巻幅)Cd=Pp/5と厚さtとで規定される断面
t×Pp/5に、長さL方向に電流が流れているものと
する。コイルサイド部の断面t×Pp/5では、細いコ
イル素線がほぼ均等に並んでおり、かつ各素線に流れる
電流は一定であるため、この断面は、一様な電流が流れ
ている1本の導体とみなことができる、その電流密度を
jとする。
【0025】界磁子1の作る磁界における磁束密度分布
波の5次調波成分B5は、次の(1)式で示される。
【0026】 B5=B5Asin{2πx/(Pp/5)+θ} ・・・(1) ただし、B5A:磁束密度分布波の5次調波成分の振幅、
x:磁界中の位置(rad)、θ:任意の角度(rad)であ
る。
【0027】図3(a)に図示するコイルサイド部の長
さLで微小幅dxの部分に流れる電流と、磁束密度分布
波の5次調波成分B5との相互作用によるこの部分に生
じる力dFは、フレミングの法則から次の(2)式で表
される。
【0028】 dF=jtdx×B5×L ・・・(2) コイルサイド部の幅Cd=Pp/5の全体に作用する5
次調波成分B5によって生じる力Fは、(2)式におけ
るxをx=0からx=Pp/5まで積分すればよい。す
なわち、
【0029】
【数1】
【0030】となり、j、t、B5A、Lおよびθによら
ず、Fは常にゼロになる。すなわち、コイルの巻幅Cd
を、磁界の特定の高調波成分の周期に一致させることに
よって、その成分の影響は巻幅全体で相殺されて原理的
にはゼロとなるのである。この作用は、5次調波成分だ
けでなくその他の高調波成分についても同様に得られ
る。
【0031】したがって、電機子のコイルの巻幅を、界
磁子1の作る磁界中に含まれる磁束密度分布波の影響の
大きい高調波成分の周期に一致させることによって、磁
界の高調波成分による影響が抑制されて電機子に生じる
推力の脈動を低減することができる。これは、直線移動
形のアクチュエータだけでなく、回転形のアクチュエー
タにおいても同じである。
【0032】次に、図4は、この発明の第2の実施例を
模式的に示す構成図である。
【0033】図4(a)および(b)において、1は、
界磁子で、2つの間隔を置いて対向する磁性体13、1
4およびこの2つの磁性板を支持する支持体15を備
え、磁性板13、14の対向面に互いに異なる極性で対
向するように磁極11、12を所定の間隔で周期的に配
設して構成されている。この対向する磁極の作る磁界空
間中に3個の集中巻コイル21U、21V、21Wを有
する電機子2が磁極11、12の配列方向に移動可能に
配置されている。
【0034】各コイルの巻幅Cdは、磁界中の磁束密度
分布波の5次調波成分の推力脈動の影響を軽減するた
め、磁極対ピッチPpの1/5に選定してある。ただ
し、コイルの巻幅Cdはコイルの巻数によって決まるた
め、巻幅を厳密に設定することはできず、最大でコイル
素線1本分の直径だけ誤差が生じる。
【0035】また、各コイルの全幅Cwは、磁極対ピッ
チPpの5/6以下に選定し、3個のコイルをPp×5
/6ピッチで配設すると、各コイルに誘導される速度起
電力の基本波が互いに120°の位相差を持つようにな
る。よって、3相電動機において公知の通り、各コイル
にコイル位置に応じた3相交流電流を通流することによ
って、電機子1に定常的に連続した推力が発生する。こ
のとき、コイルの巻幅Cdが、Pp/5に選ばれている
ため、磁束密度分布波の5次調波成分に起因する推力脈
動が極小化され推力が平滑化される。
【0036】なお、前記界磁子および電機子を円形とし
て相対的に間隔をおいて同心的に配置することにより回
転形のアクチュエータにすることができる。
【0037】前記のコイル巻幅Cdを磁極対ピッチPp
の1/5とする代わりに、1/7とすることにより、界
磁子1の磁界の磁束密度分布波の7次調波成分によるコ
イルの推力脈動を低減することができる。
【0038】通常、推力脈動に大きく影響する磁束密度
分布波の高調波は、3相構成にすると3次調波成分が相
殺されるため、5次調波と7次調波であるので、コイル
巻幅Cdを磁極対ピッチPpの1/6に選定すると、5
次調波および7次調波の双方に影響し、両高調波による
推力脈動を同時にかなり低減することが可能となる。
【0039】図5は、この発明の第3の実施例を模式的
に示す構成図である。
【0040】界磁子1は、前記図4に示す第2の実施例
における界磁子1と同様に異なる極性の永久磁石よりな
る磁極11を交互に複数直線的に配列したものを、互い
に極性の異なる磁極が対向するように所定の間隔離して
対向配置して構成される。この電機子2は、コイル巻幅
Cdが界磁子1の磁極対ピッチPpの1/5に選ばれ、
コイル全幅CwがコイルピッチPpの2/3以下に選ば
れた3個のコイル21U、21V、21Wを、磁極対ピ
ッチPpの2/3となるピッチで磁極の配列方向と平行
に配列されている。3個のコイル21U、21V、21
Wは、電気的に3相に接続され、界磁子1の磁極との相
対位置に応じて3相交流電流が供給される。
【0041】このように構成することによって、第2の
実施例の場合と同様に電機子2に定常的に連続した推力
が発生する。この際、各コイルの巻幅Cdが、磁極対ピ
ッチPpの1/5に選ばれているため、界磁子1の磁界
中の磁束密度分布波の5次調波成分による推力脈動を抑
制することができ、電機子2に発生する推力脈動を低減
することができる。
【0042】図6は、この発明の第4の実施例を模式的
に示す構成図である。
【0043】この図6における界磁子1は、前記図4お
よび図5に示す第2および第3の実施例における界磁子
と同じに構成されている。
【0044】電機子2は、コイルの巻幅Cdが界磁子1
の磁極対ピッチPpの1/5に、そしてコイルの全幅C
wが磁極対ピッチPpの39/60から2/3の間に選
ばれている集中巻により形成した6個のコイル21U
1、21U2、21V1、21V2、21W1および2
1W2を備えている。これらのコイルを図7に示すよう
に2個ずつ、互いにコイルサイド部が重ならないように
一方のコイルの中央の中空部に他方のコイルの一方のコ
イルサイド部を重ね合わせて3対のコイル対(21U
1、21V1)、(21W1、21V2)、(21W
2、21U2)を構成し、界磁子1の磁極の配列方向に
近接させて一列に配列する。この際、図6(b)に示す
ように、各コイルのコイルエンド部をコイルサイド部に
対してその厚さtの半分だけ屈曲させておくと、2個の
コイルを重ね合わせたとき、1対のコイルのコイルサイ
ド部の高さを1個のコイルのコイルサイド部の高さと等
しくすることができ、この部分の高さが増加することを
防止でき、界磁子1の対向する磁極間の間隙を図5の実
施例と同じにしたまま界磁空間内にコイル対を挿入する
ことができる。コイル対のコイルエンド部はどうしても
重なり合うので、これを図6(b)に示すように界磁子
1の磁極11の対向する空間の外側へ出すことにより磁
極間の間隙の寸法が増大するのを抑えることができる。
【0045】前記6個のコイルを3相接続する。すなわ
ち、同相となるコイル21U1と21U2、21V1と
21V2および21W1と21W2をそれぞれコイルの
極性の整合をとって直列接続して、各相コイルをスター
またはデルタ接続する。
【0046】前記の6個のコイルの配列の詳細は、図7
に示すとおりであり、ここでコイルは平面的に示され、
各コイルの中心線を1点鎖線で示している。
【0047】界磁子1の磁極はピッチPpで周期的に繰
り返すので、コイルの配置位置による電気的な特性は、
1磁極対ピッチPpを360°として考えればよい。す
なわち、磁極対ピッチPpの整数倍離れた位置に置かれ
た2つのコイルは、界磁子の端部の効果を無視すれば電
気的に全く等価である。
【0048】このような考えのもとで、前記6個のコイ
ルを表1に示すような位相関係になるように配置する。
【0049】
【表1】
【0050】これから明らかなように、同相となる21
U1と21U2、21V1と21V2および21W1と
21W2の各組のコイル間の位相差が30°となり、ま
た同相となるコイル組の平均の位相角は、それぞれ18
0°、240°、120°となっている。コイルの電気
的位相は、コイルに通流する電流の極性を反転すれば丁
度180°変化するため、180°の位相の変更はコイ
ル結合時に端子の極性を反転させることによって容易に
達成される。よってコイル21U1と21U2の組の位
相を反転させて0°にすれば、3組のコイルは、互いに
120°ずつ位相のずれた3相コイルを形成することに
なる。したがって、3組のコイルに磁極との相対位置に
応じて3相交流電流を供給することによりコイルに連続
的な推力を発生させることができる。このとき、前記し
たように各コイルはその巻幅Cdが磁極対ピッチPpの
1/5に選ばれているので、磁束密度分布波の5次調波
に起因する推力脈動は極小化される。
【0051】前記においては、コイルを6個用いた場合
を説明したが、コイルを6m(mは正の整数)個用い
て、順次配列することによっても前記と同様の効果が得
られる。
【0052】また複数のコイルを重ね合わせる際にコイ
ルサイド部分の厚さが厚くならないようにする方法は、
前記した方法以外にも図8および図9に示すような方法
がある。
【0053】すなわち、図8に示すように、コイルサイ
ド部とコイルエンド部が平坦(フラット)になったコイ
ル21Aと、コイルエンド部がコイルサイド部の厚さに
等しい分だけ一方へ屈曲されたコイル21Bを設け、こ
の両方のコイルを図6(b)に示すように互いにコイル
サイド部が重ならないように重ね合わせるようにする
と、コイルサイド部の厚さはコイル1個分の厚さに収ま
り増加しない。
【0054】また、図9に示すように、図8のように重
ね合わされた2個1組のコイル21A、21Bと22
A、22Bとを、コイルの平坦な側を対向させて重ねあ
わせるようにしてもよいが、コイルサイド部の厚さを増
やさないようにするためには、各コイルのコイルサイド
部の厚さを、図8のコイルの半分の厚さにしなければな
らない。
【0055】第5の実施例は、各コイルの全幅Cwを磁
極対ピッチPpの238.3/360とし、その他の構
成は第4の実施例と同じにしたものである。
【0056】この第5の実施例における6個のコイル
は、表2に示すような電気的位相関係になるように配列
することができるようになる。
【0057】
【表2】
【0058】このように配列すると、コイル21U1と
21U2、21V1と21V2および21W1と21W
2の各組において、2個のコイル間の電気的位相差が全
て25.7°となる。そして、各組の2個のコイルの平
均の位相角は、それぞれ、180°、240°、120
°となるので、前記第3の実施例で説明したとおり、2
1U1と21U2の組のコイルの接続を逆極性にして3
相接続すれば、互いに120°ずつ位相のずれた3相コ
イルを構成することができる。
【0059】各組の2個のコイルの間の25.7°の位
相差は、界磁子の作る磁界中の磁束密度分布波の基本波
の1周期(電気角で360°)に対して約1/14とな
り、これは、7次調波の1/2周期に相当する。このた
め、各組の2個のコイルには同時に7次調波の磁束によ
り逆極性の推力が発生され、互いに相殺されるので、各
組の組コイルには磁束密度分布波の7次調波に基づく推
力は原理的には発生しなくなる。そして、ここでは各コ
イルの巻幅Cdが磁極対ピッチPpの1/5に選ばれて
いるので、磁束密度分布の5次調波による推力脈動も低
減される。
【0060】したがって、この第5の実施例によれば、
磁束密度分布の5次調波および7次調波の両方の調波に
基づく推力脈動の発生を低減することができるので、脈
動の極めて小さいほぼ平滑な推力を発生する電磁アクチ
ュエータを得ることができる。
【0061】次に、図10に第6の実施例の構成を模式
的に示す。
【0062】界磁子1は、前記第2実施例等と同じに構
成されている。電機子2を構成するコイル21U、21
Vおよび21Wは集中巻きされ、その巻幅Cdが磁極対
ピッチPpの1/7で、全幅Cwが磁極対ピッチPpの
4/7以上2/3以下となる巻数に選定されている。な
お、コイル巻幅Cdおよび全幅Cwは、これをコイルの
巻数で調整する関係でコイルの素線の直径および直径の
2倍分の寸法の誤差が生じことがある。
【0063】1個のコイルの中空部上に他の2個のコイ
ルのコイルサイド部が収められ、かつ互のコイルサイド
部が重ならないように3個のコイルを重ね合わせたコイ
ル組を1組または複数組磁極の配列方向に順次配置す
る。コイル対のコイルサイド部の厚さtが厚くならない
ようにするため、図10(b)に示すように、各コイル
組のうちの1個のコイル21Uはコイルサイド部とコイ
ルエンド部が同じ平面となるように平坦に形成され、他
の2個のコイル21V、21Wはコイルサイド部に対し
てコイルエンド部をサイド部の厚さtの半分だけ屈曲さ
せ、コイルサイド部を向かい合わせにして前記コイル2
1U上に重ね合わせるようにしている。各組における3
個のコイルは、コイル全幅Cwを前記のように磁極対ピ
ッチPpの4/7以上2/3以下に選ぶことにより、相
互に電気的に120°ずつ位相のずれた配置とすること
ができる。
【0064】したがって、このようなコイル組をm(m
は正の整数)組配列し、それぞれ電気的に位相の等しい
m個のコイルを直列または並列に接続して1相分のコイ
ルとすることによって3相構成にすることができる。こ
のようにして構成された各相コイルに磁極の相対位置に
応じて3相交流電流を供給することにより電機子に相対
的に連続的な推力を発生させることができる。
【0065】この実施例によれば、コイルの巻幅Cdが
(1/7)Ppに選ばれているので、磁束密度分布波の
7次調波成分による推力脈動を極小化することができ
る。
【0066】この第6の実施例におけるコイルの配列方
法の変形例を図11に示す。
【0067】この変形例においては、コイル21U1、
21W1および21V2が重ねずに順次並べ、これらの
コイルの上に、同様に重ねずに順次並べたコイル21V
1、21U2および21W2を所定の量だけ機械的位置
をずらして重ね合わせるようにしている。このようなコ
イルの配列方法によっても前記第5の実施例と同様の効
果が得られる。
【0068】前記各実施例において、コイルの全幅およ
び巻幅について、推力脈動低減のために具体的に数値を
示したが、いずれの場合においてもコイルの巻数で調整
するためコイルの線材径に応じた寸法誤差が生じること
があるが、これはこの発明における許容の範囲内であり
特に問題となることはない。
【0069】
【発明の効果】この発明においては、前記の説明から明
らかなように電機子を構成するコイルの巻幅(コイルサ
イド部の幅)Cwを、界磁における磁束密度分布の波の
基本波の周期の1/nとすることによって,磁束密度分
布のn次成分に起因する推力脈動を低減することがで
き、平滑な推力を発生する電磁アクチュエータを得るこ
とができる。
【0070】特に、コイルの全幅Cw、およびコイルの
巻幅Cdを、それぞれ磁極対ピッチの39/60以上2
/3以下、および1/5とし、かつ2つのコイルを磁極
配列方向に相互に重ね合わせて1組としたものを3組配
列することによって,コイルを空間的に無駄なく配置し
つつ,磁束密度分布の5次高調波成分に起因する推力脈
動を低減した3相電磁アクチュエータを実現することが
できる。
【0071】さらに,上記の構成にてコイルの全幅Cw
を磁極対ピッチの238.3/360に選定することに
よって、同相に接続される2つのコイルの電気的な位相
差を磁極対ピッチの約1/14とすることができ、これ
によって磁束密度分布の7次高調波成分に起因する推力
脈動も同時に低減することができる。
【0072】また、コイルの全幅Cw、およびコイルの
巻幅Cdを、それぞれ磁極対ピッチの4/7以上2/3
以下、および1/7とし、1つのコイルの中央部空間に
2つのコイルのサイド部が入るように、コイルを磁極配
列方向に相互に重ね合わせて順次配列することによっ
て、コイルの空間的利用率が高く、磁束密度分布の7次
高調波成分に起因する推力脈動を低減した3相電磁アク
チュエータを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明の第1の実施例を示す模式的
構成図、(b)および(c)はその動作説明図である。
【図2】この発明に使用する集中巻コイルの構成を示す
もので、(a)はその平面図。(b)はその側面図であ
る。
【図3】この発明の動作説明図である。
【図4】この発明の第2の実施例の模式的構成図であ
り、(a)はその正面断面図、(b)はその側面断面図
である。
【図5】この発明の第3の実施例の模式的構成図であ
り、(a)はその正面断面図、(b)はその側面断面図
である。
【図6】この発明の第4の実施例の模式的構成図であ
り、(a)はその正面断面図、(b)はその側面断面図
である。
【図7】この発明の第4の実施例におけるコイル配列の
説明図である。
【図8】この発明の第4の実施例におけるコイル配列の
変形例の構成図であり、(a)はその正面断面図、
(b)はその側面断面図、(c)は平面図である。
【図9】この発明の第4の実施例におけるコイル配列の
他の変形例の構成図であり、(a)はその正面断面図、
(b)はその側面断面図、(c)は平面図である。
【図10】この発明の第6の実施例の模式的構成図であ
り、(a)はその正面断面図、(b)はその側面断面図
である。
【図11】この発明の第6の実施例におけるコイル配列
の変形例の構成図であり、(a)はその正面断面図、
(b)はその平面図、(c)は側面断面図である。
【図12】従来の電磁アクチュエータの模式的構成を示
すもので、(a)はその正面図、(b)はその側面図で
ある。
【符号の説明】
1:界磁子、11:磁極、2:電機子、21,21U,
21U1,21U2,21V,21V1,21V2,2
1W、21W1,21W2,21A,21B,22A,
22B,:コイル、Pp:磁極対ピッチ、Cw:コイル
全幅、Cd:コイル巻幅。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界磁子により磁束を発生させて空間的に
    磁束密度が周期的に変化する磁界を作り、この磁界内に
    1個または複数個のコイルからなる電機子を前記界磁子
    に対して相対的に移動可能に配置し、このコイルに電流
    を供給することによって推力を発生させるようにした電
    磁アクチュエータにおいて、前記各コイルの巻数を、そ
    の前記磁束密度分布に対する相対的な移動方向の巻幅C
    dが、前記磁束密度の空間的分布波の基本波の周期T1
    の1/n(nは2以上の整数)となる巻数としたことを
    特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電磁アクチュエータに
    おいて、前記界磁子が直線的に交互に周期的に配列され
    たN極とS極の磁極を有し、前記電機子が、前記界磁子
    と対向して磁極の配列方向に相対的に直線的に移動可能
    に配置されたことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電磁アクチュエータに
    おいて、界磁子が2つの所定間隔をおいて対向配置され
    た板状の磁性体を備え、この磁性体の対向する面の少な
    くとも一方にN極とS極の磁極を交互に周期的に配列し
    てなることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電磁アクチュエータに
    おいて、界磁子と電機子を、相対的に直線的に移動可能
    または相対的に回転可能にしてなることを特徴とする電
    磁アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4の何れかに記載の電磁
    アクチュエータにおいて、前記コイルを集中巻で構成す
    るとともに、その相対的な移動方向の全幅Cwおよび巻
    幅Cdが、前記界磁子の磁極対ピッチをPpとしたと
    き、それぞれCw≦Pp×5/6およびCd=Pp/n
    (nは5,6または7)となる巻数とし、このコイルを
    Pp×5/6のピッチで3個並べて1組としたものを1
    組または複数組用いたことを特徴とする電磁アクチュエ
    ータ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4の何れかに記載の電磁
    アクチュエータにおいて、前記コイルを集中巻で構成す
    るとともに、その相対的な移動方向の全幅Cwおよび巻
    幅Cdが、前記界磁子の磁極対ピッチをPpとしたと
    き、それぞれCw≦Pp×2/3およびCd=Pp/n
    (nは5,6または7)となる巻数とし、このコイルを
    Pp×2/3のピッチで3個並べたものを1組としたコ
    イル組を1組または複数組用いたことを特徴とする電磁
    アクチュエータ
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4の何れかに記載の電磁
    アクチュエータにおいて、前記コイルを、集中巻で構成
    するとともにその相対的な移動方向の全幅Cwおよび巻
    幅Cdが、磁極対ピッチをPpとしたとき、Pp×39
    /60≦Cw≦Pp×2/3、およびCd=Pp/5と
    なる巻数とし、このコイルを2個互いにコイルサイド部
    が重ならないようにずらして重ねたコイル対を3対磁極
    の配列方向に順次並べたコイル郡を1組として、このコ
    イル郡を1組または複数組用いたことを特徴とする電磁
    アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし4の何れかに記載の電磁
    アクチュエータにおいて、前記コイルを、集中巻で構成
    するとともにその相対的な移動方向の全幅Cwおよび巻
    幅Cdが、磁極対ピッチをPpとしたとき、Cw=(P
    p×238.3)/360およびCd=Pp/5となる
    巻数とし、このコイルを2個互いにコイルサイド部が重
    ならないようにずらして重ねたコイル対を3対磁極の配
    列方向に順次並べたコイル郡を1組として、このコイル
    郡を1組または複数組用いたことを特徴とする電磁アク
    チュエータ。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし4の何れかに記載の電磁
    アクチュエータにおいて、前記コイルを、集中巻で構成
    するとともにその相対的な移動方向の全幅Cwおよび巻
    幅Cdが、磁極対ピッチをPpとしたとき、Pp×4/
    7≦Cw≦Pp×2/3、およびCd=Pp/7となる
    巻数とし、このコイルを3m(mは正の整数)個、互い
    にコイルサイド部が重ならないようにずらして重ねて磁
    極の配列方向に順次並べたことを特徴とする電磁アクチ
    ュエータ。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし4の何れかに記載の電
    磁アクチュエータにおいて、前記コイルを2個ずつ互い
    のコイルサイド部が重ならないようにずらして重ね合わ
    せたコイル対を3対以上磁極配列方向に順次配列して多
    相構成にしたことを特徴とする電磁アクチュエータ。
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