JP2003163451A - フレキシブル印刷配線用基板 - Google Patents

フレキシブル印刷配線用基板

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JP2003163451A
JP2003163451A JP2001361105A JP2001361105A JP2003163451A JP 2003163451 A JP2003163451 A JP 2003163451A JP 2001361105 A JP2001361105 A JP 2001361105A JP 2001361105 A JP2001361105 A JP 2001361105A JP 2003163451 A JP2003163451 A JP 2003163451A
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siloxane
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Noboru Nakanishi
暢 中西
Yukio Shima
由紀夫 島
Kichiji Eikuchi
吉次 栄口
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現在高耐熱用に使用されている2層フレキシ
ブル印刷配線用基板と同様の、高温におけるポリイミド
フィルムと銅箔との優れた接着性を示す3層フレキシブ
ル印刷配線用基板を提供すること。 【解決手段】 低温プラズマ処理を施したポリイミドフ
ィルムに接着剤組成物を介して、銅箔を積層一体化して
なり、200℃における銅箔の剥離強度が8N/cm以
上であるフレキシブル印刷配線用基板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高温時における銅箔
の剥離強度に優れたフレキシブル印刷配線用基板に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】フレキシブル印刷配線板は接着剤付電気
絶縁性フィルムと金属箔を積層一体化したフレキシブル
印刷配線用基板上に回路を作製し、更に、この回路保護
用としての、半硬化状態の接着剤付電気絶縁性フィルム
と剥離紙を積層してなるカバーレイフィルムから剥離紙
を剥離したものを、これに積層一体化してなるものであ
る。このフレキシブル印刷配線板及びフレキシブル印刷
配線用基板、カバーレイフィルムの3者に共通して要求
される特性は、電気絶縁性フィルムと金属箔との間の接
着性、耐熱性、耐溶剤性、電気特性、寸法安定性、長期
耐熱性、難燃性等が格段に優れていることが挙げられ
る。最近では回路基板の小型化、高密度化、軽量化及び
高速化に伴い、フレキシブル印刷配線板においても、フ
ァインパターン化、高密度化、薄膜化が進んでおり、更
に、優れた接着性だけでなく、高耐熱/高屈曲性、また
環境問題の観点から臭素系の難燃材を使わない、材料の
ハロゲンフリー化が望まれている。
【0003】一方、近年、ACF(異方導電性フィル
ム)を介してチップ電極と回路基板電極を直接電気的に
接合するCOF(チップ・オン・フィルム)方式による
ICのフリップチップ実装が液晶駆動用ICの実装等に
用いられており、従来のTAB(テープ自動ボンディン
グ)方式に比べ、折り曲げ性に優れ、穴開け加工も不要
となるなどの利点から、ACFによるフリップチップ実
装の試みが盛んに行われている。ACFによるフリップ
チップ方式に用いられる基板材料としてはICを実装す
る際に高耐熱性、高温/高圧下での優れた接着性が求め
られ、更に、信頼性評価試験として冷熱サイクル試験の
温度幅の拡大、プレッシャークッカー試験の付加、更
に、耐IRリフロ性の要求があることから、200℃と
いう高い作業温度でも十分実用に耐え得る、ポリイミド
フィルムと銅箔との剥離強度が必要であるため、ガラス
転移点(Tg)が200℃以上の、ポリイミドフィルム
に銅メッキを施した2層フィルム、あるいは、銅箔にポ
リイミド溶液をキャスト成膜した2層フィルム(2層フ
レキシブル印刷配線用基板)が用いられてきた。しか
し、これらの2層フレキシブル印刷配線用基板は製造時
の歩留まりが悪く、また製造コストが高いため、上記の
需要を満たすことができない状況であり、従来から用い
られてきた接着剤組成物で、電気絶縁性フィルムと金属
箔を貼り合わせたもので、2層フレキシブル印刷配線用
基板を代替えする、高温においても高い接着性を示す、
高耐熱性(高Tg性)3層フレキシブル印刷配線用基板
の開発が強く求められている。
【0004】特許第3016478号においては、特定
のポリイミドを介して、銅箔と表面処理をしていないポ
リイミドフィルムを積層させたときに、180℃におけ
る剥離強度(180°剥離試験)が0.9kg/cm以
上を示す接着剤付テープに関する技術が記載されている
が、雰囲気温度がより厳しい200℃での規定は一切な
く、剥離の方向も180°での値と規定されている。更
に、この特許ではフレキシブル印刷配線用基板に関して
の記載は一切なく、その目的は電気伝導体の被膜用途に
限定したものであった。また、ポリイミドフィルムにつ
いては表面処理を行わないものに限定した技術であっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は現在高
耐熱用に使用されている2層フレキシブル印刷配線用基
板と同様の、高温におけるポリイミドフィルムと銅箔と
の優れた接着性を示す3層フレキシブル印刷配線用基板
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであり、低温プラズマ処理を施したポリイミド
フィルムに接着剤組成物を介して、銅箔を積層一体化し
てなり、200℃における銅箔の剥離強度が8N/cm
以上であることを特徴とするフレキシブル印刷配線用基
板である。更に、本発明は請求項2に記したように、硬
化物のガラス転移点が100℃以上170℃以下である
接着剤組成物を用いたフレキシブル印刷配線用基板であ
る。更に、本発明は請求項3に記したように、用いる接
着剤をシロキサン変性イミド化合物、エポキシ樹脂、硬
化剤からなる接着剤組成物を用いたフレキシブル印刷配
線用基板であり、更に、本発明は請求項4に記したよう
に、用いる接着剤をシロキサン変性アミドイミド化合
物、エポキシ樹脂、硬化剤からなる接着剤組成物を用い
たフレキシブル印刷配線用基板である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明を更に詳細に説明す
る。本発明に使用されるポリイミドフィルムはフレキシ
ブル印刷配線用基板に通常使用されるものであればよ
く、市販されているフレキシブル印刷配線用基板用のポ
リイミドフィルムであれば全て使用でき、その厚さは必
要に応じて適宜の厚さのものを使用すれば良いが、10
〜125μmが好ましい。本発明のフレキシブル印刷配
線用基板における銅箔も特に制限なく使用でき、その厚
さは必要に応じて適宜の厚さのものを使用すればよい
が、5〜70μmが好ましい。ポリイミドフィルムに対
する低温プラズマ処理の方法は、減圧可能な低温プラズ
マ処理装置内にポリイミドフィルムを入れ装置内を無機
ガスの雰囲気として、圧力を0.001〜10Tor
r、好ましくは0.01〜1Torrに保持した状態
で、電極間に0.1〜10kVの直流あるいは交流を印
加してグロー放電させることにより無機ガスの低温プラ
ズマを発生させ、このフィルムを順次移動させながらそ
の表面を連続的に低温プラズマ処理すればよいが、この
処理時間は概ね、0.1〜100秒とすればよい。なお
この無機ガスとしてはヘリウム、ネオン、アルゴンなど
の不活性ガス、または酸素、一酸化炭素、二酸化炭素、
アンモニア、空気等の使用が可能であるが、これらは単
独または2種以上を混合して使用することができる。
【0008】本発明においてはこのフィルムのプラズマ
処理と請求項2〜4で限定された接着剤組成物を用いる
ことの組み合わせによって、目的とする高温時における
高い剥離強度を実現したものである。
【0009】本発明のフレキシブル印刷配線用基板に使
用する、硬化物におけるガラス転移点が100℃以上1
70℃以下の接着剤組成物は、200℃における銅箔の
剥離強度が8N/cm以上であれば特に制限なく使用で
きる。なお、接着剤硬化物のガラス転移点はJIS C
6471に則り動的粘弾性測定による温度分散データ
よりtanδ(E≡/E≡)が極大値を示す温度と定義
する(ただしE≡,E≡はそれぞれ引張モードによる貯
蔵弾性率と損失弾性率を示す)。ガラス転移点が100
℃より低い場合には、本発明が目的とする2層フレキシ
ブル印刷配線用基板が使用されるような200℃付近で
の電子部品実装が困難となり、ガラス転移点が170℃
より高い場合には接着剤層が硬くなりすぎ、フレキシブ
ル印刷配線用基板の特徴である屈曲性を充分に発揮させ
ることができない。
【0010】一般に、接着剤の接着性は接着剤層の内部
応力に反比例し、この内部応力Pは接着剤硬化物のガラ
ス転移温度に比例するので(入門エポキシ樹脂、176
頁、室井、石村著、高分子刊行会、1988年参照)、
本発明のフレキシブル印刷配線用基板に用いる接着剤組
成物の剥離強度は、請求項2のように接着剤組成物の硬
化物のガラス転移点が従来品に比べ大幅に向上している
ため、積層一体化されている銅箔の接着性が低下する懸
念があるが、本発明においては請求項1のように低温プ
ラズマ処理を被着体の一つであるポリイミドフィルムに
施しているため、目的とする高温での高い接着性が得ら
れるのである。
【0011】本発明のフレキシブル印刷配線用基板に用
いる接着剤組成物の1成分であるエポキシ樹脂として
は、一分子中にエポキシ基を2個以上有し、且つ、ハロ
ゲン原子を含有しないものであればよく、ビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹
脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂等のグリシジ
ルエーテル系エポキシ樹脂;ヘキサヒドロフタル酸グリ
シジルエステル、ダイマー酸グリシジルエステル等のグ
リシジルエステル系エポキシ樹脂;トリグリシジルイソ
シアヌレート、テトラグリシジルジアミノジフェニルメ
タン等のグリシジルアミン系エポキシ樹脂;エポキシ化
ポリブタジエン、エポキシ化大豆油等の線状脂肪族エポ
キサイド系樹脂が広く用いられる。
【0012】本発明においては、フレキシブル印刷配線
用基板の難燃性をより優れたものとするという観点か
ら、リン原子を含んだエポキシ樹脂を使用することが好
ましい。リン原子含有エポキシ樹脂はリン原子を化学結
合で取り込んだエポキシ樹脂であり、一分子中にエポキ
シ基を2個以上有するものであればよく、ビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹
脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂等のグリシジ
ルエーテル系エポキシ樹脂;ヘキサヒドロフタル酸グリ
シジルエステル、ダイマー酸グリシジルエステル等のグ
リシジルエステル系エポキシ樹脂;トリグリシジルイソ
シアヌレート、テトラグリシジルジアミノジフェニルメ
タン等のグリシジルアミン系エポキシ樹脂;エポキシ化
ポリブタジエン、エポキシ化大豆油等の線状脂肪族エポ
キサイド系樹脂を骨格としているものが使用可能であ
る。なお、これらの化合物の具体的な合成方法について
は、特公平6−53785号公報、特開2000−33
6145号公報等でビスフェノールF型エポキシ樹脂の
ベンゼン環にジフェニルリン酸を付加する例が示されて
いる。また市販の商品として使用可能なものは大日本イ
ンキ化学工業(株)製のEXA−9710(エポキシ当
量496,リン含有量3重量%)、同−9709(エポ
キシ当量370,リン含有量2.4重量%)、東都化成
工業(株)製のZX−1548(エポキシ当量230〜
290、リン含有量2〜3重量%)等が挙げられる。
【0013】これらのエポキシ樹脂は単独あるいは2種
以上併用して用いることができる。上記のリン原子含有
エポキシ樹脂に含まれるリン原子は燃焼の際に難燃性を
付与し、且つ、エポキシ樹脂中に化学結合で固定されて
いるため、従来のリン系添加剤のように加水分解されて
イオン化したリンイオンが導体間をマイグレートして電
気絶縁性を低下させたり、導体間にデンドライトを発生
させることがない。また、上記のリン原子含有エポキシ
樹脂とリン原子を含有しないエポキシ樹脂を混合して用
いることで、フレキシブル印刷配線用基板の難燃性及び
金属箔の接着性の向上を図ることができる。リン原子を
含有しないエポキシ樹脂の配合量としてはリン原子含有
エポキシ樹脂100部に対して10〜300部であれば
よく、好ましくは50部〜200部である。配合量が1
0部より少ない場合には接着性が低下する虞れがあり、
300部より多い場合には難燃性が不十分となる。
【0014】本発明における硬化剤としては、通常、エ
ポキシ樹脂に対して使用されるものであればよく、例え
ば、脂肪族アミン系硬化剤、脂環族アミン系硬化剤、芳
香族アミン系硬化剤、酸無水物系硬化剤、ジシアンジア
ミド、三弗化ホウ素アミン錯塩等が例示される。これら
の硬化剤が金属イオンのマイグレーション性に与える影
響も大きく、特に活性の高いアミンを使用すると耐マイ
グレーション性が低下することから、芳香族アミン、例
えば4,4’−ジアミノジフェニルスルフォン、3,
3’−ジアミノジフェニルスルフォン、4,4’−ジア
ミノジフェニルメタン等が好ましく、これらは単独また
は2種以上併用して用いることもできる。また、本発明
においては、フェノール樹脂を硬化剤として使用するこ
とも可能で、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノ
ボラック樹脂、フェノールとクレゾールの共重合体とし
てのノボラック樹脂あるいはトリスヒドロキシフェニル
メタン型フェノール樹脂、ナフタレン型フェノール樹
脂、シクロペンタジエン型フェノール樹脂、フェノール
アラルキル樹脂等のフェノール樹脂が用いられる。本発
明における接着剤組成物に用いられる硬化剤の配合量
は、全エポキシ樹脂(リン原子含有エポキシ樹脂とリン
原子を含有しないエポキシ樹脂の和)100重量部に対
して、0.1〜100重量部、好ましくは0.2〜60重
量部の範囲で使用できる。
【0015】本発明の接着剤組成物に用いられる溶剤と
しては、接着剤組成物の成分を溶解するものであれば全
て使用できるが、特に、接着剤成分として、シロキサン
変性イミドまたはシロキサン変性アミドイミドを使用す
る場合は、これらの成分を十分に溶解させるために、N
−メチル−2−ピロリドン、N−メチルフォルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミドを用いることが好ま
しいが、その他の溶剤としてのメタノール、エタノー
ル、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、トリク
ロロエチレン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソ
ラン等も使用可能であり、これらの溶剤を混合して用い
ることもできる。
【0016】本発明においては、接着剤層の硬化を速め
るために、硬化促進剤を使用することも可能で、これら
は、エポキシ樹脂の硬化促進に用いられる物質であれば
全て利用できるが、具体的にはトリフェニルフォスフィ
ン、トリブチルフォスフィン、トリ(p−トルイル〕フ
ォスフィン、トリ(p−メトキシフェニル)フォスフィ
ン、トリ(p−エトキシフェニル〕フォスフィン、トリ
フェニルフォスフィン・トリフェニルボレート、テトラ
フェニルフォスフォニウム・テトラフェニルボレート等
のトリオルガノフォスフィン類や四級フォスフォニウム
塩などが挙げられ、これらの中の単独あるいは2種類以
上を混合して用いることができる。また、本発明におい
ては種々のイミダゾール化合物も硬化促進剤として使用
可能であり、例えば、2−メチルイミダゾール、2−エ
チルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾー
ルまたは、これらの化合物のエチルイソシアネート化合
物、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メ
チルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒ
ドロキシメチルイミダゾール、2−フェニル−4,5−
ジヒドロキシメチルイミダゾール等が挙げられる。これ
らの中の単独あるいは2種類以上を混合して用いること
ができる。更に、硬化促進剤としては、その他にもトリ
エチレンアンモニウムトリフェニルボレート等の第三級
アミンのテトラフェニルホウ素酸塩、ホウ弗化亜鉛、ホ
ウ弗化錫、ホウ弗化ニッケル等のホウ弗化物、オクチル
酸錫、オクチル酸亜鉛等のオクチル酸塩も使用可能であ
り、これらは単独または2種類以上を併用して用いるこ
とができる。
【0017】以上の硬化促進剤の配合量は全エポキシ樹
脂(リン原子含有エポキシ樹脂とリン原子を含有しない
エポキシ樹脂の和)100重量部に対して、0.1〜5
0重量部が好ましく、更に、好ましくは、0.5〜20
重量部である。硬化促進剤の配合量が0.1重量部未満
であると十分に硬化せず、50重量部を超えると接着剤
組成物の保存安定性が低下する
【0018】本発明のフレキシブル印刷配線用基板に使
用される接着剤組成物の成分であるシロキサン変性イミ
ドとしては、例えば、テトラカルボン酸二無水物と、シ
ロキサン化合物の両末端をアミン化したジアミン化合物
などを共重合してポリアミド酸共重合体を得、次いで、
このポリアミド酸共重合体を脱水閉環して得られる化合
物が挙げられる。具体的にはテトラカルボン酸二無水物
としては、DSDA(3,3’,4,4’−ジフェニル
スルホンテトラカルボン酸二無水物)、BPDA(3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水
物)が、ジアミン化合物としては両末端をアミン変性し
たジメチルポリシロキサンが好適である。上記ポリシロ
キサンのシロキサン単位としては2〜100の範囲が好
ましく、より好ましくは2〜70である。シロキサン単
位が2未満の場合には接着剤組成物の柔軟性が得られ
ず、100より大きい場合には、得られるシロキサン変
性イミドの耐熱性、難燃性の低下が懸念される。更に、
これに、BAPP即ち、2,2−ビス[4−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル]プロパン及び/またはHAB
(3,3’−ジハイドロキシ−4,4’−ジアミノビフ
ェニル)を加えて本発明のフレキシブル印刷配線用基板
に使用される接着剤組成物の成分として用いられるシロ
キサン変性イミドが得られる。
【0019】本発明で使用されるシロキサン変性イミド
は例えば以下の方法で得られる。テトラカルボン酸二無
水物とジアミノポリシロキサンあるいはシロキサンを含
有しないジアミン成分を有機溶剤中で混合し0〜70
℃、特に0〜30℃の温度で1〜50時間、特に3〜2
0時間重合反応を行う。この方法でより効率的にポリア
ミド酸を得ることができる。次いで、上記ポリアミド酸
を通常の方法で脱水閉環することにより、求めるポリイ
ミド化合物を得ることができるが、具体的脱水閉環反応
条件としては、200〜500℃で1〜24時間加熱す
ることが好ましい。
【0020】上記脱水閉環反応に使用される溶剤として
は、例えば、ジメチルスルフォキシド等のスルフォキシ
ド系溶剤;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
エチルホルムアミド等のホルムアミド系溶剤;N,N−
ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド
等のアセトアミド系溶剤;N−メチル−2−ピロリド
ン、N−ビニル−2−ピロリドン等のピロリドン系溶
剤;フェノール、o−、m−または、p−クレゾール、
キシレノール、ハロゲン化フェノール、カテコール等の
フェノール系溶剤;ジエチレングリコール、ジメチルエ
ーテル(ジグライム)、トリエチレングリコールジメチ
ルエーテル(トリグライム)、テトラグライム等のジグ
ライム系溶剤あるいはヘキサメチルフォスフォホルムア
ミド、γ−ブチロラクトン等を挙げることができる。こ
れらの有機極性溶剤は単独で用いても、2種類以上を混
合して用いてもよく、またキシレン、トルエン等の芳香
族炭化水素系の有機極性溶剤と併用して用いることもで
きる。上記有機極性溶剤の使用量は特に限定されない
が、共重合反応により生成するポリアミド酸共重合体が
有機極性溶剤中に5〜40重量%、特に10〜30重量
%溶解するように原料のジアミン化合物、テトラカルボ
ン酸二無水物及び有機極性溶剤の使用量を決めることが
好ましい。
【0021】前記脱水閉環反応においては、脱水剤及び
触媒を用いる方法が好適である。この場合、脱水剤とし
ては例えば脂肪族酸無水物、芳香族酸無水物、N,N≡
ジアルキルカルボンイミド、低級脂肪酸ハロゲン化物、
ハロゲン化低級脂肪酸、ハロゲン化低級脂肪酸無水物、
アリルフォスフォン酸ジハロゲン化物、チオニルハロゲ
ン化物等が挙げられ、これらは単独でも2種以上を混合
しても使用することができる。脱水剤の使用量はポリア
ミド酸の繰り返し単位当たり約0.5〜10mol量が
好ましく、特に2〜6mol量が好ましい。
【0022】前記脱水閉環反応における触媒としては、
例えば、トリエチルアミン等の脂肪族第三級アミン、ジ
メチルアニリン等の芳香族第三級アミン、ピリジン、β
−ピコリン、イソキノリン等の複素環式第三級アミン等
が挙げられ、これらの単独または2種以上を混合して使
用することができる。触媒の使用量はポリアミド酸の繰
り返し1単位あたり約0.01〜4mol量が好まし
く、0.1〜2mol量が特に好ましい。
【0023】本発明のフレキシブル印刷配線用基板に使
用される接着剤組成物に用いられるシロキサン変性アミ
ドイミドとしては上述のシロキサン変性イミドにアミド
結合を導入した化合物であればよく、上述のシロキサン
変性イミドを合成する際に無水トリメリット酸クロライ
ドを添加することで目的とするシロキサン変性アミドイ
ミドを得ることができる。この合成方法は米国特許第3
575240号に示されている。その他のシロキサン変
性アミドイミドの合成方法としては上記の合成方法にお
いて、無水トリメリット酸クロライドを用いずに、無水
トリメリット酸を直接添加した後に、ジイソシアネート
化合物を加え、無水トリメリット酸に含まれるカルボン
酸基とイソシアネート基とで、アミド基を生成させるこ
とにより、目的とするシロキサン変性アミドイミドを得
ることができる。具体的には特開平4−318086号
公報、特開平9−31198号公報に詳細に示されてい
る。本発明のフレキシブル印刷配線用基板に使用される
接着剤組成物におけるシロキサン変性イミドあるいはシ
ロキサン変性アミドイミドの接着剤組成物における配合
量は全エポキシ樹脂(リン原子含有エポキシ樹脂とリン
原子を含有しないエポキシ樹脂の和)100重量部に対
して、10〜300重量部が好ましく、より好ましく
は、30〜250重量部である。シロキサン変性イミド
あるいはシロキサン変性アミドイミドの配合量が10重
量部未満であると、本発明の高密度実装に対応できる耐
熱性のフレキシブル印刷配線用基板を得ることが出来
ず、一方、300重量部を超えると、フレキシブル印刷
配線用基板の特徴である柔軟性の低下をきたす。本発明
のフレキシブル印刷配線用基板に使用される接着剤組成
物におけるシロキサン変性イミド中のシロキサン含有量
は0.1〜80重量%であればよく、好ましくは5〜5
0重量%である。また、シロキサン変性アミドイミド中
のシロキサン含有量は0.1〜80重量%であればよ
く、好ましくは5〜50重量%である。また、アミド当
量は100〜2000の間にあればよく、好ましくは5
00〜1000である。
【0024】本発明のフレキシブル印刷配線用基板に使
用される接着剤組成物には、諸特性を低下させない範囲
で、その他の樹脂や添加剤を加えることが可能である。
例えば、難燃助剤としての水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム、二酸化ケイ素、更に、窒素及びリン原子
の両方を含有する種々の化合物、例えばリン酸メラミン
や各種のフォスファゼン化合物等が挙げられる。これら
のリン、窒素の両者を含む添加物は難燃助剤としても有
効である。
【0025】本発明のフレキシブル印刷配線用基板に使
用される接着剤組成物溶液の固形分濃度は10〜45重
量%であればよく、好ましくは20〜35重量%であ
る。固形分濃度が45重量%を超えると溶液粘度の上昇
や固形分と溶剤との相溶性の低下により塗布性が悪くな
り作業性が低下し、10重量%より小さいと塗工むらが
生じ易くなり、更には、脱溶剤量が多くなるため、環境
面や経済性の悪化等の問題を生じる。この接着剤組成物
と溶剤とはポットミル、ボールミル、ホモジナイザ、ス
ーパーミル等を用いて混合される。
【0026】以下に、本発明のフレキシブル印刷配線用
基板の製造方法について述べる。予め、調製された接着
剤組成物に所定の溶剤を混合してなる接着剤溶液をリバ
ースロールコータ、コンマコータ等を用いて、予め、表
面を低温プラズマ処理されたポリイミドフィルムに塗布
する。これをインラインドライヤに通し80℃〜160
℃で2〜10分間処理して、溶剤を除去、乾燥し、半硬
化状態とした後、加熱ロールでこの接着剤塗布面に銅箔
を線圧2〜200N/cm、温度60〜180℃で熱圧
着させる。得られた半硬化状態の接着剤層を更に硬化さ
せるために加熱してもよく、その加熱温度は80〜20
0℃、加熱時間は1〜24時間である。本発明における
接着剤組成物の塗布膜の乾燥後の厚さは5〜45μmで
あればよく、好ましくは5〜30μmである。本発明の
フレキシブル印刷配線用基板はポリイミドフィルムに対
して接着剤組成物を介して銅箔をフィルムの片面または
両面に積層して使用することもできる。
【0027】
【実施例】次に、本発明の実施例を挙げるが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。
【0028】(実施例1)表1の実施例1の欄に示す接
着剤組成物の各成分を用い、溶剤としてN−メチル−2
−ピロリドン/MEK=90/10(体積比)の混合溶
剤を用いて、固形分濃度が25%の接着剤溶液を得た。
一方、厚さが25μmのカプトン(東レ・デュポン社製
ポリイミドフィルム商品名)の片面に低温プラズマ処理
を施した。このプラズマ処理は0.1Torr、酸素流
量を1.0リットル/分で供給し、印加電圧2kV、周
波数110kHzで30kWの電力を入力しながら処理
スピード10m/分で表面処理した。次いで、アプリケ
ータで、上記で調製した接着剤溶液を乾燥後の厚さが2
0μmになるようにポリイミドフィルム面上に塗布し、
140℃、10分間の加熱で接着剤を半硬化状態とし、
接着剤付きポリイミドフィルムを得た。この半硬化状態
の接着剤付ポリイミドフィルムの接着剤塗布面に、厚さ
35μmの銅箔、BHY−22BT(ジャパンエナジー
社製圧延銅箔商品名)を重ね合わせ、温度150℃、線
圧100N/cmの条件で加熱、圧着し、更に、160
℃で10時間加熱硬化させてフレキシブル印刷配線用基
板を得た。このフレキシブル印刷配線用基板の特性を後
記の方法に従って測定し、その結果を表3に示した。
【0029】(実施例2〜5)表1の実施例2〜4の各
欄に示す接着剤組成物の各成分を用いること以外は実施
例1と同様の方法でフレキシブル印刷配線用基板を作製
した。これらのフレキシブル印刷配線用基板の特性を後
記の方法に従って測定し、その結果を表3に示した。
【0030】(比較例1〜3)表2の比較例1〜3の各
欄に示す接着剤組成物の各成分を用いること以外は、実
施例1と同様の方法でフレキシブル印刷配線用基板を作
製した。これらのフレキシブル印刷配線用基板の特性の
測定結果を表3に示した。
【0031】(比較例4)表2の比較例4の欄に示す接
着剤組成物の成分を用い、ポリイミドフィルムに低温プ
ラズマ処理を行なわなかったこと以外は、実施例1と同
様の方法でフレキシブル印刷配線用基板を作製した。こ
のフレキシブル印刷配線用基板の特性の測定結果を表3
に示した。
【0032】(実施例で使用する接着剤組成物の各成分
の説明) 1)EXA−9710:大日本インキ化学工業(株)製
リン原子含有エポキシ樹脂の商品名、リン含有率3重量
%、エポキシ当量496g、 2)ZX−1548−3;東都化成(株)製リン原子含
有エポキシ樹脂の商品名、リン含有率3重量%、エポキ
シ当量289.2、 3)エピコート828:ジャパンエポキシレジン(株)
製ビス−フェノールA型エポキシ樹脂の商品名、エポキ
シ当量187、 4)エポリードPB−3600:ダイセル化学工業
(株)製ブタジエン変性エポキシ樹脂の商品名、エポキ
シ当量200、 5)エピクロン835:大日本インキ化学工業(株)製
ビス−フェノールF型エポキシ樹脂の商品名、エポキシ
当量170、 6)EK−154:ジャパンエポキシレジン(株)フェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂の商品名、エポキシ当
量180、 7)DDS;4、4’−ジアミノジフェニルスルホンの
略称、 8)2E−4MZ:四国化成工業(株)製イミダゾール
系硬化促進剤の商品名、 9)TPP;トリフェニルフォスフィンの略称、 10)X−22−8917:信越化学工業(株)製シロ
キサン変性ポリイミドの商品名、シロキサン含有量10
重量%; X−22−8951:信越化学工業(株)製シロキサン
変性ポリイミドの商品名、シロキサン含有量10重量
%;KJR−663:信越化学工業(株)製シロキサン
変性ポリイミドの商品名、シロキサン含有量20重量
%、 11)MEH−7800SS:明和化成(株)製フェノ
ール樹脂の商品名、水酸基当量175、 12)TD−2131:大日本インキ化学工業(株)製
フェノール樹脂の商品名、水酸基当量103、 13)ハイジライド:昭和電工(株)製水酸化アルミニ
ウムの商品名、 14)化合物(1):シロキサン変性アミドイミド化合
物(以下はその合成法などの説明)、 BAPP:(X−22−161A):TMA:MDI=
30:30:25:15の各モノマーの混合比率で合成
した。 {ただし、BAPPは2,2−ビス[4−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル]プロパン、(X−22−161
A)は信越化学工業(株)製シロキサン変性ジアミンの
商品名(シロキサン単位20)、TMAは無水トリメリ
ット酸の略称、MDIはジイソシアネートジフェニルメ
タンの略称。} 得られた化合物(1)のシロキサン含有量は30重量
%、アミド当量は800であった。
【0033】(比較例で使用される接着剤組成物の各成
分の説明) 1)EXA−9710:大日本インキ化学工業(株)製
リン原子含有エポキシ樹脂の商品名、リン含有率3重量
%、エポキシ当量496g、 2)エピコート828:ジャパンエポキシレジン(株)
製ビス−フェノールA型エポキシ樹脂の商品名、エポキ
シ当量187、 3)エポリードPB−3600:ダイセル化学工業
(株)製ブタジエン変性エポキシ樹脂の商品名、エポキ
シ当量200、 4)エピクロン835:大日本インキ化学工業(株)製
ビス−フェノールF型エポキシ樹脂の商品名、エポキシ
当量170、 5)EK−154:ジャパンエポキシレジン(株)フェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂の商品名、エポキシ当
量180、 6)DDS;4,4’−ジアミノジフェニルスルホンの
略称、 7)2E−4MZ:四国化成工業(株)製イミダゾール
系硬化促進剤の商品名、 8)化合物(1):シロキサン変性アミドイミド化合
物、前記(実施例で使用する接着剤組成物の各成分の説
明)の項参照。 9)TD−2131(前出)。
【0034】特性の測定は下記の方法に従って行った。 (剥離強度)各実施例で得られたフレキシブル印刷用基板
について、JIS C 6481に準拠して銅箔幅が1m
m幅になるように回路を印刷し、ポリイミドフィルム側
を固定して、銅箔を25℃で、90°方向に50mm/
分の速度で引き剥がしたときの剥離力を測定した。 (半田耐熱性)各実施例で得られたフレキシブル印刷用基
板について、JIS C 6481に準拠してサンプルを
25mm角に切断しフロー半田上に30秒間浮かべて膨
れ、剥れ等を生じない温度の最高温度を測定した。 (難燃性)各実施例で得られたフレキシブル印刷用基板に
ついて、銅箔を化学処理して除去した接着剤付きポリイ
ミドフィルムを用いて、UL94難燃性規格に準拠して
難燃性グレードを測定した。
【0035】(接着剤硬化物のガラス転移点測定)難燃
性試験を行ったものと同じ構成(銅箔を除去した接着剤
付きポリイミドフィルム)のサンプルを用いて動的粘弾
性測定を行い、得られたtanδが極大値を示す温度を
接着剤硬化物のガラス転移点と定義した。 ガラス転移点測定機器:レオメトリック・サイエンティ
フィック・エフ・イー(株)製粘弾性アナライザー、R
SA−III 測定モード:引っ張り チャック間距離:10mm 測定温度:0〜300℃ 摂動周波数:5ヘルツ 昇温速度:2.5℃/分 サンプル幅:10mm
【0036】
【表1】 (表1、2の部は重量部を示す。)
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】(実施例の総括) 実施例1 低温プラズマ処理を施したポリイミドフィルムを使用
し、接着剤組成物の硬化物のガラス転移点、ポリイミド
フィルムと銅箔との剥離強度がそれぞれ限定範囲を満た
し、接着剤組成物にシロキサン変性イミドを含有する本
発明のフレキシブル印刷配線用基板が耐熱性、難燃性に
優れていることを示している。 実施例2〜3 実施例1と同様に低温プラズマ処理を施したポリイミド
フィルムを使用し、接着剤組成物の硬化物のガラス転移
点、ポリイミドフィルムと銅箔との剥離強度がそれぞれ
限定範囲を満たし、接着剤組成物にシロキサン変性イミ
ドを含有する本発明のフレキシブル印刷配線用基板が耐
熱性、難燃性に優れていることを示している。 実施例4〜5 接着剤組成物にシロキサン変性アミドイミドを含有する
こと以外は実施例1〜3と同様である本発明のフレキシ
ブル印刷配線用基板が耐熱性、難燃性に優れていること
を示している。 比較例1 接着剤組成物にシロキサン変性イミドまたはシロキサン
変性アミドイミドを含有しないこと以外は実施例1と同
様のフレキシブル印刷配線用基板は耐熱性、難燃性が不
十分であることを示している。 比較例2 接着剤組成物にシロキサン変性イミドまたはシロキサン
変性アミドイミドを含有しないこと以外は実施例2と同
様のフレキシブル印刷配線用基板は耐熱性、難燃性が不
十分であることを示している。 比較例3 接着剤組成物に硬化促進剤とシロキサン変性イミドまた
はシロキサン変性アミドイミドが含有されていないフレ
キシブル印刷配線用基板は耐熱性、難燃性が不十分であ
ることを示している。 比較例4 表2の比較例4の欄に示す接着剤組成物の成分を用い、
ポリイミドフィルムに低温プラズマ処理を行なわなかっ
たこと以外は、実施例5と同様の方法でフレキシブル印
刷配線用基板を作製した。このフレキシブル印刷配線用
基板の特性の測定結果を表3に示した。表2の比較例4
の接着剤組成物の成分(実施例5と同じ)を用いてはい
るが、ポリイミドフィルムに低温プラズマ処理を行なわ
なかったフレキシブル印刷配線用基板は耐熱性、難燃性
が不十分であることを示している。即ち、本発明におけ
る接着剤組成物に、低温プラズマ処理を組み合わせるこ
とが重要であることを示している。
【0040】
【発明の効果】本発明により200℃という高温での実
装作業にも対応できる、高耐熱性のフレキシブル印刷配
線用基板を得ることができ、従来2層フレキシブル印刷
配線用基板以外では対応できなかった分野にも、3層フ
レキシブル印刷配線用基板を適用することが可能になっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栄口 吉次 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田1番地 信 越化学工業株式会社塩ビ技術研究所内 Fターム(参考) 5E343 AA18 BB24 BB67 CC03 CC04 CC06 EE36 GG02 GG16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温プラズマ処理を施したポリイミドフ
    ィルムに接着剤組成物を介して、銅箔を積層一体化して
    なり、200℃における銅箔の剥離強度が8N/cm以
    上であることを特徴とするフレキシブル印刷配線用基
    板。
  2. 【請求項2】 硬化物のガラス転移点が100℃以上1
    70℃以下である接着剤組成物を用いた請求項1に記載
    のフレキシブル印刷配線用基板。
  3. 【請求項3】 a)エポキシ樹脂、b)硬化剤、c)シ
    ロキサン変性イミドを含有する接着剤組成物を用いるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル印刷配線
    用基板。
  4. 【請求項4】 全エポキシ樹脂(リン原子含有エポキシ
    樹脂とリン原子を含有しないエポキシ樹脂の和)100
    重量部に対して、硬化剤0.1〜100重量部、シロキ
    サン変性イミド10〜300重量部を配合した接着剤組
    成物を用いることを特徴とする請求項1に記載のフレキ
    シブル印刷配線用基板。
  5. 【請求項5】 全エポキシ樹脂(リン原子含有エポキシ
    樹脂とリン原子を含有しないエポキシ樹脂の和)100
    重量部に対して、硬化剤0.1〜100重量部、シロキ
    サン変性アミドイミド10〜300重量部を配合した接
    着剤組成物を用いることを特徴とする請求項1に記載の
    フレキシブル印刷配線用基板。
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