JP2003163346A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2003163346A
JP2003163346A JP2002229500A JP2002229500A JP2003163346A JP 2003163346 A JP2003163346 A JP 2003163346A JP 2002229500 A JP2002229500 A JP 2002229500A JP 2002229500 A JP2002229500 A JP 2002229500A JP 2003163346 A JP2003163346 A JP 2003163346A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単一極性のトランジスタで画素を構成しようと
すると、工程削減が実現する反面、充分な信号振幅が得
ることが出来ない。 【解決手段】本発明は、容量結合により与えられた電圧
以上の電位を生成する電気回路(ブートストラップ回
路)を各画素に設けた半導体装置を提供する。そして本
発明は、前記電気回路を用いることで、光電変換素子の
両端子間の電位を電源電位と同じ値に設定して、充分な
信号振幅を得ることが可能な半導体装置を提供する。さ
らに本発明は、単一極性のトランジスタによって画素を
構成することで、工程を削減し、歩留まり上昇とコスト
低減を実現した半導体装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージセンサ機
能を有する半導体装置に関する。特に本発明は、当該半
導体装置の画素部の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】イメージセンサ機能を有する半導体装置
には、光電変換素子と該光電変換素子を制御する一つ又
は複数のトランジスタが設けられる。光電変換素子とし
ては、PN型のフォトダイオードが用いられる場合が多
い。その他には、PIN型のフォトダイオード、アバラ
ンシェ型ダイオード、npn埋め込み型ダイオード、シ
ョットキー型ダイオード、フォトトランジスタ、X線用
のフォトコンダクタ、又は赤外線用のセンサなどがあ
る。
【0003】イメージセンサ機能を有する半導体装置
は、大別してCCD型とCMOS型に分類される。CM
OS型の半導体装置は、増幅用回路を搭載していないも
のはパッシブ型、増幅用回路を搭載しているものはアク
ティブ型に分類される。増幅用回路は、光電変換素子が
読み取った被写体の画像信号を増幅する機能を有してい
るため、ノイズの影響を受けにくい。そのため、増幅用
回路が搭載されたアクティブ型のCMOS型半導体装置
は多くの電子機器に採用されている。
【0004】図4に光電変換素子が設けられた半導体装
置の概略図を示す。図4の半導体装置は、画素部10
4、画素部104の周辺に配置されたソース信号線駆動
回路101、ゲート信号線駆動回路102及びリセット
信号線駆動回路103を有する。ソース信号線駆動回路
101は、バイアス用回路101a、サンプルホールド
回路101b、信号出力線駆動回路101c及び最終出
力増幅用回路101dを有する。画素部104はマトリ
クス状に設けられた(x×y)個の画素100を有する
(x、yは自然数)。
【0005】図11(A)にi列j行目(i、jは自然
数)に設けられた画素100の回路図を示す。画素10
0は、信号出力線(S1〜Sx)のいずれか1つと、電
源供給線(VB1〜VBx)のいずれか1つと、ゲート
信号線(G1〜Gy)のいずれか1つと、リセット信号
線(R1〜Ry)のいずれか1つに囲まれた領域に配置
される。画素100は、nチャネル型のスイッチング用
トランジスタ1120と、nチャネル型の増幅用トラン
ジスタ1130と、pチャネル型のリセット用トランジ
スタ1140と、光電変換素子1110とを有する。光
電変換素子1110のpチャネル側端子は、電源基準線
1210に接続されている。
【0006】なお回路動作の説明をする際に、トランジ
スタの動作について述べる場合があるが、トランジスタ
がオン状態になるとは、トランジスタのゲート・ソース
間電圧の絶対値が、トランジスタのしきい値電圧の絶対
値を超え、トランジスタのソース領域とドレイン領域と
が、チャネル形成領域を通じて導通状態となることに相
当する。一方、トランジスタがオフ状態になるとは、ト
ランジスタのゲート・ソース間電圧の絶対値が、トラン
ジスタのしきい値電圧の絶対値を下回り、トランジスタ
のソース領域とドレイン領域とが非導通状態となること
に相当する。
【0007】画素100が有する光電変換素子1110
は、被写体から反射した光が照射されると、その電位が
変化する。より詳しくは、光電変換素子1110のnチ
ャネル側端子の電位が変化する。この状態において、ゲ
ート信号線(Gj)が選択されると、ゲート信号線(G
j)に接続されたスイッチング用トランジスタ1120
がオン状態になる。そうすると、光電変換素子1110
のnチャネル側端子の電位が信号として読み出される。
そして、信号出力線(Sj)に出力された信号は、ソー
ス信号線駆動回路101に供給される。
【0008】なお蓄積時間とは、画素に設けられた光電
変換素子が初期化されてから、該画素から信号を出力す
る時までの期間に相当する。また、光電変換素子の受光
部に光を照射し、信号を蓄積している時間のことでもあ
り、露光時間ともよばれる時間に相当する。
【0009】またnチャネル型トランジスタに入力され
る信号の振幅は、リセット信号線から入力される信号、
ゲート信号線から入力される信号ともにVdd(Hi、H
レベル)−Vss(Lo、Lレベル)とする。またpチャネ
ル型トランジスタに入力される信号の振幅は、リセット
信号線から入力される信号、ゲート信号線から入力され
る信号ともにVss(Hi、Hレベル)−Vdd(Lo、Lレ
ベル)とする。初期状態として、ソース信号線(Si)、
ゲート信号線(Gj)、リセット信号線(Rj)、電源基
準線1210の電位はともにVssであり、電源供給線
(VBi)の電位はVddとする。
【0010】次いで、図11(A)のpチャネル型のリ
セット用トランジスタ1140の接続関係とその動作に
ついて簡単に説明する。リセット用トランジスタ114
0のソース領域は電源供給線(VBi)に接続され、ド
レイン領域は光電変換素子1110のnチャネル側端子
に接続されている。またリセット用トランジスタ114
0のゲート電極はリセット信号線(Rj)に接続されて
いる。
【0011】さらに図11(A)の画素100では、光
電変換素子1110のpチャネル側端子が電源線121
0に接続され、nチャネル側端子がリセット用トランジ
スタ1140のソース領域に接続されている。
【0012】そして、j行目のリセット信号線(Rj)
が選択されると、pチャネル型のリセット用トランジス
タ1140のゲート電極には、Vss(Hi)の信号が入力
される。そうすると、ゲート・ソース間電圧Vgsはゼロ
以下となり、リセット用トランジスタ1140はオン状
態になる。このとき、電源供給線(VBi)に接続され
ているリセット用トランジスタ1140のソース領域の
電位はVddである。そうすると、光電変換素子1110
の両端子間の電位Vpdは、電源供給線(VBi)の電位
ddと同電位(Vpd=Vdd)となる。
【0013】次いで、光電変換素子1110に照射され
る光の強度と光電変換素子1110の電位の関係につい
て、図11(B)を用いて説明する。図11(B)にお
いて、実線は暗い光が照射されたときの光電変換素子1
110の電位Vpd、点線は明るい光が照射されたときの
光電変換素子1110の電位Vpd、破線はリセット信号
線Rjの電位を示している。
【0014】光電変換素子1110は、蓄積時間におい
て、照射された光によって生成される電荷を蓄積する。
よって、蓄積時間が異なると、たとえ同じ光強度の光が
照射されたとしても、光によって生成される電荷の総量
が異なるため、信号値も異なる。図11(B)に示すよ
うに、明るい光が光電変換素子1110に照射されたと
きは、短い蓄積時間で飽和状態に達する。一方、暗い光
が光電変換素子1110に照射されたときは、蓄積時間
は長いけれども、いずれは飽和状態に達する。つまり、
光電変換素子1110から読み出される信号は、照射さ
れる光の強さと蓄積時間の積によって決定する。なお飽
和とは、非常に明るい光が照射されたときに、光電変換
素子1110のnチャネル側端子の電位が低くなり、そ
の電位が電源基準線1210の電位にまで達して変化し
なくなった状態に相当する。
【0015】図11に示す画素100は、リセット用ト
ランジスタ1140がpチャネル型であり、光電変換素
子1110の両電極間の電位差Vpdは、電源供給線(V
Bi)から供給されている電位Vddと同じ値になってお
り、充分な信号振幅を得ることが可能となっている。言
い換えると、光電変換素子1110のnチャネル側端子
の電位は、振幅減衰を生じることなく、Vddまで充分に
電位を上げることが出来ている。
【0016】次いで、画素100が有するトランジスタ
を全てnチャネル型で構成した場合について図12
(A)を用いて説明する。なおnチャネル型のリセット
用トランジスタ1140のしきい値電圧はVthNと表記
する。図12(A)のnチャネル型のリセット用トラン
ジスタ1140の動作について簡単に説明する。j行目
のリセット信号線(Rj)が選択されると、nチャネル
型のリセット用トランジスタ1140のゲート電極に
は、Vdd(Hi)の信号が入力される。また電源供給線
(VBi)に接続されているリセット用トランジスタ1
140のドレイン領域の電位はVddとなる。
【0017】リセット用トランジスタ1140は、ゲー
ト・ソース間電圧(Vgs)の絶対値がしきい値電圧
(VthN)の絶対値を超えた場合にはオン状態とな
り、のゲート・ソース間電圧(Vgs)の絶対値がしき
い値電圧(VthN)の絶対値よりも下回った場合には
オフ状態となる。
【0018】つまり、リセット用トランジスタ1140
のゲート・ソース間電圧VgsがVth Nよりも大きいと、
リセット用トランジスタ1140はオン状態となる。反
対に、VgsがVthNよりも小さくなると、リセット用ト
ランジスタ1140はオフ状態となってしまい、電源供
給線(VBi)から供給される電圧は、光電変換素子1
110のnチャネル側端子にまで達しない。すなわち、
光電変換素子1110の両電極間の電位差Vpdは、電源
供給線(VBi)の電位Vddからリセット用トランジス
タ1140のしきい値電圧VthNを引いた値(Vdd−V
thN)以上にはならない。
【0019】次いで、光電変換素子1110に照射され
る光の強度と、光電変換素子1110の電位の関係につ
いて、図12(B)を用いて説明する。上述したよう
に、光電変換素子1110の両端子間の電位差Vpdは、
電源供給線(VBi)の電位V ddから、しきい値電圧V
thNを引いた値(Vdd−VthN)以上にはならない。その
ため、しきい値電圧VthNが大きくなるほど、振幅減衰
が大きくなるため、光電変換素子1110の両端子間の
電位差Vpdは充分な信号振幅が得られない。つまり、し
きい値電圧VthNが大きくなるほど、光電変換素子11
10のnチャネル側端子の電位を充分に上げることが出
来ない。その結果、光電変換素子1110の電位の変化
は微弱になってしまい、画素100から出力される信号
にあまり違いがなくなってしまう。そうすると、被写体
の情報を明確に読み取ることが難しくなってしまう。
【0020】次いで、画素100が有するトランジスタ
を全てpチャネル型で構成した場合について、図14
(A)を用いて説明する。なおpチャネル型のリセット
用トランジスタ1140のしきい値電圧はVthPと表記
する。図14(A)の画素100では、光電変換素子1
110のnチャネル側端子が電源線1210に接続さ
れ、pチャネル側端子がリセット用トランジスタ114
0のソース領域に接続されている。
【0021】図14(A)において、リセット用トラン
ジスタ1140にVss(Hi)の信号が入力されると、該
リセット用トランジスタはオン状態になる。このとき、
リセット用トランジスタ1140のドレイン領域の電位
はVssであり、ソース領域の電位は電源供給線(VB
i)の電位Vssとそのしきい値電圧を足した値(Vss
|VthP|)となる。そうすると、光電変換素子1110
の両端子間の電位Vpdは、電源供給線(VBi)の電位
ddから電源供給線(VBi)の電位Vssとそのしきい
値電圧を足した値(Vss+|VthP|)以上にはならな
い。つまり、光電変換素子1110の電位は、Vdd
(Vss+|VthP|)以上にはならない。
【0022】以上をまとめると、図11(A)、図12
(A)及び図14(A)に示した画素は、スイッチング
用トランジスタ1120、増幅用トランジスタ1130
及びリセット用トランジスタ1140の3つのトランジ
スタと光電変換素子1110を有し、3つの画素は同じ
構成となっている。しかしながら、図11(A)及び図
14(A)ではリセット用トランジスタ1140はpチ
ャネル型、図12(A)ではnチャネル型となってお
り、その導電型は異なっている。
【0023】そして上述したように、図11(A)に示
す画素は、リセット用トランジスタ1140がpチャネ
ル型であり、光電変換素子1110の両電極間の電位差
pdは電源電位Vddまで充分に上げることができる。一
方、図12(A)に示す画素は、リセット用トランジス
タ1140はnチャネル型であり、光電変換素子111
0の両端子間の電位Vpdは、振幅減衰が生じて、電源電
位Vddからしきい値電圧VthNを引いた値以上(Vdd−V
thN)にはならない。また図14(A)に示す画素は、
リセット用トランジスタ1140はpチャネル型であ
り、光電変換素子の両端子間の電位は、振幅減衰が生じ
て、Vdd−(Vss+|VthP|)以上にはならない。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、絶縁表面上
又は半導体基板上にトランジスタなどの半導体素子が作
製される半導体装置においては、その作製工程の複雑な
点が、歩留まり低下とコスト上昇を招いている。従っ
て、可能な限り工程を簡略化することが、歩留まり上昇
とコスト低減への主たる課題である。そこで、本発明者
は、画素部および周辺の駆動回路(ソース信号線駆動回
路およびゲート信号線駆動回路等)を、単一極性(同じ
導電型)のトランジスタによって構成することを考案し
た。
【0025】ところで、図12(A)に示す画素100
は全てのトランジスタがnチャネル型であり、単一極性
のトランジスタによって構成されている。同様に、図1
4(A)に示す画素100は全てのトランジスタがpチ
ャネル型であり、単一極性のトランジスタによって構成
されている。しかしながら、両画素は振幅減衰が生じて
おり、充分な信号振幅を得ることが出来ていない。
【0026】また図11(A)に示す画素100は、光
電変換素子1110の両電極間の電位差Vpdを電源電位
Vddにまで上げて、充分な信号振幅を得ることが可能と
なっている。しかしながら、画素100は異なる導電型
のトランジスタにより構成されているため、その作製工
程は複雑になってしまう。
【0027】以上のことから、従来の画素構成で、単一
極性のトランジスタで画素部と駆動回路部を構成しよう
とすると、工程削減が実現する反面、充分な信号振幅が
得ることが出来ない。
【0028】本発明は前述の課題を鑑みてなされたもの
であり、単一極性(同じ導電型)のトランジスタによっ
て画素を構成することによって工程を削減して、歩留ま
り上昇とコスト低減を実現した半導体装置を提供するこ
とを課題とする。また本発明は、光電変換素子が充分な
信号振幅を得ることができる半導体装置を提供すること
を課題とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、容量結合により与えられた電圧以上の電
位を生成する電気回路(ブートストラップ回路)を各画
素に設けた半導体装置を提供する。そして本発明は、前
記電気回路を用いることで、光電変換素子の両端子間の
電位を電源電位と同じ値に設定して、充分な信号振幅を
得ることが可能な半導体装置を提供する。さらに本発明
は、単一極性のトランジスタによって画素を構成するこ
とで、工程を削減し、歩留まり上昇とコスト低減を実現
した半導体装置を提供する。
【0030】本発明の半導体装置に設けられる画素につ
いて図14(B)を用いて簡単に説明する。図14
(B)において、画素100は、スイッチング用素子、
増幅用素子、リセット用素子及びブートストラップ回路
を有する。前記素子にはトランジスタ等の半導体素子が
用いられる。また前記ブートストラップ回路は、半導体
素子や容量素子などにより構成され、容量結合により与
えられた電圧以上の電位を生成する機能を有する。そし
て本発明では、リセット用素子のしきい値電圧分だけ、
光電変換素子の両端子間の電位に振幅減衰が生じていた
ところを、ブートストラップ回路を用いて、該光電変換
素子の両端子間の電位が充分な信号振幅を得ることがで
きるようにする。
【0031】図14(B)に示した画素の詳しい構成に
ついて、図1(A)に示す。図1(A)に示す画素10
0は、光電変換素子111と、スイッチング用トランジ
スタ112、増幅用トランジスタ113、リセット用ト
ランジスタ114、ブート用トランジスタ115、コン
デンサ116、放電用トランジスタ117を有する。な
お図1(A)において、画素100に設けられているト
ランジスタは全てnチャネル型とする。
【0032】そして図1(A)に示すように、ブート用
トランジスタ115のゲート電極は電源供給線(VB
i)に接続されており、ブート用トランジスタ115の
ソース領域とドレイン領域は、一方はリセット信号線
(Rj)に接続され、もう一方はリセット用トランジス
タ114のゲート電極に接続されている。またリセット
用トランジスタのソース領域とドレイン領域の一方は電
源供給線(VBi)に接続されている。
【0033】そしてコンデンサ116の一方の端子は、
ブート用トランジスタ115のソース領域とドレイン領
域の一方と、リセット用トランジスタ114のゲート電
極に接続され、もう一方の端子はリセット用トランジス
タのソース領域とドレイン領域の他方に接続されてい
る。
【0034】なお図12に示す画素100は、リセット
用トランジスタ114を通過することによって、電源供
給線(VBi)から光電変換素子111に与えられる電
位は(Vdd-VthN)以上にはならなかった。しか
し図1に示す画素100は、ブートストラップ回路を応
用したブート用トランジスタ115とコンデンサ116
とを設けている。なおブートストラップ法とは、簡単に
説明すると、容量結合を用いて与えられた電圧以上の電
位を作る手法である。つまり本発明の画素100は、ブ
ートストラップ法を応用した画素構成を有し、そのため
に容量結合を用いて光電変換素子111に与えられる電
位を正常な振幅に戻すことが出来る。言い換えると、本
発明の画素100は、リセット用トランジスタ114を
通過して、光電変換素子に111に与えられる電位を電
源供給線(VBi)と同じ電位(Vdd)とすることが
出来る。
【0035】上記構成を有する本発明は、単一極性(同
じ導電型)のトランジスタによって画素を構成すること
によって工程を削減して、歩留まり上昇とコスト低減を
実現した半導体装置を提供することが出来る。また本発
明は、光電変換素子が充分な信号振幅を得ることができ
る半導体装置を提供することが出来る。これにより、光
電変換素子による被写体の読み取り精度の向上を実現す
ることが出来る。
【0036】
【発明の実施の形態】(実施の形態)本発明の実施の形
態について図1〜図4を用いて説明する。
【0037】図4に半導体装置の概略図を示す。図4に
示す半導体装置は、画素部104、画素部104の周辺
に配置されたソース信号線駆動回路101、ゲート信号
線駆動回路102を有している。なお、本実施の形態で
は、ソース信号線駆動回路101と、ゲート信号線駆動
回路102とを1つずつ有しているが、本発明はこれに
限定されない。画素100の構成に応じて、ゲート信号
線駆動回路102、リセット信号線駆動回路103など
の駆動回路の個数は任意に設定することができる。また
図4に示すソース信号線駆動回路101は、バイアス用
回路101a、サンプルホールド回路101b、信号出
力線駆動回路101c及び最終出力増幅用回路101d
を有しているが、本発明はこれに限定されない。ソース
信号線駆動回路101には、上記以外にアナログ・デジ
タル信号変換回路や雑音低減回路などを設けてもよい。
【0038】画素部104は、マトリクス状に配置され
た複数の画素100を有している。より詳しくは、画素
部104は、x列(縦)×y行(横)個(x、yは自然
数)の画素100を有している。
【0039】画素部104において、i列j行目に設け
られた画素100の構成について図1(A)を用いて説
明する。画素100は、信号出力線(S1〜Sx)のいず
れか1つと、電源供給線(VB1〜VBx)のいずれか1
つと、ゲート信号線(G1〜Gy)のいずれか1つと、リ
セット信号線(R1〜Ry)のいずれか1つと、放電信号
線(H1〜Hy)のいずれか1つに囲まれた領域に配置さ
れている。また、画素100は、スイッチング用トラン
ジスタ112と、増幅用トランジスタ113と、リセッ
ト用トランジスタ114と、ブート用トランジスタ11
5と、コンデンサ116と、放電用トランジスタ117
と、光電変換素子111とを有している。ブート用トラ
ンジスタ115、コンデンサ116及び放電用トランジ
スタ117がブートストラップ回路に相当する。
【0040】光電変換素子111は、nチャネル側端
子、pチャネル側端子、及びnチャネル側端子とpチャ
ネル側端子の間に設けられた光電変換層を有している。
pチャネル側端子とnチャネル側端子は、一方は電源基
準線121に接続されており、もう一方は増幅用トラン
ジスタ113のゲート電極に接続されている。
【0041】スイッチング用トランジスタ112のゲー
ト電極はゲート信号線(Gj)に接続されている。スイ
ッチング用トランジスタ112のソース領域及びドレイ
ン領域は、一方は増幅用トランジスタ113のソース領
域に接続されており、もう一方は信号出力線(Si)に
接続されている。スイッチング用トランジスタ112
は、光電変換素子111の信号をソース信号線駆動回路
101に出力するときのスイッチング素子として機能す
るトランジスタである。
【0042】増幅用トランジスタ113のドレイン領域
は電源供給線(VBi)に接続されている。増幅用トラ
ンジスタ113のソース領域はスイッチング用トランジ
スタ112のソース領域又はドレイン領域に接続されて
いる。増幅用トランジスタ113は、画素部104の周
辺の回路に設けられたバイアス用トランジスタ(図示せ
ず)とソースフォロワ回路を形成する。そのため、増幅
用トランジスタ113とバイアス用トランジスタの極性
は同じであることが好ましい。
【0043】リセット用トランジスタ114のゲート電
極は、ブート用トランジスタ115を介してリセット信
号線(Rj)に接続されている。リセット用トランジス
タ114のソース領域とドレイン領域は、一方は電源供
給線(VBi)に接続されており、もう一方は光電変換
素子111及び増幅用トランジスタ113のゲート電極
に接続されている。リセット用トランジスタ114は、
光電変換素子111を初期化(リセット)するためのス
イッチング素子として機能するトランジスタである。
【0044】ブート用トランジスタ115のゲート電極
は電源供給線(VBi)に接続されている。ブート用ト
ランジスタ115のソース領域とドレイン領域は、一方
はリセット信号線(Rj)に接続され、もう一方はリセ
ット用トランジスタ114のゲート電極とコンデンサ1
16の一方の端子に接続されている。
【0045】放電用トランジスタ117のゲート電極
は、放電信号線(Hj)に接続されている。放電用トラ
ンジスタ117のソース領域とドレイン領域は、一方は
光電変換素子111の一方の端子に接続され、もう一方
は電源基準線118に接続されている。
【0046】次いで、図1(A)に示した画素100の
動作について図1(B)、図2及び図3を用いて説明す
る。画素100の動作の説明は、初期化動作とリセット
動作に大別して説明する。初期化動作とは、光電変換素
子111のnチャネル側端子の電位を充分に下げる動作
に相当する。より具体的には、光電変換素子111のn
チャネル側端子の電位を電源基準線の電位Vssにまで下
げて、該光電変換素子111の両電極間の電位差をゼロ
にする動作に相当する。またリセット動作とは、光電変
換素子111のnチャネル側端子の電位を充分に上げる
動作に相当する。より具体的には、光電変換素子111
のnチャネル側端子の電位を電源供給線の電位Vddにま
で上げて、該光電変換素子111の両電極間の電位差を
ddと同じにする動作に相当する。なお図1(B)は初
期化動作を行ったときの画素100を示し、図2(A)
(B)はリセット動作を行ったときの画素100を示し
ている。また図3は、光電変換素子111の電位及びリ
セット用トランジスタ114のゲート電極の電位、並び
に時間の関係を示している。なお図1(B)から図2
(B)までは時系列になっており、さらに図3の横軸は
時間を示しているので、図2と図3をそれぞれ対応させ
るとよい。そしてここでは、画素100を構成するトラ
ンジスタは全てnチャネル型であるとし、そのしきい値
電圧はVthNと表記する。
【0047】まず、図1(B)を用いて画素100の初
期化動作について説明する。図1(B)において、j行
目の放電用信号線(Hj)が選択されると、放電用信号
線(Hj)に接続された放電用トランジスタ115には
信号(Vdd(Hi))が入力されてオン状態になる。そ
うすると、光電変換素子111のnチャネル側端子の電
位は、電源基準線118の電位Vssまで充分に下げられ
て、該光電変換素子111の両電極間の電位差をゼロに
することが出来る。なお図3に示すように、電源線12
1の電位はVssに設定されている。
【0048】次いで、図2(A)(B)を用いて画素1
00のリセット動作について説明する。ここで、電源供
給線(VBi)に接続されているブート用トランジスタ
115のゲート電極の電位はVddでありオン状態となっ
ている。このとき、ブート用トランジスタ115のリセ
ット信号線(Rj)に接続されている領域がドレイン領
域であり、もう一方の領域がソース領域となる。
【0049】なおブート用トランジスタ115は、その
ゲート・ソース間電圧Vgsがしきい値電圧VthNよりも
大きいとオン状態となり、VgsがVthNよりも小さくな
るとブート用トランジスタ114はオフ状態となる。つ
まり、ブート用トランジスタ115のソース領域とリセ
ット用トランジスタ114のゲート電極の電位差は、電
源供給線(VBi)の電位Vddからしきい値電圧VthN
を引いた値(Vdd−VthN)以上にはならない。
【0050】このような状態において、j行目のリセッ
ト信号線(Rj)が選択されると、リセット用トランジ
スタ114のゲート電極に信号が入力されて、リセット
用トランジスタ114はオン状態になる。なお、リセッ
ト用トランジスタ114に入力される信号は、Vdd(H
i)の信号であるはずだが、ブート用トランジスタ11
5のソース領域の電位は(Vdd-VthN)以上の値にはな
らない。そのため、実際にはリセット用トランジスタ1
14のゲート電極には、Vdd(Hi)の電位の信号では
なく、(Vdd-VthN)以下の電位の信号が入力される。
【0051】ここで、図3を参照してリセット用トラン
ジスタ114のゲート電極の電位と時間との関係につい
て説明する。図3から分かるように、リセット用トラン
ジスタ114に信号(Vdd(Hi))が入力されると、
リセット用トランジスタ114のゲート電極の電位は少
しずつ上昇していく。またそれに伴って、光電変換素子
111のnチャネル側端子の電位も少しずつ上昇してい
く。そして、リセット用トランジスタ114のゲート電
極の電位が(Vdd-VthN)の値にまで上昇すると、ブー
ト用トランジスタ115のVgsはしきい値電圧VthN
同じ値になってオフ状態になる。同時に、ブート用トラ
ンジスタ115のソース領域の電位は(Vdd-VthN)と
なって、リセット用トランジスタ114のゲート電極は
一旦浮遊状態となる。
【0052】この状態において、リセット用トランジス
タ114のゲート電極の電位と、ブート用トランジスタ
115のソース領域の電位は、ブートストラップ法によ
る容量結合により引き上げられる。図3に示すように、
ブート用トランジスタ115がオフ状態になってから
も、光電変化素子111の電位は上昇し続けている。こ
れは、リセット用トランジスタ114のゲート電極の電
位が、容量結合の振幅補償をうけて少しずつ上昇してい
るからである。
【0053】そして、リセット用トランジスタ114の
ゲート電極の電位が上昇するのに伴い、光電変換素子1
11のnチャネル側端子の電位も少しずつ上昇して、光
電変換素子111の両端子間の最大信号振幅はVddとな
る。
【0054】次いで、リセット用トランジスタ114が
オフ状態になって、蓄積期間が開始されると、光電変換
素子111に照射される光の強度に伴って、光電変換素
子111のnチャネル側端子の電位が少しずつ下がって
いく。そしてある一定の期間が経過して、蓄積期間が終
了すると、j列目のゲート信号線(Gj)が選択され
る。ゲート信号線(Gj)が選択されると、スイッチン
グ用トランジスタ112がオン状態となる。そうする
と、増幅用トランジスタ113とスイッチング用トラン
ジスタ112を介して、画素100の信号が信号出力線
(Si)に出力される。そして、画素100の信号が信
号出力線(Si)に出力されると、1フレーム期間が終
了する。そうすると、次のフレーム期間が開始されて、
上述の動作を繰り返す。
【0055】上記構成を有する本発明は、単一極性(同
じ導電型)のトランジスタによって画素を構成すること
によって工程を削減して、歩留まり上昇とコスト低減を
実現した半導体装置を提供することが出来る。また本発
明は、光電変換素子が充分な信号振幅を得ることができ
る半導体装置を提供することが出来る。
【0056】
【実施例】(実施例1)本実施例では、発光素子と光電
変換素子が1画素に設けられた半導体装置に本発明を適
用した場合について図7、8を用いて説明する。
【0057】本発明の半導体装置の概略図を図7に示
す。図7の半導体装置は、画素部130、画素部130
の周辺に配置された複数の駆動回路を有する。画素部1
30は発光素子部とセンサ部に大別され、前記複数の駆
動回路は、発光素子部を制御するソース信号線駆動回路
131、ゲート信号線駆動回路132及びリセット信号
線駆動回路133、センサ部を制御するセンサ用ソース
信号線駆動回路134、センサ用ゲート信号線駆動回路
135、センサ用リセット信号線駆動回路136及びセ
ンサ用放電信号線駆動回路137を有する。
【0058】なお本発明は上記構成に限定されず、出力
切り替え回路などを設けて、ゲート信号線駆動回路13
2とセンサ用ゲート信号線駆動回路135を共用した
り、リセット信号線駆動回路133とセンサ用リセット
信号線駆動回路136を共用したりしてもよい。
【0059】画素部104は、マトリクス状に配置され
た複数の画素100を有している。より詳しくは、画素
部104は、x列(縦)×y行(横)個の画素100を
有している。
【0060】図8には、画素部104において、i列j
行目に設けられた画素100の構成について説明する。
なお画素100は発光素子部とセンサ部に大別される。
発光素子部は、ソース信号線(S1〜Sx)のいずれか
1つと、電源基準線(V1〜Vx)のいずれか1つと、
ゲート信号線(EG1〜EGy)のいずれか1つと、リ
セット信号線(ER1〜ERy)のいずれか1つに囲ま
れた領域に配置されている。また発光素子部は、選択用
トランジスタ126、リセット用トランジスタ127、
コンデンサ128、駆動用トランジスタ129、発光素
子125とを有している。発光素子125の一方の端子
は、電源線153(Vdd)に接続されている。
【0061】センサ部は、信号出力線(SS1〜SS
x)のいずれか1つと、電源基準線(VB1〜VBx)
のいずれか1つと、ゲート信号線(SG1〜SGy)の
いずれか1つと、リセット信号線(SR1〜SRy)の
いずれか1つと、放電信号線(H1〜Hy)のいずれか
1つ囲まれた領域に配置されている。またセンサ部は、
スイッチング用トランジスタ142と、増幅用トランジ
スタ143と、リセット用トランジスタ144と、ブー
ト用トランジスタ145と、コンデンサ146と、放電
用トランジスタ147と、光電変換素子141とを有し
ている。光電変換素子の一方の端子は、電源線151
(Vdd)に接続されており、放電用トランジスタ147
のソース領域及びドレイン領域のどちらか一方は電源線
148(Vdd)に接続されている。
【0062】本実施例では、図8に示す画素100を構
成するトランジスタは全てpチャネル型とする。そし
て、該トランジスタに入力される信号の振幅は、V
ss(Hi)-Vdd(Lo)とする。さらに初期状態とし
て、ソース信号線(S)、ゲート信号線(EG)、リセ
ット信号線(ER)、電源基準線(V)の電位はVss
する。また、信号出力線(SS)、ゲート信号線
(G)、センサ用リセット信号線(R)、電源供給線
(VB)の電位はVssとする。電源線153、電源線1
51、及び電源線148の電位はVddとする。
【0063】続いて発光素子部に設けられた発光素子1
25と、発光素子125を制御する複数のトランジスタ
とコンデンサの接続構成について説明する。
【0064】発光素子125は陽極及び陰極と、前記陽
極及び前記陰極との間に設けられた有機化合物層とから
なる。陽極が駆動用トランジスタ129のソース領域ま
たはドレイン領域と接続している場合、陽極が画素電極
となり、陰極が対向電極となる。逆に陰極が駆動用トラ
ンジスタ129のソース領域またはドレイン領域と接続
している場合、陰極が画素電極となり、陽極が対向電極
となる。本実施例において、駆動用トランジスタ129
はpチャネル型であるので、発光素子125の陽極が駆
動用トランジスタのソース領域又はドレイン領域に接続
され、発光素子125の陰極が電源線133(Vdd)に
接続される。
【0065】なお、発光素子は一対の電極(陽極と陰
極)間に有機化合物層が挟まれた構造とする。有機化合
物層は、公知の発光材料を用いて作製することが出来
る。また、有機化合物層には、単層構造と積層構造の二
つの構造があるが、本発明はどちらの構造を用いてもよ
い。なお、有機化合物層におけるルミネッセンスには、
一重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(蛍光)
と、三重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(リン
光)とがあるが、本発明はどちらの発光を用いた発光装
置にも適用することが出来る。
【0066】選択用トランジスタ126のゲート電極は
ゲート信号線(EGj)に接続されている。選択用トラ
ンジスタ126のソース領域とドレイン領域は、一方が
ソース信号線(Si)に接続され、もう一方が駆動用ト
ランジスタ126のゲート電極に接続されている。選択
用トランジスタ126は、発光素子部に信号を書き込む
ときのスイッチング素子として機能するトランジスタで
ある。
【0067】駆動用トランジスタ129のソース領域と
ドレイン領域は、一方が電源基準線(Vi)に接続さ
れ、もう一方が発光素子125に接続されている。コン
デンサ128は駆動用トランジスタ129のゲート電極
と電源基準線(Vi)に接続して設けられている。駆動
用トランジスタ129は、発光素子125に供給する電
流を制御するための素子(電流制御素子)として機能す
るトランジスタである。
【0068】発光用リセット用トランジスタ127のソ
ース領域とドレイン領域は、一方は電源基準線(Vi)
に接続され、もう一方は駆動用トランジスタ129のゲ
ート電極に接続されている。リセット用トランジスタ1
27のゲート電極は、リセット信号線(ERj)に接続
されている。リセット用トランジスタ127は、画素1
00における発光素子部に書き込まれた信号を消去(リ
セット)するための素子として機能するトランジスタで
ある。
【0069】次いで、光電変換素子141と、該光電変
換素子141を制御する複数のトランジスタとコンデン
サの接続構成について説明する。
【0070】光電変換素子141は、nチャネル側端子
及びpチャネル側端子と、前記nチャネル側端子と前記
pチャネル側端子との間に設けられた光電変換層を有し
ている。pチャネル側端子とnチャネル側端子は、一方
は電源線151(Vdd)に接続され、もう一方は増幅
用トランジスタ143のゲート電極に接続されている。
【0071】スイッチング用トランジスタ142のゲー
ト電極はゲート信号線(Gj)に接続されている。スイ
ッチング用トランジスタ142のソース領域及びドレイ
ン領域は、一方は増幅用トランジスタ143のソース領
域に接続され、もう一方は信号出力線(SSi)に接続
されている。スイッチング用トランジスタ142は、光
電変換素子141の信号を出力するときのスイッチング
素子として機能するトランジスタである。
【0072】増幅用トランジスタ143のドレイン領域
は電源基準線(VBi)に接続されている。そして増幅
用トランジスタ143のソース領域はスイッチング用ト
ランジスタ142のソース領域又はドレイン領域に接続
されている。増幅用トランジスタ143は、センサ用ソ
ース信号線駆動回路134に設けられたバイアス用トラ
ンジスタ(図示せず)とソースフォロワ回路を形成す
る。そのため、増幅用トランジスタ143とバイアス用
トランジスタの極性は同じであることが好ましい。
【0073】リセット用トランジスタ144のゲート電
極は、ブート用トランジスタ145を介してセンサ用リ
セット信号線(Rj)に接続されている。リセット用ト
ランジスタ144のソース領域とドレイン領域は、一方
は電源基準線(VBi)に接続されており、もう一方は
光電変換素子141及び増幅用トランジスタ143のゲ
ート電極に接続されている。リセット用トランジスタ1
44は、光電変換素子141を初期化(リセット)する
ための素子(スイッチング素子)として機能するトラン
ジスタである。
【0074】ブート用トランジスタ145のゲート電極
は電源基準線(VBi)に接続されている。ブート用ト
ランジスタ145のソース領域とドレイン領域は、一方
はリセット信号線(Rj)に接続され、もう一方はリセ
ット用トランジスタ144のゲート電極に接続されてい
る。
【0075】放電用トランジスタ147のゲート電極
は、放電信号線(Hj)に接続されている。放電用トラ
ンジスタ147のソース領域とドレイン領域は、一方は
光電変換素子141の一方の端子および増幅用トランジ
スタのゲート電極に接続され、もう一方は電源線151
(Vdd)に接続されている。
【0076】そして、ブート用トランジスタ145、容
量素子146及び放電用トランジスタ147がブートス
トラップ回路に相当する。
【0077】図7、8に示す本実施例における半導体装
置は、発光素子部とセンサ部の両者を用いて被写体の読
み取りを行う読み取り機能と、発光素子部のみを用いて
画像の表示を行う表示機能の2つの機能を有する。前記
2つの機能について簡単に説明すると、前者の読み取り
機能は、発光素子125から発せられる光を被写体に照
射して、該被写体において反射した光をセンサ部に設け
られた光電変換素子141において光電変換する。この
ようにして、被写体の情報を読み取って、該情報は画像
信号として半導体装置に設けられたメモリなどの記憶媒
体に保存される。また後者の表示機能は、光電変換素子
141により読み取られた被写体の画像信号を用いて画
像を表示する。
【0078】図8に示す画素100のセンサ部が有する
素子の構成やその接続関係は、上述の実施の形態におい
て説明した図1に示す画素100と同じである。但し、
図1に示す画素100は全てのトランジスタがnチャネ
ル型で構成され、図8に示す画素100は全てのトラン
ジスタがpチャネル型で構成される。そのため、両画素
では、電源供給線や電源線の電位が異なっている。また
図8に示す画素100の動作は、上述の実施の形態に準
ずるので、本実施例では詳しい動作の説明は省略する。
【0079】上記構成を有する本発明は、単一極性(同
じ導電型)のトランジスタによって画素を構成すること
によって工程を削減して、歩留まり上昇とコスト低減を
実現した半導体装置を提供することが出来る。また本発
明は、光電変換素子が充分な信号振幅を得ることができ
る半導体装置を提供することが出来る。
【0080】(実施例2)本実施例は、同一絶縁表面上
に光電変換素子とトランジスタが設けられた画素部、並
びに前記画素部の周辺の駆動回路を単一極性トランジス
タにより作製する方法について、図5、6を用いて説明
する。
【0081】まず、図5(A)に示すように、コーニング
社の#7059ガラスや#1737ガラス等に代表され
るバリウムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホウケイ
酸ガラス等からなる基板5001上に酸化シリコン膜、
窒化シリコン膜、または酸化窒化シリコン膜等の絶縁膜
からなる下地膜5002を形成する。特に図示していな
いが、下地膜5002は、例えば、プラズマCVD法で
SiH4、NH3、N2Oから作製される酸化窒化シリコ
ン膜を10〜200nm(好ましくは50〜100nm)の厚
さに形成し、同様にSiH4、N2Oから作製される酸化
窒化水素化シリコン膜を50〜200nm(好ましくは1
00〜150nm)の厚さに積層形成される。
【0082】続いて、島状の半導体層5003〜500
5は、非晶質構造を有する半導体膜を、レーザー結晶化
法や公知の熱結晶化法を用いて作製した結晶質半導体膜
で形成する。この島状の半導体層5003〜5005の
厚さは25〜80nm(好ましくは30〜60nm)として形
成する。結晶質半導体層の材料には特に限定は無いが、
好ましくはシリコンまたはシリコンゲルマニウム(Si
Ge)合金等で形成すると良い。
【0083】レーザー結晶化法で結晶質半導体膜を作製
するには、パルス発振型または連続発光型のエキシマレ
ーザーやYAGレーザー、YVO4レーザーを用いる。
これらのレーザーを用いる場合には、レーザー発振器か
ら放射されたレーザー光を光学系で線状に集光して半導
体膜に照射する方法を用いると良い。結晶化の条件は、
エキシマレーザーを用いる場合にはパルス発振周波数を
30Hzとし、レーザーエネルギー密度を100〜400
mJ/cm2(代表的には200〜300mJ/cm2)とするとよ
い。また、YAGレーザーを用いる場合にはその第2高
調波を用い、パルス発振周波数1〜10kHzとし、レー
ザーエネルギー密度を300〜600mJ/cm 2(代表的に
は350〜500mJ/cm2)とすると良い。そして幅10
0〜1000μm、例えば400μmで線状に集光したレ
ーザー光を基板全面に渡って照射し、このときの線状レ
ーザーの重ねあわせ率(オーバーラップ率)を80〜98
%として行う。
【0084】続いて、島状の半導体層5003〜500
5を覆うゲート絶縁膜5006を形成する。ゲート絶縁
膜5006としては、プラズマCVD法またはスパッタ
法を用い、厚さを40〜150nmとしてシリコンを含む
絶縁膜で形成する。本実施例では、120nmの厚さとし
て酸化窒化シリコン膜により形成する。勿論、ゲート絶
縁膜はこのような酸化窒化シリコン膜に限定されるもの
ではなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層
構造として用いても良い。例えば、酸化シリコンを用い
る場合には、プラズマCVD法でTEOS(Tetraethyl
Orthosilicate)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基
板温度300〜400℃とし、高周波(13.56MHz)
電力密度0.5〜0.8W/cm2で放電させて形成するこ
とができる。このようにして作製される酸化シリコン膜
は、その後の400〜500℃の熱アニールにより、ゲ
ート絶縁膜として良好な特性を得ることが出来る。
【0085】そして、ゲート絶縁膜5006上にゲート
電極を形成するための第1の導電膜5007と第2の導
電膜5008とを積層形成する。本実施例では、第1の
導電層5007をタンタル(Ta)で50〜100nmの厚
さに形成し、第2の導電層5009をタングステン(W)
で100〜300nmの厚さに形成する(図5(A))。
【0086】Ta膜はスパッタ法で、Taのターゲット
をArでスパッタすることにより形成する。この場合、
Arに適量のXeやKrを加えると、Ta膜の内部応力
を緩和して膜の剥離を防止することが出来る。また、α
相のTa膜の抵抗率は20μΩcm程度でありゲート電極
として使用することが出来るが、β相のTa膜の抵抗率
は180μΩcm程度でありゲート電極には不向きであ
る。α相のTa膜を形成するために、Taのα相に近い
結晶構造を有する窒化タンタル(TaN)を10〜50nm
程度の厚さでTaの下地に形成しておくとα相のTa膜
を容易に得ることが出来る。
【0087】W膜を形成する場合には、Wをターゲット
としたスパッタ法で形成する。その他にも6フッ化タン
グステン(WF6)を用いる熱CVD法で形成することも
出来る。いずれにしてもゲート電極として使用するため
には低抵抗化を図る必要があり、W膜の抵抗率は20μ
Ωcm以下にすることが望ましい。W膜は結晶粒を大きく
することで低抵抗率化を図ることが出来るが、W膜中に
酸素などの不純物元素が多い場合には結晶化が阻害され
て高抵抗化する。このことより、W膜はスパッタ法によ
る場合、純度99.9999%のWターゲットを用い、
さらに成膜時に気相中からの不純物の混入がないように
十分配慮して形成することにより、抵抗率9〜20μΩ
cmを実現することが出来る。
【0088】なお、本実施例においては、第1の導電膜
5007をTa、第2の導電膜5008をWとしたが、
特に限定されず、いずれもTa、W、Mo、Al、Cu
から選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金
材料もしくは化合物材料で形成しても良い。また、リン
等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン膜に代
表される半導体膜を用いても良い。本実施例以外の他の
組み合わせの一例としては、第1の導電膜をTaN、第
2の導電膜をWとする組み合わせ、第1の導電膜をTa
N、第2の導電膜をAlとする組み合わせ、第1の導電
膜をTaN、第2の導電膜をCuとする組み合わせ等を
用いて形成することが望ましい。
【0089】次に、レジストによるマスク5009を形
成し、電極および配線を形成するための第1のエッチン
グ処理を行う。本実施例ではICP(Inductively coupl
ed plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用い、
エッチング用ガスにCF4とCl2とを混合し、1Paの圧
力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)
電力を投入してプラズマを生成して行う。基板側(試料
ステージ)にも100[W]のRF電力を投入し、実質的
に負の自己バイアス電圧を印加する。CF4とCl2とを
混合した場合にはW膜およびTa膜とも同程度にエッチ
ングされる。
【0090】上記エッチング条件では、レジストによる
マスクの形状を適したものとすることと、基板側に印加
するバイアス電圧の効果とにより第1の導電膜および第
2の導電膜の端部がテーパー形状となる。テーパー部の
角度は15〜45°となる。ゲート絶縁膜上に残渣を残
すことなくエッチングを行うためには、10〜20%の
割合でエッチング時間を増加させると良い。W膜に対す
る酸化窒化シリコン膜の選択比は2〜4(代表的には3)
であるので、オーバーエッチング処理により、酸化窒化
シリコン膜が露出した面は20〜50nm程度エッチング
されることになる。こうして、第1のエッチング処理に
より第1の導電層5010a〜5013aと第2の導電
層5010b〜5013bからなる第1の形状の導電層
5010〜5013を形成する。このとき、ゲート絶縁
膜5006において第1の形状の導電層5010〜50
13で覆われない領域は、20〜50nm程度エッチング
されて薄くなった領域が形成される(図5(B))。
【0091】そして、第1のドーピング処理を行い、N
型を付与する不純物元素を添加する(図5(B))。ドーピ
ング処理は、イオンドーピング法もしくはイオン注入法
で行えば良い。イオンドープ法にあたっての条件は、ド
ーズ量を1×1013〜5×1014atoms/cm2とし、加速
電圧を60〜100keVとする。N型を付与する不純物
元素としては、15族に属する元素、典型的にはリン
(P)または砒素(As)を用いるが、ここではPを用い
る。この場合、導電層5010〜5013がN型を付与
する不純物元素に対するマスクとなり、自己整合的に第
1の不純物領域5014〜5016が形成される。第1
の不純物領域5014〜5016には、1×1020〜1
×1021atoms/cm3の濃度範囲でN型を付与する不純物
元素を添加する。
【0092】次に、第2のエッチング処理を行う(図5
(C))。第2のエッチング処理は、ICPエッチング法
を用いて、エッチング用ガスにCF4とCl2とO2とを
混合して、1Paの圧力でコイル型の電極に500[W]の
RF電力を供給し、プラズマを生成して行う。また基板
側(試料ステージ)にも50[W]のRF電力を投入し、第
1のエッチング処理に比べ低い自己バイアス電圧を印加
する。このような条件により第2の導電層であるWを異
方性エッチングし、かつ、第1の導電層であるTaを異
方性エッチングして第2の形状の導電層5017〜50
20(第1の導電層5017a〜5020aおよび第2
の導電層5017b〜5020b)を形成する。このと
き、ゲート絶縁膜5006において第2の形状の導電層
5017〜5020で覆われない領域は、さらに20〜
50nm程度エッチングされて薄くなった領域が形成され
る。
【0093】W膜やTa膜のCF4とCl2の混合ガスに
よるエッチング反応は、生成されるラジカルまたはイオ
ン種と反応生成物の蒸気圧から推測することが出来る。
WとTaのフッ化物と塩化物の蒸気圧を比較すると、W
のフッ化物であるWF6の蒸気圧が極端に高く、その他
のWCl5、TaF5、TaCl5については同程度であ
る。従って、CF4とCl2の混合ガスでは、W膜および
Ta膜共にエッチングされる。しかし、この混合ガスに
適量のO2を添加するとCF4とO2が反応してCOとF
になり、FラジカルまたはFイオンが多量に発生する。
その結果、フッ化物の蒸気圧が高いW膜のエッチング速
度が増大する。一方、TaはFが増大しても、相対的に
エッチング速度の増加は少ない。また、TaはWに比較
して酸化されやすいので、O2を添加することでTaの
表面が酸化される。Taの酸化物はフッ素や塩素と反応
しないため、Ta膜のエッチング速度は低下してしま
う。従って、W膜とTa膜とのエッチング速度に差を作
ることが可能となる。
【0094】そして、第2のドーピング処理を行う(図
5(D))。この場合、第1のドーピング処理よりもドー
ズ量を下げて高い加速電圧の条件としてN型を付与する
不純物元素ドーピングする。例えば、加速電圧を70〜
120keVとし、1×1013atoms/cm2のドーズ量で行
い、図5(B)で島状の半導体層に形成された第1の不純
物領域の内部に新たな不純物領域を形成する。ドーピン
グは、第2の導電層5017b〜5020bを不純物元
素に対するマスクとして用い、第1の導電層5017a
〜5020aの下側の領域にも不純物元素が添加される
ようにしてドーピングする。こうして、第1の導電層と
重なる第2の不純物領域5021〜5023が形成され
る。
【0095】続いて、第3のエッチング処理を行う(図
6(A))。第3のエッチング処理は、エッチング用ガス
にCl2を用い、ICPエッチング装置を用いて行う。
本実施例では、Cl2のガス流量比を60sccmとし、1
Paの圧力でコイル型の電極に350[W]のRF電力を投
入してプラズマを生成してエッチングを70秒行った。
基板側(試料ステージ)にもRF電力を投入し、実質的に
負の自己バイアス電圧を印加した。この処理により、第
1の導電層が後退して第3の形状の導電層5024〜5
027(第1の導電層5024a〜5027aおよび第
2の導電層5024b〜5027b)が形成され、第2
の不純物領域5021〜5023は、第1の導電層と重
なる第2の不純物領域5028a〜5030aと、第1
の導電層と重ならない第3の不純物領域5028b〜5
030bとなる。
【0096】以上までの工程で、各島状の半導体層に不
純物領域が形成される。島状の半導体層と重なる第3の
形状の導電層5024〜5026は、トランジスタのゲ
ート電極として機能する。また、第3の形状の導電層5
027は、ソース信号線として機能する。
【0097】続いて、導電型の制御を目的として、それ
ぞれの島状の半導体層に添加された不純物元素を活性化
する工程を行う。この工程はファーネスアニール炉を用
いる熱アニール法で行う。その他に、レーザーアニール
法、ラピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用する
ことが出来る。熱アニール法では酸素濃度が1ppm以
下、好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中で400
〜700℃、代表的には500〜600℃で行うもので
あり、本実施例では500[℃]で4時間の熱処理を行
う。ただし、5024〜5027に用いた配線材料が熱
に弱い場合には、配線等を保護するため層間絶縁膜(シ
リコンを主成分とする)を形成した後に熱活性化を行う
ことが望ましい。
【0098】さらに、3〜100[%]の水素を含む雰囲
気中で、300〜450[℃]で1〜12時間の熱処理を
行い、島状の半導体層を水素化する工程を行う。この工
程は熱的に励起された水素により半導体層のダングリン
グボンドを終端する工程である。なお熱水素化の他の方
法として、プラズマにより励起された水素を用いるプラ
ズマ水素化によって行っても良い。
【0099】次いで、図6(B)に示すように、第1の層
間絶縁膜5031を、酸化窒化シリコン膜で100〜2
00nmの厚さで形成する。その上に有機絶縁物材料から
なる第2の層間絶縁膜5032を形成した後、第1の層
間絶縁膜5031、第2の層間絶縁膜5032及びゲー
ト絶縁膜5006に対してコンタクトホールを開口し、
配線材料による膜を形成して各配線5033〜5037
および接続電極5038をパターニング形成する。
【0100】第2の層間絶縁膜5032としては、ポリ
イミド、ポリアミド、アクリル、BCB(ベンゾシクロ
ブテン)等の有機樹脂を材料とする膜を用いる。特に、
第2の層間絶縁膜5032は平坦化の意味合いが強いの
で、平坦性に優れたアクリルが望ましい。本実施例では
トランジスタによって形成される段差を十分に平坦化し
うる厚さでアクリル膜を形成する。好ましくは1〜5μ
m(さらに好ましくは2〜4μm)とすれば良い。
【0101】コンタクトホールは、ドライエッチングま
たはウェットエッチング法を用いて、N型の不純物領域
5014〜5016、ソース信号線5027、ゲート信
号線(図示せず)、電流供給線(図示せず)及びゲート電極
5024〜5026に達するように形成する。
【0102】また、配線5033〜5038として、T
i膜を100nm、Tiを含むAl膜を300nm、Ti膜
を150nm、スパッタ法で連続形成した3層積層の膜を
所望の形状にパターニングして形成する。勿論、本発明
はこれに限定されず、他の導電性材料を用いても良い。
【0103】次に、図6(C)に示すように、アクリル等
の有機材料を用いて、絶縁膜を1〜3μm程度の厚さに
形成し、第3の層間絶縁膜5040を形成する。
【0104】そして、配線5041、5042として、
Ti膜を100nm、Tiを含むAl膜を300nm、Ti
膜を150nmをスパッタ法で連続形成した3層の積層膜
を所望の形状にパターニングして形成する。勿論、本発
明はこれに限定されず、他の導電性材料を用いても良
い。なお配線5041、5042は、画素100に設け
られたトランジスタのソース領域又はドレイン領域に接
続されている。
【0105】続いて、配線5041に接するように金属
膜を100〜500nmで形成する。前記金属膜として
は、ITO膜などの公知の導電性材料を用いて作成す
る。次いで前記金属膜に接するように、第1微結晶半導
体膜を公知の方法で、25〜80nmで形成する。
【0106】次いで、前記第1微結晶半導体膜に、公知
の方法を用いてp型を付与する不純物元素を添加する。
そして、前記金属膜と前記第一微結晶半導体膜とを、配
線5041に重なるように所望の形状に同時にパターニ
ングして、金属層5043と、微結晶半導体層(p型半
導体層)5044を同時に形成する。
【0107】なおp型を付与する不純物元素の添加の方
法は、第1微結晶半導体膜を成膜する際に、p型を付与
する不純物元素を含むドーピングガスを混合して、形成
してもよい。また金属膜と第1微結晶半導体膜のパター
ニングを最初に行ってから、微結晶半導体層5044の
みにp型を付与する不純物元素を添加してもよい
【0108】次いで、微結晶半導体層(p型半導体層)
5044と重なるように、非晶質半導体膜を10〜20
0nmの厚さに形成する。次いで、前記非晶質半導体膜
上に第2微結晶半導体膜を、25〜80nmの厚さに形
成する。前記非晶質半導体膜と前記第2微結晶半導体膜
には、公知の如何なる材料を用いてもよく、また作製方
法は特に限定されない。
【0109】次いで、前記第2微結晶半導体膜に、公知
の方法を用いてn型を付与する不純物元素を添加する。
そして、前記非晶質半導体膜と前記第2微結晶半導体膜
とを、p型半導体層5044に重なるように所望の形状
になるように同時にパターニングして、非晶質半導体層
(光電変換層)5045と、微結晶半導体層(n型半導
体層)5046を同時に形成する。
【0110】なおn型を付与する不純物元素の添加は、
微結晶半導体膜を成膜する際に、n型を付与する不純物
元素を含むドーピングガスを混合することにより行う手
法、又は非晶質半導体膜と微結晶半導体膜のパターニン
グを行ってから、微結晶半導体層5046のみにn型を
付与する不純物元素を添加する手法を用いてもよい。
【0111】そしてp型半導体層5044と、光電変換
層5045と、n型半導体層5046の積層体が光電変
換素子111に相当する。続いて、n型半導体層504
6と配線5042とを覆うように、導電性材料を用い
て、20〜100nmの厚さにて金属膜を形成する。そ
して所望の形状になるように、前記金属膜のパターニン
グを行い、光電変換素子111の微結晶半導体層504
6と配線5042が電気的に接続されるように金属層5
047を形成する。
【0112】次いで、有機樹脂膜でなる第4の層間絶縁
膜5048を形成する。第4の層間絶縁膜5048は、
配線材料の絶縁に加え、表面の平坦化としての機能も有
している。材料は公知の如何なる材料を用いることが可
能であるが、本実施例では、材料にアクリルを用いて膜
厚50〜300nmμmの有機樹脂膜として形成した。
【0113】また、本実施例で示す工程に従えば、アク
ティブマトリクス基板の作製に必要なフォトマスクの数
を4枚(島状半導体層パターン、第1配線パターン(ゲー
ト配線、島状のソース配線、容量配線)、コンタクトホ
ールパターン、第2配線パターン(接続電極含む))とす
ることができる。その結果、工程を短縮し、製造コスト
の低減及び歩留まりの向上に寄与することができる。
【0114】本実施例は、実施の形態、実施例1と自由
に組み合わせることが可能である。
【0115】(実施例3)本実施例は、同一絶縁表面上
に、光電変換素子、発光素子及びトランジスタが設けら
れた画素部、並びに前記画素部の周辺の駆動回路を単一
極性トランジスタにより作製する方法について、図9、
10を用いて説明する。なお本実施例では、pチャネル
型トランジスタを用いて構成される。
【0116】上述した実施例2においては、画素部およ
び周辺の駆動回路をnチャネル型トランジスタのみで作
製した作製方法を示した。なお、nチャネル型トランジ
スタは、ホットキャリア劣化等の抑制のため、ゲート電
極と重なる領域に、オーバーラップ領域と呼ばれる不純
物領域を設けている。これに対してpチャネル型トラン
ジスタは、ホットキャリア劣化による影響が小さいの
で、特にオーバーラップ領域を設ける必要はなく、より
簡単な工程で作製することが可能である。
【0117】まず、図9(A)に示すように、ガラス等の
絶縁基板6001上に下地膜6002を形成し、次いで
島状の半導体層6003〜6005、ゲート絶縁膜60
06、導電層6007、6008を形成する。ここで、
導電層6007、6008は積層構造としているが、特
に単層であっても構わない。なおこの工程は上述の実施
例2に準ずるので、詳しい説明は省略する。
【0118】次いで、図9(B)に示すように、レジスト
によるマスク6009を形成し、第1のエッチング処理
を行う。実施例2においては、積層構造とした導電層の
材質による選択比を利用して、異方性エッチングを行っ
たが、ここでは特にオーバーラップ領域となる領域を設
ける必要はないので、通常エッチングにて行えば良い。
このとき、ゲート絶縁膜6006においては、エッチン
グによって20nm〜50nm程度薄くなった領域が形成さ
れる。
【0119】続いて、島状の半導体層にP型を付与する
不純物元素を添加するための第1のドーピング処理を行
う。導電層6010〜6012を不純物元素に対するマ
スクとして用い、自己整合的に不純物領域を形成する。
P型を付与する不純物元素としては、ボロン(B)等が代
表的である。ここでは、ジボラン(B26)を用いたイオ
ンドープ法で形成し、半導体層中の不純物濃度が2×1
20〜2×1021atoms/cm3となるようにする。
【0120】レジストによるマスクを除去したら、第1
の層間絶縁膜6022を、ポリイミド、ポリアミド、ア
クリル、BCB(ベンゾシクロブテン)等の有機樹脂を
材料とする膜を用いて作製する。第1の層間絶縁膜60
22は、平坦化の意味合いが強いので、平坦性に優れた
アクリルが望ましい。本実施例では、トランジスタによ
って形成される段差を充分に平坦しうる膜厚でアクリル
膜を形成する。好ましくは1〜5μm(さらに好ましく
は2〜4μm)とすれば良い。
【0121】次いで、ドライエッチング法またはウェッ
トエッチング法を用いて、p型の不純物領域6014〜
6016に達するようにコンタクトホールを形成する。
【0122】また配線6018〜6021、6023、
6024として、Ti膜を100nm、Tiを含むAl膜
を300nm、Ti膜を150nmとしてスパッタ法で連続
形成した3層の積層膜を所望の形状にパターニングして
形成する。続いて、配線6018〜6021、602
3、6024と第1の層間絶縁膜6022を覆うよう
に、第2の層間絶縁膜6025を酸化窒化シリコン膜で
100〜200nmの厚さで形成する。
【0123】そして、配線6041、6042として、
Ti膜を100nm、Tiを含むAl膜を300nm、Ti
膜を150nm、スパッタ法で連続形成した3層積層の膜
を所望の形状にパターニングして形成する。勿論、本発
明はこれに限定されず、他の導電性材料を用いても良
い。
【0124】続いて、配線6041に接するように金属
膜を100〜500nmで形成する。前記金属膜として
は、ITO膜などの公知の導電性材料を用いて作成す
る。次いで前記金属膜に接するように、第1微結晶半導
体膜を公知の方法により25〜80nmとして形成す
る。
【0125】次いで、前記第1微結晶半導体膜に、公知
の方法を用いてp型を付与する不純物元素を添加する。
そして、前記金属膜と前記第1微結晶半導体膜とを、配
線6041に重なるように所望の形状になるように同時
にパターニングして、金属層6043と、微結晶半導体
層(p型半導体層)6044を同時に形成する。
【0126】なおp型を付与する不純物元素の添加は、
第一微結晶半導体膜を成膜する際に、p型を付与する不
純物元素を含むドーピングガスを混合することで形成す
る手法、又は金属膜と第1微結晶半導体膜のパターニン
グを最初に行ってから、微結晶半導体層6044のみに
p型を付与する不純物元素を添加する手法を用いるとよ
い。
【0127】次いで、微結晶半導体層(p型半導体層)
6044と重なるように、非晶質半導体膜を10〜20
0nmの厚さに形成する。次いで、前記非晶質半導体膜
上に第2微結晶半導体膜を25〜80nmの厚さに形成
する。前記非晶質半導体膜と前記第2微結晶半導体膜の
作製方法は特に限定されず、公知の如何なる材料を用い
てもよい。
【0128】次いで、前記第2微結晶半導体膜に、公知
の方法を用いてn型を付与する不純物元素を添加する。
そして、前記非晶質半導体膜と前記第2微結晶半導体膜
とを、p型半導体層6043に重なるように所望の形状
になるように同時にパターニングして、非晶質半導体層
(光電変換層)6045と、微結晶半導体層(n型半導
体層)6046を同時に形成する。
【0129】なおn型を付与する不純物元素の添加は、
微結晶半導体膜を成膜する際に、n型を付与する不純物
元素を含むドーピングガスを混合することで形成する手
法、又は非晶質半導体膜と微結晶半導体膜のパターニン
グを行ってから、微結晶半導体層5046のみにn型を
付与する不純物元素を添加する手法を用いるとよい。
【0130】そして、p型半導体層6044と、光電変
換層6045と、n型半導体層6046の積層体が光電
変換素子111に相当する。続いて、第2の層間絶縁膜
6025、n型半導体層6046、配線6042を覆う
ように、導電性材料を用いて、20〜100nmの厚さ
にて金属膜を形成する。そして所望の形状になるよう
に、前記金属膜のパターニングを行い、光電変換素子1
11の微結晶半導体層6046と配線6042が電気的
に接続されるように金属層6047を形成する。
【0131】次いで、有機樹脂膜でなる第3の層間絶縁
膜6048を形成する。第3の層間絶縁膜6048は、
配線材料の絶縁に加え、表面の平坦化としての機能も有
している。材料は公知の如何なる材料を用いることが可
能であるが、本実施例では、材料にアクリルを用いて膜
厚50〜300nmμmの有機樹脂膜として形成した。
【0132】続いて、第2の層間絶縁膜6025と第3
の層間絶縁膜6048に、駆動用トランジスタのソース
配線又はドレイン配線が露出するように開口部を形成す
る。開口部を形成する際には、ウェットエッチング法を
用いることで、容易にテーパー状の側壁を得ることが出
来る。開口部の側壁が充分になだらかでないと、段差に
起因する有機化合物層の劣化や段切れが顕著な問題とな
るので注意が必要である。そして開口部が形成された
ら、画素電極(透明電極)6049を形成し、次いで、
有機化合物層6050を真空蒸着法を用いて形成する。
そして、有機化合物層6050を覆うように、MgAg
でなる陰極6051を形成する。画素電極6049と陰
極6051の膜厚は80〜120nmとし、また有機化
合物層6050は80〜200nm(典型的には100
〜120nm)とするとよい。
【0133】この工程では、赤色に対応する画素、緑色
に対応する画素、青色に対応する画素に対して、順次、
有機化合物層6050及び陰極6051を形成する。但
し、有機化合物層6050は溶液に対する耐性に乏しい
ため、フォトリソグラフィ技術を用いることなく、各色
個別に形成しなければならない。そこで、メタルマスク
等で所望の画素以外を隠し、必要箇所だけ選択的に形成
するのが望ましい。
【0134】ここでは、RGBに対応した3種類の発光
素子を形成する方式を用いているが、白色発光の発光素
子とカラーフィルタを組み合わせた方式、青色または青
緑色の発光素子と蛍光体(蛍光性の色変換層:CCM)
とを組み合わせた方式等を用いてもよい。なお、有機化
合物層6050としては公知の材料を用いることが可能
であり、前記公知の材料としては、駆動電圧を考慮する
と有機材料を用いるのが望ましい。
【0135】次いで、窒化珪素膜でなる保護膜6052
を、50〜300nmの厚さに形成する。この保護膜6
052は、有機化合物層6050を水分等から保護する
役目を担う。
【0136】なお実際には、図10(B)の状態まで完
成したら、さらに外気に曝さないように、気密性が高
く、脱ガスの少ない保護フィルム(ラミネートフィル
ム、紫外線硬化フィルム等)や透光性のシーリング材で
封入することが好ましい。その際、シーリング材の内部
を不活性雰囲気にしたり、内部に吸湿性材料(例えば酸
化バリウム)を配置したりすると、発光素子の信頼性が
向上する。
【0137】また、パッケージング等の処理により気密
性を高めたら、基板上に形成された素子又は回路から引
き回された端子と、外部信号端子とを接続するためのコ
ネクタ(FPC)を取り付けると、製品として完成す
る。
【0138】本実施例の構成によると、発光素子から発
せられた光は、トランジスタが形成されている基板60
01側に出射される。そして、発光素子から発せられた
光は、被写体に照射され、被写体において反射した光
は、光電変換素子に照射される。
【0139】なお発光素子から発せられる光は、基板6
001の方向に発せられる場合と、基板6001と反対
方向に発せられる場合がある。前者は下面出射と呼ば
れ、後者は上面出射と呼ばれており、下面出射の場合
は、画素電極6049が陽極に相当し対向電極6051
が陰極に相当する。また上面出射の場合は、画素電極6
049が陰極に相当し対向電極6051が陽極に相当す
る。本実施例では、基板6001の方向に光が発せられ
る下面出射の場合のみを図示したが、本発明はこれに限
定されない。基板6001と反対方向に光が発せられる
上面出射を行ってもよい。上面出射の場合には、画素の
開口率に依存せずに、発光素子から発せられる光をほぼ
全部外部に取り出すことが出来る。そのため、画素内に
多数の回路素子が配置されている場合に有効である。
【0140】上記構成を有する本発明は、単一極性(同
じ導電型)のトランジスタによって画素を構成すること
によって工程を削減して、歩留まり上昇とコスト低減を
実現した半導体装置を提供することが出来る。また本発
明は、光電変換素子が充分な信号振幅を得ることができ
る半導体装置を提供することが出来る。
【0141】本実施例は、実施の形態、実施例1、2と
自由に組み合わせることが可能である。
【0142】(実施例4)本発明の半導体装置を用いた
電子機器の実施例として図13を用いて説明する。
【0143】図13(A)は、ラインセンサを用いたハ
ンドスキャナーである。CCD型(CMOS型)のイメ
ージセンサ1001の上部には、ロッドレンズアレイな
どの光学系1002が設けられている。光学系1002
は、被写体1004上の画像がイメージセンサ1001
上に映し出されるようにするために用いられる。LED
や蛍光灯などの光源1003は、被写体1004に光を
照射できる位置に設けられている。被写体1004の下
部には、ガラス1005が設けられている。
【0144】光源1003から発せられる光は、ガラス
1005を介して被写体1004に入射する。被写体1
004で反射した光は、ガラス1005を介して、光学
系1002に入射する。光学系1002に入射した光
は、イメージセンサ1001に入射し、そこで光電変換
される。本発明の半導体装置は、イメージセンサ100
1に用いることができる。
【0145】図13(B)は、1801は基板、180
2は画素部、1803はタッチパネル、1804はタッ
チペンである。タッチパネル1803は透光性を有し、
画素部1802から発せられる光及び画素部1802に
入射する光を透過することができ、タッチパネル180
3を通して被写体上の画像を読み込むことができる。ま
た画素部1802に画像が表示されている場合にも、タ
ッチパネル1803を通して、画素部1802上の画像
を見ることが可能である。
【0146】タッチペン1804がタッチパネル180
3に触れると、タッチペン1804とタッチパネル18
03とが接している部分の位置の情報を電気信号として
半導体装置に取り込むことができる。本実施例で用いら
れるタッチパネル1803及びタッチペン1804は、
タッチパネル1803が透光性を有していて、なおかつ
タッチペン1804とタッチパネル1803とが接して
いる部分の位置の情報を、電気信号として半導体装置に
取り込むことができるものならば、公知のものを用いる
ことができる。本発明の半導体装置は、画素部1802
に用いることができる。
【0147】図13(C)は、図13(B)とは異なる
携帯型ハンドスキャナーであり、本体1901、画素部
1902、上部カバー1903、外部接続ポート190
4、操作スイッチ1905で構成されている。図13
(D)は図13(C)と同じ携帯型ハンドスキャナーの
上部カバー1903を閉じた図である。
【0148】図13(C)(D)の半導体装置は、画素
部1902で読み込んだ画像信号を、外部接続ポート1
904から携帯型ハンドスキャナーの外部に接続されて
いる電子機器に送り、パソコンにおいて画像を補正、合
成、編集等を行うことも可能である。本発明の半導体装
置は、画素部1902に用いることができる。
【0149】また、本発明の半導体装置を用いた電子機
器として、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、ノー
ト型パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイル
コンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書
籍等)などが挙げられる。
【0150】図13(E)はデジタルスチルカメラであ
り、本体2101、表示部2102、受像部2103、
操作キー2104、外部接続ポート2104、外部接続
ポート2105、シャッター2106等を含む。本発明
の半導体装置は表示部2102に用いることができる。
【0151】図13(F)はモバイルコンピュータであ
り、本体2301、表示部2302、スイッチ230
3、操作キー2304、赤外線ポート2305等を含
む。本発明の半導体装置は表示部2302に用いること
ができる。
【0152】図13(G)は携帯電話であり、本体27
01、筐体2702、表示部2703、音声入力部27
04、音声出力部2705、操作キー2706、外部接
続ポート2707、アンテナ2708等を含む。本発明
の半導体装置は表示部2703に用いることができる。
【0153】以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広
く、あらゆる分野の電子機器に用いることが可能であ
る。
【0154】
【発明の効果】本発明は、単一極性(同じ導電型)のト
ランジスタによって画素を構成することによって工程を
削減して、歩留まり上昇とコスト低減を実現した半導体
装置を提供することが出来る。
【0155】また本発明は、ブートストラップ法を応用
することで、光電変換素子が充分な信号振幅を得ること
ができる半導体装置を提供することが出来る。これによ
り、光電変換素子による被写体の読みとり精度の向上を
実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 半導体装置の画素の回路図。
【図2】 半導体装置の画素の回路図。
【図3】 光電変換素子の電位と時間との関係を示す
図。
【図4】 半導体装置の概略図。
【図5】 半導体装置の作製工程を示す図。
【図6】 半導体装置の作製工程を示す図。
【図7】 半導体装置の概略図。
【図8】 半導体装置の画素の回路図。
【図9】 半導体装置の作製工程を示す図。
【図10】半導体装置の作製工程を示す図。
【図11】 半導体装置の画素の回路図。
【図12】 半導体装置の画素の回路図。
【図13】 本発明が適用される電子機器の一例の図。
【図14】 半導体装置の図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/335 H01L 29/78 614 Fターム(参考) 4M118 AA02 AA10 AB01 BA07 BA14 CA03 CB06 DD09 DD12 FB03 FB09 FB13 FB16 FB19 FB20 FB23 FB24 FB26 GA03 5C024 CX41 EX01 GX03 GX16 HX01 HX17 HX40 5F110 AA16 BB02 BB10 BB11 CC02 DD02 DD12 DD13 DD14 DD15 DD17 EE01 EE02 EE03 EE04 EE11 EE14 EE23 EE44 FF02 FF04 FF28 FF30 GG01 GG02 GG13 GG25 HJ04 HJ12 HJ13 HJ23 HL03 HL04 HL07 HL12 HL23 HM15 HM17 NN02 NN03 NN22 NN27 NN71 NN72 PP01 PP03 PP06 QQ19 QQ24 QQ25

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光電変換素子及び電源供給手段、並びにブ
    ートストラップ回路を有する画素が複数設けられた半導
    体装置において、 前記ブートストラップ回路は前記光電変換素子の両電極
    の電位を前記電源供給手段と同電位に設定する手段を有
    し、 前記画素が有する複数のトランジスタは同じ導電型であ
    ることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】光電変換素子及び電源供給手段、並びにブ
    ートストラップ回路及び発光素子を有する画素が複数設
    けられた半導体装置において、 前記ブートストラップ回路は前記光電変換素子の両電極
    の電位を前記電源供給手段と同電位に設定する手段を有
    し、 前記発光素子から発せられる光は被写体に照射され、前
    記被写体において反射した光は前記光電変換素子に照射
    され、 前記画素が有する複数のトランジスタは同じ導電型であ
    ることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】光電変換素子及び電源供給手段、並びにブ
    ートストラップ回路を有する画素が複数設けられた半導
    体装置において、 前記ブートストラップ回路は前記光電変換素子の両電極
    の電位を同電位に設定する放電用トランジスタと、 ゲート電極が前記電源供給手段に接続され、第1の電極
    に信号が入力されるとオフになるブート用トランジスタ
    と、 前記光電変換素子と前記第2のトランジスタが有する第
    2の電極の間に配置された容量素子と、 前記容量素子の容量結合によりゲート電極の電位が前記
    電源供給手段より高い電位に設定されるリセット用トラ
    ンジスタとを有し、 前記画素が有する複数のトランジスタは同じ導電型であ
    ることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】光電変換素子及び電源供給手段、並びにブ
    ートストラップ回路及び発光素子を有する画素が複数設
    けられた半導体装置において、 前記ブートストラップ回路は前記光電変換素子の両電極
    の電位を同電位に設定する放電用トランジスタと、 ゲート電極が前記電源供給手段に接続され、第1の電極
    に信号が入力されるとオフになるブート用トランジスタ
    と、 前記光電変換素子と前記第2のトランジスタが有する第
    2の電極の間に配置された容量素子と、 前記容量素子の容量結合によりゲート電極の電位が前記
    電源供給手段より高い電位に設定されるリセット用トラ
    ンジスタとを有し、 前記発光素子から発せられる光は被写体に照射され、前
    記被写体において反射した光は前記光電変換素子に照射
    され、 前記画素が有する複数のトランジスタは同じ導電型であ
    ることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】光電変換素子及び電源供給手段、並びにブ
    ートストラップ回路を有する画素が複数設けられた半導
    体装置において、 前記ブートストラップ回路は、放電用トランジスタ及び
    ブート用トランジスタ、並びにリセット用トランジスタ
    及び容量素子を有し、 前記放電用トランジスタのゲート電極は放電信号線に接
    続され、 前記放電用トランジスタのソース領域とドレイン領域
    は、一方は前記光電変換素子の第1の端子に接続され、
    他方は接地され、 前記ブート用トランジスタのゲート電極は前記電源供給
    手段に接続され、 前記ブート用トランジスタのソース領域とドレイン領域
    は、一方はリセット信号線に接続され、他方はリセット
    用トランジスタのゲート電極及び前記容量素子の第1の
    端子に接続され、 前記リセット用トランジスタのゲート電極は、前記容量
    素子の第1の端子に接続され、 前記リセット用トランジスタのソース領域とドレイン領
    域は、一方は前記電源供給手段に接続され、他方は前記
    容量素子の第2の端子及び前記光電変換素子の第1の端
    子に接続され、 前記画素が有する複数のトランジスタは同じ導電型であ
    ることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】光電変換素子及び電源供給手段、並びにブ
    ートストラップ回路及び発光素子を有する画素が複数設
    けられた半導体装置において、 前記ブートストラップ回路は、放電用トランジスタ及び
    ブート用トランジスタ、並びにリセット用トランジスタ
    及び容量素子を有し、 前記放電用トランジスタのゲート電極は放電信号線に接
    続され、 前記放電用トランジスタのソース領域とドレイン領域
    は、一方は前記光電変換素子の第1の端子に接続され、
    他方は接地され、 前記ブート用トランジスタのゲート電極は前記電源供給
    手段に接続され、 前記ブート用トランジスタのソース領域とドレイン領域
    は、一方はリセット信号線に接続され、他方はリセット
    用トランジスタのゲート電極及び前記容量素子の第1の
    端子に接続され、 前記リセット用トランジスタのゲート電極は、前記容量
    素子の第1の端子に接続され、 前記リセット用トランジスタのソース領域とドレイン領
    域は、一方は前記電源供給手段に接続され、他方は前記
    容量素子の第2の端子及び前記光電変換素子の第1の端
    子に接続され、 前記発光素子から発せられる光は被写体に照射され、前
    記被写体において反射した光は前記光電変換素子に照射
    され、 前記画素が有する複数のトランジスタは同じ導電型であ
    ることを特徴とする半導体装置。
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