JP2002049593A - 本人認証システムまたは本人認証方法 - Google Patents

本人認証システムまたは本人認証方法

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JP2002049593A
JP2002049593A JP2001117584A JP2001117584A JP2002049593A JP 2002049593 A JP2002049593 A JP 2002049593A JP 2001117584 A JP2001117584 A JP 2001117584A JP 2001117584 A JP2001117584 A JP 2001117584A JP 2002049593 A JP2002049593 A JP 2002049593A
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Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
Jun Koyama
潤 小山
Masaru Yamazaki
優 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯通信装置を用いた認証システムを提供す
る。 【解決手段】 センサー内蔵型の表示装置を用いて使用
者の生体情報を読み取る手段と、読み取った生体情報
と、基準となる生体情報を照合する手段と、前記照合が
合致した場合、交信先に合致したことを情報として伝え
る手段と、前記交信先が、前記照合が合致したことを情
報として受け取った後、前記使用者と前記交信先の間の
通信が許可されたことを前記使用者に通知する手段と、
を有することを特長とする本人認証システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は本人認証システムま
たは本人認証方法に関し、特に、センサー付ディスプレ
イを用いて、本人認証を行うことを特徴とする本人認証
システムまたは本人認証方法である。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話、携帯情報端末などの携
帯型の通信装置(携帯通信装置)を使用したインターネ
ットによる、通信技術が急速に発展しつつある。従来の
インターネットは、企業、家庭での据え置きパソコンに
電話回線を接続し、通信をおこなっていた。しかし、現
在では、携帯電話で、インターネットが簡単に出来るi
モードが普及し、さまざまな情報交換が簡便に行われる
ようになった。
【0003】本明細書で記述するのはインターネットと
携帯通信装置を用いた本人認証システムに関するのもの
である。
【0004】従来の携帯電話装置の例を図16に示す。
図16に示されるような従来の携帯電話装置は本体26
01、音声出力部2602、音声入力部2603、表示
部2604、操作スイッチ2605、アンテナ2606
などによって構成されている。通常の電話をかける場合
は液晶ディスプレイに相手先の電話番号や、電波の受信
状態などが表示される。また、インターネットを使用す
る場合には、相手先の必要情報が表示されることにな
る。
【0005】図16に示したような従来の携帯電話装置
を用いて、インターネット上で金銭授受を行う場合、本
人であることの確認が必要であるが、そのときは、あら
かじめ相手先に登録した暗証番号を入力して、相手先と
データのやり取りを行い、確認を行っていた。
【0006】図17に従来の本人認証のフローを示す。
使用者はまず、要望する相手先とインターネットを介し
て接続を行う。次に、相手先の指定した条件下で、認証
のための数値(暗証番号)を携帯電話装置より入力す
る。数値を受け取った相手先は自分のところにあらかじ
め登録された数値との照合を行い、合致するかどうかを
確認する。ここで合致が見られれば、使用者は本人と確
認され、要望する対応を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記にて説明したよう
な従来の携帯電話を用いた認証システムでは以下の課題
があった。 1、本人であることの確認が難しい。暗証番号が本人以
外の人間に漏洩した場合、悪用される可能性がある。 2、本人確認が毎回、相手先との通信を介して行われる
ため、通信コストが上昇し、また、通話の断絶が発生す
ると、再確認が必要となる。 3、キーボードの入力の手間が多い。 という問題点がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によって、センサ
ー内蔵型の表示装置を用いて使用者の生体情報を読み取
る手段と、読み取った生体情報と、基準となる生体情報
を照合する手段と、前記照合が合致した場合、交信先に
合致したことを情報として伝える手段と、を有すること
を特長とする本人認証システムが提供される。
【0009】本発明によって、センサー内蔵型の表示装
置を用いて使用者の生体情報を読み取る手段と、読み取
った生体情報と、基準となる生体情報を照合する手段
と、前記照合が合致した場合、交信先に合致したことを
情報として伝える手段と、前記交信先が、前記照合が合
致したことを情報として受け取った後、前記使用者と前
記交信先の間の通信が許可されたことを前記使用者に通
知する手段と、を有することを特長とする本人認証シス
テムが提供される。
【0010】本発明によって、センサー内蔵型の表示装
置を有する携帯通信装置を用いた本人認証システムであ
って前記センサー内蔵型の表示装置を用いて使用者の生
体情報を読み取る手段と、読み取った生体情報と、前記
携帯通信装置に記憶されている基準となる生体情報を照
合する手段と、前記照合が合致した場合、交信先に合致
したことを情報として伝える手段と、を有することを特
長とする本人認証システムが提供される。
【0011】本発明によって、センサー内蔵型の表示装
置を有する携帯通信装置を用いた本人認証システムであ
って前記センサー内蔵型の表示装置を用いて使用者の生
体情報を読み取る手段と、読み取った生体情報と、前記
携帯通信装置に記憶されている基準となる生体情報を照
合する手段と、前記照合が合致した場合、交信先に合致
したことを情報として伝える手段と、前記交信先が、前
記照合が合致したことを情報として受け取った後、前記
使用者と前記交信先の間の通信が許可されたことを情報
として前記携帯通信装置に伝える手段と、を有すること
を特長とする本人認証システムが提供される。
【0012】本発明によって、センサー内蔵型の表示装
置を用いて使用者の生体情報を読み取る手段と、読み取
った生体情報と、基準となる生体情報を照合する手段
と、前記照合が合致した場合、交信先に合致したことを
情報として伝える手段と、を有することを特長とする本
人認証方法が提供される。
【0013】本発明によって、センサー内蔵型の表示装
置を用いて使用者の生体情報を読み取る手段と、読み取
った生体情報と、基準となる生体情報を照合する手段
と、前記照合が合致した場合、交信先に合致したことを
情報として伝える手段と、前記交信先が、前記照合が合
致したことを情報として受け取った後、前記使用者と前
記交信先の間の通信が許可されたことを前記使用者に通
知する手段と、を有することを特長とする本人認証方法
が提供される。
【0014】本発明によって、センサー内蔵型の表示装
置を有する携帯通信装置を用いた本人認証方法であって
前記センサー内蔵型の表示装置を用いて使用者の生体情
報を読み取る手段と、読み取った生体情報と、前記携帯
通信装置に記憶されている基準となる生体情報を照合す
る手段と、前記照合が合致した場合、交信先に合致した
ことを情報として伝える手段と、を有することを特長と
する本人認証方法が提供される。
【0015】本発明によって、センサー内蔵型の表示装
置を有する携帯通信装置を用いた本人認証方法であって
前記センサー内蔵型の表示装置を用いて使用者の生体情
報を読み取る手段と、読み取った生体情報と、前記携帯
通信装置に記憶されている基準となる生体情報を照合す
る手段と、前記照合が合致した場合、交信先に合致した
ことを情報として伝える手段と、前記交信先が、前記照
合が合致したことを情報として受け取った後、前記使用
者と前記交信先の間の通信が許可されたことを情報とし
て前記携帯通信装置に伝える手段と、を有することを特
長とする本人認証方法が提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明では、以上に述べた問題点
を解決するための形態として、本人認証を暗証番号では
なく、使用者が持つ生体情報(指紋、掌紋などその人間
が生まれつき持っている身体的な特徴情報)を識別し、
本人認証に使用するものである。また認証作業を相手先
で行うのではなく、携帯通信装置自体で行うことによ
り、システムとしての簡便性を増すものである。
【0017】図1に本発明の本人認証システムの認証フ
ローを示す。まず、キーボード上で生体情報収集を指示
する。あらかじめプログラムされていれば、1つのキー
を押すことによって、生体情報収集がはじめられるよう
にすることも容易に可能である。また、携帯通信装置の
電源投入時に自動的に生体情報収集がはじめられるよう
にすることも可能である。
【0018】得られた生体情報はあらかじめ携帯通信装
置の中の不揮発性メモリに蓄えられている基準となる本
人の生体情報と比較される。ここで、読み取られた生体
情報と、基準となる生体情報が合致すると判断されれ
ば、使用者は携帯通信装置の正しい所有者であると判断
される。判断終了後、相手先に送信をおこなう。このと
き、認証作業はすでに終了しているので、新たに相手先
との間で認証作業をする必要はなく、携帯通信装置から
認証は終了しているという情報を相手先は受け取るだけ
でよい。
【0019】本実施の形態の本人認証システムに使用す
る携帯通信装置が従来と異なるのは、従来の携帯電話の
ディスプレイが表示専用であるのに対し、本実施の形態
の認証システムのディスプレイではセンサーを内臓して
いることである。ここで用いるセンサーはエリアセンサ
ーであり、使用者の生体情報を読み取るのに使用する。
ここでいう生体情報とは。使用者が生まれつき持ってい
る、身体上の固有の情報で、たとえば、指紋や手のひら
の掌紋(手相)などである。
【0020】次に本発明の携帯通信装置について述べ
る。図2に示すのは本発明の携帯通信装置であり、27
01は表示用パネル、2702は操作用パネルである。
表示用パネル2701と操作用パネル2702とは接続
部2703において接続されている。そして接続部27
03における、表示用パネル2701のセンサー内蔵デ
ィスプレイ(センサー内蔵の表示装置)2704が設け
られている面と操作用パネル2702の操作キー270
6が設けられている面との角度θは、任意に変えること
ができる。
【0021】表示用パネル2701はセンサー内蔵ディ
スプレイ2704を有している。また図2に示した携帯
通信装置は電話としての機能を有しており、表示用パネ
ル2701は音声出力部2705を有しており、音声が
音声出力部2705から出力される。センサー内蔵ディ
スプレイ2704にはELディスプレイが用いられてい
る。
【0022】操作用パネル2702は操作キー270
6、電源スイッチ2707、音声入力部2708を有し
ている。なお図2では操作キー2706と電源スイッチ
2707とを別個に設けたが、操作キー2706の中に
電源スイッチ2707が含まれる構成にしても良い。音
声入力部2708において、音声が入力される。
【0023】なお図2では表示用パネル2701が音声
出力部2705を有し、操作用パネル2702が音声入
力部2708を有しているが、本実施例はこの構成に限
定されない。表示用パネル2701が音声入力部270
8を有し、操作用パネルが音声出力部2705を有して
いても良い。また音声出力部2705と音声入力部27
08とが共に表示用パネル2701に設けられていても
良いし、音声出力部2705と音声入力部2708とが
共に操作用パネル2702に設けられていても良い。
【0024】図3、図4を用いて、図2で示した携帯通
信装置の使用方法について説明する。図3に示すよう
に、本装置によって認証を行う場合には、手のひらを携
帯通信装置に覆いかぶせるようにして使用する。認証は
キーボードでキー操作を行うとともに、使用者の手相を
センサー付ディスプレイが読み取り、認証作業を行う。
ここで手のひらは携帯装置を覆っているため、センシン
グにもちいられる光は、ディスプレイ内部より得る必要
がある。よって、ディスプレイは有機ELディスプレイ
のように自発光のディスプレイが望ましい。図18に示
すように、掌紋(手相)がセンサーによって読みとられ
る。
【0025】なお図3では操作キー2706を人差し指
で操作している例について示したが、図4に示すよう
に、親指で操作キー2706を操作することも可能であ
る。なお操作キー2706は操作用パネル2702の側
面に設けても良い。操作は片手(きき手)の人差し指の
み、または親指のみでも可能である。
【0026】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。
【0027】(実施例1)以下に本発明に用いるセンサ
ー内蔵ディスプレイを有する携帯通信装置の実施例の構
成と、その動作について説明する。
【0028】図5は本実施例の携帯通信装置のブロック
図である。この携帯通信装置はアンテナ601、送信受
信回路602、信号を圧縮伸張化、符号化する信号処理
回路603、制御用マイコン604、フラッシュメモリ
605、キーボード606、音声入力回路607、音声
出力回路608、マイク609、スピーカ610などを
有していることは従来と同じであるが、それに加えてセ
ンサー内蔵ディスプレイ611、照合回路部612など
を有している。
【0029】照合を行うときには、ディスプレイ内部の
センサーによって得られたアナログ画像情報はA/Dコ
ンバータ613によってデジタル信号に変換される。変
換された信号はDSP(デジタルシグナルプロセッサ)
614におくられ、信号処理を行われる。信号処理とし
ては、手相をより判別しやすくするため、微分フィルタ
などを用い映像の濃淡が変わるところを際立たせること
が可能である。得られた手相データはDSP614内部
で数値化し、比較回路615に送られる。比較回路61
5にはフラッシュメモリ605に記憶している基準デー
タも呼び出され、2つのデータは比較照合される。
【0030】生体情報データを判別する方法としては、
元になるデータと収集したデータのそれぞれの特徴を比
較して照合する特徴照合方式と二つのデータを直接比較
する画像マッチング方式があるが、どちらの方式を用い
ても問題はない。また基準データは1つだけではなく、
手の向きを多少変えるなどして、複数の認証データを備
えたほうがより確実な認証が可能となる。
【0031】ここで合致が見られれば、制御用マイコン
604は認証信号を出力し、信号処理部603、送受信
回路602、アンテナ601を介して、送信され、イン
ターネットなどを通じて伝達される。
【0032】(実施例2)図6は本発明で使用するセン
サー内蔵型ディスプレイの構造を示すブロック図であ
る。120はソース信号線駆動回路、122はゲート信
号線駆動回路であり、共にスイッチング用TFT104
及びEL駆動用TFT105の駆動を制御している。ま
た121はセンサー用ソース信号線駆動回路、123は
センサー用ゲート信号線駆動回路であり、共にリセット
用TFT110、バッファ用TFT111及び選択用T
FT112の駆動を制御している。なお本明細書におい
て、ソース信号線駆動回路120、ゲート信号線駆動回
路122、センサー用ソース信号線駆動回路121、セ
ンサー用ゲート信号線駆動回路123を駆動部と呼ぶ。
【0033】ソース信号線駆動回路120は、シフトレ
ジスタ120a、ラッチ(A)120b、ラッチ(B)
120cを有している。ソース信号線駆動回路120に
おいて、シフトレジスタ120aにクロック信号(CL
K)およびスタートパルス(SP)が入力される。シフ
トレジスタ120aは、これらのクロック信号(CL
K)およびスタートパルス(SP)に基づきタイミング
信号を順に発生させ、後段の回路へタイミング信号を順
次供給する。
【0034】なおシフトレジスタ120aからのタイミ
ング信号を、バッファ等(図示せず)によって緩衝増幅
し、後段の回路へ緩衝増幅したタイミング信号を順次供
給しても良い。タイミング信号が供給される配線には、
多くの回路あるいは素子が接続されているために負荷容
量(寄生容量)が大きい。この負荷容量が大きいために
生ずるタイミング信号の立ち上がりまたは立ち下がり
の”鈍り”を防ぐために、このバッファが設けられる。
【0035】図7にセンサー部101の回路図を示す。
センサー部101はソース信号線S1〜Sx、電源供給
線V1〜Vx、ゲート信号線G1〜Gy、リセット用ゲ
ート信号線RG1〜RGy、センサー用ゲート信号線S
G1〜SGy、センサー出力配線SS1〜SSx、セン
サー用電源線VBが設けられている。
【0036】センサー部101は複数の画素102を有
している。画素102は、ソース信号線S1〜Sxのい
ずれか1つと、電源供給線V1〜Vxのいずれか1つ
と、ゲート信号線G1〜Gyのいずれか1つと、リセッ
ト用ゲート信号線RG1〜RGyのいずれか1つと、セ
ンサー用ゲート信号線SG1〜SGyのいずれか1つ
と、センサー出力配線SS1〜SSxのいずれか1つ
と、センサー用電源線VBとを有している。
【0037】センサー出力配線SS1〜SSxはそれぞ
れ定電流電源103_1〜103_xに接続されてい
る。
【0038】図8に画素102の詳しい構成を示す。点
線で囲まれた領域が画素102である。なお、ソース信
号線Sは、ソース信号線S1〜Sxのいずれか1つを意
味する。また電源供給線Vは電源供給線V1〜Vxのい
ずれか1つを意味する。またゲート信号線Gはゲート信
号線G1〜Gyのいずれか1つを意味する。またリセッ
ト用ゲート信号線RGはリセット用ゲート信号線RG1
〜RGyのいずれか1つを意味する。またセンサー用ゲ
ート信号線SGは、センサー用ゲート信号線SG1〜S
Gyのいずれか1つを意味する。またセンサー出力配線
SSはセンサー出力配線SS1〜SSxのいずれか1つ
を意味する。
【0039】画素102はスイッチング用TFT10
4、EL駆動用TFT105、EL素子106を有して
いる。また図8では画素102にコンデンサ107が設
けられているが、コンデンサ107を設けなくとも良
い。
【0040】EL素子106は陽極と陰極と、陽極と陰
極との間に設けられたEL層とからなる。陽極がEL駆
動用TFT105のソース領域またはドレイン領域と接
続している場合、陽極が画素電極、陰極が対向電極とな
る。逆に陰極がEL駆動用TFT105のソース領域ま
たはドレイン領域と接続している場合、陽極が対向電
極、陰極が画素電極である。
【0041】スイッチング用TFT104のゲート電極
はゲート信号線Gに接続されている。そしてスイッチン
グ用TFT104のソース領域とドレイン領域は、一方
がソース信号線Sに、もう一方がEL駆動用TFT10
5のゲート電極に接続されている。
【0042】EL駆動用TFT105のソース領域とド
レイン領域は、一方が電源供給線Vに、もう一方がEL
素子106に接続されている。コンデンサ107はEL
駆動用TFT105のゲート電極と電源供給線Vとに接
続して設けられている。
【0043】さらに画素102は、リセット用TFT1
10、バッファ用TFT111、選択用TFT112、
フォトダイオード113を有している。
【0044】リセット用TFT110のゲート電極はリ
セット用ゲート信号線RGに接続されている。リセット
用TFT110のソース領域はセンサー用電源線VBに
接続されている。センサー用電源線VBは常に一定の電
位(基準電位)に保たれている。またリセット用TFT
110のドレイン領域はフォトダイオード113及びバ
ッファ用TFT111のゲート電極に接続されている。
【0045】図示しないが、フォトダイオード113は
カソード電極と、アノード電極と、カソード電極とアノ
ード電極の間に設けられた光電変換層とを有している。
リセット用TFT110のドレイン領域は、具体的には
フォトダイオード113のアノード電極又はカソード電
極に接続されている。
【0046】バッファ用TFT111のドレイン領域は
センサー用電源線VBに接続されており、常に一定の基
準電位に保たれている。そしてバッファ用TFT111
のソース領域は選択用TFT112のソース領域又はド
レイン領域に接続されている。
【0047】選択用TFT112のゲート電極はセンサ
ー用ゲート信号線SGに接続されている。そして選択用
TFT112のソース領域とドレイン領域は、一方は上
述したとおりバッファ用TFT111のソース領域に接
続されており、もう一方はセンサー出力配線SSに接続
されている。センサー出力配線SSは定電流電源103
(定電流電源103_1〜103_xのいずれか1つ)
に接続されており、常に一定の電流が流れている。
【0048】図6に示したシフトレジスタ120aから
のタイミング信号は、ラッチ(A)120bに供給され
る。ラッチ(A)120bは、デジタル信号(digital
signals)を処理する複数のステージのラッチを有して
いる。ラッチ(A)120bは、前記タイミング信号が
入力されると同時に、デジタル信号を順次書き込み、保
持する。
【0049】なお、ラッチ(A)120bにデジタル信
号を取り込む際に、ラッチ(A)120bが有する複数
のステージのラッチに、順にデジタル信号を入力しても
良い。しかし本願発明はこの構成に限定されない。ラッ
チ(A)120bが有する複数のステージのラッチをい
くつかのグループに分け、各グループごとに並行して同
時にデジタル信号を入力する、いわゆる分割駆動を行っ
ても良い。なおこのときのグループの数を分割数と呼
ぶ。例えば4つのステージごとにラッチをグループに分
けた場合、4分割で分割駆動すると言う。
【0050】ラッチ(A)120bの全ステージのラッ
チへのデジタル信号の書き込みが一通り終了するまでの
時間を、ライン期間と呼ぶ。すなわち、ラッチ(A)1
20b中で一番左側のステージのラッチにデジタル信号
の書き込みが開始される時点から、一番右側のステージ
のラッチにデジタル信号の書き込みが終了する時点まで
の時間間隔がライン期間である。実際には、上記ライン
期間に水平帰線期間が加えられた期間をライン期間に含
むことがある。
【0051】1ライン期間が終了すると、ラッチ(B)
120cにラッチシグナル(LatchSignal)が供給され
る。この瞬間、ラッチ(A)120bに書き込まれ保持
されているデジタル信号は、ラッチ(B)120cに一
斉に送出され、ラッチ(B)120cの全ステージのラ
ッチに書き込まれ、保持される。
【0052】デジタル信号をラッチ(B)120cに送
出し終えたラッチ(A)120bは、シフトレジスタ1
20aからのタイミング信号に基づき、再びデジタル信
号の書き込みを順次行う。
【0053】この2順目の1ライン期間中には、ラッチ
(B)120bに書き込まれ、保持されているデジタル
信号がソース信号線S1〜Sxに入力される。
【0054】一方、ゲート信号側駆動回路122は、そ
れぞれシフトレジスタ、バッファ(いずれも図示せず)
を有している。また場合によっては、ゲート信号側駆動
回路122が、シフトレジスタ、バッファの他にレベル
シフトを有していても良い。
【0055】ゲート信号側駆動回路122において、シ
フトレジスタ(図示せず)からのゲート信号がバッファ
(図示せず)に供給され、対応するゲート信号線に供給
される。ゲート信号線G1〜Gyには、それぞれ1ライ
ン分の画素のスイッチング用TFT104のゲート電極
が接続されており、1ライン分全ての画素のスイッチン
グ用TFT104を同時にオンの状態にしなくてはなら
ないので、バッファは大きな電流を流すことが可能なも
のが用いられる。
【0056】なおソース信号線駆動回路とゲート信号線
駆動回路の数、構成及びその動作は、本実施例で示した
構成に限定されない。本発明のセンサー内蔵ディスプレ
イに用いられるエリアセンサーは、公知のソース信号線
駆動回路及びゲート信号線駆動回路を用いることが可能
である。
【0057】本実施例の構成は、実施例1と自由に組み
合わせて実施することが可能である。
【0058】(実施例3)実施例2のセンサー部とは異
なる構成を有するセンサー部の回路図を図9に示す。セ
ンサー部1001はソース信号線S1〜Sx、電源供給
線V1〜Vx、ゲート信号線G1〜Gy、リセット用ゲ
ート信号線RG1〜RGy、センサー出力配線SS1〜
SSx、センサー用電源線VBが設けられている。
【0059】センサー部1001は複数の画素1002
を有している。画素1002は、ソース信号線S1〜S
xのいずれか1つと、電源供給線V1〜Vxのいずれか
1つと、ゲート信号線G1〜Gyのいずれか1つと、リ
セット用ゲート信号線RG1〜RGyのいずれか1つ
と、センサー出力配線SS1〜SSxのいずれか1つ
と、センサー用電源線VBとを有している。
【0060】センサー出力配線SS1〜SSxはそれぞ
れ定電流電源1003_1〜1003_xに接続されて
いる。
【0061】画素1002はスイッチング用TFT10
04、EL駆動用TFT1005、EL素子1006を
有している。また図9では画素1002にコンデンサ1
007が設けられているが、コンデンサ1007を設け
なくとも良い。さらに画素1002は、リセット用TF
T1010、バッファ用TFT1011、選択用TFT
1012、フォトダイオード1013を有している。
【0062】EL素子1006は陽極と陰極と、陽極と
陰極との間に設けられたEL層とからなる。陽極がEL
駆動用TFT1005のソース領域またはドレイン領域
と接続している場合、陽極が画素電極、陰極が対向電極
となる。逆に陰極がEL駆動用TFT1005のソース
領域またはドレイン領域と接続している場合、陽極が対
向電極、陰極が画素電極である。
【0063】スイッチング用TFT1004のゲート電
極はゲート信号線(G1〜Gy)に接続されている。そ
してスイッチング用TFT1004のソース領域とドレ
イン領域は、一方がソース信号線Sに、もう一方がEL
駆動用TFT1005のゲート電極に接続されている。
【0064】EL駆動用TFT1005のソース領域と
ドレイン領域は、一方が電源供給線(V1〜Vx)に、
もう一方がEL素子1006に接続されている。コンデ
ンサ1007はEL駆動用TFT1005のゲート電極
と電源供給線(V1〜Vx)とに接続して設けられてい
る。
【0065】リセット用TFT1010のゲート電極は
リセット用ゲート信号線(RG1〜RGx)に接続され
ている。リセット用TFT1010のソース領域はセン
サー用電源線VBに接続されている。センサー用電源線
VBは常に一定の電位(基準電位)に保たれている。ま
たリセット用TFT1010のドレイン領域はフォトダ
イオード1013及びバッファ用TFT1011のゲー
ト電極に接続されている。
【0066】図示しないが、フォトダイオード1013
はカソード電極と、アノード電極と、カソード電極とア
ノード電極の間に設けられた光電変換層とを有してい
る。リセット用TFT1010のドレイン領域は、具体
的にはフォトダイオード1013のアノード電極又はカ
ソード電極に接続されている。
【0067】バッファ用TFT1011のドレイン領域
はセンサー用電源線VBに接続されており、常に一定の
基準電位に保たれている。そしてバッファ用TFT10
11のソース領域は選択用TFT1012のソース領域
又はドレイン領域に接続されている。
【0068】選択用TFT1012のゲート電極はゲー
ト信号線(G1〜Gx)に接続されている。そして選択
用TFT1012のソース領域とドレイン領域は、一方
は上述したとおりバッファ用TFT1011のソース領
域に接続されており、もう一方はセンサー出力配線(S
S1〜SSx)に接続されている。センサー出力配線
(SS1〜SSx)は定電流電源1003(定電流電源
1003_1〜1003_x)にそれぞれ接続されてお
り、常に一定の電流が流れている。
【0069】本実施例において、スイッチング用TFT
1004及び選択用TFT1012の極性は同じであ
る。つまり。スイッチング用TFT1004がnチャネ
ル型TFTの場合、選択用TFT1012もnチャネル
型TFTである。またスイッチング用TFT1004が
pチャネル型TFTの場合、選択用TFT1012もp
チャネル型TFTである。
【0070】そして本実施例のエリアセンサーのセンサ
ー部は、図7に示したエリアセンサーと異なり、スイッ
チング用TFT1004のゲート電極と、選択用TFT
1012のゲート電極が、共にゲート信号線(G1〜G
x)に接続されていることである。よって本実施例のエ
リアセンサーの場合、各画素の有するEL素子1006
の発光する期間は、サンプリング期間(ST1〜ST
n)と同じ長さである。上記構成によって、本実施例の
エリアセンサーは配線の数を図7の場合に比べて少なく
することができる。
【0071】なお本実施例のエリアセンサーも、センサ
ー部1001に画像を表示することは可能である。
【0072】本実施例の構成は、実施例1または実施例
2と自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0073】(実施例4)図10に本実施例のエリアセ
ンサーの上面図を示す。130はソース信号線駆動回
路、132はゲート信号線駆動回路である。また131
はセンサー用ソース信号線駆動回路、133はセンサー
用ゲート信号線駆動回路である。本実施例ではソース信
号線駆動回路とゲート信号線駆動回路とを1つづつ設け
たが、本願発明はこの構成に限定されない。ソース信号
線駆動回路を2つ設けても良い。また、ゲート信号線駆
動回路を2つ設けても良い。
【0074】なお本明細書において、ソース信号線駆動
回路130、ゲート信号線駆動回路132、センサー用
ソース信号線駆動回路131、センサー用ゲート信号線
駆動回路133を駆動部と呼ぶ。
【0075】ソース信号線駆動回路130は、シフトレ
ジスタ130a、レベルシフト130b、サンプリング
回路130cを有している。なおレベルシフトは必要に
応じて用いればよく、必ずしも用いなくとも良い。また
本実施例においてレベルシフトはシフトレジスタ130
aとサンプリング回路130cとの間に設ける構成とし
たが、本願発明はこの構成に限定されない。またシフト
レジスタ130aの中にレベルシフト130bが組み込
まれている構成にしても良い。
【0076】クロック信号(CLK)、スタートパルス
信号(SP)がシフトレジスタ130aに入力される。
シフトレジスタ130aからアナログの信号(アナログ
信号)をサンプリングするためのサンプリング信号が出
力される。出力されたサンプリング信号はレベルシフト
130bに入力され、その電位の振幅が大きくなって出
力される。
【0077】レベルシフト130bから出力されたサン
プリング信号は、サンプリング回路130cに入力され
る。そしてサンプリング回路130cに入力されるアナ
ログ信号がサンプリング信号によってそれぞれサンプリ
ングされ、ソース信号線S1〜Sxに入力される。
【0078】一方、ゲート信号側駆動回路132は、そ
れぞれシフトレジスタ、バッファ(いずれも図示せず)
を有している。また場合によっては、ゲート信号側駆動
回路132が、シフトレジスタ、バッファの他にレベル
シフトを有していても良い。
【0079】ゲート信号側駆動回路132において、シ
フトレジスタ(図示せず)からのゲート信号がバッファ
(図示せず)に供給され、対応するゲート信号線に供給
される。ゲート信号線G1〜Gyには、それぞれ1ライ
ン分の画素のスイッチング用TFT104のゲート電極
が接続されており、1ライン分全ての画素のスイッチン
グ用TFT104を同時にオンの状態にしなくてはなら
ないので、バッファは大きな電流を流すことが可能なも
のが用いられる。
【0080】なおソース信号線駆動回路とゲート信号線
駆動回路の数、構成及びその動作は、本実施例で示した
構成に限定されない。本発明のセンサー内蔵ディスプレ
イに用いられるエリアセンサーは、公知のソース信号線
駆動回路及びゲート信号線駆動回路を用いることが可能
である。
【0081】なお本実施例において、センサー部101
は図7または図9に示した構成を有していても良い。
【0082】本実施例は実施例1または実施例3と自由
に組み合わせて実施することが可能である。
【0083】(実施例5)本実施例では基板上にセンサ
ー部のTFTを作製する方法について詳細に説明する。
【0084】まず、図11(A)に示すように、コーニ
ング社の#7059ガラスや#1737ガラスなどに代
表されるバリウムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホ
ウケイ酸ガラスなどのガラスから成る基板700上に酸
化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン
膜などの絶縁膜から成る下地膜701を形成する。例え
ば、プラズマCVD法でSiH4、NH3、N2Oから作
製される酸化窒化シリコン膜701aを10〜200nm
(好ましくは50〜100nm)形成し、同様にSi
4、N2Oから作製される酸化窒化水素化シリコン膜7
01bを50〜200nm(好ましくは100〜150
nm)の厚さに積層形成する。本実施例では下地膜701
を2層構造として示したが、前記絶縁膜の単層膜または
2層以上積層させた構造として形成しても良い。
【0085】島状半導体層702〜707は、非晶質構
造を有する半導体膜をレーザー結晶化法や公知の熱結晶
化法を用いて作製した結晶質半導体膜で形成する。この
島状半導体層702〜707の厚さは25〜80nm
(好ましくは30〜60nm)の厚さで形成する。結晶
質半導体膜の材料に限定はないが、好ましくはシリコン
またはシリコンゲルマニウム(SiGe)合金などで形
成すると良い。
【0086】レーザー結晶化法で結晶質半導体膜を作製
するには、パルス発振型または連続発光型のエキシマレ
ーザーやYAGレーザー、YVO4レーザーを用いる。
これらのレーザーを用いる場合には、レーザー発振器か
ら放射されたレーザー光を光学系で線状に集光し半導体
膜に照射する方法を用いると良い。結晶化の条件は実施
者が適宣選択するものであるが、エキシマレーザーを用
いる場合はパルス発振周波数30Hzとし、レーザーエ
ネルギー密度を100〜400mJ/cm2(代表的には20
0〜300mJ/cm2)とする。また、YAGレーザーを用
いる場合にはその第2高調波を用いパルス発振周波数1
〜10kHzとし、レーザーエネルギー密度を300〜
600mJ/cm2(代表的には350〜500mJ/cm2)とする
と良い。そして幅100〜1000μm、例えば400
μmで線状に集光したレーザー光を基板全面に渡って照
射し、この時の線状レーザー光の重ね合わせ率(オーバ
ーラップ率)を80〜98%として行う。
【0087】次いで、島状半導体層702〜707を覆
うゲート絶縁膜708を形成する。ゲート絶縁膜708
はプラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを4
0〜150nmとしてシリコンを含む絶縁膜で形成す
る。本実施例では、120nmの厚さで酸化窒化シリコ
ン膜で形成する。勿論、ゲート絶縁膜708はこのよう
な酸化窒化シリコン膜に限定されるものでなく、他のシ
リコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用いて
も良い。例えば、酸化シリコン膜を用いる場合には、プ
ラズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Orthosilicat
e)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度300
〜400℃とし、高周波(13.56MHz)電力密度
0.5〜0.8W/cm2で放電させて形成することができ
る。このようにして作製される酸化シリコン膜は、その
後400〜500℃の熱アニールによりゲート絶縁膜と
して良好な特性を得ることができる。
【0088】そして、ゲート絶縁膜708上にゲート電
極を形成するための第1の導電膜709aと第2の導電
膜709bとを形成する。本実施例では、第1の導電膜
709aをTaで50〜100nmの厚さに形成し、第
2の導電膜709bをWで100〜300nmの厚さに
形成する。
【0089】Ta膜はスパッタ法で形成し、Taのター
ゲットをArでスパッタする。この場合、Arに適量の
XeやKrを加えると、Ta膜の内部応力を緩和して膜
の剥離を防止することができる。また、α相のTa膜の
抵抗率は20μΩcm程度でありゲート電極に使用するこ
とができるが、β相のTa膜の抵抗率は180μΩcm程
度でありゲート電極とするには不向きである。α相のT
a膜を形成するために、Taのα相に近い結晶構造をも
つ窒化タンタルを10〜50nm程度の厚さでTaの下
地に形成しておくとα相のTa膜を容易に得ることがで
きる。
【0090】W膜を形成する場合には、Wをターゲット
としたスパッタ法で形成する。その他に6フッ化タング
ステン(WF6)を用いる熱CVD法で形成することも
できる。いずれにしてもゲート電極として使用するため
には低抵抗化を図る必要があり、W膜の抵抗率は20μ
Ωcm以下にすることが望ましい。W膜は結晶粒を大き
くすることで低抵抗率化を図ることができるが、W中に
酸素などの不純物元素が多い場合には結晶化が阻害され
高抵抗化する。このことより、スパッタ法による場合、
純度99.9999%のWターゲットを用い、さらに成
膜時に気相中からの不純物の混入がないように十分配慮
してW膜を形成することにより、抵抗率9〜20μΩc
mを実現することができる。
【0091】なお、本実施例では、第1の導電膜709
aをTa、第2の導電膜709bをWとしたが、特に限
定されず、いずれもTa、W、Ti、Mo、Al、Cu
から選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金
材料若しくは化合物材料で形成してもよい。また、リン
等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン膜に代
表される半導体膜を用いてもよい。本実施例以外の他の
組み合わせの一例は、第1の導電膜709aを窒化タン
タル(TaN)で形成し、第2の導電膜709bをWと
する組み合わせ、第1の導電膜709aを窒化タンタル
(TaN)で形成し、第2の導電膜709bをAlとす
る組み合わせ、第1の導電膜709aを窒化タンタル
(TaN)で形成し、第2の導電膜709bをCuとす
る組み合わせで形成することが好ましい。
【0092】次に、レジストによるマスク710〜71
5を形成し、電極及び配線を形成するための第1のエッ
チング処理を行う。本実施例ではICP(Inductively
Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を
用い、エッチング用ガスにCF4とCl2を混合し、1Pa
の圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)
電力を投入してプラズマを生成して行う。基板側(試料
ステージ)にも100WのRF(13.56MHz)電力を投入
し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。CF4
とCl2を混合した場合にはW膜及びTa膜とも同程度
にエッチングされる。
【0093】上記エッチング条件では、レジストによる
マスクの形状を適したものとすることにより、基板側に
印加するバイアス電圧の効果により第1の導電層及び第
2の導電層の端部がテーパー形状となる。テーパー部の
角度は15〜45°となる。ゲート絶縁膜上に残渣を残
すことなくエッチングするためには、10〜20%程度
の割合でエッチング時間を増加させると良い。W膜に対
する酸化窒化シリコン膜の選択比は2〜4(代表的には
3)であるので、オーバーエッチング処理により、酸化
窒化シリコン膜が露出した面は20〜50nm程度エッチ
ングされることになる。こうして、第1のエッチング処
理により第1の導電層と第2の導電層から成る第1の形
状の導電層719〜724(第1の導電層719a〜7
24aと第2の導電層719b〜724b)を形成す
る。718はゲート絶縁膜であり、第1の形状の導電層
719〜724で覆われない領域は20〜50nm程度エ
ッチングされ薄くなった領域が形成される。(図11
(B))
【0094】そして、第1のドーピング処理を行いn型
を付与する不純物元素を添加する。(図11(C))ド
ーピングの方法はイオンドープ法若しくはイオン注入法
で行えば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×
1013〜5×1014atoms/cm 2とし、加速電圧を60〜
100keVとして行う。n型を付与する不純物元素と
して15族に属する元素、典型的にはリン(P)または
砒素(As)を用いるが、ここではリン(P)を用い
る。この場合、導電層719〜724がn型を付与する
不純物元素に対するマスクとなり、自己整合的に第1の
不純物領域726〜731が形成される。第1の不純物
領域726〜731には1×1020〜1×1021atomic
/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素を添加す
る。
【0095】次に、図11(D)に示すように第2のエ
ッチング処理を行う。同様にICPエッチング法を用
い、エッチングガスにCF4とCl2とO2を混合して、
1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF電力(13.
56MHz)を供給し、プラズマを生成して行う。基板側(試
料ステージ)には50WのRF(13.56MHz)電力を投入
し、第1のエッチング処理に比べ低い自己バイアス電圧
を印加する。このような条件によりW膜を異方性エッチ
ングし、かつ、それより遅いエッチング速度で第1の導
電層であるTaを異方性エッチングして第2の形状の導
電層733〜738(第1の導電層733a〜738a
と第2の導電層733b〜738b)を形成する。73
2はゲート絶縁膜であり、第2の形状の導電層733〜
738で覆われない領域はさらに20〜50nm程度エッ
チングされ薄くなった領域が形成される。
【0096】W膜やTa膜のCF4とCl2の混合ガスに
よるエッチング反応は、生成されるラジカルまたはイオ
ン種と反応生成物の蒸気圧から推測することができる。
WとTaのフッ化物と塩化物の蒸気圧を比較すると、W
のフッ化物であるWF6が極端に高く、その他のWC
5、TaF5、TaCl5は同程度である。従って、C
4とCl2の混合ガスではW膜及びTa膜共にエッチン
グされる。しかし、この混合ガスに適量のO2を添加す
るとCF4とO2が反応してCOとFになり、Fラジカル
またはFイオンが多量に発生する。その結果、フッ化物
の蒸気圧が高いW膜のエッチング速度が増大する。一
方、TaはFが増大しても相対的にエッチング速度の増
加は少ない。また、TaはWに比較して酸化されやすい
ので、O2を添加することでTaの表面が酸化される。
Taの酸化物はフッ素や塩素と反応しないためさらにT
a膜のエッチング速度は低下する。従って、W膜とTa
膜とのエッチング速度に差を作ることが可能となりW膜
のエッチング速度をTa膜よりも大きくすることが可能
となる。
【0097】そして、図12(A)に示すように第2の
ドーピング処理を行う。この場合、第1のドーピング処
理よりもドーズ量を下げて高い加速電圧の条件としてn
型を付与する不純物元素をドーピングする。例えば、加
速電圧を70〜120keVとし、1×1013/cm2のド
ーズ量で行い、図11(C)で島状半導体層に形成され
た第1の不純物領域の内側に新な不純物領域を形成す
る。ドーピングは、第2の形状の導電層733〜738
を不純物元素に対するマスクとして用い、第2の導電層
733a〜738aの下側の領域にも不純物元素が添加
されるようにドーピングする。こうして、第2の導電層
733a〜738aと重なる第3の不純物領域739〜
744と、第1の不純物領域と第3の不純物領域との間
の第2の不純物領域746〜751とを形成する。n型
を付与する不純物元素は、第2の不純物領域で1×10
17〜1×1019atoms/cm3の濃度となるようにし、第3
の不純物領域で1×1016〜1×1018atoms/cm3の濃
度となるようにする。
【0098】そして、図12(B)に示すように、pチ
ャネル型TFTを形成する島状半導体層704、707
に一導電型とは逆の導電型の第4の不純物領域755〜
757を形成する。第2の導電層735b、738bを
不純物元素に対するマスクとして用い、自己整合的に不
純物領域を形成する。このとき、nチャネル型TFTを
形成する島状半導体層702、703、706の全面と
705の一部は、レジストマスク752〜754で被覆
しておく。不純物領域755a、b、c〜757a、
b、cには異なる濃度でリンが添加されているが、ジボ
ラン(B26)を用いたイオンドープ法で形成し、その
いずれの領域においても不純物濃度を2×1020〜2×
1021atoms/cm3となるようにする。
【0099】以上までの工程でそれぞれの島状半導体層
に不純物領域が形成される。島状半導体層と重なる第2
の導電層733〜738がゲート電極として機能する。
【0100】レジストマスク752〜754を除去した
後、導電型の制御を目的として図12(C)に示すよう
に、それぞれの島状半導体層に添加された不純物元素を
活性化する工程を行う。この工程はファーネスアニール
炉を用いる熱アニール法で行う。その他に、レーザーア
ニール法、またはラピッドサーマルアニール法(RTA
法)を適用することができる。熱アニール法では酸素濃
度が1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下の窒素
雰囲気中で400〜700℃、代表的には500〜60
0℃で行うものであり、本実施例では500℃で4時間
の熱処理を行う。ただし、733〜738に用いた配線
材料が熱に弱い場合には、配線等を保護するため層間絶
縁膜(シリコンを主成分とする)を形成した後で活性化
を行うことが好ましい。
【0101】さらに、3〜100%の水素を含む雰囲気
中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を行
い、島状半導体層を水素化する工程を行う。この工程は
熱的に励起された水素により半導体層のダングリングボ
ンドを終端する工程である。水素化の他の手段として、
プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を用い
る)を行っても良い。
【0102】次いで、第1の層間絶縁膜760は酸化窒
化シリコン膜から100〜200nmの厚さで形成す
る。その上に有機絶縁物材料から成る第2の層間絶縁膜
761を形成する。次いで、コンタクトホールを形成す
るためのエッチング工程を行う。
【0103】そして、島状半導体層のソース領域とコン
タクトを形成するソース配線762〜767、ドレイン
領域とコンタクトを形成するドレイン配線768〜77
3を形成する。図示していないが、本実施例ではこの電
極を、Ti膜を100nm、Tiを含むAl膜300n
m、Ti膜150nmをスパッタ法で連続して形成した
3層構造の電極として用いた(図13(A))。
【0104】そして、ソース配線762〜767と、ド
レイン配線768〜773と、第2の層間絶縁膜761
を覆ってパッシベーション膜774を形成した。パッシ
ベーション膜774は、窒化珪素膜で50nmの厚さで
形成した。さらに、有機樹脂からなる第3の層間絶縁膜
775を約1000nmの厚さに形成した。有機樹脂膜
としては、ポリイミド、アクリル、ポリイミドアミド等
を使用することができる。有機樹脂膜を用いることの利
点は、成膜方法が簡単である点や、比誘電率が低いの
で、寄生容量を低減できる点、平坦性に優れる点などが
上げられる。なお上述した以外の有機樹脂膜を用いるこ
ともできる。ここでは、基板に塗布後、熱重合するタイ
プのポリイミドを用い、300℃で焼成して形成した。
【0105】次に、第3の層間絶縁膜775及びパッシ
ベーション膜774に、ドレイン配線773、771に
達するコンタクトホールを形成し、画素電極776、セ
ンサー用配線777を形成する。本実施例では酸化イン
ジウム・スズ(ITO)膜を110nmの厚さに形成
し、パターニングを行ってセンサー用配線777及び画
素電極776を同時に形成する。また、酸化インジウム
に2〜20%の酸化亜鉛(ZnO)を混合した透明導電
膜を用いても良い。この画素電極776がEL素子の陽
極となる(図13(B))。
【0106】次に、樹脂材料でなるバンク778を形成
する。バンク778は1〜2μm厚のアクリル膜または
ポリイミド膜をパターニングして形成すれば良い。この
バンク778は画素と画素との間にストライプ状に形成
される。本実施例では、バンク778はソース配線77
6上に沿って形成しているが、ゲート配線(図示せず)
上に沿って形成しても良い。なおバンク778を形成し
ている樹脂材料に顔料等を混ぜ、バンク778を遮蔽膜
として用いても良い。
【0107】またバンク778を形成する際に同時に、
画素電極776の、ドレイン配線773に達するコンタ
クトホール上に、画素電極776上に形成されるEL層
を平坦化するための平坦化部を形成しても良い。
【0108】次に、EL層779及び陰極(MgAg電
極)780を、真空蒸着法を用いて大気解放しないで連
続形成する。なお、EL層779の膜厚は80〜200
nm(典型的には100〜120nm)、陰極780の
厚さは180〜300nm(典型的には200〜250
nm)とすれば良い。なお、本実施例では一画素しか図
示されていないが、このとき同時に赤色に発光するEL
層、緑色に発光するEL層及び青色に発光するEL層が
形成される。
【0109】この工程では、赤色に対応する画素、緑色
に対応する画素及び青色に対応する画素に対して順次E
L層779及び陰極780を形成する。但し、EL層7
79は溶液に対する耐性に乏しいためフォトリソグラフ
ィ技術を用いずに各色個別に形成しなくてはならない。
そこでメタルマスクを用いて所望の画素以外を隠し、必
要箇所だけ選択的にEL層779及び陰極780を形成
するのが好ましい。
【0110】即ち、まず赤色に対応する画素以外を全て
隠すマスクをセットし、そのマスクを用いて赤色発光の
EL層及び陰極を選択的に形成する。次いで、緑色に対
応する画素以外を全て隠すマスクをセットし、そのマス
クを用いて緑色発光のEL層及び陰極を選択的に形成す
る。次いで、同様に青色に対応する画素以外を全て隠す
マスクをセットし、そのマスクを用いて青色発光のEL
層及び陰極を選択的に形成する。なお、ここでは全て異
なるマスクを用いるように記載しているが、同じマスク
を使いまわしても構わない。また、全画素にEL層及び
陰極を形成するまで真空を破らずに処理することが好ま
しい。
【0111】なお、本実施例ではEL層779を発光層
のみからなる単層構造とするが、EL層は発光層の他に
正孔輸送層、正孔注入層、電子輸送層、電子注入層等を
有していても構わない。このように組み合わせは既に様
々な例が報告されており、そのいずれの構成を用いても
構わない。EL層779としては公知の材料を用いるこ
とができる。公知の材料としては、EL駆動電圧を考慮
すると有機材料を用いるのが好ましい。また、本実施例
ではEL素子の陰極としてMgAg電極を用いた例を示
すが、公知の他の材料を用いることが可能である。
【0112】こうして図13(C)に示すような構造の
センサー基板が完成する。なお、バンク778を形成し
た後、陰極780を形成するまでの工程をマルチチャン
バー方式(またはインライン方式)の薄膜形成装置を用
いて、大気解放せずに連続的に処理することは有効であ
る。
【0113】なお本実施例ではセンサー部が有するTF
Tの作製行程について説明したが、駆動部が有するTF
Tも上述したプロセスを参照して、同時に基板上に形成
しても良い。
【0114】781はバッファ用TFT、782は選択
用TFT、783はリセット用TFT、784はフォト
ダイオード、785はスイッチング用TFT、786は
EL駆動用TFTに相当する。
【0115】本実施例ではスイッチング用TFT785
をシングルゲート構造としているが、ダブルゲート構造
でも構わないし、トリプルゲート構造やそれ以上のゲー
ト本数を持つマルチゲート構造でも構わない。スイッチ
ング用TFT785をダブルゲート構造とすることで、
実質的に二つのTFTが直列された構造となり、オフ電
流値を低減することができるという利点がある。
【0116】なお本実施例においてフォトダイオード7
84上に設けられているゲート電極736は、フォトダ
イオード784に光が照射されていない時に、カソード
電極787とアノード電極788の間に設けられた光電
変換層789に電流が流れないような電位に常に保たれ
ている。
【0117】本実施例においてバッファ用TFT781
と、選択用TFT782と、スイッチング用TFT78
5はnチャネル型TFTであり、それぞれチャネル形成
領域801〜803、第1のゲート電極733a、73
4a、737aと重なる第3の不純物領域804〜80
6(Lov領域)、第1のゲート電極733a、734
a、737aの外側に形成される第2の不純物領域80
7〜809(Loff領域)とソース領域またはドレイ
ン領域として機能する第1の不純物領域810〜812
を有している。
【0118】また本実施例において、リセット用TFT
783、EL駆動用TFT786はpチャネル型TFT
であり、それぞれチャネル形成領域813、814、第
1のゲート電極735a、738aと重なる第4の不純
物領域815、816、第1のゲート電極735a、7
38aの外側に形成される第5の不純物領域817、8
18、ソース領域またはドレイン領域として機能する第
6の不純物領域819、820を有している。
【0119】なお、実際には図13(C)まで完成した
ら、さらに外気に曝されないように気密性が高く、脱ガ
スの少ない保護フィルム(ラミネートフィルム、紫外線
硬化樹脂フィルム等)や透光性のシーリング材でパッケ
ージング(封入)することが好ましい。その際、シーリ
ング材の内部を不活性雰囲気にしたり、内部に吸湿性材
料(例えば酸化バリウム)を配置したりするとEL素子
の信頼性が向上する。
【0120】また、パッケージング等の処理により気密
性を高めたら、基板上に形成された素子又は回路から引
き回された端子と外部信号端子とを接続するためのコネ
クター(フレキシブルプリントサーキット:FPC)を
取り付けて製品として完成する。このような出荷できる
までした状態を本明細書中ではエリアセンサという。
【0121】なお、本発明は上述した作製方法に限定さ
れず、公知の方法を用いて作製することが可能である。
また本実施例は、実施例1〜実施例4と自由に組み合わ
せて実施することが可能である。
【0122】(実施例6)本実施例は本発明を使用する
状況を述べるものである。本人認証が生体情報までの高
度な認証が不要な場合は本発明を使用しないこともあり
える。小額の金銭移動などの場合は必ずしも必要ではな
い。
【0123】このため、認証の有無が選択できること、
たとえば金銭が高額な移動が伴う場合のみに選択的に認
証が出来るようにすることも可能である。取引先の状況
に合わせ使用することや、あらかじめ携帯情報装置の制
御マイコン上に判定基準を設定しておき、数値が一定値
を超えた場合のみ使用することが可能である。また、認
証結果を必要な場合のみ認証結果をインターネットで伝
達することも可能である。
【0124】なお、本実施例は、実施例1〜実施例5と
自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0125】(実施例7)本実施例では、本発明のセン
サー内蔵ディスプレイに用いられるEL(エレクトロル
ミネセンス)ディスプレイ(エリアセンサー)を作製し
た例について説明する。なお、図14(A)は本発明の
EL表示装置の上面図であり、図14(B)はその断面
図である。
【0126】図14(A)、(B)において、4001
は基板、4002は画素部、4003はソース側駆動回
路、4004はゲート側駆動回路であり、それぞれの駆
動回路は配線4005を経てFPC(フレキシブルプリ
ントサーキット)4006に至り、外部機器へと接続さ
れる。
【0127】このとき、画素部4002、ソース側駆動
回路4003及びゲート側駆動回路4004を囲むよう
にして第1シール材4101、カバー材4102、充填
材4103及び第2シール材4104が設けられてい
る。
【0128】図14(B)は図14(A)をA−A’で
切断した断面図に相当し、基板4001の上にフォトダ
イオード4201及び画素部4002に含まれるEL駆
動用TFT(EL素子への電流を制御するTFT)42
02が形成されている。
【0129】EL駆動用TFT4202には公知の方法
で作製されたpチャネル型TFTが用いられる。また、
画素部4002にはEL駆動用TFT4202のゲート
に接続された保持容量(図示せず)が設けられる。
【0130】フォトダイオード4201及びEL駆動用
TFT4202の上には樹脂材料でなる層間絶縁膜(平
坦化膜)4301が形成され、その上にEL駆動用TF
T4202のドレインと電気的に接続する画素電極(陽
極)4302が形成される。画素電極4302としては
仕事関数の大きい透明導電膜が用いられる。透明導電膜
としては、酸化インジウムと酸化スズとの化合物、酸化
インジウムと酸化亜鉛との化合物、酸化亜鉛、酸化スズ
または酸化インジウムを用いることができる。また、前
記透明導電膜にガリウムを添加したものを用いても良
い。
【0131】そして、画素電極4302の上には絶縁膜
4303が形成され、絶縁膜4303は画素電極430
2の上に開口部が形成されている。この開口部におい
て、画素電極4302の上にはEL(エレクトロルミネ
ッセンス)層4304が形成される。EL層4304は
公知の有機EL材料または無機EL材料を用いることが
できる。また、有機EL材料には低分子系(モノマー
系)材料と高分子系(ポリマー系)材料があるがどちら
を用いても良い。
【0132】EL層4304の形成方法は公知の蒸着技
術もしくは塗布法技術を用いれば良い。また、EL層の
構造は正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層ま
たは電子注入層を自由に組み合わせて積層構造または単
層構造とすれば良い。
【0133】EL層4304の上には遮光性を有する導
電膜(代表的にはアルミニウム、銅もしくは銀を主成分
とする導電膜またはそれらと他の導電膜との積層膜)か
らなる陰極4305が形成される。また、陰極4305
とEL層4304の界面に存在する水分や酸素は極力排
除しておくことが望ましい。従って、真空中で両者を連
続成膜するか、EL層4304を窒素または希ガス雰囲
気で形成し、酸素や水分に触れさせないまま陰極430
5を形成するといった工夫が必要である。本実施例では
マルチチャンバー方式(クラスターツール方式)の成膜
装置を用いることで上述のような成膜を可能とする。
【0134】そして陰極4305は4306で示される
領域において配線4005に電気的に接続される。配線
4005は陰極4305に所定の電圧を与えるための配
線であり、異方導電性フィルム4307を介してFPC
4006に電気的に接続される。
【0135】以上のようにして、画素電極(陽極)43
02、EL層4304及び陰極4305からなるEL素
子が形成される。このEL素子は、第1シール材410
1及び第1シール材4101によって基板4001に貼
り合わされたカバー材4102で囲まれ、充填材410
3により封入されている。
【0136】カバー材4102としては、ガラス材、金
属材(代表的にはステンレス材)、セラミックス材、プ
ラスチック材(プラスチックフィルムも含む)を用いる
ことができる。プラスチック材としては、FRP(Fi
berglass−Reinforced Plast
ics)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィル
ム、マイラーフィルム、ポリエステルフィルムまたはア
クリル樹脂フィルムを用いることができる。また、アル
ミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフィルムで
挟んだ構造のシートを用いることもできる。
【0137】但し、EL素子からの光の放射方向がカバ
ー材側に向かう場合にはカバー材は透明でなければなら
ない。その場合には、ガラス板、プラスチック板、ポリ
エステルフィルムまたはアクリルフィルムのような透明
物質を用いる。
【0138】また、充填材4103としては紫外線硬化
樹脂または熱硬化樹脂を用いることができ、PVC(ポ
リビニルクロライド)、アクリル、ポリイミド、エポキ
シ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビニルブチラ
ル)またはEVA(エチレンビニルアセテート)を用い
ることができる。この充填材4103の内部に吸湿性物
質(好ましくは酸化バリウム)もしくは酸素を吸着しう
る物質を設けておくとEL素子の劣化を抑制できる。
【0139】また、充填材4103の中にスペーサを含
有させてもよい。このとき、スペーサを酸化バリウムで
形成すればスペーサ自体に吸湿性をもたせることが可能
である。また、スペーサを設けた場合、スペーサからの
圧力を緩和するバッファ層として陰極4305上に樹脂
膜を設けることも有効である。
【0140】また、配線4005は異方導電性フィルム
4307を介してFPC4006に電気的に接続され
る。配線4005は画素部4002、ソース側駆動回路
4003及びゲート側駆動回路4004に送られる信号
をFPC4006に伝え、FPC4006により外部機
器と電気的に接続される。
【0141】また、本実施例では第1シール材4101
の露呈部及びFPC4006の一部を覆うように第2シ
ール材4104を設け、EL素子を徹底的に外気から遮
断する構造となっている。こうして図14(B)の断面
構造を有するEL表示装置となる。
【0142】(実施例8)本実施例では、本発明で用い
られるEL(エレクトロルミネセンス)表示装置の図1
4とは異なる例について説明する。なお、図15(A)
は本発明のEL表示装置の上面図であり、図15(B)
はその断面図である。なお図14で既に示したものは同
じ符号を用いる。
【0143】図15(A)、(B)において4501は
カバー層であり、画素部4002、ソース側駆動回路4
003及びゲート側駆動回路4004を覆うように、基
板4001上に形成されている。
【0144】図15(B)は図15(A)をA−A’で
切断した断面図に相当し、フォトダイオード4201及
びEL駆動用TFT4202の上には樹脂材料でなる層
間絶縁膜(平坦化膜)4301が形成され、その上にE
L駆動用TFT4202のドレインと電気的に接続する
画素電極(陽極)4302が形成される。
【0145】そして、画素電極4302の上には絶縁膜
4303が形成され、絶縁膜4303は画素電極430
2の上に開口部が形成されている。この開口部におい
て、画素電極4302の上にはEL(エレクトロルミネ
ッセンス)層4304が形成される。EL層4304は
公知の有機EL材料または無機EL材料を用いることが
できる。また、有機EL材料には低分子系(モノマー
系)材料と高分子系(ポリマー系)材料があるがどちら
を用いても良い。
【0146】EL層4304の形成方法は公知の蒸着技
術もしくは塗布法技術を用いれば良い。また、EL層の
構造は正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層ま
たは電子注入層を自由に組み合わせて積層構造または単
層構造とすれば良い。
【0147】EL層4304の上には遮光性を有する導
電膜(代表的にはアルミニウム、銅もしくは銀を主成分
とする導電膜またはそれらと他の導電膜との積層膜)か
らなる陰極4305が形成される。また、陰極4305
とEL層4304の界面に存在する水分や酸素は極力排
除しておくことが望ましい。従って、真空中で両者を連
続成膜するか、EL層4304を窒素または希ガス雰囲
気で形成し、酸素や水分に触れさせないまま陰極430
5を形成するといった工夫が必要である。本実施例では
マルチチャンバー方式(クラスターツール方式)の成膜
装置を用いることで上述のような成膜を可能とする。
【0148】本実施例では、陰極4305上にバリア層
4501を形成する。本実施例ではバリア層4501と
してSiが添加されたDLC(Diamond like carbon)
膜を用いたが、本実施例はこれに限定されない。Siが
添加されたDLC膜の他に、酸化タンタル、窒化珪素、
窒化アルミニウム、炭化珪素、DLC膜も用いることが
可能である。
【0149】EL層は熱に弱いので、陰極及びバリア層
はなるべく低温で(好ましくは室温から120℃までの
温度範囲)で成膜するのが望ましい。本実施例ではバリ
ア層4501はプラズマCVD法を用いて室温で形成す
るが、スパッタリング法を用いて形成することもでき
る。プラズマCVD法を用いてバリア層を形成すること
で、EL層、陰極及びバリア層をマルチチャンバー内に
おいて連続形成することが可能である。バリア層の厚さ
は10nm〜100nmであることが好ましく、本実施
例ではバリア層4501を50nmの厚さに形成した。
【0150】バリア層4501を形成したら、バリア層
4501の上に有機樹脂からなるカバー層4502を形
成する。なお、有機樹脂を溶媒に溶かしたり、有機樹脂
自体の粘度を適度に調節して有機樹脂液を作製した後、
これを材料室に備えて電解塗布法により塗布し、カバー
層4502を形成する。このとき有機樹脂液の粘性は、
1×10-3〜3×10-2Pa・sであることが望まし
い。
【0151】またこの時、カバー層を形成する有機樹脂
液の内部に酸化バリウムといった吸湿剤や酸化防止剤を
添加しておくことで、EL素子の劣化を促進する水分や
酸素がEL層の中に進入するのを防ぐことができる。
【0152】そして陰極4305は4306で示される
領域において配線4005に電気的に接続される。配線
4005は陰極4305に所定の電圧を与えるための配
線であり、異方導電性フィルム4307を介してFPC
4006に電気的に接続される。
【0153】カバー材4102としては、ガラス材、金
属材(代表的にはステンレス材)、セラミックス材、プ
ラスチック材(プラスチックフィルムも含む)を用いる
ことができる。プラスチック材としては、FRP(Fi
berglass−Reinforced Plast
ics)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィル
ム、マイラーフィルム、ポリエステルフィルムまたはア
クリル樹脂フィルムを用いることができる。また、アル
ミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフィルムで
挟んだ構造のシートを用いることもできる。
【0154】但し、EL素子からの光の放射方向がカバ
ー材側に向かう場合にはカバー材は透明でなければなら
ない。その場合には、ガラス板、プラスチック板、ポリ
エステルフィルムまたはアクリルフィルムのような透明
物質を用いる。
【0155】また、カバー層4502の中にスペーサを
含有させてもよい。このとき、スペーサを酸化バリウム
で形成すればスペーサ自体に吸湿性をもたせることが可
能である。また、スペーサを設けた場合、スペーサから
の圧力を緩和するバッファ層として陰極4305上に樹
脂膜を設けることも有効である。
【0156】また、配線4005は異方導電性フィルム
4307を介してFPC4006に電気的に接続され
る。配線4005は画素部4002、ソース側駆動回路
4003及びゲート側駆動回路4004に送られる信号
をFPC4006に伝え、FPC4006により外部機
器と電気的に接続される。
【0157】また、本実施例では第1シール材4101
の露呈部及びFPC4006の一部を覆うように第2シ
ール材4104を設け、EL素子を徹底的に外気から遮
断する構造となっている。こうして図15(B)の断面
構造を有するEL表示装置となる。
【0158】
【発明の効果】本発明の携帯通信装置は、装置内部のセ
ンサーに機能により本人認証が可能であり、従来の数値
入力(暗証番号)を入力する認証作業に対して、高信頼
性、簡易性を有することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の本人認証システムの認証フロー。
【図2】 本発明の携帯通信装置の外観図。
【図3】 本発明の携帯通信装置の使用方法について示
した図。
【図4】 本発明の携帯通信装置の使用方法について示
した図。
【図5】 センサー内蔵型ディスプレイの構造を示すブ
ロック図。
【図6】 センサー内蔵型ディスプレイの構造を示すブ
ロック図。
【図7】 センサー部の回路図。
【図8】 画素の回路図。
【図9】 センサー部の回路図。
【図10】 センサー内蔵型ディスプレイの構造を示す
ブロック図。
【図11】 センサー内蔵型ディスプレイの作製行程を
示す図。
【図12】 センサー内蔵型ディスプレイの作製行程を
示す図。
【図13】 センサー内蔵型ディスプレイの作製行程を
示す図。
【図14】 センサー内蔵型ディスプレイの外観図及び
断面図。
【図15】 センサー内蔵型ディスプレイの外観図及び
断面図。
【図16】 従来の携帯電話の図。
【図17】 従来の本人認証のフロー。
【図18】 読み取る掌紋の位置を示す図。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C038 FF01 FF05 5B085 AE02 AE26 5J104 AA07 KA01 NA05 PA02 PA07 5K027 AA11 BB09 EE11 HH11 HH23 MM04 5K067 AA32 AA34 BB04 EE02 EE16 FF02 FF23 HH22 HH23 KK15

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】センサー内蔵型の表示装置を用いて使用者
    の生体情報を読み取る手段と、 読み取った生体情報と、基準となる生体情報を照合する
    手段と、 前記照合が合致した場合、交信先に合致したことを情報
    として伝える手段と、を有することを特長とする本人認
    証システム。
  2. 【請求項2】センサー内蔵型の表示装置を用いて使用者
    の生体情報を読み取る手段と、 読み取った生体情報と、基準となる生体情報を照合する
    手段と、 前記照合が合致した場合、交信先に合致したことを情報
    として伝える手段と、 前記交信先が、前記照合が合致したことを情報として受
    け取った後、前記使用者と前記交信先の間の通信が許可
    されたことを前記使用者に通知する手段と、を有するこ
    とを特長とする本人認証システム。
  3. 【請求項3】センサー内蔵型の表示装置を有する携帯通
    信装置を用いた本人認証システムであって前記センサー
    内蔵型の表示装置を用いて使用者の生体情報を読み取る
    手段と、 読み取った生体情報と、前記携帯通信装置に記憶されて
    いる基準となる生体情報を照合する手段と、 前記照合が合致した場合、交信先に合致したことを情報
    として伝える手段と、を有することを特長とする本人認
    証システム。
  4. 【請求項4】センサー内蔵型の表示装置を有する携帯通
    信装置を用いた本人認証システムであって前記センサー
    内蔵型の表示装置を用いて使用者の生体情報を読み取る
    手段と、 読み取った生体情報と、前記携帯通信装置に記憶されて
    いる基準となる生体情報を照合する手段と、 前記照合が合致した場合、交信先に合致したことを情報
    として伝える手段と、 前記交信先が、前記照合が合致したことを情報として受
    け取った後、前記使用者と前記交信先の間の通信が許可
    されたことを情報として前記携帯通信装置に伝える手段
    と、を有することを特長とする本人認証システム。
  5. 【請求項5】請求項3または請求項4において、 使用者が前記携帯通信装置に設けられた操作キーを操作
    することで、前記全ての手段が制御されることを特徴と
    する本人認証システム。
  6. 【請求項6】請求項3乃至請求項5のいずれか1項にお
    いて、前記操作キーは使用者の利き手のみで制御できる
    ことを特徴とする本人認証システム。
  7. 【請求項7】請求項3乃至請求項6のいずれか1項にお
    いて、前記操作キーは使用者の人差し指のみで制御でき
    ることを特徴とする本人認証システム。
  8. 【請求項8】請求項3乃至請求項6のいずれか1項にお
    いて、前記操作キーは使用者の親指のみで制御できるこ
    とを特徴とする本人認証システム。
  9. 【請求項9】請求項3乃至請求項8のいずれか1項にお
    いて、前記携帯通信装置の電源投入と同時に行われるこ
    とを特徴とする本人認証システム。
  10. 【請求項10】請求項1乃至請求項9のいずれか1項に
    おいて、使用者の前記生体情報とは、掌紋(手相)また
    は指紋であることを特徴とする本人認証システム。
  11. 【請求項11】請求項10において、前記掌紋は手ひら
    の全体、もしくは一部であることを特徴とする本人認証
    システム。
  12. 【請求項12】センサー内蔵型の表示装置を用いて使用
    者の生体情報を読み取る手段と、 読み取った生体情報と、基準となる生体情報を照合する
    手段と、 前記照合の結果の情報を、交信先にインターネットを介
    し伝える手段と、を有することを特長とする本人認証シ
    ステム。
  13. 【請求項13】センサー内蔵型の表示装置を有する携帯
    通信装置を用いた本人認証システムであって前記センサ
    ー内蔵型の表示装置を用いて使用者の生体情報を読み取
    る手段と、 読み取った生体情報と、前記携帯通信装置に記憶されて
    いる基準となる生体情報を照合する手段と、 前記照合の結果の情報を、前記携帯通信装置もしくは交
    信先において必要と判断された場合においてのみ、交信
    先にインターネットを介し伝える手段と、を有すること
    を特長とする本人認証システム。
  14. 【請求項14】センサー内蔵型の表示装置を用いて使用
    者の生体情報を読み取る手段と、 読み取った生体情報と、基準となる生体情報を照合する
    手段と、 前記照合の結果の情報を、交信先にインターネットを介
    し伝える手段と、 前記交信先が、前記照合が合致したことを情報として受
    け取った後、前記使用者と前記交信先の間の通信が許可
    されたことを前記使用者に通知する手段と、を有するこ
    とを特長とする本人認証システム。
  15. 【請求項15】センサー内蔵型の表示装置を有する携帯
    通信装置を用いた本人認証システムであって前記センサ
    ー内蔵型の表示装置を用いて使用者の生体情報を読み取
    る手段と、 読み取った生体情報と、前記携帯通信装置に記憶されて
    いる基準となる生体情報を照合する手段と、 前記照合の結果の情報を、前記携帯通信装置もしくは交
    信先において必要と判断された場合においてのみ、交信
    先にインターネットを介し伝える手段と、 前記交信先が、前記照合が合致したことを情報として受
    け取った後、前記使用者と前記交信先の間の通信が許可
    されたことを情報として前記携帯通信装置にインターネ
    ットを介し伝える手段と、を有することを特長とする本
    人認証システム。
  16. 【請求項16】請求項1乃至請求項15のいずれか1項
    において、前記センサー内蔵の表示装置は自発光表示装
    置であることを特徴とする本人認証システム。
  17. 【請求項17】請求項1乃至請求項16のいずれか1項
    において、前記センサー内蔵の表示装置はEL表示装置
    であることを特徴とする本人認証システム。
  18. 【請求項18】請求項1乃至請求項17のいずれか1項
    において、前記センサー内蔵の表示装置が有するセンサ
    ーは、密着型エリアセンサーであることを特徴とする本
    人認証システム。
  19. 【請求項19】センサー内蔵型の表示装置を用いて使用
    者の生体情報を読み取る手段と、 読み取った生体情報と、基準となる生体情報を照合する
    手段と、 前記照合が合致した場合、交信先に合致したことを情報
    として伝える手段と、を有することを特長とする本人認
    証方法。
  20. 【請求項20】センサー内蔵型の表示装置を用いて使用
    者の生体情報を読み取る手段と、 読み取った生体情報と、基準となる生体情報を照合する
    手段と、 前記照合が合致した場合、交信先に合致したことを情報
    として伝える手段と、 前記交信先が、前記照合が合致したことを情報として受
    け取った後、前記使用者と前記交信先の間の通信が許可
    されたことを前記使用者に通知する手段と、を有するこ
    とを特長とする本人認証方法。
  21. 【請求項21】センサー内蔵型の表示装置を有する携帯
    通信装置を用いた本人認証方法であって前記センサー内
    蔵型の表示装置を用いて使用者の生体情報を読み取る手
    段と、 読み取った生体情報と、前記携帯通信装置に記憶されて
    いる基準となる生体情報を照合する手段と、 前記照合が合致した場合、交信先に合致したことを情報
    として伝える手段と、を有することを特長とする本人認
    証方法。
  22. 【請求項22】センサー内蔵型の表示装置を有する携帯
    通信装置を用いた本人認証方法であって前記センサー内
    蔵型の表示装置を用いて使用者の生体情報を読み取る手
    段と、読み取った生体情報と、前記携帯通信装置に記憶
    されている基準となる生体情報を照合する手段と、 前記照合が合致した場合、交信先に合致したことを情報
    として伝える手段と、 前記交信先が、前記照合が合致したことを情報として受
    け取った後、前記使用者と前記交信先の間の通信が許可
    されたことを情報として前記携帯通信装置に伝える手段
    と、を有することを特長とする本人認証方法。
  23. 【請求項23】請求項21または請求項22において、 使用者が前記携帯通信装置に設けられた操作キーを操作
    することで、前記全ての手段が制御されることを特徴と
    する本人認証方法。
  24. 【請求項24】請求項21乃至請求項23のいずれか1
    項において、前記操作キーは使用者の利き手のみで制御
    できることを特徴とする本人認証方法。
  25. 【請求項25】請求項21乃至請求項24のいずれか1
    項において、前記操作キーは使用者の人差し指のみで制
    御できることを特徴とする本人認証方法。
  26. 【請求項26】請求項21乃至請求項24のいずれか1
    項において、前記操作キーは使用者の親指のみで制御で
    きることを特徴とする本人認証方法。
  27. 【請求項27】請求項21乃至請求項24のいずれか1
    項において、前記携帯通信装置の電源投入と同時に行わ
    れることを特徴とする本人認証方法。
  28. 【請求項28】請求項19乃至請求項27のいずれか1
    項において、使用者の前記生体情報とは、掌紋(手相)
    または指紋であることを特徴とする本人認証方法。
  29. 【請求項29】請求項28において、前記掌紋は手ひら
    の全体、もしくは一部であることを特徴とする本人認証
    方法。
  30. 【請求項30】センサー内蔵型の表示装置を用いて使用
    者の生体情報を読み取る手段と、 読み取った生体情報と、基準となる生体情報を照合する
    手段と、 前記照合の結果の情報を、交信先にインターネットを介
    し伝える手段と、を有することを特長とする本人認証方
    法。
  31. 【請求項31】センサー内蔵型の表示装置を有する携帯
    通信装置を用いた本人認証方法であって前記センサー内
    蔵型の表示装置を用いて使用者の生体情報を読み取る手
    段と、 読み取った生体情報と、前記携帯通信装置に記憶されて
    いる基準となる生体情報を照合する手段と、 前記照合の結果の情報を、前記携帯通信装置もしくは交
    信先において必要と判断された場合においてのみ、交信
    先にインターネットを介し伝える手段と、を有すること
    を特長とする本人認証方法。
  32. 【請求項32】センサー内蔵型の表示装置を用いて使用
    者の生体情報を読み取る手段と、 読み取った生体情報と、基準となる生体情報を照合する
    手段と、 前記照合の結果の情報を、交信先にインターネットを介
    し伝える手段と、 前記交信先が、前記照合が合致したことを情報として受
    け取った後、前記使用者と前記交信先の間の通信が許可
    されたことを前記使用者に通知する手段と、を有するこ
    とを特長とする本人認証方法。
  33. 【請求項33】センサー内蔵型の表示装置を有する携帯
    通信装置を用いた本人認証方法であって前記センサー内
    蔵型の表示装置を用いて使用者の生体情報を読み取る手
    段と、 読み取った生体情報と、前記携帯通信装置に記憶されて
    いる基準となる生体情報を照合する手段と、 前記照合の結果の情報を、前記携帯通信装置もしくは交
    信先において必要と判断された場合においてのみ、交信
    先にインターネットを介し伝える手段と、 前記交信先が、前記照合が合致したことを情報として受
    け取った後、前記使用者と前記交信先の間の通信が許可
    されたことを情報として前記携帯通信装置にインターネ
    ットを介し伝える手段と、を有することを特長とする本
    人認証方法。
  34. 【請求項34】請求項19乃至請求項33のいずれか1
    項において、前記センサー内蔵の表示装置は自発光表示
    装置であることを特徴とする本人認証方法。
  35. 【請求項35】請求項19乃至請求項34のいずれか1
    項において、前記センサー内蔵の表示装置はEL表示装
    置であることを特徴とする本人認証方法。
  36. 【請求項36】請求項19乃至請求項35のいずれか1
    項において、前記センサー内蔵の表示装置が有するセン
    サーは、密着型エリアセンサーであることを特徴とする
    本人認証方法。 【0000】
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