JP2003163200A - プラズマ管理方法と管理装置およびプラズマ処理方法と処理装置 - Google Patents

プラズマ管理方法と管理装置およびプラズマ処理方法と処理装置

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JP2003163200A JP2001363780A JP2001363780A JP2003163200A JP 2003163200 A JP2003163200 A JP 2003163200A JP 2001363780 A JP2001363780 A JP 2001363780A JP 2001363780 A JP2001363780 A JP 2001363780A JP 2003163200 A JP2003163200 A JP 2003163200A
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雅司 山華
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャンバ内のプラズマの状態や被処理物の状
態やプラズマ装置の状態を高精度で管理できるプラズマ
管理方法と装置ならびにプラズマ処理方法と装置を提供
すること。 【解決手段】 整合回路8とチャンバ1との間に高周波
電源6からチャンバ1に供給する電力についての基本波
と高調波との電圧と電流を検出する電圧/電流モニタ7
を設け、この電圧/電流モニタ7に解析部26を接続さ
せ、この解析部26にコンピュータ27を接続させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チャンバ内のプラ
ズマの状態や被処理物の状態やプラズマ装置の状態を高
精度で管理できるプラズマ管理方法と装置ならびにプラ
ズマ処理方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置を製造する際の微細化技術で
重要なエッチング技術では、かっては溶液を利用した等
方性のウエットエッチング法や等方性のドライエッチン
グ法が用いられていることが多かった。その後、半導体
装置の微細化が進展するにつれて、エッチングに異方性
をもつ反応性のエッチング(RIE;Reactive
Ion Etching)が導入されてきた。それによ
り、高密度の半導体記憶装置等の実現が可能になってい
る。
【0003】このマグネトロンRIE装置(以下、RI
E装置という)は、チャンバの近傍でマグネトロンを回
転させると共にチャンバ内に高周波電力を供給し、チャ
ンバ内にプラズマを発生させて被処理物に対するエッチ
ングを行うものである。
【0004】通常、このRIE装置は、光を検出するた
めの透過窓、一般的には石英ガラスにより形成される透
過窓を通してチヤンバ内のプラズマの発光強度をモニタ
し、このプラズマ発光強度の変化点を基にエッチングの
処理状況を判断している。
【0005】しかしながら、プラズマの発光強度をモニ
タするための透過窓の汚れ、マクネトロンの回転による
プラズマの揺れ等から、エッチングする面積が小さい場
合、例えば8インチの半導体ウエハの面積当たり10%
以下、エッチング開口率10%以下では、プラズマ発光
強度の変化点を検出できなくなる。
【0006】このような問題を解決するために、プラズ
マの状態を高周波回路(RF回路)の一部と見なしてそ
のインピーダンスを検出し、このインピーダンスが変化
する点を検出する方法が用いられている。
【0007】図5は、そのようなRIE装置の概略構成
図である。チャンバ51内には、下部電極52の上のス
テージに半導体ウエハなどの被処理物53が載置されて
いる。又、チャンバ51の内部には、外部から反応ガス
が供給されている。このチャンバ51の外部には、リン
グ形状のマグネトロン54が回転自在に配置されてい
る。下部電極52には、整合回路(MC:マッチングサ
ーキット)55を介して高周波電源56が接続されてい
る。このうち整合回路55は、チャンバ51側と高周波
電源56側とのインピーダンスを整合させるために接続
されている。
【0008】このような構成において、チャンバ51内
に反応ガスが供給されると共に、下部電極52に高周波
電源56から整合回路55を通して高周波電力が供給さ
れる。さらに、チャンバ51の外周でマグネトロン54
が所定の回転周波数で回転する。これにより、チャンバ
51内には低圧力でプラズマ58が発生し、このブラズ
マ58中のイオン及びラジカルにより化学反応して、被
処理物53はエッチングされる。
【0009】プラズマ58のインピーダンスは、エッチ
ング時に発生した反応生成物、若しくは反応に要するイ
オンやラジカル等によって変化するため、エッチング中
とエッチング終了後とで変化する。このインピーダンス
の変化を、整合回路55とチャンバ51(下部電極5
2)との間に接続されたモニタ57を用いてモニタす
る。このモニタ57は、高周波電源56からチャンバ5
1に供給される供給路に発生する電圧の基本波、電流の
基本波、および、それらの基本波の位相を検出し、その
モニタ信号をコンピュータ59に送る。このコンピュー
タ59は、モニタ57から出力されるモニタ信号をデジ
タル化して取込み、それらの時間的変化からエッチング
終点等を決定する方法が用いられている場合が多い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、チャンバ内に電力を供給する供給路に発生する
電圧の基本波、電流の基本波、および、それらの基本波
の位相を検出して、それらの時間的変化からエッチング
終点を決定する方法では、電圧の基本波や、電流の基本
波、およびこれら基本波の位相差のみを検出している。
ただし、これら測定対象の変化は主にカソードシースの
厚さの変化によるプラズマインピーダンスの変化を反映
していると考えられる。このため、プラズマ状態あるい
はRIE装置の状態の比較的大きな変化しか検出するこ
とができず、被処理物のエッチング形状の最適化や、チ
ャンバ内のクリーニング時期の最適化や、チャンバ内部
品の交換時期の最適化などを精度よくおこなうためには
限界があった。
【0011】本発明はこれらの事情に基づいてなされて
もので、チャンバ内のプラズマの状態や被処理物の状態
やプラズマ装置の状態を高精度で管理できるプラズマ管
理方法と装置ならびにプラズマ処理方法と装置を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による手
段によれば、内部に被処理物を収納したチャンバ内に電
力を供給し、前記チャンバ内にプラズマを発生させて前
記被処理物に対するプラズマ処理を管理するプラズマ管
理方法において、前記チャンバ内に電力を供給する供給
路に発生する電圧、電流、および位相の少なくともいず
れか1つについて高調波成分を検出し、検出した前記高
調波成分の変化に基づいて前記チャンバ内のプラズマ状
態、前記被処理物の状態または前記プラズマ処理装置内
の状態の少なくともいずれかについて管理することを特
徴とするプラズマ管理方法である。
【0013】また請求項2の発明による手段によれば、
前記高調波成分を検出し、検出した前記高調波成分の変
化に基づいて前記チャンバ内のプラズマ処理の終点を検
出していることを特徴とするプラズマ管理方法である。
【0014】また請求項3の発明による手段によれば、
内部に被処理物を収納可能でガス供給システムと圧力調
整システムが接続されたチャンバと、このチャンバに整
合回路を介して電力を供給し該チャンバ内にプラズマを
発生させる高周波電源とを具えたプラズマ処理装置を管
理するプラズマ管理装置において、前記整合回路とチャ
ンバとの間に前記高周波電源から前記チャンバに供給す
る電力についての基本波と高調波との電圧と電流を検出
する電圧/電流モニタを設け、この電圧/電流モニタに
解析部を接続させ、この解析部にコンピュータを接続さ
せていることを特徴とするプラズマ管理装置である。
【0015】また請求項4の発明による手段によれば、
内部に被処理物が収納されたチャンバ内に電力を供給
し、前記チャンバ内にプラズマを発生させて前記被処理
物に対するプラズマ処理を施すプラズマ処理方法におい
て、プラズマ処理を施す際に、前記チャンバ内に電力を
供給する供給路に発生する電圧、電流、および位相の少
なくともいずれか1つについて高調波成分を検出し、検
出した前記高調波成分の変化に基づいて前記チャンバ内
のプラズマ状態、前記被処理物の処理状態または前記プ
ラズマ処理装置内の状態の少なくともいずれかについて
管理することを特徴とするプラズマ処理方法である。
【0016】また請求項5の発明による手段によれば、
内部に被処理物を収納可能でガス供給システムと圧力調
整システムを接続したチャンバと、このチャンバに整合
回路を介して電力を供給し該チャンバ内にプラズマを発
生させる高周波電源とを具えたプラズマ処理装置を管理
するプラズマ処理装置において、前記整合回路とチャン
バとの間に前記高周波電源から前記チャンバに供給する
電力についての基本波と高調波の電圧と電流を検出する
電圧/電流モニタを設け、この電圧/電流モニタに解析
部を接続させ、この解析部に制御部が接続させているこ
とを特徴とするプラズマ処理装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0018】発明者は、プラズマ処理装置のチャンバの
内部でのプラズマの状態や、被処理物の状態や、プラズ
マ処理装置の状態を精度よく把握するためには、チャン
バの内部に電力を供給する供給路に発生する電圧の基本
波、電流の基本波および基本波の位相を検出する基本波
についての検出に加えて、図1にグラフで示したよう
に、電力を供給する供給路に基本波と共に発生している
高調波(周波数が基本波のn倍の波:nは自然数)に着
目し、基本波の変化による情報に加えて、高調波の変化
を検出することにより、それらによって得られる情報量
を増やすことでプラズマ処理装置の管理の高精度化の実
現を達成できると考えた。なお、図1に示したように、
基本波と高調波、および、高調波と高調波とのそれぞれ
の間にもいくつかの波長の存在が認められる。
【0019】電力を供給する供給路に発生する高調波の
発生の主たる原因は、シース内電流(イオン電流、電子
電流、変位電流)の存在によると考えられる。したがっ
て、高調波の変化は、基本波の変化の原因であるカソー
ドシースの厚さの変化に加えて、最もカソードシース内
の電流の変化を反映していることになる。また、高調波
はインダクタンスやキャパシタンスの存在によって変化
するため、プラズマをインピーダンスとして構成される
電気回路内の電気要素の微妙な変化によっても変化す
る。
【0020】すなわち、高調波は、電源、整合回路、被
処理物、チャンバ内壁などの状態の変化を敏感に反映す
るので、それの変化を把握することにより、高精度なプ
ラズマ処理装置の管理を実現することができる。
【0021】図2(a)〜(d)および図3(a)〜
(d)は、RIE装置において、圧力45mTorrの
アルゴンガスによりプラズマを放電パワが200〜80
0Wで生成した場合の電圧、電流の高調波について、下
記の変換式により物理量をRIE装置をモデル化した回
路要素に変換して算出された計算値と、RIE装置のコ
ンピュータに蓄積される実測値を比較した結果である。
なお、図2(a)〜(d)は、電圧と出力との対比であ
り、図3(a)〜(d)は、電流と出力との対比であ
る。また、図2(a)〜(d)および図3(a)〜
(d)は共に、(a)は基本波、(b)は2次高調波、
(c)は3次高調波、(d)は4次高調波についての場
合を示している。
【数1】
【数2】 ただし、何れの式においてもAはカソード面積、A
は壁面積、eは電子電荷、nは電子密度、kはボルツ
マン定数、Tは電子温度、mはイオン質量、ε
真空誘電率、Vはプラズマ電位、Vdcは自己バイア
ス電位である。
【0022】いずれの高調波でも、計算値と実測値とが
ほぼ一致しており、高調波によるプラズマの状態等の検
出が有効であることを確認できた。
【0023】また、モデルに含まれる回路要素の値を変
化させれば、高調波が変化する。これらの回路要素はプ
ラズマ、プラズマ被処理物であるウエハ、プラズマ処理
装置から構成されており、これらの回路要素の値の変化
が高調波の変化に反映されることがわかる。
【0024】測定された高調波はコンピュータで解析さ
れ、その解析結果に基づいてコンピュータから、後述す
るプラズマ処理装置を構成している電源制御システム、
ガス供給システム、圧力調整システム等に対して制御信
号を出してプラズマ処理条件を調整する。また、異常と
判断される場合には該当するシステムを停止する信号あ
るいは使用者に警告を発する信号を出しても良い。
【0025】なお、プラズマの状態の異常についての発
生要因の因子は、プラズマの密度、電子温度、正イオン
密度、負イオン密度、シース電圧および気相組成等が挙
げられる。
【0026】また、被処理体の異常についての発生要因
の因子は、削れ量、堆積膜量、表面元素構成比、表面
積、温度、質量および誘電率等が挙げられる。
【0027】また、プラズマ処理装置の異常についての
発生要因の因子は、被処理体周辺部材の消耗量、チャン
バ内壁の処理膜の消耗量およびチャンバ内壁のプラズマ
に起因する堆積膜量等が挙げられる。
【0028】したがって、各発生因子の変化を観察する
ことによっても、プラズマの状態の異常や被処理体の異
常やプラズマ処理装置の異常を検出することもできる。
【0029】図4は、RIE装置に本発明のプラズマ管
理装置を搭載したプラズマ処理装置の模式構成図であ
る。
【0030】RIE装置は、被処理物を内部に収納して
処理を施す円筒状の密閉容器であるチャンバ1の外部の
上方には、チャンバ1の内部にプラズマ2を低圧力で発
生させるように磁場を形成するため、回転機構3の駆動
によりの所定の回転周波数で回転する棒状の永久磁石4
が、チャンバ1の天板1aに平行方向に回転自在に配置
されている。また、チャンバ1の外側の下方には、マッ
チングボックス5と高周波電源6が接続されている。マ
ッチングボックス5の内部にはV/Iモニタ7と整合回
路8が収納されており、高周波電源6と整合回路8との
間は、高周波電源6のインピーダンス(例えば50Ω)
により一定になっている。それにより、チャンバ1の内
部のインピーダンス変化に応じて、電圧、電流及びそれ
らの位相差が変化して電力を一定に保つようにしてい
る。
【0031】チャンバ1の内側には、下方には下部電極
9が配置されている。この下部電極9の上には、被処理
物としての半導体ウエハ11を固定するための静電チャ
ック12が設置されており、静電チャック12にはウエ
ハ11を載置した場合の外側に位置する周辺リング13
が設けられている。また、下部電極9は、マッチングボ
ックス5を介して高周波電源6に電気的に接続されてい
る。
【0032】また、チャンバ1の内側の上部には、下部
電極9に対向する凸状の上部電極14が形成され、その
表面には反応性ガスをチャンバ1の内部に供給する複数
のガス噴出口15が形成されている。なお、ガス噴出口
15は、ガス流量調整器16を介してガス供給システム
17に接続されている。また、チャンバ1には、圧力調
整システム18を介して真空ポンプ19が接続され、側
壁にはチャンバ1の内部の真空度を計測するための真空
計21が設けられている。
【0033】マッチングボックス5は、マッチングボッ
クス5を含めたチャンバ1側のインピーダンスを高周波
電源6側のインピーダンスに整合させる機能を有してい
る。このマッチングボックス5の内部には、V/Iモニ
タ7および整合回路8(MC)が備えられている。この
うちV/Iモニタ7は、下部電極9に供給する高周波電
力の電圧、電流をモニタし、そのモニタ信号を出力する
機能を有している。
【0034】プラズマ管理装置25は、V/Iモニタ7
からのモニタした結果を解析する解析部26と、コンピ
ュータ27と、高周波電源6を制御する電源制御システ
ムとから構成されている。
【0035】V/Iモニタ7に接続している解析部26
はコンピュータ(制御部)27に接続されており、解析
部26またはコンピュータ27内は、V/Iモニタ7か
ら出力された電圧、電流を読み取りそれらの位相差を得
る機能と、電圧の高調波、電流の高調波およびそれらの
位相差を得るための、例えば高速フーリエ変換(FF
T)機能を有している。さらに、解析部26またはコン
ピュータ27の内部には、ノイズ成分をカットするため
のローパスフィルタや荷重移動平均フィルタなどの信号
処理手段(不図示)を備えている。
【0036】解析部26またはコンピュータ27は、得
られた電圧の高調波、電流の高調波またはそれらの位相
差の値を逐次記憶し、その変化の傾向から、チャンバ1
の内部のプラズマ2の状態、半導体ウエハ11の状態、
チャンバ1の内部を構成する部品のいずれか1つ以上に
ついて、その変化を検出する機能を有している。
【0037】例えば、プラズマ処理の終点を検出する場
合は、モニタ7からデジタル化されたモニタ信号を受
取、そのモニタ信号から電圧及び電流を取り出し、これ
ら電圧と電流との比、すなわち電圧/電流又は電流/電
圧を演算し、この電圧/電流又は電流/電圧の波形の変
化から被処理物3に対するエッチング処理の終点を検出
している。
【0038】なお、コンピュータ27は、ガス供給シス
テム17、電源制御システムおよび圧力調整システム1
8を制御している。
【0039】次に、上記のごとく構成された装置の作用
について説明する。
【0040】チャンバ1の内部に反応ガスが供給される
と共に、下部電極9に高周波電源6から整合回路8を通
して高周波電力が供給される。さらに、チャンバ1の上
部に設けられた永久磁石4が所定の回転周波数で回転す
る。これにより、チャンバ1の内部には低圧力でブラズ
マ8が発生し、このプラズマ2の中のイオン及びラジカ
ルにより化学反応して、被処理物3はエッチングされ
る。
【0041】このとき、プラズマ2の中でのエッチング
時に発生した反応生成物、もしくは反応に要するイオン
やラジカル等の量がエッチング中とエッチング終了後と
で変化し、プラズマ2のインピーダンスが変化する。
【0042】V/Iモニタ7は、高周波電源6から整合
回路8を通してチャンバ1に供給される電圧及び電流を
モニタし、そのモニタ信号を出力する。
【0043】解析部26は、モニタ7から出力されるモ
ニタ信号を取り込み、基本波と高調波の電圧の実効値、
及び電圧と電流の位相差をデジタル化して出力する。
【0044】コンピュータ27は、解析部26から出力
される信号を取込み、フィルタ処理手段によってデジタ
ルのモニタ信号に対してフィルタ処理を行い、永久磁石
4の回転周波数よりも低い周波数成分を通過させる。
【0045】コンピュータ27の処理による終点検出
は、これら高調波の電圧と電流との比、すなわち例えば
電圧/電流を演算し、この電圧/電流の波形の変化から
被処理物3に対する例えば、エッチングの終点を検出す
る。具体的には、先ず、電子密度が変化したのに伴い荷
重移動平均手段で、高調波の電圧/電流の波形の変化を
検出し、この電圧/電流のデータに対してガウス分布に
よる荷重移動平均を行う。次に、荷重移動平均されたデ
ータに対して予め設定された闘値と比較し、闘値を超え
た時点を被処理物3に対するエッチングの終点を検出す
る。
【0046】なお、上記の場合は、エッチング終点を検
出するのに荷重移動平均を用いているが、高調波の電圧
と電流との比の波形から自己相関係数を逐次求め、これ
ら自己相関係数と予め設定された闘値とを比較してエッ
チング終点を検出するようにしてもよい。
【0047】また、モニタ7により検出される高調波の
電圧又は電流のいずれか一方をコンピュータ27で取込
み、高調波の電圧又は電流のいずれか一方の波形の変化
からエッチング終点を検出するようにしてもよい。
【0048】なお、上述の実施の形態では、エッチング
処理の終点を検出することについて説明したが、以下の
項目についても高調波の電圧又は電流の値が変化するこ
とを、同様にVIモニタ7によりモニタすることによっ
て検出することができる。
【0049】チャンバ1を構成している部品の交換につ
いては、静電チャック12上の周辺リング13が消耗す
ると、コンデンサ容量が変化して高調波の電圧又は電流
の値が変化するのを検出する。
【0050】チャンバ1のクリーニング時期について
は、チャンバ1の内壁への堆積膜が厚くなり、高調波の
電圧又は電流の値が変化するのを検出する。
【0051】プラズマ2の異常放電の検出については、
モニタしている電圧又は電流が異常に変化することで、
高調波の電圧又は電流の値が変化するのを検出する。
【0052】プラズマ処理の異常(線幅が規格から外れ
る、膜が残る、削りすぎる等)については、エッチング
時に発生する反応生成物、若しくは反応に要するイオン
やラジカル等が異常に変化することで、高調波の電圧又
は電流が変化するのを検出する。
【0053】電気系統の異常(リーク電流等)、モニタ
している電圧又は電流が異常に変化することで、高調波
の電圧又は電流の値が変化するのを検出する。
【0054】これらの検出したコンピュータ27で解析
された解析結果に基づいて、コンピュータ27から電源
制御システム28、ガス供給システム17、圧力調整シ
ステム18等に対して制御信号を出し、プラズマ処理条
件を調整する。
【0055】また、異常と判断される場合には、高調波
の電圧又は電流の値の変化にもとづいて、コンピュータ
27から電源制御システム28、ガス供給システム1
7、圧力調整システム18等に対してフィードバックし
て各種設定を変化させる。あるいは、システムを停止す
る信号あるいは使用者に警告を発する信号を出す。
【0056】なお、上述の実施の形態では、プラズマ処
理装置として容量結合型プラズマ装置について説明した
が、ECR(Electric Cycloric R
esonance)やヘリコン波を用いたプラズマ装置
や、誘導結合プラズマ装置にも適用することができる。
【0057】なお、上述の実施の形態を、半導体デバイ
ス製造用のドライエッチングを例にして示したが、本発
明は、ドライエッチングに限定されることなく、プラズ
マアッシング、プラズマCVD、プラズマスパッタ、プ
ラズマクリーニング等に適用が可能であり、半導体デバ
イスの処理のみならず、液晶パネル上の薄膜素子の処理
を目的としたプラズマ処理にも適用できる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、高精度にプラズマ処理
状況が検出して、それにより正確な管理をおこなうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基本波と高調波とのグラフ。
【図2】(a)〜(d)電圧について、RIE装置をモ
デル化した回路要素に変換して算出さした計算値と、R
IE装置のコンピュータに蓄積される実測値を比較した
グラフ。
【図3】(a)〜(d)電流について、RIE装置をモ
デル化した回路要素に変換して算出さした計算値と、R
IE装置のコンピュータに蓄積される実測値を比較した
グラフ。
【図4】RIE装置に本発明のプラズマ管理装置を搭載
したプラズマ処理装置の模式構成図。
【図5】従来のRIE装置の概略構成図。
【符号の説明】
1…チャンバ、2…プラズマ、5…マッチングボック
ス、6…高周波電源、7…V/Iモニタ、8…整合回
路、9…下部電極、11…ウエハ、14…上部電極、1
7…ガス供給システム、18…圧力調整システム、25
…プラズマ管理装置、26…解析部、27…コンピュー
タ、28…電源制御システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F004 BA04 BA08 BA14 BB08 BB11 BB13 BB32 BD01 BD04 BD05 CA03 CB05 CB15 DA23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に被処理物を収納したチャンバ内に
    電力を供給し、前記チャンバ内にプラズマを発生させて
    前記被処理物に対するプラズマ処理を管理するプラズマ
    管理方法において、 前記チャンバ内に電力を供給する供給路に発生する電
    圧、電流、および位相の少なくともいずれか1つについ
    て高調波成分を検出し、検出した前記高調波成分の変化
    に基づいて前記チャンバ内のプラズマ状態、前記被処理
    物の状態または前記プラズマ処理装置内の状態の少なく
    ともいずれかについて管理することを特徴とするプラズ
    マ管理方法。
  2. 【請求項2】 前記高調波成分を検出し、検出した前記
    高調波成分の変化に基づいて前記チャンバ内のプラズマ
    処理の終点を検出していることを特徴とする請求項1記
    載のプラズマ管理方法。
  3. 【請求項3】 内部に被処理物を収納可能でガス供給シ
    ステムと圧力調整システムが接続されたチャンバと、こ
    のチャンバに整合回路を介して電力を供給し該チャンバ
    内にプラズマを発生させる高周波電源とを具えたプラズ
    マ処理装置を管理するプラズマ管理装置において、 前記整合回路とチャンバとの間に前記高周波電源から前
    記チャンバに供給する電力についての基本波と高調波と
    の電圧と電流を検出する電圧/電流モニタを設け、この
    電圧/電流モニタに解析部を接続させ、この解析部にコ
    ンピュータを接続させていることを特徴とするプラズマ
    管理装置。
  4. 【請求項4】 内部に被処理物が収納されたチャンバ内
    に電力を供給し、前記チャンバ内にプラズマを発生させ
    て前記被処理物に対するプラズマ処理を施すプラズマ処
    理方法において、 プラズマ処理を施す際に、前記チャンバ内に電力を供給
    する供給路に発生する電圧、電流、および位相の少なく
    ともいずれか1つについて高調波成分を検出し、検出し
    た前記高調波成分の変化に基づいて前記チャンバ内のプ
    ラズマ状態、前記被処理物の処理状態または前記プラズ
    マ処理装置内の状態の少なくともいずれかについて管理
    することを特徴とするプラズマ処理方法。
  5. 【請求項5】 内部に被処理物を収納可能でガス供給シ
    ステムと圧力調整システムを接続したチャンバと、この
    チャンバに整合回路を介して電力を供給し該チャンバ内
    にプラズマを発生させる高周波電源とを具えたプラズマ
    処理装置を管理するプラズマ処理装置において、 前記整合回路とチャンバとの間に前記高周波電源から前
    記チャンバに供給する電力についての基本波と高調波の
    電圧と電流を検出する電圧/電流モニタを設け、この電
    圧/電流モニタに解析部を接続させ、この解析部に制御
    部が接続させていることを特徴とするプラズマ処理装
    置。
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KR20140112458A (ko) * 2013-03-13 2014-09-23 램 리써치 코포레이션 전압 제어 모드를 이용한 챔버 매칭

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