JP2003162441A - 分散ファイル共有システムおよびそのファイルアクセス制御方法 - Google Patents

分散ファイル共有システムおよびそのファイルアクセス制御方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクセス権限に関わる検索時間の短縮化およ
びファイル操作の効率化を図ることができる分散ファイ
ル共有システムおよびそのファイルアクセス制御方法の
提供。 【解決手段】 分散ファイルシステム10は、ファイル共
有インデックス管理機能部120で共有するインデックス
情報ファイル1244を用いてインデックス情報からアクセ
ス権限に応じた管理を行い、各ホスト端末装置16, 18,
・・・のうち、ユーザが操作するホスト端末装置が対象の
ディレクトリ情報を持っていなくても、各ホスト端末装
置にアクセスすることなく、ファイル共有インデックス
管理機能部120からアクセス権限を得ることができ、各
ホスト端末装置16, 18, ・・・のファイル共有管理機能部1
60, 180, ・・・で局所的な管理を行い、処理完了までの各
ホスト端末装置16, 18, ・・・へのアクセスを最小限にす
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散ファイル共有
システムおよびそのファイルアクセス制御方法に関し、
分散ファイル共有システムは、ネットワークに分散して
接続する複数の端末装置に備えるファイルの共有化を図
って仮想的に一つのファイルシステムとする分散ファイ
ルシステムに適用して好適なものであり、この分散ファ
イルシステムを仮想的なファイルシステムとして扱い、
このファイルシステム内におけるディレクトリやファイ
ルに対するアクセス制御に用いて好適なファイルアクセ
ス制御方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】通常、ホストとして用いる１台のコンピ
ュータ端末装置（以下、ホスト端末装置という）上にお
いて、ファイルにアクセスする制御方法には、OS（Oper
atingSystem)機能としてのアクセス制御リストを使用す
る。OSの一つであるUNIX（登録商標）システムでは、フ
ァイルやディレクトリ毎に、たとえば所有者、所有者グ
ループ、その他のユーザに分類し、この分類に対して読
出し、書込みおよび実行のアクセス権限をそれぞれに設
定してファイルのアクセス制御を実現させている。ホス
ト端末装置を遠隔端末装置からネットワークを介して使
用する場合、ホスト端末装置は、ホスト端末装置に格納
されているユーザのアカウントに従って上述したファイ
ルやディレクトリへのアクセス権限を判定している。
【０００３】この他に、アクセス制御の観点において、
複数のホスト端末装置がファイルサーバを共有する場
合、この共有にともなう負荷分散（負荷軽減）させる方
法が提案されている。特開平11-120063号公報に記載の
分散システムにおける共有ファイルシステムは、ファイ
ル管理の計算負荷をなくし、ファイルデータの転送がネ
ットワークを経由しないようにして処理の高速化を図っ
ている。
【０００４】特開平9-305470号公報に記載の共有ファイ
ル管理装置は、共有ファイルの状態およびファイル格納
手段の状態を監視し、監視結果に基づきシステム管理部
で共有ファイルの配置または多重化の見直しを図り、フ
ァイルアクセス制御部で見直しに応じた共有ファイルの
移動または多重化を実行して運用効率を向上させてい
る。また、特開平8-77054号公報に記載の分散ファイル
システムは、複数の計算機をネットワーク接続した計算
機クラスタ上の複数のサーバ計算機に分散ファイルに対
応する複数の分割ファイルの作成と削除を分割ファイル
作成部と分割ファイル削除部とでそれぞれ行わせ、分散
ファイル管理部では、分散ファイルに対する参照／更新
要求を行う前に、分割ファイルに対する参照／更新振分
け情報をクライアント計算機に配送し、この情報に応じ
て参照／更新要求振分け部では参照／更新要求の指定に
用いるレコードのインデックスが格納される分割ファイ
ルの所在を決定することで、処理要求が集中しても有効
に負荷分散させている。
【０００５】さらに、特開平6-332782号公報に記載のフ
ァイルサーバシステムは、複数のファイルサーバがネッ
トワークを介して並設され、ファイルサーバは各ファイ
ル格納装置にアクセスする。このシステムにおいて、フ
ァイルアクセス要求配分手段は、負荷情報モニタリング
手段で計測した各ファイルサーバの負荷状況を参照し、
ファイルアクセスするファイルサーバを選定するファイ
ル管理を行い、選定したファイルサーバが自己のサーバ
または他のサーバか否かに応じて対応する通信制御手段
を介してファイルアクセス要求を発行することにより、
特に、ファイル書込み時に負荷の軽いファイルサーバを
選んでアクセスさせて特定のファイルサーバにアクセス
要求が集中しないようにしている。上述した４つの提案
は、アクセス制御の観点に基づく提案であり、アクセス
権限を付与してファイルのアクセスを制御する方法とま
ったく異なる技術である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数のホス
ト端末装置がネットワークに分散して配設され、これら
を仮想的に１つのファイルシステムのようにみなした分
散ファイル共有システムについて検討する。一般的に、
このような分散ファイルシステムでは、システム内にお
けるアクセス権限の一元管理をどのように行うかが大き
な問題になる。すなわち、この分散ファイルシステムに
おいて１台のホスト端末装置がアクセス権限管理サーバ
を動作制御する。このとき、前述したUNIXシステムのフ
ァイルアクセスに倣ってファイルパスのアクセス権限す
べてをチェックする方法を適用すると、分散ファイルシ
ステムは、ファイルのアクセス権限の判定にディレクト
リおよびファイルの両方をチェックすることから、検索
に時間がかかり過ぎて現実的でない場合がある。
【０００７】ファイルの共有性を加味した分散ファイル
共有システムでファイル検索を行う場合、検索条件に合
致するすべてのファイルパスの各ディレクトリおよびフ
ァイルに対してアプリケーションレベルでのアクセス権
限の判定を行うことから、分散ファイル共有システムで
は、さらに多くの検索時間がかかると推定される。
【０００８】また、分散ファイル共有システムは、上述
したように仮想的に１つのファイルシステムとみなすこ
とから、あるホスト端末装置のファイルの複製を他のホ
スト端末装置にキャッシュすることが可能になる。この
キャッシュ機能により、一度アクセスして得られたホス
ト端末装置のファイルは、ファイルが削除されない限り
このファイルに関するアクセス権限の確認を行うためネ
ットワークを介して行わなくてもよくなる。この状況に
もかかわらず、ホスト端末装置は、内蔵するファイルの
アクセス権限を判定する際にネットワークを介してアク
セス権限管理用のサーバに問い合わせを行ってしまう。
これは、ホスト端末装置にファイルをキャッシュする意
味を減殺させてしまう。
【０００９】本発明はこのような従来技術の欠点を解消
し、アクセス権限に関わる検索時間の短縮化およびファ
イル操作の効率化を図ることができる分散ファイル共有
システムおよびそのファイルアクセス制御方法を提供す
ることを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、データをまとめて扱うファイルを階層構
造の位置を示すディレクトリの下に格納してファイル管
理する端末装置を備え、この端末装置のそれぞれをネッ
トワークに接続させ、各端末装置をホスト端末装置と
し、ホスト端末装置は、これらのホスト端末装置のう
ち、共有に関するディレクトリおよびファイルにアクセ
スする資格の情報をアクセス権限情報としてインデック
ス情報に含め、このインデックス情報すべてを管理する
大域管理機能ブロックをネットワーク内に少なくとも一
つ含み、ホスト端末装置は、各ホスト端末装置で共有す
るディレクトリを含めたファイルの管理およびこの各ホ
スト端末装置自体に対する局所的なファイル管理、なら
びにファイル管理に用いるディレクトリに対するアクセ
ス権限情報の設定および管理を行うファイル共有管理機
能ブロックを含むことを特徴とする。
【００１１】本発明の分散ファイル共有システムは、大
域管理機能ブロックに共有するファイルに関するインデ
ックス情報を用いてインデックス情報からアクセス権限
に応じた管理を行い、ユーザが操作するホスト端末装置
が対象のディレクトリ情報を持っていなくても、各ホス
ト端末装置へのアクセスを行わずに大域管理機能ブロッ
クから容易にアクセス権限を得ることができ、ファイル
共有管理機能ブロックで局所的な管理を行う。
【００１２】また、本発明は上述の課題を解決するため
に、データをまとめて扱うファイルを階層構造の位置を
示すディレクトリの下に格納してファイル管理するホス
ト端末装置のそれぞれがネットワーク接続されたホスト
端末装置においてこのディレクトリおよびファイルのい
ずれか一方の情報に対する操作に応じてファイル管理の
対象にアクセス要求を出力する第１の工程と、このアク
セス要求に応じて対象へのアクセス操作するユーザの権
限をアクセス権限とし、まとめて管理されているアクセ
ス権限を用いてこのユーザのアクセス要求に対するアク
セス資格があるか否かを判定する第２の工程と、このア
クセス資格を満足するアクセス権限がユーザにあると
き、アクセス要求に対応した処理を情報に施す第３の工
程と、アクセス資格がないユーザと判定されたとき、ア
クセス要求に対応した処理を回避する応答を出力する第
４の工程と、ホスト端末装置のそれぞれに対するアクセ
ス権限を含むインデックス情報を管理対象としてこのイ
ンデックス情報に対して処理を施す第５の工程と、この
インデックス情報の処理に対応した応答信号を操作した
ホスト端末装置に出力する第６の工程とを含むことを特
徴とする。
【００１３】本発明の分散ファイル共有システムのファ
イルアクセス制御方法は、ディレクトリおよびファイル
のいずれか一方の情報に対する操作を行う際に、この操
作に対する対象へのアクセスができるか否かを設定され
ているアクセス権限により判定して制御することによ
り、個々のアプリケーションレベルでのファイル検索に
よる判定に比べて検索の所要時間の短縮化を図ることが
できる。
【００１４】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる分散ファイル共有システムの一実施例を詳細に説明
する。
【００１５】本実施例は、本発明の分散ファイル共有シ
ステムを仮想ファイルシステムである分散ファイルシス
テム10に適用した場合である。本発明と直接関係のない
部分について図示および説明を省略する。以下の説明
で、信号はその現れる接続線の参照番号で指示する。
【００１６】分散ファイルシステム10には、図１に示す
ように、複数のホスト端末装置12,14, 16, 18, 20, ・・・
がネットワーク100に接続されている。ホスト端末装置1
2には、ファイル共有インデックス管理機能部120および
インデックス情報ファイル1244が含まれている。ホスト
端末装置14には、ユーザ情報管理機能部140およびユー
ザ情報ファイル1444が備えられている。また、ホスト端
末装置16, 18には、それぞれ、ファイル共有管理機能部
160, 180およびデータファイル1644, 1844が一組ずつ配
設されている。参照符号が付されていない一点鎖線で表
したホスト端末装置も３種類のいずれかが該当する。
【００１７】さらに、各ホスト端末装置について構成を
説明する。ホスト端末装置12, 14,16, 18, ・・・には、本
体装置部12a, 14a, 16a, 18a, ・・・および周辺装置部12
b, 14b, 16b, 18b, ・・・が、それぞれ備えられている。
ホスト端末装置12において本体装置部12aは、図２に示
すように、CPU（Central Processing Unit)120a、メモ
リ122、ストレージ124およびネットワーク接続部126を
含む。周辺装置部12bには、ディスプレイ128、キーボー
ド130、およびポインティングデバイスとしてマウス132
があり、周辺装置部12bは本体装置部12aに信号線134、1
36、138を介して接続されている。
【００１８】ストレージ124は、ハードディスクドライ
ブ装置（Hard Disk Drive unit：以下、HDDという）で
ある。ストレージ124は、プログラム記憶領域124Pとデ
ータ記憶領域124Dとに分けて記憶している。プログラム
記憶領域124Pには、ファイル共有インデックス管理プロ
グラム1240および操作インタフェース処理プログラム12
42が格納されている。ファイル共有インデックス管理プ
ログラム1240は、ネットワーク100に接続するホスト端
末装置12, 14, 16, 18, ・・・において共有指定されたフ
ァイルやディレクトリすべてのインデックス情報ファイ
ル1244を管理する。データ記憶領域124Dには、インデッ
クス情報ファイル1244があり、共有指定されたファイル
やディレクトリすべてのインデックス情報が含まれてい
る。
【００１９】ネットワーク接続部126は、ネットワーク1
00との接続インタフェースである。ホスト端末装置12
は、ネットワーク接続部126を介してネットワーク100に
接続され、分散ファイルシステム10は、他のホスト端末
装置14, 16, 18, ・・・を含めた、全体として一つの仮想
ファイルシステムを構築している。
【００２０】ホスト端末装置14において本体装置部14a
は、図３に示すように、CPU 140a、メモリ142、ストレ
ージ144およびネットワーク接続部146を含む。周辺装置
部14bには、ディスプレイ148、キーボード150、および
マウス152があり、周辺装置部14bは本体装置部14aと信
号線154、156、158を介して接続されている。
【００２１】ストレージ144は、HDDで、ストレージ144
は、プログラム記憶領域144Pとデータ記憶領域144Dとに
分けて記憶している。プログラム記憶領域144Pには、ユ
ーザ情報管理プログラム1440および操作インタフェース
処理プログラム1442が格納されている。ユーザ情報管理
プログラム1440は、ネットワーク100に接続するホスト
端末装置12, 14, 16, 18, ・・・におけるユーザ情報ファ
イル1444を管理する。ユーザ情報ファイル1444には、た
とえば、ユーザを特定するユーザID（IDentifier）、パ
スワード等の秘密情報がある。データ記憶領域144Dに
は、ユーザ情報ファイル1444が格納されている。
【００２２】ユーザ情報管理機能部140は、ユーザ情報
ファイル1444内のユーザ情報を定義する情報を基にグル
ープ化することができる。定義情報は、様々に設定でき
ることから、ユーザは複数のグループに所属することが
できる。ユーザ情報管理機能部140は、操作するユーザ
が操作インタフェースを使用する場合、ユーザ認証を行
う。ユーザ認証は、上述したユーザIDおよび秘密情報が
ログイン時にキーボードを用いてホスト端末装置に入力
され、ユーザ情報ファイル142内のユーザ情報と照合す
ることで行われる。
【００２３】より具体的に、ユーザ情報とは、ユーザID
および秘密情報等である。ユーザ情報管理機能部140
は、この認証の結果、一致した正当なユーザにだけ操作
を許可する。このとき、該当するホスト端末装置の操作
インタフェース処理プログラムがメモリ122にロードさ
れ、操作インタフェース処理機能部142aとして操作を受
け付ける。
【００２４】ネットワーク接続部146は、ネットワーク1
00との接続インタフェースである。ユーザ情報管理機能
部140およびユーザ情報ファイル142を持たないホスト端
末装置12, 16, 18, ・・・では、ネットワーク接続部146を
介してそれぞれのホスト端末装置12, 16, 18, ・・・から
のユーザIDおよび秘密情報が供給され、認証結果の可否
が返送される。この返送された結果に応じてユーザのア
クセス可否が決まる。
【００２５】なお、ホスト端末装置14には、図示しない
が後述するファイル共有管理機能部を含んでいてもよ
い。
【００２６】また、ホスト端末装置16において本体装置
部16aは、図４に示すように、CPU 160a、メモリ162、ス
トレージ164およびネットワーク接続部166を含む。周辺
装置部16bには、ディスプレイ168、キーボード170、お
よびマウス172があり、周辺装置部16bは本体装置部16a
と信号線174、176、178を介して接続されている。
【００２７】ストレージ164は、HDDでストレージ164
は、プログラム記憶領域164Pとデータ記憶領域164Dとに
分けて記憶している。プログラム記憶領域164Pには、フ
ァイル共有管理プログラム1640および操作インタフェー
ス処理プログラム1642が格納されている。ファイル共有
管理プログラム1640は、ネットワーク100に接続するホ
スト端末装置16, 18, ・・・において個々に共有指定され
たデータファイル1644, 1844に対する処理に応じて管理
する。 データ記憶領域164Dのデータファイル1644に
は、たとえばディレクトリ情報やファイル情報が格納さ
れている。
【００２８】ファイル共有管理機能部160は、ファイル
やディレクトリの操作機能を局所的に実現させるととも
に、他のホスト端末装置12, 14, 18, ・・・のファイル共
有インデックス管理機能部120、ユーザ情報管理機能部1
40およびファイル共有管理機能部180, ・・・との連携を図
ることができる。ファイルやディレクトリの操作機能と
は、後段で説明するように登録機能、検索機能、獲得機
能、読出し機能、更新機能および削除機能である。
【００２９】分散ファイルシステム10には、ホスト端末
装置16と同様の構成のホスト端末装置18, ・・・が分散し
て配置されている。ホスト端末装置18は、ファイル共有
管理機能部180を有している。
【００３０】次に分散ファイルシステム10で扱われるデ
ータ記憶領域164D, 184Dおよび124Dの情報について説明
する。ホスト端末装置16は、データ記憶領域164Dにデー
タファイル1644を含む。データファイル1644は、図5(a)
に示すように、ディレクトリ“/P”に対するディレクト
リ情報Pおよびファイル164A（＝“/P/A”)を含む。ここ
で、ファイル164Aは、ファイル情報Aとファイル164aを
一つのファイルとして保持している。ディレクトリ“/
P”およびファイル164Aは、操作インタフェース処理機
能部162aを通じて操作され、ファイル共有管理機能部16
0の機能により作成・登録されたものである。
【００３１】ただし、ファイル164aは、ホスト端末装置
16で用いるOSにおけるファイルパス“/P/A”のファイル
というわけではない。操作インタフェース処理機能部16
2aからファイル共有管理機能部160の管理下にあるファ
イルを表示させると、図5(b)のローカルビューのよう
に、ディレクトリ“/P”に対してファイル164Aのツリー
構造を示す。
【００３２】同様に、ファイル共有管理機能部180を含
むホスト端末装置18は、図６(a)のデータ記憶領域にデ
ィレクトリ情報Q, Rがあり、ファイル184Bがファイル情
報Bおよびファイル184b、ファイル184Cがファイル情報C
およびファイル184cで、それぞれ関連付けている。より
具体的には、ディレクトリ“/Q”,“/Q/R”およびファ
イル“/Q/184B”,“Q/R/184C”の関係にファイルを管理
している。上述したディレクトリおよびファイルは、そ
れぞれ操作インタフェース処理機能部182aを通じて操作
され、ファイル共有管理機能部180の機能により作成・
登録されたものである。この場合もファイル184b, 184c
は、ホスト端末装置18で用いるOSにおけるファイルパス
“/Q/184B”,“/Q/R/184C”のファイルというわけでは
ない。操作インタフェース処理機能部182aからファイル
共有管理機能部180の管理下にあるファイルを表示させ
ると、図6(b)のローカルビューのように、ディレクトリ
“/Q”に対してファイル184Bとディレクトリ“/Q/R”に
対してファイル184Cのツリー構造を示す。
【００３３】また、ホスト端末装置12は、図7(a)に示す
ように分散ファイルシステム10のディレクトリ情報P,
Q, Rおよびファイル情報A, B, Cすべてをファイル共有
インデックス管理機能部120で一元管理する。これらす
べてに対してインデックス情報と呼び、インデックス情
報ファイル1244に格納されている。ファイル共有インデ
ックス管理機能部120の管理によってインデックス情報
ファイル1244をグローバルビュー表示させると、ディレ
クトリ情報とファイル情報とを含むインデックス情報フ
ァイル1244が、図7(b)に示すように、ディレクトリ“/
P”-ファイル情報A, ディレクトリ“/Q”-ファイル情報
B, およびディレクトリ“/Q/R”-ファイル情報Cの仮想
的なツリー構造で表される。
【００３４】次に前述したディレクトリ情報およびファ
イル情報について説明する。ディレクトリ情報は、図８
に示すようにキー40、ディレクトリ名42、ディレクトリ
更新日44、所有者46、破棄日48、公開日50、アクセス権
限52を有している。キー40は、たとえばディレクトリを
表す値である。ディレクトリ名42は、分散ファイルシス
テム10における仮想ディレクトリパス名を示す。ディレ
クトリ更新日44は、このディレクトリが最後に更新され
た日の情報である。所有者46は、ディレクトリの作成者
を所有者として所有者名を表す。ディレクトリ情報は、
この所有者とシステム管理者adminだけが更新すること
ができる。
【００３５】また、検索対象外を指定する日として破棄
日48と公開日50がある。破棄日48は、この日を過ぎた場
合、検索対象外にする検索対象の有効期限終了日で、公
開日50は、これ以前の日を検索対象外とする検索対象の
有効期限開始日である。アクセス権限52は、アクセス制
御リストを含む。
【００３６】アクセス制御リストは、図９に示すよう
に、ユーザ名またはグループ名とアクセス権限とを対応
させたものである。ユーザ名およびグループ名は、ユー
ザ情報管理部機能部140によってユーザ情報ファイル144
4に登録されている名称である。アクセス権限には、読
出し（以下、rという)権限、書込み（以下、wという)権
限および読出し書込み権限（以下、rwという)権限があ
り、これら３つの内、いずれか一つの権限がユーザ名ま
たはグループ名に対応させる。アクセス制御リストは、
可変長にしている。アクセス権限については後段でさら
に説明する。
【００３７】ファイル情報は、図10に示すように、キー
60、ファイル名62、ファイル更新日64、所有者66、破棄
日68、公開日70、ファイルの状態72を含んでいる。ファ
イル情報においてディレクトリ情報と同じ名称の項目
は、同じ定義であることから説明を省略する。ここで、
ファイル名62は仮想ファイルパス名、所有者66はファイ
ルの登録者である。また、ファイルの状態72とは、その
ファイルがオリジナルかキャッシュ、すなわち複製され
たものかを区別する識別子である。
【００３８】ここで、ホスト端末装置16がホスト端末装
置18からファイル184Bをキャッシュすることにより獲得
（複製）した場合のファイル共有管理を図11に示す。こ
の獲得にともなってホスト端末装置16のデータ記憶領域
164Dには、図11(a)に示すようにディレクトリ情報Qとフ
ァイル184Bが追加される。ファイル184Bは、ファイル情
報Bおよびファイル184bを含んでいる。キャッシュされ
た情報には、斜線が施されている。したがって、ユーザ
が操作インタフェース機能部162aからファイル共有管理
機能部160の管理下のファイル表示を行わせると、ロー
カルビューでディレクトリ“/P”にファイル164Aとディ
レクトリ“/Q”にファイル184Bが見える。
【００３９】ただし,ファイル184Bは、斜線で示される
ようにキャッシュ（複製）であることも示している。
【００４０】次にディレクトリ情報におけるアクセス権
限について説明する。たとえば、ディレクトリPにおけ
るr権限とは、任意のホスト端末装置のファイル共有管
理機能部からディレクトリPに対する権限で、第１に、
ディレクトリP直下のファイル名の読出し権限、第２
に、ディレクトリP直下のファイルに対する検索/獲得/
読出し処理の権限、そして、第３に、ディレクトリP直
下のディレクトリ名の読出し権限である。上述した獲得
処理は、読み出したファイルのキャッシュを作成するこ
とを意味し、読出し処理は、単なる読出しを意味するも
のである。
【００４１】また、ディレクトリPにおけるw権限とは、
任意のホスト端末装置のファイル共有管理機能部からデ
ィレクトリPに対する権限で、第１に、ディレクトリP直
下に新たなディレクトリの作成権限、第２に、ディレク
トリP直下のディレクトリの削除権限、第３に、ディレ
クトリP直下に新たなファイルの登録権限、そして、第
４に、ディレクトリP直下のファイルの更新／削除権限
である。ただし、キャッシュファイルの更新はできな
い。
【００４２】分散ファイルシステム10では、システム管
理者アカウントadminが存在し、アカウントadminは、す
べてのディレクトリに対してrw権限を有している。ま
た、ディレクトリの所有者は、所有するディレクトリに
対してrw権限を持っている。
【００４３】次にアクセス権限の判定手順について説明
する。ユーザは、ディレクトリ操作やファイル操作を行
う前にアクセス権限の判定を受けてアクセス操作の可否
を得ている。図12に示すように、操作ユーザが、システ
ム管理者か否かの判定を行う（ステップS10)。実際に、
この判定は、ユーザIDがシステム管理者アカウントadmi
nか否かで判定する。ユーザIDがシステム管理者アカウ
ントadminに一致した場合（YES）、操作ユーザに対して
ディレクトリおよびファイルすべてのアクセスが許可さ
れる（ステップS12)。このときのアクセス権限は、rw権
限である。この判定の後、終了に移行する。
【００４４】また、操作ユーザがシステム管理者アカウ
ントadminでなかった場合（NO）、分散ファイルシステ
ム10において操作ユーザの属するグループすべての取得
を行う（ステップS14)。このグループ情報は、使用する
ホスト端末装置にログインした際にホスト端末装置14の
ユーザ情報管理機能部140を動作させて、ユーザ情報フ
ァイル1444から取得することができる。
【００４５】次に操作しているホスト端末装置上に操作
対象とするディレクトリやファイルの親ディレクトリ情
報が有るか否かの判定を行う（ステップS16)。親ディレ
クトリ情報を保持していない場合（NO)、操作中のホス
ト端末装置は、ホスト端末装置12のファイル共有インデ
ックス管理機能部120を介してインデックス情報ファイ
ル1244から親ディレクトリ情報を取得する（ステップS1
8)。
【００４６】また、親ディレクトリ情報を保持している
場合や親ディレクトリ情報を取得した後に、親ディレク
トリ情報に含まれるアクセス制御リストを参照して、ア
クセス権限の確認を行う（ステップS20)。
【００４７】次に確認で得られたアクセス権限に一つで
も許可を示すエントリが存在するか否かを判定する（ス
テップS22)。許可エントリが存在する場合（YES)、操作
中のホスト端末装置にて許可に応じた処理が行えるよう
にする（許可：ステップS24)。また、許可エントリが存
在しない場合（NO)、ディレクトリおよびファイルへの
アクセスを禁止する（ステップS26)。これらの処理を経
て終了に移行する。
【００４８】アクセス権限の判定には、上述した手順だ
けでなく、図13ディレクトリ情報を更新する場合に行う
判定処理もある。図12のアクセス権限の確認手順と同じ
処理を行う過程には、図12のフローチャートで付した参
照符号を付し、説明を大幅に省略する。システム管理者
か否かの判定（ステップS10)によって、操作ユーザがシ
ステム管理者の場合、すべて許可してユーザ認証を終了
する。これ以外の操作ユーザがシステム管理者でないと
判定された場合（NO）、操作対象の親ディレクトリ情報
を保持しているか否かの判定を行う（ステップS16)。こ
の親ディレクトリを保持していない場合（NO）、ファイ
ル共有インデックス管理機能部120を動作させてインデ
ックス情報ファイル1244から取得する。
【００４９】次に保持しているディレクトリ情報または
取得したディレクトリ情報を参照して、操作ユーザがデ
ィレクトリの所有者か否かの確認を行う（ステップS2
8)。ディレクトリ情報の所有者と操作ユーザのユーザID
とを比較して一致した場合（YES)、情報の更新を許可す
る（ステップS24)。また、この比較が不一致の場合（N
O)、情報の更新を禁止し、不許可にする（ステップS2
6)。このようにして情報更新の場合、ユーザ認証を行っ
て更新資格の有無を判定して終了する。
【００５０】このようなアクセス権限の判定およびユー
ザ認証を行いながら、分散ファイルシステム10における
ディレクトリ操作およびファイル操作のシーケンスを説
明する。ディレクトリおよびファイルに関するシーケン
スは、基本的に図14に示す通りである。この基本的なシ
ーケンスは、ディレクトリの作成、ディレクトリ情報の
更新およびディレクトリの削除である。
【００５１】図14のシーケンスでは、説明の便宜上、ホ
スト端末装置16を用いている。ディレクトリに対する操
作指示信号200が、時刻T10にてキー操作により操作イン
タフェース処理機能部162aに供給される。操作インタフ
ェース処理機能部162aは、時刻T12に指示要求信号202を
ファイル共有管理機能部160に送出する。
【００５２】ファイル共有管理機能部160では、時刻T14
でディレクトリに対するアクセス権限の判定処理を開始
する。ファイル共有管理機能部160は、時刻T16でディレ
クトリ情報がない場合、ホスト端末装置12のファイル共
有インデックス管理機能部120に親ディレクトリ情報の
情報取得要求信号204を送出する。ファイル共有インデ
ックス管理機能部120は、時刻T18で一元管理しているイ
ンデックス情報ファイル1244を基に要求された親ディレ
クトリ情報の検索を開始する。ファイル共有インデック
ス管理機能部120は、検索によって得られた親ディレク
トリ情報を時刻T20に取得情報信号206としてファイル共
有管理機能部160に送出する。
【００５３】ファイル共有管理機能部160は、時刻T22で
供給された親ディレクトリ情報を基にアクセス権限の確
認を行う。ファイル共有管理機能部160は、確認により
得られたアクセス権限がないと判定した場合、時刻T24
で権限がないことを示す応答信号208を操作インタフェ
ース処理機能部162aに送出する。さらに、操作インタフ
ェース処理機能部162aは、ユーザが使用するディスプレ
イ168に権限のないことを示す応答信号210を出力する。
これにより、ユーザはアクセス権限のないことを知る。
【００５４】また、アクセス権限の判定処理においてフ
ァイル共有管理機能部160では管理下のデータファイル1
644に親ディレクトリ情報が存在した場合、時刻T16でた
だちにアクセス権限の確認を行う。アクセス権限のない
ことが判定されたとき、以降の処理を時刻T24にて行う
応答処理に進み、さらに、上述した時刻T24, T26の応答
処理を行う。
【００５５】一方、アクセス権限の確認判定の結果、ア
クセス権限がある場合、時刻T16または時刻T22の段階か
ら時刻T28での要求処理に進む。このとき、ファイル共
有管理機能部160は、指示要求に応じたそれぞれの処理
を行い、時刻T28で処理されたディレクトリ情報を情報
通知信号212としてファイル共有インデックス管理機能
部120に通知する。分散ファイルシステム10は、ネット
ワーク100を介して複数のホスト端末装置から同時に操
作要求がファイル共有インデックス管理機能部120に出
されても不整合が発生してしまう虞がある。
【００５６】この不整合の発生を防止するため、ホスト
端末装置120は、一つのホスト端末装置だけと通信を行
う一対一の接続制御を行う。別な観点で見ると、ファイ
ル共有インデックス管理機能部120は、接続中のホスト
端末装置以外と通信できないように排他制御が行われて
いる。この排他制御は、時刻T30から管理対象に対する
処理が完了し、ファイル共有インデックス管理機能部12
0が応答信号214をファイル共有管理機能部160に送出す
る時刻T32まで継続する。
【００５７】ファイル共有管理機能部160は、時刻T34に
要求処理が完了したことを示す応答信号216を操作イン
タフェース処理機能部162aに出力する。さらに、操作イ
ンタフェース処理機能部162aは、時刻T36に応答信号218
をディスプレイ168に送出する。これにより、操作ユー
ザは、所望の処理が完了したことを知る。
【００５８】より具体的な例を挙げて簡単に説明する。
分散ファイルシステム10においてホスト端末装置16から
ディレクトリ作成の場合、ホスト端末装置16は、操作イ
ンタフェース処理機能部162aを介してディレクトリ作成
の操作を行う（時刻T12）。ファイル共有管理機能部160
は、アクセス権限のうち、w権限が操作ユーザにあるか
否かの判定処理を開始する（時刻T14）。
【００５９】w権限が確認された場合、時刻T28までにフ
ァイル共有管理機能部160は、キーボード170から操作イ
ンタフェース処理機能部162aを介して供給された入力デ
ータを基にディレクトリ情報を作成する。ファイル共有
管理機能部160は、時刻T28に作成したディレクトリ情報
をファイル共有インデックス管理機能部120に通知す
る。時刻T30〜T32の間にファイル共有インデックス管理
機能部120は、前述した排他制御を行いながら、通知さ
れたディレクトリ情報を管理対象としてインデックス情
報ファイル1244に追加し、インデックス情報を更新す
る。
【００６０】時刻T16または時刻T22にてw権限がないと
確認された場合、ファイル共有管理機能部160は、時刻T
24の処理に進み、以後の応答処理を行う。
【００６１】ディレクトリ情報の更新を行う場合、ホス
ト端末装置16は、操作インタフェース処理機能部162aを
介してディレクトリ情報更新操作を行う。この操作を受
けてファイル共有管理機能部160は、ディレクトリ情報
を所有しているか否かに応じて時刻T16および時刻T22の
いずれかでユーザ認証のアクセス判定処理を行う。操作
ユーザがディレクトリの所有者またはシステム管理者と
いう判定された場合、ホスト端末装置16は、ディレクト
リ情報の更新を行うアクセスが許可される。
【００６２】ファイル共有管理機能部160は、時刻T28ま
でに、キーボード170から操作インタフェース処理機能
部162aを介して供給された入力データを基に更新するデ
ィレクトリ情報を作成する。ファイル共有管理機能部16
0は、時刻T28に作成したディレクトリ情報をファイル共
有インデックス管理機能部120に通知する。時刻T30〜T3
2の間にファイル共有インデックス管理機能部120は、前
述した排他制御を行いながら、通知されたディレクトリ
情報を管理対象としてインデックス情報ファイル1244に
追加し、インデックス情報を更新する。
【００６３】ところで、ファイル共有インデックス管理
機能部120は、どのホスト端末装置に更新するディレク
トリが存在するかを知っているので、更新されたディレ
クトリ情報を通知する。この通知をイベント通知とい
う。イベント通知は、更新に限定されるものでなく、後
述するディレクトリ削除、ファイル更新およびファイル
削除においても行われる。以下に示す手順は、ディレク
トリ削除、ファイル更新およびファイル削除においても
同じであることから、上述の３つの処理に関して後段に
おける説明は簡略化し、異なる点に着目して説明を行
う。
【００６４】このイベント通知に該当するディレクトリ
をホスト端末装置18, 20が持っているとする。この場
合、図15に示すように、ファイル共有インデックス管理
機能部120は、ホスト端末装置18, 20にそれぞれ時刻T4
0, T44で更新されたディレクトリ情報をイベント通知信
号220, 222として通知する。ファイル共有管理機能部18
0は、時刻T42にイベント通知を受けて、時刻T48までに
データファイル1844内のディレクトリ情報の更新処理を
行う。また、ファイル共有管理機能部20aは、時刻T46に
イベント通知を受けて、時刻T50までにデータファイル
（図示せず）ディレクトリ情報の更新処理を行う。
【００６５】ファイル共有管理機能部180は、時刻T48に
ファイル共有インデックス管理機能部120に更新したデ
ィレクトリ情報を更新通知信号224として通知する。同
様に、ファイル共有管理機能部20aは、時刻T50に更新し
たディレクトリ情報を更新通知信号226として通知す
る。ファイル共有インデックス管理機能部120は、たと
えば、時刻T52〜T54の間を排他制御し、供給された更新
通知信号224, 226を基にホスト端末装置18, 20のインデ
ックス情報ファイル1244のインデックス情報を更新す
る。ファイル共有インデックス管理機能部120は、ホス
ト端末装置18, 20にそれぞれ時刻T54, T56にて応答信号
228, 230を出力する。このように時刻T40〜T56までの処
理によりイベント通知に対応したディレクトリ情報の更
新が行われる。
【００６６】ここで、上述した一連のイベント通知、更
新処理、インデックス情報の更新、応答は、ホスト端末
装置18, 20に対して順序を考慮して行っているが、各ホ
スト端末装置に対する一連の手順が遵守されていれば、
ホスト端末装置の順序は順不同にしてもよい。
【００６７】ディレクトリ情報を削除する場合、ホスト
端末装置16は、操作インタフェース処理機能部162aを介
してディレクトリの削除操作を行う（時刻T12）。ファ
イル共有管理機能部160は、アクセス権限のうち、w権限
が操作ユーザにあるか否かの判定処理を開始する（時刻
T14）。w権限が確認された場合、時刻T28までにファイ
ル共有管理機能部160は、キーボード170から操作インタ
フェース処理機能部162aを介して供給された入力データ
またはマウス172を介してディスプレイ168上で指摘され
た位置のディレクトリに対するディレクトリ情報を削除
する。
【００６８】ファイル共有管理機能部160は、時刻T28に
削除したディレクトリ情報をファイル共有インデックス
管理機能部120に通知する。時刻T30〜T32の間にファイ
ル共有インデックス管理機能部120は、前述した排他制
御を行いながら、通知されたディレクトリ情報を管理対
象としてインデックス情報ファイル1244から削除する。
ファイル共有インデックス管理機能部120は、ディレク
トリ削除のイベント通知も行う。
【００６９】ファイルに関するシーケンスも基本的に図
14に示したシーケンスで行われる。ファイル共有管理機
能部160は、ファイルの登録、検索・獲得（読出し）、
更新、削除を処理として行う。ファイルを登録する場
合、操作インタフェース処理機能部162aを介してファイ
ルの登録操作を行う。ファイル共有管理機能部160で
は、アクセス権限の内、w権限に対する操作ユーザの判
定処理を行う。アクセス権限がない場合、ファイル共有
管理機能部160は、時刻T24で権限のないことを示す応答
信号208を操作インタフェース処理機能部162aに出力す
る。また、w権限があると判定した場合、ファイル共有
管理機能部160は、データファイル1644にファイルを登
録する。この際、ファイル共有管理機能部160は、ファ
イル情報を作成し、登録するファイルを管理対象とす
る。ファイル共有管理機能部160は、時刻T28にて作成し
たファイル情報を情報通知信号212としてファイル共有
インデックス管理機能部120に通知する。
【００７０】ファイル共有インデックス管理機能部120
は、排他制御を行い、供給されたファイル情報を管理対
象としてインデックス情報ファイル1244に追加してイン
デックス情報を更新する。この更新後、時刻T32にてフ
ァイル共有インデックス管理機能部120は、ファイル共
有管理機能部160に応答信号214を出力する。
【００７１】ファイルを更新する場合、操作インタフェ
ース処理機能部162aを介してファイルの更新操作を行
う。ファイル共有管理機能部160では、アクセス権限の
内、w権限に対する操作ユーザの判定処理を行う。アク
セス権限がない場合、ファイル共有管理機能部160は、
時刻T24で権限のないことを示す応答信号208を操作イン
タフェース処理機能部162aに出力する。
【００７２】また、w権限があると判定した場合、ファ
イル共有管理機能部160は、データファイル1644に対し
てファイルの更新を行う。この際、ファイル共有管理機
能部160は、更新に応じたファイル情報を作成し、登録
するファイルを管理対象とする。ここで、ファイル共有
管理機能部160が更新可能なファイルは、オリジナルフ
ァイルだけである。ファイル共有管理機能部160で複製
により作成されたキャッシュファイルは、更新できな
い。キャッシュファイルの更新は、後述するようにファ
イル共有インデックス管理機能部120からのイベント通
知を受けて対象のホスト端末装置に獲得要求を出力して
行われる。
【００７３】ファイル共有管理機能部160は、時刻T28に
て作成したファイル情報を情報通知信号212としてファ
イル共有インデックス管理機能部120に通知する。ファ
イル共有インデックス管理機能部120は、排他制御を行
い、供給されたファイル情報を管理対象としてインデッ
クス情報ファイル1244のインデックス情報を更新する。
この更新後、時刻T32にてファイル共有インデックス管
理機能部120は、ファイル共有管理機能部160に応答信号
214を出力する。
【００７４】ところで、ファイル共有インデックス管理
機能部120は、更新したキャッシュファイルがどのホス
ト端末装置に含まれているか一元管理している。これに
より、ファイル共有インデックス管理機能部120は、前
述したシーケンスにより更新対象のホスト端末装置18,
20に対してイベント通知する。
【００７５】なお、このイベント通知処理の場合、図15
のシーケンスに含まれていないシーケンスが行われる。
このシーケンスでは、ファイル共有管理機能部180, 20a
が、ファイル共有管理機能部160に対して更新ファイル
の獲得要求を出力する。ファイル共有管理機能部160
は、供給される獲得要求に応じて更新したファイル情報
および更新ファイルをファイル共有管理機能部180, 20a
に出力する。ファイル共有管理機能部180, 20aは、供給
される更新したファイル情報および更新ファイルに応じ
てキャッシュファイルを更新する。ファイル共有管理機
能部180, 20aは、それぞれ、ファイル共有インデックス
管理機能部120に更新通知信号224, 226として更新した
ファイル情報を通知する。ファイル共有インデックス管
理機能部120は、排他制御を行い、ファイル共有管理機
能部180, 20aから供給されたファイル情報によりインデ
ックス情報ファイル1244のインデックス情報を更新す
る。この更新後、ファイル共有インデックス管理機能部
120は、時刻T54, T56にてそれぞれ、応答信号228, 230
を出力する。
【００７６】次にファイルの削除を行う場合、操作イン
タフェース処理機能部162aを介してファイルの削除操作
を行う。ファイル共有管理機能部160では、アクセス権
限の内、w権限に対する操作ユーザの判定処理を行う。
アクセス権限がない場合、ファイル共有管理機能部160
は、時刻T24で権限のないことを示す応答信号208を操作
インタフェース処理機能部162aに出力する。また、w権
限があると判定した場合、ファイル共有管理機能部160
は、データファイル1644に対してファイルの削除を行
う。ファイル管理機能部160は、削除したファイル情報
を情報通知信号212としてファイル共有インデックス管
理機能部120に通知する。ホスト端末装置16におけるキ
ャッシュファイルの削除は、この通知段階までである。
【００７７】ホスト端末装置16におけるオリジナルファ
イルを削除する場合、さらに、ファイル共有インデック
ス管理機能部120は排他制御を行い、ファイル共有管理
機能部160から供給されたファイル情報をインデックス
情報ファイル1244から削除する。ファイル共有インデッ
クス管理機能部120は、削除したファイルに関して複製
されたキャッシュファイルの存在するホスト端末装置を
一元管理して知っているから、前述した更新と同様にイ
ベント通知し、ファイル共有管理機能部180, 20aにおけ
る削除したファイルのファイル情報およびファイルを削
除する。ファイル共有インデックス管理機能部120は、
ファイル共有管理機能部180, 20aからの削除したファイ
ル情報の通知を受けてインデックス情報ファイル1244か
らホスト端末装置18, 20のファイル情報を削除する。
【００７８】最後に、ファイルの検索、獲得（読出し）
を行う場合について図16を参照しながら、説明する。ホ
スト端末装置16は、操作インタフェース処理機能部162a
にファイル検索を指示する操作指示信号200を入力する
（時刻T10）。操作インタフェース処理機能部162aは、
ファイル検索要求として指示要求信号202をファイル共
有管理機能部160に出力する（時刻T12）。ファイル共有
管理機能部160は、アクセス権限のうち、r権限が操作ユ
ーザにあるか否かの判定処理を開始する（時刻T14）。
ここで、ファイル共有管理機能部160は、操作ユーザに
対するディレクトリ情報の有無を調べる。
【００７９】ファイル共有管理機能部160で操作ユーザ
のディレクトリ情報がない場合、ファイル共有管理機能
部160は、ファイル共有インデックス管理機能部120に情
報取得要求信号204を出力する（時刻T16）。ファイル共
有インデックス情報管理機能部120では、時刻T18以降イ
ンデックス情報ファイル1244から操作ユーザのアクセス
権限リストの検索を行う。ファイル共有インデックス管
理機能部120は、インデックス情報ファイル1244から時
刻T18〜T20の間にアクセス権限リストを含んだ該当する
ディレクトリ情報を取得する。取得したディレクトリ情
報は、ファイル共有インデックス管理機能部120からフ
ァイル共有管理機能部160に取得情報信号206として供給
される（時刻T22）。
【００８０】また、ファイル共有管理機能部160が操作
ユーザのディレクトリ情報を持っている場合、ファイル
共有管理機能部160は、時刻T16にてアクセス権限がr権
限か否かの判定処理を行う。したがって、ファイル共有
管理機能部160は、時刻T16および時刻T22のいずれかに
て供給されるディレクトリ情報からアクセス権限の内、
r権限があるか否かの判定処理を行う。r権限がないと判
定した場合、ファイル共有管理機能部160は、時刻T24で
権限がないことを示す応答信号208を操作インタフェー
ス処理機能部162aに出力する。操作インタフェース処理
機能部162aは、応答信号208を受けて時刻T26に応答信号
210をディスプレイ168に出力する。
【００８１】r権限が確認された場合、時刻T28までにフ
ァイル共有管理機能部160は、キーボード170から操作イ
ンタフェース処理機能部162aを介して供給された検索デ
ータを情報通知信号212としてファイル共有インデック
ス管理機能部120に通知する。時刻T30〜T32の間にファ
イル共有インデックス管理機能部120は、前述した排他
制御を行いながら、通知された検索データに対するイン
デックス情報ファイル1244にて管理しているファイル情
報の検索を行う。ファイル共有インデックス管理機能部
120は、検索データに一致するファイル情報の照合によ
り、所望するファイルがホスト端末装置18に存在するこ
とを検索する。
【００８２】ファイル共有インデックス管理機能部120
は、時刻T32に検索結果を応答信号212としてファイル共
有管理機能部160に出力する。ファイル共有管理機能部1
60は、時刻T34に応答信号216を操作インタフェース処理
機能部162aに出力し、操作インタフェース処理機能部16
2aは、時刻T36に応答信号218を出力する。これにより、
仮想的に構築した分散システムにおいてホスト端末装置
16は、ファイル検索結果をこれまでよりも迅速に得るこ
とができ、ディスプレイ168に表示させることができ
る。
【００８３】ファイル検索処理に続けて、たとえば、フ
ァイル獲得を行う場合を説明する。この場合、ホスト端
末装置16は、時刻T60で操作インタフェース処理機能部1
62aを介してファイル獲得の指示を入力する。操作イン
タフェース処理機能部162aは、時刻T62にファイル獲得
要求をファイル共有管理機能部160に出力する。この要
求を時刻T64で受けたファイル共有管理機能部160は、前
述のファイル検索で得られたホスト端末装置18に対して
ファイル獲得要求として情報取得要求信号204を出力す
る。
【００８４】ここで、ファイル共有管理機能部160は、
ファイル獲得要求をする前にローカルビューの視点でフ
ァイル検索結果が示すファイルパスからデータファイル
1644内にこれまでにないディレクトリを含むか否かを調
べる。ファイル共有管理機能部160は、ローカルビュー
になかったディレクトリがファイル検索結果に含まれて
いる場合にファイル共有管理機能部180にこのディレク
トリに対応するディレクトリ情報の獲得も要求する。
【００８５】ファイル共有管理機能部180は、時刻T68で
受けた要求に応じて時刻T70にて対応するファイル情
報、ファイルを取得情報信号206としてファイル共有管
理機能部160に出力する。ファイル共有管理機能部160が
上述したディレクトリ情報の獲得要求も合わせて出して
いる場合、ファイル共有管理機能部180は、ディレクト
リ情報も取得情報信号206に含めて送出する。
【００８６】ファイル共有管理機能部160は、供給され
た情報をキャッシュする（時刻T72）。そして、ファイ
ル共有管理機能部160は、時刻T74にファイル共有インデ
ックス管理機能部120に獲得した情報として情報通知信
号212を通知する。ディレクトリ情報も獲得している場
合、上述の情報にはディレクトリ情報も含むことは言う
までもない。ファイル共有インデックス管理機能部120
は、排他制御を行いながら、時刻T76〜T78の間にインデ
ックス情報ファイル1244内にホスト端末装置16に新たな
獲得した情報をインデックス情報として更新する。ファ
イル共有インデックス管理機能部120、ファイル管理機
能部160、操作インタフェース処理機能部162aは、それ
ぞれ、時刻T78, T80, T82にて更新完了を示す応答信号2
14, 216, 218を出力する。
【００８７】ファイル検索およびファイル獲得の処理に
おいて、処理を継続して行っていることから、アクセス
権限の判定処理は１度しか行っていない。処理を継続せ
ず、各処理を個々に操作する場合、各操作においてこの
判定処理はそれぞれ１回ずつ行う。また、単なるファイ
ル読出し操作の場合も分散ファイルシステム10では、前
述したようにアクセス判定処理、アクセス制御処理、排
他制御処理が行われることは言うまでもない。
【００８８】このようにそれぞれの場合に応じて仮想的
に分散ファイルとして扱って、インデックス情報を基に
集中管理して処理することにより、簡単に個々のアプリ
ケーションレベルにおいてアクセス権限を判定して作
成、更新、削除、検索、獲得を行う場合に比べて処理に
要する所要時間を大幅に短縮することができる。
【００８９】以上のように構成することにより、分散フ
ァイルシステム10は、ファイル共有インデックス管理機
能部120に共有するファイルに関するインデックス情報
を用いてインデックス情報からアクセス権限に応じた管
理を行い、各ホスト端末装置16, 18, ・・・のうち、ユー
ザが操作するホスト端末装置が対象のディレクトリ情報
を持っていなくても、各ホスト端末装置にアクセスする
ことなく、ファイル共有インデックス管理機能部120か
らアクセス権限を得ることができ、各ホスト端末装置1
6, 18, ・・・のファイル共有管理機能部160, 180, ・・・で
局所的な管理を行うことにより、処理完了までに行う各
ホスト端末装置16, 18, ・・・へのアクセスを最小限にす
ることができるので、処理の所要時間をこれまでよりも
短時間で済ませることができる。したがって、分散ファ
イルシステム10は、使い勝手のよいシステムを提供する
ことができる。
【００９０】また、ファイル共有インデックス管理機能
部120が一元管理し、ホスト端末装置のそれぞれが有す
るディレクトリ情報を保持してアクセス権限の判定処理
にこのディレクトリ情報を用いることにより、キャッシ
ュしたファイルに対するアクセス権限の判定処理にとも
なってファイル共有インデックス管理機能部120へのア
クセスをなくして、各ホスト端末装置が有するキャッシ
ュファイルを有効に使用することができ、分散ファイル
に対する処理を効率的に行わせることができる。
【００９１】特に、アクセス権限を変更した場合、変更
したディレクトリをキャッシュしているホスト端末装置
すべてに対してアクセス権限の更新が行われるので、シ
ステム中のアクセス権限の一貫性を保つことができる。
【００９２】
【発明の効果】このように本発明の分散ファイル共有シ
ステムおよびそのファイルアクセス制御方法によれば、
大域管理機能ブロックに共有するファイルに関するイン
デックス情報を用いてインデックス情報からアクセス権
限に応じた管理を行い、ユーザが操作するホスト端末装
置が対象のディレクトリ情報を持っていなくても、各ホ
スト端末装置へのアクセスを行わずに、大域管理機能ブ
ロックからアクセス権限を得ることができ、ファイル共
有管理機能ブロックで局所的な管理を行うことにより、
処理完了までに行う各ホスト端末装置へのアクセスを最
小限にすることができるので、処理の所要時間をこれま
でよりも短時間で済ませることができる。このシステム
は、使い勝手のよいシステムとして提供することができ
る。
【００９３】また、大域管理機能ブロックが一元管理
し、ホスト端末装置のそれぞれが有するディレクトリ情
報を保持してアクセス権限の判定処理にこのディレクト
リ情報を用いることにより、キャッシュしたファイルに
対するアクセス権限の判定処理にともなって大域管理機
能ブロックへのアクセスをなくして、各ホスト端末装置
が有するキャッシュファイルを有効に使用することがで
き、分散ファイルに対する処理を効率的に行わせること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の分散ファイル共有システムを適用した
分散ファイルシステムの概略的な構成を示す図である。
【図２】図１のホスト端末装置の内、ファイル共有イン
デックス管理を行うホスト端末装置の概略的な構成を示
す図である。
【図３】図１のホスト端末装置の内、ユーザ情報管理を
行うホスト端末装置の概略的な構成を示す図である。
【図４】図１のホスト端末装置の内、ファイル共有管理
を行う一般的なホスト端末装置の概略的な構成を示す図
である。
【図５】図１のホスト端末装置16におけるファイル管理
を説明する図である。
【図６】図１のホスト端末装置18におけるファイル管理
を説明する図である。
【図７】図１のホスト端末装置12におけるファイルの管
理およびインデックス情報の管理を説明する図である。
【図８】図１のホスト端末装置の各ディレクトリが有す
るディレクトリ情報のデータ項目を説明する図である。
【図９】図８のディレクトリ情報の項目であるアクセス
制御リストを説明する図である。
【図１０】図１のホスト端末装置の各ファイルが有する
ファイル情報のデータ項目を説明する図である。
【図１１】図５に示したホスト端末装置にてファイル獲
得処理を行った後のファイル管理を説明する図である。
【図１２】図１の分散ファイルシステムにおけるアクセ
ス権限の確認手順を説明するフローチャートである。
【図１３】図１の分散ファイルシステムにおける更新に
ともなうユーザ認証の手順を説明するフローチャートで
ある。
【図１４】図１の分散ファイルシステムでのディレクト
リおよびファイルに対する基本的な動作を示すシーケン
スチャートである。
【図１５】図１の分散ファイルシステムでのイベント通
知に対する基本的な動作を示すシーケンスチャートであ
る。
【図１６】図１の分散ファイルシステムでのファイル検
索・ファイル獲得の動作を示すシーケンスチャートであ
る。
【符号の説明】
10 分散ファイルシステム 12〜20 ホスト端末装置 120 ファイル共有インデックス管理機能部 124, 144, 164, 184 ストレージ 140 ユーザ情報管理機能部 160, 180, 20a ファイル共有管理機能部 1244 インデックス情報ファイル 1444 ユーザ情報ファイル 1644, 1844 データファイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｆ 17/30 １２０ Ｇ０６Ｆ 17/30 １２０Ｂ １５０ １５０Ｃ Ｆターム(参考） 5B075 KK03 KK43 KK54 KK63 KK64 KK66 KK67 5B082 EA11 FA16 GA13 5B085 AA01 AA08 AE04 BA07 BG03

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 データをまとめて扱うファイルを階層構
    造の位置を示すディレクトリの下に格納してファイル管
    理する端末装置を備え、該端末装置のそれぞれをネット
    ワークに接続させ、各端末装置をホスト端末装置とし、 前記ホスト端末装置は、これらのホスト端末装置のう
    ち、共有に関するディレクトリおよびファイルにアクセ
    スする資格の情報をアクセス権限情報としてインデック
    ス情報に含め、該インデックス情報すべてを管理する大
    域管理機能ブロックを前記ネットワーク内に少なくとも
    一つ含み、 前記ホスト端末装置は、各ホスト端末装置で共有する前
    記ディレクトリを含めたファイルの管理および該各ホス
    ト端末装置自体に対する局所的なファイル管理、ならび
    に前記ファイル管理に用いるディレクトリに対するアク
    セス権限情報の設定および管理を行うファイル共有管理
    機能ブロックを含むことを特徴とする分散ファイル共有
    システム。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載のシステムにおいて、前
    記大域管理機能ブロックは、前記インデックス情報に前
    記ディレクトリすべての前記アクセス権限情報を含めて
    管理することを特徴とする分散ファイル共有システム。
  3. 【請求項３】 請求項１または２に記載のシステムにお
    いて、前記大域管理機能ブロックは、前記インデックス
    情報の参照および更新を制御することを特徴とする分散
    ファイル共有システム。
  4. 【請求項４】 請求項１、２または３に記載のシステム
    において、該システムは、前記ホスト端末装置へのアク
    セス許可をユーザ情報として登録し、かつ該ユーザ情報
    の認証に基づいてアクセス許可の可否を管理するユーザ
    管理機能ブロックを前記ホスト端末装置に含むことを特
    徴とする分散ファイル共有システム。
  5. 【請求項５】 請求項１ないし４のいずれか一項に記載
    のシステムにおいて、前記ホスト端末装置は、前記大域
    管理機能ブロックの前記インデックス情報で管理される
    前記共有に関するファイルのキャッシュを保持し、かつ
    該ファイルの親ディレクトリが有する前記アクセス権限
    情報のキャッシュを保持することを特徴とする分散ファ
    イル共有システム。
  6. 【請求項６】 請求項５に記載のシステムにおいて、前
    記各ホスト端末装置上の前記ファイル共有管理機能ブロ
    ックは、局所的に実施されたアクセス権限情報の更新を
    前記大域管理機能ブロックに通知し、 さらに、該大域管理機能ブロックは、該アクセス権限情
    報を格納する他のホスト端末装置すべてに対して該アク
    セス権限情報の更新を通知することを特徴とする分散フ
    ァイル共有システム。
  7. 【請求項７】 請求項１、２、５または６に記載のシス
    テムにおいて、前記アクセス権限情報は、可変長である
    ことを特徴とする分散ファイル共有システム。
  8. 【請求項８】 請求項７に記載のシステムにおいて、前
    記アクセス権限情報は、登録されているユーザ名または
    グループ名に対する読出し権限、書込み権限、ならびに
    前記読出し権限および前記書込み権限のいずれかが含ま
    れていることを特徴とする分散ファイル共有システム。
  9. 【請求項９】 請求項８に記載のシステムにおいて、前
    記読出し権限は、前記ディレクトリの直下にあるファイ
    ル名またはディレクトリ名の読出し、該ファイルに対す
    る検索、該ファイルの前記キャッシュへの作成および該
    ファイルの読出しを許可することを特徴とする分散ファ
    イル共有システム。
  10. 【請求項１０】 請求項８に記載のシステムにおいて、
    前記書込み権限は、前記ディレクトリの直下にファイル
    またはディレクトリの新たな登録、該ファイルに対する
    更新または削除、前記ディレクトリの削除を許可するこ
    とを特徴とする分散ファイル共有システム。
  11. 【請求項１１】 請求項８に記載のシステムにおいて、
    前記読出し権限および前記書込み権限は、前記ディレク
    トリの直下にあるファイル名またはディレクトリ名の読
    出し、該ファイルに対する検索、該ファイルの前記キャ
    ッシュへの作成および該ファイルの読出しの許可と、 前記ディレクトリの直下にファイルまたはディレクトリ
    の新たな登録、該ファイルに対する更新または削除、前
    記ディレクトリの削除の許可とを含むことを特徴とする
    分散ファイル共有システム。
  12. 【請求項１２】 データをまとめて扱うファイルを階層
    構造の位置を示すディレクトリの下に格納してファイル
    管理するホスト端末装置のそれぞれがネットワーク接続
    されたホスト端末装置において該ディレクトリおよび前
    記ファイルのいずれか一方の情報に対する操作に応じて
    前記ファイル管理の対象にアクセス要求を出力する第１
    の工程と、 該アクセス要求に応じて前記対象へのアクセス操作する
    ユーザの権限をアクセス権限とし、まとめて管理されて
    いるアクセス権限を用いて該ユーザの前記アクセス要求
    に対するアクセス資格があるか否かを判定する第２の工
    程と、 該アクセス資格を満足する前記アクセス権限が前記ユー
    ザにあるとき、前記アクセス要求に対応した処理を前記
    情報に施す第３の工程と、 前記アクセス資格がないユーザと判定されたとき、前記
    アクセス要求に対応した処理を回避する応答を出力する
    第４の工程と、 前記ホスト端末装置のそれぞれに対する前記アクセス権
    限を含むインデックス情報を管理対象として該インデッ
    クス情報に対して処理を施す第５の工程と、 該インデックス情報の処理に対応した応答信号を前記操
    作したホスト端末装置に出力する第６の工程とを含むこ
    とを特徴とする分散ファイル共有システムのファイルア
    クセス制御方法。
  13. 【請求項１３】 請求項12に記載の方法において、前記
    アクセス権限は、登録されているユーザ名またはグルー
    プ名に対する読出し権限、書込み権限、ならびに前記読
    出し権限および前記書込み権限のいずれかが含まれてい
    ることを特徴とする分散ファイル共有システムのファイ
    ルアクセス制御方法。
  14. 【請求項１４】 請求項13に記載の方法において、前記
    読出し権限は、前記ディレクトリの直下にあるファイル
    名またはディレクトリ名の読出し、該ファイルに対する
    検索、該ファイルの前記キャッシュへの作成および該フ
    ァイルの読出しを許可することを特徴とする分散ファイ
    ル共有システムのファイルアクセス制御方法。
  15. 【請求項１５】 請求項13に記載の方法において、前記
    書込み権限は、前記ディレクトリの直下にファイルまた
    はディレクトリの新たな登録、該ファイルに対する更新
    または削除、前記ディレクトリの削除を許可することを
    特徴とする分散ファイル共有システムのファイルアクセ
    ス制御方法。
  16. 【請求項１６】 請求項13に記載の方法において、前記
    読出し権限および前記書込み権限は、前記ディレクトリ
    の直下にあるファイル名またはディレクトリ名の読出
    し、該ファイルに対する検索、該ファイルの前記キャッ
    シュへの作成および該ファイルの読出しの許可と、 前記ディレクトリの直下にファイルまたはディレクトリ
    の新たな登録、該ファイルに対する更新または削除、前
    記ディレクトリの削除の許可とを含むことを特徴とする
    分散ファイル共有システムのファイルアクセス制御方
    法。
  17. 【請求項１７】 請求項12ないし16のいずれか一項に記
    載の方法において、第２の工程は、前記ホスト端末装置
    からユーザがアクセスした際に該アクセスしたユーザが
    前記ネットワーク全体を管理するシステム管理者か否か
    を判定する第７の工程と、 該判定が前記システム管理者の場合、前記ファイルに対
    する操作の可否をアクセス権限とし、該ファイルすべて
    のアクセス権限を許可する第８の工程と、 前記判定が前記システム管理者と異なるユーザの場合、
    該ユーザの属するグループに対するアクセス権限を取得
    する第９の工程と、 操作するホスト端末装置に操作対象の元を表す親ディレ
    クトリ情報を保持しているか否かを判定する第10の工程
    と、 前記親ディレクトリ情報が空状態と判定した場合、前記
    ディレクトリを含めたファイルに対するインデックス情
    報の中から対応する親ディレクトリ情報を取得する第11
    の工程と、 前記親ディレクトリ情報が含むアクセス権限を確認し、
    該アクセス権限の確認結果に応じて前記アクセス権限の
    許可および禁止のいずれかを行う第12の工程とを含むこ
    とを特徴とする分散ファイル共有システムのファイルア
    クセス制御方法。
  18. 【請求項１８】 請求項17に記載の方法において、第11
    の工程と第12の工程の間に、前記ユーザが前記ディレク
    トリの所有者か否かを判定する第13の工程を含み、 前記ディレクトリの所有者のとき、第12の工程に進み、
    これ以外のとき、前記アクセス権限を禁止して終了する
    ことを特徴とする分散ファイル共有システムのファイル
    アクセス制御方法。
  19. 【請求項１９】 請求項12ないし18のいずれか一項に記
    載の方法において、第５の工程は、該処理期間中、前記
    アクセス要求を送出したホスト端末装置とだけ一対一の
    接続関係を保つ制御を行うことを特徴とする分散ファイ
    ル共有システムのファイルアクセス制御方法。
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