JP2003162029A - 新たな有用性のための像形成部材と機能性ベースとの組み合わせ - Google Patents

新たな有用性のための像形成部材と機能性ベースとの組み合わせ

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JP2003162029A
JP2003162029A JP2002238236A JP2002238236A JP2003162029A JP 2003162029 A JP2003162029 A JP 2003162029A JP 2002238236 A JP2002238236 A JP 2002238236A JP 2002238236 A JP2002238236 A JP 2002238236A JP 2003162029 A JP2003162029 A JP 2003162029A
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ポール ボーデレイス ロバート
Timothy J Giarrusso
ジェイ.ジアルッソ ティモシー
Philip J Smith
ジェイ.スミス フィリップ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造、プリント、画像調製、および画像表示
の複雑さを低減しつつ、改良された光学的性質、機械的
性質、およびテクスチャー加工に関する性質を有する、
改良されたディスプレー材料に対する要求が存在する。 【解決手段】 本発明は、画像が接着されているポリマ
ーシートが機能性ベースに永久的に接着されてなる画像
部材を含んでなる物品であって、前記画像部材と前記機
能性ベースとが相互作用して新たな画像有用性を作り出
し、かつ前記ポリマーシートが 250μm 未満の厚みを有
する物品に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、像形成ディスプレ
ー材料に関する。好ましい態様において、本発明は、商
業用ディスプレーのためのベースおよび像形成層に関す
る。 【0002】 【従来の技術】写真ディスプレー材料が、広告、並びに
写真画像の装飾用ディスプレーに利用されることは当該
技術分野において知られている。これらのディスプレー
材料は広告に使用されるので、当該ディスプレー材料の
画質は、広告されている製品またはサービスの良質なメ
ッセージを表現する点で重要である。さらに、写真ディ
スプレー画像は、そのディスプレー材料およびその伝達
しようとするメッセージに消費者の注意を引きつけよう
とするものであるので、インパクトの強いものであるこ
とが必要である。ディスプレー材料の典型的な用途とし
ては、公共の場、例えば空港、バス、およびスポーツス
タジアムにおける製品およびサービスの広告、映画ポス
ター、並びに芸術写真が含まれる。良質の高インパクト
写真ディスプレー材料の望ましい特性は、僅かな青濃度
最小値、耐久性、鮮鋭性、および平坦性である。ディス
プレー材料は、紙の上のリソグラフ画像などの代替のデ
ィスプレー材料技術と比較して高価になりがちであるの
で、コストもまた重要である。伝統的なカラーペーパー
は、取扱い、写真処理、および大判画像のディスプレー
における耐久性が欠如しているので、ディスプレー材料
としては望ましくない。 【0003】従来技術の写真反射型ディスプレー材料
は、不透明なポリエステルベースシート上に塗布された
ゼラチン上に直接塗布された感光性ハロゲン化銀乳剤を
有する。乳剤は像形成要素を不透明にする材料をまった
く含有していないので、不透明度および所望の反射特性
の両方を有する像形成要素を提供するために、BaSO
4 などの白色顔料がポリエステルベースシートに添加さ
れてきた。また、紫外線光源の存在下で青の色味をシー
トに与えるために、蛍光増白剤もポリエステルベースシ
ートに添加される。ポリエステルベースシートへの白色
顔料の添加は、生産効率を低下させたり、画質を低下さ
せたりする場合がある、多くの製造上の問題を引き起こ
す。ポリエステルベースシートへの白色顔料の添加は、
ダイ筋および顔料の凝集などの製造上の問題を引き起こ
し、写真ディスプレー材料を製造することができる効率
を低下させる。 【0004】ポリエステルベースを有する従来技術の反
射型ディスプレー材料は、TiO2顔料が加えられたポ
リエステルベースを使用し、このポリエステルベースの
上に、感光性ハロゲン化銀乳剤が塗布される。10%〜25
%のTiO2 を含有している不透明ポリエステルを写真
用支持体として使用することが、国際公開公報第 WO94/
04961号明細書において提案されている。ポリエステル
中のTiO2 は、反射型ディスプレー材料に望ましくな
い乳光の外観を与える。TiO2 顔料が加えられたポリ
エステルはまた、TiO2 を厚み全体(概して 100〜 1
80μm )にわたって分散させなければならないために高
価でもある。TiO2 はまた、ポリエステル支持体に僅
かな黄色味を与えるので、写真ディスプレー材料として
は望ましくない。写真ディスプレー材料として使用する
ためには、TiO2 を含有しているポリエステル支持体
に青い色合いを付けて、望ましい白色性の低下の原因と
なるポリエステルの黄色味を相殺しなければならず、デ
ィスプレー材料のコストを上乗せすることになる。反射
型ディスプレー支持体がベースにTiO2 をまったく含
有せず、しかもTiO2 を感光性乳剤の近くに集中させ
ることができれば望ましいであろう。 【0005】米国特許第 5,327,201号および同 5,337,1
32号(それぞれ、1994年7月5日にRobert E. Coleman
に対して、および1994年8月9日にAbraham Cherian に
対して特許された)の各明細書において、ゼログラフィ
ーを使用して擬似写真プリントを作り出すことが開示さ
れている。この最後に、逆読み画像が透明基材上に形成
され、この透明基材にバッキングシートが接着される。 【0006】種々の印刷方法および像形成方法において
使用される保護シートはよく知られている。例えば、米
国特許第 5,418,208号(Takedaおよび Kawashima)明細
書において、色素受容層、紙などの基材、およびバック
コート層の積層を提供する積層プラスチックカードが開
示されており、この積層の上に、揮発性色素を用いて1
種以上のパターンが印刷され、この積層の上に、接着剤
によって、透明プラスチックフィルムが接着される。こ
の接着剤は、18,000グラム毎モルの平均分子量を有する
飽和ポリエステルであって、プロピレングリコールまた
はトリメチロールプロパンとアジピン酸またはアゼライ
ン酸との縮合重合によって製造される。 【0007】米国特許第 5,413,840号(Mizuno)明細書
において、塗布されているような感じを有し、改良され
た表面硬度を有する装飾用積層シートおよびその製造方
法が開示されている。このシートは、着色層またはパタ
ーンが印刷された層が提供された半硬質熱可塑性樹脂フ
ィルムの表面上に、透明性に優れるポリエステルフィル
ムを積層し、次に、得られる積層フィルムのポリエステ
ルフィルムの表面上に、紫外線硬化性コーティングを含
んでなる硬質コート層を塗布することによって製造され
る。この発明は、表面の耐引き掻き性、鏡面反射率、お
よび鮮鋭度において優れているのみならず、濃く塗布さ
れているような感じをも有するシートを提供することが
できる。 【0008】米国特許第 5,352,530号(Tanuma他)明細
書において、主としてエチレン−酢酸ビニルコポリマー
からなる、高い強度、好適な伸長性、高い耐候性、低い
吸湿性を有する高透明フィルムが開示されている。2つ
の無機材料シートの間、2つの有機材料シートの間、ま
たは無機材料シートと有機材料シートとの間に挿入され
たエチレン−酢酸ビニルコポリマーを含んでなる、上記
性質の殆どを作り出す種々の積層物が開示されている。 【0009】米国特許第 5,346,766号( Otterおよび W
atts)明細書において、初期設置期間中に表面への適用
および表面からの除去を繰り返し行うことができる、配
置−再配置が可能な感圧接着剤が開示されている。この
接着剤は、接着剤原樹脂およびコーティング粘着防止樹
脂および粒状成分(接着剤の粘着力および剥離強さを一
時的に低下させる)を含有している。経時および/また
は加熱の際に、接着力が最大値に増大する。この感圧接
着剤は、テープ、標識、並びに装飾用途および保護用途
(例えば、乗り物の標示および建築上の設置)のための
積層物における接着剤層として使用することができる。 【0010】ゼログラフィーおよびインクジェット印刷
などの非写真像形成を使用して作り出される擬似写真品
質プリントが、米国特許第 5,906,905号明細書において
開示されている。米国特許第 5,906,905号明細書におい
ては、塗布されたバッキングシートに接着される透明基
材上に、逆読みトナー画像が形成される。このバッキン
グシートには、紫外線に曝されるカラー画像の劣化を最
小化するための耐光堅牢性材料が塗布される。 【0011】米国特許第 6,030,756号(Bourdelais他)
明細書において、半透明二軸配向ポリオレフィンシート
と積層されたポリエステルベースが、昼および夜に機能
することができるディスプレー材料として提案されてい
る。米国特許第 6,030,756号明細書における像形成層
は、支持体の表裏両面について見当合わせされた状態で
塗布および印刷がなされる。 【0012】米国特許第 6,017,685号(Bourdelais他)
明細書において、半透明二軸配向ポリオレフィンシート
と積層されたポリエステルベースが、透過型ディスプレ
ー材料として提案されている。米国特許第 6,017,685号
明細書におけるベース材料は、透過型ディスプレー材料
として機能するのに必要とされる光学的性質および物理
的性質のすべてを有する。 【0013】商業的ディスプレー市場において、ポリエ
ステルベース材料またはポリエステルとポリオレフィン
とからなるベース材料に勝る、改良された光学的性質、
機械的性質、およびテクスチャー加工に関する性質を有
する像形成支持体材料は、大きい商業的価値を有する。
製造工程および画像生成工程において、多くの複雑さを
克服する必要があるので、差別化されたディスプレー材
料の数には自ずと制約がある。支持体材料の多様性を制
限してきた製造上および画像生成上の複雑さの例として
は、製造におけるウェブの搬送、像形成層の接着、写真
反応性、プリンターにおける搬送性、および処理化学薬
品との好ましくない相互作用が挙げられる。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】製造、プリント、画像
調製、および画像表示の複雑さを低減しつつ、改良され
た光学的性質、機械的性質、およびテクスチャー加工に
関する性質を有する、改良されたディスプレー材料に対
する要求が存在する。 【0015】本発明の目的は、従来技術のディスプレー
材料の不都合を克服することである。 【0016】もう1つの目的は、改良された光学的特
徴、機械的特徴、およびテクスチャー加工に関する特徴
を有するディスプレー材料を提供することである。 【0017】さらなる目的は、新たな支持体材料の製造
上およびプリント上の複雑さを低減することである。 【0018】 【課題を解決するための手段】本発明のこれらの目的お
よび他の目的は、画像が接着されているポリマーシート
が機能性ベースに永久的に接着されてなる画像部材を含
んでなる物品であって、前記画像部材と前記機能性ベー
スとが相互作用して新たな画像有用性を作り出し、かつ
前記ポリマーシートが 250μm 未満の厚みを有する物品
によって達成される。 【0019】 【発明の実施の形態】本発明は、当該技術分野における
従来の慣例に勝る無数の利点を有する。本発明のディス
プレー材料は、像形成層を塗布するのが困難であり、現
存する印刷装置において印刷するのが困難である、広範
な機能性ベースを利用することによって、差別化するこ
とができる。差別化された機能性ベース材料の利用を可
能とすることによって、商業用ディスプレー材料は、広
告メッセージの品質および消費者による記憶を大幅に改
良することができる。例としては、硬質フォームボード
がある。画像を取り付けたり、表示したりするのに使用
される硬質フォームボードは、概して、厚みが 1.5cmで
あり、 2,000mNを超える剛性を有する。従来の装置にお
けるハロゲン化銀像形成層の塗布およびプリントには、
350mN未満の剛性を有する可撓性ウェブ材料が必要とさ
れるので、フォームボードに適用されたハロゲン化銀像
形成層を塗布およびプリントするのは困難であろう。本
発明の材料は、フォームボードに塗布およびプリントし
ようとする試みの複雑さを除去し、ハロゲン化銀像形成
層を硬質フォームボードに適用することを可能とする。
本発明により、画像に対して光学的向上を使用し、さら
に、画像が消費者の注意を引き付けることを可能とする
改良をも提供することが可能となる。 【0020】本発明の材料は、商業用ラボが画像の内容
を機能性ベースと同期させて、より良好な広告メッセー
ジ作り出すことを可能とする。例としては、1着のジー
ンズについての広告が挙げられるであろう。デニム機能
性ベース材料を使用して、ブルージーンズにおいて使用
されるデニムのテクスチャーを、さらにより写実的なも
のとして、消費者がブルージーンズの画像を見ることが
でき、また、このデニム機能性ベースから付与される画
像において含有されるテクスチャーと関連付けることも
できる。 【0021】本発明の材料は、さらに、2種以上の画像
部材を使用して、独特で、付加価値のあるメッセージを
提供する複合画像構造を可能とする。例としては、イン
クジェット画像が上に積層されているハロゲン化銀画像
が挙げられるであろう。このハロゲン化銀画像は優秀な
肌色のトーンおよび画像の深みを提供し、インクジェッ
ト画像は、ハロゲン化銀に勝る、改良された色域を提供
する。この画像の組み合わせは、広い色域を有する優秀
な肌色のトーンを提供するという点において独特であ
る。 【0022】また、本発明により、画像層がプリントさ
れた後に少数の像形成部材を差別化することができるの
で、商業用ラボの効率を大幅に改良することも可能とな
る。プリントされる像形成部材の数を減らし、プリント
後に、像形成部材を機能性ベース材料に適用することに
より、像形成部材の在庫を減らすことができる。 【0023】図1は、エレクトロルミネセンスベースに
接着剤で接着されたハロゲン化銀によって像形成された
薄いポリマーシートの構造の図解である。このエレクト
ロルミネセンスベースは、後部電極10、発光体層1
2、および透明導電層14を含んでなる。この透明導電
層14に接着剤で接着されているのは、感圧接着剤層1
6、薄い透明ポリマー層18、およびハロゲン化銀像形
成層20である。後部電極10に電力が供給されると、
発光体層12が輝いて、ハロゲン化銀像形成層20に後
方照明が提供される。発光体層12から発する光エネル
ギーは、透明ポリマー層18を通って伝わり、ハロゲン
化銀像形成層20を照らす。図1の物品は、屋内の商業
用ビジュアルサイン伝達、後方照明写真アルバム、およ
び後方照明ラベルとしての用途を有する。 【0024】本発明の反射型ディスプレー材料は、従来
技術の材料よりも白い白色を有する。従来技術の材料は
幾分黄色く、ポリマーベースシート中に大量の白色顔料
が存在するので、より高い最小濃度を有していた。概し
て、大量の白色TiO2 が透明ポリマーシート中に装填
される場合、それは、所望の中性の反射型の白ではな
く、幾分黄色味がかった色になる。白色顔料を含有して
いる従来技術のベースシートは、多量の白色顔料を収容
し、並びにディスプレー材料に必要とされる剛性を提供
するために、極めて厚いことを必要とされる。本発明の
ディスプレー材料は、二軸配向ポリオレフィンシートの
上部表面上にある効率の良い反射層に起因する、より高
いアキュータンスを有するので、より鮮鋭な画像を提供
する。本発明のディスプレー材料においては、最小濃度
は従来技術の製品よりも低く、濃度の高い方の量は視覚
的に増大されているので、視覚的なコントラストの改良
がある。このディスプレー材料は、改良されたベースの
反射特性が従来技術の材料よりも、より鏡面的であるの
で、より高い最大黒を有する。白はより白く、黒はより
黒くなるので、それらの間にはより大きい範囲があり、
ゆえに、コントラストが高まる。これらの利点および他
の利点は、以下の詳細な説明から明らかであろう。 【0025】本明細書において使用される「頂部」、
「上部」、「乳剤側」、および「表」という用語は、像
形成部材の、像形成層を有する側の面または面方向を意
味する。「底部」、「下部」、および「裏」という用語
は、像形成部材の、像形成層または現像された画像を有
する面とは反対側の面または面方向を意味する。本明細
書において使用されている「透明」という用語は、大き
い偏向または吸収を伴わずに輻射線を通過させる能力を
意味する。本発明においては、「透明」な材料とは、90
%を超える分光透過率を有する材料であると定義する。
写真要素において、分光透過率とは、透過強度の入射強
度に対する比であり、以下のように百分率で表される。
RGB =10-D× 100(式中、DはX-Rite 310型(または
同等機種)写真用透過濃度計によって測定される、赤、
緑、および青のステータスA透過濃度応答の平均であ
る)。 【0026】差別化されたベース材料を現存する製造装
置および焼き付け装置において使用する複雑さを除去す
るためには、画像が接着されているポリマーシートが機
能性ベースに永久的に接着されてなる画像部材を含んで
なる物品であって、前記画像部材と前記機能性ベースと
が相互作用して新たな画像有用性を作り出し、かつ前記
ポリマーシートが 250μm 未満の厚みを有する物品が好
ましい。機能性ベースに接着されている像形成層を有す
る薄いポリマーシートを提供することによって、像形成
層を、焼き付け後に、製造装置および焼き付け装置を通
して搬送するのが困難な機能性ベースに接着することが
できる。さらに、薄いポリマーシート上の多くの像形成
層を組み合わせて使用して、例えば、インクジェット画
像をハロゲン化銀画像と共に使用して、各々の像形成技
術の最善を組み合わせて、広告のための優れたディスプ
レー画像を提供することが可能となる。 【0027】新たな画像有用性は、テクスチャード加工
表面を含んでなるものが好ましい。テクスチャード加工
表面は、画像に柔らかさを提供し、画像の光沢を低減す
るという点において好ましい。テクスチャーを有する機
能性ベースに薄い像形成部材を接着することによって、
ポリマーシートおよび画像が機能性ベースのテクスチャ
ーを複製する。例としては、エンボス加工されたアルミ
ニウムウェブ材料に接着される像形成部材が挙げられる
であろう。この像形成部材は、エンボス加工されたアル
ミニウムウェブに類似したテクスチャーを有するであろ
う。 【0028】本発明のもう1つの態様において、新たな
画像有用性は、光学的に向上された画像を含んでなるも
のが好ましい。光学的に向上された画像は、よりクリア
で、より鮮鋭な画像を提供することができ、大きい商業
的価値を有する独特の外観を提供することができる。薄
い画像部材を機能性ベースに接着することによって、画
像の外観を変化させて、心地よく、人目を引き付ける画
像を提供することができる。例としては、エレクトロル
ミネセンス機能性ベースに接着される半透明画像部材が
挙げられるであろう。このエレクトロルミネセンス機能
性ベースに電圧をかけることによって、像形成部材を裏
側から照明することができ、照明源としてのライトボッ
クスの必要性を排除することができる。エレクトロルミ
ネセンス機能性ベースは、電源と共に集成されると光を
生ずる層状材料で構成される。エレクトロルミネセンス
粉末コーティング(概して発光体)は、2つの電極層の
間に配置される。一方の電極は不透明であり、他方は透
明である。エレクトロルミネセンス機能性ベースを電流
(概して280VAC/650Hz電源)に接続すると、上記粉末が
輝き、画像のための熱の無い、均一な背面光が提供され
る。 【0029】本発明のもう1つの態様において、新たな
画像有用性は、構造的により強い画像を含んでなるもの
が好ましい。ディスプレー材料は、トレードショーにお
いて頻繁につり下げられ、表示されるので、構造的に強
いベース材料上の画像が好ましい。強い機能性ベース材
料により、長寿命の画像が可能となり、薄いベース上の
画像よりも耐カール性が高いであろう。強い機能性ベー
ス材料の例には、厚みが 200μm を超えるポリエステル
シート、アクリル系シート、フォームボード、厚紙、合
板、瀝青ウッド、石膏乾燥壁ボード、および金属板が含
まれる。 【0030】本発明のもう1つの態様において、新たな
画像有用性は、三次元的形状を含んでなるものが好まし
い。三次元的形状を有する画像は、広告において大きい
価値を有する、人目を引き付けるアピールを提供する。
例には、立方形、円柱形、または球形に形成される画像
が含まれる。また、三次元的形状には、潜在的な顧客が
販売ブースに誘導される際の有効なトレードショーディ
スプレーとして、画像を柱や角の周りに巻き付けること
も含まれる。 【0031】本発明のもう1つの態様において、新たな
画像有用性は、布状の表面を有する画像を含んでなるも
のが好ましい。布状の表面を有する画像は、画像の深み
を増し、画像にテクスチャーを付加する。布状の表面
は、高品質画像が、堅練ペイントで描かれた表面に類似
のテクスチャーを有することを可能とするので、芸術の
再現に理想的な表面であろう。さらに、布状の表面が、
画像の内容に対して相乗的であって、画像の内容のリア
リティーをさらに高めるのが好ましい。例えば、ハロゲ
ン化銀に焼き付けられた、ウールの紳士用ジャケットの
画像を有する、ウールのジャケットのための広告を、こ
のジャケットと同じテクスチャーを有する機能性ベース
に適用して、消費者が視覚的および触感によって画像を
感じることを可能とすることによって、広告画像を改良
することができる。 【0032】本発明のさらなる態様において、新たな画
像有用性は、ウィンドウトリートメントとして利用され
る布上の画像を含んでなるものが好ましい。概してウィ
ンドウトリートメントとして利用される布に高品質画像
を適用することによって、窓の装飾に画像を使用するこ
とができる。さらに、半透明の像形成部材を使用するこ
とによって、窓領域からの周辺光を、ウィンドウトリー
トメント上の画像を照らすのに使用することができる。 【0033】本発明のもう1つの態様において、新たな
画像有用性は、壁紙原紙上の画像を含んでなるものが好
ましい。本発明の像形成部材を壁紙原紙に適用すること
によって、高品質画像を、住居の内壁に適用することが
できる。さらに、従来技術の壁紙材料は、概して、グラ
ビア印刷技法を使用して印刷されているので、従来技術
の壁紙のカスタム化は困難かつ高価である。本発明の像
形成部材を壁紙原紙に適用することによって、ハロゲン
化銀焼き付けおよびインクジェット印刷などの、高品質
で、短時間運転の像形成技術を使用して、消費者のため
のあつらえ壁紙を作り出すことができる。壁紙のカスタ
ム化を可能とすることによって、個人的な画像(個々に
意味を有する)を利用して、家の壁を装飾することがで
きる。 【0034】20%未満の分光透過率を有するポリマーシ
ートは、反射型の不透明画像を提供するので、反射型デ
ィスプレー用途に好ましい。25%を超える分光透過率で
は、機能性ベースが画質の妨げとなる場合があることが
明らかとなっている。 【0035】本発明のもう1つの態様において、30〜70
%の分光透過率を有するポリマーシートが好ましい。こ
の態様において、このポリマーシートは、機能性ベース
の拡散を提供するので、背面照明される像形成部材にと
って重要である。25%未満の分光透過率では、照明光を
許容不能な程度まで減少させることが明らかとなってい
る。75%を超える分光透過率では、照明光源が拡散され
ないので、光源が画質を低下させる場合があることが明
らかとなっている。 【0036】本発明のもう1つの態様において、90%を
超える分光透過率を有するポリマーシートが好ましい。
この態様において、画像は、機能性ベースと完全に相互
作用することができる。85%未満の分光透過率では、画
像が曇ったものとなるので、品質が低下することが明ら
かとなっている。例えば、90%を超える分光透過率を有
する、画像を含有しているポリマーシートは、広い色域
を有するプリントされたシートに接着したり、予め画像
を含有している不透明な白色シートに接着したり、また
は黒白画像を含有しているシートに接着したりして、画
像の最大濃度をハロゲン化銀または感熱色素転写の現行
の能力を超えて改良することができる。 【0037】ポリマーシートは、耐引裂性が高く、優秀
な適合性、良好な耐薬品性を有し、そして強度が高いの
で好ましい。好ましいポリマー基材には、ポリエステ
ル、配向ポリオレフィン(例えばポリエチレンおよびポ
リプロピレン)、キャストポリオレフィン(例えばポリ
プロピレンおよびポリエチレン)、ポリスチレン、アセ
テート、およびビニルが含まれる。ポリマーは、強く、
可撓性であり、ハロゲン化銀像形成層を塗布するのに優
秀な表面を提供するので好ましい。 【0038】二軸配向ポリオレフィンシートは、コスト
が低く、ハロゲン化銀システムを最適化する優秀な光学
的性質を有し、そして高速ラベル貼付装置における包装
材料に適用することができるので好ましい。ボイド化層
が、TiO2 を必要とすること無く不透明度および明度
を提供するので、ミクロボイド化複合二軸配向シートが
もっとも好ましい。また、ミクロボイド化二軸配向シー
トのボイド化層は、ハロゲン化銀像形成層の感圧性を大
幅に低下させることが明らかとなった。ミクロボイド化
二軸配向シートは、コアおよび表面層を共押出し、続い
て、二軸配向させ、これにより、コア層中に含有されて
いるボイド開始材料のまわりにボイドを形成させること
によって製造するのが好都合である。このような複合シ
ートは、米国特許第 4,377,616号、同 4,758,462号、同
4,632,869号、および同 5,866,282号の各明細書におい
て開示されている。 【0039】可撓性ポリマー表面素材基材は、1層を超
える層を含有していてもよい。可撓性基材の表皮層は、
コアマトリックスについて上記に列挙したものと同じ高
分子材料から製造することができる。複合シートは、コ
アマトリックスと同じ高分子材料の表皮層(複数であっ
てもよい)を用いて製造することができ、またはコアマ
トリックスとは異なる高分子組成物の表皮層(複数であ
ってもよい)を用いて製造することもできる。適合性を
得るために、補助層を使用して、表皮層のコアに対する
接着性を強めることができる。 【0040】ボイド化二軸配向ポリオレフィンシート
は、感光性ハロゲン化銀像形成層を塗布するのに好まし
い可撓性表面素材基材である。ボイド化フィルムは、不
透明度、白色度、および画像鮮鋭度を画像に提供するの
で好ましい。「ボイド」は気体を含有していることが多
いけれども、本明細書において使用されている「ボイ
ド」という用語は、添加された固体および液体が無いこ
とを意味する。完成包装シートコアに残留するボイド開
始粒子は、所望の形状および大きさのボイドを生ずるに
は、直径は 0.1〜10μm であり、好ましくは形状が丸い
ものであるべきである。また、ボイドの大きさは、縦方
向および横方向への配向度にも依存する。理想的には、
ボイドは、対向し、かつ縁が接触している2つの凹型の
円板によって規定される形状をとるであろう。換言すれ
ば、ボイドはレンズ状または両凸の形状を有する傾向が
ある。ボイドは、2つの主次元がシートの縦方向および
横方向に並ぶように配向させられる。Z方向軸は副次元
であり、おおよそボイド化粒子の断面直径の大きさであ
る。これらのボイドは、一般に、独立気泡になる傾向が
あり、従って、そこを通って気体または液体が通り抜け
ることができるような、ボイド化コアの一方の側面から
他方の側面へと開いている経路は事実上存在しない。 【0041】本発明の画像要素は、一般に、光沢面、す
なわち、優秀な反射特性を提供するのに十分平滑な表面
を有する。乳光表面は、消費者に知覚的に好まれる独特
の写真外観をラベルに提供するために好ましい場合があ
る。乳光表面は、垂直方向のミクロボイドが1〜3μm
である場合に達成される。垂直方向とは、像形成部材の
平面に対して垂直な方向を意味する。ミクロボイドの厚
みは、最良の物理的性能および乳光特性を得るためには
0.7〜 1.5μm であるのが好ましい。垂直方向のミクロ
ボイドの好ましい数は8〜30個である。垂直方向のミク
ロボイドが6個未満では、所望の乳光表面が作り出され
ない。垂直方向のミクロボイドが35個を超えても、乳光
表面の光学的外観はあまり改良されない。 【0042】上記可撓性ポリマー基材のためのボイド開
始材料は、種々の材料から選ぶことができ、コアマトリ
ックスポリマーの質量に対して約5〜50質量%の量が存
在すべきである。好ましくは、ボイド開始材料は高分子
材料を含んでなる。高分子材料を使用する場合、その高
分子材料は、コアマトリックスの製造に用いるポリマー
と溶融混合することができ、かつ懸濁液を冷却するにつ
れて分散球状粒子を形成することができるポリマーであ
ってもよい。これらの例には、ポリプロピレン中に分散
されたナイロン、ポリプロピレン中のポリブチレンテレ
フタレート、またはポリエチレンテレフタレート中に分
散されたポリプロピレンが含まれる。ポリマーを予め造
形し、マトリックスポリマー中に配合する場合、重要な
特性は粒子の大きさおよび形状である。球体が好まし
く、中空または中実であることができる。これらの球体
は、一般式Ar−C(R)=CH2 (式中、Arは芳香
族炭化水素ラジカル、またはベンゼン系列の芳香族ハロ
炭化水素ラジカルを表し、Rは水素またはメチルラジカ
ルである)を有するアルケニル芳香族化合物;アクリレ
ートタイプのモノマー、例えば式CH2 =C(R’)−
C(O)(OR)(式中、Rは水素および約1〜12個の
炭素原子を含有しているアルキルラジカルからなる群よ
り選ばれ、R’は水素およびメチルからなる群より選ば
れる)のモノマー;塩化ビニルおよび塩化ビニリデン、
アクリロニトリルおよび塩化ビニル、臭化ビニル、式C
2 =CH(O)COR(式中、Rは2〜18個の炭素原
子を含有しているアルキルラジカルである)を有するビ
ニルエステルのコポリマー;アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、シトラコン酸、マレイン酸、フマル
酸、オレイン酸、ビニル安息香酸;テレフタル酸および
ジアルキルテレフタル酸もしくはそのエステル形成誘導
体を、HO(CH2n OH(式中、nは2〜10の範囲
内にある整数である)系列のグリコールと反応させるこ
とによって調製され、反応性オレフィン系結合をポリマ
ー分子内に有する合成ポリエステル樹脂(上述のポリエ
ステルには、反応性オレフィン系不飽和を有する第2の
酸もしくはそのエステルおよびそれらの混合物が共重合
されて、その中に20質量%以下含まれている)からなる
群より選ばれたものである架橋ポリマーから製造するこ
とができ、架橋剤は、ジビニルベンゼン、ジエチレング
リコールジメタクリレート、フマル酸ジアリル、フタル
酸ジアリル、およびそれらの混合物からなる群より選ば
れる。 【0043】架橋ポリマーボイド開始粒子を製造するた
めの典型的なモノマーの例には、スチレン、アクリル酸
ブチル、アクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリ
ル酸メチル、エチレングリコールジメタクリレート、ビ
ニルピリジン、酢酸ビニル、アクリル酸メチル、ビニル
ベンジルクロライド、塩化ビニリデン、アクリル酸、ジ
ビニルベンゼン、アクリルアミドメチルプロパンスルホ
ン酸、ビニルトルエンなどが含まれる。好ましくは、架
橋ポリマーはポリスチレンまたはポリメタクリル酸メチ
ルである。もっとも好ましくは、架橋ポリマーはポリス
チレンであり、架橋剤はジビニルベンゼンである。 【0044】当該技術分野において周知の方法では、ブ
ロードな粒径分布を特徴とする、大きさが不均一な粒子
が得られる。元々の粒径分布の範囲にわたってビーズを
篩分けすることによって、得られたビーズを分級するこ
とができる。他の方法、例えば懸濁重合、限定凝集によ
り、大きさが非常に均一な粒子が直接得られる。 【0045】ボイド開始材料に薬剤を塗布して、ボイド
生成を促進してもよい。好適な薬剤または滑剤には、コ
ロイド状シリカ、コロイド状アルミナ、および金属酸化
物、例えば酸化スズおよび酸化アルミニウムが含まれ
る。好ましい薬剤はコロイド状のシリカおよびアルミナ
であり、もっとも好ましくはシリカである。薬剤のコー
ティングを有する架橋ポリマーは、当該技術分野におい
て周知の手順によって調製することができる。例えば、
従来の懸濁重合法であって、当該薬剤をその懸濁液に添
加するものが好ましい。薬剤としては、コロイド状シリ
カが好ましい。 【0046】また、ボイド開始粒子は、中実または中空
のガラス球、金属もしくはセラミックのビーズ、または
無機粒子、例えばクレー、タルク、硫酸バリウム、もし
くは炭酸カルシウムなどの無機球体であってもよい。重
要なことは、これらの材料がコアマトリックスポリマー
と化学的に反応して以下の問題の1つ以上を引き起すこ
とが無いということである。(a)マトリックスポリマ
ーの結晶化動力学が変化して配向させるのが困難になる
こと、(b)コアマトリックスポリマーの分解、(c)
ボイド開始粒子の破壊、(d)ボイド開始粒子のマトリ
ックスポリマーへの接着、または(e)望ましくない反
応生成物、例えば毒性のもしくは高度に着色した部分の
発生。ボイド開始材料は、写真活性があるものであるべ
きではなく、または二軸配向ポリオレフィンシートが利
用されている写真要素の性能を低下させるものであるべ
きではない。 【0047】上記高分子基材の最頂部の表皮層の全厚
は、0.20μm 〜 1.5μm 、好ましくは0.5〜 1.0μm で
あるべきである。 0.5μm 未満では、共押出された表皮
層に固有の非平坦性により、許容不能な色変動が生ずる
場合がある。 1.0μm を超える表皮層厚みでは、写真光
学的性質、例えば画像解像度が低下する。また、 1.0μ
m を超える厚みでは、凝塊またはカラー顔料の分散不良
などの汚染のために濾過すべき材料の容積が大きくな
る。 【0048】上記可撓性ポリマー基材の最頂部の表皮層
に添加剤を添加して、像形成要素の色を変化させてもよ
い。商業用ディスプレー製品には、僅かに青味がかった
色味を有する白色基材が好ましい。当該技術分野におい
て知られているいずれかの方法、例えば着色剤濃厚物を
押出前に機械配合すること、および所望の配合比で予め
配合された青色着色剤を溶融押出することによって、僅
かな青味の付加を達成することができる。表皮層の共押
出には 320℃を超える温度が必要であるので、320℃を
超える押出温度に耐えることができる着色顔料が好まし
い。本発明において使用される青色着色剤は、像形成要
素に悪影響を及ぼさないならばいずれの着色剤であって
もよい。好ましい青色着色剤には、フタロシアニン青色
顔料、クロモフタール青色顔料、イルガジン青色顔料、
およびイルガライト有機青色顔料が含まれる。また、蛍
光増白剤を表皮層に添加して、紫外線エネルギーを吸収
させて、主に青の領域で発光させてもよい。また、Ti
2 を表皮層に添加してもよい。本発明の薄い表皮層へ
のTiO2 の添加は、シートの光学的性能に大して寄与
しないけれども、押出筋および斑点などの多数の製造上
の問題を引き起こす場合がある。TiO2 が実質的に無
い表皮層が好ましい。0.20〜 1.5μm の層にTiO2
添加しても、支持体の光学的性質は大して改良されず、
設計コストが増大し、そして押出過程においてあるまじ
き顔料筋が生ずるであろう。 【0049】コアマトリックスおよび/または1層以上
の表皮層に添加剤を添加して、可撓性基材の光学的性質
を改良してもよい。二酸化チタンが好ましく、二酸化チ
タンを本発明において使用すると、画像鮮鋭度またはM
TF、不透明度、および白色度が改良される。使用され
るTiO2 は、アナターゼタイプまたはルチルタイプの
いずれであってもよい。さらに、アナターゼおよびルチ
ルの両方のTiO2 を配合して白色度および鮮鋭度の両
方を改良してもよい。写真システムに許容可能なTiO
2 の例は、Dupont Chemical Co. の R101 ルチルTiO
2 およびDuPontChemical Co. の R104 ルチルTiO2
である。また、当該技術分野において写真光学応答を改
良することが知られている他の顔料を本発明において使
用してもよい。当該技術分野において白色度を改良する
ことが知られている他の顔料の例は、タルク、カオリ
ン、CaCO3 、BaSO4 、ZnO、TiO2 、Zn
S、およびMgCO3 である。アナターゼTiO2 はボ
イド化層と共に画像の白色度および鮮鋭度を最適化する
ことが見出されているので、TiO2 の好ましいタイプ
はアナターゼである。 【0050】二軸配向シートが表面から観察される際
に、その像形成要素が紫外線に曝されると可視スペクト
ルにおいて発光するように、本発明の可撓性ポリマー基
材に添加剤を添加してもよい。可視スペクトルにおける
発光により、紫外線エネルギーの存在下で支持体が所望
の背景色を有することが可能となる。これは、日光は紫
外線エネルギーを含有しているので、屋外で画像を観察
する場合に特に有用であり、これを使用して、消費者用
途および商業用途に画質を最適化することができる。蛍
光増白剤は、紫外線を吸収し、それを可視青色光として
発光する、無色の蛍光有機化合物である。例としては、
4,4'-ジアミノスチルベン-2,2'-ジスルホン酸の誘導
体、クマリン誘導体(例えば4-メチル -7-ジエチルアミ
ノクマリン)、1,4-ビス (o-シアノスチリル) ベンゾー
ル、および2-アミノ -4-メチルフェノールが含まれるけ
れども、これらに限定されるものではない。 【0051】ボイドは、可撓性基材にさらなる不透明度
を提供する。また、これらのボイド化層を、TiO2
CaCO3 、クレー、BaSO4 、ZnS、MgCO
3 、タルク、カオリン、または1層を超える層の前記フ
ィルムにおいて非常に反射性の高い白色層を提供する他
の材料からなる群より選ばれる少なくとも1種の顔料を
含有している層と組み合わせて使用することもできる。
顔料を加えられている層とボイド化層との組み合わせに
より、最終的な画像の光学的性能における利点が提供さ
れる。 【0052】可撓性ポリマー基材のボイド化層は、中実
層よりも、亀裂または隣接する層からの剥離などの機械
的破損を被り易い。TiO2 を含有しているボイド化構
造またはTiO2 を含有している層の近傍にあるボイド
化構造は、光に対する長期暴露による機械的性質の損失
および機械的破損を特に被り易い。TiO2 粒子は、ポ
リプロピレンの光酸化分解を開始および促進する。多層
二軸配向フィルムの少なくとも1つの層(好ましい態様
においてはTiO2 を含有している層、さらに、もっと
も好ましい態様においてはTiO2 を有する層並びにそ
の隣接する層)にヒンダードアミン安定化剤を添加する
と、明保存および暗保存の両方における画像安定性の改
良が達成される。 【0053】像形成層が適用されるポリマーシート表面
素材は、前記フィルムの少なくとも1つの層に、安定化
量または約0.01〜5質量%のヒンダードアミンを含有し
ているのが好ましい。これらの量により、改良された安
定性が二軸配向フィルムに提供されるけれども、約 0.1
〜3質量%の好ましい量により、構造体をより費用対効
果の高いものとしつつ、明保存および暗保存の両方のた
めの改良された安定性の間での優秀なバランスが提供さ
れる。 【0054】本発明の、画像を有する、可撓性の、不透
明ポリマーシートおよび半透明ポリマーシートは、ミク
ロボイド化コアを有するものが好ましい。ミクロボイド
化コアは、不透明度および白色度を像形成支持体に付加
し、像形成の質をさらに改良する。ミクロボイド化コア
と、紫外線エネルギーを吸収して可視スペクトルにおい
て発光する材料との画質面の利点を組み合わせると、画
像支持体が紫外線エネルギーに曝された際に色味を有す
ることができ、屋内光などの、大量の紫外線エネルギー
を含有していない照明を使用して画像を観察する場合で
もなお優秀な白色度が保持されるので、画質を特異的に
最適化することが可能となる。 【0055】画像が適用される可撓性表面素材基材の共
押出、急冷、配向、および熱固定は、フラットシート法
またはバブルもしくはチューブラー法などの、配向シー
トを製造するのに当該技術分野において知られているい
ずれの方法によって行ってもよい。フラットシート法に
は、スリットダイを通して配合物を押出し、押出された
ウェブを冷却キャスティングドラム上で迅速に急冷し
て、シートのコアマトリックスポリマー成分および表皮
層成分(複数であってもよい)をそれらのガラス凝固温
度未満に急冷することが含まれる。次に、急冷されたシ
ートを、マトリックスポリマーのガラス転移温度より高
いけれども、溶融温度より低い温度で互いに垂直な方向
に延伸することによって二軸配向させる。このシートを
一方向に延伸し、次に第2の方向に延伸しても、または
両方向に同時に延伸してもよい。シートを延伸した後、
両延伸方向における収縮に抗してシートをある程度拘束
しながら、ポリマーを結晶化またはアニールするのに十
分な温度まで加熱することによって、シートを熱固定す
る。 【0056】ミクロボイド化コア上に少なくとも1層の
非ボイド化表皮層を有することにより、可撓性表面素材
基材の引張強さが増大し、加工性がより高くなる。より
高い引張強さにより、すべての層をボイド化してシート
を製造する場合よりも、より広幅で、かつより高い延伸
比でシートを製造することが可能となる。これらの層を
共押出することにより、製造過程がさらに単純化され
る。 【0057】本発明のもう1つの態様において、像形成
層が適用される、薄いポリマーシートは、ポリエステル
であるのが好ましい。本発明において利用されるポリエ
ステルは、約50℃〜約 150℃、好ましくは約60〜 100℃
のガラス転移温度を有するべきであり、配向可能である
べきであり、そして少なくとも0.50、好ましくは 0.6〜
0.9の固有粘度を有するべきである。好適なポリエステ
ルには、炭素原子が4〜20個の芳香族、脂肪族、または
脂環式のジカルボン酸および2〜24個の炭素原子を有す
る脂肪族または脂環式のグリコールから製造されるもの
が含まれる。好適なジカルボン酸の例には、テレフタル
酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、
1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、ソジオスルホイソフ
タル酸、およびそれらの混合物が含まれる。好適なグリ
コールの例には、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサン
ジオール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、ジエチレ
ングリコール、他のポリエチレングリコール、およびそ
れらの混合物が含まれる。このようなポリエステルは当
該技術分野において周知であり、周知の技法(例えば、
米国特許第 2,465,319号および同 2,901,466号の各明細
書に記載されているもの)によって製造することができ
る。好ましい連続マトリックスポリマーは、テレフタル
酸またはナフタレンジカルボン酸と、エチレングリコー
ル、1,4-ブタンジオール、および1,4-シクロヘキサンジ
メタノールから選ばれる少なくとも1種のグリコールと
に由来する繰り返し単位を有するものである。ポリエチ
レンテレフタレート(少量の他のモノマーによって改質
されていてもよい)がとりわけ好ましい。ポリプロピレ
ンもまた有用である。他の好適なポリエステルには、好
適な量の共酸成分(例えばスチルベンジカルボン酸)を
含有させることによって形成される液晶コポリエステル
が含まれる。このような液晶コポリステルの例は、米国
特許第 4,420,607号、同 4,459,402号、および同 4,46
8,510号の各明細書において開示されているものであ
る。 【0058】シート形成時のボイド形成において使用さ
れるミクロビーズに好適な架橋ポリマーは、以下の一般
式 【0059】 【化1】 【0060】(上式中、Arは芳香族炭化水素ラジカ
ル、またはベンゼン系列の芳香族ハロ炭化水素ラジカル
を表し、Rは水素またはメチルラジカルである)を有す
るアルケニル芳香族化合物;アクリレートタイプのモノ
マー、例えば、下式 【0061】 【化2】 【0062】(上式中、Rは水素および約1〜12個の炭
素原子を含有しているアルキルラジカルからなる群より
選ばれ、R’は水素およびメチルからなる群より選ばれ
る)のモノマー;塩化ビニルおよび塩化ビニリデン、ア
クリロニトリルおよび塩化ビニル、臭化ビニル、下式 【0063】 【化3】 【0064】(上式中、Rは2〜18個の炭素原子を含有
しているアルキルラジカルである)を有するビニルエス
テルのコポリマー;アクリル酸、メタクリル酸、イタコ
ン酸、シトラコン酸、マレイン酸、フマル酸、オレイン
酸、ビニル安息香酸;テレフタル酸およびジアルキルテ
レフタル酸もしくはそのエステル形成誘導体を、HO
(CH2n OH(式中、nは2〜10の範囲内にある整
数である)系列のグリコールと反応させることによって
調製され、反応性オレフィン系結合をポリマー分子内に
有する合成ポリエステル樹脂(上述のポリエステルに
は、反応性オレフィン系不飽和を有する第2の酸もしく
はそのエステルおよびそれらの混合物が共重合されて、
その中に20質量%以下含まれている)からなる群より選
ばれるものである重合可能な有機材料であり、架橋剤
は、ジビニルベンゼン、ジエチレングリコールジメタク
リレート、フマル酸ジアリル、フタル酸ジアリル、およ
びそれらの混合物からなる群より選ばれる。 【0065】機能性ベース材料を本発明において利用す
ると、画像部材に新たな特徴が提供される。画像が接着
された、不透明な、半透明な、および透明なポリマーシ
ートを提供することによって、薄い像形成部材が機能性
ベースと相互作用して、新たな有用性を作り出すことが
できる。好ましい機能性ベース材料は、エレクトロルミ
ネセンスベースを含んでなる。 【0066】本発明のもう1つの態様において、機能性
ベースが、床張り材を含んでなる。像形成部材を、ビニ
ル、セラミック、木材、大理石、またはポリエステルに
接着することによって、像形成部材を、床張り材と共に
使用することができる。例には、擬似大理石の画像、床
張り材における広告画像、およびセラミックタイル上の
写真画質の画像が含まれる。 【0067】本発明のさらなる態様において、機能性ベ
ースが、微小エンボス加工ポリマーシートを含んでな
る。本発明の像形成部材を微小エンボス加工ポリマーシ
ートに接着すると、「煌めく」背景が画像に提供され
る。当該技術分野において、ポリマーフィルムの微小エ
ンボス加工は、ポリマーウェブをそのポリマーのTg ま
で加熱し、微小プリズム状要素をこのポリマー中にエン
ボスし、続いて、このシートを冷却することによって達
成される。典型的なエンボス加工の深さは 0.085mmであ
り、加熱エンボスロールによるか、または20 KHzで振動
する超音波ホーンを使用して、達成することができる。 【0068】本発明のもう1つの態様において、機能性
ベースが、ホログラムを含んでなる。本発明の像形成部
材をホログラムに接着することによって、機能性ベース
によって画像の深みが提供され、本発明の画像が、像形
成部材の下にあるホログラムと相互作用することが可能
となる。 【0069】本発明のさらなる態様において、機能性ベ
ースおよび像形成部材が透明ポリマーを含んでなる。画
像部材および機能性ベースを透明部材上に提供すること
によって、透明な画像要素を投影に使用することができ
る。例には、透明なディスプレー、頭上投映、窓用デカ
ルコマニア、または光学エンコーダーが含まれる。 【0070】本発明のもう1つの態様において、機能性
ベースが、金属を含んでなる。本発明の像形成部材を金
属に接着することによって、像形成部材が、金属の外観
および触感を獲得する。さらに、金属は、剛性および酸
素バリヤーを提供することによって、画像部材に保護を
提供する。好適な金属には、鉄、アルミニウム、金、
銀、および合金が含まれる。 【0071】本発明のさらなる態様において、機能性ベ
ースが、磁性材料を含んでなる。磁性表面を提供するこ
とによって、像形成部材を冷凍機などの金属表面に適用
することができる。 【0072】本発明のもう1つの態様において、機能性
ベースが、フックおよびループからなる締結システムを
含んでなる。フックおよびループからなるシステムを含
有している機能性ベースに像形成部材を接着することに
よって、布材料などの緩い繊維を有する表面に画像を接
着することができる。また、フックおよびループからな
るシステムにより、トレードショーにおけるディスプレ
ーブースの除去および据え付けを容易なものとすること
もできる。 【0073】本発明のさらなる態様において、機能性部
材が、風力船艇のための帆を含んでなる。帆として好適
な材料に画像を接着することによって、この帆を、画
像、番号、旗、および広告で装飾することができる。さ
らに、本発明の薄いポリマーシートは可撓性であり、空
気の流れに対する耐性を有するので、この薄いポリマー
シートは、帆の材料として理想的なものとなる。 【0074】本発明のもう1つの態様において、機能性
ベースが着色表面を含んでなり、画像部材が薄い透明ポ
リマーシートを含んでなる。着色された機能性ベースを
提供することによって、機能性ベースの背景色が画像部
材と相互作用して、例えば、ハロゲン化銀画像において
は広い色域を、または顔料インク画像のインクジェット
印刷においては高濃度の背景を、提供することができ
る。 【0075】本発明のさらなる態様において、機能性ベ
ースが、光学的ディフューザーを含んでなる。画像部材
を光学的ディフューザーに接着すると、背面照明ディス
プレーに好適な透過型ディスプレー材料が提供される。
ハロゲン化銀画像を拡散スクリーンに接着することによ
って、TiO2 に付随する黄変による問題が回避され
る。好ましい拡散スクリーンは、ボイド化ポリオレフィ
ンおよびボイド化ポリエステルを含んでなる。好ましい
ポリマー拡散スクリーンの例は、米国特許第 6,093,521
号および同 6,030,756号の各明細書において掲載されて
いる。 【0076】画像部材を機能性ベースに接着するのに利
用される接着剤は、感熱接着剤または感圧接着剤である
のが好ましい。これらの接着剤は、薄いポリマーシート
上の画像部材の裏側に適用するのが好ましい。画像部材
に接着剤を提供することによって、商業用ラボが、本発
明の機能性ベースに積層するための接着剤システムを有
する。本発明の好ましい写真接着剤は、感光性ハロゲン
化銀像形成システムと相互作用して、画質を低下させる
ようなものであってはならない。さらに、本発明の写真
要素は写真処理されなければならないので、本発明の写
真ラベル接着剤の性能が、写真処理化学薬品によって低
下してはならない。好ましい接着剤は、表面付着によっ
て所望の表面に画像を接着することが可能であるなら
ば、無機材料であっても、有機材料であっても、天然材
料であっても、合成材料であってもよい。無機接着剤の
例は、可溶性シリケート、セラミック、および熱硬化性
粉末ガラスがある。有機写真接着剤は、天然材料であっ
ても、合成材料であってもよい。天然有機写真ラベル接
着剤の例には、骨膠、大豆澱粉セルロース系材料、ゴム
ラテックス、ゴム、テルペン、粘漿剤、および炭化水素
樹脂が含まれる。合成有機写真ラベル接着剤の例には、
エラストマー溶媒、ポリスルフィドシーラント、熱可塑
性樹脂(例えば、イソブチレンおよびポリ酢酸ビニ
ル)、熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ、フェノホルム
アルデヒド、ポリビニルブチラール、およびシアノアク
リレート)、およびシリコーンポリマーが含まれる。 【0077】単層または多層接着剤システムにおいて、
好ましい接着剤組成物は、天然ゴム、合成ゴム、アクリ
ル系材料、アクリル系コポリマー、ビニルポリマー、酢
酸ビニルタイプの材料、ウレタンタイプの材料、アクリ
レートタイプの材料、塩化ビニル−酢酸ビニルのコポリ
マー、ポリビニリデン、酢酸ビニル−アクリル酸コポリ
マー、スチレンブタジエン、カルボキシル化スチレンブ
タジエンコポリマー、エチレンコポリマー、ポリビニル
アルコール、ポリエステルおよびコポリマー、セルロー
ス系材料および改質セルロース系材料、澱粉および改質
澱粉化合物、エポキシ、ポリイソシアネート、ポリイミ
ドからなる群より選ばれる。 【0078】単層または多層接着剤システムにおいて、
好ましいラベル接着剤組成物は、エポキシ、フェノホル
ムアルデヒド、ポリビニルブチラール、シアノアクリレ
ート、ゴム系写真ラベル接着剤、スチレン/ブタジエン
系写真ラベル接着剤、アクリル系材料、およびビニル誘
導体からなる群より選ばれる。 【0079】本明細書において使用されているように、
「像形成部材」という語句は、像形成部材への画像の転
写を制御する多数の技法に適用可能な画像受容層といっ
しょに、上述の像形成支持体を含んでなる。このような
技法には、感熱色素転写、電子写真印刷、またはインク
ジェット印刷、並びに写真用ハロゲン化銀による像形成
が含まれる。本明細書において使用されているように、
「写真要素」という語句は、画像の形成において感光性
ハロゲン化銀を利用する材料である。 【0080】本発明の受容要素の感熱色素画像受容層
は、例えば、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエ
ステル、ポリ塩化ビニル、ポリ (スチレン-co-アクリロ
ニトリル) 、ポリカプロラクトン、またはそれらの混合
物を含んでなっていてもよい。色素画像受容層は、企図
される目的に有効であれば、いずれの量で存在してもよ
い。一般に、約1〜約10g/m2の濃度において良好な結果
が得られている。Harrison他の米国特許第 4,775,657号
明細書に記載されているように、色素受容層の上にオー
バーコート層をさらに塗布してもよい。 【0081】本発明の色素受容要素と共に使用される色
素供与体要素は、従来、色素含有層を担時している支持
体を含んでなる。本発明において用いられる色素供与体
においては、熱の作用によって色素受容層へ転写可能で
ある限り、いずれの色素を使用することもできる。昇華
性色素を用いる場合に、とりわけ良好な結果が得られて
いる。本発明における使用に適用可能な色素供与体は、
例えば、米国特許第 4,916,112号、同 4,927,803号、お
よび同 5,023,228号の各明細書に記載されている。上記
の如く、色素供与体要素を使用して、色素転写画像を形
成させる。このような方法は、色素供与体要素を像様加
熱すること、および上述の色素受容要素に色素画像を転
写させて色素転写画像を形成させることを含む。感熱色
素転写印刷方法の好ましい態様においては、シアン、マ
ゼンタ、およびイエローの色素の逐次繰り返し領域が塗
布されたポリエチレンテレフタレート支持体を含んでな
る色素供与体要素が用いられ、各々の色について色素転
写工程が逐次的に行われ、3色色素転写画像が得られ
る。この方法を単一の色についてのみ行った場合には、
モノクローム色素転写画像が得られる。 【0082】色素供与体要素から本発明の受容要素へと
色素を転写させるのに使用することができる感熱印刷ヘ
ッドは市販されている。例えば、Fujitsu Thermal Head
(FTP-040 MCS001) 、TDK Thermal Head F415 HH7-108
9、またはRohm Thermal HeadKE 2008-F3を用いることが
できる。あるいは、例えば、英国特許出願公開明細書第
2,083,726号に記載されているレーザーなどの他の既知
の感熱色素転写用エネルギー源を使用してもよい。 【0083】本発明の感熱色素転写集成体は、(a)色
素供与体要素、および(b)上述の色素受容要素を含ん
でなり、色素受容要素は、供与体要素の色素層が受容要
素の色素画像受容層と接触するように色素供与体要素と
重ね合わされた関係にある。 【0084】3色画像を得ようとする場合、上記集成体
は、感熱印刷ヘッドによって熱が加えられる時間の間に
3回形成される。第1の色素を転写させた後、それらの
要素を剥がす。次に、第2の色素供与体要素(または供
与体要素の、異なる色素領域を有する別の領域)と色素
受容要素との見当を合わせ、当該方法を繰り返す。第3
の色も同じ手法によって得られる。 【0085】エレクトログラフ法および電子写真法並び
にそれらの個々の工程は、従来技術において詳細に記載
されている。これらの方法は、静電像を作り出し、その
画像を帯電着色粒子(トナー)で現像し、任意選択的
に、得られた現像画像を第2の基材に転写させ、そして
この画像を基材に定着させるという基本工程を取り入れ
ている。これらの方法および基本工程には多数の変型が
あり、乾燥トナーの代りに液体トナーを使用すること
も、これらの変型の1つに過ぎない。 【0086】第1の基本工程である静電像の作成は、種
々の方法によって達成することができる。複写機の電子
写真法は、均一に帯電させた光伝導体のアナログ露光ま
たはディジタル露光による像様光放電を使用する。この
光伝導体はシングルユースシステムであってもよいし、
または、セレンもしくは有機光受容体をベースとするも
ののように、再帯電および再像形成が可能なものであっ
てもよい。 【0087】1つの態様において、複写機の電子写真法
は、均一に帯電させた光伝導体のアナログ露光またはデ
ィジタル露光による像様光放電を使用する。この光伝導
体はシングルユースシステムであってもよいし、また
は、セレンもしくは有機光受容体をベースとするものの
ように、再帯電および再像形成が可能なものであっても
よい。 【0088】別のエレクトログラフ法においては、イオ
ノグラフ的に静電像が作り出される。潜像は、紙または
フィルムのいずれかの、誘電性(電荷保持)媒体上に作
り出される。媒体を幅方向に横切って間隔を空けて配列
されたスタイラスから、選ばれた金属スタイラスまたは
書き込み用の尖端に電圧がかけられることにより、選ば
れたスタイラスと媒体との間の空気の絶縁破壊が生ず
る。イオンが生成し、これにより、媒体上に潜像が形成
される。 【0089】しかしながら、生成した静電像は、逆に帯
電したトナー粒子によって現像される。液体トナーによ
る現像においては、液体現像剤を静電像と直接接触させ
る。通常は、液体を流して、十分なトナー粒子を現像に
利用できるようにする。静電像によって作り出される場
が、非導電性液体中に懸濁されている帯電粒子を電気泳
動によって動かす。このようにして、静電潜像の電荷は
逆に帯電した粒子によって中和される。液体トナーによ
る電気泳動現像の理論および物理については、多くの書
籍および刊行物に詳しく記載されている。 【0090】再像形成可能な光受容体またはエレクトロ
グラフマスターを使用する場合は、色付けされた画像を
紙(または他の基材)に転写させる。トナー粒子を紙に
転写させるように極性を選択して、紙を静電的に帯電さ
せる。最終的に、色付けされた画像を紙に定着させる。
自己定着トナーの場合、風乾または加熱によって残留液
を紙から除去する。溶媒の蒸発時に、これらのトナーは
紙に接着されたフィルムを形成する。熱融着性トナーの
場合は、熱可塑性ポリマーを粒子の一部として使用す
る。加熱により、残留液が除去され、かつトナーが紙に
定着される。 【0091】インクジェット像形成媒体として使用する
場合、記録要素または記録媒体は、概して、少なくとも
一方の表面にインク受容層もしくは画像形成層を担持し
ている基材または支持体材料を含んでなる。望まれる場
合には、インク受容層の支持体に対する接着性を改良す
るために、溶媒吸収層を支持体に適用する前に、支持体
の表面にコロナ放電処理を施してもよい。あるいは、ハ
ロゲン化フェノールまたは部分的に加水分解された塩化
ビニル−酢酸ビニルコポリマーから形成される層などの
アンダーコーティングを支持体の表面に適用することも
できる。インク受容層は、3〜75μm 、好ましくは8〜
50μm の範囲にわたる乾燥厚みで、水または水−アルコ
ール溶液から支持体層上に塗布するのが好ましい。 【0092】本発明の外部ポリエステル系バリヤー層と
は、いずれの既知のインクジェット受容体層を組み合わ
せて使用することもできる。例えば、インク受容層は、
主に、無機酸化物粒子(例えばシリカ、改質シリカ、ク
レー、アルミナ)、可融性ビーズ(例えば熱可塑性ポリ
マーもしくは熱硬化性ポリマーを含んでなるビーズ)、
非可融性有機ビーズ、または天然の親水性コロイドおよ
びガム(例えばゼラチン、アルブミン、ガーゴム、キサ
ンタンガム、アラビアゴム、キトサン、澱粉およびそれ
らの誘導体など)、天然ポリマーの誘導体(例えば官能
化蛋白質、官能化ガムおよび澱粉、並びにセルロースエ
ーテルおよびそれらの誘導体)、および合成ポリマー
(例えばポリビニルオキサゾリン、ポリビニルメチルオ
キサゾリン、ポリオキシド、ポリエーテル、ポリエチレ
ンイミン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、N-ビニ
ルアミド(例えばポリアクリルアミドおよびポリビニル
ピロリドン)、並びにポリビニルアルコール、これらの
誘導体およびコポリマー)などの親水性ポリマー、並び
にこれらの材料の組み合わせを含んでいてもよい。親水
性ポリマー、無機酸化物粒子、および有機ビーズは、基
材上の1層以上の層の中に、かつ層内では種々の組み合
わせで存在してもよい。 【0093】親水性ポリマーを含んでなるインク受容層
に、セラミックもしくは硬質高分子微粒子の添加によっ
て、塗布時の発泡もしくは起泡によって、または非溶媒
の導入による層中での相分離の誘発によって、多孔質構
造を導入することができる。一般には、上記ベース層は
親水性であるけれども多孔質ではないのが好ましい。こ
のことは、多孔性により光沢が失われる場合がある写真
画質プリントにおいては、とりわけ真実である。特に、
インク受容層は、当該技術分野においてよく知られてい
るように、いずれの親水性ポリマーまたはこれらのポリ
マーの組み合わせを、添加剤と共に、もしくは添加剤を
伴わずに、含んでいてもよい。 【0094】望まれる場合には、上記インク受容層を、
例えば、セルロース誘導体もしくはカチオン性に改質さ
れたセルロースセルロース誘導体またはそれらの混合物
を含んでなる層などのインク透過性粘着防止保護層で上
塗りすることができる。とりわけ好ましいオーバーコー
トは、ポリ塩化β−1,4-アンヒドロ−グルコース -g-オ
キシエチレン -g-(2'-ヒドロキシプロピル)-N,N-ジメチ
ル -N-ドデシルアンモニウムである。このオーバーコー
ト層は非多孔質であるけれども、インク透過性であり、
水性インクを用いて要素上に印刷される画像の光学濃度
を改良するのに役立つ。また、このオーバーコート層
は、摩耗、汚れ、および水による損傷からインク受容層
を保護することもできる。一般に、このオーバーコート
層は、約 0.1〜約5μm 、好ましくは約0.25〜約3μm
の乾燥厚みで存在してもよい。 【0095】実際には、上記インク受容層およびオーバ
ーコートにおいて、種々の添加剤を用いることができ
る。これらの添加剤には、塗工性を改良し、乾燥コーテ
ィングの表面張力を調整するための界面活性剤(複数種
であってもよい)、pHを制御するための酸または塩
基、帯電防止剤、沈殿防止剤、酸化防止剤、コーティン
グを架橋させるための硬膜剤、酸化防止剤、紫外線安定
剤、光安定剤などが含まれる。さらに、媒染剤を少量
(ベース層の2〜10質量%)添加して、耐水堅牢度を改
良してもよい。有用な媒染剤は、米国特許第 5,474,843
号明細書において開示されている。 【0096】インク受容層およびオーバーコート層など
の上述の各層は、従来の塗布手段によって、当該技術分
野において一般的に使用されている透明または不透明の
支持体材料上に塗布することができる。塗布方法には、
ブレードコーティング、線巻きロッドコーティング、ス
ロットコーティング、スライドホッパーコーティング、
グラビアコーティング、カーテンコーティングなどが含
まれるけれども、これらに限定されるものではない。こ
れらの方法の中には、両方の層を同時に塗布することを
可能とするものもあり、これは、製造コストの観点から
好ましい。 【0097】DRL(色素受容層)は、つなぎ層(T
L)の上に 0.1〜10μm 、好ましくは0.5〜5μm の範
囲にわたる厚みで塗布される。色素受容層として有用な
多くの調合物が知られている。その主な要求条件は、D
RLが、像形成されて所望の色域および濃度を生ずるイ
ンクと相溶性であることである。インク液滴がDRLを
通過する際に、色素がDRL中に保持または媒染される
一方で、インク溶媒はDRLを自由に通過し、TLによ
って迅速に吸収される。さらに、DRL調合物は水から
塗布されるのが好ましく、TLに対する適当な接着性を
示し、表面光沢を容易に制御することを可能とする。 【0098】例えば、Misuda他は、米国特許第 4,879,1
66号、同 5,264,275号、同 5,104,730号、同 4,879,166
号、および日本国特許第 1,095,091号、同 2,276,671
号、同2,276,670号、同 4,267,180号、同 5,024,335
号、および同 5,016,517号の各明細書において、擬ベー
マイトと特定の水溶性樹脂との混合物を含んでなる水性
DRL調合物を開示している。Light は、米国特許第
4,903,040号、同 4,930,041号、同 5,084,338号、同 5,
126,194号、同 5,126,195号、および同 5,147,717号の
各明細書において、他のポリマーおよび添加剤といっし
ょに、ビニルピロリドンポリマーと特定の水分散性ポリ
エステルおよび/または水溶性ポリエステルとの混合物
を含んでなる水性DRL調合物を開示している。Butter
s 他は、米国特許第 4,857,386号および同 5,102,717号
の各明細書において、ビニルピロリドンポリマーとアク
リル系ポリマーまたはメタクリル系ポリマーとの混合物
を含んでなるインク吸収性樹脂層を開示している。Sato
他は米国特許第 5,194,317号明細書において、Higuma他
は米国特許第 5,059,983号明細書において、ポリビニル
アルコールをベースとする水性塗布可能なDRL調合物
を開示している。Iqbal は、米国特許第 5,208,092号明
細書において、後に架橋されるビニルコポリマーを含ん
でなる水性DRL調合物を開示している。これらの例の
他にも、DRLの上述の一次的および二次的な要求条件
に合う他の既知のまたは予想されるDRL調合物があ
り、これらのすべてが本発明の精神および範囲に入る。 【0099】好ましいDRLは 0.1〜10μm の厚みであ
り、5部のアルモキサン(alumoxane) および5部のポリ
ビニルピロリドンの水性分散液として塗布される。ま
た、DRLは、光沢、摩擦、および/または耐指紋性の
制御を目的とする、種々の量および大きさの艶消し剤、
表面の均一性を高め、乾燥コーティングの表面張力を調
整するための界面活性剤、媒染剤、酸化防止剤、紫外線
吸収化合物、光安定剤などをも含有していてもよい。 【0100】上述のインク受容要素を成功裏に使用し
て、本発明の目的を達成することができるけれども、像
形成された要素の耐久性を高める目的のために、DRL
にオーバーコートを施すのが望ましい場合がある。この
ようなオーバーコートは、要素を像形成させる前または
後のいずれにおいてDRLに適用してもよい。例えば、
DRLを、インクが自由に通過するインク透過性層でオ
ーバーコートすることができる。このタイプの層は、米
国特許第 4,686,118号、同 5,027,131号、および同 5,1
02,717号の各明細書に記載されている。あるいは、要素
を像形成させた後にオーバーコートを加えてもよい。こ
の目的には、いずれの既知の積層用フィルムおよび装置
を使用してもよい。上述の像形成方法において使用され
るインクは周知であり、これらのインク調合物は特定の
方法(すなわち、連続式、圧電式、または感熱式)に緊
密に結びついていることが多い。ゆえに、特定のインク
方法によって、インクに含有される溶媒、着色剤、保恒
剤、界面活性剤、湿潤剤などの量および組み合わせが、
幅広く異なっていてもよい。本発明の画像記録要素と組
み合わせて使用するのに好ましいインクは、Hewlett-Pa
ckard Desk Writer 560Cプリンターにおいて使用するた
めに現在販売されているものなどの水性のものである。
しかしながら、上述の画像記録要素の別の態様(所定の
インク記録方法または所定の販売業者に特有のインクを
用いる用途のために配合されたものであってもよい)も
本発明の範囲内に入るものと解される。 【0101】平滑で不透明な紙ベースは、ハロゲン化銀
画像のコントラスト範囲が改良され、画像観察時の周辺
光の透き通しが低減されるので、ハロゲン化銀画像との
組み合わせにおいて有用である。本発明の好ましい写真
要素は、電子焼き付け法または従来の光学焼き付け法の
いずれによって露光させた場合にも、優秀な性能を発揮
することが可能なハロゲン化銀写真要素に関する。電子
焼き付け法には、記録要素の輻射線感受性ハロゲン化銀
乳剤層を、少なくとも10-5μJ/cm2 (10-4 erg/cm2)の
化学線に 100μ秒以下の時間にわたって画素毎に暴露さ
せることが含まれる(このハロゲン化銀乳剤層はハロゲ
ン化銀粒子を含んでなる)。従来の光学焼き付け法に
は、記録要素の輻射線感受性ハロゲン化銀乳剤層を、少
なくとも10 -5μJ/cm2 (10-4 erg/cm2)の化学線に10-3
〜 300秒にわたって像様暴露させることが含まれる(こ
のハロゲン化銀乳剤層はハロゲン化銀粒子を含んでな
る)。好ましい態様における本発明は、(a)銀に対し
て50モル%を超える塩化物を含有し、(b)表面積の50
%超が{100}結晶面によって提供されており、そし
て(c)全銀の95〜99%が中央部分に存在し、かつ以下
のクラス要求条件(i)および(ii)の各々を満足する
ように選ばれた2種のドーパントを含有しているハロゲ
ン化銀粒子を含んでなる輻射線感受性乳剤を利用する。 【0102】(i)下式 [ML6n (上式中、nは、0、−1、−2、−3、または−4で
あり、Mは、イリジウム以外の、フロンティア軌道が満
たされている多価金属イオンであり、そしてL 6 は、独
立に選ぶことができる橋かけ配位子を表すけれども、こ
れらの配位子のうち少なくとも4つがアニオン性配位子
であり、これらの配位子のうち少なくとも1つがシアノ
配位子であるかまたはシアノ配位子よりも電気的に陰性
である配位子である)を満足する六配位金属錯体、およ
び(ii)チアゾール配位子または置換チアゾール配位子
を含有しているイリジウム配位錯体。 【0103】好ましい写真用像形成層構造は、欧州特許
出願公開明細書第 1 048 977号、並びに米国特許第 5,8
66,282号および同 6,071,680号の各明細書に記載されて
いる。これらの中に記載されている感光性像形成層は、
本発明のベース上で、特に望ましい画像を提供する。 【0104】本発明の画像部材は、デリケートで、一般
に、水および他の環境溶媒に対する耐性が高くないもの
となりがちであるので、像形成部材が環境保護層を含有
しているのが好ましい。環境保護層は、環境溶媒から画
像を保護し、引掻に耐え、そして画質を害さない好適な
材料からなるものであってもよい。画像の現像に必要と
される液体処理化学薬品は、典型的なハロゲン化銀像形
成法を利用して、像形成層の表面に有効に浸透して、ハ
ロゲン化銀およびカプラーと接触することができなけれ
ばならないので、環境保護層は画像の現像後に写真画像
に適用されるのが好ましく、インクジェット画像には印
刷後に適用されるのが好ましい。 【0105】電場の存在下で透明ポリマー粒子を像形成
層の最頂部表面に適用し、最頂部層に融着させて、透明
ポリマー粒子に連続高分子層を形成させる環境保護層が
好ましい。電子写真用トナーを応用したポリマーは、薄
い環境保護層を写真ラベルに適用するための有効な手段
であり、環境溶媒および取り扱いに起因する損傷に耐え
ることが示されているので好ましい。 【0106】もう1つの態様において、環境保護層を水
溶液から塗布することができ、これは、露光および処理
に耐え、処理後の融着工程において水不透過性の連続保
護層を形成するものである。この環境保護層は、平均粒
径が 0.1〜50μm のポリマービーズまたは粒子を、ポリ
マーラテックスバインダーといっしょに、増感された写
真製品の乳剤側に塗布することによって形成させるのが
好ましい。任意選択的に、少量の水溶性コーティング助
剤(増粘剤、界面活性剤)を、それらが処理時にコーテ
ィングから浸出する限りにおいて、この層に含ませるこ
ともできる。露光および処理の後に、画像を有する製品
を、熱および/または圧力(融着)、溶媒処理、あるい
は他の手段によって、塗布されたポリマービーズの融着
並びに凝集を引き起こすような方法で処理して、所望の
水不透過性の連続保護層を形成させる。 【0107】環境保護層において使用されるポリマー粒
子として選ぶことができる好適なポリマーの例には、ポ
リ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデン、ポリ (塩化ビニル
-co-塩化ビニリデン) 、塩素化ポリプロピレン、ポリ
(塩化ビニル-co-酢酸ビニル)、ポリ (塩化ビニル-co-酢
酸ビニル-co-無水マレイン酸) 、エチルセルロース、ニ
トロセルロース、ポリアクリル酸エステル、あまに油変
性アルキド樹脂、ロジン変性アルキド樹脂、フェノール
変性アルキド樹脂、フェノール系樹脂、ポリエステル、
ポリビニルブチラール、ポリイソシアネート樹脂、ポリ
ウレタン、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、クロマン樹
脂、ダンマルゴム、ケトン樹脂、マレイン酸樹脂、ビニ
ルポリマー(例えばポリスチレンおよびポリビニルトル
エンまたはビニルポリマーとメタクリレートまたはアク
リレートとのコポリマー)、ポリ (テトラフルオロエチ
レン−ヘキサフルオロプロピレン) 、低分子量ポリエチ
レン、フェノール変性ペンタエリトリトールエステル、
ポリ (スチレン-co-インデン-co-アクリロニトリル) 、
ポリ (スチレン-co-インデン) 、ポリ (スチレン-co-ア
クリロニトリル) 、ポリ (スチレン-co-ブタジエン) 、
ポリメタクリル酸メチルと配合されたポリメタクリル酸
ステアリル、シロキサンとポリアルケンとのコポリマー
が含まれる。これらのポリマーは単独で、または組み合
わせて使用することができる。本発明の好ましい態様に
おいて、上記ポリマーは、ポリエステルまたはポリ (ス
チレン-co-アクリル酸ブチル) を含んでなる。好ましい
ポリエステルは、エトキシル化および/またはプロポキ
シル化ビスフェノールAと、テレフタル酸、ドデセニル
コハク酸、およびフマル酸の1種以上とをベースとする
ものである。これは、それらが、一般に、包装ラベルの
厳しさに耐える適格な環境保護層を形成するからであ
る。 【0108】環境保護層の耐摩耗性を向上させるため
に、架橋または枝分かれしているポリマーを使用するこ
とができる。例えば、ポリ (スチレン-co-インデン-co-
ジビニルベンゼン) 、ポリ (スチレン-co-アクリロニト
リル-co-ジビニルベンゼン) 、またはポリ (スチレン-c
o-ブタジエン-co-ジビニルベンゼン) を使用することが
できる。 【0109】環境保護層のためのポリマー粒子は透明で
あるべきであり、無色であるのが好ましい。しかしなが
ら、オーバーコートを通して画像を観察可能である限
り、色補正の目的のため、または特殊な効果を得るため
に、ポリマー粒子が何等かの色を有することができるこ
とも具体的に企図されている。従って、色を付与する色
素をポリマー粒子に導入することができる。さらに、オ
ーバーコートに所望の性質を与える添加剤をポリマー粒
子に導入することができる。例えば、紫外線吸収剤をポ
リマー粒子に導入して、オーバーコートを紫外線吸収性
とすることにより、紫外線誘起退色から画像を保護した
り、または青の色味剤をポリマー粒子に導入して、ハロ
ゲン化銀像形成層において使用されているゼラチンの本
来の黄色みを相殺することもできる。 【0110】環境保護層を形成するポリマー粒子の他
に、要素の表面特性を改質する他の粒子を上記ポリマー
組成物と組み合わせることもできる。このような粒子
は、上記ポリマー粒子を融着させる条件において固体で
あり、かつ非融着性であり、このような粒子には、融着
工程においては溶融せず、オーバーコートに表面粗さを
付与するシリカなどの無機粒子およびメタクリル酸メチ
ルビーズなどの有機粒子が含まれる。 【0111】環境保護層の表面特性は、トナーを形成し
ているポリマーの物理特性および非融着性の固体粒子の
存在または欠如に大部分を依存している。しかしなが
ら、オーバーコートの表面特性はまた、その表面を融着
させる条件によっても改質することができる。例えば、
トナーを融着させて連続オーバーコート層を形成させる
のに使用される融着部材の表面特性を選んで、所望の程
度の平滑性、テクスチャー、またはパターンを要素の表
面に付与することができる。従って、非常に平滑な融着
部材は像形成された要素に光沢のある表面を与え、テク
スチャー加工された融着部材は艶消し表面あるいはテク
スチャー加工表面を要素に与え、パターンを有する融着
部材は要素の表面にパターンを与えるであろう。 【0112】ポリマーラテックスバインダーの好適な例
には、アクリル酸ブチル、2-アクリルアミド -2-メチル
プロパンスルホネート、およびアセトアセトキシエチル
メタクリレートのラテックスコポリマーが含まれる。他
の有用なラテックスポリマーには、コロイド状懸濁液と
して水中に懸濁されている20〜10,000nmの直径および60
℃未満のTg を有するポリマーが含まれる。 【0113】環境保護層のための好適なコーティング助
剤の例には、コーティング懸濁液に相当の粘度を付与す
る、あらゆる水溶性ポリマーまたは他の材料(例えば高
分子量多糖類誘導体(例えばキサンタンガム、ガーゴ
ム、アラビアゴム、Keltrol(Merck and Co., Inc.によ
って供給されているアニオン性多糖類))、高分子量ポ
リビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸およびその
塩、ポリアクリルアミドなど)が含まれる。界面活性剤
には、端部の引け、はじき、および他のコーティング欠
陥を防止するのに十分にコーティング配合物の表面張力
を下げる、あらゆる表面活性材料が含まれる。これらに
は、アルキルオキシ−またはアルキルフェノキシポリエ
ーテルまたはポリグリシドール誘導体およびそれらの硫
酸塩(例えばOlin Matheson Corporation から入手可能
なノニルフェノキシポリグリシドールまたはオクチルフ
ェノキシポリエチレンオキシド硫酸ナトリウム)、有機
スルフェートまたはスルホネート(例えばドデシル硫酸
ナトリウム、ドデシルスルホン酸ナトリウム、ビス (2-
エチルヘキシル) スルホコハク酸ナトリウム (Aerosol
OT) )、およびアルキルカルボン酸塩(例えばデカン酸
ナトリウム)が含まれる。 【0114】像形成層の最外層に紫外線重合性モノマー
またはオリゴマーを適用し、その後、輻射線に曝して、
薄い架橋保護層を形成させるのが好ましい。紫外線硬化
ポリマーは、ハロゲン化銀像形成層の最外層への適用が
容易であり、ハロゲン化銀ラベル材料に適格な保護層を
提供することが見出されているので好ましい。好ましい
紫外線硬化ポリマーには、脂肪族ウレタン、メタクリル
酸アリル、二メタクリル酸エチレングリコール、ポリイ
ソシアネート、およびメタクリル酸ヒドロキシエチルが
含まれる。好ましい光開始剤はベンジルジメチルケター
ルである。輻射線の好ましい強度は 0.1〜 1.5mW/cm2
ある。0.05未満では、架橋が不十分で、包装品のラベル
貼付に対して十分な保護を提供しない保護層となる。 【0115】また、画像の最外表面に予備成形されたポ
リマー層を適用して環境保護層を形成させるのも好まし
い。予備成形されたシートは強靱で耐久性があり、環境
溶媒および取り扱い時に画像部材に加えられるの力に容
易に耐えるので、予備成形されたシートの適用が好まし
い。予備成形されたポリマーシートの適用は、画像現像
後または印刷後の積層によって行われるのが好ましい。
画像および予備成形されたポリマーシートを接着し、画
像の品質を低下させる閉じ込められた空気を排除する加
圧ニップの前に、画像または予備成形されたポリマーシ
ートのいずれかに接着剤を適用する。 【0116】予備成形されたシートは、配向過程におい
て強度および靭性が発現するので、配向透明ポリマーで
あるのが好ましい。この可撓性基材に好ましいポリマー
には、ポリオレフィン、ポリエステル、およびナイロン
が含まれる。好ましいポリオレフィンには、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン、ポリスチレ
ン、ポリブチレン、およびそれらの混合物が含まれる。
プロピレンとエチレン、例えばヘキセン、ブテン、およ
びオクテンとのコポリマーなどのポリオレフィンコポリ
マーもまた有用である。コストが低く、感圧ラベルに必
要とされる望ましい強度特性および靭性を有するので、
ポリプロピレンが好ましい。 【0117】画像部材に合成ラテックスを適用すると、
もう1つの好ましい環境保護層となる。合成ラテックス
の塗布により、適格な環境保護層が提供され、また、水
溶液として塗布することができるので、溶媒への暴露が
排除されることが明らかとなった。ラテックスの塗布に
より、ハロゲン化銀包装品ラベルに適格な環境保護層が
提供されることが明らかとなった。環境保護層に好まし
い合成ラテックスは、乳化重合技法によって、スチレン
ブタジエンコポリマー、アクリレート樹脂、およびポリ
酢酸ビニルから製造される。合成ラテックスとして好ま
しい粒径は、0.05〜0.15μm の範囲にわたる。合成ラテ
ックスは、ロッドコーティング、ロールコーティング、
およびホッパーコーティングなどの既知の塗布方法によ
って、ハロゲン化銀像形成層の最外層に適用される。合
成ラテックスは適用後に乾燥されなければならず、画像
の品質を害することの無いように、乾燥して透明になら
なければならない。 【0118】 【実施例】例1 この例においては、感光性ハロゲン化銀像形成層を不透
明なポリマーシートに適用することによって、ハロゲン
化銀感圧像形成部材を製造した。この不透明なポリマー
シートは、紙支持シートに積層された接着剤である感圧
接着剤が裏側に塗布されている可撓性白色二軸配向ポリ
プロピレン表素材からなる。上記感光性ハロゲン化銀像
形成層は、肌色のトーンを正確に再現することが可能
な、イエロー、マゼンタ、およびシアンのカプラーシス
テムとした。像形成部材を処理した後に、写真ラベルに
環境保護層を塗布して、デリケートなハロゲン化銀像形
成層を環境溶媒から保護した。次に、この画像部材を、
種々の機能性ベースに感圧積層して、新たな画像有用性
を示した。 【0119】二軸配向ポリオレフィンポリマーシート:
ミクロボイド化配向ポリプロピレンコア(全シート厚の
およそ60%)と、このボイド化層の各々の面にあるホモ
ポリマー非ミクロボイド化配向ポリプロピレン層からな
る複合シートポリプロピレンシート(厚み 150μm )
(d=0.68 g/cm3(0.68g/cc))。ボイド開始材料とし
ては、ポリブチレンテレフタレートを使用した。このポ
リオレフィンシートは、ポリエチレンおよび青色顔料か
らなる表皮層を有していた。上記ボイド化層に隣接する
ポリプロピレン層は、ルチルTiO 2 を24%含有してい
た。ハロゲン化銀像形成層は、上記の青に色味付けされ
たポリエチレン表皮層に適用した。 【0120】感圧接着剤:永久溶液型アクリル系接着
剤、厚み12μm 。 【0121】紙支持シート:LDPE樹脂を利用してポ
リプロピレンの二軸配向シートが裏側に押出積層された
セルロース紙コア(厚み80μm )からなる積層紙支持シ
ート。裏側の配向ポリプロピレンは、写真プリント装置
における効率の良い搬送を可能とするための粗い層を含
有していた。この粗い層は、ポリエチレンポリマーとポ
リプロピレン不混和性ポリマーとの混合物からなってい
た。このライナーの上側には、LDPEを押出塗布し
た。上記セルロース紙には、導電性を得るために、8%
の水分および1%の塩を含有させた。上記積層紙ライナ
ーの全厚は 128μm であり、縦方向および横方向の両方
における剛性は80mNであった。この紙ライナーに、上記
押出LDPE層に隣接して、シリコーン剥離コートを塗
布した。 【0122】塩化銀乳剤を、以下に記載するように、化
学増感および分光増感させた。増感後、N-メチル−イソ
チアゾロンとN-メチル -5-クロロ−イソチアゾロンとの
混合物を含んでなる殺生剤を添加した。 【0123】青感性乳剤(青EM−1):およそ当モル
の硝酸銀溶液および塩化ナトリウム溶液を、グルタリル
ジアミノフェニルジスルフィド、ゼラチンペプタイザ
ー、およびチオエーテル熟成剤が入っている反応器中
に、よく撹拌しながら添加することによって、高塩化物
ハロゲン化銀乳剤を析出させた。ハロゲン化銀粒子の形
成中、殆どの析出に対して、ペンタクロロニトロシルオ
スミウム酸(II)セシウムドーパントを添加し、続い
て、ヘキサシアノルテニウム酸(II)カリウム、 (5-メ
チルチアゾール)-ペンタクロロイリジウム酸カリウム、
少量のKI溶液を添加して、ドーパントがまったく無い
シェルを形成させた。得られた乳剤は、辺の長さが 0.6
μm の立方形の粒子を含有していた。この乳剤を、硫化
第一金のコロイド状懸濁液を添加し、60℃まで傾斜加熱
し、この時間の間に、青増感色素BSD−4、ヘキサク
ロロイリジウム酸カリウム、リップマン臭化物、および
1-(3-アセトアミドフェニル)-5-メルカプトテトラゾー
ルを添加することによって最適に増感させた。 【0124】緑感性乳剤(緑EM−1):およそ当モル
の硝酸銀溶液および塩化ナトリウム溶液を、ゼラチンペ
プタイザーおよびチオエーテル熟成剤が入っている反応
器中に、よく撹拌しながら添加することによって、高塩
化物ハロゲン化銀乳剤を析出させた。ハロゲン化銀粒子
形成中、殆どの析出に対して、ペンタクロロニトロシル
オスミウム酸(II)セシウムドーパントを添加し、続い
て、 (5-メチルチアゾール)-ペンタクロロイリジウム酸
カリウムを添加した。得られた乳剤は、辺の長さが 0.3
μm の立方形の粒子を含有していた。この乳剤を、グル
タリルジアミノフェニルジスルフィド、硫化第一金のコ
ロイド状懸濁液を添加し、55℃まで傾斜加熱し、この時
間の間に、ヘキサクロロイリジウム酸カリウムがドープ
されているリップマン臭化物、緑増感色素GSD−1の
液体結晶懸濁液、および 1-(3-アセトアミドフェニル)-
5-メルカプトテトラゾールを添加することによって最適
に増感させた。 【0125】赤感性乳剤(赤EM−1):およそ当モル
の硝酸銀溶液および塩化ナトリウム溶液を、ゼラチンペ
プタイザーおよびチオエーテル熟成剤が入っている反応
器中に、よく撹拌しながら添加することによって、高塩
化物ハロゲン化銀乳剤を析出させた。ハロゲン化銀粒子
形成中、ヘキサシアノルテニウム酸(II)カリウムおよ
び (5-メチルチアゾール)-ペンタクロロイリジウム酸カ
リウムを添加した。得られた乳剤は、辺の長さが 0.4μ
m の立方形の粒子を含有していた。この乳剤を、グルタ
リルジアミノフェニルスルフィド、チオ硫酸ナトリウ
ム、およびビス {2-[3-(2-スルホベンズアミド) フェニ
ル]-メルカプトテトラゾール} 金(I)三カリウムを添
加し、64℃まで傾斜加熱し、この時間の間に、 1-(3-ア
セトアミドフェニル)-5-メルカプトテトラゾール、ヘキ
サクロロイリジウム酸カリウム、および臭化カリウムを
添加することによって最適に増感させた。次に、この乳
剤を40℃まで冷却し、pHを 6.0に調整し、赤増感色素
RSD−1を添加した。 【0126】カプラー分散液を、当該技術分野において
周知の方法によって乳化させ、以下の支持体上に以下の
層を塗布した。 【0127】以下の肌色のトーンに最適化された感光性
ハロゲン化銀像形成層を利用して、本発明のラベルベー
ス材料を利用する写真ラベルを調製した。以下の像形成
層は、カーテンコーティングを利用して塗布した。 【0128】 ────────────────────────────────── 層 アイテム レイダウン(g/m2) ────────────────────────────────── 層1 青感性層 ゼラチン 1.3127 青感性銀(青EM−1) 0.2399 Y−4 0.4143 ST−23 0.4842 クエン酸トリブチル 0.2179 ST−24 0.1211 ST−16 0.0095 ナトリウムフェニルメルカプト 0.0001 テトラゾール ピペリジノヘキソースレダクトン 0.0024 5-クロロ -2-メチル 0.0002 -4-イソチアゾリン -3-オン/ 2-メチル -4-イソチアゾリン -3-オン(3/1) SF−1 0.0366 塩化カリウム 0.0204 Dye−1 0.0148 ────────────────────────────────── 【0129】 層2 中間層 ゼラチン 0.7532 ST−4 0.1076 S−3 0.1969 5-クロロ -2-メチル 0.0001 -4-イソチアゾリン -3-オン/ 2-メチル -4-イソチアゾリン -3-オン(3/1) カテコールジスルホネート 0.0323 SF−1 0.0081 ────────────────────────────────── 【0130】 層3 緑感性層 ゼラチン 1.1944 緑感性銀(緑EM−1) 0.1011 M−4 0.2077 オレイルアルコール 0.2174 S−3 0.1119 ST−21 0.0398 ST−22 0.2841 Dye−2 0.0073 5-クロロ -2-メチル 0.0001 -4-イソチアゾリン -3-オン/ 2-メチル -4-イソチアゾリン -3-オン(3/1) SF−1 0.0236 塩化カリウム 0.0204 ナトリウムフェニルメルカプト 0.0007 テトラゾール ────────────────────────────────── 【0131】 層4 M/C中間層 ゼラチン 0.7532 ST−4 0.1076 S−3 0.1969 アクリルアミド/t-ブチル 0.0541 アクリルアミドスルホン酸 コポリマー ビス−ビニルスルホニルメタン 0.1390 3,5-ジニトロ安息香酸 0.0001 クエン酸 0.0007 カテコールジスルホネート 0.0323 5-クロロ -2-メチル 0.0001 -4-イソチアゾリン -3-オン/ 2-メチル -4-イソチアゾリン -3-オン(3/1) ────────────────────────────────── 【0132】 層5 赤感性層 ゼラチン 1.3558 赤感性銀(赤EM−1) 0.1883 IC−35 0.2324 IC−36 0.0258 UV−2 0.3551 セバシン酸ジブチル 0.4358 S−6 0.1453 Dye−3 0.0229 p-トルエンチオスルホン酸カリウム 0.0026 5-クロロ -2-メチル 0.0001 -4-イソチアゾリン -3-オン/ 2-メチル -4-イソチアゾリン -3-オン(3/1) ナトリウムフェニルメルカプト 0.0005 テトラゾール SF−1 0.0524 ────────────────────────────────── 【0133】 層6 UVオーバーコート ゼラチン 0.8231 UV−1 0.0355 UV−2 0.2034 ST−4 0.0655 SF−1 0.0125 S−6 0.0797 5-クロロ -2-メチル 0.0001 -4-イソチアゾリン -3-オン/ 2-メチル -4-イソチアゾリン -3-オン(3/1) ────────────────────────────────── 【0134】 層7 SOC ゼラチン 0.6456 Ludox AM(商標) 0.1614 (コロイド状シリカ) ポリジメチルシロキサン 0.0202 ( DC200(商標)) 5-クロロ -2-メチル 0.0001 -4-イソチアゾリン -3-オン/ 2-メチル -4-イソチアゾリン -3-オン(3/1) SF−2 0.0032 Tergitol 15-S-5(商標) 0.0020 (界面活性剤) SF−1 0.0081 Aerosol OT(商標) 0.0029 (界面活性剤) ────────────────────────────────── 【0135】この例のポリマーシート上に塗布された感
光性ハロゲン化銀乳剤の、50.8cmにスリットされたロー
ルに、ディジタル式レーザー写真プリンターを使用して
プリントした。図形、テキスト、および画像を含有する
多数の試験画像をプリントした。次に、これらのプリン
トされた画像を、標準的な反射型写真用RA-4湿式化学薬
品を使用して現像した。この時点で、感圧接着剤を含有
している薄い不透明なポリマーシート上にハロゲン化銀
画像が形成された。これらの現像された画像層の耐久性
をさらに改良するために、現像された像形成層における
最頂部のゼラチン層に環境保護層を適用した。 【0136】上記環境保護層は、 7.5μm の粉砕ポリマ
ー粒子(Herculesから Piccotoner1221として入手可能
なスチレンアクリル酸ブチル)、20%懸濁液としての軟
質ラテックスバインダー(アクリル酸ブチル、2-アクリ
ルアミド -2-メチルプロパンスルホン酸、およびアセト
アセトキシエチルメタクリレートのコポリマー)、1%
溶液としての親水性増粘剤(Keltrol T )、および10%
溶液としての界面活性剤(Olin 10G)を使用して調製し
た。このメルトを、約76μm (3 mil)の塗布ナイフを
使用して手塗りして、約5.89g/m2( 547mg/ft2)のゼラ
チンパッドを形成させ、2.43%のビスビニルスルホニル
メチルエーテルで硬膜させた。塗布後、これらのコーテ
ィングを30℃において乾燥させた。 【0137】本発明の、像形成され、プリントされ、処
理され、そして保護された像形成部材の構造は、以下の
通りである。 【0138】 ─────────────────────────────────── 融着されたスチレンアクリル酸ブチル環境保護層 ─────────────────────────────────── 現像されたハロゲン化銀像形成層(イエロー、マゼンタ、およびシアン) ─────────────────────────────────── ボイド化不透明ポリプロピレンポリマーシート ─────────────────────────────────── アクリル系感圧接着剤 ─────────────────────────────────── シリコーン剥離層 ─────────────────────────────────── 紙支持シート ─────────────────────────────────── 【0139】上記像形成部材を、以下の表Iに列挙する
多数の機能性ベース材料に適用した。これらの機能性ベ
ース材料は、画像部材の新たな有用性を提供した。 【0140】 【表1】 【0141】上記データが示しているように、本発明の
機能性ベースにより、画像の有用性が大きく変化し、画
像の耐久性、画像の表示、および画像の外観についての
新たな画像有用性が必要とされることが多い商業用ディ
スプレー用途のために、画像が改良された。本発明の不
透明な高品質画像部材を、表Iに列挙した独特の機能性
ベース材料に、感圧接着剤で積層することによって、こ
れらの機能性ベース材料をハロゲン化銀処理においてプ
リントおよび処理することの複雑さが除去される。さら
に、商業用ラボにおける省力化を提供し、商業用ラボが
ハロゲン化銀画像を独特な様式で利用することを可能と
する多数の差別化製品を作り出すのに、1種類の不透明
像形成部材しか必要とされない。 【0142】ハロゲン化銀像形成層に環境保護層を適用
することによって、ハロゲン化銀画像の靭性が大幅に改
良され、屋外ディスプレーまたはテーマパーク用ディス
プレーなどの、保護されていないハロゲン化銀画像は高
い湿度によって破壊されるであろう過酷なディスプレー
用途においてハロゲン化銀画像を使用することが可能と
なる。また、本発明のハロゲン化銀画像は、肌色のトー
ンを正確に複製するように最適化されているので、代替
のフレキソ印刷技術と比較して、人物の勝れた画像を提
供する。 【0143】この例はハロゲン化銀による画像の焼き付
けに関するものであったけれども、インクジェット印
刷、感熱色素転写印刷、および電子写真印刷などの、他
の高品質像形成技法を本発明の機能性ベースと組み合わ
せて使用して、新たな画像有用性を作り出すこともでき
る。さらに、この例は商業広告二巻するものであったけ
れども、本発明の材料を使用して、消費者用途およびプ
ロ用途などのための画像有用性を改良することもでき
る。例には、両面プリント、背面照明婚礼用アルバム画
像、写真壁紙、およびインクジェット印刷される自動車
用内装が含まれる。 【0144】 【化4】【0145】 【化5】【0146】 【化6】【0147】 【化7】 【0148】本発明を、その特定の好ましい態様に特に
関連して、詳細に説明してきたけれども、本発明の精神
および範囲内で、変形および変更を行うことができるこ
とが理解されるであろう。 【0149】本発明の他の好ましい態様を、請求項との
関連において、次に記載する。 【0150】[1] 画像が接着されているポリマーシ
ートが機能性ベースに永久的に接着されてなる画像部材
を含んでなる物品であって、前記画像部材と前記機能性
ベースとが相互作用して新たな画像有用性を作り出し、
かつ前記ポリマーシートが 250μm 未満の厚みを有する
物品。 【0151】[2] 前記ポリマーシートが、20%未満
の分光透過率を有する不透明シートを含んでなる、
[1]に記載の物品。 【0152】[3] 前記ポリマーシートが、90%を超
える分光透過率を有する透明シートを含んでなる、
[1]に記載の物品。 【0153】[4] 前記ポリマーシートが、30〜70%
の分光透過率を有する半透明シートを含んでなる、
[1]に記載の物品。 【0154】[5] 前記機能性ベースが、エレクトロ
ルミネセンス部材を含んでなる、[1]に記載の物品。 【0155】[6] 前記新たな画像有用性が、テクス
チャード加工画像を含んでなる、[1]に記載の物品。 【0156】[7] 前記新たな画像有用性が、光学的
に向上された画像を含んでなる、[1]に記載の物品。 【0157】[8] 前記新たな画像有用性が、構造的
により強い画像を含んでなる、[1]に記載の物品。 【0158】[9] 前記新たな画像有用性が、三次元
的形状を有する画像を含んでなる、[1]に記載の物
品。 【0159】[10] 前記新たな画像有用性が、布状
の表面を有する画像を含んでなる、[1]に記載の物
品。 【0160】[11] 前記新たな画像有用性が、ウィ
ンドウトリートメントとして利用される布上の画像を含
んでなる、[1]に記載の物品。 【0161】[12] 前記新たな画像有用性が、壁紙
原紙上の画像を含んでなる、[1]に記載の物品。 【0162】[13] 前記新たな画像有用性が、硬質
フォームボード上の画像を含んでなる、[1]に記載の
物品。 【0163】[14] 前記機能性ベースが、床張り材
を含んでなる、[1]に記載の物品。 【0164】[15] 前記機能性ベースが、微小エン
ボス加工ポリマーを含んでなる、[1]に記載の物品。 【0165】[16] 前記機能性ベースが、ホログラ
ムを含んでなる、[1]に記載の物品。 【0166】[17] 前記機能性ベースが画像を含ん
でなり、上記画像部材が透明ポリマーシートを含んでな
る、[1]に記載の物品。 【0167】[18] 前記機能性ベースが、金属を含
んでなる、[1]に記載の物品。 【0168】[19] 前記機能性ベースが、磁性材料
を含んでなる、[1]に記載の物品。 【0169】[20] 前記機能性ベースが、フックお
よびループからなる締結システムを含んでなる、[1]
に記載の物品。 【0170】[21] 前記機能性ベースが、帆を含ん
でなる、[1]に記載の物品。 【0171】[22] 前記物品に接着された少なくと
も1つのさらなる画像部材をさらに含んでなる、[1]
に記載の物品。 【0172】[23] 前記少なくとも1つのさらなる
画像部材が、透明ベースを有する、[22]に記載の物
品。 【0173】[24] 前記機能性ベースが着色表面を
含んでなり、上記画像部材が透明ポリマーシートを含ん
でなる、[1]に記載の物品。 【0174】[25] 前記機能性ベースの反対側に接
着された第2の画像部材をさらに含んでなる、[1]に
記載の物品。 【0175】[26] 前記機能性ベースが、光学的デ
ィフューザーを含んでなる、[25]に記載の物品。 【0176】[27] 前記機能性ベースに永久的に接
着される前の前記画像部材上に接着剤が存在する、
[1]に記載の物品。 【0177】[28] 前記画像部材に永久的に接着さ
れる前の前記機能性ベース上に接着剤が存在する、
[1]に記載の物品。 【0178】[29] 前記画像が、感光性ハロゲン化
銀および色素形成カプラーによって形成される画像を含
んでなる、[1]に記載の物品。 【0179】[30] 前記画像が、インクジェットに
よって形成される画像を含んでなる、[1]に記載の物
品。 【0180】[31] 前記画像が、熱色素転写によっ
て形成される画像を含んでなる、[1]に記載の物品。 【0181】[32] 前記画像が、電子写真によって
形成される画像を含んでなる、[1]に記載の物品。 【0182】[33] 前記画像上に環境保護層をさら
に含んでなる、[1]に記載の物品。 【0183】[34] 前記画像が、感光性ハロゲン化
銀および色素形成カプラーによって形成される画像を含
んでなり、前記物品が、インクジェット画像形成技法を
前記画像と同じ面において適用することによって形成さ
れる画像を含む第2の画像部材をさらに含んでなる、
[1]に記載の物品。
【図面の簡単な説明】 【図1】エレクトロルミネセンスベースに接着剤で接着
されたハロゲン化銀によって像形成された薄いポリマー
シートの構造の図解である。 【符号の説明】 10…後部電極 12…発光体層 14…透明導電層 16…感圧接着剤層 18…薄い透明ポリマー層 20…ハロゲン化銀像形成層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 13/04 G09F 13/04 Z (72)発明者 ティモシー ジェイ.ジアルッソ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14618, ロチェスター,ブリタニー サークル 121 (72)発明者 フィリップ ジェイ.スミス アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,ウィッカートン レーン 1033 Fターム(参考) 2H016 AA00 2H023 FA00 FA10 FA12 5C096 AA01 AA29 BA01 BB04 FA02

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 画像が接着されているポリマーシートが
    機能性ベースに永久的に接着されてなる画像部材を含ん
    でなる物品であって、前記画像部材と前記機能性ベース
    とが相互作用して新たな画像有用性を作り出し、かつ前
    記ポリマーシートが 250μm 未満の厚みを有する物品。
JP2002238236A 2001-08-17 2002-08-19 新たな有用性のための像形成部材と機能性ベースとの組み合わせ Pending JP2003162029A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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US09/932624 2001-08-17
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