JP2003162006A - 転写シート及びそれを用いた透過型スクリーン用レンズシートの製造方法並びに透過型スクリーン用レンズシート - Google Patents

転写シート及びそれを用いた透過型スクリーン用レンズシートの製造方法並びに透過型スクリーン用レンズシート

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JP2003162006A
JP2003162006A JP2001362411A JP2001362411A JP2003162006A JP 2003162006 A JP2003162006 A JP 2003162006A JP 2001362411 A JP2001362411 A JP 2001362411A JP 2001362411 A JP2001362411 A JP 2001362411A JP 2003162006 A JP2003162006 A JP 2003162006A
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sheet
transfer sheet
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light
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Yoshiaki Shiina
義明 椎名
Yuichi Nishikawa
祐一 西川
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、透過型スクリーンに使用するレンズ
シート等に用いられる、箔切れ性の良い転写シートの提
供、及びそれを用いたレンズアレイのファインピッチ化
に追従可能な遮光層を形成した、コントラストに優れ、
さらには鮮明な画像が観察できる透過型スクリーン用レ
ンズシート及びその製造方法を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 着色層として、着色顔料、有機高分子重
合体、平均1次粒径が2μm以下である微粒子を、それ
ぞれ、30〜80重量%、19.5〜50重量%、0.
5〜50重量%含むことを特徴とする転写シート及びそ
れを用いたスクリーン用レンズシート並びにその製造方
法を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色層を転写する
ための転写シート、特にプロジェクションテレビ等に使
用される透過型スクリーンに用いられるレンズシートの
製造過程で用いられる転写シートに関する。またその転
写シートを用いた透過型スクリーン用レンズシートの製
造方法及び透過型スクリーン用レンズシートに関する。
【0002】
【従来の技術】レンチキュラーシートに代表されるレン
ズシートを成型する手法として、以下の各種手法が知ら
れている。 (プレス法)熱可塑性樹脂を、加熱されたスタンパを用
いて押圧し、レンズ面を成形する手法。 (キャスティング法)溶融軟化された熱可塑性樹脂を、
スタンパの凹凸形成面に塗布・注入し固化させてレンズ
面を成形する手法。また、近年ではこのような熱可塑性
樹脂ではなく、電離放射線硬化型樹脂を使用してレンズ
シートを成形する手法として、以下に例示する手法も開
発されている。一例として、特開昭61−177215
号公報に開示されている方法として、電離放射線(紫外
線)を透過する透明樹脂板と、レンズを構成する所定形
状の凹凸(フレネルレンズ面)が形成されたスタンパの
凹凸形成面とによって規定される空隙に紫外線硬化型樹
脂を充填した後、前記樹脂に前記透明樹脂板側より紫外
線を照射して前記樹脂を硬化させ、前記透明樹脂板と重
合接着させることによって、積層構成のフレネルレンズ
を製造する方法等がある。種々の手法により成形された
レンチキュラーシートをプロジェクションテレビ等に使
用される透過型スクリーンに適用する際、コントラスト
を向上させるために遮光パターン、例えば、レンチキュ
ラーシートにあっては、ストライプ状の黒色遮光パター
ン(ブラックストライプ)を形成することが従来より行
なわれている。
【0003】遮光パターンの形成方法としては、オフセ
ット,グラビア,スクリーンなどの各種印刷法が慣用的
に用いられているが、印刷法では、画線部が遮光部のブ
ラックストライプとなるような位置精度の高い印刷版の
作製を要し、レンズシートのレンズアレイが微細化した
り、レンズシートが大型化すると、印刷版の作製および
見当(位置)合わせが一層困難となる。通常の印刷法以
外の遮光パターンの形成方法としては、以下に例示する
手法が公知である。例えば、特開昭56−38035号
公報に開示されているように、レンチキュラー板の集光
部分を含む領域以外の「凹部あるいは凸部の表面」に遮
光部となる光吸収層を形成する方法が提案されている。
光吸収層を形成する部分がレンチキュラー板の平坦面に
形成された「凹部あるいは凸部の表面」を必要とするた
め、レンズシートの形状が複雑になり、成形が困難にな
るだけでなく、レンズシートの強度(凹部を深くする
と、レンチキュラー面の谷部に対応する部分が薄くな
る。)が低下するといった問題があった。
【0004】また、特公平2−16497号公報に開示
されているように、レンチキュラー面を押し出し成形す
ると同時に、レンチキュラー集光部以外の部位に、イン
キ塗布ロールを用いてインキを熱ラミネートして光吸収
層を形成する方法。インキ塗布ロールは、レンチキュラ
ー面の成形用金型ロールの直後に設置してあり、レンチ
キュラー集光部以外の部位に対応する位置に突条部が設
けられている。前記突条部に、光吸収剤を含有し、かつ
透明基板(レンチキュラー板)に熱ラミネート可能な樹
脂をバインダーとするインキを供給しながら、光吸収層
の形成が行なわれる。所望部分に光吸収層を形成するた
めに、レンチキュラー金型ロールに対してインキ塗布ロ
ールの見当合わせが行なわれる。通常の印刷法と同様
に、位置精度の高い印刷版(インキ塗布ロール)の作製
を要することになる。遮光パターンは、印刷版の画線部
(インキ塗布ロールの突条部)に依存することになり、
レンズシートの所望箇所(レンチキュラー集光部以外の
部位)に遮光パターンが形成されるか否かは、印刷版の
精度と印刷時のアライメント(印刷版とレンズシート)
による。レンズシートのレンズアレイが微細化したり、
レンズシートが大型化すると、印刷版の作製および見当
(位置)合わせが一層困難であった。
【0005】また、遮光パターンの形成される凹凸部を
必要としないレンズシートであっても、印刷版を要する
ことなく、レンズシートの背面に確実な位置精度で遮光
パターンを形成する方法として、下記の手法が公知であ
る。例えば、特開昭59−121033号公報に開示さ
れているように、透過形スクリーン(レンズシート)の
観察面側にポジ形感光性粘着剤(感光することで粘着性
が消失する粘着剤)を配設し、この粘着剤面と反対面よ
り投射光源(プロジェクター)又はこれと同等の開口を
有する光源から投射した光線で該粘着剤を露光し、レン
ズシートの各単位レンズの集光部の粘着性を失わせた
後、観察面上から遮光性トナー散布し、粘着性の残って
いる未露光部分に粘着させ、露光により粘着性のなくな
った部分に付着しただけのトナー及び余剰のトナーを除
去することにより、ウェットプロセスを必要とせず容易
かつ安価に遮光性に優れたパターンを形成した透過形ス
クリーンを得る方法。しかしながら近年、特に高精細な
液晶パネルを用いた液晶投射型プロジェクションテレビ
等に用いられる、コントラストに優れ、鮮明な画像が観
察できる透過型スクリーンが求められており、透過型ス
クリーン用レンチキュラーシートのレンズアレイはファ
インピッチ化の方向に進んでいる。そのパターンもスト
ライプ以外の多様な形状の開発が進められており、当然
遮光パターンの形成される着色層もレンズアレイのファ
インピッチ化に追従したものが要求されるが、従来の着
色層を設けるためのトナー及び転写シートでは、遮光性
と高精細な遮光パターンを形成させる為の箔切れ性を両
立できるものはなく、コントラストに優れ、さらには鮮
明な画像が観察できる透過型スクリーンは得られていな
かった。
【0006】
【課題を解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題を鑑みて検討、提案されたものであり、高精細
なパターンを形成させる為の箔切れ性を有する転写シー
トの提供、及び透過型スクリーンに使用するレンズシー
トにおいて、その転写シートを用いることにより、レン
ズアレイのファインピッチ化に追従可能な遮光層を形成
した、コントラストに優れ、さらには鮮明な画像が観察
できる透過型スクリーン用レンズシート及びその製造方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
した結果下記の手段によって前記目的を達成できること
を見出し発明に至った。請求項1に記載の発明は、着色
顔料、有機高分子重合体、平均1次粒径が2μm以下で
ある微粒子を含む着色層が形成されていることを特徴と
する転写シートである。
【0008】請求項2に記載の発明は、前記着色層の層
厚が0.2〜3.0μmの範囲にあることを特徴とする
請求項1に記載の転写シートである。
【0009】請求項3に記載の発明は、前記着色層が、
着色顔料、有機高分子重合体、平均1次粒径が2μm以
下である微粒子を、それぞれ、30〜80重量%、1
9.5〜50重量%、0.5〜50重量%含むことを特
徴とする請求項1又は2に記載の転写シートである。
【0010】請求項4に記載の発明は、前記着色層中の
微粒子が、シリカであることを特徴とする請求項1乃至
3のいずれかに記載の転写シートである。
【0011】請求項5に記載の発明は、(a)片面にレ
ンズを多数有し、他面が平坦面であるレンズシートの平
坦面に電離放射線硬化型樹脂層を形成する工程、(b)
光源を、レンズ側からレンズシートの平坦面に対して垂
直に照射して、各レンズによって集光された部分の未硬
化状態の前記樹脂を硬化させる工程、(c)硬化した部
分以外の前記樹脂表面に、全面に着色層が形成された転
写シートを前記着色層側で重ね合わせ、未硬化部分の前
記樹脂の粘性を利用して、前記着色層を未硬化部分にの
み付着させ、硬化部分の着色層をレンズシートから剥離
することにより遮光パターンを形成する工程、を含むレ
ンズシートの製造方法において、前記着色層は着色顔
料、有機高分子重合体、微粒子を、それぞれ、30〜8
0重量%、19.5〜50重量%、そして0.5〜50
重量%含み、層厚が0.2〜3.0μmの範囲にあるこ
とを特徴とする透過型スクリーン用レンズシートの製造
方法である。
【0012】請求項6に記載の発明は、片面にレンズを
多数有しており、他面のレンズの非集光部に着色層を設
けてなる遮光パターンを有するレンズシートにおいて、
前記着色層が、請求項1〜4のいずれかに記載の転写シ
ートを転写することにより形成されていることを特徴と
する透過型スクリーン用レンズシートである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態とし
て透過型スクリーンに使用されるレンチキュラーシート
を例に図面を参照して説明する。図1は、透過型スクリ
ーンに使用されるレンチキュラーシートを概念的に示し
た説明図である。透過型スクリーンは、フレネルレンズ
(11)とレンチキュラーシート(12)とが組み合わ
されてなる構成であり、光源(プロジェクター)(1
0)からの投影光(点光源からの発散光に類似する)を
フレネルレンズによって平行光とし、レンチキュラーシ
ートによって水平方向(シリンドリカルレンズの並設方
向)に拡げて観察者側に投影するように機能する。遮光
パターン(13)は、レンチキュラーシート(12)の
観察者側となる平坦面に形成されることになる。
【0014】レンチキュラーシート(20)としては、
アクリル,塩化ビニル,カーボネイトなどの透明な熱可
塑性樹脂を任意の方法で成形したものでも良いし、また
はUV硬化型樹脂やEB硬化型樹脂などの電離放射線硬
化型樹脂を用いた前記樹脂の硬化物からなるもの、更に
レンチキュラーシートのレンズのみを該電離放射線硬化
型樹脂の硬化物からなり、透明樹脂基材の表面に該レン
ズを形成したものでも良い。
【0015】(a)片面にレンズを多数有し、他面が平
坦面であるレンズシート(20)の平坦面に電離放射線
硬化型樹脂層(21)を形成する工程。(図2(a)) (b)光源を、レンズ側からレンズシートの平坦面に対
して垂直に照射して、各レンズによって集光された部分
の前記電離放射線硬化型樹脂(21(a))を硬化させ
る工程。(図2(b)) (c)工程(b)の後、電離放射線硬化型樹脂層を形成
したレンズシートの平坦面に全面に黒色の着色層(2
3)が形成された転写シート(30)を前記着色層側で
重ね合わせ、未硬化部分の前記樹脂(21(b))の粘
性を利用して、前記着色層を未硬化部分にのみ付着(2
4)させ、硬化部分の着色層(23)をレンズシートか
ら剥離することにより着色層からなる遮光パターンが形
成される。(図2(c))
【0016】上記方法において、工程(c)にて、従来
の一般的な黒色の着色層が形成された転写シートを使用
して遮光パターンを形成した場合は、作製されたレンチ
キュラーシートの遮光面は、真に遮光パターンの形成が
必要な箇所に必ずしも形成されず、転写シートからの転
写不良による着色層のヌケやバリが発生し易い為、レン
ズアレイのファインピッチ化に追従可能な遮光層を形成
した、コントラストに優れ、さらに鮮明な画像が観察で
きる透過型スクリーン用レンチキュラーシートを得るこ
とはできない。
【0017】本発明の、着色顔料、有機高分子重合体、
平均1次粒径が2μm以下である微粒子を、それぞれ、
30〜80重量部、19.5〜50重量部、そして0.
5〜50重量部含み、層厚が0.2〜3.0μmの範囲
にある着色層を有する転写シートを用い、遮光パターン
を形成することにより、作製されたレンズシートの遮光
面は、真に着色層からなる遮光パターンの形成が必要な
箇所にのみ形成され、転写シートからの転写不良、剥離
不良による着色層のヌケやバリが発生しない為、レンズ
アレイのファインピッチ化に追従可能な遮光層を形成し
た、コントラストに優れ、さらに鮮明な画像が観察でき
る透過型スクリーン用レンズシートを得ることができ
る。以下、本発明の転写シートについて詳細に説明す
る。
【0018】転写シートは基材(22)の一方の面に着
色インキ層からなる着色層(23)がコートされた構成
であるが、基材としては、転写用フィルムとして一般に
用いられているものを使用することができる。具体的に
はポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、セロファン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ナイロン等のプラスチックフィルム、コンデンサー
ペーパー、パラフィン紙等の紙類を挙げることができる
が、特に好ましいのがポリエステルフィルムである。
【0019】着色層(23)は、着色顔料と有機高分子
重合体と平均1次粒径が2μm以下である微粒子を含
む。着色顔料としては公知の種々顔料を用いることがで
き、一般的に黒色であるカーボンブラック、鉄黒、アニ
リンブラック、有機顔料の混色等が挙げられるが、特に
好ましいのがカーボンブラックである。
【0020】有機高分子重合体は、着色顔料を保持する
為の成分であり、電離放射線硬化型樹脂層の未硬化部分
との接着性が良好であり、且つ基材(22)との剥離性
が良好である樹脂が好ましい。一般的には熱可塑性樹脂
である、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、飽和ポリエステ
ル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール
樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂等が上げられる
が、電離放射線硬化型樹脂との接着性、基材からの剥離
性を考慮した場合、アクリル樹脂が好ましい。
【0021】微粒子は、転写するときの転写性、詳しく
は高精細な遮光パターン形成において、ヌケやバリのな
いシャープな形状に転写させる為に必要な成分である。
具体的には凝集力を低下させるような物質が好ましく、
例えばシリカ、炭酸カルシウム、カオリン、クレー、澱
粉、酸化亜鉛、テフロン(登録商標)パウダー、ポリエチ
レンパウダー、ポリメチルメタクリレート樹脂ビーズ、
ポリウレタン樹脂ビーズ、ベンゾグアナミン及びメラミ
ン樹脂ビーズなどを挙げることができる。上記の中では
特にシリカの微粒子が好ましい。
【0022】微粒子の大きさとしては、その平均1次粒
子径が2.0μm以下であることが好ましい。粒子径が
2.0μm以上の場合は、転写性、詳しくは遮光パター
ンの形成される形状が悪くなる点で好ましくない。ま
た、さらに好ましくは平均1次粒子径が1.0μm以下
であるとよい。
【0023】着色層(23)を形成するための組成物の
配合組成は、その固形分総量100重量部に対して、着
色顔料が30〜80重量部、有機高分子重合体が19.
5〜50重量部、微粒子が0.5〜50重量部である。
着色顔料が上記範囲より少ない場合は十分な濃度を出す
ことが難しく、遮光性を得ることができず、多い場合は
膜強度が低下する点で好ましくない。有機高分子重合体
が上記範囲より少ない場合は膜強度が低下する点で好ま
しくなく、多い場合は転写性、詳しくは遮光パターンの
形成される形状が悪くなる点で好ましくない。微粒子が
上記範囲より少ない場合は転写性、詳しくは遮光パター
ンの形成される形状が悪くなる点で好ましくなく、多い
場合は良好なインキの流動性が得られない。また、これ
に必要に応じて各種添加剤を配合することもできる。そ
してその添加量は、前記着色層を形成するための組成物
100重量部に対して10重量部以下とするのが好まし
い。
【0024】着色層(23)の膜厚は、乾燥膜厚で0.
2〜3.0μmが好ましい。膜厚が0.2μmを下回る
と十分な濃度を出すことが難しく、遮光性を得ることが
できず、また3.0μmを上回ると転写性、詳しくは遮
光パターンの形成される形状が悪くなる点で好ましくな
い。
【0025】なお、本発明の転写シートの製造方法は、
コート紙またはプラスチック等の基体上に着色剤と有機
高分子重合体と平均1次粒子径が2.0μm以下である
微粒子とを溶剤に、分散または溶解した組成物を、バー
コート、ブレードコート、エアナイフコート、グラビア
コート、ロールコート等のソルベントコート法によって
塗布し、乾燥して着色層を形成することにより成る
【0026】
【実施例】以下に本発明の一実施例について説明する。
本発明は下記に使用するものに限定されるものではな
い。 (レンチキュラーシート)厚さ125μmの透明基材
(材質;ポリエチレンテレフタレート)上にUV硬化型
樹脂(材質;エポキシアクリレート系)の硬化物からな
るシリンドリカルレンズ群を形成したもの。レンズピッ
チ155μm,サイズ120cm×90cm
【0027】(フォトポリマー) クロマリンフィルム(デュポン社製)
【0028】(転写シート)以下、基材ポリエチレンテ
レフタレート(東レ製ルミラー25μm)の一方の面
に、以下の処方の着色層をワイヤーバーによりコーティ
ングし転写箔とする。
【0029】 (着色層組成) <実施例1> カーボンブラック 10重量部 アクリル樹脂(三菱レイヨンBR80) 10重量部 微粒子(シリカ:日本アエロジル製アエロジルR972) 10重量部 平均1次粒径 0.02μm 溶媒(メチルエチルケトン/トルエン=1/1) 70重量部
【0030】上記処方の転写シート用着色インキを、基
材ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ製ルミラ
ー25μm)に、乾燥膜厚が1.5μmになるように、
ワイヤーバーにより塗布及び乾燥して本発明の転写シー
トを得た。
【0031】 <実施例2> カーボンブラック 10重量部 アクリル樹脂(三菱レイヨンBR80) 10重量部 微粒子(炭酸カルシウム:ケーシー工業製μパウダー3R) 10重量部 平均1次粒径 0.27μm 溶媒(メチルエチルケトン/トルエン=1/1) 70重量部
【0032】上記処方の転写シート用着色インキを、基
材ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ製ルミラ
ー25μm)に、乾燥膜厚が1.5μmになるように、
ワイヤーバーにより塗布及び乾燥して本発明の転写シー
トを得た。
【0033】 <実施例3> カーボンブラック 10重量部 アクリル樹脂(三菱レイヨンBR80) 10重量部 微粒子(メラミン樹脂ビーズ:日本触媒製エポスターS) 10重量部 平均1次粒径 0.20μm 溶媒(メチルエチルケトン/トルエン=1/1) 70重量部
【0034】上記処方の転写シート用着色インキを、基
材ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ製ルミラ
ー25μm)に、乾燥膜厚が1.5μmになるように、
ワイヤーバーにより塗布及び乾燥して本発明の転写シー
トを得た。
【0035】 <実施例4> カーボンブラック 10重量部 アクリル樹脂(三菱レイヨンBR80) 10重量部 微粒子(メラミン樹脂ビーズ:日本触媒製エポスターS12) 10重量部 平均1次粒径 1.2μm 溶媒(メチルエチルケトン/トルエン=1/1) 70重量部
【0036】上記処方の転写シート用着色インキを、基
材ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ製ルミラ
ー25μm)に、乾燥膜厚が1.5μmになるように、
ワイヤーバーにより塗布及び乾燥して本発明の転写シー
トを得た。
【0037】 <実施例5> カーボンブラック 10重量部 アクリル樹脂(三菱レイヨンBR80) 10重量部 微粒子(シリカ:日本アエロジル製アエロジルR972) 10重量部 平均1次粒径…0.02μm 溶媒(メチルエチルケトン/トルエン=1/1) 70重量部
【0038】上記処方の転写シート用着色インキを、基
材ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ製ルミラ
ー25μm)に、乾燥膜厚が0.1μmになるように、
ワイヤーバーにより塗布及び乾燥して本発明の転写シー
トを得た。
【0039】 <実施例6> カーボンブラック 10重量部 アクリル樹脂(三菱レイヨンBR80) 10重量部 微粒子(シリカ:日本アエロジル製アエロジルR972) 10重量部 平均1次粒径 0.02μm 溶媒(メチルエチルケトン/トルエン=1/1) 70重量部
【0040】上記処方の転写シート用着色インキを、基
材ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ製ルミラ
ー25μm)に、乾燥膜厚が4.0μmになるように、
ワイヤーバーにより塗布及び乾燥して本発明の転写シー
トを得た。
【0041】 <比較例1> カーボンブラック 10重量部 アクリル樹脂(三菱レイヨンBR80) 10重量部 溶媒(メチルエチルケトン/トルエン=1/1) 80重量部
【0042】上記処方の転写シート用着色インキを、基
材ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ製ルミラ
ー25μm)に、乾燥膜厚が1.5μmになるように、
ワイヤーバーにより塗布及び乾燥して本発明の転写シー
トを得た。
【0043】 <露光条件> 使用光源 近紫外線水銀灯(出力13kW,120W/cm) 移動速度 2cm/秒 シリンドリカルレンズのレンズ機能によって集光された
部分の前記樹脂層2を硬化させ、前記部分(白色部分)
を非粘着性とする。レンズ機能によって集光されない部
分(ハッチング部分)の前記樹脂層2は、粘着性を有し
たままである。
【0044】<転写条件>転写シートの転写インキ層
(黒色)を樹脂層2に重ね合わせ、粘着性を有する樹脂
層2(ハッチング部分)のみに前記インキ層を転写形成
し、非粘着性の樹脂層2には前記インキ層を転移させな
い方法。
【0045】実施例1〜4及び比較例1〜3で作成した
レンチキュラーシートの光学特性の性能評価に関して
は、次の方法で行った。
【0046】<コントラストの評価>A社製液晶プロジ
ェクションスクリーンテレビを用いて、各種レンチキュ
ラーシートをセットし、500LUXの明るさの環境下
においての輝度(cd/m2)を測定した。測定には、
トプコン製BM−7を使用し、コントラストとして黒輝
度:白輝度の値を表示する。
【0047】<全光線透過率の評価>ヘイズメーター
(日本電色工業製NDH2000)を用いて、JISK
7361(補償法)に従って測定した。
【0048】<画像鮮明性>画像の鮮明性を下記の評価
基準に従い、10人の視覚評価によって行った結果を表
1に示す。評価は以下のような基準で評価を行った。 A:非常に良好である。 B:良好である。 C:若干劣るが、許容範囲である。 D:劣る
【0049】
【表1】
【0050】上記表1の結果から、着色層に平均1次粒
子径が2.0μm以下である微粒子を添加した本発明の
転写シートを利用することにより、コントラストが良好
な遮光性を有し、且つ全光線透過率の良好な真の遮光パ
ターン形成がされていることが明らかであり、画像鮮明
性が向上している。また、着色層の膜厚、成分比、微粒
子の平均一次粒径などを制御することにより、さらに良
好な遮光パターン形成がされていることが明らかとなっ
た。
【0051】
【発明の効果】本発明の平均1次粒子径が2.0μm以
下である微粒子を含有する転写シートを用いることによ
り、真に遮光パターンの形成が必要な箇所にのみ形成さ
れ、レンズアレイのファインピッチ化に追従可能な遮光
層を形成した、コントラストに優れ、さらに鮮明な画像
が観察できる透過型スクリーン用レンズシートを提供で
きる。また、前記着色層の膜厚、着色層の成分比等を本
発明の規定範囲にすることで、さらにコントラスト、画
像鮮明性に優れる。また、転写時に転写シートからの転
写不良、剥離不良による着色層のヌケやバリの発生のな
い透過型スクリーン用レンズシートの製造方法を提供で
きる。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】透過型スクリーンに用いられるレンチキュラー
シートの使用状態を概念的に示す説明図である。
【図2】本発明による遮光パターンの形成方法を工程順
に示す説明図である。
【符号の説明】
10 プロジェクター 11 フレネルシート 12、20 レンチキュラーシート(レンズシ
ート) 13、24 着色層からなる遮光層 21 電離放射線硬化型樹脂層 21(1) 電離放射線硬化型樹脂層の未硬化
部 21(2) 電離放射線硬化型樹脂層の硬化部 22 転写シート基材フィルム 23 着色層 30 転写シート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色顔料、有機高分子重合体、平均1次粒
    径が2μm以下である微粒子を含む着色層が形成されて
    いることを特徴とする転写シート。
  2. 【請求項2】前記着色層の層厚が0.2〜3.0μmの
    範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の転写シー
    ト。
  3. 【請求項3】前記着色層が、着色顔料、有機高分子重合
    体、平均1次粒径が2μm以下である微粒子を、それぞ
    れ、30〜80重量%、19.5〜50重量%、0.5
    〜50重量%含むことを特徴とする請求項1又は2に記
    載の転写シート。
  4. 【請求項4】前記着色層中の微粒子が、シリカであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の転写
    シート。
  5. 【請求項5】(a)片面にレンズを多数有し、他面が平
    坦面であるレンズシートの平坦面に電離放射線硬化型樹
    脂層を形成する工程、(b)光源を、レンズ側からレン
    ズシートの平坦面に対して垂直に照射して、各レンズに
    よって集光された部分の未硬化状態の前記樹脂を硬化さ
    せる工程、(c)硬化した部分以外の前記樹脂表面に、
    全面に着色層が形成された転写シートを前記着色層側で
    重ね合わせ、未硬化部分の前記樹脂の粘性を利用して、
    前記着色層を未硬化部分にのみ付着させ、硬化部分の着
    色層をレンズシートから剥離することにより遮光パター
    ンを形成する工程、を含むレンズシートの製造方法にお
    いて、前記着色層は着色顔料、有機高分子重合体、微粒
    子を、それぞれ、30〜80重量%、19.5〜50重
    量%、そして0.5〜50重量%含み、層厚が0.2〜
    3.0μmの範囲にあることを特徴とする透過型スクリ
    ーン用レンズシートの製造方法。
  6. 【請求項6】片面にレンズを多数有しており、他面のレ
    ンズの非集光部に着色層を設けてなる遮光パターンを有
    するレンズシートにおいて、前記着色層が、請求項1〜
    4のいずれかに記載の転写シートを転写することにより
    形成されていることを特徴とする透過型スクリーン用レ
    ンズシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006098337A1 (ja) * 2005-03-15 2006-09-21 Kuraray Co., Ltd. レンチキュラーレンズシートおよびその製造方法並びに転写材用樹脂組成物
CN108749391A (zh) * 2014-07-17 2018-11-06 光学物理有限责任公司 用于制造聚合物安全文件例如银行票据的改善的聚合物片材

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