JP2003161701A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JP2003161701A
JP2003161701A JP2001362791A JP2001362791A JP2003161701A JP 2003161701 A JP2003161701 A JP 2003161701A JP 2001362791 A JP2001362791 A JP 2001362791A JP 2001362791 A JP2001362791 A JP 2001362791A JP 2003161701 A JP2003161701 A JP 2003161701A
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Norio Maruyama
規夫 丸山
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置決め精度を確保することができ、保持力
の安定性が良いロッドレンズの保持装置を備えた照明装
置を提供する。 【解決手段】 ロッドレンズ(4)の光軸に対して平行
な第1の側面と、この第1の側面に垂直な、ロッドレン
ズの光軸に対して平行な第2の側面とに接触する第1の
接触部材(5)と、第1の側面と他の側面とが接触する
部分である角部の内、第2の側面側の角部である第1の
角部に対して断面中心対称位置にある第2の角部に接触
する第2の接触部材(6)と、第2の接触部材を第1の
角部の方向に押付けるバネ部材(7)とからなるロッド
レンズの保持装置(2)を備えたことを特徴とする照明
装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被照射面で均一な
照度分布を必要とされる照明装置に関し、特に光源から
の光を集光して均一な照度分布を形成するために使用さ
れるロッドレンズを用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被照射面に均一な照度分布を形成するこ
とのできる照明技術は、学術研究や産業界の各分野にお
いて必要とされる重要な技術である。そして、このよう
な照明系を構成する技術としてロッドインテグレータと
呼ばれるロッドレンズを用いた技術が知られている。
【0003】図7は、ロッドレンズを用いた照明光学系
の構成を示す図である。
【0004】光源11から射出された光束12は所定の
開口角度をもって、矩形断面をもつロッドレンズ4の入
射端面4aに入射する。入射した光束12はロッドレン
ズ4の内部で全反射を繰り返した後、出射端面4bで均
一な照度分布を形成する。そして出射端面4bから出射
された均一な照度分布の光束はリレーレンズ13によっ
て被照射面14を均一に照明する。
【0005】このような構成の照明光学系において出射
端面4bで均一な照度分布を確保するためには、ロッド
レンズ4の入射端面4aと出射端面4bの各中心が光軸
中心線上に正しく配置されていることが必要である。し
かしながら、ロッドレンズ4の光軸方向の長さは、照明
光学系の設計によっては500mmから1000mm以
上に及ぶこともあるため、そのような大きさと重量のロ
ッドレンズを何らかの原因によってその位置がずれるこ
となく安定して保持し続けているだけの性能がロッドレ
ンズの保持装置には要求されている。
【0006】図8は、従来のロッドレンズ保持装置の構
造を示す図である。図8の(1)は保持装置をロッドレ
ンズ4の端面側からみた側面図であり、図8の(2)
は、ロッドレンズ4を保持した状態を示す斜視図であ
る。
【0007】図において、ベース1は保持装置を所定位
置精度を保って設置するための定盤で、このベース1の
上面には矩形溝が長手方向に形成され、ベース1は凹の
断面形状を有している。そして、この矩形溝の1方の壁
面である基準面3に直方体形状の支持ブロック15が押
付けられ、矩形溝内の長手方向に複数個(図では2個)
が固設されている。この基準面3は精度良く平面加工が
施されているため、基準面3に押付けて固定されること
で支持ブロック15の位置決めは高精度に行われる。
【0008】また、支持ブロック15には、ベース1の
長手方向と平行に孔16が穿孔され、その孔16の内面
にはリング状の接触部材19が内接されている。そし
て、孔16の中心線上方には切り欠き部17が形成され
ており、基準面3と平行な支持ブロック15の側面の上
部には、この切欠き部17を貫通して加工されたネジ孔
18aとそのネジ孔18aに螺合する締め付けネジ18
bが設けられている。
【0009】矩形のロッドレンズ4は、支持ブロック1
5の孔16を貫通して配設され、矩形断面の4個所の角
が接触部材19と接触した状態で支持ブロック15によ
って保持される。そのとき、締め付けネジ18bを締め
付け方向に回転すると、支持ブロック15の弾性変形に
よって切り欠き部17の間隔が小さくなる。接触部材1
9は図示するように一部が切り欠かれたC字形状をして
いるため、切り欠き部17の間隔が小さくなると共に接
触部材19もその直径が小さくなるように変形させられ
る。接触部材19はロッドレンズ4の4箇所の角部に押
付けられることで弾性変形し、接触部の摩擦力によって
ロッドレンズ4が固定される。また、接触部材19はロ
ッドレンズ4に接触して傷をつけてしまわないように樹
脂材料で作られている。
【0010】このようにしてロッドレンズ4は、接触部
材19を介して複数の支持ブロック15によって保持さ
れる。複数の支持ブロック15はベース1に設けられた
基準面3によって一直線上に配置されるため、ロッドレ
ンズ4は光軸線上に位置決めされた状態となる。尚、ベ
ース1及び矩形溝の長さ、支持ブロック15の数はロッ
ドレンズ4の長さに応じて適宜決められる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ロッドレンズ4の保持装置ではロッドレンズ4に接触し
たC字形状の接触部材19を間接的に変形させることで
ロッドレンズ4を固定保持しているが、位置決め精度と
保持力の安定性について、解決すべき課題が存してい
た。
【0012】第1の課題は、位置決め精度を更に向上さ
せることである。接触部材19がロッドレンズ4と接触
する個所で締め付け時に変形する量はロッドレンズ4の
4箇所の角部で同じ量とは限らない。
【0013】図9は、締め付け時の接触部材19の変形
状態、ここでは4箇所の角部が同じ量だけ変形している
状態を示す図である。
【0014】締め付ネジ18bを締め付けることによっ
て接触部材19はロッドレンズ4の4つの角部によって
噛み込まれた状態に変形され、これによってロッドレン
ズ4は保持される。しかし、この噛み込み量は、接触部
材19の局部的な硬度分布、噛み込む際の角度などに影
響されるため、4つの角部の噛み込み量が全て同一であ
るとは限らない。
【0015】以下に、上述した支持ブロック15を用い
て2本以上のロッドレンズ4を固定保持する場合に考え
られる課題を、図10の(1)と(2)を参照して説明
する。
【0016】詳述すると、長いロッドレンズが必要な場
合、通常考えられるのは、特別に1本の長いロッドレン
ズを製作して用いるか、特別に製作することなく入手で
きる長さのロッドレンズを2本並べて長いロッドレンズ
として使用することが考えられる。
【0017】ここでは、後者のようにロッドレンズを2
本以上配置しようをした場合、支持ブロック15は少な
くとも4個以上の必要数をベース1に配置することにな
る。
【0018】ここで、ロッドレンズ4の4箇所の角部に
よる支持ブロック15の接触部材19の変形量が夫々異
なった場合、例えば図10の(1)や(2)に示すよう
にロッドレンズ4は、各支持ブロック15において、そ
の中心位置が相互に異なることになるため、ロッドレン
ズ4を全長にわたって光軸線上(一点鎖線)に一致させ
て位置決め配置することは困難となる。
【0019】また、夫々のロッドレンズ4の接合面は、
図10の(1)のように夫々端面が一致しないだけでな
く、図10の(2)のように接合面同士に微妙な角度が
ついて配置されてしまうことが容易に想到される。そし
てこの結果、出射端面が光軸に対して傾きを持ち被照射
面の照度分布が均一でなくなってしまうこととなる。
【0020】第2の課題は、保持力を常に安定させるこ
とである。前述のようにロッドレンズ4の保持固定力は
接触部材19の変形による押付け摩擦力によっている
が、接触部材19はロッドレンズ4の破損を防ぐため樹
脂材料で作られているため、周囲の温度変化や材料自体
の経時変化などによりわずかに収縮することが考えられ
る。そのため、収縮する程度によっては、ロッドレンズ
4との接触部において摩擦力が低下し、安定した保持力
を維持できなくなり、外部からの衝撃や保持装置の姿勢
変化等によってロッドレンズ4が本来の固定位置からず
れてしまう恐れがある。
【0021】第2の課題は、ロッドレンズ4を水平に保
持する場合には保持力の低下はロッドレンズ4に対して
それほど大きな影響は及ぼさないと思われるが、垂直ま
たは傾斜して保持する場合には、保持力の低下はロッド
レンズ4の脱落、滑落といった事態を引き起こすことが
考えられる。しかしながら、このような事態を避けるた
め、摩擦力を得ようとして接触部材19を必要以上に変
形させると、前述のようにロッドレンズ4の本来の保持
位置からのずれを引き起こし、場合によってはロッドレ
ンズ4に過度な圧力を加えてしまい破損させかねない恐
れも十分に考えられる。
【0022】本発明は、係る事情に鑑みてなされたもの
であって、位置決め精度を確保することができ、保持力
の安定性が良いロッドレンズ4の保持装置を備えた照明
装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
の本発明は、ロッドレンズの光軸に対して平行な第1の
側面とこの第1の側面に垂直なロッドレンズの光軸に対
して平行な第2の側面とに接触する第1の接触部材と、
第1の側面と他の側面とが接触する部分である角部の
内、第2の側面側の角部である第1の角部に対して断面
中心対称位置にある第2の角部に接触する第2の接触部
材と、第2の接触部材を第1の角部の方向に押付けるバ
ネ部材とからなるロッドレンズの保持装置を備えた照明
装置である。
【0024】ここで、「ロッドレンズの光軸に対して平
行な側面」とは、ロッドレンズの外面であって、ロッド
レンズの断面形状である多角形の1つの辺を一辺とし、
ロッドレンズの長さ(光軸)方向の辺を他の一辺とする
矩形面のことをいう。従って、断面形状がn角形のロッ
ドレンズはn個の側面をもつことを意味する。
【0025】そして、側面の「角部」とは、互いに隣接
する側面によって形成される角を含んだ領域、即ち側面
の一辺である長辺の周辺領域をいう。
【0026】また、「断面中心対称位置」とは、ロッド
レンズの断面形状である多角形の重心点を中心として点
対称な位置をいう。
【0027】また本発明は、ロッドレンズの光軸に対し
て平行な第1の側面とこの第1の側面に隣接するロッド
レンズの光軸に対して平行な第2の側面とに接触する第
1の接触部材と、第1の側面と第2の側面とが接触する
部分である第1の角部に対して断面中心対称位置にある
第2の角部に接触する第2の接触部材と、第2の接触部
材を第1の角部の方向に押付けるバネ部材とからなるロ
ッドレンズの保持装置を備えた照明装置である。
【0028】また本発明は、上記記載の発明である照明
装置において、ロッドレンズの第1の側面と接触する第
1の接触部材の面にロッドレンズとの接触面積を小さく
するための溝が形成されている照明装置である。
【0029】また本発明は、上記記載の発明である照明
装置において、第2の接触部材が第2の角部を構成する
隣接する2つの側面と接触している照明装置である。
【0030】また本発明は、上記記載の発明である照明
装置において、第1の接触部材がロッドレンズと接触す
る部位のロッドレンズの断面周方向の接触長がそれぞれ
0.2mm以上で2mm以下である照明装置である。
【0031】ここで、「断面周方向の接触長」とは、ロ
ッドレンズと接触部材が理想的に接触した状態の断面図
において、接触部材が接触する部位(接触部)毎のそれ
ぞれの接触長さをいう。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るロッドレン
ズ保持装置の構造を示す図である。図1の(1)は保持
装置をロッドレンズ4の端面側からみた側面図であり、
図1の(2)は、ロッドレンズ4を保持した状態を示す
斜視図である。本図では図8と同一の機能の部分には同
一の符号を付している。
【0033】図において、ベース1は保持装置を所定位
置精度を保って積載するための定盤で、このベース1の
上面には矩形溝が長手方向に形成され、ベース1は凹の
断面形状を有している。そして、この矩形溝の1方の壁
面である基準面3に支持ブロック2の側面が押付けら
れ、矩形溝内の長手方向に複数個(図では2個)が配設
されている。この基準面3は精度良く平面加工が施され
ているため、基準面3に押付けて固定することで支持ブ
ロック2の位置決めが行われる。
【0034】支持ブロック2の上面には矩形溝と平行に
矩形形状の切り欠き溝10が形成され、更にこの切り欠
き溝10を斜め上方から見込むように固定部8が設けら
れている。そして、切り欠き溝10の内面にはL字形状
のエッジを有する第一接続部材5が内接され図示しない
ネジ等の手段で固定されている。
【0035】矩形のロッドレンズ4は、第一接触部材5
上に設置され、第一接触部材5には接触部5aと接触部
5bが形成されている。ここで、接触部5aは矩形断面
のロッドレンズ4の第1の角部に第一接触部材5がL字
状のエッジに接触する部位であり、接触部5bはロッド
レンズ4の下面接触面の他の角部が第一接触部材5と接
触する部位である。そして、接触部5aと接触部5bは
ベース1の基準面3からの位置寸法が所定の誤差範囲内
になるように管理されている。また、第一接触部材5は
ロッドレンズ4に接触して傷をつけることのないように
少なくともロッドレンズ4と接触する部分は樹脂材料で
作られているものとする。
【0036】一方、ロッドレンズ4の第1の角部に対し
て断面中心対称位置にある第2の角部には、第二接触部
材6に形成されている後述するL字状の接触部6aが接
触している。第二接触部材6は固定部8に設けられたバ
ネ部材7によって斜め上方からロッドレンズ4の第2の
角部に押付けられており、この結果、第二接触部材6は
ロッドレンズ4を第1の角部に向かう方向に押付ける力
を発生させている。ここで、バネ部材7の押付け力はロ
ッドレンズ4と第二接触部材6との間に摩擦力を発生さ
せると共に、ロッドレンズ4を破損しない程度の所定の
力量となるように構成する。
【0037】図2は、ロッドレンズ4と接触部材との接
触状態を示す断面図である。
【0038】ここで、第一接触部材5には、ロッドレン
ズ4の下面と接触する面に溝20が形成されている。そ
して、第一接触部材5の接触部5a、5bと第二接触部
材6の接触部6aのみにおいて接触することで接触部材
とロッドレンズ4の接触面積を小さくするように構成し
ている。これは、接触部材5、6をロッドレンズ4の表
面と同程度の平面度で加工することは困難なため、ロッ
ドレンズ4と接触部材5、6とが接触して擦れ合うこと
などによりロッドレンズ4に傷が付くことを回避するた
めである。
【0039】従って、図2中に示したロッドレンズ4と
接触部材5、6との接触長x1、x2、x3、y1、y
2は、接触部材5、6の加工性と前述の傷の発生回避と
必要な摩擦力の確保を考慮すると、0.2〜2mmの範
囲とするのが良く、0.5〜1mmの範囲であることが
望ましい。
【0040】また、接触部材5、6はロッドレンズ4を
傷つけない点を考慮して樹脂材料を用いるのが望まし
く、ゴムなどの弾性体では変形量が大きくなるため位置
決め精度が低下してしまう。また、第2の接触部材6が
ロッドレンズ4の角部を押すように構成しているのは、
ロッドレンズ4の中央部を押圧する構成と比べてロッド
レンズ4を変形させるような応力を作用させないことを
考慮したためである。
【0041】このように構成することによって、ロッド
レンズ4は、第一接触部材5に設けられた接触部5aと
接触部5bに接触することでその断面位置を位置決めさ
れる。そして、位置決めされたロッドレンズ4の第2の
角部を第二接触部材6を介してバネ部材7で押付けるこ
とにより、ロッドレンズ4は位置決めされた状態で、第
一接触部材5の接触部5a、接触部5bには第二接触部
材6による押付け摩擦力が作用して固定保持される。
【0042】接触部5aと接触部5bはベース1の基準
面3からの位置寸法が所定の誤差範囲内に納まるように
管理されているため、ロッドレンズ4の位置はその全長
にわたって光軸線上に正確に位置決めされる。第二接触
部材6はロッドレンズ4の第1の角部に向かう方向に押
付けられることにより、その押し付け力の分力ベクトル
は接触部5aと接触部5bに分割して作用し、ロッドレ
ンズ4の位置決めを維持することができる。
【0043】図3は、押し付け力を説明する図である。
【0044】ここで、第二接触部材6の押し付け力をf
とすると、その力は図中で水平と垂直方向の2つの分力
fxとfyに分割されて作用する。また、ロッドレンズ
4の重量はロッドレンズ4の重心位置Gに垂直方向の力
として作用している。従って、接触部5a、5b、6a
にはそれぞれの接触面に対して垂直に作用する力によっ
て摩擦力が生じており、この摩擦力によってロッドレン
ズ4が保持される。
【0045】また、第二接触部材6がロッドレンズ4を
押す力の方向について考察すると、これは図3におい
て、例えば点Aを支点としてロッドレンズ4が回転しな
いようなモーメントの釣り合いを考えれば良い。従っ
て、ロッドレンズ4を押す力の方向が、重心Gに向かう
方向あるいはそれよりも大きな俯角を有する方向となる
ように固定部8を設ければ良いこととなる。
【0046】また、前述の検討より明らかなように、接
触部6aの接触面積が小さく摩擦力が小さくても、接触
部5a、5bによる摩擦力でロッドレンズ4が保持固定
できれば所定の目的を達成することができる。従って、
第二接触部材6の接触部位の断面形状は、図4の(1)
に示すようなL字形状でなくとも、図4の(2)に示す
円弧形状、図4の(3)に示す平面形状であっても良
い。
【0047】また本発明の構成においては、第二接触部
材6をバネ部材7で押付ける形態を採用しているため、
ロッドレンズ4と各接触部との間に発生する摩擦力は常
に一定に保たれ、接触部材の経時変化による変形等によ
って摩擦力が変化することもなく安定した固定保持力で
ロッドレンズ4を保持することができる。
【0048】このような構成の保持機構では、ロッドレ
ンズ4が光軸方向に長い場合でも上記接触部材5、6を
設けた支持ブロック2を所定の間隔で必要数を配置すれ
ば良い。
【0049】例えば、一本の長いロッドレンズ4を光軸
上に配置しようとした場合、図5の(1)のように精度
良く平面加工が施された光軸方向に長いベース1の基準
面3に対して等間隔に4個の支持ブロック2を設置し、
その支持ブロック2の接触部材5、6でロッドレンズ4
を保持することで光軸上に長いロッドレンズ4を位置決
め配置することができる。
【0050】なお、ここでは、1本の長いロッドレンズ
4の保持に4個の支持ブロック2を用いていたが、これ
に限られるものではなく、例えば、3個であっても4個
以上であっても特に限定されるものではない。
【0051】また、複数のロッドレンズ4を光軸上に直
列配置しようとした場合、図5の(2)のように精度良
く平面加工が施された光軸方向に長いベース1の基準面
3に対して4個の支持ブロック2を各ロッドレンズ4の
両端を保持するように設置し、その支持ブロック2の接
触部材5、6でロッドレンズ4を夫々保持することで、
複数のロッドレンズ4を光軸上にまるで1本のロッドレ
ンズが配置されているかのように位置決め配置すること
ができる。
【0052】尚、本実施の形態では矩形断面形状のロッ
ドレンズ4を例として説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなくロッドレンズ4の断面形状が6角形
或いは8角形であった場合にも適用することが可能であ
る。図5には、矩形形状以外の他の断面形状を持つロッ
ドレンズの保持方法を示している。本発明はこのように
幅広く適用することが可能である。
【0053】また、本実施の形態ではベース1に支持ブ
ロック2を固設し、この支持ブロック2上に第一接触部
材5を介してロッドレンズ4を配設しているが、本発明
はこの形態に限定されるものではなく、支持ブロック2
を設けずに、固定部8を備えたベース1上に第一接触部
材5を介してロッドレンズ4を配設するように構成して
も良い。またこれとは逆に、支持ブロック2上に新たな
支持ブロックを設けるなど、支持ブロックを複数段備え
た構成であっても良い。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ロ
ッドレンズの全長にわたってその断面位置を光軸線上に
正確に位置決めすることができる。
【0055】また、ロッドレンズが長い場合、または複
数本を光軸線上に直列配置する場合でも上記の位置決め
作用によって直線性を保つことができる。
【0056】さらに、バネを用いて押し付けることでロ
ッドレンズと接触部材との間に発生する摩擦力が一定に
保たれるので、接触部材の経時変化等による摩擦力の変
化が発生しない。そのため保持機構内でロッドレンズの
固定位置がずれたり、または押し付け力過大によってロ
ッドレンズが破損することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロッドレンズ保持装置の構造を示
す図。
【図2】ロッドレンズと接触部材との接触状態を示す断
面図。
【図3】押し付け力を説明する図。
【図4】第二接触部材の接触部位の形状を示す図。
【図5】本発明の使用状態を示す図。
【図6】他の断面形状を持つロッドレンズの保持方法を
示す図。
【図7】ロッドレンズを用いた照明光学系の構成を示す
図。
【図8】従来のロッドレンズ保持装置の構造を示す図。
【図9】締め付け時の接触部材の変形状態を示す図。
【図10】従来のロッドレンズ保持装置の課題を示す
図。
【符号の説明】
1…ベース 2…支持ブロック 3…基準面 4…ロッドレンズ 5…第一接触部材 5a…接触部 5b…接触部 6…第二接触部材 6a…接触部 7…バネ部材 10…切り欠き溝 20…溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被照射面で均一な照度分布を得るため
    に、該被照射面と照明光源との間にロッドレンズを介在
    した照明装置において、 前記ロッドレンズの光軸に対して平行な第1の側面と、
    この第1の側面に垂直な、前記ロッドレンズの光軸に対
    して平行な第2の側面とに接触する第1の接触部材と、 前記第1の側面と他の側面とが接触する部分である角部
    の内、前記第2の側面側の角部である第1の角部に対し
    て断面中心対称位置にある第2の角部に接触する第2の
    接触部材と、 前記第2の接触部材を前記第1の角部の方向に押付ける
    バネ部材とからなるロッドレンズの保持装置を備えたこ
    とを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 被照射面で均一な照度分布を得るため
    に、該被照射面と照明光源との間にロッドレンズを介在
    した照明装置において、 前記ロッドレンズの光軸に対して平行な第1の側面と、
    この第1の側面に隣接する前記ロッドレンズの光軸に対
    して平行な第2の側面とに接触する第1の接触部材と、 前記第1の側面と前記第2の側面とが接触する部分であ
    る第1の角部に対して、断面中心対称位置にある第2の
    角部に接触する第2の接触部材と、 前記第2の接触部材を前記第1の角部の方向に押付ける
    バネ部材とからなるロッドレンズの保持装置を備えたこ
    とを特徴とする照明装置。
  3. 【請求項3】 前記ロッドレンズの第1の側面と接触す
    る前記第1の接触部材の面に、前記ロッドレンズとの接
    触面積を小さくするための溝が形成されていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の接触部材が、前記第2の角部
    を構成する隣接する2つの側面と接触していることを特
    徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1の請求項に記
    載の照明装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の接触部材が前記ロッドレンズ
    と接触する部位の、前記ロッドレンズの断面周方向の接
    触長がそれぞれ0.2mm以上で2mm以下であること
    を特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1の請求項
    に記載の照明装置。
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