JP2003160566A - 耐熱性電荷移動錯塩及び耐熱性固体電解コンデンサ - Google Patents

耐熱性電荷移動錯塩及び耐熱性固体電解コンデンサ

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JP2003160566A
JP2003160566A JP2001355441A JP2001355441A JP2003160566A JP 2003160566 A JP2003160566 A JP 2003160566A JP 2001355441 A JP2001355441 A JP 2001355441A JP 2001355441 A JP2001355441 A JP 2001355441A JP 2003160566 A JP2003160566 A JP 2003160566A
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Yasufumi Yamaguchi
容史 山口
Kimio Takase
公男 高瀬
Hideo Yamamoto
秀雄 山本
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Japan Carlit Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた耐熱性の新規TCNQ電荷移動錯塩
と、該錯塩を固体電解質として含有する耐熱性固体電解
コンデンサを提供。 【解決手段】 一般式Iまたは一般式II(式中、Rは、
炭素数1〜14の直鎖状または分岐を有する鎖状アルキ
レン基を表す。)で表される2個のキノリンまたはイソ
キノリンのアルキレン架橋体をドナーとし、TCNQを
アクセプターとする新規耐熱性電荷移動錯塩、並びに該
錯塩の単独、または該錯塩と公知TCNQ電荷移動錯塩
との混合物を、固体電解質として用いた耐熱性固体電解
コンデンサである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性に優れた耐熱性
電荷移動錯塩、及び該錯塩を固体電解質として用いた、
耐熱性に優れ、かつコンデンサ特性の優れた耐熱性固体
電解コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固体電解質として、有機半導体で
あるテトラシアノキノジメタン(以下「TCNQ」と記
す。)電荷移動錯塩を用いた固体電解コンデンサが、種
々提案されている。
【0003】特開昭58−191414号公報には、陽
極箔に、N−アルキル置換イソキノリンとTCNQとの
電荷移動錯塩を、溶融、液化させて、含浸させた後、冷
却、固化させて、固体電解質を形成させた固体電解コン
デンサが開示されている。
【0004】上記コンデンサは、優れた高周波数特性を
持ち、また、製造工程が比較的簡便であるため、安価な
コンデンサを供給できる。しかしながら、TCNQ電荷
移動錯塩を用いたコンデンサは、一般に、比較的熱に弱
く、高温雰囲気下で、長時間晒した場合、コンデンサ特
性が劣化するという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、耐熱性の優れた新規電荷移動錯塩を提供することで
あり、また、第2の目的は、該電荷移動錯塩を固体電解
質として含有させてなる、耐熱性に優れ、かつコンデン
サ特性の優れた耐熱性固体電解コンデンサを提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、新規の耐熱性電荷移動錯塩を固体電解質とし
て含有させた固体電解コンデンサが、優れた耐熱性を有
することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、下記一般式Iまたは
一般式IIで表される2個のキノリンまたはイソキノリン
のアルキレン架橋体(式中、Rは、炭素数1〜14の直
鎖状または分岐を有する鎖状アルキレン基を表す。)を
ドナーとし、TCNQをアクセプターとすることを特徴
とする耐熱性電荷移動錯塩であり、また、本発明は、上
記耐熱性電荷移動錯塩を固体電解質として含有させてな
ることを特徴とする耐熱性固体電解コンデンサである。
【0008】
【化3】
【0009】
【化4】
【0010】以下、本発明について、詳細に説明する。
【0011】本発明の耐熱性電荷移動錯塩は、以下に示
すような公知の方法により、合成することができる。
【0012】まず、還流下、アルコール性溶媒中にて、
ジヨードアルカンと、キノリンまたはイソキノリンとを
反応させて、キノリンまたはイソキノリンのN位同士を
アルキレン基で架橋させ、アルキレン−ジキノリウム−
ジアイオダイドまたはアルキレン−ジイソキノリウム−
ジアイオダイドを得る。ついで、還流下、アセトニトリ
ル中にて、上記ジアイオダイドとTCNQとを反応させ
て、2個のキノリンまたはイソキノリンのアルキレン架
橋体である下記一般式Iまたは一般式IIで表されるドナ
ーとし、TCNQをアクセプターとする、本発明の耐熱
性電荷移動錯塩を合成する。
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】
【0015】一般式I及び一般式II中のRは、炭素数1
〜14の直鎖状または分岐を有する鎖状アルキレン基で
あり、好ましくは、炭素数5〜12個の直鎖状または分
岐を有するアルキレン基である。
【0016】TCNQ錯塩は、一般に、アクセプターで
あるTCNQとドナーとのモル比が、1:1または2:
1のものが知られているが、本発明の耐熱性電荷移動錯
塩では、アクセプターであるTCNQとドナーとのモル
比は、1:3〜1:5、好ましくは、1:3.5〜1:
5である。
【0017】アクセプターであるTCNQとドナーとの
モル比が1:3〜1:5の範囲外の場合、電気伝導度が
小さく、固体電解質として不適である。
【0018】また、本発明の耐熱性電荷移動錯塩は、固
体電解質として、単独で用いるだけでなく、他の公知の
電荷移動錯塩と組合せた混合物で用いることができる。
【0019】次に、上記一般式Iまたは一般式IIで表さ
れる耐熱性電荷移動錯塩を、固体電解質として含有させ
てなる耐熱性固体電解コンデンサについて、以下に説明
する。
【0020】まず、弁作用金属であるアルミニウム箔の
表面を、エッチングして粗面化させた後、陽極リード
を、抵抗溶接やカシメ付け等により接続させ、ついで、
アジピン酸アンモニウム等の水溶液中、電解酸化を行
い、化成処理して、アルミニウム箔の表面に化成皮膜を
形成させた陽極箔を準備する。ついで、陰極リードを、
抵抗溶接やカシメ付け等により接続させた、対向アルミ
ニウム陰極箔と、上記陽極箔との間に、セパレータとし
てマニラ紙を挟み、円筒状に巻き取った後、熱処理し
て、マニラ紙を炭化させて、コンデンサ素子を準備す
る。
【0021】次に、別途、用意した有底円筒状のアルミ
ニウム製コンデンサケースに、本発明の耐熱性電荷移動
錯塩の単独、または該錯塩と公知の電荷移動錯塩との混
合物を、適量詰め込み、温度280〜315℃で加熱
し、該コンデンサケース内で、溶融、液化させる。
【0022】該コンデンサケース内の溶融、液化させた
電荷移動錯塩中に、予め加熱したコンデンサ素子を浸漬
した後、直ちに冷却し、電荷移動錯塩を固化させて、固
体電解質を形成させる。
【0023】ついで、エポキシ樹脂等を用いて、該コン
デンサケースを封口し、電圧を印加して、エージング等
を行い、本発明の耐熱性固体電解コンデンサを完成す
る。
【0024】本発明の新規耐熱性電荷移動錯塩は、優れ
た耐熱性を有し、また、該錯塩の単独、または該錯塩と
公知の電荷移動錯塩との混合物を、固体電解質として用
いた固体電解コンデンサは、耐熱性に優れていると共
に、優れたコンデンサ特性を有する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を、実施
例に基き説明する。なお、本発明は、実施例により、な
んら限定されない。実施例中、「%」は「質量%」を、
「部」は「質量部」を表す。
【0026】実施例1 還流冷却器及び攪拌機を備えたフラスコ中に、1,5−
ジヨードペンタン0.1モル(33.4g)、キノリン
0.2モル(25.8g)及びイソプロパノール50m
lを入れ、温度約83℃で4時間、還流、反応させた
後、冷却し、析出した結晶をろ別し、N,N’−ペンチ
レン−ジキノリニウム−ジアイオダイド0.095モル
(55.2g)を得た。
【0027】次に、還流冷却器及び攪拌機を備えたフラ
スコ中に、先に得られたN,N’−ペンチレン−ジキノ
リニウム−ジアイオダイド0.050モル(29.1
g)、TCNQ0.133モル(27.2g)及びアセ
トニトリル800mlを入れ、温度約82℃で1時間、
還流、反応させた後、冷却し、析出した結晶をろ別し、
アセトニトリル100mlを用いて、洗浄、ろ過して、
本発明の耐熱性電荷移動錯塩であるN,N’−ペンチレ
ン−ジキノリニウム(TCNQ)37.0gを合成し
た。
【0028】また、アルミニウム箔の表面をエッチング
して粗面化させた後、陽極リードを、カシメ付けにより
接続させ、ついで、アジピン酸アンモニウム10%水溶
液中、電圧10Vで化成処理して、表面に化成皮膜を形
成させ、陽極箔を得た。次に、陰極リードを、抵抗溶接
により接続させた対向アルミニウム陰極箔と、前記陽極
箔との間に、厚さ50μmのマニラ紙をセパレータとし
て挟み、円筒状に巻き取り、ついで、温度400℃で4
分間、熱処理して、マニラ紙を炭化させ、コンデンサ素
子を準備した。
【0029】次に、有底円筒状のアルミニウム製コンデ
ンサケース(直径6mmφ×高さ7mm)に、先に合成
した本発明の耐熱性電荷移動錯塩であるN,N’−ペン
チレン−ジキノリニウム(TCNQ)粉末を、適量詰
め込み、該コンデンサケースを、温度300℃の熱板上
に載置し、溶融、液化させた。ついで、温度300℃で
予熱したコンデンサ素子を、溶融、液化させた該錯塩中
に、浸漬した後、該コンデンサケース毎、水を用いて、
冷却、固化させて、導電性の電荷移動錯塩層からなる固
体電解質を形成させた。
【0030】ついで、エポキシ樹脂を用いて、該コンデ
ンサケースを封口した後、電圧10Vを印加して、エー
ジングし、本発明の耐熱性固体電解コンデンサ(定格電
圧10V×定格静電容量22μF)を完成した。実施例
1で用いた電荷移動錯塩を表1に示す。
【0031】完成したコンデンサについて、120Hz
での静電容量(以下、「C」と記す。)、120Hzで
の誘電損失(以下「tanδ」と記す。)、及び100
kHzでの等価直列抵抗(以下「ESR」と記す。)の
初期値を測定した。ついで、高温雰囲気下(温度150
℃×100時間)で放置する耐熱性試験を行い、試験後
のC、tanδ及びESRを測定した。結果を表2に示
す。
【0032】実施例2 実施例1において、1,9−ジヨードノナン0.10モ
ル(38.0g)、キノリン0.20モル(25.8
g)、及びイソプロパノール50mlを用いて、実施例
1と同様にして、N,N’−ノニレン−ジキノリニウム
−ジアイオダイド0.094モル(60.0g)を得
た。以下、実施例1と同様にして、本発明の耐熱性電荷
移動錯塩であるN,N’−ノニレン−ジキノリニウム
(TCNQ)36.8gを合成した。
【0033】ついで、実施例1と同様にして、合成した
N,N’−ノニレン−ジキノリニウム(TCNQ)
固体電解質とする耐熱性固体電解コンデンサを完成し
た。実施例2で用いた電荷移動錯塩を表1に示す。
【0034】完成したコンデンサについて、実施例1と
同様の耐熱性試験を行った。結果を表2に示す。
【0035】実施例3 実施例1において、1,12−ジヨードウンデカン0.
10モル(42.2g)、キノリン0.20モル(2
5.8g)、及びイソプロパノール50mlを用いて、
実施例1と同様にして、N,N’−ウンデカレン−ジキ
ノリニウム−ジアイオダイド0.092モル(62.6
g)を得た。以下、実施例1と同様にして、本発明の耐
熱性電荷移動錯塩であるN,N’−ウンデカレン−ジイ
ソキノリニウム(TCNQ)36.8gを合成した。
【0036】ついで、実施例1と同様にして、合成した
N,N’−ウンデカレン−ジキノリニウム(TCNQ)
を固体電解質とする耐熱性固体電解コンデンサを完成
した。実施例3で用いた電荷移動錯塩を表1に示す。
【0037】完成したコンデンサについて、実施例1と
同様の耐熱性試験を行った。結果を表2に示す。
【0038】実施例4 実施例1において、1,5−ジヨードペンタン0.10
モル(33.4g)、イソキノリン0.20モル(2
5.8g)、及びイソプロパノール500mlを用い
て、実施例1と同様にして、N,N’−ペンチレン−ジ
イソキノリニウム−ジアイオダイド0.092モル(5
4.5g)を得た。以下、実施例1と同様にして、本発
明の耐熱性電荷移動錯塩であるN,N’−ペンチレン−
ジイソキノリニウム(TCNQ)36.1gを合成し
た。
【0039】ついで、実施例1と同様にして、合成した
N,N’−ペンチレン−ジイソキノリニウム(TCN
Q)を固体電解質とする耐熱性固体電解コンデンサを
完成した。実施例4で用いた電荷移動錯塩を表1に示
す。
【0040】完成したコンデンサについて、実施例1と
同様の耐熱性試験を行った。結果を表2に示す。
【0041】実施例5 実施例1において、1,9−ジヨードノナン0.10モ
ル(38.0g)、イソキノリン0.20モル(25.
8g)、及びイソプロパノール50mlを用いて、実施
例1と同様にして、N,N’−ノニレン−ジイソキノリ
ニウム−ジアイオダイド0.091モル(58.1g)
を得た。以下、実施例1と同様にして、本発明の耐熱性
電荷移動錯塩であるN,N’−ノニレン−ジイソキノリ
ニウム(TCNQ)37.2gを合成した。
【0042】ついで、実施例1と同様にして、合成した
N,N’−ノニレン−ジイソキノリニウム(TCNQ)
を固体電解質とする耐熱性固体電解コンデンサを完成
した。実施例5で用いた電荷移動錯塩を表1に示す。
【0043】完成したコンデンサについて、実施例1と
同様の耐熱性試験を行った。結果を表2に示す。
【0044】実施例6 実施例1において、1,12−ジヨードウンデカン0.
10モル(42.2g)、イソキノリン0.20モル
(25.8g)、及びイソプロパノール50mlを用い
て、実施例1と同様にして、N,N’−ウンデカレン−
ジイソキノリニウム−ジアイオダイド0.089モル
(60.5g)を得た。以下、実施例1と同様にして、
本発明の耐熱性電荷移動錯塩であるN,N’−ウンデカ
レン−ジイソキノリニウム(TCNQ)39.7gを
合成した。
【0045】ついで、実施例1と同様にして、合成した
N,N’−ウンデカレン−ジイソキノリニウム(TCN
Q)を固体電解質とする耐熱性固体電解コンデンサを
完成した。実施例6で用いた電荷移動錯塩を表1に示
す。
【0046】完成したコンデンサについて、実施例1と
同様の耐熱性試験を行った。結果を表2に示す。
【0047】実施例7 実施例1において、ヨウ化−n−ブチル0.10モル
(18.4g)、イソキノリン0.10モル(12.9
g)、及びイソプロパノール50mlを用いて、実施例
1と同様にして、N−n−ブチル−イソキノリニウム−
ジアイオダイド0.087モル(27.2g)を得た。
以下、実施例1と同様にして、公知の電荷移動錯塩であ
るN−n−ブチルイソキノリニウム(TCNQ)
7.4gを合成した。
【0048】ついで、実施例2で合成したN,N’−ノ
ニレン−ジキノリニウム(TCNQ)50部と、上記
合成したN−n−ブチルイソキノリニウム(TCNQ)
50部との混合物を、固体電解質として用いて、実施
例1と同様にして、耐熱性固体電解コンデンサを完成し
た。実施例7で用いた電荷移動錯塩を表1に示す。
【0049】完成したコンデンサについて、実施例1と
同様の耐熱性試験を行った。結果を表2に示す。
【0050】実施例8 実施例5で合成したN,N’−ノニレン−ジイソキノリ
ニウム(TCNQ)50部と、実施例7で合成したN
−n−ブチルイソキノリニウム(TCNQ)50部と
の混合物を、固体電解質として用いて、実施例1と同様
にして、耐熱性固体電解コンデンサを完成した。実施例
8で用いた電荷移動錯塩を表1に示す。
【0051】完成したコンデンサについて、実施例1と
同様の耐熱性試験を行った。結果を表2に示す。
【0052】比較例 実施例7で合成したN−n−ブチルイソキノリニウム
(TCNQ)のみを固体電解質として用いて、実施例
1と同様にして、固体電解コンデンサを完成した。比較
例で用いた電荷移動錯塩を表1に示す。
【0053】完成したコンデンサについて、実施例1と
同様の耐熱性試験を行った。結果を表2に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】表2に示すように、従来の電荷移動錯塩の
みを固体電解質とする固体電解コンデンサ(比較例)で
は、耐熱性試験後のtanδ及びESRが大きく増加
し、コンデンサ特性が、大きく劣化していた。一方、本
発明の耐熱性電荷移動錯塩を単独(実施例4〜6)、ま
たは本発明の耐熱性電荷移動錯塩と従来の電荷移動錯塩
との混合物(実施例7、8)を、固体電解質として用い
た、本発明の耐熱性固体電解コンデンサは、tanδ
は、耐熱性試験前後で、ほぼ同等であり、また、ESR
の増加も大幅に抑制されており、耐熱性に優れ、コンデ
ンサ特性に優れていた。
【0057】
【発明の効果】2個のキノリンまたはイソキノリンのア
ルキレン架橋体をドナーとし、TCNQをアクセプター
とする、本発明の耐熱性電荷移動錯塩は、従来の電荷移
動錯塩と比べ、耐熱性に優れている。
【0058】また、本発明の耐熱性電荷移動錯塩の単
独、または本発明の耐熱性電荷移動錯塩と従来の電荷移
動錯塩との混合物を、固体電解質として用いた、本発明
の耐熱性固体電解コンデンサは、耐熱性に優れたおり、
特にtanδ、ESRの熱劣化を抑制でき、優れたコン
デンサ特性を有している。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I 【化1】 (式中、Rは、炭素数1〜14の直鎖状または分岐を有
    する鎖状アルキレン基を表す。)で表される2個のキノ
    リンのアルキレン架橋体をドナーとし、7,7,8,8
    −テトラシアノキノジメタンをアクセプターとすること
    を特徴とする耐熱性電荷移動錯塩。
  2. 【請求項2】 一般式II 【化2】 (式中、Rは、炭素数1〜14の直鎖状または分岐を有
    する鎖状アルキレン基を表す。)で表される2個のイソ
    キノリンのアルキレン架橋体をドナーとし、7,7,
    8,8−テトラシアノキノジメタンをアクセプターとす
    ることを特徴とする耐熱性電荷移動錯塩。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の電荷移
    動錯塩を、固体電解質として含有させてなることを特徴
    とする耐熱性固体電解コンデンサ。
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