JP2003159769A - 生分解性積層樹脂成形体 - Google Patents

生分解性積層樹脂成形体

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JP2003159769A
JP2003159769A JP2002221026A JP2002221026A JP2003159769A JP 2003159769 A JP2003159769 A JP 2003159769A JP 2002221026 A JP2002221026 A JP 2002221026A JP 2002221026 A JP2002221026 A JP 2002221026A JP 2003159769 A JP2003159769 A JP 2003159769A
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spiral
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Takashi Ogino
恭士 荻野
Naoki Ueda
直毅 上田
Hirokazu Matsui
寛和 松井
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Kureha Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 使用条件下における強度をはじめとする実用
特性と、使用後の生分解性との調和の良い積層樹脂成形
体。 【解決手段】 複数の異なる生分解性樹脂A,Bの層か
らなり、主たる二表面1a,1bを有し、該二表面に直
交する少なくとも一の断面において、前記複数の生分解
性樹脂の層が前記二表面に対し斜めに積層されてなるこ
とを特徴とする積層樹脂成形体1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性樹脂の成
形体に関し、特に複数の生分解性樹脂の積層構造に特徴
を有する積層樹脂成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】各種成形材料として、あるいは各種容
器、包装材料として、プラスチック材料が広く用いられ
ているが、環境に対する配慮から、特に自然界における
「非蓄積性」を特徴とする生分解性プラスチックの開発
ならびに使用拡大が重大な関心事となっている。
【0003】生分解性プラスチックは、その各種使用状
態においては、当該用途における非分解性プラスチック
に匹敵する強度、その他の特性(使用適性および製造適
性を含む)を示すとともに、使用後の廃棄状態において
は、例えば土中埋設において、土中微生物の働きをも利
用して、速やかに生分解性を示すことが要求されてい
る。従って、生分解性プラスチックの使用拡大にあたっ
ては、非分解性プラスチックに匹敵する強度その他の特
性と速やかな生分解性との調和を、(それ程のコスト上
昇を招かずに)達成することが、究極の課題と考えられ
る。しかしながら、非分解性プラスチックに匹敵する強
度その他の特性と、生分解性との調和をとることは、も
とよりそれほど容易なことではない。例えば、最も代表
的な生分解性樹脂であるポリ乳酸系樹脂は、剛性が高く
透明性も優れており、容器あるいはシートないしフィル
ム等汎用性の高い樹脂であるが、生分解性に劣る欠点が
ある。他方、ポリブチレンサクシネート、ポリカプロラ
クトン等は生分解性に優れ、耐衝撃性も高いが、剛性が
低く腰が出ないため、シートないしフィルム用途では使
用し難い欠点がある。従って、現在市販されている生分
解性樹脂では、単独で物性と生分解性の調和を保つこと
は困難である。
【0004】強度その他の特性と生分解性とを調和させ
た生分解性プラスチック材料を与えるために、生分解性
樹脂を他の樹脂材料と、あるいは二種以上の生分解性樹
脂を、複合化することも試みられている。複合化の第一
は、混合であるが、これは必ずしも良好な解決手段とは
なり得ていない。その理由は、生分解性樹脂の多くは他
の樹脂に対し相溶性が乏しく、加熱溶融混合した後に
も、相溶性が悪いため、一般に強度等の特性向上は望め
ず、また白化した複合樹脂材料を与える場合が多いから
である。複合化の第2は積層であり、これは、いくつか
のシートないしフィルム成形体等に適用されている。例
えば、乳酸あるいはラクチドの重縮合物(A)と、ポリ
ビニルアルコール(B)との積層体(特開平8−244
190号公報)、ポリ乳酸系フィルム(A)と最外層を
構成する生分解性フィルム(B)との積層体(特開平8
−323946号公報)、脂肪族アミド構造に富んだポ
リエステルアミド系樹脂からなる基材層(A)と脂肪族
ポリエステル系樹脂に富んだ表面層(B)とからなる積
層体(特開2001−1474号公報)、ポリ乳酸系樹
脂(A)からなる両外層と、脂肪族ポリエステル(B)
単独、又は(A)と(B)との混合物からなる中間層と
を有する熱収縮積層フィルム(特開2001−4758
3号公報)等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記積層体の多くは、
生分解性樹脂に対し、比較的親和性のよい、それ自体は
低生分解性の樹脂を積層して良好な特性の積層体を与え
るという発想に基づき、それなりに複合化の目的を達成
しているものの、生分解性その他の特性が表層側に存在
する樹脂の特性に支配され、複合される二樹脂の特性が
真に調和したものとなっていないため、得られる複合化
の効果は、ごく限定的であるという難点がある。
【0006】上述の事情に鑑み、本発明の主要な目的
は、複数の生分解性樹脂の組合せにより、真に調和のと
れた複合生分解性積層樹脂成形体を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の積層樹脂成形体
は、上述の目的を達成するために開発されたものであ
り、より詳しくは、複数の異なる生分解性樹脂の層から
なり、主たる二表面を有し、該二表面に直交する少なく
とも一の断面において、前記複数の生分解性樹脂の層が
前記二表面に対し斜めに積層されてなることを特徴とす
るものである。
【0008】本出願人は、複合樹脂シートの開発に向け
て鋭意研究した結果、既に、複数の異なる樹脂からな
り、主たる二表面を有し、該二表面に直交する少なくと
も一の断面において、前記複数の樹脂の層が前記二表面
に対し斜めに積層されてなることを特徴とする積層樹脂
成形体(特開平8−90700号公報)、およびスパイ
ラルダイを用いるその効果的な製造方法(特開平8−9
0699号公報)を開発し、また該積層樹脂成形体の応
用用途についてもいくつかの提案をしている(例えば特
開平8−95847号、同9−87398号、同9−1
64577号、同9−254231号および同9−25
4297号各公報)。
【0009】上記提案においては生分解性樹脂の使用が
考慮されていないため、得られる積層樹脂成形体は生分
解性を有さない。しかし、本発明者らは、更に研究した
結果、上記の構造の積層樹脂成形体(以下、「斜め積層
体」ということがある)において、複数の異なる樹脂と
して生分解性樹脂を用いることが、上述した本発明の目
的の達成のために極めて適していることを見出して本発
明に到達したものである。
【0010】上述した一連の「斜め積層体」製造技術に
関する研究を通じて、またその後の研究を通じて本発明
者らは、上記「斜め積層体」製造技術には、従来の積層
体(「平行積層体」と称することがある)の製造技術に
は見られない以下のような特徴があることを見出してい
る。
【0011】(イ)比較的小なる数(n≧2、例えば
2)の樹脂から、かなり大なる積層数(m。例えばn=
2のときm=4〜100、特に6〜20)の積層樹脂成
形体が得られる。 (ロ)各樹脂は、上述したように、主たる二表面に直交
する少なくとも一の断面において前記二表面に対し斜め
に積層されているものであるが、通常その少なくとも一
表面において、それぞれストライプ状に露出している
(特開平9−85847号公報)。 (ハ)特定の溶媒に対して、溶解性の樹脂と、非溶解性
の樹脂とを組合せて得た斜め積層体に該溶媒を接触させ
ることにより、溶解性樹脂層を選択的に溶解除去して、
残余の非溶解性樹脂層を単離した樹脂薄膜が得られる
(特開平9−87398号公報)。 (ニ)上記(ハ)が可能であることからも理解されるよ
うに、互いに相溶性の余り良好でない複数樹脂の積層体
も成形可能である。 (ホ)靭性に乏しく、単独では延伸の不可能であるよう
な樹脂でも他の樹脂との組合せにより延伸性の良好な積
層樹脂成形体が得られる。 (ヘ)上記(イ)、(ニ)および(ホ)の特性を通じ
て、かなり異質な二樹脂間においても、微細薄層積層に
より、両樹脂間に調和した特性の積層樹脂成形体が得ら
れる。 (ト)異質樹脂の積層によって得られる積層樹脂成形体
は、透明性が損なわれることが少ない。
【0012】本発明者らによれば上記(イ)〜(ト)、
特に(ハ)〜(ト)の特徴は、少なくとも現在知られて
いる生分解性樹脂に関しては、生分解性の良好な樹脂
は、靭性を含む強度その他の特性が劣りがちであるとい
う状況において、これら生分解性の良好な樹脂を少なく
とも一方の樹脂として用いて、良好な特性を有する生分
解性積層樹脂成形体を得るために本質的な寄与をなすも
のであり、実験的な確認を含むこのような知見が本発明
の基礎をなしている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しつ
つ、より具体的に説明する。
【0014】従来の、平行積層樹脂シートは、図1の
(a)、(b)、(c)にそれぞれ、概念的斜視図、軸
に平行する縦(MD)方向部分断面図、軸に直交する横
(TD)方向部分断面図により示すように、構成樹脂層
A、Bが一様に端部まで主たる二表面に平行に積層した
ものである。
【0015】これに対し、本発明の積層樹脂成形体は、
その好ましい製造方法の一例に従いスパイラルダイを用
いて得られる、樹脂シート1の概念的斜視図、MD方向
部分断面図およびTD方向部分断面図を、それぞれ図2
の(a)、(b)、(c)に示すように、MD方向断面
は、各樹脂層A、Bが交互に主たる二表面1a、1bに
平行に積層した形態を示す(図2(b))が、TD方向
断面には、各樹脂層A、Bのそれぞれが、主たる二表面
1a、1bに到達するようにして交互に斜めに積層して
存在する。但し、個々の樹脂層A、Bが、樹脂シート1
の主たる二表面1a、1bとなす角度θ(゜)は、図2
(c)に誇張して表現されるほどには大きくなく、一般
に0゜を超え4゜以下の範囲、特に0.001゜〜0.
4゜の範囲である。なお、該角度θは、次の関係式によ
り表わすことができる(展開角(ω(゜))は後述す
る)。
【0016】tanθ=[樹脂シートの厚さ(mm)]
/[筒状の樹脂シートの円周の長さ(mm)×展開角
(ω)/360゜] 上記樹脂シート1の積層構造は、基本的には、上記した
斜め積層体のそれと同じである。そして、上記樹脂Aお
よびBとして表面特性が異なる組合せを採用したときに
は、おそらくは図2(d)に示すようにそれぞれの樹脂
AおよびBが樹脂シートの表面において個々にかなり明
瞭に区別されたストライプ状領域を形成すると考えられ
る。
【0017】ここで樹脂シート表面における個々のスト
ライプ樹脂領域AおよびBの巾は、後述する本発明の樹
脂シートを製造する好ましい一態様としてのスパイラル
ダイを用いて樹脂シートを製造する場合、そのスパイラ
ル流路溝数、スパイラル流路溝に流す樹脂の配列、全シ
ート巾、流入する樹脂の溶融粘度、流入する樹脂の体積
比などにより決定される。
【0018】例えば、同一の溶融粘度を有する複数
(n;ただしnは自然数である。)の異なる樹脂を、同
一体積比で、スパイラルダイの隣り合うスパイラル流路
溝(m本;ただしmは自然数で、n<mの関係にある)
に、異なる樹脂が流れるようにその配列を、複数の異な
る樹脂の繰り返しとして、規則的に流入し、円周長さX
ミリメートルの円筒状樹脂シートを得た場合、得られた
樹脂シートの表面にはn種の樹脂が交互に配列し、その
ストライプの数は樹脂一種類当たりm/n(m/nは自
然数である。)となり、各ストライプの巾は、全てX/
mミリメートルとなる。即ち、一具体例として、スパイ
ラル流路溝数(=m)が32であるスパイラルダイに同
一溶融粘度である2種の樹脂A,Bを同一体積比でA/
B/A/B/A/B・・・なる配列で流入し円周長さ3
20(=X)ミリメートルの円筒状樹脂シートを製造し
た場合、得られた樹脂シートの表面に巾10ミリメート
ルの樹脂A、Bのストライプが交互に16づつ、計32
本配列することになる。
【0019】このような特徴的な斜め積層構造の結果と
して、本発明の積層樹脂成形体、特にシートないしフィ
ルムは、厚さ方向における特性(例えば、圧縮性、ガス
バリアー性など)は、従来の平行積層型積層樹脂シート
と同等であるが、面に平行な方向、特にTD方向、にお
ける特性は、構成樹脂A、Bのうちヤング率、降伏応力
等の機械的特性の小なる側の樹脂により優先的に支配さ
れ、且つ変形性の大なる積層樹脂シートないしフィルム
として得られる。これら特性は、深絞り成形、スキン成
形等に適したものといえる。また、特に、これを一軸な
いし二軸に延伸して得られる延伸フィルムは、高い収縮
性と、本発明によれば、それ自体は延伸性を有さない生
分解性樹脂を含む場合にも、他方の生分解性樹脂が多少
とも延伸性を有する樹脂であれば、全体として延伸性を
有する積層樹脂成形体が得られることが確認されてお
り、収縮後において小なるヤング率を示すことも確認さ
れている。これら特性は、延伸フィルムを、食品の真空
パック材料等に用いる際に望ましいタイトフィットなら
びに低温収縮特性が優れていることを意味する。
【0020】上記においては、二種の樹脂A、Bの交互
積層構造体(A/B/A/B/A/B・・・)について
述べた。しかし、各種樹脂層の積層順序は任意であり、
例えば二種の樹脂A、Bに関してもA/B/B/A/B
/B/A・・・あるいはA/B/B/A/A/B/B/
A・・・のような繰り返し構造も可能である。全体とし
て均質な特性の積層樹脂成形体を得るために、一定の順
序で繰り返し積層を行ない積層樹脂成形体を得ることが
好ましい。また三種以上の樹脂を積層することも、もち
ろん可能であり、例えば三種の樹脂、A、B、Cについ
ての積層順序の例としては、以下のようなものがある。
【0021】 A/B/C/A/B/C/A・・・・・・・・・、 A/B/C/B/A/B/C/B/A・・・・・、 A/B/A/B/C/A/B/A/B/C・・・、 A/B/C/B/A/B/C/B/A・・・・・。
【0022】但し、本発明においては生分解性の相対的
に高い樹脂Aと生分解性の相対的に低い樹脂Bとの交互
積層構造体(A/B/A/B/A/B・・・)とを用い
ることが特に好ましい。その理由は、生分解性と強度等
の他の実用特性とは一般に相反することが多いことに鑑
みて、上述した積層樹脂成形体の特性の均質化のために
好ましいという点に加えて、樹脂A層の優先的生分解に
より生じた間隙に土中微生物等が侵入して樹脂B層の生
分解を促進する効果が期待できるからである。ここにお
いて、本発明の積層樹脂成形体における使用下での全体
厚さ(名目扱さ=二表面間厚さ)に対して、かなり薄い
各樹脂層厚さであるという特徴(上記(イ)、例えば成
形体の名目厚さ=50μmで、樹脂数(n)=2、積層
数(m)=8の場合、個々の樹脂B層厚さは、50/8
=6.3μmとなり、単純な1:1積層の場合の25μ
mよりはるかに薄く、それだけ、生分解阻害層としての
樹脂B層の寄与を低減できる)が有効に利用される。
【0023】一般に、好ましい製造方法としてのスパイ
ラルダイを用いるインフレーション法による製造を考慮
した場合、複数(n;ただしnは自然数である)の異な
る樹脂、すなわち配列(または積層)用の樹脂種数
(n)は、2〜4、一方、全配列数(m;ただしmは自
然数で、n<mの関係にある)、すなわち後述するスパ
イラル流路溝24a、24b等を合計したスパイラル流
路溝数(m)、換言するとスパイラル条数(m)は、4
〜256溝、更には8〜128溝、特に16〜64溝程
度とすることが好ましく、樹脂シートの特定の面方向位
置における厚み方向積層数は、4〜100層、特に6〜
20層であることが好ましい。この厚み方向積層数は、
スパイラル流路溝数(スパイラル条数)mと、展開角ω
とからm×ω/360゜として求まるものである。樹脂
シートの全体厚さは、例えば溶融押出パリソンのまま用
いること、あるいはインフレーション倍率(延伸倍率)
の制御によりかなり巾広く制御可能であるが、例えば1
0μm〜1mm、特に15〜200μm程度の厚さが好
ましい。
【0024】本発明の樹脂シートは、好ましくは先に述
べた一連の斜め積層体と同様にスパイラルダイを用いた
インフレーション法(特開平8−90699号公報)と
同様の方法により、以下のようにして製造される。
【0025】まず、比較のために、従来の多層用スパイ
ラルダイを用いる方法について、図3に基づいて説明す
る。まず押出機10a(図示せず)より押出されてスパ
イラルダイ11内に導入された樹脂Bは、第1ダイリン
グ(最内リング)12aの外周近傍に配置されたいわゆ
る(逆)トーナメント型の分岐路13a(複数あるが一
のみ図示)により均一に分岐されながら、第1ダイリン
グ12aの外周面に設けられた複数のスパイラル流路溝
14aに導入される。スパイラル流路溝14aの各々
は、進行方向(上方)に進むに従って次第に小さくなる
溝深さを有し、ここを通る溶融樹脂Bの流れは第2ダイ
リング12bとの間隙で溝を溢れた漏洩流を形成しつつ
螺旋状に上方へと進行し、遂には溝のない筒状流路15
aを均質な軸方向筒状流として上方に進行し、合流点1
6に至る。他方、押出機10bより押出された溶融樹脂
Aの流れは同様に分岐、漏洩流を伴う螺旋流れを経て、
筒状流路15bを通る均質な軸方向筒状流となり、合流
点16に至る。また押出機10cにより押出された溶融
樹脂Bの流れも、同様に分岐、漏洩流を伴う螺旋流れを
経て、筒状流路15cを通る均質な軸方向筒状流とな
り、合流点16に至る。合流点16において、これら三
つの筒状溶融樹脂流は積層され、筒状の樹脂シートとし
てダイリップ17より押出される。ダイリップ17より
押出された筒状の樹脂シートは、図3(b)に示すよう
に、樹脂層Aを中間層として、その両側に樹脂層Bが存
在する筒状の樹脂シートを構成する。
【0026】これに対し、図4(a)は、本発明の積層
樹脂成形体の好ましい製造方法に用いられるスパイラル
ダイ21の模式断面図であり、押出機20aおよび20
bより押出されて、それぞれスパイラルダイ21に導入
された溶融樹脂AおよびBの流れは、それぞれ、それ自
体は図3(a)の13aと同様な(逆)ト−ナメント型
の分岐路(図示せず、後述)によって分岐されたのち、
それぞれ複数のスパイラル流路溝24a、24bに導入
される。その後、これらスパイラル流路溝に沿って漏洩
流を伴う螺旋流れとして、内側ダイリング22aと外側
ダイリング22bの間の単一の筒状流路を上方に進行す
る過程で、これら溶融樹脂AとBとが樹脂成形体の主た
る二表面に対して交互に斜めに積層され、スパイラル流
路溝のない筒状流路25を経てダイリップ27から押出
される。押出された筒状樹脂成形体は、図4(b)に示
すように、樹脂AとBとがその主たる二表面に対して交
互に斜めに積層した周方向断面(軸に直交する横(T
D)方向断面)を有することとなる。
【0027】図5は、溶融樹脂流AおよびBの分配−積
層の態様をより詳しく説明するための、図4(a)の一
点鎖線で囲んだ枠III部の模式斜視図である。すなわ
ち、押出機20aおよび20bを通じてスパイラルダイ
21内に導入された溶融樹脂流A、Bは、まずトーナメ
ント分岐点23a1、23b1に到達し、ここから更に
分岐点23a2、23b2・・・を通じて分岐をそれぞ
れ繰り返し、最終分岐点23a3、23b3を過ぎたの
ち、分配部最終流路28a、28b、28a、28b・
・・に導入され、ここからはスパイラル流路溝24a、
24b、24a、24b・・・に溶融樹脂流A、Bが交
互に流入する。なお、ここでスパイラル流路溝24a、
24b、24a、24b・・・の開始点(分配部最終流
路28a、28b、28a、28b・・・の終点)は、
内側ダイリング22aの同一円周線上に位置している。
そして、スパイラル流路溝24a、24bに入った溶融
樹脂流A、Bは、当初は、専ら該スパイラル流路溝24
a、24bに沿った螺旋流れとして進むが、次第に内側
ダイリング22a、特にそのスパイラル山22aaと、
外側ダイリング22bとの間隙である流路22abにス
パイラル山22aaを乗り越える漏洩流が流路に沿って
(すなわち上方へと)生ずる。すなわち、あたかも樹脂
A、樹脂Bの溶融樹脂流膜が円周方向に形成される如く
各スパイラル流路溝から流出する。そして、かくして形
成された樹脂A、樹脂Bの溶融樹脂流膜は、それぞれ下
流側のスパイラル溝24b、24aから流出した樹脂
B、樹脂Aの溶融樹脂流膜に、それぞれ、即ち溶融樹脂
流膜Aと溶融樹脂流膜Bとが交互にかぶさるように積層
されていく。その積層される角度は、各スパイラル流路
溝から漏洩する樹脂の展開角ω(図4(b))に一致す
る。すなわち、スパイラル流路溝の開始点が外表面側を
形成し、積層されるに従って内表面側へと移動して、展
開角ωだけ移動したところで内表面に到達する。このよ
うに樹脂Aと樹脂Bは、それぞれの展開角ω分だけ傾斜
した状態で積層される(図4(b))。展開角ω(゜)
は、樹脂A、Bのそれぞれについて形成されるスパイラ
ル流路溝24a、24bの当初深さ、および次第に浅く
なる割合等によって制御可能であるが、一般に60゜〜
720゜の範囲、好ましくは80゜〜360゜の範囲、
より好ましくは130゜〜230゜の範囲である。展開
角ωが60゜未満では、得られる積層体に厚み斑が多く
なり、一方、720゜超過では、成形時にスパイラルダ
イ内での圧力が大きくなり、成形加工が難しくなる。
【0028】図4に戻って、ダイリップより押出された
筒状の樹脂成形体を、拡周ならびに薄肉化などのための
インフレーション工程に付したのち、一般には軸と平行
な方向に切裂くことにより図2(a)〜(c)に示すよ
うなシートあるいはフィルム状の積層樹脂成形体が得ら
れる。
【0029】なお、本願明細書において、「フィルム」
の語は、一般によく用いられるように厚さ0.25mm
以下の成形体について用いるが、「シート」の語は、特
に厚さ(主たる二表面間距離)を促進する意図を有する
ことなく、フィルムを含めて厚さに比べて本質的に大な
る主たる表面寸法(の平方根)を有する成形体一般を指
して用いる。
【0030】また、上記ダイリップより押出された筒状
樹脂成形体(パリソン)は、冷却すればパイプ状成形体
となり、また例えばブロー成形により壜等の容器に成形
することも容易である。但し、本発明の積層樹脂成形体
は、斜め積層体製造工程の特徴として、靭性の乏しい生
分解性樹脂を使用しながらも全体として柔軟で且つ延伸
したフィルム成形体として形成し得るものであり、この
ような特性を利用したラップフィルム等の包装フィルム
が好ましい一つの態様である。
【0031】スパイラルダイを用いて、二種の樹脂Aと
Bとから樹脂シートを形成する場合、スパイラルダイに
導入される樹脂AとBの体積比が、1:0.05〜1:
20、より好ましくは1:0.3〜1:3の割合である
ことが好ましい。なお、この体積比は、樹脂Aが導入さ
れるスパイラル流路溝と樹脂Bが導入されるスパイラル
流路溝の開始点及び終点における溝深さや幅などがほぼ
等しいスパイラル流路を用いた場合の例であり、スパイ
ラル流路デザインの変更により、上記体積比は変化す
る。
【0032】また、スパイラルダイに導入される樹脂A
とBとは溶融粘度(200℃、25sec-1)が、10
0〜5000Pa・s、好ましくは300〜2000P
a・s、更に好ましくは400〜1200Pa・sのも
のが好ましい。また樹脂Aと樹脂Bの溶融粘度比は、そ
の一例として樹脂Aが導入されるスパイラル流路溝と樹
脂Bが導入されるスパイラル流路溝の開始点および終点
における溝深さや巾などが等しいスパイラルを用いる場
合には、200℃、25sec-1における溶融粘度比が
1:0.5〜1:2.0であることが望ましい。ただ
し、溶融粘度比の最適値は、スパイラル流路溝の溝深さ
や巾などのスパイラル流路デザインおよび加工温度の変
更によって変化し得る。
【0033】次に本発明の積層樹脂成形体を構成する生
分解性樹脂について述べる。
【0034】先の説明からも理解される通り、本発明で
採用する斜め積層体の製造技術は、採用される複数の樹
脂間の相溶性を余り問題としない成形技術である。従っ
て全体としての生分解性が良好に維持される範囲で、本
発明に採用される複数の生分解性樹脂は、生分解性を含
めてかなり多様性がある。従って、利用可能な生分解性
樹脂から、好ましくは、生分解性の異なる二種以上であ
り、溶融成形可能な樹脂を適宜選択して組合せることが
できる。
【0035】この観点で、従来公知の生分解性樹脂は殆
ど好適に使用可能であり、例えば、ポリブチレンサクシ
ネート、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)、
ポリエチレンサクシネート、ポリカプロラクトン、ポリ
乳酸、ポリグリコール酸等の脂肪族ポリエステル系樹
脂、変性ポリエチレンテレフタレート等の芳香族ポリエ
ステル系樹脂、ポリ(ブチレンアジペート/テレフタレ
ート)、ポリ(ブチレンサクシネート/カーボネート)
等の脂肪族ポリエステル系樹脂と芳香族ポリエステル系
樹脂との共重合物またはこれに金属イオンを含む共重合
物、ポリエステルアミド系樹脂、澱粉あるいはセルロー
ス系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、更にはポリヒ
ドロキシブチレート等の微生物産生系生分解樹脂も用い
られる。
【0036】上記生分解性樹脂の好ましい組み合わせと
しては、生分解速度の速い樹脂と遅い樹脂の組み合わせ
により、生分解性の制御を目的として、例えば、澱粉あ
るいはセルロース系樹脂と、ポリ乳酸、ポリグリコール
酸、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネ
ート、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)、ポ
リカプロラクトン、変性ポリエチレンテレフタレート、
ポリ(ブチレンアジペート/テレフタレート)の金属イ
オン架橋物、ポリ(ブチレンサクシネート/カーボネー
ト)、ポリエステルアミド系樹脂等との組み合わせが例
示できる。
【0037】また硬質生分解性樹脂と軟質生分解性樹脂
の組み合わせにより、剛性と靭性をバランスさせること
を目的として、例えば、ポリ乳酸と、ポリエチレンサク
シネート、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレン
サクシネート/アジペート)、ポリ(ブチレンサクシネ
ート/カーボネート)、ポリ(ブチレンアジペート/テ
レフタレート)またはその金属イオン架橋物、ポリカプ
ロラクトン等、ポリグリコール酸とポリエチレンサクシ
ネート、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサ
クシネート/アジペート)、ポリ(ブチレンサクシネー
ト/カーボネート)、ポリ(ブチレンアジペート/テレ
フタレート)またはその金属イオン架橋物、ポリカプロ
ラクトン等、変性ポリエチレンテレフタレートとポリエ
チレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリ
(ブチレンサクシネート/アジペート)、ポリ(ブチレ
ンサクシネート/カーボネート)、ポリ(ブチレンアジ
ペート/テレフタレート)またはその金属イオン架橋
物、ポリカプロラクトン等、ポリヒドロキシブチレート
とポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネー
ト、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)、ポリ
(ブチレンサクシネート/カーボネート)、ポリ(ブチ
レンアジペート/テレフタレート)、ポリカプロラクト
ン等との組み合わせが例示できる。
【0038】また斜め積層体の少なくとも1層を2種以
上の樹脂の混合物とする場合、混合の好ましい組み合わ
せとしては、ポリ乳酸の生分解性、成形性の改善を目的
として、ポリヒドロキシブチレート、ポリカプロラクト
ン及びポリビニルアルコール等との混合;またポリ乳酸
の軟質化を目的として、ポリブチレンサクシネート、ポ
リカプロラクトン等との混合;ポリブチレンサクシネー
ト、ポリ(ブチレンサクシネート/カーボネート)、ポ
リカプロラクトンの剛性、耐熱性及び生分解性向上を目
的として、ポリヒドロキシブチレートとの混合;ポリ
(ブチレンアジペート/テレフタレート)の金属イオン
架橋物のブロッキング性改善を目的として、澱粉系生分
解性樹脂との混合、などを例示することが出来る。
【0039】上記のようにして得られた、図2の(a)
〜(c)に示すような積層構造のシート又はフィルムの
少なくとも一面を、一層以上の同種又は異種の(斜め積
層体の構成樹脂と同種又は異種)の樹脂層で被覆するこ
ともできる。この被覆層構成樹脂は生分解性を有さない
ものでもよい。例えば生分解性を有さない被覆樹脂層
は、積層樹脂成形体の通常使用後に、剥離するか、ある
いは被覆された斜め積層体とともにニードル・パンチに
より一面に透孔を形成し、斜め積層体構造と外部との連
通を図ることにより、斜め積層体の生分解を促進するこ
とができる。これにより、積層樹脂成形体の使用下での
強度等の特性の向上と、生分解性との調和をより良く達
成することが可能な場合がある。
【0040】上記のようにして得られた本発明の積層樹
脂成形体は、パイプ、容器またはフィルムないしシート
等の全体形状において、使用条件下における強度等の特
性と使用後の生分解性との調和した各種包装材料容器、
農業用あるいは土木建設用産業資材として、巾広く利用
可能である。
【0041】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を更
に具体的に説明する。
【0042】以下の例においては、主としてフィルムま
たはシート状の積層樹脂成形体を製造した。
【0043】<溶融粘度>使用した樹脂の溶融粘度は、
Rheometrics社製回転粘度計DSRを用い
て、以下の条件で測定した値である。 ・試験温度 200℃ ・剪断速度 25sec-1(0.1〜500sec-1) ・治具(ジオメトリー) 平行平板 ・ギャップ距離 2mm
【0044】<測定法>実施例、比較例において得られ
たフィルムについては、主として、以下の機械的特性に
ついて測定した。 1.引張伸度 JIS−K1727に準拠し、オリエンテック(株)製
テンシロン万能試験機RTM−100を用いて、以下の
条件で測定した。 ・試料長(つかみ具間距離) 100mm ・試料幅 20mm ・クロスヘッド速度 500mm/min ・試験温度 23℃ ・試験湿度 50%相対湿度 尚、引張り伸度は試料の破断点での値である。 2.ヤング率 JIS−K1727に準拠し、オリエンテック(株)製
テンシロン万能試験機RTM−100を用いて、以下の
条件で測定した。 ・試料長(つかみ具間距離) 100mm ・試料幅 20mm ・クロスヘッド速度 10mm/min ・試験温度 23℃ ・試験湿度 50%相対湿度 3.耐熱温度 東京都条例に準拠し、長さ14cm×幅3cmに切り出
された試験片の両端から2.5cmずつの部分に、試験
片と同じ幅の板目紙を粘着テープによって固定したもの
を試料とした。この固定部分の上端を治具に固定し、下
端に10gの荷重をかけ、一定温度に調整したギアーオ
ーブン中に迅速に入れ、1時間加熱し、加熱後試料の切
断の有無を調べた。試験温度は5℃刻みに設定し、1時
間経過後、試料が切断しなかった場合は、温度を5℃上
げ前記の操作を繰り返した。耐熱温度は、試料が切断さ
れない最高温度とした。 4.延伸条件および延伸適性評価 得られた積層体(パリソンまたはシート)については、
原則として延伸温度80℃、延伸倍率はMDおよびTD
ともに3倍の条件にて、インフレーションまたはテンタ
ー法によりフィルムを得、その特性を上記のようにして
評価したが、別途、延伸適性の評価のため、上記条件を
中心として延伸温度および延伸倍率を変化させ、良好な
延伸のために好適な条件範囲の広さに基づいて、下記の
基準で評価した。 A:延伸性良好。 B:延伸性はあるが、Aより延伸条件範囲は狭い。 C:ある一点の延伸条件でしか製膜できず、延伸性は良
くない。
【0045】<使用樹脂>実施例、比較例において用い
た樹脂をその略号とともに以下に列記する。 PLA:溶融粘度(200℃、25sec-1)=400
Pa・sの生分解性ポリ乳酸((株)島津製作所製「L
ACTY#9400」)、 CO・PET:溶融粘度(200℃、25sec-1)=
550Pa・sの生分解性の脂肪族−芳香族ポリエステ
ル共重合体(BASF社製「Ecoflex」)、 PBSA:溶融粘度(200℃、25sec-1)=50
0Pa・sの生分解性ポリブチレンサクシネート/アジ
ペート共重合体(昭和高分子(株)製「ビオノール#3
003」)、 ST・PVA・PE:溶融粘度(200℃、25sec
-1)=1600Pa・sの生分解性である澱粉/変性ポ
リビニルアルコール/脂肪族ポリエステル共重合体(日
本合成化学工業(株)製「マタービーZFO3U」)、 EVOH:溶融粘度(200℃、25sec-1)=90
1Pa・sであり、エチレン含有量44mol%、鹸化
度99.4%である非生分解性エチレン/酢酸ビニル共
重合体鹸化物(クラレ(株)製「EVA EPE10
5」)、 EMAA:溶融粘度(200℃、25sec-1)=45
0Pa・sであり、メタクリル酸含量12重量%である
非生分解性エチレン−メタクリル酸共重合体(三井デユ
ポンポリケミカル(株)製「EMAA 1207
C」)、 PGA:溶融粘度(240℃、25sec-1)=800
0Pa・sの生分解性ポリグリコール酸(呉羽化学工業
株式会社製)、 PGLA:溶融粘度(220℃、25sec-1)=37
00Pa・sの生分解性であるグリコール酸90重量%
と乳酸10重量%の共重合体(呉羽化学工業株式会社
製)、 EnPol:溶融粘度(200℃、25sec-1)=6
50Pa・sの生分解性であるブチレンサクシネート/
アジペート/テレフタレート共重合体(IReChem
ical製「EnPolG8060」)。
【0046】(実施例1)図4(a)に示すように2種
の樹脂を交互に流入加工できる斜め積層体形成用スパイ
ラルダイ(m=32)を用いて、前記ポリ乳酸「PL
A」を樹脂A、脂肪族−芳香族ポリエステル共重合体
「CO・PET」を樹脂Bとして、円筒状に同時押出
し、斜め積層体パリソンを得た。その後、インフレーシ
ョン法により同時二軸延伸を行い、多層延伸フィルムを
製造した。樹脂比率はA:B=1:1とした。得られた
フィルムの代表的な機械的性質を表1に示す。尚、本実
施例で用いたスパイラルダイの仕様は以下の通りであ
る。 <スパイラルダイの仕様> ・スパイラル条数(スパイラル流路溝数) 32(16+16) ・流路の巻き数 0.75 ・スパイラルのピッチ 5.875 ・スパイラルのピッチ角度 38.2゜ ・スパイラル流路溝の開始点および終点における溝深さと幅 溝深さ(mm) 幅(mm) 樹脂A側 開始点 5 3.5 終 点 0 0 樹脂B側 開始点 5 3.5 終 点 0 0 ・スパイラル山と外側ダイリングとの間隔の大きさおよびその押出方向への変化 開始点 0mm 終 点 2mm ・内側ダイリングの直径およびその押出方向への変化 開始点 80mm 終 点 76mm
【0047】(比較例1)通常の2層スパイラルダイを
用いて、各々の層全てを円筒状に同時共押出し、多層パ
リソンを製造した。その後、インフレーション法により
同時二軸延伸を行い、実施例1の対照となる8μmの多
層延伸フィルムを製造した。樹脂Aおよび樹脂Bは実施
例1と同様である。樹脂比率はA:B=1:1とした。
得られたフィルムの代表的な機械的性質を表1に示す。
【0048】(比較例2)通常の単層スパイラルダイを
用いて、実施例1で用いたポリ乳酸PLAのみを円筒状
に押出し、単層パリソンを製造した。その後、インフレ
ーション法により同時二軸延伸を行い、実施例1の対照
となる単層フィルムを製造した。得られたフィルムの代
表的な機械的性質を表1に示す。
【0049】(比較例3)図4(a)に示すように2種
の樹脂を交互に流入加工できる斜め積層体形成用スパイ
ラルダイ(m=32)を用いて、いずれも非生分解性の
EVOHおよびEMAAを、それぞれ樹脂Aおよび樹脂
Bとして円筒状に同時押出し、斜め積層体フィルムを得
た。その後、インフレーション法により同時二軸延伸を
行い、多層延伸フィルムを製造した。得られたフィルム
の代表的な機械的性質を表1に示す。
【0050】尚、本比較例で用いたスパイラルダイの仕
様は以下の通りである。 <スパイラルダイの仕様> ・スパイラル条数(スパイラル流路溝数) 32(16+16) ・流路の巻き数 1 ・スパイラルのピッチ 5.156 ・スパイラルのピッチ角度 27.7゜ ・スパイラル流路溝の開始点および終点における溝深さと幅 溝深さ(mm) 幅(mm) 樹脂A側 開始点 5 3.5 終 点 0 0 樹脂B側 開始点 5 3.5 終 点 0 0 ・スパイラル山と外側ダイリングとの間隔の大きさおよびその押出方向への変化 開始点 0.5mm 終 点 1.25mm ・内側ダイリングの直径およびその押出方向への変化 開始点 100mm 終 点 97.5mm
【0051】
【表1】
【0052】上記表1の結果を見ると、実施例1の斜め
積層体は、比較例1の平行2層積層体及び比較例2のポ
リ乳酸PLA単層体に比較して、引張り伸度、ヤング
率、耐熱温度に関し、構成樹脂の特徴を生かしたバラン
スの取れたフィルムとなっていることがわかる。
【0053】なお、比較例3のフィルムは、機械的特性
のバランスはよいが生分解性を有さないものである。
【0054】(実施例2)実施例1と同様に、樹脂A
(ポリ乳酸「PLA」)および樹脂B(ポリエステル共
重合体「CO・PET」)を用い、但し、樹脂比率が
A:B=1:2となるように、円筒状に同時押出し、斜
め積層体パリソンを得た。その後、パリソンを軸方向に
そって切り裂いてシート化しテンターにより同時二軸延
伸を行い、厚み8μmの多層延伸フィルムを製造した。
得られたフィルムの代表的な機械的性質を表2に示す。
【0055】(比較例4)通常の単層スパイラルダイを
用いて、ポリ乳酸「PLA」と、ポリエステル共重合体
「CO・PET」とを1:2の割合でブレンドしたもの
を円筒状に押出し、単層パリソンを製造した。その後、
パリソンをシート化しテンターにより同時二軸延伸を行
い、実施例2の対照となる厚み8μmのブレンド単層フ
ィルムを製造した。得られたフィルムの代表的な機械的
性質を表2に示す。
【0056】
【表2】
【0057】表2を見ると、実施例2の斜め積層体は、
比較例4のブレンド単層体に比較して、引張伸度、ヤン
グ率のバランスに優れ、且つ耐熱温度が相対的にかなり
高いフィルムとなっていることが注目される。
【0058】(実施例3)実施例1と同様にして、樹脂
AおよびBを樹脂比率がA:B=1:1となるように円
筒状に同時押出ししてパリソンを得たのち、軸方向に沿
って切り裂いて、厚み300μmの斜め積層体シートを
得た。得られたシートの代表的な機械的性質を表3に示
す。
【0059】(比較例5)通常の2層スパイラルダイを
用いて、実施例3と同じ樹脂AおよびBを、樹脂比率が
A:B=1:1となるように各々の層全てを円筒状に同
時共押出して多層パリソンを得たのち、シート化して、
実施例3の対照となる多層シートを製造した。得られた
シートの代表的な機械的性質を表3に示す。
【0060】
【表3】
【0061】表3を見ると、実施例3の斜め積層体は、
比較例5の平行積層体に比較して、引張伸度がかなり向
上し、ヤング率とのバランスに優れ、且つ耐熱温度が相
対的にかなり高いフィルムとなっていることが注目され
る。
【0062】(実施例4)実施例1と同様にして、遅生
分解性のPBSAを樹脂Aとし、速生分解性であるが低
耐水性のST・PVA・PEを樹脂Bとし、樹脂比率が
A:B=1:1となるように円筒状に同時押出し、厚み
200μmの斜め積層体シートを得た。
【0063】(比較例6)通常の3層スパイラルダイを
用いて、実施例4と同じ、樹脂AおよびBを、樹脂比率
A:B=1:1で各々の層全てを円筒状に同時共押出
し、実施例4の対照となる厚み200μmの多層シート
(層構成はA/B/A、厚み構成μmは50/100/
50)を製造した。
【0064】なお、A/B/Aの層構成としたのは、樹
脂Bを構成するST・PVA・PE(澱粉/変性ポリビ
ニルアルコール/脂肪族ポリエステル)の耐水性が劣る
ため、これを表層樹脂としたB/A/BあるいはA/B
の層構成の実用性が乏しいためである。
【0065】得られた実施例4および比較例6のシート
について、それぞれ、上記例と同様に、引張伸度および
ヤング率を測定したほか、以下の生分解性試験を行っ
た: <生分解性試験>リパーゼが持つ固体状態の合成ポリエ
ステルの加水分解能を利用した工業技術院常盤豊らによ
る特公昭56−38115号公報の試験法に準じて以下
の手順で行った。
【0066】試料フィルム1gを、0.2Mリン酸緩衝
液10ml及び分解酵素としてリパーゼ(和光純薬製)
4mgを加え、全量を水で20mlとした溶液に入れ、
37℃、16時間振とうして反応させた後、反応液中の
水溶性全有機炭素量(TOCmg/l)を測定した。こ
の値を試料1g当たりの数値に換算したものを測定値と
した。
【0067】結果を下表4に示す。
【0068】
【表4】
【0069】表4の結果によれば、耐水性の乏しいST
・PVA・PE(澱粉/変性ポリビニルアルコール/脂
肪族ポリエステル)を単純に内層とし、遅分解性のPB
SA(ポリブチレンサクシネート/アジペート共重合
体)を外側層として挾持した比較例6の平行積層体に比
べて、PBSAとST・PVA・PEとを交互積層した
実施例4の斜め積層体が著しく改善された生分解性(リ
パーゼによる加水分解性)を示すことが分る。
【0070】(実施例5)実施例1と同様にして、樹脂
A(ポリグリコール酸「PGA」)および樹脂B(「E
nPol」)を用い、樹脂比率がA:B=1:1となる
ように、円筒状に同時押出し、斜め積層体パリソンを得
た。その後、インフレーション法により同時二軸延伸を
行い、多層延伸フィルムを製造した。得られたフィルム
の代表的な機械的性質を表5に示す。
【0071】(比較例7)通常の2層スパイラルダイを
用いて、各々の層全てを円筒状に同時共押出し、2層パ
リソンを製造した。その後、インフレーション法により
同時二軸延伸を行い、実施例5の対照となる8μmの2
層延伸フィルムを製造した。樹脂Aおよび樹脂Bは実施
例5と同様である。樹脂比率はA:B=1:1とした。
得られたフィルムの代表的な機械的性質を表5に示す。
【0072】(比較例8)通常の単層スパイラルダイを
用いて、実施例5で用いたポリグリコール酸「PGA」
のみを円筒状に押出し、単層パリソンを製造した。その
後、インフレーション法により同時二軸延伸を行い、実
施例5の対照となる単層延伸フィルムを製造した。得ら
れたフィルムの代表的な機械的性質を表5に示す。
【0073】
【表5】
【0074】上記表5の結果を見ると、実施例5の斜め
積層体は、比較例7の平行2層積層体及び比較例8のポ
リグリコール酸PGA単体に比較して、引張り伸度、ヤ
ング率、耐熱温度に関し、構成樹脂の特長を生かしたバ
ランスの取れたフィルムとなっている事が分かる。
【0075】(実施例6)実施例1と同様にして、樹脂
A(ポリグリコール酸「PGA」)および樹脂B(「E
nPo1」)を用い、但し、樹脂比率がA:B=1:2
となるように、円筒状に同時押出し、斜め積層体パリソ
ンを得た。その後、パリソンを軸方向に沿って切り裂い
てシート化しテンターにより同時二軸延伸を行い、厚み
8μmの多層延伸フィルムを製造した。得られたフィル
ムの代表的な機械的性質を表6に示す。
【0076】(比較例9)通常の単層スパイラルダイを
用いて、ポリグリコール酸「PGA」とポリエステル共
重合体「EnPol」とを1:2の割合でブレンドした
ものを円筒状に押出し、単層パリソンを製造した。その
後、パリソンをシート化しテンターにより同時二軸延伸
を行い、実施例6の対照となる8μmのブレンド単層フ
ィルムを製造した。得られたフィルムの代表的な機械的
性質を表6に示す。
【0077】
【表6】
【0078】上記表6の結果を見ると、実施例6の斜め
積層体は、比較例9のブレンド単層体に比較して、引張
り伸度、ヤング率のバランスに優れ、かつ耐熱温度が相
対的にかなり高いフィルムとなっている事が注目され
る。
【0079】(実施例7)実施例1と同様にして、樹脂
A(ポリグリコール酸「PGA」)および樹脂B(「E
nPo1」)を用い、樹脂比率がA:B=1:1となる
ように、円筒状に同時押出ししてパリソンを得たのち、
軸方向に沿って切り裂いて、厚み300μmの斜め積層
体シートを得た。得られたシートの代表的な機械的性質
を表7に示す。
【0080】(比較例10)通常の2層スパイラルダイ
を用いて、実施例7と同じ樹脂A及びBを、樹脂比率が
A:B=1:1となるように各々の層全てを円筒状に同
時共押出して2層パリソンを得たのち、シート化して、
実施例7の対照となる2層シートを製造した。得られた
フィルムの代表的な機械的性質を表7に示す。
【0081】
【表7】
【0082】上記表7の結果を見ると、実施例7の斜め
積層体は、比較例10の平行積層体に比較して、引張り
伸度が向上し、ヤング率とのバランスに優れるフィルム
となっている事が注目される。
【0083】(実施例8)実施例1と同様にして、樹脂
A(グリコール酸と乳酸の共重合体「PGLA」)およ
び樹脂B(「CO・PET」)を用い、樹脂比率がA:
B=1:1となるように、円筒状に同時押出し、斜め積
層体パリソンを得た。その後、インフレーション法によ
り同時二軸延伸を行い、多層延伸フィルムを製造した。
得られたフィルムの代表的な機械的性質を表8に示す。
【0084】(比較例11)通常の2層スパイラルダイ
を用いて、各々の層全てを円筒状に同時共押出し、2層
パリソンを製造した。その後、インフレーション法によ
り同時二軸延伸を行い、実施例8の対照となる8μmの
2層延伸フィルムを製造した。樹脂Aおよび樹脂Bは実
施例8と同様である。樹脂比率はA:B=1:1とし
た。得られたフィルムの代表的な機械的性質を表8に示
す。
【0085】(比較例12)通常の単層スパイラルダイ
を用いて、実施例8で用いたグリコール酸と乳酸の共重
合体PGLAのみを円筒状に押出し、単層パリソンを製
造した。その後、インフレーション法により同時二軸延
伸を行い、実施例8の対照となる単層延伸フィルムを製
造した。得られたフィルムの代表的な機械的性質を表8
に示す。
【0086】
【表8】
【0087】上記表8の結果を見ると、実施例8の斜め
積層体は、比較例11の平行2層積層体及び比較例12
のグリコール酸と乳酸の共重合体「PGLA」単体に比
較して、引張り伸度、ヤング率、耐熱温度に関し、構成
樹脂の特長を生かしたバランスの取れたフィルムとなっ
ている事が分かる。
【0088】(実施例9)実施例1と同様にして、樹脂
A(「グリコール酸と乳酸の共重合体「PGLA」)お
よび樹脂B(「CO・PET」)を用い、但し、樹脂比
率がA:B=1:2となるように、円筒状に同時押出
し、斜め積層体パリソンを得た。その後、パリソンを軸
方向に沿って切り裂いてシート化しテンターにより同時
二軸延伸を行い、厚み8μmの多層延伸フィルムを製造
した。得られたフィルムの代表的な機械的性質を表9に
示す。
【0089】(比較例13)通常の単層スパイラルダイ
を用いて、樹脂A(グリコール酸と乳酸の共重合体「P
GLA」)および樹脂B(「CO・PET」)を1:2
の割合でブレンドしたものを円筒状に押出し、単層パリ
ソンを製造した。その後、パリソンをシート化しテンタ
ーにより同時二軸延伸を行い、実施例9の対照となる8
μmのブレンド単層フィルムを製造した。得られたフィ
ルムの代表的な機械的性質を表9に示す。
【0090】
【表9】
【0091】上記表9の結果を見ると、実施例9の斜め
積層体は、比較例13のブレンド単層体に比較して、引
張り伸度、ヤング率のバランスに優れ、かつ耐熱温度が
相対的にかなり高いフィルムとなっている事が注目され
る。
【0092】(実施例10)実施例1と同様にして、樹
脂A(グリコール酸と乳酸の共重合体「PGLA」)お
よび樹脂B(「CO・PET」)を用い、樹脂比率が
A:B=1:1となるように、円筒状に同時押出しして
パリソンを得たのち、軸方向に沿って切り裂いて、厚み
300μmの斜め積層体シートを得た。得られたシート
の代表的な機械的性質を表10に示す。
【0093】(比較例14)通常の2層スパイラルダイ
を用いて、実施例10と同じ樹脂A及びBを、樹脂比率
がA:B=1:1となるように各々の層全てを円筒状に
同時共押出して2層パリソンを得たのち、シート化し
て、実施例10の対照となる2層シートを製造した。得
られたフィルムの代表的な機械的性質を表10に示す。
【0094】
【表10】
【0095】上記表10の結果を見ると、実施例10の
斜め積層体は、比較例14の平行積層体に比較して、引
張り伸度が向上し、ヤング率とのバランスに優れるフィ
ルムとなっている事が注目される。
【0096】
【発明の効果】上記表1〜10の結果を見れば分る通
り、本発明の二種以上の生分解性樹脂の斜め積層体から
なる積層樹脂成形体は、強度をはじめとする実用特性
と、生分解性との調和が優れた、フィルム・シートをは
じめとする積層樹脂成形体となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の積層樹脂シートの斜視図および二方向断
面図。
【図2】本発明の実施例による樹脂シートの斜視図
(a)、二方向断面図(b)、(c)および平面図
(d)。
【図3】従来の多層用スパイラルダイの断面図および製
品シート断面図。
【図4】本発明の積層樹脂成形体の製造に適したスパイ
ラルダイの断面図および製品シートの断面図。
【図5】図4のスパイラルダイの要部の模式斜視図。
【符号の説明】
1:積層樹脂シート(1a、1b:その主たる二表面) A、B:構成樹脂 10a、10b、10c:押出機 11、21:スパイラルダイ 12a、12b、22a、22b:ダイリング 22ab:内外ダイリング間間隙流路 13a、23a1、23a2、23a3、23b1、2
3b2、23b3:トーナメント分岐部 14a、24a、24b:スパイラル流路溝 15a、15b、15c、25:筒状流路 16:合流点 17、27:ダイリップ 28a、28b:分配部最終流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 直毅 茨城県新治郡玉里村大字上玉里18−13 呉 羽化学工業株式会社樹脂加工技術センター 内 (72)発明者 松井 寛和 茨城県新治郡玉里村大字上玉里18−13 呉 羽化学工業株式会社樹脂加工技術センター 内 Fターム(参考) 3E086 AB01 AB02 AB03 BA04 BA15 BA40 BB90 DA06 4F100 AJ06 AJ07 AK01A AK01B AK21 AK24 AK41 AK43 AK46 AL01 AT00 BA21 DA01 DA11 EG00 JC00A JC00B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる生分解性樹脂の層からな
    り、主たる二表面を有し、該二表面に直交する少なくと
    も一の断面において、前記複数の生分解性樹脂の層が前
    記二表面に対し斜めに積層されてなることを特徴とする
    積層樹脂成形体。
  2. 【請求項2】 前記複数の生分解性樹脂の層が、脂肪族
    ポリエステル系樹脂、芳香族ポリエステル系樹脂、脂肪
    族ポリエステル系樹脂と芳香族ポリエステル系樹脂との
    共重合物またはこれに金属イオンを含む共重合物、ポリ
    エステルアミド系樹脂、澱粉あるいはセルロース系樹
    脂、ポリビニルアルコール系樹脂から選択される樹脂の
    層である請求項1の積層樹脂成形体。
  3. 【請求項3】 前記複数の生分解性樹脂の層のうち少な
    くとも1層が、少なくとも2種の樹脂の混合物からなる
    請求項2の積層樹脂成形体。
  4. 【請求項4】 前記複数の生分解性樹脂の層の各々が、
    前記主たる二表面に対して有する傾斜角は4゜以下であ
    る請求項1〜3のいずれかの積層樹脂成形体。
  5. 【請求項5】 前記主たる二表面のうち少なくとも一表
    面を他の樹脂で被覆してなる請求項1〜4のいずれかの
    積層樹脂成形体。
  6. 【請求項6】 全体形状がパイプ、容器、フィルムまた
    はシート形状をなす請求項1〜5のいずれかの積層樹脂
    成形体。
  7. 【請求項7】 全体形状がフィルム形状をなす請求項1
    〜5のいずれかの積層樹脂成形体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009501096A (ja) * 2005-07-12 2009-01-15 ビーエーエスエフ、カタリスツ、エルエルシー 多層フィルム

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