JP2003159577A - 生ごみ処理機の運転制御装置 - Google Patents

生ごみ処理機の運転制御装置

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JP2003159577A JP2001360996A JP2001360996A JP2003159577A JP 2003159577 A JP2003159577 A JP 2003159577A JP 2001360996 A JP2001360996 A JP 2001360996A JP 2001360996 A JP2001360996 A JP 2001360996A JP 2003159577 A JP2003159577 A JP 2003159577A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生ごみ処理過程における生ごみチップの団子状
変質防止。 【解決手段】投入された生ごみを微生物媒体と共に攪拌
装置により攪拌混合する分解槽と、分解槽から発生する
ガスの臭気を除去する脱臭槽を併設し、分解槽内には噴
水手段と、撹拌装置の撹拌に伴う生ごみのチップ温度を
検出する温度検出手段を設け、脱臭槽には脱臭されたガ
スを排出する排気フアンを設け、前記温度検出手段によ
り検出したチップ温度の上昇率に基づいて、所定温度の
温水を前記噴水手段により分解槽内に散布すべく構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、肉、魚、野菜、
パン等の食品の屑や残飯などを、高温好気性微生物を利
用して分解し、これらの生ごみを消滅ないし減容する生
ごみ処理機の運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平13−54781号
公報のように分解槽内に撹拌装置を設け、分解槽内に収
容した微生物媒体に生ごみ等の有機廃棄物を混合し、高
温好気性微生物の繁殖に必要な空気を充分に取込みなが
ら攪拌装置により生ごみ等を均一に撹拌循環し、生ごみ
を消滅ないし減容する生ごみ処理機が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】生ごみ処理部に好気性
微生物を繁殖させ、該微生物によって生ごみの分解・発
酵を行う、このような生ごみ処理機では、ヒータを高温
にしたり、温風を強制的に送風する必要が無く、制御が
容易で、維持費がかからないという特長があるが、投入
された生ごみに油脂分や水分が多量に含まれていると、
撹拌装置の回転によって生ごみが団子状になり、攪拌装
置への負荷が増大すると共に、生ごみの分解が進まなく
なり、異臭成分が増大するという欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記に鑑み、
投入される生ごみに油脂分や水分が多く含まれていて
も、撹拌によって生ごみが団子状の塊にならないように
し、その結果、攪拌装置の負荷が増大することなく、生
ごみの分解が促進され、脱臭槽からは異臭が放出されな
い生ごみ処理機を提供するものである。
【0005】本発明は上記目的を達成するため、次の技
術的手段を講じた。即ち、請求項1記載の発明による生
ごみ処理機は、投入された生ごみを微生物媒体と共に攪
拌装置により攪拌混合する分解槽と、分解槽から発生す
るガスの臭気を除去する脱臭槽を併設し、分解槽内には
噴水手段と、撹拌装置の撹拌に伴う生ごみのチップ温度
を検出する温度検出手段を設け、脱臭槽には脱臭された
ガスを排出する排気フアンを設け、生ごみ処理機の運転
制御装置は前記温度検出手段により検出したチップ温度
の上昇率に基づいて、所定温度の温水を噴水手段により
分解槽内に散布すべく構成したことを特徴とする。
【0006】投入直後の生ごみには、その水分が多量に
含まれているものや魚のアラのように動物性油脂分を多
く含むものがある。この水分を除去するために、投入当
初、撹拌装置により生ごみを撹拌し、温度検出手段によ
りチップ温度を検出しながら分解槽内に充満する蒸気を
排気フアンにより、分解槽に吸引された外気と共に脱臭
槽へ吸引し、臭気を除去した後、機外へ排出する。
【0007】そして、温度検出手段により検出したチッ
プ温度が時間の経過にもかかわらず所定の温度上昇率を
示さないときは、生ごみが塊状に変化していると判定
し、所定温度の温水を噴水手段により分解槽に散水す
る。請求項2記載の発明による生ごみ処理機の運転制御
装置は、前記請求項1の生ごみ処理機において、前記噴
水手段により所定温度の温水を分解槽内に散布した後、
前記排気フアンの風量を増大すべく制御したことを特徴
とする。
【0008】生ごみを団子状に変質しようとする油脂分
を温水の散布により分解すると、その後、排気フアンの
回転数を増大させ、多量の吸引風により分解槽内の水分
を機外に排出し、生ごみを乾燥させ、生ごみの分解を促
進する。
【0009】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、油脂分や水分
が多く含まれる生ごみが投入されても、生ごみが団子状
の塊にならないため、分解が促進され、撹拌装置に過大
な負荷がかからない。
【0010】また、温水が使用されるため排気フアンか
ら吸引されても生ごみが冷却されず、発酵が進む効果が
ある。請求項2の発明によれば、分解槽内に噴射された
温水が短時間の内に排気フアンによって機外へ排出され
るため、生ごみの乾燥が温水によって妨げられないとい
う効果がある。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の一実施例を図面に基づ
き説明する。図1は生ごみ処理機の縦断面図であり、図
2は全体の外観を示す斜視図である。図3は側面断面図
であり、図4は温度検出手段の実施例である。図5は生
ごみチップ水分検出手段の実施例である。図6は本発明
の制御方法を説明するブロック図であり、図7は運転制
御装置の操作部を示す図である。図8は生ごみのチップ
温度と排気フアンモータ32の回転周波数との関係を示
す。
【0012】図9は、生ごみのチップ温度と排気フアン
モータの回転周波数および温水器の動作説明図、図10
(1),図10(2)はそれぞれ生ごみのチップ温度上
昇率を示す図である。初めに、図1〜図3により生ごみ
処理機1の構成を説明する。
【0013】生ごみ処理機1は、肉,魚,野菜などの食
品の残渣である生ごみと木材チップ等に着床させた微生
物媒体とを撹拌混合するための攪拌装置7を架設した分
解槽2と、該分解槽2から発生するガスの脱臭を行う脱
臭槽3とを、四隅にキャスタを有した共通の基台4に併
設したものである。
【0014】分解槽2は、側面及び底面を囲う外装カバ
ー5の内側に加熱手段(例えば電気ヒータ)と断熱材に
よる保温層6を有し、その内部には、撹拌装置7を水平
姿勢に配置している。該撹拌装置7は、上記分解槽2を
貫通して軸支され、この突出端側には駆動モータ8に連
動するスプロケット9を設けて、該モータ8の駆動に伴
い一定方向に回転連動しうる構成としている。この撹拌
装置7の攪拌軸7’には、その長手方向に亘り、複数枚
の撹拌羽根10,10…を放射方向に取付けている。
【0015】又、分解槽2内の上部天板11の直下に沿
わせて複数の小孔を形成した噴水管12を配置して、該
噴水管12へは温水を供給する温水管70aを設けた温
水器70が接続され、給水によって分解槽2内に温水が
散水されるように構成している。更にこの分解槽2の下
方には、排水管13を敷設し、分解槽2で発生する汚水
を槽外に排水しうる構成としている。
【0016】上記分解槽2の天板11には、生ごみや微
生物媒体の交換投入用の開閉蓋14を有し、外装カバー
5前側の下部側には分解槽2内の残渣や交換時期に至っ
た微生物媒体など処理物を取り出すための取出口15を
開閉自在に設けている。また、開閉蓋14にはこの開閉
を検知する手段としてのリミットスイッチ54を設けて
いる。
【0017】16は、上部天板11側方に設けた外気取
入口を示し、該外気取入口16は、分解槽2の底部に設
けた吹出管19と連通している。17は、分解槽側面に
設けた排気口であり、脱臭槽3の側方に設けた取入口1
8より分解槽2内に発生したガスが脱臭槽3内に入る構
成としている。
【0018】脱臭槽3は、直方体状に形成し内部をシャ
ワー室20、第1脱臭室21、第2脱臭室22の順に形
成している。シャワー室20と第1脱臭室21との間に
は第1の仕切り板23を設け、両者を仕切るとともに上
部を連通している。また、第1脱臭室21と第2脱臭室
22との間には第2の仕切り板24を設けて両脱臭室を
仕切り構成するとともに上部を連通している。
【0019】上記シャワー室20の上部にはシャワーノ
ズル25を設け、該シャワーノズル25は温水器70の
温水管70bと接続され、給水を受けてシャワー室20
内全面に常温水、または臭気除去に有効な温水を散水す
る構成である。又、第1脱臭室21及び第2脱臭室22
には、低温嫌気性微生物を培養した木質細片からなる微
生物媒体を所定高さに充填している。更に第1脱臭室2
1及び第2脱臭室22の上方に亘り給水管26を設けて
いる。この給水管26は給水を受けて複数の小孔から各
脱臭室21,22内に散水する構成である。
【0020】第1脱臭室21と第2脱臭室22の上記微
生物媒体を受ける床部27は通気性材によって形成さ
れ、該床部27下方には通気兼排水溜り部28が設けら
れている。30は脱臭槽3の排気口で排気ファン31を
備えており、該排気ファン31を駆動する排気フアンモ
ータ32は後述する運転制御装置51に設けたインバー
タ33に接続されている。
【0021】なお、前記排気ファン31を脱臭槽3の排
気口30に設けたが、分解槽2の排気口17に設けても
よい。また、上記分解槽2の天板11で、前記生ごみ投
入用の開閉蓋14近傍には生ごみの温度を検出するため
の温度検出体45が取り付けられており、該温度検出体
45先端の温度検出部46は前記攪拌装置7近傍で、且
つ、生ごみに埋もれる位置に設けられている。
【0022】温度検出体45は先端を露出した温度検出
部46と、一端に開口62を有して温度検出部46を被
覆すると共に一部に穴49を有す筒体48と、該筒体4
8の他端を支持する取付座47からなり、前記開口62
から入ったガスが該穴49を通過するときに、該筒体4
8内部に設けたガス温度センサ60、湿度検出センサ6
1により夫々分解槽2内の雰囲気温度および湿度が検出
される(図4)。
【0023】これは、攪拌装置7による攪拌作用によ
り、常に新しい生ごみチップが該温度検出部46に触れ
ることにより、生ごみチップの温度を直接測定できると
共に、分解槽2で発生するガスの温度、湿度を検出でき
るという利点があり、従来の分解槽2の壁面や仕切り板
に温度検出手段を設ける場合に比べ、生ごみの温度の検
出精度が向上し、分解槽2内の生ごみの分解、発酵状態
を正確に知ることができるという効果を奏する。
【0024】また、前記温度検出体45はその取付座4
7を天板11に設けたが、これは、開閉蓋14近傍の方が
温度検出体45の着脱が開閉蓋から容易に行えるためで
あり、温度検出体45を攪拌装置7の攪拌羽根10に略
平行に向けて、その固定端47を分解槽2側面に固定し
てもよい。あるいは、前記温度検出体45を複数設け、
一方の温度検出部46を攪拌装置7近傍で生ごみの上層
を検出すべく設け、他方を生ごみの下層を検出すべく設
け、これらの検出値を統計処理して、生ごみの検出温度
として制御に利用してもよい。
【0025】例えば、単一または複数の温度検出体45
の検出値を制御に使用する場合、所定間隔で検出した温
度を半日あるいは一日単位の移動平均に加工処理し、こ
の値を制御に利用するのである。このようにすると、分
解槽2内の生ごみの分解、発酵状態を平均的に取り扱う
ことができ、単一の検出温度に基づく制御に比べ、制御
が緩やかで安定するという効果がある。
【0026】また、前記温度検出体45同様に、生ごみ
チップの水分を検出する水分検出体80が、その検出部
80a,80bを攪拌装置7の攪拌羽根10に略平行に
向けて分解槽2の内壁に取り付けられている。図5に示
す検出部80a,80bは互いに近接して基部80cに
並設・固定された、薄く幅広い電極で、検出部80a,
80bに接触する生ごみチップの電気抵抗を電圧に変換
し、該電圧値から予め設定している水分値に変換し、生
ごみの水分を測定するもので、従来のU字型の棒状の電
極に比べ生ごみチップとの接触面積が広く、薄いため水
分測定領域を大きくすることができ、このため、生ごみ
チップの水分分布を平均的に測定することができ、撹拌
羽根の抵抗にならないという効果がある。また、電極間
の隙間が狭いため、生ごみチップの形状が大きく、互い
に連続していなくても測定出来るという特長がある。
【0027】生ごみ処理機1本体の背面側には、給水用
の配管が施され、主給水管35はセパレータ36で2本
に分岐され、このうち第1分岐管37は温水器70の温
水管70bを経由して脱臭槽3のシャワーノズル25
に、連通している。第2分岐管38は更に2本に分岐さ
れ、そのうちの1本目の管39は電磁弁40を介して脱
臭槽3の給水管26(脱臭槽3側給水手段)に連通し、
2本目41は電磁弁42を介し、温水器70の温水管7
0aを経由して分解槽2の噴水管12に連通している。
また、分解槽2の排水は接続管43を経て、脱臭槽3よ
り排水された接続管44と合流し、まとめて排水される
構成である。
【0028】次に、図6,図7により制御部50、運転
制御装置51について説明する。制御部50は、分解槽
2の正面側の運転制御装置51内に具備され、駆動各部
を制御する構成である。運転制御装置51内には起動ス
イッチ52、停止スイッチ53、温水器スイッチ70
c、警報表示ランプ55、ブザー56、温度表示装置5
7のほか、前記生ごみチップ検出温度と排気フアンモー
タ32の回転周波数との関係を設定するモード設定スイ
ッチ58が設けられており、制御部50の入力には前記
起動スイッチ52、停止スイッチ53入力のほか前記温
度検出体45からの検出信号、開閉蓋14の開閉信号、
ガス温度センサ60信号、ガス湿度検出センサ61信
号、水分検出体からの検出信号、クロック信号等が入力
され、一方、出力としては前記駆動モータ8の駆動出
力、排気フアンモータ32のインバータ33作動出力、
電磁弁40,42の作動出力、前記警報表示ランプ5
5、ブザー56、温度表示装置57への出力、温水器7
0の作動出力等がある。
【0029】次に、生ごみのチップ温度上昇率と温水器
70の作動出力、および排気フアンモータ32の回転周
波数との関係を図8、図9により説明する。生ごみチッ
プの検出温度ごとに予め排気フアンモータ32の回転周
波数が以下のように設定されている。ただし、Tは生ご
みチップ温度、Hは排気フアンモータ32の回転周波数
を示す。
【0030】 (1)の生ごみが投入された直後では、生ごみと分解槽
2内の生ごみチップとが攪拌混合されるため、生ごみチ
ップ温度が低下する。この生ごみチップは多量の水分を
含むことから、速やかに除去することが好気性微生物の
活動には好ましいため、排気フアンモータ32の回転周
波数を増大側にする。
【0031】(2)は、生ごみチップ温度がどのように
変化するかを調べるためのもので、狭い温度帯域(25
℃<T≦28℃)を設定し、このときに回転周波数を最
低(10Hz)に設定する。(3)、(4)の生ごみの
分解、発酵が順調に行われ、好気性微生物の活動に最適
な温度(28℃<T≦53℃)では、分解槽2で発生す
るガスを除去し、分解槽2の温度を維持すべく低位の回
転周波数にて運転を行う。生ごみチップの温度が40℃
を越えると段階的に回転周波数を増大し、分解槽2内の
温度よりも低い外気を外気取入口16から通気すること
により、生ごみチップ温度の高温化と過乾燥を防止し、
好気性微生物の損傷を抑えている。
【0032】(5)は、生ごみチップ温度の高温化防止
開始域であり、生ごみチップ温度の高温化を防止するた
め、外気を多量に吸入する。また、前記制御において、
生ごみチップの時系列の温度変化を記録、保持し、特
に、前記(2)の温度域において、図10(1)のよう
に、所定期間における生ごみチップ温度の上昇率が設定
範囲内にあるとき生ごみが正常に分解、発酵状態にある
温度パターンとし、図10(2)のように、前記上昇率
が設定範囲に無いとき、または、逆に減少傾向にあると
き、生ごみに含まれる油脂分や水分過多により生ごみが
団子状の塊に変質し始める温度パターンと判定する。
【0033】そして、前記図10(1)の温度パターン
の場合は前述の図8の排気フアンモータ32の制御を行
い、図10(2)の場合は図8の制御において、所定時
間または所定量の水を温水器70にかけて、噴水管12
から分解槽2へ温水を散布する構成としている。
【0034】図9の横軸は時間を示し、実線は生ごみチ
ップ検出温度と排気フアンモータ回転周波数を示し、破
線は排気フアンモータを駆動しないときの生ごみチップ
温度を示す。温度検出体45の検出温度が25℃(A
点)を越えると、排気フアン31の風量を下げ、生ごみ
チップの温度移行を測定する。生ごみチップ温度が上昇
側に移行すると分解、発酵が順調に行われているとし
て、分解槽2を好気性微生物に最適な温度帯域にすべ
く、予め設定した排気フアン31の風量(B点)に設定
する。
【0035】もしも、所定時間経過後、生ごみチップ温
度が下降側へ移行すると(C点)、生ごみが油脂分によ
り団子状に変質し始めているとして、油脂分を分解する
ために温水を所定時間、または所定量散布する。次に、
散布された水分と共に、生ごみから水分を除去するため
多量の空気を分解槽2へ送るため、排気フアン31の回
転周波数を最大(本例の時50Hz)にする。そして、
生ごみ温度がC’になると、排気フアン31の回転周波
数を40Hzに設定する。
【0036】この、生ごみのチップ温度がA点からB点
へ移行するか、あるいはA点からC点へ移行するかは、
前記図10(1),図10(2)の生ごみチップの前記
温度パターンにより判定する。即ち、撹拌装置の回転に
伴う温度検出体により生ごみチップの検出温度を測定
し、例えば1日のスパンで、撹拌に伴うベース温度(撹
拌により生じる一時的な温度変化を除く安定した下限の
温度値)の変化を監視し、その上昇率が所定値以下の
時、A点からC点への移行のように生ごみチップ温度が
低下すると予測するのである。
【0037】なお、この状態で、所定時間を待って、生
ごみチップ温度の上昇側への変化が検出されないとき、
即ち、C’点からA点へと移行しないとき、多湿により
分解、発酵が阻害されていると判定し、警報表示ランプ
55、ブザー56等により警報を発する。
【0038】また、温度検出体45の検出温度が53℃
を一旦越えて(D点)、再び減少側へ転じたとき、排気
フアン31の風量を低減し(E点)、所定時間を待っ
て、生ごみチップ温度の上昇側への変化が検出されない
とき、生ごみが過乾燥状態にあると判定し、警報表示ラ
ンプ55、ブザー56等により警報を発する。
【0039】このようにすると好気性微生物の損傷を最
小限に抑え、生ごみ処理機を再起動することが容易にな
る。なお、生ごみの発酵が進むと、徐々に生ごみのチッ
プ温度が低下していく。この状態の時、前記生ごみチッ
プの温度パターン制御(図10(2))が動作すると、
乾燥したチップに温水が散水されてしまうため、この様
な誤操作を防止するために、攪拌装置7の回転時の負荷
電流を検出しており、正常に生ごみが処理された場合
は、前記負荷電流が所定値を越えないことを利用して誤
操作防止を図っている。
【0040】つぎに、生ごみ処理機の動作について説明
する。電源スイッチ59を押し、モード設定スイッチ5
8により、攪拌装置7の動作タイミング、温水器70の
使用の有無を設定した後、起動スイッチ52を押す。次
に開閉蓋14を開き、所定短時間で該開閉蓋14を閉じ
ると、リミットスイッチ54がオン、オフし、生ごみ投
入のための開閉操作が行われたと判定して、制御部は攪
拌装置7を駆動する駆動モータ8へ駆動出力する。
【0041】駆動モータ8は、開閉蓋14の閉出力を受
けて2分程度の駆動が行われた後、一定待機時間をおい
て、所定時間駆動される。例えば、1時間の待機時間の
後、2分程度の駆動が行われ、攪拌装置7を回転連動す
る。 分解槽2内には予め好気性微生物を培養した木質
細片からなる微生物媒体を8〜9分目に投入しており、
この回転に伴い投入された生ごみと微生物媒体とは撹拌
羽根10,10…の撹拌作用を受けて撹拌混合される。
【0042】その後、攪拌、混合された生ごみチップ
は、前述した排気フアン31の風量制御、または前記温
度検出体45内に設けられたガス温度センサ60、湿度
検出センサ61の検出値に基づく電磁弁42による噴水
管12から分解槽2への散水とにより、湿潤状態から分
解、発酵状態に至る。
【0043】木質細片はその組織に無数の細孔を有し、
好気性微生物はその細孔に寄生してコロニーを形成し、
生ごみ等の有機廃棄物に作用して所定の温度と湿度状態
に置かれると、木質細片から出て有機廃棄物を腐食し、
発酵してガスと水分とに分解し、その残量がほとんどな
くなるまでに減容する。
【0044】この分解、発酵時に発生するガスは排気フ
アン31の通風作用により、外気取入口16から流入
し、吹出管19から分解槽2に吐出された外気と共に、
大部分は分解槽2の排気口17から飽和水蒸気として分
解槽2外に排気され、他は結露水として排水管13,接
続管43を経て機外に排出される。
【0045】分解槽2からの上記排気は臭気を帯びてお
り、脱臭槽3の進入口29に至り、シャワー室20、第
1脱臭室21、第2脱臭室22を通過する。シャワー室
20において、シャワー散水中に上から下方に移動する
間、塵埃類が散水によって捕捉されて分離し、併せてシ
ャワーで冷却される。
【0046】次いで第1脱臭室21では排気が下方から
上方に通過する間に微生物媒体が作用し臭気一部を分解
する。この排気は一旦上方に抜け、方向変更して第2脱
臭室22を通過し同様に微生物媒体の作用を受けて脱臭
される。臭気の除去された排気は、排気口30から排気
ファン31を通過して脱臭槽3の外側に排出される。
【0047】そして、前記動作の時、温度検出体45に
よって生ごみチップの温度が監視されており、生ごみが
団子状に変質すると予想される温度パターンが検出され
ると、温水器が70が点火され、35℃以上で、好まし
くは75℃以上の温水が所定時間または所定量、分解槽
に向けて噴水管12より散布される。
【0048】次に排気フアンが最大回転数に設定され
て、生ごみチップ温度が上昇に転じるまで運転される。
前記実施例では、攪拌羽根10の撹拌に伴う生ごみの団
子状化防止のために温度検出体10による生ごみチップ
温度の上昇率を利用したが、前記水分検出体80を併用
するとさらに有効になる。
【0049】生ごみに含まれる油脂分により、生ごみは
塊になりやすいが、水分が過多の場合も同様に固まり易
く、この場合は、生ごみチップの温度よりも生ごみチッ
プの水分を直接測定し、この水分値を基に生ごみの乾燥
制御を行った方が生ごみの変質を未然に防止できるから
である。
【0050】水分検出体80による検出値が予め設定し
た水分(好ましくは30%から35%)を越えて、水分
過多になったとき排気フアンの回転数を上げて外気を分
解槽に導入する。このとき、導入した外気風の温度が低
いと、水分過多により嫌気性状態にあり、活性の低下し
た発酵菌を冷やすことになり、活動をさらに低下する懼
れがあるため、外気温度センサ90により測定した外気
温度が所定温度以下の時、前記温水器のバーナを利用
し、外気取入口16より導入される外気が温水器70の
バーナにより加温され、適正な温風となって、分解槽に
導入されるようにしている(図11)。
【0051】このようにすると、水分過多が原因である
生ごみの団子状への変質を水分検出により早期に検出で
き、温風を分解槽内に導入して、生ごみチップを乾燥す
るため、水分過多状態を速やかに改善出来るという効果
がある。なお、水分が前記設定水分以下の時は、水分が
不足状態で、発酵菌の活動が低下するため、これ以上の
乾燥を防止するために排気フアンによる分解槽内の通気
量を少なくし、前記設定水分以下で、生ごみチップ温度
が25℃を下回ると、著しい水分不足として分解槽に散
水している。
【0052】このようにして、生ごみを約半年間に渡り
処理し終えると、取出口15より生ごみチップを排出す
るが、この排出前に開閉蓋14を開き、白色腐朽菌等の
土壌改良剤を添加し、攪拌装置7により撹拌・混合する
と、排出された生ごみチップによる肥料を、二次発酵
後、環境汚染物質分解肥料として利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる生ごみ処理機の縦
断面図である。
【図2】生ごみ処理機全体の外観を示す斜視図である。
【図3】生ごみ処理機の側面断面図である。
【図4】温度検出体の実施例を示す図である。
【図5】生ごみチップ水分検出手段の実施例
【図6】制御ブロック図である。
【図7】運転制御装置の操作部を示す図である。
【図8】生ごみのチップ温度と排気フアンモータの回転
周波数との関係を示す図である。制御ブロック図であ
る。
【図9】生ごみのチップ温度と排気フアンモータの回転
周波数および温水器の動作説明図である。
【図10】生ごみのチップ温度上昇率を示す図である。
【図11】生ごみ処理機の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…生ごみ処理機、2…分解槽、3…脱臭槽、4…基
台、5…外装カバー、6…保温層、7…攪拌装置、8…
駆動モータ、9…スプロケット、10…撹拌羽根、11
…天板、12…給水管、13…排水管、14…開閉蓋、
15…取出口、16…外気取入口、17…排気口、18
…取入口、20…シャワー室、21…第1脱臭室、22
…第2脱臭室、23…第1仕切り板、24…第2仕切り
板、25…シャワーノズル、26…給水管、27…床
部、28…通気兼排水溜り部、29…進入口、30…排
気口、31…排気ファン、32…排気ファンモータ、3
3…インバータ、35…主給水管、36…セパレータ、
37…第1分岐管、38…第2分岐管、39…管、40
…電磁弁、41…管、42…電磁弁、43,44…接続
管、45…温度検出体、46…温度検出部、47…取付
座、48…筒体、49…穴、50…制御部、51…運転
制御装置、52…起動スイッチ、53…停止スイッチ、
54…リミットスイッチ、55…警報表示ランプ、56
…ブザー、57…温度表示装置、58…モード設定スイ
ッチ、59…電源スイッチ、60…ガス温度センサ、6
1…ガス湿度検出センサ、70…温水器、80…水分検
出体、90…外気温度センサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01F 15/06 B09B 3/00 ZABD Fターム(参考) 4D004 AA03 CA15 CA19 CA48 CB03 CB28 CB32 CC03 CC08 DA01 DA02 DA04 DA06 DA09 DA13 4G035 AB48 AE02 AE13 AE15 4G037 AA02 AA11 AA18 CA01 CA18 EA03 4G078 AA11 AA22 AB20 BA01 BA09 CA01 CA05 CA12 CA17 DA01 EA03 EA10 EA13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投入された生ごみを微生物媒体と共に攪拌
    装置により攪拌混合する分解槽と、分解槽から発生する
    ガスの臭気を除去する脱臭槽を併設し、分解槽内には噴
    水手段と、撹拌装置の撹拌に伴う生ごみのチップ温度を
    検出する温度検出手段を設け、脱臭槽には脱臭されたガ
    スを排出する排気フアンを設けた生ごみ処理機におい
    て、前記温度検出手段により検出したチップ温度の上昇
    率に基づいて、所定温度の温水を噴水手段により分解槽
    内に散布すべく構成したことを特徴とする生ごみ処理機
    の運転制御装置。
  2. 【請求項2】前記噴水手段により所定温度の温水を分解
    槽内に散布した後、前記排気フアンの風量を増大すべく
    制御したことを特徴とする請求項1記載の生ごみ処理機
    の運転制御装置。
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