JP2003159537A - ビリ砂利破砕方法およびその装置 - Google Patents

ビリ砂利破砕方法およびその装置

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JP2003159537A JP2001361968A JP2001361968A JP2003159537A JP 2003159537 A JP2003159537 A JP 2003159537A JP 2001361968 A JP2001361968 A JP 2001361968A JP 2001361968 A JP2001361968 A JP 2001361968A JP 2003159537 A JP2003159537 A JP 2003159537A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中割り、あるいは未破砕(破砕ロス)を皆無と
し、破砕効率を飛躍的に向上させる。 【解決手段】一対の破砕板19,21を立設させ、両破
砕板19,21の下部を破砕部17とし、この破砕部1
7の下部にダンパー35を開閉自在に配し、一方の破砕
板19を振動させ、他方の破砕板21を揺動させ、破破
砕部17の開放時にダンパー35を閉塞させ、このダン
パー35および破砕部17により貯留部37を形成し、
両破砕板19,21間へ上方からビリ砂利45を、水
W、ビリ砂利45と対応する大きさの空隙形成材49と
共に供給し、貯留部37でビリ砂利45を、押圧力、衝
撃力により破砕して砂とすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、庭の敷石等にしか
利用できなっかたビリ砂利(粒度5mm〜10mmの砂利)
を破砕して砂(粒度5mm以下)にできるビリ砂利破砕方
法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、土木建築用コンクリートに使用す
る骨材(砂、砂利)は、河川、山、海等から採取し、河
川の砂利、砂が主に使用されていたが、昭和40年頃か
ら河川の砂利の採取規制が始まり、その後も次第に河川
の砂利の採取規制が厳しくなり、現在では河川の砂利の
採取が禁止になっている。
【0003】一方、建設業界においては、砂、砂利の需
要が益々増大し、その結果、河川砂利以外の砂利、砂の
供給源は河川周辺の農地、山、海等の砂利、砂が採取さ
れ、さらに山の砕石等が採取され始めている。
【0004】ここで、砂利および砂は、砂利プラント工
場において、砂利の原石を水で洗浄した後、篩分け、粒
度5mm以下を砂、粒度5mm〜10mmをビリ砂利、粒度1
0mm〜25mmを砂利、その他に分類されている。
【0005】この内、土木建築用コンクリートの骨材と
して使用されるのは、粒度5mm以下の砂と粒度10mm〜
25mmの砂利である。
【0006】従って、多くの砂利プラント工場において
は、粒度5mm〜10mmのビリ砂利は使用されることな
く、大量に山積みされたまま放置されている。
【0007】このビリ砂利を破砕して砂とする方法およ
び装置を、本願出願人は平成5年から鋭意研究開発を続
け、特許第2568473号、特許第2876567
号、特許第2986793号、特願2001−1809
40の発明をしている。
【0008】特許第2568473号、第287656
7号、特許第2986793号はいずれも、山と谷とか
らなる断面凹凸状の歯を多数刻設させた一対の歯板の歯
の山と谷とを噛合させ、両方あるいは一方の歯板を振動
させ、両歯板の押圧力、歯板の振動による衝撃力によ
り、ビリ砂利を破砕する方法および装置である。
【0009】この特許第2568473号、特許第28
76567号は、大気中でビリ砂利破砕を行うため、大
気中でのビリ砂利の落下速度は毎秒約490cmと速く、
両歯板の開放時に未破砕のまま下方に落下する量が約5
0%あり、ビリ砂利が未破砕のまま落下する欠点があっ
た。
【0010】さらに、破砕が大気中で行われていたた
め、両歯板の歯部分にビリ砂利が圧着、目詰まりし、こ
の目詰まりした砂利、砂の除去作業を強いられ、また破
砕時に粉塵が発生し、この粉塵により作業者に害を与え
るばかりでなく、風の強い日には近隣の居住者へも悪影
響を及ぼす欠点があった。
【0011】この欠点を解消するための特許第2986
793号は、両歯板の破砕部を水中に位置させ、水中で
ビリ砂利を破砕するものである。
【0012】この特許第2986793号は、水中でビ
リ砂利破砕を行うため、両歯板の歯部分の目詰まりおよ
び粉塵等の弊害は解消されたが、ビリ砂利の落下速度は
大気中での落下速度に対して毎秒240cmと遅くなった
ものの、依然として両歯板開放時に未破砕のまま下方に
落下する量(破砕ロス)が多く、また破砕部を水中に位
置させるため、装置の他の部分まで浸水させる都合上、
装置が大型化すると共に、水により腐蝕する(サビる)
欠点があった。
【0013】この欠点を解消するための特願2001−
180940は、両歯板の破砕部を水中に位置させるの
ではなく、両歯板の破砕部下部に開閉自在に配したダン
パーにより破砕部を閉塞させ、貯留部を形成し、またダ
ンパーは水中では開閉運動が行えないため、貯留部にビ
リ砂利を水と共に投入し、両歯板の破砕部(貯留部)の
みを水中にして破砕するものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本願出願人が先に発明
した特願2001−180940においても、依然とし
て破砕された砂の中に中割り、あるいは未破砕のビリ砂
利が含まれていた。
【0015】これは、ビリ砂利は空隙率が約40%と空
隙が少なく、破砕すると表面積、容積が増大するため、
両歯板の破砕部間にビリ砂利が充満し、空気による空隙
がなくなり、それ以上の破砕ができなくなる、換言すれ
ば両歯板の破砕部間で破砕されているビリ砂利に空隙が
なくなることにより、高密度化し、その中心部の多量の
ビリ砂利は中割り、あるいは未破砕のまま下方に落下す
ることに起因するものであった。
【0016】本発明は、この欠点を解消するために、中
割り、あるいは未破砕(破砕ロス)を皆無とし、破砕効
率を飛躍的に向上させることを目的とし、本願出願人が
新たに研究開発したものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の破砕板
を立設させ、両破砕板の下部を破砕部とし、この破砕部
の下部にダンパーを開閉自在に配し、一方の破砕板を振
動手段を介して振動させ、他方の破砕板を揺動させ、両
破砕板の破砕部開放時にダンパーを閉塞させ、このダン
パーおよび破砕部により貯留部を形成し、両破砕板間
へ、上方からビリ砂利を、水、ビリ砂利と対応する大き
さの、発泡樹脂からなる空隙形成材と共に供給し、貯留
部に水を貯留させ、かつ空隙形成材により空隙を形成さ
せた状態でビリ砂利を、両破砕板の押圧力、一方の破砕
板の振動による衝撃力により破砕して砂とすることを特
徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係るビリ砂利破砕装置に
ついて、図1〜図3に基づいて説明する。
【0019】長さ方向に山11と谷13とからなる歯1
5を多数刻設させ、かつ各歯15の山11を長さ方向の
中央部を高くし、長さ方向の両側に向けて高さが低くな
るように傾斜させ、傾斜させた一方(図2において手前
側)を破砕部17とした一対の山形の破砕板19,21
が設けられている。
【0020】各破砕板19,21を山形としてあるた
め、使用により山形に傾斜させた一方の破砕部17が摩
耗した場合、各破砕板19,21を反転させ、山形に傾
斜させた他方を破砕部17として使用することにより、
各破砕板19,21の耐用年数を倍増することができ、
さらに後述のビリ砂利45を破砕部17の歯15へ流し
込み易くなり、ビリ砂利供給性が向上する。
【0021】本例において、歯15は各破砕板19,2
1の一側にのみ刻設され、その形状は断面凹凸状である
(図2参照)。
【0022】一方の破砕板19が、破砕部17を下方に
向け、基台23に揺動自在に取付けられた取付板25
に、固着されている。
【0023】取付板25を振動させる振動手段27が、
取付板25に配設されている。
【0024】本例において、振動手段27は振動モータ
ーである。
【0025】他方の破砕板21が、破砕部17を下方に
向け、揺動部29に、固着されている。
【0026】本例において、揺動部29は偏心軸31に
装着された揺動板33であり、偏心軸31を回転させる
ことにより、揺動板33が上下左右動し、左上動時に破
砕すると同時に後述のダンパー35が開放され、破砕さ
れた砂の排出が行われ、右下動時にダンパー35が閉塞
され、後述のビリ砂利45、水W、空隙形成材49の供
給が行われる。
【0027】この揺動板33の上下左右動の移動距離
は、上下方向が約20mm、左右方向が約15mm、またそ
の運動は毎秒5〜6回行われる。
【0028】両破砕板19,21の傾斜立設位置は、両
破砕部17の歯15の山11と谷13とを互いに向い合
わせて噛合させると共に、上方から下方に向けて間隔を
狭くして、両破砕部17が互いに垂直になるように位置
させてある。
【0029】両破砕板19,21の傾斜角度は調整自在
であることが望ましい。
【0030】破砕部17の下部にダンパー35が開閉自
在に配設されている。
【0031】本例において、ダンパー35の開閉機構
は、基台23に閉塞方向(上側)に付勢させて軸支させ
たダンパー35を、揺動部29の揺動板33の下部と連
結させ、揺動板33の上下動により開閉させる機構であ
る。
【0032】ダンパー35を閉塞させることにより、こ
のダンパー35および破砕部17間に貯留部37が形成
される。
【0033】このため、破砕板21の右下動時つまり両
破砕板19,21の破砕部17の開放時にダンパー35
を閉塞させ、ビリ砂利45を水W、空隙形成材49と共
に両破砕板19,21間へ供給し、この供給されたビリ
砂利45は、破砕部17の下方がダンパー35により閉
塞されているため、未破砕のまま下方に落下することが
皆無となる。
【0034】また、破砕板21の左上動時つまり両破砕
板19,21の破砕部17の閉鎖、即ち破砕時にダンパ
ー35を開放し、ダンパー35上に前回破砕により堆積
した砂、水Wおよび空隙形成材49を下方へ排出させる
と共に、貯留部37において、空隙形成材49により空
隙を形成させた状態で一方の破砕板19の振動および他
方の破砕板21の揺動により、効率良くビリ砂利破砕が
行われ、また破砕部17の歯15またはダンパー35に
圧着する砂は水Wおよび両破砕板19,21の振動作用
により剥離され、目詰まりが解消される。
【0035】両破砕板19,21の上方にビリ砂利ホッ
パー39が設置されている。
【0036】このビリ砂利ホッパー39に、両破砕板1
9,21(破砕部17)間にビリ砂利45を所定量ずつ
供給する供給手段41が設けられている。
【0037】本例において、供給手段41は、回転軸4
3に羽根板(図示略)を立設させ、回転軸43の回転に
より羽根板を回転させ、ビリ砂利ホッパー39内のビリ
砂利45を所定量ずつ搬出する構造である。
【0038】また、この供給手段41によるビリ砂利供
給は、両破砕板19,21間への過剰のビリ砂利供給時
には停止させることが望ましい。
【0039】ビリ砂利ホッパー39に、案内シュート4
7が、両破砕板19,21間の中央部に向けて連結され
ている。
【0040】案内シュート47のビリ砂利ホッパー39
との連結部位に近接させて、水Wおよび発泡樹脂からな
る空隙形成材49をエア圧力により供給する供給機構5
1が連結されている。
【0041】本例において、空隙形成材49は、破砕に
より表面積、容積が増大したビリ砂利45が両破砕板1
9,21間の破砕部17で高密度化する際に十分な空隙
を形成し、破砕部17によるビリ砂利45の破砕を容易
に促進させ、従来の欠点であった破砕時に中心部の多量
のビリ砂利45が中割り、あるいは未破砕のまま下方に
落下すること(破砕ロス)を皆無とするためのものであ
り、その大きさはビリ砂利45とほぼ同等とし、その素
材は回収性および再使用性(弾力性)に優れた発泡スチ
ロールとすることが望ましい。
【0042】この両破砕板19,21間の中央部へ、案
内シュート47から、ビリ砂利45が水W、空隙形成材
49と共に供給される。
【0043】基台23の下部に水槽53が設置されてい
る。
【0044】なお、図中55は給水管、57は取付板2
5の振動が基台23に直接伝導されるのを防止するため
の防振ゴム、59は取付板25の振動が基台23に直接
伝導されるのを防止し、振動効率を向上させるための弾
性体、61は揺動板33の揺動力を制御するための弾性
体、63は揺動板33の揺動を制御するための嵌着プレ
ート、65は揺動板33の揺動を制御するためのテンシ
ョンロッド、67はダンパー35の連結支点、69は駆
動モーター、71は砂搬出機構、73は排水溝、75は
網材を示す。
【0045】本装置を使用してビリ砂利を破砕する方法
を以下に説明する。
【0046】まず、ビリ砂利ホッパー39内にビリ砂利
45を連続投入する。
【0047】次に、一方の破砕板19を振動手段27で
ある振動モーターを駆動させることにより振動させると
共に、他方の破砕板21を揺動部29を揺動させること
により揺動させる。
【0048】次に、予め得ようとする砂の粒度に対応さ
せて調整された両破砕板19,21の破砕部17間に、
案内シュート47から、ビリ砂利ホッパー39の供給手
段41により所定量ずつ供給されたビリ砂利45と、供
給機構51によりビリ砂利45に対する比率を0.33〜1
として所定量ずつ供給された水Wおよび空隙形成材49
を、供給する。
【0049】この際、破砕板21が右下動し、つまり両
破砕板19,21の破砕部17が開放され、この状態に
おいてダンパー35は破砕板21(揺動板33)の右下
動により閉塞された状態となる。
【0050】この供給されたビリ砂利45は破砕により
表面積、容積が増大し、破砕部17で高密度化する際に
空隙形成材49により十分な空隙が形成され、破砕部1
7によるビリ砂利45の破砕を容易に促進させるため、
破砕時に中心部の多量のビリ砂利45が中割り、あるい
は未破砕のまま下方へ落下すること(破砕ロス)が皆無
となる(図3(イ)参照)。
【0051】また、ダンパー35の閉塞により形成され
た貯留部37にビリ砂利45と共に水W、空隙形成材4
9が貯留され、水Wおよび両破砕板19,21の振動作
用により、両破砕板19,21の破砕部17の歯15に
圧着する砂が剥離され、目詰まりが解消される。
【0052】また、破砕された砂の粒子の表面は、水W
により被膜されるため、砂の粒子の破砕部17の歯15
への圧着を抑制し、目詰まりがより効果的に解消され
る。
【0053】次に、破砕板21が左上動し、つまり両破
砕板19,21の破砕部17が閉鎖され、破砕部17で
ビリ砂利45は、貯留部37に貯留された水W、空隙形
成材49の中で重なり合い、一方の破砕板19の振動に
よる衝撃力および両破砕板19,21の押圧力により、
重ね割り破砕される。
【0054】この際、ダンパー35は破砕板21(揺動
板33)の左上動により開放され、ダンパー35上に前
回破砕により堆積した砂、水Wおよび空隙形成材49が
下方へ排出されると共に、一方の破砕板19の振動およ
び他方の破砕板21の揺動により、また空隙形成材49
により十分な空隙を形成し、破砕部17によるビリ砂利
45の破砕を容易に促進させることになり、破砕部17
でビリ砂利破砕が行われ、破砕部17の歯15またはダ
ンパー35に圧着する砂は水Wおよび両破砕板19,2
1の振動作用により剥離され、目詰まりが解消される
(図3(ロ)参照)。
【0055】この破砕された全ての砂は水W、空隙形成
材49と共に、次工程の閉塞状態のダンパー35上に堆
積し、この状態においてダンパー35が破砕部17の下
部を閉塞しているため、貯留部37へ次回破砕分(未破
砕)のビリ砂利45および水W、空隙形成材49が供給
(充填)され、完全に入替えられた状態となる(図3
(イ)参照)。
【0056】この破砕されたビリ砂利45は砂となり、
この砂はダンパー35の開放により下方の水槽53内に
拡散することなく、速やかに下方に沈降すると共に、発
泡樹脂からなる空隙形成材49は水Wより比重が軽いた
め、水面上に浮遊する。
【0057】次に、水槽53の水面上に浮遊する空隙形
成材49をファン等のエア圧力により一個所へ集め、回
収し、水槽53内に沈降した砂を砂搬出機構71により
水切りをして水槽53外に搬出させ、適宜使用に供す
る。
【0058】この際、回収した空隙形成材49は再使用
する。
【0059】このように、ビリ砂利45および水Wの供
給時にダンパー35を閉塞させて貯留部37を形成し、
この貯留部37にビリ砂利45を水W、空隙形成材49
と共に貯留させた状態でビリ砂利破砕を行うため、破砕
によりビリ砂利45の表面積、容積が増大し、破砕部1
7で高密度化する際に空隙形成材49により十分な空隙
を形成し、破砕部17によるビリ砂利45の破砕を容易
に促進させるため、破砕時に中心部の多量のビリ砂利4
5が中割り、あるいは未破砕のまま下方へ落下すること
(破砕ロス)が皆無となり、破砕効率を飛躍的に向上さ
せることができる。
【0060】また、破砕部17の歯15に圧着する砂
を、水Wおよび両破砕板19,21の振動作用により完
全に剥離し、目詰まりが解消される。
【0061】このため、破砕ロスおよび目詰まりした
砂、砂利の除去作業が皆無となり、破砕効率を飛躍的に
向上させることができる。
【0062】また、破砕が貯留部37に水Wを貯留させ
た状態で行われるため、大気中での砂利破砕の際に発生
していた粉塵の発生、粉塵公害が皆無となり、作業者お
よび近隣の居住者へ粉塵により悪影響を及ぼすことがな
い。
【0063】また、破砕部17のみに水を貯留させれば
よいため、装置を小型化できると共に、装置の他の部分
まで浸水させる必要がなく、水により腐蝕する(サビ
る)ことがない。
【0064】また、図4に破砕板19,21の別の例が
示してある。
【0065】本例の破砕板19,21は、前例の各歯1
5の山11の長さ方向の中央部を平坦部77としたもの
であり、この山11の長さ方向の中央部を平坦部77と
することにより、両破砕板19,21を傾斜立設させた
際の上側の開口部(山形に傾斜させた他方により形成さ
れる)面積を拡張し、ビリ砂利供給性を向上させると共
に、粒度5mm〜10mmのビリ砂利のみならず、粒度10
mm〜25mmの砂利をも平坦部77間で予備破砕した後、
破砕部17間で破砕することを可能とした。
【0066】さらに、ビリ砂利供給時にビリ砂利45を
平坦部77へ供給させることにより、破砕部17として
使用していない上方の破砕板19,21の歯15の摩耗
を防止することができると共に、破砕部17として使用
する歯15へビリ砂利45を流し込み易くし、ビリ砂利
45の供給性をより向上させることができる。
【0067】また、本例の破砕板19,21の使用方法
は前例と同様であるため、説明は省略する。
【0068】なお、両例において、破砕板19,21は
山11と谷13とからなる歯15を多数刻設させたもの
であるが、歯15を刻設させることなく、プレート板等
の平板形状としてもよい。
【0069】また、両破砕板19,21の破砕部17の
歯15の噛合間隔は、間隔調整機構等により調整自在と
することが望ましいが、調整自在としなくてもよい。
【0070】また、空隙形成材49は発泡スチロールに
限定されることなく、発泡ウレタンとした際には水Wを
吸湿して空隙を形成させることができ、また発泡ゴム等
の他の発泡樹脂素材とすることは自明である。
【0071】また、空隙形成材49の大きさは、ビリ砂
利45とほぼ同等としてあるが、ビリ砂利45より大型
あるいは小型とすることは自明である。
【0072】また、ビリ砂利45と、水Wおよび空隙形
成材49の比率は0.33〜1とすることが望ましい。
【0073】また、貯留部37の水密性を向上させるた
め、ダンパー35の表面側にゴム等の樹脂層を被覆する
ことが望ましい。
【0074】また、ダンパー35の開閉機構、水槽53
からの砂の搬出方法、は本例に限定されることはなく、
他の機構、方法を採用し得ることは自明である。
【0075】
【発明の効果】本発明に係るビリ砂利破砕方法およびビ
リ砂利破砕装置によれば、一対の破砕板の破砕部の下方
をダンパーにより閉塞させ、このダンパーおよび破砕部
間に貯留部を形成し、両破砕板間へ、上方からビリ砂利
を水、空隙形成材と共に供給し、貯留部に水を貯留させ
ると共に、空隙形成材により十分な空隙を形成した状態
でビリ砂利を破砕するため、破砕により表面積、容積が
増大したビリ砂利が両破砕板間の破砕部で高密度化する
際に十分な空隙が形成され、破砕部によるビリ砂利の破
砕を容易に促進させ、従来の欠点であった破砕時に中心
部の多量のビリ砂利が中割り、あるいは未破砕のまま下
方に落下すること(破砕ロス)を皆無とすることができ
る。
【0076】また、水および両破砕板の振動作用によ
り、破砕板の破砕部に圧着する砂を完全に剥離し、破砕
板に目詰まりした砂、砂利の除去作業を皆無とすると共
に、破砕効率を飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビリ砂利破砕装置の正面図。
【図2】破砕板の斜視図。
【図3】同、使用状態を示す要部拡大正面図、(イ)が
ビリ砂利、水、空隙形成材の供給状態を示し、(ロ)が
破砕状態を示す。
【図4】別の破砕板の斜視図。
【符号の説明】
17 破砕部 19 破砕板 21 破砕板 27 振動手段 29 揺動部 35 ダンパー 37 貯留部 45 ビリ砂利 49 空隙形成材 W 水

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の破砕板(19),(21)を立設させ、両
    破砕板(19),(21)の下部を破砕部(17)とし、この破砕部
    (17)の下部にダンパー(35)を開閉自在に配し、一方の破
    砕板(19)を振動手段(27)を介して振動させ、他方の破砕
    板(21)を揺動させ、両破砕板(19),(21)の破砕部(17)開
    放時にダンパー(35)を閉塞させ、このダンパー(35)およ
    び破砕部(17)により貯留部(37)を形成し、両破砕板(1
    9),(21)間へ、上方からビリ砂利(45)を、水(W) 、ビリ
    砂利(45)と対応する大きさの、発泡樹脂からなる空隙形
    成材(49)と共に供給し、貯留部(37)に水(W) を貯留さ
    せ、かつ空隙形成材(49)により空隙を形成させた状態で
    ビリ砂利(45)を、両破砕板(19),(21)の押圧力、一方の
    破砕板(19)の振動による衝撃力により破砕して砂とする
    ことを特徴とするビリ砂利破砕方法。
  2. 【請求項2】 一対の破砕板(19),(21)を立設させ、両
    破砕板(19),(21)の下部を破砕部(17)とし、この破砕部
    (17)の下部にダンパー(35)を開閉自在に配し、ダンパー
    (35)閉塞時にダンパー(35)および破砕部(17)により貯留
    部(37)を形成し、上方からビリ砂利(45)を、水(W) 、ビ
    リ砂利(45)と対応する大きさの、発泡樹脂からなる空隙
    形成材(49)と共に供給し、貯留部(37)に水(W) を貯留さ
    せ、かつ空隙形成材(49)により空隙を形成させた状態で
    ビリ砂利(45)を、一方の破砕板(19)を振動手段(27)を介
    して振動させ、他方の破砕板(21)を揺動させることによ
    り、破砕して砂とすることを特徴とするビリ砂利破砕装
    置。
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KR100665040B1 (ko) * 2006-03-24 2007-01-04 한국생산기술연구원 주물 용해로 장입용 회수철 파쇄장치
CN111715357A (zh) * 2020-07-23 2020-09-29 上海砼力人工砂装备有限公司 一种高效、节能的磁力辅助驱动制砂机

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