JP2003157989A - 放電管の点灯制御装置 - Google Patents

放電管の点灯制御装置

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JP2003157989A
JP2003157989A JP2001359455A JP2001359455A JP2003157989A JP 2003157989 A JP2003157989 A JP 2003157989A JP 2001359455 A JP2001359455 A JP 2001359455A JP 2001359455 A JP2001359455 A JP 2001359455A JP 2003157989 A JP2003157989 A JP 2003157989A
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dimming
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Mamoru Torii
守 鳥居
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数系統の放電管をそれぞれ独立して点灯お
よび消灯する。 【解決手段】 調光用トランス24の1次側は、メイン
スイッチ23を介して交流電源20に接続されている。
調光用トランス24の2次側は、系統別スイッチ51−
1〜51−nを介して、複数の負荷回路40−1〜40
−nに接続されている。各負荷回路40−1〜40−n
内には、一つ又は複数の放電管41が設けられていて、
放電管41の点灯および消灯が系統別スイッチ51−1
〜51−nにより独立して切換えられるようになってい
る。点灯開始検知回路60は、電流変成器72、タイマ
回路71、リレーコイル74aおよびリレースイッチ7
4b,74cとの協働により、調光用トランス24の2
次側に流れる電流の上昇時に、調光用トランス24の1
次側を短絡するとともに、電源ライン22から切り離
す。これにより、放電管41の点灯時に必要な高電圧が
確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタルハライドラ
ンプ、ナトリウムランプ、水銀ランプなどの放電管を点
灯制御するための放電管の点灯制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図6に示すように、交流電源
11に接続された電源スイッチ12と、電源スイッチ1
2と放電管13との間に接続されて放電管13を調光す
る調光用トランス14とを備えた放電管の点灯制御装置
は知られている。なお、放電管13に接続されたコイル
15aおよびコンデンサ15bは安定器である。この点
灯制御装置においては、電源スイッチ12の後段にタイ
マ回路16を接続し、このタイマ回路16は電力の供給
開始から所定時間が経過するまでリレーコイル17aを
非通電状態に保ち、同所定時間の経過後にリレーコイル
17aを通電するようにしている。
【0003】このリレーコイル17aの通電制御によ
り、リレースイッチ17bは電源スイッチ12の投入か
ら所定時間だけオン状態に設定されて調光用トランスの
1次側を短絡するとともに、リレースイッチ17cは同
所定時間だけオフ状態に設定されて調光用トランス14
を電源ラインから切り離すように動作する。したがっ
て、負荷としての放電管13には電源スイッチ12の投
入から所定時間だけ交流電源11の高い電源電圧が直接
印加されて、放電管13の点灯開始時に必要な高電圧が
確保される。そして、所定時間の経過後には、リレース
イッチ17bはオフ状態に切換えられるとともに、リレ
ースイッチ17cはオン状態に切換えられる。したがっ
て、所定時間の経過後には、調光用トランス14によっ
て降圧された電圧が放電管13に印加されるので、調光
による放電管13の消費電力の節約が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のような
調光による放電管の消費電力の節約を実現したうえで、
複数の放電管を複数系統に分けて、各系統別に放電管を
それぞれ独立して点灯および消灯しようとすると、上記
従来のような放電管の点灯時における高電圧を確保する
ためのタイマ回路による制御が各系統ごとに必要とな
り、配線が複雑になるとともにコスト高となる。
【0005】
【発明の概要】本発明は、上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、調光によって放電管の消費
電力を節約できるようにしたうえで、簡単かつ低コスト
で、複数系統に分けた放電管をそれぞれ独立して的確に
点灯および消灯できるようにした放電管の点灯制御装置
を提供することにある。
【0006】前記目的を達成するために、本発明の特徴
は、交流電源に接続されたメインスイッチと、少なくと
も一つの放電管をそれぞれ含む複数系統にそれぞれ設け
られて放電管の点灯および消灯を系統別にそれぞれ切換
える複数の系統別スイッチと、メインスイッチと複数の
系統別スイッチとの間に接続されて1次側に印加される
交流電源からの交流電圧を巻線数比に応じて降圧して2
次側に出力することにより複数系統の放電管を共通に調
光するための調光用トランスとを備えた放電管の点灯制
御装置であって、調光用トランスに接続されるとともに
第1状態または第2状態に選択的に切換えられて、第1
状態にて調光用トランスに1次側に印加された交流電圧
を巻線数比に応じて降圧して2次側に出力する機能を発
揮させ、第2状態にて調光用トランスの1次側に印加さ
れる交流電圧を2次側に直接出力する切換え手段と、複
数系統のいずれかに属する放電管の点灯開始時に所定時
間だけ切換え手段を第2状態に切換え制御する点灯開始
制御手段とを設けたことにある。
【0007】この場合、前記切換え手段を、調光用トラ
ンスの1次側を選択的に短絡可能とし、同調光用トラン
スの1次側の短絡時に1次側に印加される交流電圧を2
次側に直接出力する短絡切換え手段で構成するととも
に、前記点灯開始制御手段を、複数系統のいずれかに属
する放電管の点灯開始時に所定時間だけ短絡切換え手段
を制御して調光用トランスの1次側を短絡するように構
成するとよい。
【0008】前記のように構成した放電管の点灯制御装
置においては、メインスイッチまたは複数の系統別スイ
ッチの選択的な投入により、複数系統のいずれかに属す
る放電管を選択的に点灯させようとする場合、点灯開始
制御手段が、同放電管の点灯開始時に所定時間だけ切換
え手段を第2状態に切換える。したがって、複数系統の
いずれかに属する放電管を点灯させようとした場合に
は、同放電管の点灯開始時に電源回路から1次側に供給
されている高い交流電圧が調光用トランスの2次側に直
接出力されて、放電管に高電圧が印加される。そして、
放電管の点灯開始から所定時間が経過した後には、切換
え手段が第1状態に戻されて、調光用トランスにより降
圧された比較的低い電圧が放電管に印加されるようにな
る。その結果、本発明の特徴によれば、放電管の消費電
力を節約することを可能としたうえで、簡単かつ安価な
回路構成で、複数系統に分けた放電管をそれぞれ独立し
て的確に点灯および消灯できるようになる。
【0009】また、本発明の他の特徴は、前記点灯開始
制御手段を、調光用トランスの1次側または2次側に流
れる電流量を検出する電流量検出手段と、前記検出され
た電流量の変化により複数系統のいずれかに属する放電
管の点灯開始を検知する点灯開始検知手段と、点灯開始
検知手段による放電管の点灯開始の検知に応答して所定
時間を計測し、同所定時間の計測の終了まで切換え手段
を第2状態に切換え制御するタイマ手段とで構成すると
よい。
【0010】これは、メインスイッチを投入した状態で
複数の系統別スイッチのいずれかを投入した場合には、
同投入した系統別スイッチを含む系統に電流が流れ始め
ることを利用したものである。したがって、この本発明
の他の特徴によれば、新たな放電管の点灯開始が的確か
つ簡単に検出されるので、同新たな放電管の点灯が良好
に制御される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明すると、図1は同一実施形態に係る放電管
の点灯制御装置をブロック図により示している。
【0012】この点灯制御装置は、交流電源20(例え
ば、200V)に接続された一対の1次側電源ライン2
1,22を備えている。1次側電源ライン21には、利
用者によってオン・オフ操作されるメインスイッチ23
が介装され、1次側電源ライン21,22の各終端間に
は、調光用トランス24が接続されている。調光用トラ
ンス24は、単巻変圧器で構成され、その1次側に供給
される交流電源20からの交流電圧VSを巻線数比に応
じて降圧して2次側電源ライン31,32に出力電圧V
Lとして出力する。ただし、2次側電源ライン32は、
1次側電源ライン22と共通になっている。この2次側
電源ライン31,32に出力される出力電圧VLは、可
動子24aの操作により可変設定されるようになってい
る。
【0013】2次側電源ライン31,32間には、複数
系統の負荷回路40−1〜40−n(nは2以上の整
数)がそれぞれ並列に接続されている。複数系統の負荷
回路40−1〜40−nには、利用者によってオン・オ
フ操作される複数の系統別スイッチ51−1〜51−n
がそれぞれ直列に接続されている。系統別スイッチ51
−1〜51−nの各一端は2次側電源ライン31にそれ
ぞれ接続され、系統別スイッチ51−1〜51−nの各
他端は負荷回路40−1〜40−nの各一方の接続端子
40aにそれぞれ接続されている。負荷回路40−1〜
40−nの各他方の接続端子40bは、2次側電源ライ
ン32にそれぞれ接続されている。
【0014】負荷回路40−1は、一つもしくは複数の
ランプ回路401〜40m(mは1以上の整数)を含み、
各ランプ回路401〜40mは負荷回路40−1の接続端
子40a,40b間にそれぞれ並列に接続されている。
ランプ回路401〜40mは、メタルハライドランプ、ナ
トリウムランプ、水銀ランプなどの放電管41と、安定
器を構成するコイル42およびコンデンサ43とにより
それぞれ構成されている。放電管41は、一端にてコイ
ル42を介して接続端子40aに接続され、他端にて2
次側電源ライン32に接続されている。コンデンサ43
は、放電管41に並列に接続されている。
【0015】他の負荷回路40−2〜40−nも、前記
負荷回路40−1の場合と同様に構成されていて、前記
ランプ回路401〜40mと同様な一つもしくは複数のラ
ンプ回路を含む。
【0016】1次側電源ライン21,22間には、点灯
開始検知回路60およびタイマ回路71が接続されてい
る。点灯開始検知回路60は、図2に詳細に示すよう
に、電圧変換器61、整流回路62、ピーク検出回路6
3、遅延回路64、バッファアンプ65および比較器6
6の直列回路からなり、複数の放電管41のいずれかの
点灯開始を検知するものである。
【0017】電圧変換器61は、単位抵抗などによって
構成されて、電流変成器72によって検出された電流量
を電圧値に変換するものである。電流変成器72は、電
流量検出手段を構成するもので、2次側電源ライン31
に流れる電流量を検出する。整流回路62は、全波整流
器または半波整流器によって構成されて、電圧変換器6
1によって変換された電圧波形を整流して出力する。ピ
ーク検出回路63は、整流回路62からの電圧波形信号
のピークを検出して、同検出したピーク電圧を比較器6
6の正側入力に出力するとともに、遅延回路64に出力
する。
【0018】遅延回路64は、積分回路を構成する第1
抵抗R1、第2抵抗R2およびコンデンサC1を備えていて、
ピーク検出回路63からのピーク電圧値を積分してバッ
ファアンプ65に出力する。第1抵抗R1とコンデンサC1
との間にはアノード側を第1抵抗R1に接続した第1ダイ
オードD1が介装されているとともに、第2抵抗R2とコン
デンサC1との間にはカソード側を第2抵抗R2に接続した
第2ダイオードD2が介装されている。第1抵抗R1の抵抗
値は第2抵抗R2の抵抗値よりも大きく設定されていて、
第1抵抗R1とコンデンサC1とによって構成される時定数
は第2抵抗R2とコンデンサC1とによって構成される時定
数よりも大きい。したがって、ピーク検出回路63の出
力電圧値が増加するときには、遅延回路64は徐々に増
加する電圧波形信号すなわちピーク検出回路63の出力
信号を遅延してバッファアンプ65を介して比較器66
の負側入力に供給する。逆に、ピーク検出回路63の出
力電圧値が減少するときには、遅延回路64は急激に減
少する電圧波形信号をバッファアンプ65を介して比較
器66の負側入力に供給する(図3(c)参照)。
【0019】比較器66は、ピーク検出回路63からの
出力電圧値(正側入力値)とバッファアンプ65からの
出力電圧値(負側入力値)とを比較して、正側入力値が
負側入力値よりも所定値以上大きいときリレーコイル7
3aを通電する。このリレーコイル73aの通電によ
り、常開型のリレースイッチ73bがオン状態に切換え
られる。リレースイッチ73bは、1次側電源ライン2
1とタイマ回路71との間に介装されており、そのオン
状態にて1次側電源ライン21の電圧信号をリセット信
号としてタイマ回路71のリセット端子Rに供給する。
【0020】タイマ回路71は、1次側電源ライン2
1,22からの電力の供給に応答して作動開始するもの
で、同作動開始またはリセット端子Rへのリセット信号
の供給停止から所定時間を計測して、同所定時間の経過
後にリレーコイル74aの通電を開始する。前記所定時
間は、放電管41の点灯時に高電圧を必要とする時間に
設定されており、例えば1〜5分程度に設定されてい
る。
【0021】このリレーコイル74aの通電により、常
閉型のリレースイッチ74bはオフ状態に切換えられ、
常開型のリレースイッチ74cはオン状態に切換えられ
る。リレースイッチ74bは、調光用トランス24の1
次側の両端子間に接続されていて、オフ状態により調光
用トランス24の1次側を解放し、オン状態により調光
用トランス24の1次側を短絡する。リレースイッチ7
4cは、調光用トランス24の1次側電源ライン21と
反対側の端子と、1次側電源ライン22との間に接続さ
れていて、オフ状態により調光用トランス24の前記反
対側の端子を2次側電源ライン22から切り離し、オン
状態により調光用トランス24の前記反対側の端子を2
次側電源ライン22に接続する。
【0022】したがって、リレースイッチ74bがオフ
状態にあり、かつリレースイッチ74cがオン状態にあ
れば、調光用トランス24は、1次側電圧VSを巻線数
比に応じて2次側電圧VLに降圧して出力する単巻変圧
器として機能する。一方、リレースイッチ74bがオン
状態にあり、かつリレースイッチ74cがオフ状態にあ
れば、調光用トランス24は、1次側電源ライン21を
2次側電源ライン31に直接接続する接続線として機能
する。
【0023】次に、上記のように構成した実施形態の動
作を、メインスイッチ23および系統別スイッチ51−
1〜51−nの操作例を混じえて説明する。複数の系統
別スイッチ(全ての系統別スイッチ51−1〜51−n
でもよい)をオンした状態で、メインスイッチ23を投
入すると、タイマ回路71は所定時間の計測を開始し、
同所定時間の計測中、リレーコイル74aの通電を解除
する。また、このメインスイッチ23の投入時には、放
電管41の点灯開始に伴って所定の短時間(図3のt0〜
t2)にわたって2次側電源ライン31に大きな電流(図
3(a)参照)が流れる。
【0024】この2次側電源ライン31に流れる電流量
は電流変成器72によって検出され、点灯開始検知回路
60においては、ピーク検出回路63が「0」から正に
急激に立ち上がる電圧信号(図3(b)参照)を比較器6
6の正側入力に供給する。また、この電圧信号は、遅延
回路64およびバッファアンプ65を介して、比較器6
6の負側入力にも供給されるが、遅延回路64は第1抵
抗R1およびコンデンサC1による大きな時定数で前記電圧
信号を積分するので、比較器66の負側入力には、遅延
回路64によって積分(遅延)された電圧波形信号(図
3(c)参照)が供給される。したがって、比較器66
は、正側入力電圧と負側入力電圧との差が所定値以下に
なるまで、パルス信号(図3(d)参照)を出力して、リ
レーコイル73aを時間t0〜t1にわたって通電してリレ
ースイッチ73bをオン状態に維持する。
【0025】これにより、タイマ回路71は、この時間
t0〜t1にわたってリセットされ、このリセット終了後、
所定時間(例えば、1〜5分)を計測する。このリセッ
ト中および所定時間の計測中すなわち図3の時間t0〜t3
にわたって、タイマ回路71はリレーコイル74aを非
通電状態に保ち、リレースイッチ74bをオン状態に保
つとともに、リレースイッチ74cをオフ状態に保つ。
【0026】その結果、調光用トランス24は時間t0〜
t3にわたって変圧器としての機能を発揮しないで、1次
側電源ライン21が2次側電源ライン31に直接接続さ
れた状態と等価となり、2次側電圧VLは1次側電源電
圧VSに等しく保たれる。これにより、オン状態にある
系統別スイッチ51−1〜51−nに対応した負荷回路
40−1〜40−nに属するランプ回路401〜40m
は、1次側電源電圧VSがそれぞれ直接印加される。し
たがって、前記ランプ回路401〜40mに属する各放電
管41には、その点灯開始時に高電圧が印加されること
になる。
【0027】このように点灯開始時における放電管41
への高電圧の印加により、放電管41の電子ビームが安
定して電極全体からの均一な放電となり、電極の消耗が
抑えられる。また、放電管41を適当な温度にすること
ができ、封入金属が十分に蒸発するので、適当な内部ガ
ス圧が得られて封入金属の劣化も抑えられる。その結
果、放電管41の光束維持率が高く保たれるとともに、
放電管41の残存率も高く、すなわち寿命も長く保たれ
る。
【0028】そして、タイマ回路71が前記所定時間の
計測を終了すると、すなわち時刻t3になると、タイマ回
路71はリレーコイル74aの通電を開始する。このリ
レーコイル74aの通電開始により、リレースイッチ7
4bはオフ状態に切換えられるとともに、リレースイッ
チ74cはオン状態に切換えられる。その結果、調光用
トランス24は、本来の機能を発揮し始めて、交流電源
20からの交流電圧V Sをその巻線数比に応じて降圧し
た2次側出力電圧VLを、オン状態にある系統別スイッ
チ51−1〜51−nに対応した負荷回路40−1〜4
0−nに属するランプ回路401〜40mに供給し始め
る。そして、以降、この状態が維持される。
【0029】その結果、前記ランプ回路401〜40m
の放電管41には、比較的低い2次側出力電圧VLが印
加され続け、放電管41による消費電力を比較的小さく
抑えることができる。なお、この出力電圧VLは、調光
用トランス24の可動子24aの位置調整により変更さ
れるもので、照度との関係において放電管41による電
力消費を節約できる。
【0030】一方、このような状態で、時刻t4におい
て、オン状態にある系統別スイッチ51−1〜51−n
のうちのいずれ一つまたは複数の系統別スイッチをオフ
すると、2次側電源ライン31に流れる電流はオフされ
た系統別スイッチに対応した負荷回路40−1〜40−
n分減少する。ただし、この場合、少なくとも一つの系
統別スイッチはオン状態に維持されているものとする。
しかし、この場合には、電流変成器72によって検出さ
れる電流量は変化するものの、点灯開始検知回路60は
この電流変化には応答しない。したがって、リレースイ
ッチ74bはオフ状態に保たれ続けるとともに、リレー
スイッチ74cはオン状態に保たれ続け、前記調光用ト
ランス24によって降圧された2次側出力電圧VLが、
オン状態にある系統別スイッチ51−1〜51−nに対
応した負荷回路40−1〜40−nに属するランプ回路
401〜40mに供給され続ける。
【0031】また、図3の時刻t5にて、オフ状態にあっ
た系統別スイッチ51−1〜51−nのいずれかがオン
状態に切換えられると、オン状態に切換えられた系統別
スイッチに対応した負荷回路40−1〜40−nに電流
が時刻t5にて流れ始める。そして、図3(a)に示すよう
に、2次側電源ライン31に流れる電流量が時刻t5にて
増加し、所定の短時間(図3のt5〜t7)にわたって2次
側電源ライン31に大きな電流が流れる。
【0032】この2次側電源ライン31に流れる電流量
は電流変成器72によって検出され、点灯開始検知回路
60は、前記時間t0〜t2における場合と同様に動作す
る。すなわち、点灯開始検知回路60は、パルス信号
(図3(d)参照)を出力して、リレーコイル74aを時
間t5〜t6にわたって通電し、リレースイッチ73bをオ
ン状態に維持する。これにより、前述した場合と同様
に、タイマ回路71は、前記時間t5〜t6にわたってリセ
ットされ、このリセット終了後、所定時間(例えば、1
〜5分)を計測する。そして、タイマ回路71は、この
リセット中および所定時間の計測中(図3の時間t5〜t
8)にわたって、リレーコイル74aを非通電状態に保
って、リレースイッチ74bをオン状態に保つととも
に、リレースイッチ74cをオフ状態に保つ。
【0033】その結果、調光用トランス24は、前記場
合と同様に、時間t5〜t8にわたって変圧器としての機能
を発揮しないで接続線として機能し、2次側電圧VL
1次側電源電圧VSに等しく保たれる。そして、オン状
態にある系統別スイッチ51−1〜51−nに対応した
負荷回路40−1〜40−nに属するランプ回路40 1
〜40m内の放電管41には、高電圧が印加される。し
たがって、消灯中であって今回点灯される放電管41に
は高電圧が印加されることになり、前述したように、放
電管41の点灯が適正に行なわれる。
【0034】そして、タイマ回路71が前記所定時間の
計測を終了すると、すなわち時刻t8になると、タイマ回
路71はリレーコイル74aの通電を開始し、リレース
イッチ74bをオフ状態に切換えるとともに、リレース
イッチ74cをオン状態に切換える。その結果、調光用
トランス24は、ふたたび本来の単巻変圧器としての機
能を発揮し始めて、交流電源20からの交流電圧VS
その巻線数比に応じて降圧した2次側出力電圧VLを、
オン状態にある系統別スイッチ51−1〜51−nに対
応した負荷回路40−1〜40−nに属するランプ回路
401〜40mに供給し始める。したがって、前述のよう
に放電管41による電力消費を節約できる。
【0035】上記作動説明からも理解できるように、上
記実施形態によれば、放電管41の点灯継続中には、調
光用トランス24が交流電源20からの電源電圧VS
降圧して放電管41に供給することにより、放電管41
の消費電力を節約することを可能としたうえで、簡単か
つ安価な回路構成で、複数系統に分けた放電管41をそ
れぞれ独立して的確に点灯および消灯できるようにな
る。また、電流変成器72および点灯開始検知回路60
の作用により、新たな放電管41の点灯開始が的確かつ
簡単に検出されるので、同新たな放電管41の点灯が良
好に制御される。
【0036】なお、上記実施形態においては、電流変成
器72を用いて2次側電源ライン31に流れる電流量を
検出するようにしたが、負荷回路40−1〜40−nに
それぞれ流れる電流量の和を検出するようにしてもよ
い。この場合、図4に示すように、負荷回路40−1〜
40−nに対応した複数の電流変成器81−1〜81−
nを、2次側電源ライン31から分岐されるとともに系
統別スイッチ51−1〜51−nを介装した各電力供給
線にそれぞれ設けて、各電力供給線に流れる電流量をそ
れぞれ検出するようにする。そして、これらの電流変成
器81−1〜81−nを直列に接続して、その両端を上
記実施形態と同様に点灯開始検知回路60の電圧変換器
61に接続するようにする。なお、図4の残りの回路は
上記実施形態に係る回路と同じである。
【0037】これによれば、各電流変成器81−1〜8
1−nに流れる電流の総和、すなわち2次側電源ライン
31に流れる電流量が点灯開始検知回路60に供給され
ることになる。したがって、この変形例も上記実施形態
と同様に動作して、同実施形態と同様な効果が期待され
る。
【0038】また、図5に示すように、調光用トランス
24の一端を1次側電源ライン22に接続する接続線に
電流変成器82を設けて、同電流変成器82により調光
用トランス24に流れる電流量を検出するようにしても
よい。この場合も、電流変成器82の両端を上記実施形
態と同様に点灯開始検知回路60の電圧変換器61に接
続するようにする。なお、図5の残りの回路は上記実施
形態に係る回路と同じである。この場合、電流変成器8
2によって検出される電流量は、上記実施形態の電流変
成器72によって検出される電流量に比例する。したが
って、この変形例も上記実施形態と同様に動作して、同
実施形態と同様な効果が期待される。
【0039】さらに、電流変成器82を1次側電源ライ
ン21に設けて、同電源ライン21に流れる電流量を検
出するようにしても、上記実施形態および変形例と同様
な効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る放電管の点灯制御
装置のブロック図である。
【図2】 図1の点灯開始検知回路の詳細ブロック図で
ある。
【図3】 図1の各部の波形図である。
【図4】 前記実施形態の変形例に係る点灯制御装置の
ブロック図である。
【図5】 前記実施形態の他の変形例に係る点灯制御装
置のブロック図である。
【図6】 従来の放電管の点灯制御装置のブロック図で
ある。
【符号の説明】
20…交流電源、21,22…1次側電源ライン、23
…メインスイッチ、24…調光用トランス、31,32
…2次側電源ライン、40−1〜40−n…負荷回路、
401〜40m…ランプ回路、41…放電管、51−1〜
51−n…系統別スイッチ、60…点灯開始検知回路、
71…タイマ回路、72,81−1〜81−n,82…
電流変成器、73a,74a…リレーコイル、73b,
74b,74c…リレースイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K082 AA01 AA35 AA64 AA71 BA17 BA51 BA58 BC02 BC05 BC30 BD04 BD23 BD26 BD32 BE04 BE05 BE10 CA23 CA33 CA36 3K083 AA01 AA79 AA85 AA92 BA16 BA17 BA18 BA36 BA47 BA53 BC02 BC06 BC33 BC48 BD04 BD13 BD16 BD25 BE05 BE13 CA23 CA33 CA37

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源に接続されたメインスイッチと、 少なくとも一つの放電管をそれぞれ含む複数系統にそれ
    ぞれ設けられて放電管の点灯および消灯を系統別にそれ
    ぞれ切換える複数の系統別スイッチと、 前記メインスイッチと前記複数の系統別スイッチとの間
    に接続されて1次側に印加される前記交流電源からの交
    流電圧を巻線数比に応じて降圧して2次側に出力するこ
    とにより前記複数系統の放電管を共通に調光するための
    調光用トランスとを備えた放電管の点灯制御装置であっ
    て、 前記調光用トランスに接続されるとともに第1状態また
    は第2状態に選択的に切換えられて、前記第1状態にて
    前記調光用トランスに1次側に印加された交流電圧を巻
    線数比に応じて降圧して2次側に出力する機能を発揮さ
    せ、前記第2状態にて前記調光用トランスの1次側に印
    加される交流電圧を2次側に直接出力する切換え手段
    と、 前記複数系統のいずれかに属する放電管の点灯開始時に
    所定時間だけ前記切換え手段を第2状態に切換え制御す
    る点灯開始制御手段とを設けたことを特徴とする放電管
    の点灯制御装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載した放電管の点灯制御
    装置において、前記点灯開始制御手段を、 前記調光用トランスの1次側または2次側に流れる電流
    量を検出する電流量検出手段と、 前記検出された電流量の変化により前記複数系統のいず
    れかに属する放電管の点灯開始を検知する点灯開始検知
    手段と、 前記点灯開始検知手段による放電管の点灯開始の検知に
    応答して所定時間を計測し、同所定時間の計測の終了ま
    で前記切換え手段を第2状態に切換え制御するタイマ手
    段とで構成した放電管の点灯制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007287638A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Osamu Nakamura 水銀灯の点灯時に消費される電力を削減するhid電力削減装置。
JP2008511965A (ja) * 2004-09-02 2008-04-17 アクティヴ イーエス ライティング コントロールズ インコーポレイテッド 高輝度放電照明を制御する装置および方法

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