JP2003157717A - 導電性粒子及び導電接続部材並びに導電接続方法 - Google Patents

導電性粒子及び導電接続部材並びに導電接続方法

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JP2003157717A
JP2003157717A JP2001354762A JP2001354762A JP2003157717A JP 2003157717 A JP2003157717 A JP 2003157717A JP 2001354762 A JP2001354762 A JP 2001354762A JP 2001354762 A JP2001354762 A JP 2001354762A JP 2003157717 A JP2003157717 A JP 2003157717A
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conductive particles
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Koji Hataya
宏治 幡谷
Kouta Kitajima
晃太 北島
Kazuyoshi Nishimoto
一善 西元
Takashi Harada
孝 原田
Nagahiko Yamakado
祥彦 山門
Yasuhiro Hasegawa
泰洋 長谷川
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Natoco Co Ltd
C Uyemura and Co Ltd
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Natoco Co Ltd
C Uyemura and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 架橋重合体微粒子に金属層を被覆した導
電性粒子であって、架橋重合体粒子と接する金属層は銅
又は銅を含む合金で形成してなり、該導電性粒子の30
%圧縮変形後、荷重を除いた状態において、SEM観察
による外観で金属被覆層に割れ又は剥離のない導電性粒
子。 【効果】 本発明の導電性粒子は、高い圧縮変形に対し
ても、金属被覆層に割れ又は剥離がなく、従ってこれを
用いた導電接続部材は信頼性の高い導電接続を与えるも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路における
電極間の接続に好適に用いられる導電性粒子及び当該導
電性粒子を用いた導電接続部材並びに導電接続方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子回路基盤やLCD回路の相対峙する
接続端子間の導通接続方法としては、従来、銀微粒子、
ニッケル微粒子、はんだ微粒子、架橋重合体微粒子に金
属被覆を施した導電性微粒子等を接着性を有する絶縁性
樹脂に分散したフィルム状又はペースト状の接着剤を形
成し、この接着剤を接続回路の相対峙する接続端子間に
配置し、熱圧着することにより、接続端子間に導電性粒
子を固定して導通を得るものである。
【0003】しかし、当該接着剤に用いられる金属微粒
子は、圧縮変形に対し復元性が無いこと、硬いことか
ら、これらの金属微粒子を用いた導電接続部材は、ヒー
トサイクル試験や温熱試験において、接続端子と金属微
粒子の間に間隙が生じ易く、接続信頼性に劣っていた。
【0004】このような問題点の解決のため、近年、電
極間の間隙の変化に追従することの可能な復元性を有す
る架橋重合体樹脂粒子に金属被覆を施した導電性粒子を
用いることが提案されており(特開昭62−11567
9号、特開昭62−188184号、特開昭63−19
0204号の各公報)、一般に30%以上圧縮変形させ
た状態において熱圧着される。
【0005】金属被覆について、特開昭63−1902
04号公報では、導電性に関与する金属層に不純物を含
有するため、電気抵抗を悪化させ、接続抵抗の要因とな
っており、同公報の実施例においても圧縮後の導電めっ
き層の剥離や破壊が一部認められ、接続抵抗の増大を招
き、安定した接続を得ることが困難なものであり、金属
層に有機物を含有することにより耐圧縮性を改善しよう
としているが、導電性に関与する金属層に有機物を含有
することは、電気抵抗を悪化させ、電子回路において接
続抵抗を増加させる要因となっている。
【0006】一方、相対峙する接続端子間の導電接続部
材として、従来は、図1に示すように有機又は無機粒子
を基材粒子1として、主にニッケル、金など2層で金属
被覆2された微粒子を接着性を有する絶縁性樹脂に混入
し、これをフィルムまたはぺースト状として端子間に配
置、加熱圧縮を行い、導通接続を行っている。
【0007】しかしながら、加熱圧着時の基材粒子の圧
縮変形に皮膜が追従せず、皮膜に割れや剥離が発生し、
電気抵抗を増大させ、導通接続の信頼性を著しく低下さ
せる要因となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、高
い圧縮変形に対し、SEM観察による外観で金属被覆層
に割れ又は剥離がなく、且つ高い導電性を有する導電性
粒子、並びにこの導電性粒子を用いた導電接続におい
て、高い圧縮で圧着接合可能な導電接続部材及び導電接
続方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明は、上記目的を達成するため、下記導電性粒子及び
導電接続部材並びに導電接続方法を提供する。 [請求項1]架橋重合体微粒子に金属層を被覆した導電
性粒子であって、架橋重合体粒子と接する金属層は銅又
は銅を含む合金で形成してなり、該導電性粒子の30%
圧縮変形後、荷重を除いた状態において、SEM観察に
よる外観で金属被覆層に割れ又は剥離のない導電性粒
子。 [請求項2]前記圧縮破壊試験において、その圧縮歪曲
線が30%変形時において連続的に変位してなることを
特徴とする請求項1記載の導電性粒子。 [請求項3]前記架橋重合体微粒子が、加水分解可能な
シリル基を有するビニル単量体の単独又は二種以上の混
合物からなる共単量体を、該単量体は可溶で且つ該単量
体にもとずく重合体は不溶であるような溶媒中におい
て、重合せしめて重合微粒子を得、該重合微粒子に含ま
れる加水分解可能なシリル基を酸又はアルカリによって
加水分解して架橋を生成させてなることを特徴とする請
求項1又は2記載の導電性粒子。 [請求項4]前記圧縮破壊試験において、その圧縮歪曲
線が粒子の圧縮破壊点まで連続的に変位してなることを
特徴とする請求項3記載の導電性粒子。 [請求項5]前記金属層の厚みが、0.025〜0.3
μmである請求項1乃至4のいずれか1項記載の導電性
粒子。 [請求項6]前記架橋重合体樹脂粒子の復元率が40%
以上である請求項1乃至5のいずれか1項記載の導電性
粒子。 [請求項7]前記導電性粒子の粒径の変動係数が10%
未満である請求項1乃至6のいずれか1項記載の導電性
粒子。 [請求項8]請求項1乃至7のいずれか1項記載の導電
性粒子を接着性樹脂に混入し、ぺースト状又はフィルム
状に形成した導電性接着剤からなる導電接続部材。 [請求項9]請求項1乃至7のいずれか1項記載の導電
性粒子を接着性を有する絶縁性樹脂に混入し、フィルム
状又はペースト状に形成し、これを接続端子間に配置
し、加熱圧縮して接続端子を固定・導通接続することを
特徴とする導電接続方法。
【0010】本発明の導電性粒子は、高い圧縮変形に対
しても、金属被覆層に割れ又は剥離がなく、従ってこれ
を用いた導電接続部材は信頼性の高い導電接続を与える
ものである。
【0011】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
【0012】本発明の導電性粒子は、架橋重合体微粒子
に金属層を被覆してなるものである。この場合、本発明
に使用する架橋重合体樹脂粒子は、有機重合体粒子、有
機・無機複合粒子が挙げられ、ベンゾクアナミン樹脂、
尿素ホルムアルデヒド樹脂、多官能モノマーを重合した
(メタ)アクリル樹脂、ジビニルベンゼン樹脂、加水分
解性シリル基を側鎖に持つ(メタ)アクリルモノマーと
ビニル系モノマーとを単量体は可溶であるが、該単量体
にもとずく共重合体は不溶である溶媒中において重合さ
せ、共重合体を得た後、上記シリル基を縮合反応させた
ものなどが挙げられる。特に、本発明において望ましい
ものとしては、架橋三次元構造を有し、均一な粒径の得
られる加水分解性シリル基を側鎖に持つ(メタ)アクリ
ルモノマーとビニル系モノマーとの共重合体を得た後、
上記シリル基を酸又はアルカリによって加水分解し、縮
合反応させて架橋を形成した架橋重合体微粒子が好まし
い(特開平2−97504号公報参照)。
【0013】当該架橋重合体樹脂粒子の形状は、球状で
あり、粒子径は1〜30μm、特に2〜8μmであるこ
とが好ましく、1μmを下回る粒子は、導通接続に十分
な金属層を形成することが困難であり、30μmを超え
る粒子は微細な接続端子を圧着接続する際、隣接する端
子間でリークし易くなる。
【0014】架橋重合体樹脂粒子の復元率は、40%以
上であることが好ましく、特には50%以上であること
がより好ましい。これは、当該粒子は、電子回路基盤や
LCD回路基盤等の配線接続端子間で加圧され、熱や湿
熱に曝され、その端子間の間隙に変化が生じるので、そ
の変化に追従することが求められるためである。
【0015】架橋重合体微粒子に被覆する金属層を形成
する方法は、特に限定されず、無電解めっき法、電解め
っき法、真空蒸着法など公知の方法を用いることができ
るが、金属層に不純物を混在させることなく耐圧縮性を
実現するため、銅又は銅を50重量%以上、特に70重
量%以上含む銅合金を使用するもので、特にコスト面か
ら銅がより好ましい。
【0016】これは、圧縮変形により金属層が破壊され
た場合には、その導通信頼性が低下するため、金属層に
柔軟性を持たせる目的で、Ni−Pのように、有機物や
リンなどを混在させ、耐圧縮性を向上させる方法もある
が、この方法では金属層の抵抗を増加させることにほか
ならず、高電流の要求される電子回路基盤の微細な接続
端子の接続には不都合だからであり、また、当該粒子を
使用して作られる電子回路基盤やLCD回路基盤の配線
接続構造は、熱や湿熱に曝され、その端子間の間隙に変
化が生じるので、その変化に追従する柔軟性が求められ
るからであり、さらに基材粒子の復元性を阻害しないこ
とが望ましいからである。
【0017】なお、銅又は銅合金層上に更に金などの延
伸性のある金属被覆を行うことは差支えない。
【0018】架橋重合体微粒子に被覆する金属層の厚み
は、0.025〜0.3μmが好ましく、0.05〜
0.25μmがより好ましい。0.025μmを下回る
場合、導電層の厚みが薄すぎて接続抵抗が増加するおそ
れがあり、0.3μmを超える場合、圧縮変形に対し
て、当該被覆金属が基材粒子の復元性を阻害するおそれ
がある。
【0019】架橋重合体微粒子に金属層を被覆した導電
性粒子の粒度分布は、幅広い場合、接続端子間で有効に
働く粒子の数が少なくなるため、その基材粒子の変動係
数、すなわち(標準偏差/平均粒径)×100は、粒度
のばらつきが大きい場合には、接続端子間で有効に働く
粒子の数が少なくなるため、10%未満が好ましく、さ
らには5%未満がより好ましい。
【0020】また、めっき工程の前処理において、触媒
の吸着性を向上させるため、基材粒子に対し表面処理を
行ってもよい。
【0021】架橋重合体微粒子に金属層を被覆した本発
明の導電性粒子の断面図を図1に示す。図1において、
1は基材粒子(架橋重合体微粒子)、2は金属層であ
る。
【0022】本発明の導電性粒子は、上述したように、
これを30%圧縮変形(この場合、圧縮変形条件は微小
圧縮試験機(MCTM−201 島津製作所製)を用
い、粒子一個の圧縮−歪特性を測定する。試験荷重5g
f、負荷速度0.054gf/sec、室温において該
導電性微粒子に対しておよそ30%圧縮時まで連続して
荷重を加える。)による圧縮破壊試験後、荷重を除いた
状態において、SEM観察(倍率5000倍)による外
観で、金属被覆層に割れ又は剥離がないものであるが、
この場合、この圧縮破壊試験において、その圧縮歪曲線
が30%変形時において連続的に変位していることが好
ましく、また、圧縮歪曲線が粒子の圧縮破壊点まで連続
的に変位してなることが好ましい。
【0023】本発明の導電性微粒子の作成には無電解め
っき法を用いたが、他に電解めっき法など公知のめっき
法を用いることができる。
【0024】即ち、まず架橋重合体微粒子に対し、触媒
付与工程としてPd活性処理を行うが、この処理は公知
のキャタリスト液、アクセレレータ液を用いて公知の条
件で処理することができる。すなわち、キャタリストと
しては公知組成のSn−Pdコロイドタイプのものを使
用し、25℃〜30℃で5〜10分間処理し、またアク
セレレーター液としては塩酸、硫酸等の酸溶液、或いは
水酸化ナトリウム等のアルカリ溶液で20〜60℃で1
〜5分間の処理を行うことが好ましい。
【0025】この場合、上記両処理はそれぞれ超音波処
理を施すことが好ましく、両処理とも1〜3分間の超音
波処理を行うことで、粒子表面に均一に触媒を付与し、
めっき浴中で粒子を十分に分散させることが出来る。こ
のようにして微粒子表面にPd金属を付与する触媒付与
工程を行なった後、無電解めっきを行う。
【0026】無電解めっきとしては、ホルムアルデヒド
を還元剤とする無電解銅めっきを公知の組成で用いるこ
とができる。金属イオン濃度は予め定められた投入量の
微粒子に所望の膜厚を形成し得る為に必要な金属析出量
以下にするもので、0.1〜1.5g/L、好ましくは
0.2〜1g/L、更に好ましくは0.4〜0.8g/
Lとするものである。
【0027】金属濃度を1.5g/Lより高い濃度とす
ると、めっき液の自己分解を招く恐れがあり、また析出
皮膜が粗く、粗雑なめっき皮膜となる恐れがある。金属
濃度が0.1g/Lより低い濃度とすると、投入できる
微粒子の量が少なくなり、めっき効率が悪くなる。さら
に粒子投入時に初期のめっき反応が起こらない場合が生
じる。
【0028】めっき液に対する微粒子の投入量は被めっ
き物の表面積がめっき液に対して15〜300dm2
L、好ましくは30〜100dm2/L、更に好ましく
は40〜80dm2/Lとなるようにするものである。
これによりめっき浴の自己分解を防ぎながら、十分なめ
っき皮膜を得ることができる。
【0029】本発明の導電接続部材は、接着性を有する
絶縁性樹脂に前記導電性粒子を混入し、これをフィルム
状又はペースト状とした導電性接着剤を形成してなるも
のであり、さらに、この導電性接着剤を、図2に示すよ
うに、電子回路基盤やLCD回路基盤の接続端子3,3
間に配置し、加熱圧縮して、当該接続端子を固定、導通
接続を行ってなるものである。
【0030】なお、図中4は絶縁性樹脂を示し、5は接
続基板である。また、1’は圧縮により金属皮膜が破壊
された比較例としての導電性粒子を示す。
【0031】上記絶縁性樹脂としては、特に限定するも
のではないが、例えばエポキシ樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル樹脂、エチレン−アクリル樹脂、イソシアネート系
樹脂などが挙げられる。これらの樹脂に対する導電性粒
子の配合量は、樹脂100重量部に対して1〜25重量
部、特に3〜15重量部であることが好ましい。1重量
部未満の時には接続端子に対して配置される導電性微粒
子の数が少なくなる為、十分な導通接続が得られない。
また、25重量部を超える場合には、絶縁性樹脂中で導
電性粒子の重なりが発生し、導電接続状態において隣接
する電極間でショートし、接続不良となる恐れがある。
本発明の導電性微粒子を使用した異方性導電接着剤は接
続する端子間には高い導通信頼性を実現でき、接続しな
い隣接する端子間には高い絶縁抵抗を実現できる。
【0032】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0033】まず、架橋重合体樹脂粒子(基材粒子)の
製造方法について説明する。
【0034】〈基材粒子1の作成〉2Lセパラブルフラ
スコにポリビニルピロリドン3.5%メタノール溶液4
00g、スチレン42g、p−トリメトキシシリルスチ
レン63gを充填し、窒素気流下において緩やかに攪拌
しつつ60℃に加温した。これにアゾビスイソブチロニ
トリル4gを加え、12時間反応させた。反応終了後室
温に冷却した後、水酸化カリウムの5%水溶液200g
を追加し、2時間、60℃で攪拌して、加水分解及び架
橋反応せしめた。
【0035】得られた粒子を洗浄、分級し、平均粒径
5.2μm、変動係数3%の架橋重合体粒子を得た。得
られた粒子の復元率は62%であった。
【0036】〈基材粒子2の作成〉スチレン50g、p
−トリメトキシシリルスチレン55gを用いた以外は基
材粒子1と同様に作成を行い、平均粒径10.4μm、
変動係数3%、復元率45%の粒子を得た。
【0037】〈基材粒子3の作成〉1Lセパラブルフラ
スコにポリビニルアルコール5%水溶液600gを入
れ、これにジビニルベンゼン48g、エチルビニルベン
ゼン32g、テトラメチロールメタンテトラアクリレー
ト80g、過酸化ベンゾイル4.5gの混合溶液を加
え、液滴の中心粒径が10μmになるまで攪拌を行い、
その後、窒素気流下において緩やかに攪拌しながら80
℃で8時間重合を行った。
【0038】得られた粒子を洗浄、分級し、平均粒径1
0.2μm、変動係数9%の架橋重合体粒子を得た。こ
の粒子の復元率は63%であった。
【0039】〈基材粒子4の作成〉基材粒子3と同様に
合成を行い、分級により平均粒径11.3μm、変動係
数12%の基材粒子4を得た。この粒子の復元率は63
%であった。
【0040】〈基材粒子5の作成〉1Lセパラブルフラ
スコにポリビニルアルコール5%水溶液600gを入
れ、これにジビニルベンゼン95g、エチルビニルベン
ゼン63g、過酸化ベンゾイル4.5gの混合溶液を加
え、液滴の中心粒径が10μmになるまで攪拌を行い、
その後、窒素気流下において緩やかに攪拌しながら80
℃で8時間重合を行った。
【0041】得られた粒子を洗浄、分級し、平均粒径1
2.8μm、変動係数7%の架橋重合体粒子を得た。こ
の粒子の復元率は35%であった。
【0042】
【表1】
【0043】[実施例1]基材粒子1を正確に0.55g
秤量し、γ−アミノプロピルトリメトキシシランの5%
水溶液に投入する。室温で約1時間攪拌した後、濾過分
離し、120℃で1時間乾燥を行う表面処理を施した。
【0044】次に、プレディップ溶液100mlに1分
間分散させた後、濾過し、公知のキャタリスト溶液(P
d 0.2g/L、Sn 4g/L、酸規定度 0.3
5N、塩化ナトリウム 175g/L)100mlに1
5分間浸漬した。十分な濾過洗浄後、公知のアクセレレ
ータ液(10vol%)100mlに3分間分散させ、
濾過洗浄後、表2の組成の化学銅めっき液1Lに速やか
に投入した。約20分後、濾過洗浄及び乾燥を行い金属
膜厚0.1μmの金属被覆粒子を得た。
【0045】平均粒径は5.4μmであり、変動係数は
3%で、SEM観察により均一にめっきされていること
が確認された(図3)。
【0046】
【表2】
【0047】[実施例2]金属膜厚を0.20μmとする
ために硫酸銅の濃度を変えた他は実施例1と同様にめっ
きを行い、平均粒径5.6μm、変動係数3%の導電性
粒子を得た(図4)。
【0048】[実施例3]金属膜厚を0.25μmとする
ために硫酸銅の濃度を変えた他は実施例1と同様にめっ
きを行い、平均粒径6.7μm、変動係数3%の導電性
粒子を得た(図5)。
【0049】[実施例4]金属膜厚を0.05μmとする
ために硫酸銅の濃度を変えた他は実施例1と同様にめっ
きを行い、平均粒径5.3μm、変動係数3%の導電性
粒子を得た(図6)。
【0050】[実施例5]金属膜厚を0.025μmとす
るために硫酸銅の濃度を変えた他は実施例1と同様にめ
っきを行い、平均粒径5.25μm、変動係数3%の導
電性粒子を得た(図7)。
【0051】[実施例6]基材粒子2を用い、実施例1と
同様に表面処理を行い、めっきを行った。該導電性粒子
は金属膜厚0.10μm、平均粒径10.6μm、変動
係数3%であった。
【0052】[実施例7]基材粒子3において、表面処理
を行わない以外は実施例1と同様にめっきを行い、金属
膜厚0.10μm、平均粒径10.4μm、変動係数9
%の導電性粒子を得た。
【0053】[実施例8]実施例1で得られた導電性粒子
0.05gをイオン交換水100mlに分散させて水性
懸濁液とし、該懸濁液を表3の無電解金めっき液に投入
した。約20分後に濾過洗浄を行った後、銅皮膜と金皮
膜の二層からなる導電性粒子を得た。該導電性粒子の平
均粒径は5.5μmであり、金属層の厚みは約0.15
μmであった。また、変動係数は3%であった(図
8)。
【0054】
【表3】
【0055】[比較例1]金属膜厚を0.30μmとする
ために硫酸銅の濃度を変えた他は実施例1と同様にめっ
きを行い、平均粒径5.8μm、変動係数3%の導電性
粒子を得た(図9)。
【0056】[比較例2]金属膜厚を0.015μmとす
るために硫酸銅の濃度を変えた他は実施例1と同様にめ
っきを行い、平均粒径5.23μm、変動係数3%の導
電性粒子を得た。得られた導電性粒子の一部には粒子表
面の一部に金属皮膜が形成されておらず、基材粒子が露
出している粒子も確認された。
【0057】[比較例3]基材粒子4を用い、実施例1と
同様に金属膜厚0.10μm、平均粒径11.5μm、
変動係数12%の導電性粒子を得た。
【0058】[比較例4]基材粒子5を用い、実施例1と
同様に金属膜厚0.10μm、平均粒径13.0μm、
変動係数7%の導電性粒子を得た。
【0059】[比較例5]基材粒子1を用い、実施例1と
同様に表面処理を行った後、該粒子25gを0.1g/
Lの塩化パラジウム及び0.1ml/Lの塩酸からなる
アクチベーター液100mlに投入し5分間分散させ、
濾過洗浄を行った。次いで、80℃に昇温した10g/
Lのリンゴ酸からなる1Lの錯化剤溶液に投入し、次亜
リン酸ソーダを4g添加し、パラジウムイオンの還元反
応が停止するまで攪拌を行った。次いで表4に示す薬液
をa液及びb液に分けて10ml/分の添加速度で攪拌
しながら各懸濁体に同時に85ml添加した。水素の発
生が停止するまで80℃に保持しながら攪拌を継続させ
た。反応停止後、濾過洗浄を行った。次いで実施例8と
同様に置換金めっき処理を施し、ニッケルと金皮膜の2
層からなる導電性粒子を得た。この導電性粒子の金属層
を分析したところ、リン濃度は4%であった。
【0060】
【表4】
【0061】[比較例6]基材粒子1を用い、実施例1と
同様に表面処理を行った後、表5の無電解ニッケルめっ
き液に0.5分間浸漬した。得られた粒子には粒子表面
の一部に金属皮膜が形成されておらず、基材粒子が露出
している粒子も確認された(図10)。
【0062】
【表5】
【0063】〈粒度分布の測定〉SEM観察により任意
の粒子100点を観測し、その平均粒径、変動係数
((標準偏差/平均粒径)×100)の測定を行う。
【0064】〈クラックの測定方法及び条件〉微小圧縮
試験機(MCTM−201 島津製作所製)を用い、粒
子1個の圧縮−歪特性を測定する。その圧子として先端
が50μmの平型圧子を使用した。 試験荷重:5gf 負荷速度定数:0.054gf/sec 測定温度:室温
【0065】図11にクラック測定試験を行った場合の
圧縮歪曲線を示す。(A)は実施例1、(B)は比較例
5の結果であり、めっき皮膜にクラックが生じる場合、
圧縮歪み曲線において、比較例5の図11(B)に示さ
れるような急激な歪みが観測される。
【0066】〈復元率の測定方法及び条件〉上記微小圧
縮試験機を用いた。図12のように粒子を反転荷重値ま
で圧縮した後、逆に荷重を減らしていく。この時の荷重
と変位の関係を測定する。ただし、この時の原点は荷重
値0ではなく、0.lgf以上の値とする。復元率は図
のL2/L1を百分率で表した値で定義する。 測定条件、反転用荷重値:1gf 原点用荷重値:0.lgf 負荷速度定数:0.029gf/sec 測定温度:室温
【0067】図13は復元率の測定結果で、(A)は実
施例1、(B)は比較例4、(C)は比較例5の結果を
示す。
【0068】〈導電性の測定〉上記微小圧縮試験機にお
いてその圧子としてステンレス製の圧子を用い、その圧
子と粒子を乗せる台座との間に抵抗測定装置を接続した
装置を用い、単一粒子の電気抵抗の測定を行った。
【0069】〈導電性粒子の物性評価〉島津製作所製M
CTM−201を用い、実施例及び比較例の導電性粒子
の圧縮破壊試験を行った。
【0070】その結果、実施例1〜8の粒子及び、比較
例1〜4及び6の粒子においてはその圧縮限界点まで滑
らかに圧縮変位するが、Ni−Auめっきを行った比較
例5においては3.7mN、0.9μm変位したところ
で急激に変位し、歪みを生じる点が観測され、金属層に
欠陥が生じることが確認された(図11(B))。
【0071】また、復元率の測定も行い、結果は表6に
示す結果となった。実施例においてはいずれも基材とな
る粒子の復元率の85%以上の性能を示したのに対し、
金属層の厚い比較例1や金属層に欠陥の生じた比較例5
においては著しく基材の物性を損ねていることが確認さ
れた(表6)。
【0072】〈電気抵抗値の測定〉得られた導電性粒子
をステンレス製の圧子を用いた微小圧縮試験機において
粒子単体の電気抵抗値の測定を行った(表6)。
【0073】実施例においては低い抵抗値を示したのに
対し、比較例2、5及び6は高い値を示した。特に比較
例6は圧縮においてその金属層の欠陥はほとんど見られ
なかったが、その金属層に含まれる不純物の影響により
その電気抵抗は高い値を示した。
【0074】〈導通信頼性試験〉得られた導電性粒子5
gをエポキシ樹脂(三井化学製、ストラクトボンドXN
−5A)100gに混ぜ合わせてペースト状の導電性接
着剤を作成した。
【0075】このぺースト状導電性接着剤0.1mgを
図14に示すようにITO膜が内面に形成された2枚の
ガラス基板上に挟み、プレス機にて35kg/cm2
圧力において80℃、30分仮圧着を行った。この試験
片を顕微鏡で観察し、粒子濃度の測定を行った後、この
試験片に対し、粒子1個あたり1gfの荷重となる様に
圧力を加え、150℃、45分間熱圧着して導電接続部
材を作成した。
【0076】なお、図14において、11はITOガラ
ス基板、12は導電性粒子をエポキシ樹脂に配合してな
る導電性ペースト(接着剤)を示す。
【0077】この試験片の電気抵抗値を測定し、この試
験片を高温側が80℃、2時間、低温側が−20℃、2
時間を1サイクルとした冷熱サイクルを、80サイクル
行った後、再度この試験片の電気抵抗値の測定を行っ
た。このときの電気抵抗値の変化は表6に示す結果とな
った。
【0078】また、本試験片の作成と同様に実施例1及
び比較例5においてペースト状の導電性接着剤を作成
し、ガラス基板間にはさみ、粒子1個あたり1gfの荷
重を加えた後、加熱せず該接着剤を取り出し、アセトン
で洗浄を行い、導電性粒子を取り出した。該導電性粒子
をSEM観察したところ、実施例1の粒子には欠陥が見
られなかったのに対し、比較例5の粒子にはクラックが
観測された。このことから、微小圧縮試験機による圧縮
・変位測定試験においてその変位に歪みが生じること
は、金属層にクラック、剥離等の欠陥が生じることと一
致することが確認された。
【0079】これらの結果から、実施例の導電性粒子を
用いた試験片の抵抗変化はあまり見られず、実施例はい
ずれも30%以上の圧縮変形において金属層にクラッ
ク、剥離等を生じることがないものである。
【0080】
【表6】
【0081】[実施例9]実施例1で得られた導電性微粒
子5gをエポキシ樹脂(三井化学製、ストラクトボンド
XN−5A)100gに混ぜ合わせ、ペースト状の導電
性接着剤を作成した。
【0082】このペースト状導電性接着剤0.1mgを
図14に示すようにITO膜が内面に形成された2枚の
ガラス基板上に挟み、プレス機にて35kg/cm2
圧力において80℃、30分仮圧着を行ない、この試験
片を顕微鏡で観察し、粒子濃度の測定を行った後、この
試験片に対し、粒子1個あたり1gfの荷重となる様に
圧力を加え、150℃、45分間熱圧着して導電接続部
材を形成した。
【0083】この試験片の電気抵抗値を測定したとこ
ろ、14.2Ωであった。更にこの試験片を高温側が8
0℃、2時間、低温側が−20℃、2時間を1サイクル
とした冷熱サイクルを、80サイクル行った後、再度こ
の試験片の電気抵抗値の測定を行った結果、14.8Ω
であった。このように信頼性試験前後の抵抗値に殆ど変
化は見られず、安定した導通接続が確保されていること
がわかる。
【0084】また、圧着後の粒子を観察する為、粒子1
個あたり1gfの荷重を加えた試験片を作成し、該ペー
ストをアセトンで溶解させ導電性粒子を取り出した。粒
子の表面を観察したが、図15の様に皮膜の剥離、割れ
は見られなかった。
【0085】[実施例10]実施例2で得られた粒子を用
いた以外は実施例9と同様に導通信頼性試験を行った。
信頼性試験前の電気抵抗値は13.6Ωであり、信頼性
試験後は14.5Ωであった。
【0086】[実施例11]実施例3で得られた粒子を用
いた以外は実施例9と同様に導通信頼性試験を行った。
信頼性試験前の電気抵抗値は13.5Ωであり、信頼性
試験後は14.5Ωであった。
【0087】[実施例12]実施例4で得られた粒子を用
いた以外は実施例9と同様に導通信頼性試験を行った。
信頼性試験前の電気抵抗値は14.2Ωであり、信頼性
試験後は16.3Ωであった。
【0088】[実施例13]実施例5で得られた粒子を用
いた以外は実施例9と同様に導通信頼性試験を行った。
信頼性試験前の電気抵抗値は17.2Ωであり、信頼性
試験後は18.8Ωであった。
【0089】[実施例14]実施例6で得られた粒子を用
いた以外は実施例9と同様に導通信頼性試験を行った。
信頼性試験前の電気抵抗値は17.0Ωであり、信頼性
試験後は17.5Ωであった。
【0090】[実施例15]実施例7で得られた粒子を用
いた以外は実施例9と同様に導通信頼性試験を行った。
信頼性試験前の電気抵抗値は16.8Ωであり、信頼性
試験後は18.3Ωであった。
【0091】[実施例16]実施例8で得られた粒子を用
いた以外は実施例9と同様に導通信頼性試験を行った。
信頼性試験前の電気抵抗値は13.6Ωであり、信頼性
試験後は15.4Ωであった。
【0092】[比較例7]比較例1の導電性粒子を用いた
以外は実施例9と同様に導通信頼性試験を行った。信頼
性試験前の電気抵抗値は13.6Ωであり、信頼性試験
後は18.0Ωであった。
【0093】[比較例8]比較例2の導電性粒子を用いた
以外は実施例9と同様に導通信頼性試験を行った。信頼
性試験前の電気抵抗値は18.2Ωであり、信頼性試験
後は21.9Ωであった。
【0094】[比較例9]比較例3の導電性粒子を用いた
以外は実施例9と同様に導通信頼性試験を行った。信頼
性試験前の電気抵抗値は17.3Ωであり、信頼性試験
後は24.2Ωであった。
【0095】[比較例10]比較例4の導電性粒子を用い
た以外は実施例9と同様に導通信頼性試験を行った。信
頼性試験前の電気抵抗値は17.9Ωであり、信頼性試
験後は26.4Ωであった。
【0096】[比較例11]比較例5の導電性粒子を用い
た以外は実施例9と同様に導通信頼性試験を行った。信
頼性試験前の電気抵抗値は18.7Ωであり、信頼性試
験後の電気抵抗値は22.5Ωであった。
【0097】また、圧着後の粒子を観察する為、粒子1
個あたり1gfの荷重を加えた試験片を作成し、ペース
トをアセトンで溶解させ導電性粒子を取り出した。粒子
の表面を観察したところ、図16に示すように皮膜にク
ラックが生じていることが確認された。
【0098】[比較例12]比較例6の導電性粒子を用い
た以外は実施例9と同様に導通信頼性試験を行った。信
頼性試験前の電気抵抗値は21.0Ωであり、信頼性試
験後は24.2Ωであった。
【0099】以上の結果から、実施例の導電性粒子を用
いた試験片の抵抗変化はほとんど見られないが、比較例
7〜11については120%以上の抵抗変化がみられ
た。
【0100】これは実施例の導電性粒子の復元率が40
%以上であるのに対し、比較例7及び10は40%未満
であるため電極の間隙の変化に導電性粒子の復元が追従
せず、抵抗変化が生じること、比較例2の導電性粒子は
導通に十分な金属層を持たないため、粒径のほぼ等しい
実施例10〜14の試験片と比較し、試験前から抵抗が
高く、信頼性試験においても抵抗の変化の大きいことが
観察される。比較例9については粒径の変動係数が大き
いため、試験片の電極間の導通に有効に働く粒子の数が
劣り、信頼性試験において電極間の間隙の変化に追従す
る粒子の数も限られ、信頼性に劣る結果となった。比較
例12は粒子の抵抗値が高いため、高電流の要求される
電子回路においては不向きである。
【0101】また、実施例はいずれも30%以上の圧縮
変形において金属層にクラック、剥離等を生じることが
ないのに対し、比較例11の導電性粒子においては試験
片の圧着時に粒子の金属層にクラックが生じ、また、同
時に復元率も劣るため、導通信頼性が得られていない。
【0102】以上のことから、実施例で示した導電接続
部材は、本発明に係る導電性粒子を使用しているため、
従来の様にニッケル、金などの二層で金属被覆された粒
子を有する導電接続部材よりも、高圧縮においての接続
信頼性、導電性において優れていると言える。表7に試
験結果をまとめて示す。
【0103】
【表7】
【0104】
【発明の効果】本発明の導電性粒子は、高い圧縮変形に
対しても、金属被覆層に割れ又は剥離がなく、従ってこ
れを用いた導電接続部材は信頼性の高い導電接続を与え
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】導電性粒子の一例を示す断面図である。
【図2】異方性導電接続を説明する断面図である。
【図3】実施例1の導電性粒子の顕微鏡写真である。
【図4】実施例2の導電性粒子の顕微鏡写真である。
【図5】実施例3の導電性粒子の顕微鏡写真である。
【図6】実施例4の導電性粒子の顕微鏡写真である。
【図7】実施例5の導電性粒子の顕微鏡写真である。
【図8】実施例8の導電性粒子の顕微鏡写真である。
【図9】比較例1の導電性粒子の顕微鏡写真である。
【図10】比較例10の導電性粒子の顕微鏡写真であ
る。
【図11】クラック測定した場合の圧縮歪み曲線を示
し、(A)は実施例1、(B)は比較例5の結果であ
る。
【図12】復元率の測定法の説明図である。
【図13】復元率の測定結果で、(A)は実施例1、
(B)は比較例4、(C)は比較例5の結果である。
【図14】導通信頼性試験方法を示し、(A)は斜視
図、(B)は断面図である。
【図15】実施例9における試験後の導電性粒子の顕微
鏡写真である。
【図16】比較例11における試験後の導電性粒子の顕
微鏡写真である。
【符号の説明】
1 基材粒子 2 金属層 3 接続端子 4 絶縁性樹脂 5 接続基板 1’ 導電性粒子 11 ITOガラス基板 12 導電性ペースト(接着剤)
フロントページの続き (72)発明者 北島 晃太 愛知県名古屋市西区菊井1丁目20番11号 上村工業株式会社名古屋支店内 (72)発明者 西元 一善 愛知県名古屋市西区菊井1丁目20番11号 上村工業株式会社名古屋支店内 (72)発明者 原田 孝 愛知県名古屋市西区菊井1丁目20番11号 上村工業株式会社名古屋支店内 (72)発明者 山門 祥彦 愛知県名古屋市瑞穂区二野町8番3号 ナ トコ株式会社内 (72)発明者 長谷川 泰洋 愛知県名古屋市瑞穂区二野町8番3号 ナ トコ株式会社内 Fターム(参考) 4J040 DA051 DA061 DE031 DF001 EF001 JA05 JA09 KA03 KA32 LA09 NA19 NA20 5G301 DA28 DA29 DA48 DD01 DD03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架橋重合体微粒子に金属層を被覆した導
    電性粒子であって、架橋重合体粒子と接する金属層は銅
    又は銅を含む合金で形成してなり、該導電性粒子の30
    %圧縮変形後、荷重を除いた状態において、SEM観察
    による外観で金属被覆層に割れ又は剥離のない導電性粒
    子。
  2. 【請求項2】 前記圧縮破壊試験において、その圧縮歪
    曲線が30%変形時において連続的に変位してなること
    を特徴とする請求項1記載の導電性粒子。
  3. 【請求項3】 前記架橋重合体微粒子が、加水分解可能
    なシリル基を有するビニル単量体の単独又は二種以上の
    混合物からなる共単量体を、該単量体は可溶で且つ該単
    量体にもとずく重合体は不溶であるような溶媒中におい
    て、重合せしめて重合微粒子を得、該重合微粒子に含ま
    れる加水分解可能なシリル基を酸又はアルカリによって
    加水分解して架橋を生成させてなることを特徴とする請
    求項1又は2記載の導電性粒子。
  4. 【請求項4】 前記圧縮破壊試験において、その圧縮歪
    曲線が粒子の圧縮破壊点まで連続的に変位してなること
    を特徴とする請求項3記載の導電性粒子。
  5. 【請求項5】 前記金属層の厚みが、0.025〜0.
    3μmである請求項1乃至4のいずれか1項記載の導電
    性粒子。
  6. 【請求項6】 前記架橋重合体樹脂粒子の復元率が40
    %以上である請求項1乃至5のいずれか1項記載の導電
    性粒子。
  7. 【請求項7】 前記導電性粒子の粒径の変動係数が10
    %未満である請求項1乃至6のいずれか1項記載の導電
    性粒子。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項記載の導
    電性粒子を接着性樹脂に混入し、ぺースト状又はフィル
    ム状に形成した導電性接着剤からなる導電接続部材。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7のいずれか1項記載の導
    電性粒子を接着性を有する絶縁性樹脂に混入し、フィル
    ム状又はペースト状に形成し、これを接続端子間に配置
    し、加熱圧縮して接続端子を固定・導通接続することを
    特徴とする導電接続方法。
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